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DWCS2022#08 LFA MMA MMAPLANET o UFC キック ダナ・ホワイト トニー・グレーブリー トレヴィン・ジョーンズ ファリド・バシャラット マリオ・ソウザ

【DWCS2022#08】兄ジャビッドが週末にUFCで戦う─ファリドがベゴッソ戦で仕切り直しのメイン登場

【写真】身長差分、コンパスに違いもあるだろう。ベゴッソはファリドの懐に踏み込めるか(C)Zuffa/UFC

13日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDWCS S06 Ep08の開催される。

第1週の契約選手が1名という波乱のスタート。ダナ・ホワイトの激怒のシメコメがあり、その後は契約選手が多く踏まれている今年のコンテンダーシリーズも残り3イベントとなった。


今回のメインでは、その第1週を対戦相手の計量失敗で出場機会を失ったファリド・バシャラットがアラン・ベコッソとバンタム級で対戦する。

戦禍のアフガニスタンを離れ、英国で育ったバシャラットはUFCファイターのジャビッドを2歳上の兄に持つ。

両者揃って英国のローカルショーから、チェコのOktagonでグローバルステージを経験し、ジャビッドは昨年のコンテンダーシリーズでUFCと契約を果たした。3月の初陣でトレヴィン・ジョーンズを破り、今週末のUFC Fight Night210: UFN ESPN+68でトニー・グレーブリーと対戦する。

兄のオクタゴン2勝目の追い風となるか。ジャビッドが11勝0敗でUFC行きを決めたのに対し、弟は9戦負け無しでコンテンダーシリーズの臨む。キックに長けたファリドは脚、腹、頭部への蹴りを左右から、組みがあるMMAで蹴り分けることができる。ここに伸びるジャブ&KOパワーを有した右もあるが、キック主体の選手といえる。

寝技も平均点はあるが、打撃でダメージを与えた後、あるいは打撃を戦い続けるために使うという感じか。そのジャビッドの前に立ちはだかるのが、チームアルファメールのブラジリアン=ベゴッソだ。

昨年12月にLFAバンタム級王座決定戦で敗れたベゴッソだが、4月に跳び二段ヒザ蹴りで秒殺復活KO勝ちを飾り、UFC行きを視界にとらえたファイトを戦う権利を得た。ヘビーパンチャーのベゴッソは、中間距離より中を得意としているが、組みもギロチンとパンチの圧からフィニッシュに結びつけている。

ベゴッソとしては、大砲が空砲にさせないためにはファリドの蹴りの制空権を打ち破ることが必要だ。そのベゴッソの踏み込みと、ファリドのリアクション──後ろが使えるかが、このマッチアップの鍵となる。

■視聴方法(予定)
9月14日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

<バンタム級/5分3R>
アラン・ベゴッソ(ブラジル)
ファリド・バシャラット(アフガニスタン)

<ミドル級/5分3R>
イクラム・アシスケロフ(ロシア)
マリオ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マリク・ルイス(米国)
トレバヴァー・ピーク(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ブルナ・ブラジウ(ブラジル)
マーニック・マン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブランドン・ルイス(米国)
ダニエル・マルコス(ペルー)

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MMA MMAPLANET o UFN203 キック ジャビッド・バシャラット トレヴィン・ジョーンズ

【UFN203】DWCSから本戦デビュー、無敗のバシャラットがスタンドでジョーンズを封じ込める

<バンタム級/5分3R>
ジャビッド・バシャラット(アフガニスタン)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)

サウスポーのジョーンズの右ローに、バシャラットが右すとれーとを合わせる。バシャラットのプレッシャーに対し、ケージを背負ったジョーンズだが、細かい打撃を出してバシャラットに距離を詰めさせない。バシャラットが右バックスピンキック。ジョーンズが押し戻して左ストレートを当てる。バシャラットの右ミドルをもらったジョーンズだが、徐々にケージ中央へ押し戻していく。するとバシャラットが再び距離を詰めて、ジョーンズをケージ際に追い込んでから右ミドルを当てた。

ジョーンズの左ストレートがヒット。するとバシャラットがサウスポーにスイッチした。さらにオーソドックスに戻したバシャラットが相手をケージに詰めて、ボディへ右ストレートを伸ばした。残り1分半でジョーンズがテイクダウンを仕掛けるも、これを切ったジョーンズがテンカオをクリーンヒット。これを食らったジョーンズの動きが止まり、バシャラットがパンチとヒジで攻め立てる。さらに右ボディストレートを効かせたバシャラット。ジョーンズも明らかに動きが落ちたものの、パンチで応戦し、ケージ中央まで戻していった。

2R、動きが戻ったジョーンズの左ストレートが伸びる。バシャラットはサウスポーにスイッチして、ジョーンズのパンチをヘッドスリップでかわす。オーソドックスに戻したバシャラットのボディへジョーンズが左ストレートを伸ばした。バシャラットはロー。ジョーンズは右フックを起点にステップワークを使うようになる。するとバシャラットはカーフキックで足を止めにかかる。ジョーンズがダブルレッグで組みつくが、ジョーンズはスプロールして打撃戦に戻す。ジョーンズは疲れたか口が開いている。

それでも前に出ていくジョーンズ。左ストレートがバシャラットの顔面をかすめた。ジョーンズの左インロー、左ストレートがヒット。相手の攻撃に合わせてスタンスを変えるバシャラットは、ジョーンズをケージに追い込んで右バックスピンキックを見せる。ジョーンズはバシャラットの右ストレートを食らい、一瞬動きが止まるものの、すぐに打ち返す。

最終回、ジョーンズの左インロー。バシャラットの右ジャブに左ストレートを被せてから、細かくローを打っていく。バシャラットも右ローから右ストレート。左ジャブで詰めてジョーンズにケージを背負わせる。ジョーンズの左ストレートは見切ったか、バシャラットがグイグイ距離を詰めて、ボディと顔面にパンチを打ち分け、さらに右ミドルハイを見せた。ジョーンズのパンチに合わせて、上下にカウンターを打ち分けるバシャラット。サウスポーにスイッチしてヒザ蹴りをボディに突き刺していく。

手詰まり感のあるジョーンズ、ここまでのラウンドを抑えているであろうバシャラットもペースをキープしていたが、残り1分30で右バックスピンキックから右を当てる。ジョーンズも打ち返し、ここから打ち合いが展開される。しかし手数こそ多いものの、距離を制しているのはバシャラットだ。ジョーンズのローも効いているようだが、それでもバシャラットが攻め切って試合終了のホーンを聞いた。

2人のジャッジがフルマークをつける裁定で、バシャラットが勝利。


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MMA UFC   エイドリアン・ヤネス クリス・モウティーニョ ショーン・オマリー トレヴィン・ジョーンズ

『UFC 264』でショーン・オマリーにボコボコにされたクリス・モウティーニョが10.23『UFC Fight Night』でアーロン・フィリップスと対戦


 UFCが10月23日に開催するFight Nightシリーズでアーロン・フィリップス vs. クリス・モウティーニョのバンタム級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 フィリップスは昨年7月の『UFC on ESPN 13: Kattar vs. Ige』で行われたUFC復帰初戦でジャック・ショアに2Rリアネイキッドチョークで敗れて以来1年3ヶ月ぶりの試合。『UFC Fight Night 181: Hall vs. Silva』でエイドリアン・ヤネスと、『UFC on ESPN 27: Sandhagen vs. Dillashaw』でトレヴィン・ジョーンズと対戦予定でしたが共に欠場していました。

 モウティーニョは『UFC 264: Poirier vs. McGregor 3』でショーン・オマリーに3R TKO負けして以来の試合。オマリーと対戦予定だったルイス・スモルカの負傷欠場によりショートノーティスでのUFCデビュー戦となりましたが、歴代4位になる3ラウンド4分33秒の間に効果的な打撃を230発も浴びて敗れています。続きを読む・・・
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MMA UFC UFC ESPN29 サイドユカップ・カクラモノフ トレヴィン・ジョーンズ ボクシング

【UFC ESPN29】我慢のケージレスリング勝負。残り21秒──カクラモノフのギロチンでジョーンズを落とす

<138.5ポンド契約/5分3R>
サイドユカップ・カクラモノフ(ウズベキスタン)
Def.3R4分39秒by ギロチンチョーク
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)

サウスポーのジョーンズが、慎重な立ち上がりのなかでカクラモノフの右ハイをキャッチして、ケージに押し込む。払い腰で投げたカクラモノフは、スクランブルでギロチンに捕えてクローズドガードを取る。ルーズになると、ギロチンスイープに切り替えたカクラモノフだがジョーンズが右腕を差して立ち上がり、ケージに押し込みボディロックに。パンチとヒザを入れたカクラモノフが再び払い腰を狙うが、これはジョーンズが察知して防ぐ。

ポジションを入れ替えながらケージレスリングが続き、残り90秒でまたも払い腰を狙ったカクラモノフが押し込み返す。すぐに体を入れ替えたジョーンズが押し込む形で、カクラモノフの足払いというよりも足車を防いで初回が終わった。

2R、左ミドルを見せたジョーンズは、シングルでカクラモノフをケージに詰める。体を入れ替えたカクラモノフが、離れて右ストレートを効かせる。ジョーンズはシングルでケージに押し込み、ダーティーボクシング合戦に。エルボーを打ちつつ、離れたカクラモノフが右ハイから大振りのパンチを振るう。効いているのか、疲れたのか打撃に反応せずダブルを切られたジョーンズは左右のフックで動きが止まる。互いにダーティーボクシングでボディを殴り合うと、動きが戻ったジョーンズが残り90秒となり、ダブルレッグでテイクダウンを決める。

ハーフで抑えたジョーンズが右のパンチ、エルボーを入れると、ボディから顔面にパンチを纏める。カクラモノフは動きが止まり、背中を見せる。バックを取られないよう上を見えたカクラモノフに対し、ジョーンズはマウントを取り左右のパンチを落としラウンドを逆転で取った。

最終回、右ミドルを決めたカクラモノフ。続く右の蹴りにジョーンズが右フックを合わせる。カクラモノフが右ミドルを連続で入れる。慎重なジョーンズは右フックにダブルレッグを仕掛け、ケージに押し込む。バックに回ったジョーンズは小外掛けへ。ケージにもたれたカクラモノフは、セコンドの「投げじゃなくて、レスリングだ」という声にも払い腰を見せる。

明かに疲れたカクラモノフに対し、ジョーンズは左腕を差して一つのテイクダウンに勝負を賭けるような試合運びをする。小手を決めていなそうとしたカクラモノフだが、ジョーンズはレベルチェンジからダブルレッグへ。カクラモノフが残り1分で右腕を差して、体を入れ替えると、思い切り右フックを振るう。

ジョーンズはシングルレッグへ、カクラモノフはノーアームギロチンを仕掛けると、RNCクラッチに切り替える。やがてジョーンズの体から力が抜け、失神──カクラモノフが残り21秒で一本か勝ちを手にした


そのジョーンズ、今年の3月にマリオ・バウティスタをアッパーからパウンドアウトでUFC初勝利(昨年8月のチムール・ヴァリエフ戦の勝利は、テストでマリファナ使用が発覚しNCとなった)以来、7月に2試合、8月に1試合と3試合連続で試合が流れている。

トニー・ケリー、ロニー・ローレンス、マナ・マルチネスと対戦相手の欠場が続き、明日こそは契約体重だろうが、4度目の正直──絶対にケージインしたいジョーンズだ。

ジョーンズ✖カクラモノフ、クレイ・グイダ✖ジ・オリンピアン=マーク・マドセン、アレッシャンドリ・パントージャ✖ブランドン・ロイヴァルなど、今大会はメインカードで6試合が組まれている。

同様に6試合が組まれたプレリミ、そのオープニングマッチではAngel’s FCウェルター級王者からUAEWを経てオクタゴンで1勝1敗のサーシャ・パラトニコフが、米軍で日本滞在経験のあるラミズ・ブラヒメジと戦う。

また第2試合では昨年のコンテンダーシリーズから、今年の4月にUFCデビューもジョン・マクデッシにスプリットで競り負けたイグナシオ・バハモンデスが出場する。ルーズベルト・ロバーツを相手に今回こそ本領発揮でき、バハモンデスがドミニク・クルーズ張りのシャッフルMMAを見せることができるか。

加えてブライアン・ケレハー✖ドミンゴ・ピラルテなど、序盤戦から興味深い試合が組まれているUFC ESPN29だ。

■視聴方法(予定)
8月1日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN29対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ジャレッド・キャノニア: 185ポンド(83.91キロ)
ケルヴィン・ガステラム: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ: 155ポンド(70.31キロ)
マーク・マドセン: 156ポンド(70.76キロ)

<ヘビー級/5分3R>
チェイス・シャーマン: 256ポンド(116.11キロ)
パーカー・ポーター: 262ポンド(118.84キロ)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョンソン: 135ポンド(61.24キロ)
サイドユカップ・カクラモノフ: 138.5ポンド(62.82キロ)

<ライト級/5分3R>
ヴィンス・ピッチェル: 155.5ポンド(70.53キロ)
オースティン・ホバート: 156ポンド(70.76キロ)

<フライ級/5分3R>
アレッシャンジ・パントージャ: 126ポンド(57.15キロ
ブランドン・ロイヴァル: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フェザー級/5分3R>
ルイス・サルダーニャ: 146ポンド(66.22キロ)
オースティン・リンゴ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ケレハー: 136ポンド(61.69キロ)
ドミンゴ・ピラルテ: 136ポンド(61.69キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ビー・マレッキ: 135ポンド(61.24キロ)
ジョシアニ・ヌネス: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ウィリアム・ナイト: 206ポンド(93.44キロ)
ファビオ・チェラント: 205ポンド(92.99キロ)

<ライト級/5分3R>
ルーズベルト・ロバーツ: 154.5ポンド(70.08キロ)
イグナシオ・バハモンデス: 154ポンド(69.85キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ラミズ・ブラヒメジ: 171ポンド(77.56キロ)
サーシャ・パラトニコフ: 170ポンド(77.11キロ)

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Report UFC UFC259 トレヴィン・ジョーンズ ブログ マリオ・バウティスタ

【UFC259】右リードアッパー一閃、トレヴィン・ジョーンズがバウティスタをTKOし仕切り直しのUFC初勝利

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
Def.2R0分27秒by TKO
マリオ・バウティスタ(米国)

バウティスタが前蹴りから右ミドルハイ、サウスポーのジョーンズは左ローを見せる。右ハイを受けそうになったジョーンズは右ローを返す。ワンツーで前に出たバウティスタがクリンチへ。体を入れ替えたジョーンズのボディロックテイクダウンを耐えたバウティスタは左を差して、回っていく。もう一度ケージを背負わされながら、頭を胸につけて押し返して離れたバウティスタが右ミドルを入れ、ヒザから左をヒットさせる。

ジョーンズは左ローを蹴るが、拳の圧力はバウティスタが上だ。右に右を合わせ、左を続けるバウティスタはローにも右を合わせていく。ジョーンズは左オーバーハンドから組んでシングルへ、抜群のタイミングだったがバウティスタはここも切って初回が終わった。

2R、スイッチを織り交ぜるようになったバウティスタが、左ミドルを見せる。直ぐにオーソに戻したバウティスタは、ジョーンズの左から右フックを2発入れる。と、ジョーンズが右リードアッパーとバウティスタの右フックにカウンターで突き上げる。腰から崩れたバウティスタが、パウンドの追撃を落としたジョーンズがUFC初勝利を挙げた。

「過去5試合は全て20日以内のショートノーティスだったから、フルキャンプを行えたのは6試合ぶりなんだ。30時間前の試合の要請を受けて、勝利した試合を失った。マリファナも辞めた。足を最初に殺して、パワーパンチを入れる作戦だった。彼の動きが大きいから。足を蹴って、動きが落ちたらパンチで倒せば良いと思っていた」とジョーンズは勝利を振り返った。


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News UFC UFC259 アスカル・アスカロフ アマンダ・ヌネス アルジャメイン・ステーリング イスラエル・アデサニャ カイラ―・フィリップス カーロス・アルバーグ ケイシー・ケニー ショーン・ブレイディ ジョセフ・ベナビデス ソン・ヤードン トレヴィン・ジョーンズ ドミニク・クルーズ ピョートル・ヤン ブログ マリオ・バウティスタ ミーガン・アンダーソン ヤン・ブラボヴィッチ

【UFC259】計量終了 ジョーンズ、メディッチ、アルバーグ。アーリープレリミも注目カードがズラリ

【写真】上背でアデサニャが、ブラボヴィッチを上回っている?! (C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC259「Blachowicz vs Adesanya」の計量が、5日(金・同)に行われた。

UFC世界ライトヘビー級選手権試合=王者 ヤン・ブラボヴィッチ✖チャレンジャーUFC世界ミドル級王者イスラエル・アデサニャ、UFC世界女子フェザー級選手権試合=王者アマンダ・ヌネス✖挑戦者ミーガン・アンダーソン、UFC世界バンタム級選手権試合=王者ピョートル・ヤン✖挑戦者アルジャメイン・ステーリングというトリプルクラウンに加え、メインカードからプレリミまで気になるカードが、並びに並んでいる今大会。


まずアーリー・プレリミの第1試合にトレヴィン・ジョーンズが出場する。

PXCからTOP FC、そしてACAを経てDEEPにも来日したグアムのジョーンズは、昨年に8月に劇的な大逆転KOでチムール・ワリエフという強豪を下しながら、マリファナの服用で勝利を取り消され今回が仕切り直しの一戦となる。

対するマリオ・バウティスタはCombate AmericasやLFAからUFCへステップアップ。コーリー・サンドハーゲンには敗れたものの、元DEEP王者キム・ジンス、元LFA王者マイルズ・ジョンズに勝利している実力者だ。ワリエフ戦同様に苦戦は避けられないジョーンズが、どのような戦いを見せるか。

アーリー・プレリミ第2試合に出場のウロス・メディッチは昨年8月にコンテンダーシリーズで見事なパウンドTKO勝ちを収め、ダナ・ホワイトに見初められたファイターだ。

KINGS MMAでハファエル・コルデイロに師事するセルビア人ファイターのメディッチ、どのようやUFCキャリアのスタートを切るのか。

メディッチと同様に昨年のコンテンダーシリーズから注目のデビューを果たすのが、カーロス・アルバーグだ。

アデサニャのトレーニング・パートナーのアルバーグは、NZのトップ・キックボクシング・プロモーションであるKing Of the Ringの8人制トーナメントを100キロと92キロ級で制している。アデサニャが86キロ級と100キロ級で3度頂点に立っているに続く、マルチ王者がアルバーグだった。

打撃の強さは絶対的。組みは未知数のアルバーグだけに、ハードヒッター=ケネディ・ンゼチェクウとは手の合う顔合わせといえるだろう。

さらにキャリア13勝0敗のショーン・ブレイディと豪州の親子鷹ジェイク・マシューズのウェルター級戦ら、他プロモーションならメインカードでもおかしくないカードがアーリー・プレリミから見られる。

プレリミではドミニク・クルーズ✖ケイシー・ケニー、ソン・ヤードン✖カイラー・フィリップスという2つのバンタム級戦と、ジョセフ・ベナビデス✖アスカル・アスカロフ、ホジェリオ・ボントリン✖カイ・カラフランスのフライ級マッチが組まれているが、アスカロフが今大会唯一の体重オーバーとなり、127ポンド契約マッチとなった。

WEC世代の生き残りベナビデスにとって、厳しくタフなアスケロフと背水の陣で戦うマッチアップだ。

群雄割拠のバンタム級の覇権争い、アデサニャがチャンプ・チャンプを目指すメインイベント。ここで注視したいのはアデサニャの体重がリミットより5ポンド近く軽いということ。ブラボヴィッチはリカバリーが見込まれるため、このライトヘビー級世界戦はパワー&瞬発力✖スピード&タイミングの争いとなりそうだ。

■視聴方法(予定)
3月7日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOライブ

■UFC259計量結果

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ヤン・ブラボヴィッチ: 205ポンド(92.99キロ)
[挑戦者]イスラエル・アデサニャ: 200.5ポンド(90.94キロ)

<UFC世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] アマンダ・ヌネス: 145ポンド(65.77キロ)
[挑戦者]ミーガン・アンダーソン: 144.5ポンド(65.54キロ)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] ピョートル・ヤン: 135ポンド(61.24キロ)
[挑戦者]アルジャメイン・ステーリング: 134.5ポンド(61.0キロ)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マカチェフ: 156ポンド(70.76キロ)
ドリュー・ドパー: 156ポンド(70.76キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チアゴ・マヘタ: 206ポンド(93.44キロ)
アレクサンドル・ラキッチ: 206ポンド(93.44キロ)

<バンタム級/5分3R>
ドミニク・クルーズ: 136ポンド(61.69キロ)
ケイシー・ケニー: 136ポンド(61.69キロ)

<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス: 136ポンド(61.69キロ)
ソン・ヤードン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<フライ級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス: 125.5ポンド(56.92キロ)
アスカル・アスカロフ: 127ポンド(57.6キロ)

<フライ級/5分3R>
カイ・カラフランス: 125.5ポンド(56.92キロ)
ホジェリオ・ボントリン: 126ポンド(57.15キロ)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジョーダン・エスピノーサ: 126ポンド(57.15キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ: 205.5ポンド(93.21キロ)
ケネディ・ンゼチェクウ: 205ポンド(92.99キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ショーン・ブレイディ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジェイク・マシューズ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
リヴィア・ヘナタ・ソーサ: 116ポンド(52.62キロ)
アマンダ・レモス: 116ポンド(52.62キロ)

<ライト級/5分3R>
ウロス・メディッチ: 156ポンド(70.76キロ)
アーロン・クルーズ: 155ポンド(70.31キロ)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ: 134.5ポンド(61.0キロ)
マリオ・バウティスタ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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Interview UFC チムール・ワリエフ トレヴィン・ジョーンズ ブログ 岡田遼

【Special】岡田遼が語りたい、UFCプレリミ戦─11─ジョーンズ✖ワリエフ「格闘技の神様が降臨した瞬間」

【写真】一発逆転のノックダウン奪取から正確なパウンドでジョーンズは勝利を手にした (C)Zuffa/UFC

修斗暫定世界バンタム級チャンピオン岡田遼が岡田遼の語りたいUFCプレリミマッチ第11回。

ここでは22日(土・現地時間)のUFC ESPN15で行われたバンタム級戦=トレヴィン・ジョーンズ✖チムール・ワリエフ戦について話してもらった。


──岡田遼が気になる8月のUFCプレリミマッチ、岡田選手が気になったUFCプレリミ2試合目は?

「トレヴィン・ジョーンズ✖チムール・ワリエフですね。PXCから活躍して、DEEPで大塚隆史選手に勝ったジョーンズが代役ですがUFCデビューを迎えました」

──正直、勝ち目はないと思っていました。相手はワリエフですから。

「ワリエフって、クソ強いですよね。何でいうのか、攻撃が絶えることがない。ずっと手を出していて、手数が多いだけでなく多彩です。カカト落としをMMAで使いますか? それこそチェンジ・スピード、チェンジ・レベル、チェンジ・アングル、その全てを駆使して際限なく攻撃を続けていました。こんなヤツ、いるのかってぐらいに!!」

──対してジョーンズに関しては、私はずっと手堅い攻撃をする選手というイメージでしたが、もう見事なまでに手の打ちようがない。ボロボロにされていました。

「大塚選手に一本勝ちしていて、相当に強い選手だと思います。ACBやTOP FCで戦ってきて。でも防戦一方で、何もできていなかったです。腹も顔もやられて──UFCでここまで一方的な試合は珍しいなっていうぐらいの序盤でした。

それでもジョーンズはボコボコにされながら、起死回生のテイクダウンを素晴らしいタイミングで決めています。あそこで時間を使って呼吸を整えていました。あのダブルレッグとトップにステイしたのは、痺れましたね。

あそこまでボロボロにされている選手が、ダブルレッグをしっかりとドライブして決めて。あの活きの良いワリエフを倒して、マットに背中をつけさせた。そして時間を使った。あぁ、ジョーンズもUFCで戦える力の持ち主なんだと感心させられました」

──インターバルで立て直すことができると思っていましたか。

「風向きが少しは変わって来るんじゃないかとは思っていました。ワリエフは1Rに倒しにいって、それができなかったので。アレは相当疲れているはずなんです。僕も昔、トリスタン・グリムズリーっていう弱い米国人に1Rにボディを効かせたけど倒しきれなくて……めちゃくちゃスタミナが削れてしまいRNCでやられてしまったことがあるんです」

──もちろん、存じ上げています。

「でも僕と違い、ワリエフは初回と同じような切れで戦っていました。バケモノですね(笑)」

──ひょっとするとテイクダウンされて、休んだのかもしれないですね。

「それはあるかもしれないですね。そうしていたのだとしてら、それもクレバーで怖いです」

──しかし、その2Rに大逆転KO劇が起こりました。

「格闘技の神様が降臨した瞬間でしたね。ローに右フックを合わせた形だったと思います。ただ、あれだけやられていたのに手を出した結果です。パウンドも適格でしたし。大前提として、ジョーンズも強い選手なんだと……。

あそこまで腹を効かされて、あれだけ頭部も殴られていた状態でダウンを奪えたとしても、あの正確なパウンドを打てるのかって聞かれると、今の僕には自信がないです。ジョーンズはあそこで逃げられると、もう絶対に勝ち目がない。そこで仕留めに掛り勝ち切りました」

──同じバンタム級ですね。

「ぶっちゃけジョーンズなら、それなりに良い試合はデキると思います。でもワリエフはやりたくないです(笑)」

──やりたくない宣言、いただきました。

「アハハハハ。ワリエフとやるには、出席日数と内申点が足りていないです」

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Report UFC UFC ESPN15 チムール・ワリエフ トレヴィン・ジョーンズ ブログ

【UFC ESPN15】ほぼKO負けのピンチを耐えた代役ジョーンズが、右フックでワリエフを大逆転KO

<140ポンド契約/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
Def.2R分秒by TKO
チムール・ワリエフ(ロシア)

マーク・ストリーグルの代役となったジョーンズに対し、フランキー・エドガーのトレーニングパートナーを務めてきたワリエフがミドル、サイドキック、左ジャブを繰り出す。さらに鋭い左ローや前蹴りを続けるワリエフの速さが目立つ。さらに右ハイを2発蹴り、ガードの上からの2発目がやや効いたように見えるジョーンズだが右フックから左を伸ばす。

そこにカウンターを受け、ワリエフの圧力に下がり、ミドルを被弾したジョーンズはケージの前を周りようになりテイクダウンも距離が合わない。さらにワリエフは右を当て、ボディに右前蹴り、さらに右ハイを放つなど圧倒する。右三日月を受け、動きが完全に止まったジョーンズはヒザ、ハイキック、ボディへの連打、さらに左ミドルを受けて体が折れる。腹を守りながら、懸命に立ち続けるジョーンズに対し、ワリエフが一旦間合をとり息を整える。ジョーンズはここでダブルレッグを決めて、何とか初回を生き残った。

2R、左ミドルを蹴っていたジョーンズのテイクダウン狙いにワリエフがヒザを入れる。ケージ際から離れたワリエフが前蹴り、ハイキックと初回と同じように好き放題の動きを見せる。ジョーンズも右ジャブを当てたが、右ミドルを蹴られて動きが落ちる。三日月、ローを蹴られたジョーンズは厳しい状態が続く。それでも前に出たジョーンズがローに右フックを振るうと、アゴを捕えてワリエフがダウンする。パウンドをまとめたジョーンズが、大逆転勝ち──「ショートノーティス、何もかもタフだった。でも、ここに居られて凄く嬉しい。僕はファイトファンだから、彼がボディを狙ってくるのは分かっていた。でも、僕は諦めることだけはない」と勝利を振り返った。


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【UFC ESPN15】計量終了 魅津希問題なしっ!! ストリーグルの代役はグアムのトレヴィン・ジョーンズ

【写真】メインではフランキー・エドガーがバンタム級転向初戦でペドロ・ムニョスと対戦する (C)Zuffa/UFC

21日(金・現地時間)、22日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC ESPN15「Mnhoz vs Edgar」の計量が行われた。


既報の通り、メインカード第1試合でダニエル・ロドリゲスと対戦予定だった佐藤天は帯状疱疹の跡がドクターチェクの際に問題視され、感染の恐れがないと100パーセント言えない状況では試合をすることは許されなかった。

佐藤の代役はプレリミでケーレン・ボーンと対戦予定だったが、ボーンが計量前に欠場が決まり、試合が宙に浮いてしまっていたドゥワイト・グラントが務めることとなった。1年振りの実戦をアマンダ・レモスと戦う魅津希は 115.5ポンドで計量をクリアしている。

またオープニングマッチで待望のUFC初陣を迎えることとなっていた世田谷育ちのフィリピン人ファイター=マーク・ストリーグルは新型コロナウィルスの検査で陽性となり、欠場に。PXCやTOP FC、ACA──そしてDEEPで活躍したグアムのトレヴィン・ジョーンズが、140ポンド契約マッチでチムール・ワリエフとUFCデビュー戦を戦うことになっている。

■UFC ESPN15計量結果

<バンタム級/5分5R>
ペドロ・ムニョス: 136ポンド(61.69キロ)
フランキー・エドガー: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー: 205.5ポンド(93.21キロ)
アロンゾ・メニフィールド: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス: 205.5ポンド(93.21キロ)
マルチン・プラチニオ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<女子フライ級/5分3R>
マリヤ・アガポワ: 125.6ポンド(56.97キロ)
シェイナ・ドブソン: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドゥワイト・グラント: 169.5ポンド(76.88キロ)
ダニエル・ロドリゲス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
魅津希: 115.5ポンド(52.38キロ)
アマンダ・レモス: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライト級/5分3R>
オースチン・ハバート: 156ポンド(70.76キロ)
ジョー・ソレツキ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
イケ・ビジャヌエバ: 205.5ポンド(93.21キロ)
ジョーダン・ライト: 200ポンド(90.71キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マヒュー・セムレスバーガー: 170ポンド(77.11キロ)
カールトン・マイナス: 170ポンド(77.11キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ: 139.5ポンド(63.27キロ)
チムール・ワリエフ: 140ポンド(63.5キロ)