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News UFC UFC251 カマル・ウスマン ジルベウト・ドゥリーニョ ブログ ホルヘ・マスヴィダル

【UFC251】ドゥリーニョに代わり、UFCウェルター級王者ウスマンにBM王者ホルヘ・マスヴィダルが挑戦?!

【写真】現状としてウスマン✖マスヴィダル、もしくはウェルター級タイトル戦はなし──ということになる (C)Zuffa/UFC

5日(日・現地時間)、米国のESPNが11日(土・同)にUAEはアブダビのヤス島=ファイトアイランドで開催されるUFC251でUFC世界ウェルター級選手権試合=王者カマル・ウスマン✖挑戦者ホルヘ・マスヴィダルが行われると伝えている。

UFCの公式発表ではないとしながらも、UFCの情報発信源としてはオフィシャルと変わりない立場のESPNが報じているだけに、この試合が決定されたことはデフォルトに違いない。

挑戦者ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズがCOVID19の検査で陽性になったというショッキングなニュースから2日で、BMF(Baddest Mother Fucker)チャンピオンの挑戦が決まった。昨年7月にベン・アスクレンを5秒でKOし、一気に存在感を増したマスヴィダルはその4カ月後にネイト・ディアスを破りBMFのベルトを巻いていた。以来、8カ月振りの試合が6日前に了承した世界戦となる。

ちなみにマスヴィダルは現在ウェルター級ランキングでは3位、欠場となったドゥリーニョが1位で、2位にはコルビー・コビントンがランクされている。コビントンも話題に事欠かないファイターであるがウスマンには昨年12月に敗れたばかり、現状として話題的にはワールドベストの新挑戦者が出現したといえる。

とはいえマスヴィダルもドゥリーニョと同様に、1日に1万人以上の感染者を出しているフロリダ(※検査を受けた人数は8万人以上とされる)から出場となるだけに、不安はぬぐえない。現状UFCでは米国在住の選手は一旦はラスベガスを訪れ検査を受けてから現地に向かうことになっており、現地入り当日から試合前日まで、複数回の検査が控えている。

これは何もマスヴィダルだけでなく、王者ウスマンや他のファイターにもいえることだ。しかも、セコンドが感染している場合も試合に出ることができない──それがニューノーマルのMMA、大会当日までUFC世界ウェルター級選手権試合だけでなく、全試合が実現するかは確定しない時代となっている。


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News UFC UFC251 カマル・ウスマン ジルベウト・ドゥリーニョ ブログ

【UFC251】ウスマンに挑戦予定のドゥリーニョがCOVID19で陽性に!「僕はこのバトルに勝つ」と綴る

【写真】なんとも残念だが、ツイートできる状況ということなので、重症ではないはず。回復後の挑戦を待ちたい(C)MMAPLANET

3日(金・現地時間)、“devastating news, not feeling well but I’m going to win this battle! Stay safe out there! Much love”──「酷い知らせだ。たまらないけど、でも僕はこのバトルに勝つ。安全に脱して見せる。たくさんの愛を」とジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズが、謝罪のハートブレイクのスタンプをつけてツイッターで呟いた。

米国の複数のメディアが報じているのを受けて、本人がCOVID19のテストで陽性だったことを明かした形だ。このツイートで7月11日(土・同)にUAE・アブダビのヤス島に建設されたファイトアイランドで開催されるUFC251のメインで、サンフォードMMAの同門UFC世界ウェルター級王者カマル・ウスマンとドゥリーニョの世界戦は行われていないことが確定したといって良いだろう。

サンフォードMMA所属の選手では、ONE 世界ミドル級&ライトヘビー級王者オンラ・ンサンがSNS上でCOVID19のテストを受け陽性だったことを発表したばかりだった。上記にあるようにUFCのオフィシャルアナウンスはまだなく、ダナ・ホワイトも言及していないが、歴史に残るファイトアイランド大会の第一弾は、UFC世界フェザー級選手権試合=王者アレックス・ヴォルカノフスキー✖挑戦者マックス・ホロウェイ戦がメイン昇格の公算が高い。


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Interview Special UFC ESPN09 ジルベウト・ドゥリーニョ タイロン・ウッドリー ブログ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:5月─その弐─ドゥリーニョ✖タイロン・ウッドリー

【写真】ウッドリーの消耗とドゥリーニョは覇気、対照的な精神状態だったか (C) Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2020年5月の一番、第2 弾は29日に開催されたUFC ESPN09からジルベウト・ドリーニョ・バーンズ✖タイロン・ウッドリーの一戦を語らおう。


──5月の青木真也が選ぶ、この一番。2試合目は?

「ドリーニョ✖ウッドリーです。タイロン・ウッドリーも年齢なんだなって。38歳で、ちゃんと年を食っている。それと優しいというか、弱いというか。ローリー・マクドナルドに完封された試合を思い出しましたね。

手詰まりになると、ずっとそのままなんですよね。絶対的なテイクダウンの強さを持っているのに、逆にテイクダウンまで取られてしまって」

──初回のダーティボクシングでダウンし、萎んでしまったのでしょうか。

「クリンチアッパーで」

──セコンドのディーン・トーマスが、4R前のインターバルで『全部取られているから、行くしかない』という指示をしていたのに、まるで出なかったです。

「行かなかったですねぇ。最後のラウンドでも、あそこで組みに行くって謎ですし。もう、この試合に関してだけでなく色々と疲れているのかなって感じました」

──30代後半で世界王座から転落し、ダイレクト・リマッチでなくトップ5に勝ってチャンスを掴めよ──という状況になると、もうしんどいのかなと。

「ドゥリーニョを当てられているということが、どういう意味が分かるわけですしね。『お前、もうイイよ』って言われているようなもので」

──青木選手はプロモーターと協力しあって、イベントを創る選手ですが、その役割を求められなくなると気持ちが落ちるということはあるのでしょうか。

「それは落ちますよ。『あぁ、そういう気なのね』みたいになって」

──では日本大会でホノリオ・バナリオと戦えとなると、張りはなくなったのですか。

「そこは、何て言うのか……仕事になりますよね。『じゃ、やりますか』って。そこで僕はウッドリーの今回の試合のように一発を貰っていないので分からないのですが、頑張れなくなる人もいるでしょうね。ただ、ウッドリーはそれよりも性格のような気がしました」

──ウッドリーの立場だと、自分を育ててくれたスコット・コーカーのBellatorでたくさんお金が欲しいとなるのではないかと。

「あぁ、もうUFCはイイやってことですね。そうだ、StrikeforceのChallengerとかでキャリアを積んできたんだから。まぁウッドリーにそう思わせるかもしれないぐらいの試合をドリーニョがやったということです。ショートノーティスでウェルター級に階級をあげてから、岡見選手に勝ったアレクセイ・クンチェンコをブッ飛ばした。どれだけウェルター級の方が体調が良いのかって。

ライト級ではトップどころと絡まなかったわけですからね。今回の試合でも体がムチムチしていたし、ウェルター級が合っているのでしょうね」

──道着を着たムンジアルの世界王者が、打撃でウットリーに勝つ。考えてみるととんでもないことですね。

「ドゥリーニョは今もグラップリングだけでなく、道着を着て試合に出ていますしね。競技柔術出身で、UFCでも最初は大切にされていなかった。でもウェルター級転向後はデミアン・マイア戦でもジャブにフックを合わせていましたし、アレはサンフォードMMA(ハードノックス)が使うパンチですよね。それとオーソドックスで右手、奥の手のアッパーが使えるのが大きいです。

右手のアッパーって、一番距離が遠くなるパンチじゃないですか? 自信がないと、怖くて打てないですよ。遠いところからアッパーって、キックボクシングでいえば大月晴明さんみたいな攻撃です。そこからダブルレッグを狙うという見方もできますが、それ以上の強振です。あの勢いはテイクダウンにいくパンチではない。なんか昇龍拳みたいに打っています」

──昇竜拳のごとく、戦力で殴ってダメージを奪うという。

「ドンドンって追撃して。あれも謎です。打撃で打ち勝って、柔術を使う。UFCで1年に4試合もしていて、その合間にグラップリングや柔術の試合に出ている。それがドリーニョの凄さです」

──試合後、サンフォードMMAの同門カマル・ウスマンに挑戦することをアピールしました。

「あれはぁ、チームといってもドゥリーニョはブラジル人のコミュニティがあるのかなって思います。それぞれの人種にティがあって、ノヴァウニオンのドゥドゥ・ダンタス✖マルコ・ロウロの初戦のような……勝った方が泣いて、勝利を喜べないという悲壮感はもうないんじゃないかと。

ファイトキャンプが同じということで、皆はUFCでトップになることを考えているので。でも、ウスマンは強い時のウッドリーですからね。ドゥリーニョは組んでも切られるし、打撃でもウスマンが上でしょう。

面白い顔合わせだけど、面白くない試合になる。ウスマン✖デミアン・マイアGSP✖ジェイク・シールズみたいな。面白くない試合のままならウスマンで、面白くなればドゥリーニョにチャンスもあるかなって思います。ドゥリーニョは打撃を振るようになっているので、チャンスは十分にあります。人生をひっくり返すかもしれないです」

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UFC ESPN09 UFC Result ケイシー・ケニー ジルベウト・ドゥリーニョ ブランドン・ロイヴァル ブログ マッケンジー・ダーン

【UFC ESPN09】試合結果 ウッドリーに圧勝、ドゥリーニョが世界獲りへ。ロイヴァルはベストファイト賞

【写真】初回のダウンダッシュからウッドリーを圧倒したドゥリーニョ(C)Zuffa/UFC

5月30日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC ESPN09が開催された。

聖地ベガスに戻ったUFC。メインのウェルター級戦は前世界王者タイロン・ウッドリーとの打撃戦を制し、テイクダウンまで決めたジルベウト・ドリーニョ・バーンズが一方的な判定勝ちでウェルター級転向後4連勝を達成。同門の世界王者カマル・ウスマンへの挑戦をアピールした。

マッケンジー・ダーンはハナ・サイファースのダーティボクシングに苦しむシーンもあったがヒザ十字を極め、UFC女子戦史上初の足関節での一本勝ちを記録した。

LFA時代にフライ級王座を賭けて戦ったブランドン・ロイヴァルとケイシー・ケニーは、そろってティム・エリオット、ルイス・スモルカに一本勝ちしフライ級とバンタム級で確実に注目される存在となった。

ファイト・オブ・ザ・ナイトブランドン・ロイヴァル✖ティム・エリオット
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=ジルベウト・ドリーニョ、マッケンジー・ダーン

UFC ESPN09
<ウェルター級/5分5R>
○ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)5R
判定
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×タイロン・ウッドリー(米国)
<ヘビー級/5分3R>
○アウグスト・サカイ(ブラジル)3R
判定
×ブラコイ・イワノフ(ブルガリア)
<150ポンド契約/5分3R>
○ビリー・クゥアンティロ(米国)3R
判定
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×スパイク・カーライル(米国)
<157.5ポンド契約/5分3R>
○ルーズベルト・ロバーツ(米国)2R3分26秒
RNC
×ブロック・ウィーバー(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
○マッケンジー・ダーン(米国)1R2分36秒
ヒザ十字
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×ハナ・サイファース(米国)
<女子フライ級/5分3R>
○ケイトリン・チューケイギアン(米国)3R
判定
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×アントニーナ・シェフチェンコ(キルギス)
<ウェルター級/5分>
○ダニエル・ゴンザレス(米国)3R
判定
×ゲイブリエル・グリーン(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ジャマハル・ヒル(米国)1R1分51秒
TKO
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×クリジソン・アブレウ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
○ブランドン・ロイヴァル(米国)2R3分18秒
肩固め
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×ティム・エリオット(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ケイシー・ケニー(米国)1R3分03秒
ギロチンチョーク
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×ルイス・スモルカ(米国)
<バンタム級/5分3R>
○クリス・グティエレス(米国)2R4分27秒
TKO
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×ヴィンス・モラレス(米国)


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Report UFC ESPN09 ジルベウト・ドゥリーニョ タイロン・ウッドリー ブログ

【UFC ESPN09】ドゥリーニョ、打撃で前世界王者ウッドリーを完封。同門ウスマンとの世界戦をアピール

<ウェルター級/5分5R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
Def.3-0:50-45.50-44.50-44
タイロン・ウッドリー(米国)

右フックを当てたドゥリーニョ、足にきたウッドリーにヒザ蹴り、ダーティボクシングでパンチを連打してダウンを奪う。そのままマウントを取ったドゥリーニョが、エルボーを打ちつける。しっかりと抑え、エビにも対応するドゥリーニョ。ウッドリーは左目の上を大きくカットし、ドリーニョにしがみつく。スペースを作り、エルボーを入れるドゥリーニョは足を絡んだマウントを続け、ハイマウントに。腰に手を回し、立ち上がることに成功したウッドリーに対し、ドゥリーニョが左ミドルを蹴る。

ハッと声を発して右ローを蹴ったドゥリーニョ。ウッドリーは右ボディを返す。ドゥリーニョが右ロー、ケージに詰まって瞬きをするウッドリーに左ミドルを蹴り、左フックにつなげる。そのままタイムアップを迎え、初回はドゥリーニョのモノとなった。

2R、ワンツーでウッドリーが前へ。さらに左ボディを入れ、右ロングフックを届かせる。ドゥリーニョは右前蹴りも、左フックを被弾して頭が下がる。勢いが落ちたように見えたドゥリーニョが左ミドルハイ、ウッドリーは間合いを図って左ジャブを伸ばす。ドゥリーニョが右ロング、さらにウッドリーの右にテイクダウンを合わせる。

見事にトップを取ったドゥリーニョは、ウッドリーの左足を右腿の上に置いて立たせない。ウッドリーは足を下ろし、ケージを背にしてウィザーでバックを許さないようにスタンドへ。その際にパンチをまとめたドゥリーニョが、ウッドリーをケージに押し込む。残り30秒で体を入れ替えたウッドリー、壁際にポジションを入れ替えつつラウンド終了に。

3R、まずドゥリーニョが左をヒット。さらに左ジャブを伸ばすが、ウッドリーが右ジャブを当て返す。飛び込んでワンツーを放ったウッドリー、ドゥリーニョが右を返す。ガードの上から殴るウッドリーに対し、ドゥリーニョが右ストレートを打ち込む。さらにウッドリーのローに左フックを合わせたドゥリーニョは、ローからワンツーを繰り出す。自らのヒザ蹴りで後方に尻もちをついたドゥリーニョが、苦笑して立ち上がる。

右カーフが効いた感のあるウッドリーは、左ハイをブロックしケージの前にステイする。さらに蹴りの後で左フックを当てたドゥリーニョが、微差ながらこの回を取ったか。

4R、ここも左フックを当てたドゥリーニョは、続くダブルレッグ狙いを受け止められる。エルボーを入れたが、ケージに押し込まれたドゥリーニョは相四つでヒザを突き上げる。ウッドリーは体を入れ替えられ、ケージを背にする。再びポジションを変えた両者だが、残り3分を切りレフェリーがブレイクを命じる。

ドゥリーニョは左ジャブを連続で伸ばし、テンカオを決める。ウッドリーはケージを背にしたままでいると、ドゥリーニョが右ストレートから左フック2発、さらに右フックを連打で決める。たまらず組みついたウッドリーだが、すぐにドゥリーニョが押し返し大内刈りでテイクダウンを決める。動きが落ちたウッドリーは、そのまま背中をつかされ、ハーフからダースを仕掛けられ状態でラウンド終了を迎えた。

最終回、逆転にはフィニッシュしかなくなったウッドリーが、右をヒット。ドゥリーニョは下がらず、真っすぐダブルレッグをケージを背負っているウッドリーに仕掛ける。このままケージに押し込んだドゥリーニョは残り3分で体を入れ替えられたが、しっかりと時間を使うことに成功する。

ケージに押し込まれた状態で掌底を入れるドゥリーニョは、動かないとフェリーにアピール。ブレイク後、左から右ローを蹴ったドゥリーニョだが、ウッドリーが右フックを打ち込む。追撃がなく、待ちの状態が続くウッドリーは左ミドルを蹴られる。残り70秒、ドゥリーニョは組みつき、クリンチ戦へ。このままでは勝てないウッドリーが離れる。ウッドリーが右に続き、左を伸ばすがクリーンヒットとはいかない。

最後の10秒も捨て身のファイトに出ることがなかったウッドリーに対し、ドゥリーニョがタイムアップと同時に勝利を確信して雄叫びを挙げた。結果、前世界王者でランク1位のウッドリーに完勝したドゥリーニョは、「言った通りになっただろう(笑)。柔術家が柔術を使わず戦う。ヘンリー・ホーフトの指示通りだ。ランキング云々でなく、僕がナンバーワン・コンテンダーだ。カマル・ウスマンはチームメイトだけど、僕はチャンピオンを目指している。タイトルショットを与えて欲しい。タイトルが欲しいんだ」と話した。


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News UFC UFC ESPN09 ジルベウト・ドゥリーニョ タイロン・ウッドリー ティム・エリオット ブランドン・ロイヴァル ブログ マッケンジー・ダーン

【UFN ESPN09】計量終了 全選手がマスク着用で計量。ブラジル国旗マスクのドリーニョが、力強いポーズ

29日(金・現地時間)、30日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC ESPN09「Woodley vs Burns」の計量が行われた。

真っ先に計量を済ませたのがメインに登場するタイロン・ウッドリー、そのウッドリーから最後にスケールに乗ったケイシー・ケニーまで、22人の選手の全員がマスクを着用していた。


折り返しの12人目に体重を計ったジルベウト・ドリーニョ・バーンズは、ブラジル国旗模様のマスクをつけ、パスするとガッツポーズ。現状、もっとも厳しい状況下にある母国への想いが伝わってくるようなポージングだった。

ラスト2で登場したマッケンジー・ダーンもしっかりと体重を落としており、ハナ・サイファース戦に臨む。なおライト級でルーズベルト・ロバーツと対戦するブロック・ウィーバーが、2.5ポンドオーバーで唯一の計量失敗となっている。

出場全選手の計量結果は以下の通りだ。

■UFC ESPN09計量結果

<ウェルター級/5分5R>
タイロン・ウッドリー: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ブラコイ・イワノフ: 255.5ポンド(115.89キロ)
アウグスト・サカイ: 259.5ポンド(117.7キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゲイブリル・グリーン: 170.5ポンド(77.34キロ)
ダニエル・ロドリゲス: 170ポンド(77.11キロ)

<ライト級/5分3R>
ルーズベルト・ロバーツ: 156ポンド(70.76キロ)
ブロック・ウィーバー: 157.5ポンド(71.44キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン: 115.5ポンド(52.38キロ)
ハナ・サイファース: 115.5ポンド(52.38キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン: 126ポンド(57.15キロ)
アントニーナ・シェフチェンコ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
ビリー・クゥアンティロ: 149.5ポンド( 67.81キロ)
スパイク・カーライル: 150ポンド(68.03 キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジャマハル・ヒル: 205.5ポンド(93.21キロ)
クリジソン・アブレウ: 206ポンド(93.44キロ)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット: 126ポンド(57.15キロ)
ブランドン・ロイヴァル: 125.5ポンド(56.92キロ)

<バンタム級/5分3R>
ケイシー・ケニー: 136ポンド(61.69キロ)
ルイス・スモルカ: 136ポンド(61.69キロ)

<バンタム級/5分3R>
クリス・グティエレス: 145.5ポンド(66.0キロ)
ヴィンス・モラレス: 145.5ポンド(66.0キロ)

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News UFC UFN on ESPN+30 UFN172 ケイシー・ケニー ジルベウト・ドゥリーニョ タイロン・ウッドリー ブランドン・ロイヴァル ブログ マッケンジー・ダーン

【UFN172】ラスベガスでドゥリーニョ✖ウッドリー&ロイヴァル初陣。ママケンジーはサイファースと

【写真】再起戦で絶好調ドゥリーニョと対するウッドリー(C)Zuffa/UFC

22日(金・現地時間)にUFCが30日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN172:UFN on ESPN+30の対戦カードを公式発表した。

同大会はダナ・ホワイトがUFC APEXで開く意向を明言していたが、ネヴァダ州から認められない場合は、今月15日から無観客でのプロスポーツの開催を認めたアリゾナ州で行うという二の矢も用意されていた。

そして20日(水・同)にダナは同所での開催を公言し、今回の対戦カードの発表となっている。とにかく試合日時や開催場所が流動的な現状だが、同大会のメインは前UFC世界ウェルター級王者タイロン・ウッドリーがウェルター級に転向後、絶好調を究めるジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズとの対戦となった。


ウッドリーは去年の3月にウェルター級王座をカマル・ウスマンに譲って以来、ほぼ1年3カ月振りのファイト。対するドゥリーニョは昨年8月と9月のショートノーティス出場でアレクセイ・クンチェンコとグンナー・ネルソンに勝利し、3月には左フックでデミアン・マイアをKOするなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いにある。ウッドリーとすれば、王者ウスマンの同門との復帰戦となる。

11試合がラインナップされた今大会、マッケンジー・ダーンがハナ・サイファースと対戦するストロー級、フライ級ではケイトリン・チューケイギアン✖アントニーナ・シェフチェンコと2つの女子マッチが組まれた。

マッケンジーは昨年10月に出産から4カ月でMMAを戦い、アマンダ・ヒバスに初黒星を喫しており、母親=ママケンジーとして初勝利を狙う。チューケイギアンは4カ月前にアントニーナの実妹ヴァレンチーナの持つ女子フライ級王座に挑戦して敗れたばかり、ここでオクタゴン2勝1敗のアントニーナには負けると完全にタイトルから遠ざかることになる。

またLFAフライ級王者ブランドン・ロイヴァルのUFCデビューも決まった。スクランブル時代の下になってからの即・極めコンビネーションが世界最高峰で、TUFを制し王座挑戦経験もあるティム・エリオットに通用するか要・注目だ。またロイヴァルの前の(暫定)LFAフライ級王者でバンタム級との暫定二冠からオクタゴン進出を果たしたケイシー・ケニーは、ルイス・スモルカとスクランブル✖制圧レスリング対決に臨む一戦も見逃せない。

■ UFN172対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
タイロン・ウッドリー(米国)
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ブラコイ・イワノフ(ブルガリア)
アウグスト・サカイ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
ダニエル・ロドリゲス(米国)

<ライト級/5分3R>
ルーズベルト・ロバーツ(米国)
ブロック・ウィーバー(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン(米国)
ハナ・サイファース(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン(米国)
アントニーナ・シェフチェンコ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
ビリー・クゥアンティロ(米国)
スパイク・カーライル(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジャマハル・ヒル(米国)
クリジソン・アブレウ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(米国)
ブランドン・ロイヴァル(米国)

<バンタム級/5分3R>
ケイシー・ケニー(米国)
ルイス・スモルカ(米国)

<バンタム級/5分3R>
クリス・グティエレス(米国)
ヴィンス・モラレス(米国)