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AB MMA o ONE PFL UFC YouTube   アレッシャンドリ・パントージャ コルビー・コヴィントン ジョシュ・エメット スティーブン・トンプソン トニー・ファーガソン ブライス・ミッチェル ブランドン・ロイヴァル レオン・エドワーズ

『UFC 296: Edwards vs. Covington』前日計量動画

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MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Champ Leon Edwards (170) vs. Colby Covington (169.5) – for welterweight title
・Champ Alexandre Pantoja (125) vs. Brandon Royval (124.5) – for flyweight title
・Shavkat Rakhmonov (171) vs. Stephen Thompson (171)
・Tony Ferguson (155.5) vs. Paddy Pimblett (155.5)
・Josh Emmett (146) vs. Bryce Mitchell (145.5)

PRELIMINARY CARD (ESPN2/ESPN+, 8 p.m. ET)

・Dustin Jacoby (204.5) vs. Alonzo Menifield (204.5)
・Irene Aldana (136) vs. Karol Rosa (135.5)
・Cody Garbrandt (136) vs. Brian Kelleher (136)
・Ariane Lipski (126) vs. Casey O’Neill (125)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 6 p.m. ET)

・Cody Durden (126) vs. Tagir Ulanbekov (126)
・Lucas Almeida (146) vs. Andre Fili (145.5)
・Martin Buday (264.5) vs. Shamil Gaziev (259.5)

 『UFC 296: Edwards vs. Covington』前日計量結果。全員パスしています。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・レオン・エドワーズ vs. コルビー・コヴィントンはエドワーズ支持7人、コヴィントン支持4人。

・アレッシャンドリ・パントージャ vs. ブランドン・ロイヴァルはパントージャ支持9人、ロイヴァル支持2人。

・シャフカット・ラフモノフ vs. スティーブン・トンプソンは11人全員ラフモノフ支持。

・トニー・ファーガソン vs. パディ・ピンブレットはファーガソン支持3人、ピンブレット支持8人。

・ジョシュ・エメット vs. ブライス・ミッチェルはエメット支持8人、ミッチェル支持3人。続きを読む・・・
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AB MMA News o ONE UFC UFC Fight Night YouTube   アレックス・ペレス アレッシャンドリ・パントージャ ティム・エリオット ムハマド・モカエフ 平良達郎

『UFC Fight Night 233: Song vs. Gutierrez』平良達郎試合後インタビュー動画/対戦アピールしたムハマド・モカエフがコメント

GONG格闘技 2024年1月号








 『UFC Fight Night 233: Song vs. Gutierrez』平良達郎試合後インタビュー動画。ムハマド・モカエフ戦をアピールしましたが、


 UFCが3月2日にサウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナでFight Nightシリーズを開催することと、アレックス・ペレス vs. ムハマド・モカエフが行われることが決定しています。

 ペレスは7月の『UFC 277: Pena vs. Nunes 2』でアレッシャンドリ・パントージャに1Rネッククランクで敗れて以来の試合で2連敗中。現在UFCフライ級ランキング7位。モカエフは10月の『UFC 294: Makhachev vs. Volkanovski 2』でティム・エリオットに3R三角絞めで勝利して以来の試合でプロデビュー以来1つの無効試合を挟んで11連勝中(UFC戦績5勝0敗)。現在UFCフライ級ランキング8位。


 このことからモカエフはXで「もしペレスが欠場した時のために、平良は代打の準備をしておけ。俺は他のトップ10ファイターたちとは違って、下位ランクのファイターとの対戦も受け入れる。チャンスを与えるよ」とコメント。


 すると平良はこんな絵文字で返信しています。続きを読む・・・
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DWCS LFA MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN233   アラン・ナシメント アレッシャンドリ・パントージャ カーロス・ヘルナンデス ダニエル・バレス ダヴィッド・ドヴォルザーク デイヴィソン・フェゲイレド ブランドン・モレノ ライカ ヴィクター・アルタミラノ 平良達郎

【UFN233】オクタゴン5戦目、5連勝へ。平良達郎「UFCフライ級に新しい風を吹かせます」

【写真】髪の毛の色が変わっていた平良。ファイトウィークもリラックスして過ごせているようだ(C)TAKUMI NAKAMURA

9日(日・現地時間)ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN233: UFN on ESPN+91「Song vs Gutierrez」にて平良達郎がカーロス・ヘルナンデスと対戦する。
text by Takumi Nakamura

10月に予定されていたダヴィッド・ドヴォルザーク戦が中止となり、今回の試合も中国から米国に開催地が変更されるなど、紆余曲折を経てヘルナンデスに臨む平良。逆転勝利の自信と課題を掴んだ7月のエドガー・チャイルズ戦を経て、今回の試合に向けて準備を続けてきた。UFC初参戦から1年7カ月、平良はUFCを挑戦ではなく結果を出すための舞台として捉えて、5度目のオクタゴンに向かう。


――渡米後のインタビューありがとうございます。ファイトウィークはどのように過ごされていますか。(※取材は現地時間5日に行われた)

「日曜日の昼に到着して、その日は軽く走ったくらいで、月・火はMMAのスパーリングも交えながら調整しています。米国で試合する時はいつもこのスケジュールで動いていますね。米国の試合が増えてきて、米国での調整も慣れてきたので、体調は過去一いいです。精神的にもリラックスできています」

――今回の試合は開催地が中国から米国に変更となりましたが、米国の方が慣れているようですね。

「調整そのものはしやすいですね。ただ移動の負担や時差のことを考えると中国の方が楽ではあるので、一度、中国で試合をやってみたかった部分もあります」

――今大会ではDWCS(Dana White’s Contender Series)経由でUFCに参戦しているカーロス・ヘルナンデスと対戦します。ヘルナンデスにはどのような印象を持っていますか。

「足を使うボクサーって感じですかね。ストライカーではあるけれど、ストライキングが好きくらいのイメージで、一発はないけど技術がある。テクニシャンタイプのボクサーという印象です」

――UFCでは3戦して2勝1敗。距離を取りながら打撃でポイントをとっていくスタイルで、良くも悪くもつかみどころがない印象があります。

「DWCSでスペインのストライカー(ダニエル・バレス)と戦ってスプリット判定で勝っているんですけど、あの試合は必ずしも打撃で一発がある方が勝つわけじゃないんだという感想でした。ヘルナンデスは相手の攻撃を受けて戦う選手なので、そこで変な一発をもらわないこと、試合が長引いた時にちゃんと最後まで動けること。そこを意識しています。もつれると嫌な展開になりかねないので、松根(良太)さんとも『早めに終わらせられるなら終わらせたいよね』と話していますし、僕としては3Rくらいに仕留めたいです」

――ヘルナンデスはLFAフライ級王者だったヴィクター・アルタミラノ戦のようにスプリット判定で勝つことも多く、爆発的な強さはないものの、競った試合をものにする強さはあると思います。それだけにしっかり攻めどころで攻める、展開のヤマを創ることが必要な相手だと思うのですが、いかがでしょうか。

「判定になった時に『どっちにポイントがつくるんだろう?』と思わせないことが大事ですね。今回は練習でもいかにダメージを与えるかを意識して練習していて、最近の傾向としてトップをとってもダメージを与えないと評価されないところがあるじゃないですか。グラップラーにとっては難しい時代になっているので、しっかり殴って相手をディフェンスさせ、疲れさせることを考えていて、そのなかで試合を終わらせるパターンもいくつか考えています」

――個人的にヘルナンデスは前回対戦したエドガー・チャイルズと似ている部分もあり、チャイルズ戦とつながる、応用できる試合になるのかなと思いました。

「チャイルズ戦は僕の中では大きい試合でした。例えばパウンドを打っているときの腕の張りとか、緊張感で普段以上に力んだ分、筋肉の疲れも感じたり。あとは体力的なスタミナとは違う集中力切れみたいなところも感じて。チャイルズ戦が終わって、ちょっと自分が思うように動けないなと考えちゃうところがあったんです。あれから戦い方も色々と考えて練習して、今やっとその殻が破れてきたかなと思いますね」

――見ている側としては1Rに左フックでダウンを奪われるピンチを乗り越えて、最終的に勝ち切った試合だったと思うのですが、修正すべき点も多かったのですね。

「そうですね。でもしっかりグラウンドで上を取ってヒジを落として勝ち切ったことは自信になりましたし、自信が深まったうえで反省点もあったという試合でした」

――ヘルナンデスは1月にアラン・ナシメントにRNCで一本負けしていますが、平良選手もバックを取ったり、RNCを極めるイメージは出来ていますか。

「チャイルズもそうだったんですけど、おそらく僕がUFCや過去の試合でRNCで勝っていることを知っていて、テイクダウンされたときに絶対に背中を見せなかったんですよ。普通ストライカーだったらトップキープされるより、多少バックを取られてもいいから立とうとするじゃないですか。チャイルズは一切そういう素振りがなかったんです。チャイルズが僕のバックコントロールを警戒して、そういう動きをしているんだなと分かりました。

ヘルナンデスもナシメントにRNCを極められているから、絶対に(バックコントロールは)警戒してくると思うんですよね。もちろんRNCのチャンスがあれば取りにいきますが、そうじゃない展開になった時にどう攻撃するか、どう相手の嫌なことをやるか。そこも必要になると思って、練習してきました」

――相手がバックを取らせたくない=トップから攻める時間も長くなりそうですね。

「僕的にはクローズドガードをとられて膠着したり、コツコツ下からヒジをもらったり、そいういう時間は意味がないと思うんですよ。それだったら自分から立ち上がってオープンガードにさせて上から殴るとか、横につくとか、亀にさせるとか、そういう展開を作りたいです」

――かなり試合のシミュレーションは出来ているようですね。当初10月にフライ級ランカーのダヴィッド・ドヴォルザークと対戦を予定していましたがドヴォルザークが欠場、ヘルナンデスと対戦することになりました。ここをきっちりクリアして、次こそランカーとの対戦を実現させたいですか。

「やっぱりランカーと戦うことをテーマにしたいですね。もうランカーじゃないと相手はいないでしょ!という状況にしたいし……というか自分ではそう思っているんですけど(苦笑)。今回は直近の大会でランカーの試合が組まれていたり、僕の試合が10月から12月にスライドして試合ができるランカーが見つからなかったり……色々とあることは分かりますが、僕はもうランカーと戦っていきたいのでヘルナンデスに勝って、それをマイクで言いたいです」

――昨年5月からUFCに参戦していて、もうUFCはチャンレンジする場ではなく、結果を出す場という認識のようですね。

「そうですね。もう“結果を出したい”じゃなくて“結果を出さないといけない”というマインドになってきました。自分がベルトを獲らないといけない、チャンピオンになるもんだと思って、これからは試合をしていきたいと思います」

――まずはランキング入りして、そこからベルトを目指す。道のりは明確です。

「今はまだランキングに入っていないので、ベルトからは遠いように見えるかもしれませんが、次にランキング戦が組まれて、そこで勝てばもっと上のランカーと戦えると思うし、2~3年後ではなくて来年ベルトを獲るつもりでやります」

――2023年を締める一戦でどのような試合を見せたいですか。

「強い選手はたくさんいますが、いい勝ち方をすれば僕の幻想も膨らむだろうし、『平良がトップランカーとやったらどうなるんだろう?』という期待や興味を持ってもらえるようなインパクトを残したいです。日本のファンだけじゃなく、米国のファンにも『平良やばいね!』と思わせたいです」

――平良選手も試合前後で現地のファンに声をかけられることもありますか。

「はい。でも………まだまだ足りないです(笑)! 僕はフライ級そのものを盛り上げて、もっと注目される階級にしたいんですよ。ランキングを見てもフライ級は上位のメンバーが固定されているというかベテランが多い印象なんで。その状況を僕らのような若い世代が活躍することで変えたいんです」

――そういった発想でUFCを盛り上げようと思う日本人選手は今までいなかったと思います。

「僕らからしたらフライ級は何年も数名の選手でベルトを争っているイメージで、それだと見ている方もつまらないと思うんですよね」

――2020年以降はデイヴィソン・フェゲイレドとブランドン・モレノの二強時代が続いて、今年7月にアレッシャンドリ・パントージャが新王者となって…という状況です。

「さすがにフェゲイレドとモレノは4回はやりすぎだろうと思っていたので、僕がランキングを勝ち上がってUFCフライ級に新しい風を吹かせます」

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ABEMA MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN44 Special UFC UFC293 アレッシャンドリ・パントージャ イスラエル・アデサニャ クレベル・コイケ ショーン・ストリックランド デイヴィソン・フィゲイレド フィリッピ・ドスサントス ブランドン・モレノ ライカ 大沢ケンジ 朝倉未来 柏木信吾 水垣偉弥 海外 金原正徳

【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:9月 ストリックランド✖アデサニャ。ケイプ、金原&牛久

【写真】接近戦で戦え、相手の得意なところでもやりあえる。それが世界的ウェルラウンダーという大沢ケンジの弁、ご堪能ほほどを(C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。
Text by Shojiro Kameike

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は大沢ケンジが選んだ2023年9月の一番、9月10日(日・現地時間)にUFC293で行われたショーン・ストリックランド×イスラエル・アデサニャマネイル・ケイプ×フィリッピ・ドスサントス、さらには9月24日のRIZIN44でも見られた現在のMMAのトレンドについて語らおう。


――大沢さんが選んだ2023年9月の一番を教えてください。

「UFC293のショーン・ストリックランド×イスラエル・アデサニャと、マネイル・ケイプ×フィリッピ・ドスサントスです。9月は国内外で面白い試合が多かったので、いろいろ語りたいことも多いんですよ」

――ではまず、ストリックランド×アデサニャとケイプ×ドスサントスを選んだ理由からお願いします。

「まずアデサニャは、長い距離で戦いながらカウンターを狙うタイプじゃないですか。でも最近は――特にアレックス・ペレイラとの試合でも、距離を詰められるとアタフタするような場面が増えていましたよね。ストリックランドはアデサニャ戦の前にペレイラと一緒に練習していて、そのあたりはペレイラから聞いていたんでしょう。

ストリックランドが距離を詰めつつ、それほど自分からガンガン行くわけではなく様子を見ていた。

アデサニャは、あれだけ近い距離に入ってこられるのは苦手だと思います。

(C)Zuffa/UFC

それでアデサニャは距離を取る。でもストリックランドが積極的に打ってくるわけでもなく――様子を見ていたらアデサニャのほうが疲れてしまって」

――確かに、ズルズルとスリックランドのペースになっていきましたね。

「パンチが当たったことに対するポイントでいえば、アデサニャが取っている可能性もあるかもしれない、と思いました。『これは自分がポイントを取っていると考えているから、アデサニャは前に出ないのかな?』と。この試合は何度か見直しました。でも、やっぱりアデサニャは短い距離を嫌がっている。その結果、大番狂わせとも言える結果になりました。

だから、これまでMMAPLANETの企画で言ってきたことに繋がりますけど――まず近い距離に自分から入っていく。そしてコンタクトを多くして相手を疲れさせていく。それが最近のMMA、特にトップ選手のトレンドになりつつあると思いますよね」

――世界で勝つためには、近い距離でも戦えるようになること。それが大沢さんの一貫した主張ですよね。

「あの距離で戦うには技術が必要だけど、それだけではなく前に出続けるためのフィジカルとタフさ、そして気持ちも必要になります。前に出ると、どうしてもカウンターをもらってしまいますから。最初は被弾覚悟で距離を詰めて、カウンターをもらいながらもプレッシャーをかけ続ける。そうして相手がフィニッシュブローを打つスタミナを奪っていく。ストリックランドは、まさにそういう試合をしていたと思います。

(C)Zuffa/UFC

そこで比較対象として良いのが、ケイプとドスサントスの試合で」

――ストリックランド×アデサニャとは対照的に、手を出し続けるドスサントスをケイプが捌いて判定勝利を収めるという試合内容でした。

「ケイプもカウンターパンチャーだけど、近い距離になっても嫌がることはないですよね。でも基本的には『待ちのファイター』だから、プレッシャーをかけられたくはない。ドスサントスは手数が多くて距離を詰めてくるので、後半はケイプも疲れていました。

ストリックランド×アデサニャのような中量級の試合とは違って、軽量級はあの距離になると打撃だけではなく、どんどんテイクダウンも狙ってくる。フライ級のアレッシャンドリ・パントージャ、ブランドン・モレノ、デイヴィソン・フィゲイレドあたりは、まさにそんな試合をしていて。……なんかね、今のUFC軽量級は凄いことになっていますよ(笑)」

――確かに。オクタゴンの中は常に進化し続けていますが、ここ最近はより一層、進化のスピードが速いように思います。試合の中で出される技術が増える一方で。

(C)RIZIN FF

「でもそれはUFCや海外だけではないんですよね。

国内でもRIZIN44で、金ちゃん(金原正徳)がクレベル・コイケ戦で見せたのは、そういう試合でした。もともと金ちゃんって、どちらかというと近い距離が好きというわけではないと思うんです。でも、まず自分から打って中に入り、相手が打ち気になってきたら、自分からテイクダウンを狙ったりとか。

(C)RIZIN FF

RIZIN44だと牛久✖萩原戦もそうです。

前半は萩原(京平)君が、牛久(絢太郎)君に打撃でプレッシャーをかけていった。牛久君もテイクダウンに行っても切られている――これは萩原君のペースになるかと思いました。でも牛久君が下がりながらパンチを振るうと、萩原君は警戒したんじゃないですか。牛久君はカウンターを恐れずにパンチを出していくと、2R以降は牛久君のペースになりましたよね」

――牛久選手がテイクダウンに成功してポジションを奪い、3-0の判定勝ちを収めました。

「こうした試合を見ていて、『オールラウンダーとは何か?』と考えたんです。日本のオールラウンダーって、相手の苦手なところで勝負しようとしますよね。相手がグラップラーならストライカーになり、相手がストライカーなら自分はグラップラーになる。いくつもの要素を混ぜ合わせるというよりは、相手の得意なところで勝負しないというイメージが強くて。それって、本当の意味でオールラウンダーではない気がするんですよ」

――試合ごとにストライカーになるか、グラップラーになるかではなく、1つの試合の中で全ての要素を出さないといけない。

「そう。相手が強いストライカーだと、打撃の距離に入らずテイクダウンを狙う――牛久君は朝倉未来戦まで、そういうファイターだったと思います。でも萩原戦では、違い距離で打撃を振りながらテイクダウンを狙えるという、もうワンランク上がった気がしますね」

――金原選手も、クレベルが寝技師だからスタンドだけで戦うというわけではない。打撃から入って、テイクダウンを奪い、グラウンドでも勝った末の勝利でした。

「試合前に金ちゃんが『先手を取る』と言っていて、まさにそんな試合展開になりました。軽量級のトレンドがそうなってくると、ケイプのようなタイプは今後――トップに行けば行くほど苦しくなってくるでしょう。ケイプは待ちのストライカーで、時おりテイクダウンを狙うこともありますよ。でもそれは近い距離を嫌がって組みに行っているような感じで。

ストリックランドとアデサニャの試合もそうですけど、最近の試合で5分3Rや5分5Rが短く感じられる時があります。視ている側がそう感じるということは、試合をしている選手は、もっと短く感じているかもしれないです。その試合中に少しでも様子を見ていると、すぐ相手にペースを持っていかれてしまう。じゃあペースを持っていかれないようにするためには――というと、コンタクトを多くすることだと思います」

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F1 MMA o ONE UFC   アレッシャンドリ・パントージャ ケビン・ホランド コルビー・コヴィントン ジェフ・ニール ジャレッド・ゴードン スティーブン・トンプソン トニー・ファーガソン ブランドン・ロイヴァル ボビー・グリーン レオン・エドワーズ

12.16『UFC 296: Edwards vs. Covington』でトニー・ファーガソン vs. パディ・ピンブレット、シャフカット・ラフモノフ vs. スティーブン・トンプソン

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12.16『UFC 296』でレオン・エドワーズ vs. コルビー・コヴィントン、アレッシャンドリ・パントージャ vs. ブランドン・ロイヴァルの2大タイトルマッチ(2023年09月21日)

 こちらの続報。




 UFCが12月16日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 296: Edwards vs. Covington』でトニー・ファーガソン vs. パディ・ピンブレットのライト級マッチとシャフカット・ラフモノフ vs. スティーブン・トンプソンのウェルター級マッチを行うことをデイナ・ホワイトが発表。

 ファーガソンは7月の『UFC 291: Poirier vs. Gaethje 2』でボビー・グリーンに3R肩固めで敗れて以来の試合で6連敗中。かつてのライト級王座挑戦者も4年以上勝利していません。ピンブレットは昨年12月の『UFC 282: Blachowicz vs. Ankalaev』でジャレッド・ゴードンに判定勝ちして以来1年ぶりの試合で6連勝中(UFC戦績4勝0敗)。ゴードン戦が売出し中の選手による“疑惑の判定勝利”であったことからすっかりヒールターンしてしまいました。ノーランカー同士の対戦ですが、右肩下がりの元トップコンテンダー vs. 売出し中のルーキーという注目のカードです。

 ラフモノフは3月の『UFC 285: Jones vs. Gane』でジェフ・ニールに3Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合でMMAデビュー以来17連勝中(UFC戦績5勝0敗)。現在UFCウェルター級ランキング6位。トンプソンは昨年12月の『UFC on ESPN 42: Thompson vs. Holland』でケビン・ホランドに4R TKO勝ちして以来の試合。現在UFCウェルター級ランキング7位。続きを読む・・・
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ACA MMA News o ONE UFC   アレッシャンドリ・パントージャ カマル・ウスマン コルビー・コヴィントン ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ホルヘ・マスヴィダル マテウス・ニコラウ レオン・エドワーズ

12.16『UFC 296』でレオン・エドワーズ vs. コルビー・コヴィントン、アレッシャンドリ・パントージャ vs. ブランドン・ロイヴァルの2大タイトルマッチ

LEON(レオン)2023年11月号[雑誌]




 デイナ・ホワイトが12月16日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 296』でレオン・エドワーズ vs. コルビー・コヴィントンのウェルター級タイトルマッチ、アレッシャンドリ・パントージャ vs. ブランドン・ロイヴァルのフライ級タイトルマッチを行うことを発表。

 エドワーズは3月の『UFC 286: Edwards vs. Usman 3』でカマル・ウスマンに判定勝ちして以来の試合で1つの無効試合を挟んで11連勝中。今回が2度目の防衛戦。コヴィントンは昨年3月の『UFC 272: Covington vs. Masvidal』でホルヘ・マスヴィダルに判定勝ちして以来1年9ヶ月ぶりの試合。試合の数週間後にフロリダ州マイアミビーチのストリートでマスヴィダルに暴行を受けて歯を折る重傷を負っています(マスヴィダルは傷害罪で逮捕)。現在UFCウェルター級ランキング2位。

 パントージャは7月の『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』でブランドン・モレノのフライ級王座に挑戦し判定勝ちして以来の試合で4連勝中。今回が初防衛戦。ロイヴァルは4月の『UFC on ESPN 44: Holloway vs. Allen』でマテウス・ニコラウに1R KO勝ちして以来の試合で3連勝中。現在UFCフライ級ランキング4位。続きを読む・・・
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F1 MMA MMAPLANET o Special UFC UFC290 アレッシャンドリ・パントージャ ダヴィッド・ドヴォルザーク ブランドン・モレノ ボクシング 大沢ケンジ 柏木信吾 水垣偉弥

【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:7月:パントージャ✖モレノ「ゴールに向かって、どんな道筋を」

【写真】TUFも含め、パントージャはモレノを三タテにしたことになる(C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画――が1年ぶりに復活。
Text by Takumi Nakamura

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾3人というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は水垣偉弥氏が選んだ2023年7月の一番──7月8日に行われたUFC290でUFC世界フライ級選手権試合=アレッシャンドリ・パントージャ×ブランドン・モレノ戦について語らおう。


――今回水垣さんにはUFC290でのブランドン・モレノ×アレッシャンドリ・パントージャを選んでいただきました。

「実は今回UFCの仕事でファイトウィークに2人に事前インタビューをさせてもらったんです。それもあって普段とは違う見方で試合を見ることができました」

――タイトルマッチを控える選手をファイトウィークに取材するというのは貴重な体験ですね。2人にインタビューして、彼らの性格やパーソナリティはどうだったのですか。

「やはりファイトウィークの選手なので、どうしてもピリピリしていてしゃべってくれないんじゃないかと思って不安だったんですけど、どちらもいい感じで話してくれました。モレノの方は予定時間を大幅に過ぎるくらい話をしてくれて、パントージャの方は質問に対して必要なことを的確に応えるというスタンスで。キャラクターはすごく対照的でしたね」

――改めてモレノ×パントージャを選んだ理由を聞かせてください。

「事前に戦った2人を取材したこともそうですし、僕はパントージャが柔術ベースで、打撃の攻防になったらモレノがリードすると予想していたんです。そうしたら1Rに先にパンチでダウンを奪ったのがパントージャで、2Rにテイクダウンとバックを取ったのがモレノだった。そういう部分が自分の予想外の展開だったけど面白かったな、と。

今のMMAはどこか一つの部分を意識して戦うと、そこをスカされたり、その攻めが雑になると相手に上回られたり。各選手それぞれバックボーンはあるけれど、それが突出しているわけではなく拮抗している。自分が得意な分野はあったとしても、ちょっとした意識、警戒心、攻防の丁寧さ…そういった差で、自分の得意分野でも相手にやられる可能性があるというところが興味深かったです」

――選手のバックボーンが試合展開や勝敗に影響することが少なくなっていますか。

「特に軽量級はその傾向が顕著で、その極めつけがフライ級なのかなと思います」

――軽量級は選手のダメージの回復も早いですし、スタミナもフルラウンド維持することが出来る。一つの局面でフィニッシュにつながることが少ない分、より全局面でもスキルが試されるかもしれないです。

「はい。スタミナもそうですし、一発もらってもそれが致命打にならない可能性が高いので、よりトータルに戦えて、押さえるべきところを押さえて…がより重要になりますよね。MMAにおいては重量級と軽量級では見方が全く違うなと感じた一戦でした」

――バックボーンが試合に及ぼす影響が少ない分、モレノのようによりボクシングに特化した技術を使う選手が結果を出すようになったり、よりMMAで使える技術の幅が広がっているようにも感じます。

「MMAにおいて何が重要かを考えた時、重量級では打撃が強い、寝技が強い、レスリングが強い…に分かれると思うのですが、軽量級はその間の部分が勝敗を分けるように感じました。言葉で表現することが難しいのですが、自動車レースに例えるなら直線が速い、コーナーが速いだけじゃなくて、コーナーとコーナーのつなぎが上手いみたいな。そうしたMMAの奥深さが2人の試合や最近の軽量級の試合にあると思います」

――僕も上手く表現できないのですが「MMAはMMAが強い方が勝つ」と思っています。F1大好きな水垣さんは自動車レースを例えにMMAの特徴を話してくれましたが、僕の場合はサッカーに例えることが多いのです(笑)。いくらドリブル・パス・シュートが上手かったとしても、サッカーという競技そのものを理解していないと「サッカーが上手い」にはならない。

「分かります、分かります」

――そういった意味では今のトップ・オブ・トップで活躍している選手たちがMMAをどう捉えているかも気になるところで。仮に打撃で打ち負けていてもテイクダウンできるんだったらOKというマインドかもしれない。MMAではそれが正解かもしれないですよね。

「先ほどの話にもつながりますが、軽量級は一発で試合が終わらない分、そういった切り替えしも出来ますよね。僕がパントージャに『自分のどこがモレノより上回っていると思いますか?』と質問したときに、彼はその答えを濁したんですよ。試合前にそこは話したくないという雰囲気で。MMAでは自分が相手より勝っている部分、攻防を選手本人がどう捉えているか。そこが勝敗に影響すると考えているんでしょうね」

――なるほど。それが“MMA脳”というか“MMAセンス”にもつながりますよね。

「結局選手はどこで勝負するかをイメージしていて、そこにいくための前段階として、直球勝負でいくのか、他の攻防を見せておいて自分が勝負したいところにつなげるのか。MMAはその選択肢が多いなかで、自分が定めたゴールに向かって、どんな道筋を立てるのか重要だと感じました」

――この試合の判定がスプリットになったことはどうお考えですか。

「僕の判定はパントージャにつけたジャッジと全く同じだったんですよ。それでモレノにつけたジャッジを見てみると、モレノがダウンした1R以外はすべてモレノにつけていたんですよ。さすがにそれはないかな、と。ポイントのつけかたによってはスプリットになる可能性もあると思いますが、2~5Rすべてがモレノのラウンドというのはないと思いました」

――さて、フライ級はこれから日本人がUFCチャンピオンを目指す可能性が残された階級です。

「今のフライ級はトップ5くらいまで、ほぼほぼみんな差がないと思うんですよ。モレノとパントージャは接戦で、モレノと(前々王者の)フィゲイレドは勝ったり負けたりで。DJの時代があって、セフードの時代があって、というフライ級の歴史を考えると、今のフライ級は混沌としていてチャンスが多いと思います。具体的に言えば平良選手がこのトップ戦線の輪に入ったらどうなるのか楽しみですよね」

――ランキングこそあれど、今のUFCフライ級は序列がそこまではっきりしていない。

「DJの時代はDJが頭一つ二つ抜けていて、どんどん挑戦者がいなくなるから、色んな選手に挑戦権が回ってきたと思うんですよ。タイトルに挑戦できるという意味ではチャンスがあるけど、チャンピオン(DJ)の壁があまりにも高すぎた。でも今はトップ選手たちの差がない分、挑戦権が回ってくるチャンスは少ないかもしれないですが、ベルトを獲ることだけを考えると、DJの時代よりも可能性はあると思います」

――先ほどのパントージャ、モレノ、フィゲイレドのように相手との相性やマッチメイク次第では勝ち進んでいけるわけですからね。

「まだ平良選手は底が見えてないと思うんですよ。UFCの入り口から少し入ったところの選手には圧倒して勝つレベルにいることは証明したけれど、そこから先にいるランキングの選手たちとは戦っていないので。次戦でランカーのダヴィッド・ドヴォルザークと試合が決まっていますが、ここからどうなっていくのか楽しみです」

――今日の話をまとめると、軽量級にこそMMAという競技を考えるヒントがあるということですね。

「あとは自分が戦っていた階級と近いので技術体系が似ているというか、感情移入しやすいんですよね。どうしても重量級だと『そのパンチで倒れるの?』と思うこともあって、ちょっと自分が知っている世界とは違うものが出てくるので、僕の場合はすごく軽量級を楽しんで見ることができます」

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MMA o ONE UFC UFC290   アレッシャンドリ・パントージャ ブランドン・モレノ

『UFC 290』アレッシャンドリ・パントージャ vs. ブランドン・モレノを見たファイター・関係者の反応

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 『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』アレッシャンドリ・パントージャ vs. ブランドン・モレノを見たファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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【UFC290】毎回毎分、攻勢と劣勢の繰り返し。大激闘を制したパントージャがモレノを下しフライ級王者に

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
Def.2-1:49-46.48-47.47-48
ブランドン・モレノ(メキシコ)

いきなりワンツーから組んでいったパントージャ。逆にテイクダウンを取りに行ったモレノが、ケージに押し込む。左腕を差し返せないパントージャだが、ウィザーでバックは許さない。パントージャが入れ替えたヒザを狙ったところで、離れたモレノがパンチを打ち込む。ここで再び組んだモレノだが、パントージャが足払いでテイクダウンを狙う。

バランスを崩しながら持ち直したモレノはワンツー、パントージャのローをかわす。と、ジャブを放ったモレノに左フックを当てたパントージャがダウンを奪う。クルスフィックスは必死に耐えたモレノだが、パントージャがハーフでエルボーを落とし流血に追い込む。スクランブルからスタンドに戻ったチャンピオンは左を被弾し、ヒザ、ローと厳しい時間が続く。モレノは頭を振ってパンチをかわすと、ハイのタイミングでテイクダウンを狙う。前転が必殺のバックに回ったパントージャだが、ここは自ら離れ時間となった。

2R、ジャブにジャブを返すパントージャは左フックから右ハイへ。モレノは左ボディを入れ、右ストレートを打ち込む。力強いジャブで試合をリードしたモレノが、テイクダウン狙いを切る。ジャブからワンツーの王者に対し、チャレンジャーは右クロスから左ジャブ。打たれても前に出るモレノは、組んでバックに回るとグラウンドに持ち込む。パントージャの十八番を奪うように両足をフックしたモレノは、息を整えているか。尻をずらして、バックグラブから逃れたパントージャは逆ハーフからスクランブルへ。

離れたモレノが左を当て、右からジャブと攻勢を続ける。飛び込んで左フックのモレノ。パントージャが右フックからローを蹴っていく。前蹴りを蹴られても、モレノはワンツーを繰り出す。疲れたパントージャは体力温存で最低限の動きに。それでも左を当て、ハイキックへ。これをキャッチしたモレノがテイクダウンを決めて時間に──イーブンに戻した。

3R、開始早々の接近戦で首相撲を取ったパントージャの右ヒザが、モレノの急所を直撃する。中断からリスタート後、王者のエルボーにもパントージャは組んでバックにまわる。振り返る動きを察知して、グラウンドの持ち込んだパンとジャーがボディトライアングルへ。絞めを狙うパントージャは、ここを伸ばすとスタミナ的に厳しくなるか。モレノは画面の時間に張り、腕を喉下に通させない。徐々に真後ろからずれてきたパントージャは、ついに腰を押されてスクランブルを許し、マウントからバック狙いも落とされる。

試合はスタンドに戻り、モレノが逆襲かと思われたがパントージャが左を当てる。それでもハイからパンチに繋げる王者の方が、スピードがある。その動きをボディで止めたパントージャはハイをガードして左を打ち、ダブルからシングルレッグへ。切ったモレノは、ワンツーに両手でガードした際にダブルレッグでテイクダウンを許す。

オモプラッタに逃れたパントージャだが、蹴り上げからリバーサルを許して下になる。それでも下からエルボーを入れるパントージャは、鉄壁のニーシールドでパウンドを許さずスタンド戻った。残り30秒、勢いはモレノにあるが攻撃数は変わらずパントージャがラウンドを取ったか。

4R、縦ヒジでカットしているパントージャはモレノのジャブに左を当てる。ボディからフックの王者のジャブを受けても、ジャブを返す。パントージャがローから前に出てパンチをまとめると、足を止めても打ち合いに。壮絶な乱打戦のなかで再びエルボーを決めたモレノだったが、直後にダブルレッグでパントージャがテイクダウンを奪うと、狙い通りスクランブルをさせてバックに回る。胸を合わせに行くモレノをグランドに持ち込んだパントージャが、足関狙いを潰してトップを取る。モレノはシングルを狙うが、股間を制してクラッチしたパントージャが許さずバックに回る。

一度はスタンドでジャンプし、両足をフックしたパントージャだが自ら着地してバックコントロールへ。残り90秒、両者が次の展開を模索しつつスタミナの回復に努める。と、自ら尻もちをつき寝技に持ち込んだパントージャの肩固めも、モレノがリバーサルに成功する。ここでスタンドに戻ると、疲弊しまくったパントージャにチャンピオンがエルボーを打ちこんだ。それでもこの回はパントージャのラウンドとなった。

最終回、慎重な両者。モレノはビッグショットへの足掛かり、パントージャはテイクダウンの機会を伺う。パントージャは左ボディ、ここからアッパーを織り交ぜコンビネーションを繰り出す。モレノもパワフルなパンチを繰り出し、正確なジャブを続ける。リードフック、リードジャブと打ち分ける王者は左ボディから左フックへ。テイクダウンを切られて疲弊するのを避けてか、パントージャは立ち技を続ける。

と残り2分強でエルボーを打たれたパントージャが、ダブルレッグで一気にテイクダウンを決める。背中をつかせ、スクランブルでバックに回ったパントージャはスタンドでボディトライアングルに。頭をコーナーにつけて動かないモレノを殴るチャレンジャーは、挟まれた手を抜いて再び殴っていく。

モレノは前にも、後ろに倒れることができず厳しい状態に。こうなると逆転の目を消したパントージャはやや安堵の表情を浮かべて背中に乗り続ける。このまま時間を迎え、モレノは勝利をアピールしたが──パントージャが3つのラウンドを取ったか。

結果は──まさかのスプリットに割れたが、2-1で勝利したパントージャはキャンバスに突っ伏した。ブーイングの中でパントージャは「皆、僕のストーリーを知っていたらきっと僕を愛してくれるだろう」と言うと、家族に感謝の言葉を送る。「モレノがこんなにタフだと予想していなかった。でも、過去2年全てを賭けてきた。家族をブラジルから呼び寄せ、ATTで練習してきた。モレノ、モレノの家族をそんけいしている」と話すと、子供達と奥方と抱き合った。


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【UFC290】UFC世界フライ級選手権、展望。3度目の正直=モレノ✖2度あることは3度ある=パントージャ

【写真】この小憎らしい笑みが、板についてきた王者モレノ (C)Zuffa/UFC

8日(土・現地時間)ラスベガスのT-モバイルアリーナにて、UFC 290が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

メインでは正規王者アレックス・ヴォルカノフスキーと暫定王者ジャイー・ロドリゲスによるフェザー級タイトル統一戦が行われるこの豪華大会のコメインは、王者ブランドン・モレノにアレッシャンドリ・パントージャが挑戦するフライ級タイトルマッチだ。


この両者は、揃って扇久保博正も参加した16年のTUF 24「Tournament of Champions」というMMA歴史上唯一にして無二の世界中のフィーダーショーから同階級の王者が集まり、生き残りと世界王座挑戦権を賭けて戦いが繰り広げられたシリーズに出演していた。

当時第1シード(=優勝候補筆頭)だったパントージャと第16シード(参加者中最下位)のモレノは初戦で激突し、予想をはるかに上回る大激闘の末、パントージャが2Rチョークで一本勝ちを収めている。

が、そのパントージャは次戦でカイ・カラフランスを倒すものの、準決勝では扇久保に2R3-0の判定負け。決勝で扇久保を破ったティム・エリオットがシーズン優勝を飾った。そして当時の絶対王者DJへの挑戦権を得たエリオットに加え、パントージャもカラフランスもパントージャもその後UFCとの契約を獲得。後者3人は現在UFCフライ級のトップに君臨している。

そう考えると、当時UFCが準優勝の扇久保に一度も本戦出場のチャンスを与えなかった仕打ちが、いかに格闘技の道理に反するものだったか──今更ながら実感できるというものだ。

とまれ、UFCで頭角を現した二人は2018年5月に再戦。この時もパントージャが判定3-0で完勝している。が、モレノはこの敗戦後に引き分けを一つ挟んで4連勝を記録し、2020年12月にはフライ級王者デイヴィソン・フィゲイレドへの挑戦を実現した。この試合は大激闘の末ドローに終わったが、翌年の再戦では3Rチョークで見事勝利、最軽量級の頂点に輝いたのだった。

その後モレノはフィゲイレドに惜敗して王座を明け渡すも、昨年の暫定王者戴冠を経て今年1月、元王者の地元リオにて4度目の対戦。4RTKOで勝利し、バンタム級転向を宣言をしたフィゲイレドとの名勝負数え歌に終止符を打ったのだった。

ちなみに王座防衛を果たした舞台裏でモレノを待っていたのが、ここのところ3連勝を記録しているパントージャだ。ハグする際に「次(の挑戦者)は君だね!」とモレノが言うと、「いつ、どこでだ?」とパントージャ。モレノが「まあ(挑戦を受けると)約束するよ」と返答すると、パントージャがさらに「だからいつやるんだ?」と迫り、モレノは「いやいや、今は分からないよブラザー」と苦笑。ここでモレノのセコンドが介入し「おいおい、試合直後の今は許してやってくれよ!」と笑顔でパントージャをなだめるという一幕が見られた。

そうして今回3度目の対決に至った両者だが、過去2戦はいずれもパントージャが完勝。5年以上前のことなので、「パントージャはまだブランドン・モレノのベストヴァージョンとは戦ったことがないのさ!」と持ち前の満面の笑みを見せるモレノだが、今回期するところは大きいだろう。

7年前の第1戦では、 1Rから大振りの右フックで強引に迫るパントージャに対して、コンパクトな打撃で主導権を握ったのはモレノの方だった。が、2Rに失速。なんとかテイクダウンを奪うものの、パントージャの強固なフレーム&ニーシールドの前に有効な攻撃ができずに終わったモレノは、逆にパントージャのテイクダウンへの反応が遅れてスプロウルに失敗。そのままバックを許しチョークで敗れた。

5年前の第2戦では、前回の勝者パントージャの方が優れたアジャストメントを発揮。前戦の1Rの荒く不用意な打撃とはうって変わって、モレノの動きをよく見て鋭いジャブやカウンターを当てて主導権を握ると、倒れながらハイをかわしたモレノの上になり、強烈なパウンドからバックを奪取。さらに強烈なパウンドを入れて圧倒的優勢に1ラウンドを終えると、以後も鋭いジャブとカウンターを駆使してモレノを寄せ付けずに完勝した。

この2試合ともパントージャのバックテイクが決定打となったことを考えると、今回の試合の焦点の一つが、バックポジションをめぐる攻防であるのは間違い無いだろう。実際、過去に在籍していたノヴァウニオン・スペシャルともいえるバック奪取とそこからの絞めはパントージャの無二の必殺技で、UFCでも2018年11月の佐々木憂流迦戦や、直近のブランドン・ロイヴァル戦アレックス・ペレス戦でもこれで仕留めている。

佐々木戦では下からインヴァーテッドガードのように回転し、股下をくぐってバックに回るという現代柔術的な動きも見せたパントージャは、UFCでは一階級上の王者アルジャメイン・ステーリングと並ぶバック取りの名手であり、さらに下になっても強固なフレーム&シールドですぐに距離を作り立ち上がる卓越した柔術流スクランブル力の持ち主だ。ピュアレスリングでは上を行くと思われるモレノが、パントージャをグラウンドでいかにコントロールし、バックを許さないかはこの試合の大きな鍵となりそうだ。

とはいえ現在のモレノの打撃技術の洗練度は当時とはまるで別人だ。顔面もボディもしっかりガードした構えから、多彩な左を中心に鋭くコンパクトな打撃を放つ現在のモレノが、第2戦で猛威を振るったパントージャの鋭いジャブをどう切り崩すか、そして時にパントージャが見せる強引なラッシュにいかに対応するかもまた、この試合の見所だろう。そこでモレノがカウンターのテイクダウンを合わせた時には、上述のように興味深い組技の攻防が展開されることになる。

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

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