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UFC on ESPN+120:オッズ/予想と展望

ライニアー・デ・リダー 1.51
ブレンダン・アレン 2.64
ケヴィン・ホランド 1.98
マイク・マロット 1.85
マルロン・ヴェラ 2.05
エイマン・ザハビ 1.80
マノン・フィオロ 1.44
ジャズミン・ジャズダビジアス 2.85
コーディ・ギブソン 1.60
アオリ・チロン 2.40
カイル・ネルソン 1.98
マット・フレボラ 1.85
シャルル・ジョーデイン 1.59
デイビー・グラント 2.42
ブルーノ・シウバ 3.10
パク・ヒャンソン 1.39
ダニー・バーロウ 1.31
ジョーデン・サントス 3.60
カイル・プレポレク 4.90
ドリュー・ドーバー 1.19
ステファニー・ルシアーノ 1.33
ハヴェナ・オリヴェイラ 3.45
アザマト・ベコエフ 1.33
ユースリ・ベルガウイ 3.45
メリッサ・クローデン 1.85
タイナラ・リズボア 1.98

カナダ・バンクーバー大会。全13試合中7試合にカナダ人が登場するが、メインはオランダ人 vs. アメリカ人。

メインは7月にロバート・ウィテカーにスプリット判定勝ちしてUFCデビューからの連勝を4に伸ばしたデ・リダーが登場。ミドル級ランキングはタイトル挑戦圏内の4位。8月に新王者となったチマエフには今のところ有力な挑戦者候補がいない状態で、デ・リダーも勝ち続ければタイトル挑戦の機会を得ることは十分に可能。

当初はランキング6位で8連勝中のアンソニー・ヘルナンデスとの対戦が組まれていたが、ヘルナンデスが負傷欠場。相手は9位のブレンダン・アレンに。

アレンは今年2月にヘルナンデスに判定負けし、8連勝がストップしたが、7月にはカジノで乱闘騒ぎを起こした因縁の相手・マーヴィン・ヴェットーリに打撃・組みで上回り判定勝ちし、今回のチャンスが巡ってきた。

デ・リダーはキャリアで21勝、アレンは25勝で、ともに3分の2以上となる14一本勝ちがある。特にアレンは一本勝ちのほとんどがリアネイキドチョークによるもの。アレンほどではないものの、デ・リダーも一番多いのはリアネイキドチョークでの一本勝ち。その他には肩固めや腕十字などでの勝利もある。両者ともに、グラウンドは相手の上(またはバック)を取ってから攻めるタイプ。この2人だと、打撃勝負になる予感がするが。ウィテカー相手にボディへのヒザを打ち込んで効かせ、組んでもテイクダウンを奪っていたデ・リダーが有利か。

デ・リダー判定勝ち。

プレリムでは、8月に緊急出場で平良と対戦して2Rチョークで一本負けしたRoad To UFCウィナーのパク・ヒャンソンが出場。緊急オファーの平良戦を受けた代償として、今回ランカーのシウバ戦が組まれている。オッズではヒャンソンがフェイバリット。

第2試合には、UFCデビューから2連勝しているアザマト・ベコエフが登場。1月のUFCデビュー戦は、欠場選手の代役として5日前に緊急出場。5月の2戦目は昨年のTUF32で優勝したライアン・ローダーと対戦。いずれも1RKO勝ちしていて、まだ底が見えない。

当初は8月にエリートレスラーのトレス・フィニーと対戦する予定だったが、フィニー欠場により、ベルガウイが契約してUFCデビューする(ビザが間に合わず、当初の8月大会はから今大会に延期となった)。

ベルガウイは元キックボクサーで、Gloryでは現ライトヘビー級王者のアレックス・ペレイラにも勝っており(1勝2敗)、イスラエル・アデサニヤとも対戦経験がある(0勝2敗)。昨年のDWCSに出場すると、空道王者で修斗ランキング1位だった岩﨑大河に3RKO勝ち。しかし、再三のアイポークで減点を受けたこともあり、KO勝ちにもかかわらず、UFCとの契約は見送られている。

純粋な打撃ではベルガウイが上と思われるが、ベコエフが新たな引き出しを開けるところが見られるのか。

第1試合開始は19日朝5時から。速報します。

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45 DWCS MAX MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2025#07 キック ジャン・ボムソク 中野剛貴 岩﨑大河

【Shooto2025#07】DWCSでの敗戦、計量失敗からの再起。岩﨑大河がボムソクにRNCで一本勝ち

【写真】バックコントロールを続けてRNCを極めた岩﨑。試合後のマイクでも巻き返しを誓った(C)MMAPLANET

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
Def.2R2分43秒 by RNC
ジャン・ボムソク(韓国)

じわじわと前に出てくるボムソク。岩﨑はサークリングしながら左ミドル、前蹴りのフェイントを見せる。ボムソクが左ストレートから距離を詰めて組みつくと右腕を差して岩﨑をケージに押し込む。岩﨑もボムソクをケージに押し込み返し、四つ組みからテイクダウンを奪う。岩﨑は自分の右膝を使ってボムソクの腰を固定してパスガードへ。ボムソクも岩﨑の右足を二重絡みにしてハーフガードに戻し、岩﨑はパスガードしながらボムソクのブリッジに合わせてバックへ移行する。

ボムソクが腰を上げると岩﨑はボムソクの左足を持ってバックキープする。ボムソクは左足を外して腰を上げていくが、岩﨑は右手をマットについてバランスを取ってボムソクの体を潰す。ボムソクが亀になると岩﨑は左ヒジと鉄槌を入れ、ボムソクも岩﨑を前方に落とすようにプレッシャーをかけてラウンド終了となった。

2R、岩﨑が右ハイキック。ボムソクが蹴り足を取るような形でグラウンドへ。岩﨑が尻餅をついてケージに体を預けようとするボムソクの後ろに回り、自分の左手をボムソクの脇の下から通して左手を掴み、右手でパンチを連打する。ここから岩﨑が両足をフックしてバックキープすると、パンチを落としながらボムソクの体をつぶす。最後は岩﨑が右腕を回してRNCを極めて、ボムソクからタップを奪った。

試合後、岩﨑は前回5月の計量ミスを謝罪すると「DWCSに負けて一回勝っただけなので、何かを言える権利はないと思います。出来れば年内、僕と同じNoughty Houseの中野剛貴の試合を組んでもらって、そこで発言権を得たいと思います」と語った。


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【Shooto2025#07】12年前に返上したベルトに挑戦、山上幹臣「前に獲った時は通過点」&「今回は集大成」

【写真】戦闘モード5パーセントほどの山上幹臣(C)MMAPLANET

21日(日)、東京都港区のニューピアホールで行われる修斗の昼夜二部興行。昼の部=Shooto2025#07のメインで山上幹臣が修斗世界ストロー級チャンピオン田上こゆるに挑戦する。
Text by Manabu Takashima

14年前に腰に巻き、12年前に返上したベルトに再び挑む。階級を上げ世界の最高峰に挑む決意をし、1階級上のレジェンド=マモル超えを果たした。しかし世界への夢はアジアで潰え、1人の男として守るべき者を第一とした人生を選択。

昨年5月に9年5カ月振りに復帰しフライ級で、MMAの現実を見た。それでも、天才と呼ばれた男は9月に修斗、そしてストロー級に戻ると2連勝しタイトル挑戦権を手にした。そんな山上に、タイトル挑戦について話を訊いた(※取材は17日に行われた)。


今回の試合でハッキリすると思います。試合勘なのか、老いなのか

――ファイトウィークになって水曜日の正午過ぎ。ZOOMインタビューのタイミングとして、この時間を指定されたのは?

「午後2時から練習で、この時間帯が一番声が出るかなっていう(笑)。もう疲労は抜けているのですが、体重を落としているので。あと4キロなんですが、水抜きは2.5キロから3キロにしたいのでもう少し落とさないといけないですね」

――引退前と復帰後では体重の落ち方も違いますか。

「前はもう減量方法が分かっていなかったので、今の方が落としやすいですね。昔はガムシャラに落とすだけだったのが、今は栄養を摂りながら落とせていますし」

――12年前に返上したベルトに挑戦します。改めてどのような気持ちでしょうか。

「前に獲った時は通過点でしかなかったです。その先にUFCを見据えていて。今はもうUFCとか、さすがに見ていないですし。だから今回は集大成、ここで全てを出しきりたいです」

――昨年5月の復帰戦はフライ級でした。今からすると、あの判断は間違っていた?

「正直、フライ級の体ではなかったです。あの時は計量を終えて、ご飯を食べても体重が1キロも戻らなかった。そもそも食欲がなくて。何か食わないといけないと思って食事は摂ったのですが、試合前に体重を測ると計量の時と同じでした。調整の仕方が悪かったのか。56キロの体が合っていなかったのか……。ホント、なんでか分からなかったです」

――まず食べることができないということで、絶対的に違っていたのでしょうね。ちなみにストロー級まで落とした時は、どれくらい試合までにリカバリーしているのですか。

「60キロ前ぐらいですね。だから、フライ級で試合をした時の方がストロー級で戦っている時より体が小さいという状態でした。もともと20代でフライ級で戦おうとしたのは、UFCにストロー級がなかったからで。あの時も無理やりのフライ級でしたし、体はできていなかったです。

今やフライ級でも70キロぐらいから落とす選手もいますし、やっぱりストロー級が適正階級なんだろうなと思います」

――技術レベルはMMAの進化に伴い進んでいます。そのなかで競い合い、凌ぎ合いという部分でベルトを巻いていた当時と、今の修斗ストロー級は違いがあるのかと。

「実は僕もあの頃の方が厳しかったという気持ちはありました。でも、前回の試合で当真(佳直)選手と戦った時に『甘くねぇな』って。すんなり勝てると思っていたけど、全然そんなことなかったです。そう思うと、今は今で若い選手が頑張っていると思います」

超えている部分があったり、落ちた部分もあります

――そもそも10年近く退いていて、今懸命にやっている選手にすんなり勝てるという自信を持っていたことが意外です(笑)。

「アハハハハ。当真選手の試合映像を見て、調子が上がっている自分と比較して過信していましたね(笑)。まぁ、勝てたけど思ったような試合ではなかったです」

――山上選手の中で現状の能力は、引退前の時点と比較してどのように捉えていますか。

「超えている部分があったり、落ちた部分もあります。打撃に関しては昔の方がキレがあったかと感じる部分もありますが、それは試合勘がまだ戻せていないからパンチを貰ったりしているのか。そうでなくて、年を食って反応が落ちているからかもしれない。でも試合勘だと思う自分がいます。

いずれにせよ、以前と違うという意識があることで前回の試合とは違う戦い方ができると思います。あの試合の反省すべき点から、自分のスタイルを見直してきたので。そこがしっくりきているので、試合で試す。今回の試合でハッキリすると思います。試合勘なのか、老いなのか」

――組みに関してはいかがですか。

「組み技と寝技に関しては、前にチャンピオンになった時より上です。かなり上がっています。フィジカルも今はやり込んでいるので」

――そんななかチャンピオンの田上選手の印象を教えてください。立ち技出身で、一時はテイクダウンに苦しめられた時代がありましたが乗り越えてベルトを手にしました。

「打撃に関してはスピードもあるし、勢いもあります。ただしMMAとして考えると、穴はいっぱいあると思います。まだつながっていない部分があります」

――同じストライカーでも、違うと?

「彼の打撃と自分の違いは試合で出ると思います。彼はテイクダウンを切って振り回してくる打撃で、自分は散らす打撃。テイクダウンを取れる距離を把握しています。その差が出ると思います。

ただ、それは技術的なことであって、ファイターとして田上選手のことは絶対にリスペクトして戦います。戦えることも光栄だと思っているので。自分はチャレンジャーだという気持ちを忘れずに戦います」

――どのような戦いをしたいと思っていますか。

「やっぱり当真選手との試合では出し切れなかったので、勝ちに拘りつつしっかりと動きたいですね。田上選手をどんどん混乱させて倒したいですね」

――そのようななかでも、特に気を付けているところはありますか。

「気持ちの上下が激しくて、試合中にも上がったり下がったりして動きに影響が出ることがあったので、そこは一定の強い気持ちを持ち続けることを意識して練習してきました。

修斗に戻ってからは、そういう部分はあまり出ていなくて。落ち着いて戦えていますけど、引退前は明らかにそうでしたし。復帰後も……復帰戦はそうでした」

――引退前も、そういう風には感じたことはなかったです。ピンチになって、心が折れるようなことも見たことが無かったので。観念したという表情を見せたことはあっても。

「まぁ、危ないところで腕は折れても、心が折れるというのはないですよね。でも気持ちはブレていました。強い選手って、そういうことがないじゃないですか。平良(達郎)選手にしても、堀口(恭司)選手にしても。だから、今回も気持ちの上下がないように心がけています」

妻とは復帰する前に『ベルトを獲ったらおしまいね』ということで話していた

――精神的な部分でいれば、ゼロから社会人生活を送ってきて強くなるということはなかったですか。

「社会に出て、精神的には相当に削られました(笑)。だってパソコンも使えないし、コピーの仕方すら分からないような人間だったので。逆に社会に出て揉まれている時に、自分が格闘技をやってきたことを考えたらなんでもない。格闘技をやっていると、もっとしんどいことがあるというメンタルでやっていました。やっぱり頭を使うけど、体力を使うことはなかったですから」

――MMAはどっちも使うと。そういえば対戦カード発表ということでケージの中に入った時、他の選手と比較して山上選手からまるで戦うオーラが感じられなくて。まるっきり、オフ状態でした(笑)。

「アハハハハ。やっぱりオラオラ感っていうのは、抜けちゃっていますね。それが良いことかは分からないですけど。集中力の高め方が、変わったと思います。以前のように意気込んでいると、それはもう普段の精神状態ではないということなので。試合が始まるまで、気持ちは抑えています」

――6月で38歳になりました。この後は、どのように考えていますか。

「まぁ……今、妻がここにいないので話せますけど……。調子がマジで良いので、続けたいという気持ちがあります。ただ妻とは復帰する前に『ベルトを獲ったらおしまいね』ということで話していたので……」

――そうなのですか。

「だから今回も『獲ったら辞めるよね』とは言われています……。復帰は絶対的に自分のための決断でした。だから獲った後は、やっぱり何が家族にとってベストなのかを考えないといけないです。格闘技は五体満足で終われる保証がないモノなので。何かあると、家族に苦労を掛けます。

そこはベルトを獲ってから、ちゃんと向き合っていかないといけない。でも、自分は続けたいです(苦笑)。やっぱりまだ強くなれているので……まぁ、年齢のことも考えないといけないですし」

――とりあえず、それは試合が終わってから考えることとして。まずは日曜日の試合に集中をしてください。

「そうですね。本当に今、調子が戻ってきている感覚があります。チャンピオンだった時と同じか、それ以上になっていると思います。なので、絶対に倒します」


■視聴方法(予定)
9月21日(日)
Shooto2025#07 午後12時30分~~ ABEMA格闘チャンネル
Shooto2025#08 午後5時30分~~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2025#07 対戦カード

<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者]田上こゆる(日本)
[挑戦者]山上幹臣(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
ジャン・ボムソク(韓国)

<女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
青野ひかる(日本)

<女子スーパーアトム級インフィニティリーグ/5分2R>
高本千代(日本)
片山智絵(日本)

<女子スーパーアトム級インフィニティリーグ/5分2R>
村上彩(日本)
嶋屋澪(日本)

<フェザー級/5分2R>
轟轟(日本)
ヨシ・イノウエ(日本)

<バンタム級/5分2R>
関根累(日本)
勝呂駿(日本)

<2025年度ウェルター級新人王決定T1回戦/5分2R>
六郷海南人(日本)
デソウザ・マルセル(ブラジル)

■Shooto2025#08 対戦カード

<修斗世界バンタム級王座統一戦/5分5R>
[王者]齋藤奨司(日本)
[暫定王者]永井奏多(日本)

<環太平洋フェザー級選手権試合/5分3R>
上原平(日本)
たてお(日本)

<バンタム級/5分3R>
宮口龍鳳(日本)
倉本一真(日本)

<バンタム級/5分3R>
杉野光星(日本)
ザヒド・アフメドフ(インドネシア)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
旭那拳(日本)
友利琉偉(日本)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
田口恵大(日本)

<2025年度バンタム級新人王決定T二回戦/5分2R>
飯野雄斗(日本)
齋藤優(日本)

<ストロー級/5分2R>
大城匡史(日本)
漆田直輝(日本)

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【Shooto2025#08】たておの挑戦受ける環太平洋チャンプ上原平「中期的な目標は修斗の世界タイトル奪取」

【写真】ベルトが掛かった試合で、満足できるパフォーマンスを見せることができるか(C)TAKUMI NAKAMURA

21日(日)、東京都港区のニューピアホールで行われる修斗の昼夜二部興行。夜の部=Shooto2025#08で修斗環太平洋フェザー級チャンピオンの上原平が、挑戦者たておを迎え撃つ。
Text by Takumi Nakamura

上原は昨年7月に竹原魁晟と環太平洋王座を争う予定だったものの、竹原が計量失格により欠場。計量をクリアしていた上原が不戦勝という形で環太平洋座のベルトをまいた。そして今年3月の初防衛戦では青井太一をスプリット判定の末に下し、王座防衛に成功した。

今回は環太平洋王者として2度目の防衛戦となるが、勝村周一朗率いるリバーサルジム横浜グランドスラムに所属し、リオン武や佐藤将光のもとにも出稽古で足を運んでいる上原は「修斗の世界タイトルを獲ることは自分の人生の中の至上命題」と語った。


結局試合は日頃からやっていることが出るだけ

──3月の青井太一戦に続いて2度目の防衛戦が決まりました。

「何人かやるだろうなと思っていた相手がいたんですけど、結果的にたてお選手になって、自分が考えていた候補の中でも一番名前と実績のある選手だったんで、素直に嬉しかったというか気合いが入りましたね」

──前回の防衛戦=青井選手にスプリット判定勝利を振り返ってどんな感想を持っていますか。

「青井くんとの試合は最終的に勝利という結果を得られてよかったんですけど、なかなか思い通りにはいかないなという感覚もありましたね。向こうも強かったというのもあるんですけど」

──ご自身ではどのような試合展開をイメージしていたのですか。

「スタンドの立合いではなるべく被弾せず、自分がテイクダウンして上からドミネイトして勝つというのが僕としては一番強い勝ち方で、それを目指していたところがあったんですけど、実際は1回もテイクダウンできなかったですね(苦笑)」

──青井選手は直線的なファイトスタイルですが、上原選手としてはやりやすかったですか。

「僕も結構そういうタイプというか、相手に対して自分からぶつかりにいくタイプなんで、言ってしまえば同じ括り、同じタイプのプレイスタイルだったと思うんですよね。それで結果的に噛み合っていて、試合中にやりやすさというか楽しいという感覚が芽生えた部分もありましたね」

──青井戦以降はどういったことを意識して練習を続けてきましたか。

「試合の中で自分を出すじゃないですけど、ちょっと青井戦で掴んだ感覚があるんですよ。今までの僕は割と格好をつけるというか、試合するにあたって自分を作っていくイメージだったのですが、そんな必要はないなと思うようになりました。出たとこ勝負と言ったらあれなんですけど、その日の自分が出るという感覚というか。結局試合は日頃からやっていることが出るだけだと思って、日頃の過ごし方も変わりましたね」

──より自然体で戦えるようになったのですか。

「そうですね。青井戦を終えてから結構そんな感じになっています」

──今回もたてお選手対策も練っていると思うのですが、もっと自分を出すとかそういう方向に意識を向けていますか。

「はい。ある程度相手がやって来そうなことや気をつけなきゃいけないことは仲間と一緒に対策していますが、それ以上に自分の中で一番大切にしているところは本当に普段のままというか、その時の自分を何も格好つけずに出せるかどうか。そこを自分の中で一つのテーマにしています」

――上原選手はすごく頭を使って考えながら戦っている印象があるのですが、実際にはいかがですか。

「考えていると言えば考えていると思いますが……試合中はそこまで明確に考えているわけではなくて、結構ノリでやっちゃう時もありますね(笑)。練習では割と動きの意味を考えてやるタイプだと思います」

──上原選手はもともと野球をやっていて、大学在学中に格闘技を始めたのですよね。

「そうですね。小3で少年野球チームに入って、大学3年まで野球を続けました。ずっとスポーツは野球しかやってこなくて、野球以外のスポーツに関わる機会が一切なかったんですけど、格闘技だけは年末にテレビでやっていたから見る機会があったんですね。それでいつか野球以外では格闘技をやってみたいという気持ちがあって、野球を辞めたタイミングで1回やってみようと思ってジムに入りました」

──グランドスラムを選んだ理由は?

「僕も横浜に住んでいて就活の帰り道で横浜駅を経由していたんですよ。それでネットで『横浜 格闘技』と検索して出てきたのがグランドスラムだったって感じですね。だから勝村(周一朗)さんのことも詳しくは知らなくて、ジムに勝村さんの写真があって、きっとこの人が代表なんだろうなと思って、あとで調べました(笑)」

――大学卒業前に格闘技を始めてプロデビューすることになって、社会人と並行しながら格闘技を続けることに?

「はい。格闘技を始めた頃は就活真っ只中というか、就職先が決まってなかったんですけど、アマチュアの試合で勝っていたので、これ(格闘技)に振るのも面白いかなと思って、そのまま大学を卒業しました」

──では大卒では就職しなかったのですか。

「一応知り合いの会社で働いていたんですけど、自分の気持ち的にはいずれ格闘技でやっていくぞという気持ちを持ちながら働いていましたね」

──20歳を過ぎてから格闘技を始めてプロを目指すことに迷いはなかったですか。

「昔からなんかやれるっしょ!というノリでやっちゃうタイプなんですよ(笑)。もちろん昔から格闘技に触れてきた人たちと練習すると、全然違えんだなと思うこともあったんですけど、俺は俺だしなって感じで続けられました」

──そして3年前に修斗協会とバリュエンスグループに提携によるデュアルキャリア採用(※アスリートが選手として活躍しながら仕事を通じてキャリアを形成できるための採用制度)を経て、現在はバリュエンスグループで働きながらプロとして活動されているのですよね。

「そうですね。ちょうど修斗協会とバリュエンスグループが提携して就職支援をしますというプレスリリースを見て、もう一歩格闘技に踏み込んだ生活を送りたいと思っていたタイミングだったんで、転職しようと思って申し込みました」

──今はどういった形で仕事と練習を両立させているのですか。

「基本的には練習をメインにスケジュールを組ませてもらっていて、その空いた時間に働いています。バリュエンスグループが修斗と提携していなかったら、絶対に今の環境は作ることが出来なかったので、本当にありがたい出会いとめぐり合わせだと思っています」

──改めて今回の防衛戦ではどのような自分を見せたいと思っていますか。

「結果的に勝つことがベストだと思うんですけど、さっき言ったように自分を出すというところ。上原平という人間を見てもらいたいし、お客様にそれを提示したいです」

積極的に出ていきたいなっていう感じです。修斗の世界タイトルはその可能性を広げるもの

──上原選手自身は、どこか魅力のファイターだと考えていますか。

「自分は試合中は何も考えてなくて、本当にその場その場というか、その時起きたことにしか反応していない感じなんですね。その時が僕の人間らしさが出ている瞬間だと思います。リオン(武)さんと一緒に練習させてもらっていて、無茶苦茶に追い込みをやってもらっているんですけど、ホントにグチャグチャにされてヨダレを垂らしながら練習しているんですよ(苦笑)。そういう一面や必死さというところも試合の時に出していけたらなと思っています」

──リオン選手とはエキシビションマッチで相対したこともありますし、フェイントのかけ方など動きも似ていますよね。リオン選手から影響を受けている部分は大きいですか。

「そうですね。プレイスタイルというか、試合の組み立てみたいなところは結構リオンさんに教わっていますし、たくさんスパーリングもやらせてもらっているので、自然に動きが似てきちゃっているところはあると思いますね」

──ちなみにリオン選手の追い込みはそこまでハードできついのでしょうか。

「そうですね。リオンさんにミットを持ってもらいながら試合を想定したサーキット的なメニューがあるんですけど、最初はマジでジムに行きたくないぐらいしんどかったんです。でもそれがあったからこそ今の自分がある……と思いながら練習しています(笑)」

──練習場所としてはグランドスラムを拠点にしつつ、リオン選手のところにも行くという形ですか。

「あと最近は佐藤将光さんのファイトベースにも行かせてもらっていて、そこでも将光さんや色んな選手から学ばせてもらっています」

──リオン選手や将光選手は自分のMMAの理論をしっかり持っているタイプで、遅い年齢から格闘技を始めた上原選手にとっては2人からのアドバイスがハマる部分もあるのではないですか。

「そうですね。お2人とも凄く教え方が分かりやすいですし、考え方的にも僕の中にすぐハマるというか、すっと入ってくる感じはあります」

──勝村さん、リオン選手、将光選手とみんな修斗の世界タイトルを巻いてきた選手なので、上原選手もそこには思い入れがありますか。

「はい。それだけ伝統があるベルトですし、修斗の世界タイトルを獲ることは自分の人生の中の至上命題だと思っているので、絶対に獲りたいです。中期的な目標としては修斗の世界タイトル奪取が一番だと思ってやっています」

─中期的な目標が修斗世界タイトルであれば。長期的な目標は何に?

「どこで戦うというより、結構僕は人生の中に格闘技を組み込んでいっているフェーズなので、このまま楽しく自分の表現ができる格闘技をずっと続けられることが一番の目標かなと思います。その中でいろんな声がかかったり、お仕事をもらえるんだったら、積極的に出ていきたいなっていう感じです。修斗の世界タイトルはその可能性を広げるものだと思います」


■視聴方法(予定)
9月21日(日)
Shooto2025#08 午後5時30分~~ ABEMA格闘チャンネル
Shooto2025#07 午後12時30分~~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2025#08 対戦カード

<修斗世界バンタム級王座統一戦/5分5R>
[王者]齋藤奨司(日本)
[暫定王者]永井奏多(日本)

<環太平洋フェザー級選手権試合/5分3R>
上原平(日本)
たてお(日本)

<バンタム級/5分3R>
宮口龍鳳(日本)
倉本一真(日本)

<バンタム級/5分3R>
杉野光星(日本)
ザヒド・アフメドフ(インドネシア)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
旭那拳(日本)
友利琉偉(日本)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
田口恵大(日本)

<2025年度バンタム級新人王決定T二回戦/5分2R>
飯野雄斗(日本)
齋藤優(日本)

<ストロー級/5分2R>
大城匡史(日本)
漆田直輝(日本)

■Shooto2025#07 対戦カード

<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者]田上こゆる(日本)
[挑戦者]山上幹臣(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
ジャン・ボムソク(韓国)

<女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
青野ひかる(日本)

<女子スーパーアトム級インフィニティリーグ/5分2R>
高本千代(日本)
片山智絵(日本)

<女子スーパーアトム級インフィニティリーグ/5分2R>
村上彩(日本)
嶋屋澪(日本)

<フェザー級/5分2R>
轟轟(日本)
ヨシ・イノウエ(日本)

<バンタム級/5分2R>
関根累(日本)
勝呂駿(日本)

<2025年度ウェルター級新人王決定T1回戦/5分2R>
六郷海南人(日本)
デソウザ・マルセル(ブラジル)

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【Shooto2025#08】永井奏多と王座統一戦。齋藤奨司「負ける姿もイメージできているから、僕が勝ちます」

【写真】Road to UFC落選は齋藤を強くしたようだ(C)MMAPLANET

21日(日)、東京都港区のニューピアホールで行われる修斗の昼夜二部興行。夜の部=Shooto2025#08のメインで修斗世界バンタム級チャンピオンの齋藤奨司が、暫定王者の永井奏多と統一戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年7月に藤井伸樹を下し同王座に就いて以来、実に14カ月振りのファイトとなる齋藤。この間、Road to UFCの選考を待ち、思いもしない落選を経験した。

「人生で一番悩んだ」時期を乗り越え、齋藤は戦って自らの道を切り開くことを選択する。不確定かつ、絶対的必要なことが分かっているUFCへの路。その場で戦う権利を得るために必勝の一戦を前にして、齋藤は一度として「勝ちたい」という言葉を吐かなかった。聞かれたのは「勝つ」という断定語だけだった。


勝って、実力を証明していくしかない

――昨年7月に藤井伸樹選手を下し修斗バンタム級王座を獲得、それ以来となる王座統一戦が迫ってきました。これだけ試合間隔が空いた事情を教えていただけますか。

「修斗のタイトルを取って、目標としてUFCで戦いたいということがあったのでRoad to UFCに応募し、そこに出るという選択をしました。ただ選外になってしまって、今回の統一戦という形になりました」

――実は関係者の間では齋藤選手は決まったという話が、随分と早い段階で聞かれていました。

「そうですね。自分もそう聞いていたので、正式発表の少し前に出られないという話を聞いた時は頭が真っ白になりました……。これまでの人生で一番悩みましたね(苦笑)。やりきれない気持ちがめちゃくちゃあって。“たら・れば”なんて考えてもしょうがないんですけど、色々な葛藤がありました」

――バンタム級は伊藤空也選手、井村塁選手が出場をしました。

「正直、悔しかったです。納得いかなかった。絶対に俺の方が良い試合ができると思ったし、実際に1回戦がああいうことになって。俺なら勝てたという気持ちは、なおさら大きくなりました。その気持ちはずっと持ち続けていました」

――チームメイトの山内渉選手がフライ級で出場権を得ました。なんとも言えない状況だったかと。

「そこに関しては2人で選ばれるのがベストでしたけど、仲間なので純粋に嬉しかったです。選ばれなかった俺の分まで頑張ってくれと山内には伝えました」

――UFCが全て握っています。これが五輪スポーツなら、予選があって出場権を争う戦いがある。Road to UFCがそういう場になるのかと期待したのですが、思惑が凄く感じられるトーナメントというのが実情です。割り切って、勝つしかない。その前に選ばれないといけないという……。

「思惑……勝たせたい国があるとは、僕も思いました。それもあって、すぐには割り切れなかったですね。でも、いつまで考えてもしょうがないし、前に進んでいかないといけないので。選手はもう勝って、実力を証明していくしかないので。

僕自身、チームとも話した結果ですが7連勝という数字に重きを置いて選考任せになっていたのも事実です。だからRoad to UFCだけでなく、色々とUFCに行く道を考えないといけないという風に思えるようになりましたし。今は、そういう気持ちに落ち着きましたね」

――では、次に向けて海外の大会や国際戦でなく修斗バンタム級王座統一戦を選択したのは?

「僕が選ばれなかった理由の一つに、フィニッシュ数が少ないというのがあると思います。だから試合をこなして、やり切る試合をやっていかないといけない。その試合が修斗になったのは、ベルトを持っているからです」

――えっ?

「僕がランカーの時に『チャンピオンなのに、なんで試合をしないんだよ』という気持ちでいました。僕自身、試合間隔を空けてしまったので、持っているならベルトを賭けた試合をしないとダメだなって」

――髙谷チルドレンですね。筋を通す。そんなもん、自分のことだけ考えれば良いのにと思ってしまいます。

「アハハハ。僕が嫌だったことは、他の選手も嫌だろうし。まぁ、色々な気持ちがあります。チャンピオンだから防衛戦をしたいという気持ちもありますし、試合をこなさないといけないという部分でもオファーをいただけたのだから応じるものだと」

格闘技は本来、年齢じゃないと思っています

――フィーダーショーのタイトルは、頭が抜けて次に王座決定戦が来る。そういう流れで、椅子取り合戦が回ってくる状態です。ただ、齋藤選手が試合をしていなかった間に暫定王者に駆け上がってきた永井選手のパフォーマンスが、見ていて非常に気持ちが良い。この顔合わせは椅子取り合戦以上に興味深いです。

「1度も負けていない。8連勝ととんとん拍子でベルトを巻いた。若いし、勢いがありますよね。確かな実力もある。ウェルラウンダーだけど、打撃寄り。自信を持って僕の前に立つと思います」

――齋藤選手がもう手にできない20歳という若さの持ち主です。Road to UFCに向けて、それこそ武器になる。この試合に向けて、物凄く燃えていることは間違いない。

「格闘技は本来、年齢じゃないと思っています。30代が20代に勝つなんていくらでもある。彼に勢いがあっても、僕も勢いはあるので。人生の奪い合いですからね、譲らないです。

まぁ無敗って、無敗の選手にしか持ちえない勢いがあります。でも、それも良し悪しで。勢いがあるからこそ、回りが見えていないことも出てきます。僕はプロ初戦で負けているからこそ、ここで勝てる……勝ちます。しっかりと勝たないといけない相手です。

技術的に見ても、彼は僕のような人間と戦ったことがない。自分でも他の選手と比較して、打撃の質は抜けているという自信があるので。それに彼は勝つことしか頭にないと思います。僕は負ける姿もイメージできています。もちろん、勝つイメージもデキている。俯瞰して、全体が見えている。だからチャンスを見逃さないで、僕が勝ちます」

――昨年7月から、一番変わったのはどこだと思っていますか。

「まずRoad to UFCに出られなかったことで、自分と向き合うことが凄く増えました。頭のなかで思ったことを書き出して、自分自身と会話するとか。自分の弱さ、反対に強さとも向き合ってきたことで、凄く成長できたと思います」

――Road to UFC決勝で戦うソランランポとローレンス・ルイと、自分を比較することは?

「試合は勿論チェックしてきました。2人とも強い。今の自分の力で戦ってみたい。俺がどこまでできるのか、試したい。だからこそ、今、できるうちにチャレンジしたいですね」

勢いじゃない、細かい技術の積み重ね

――Road to UFCに向けて、この試合後移行をどのように考えていますか。

「前回はRoad to UFCの選考を待って出ることができなかった。だから、試合を積み重ねてフィニッシュしていく。そうすれば勝手に選ばれるだろうという気持ちで、まずは自分が強くなる道を進んでいこうと思います」

――Lemino修斗が始まり国際戦を組んでいくことが明言されています。実際、10月19日にはバンタム級でも野瀬翔平選手とモンゴルのシンバートル・バットエルデネの試合が組まれています。修斗王者として、この状況をどのように捉えていますか。

「国際戦を組んでもらえるなら、僕も当然戦いたいです。格闘技って強い相手と戦い、勝って自分の強さを証明していくものだと思うし。強い相手に自分がどれだけできるのか……強さを追い求めるもの。だからこそ、海外の強い選手と戦っていかないといけないと思っています」

――齋藤奨司の試合が見てみたい。組んでみたいとUFC首脳にアピールするには、強い相手をしっかりとフィニッシュすること。もう、勝つだけでは契約できないことはUFCに通じる道をチェックしていても明白になりました。

「ハイ、フィーダーショーを見ていてももうフィニッシュですよね。だからこそ今回の試合も含め、これからの試合もフィニッシュして勝たないといけないです。ただし、一か八の戦いはしないです。勢いじゃない、細かい技術の積み重ねです。打撃、組みとそこをずっとやってきたので。そこを試合で出す。だからこそ、この試合で勝つのは僕なんです」


■視聴方法(予定)
9月21日(日)
Shooto2025#08 午後5時30分~~ ABEMA格闘チャンネル
Shooto2025#07 午後12時30分~~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2025#08 対戦カード

<修斗世界バンタム級王座統一戦/5分5R>
[王者]齋藤奨司(日本)
[暫定王者]永井奏多(日本)

<環太平洋フェザー級選手権試合/5分3R>
上原平(日本)
たてお(日本)

<バンタム級/5分3R>
宮口龍鳳(日本)
倉本一真(日本)

<バンタム級/5分3R>
杉野光星(日本)
ザヒド・アフメドフ(インドネシア)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
旭那拳(日本)
友利琉偉(日本)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
田口恵大(日本)

<2025年度バンタム級新人王決定T二回戦/5分2R>
飯野雄斗(日本)
齋藤優(日本)

<ストロー級/5分2R>
大城匡史(日本)
漆田直輝(日本)

■Shooto2025#07 対戦カード

<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者]田上こゆる(日本)
[挑戦者]山上幹臣(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
ジャン・ボムソク(韓国)

<女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
青野ひかる(日本)

<女子スーパーアトム級インフィニティリーグ/5分2R>
高本千代(日本)
片山智絵(日本)

<女子スーパーアトム級インフィニティリーグ/5分2R>
村上彩(日本)
嶋屋澪(日本)

<フェザー級/5分2R>
轟轟(日本)
ヨシ・イノウエ(日本)

<バンタム級/5分2R>
関根累(日本)
勝呂駿(日本)

<2025年度ウェルター級新人王決定T1回戦/5分2R>
六郷海南人(日本)
デソウザ・マルセル(ブラジル)

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【Shooto2025#08】倉本一真戦へ。デビュー以来6連続KO中の宮口龍鳳「投げられたらスイッチが入る」

【写真】撮影は大会ポスターの横で。宮口の後ろには同日開催のDEEP大阪大会のポスターが――ここで意外な交流が判明した(C)SHOJIRO KAMEIKE

21日(日)、東京都港区のニューピアホールで行われる修斗の昼夜二部興行。夜の部=Shooto2025#08では、宮口龍鳳倉本一真と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

宮口はフルコンタクト空手をベースとした打撃を武器に、プロデビュー以来6連続KO勝ち中。そんな新鋭の前に立ちはだかるのは、5年4カ月振りの修斗参戦となる、現KNOCK OUT-UNLIMITED王者の倉本だ。来年のRoad to UFCを目指しているという宮口は、この強敵を下し、さらに修斗のベルトに近づくことはできるか。インタビューでは意外な人間関係と倉本のレスリング対策が明かされた。


左ハイは毎試合狙っています。ミルコ・クロコップが好きで

――5月には野尻定由選手に1R KO勝ちを収めた宮口選手です。試合前のインタビューで語っていたとおり、まさに「殴られてからからスイッチが入る」内容となりました。

「アハハハ、跳びヒザに左フックを合わされちゃいました。でもフラッシュダウンでダメージもなく、あの一発で吹っ切ることができましたね。前回の試合は僕の動きが堅かったです。地元が近いからメチャクチャ応援に来てくれて、自分も緊張していました」

――序盤は相打ちも多かったです。

「皆が見ているので、とにかくKOしようと当て急ぎすぎましたね(苦笑)」

――それよりも、フラッシュダウンの直前に野尻選手のダブルレッグを切り返した時、宮口選手の気持ちも落ち着いたように見えました。

野尻戦はTD防御から落ち着いたという宮口。果たして倉本戦は?(C)TORAO NATION STATE――(C)TORAO NATION STATE

「そうですね。テイクダウンを切ったら気持ちが楽になります。でも気持ちが楽になってしまったためにヒザを出して、距離をミスッってしまったんですよ。ちょっと遠くから狙いすぎてしまいました」

――見る側とすれば面白い試合展開だったでしょう。逆にファイター側、セコンド陣はフラッシュダウンでも焦っていませんでしたか。

「僕は試合中もセコンドの声が聞こえるので、『大丈夫か!?』って声は聞こえました。自分自身は大丈夫で、特に焦ってはいなかったです」

――スタンドに戻ってからは三日月蹴り、ヒジ、そしてヒザで攻め立てました。得意の三日月でペースを変えることができたのでしょうか。

「それが前回は三日月の感触が良くなくて、あまり深くは入っていないんですよ。むしろヒザとヒジのほうが結構入っていて。あれで倒れないのは、野尻選手って凄くタフだなって思います」

――なるほど。フィニッシュは右ストレートでしたが、自身の中ではどう仕留めようと考えていましたか。

「試合前のアップでは、自分から『左ハイを打たせてください』と言っていました。結果、フィニッシュは左ハイから右ストレート。あの左ハイは狙っていて。最後の最後で左ハイが入ってから、右で倒しました。

左ハイは毎試合狙っています。ミルコ・クロコップが好きで――左ハイで倒すのってカッコいいじゃないですか。だから練習でも左ハイ単発ではなく、何か他の技から左ハイに繋げることは意識しています」

RTUを目指すなら、強い相手と戦ってKO勝ちを狙う

――ただ、左ハイを放った時に組まれてしまうリスクもありますよね。

「左ハイ、前足の蹴りより相四つで奥足、右ハイは難しいかもしれないです。左ハイは打ってすぐ戻すことができますね。それは空手でやってきて、当ててすぐ戻す速さにも自信はあります」

――その左ハイを起点としてKO勝ち。結果、プロデビュー以来、6連続KO勝利です。

「KO勝ちは狙っていました。でも3Rまで行くかと思っていました。野尻さんはスタミナもあるし、結構ドロドロの試合になるかもしれない、と。

6連続KO勝ちというのも、プロデビュー当時は自分も予想できていませんでした。アマチュアでは漬けられたりして、しっかり負けていましたからね。だからプロに上がっても、野尻さんのようなタイプに対して良いイメージは持っていなかったです。だけど練習して、頑張って今はここまで来ました。……とはいえ、自分でもビックリはしています(笑)」

――アハハハ。前回のインタビューでは来年のRTUを狙いたいと言っていましたが、野尻戦の次についてはどのように考えていましたか。

「野尻戦のあとに大阪大会(5月25日)があったじゃないですか。自分もセコンドで行っていて。そこでサステインの方に『次は誰と試合がしたい?』と訊かれたので、自分は『国際戦がやりたいです』とお願いしました。そうしたら倉本さんという話が来て――ビックリしましたよ。『あぁ、あのジャーマンを食らうのか……』って(笑)」

――国際戦のほうが良かった?

「いやいや、倉本さんと試合できて嬉しいです。やっぱり注目度も高いんですよ。倉本さんはRIZINにも出ているし、それほどMMAに詳しくない人でも『知っている!』と言うぐらいで。しかもプロフィールにチャンピオンと書いてあるから『えっ、チャンピオンとやるんや』って驚かれますね。何より強い相手なので」

――倉本選手の修斗参戦は5年4カ月振りなので、現在はランキングに入っていない。ここで宮口選手が勝利してもランキングに影響はないかもしれません。そう考えると、宮口選手にとってメリットばかりではない試合です。

「そんなメリット、デメリットとかは考えていないですね。もちろんタイトルマッチはやらせてもらいたいです。同じ日にバンタム級の世界タイトルマッチがあって、やっぱり意識はしますよ。

と同時にRTUを目指すなら、強い相手と戦ってKO勝ちを狙う。そこで倉本さんっていう強い相手が来た。これはやるしかないです」

角野晃平の紹介でグレコ出身の前薗渓君と練習させてもらっています

――力強い言葉です。倉本選手と戦ううえで、レスリング対策は?

「今はグレコ出身の前薗渓君と一緒に練習させてもらっています。角野の紹介で前薗君がコブラ会まで来てくれて。グレコ出身で同じ階級の選手って少ないですからね。前薗君がいてくれて助かりました」

――角野、というと……。

「DEEPのチャンピオンになった角野晃平です。彼とは同い年で、プライベートも仲が良いんですよ。先日も延命そら君も一緒に、高野山で滝行したりとか」

安心してください。透けてはいません(C)RYUHO MIYAGUCHI

――えっ!? そうだったのですね。

「角野がコブラ会のプロ練習に来ていて、最初は年上だと思っていたんですよ。でも話をしたら、まさかの同い年だったので仲良くなりました。前薗君は角野の大学の後輩で、今回の試合に向けて紹介してもらったんです」

――その角野選手が先にDEEPのベルトを巻いています。

「う~ん……同階級だったら意識するかもしれないです。でも上の階級やし、ただただ『凄いな』ってリスペクトを持っていますね。21日はそれぞれ東京と大阪で試合する。ここが自分たちの勝負どころやと思っています」

――前薗選手との練習を経て、レスリングに関する手応えはどうですか。

「今のところはレスリングにも自信はついてきました。グレコの選手って、指一本引っかけたところから持って行くじゃないですか。クラッチが切れたと思ったところから強い。試合前に前薗君との練習で、その点を知ることができたのは良かったですね。

ただ、やっぱり倉本さんのレスリングは別格やと思っています。あの投げを食らう覚悟で、自分もKOを狙います。ちゃんと受け身は取らないといけないけど――投げられたら、逆に自分のスイッチが入りますよ」

■視聴方法(予定)
9月21日(日)
Shooto2025#08 午後17時30分~
Shooto2025#03 午後12時30分~

■Shooto2025#08 決定カード

<修斗世界バンタム級王座統一戦/5分5R>
[王者]齋藤奨司(日本)
[暫定王者]永井奏多(日本)

<環太平洋フェザー級選手権試合/5分3R>
上原平(日本)
たてお(日本)

<バンタム級/5分3R>
宮口龍鳳(日本)
倉本一真(日本)

<バンタム級/5分3R>
杉野光星(日本)
ザヒド・アフメドフ(インドネシア)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
旭那拳(日本)
友利琉偉(日本)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
田口恵大(日本)

<2025年度バンタム級新人王決定T二回戦/5分2R>
飯野雄斗(日本)
齋藤優(日本)

<ストロー級/5分2R>
大城匡史(日本)
漆田直輝(日本)

■Shooto2025#07 決定カード

<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者]田上こゆる(日本)
[挑戦者]山上幹臣(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
ジャン・ボムソク(韓国)

<女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
青野ひかる(日本)

<女子スーパーアトム級インフィニティリーグ/5分2R>
高本千代(日本)
片山智絵(日本)

<女子スーパーアトム級インフィニティリーグ/5分2R>
村上彩(日本)
嶋屋澪(日本)

<フェザー級/5分2R>
轟轟(日本)
ヨシ・イノウエ(日本)

<バンタム級/5分2R>
関根累(日本)
勝呂駿(日本)

<2025年度ウェルター級新人王決定T1回戦/5分2R>
六郷海南人(日本)
デソウザ・マルセル(ブラジル)

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【Shooto2025#08】齋藤奨司と永井奏多がバンタム級王座統一戦。倉本一真が約5年4カ月ぶりの修斗参戦

9月21日(日)東京都港区のニューピアホールにて開催されるプロフェッショナル修斗公式戦の昼夜大会=PROFESSIONAL SHOOTO 2025 Vol.7&Vol.8。夜の部=Vol.8の第一弾対戦カードが発表された。
text by Takumi Nakamura

5月大会に続いて、ニューピアホールで開催される昼夜大会。17:30か開始の夜の部のメインイベントは世界バンタム級王座の統一戦=正規王者・齋藤奨司×同級暫定王者・永井奏多に決まった。


王者・齋藤は昨年7月の後楽園大会で藤井伸樹と王座決定戦で対戦。テイクダウンを仕掛け続ける藤井に対し、ガードポジションからのヒジやテイクダウンしながらの打撃で削り続け、スプリット判定で勝利とベルトを掴んだ。その後、齋藤の王座防衛戦の時期が延期となったため、今年5月にダイキ・ライトイヤーと永井の間に暫定王座戦が組まれ、永井が1RTKO勝利。この暫定王座戦を経て、齋藤と永井の統一戦が組まれた形だ。

永井はダイキ戦の前=3月の後楽園大会で藤井と対戦し、藤井のテイクダウン&スクランブル合戦に競り勝って判定勝利している。藤井のゾンビファイトに付き合わず勝った齋藤と真っ向勝負して勝った永井。齋藤がどう永井の打撃&テイクダウンを回転させる戦いに対処するかが試合のポイントになるだろう。

そして6月のKNOCK OUT代々木大会でKNOCK OUTのUnlimitedルールで王者となった倉本一真が約5年4カ月ぶりの修斗参戦。プロデビューから6戦6勝(6KO)のパーフェクトレコードを誇る宮口龍鳳と対戦する。倉本にとっては2024年4月のヤン・ジヨン戦以来のMMA戦。Unlimitedルールで重森陽太や栗秋祥梧といった国内の立ち技トップファイターたちと向かい合ってきた経験値をどうMMAに落とし込んできたかに注目したい。

この2カードに加えインフィニティリーグ4試合、さらに環太平洋フェザー級王者・上原平、5月大会の計量失敗を受けてミドル級で再起をかける岩﨑大河も出場予定となっている。

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【Shooto2025#03&04】ニューピア昼夜大会、昼の部=岩﨑の体重超過でカンポス戦は中止

【写真】公式計量の結果は岩﨑が3.7キロオーバー(カンポスがリミットをクリア)、キャッチウエイトでの実施も協議されたが最終的には試合中止となった(C)shootoofficialチャンネル

明日18日(日)、東京都港区のニューピアホールにて開催されるプロフェッショナル修斗公式戦の昼夜大会=PROFESSIONAL SHOOTO 2025 Vol.3&Vol.4の公式計量が17日(土)に行われた。
text by Takumi Nakamura

昼夜それぞれで組まれていた世界戦がキャンセルとなった今大会だが、前日の公式計量の結果を受け、昼の部のメインで行われる岩﨑大河×アレクシス・カンポスのウェルター級戦が中止となった。


公式計量はYouTubeライブにて生配信され、今回がミドル級からウェルター級転向初戦となる岩﨑だったが80.8キロとリミットを3.7キロと大幅にオーバー、カンポスも78.1キロでオーバーとアナウンスされていた。その後、主催者から届いたプレスリリースではカンポスが77.1キロでリミットをクリアしていたことが明記され「新たな契約体重で試合を行うことを協議致しましたが、合意に至らず」という一文もあり、キャッチウエイトでの試合を協議するなかでの計量実施で、こういったアナウンスがなされてしまったものと思われる。

岩﨑は自身のXでも「大幅な計量失敗をしてしまい、相手選手、相手選手側の皆様、修斗関係者様、この試合を楽しみにしていただいていた皆様、大変申し訳ございませんでした。私が選んだ階級でこの様な失敗をしてしまった事は、階級変更は難しいのか、改めて検討いたします。この度は誠に申し訳こざいませんでした」と謝罪したうえで「相手選手ですが、計量オーバーをしておらず、私がクリア体重に到達しないとお伝えした上で、相手選手には戻してもらっておりました。相手選手は計量オーバーしておりません。私のせいでこのような事態になり、大変申し訳ございませんでした」とカンポスの計量クリアと現場の状況を説明している。

ウェルター級での再出発を決断した岩﨑だが、3.7kgオーバーはかなり大幅な体重超過だ。その要因は岩﨑本人とチームが誰よりも理解しているはずで、次の試合がミドル級かウェルター級か、それともキャッチウエイトで行うか。いずれにしてもこの経験を生かすほかないだろう。

なおストロー級インフィニティリーグで黒部和沙と対戦する友利琉偉、フライ級でシモンスズキと対戦するフィルダウス・フェイジエフも規定時間内にリミットをクリアすることができず。それぞれ契約体重での実施となり、黒部×友利の一戦はリーグ戦ではなくワンマッチで行われる。

■視聴方法(予定)
5月18日(日)
Shooto2025#04 午後17時30分~
Shooto2025#03 午後12時30分~

■Shooto2025#04対戦カード

<フェザー級/5分3R>
青井太一(日本)
石原夜叉坊(日本)

<フライ級/5分3R>
シモンスズキ(日本)
フィルダウス・フェイジエフ(ウズベキスタン)

<バンタム級/5分3R>
堀内佑馬(日本)
ライダーHIRO(日本)

<女子スーパーアトム級インフィニティリーグ/5分2R>
村上 彩(日本)
erika(日本)

<67キロ契約/5分2R>
ヨシ・イノウエ(日本)
井上翔太(日本)

<フライ級/5分2R>
梅木勇徳(日本)
大竹 塁(日本)

■Shooto2025#03対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
アレクシス・カンポス(ベネズエラ)
※試合中止

<フライ級/5分3R>
中池武寛(日本)
岡田嵐士(日本)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
黒部和沙(日本)
友利琉偉(日本)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
旭那 拳(日本)
田口恵大(日本)

<ストロー級/5分2R>
牧ヶ谷 篤(日本)
友利幸汰(日本)

<2025年度バンタム級新人王決定T一回戦/5分2R>
瀬戸口怜久(日本)
塚本竜馬(日本)

<フライ級/5分2R>
恐山陸奥太郎(日本)
輝龍(日本)

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【Shooto2025#03】ウェルター級転向初戦でカンポスと激突、岩﨑大河「フィームーとナックモエで……」

【写真】DWCSでの敗戦から半年――強敵を迎える岩﨑。いつもの大河スマイルの奥にあるものとは(C)SHOJIRO KAMEIKE

18日(日)、東京都港区のニューピアホールにて開催されるShooto2025#03で、岩﨑大河がベネズエラのアレクシス・カンポスと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

当日は昼の部=Shooro2025#03、夜の部=Shooro2025#04でいずれもメインとして予定されていた世界チャンピオンシップが中止に。その事態を受けて昼の部は岩﨑×カンポスがメインとなった。岩﨑にとっては2023年9月のキム・ウンス戦以来の修斗出場となるが、実はキム・ウンス戦も当初はコメインの予定で、メインが中止となったために岩﨑の試合がメイン扱いとなっている。

今回のインタビューは両大会のメイン中止が発表される前に行われていた。したがって自身の試合がメインとなる点については触れていない。ただ、おそらく岩﨑にとって自身の試合がメインかどうかは関係ないだろう。それはこの試合が彼にとって、再びDWCSにチャレンジするための試練であり、対戦相手のカンポスもその試練にふさわしい相手だからだ。

昨年9月、岩﨑はDWCSでGLORYミドル級トーナメント優勝者のユースリ・ベルガウイと対戦した。DWCSに欠場者が出て、代役として選ばれたとのことだったが、UFCを目指す岩﨑にとって断る理由はない。ただ、UFCが欲しいのはベルガウイ――そのことも重々承知しながら岩﨑はラスベガスで戦いに挑み、敗れた。

試合前のインタビューでは「は今回、このレベルの相手に対して自分がどれぐらい通用するのか。それが分かれば良いと考えている」と語っていた岩﨑。DWCSを経て、今回はウェルター級としての再出発となる。彼はDWCSの戦いで何を感じたか。カンポスに勝ち改めてDWCS、その先にあるUFCを目指す岩﨑に話を訊いた。


海外で自分と同じぐらいの戦績の選手と対戦した時、相手と同じレベルの試合はやってきていない

――DWCS以来の試合となるカンポス戦を控えている岩﨑選手です。今回からウェルター級に転向しますが、階級変更はいつ頃から考えていたのでしょうか。

「前回のDWCSで負けた直後から、ですね」

――ベルガウイに敗れ、フレームやフィジカルの差を感じたということですか。

「それほどフィジカル差は感じませんでした。ただ、フレームの違いは……。UFCミドル級の身長アベレージは185~190センチぐらいで、なおかつパワーが使える選手が多いですよね。対して自分は、どちらかといえばパワー系ではない。もし自分に圧倒的なフィジカルがあれば、それでも大丈夫だったと思います。でもフレームの違いを考えた時に、ウェルター級のほうが良いのかなって考えましたね」

――これは偶然なのか必然なのか、同じタイミングでDWCSに出場した内藤由良選手もミドル級からウェルター級に転向しました。それはUFCだけでなく海外で戦ってみないと分からないことなのかもしれませんが……。

「自分も内藤選手も同じだと思いますけど、海外で自分と同じぐらいの戦績の選手と対戦した時、まず相手と同じレベルの試合はやってきていないわけですよね」

――国内では層が薄くなってしまうウェルター級以上だと、尚更そう言われても仕方ない面はあります。

「日本では選手層が薄すぎる。そんななかで日本のトップが世界のトップクラスであるかといえば、そこはクエスチョンという感じで。だけど国内だけで戦っているうちは、そのことに気づきにくいと思います」

――ベルガウイ戦の試合内容については?

「仮に点数をつけるとすれば、負けた試合なので良い点数はつけられないですね。ただ、相手がストライキングではトップレベルの選手だと考えると、自分の中で『これが通用しそうだな』『これは通用しないな』というものは何となく分かったといいますか。ある意味、自分でも自信がついた試合ではありました」

――個人的には、少なくとも惨敗ではなかったと思います。これは正直なところ、もっと厳しい内容になると予想していました。

「あぁ、なるほど。自分としてもTKO負けではありましたけど、ストライキングの面で思っていたよりも苦労しなかったです。映像を視返すと、まずジャブは当たるけどブロッキングできていた。それと自分はあまりパンチが上手くないけど、蹴りを加えた組み立てが通用するんじゃないか、と感じました。『もっと蹴っていれば展開も変わっていなのかな』と、セコンドとも話をしていて」

――確かに1Rには前蹴りで相手を吹っ飛ばしました。ただ吹っ飛ばされて警戒したのか、ベルガウイが蹴りの距離を外し始めました。

「できれば自分がもっとミドルを入れていきたかったですね。ベルガウイはカーフを蹴って、前蹴りを出させないようにしている。だから自分がカーフをカットして、もっとミドルを蹴り返せていれば展開も違ったんじゃないかな――とは試合を終えて感じました」

――ベルガウイはミドル級でもフレームは大きい選手ですが、そのベルガウイと相対することで『ウェルター級なら蹴ることができる、そして組んで戦うことができる』という実感がありましたか。

「そうですね。自分の組みは首相撲がベースで、レスラーのようなアタックして、テイクダウンして――というわけではないです。ただ、首相撲だとフレームが大きい相手は崩しにくい。首相撲の目的は投げることでも倒すことでもなく、崩して自分の攻撃を与えることが狙いなので。

首相撲で頭を下げてからのほうが蹴りを顔面に当てやすかったり、ヒジを入れてカットする。そういう試合を目指すほうが、自分としてはやりやすいですよね。となれば自分と同じぐらいのフレームのほうがやりやすいと考えて、ウェルター級に転向することにしました」

――ベルガウイ戦後には、SNSでは「年末か年明けに試合をしたい」と投稿していました。DWCS後、どのようなキャリアの展開を考えていたのでしょうか。

「今までは結構キャリアとかを気にしていましたけど、もう気にしない。団体を選んだりすることもない。自分はDWCSで負けて、確実に直接UFCと契約する可能性はゼロに近い選手になってしまったわけですよね。もう一度DWCSに出る、RTUでウェルター級があったら出るとか――そういうUFCとの契約に直結する大会に出ることも目標に、できるところから試合をしたいと思いました」

――それは国内外を問わず。

「はい。それこそ今回のような相手と試合できるのが一番良いと思っていました。自分としては負けたばかりだし、どんな相手でも戦う気持ちはいたんです。だから日本国内で、こんなに良い相手を呼んでもらえるとは思っていなくて。言い方が正しいかどうか分からないけど、『よくこんな選手を呼べたな』と――選手としては嬉しいし、ありがたいかぎりです」

カンポスにとっても自分はオイシイ相手。結果で見せるしかない

――対戦相手のカンポスは5戦無敗。ローカル・プロモーションとはいえマッチメイカーMMAとFFCの2冠王で、ファイトスタイルを考えても『これこそUFCが契約したいファイターだろう』という印象を受けます。

「そうですよね。最初に送られてきたプロフィールには『柔術やグレコのチャンピオン』と書かれていたので、グラップラーなのかと思ったら完全にストライカーでした(笑)。前に出て、テイクダウンをガンガン切って、殴って倒す。セオリーを理解した巧い、サウスポーのボクサーだと思います。右のダブルやフックボディとか、サウスポーかつ自分の体型に合ったコンビネーションを出してくる選手です」

――そのカンポスと相性は良いと思いますか。

「自分はムエタイでいうと、どちらかといえばフィームー系だと思うんですよ。相手はナックモエで。前に出てきて削って削ってフィニッシュする。ムエタイでフィームー×ナックモエだと、フィームーが負けるんですよね」

――いや、それだと……。

「アハハハ。最初はそういう心配もありましたけど、試合に向けて練習していくなかで対策はできてきました」

――なるほど(笑)。DWCSからここまでの期間に、何か変化や進化した点はありますか。

「大きく2つあります。ひとつは、グラップリング能力は上がってきているとは感じています。いわゆるグラップラーと言われる人たちに極めることもできていて。

もう一つはコーチが就くようになりました。DWCSの時にもセコンドに就いてくれていたコクエイ・マックスさんがコーチをしてくれることで――今まで自分が独学で取り入れていたことを、自分が思っているよりも、いろんな角度から技術を提供してくれるし、いろんな戦術を提供してくれる。そのあたりは変わってきたと思います」

――以前のインタビューでは「コクエイさんっていう凄い技マニアの方がいるんですよ」と聞いていました。それが今や、コクエイ教室ができているようですね。

「はい。今はチームで活動していて、それこそアーセンさんも参加しています。コクエイさんはMMAも端から端まで見ている人なので、『このMMAファイターがなぜこういう動きをしているか』というのを全てロジックで説明してくれるんです。だから僕自身もMMAに対する見方が変わりました。

特に一見やられているように見える選手について、『なぜこういう動きをしているか分かる? ここでこうするから、次の攻撃が当たるんだよ』とか。そういう指導を受けてMMAの幅も広がりましたし、スパーでも自分が思い描く動きができているようには感じます」

――DWCS再挑戦は、どれくらいのスケジュールで考えていますか。

「今年もう一度DWCSに出させてもらうのがベストだとは思います。なぜカンポスが自分と対戦するのかなって考えた時、まず彼は現在5戦5勝で――DWCSに出るためには6戦のキャリアが必要だと考えると、DWCSに出た僕は相手にとってもオイシイ相手ですよね。

僕もここで勝って、次もう1試合するとしても、今年またDWCSに出られるのがベストです。半年間でスタイルチェンジをしているところも見せつつ、DWCSに行きたいと考えています」

――そう考えると、日本でDWCS出場を目指すための国際戦が組まれるのは画期的です。

「なかなかないことですよね。その試合が修斗で組まれる、というのが嬉しいです。僕はずっと修斗で試合したかったので。ありがたいですね。

前回負けた自分が、これだけ強い相手と対戦する。なかなか厳しいんじゃないかと感じる方も多いとは思います。でも自分は結果で見せるしかないので、皆さんぜひ試合を見てください」

■視聴方法(予定)
5月18日(日)
Shooto2025#04 午後17時30分~
Shooto2025#03 午後12時30分~

■Shooto2025#04決定カード

<フェザー級/5分3R>
青井太一(日本)
石原夜叉坊(日本)

<フライ級/5分3R>
シモンスズキ(日本)
フィルダウス・フェイジエフ(ウズベキスタン)

<バンタム級/5分3R>
堀内佑馬(日本)
ライダーHIRO(日本)

<女子スーパーアトム級インフィニティリーグ/5分2R>
村上 彩(日本)
erika(日本)

<67キロ契約/5分2R>
ヨシ・イノウエ(日本)
井上翔太(日本)

<フライ級/5分2R>
梅木勇徳(日本)
大竹 塁(日本)

■Shooto2025#03対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
アレクシス・カンポス(ベネズエラ)

<フライ級/5分3R>
中池武寛(日本)
岡田嵐士(日本)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
黒部和沙(日本)
友利琉偉(日本)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
旭那 拳(日本)
田口恵大(日本)

<ストロー級/5分2R>
牧ヶ谷 篤(日本)
友利幸汰(日本)

<2025年度バンタム級新人王決定T一回戦/5分2R>
瀬戸口怜久(日本)
塚本竜馬(日本)

<フライ級/5分2R>
恐山陸奥太郎(日本)
輝龍(日本)

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【Shooto2025#04】プロ修斗2戦目はインフィニティで村上彩と対決、erika「MMAのストライカーとして」

【写真】悔しい内容に関する質問に対しても、明るく答えてくれるerika。2戦目で本領発揮なるか(C)SHOJITO KAMEIKE

18日(日)、東京都港区のニューピアホールにて開催されるShooto2025#04で、erikaが村上彩と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

キックボクサー時代にNJKFミネルヴァ日本アトム級、RISE QEENミニフライ級のベルトを巻いていたerikaは、MMA転向後の2024年に全日本アマ修斗を制して同年12月にプロMMAデビュー。吉成はるかを判定で下した

そのerikaが今年開催される女子スーパーアトム級のインフィニティリーグに参加し、初戦で優勝候補の村上彩と対戦することに。「目指すは全勝優勝」と語るerikaは圧倒的なMMAキャリアの差を埋めることができるか。


――昨年12月、プロMMAデビュー戦で吉成はるか選手に判定勝利を収めました。キックボクシング時代より体が絞れて、体のキレも増していたのではないでしょうか。

「それはメッチャ感じました。理由は分からないんですけど(笑)。たぶんキックボクシング時代よりも対人練習が多くなって、勝手に追い込まれている。常に苦しい状況になっているから――それしか心当たりがありません。アハハハ」

――ボクシンググローブよりもMMAグローブのほうが、しっかりとパンチを当てているように感じました。

「MMAグローブのほうが当てやすいですね。ボクシンググローブよりも握っている感覚があるからか、MMAグローブのほうがやりやすいです。しっかりナックルを当てることができている感覚を、まずアマチュア修斗の時に感じました。『意外とコッチのほうが当たるわぁ』って。MMAグローブはナックル以外の部分が当たると、自分のほうが怪我しますし」

――プロのリングで初めてMMAを戦った感想を教えてください。

「MMAは頭を使う、難しい競技だなって思いました。気持ちだけで戦うことはできないですね。私は結構、気持ちのファイターなんですよ。気持ちで圧をかけて、どんどん前に行くとか。だけどMMAは『試合前に立てた作戦をもとに、試合ではどちらの持ち味を出すか』というイメージを持っていました。実際に試合をしてみても『絶対、良いところを取らせないぞ』という気持ちのほうが強くて。キックボクシングとはまた違う楽しさがあり、追求していくと楽しいだろうなと思いましたね。試合内容は全然、ダメダメだったんですけど」

――キックボクシング時代はガードを固めて、ワンツーと共に前に出て行くスタイルでした。しかしMMAでは相手の様子を見ながら、自分の距離を保ち続ける。このスタイルチェンジは難しいものだったでしょうか。

「難しいというより、スタイルを変えないと勝てないと思いました。MMAとキックボクシングは別競技なので。私の中に『キックボクシングの元王者がケージに入る』という気持ちは全くないです。自分の格闘技人生を一度リセットして、新しい競技をアマチュアから始める――だから『MMAでキックボクシングの打撃を出す』ということじゃないんです。MMAで、MMAの打撃を出す。それはスタイルチェンジではなく一度全てを忘れて、松根良太さんや周りの人たちが教えてくれるMMAの打撃をやる、ということでした」

――最近はMMAに挑戦するキックボクサーが増えています。しかしerika選手の場合は、「レスリングを教わったキックボクサー」ではない。まずMMAの距離感で打撃を繰り出す、MMAの中のストライカーであって。

「それはTHE BLACKBELT JAPANの皆と練習していくなかで、一番感じていたことでした。『キックボクサーのerika』として、この場所にいてはいけない。それは他の人たちに対して失礼ですよね。やっぱりMMAファイターとして、柔術の時間には柔術の練習をする。まだまだ試合で使えるレベルではないけど、いつか寝技で極めたいと思っています」

――キックボクシングをやっていたからこそ打撃の距離感が理解できているようなデビュー戦でした。

「相手に組まれない距離で、自分の圧をかけながら戦うことは意識して練習していました。それが試合でも出ていたなら嬉しいです。とにかく組まれるのは怖いので(笑)」

――アハハハ。デビュー戦では1Rの最後にテイクダウンを奪われました。

「寝かされても立てばいい、と思っていました。いつも練習で寝かされて、ヤバい状態にされてから立つことが多くて。もちろん倒された時は怖かったけど、『いつも練習でやっているから大丈夫』と考えていましたね。

でも自分が思っていたような試合ができなくて悔しかったです。皆さん、もっと私の打撃を見たかったと思うんですよ。『元キックボクシング王者だから、打撃でKOするだろう』って。前回の試合は『いかに寝かされずに自分の打撃を当てるか』を松根さんと試行錯誤して、さらにKOを狙うのは難しかったですね。実際の試合では全然、思っていた試合にならなくて『もっと練習を頑張ろう』と思いました」

――どのような試合が理想だったのですか。

「組まれず、もっと中に入って、一番強いポイントで自分の打撃を浴びせる。それが理想でした。もともとヒザ蹴りが得意なんですけど、ヒザを当てつつ相手に組ませない――そういう展開がつくりたかった。でもやっぱり組まれるのが怖くて、常に安全パイの距離で戦うことしかできていなかったです。それが自分の今の実力で」

――「ヒザを当てつつ相手に組ませない」となると、リングよりもケージのほうが得意ではないですか。リングよりもケージのほうが、背中をケージに預けてヒザを打ち込むこともできます。

「そうですね。ジムではいつもケージで練習していますし。アマチュア修斗の試合はケージで、ケージのほうが相手を追い詰めやすかったです。あとアマ修斗の試合で、相手がテイクダウンを狙ってきて、私が首相撲からヒザを狙い続けるという展開があったんですよ。その時はケージを使ったほうが安心感はありました」

――次の試合はケージで、プロのキャリアではerika選手を大きく上回る村上選手と、インフィニティリーグの初戦で激突します。

「最初に聞いた時は『えぇ~、なんで!?』って言いましたよ。私、まだプロ2戦目ですからね(苦笑)。でも私はキックボクシングの時から、こういうマッチメイクが多かったんですよ。まだキャリアも浅いのに強い選手と当てられたりとか。きっと今回も相手の方は、イージーな試合だと思っているんじゃないですか。その予想を覆せるよう練習しています」

――村上選手については、どのような印象を持っていますか。

「寝技が強いので、意地でも私を寝かせに来ると思いますね」

――打ち合いには来ないでしょうか。

「来ないでしょう。打撃だったら私には絶対勝てないですよ。――いや、ごめんなさい!」

――ごめんなさい、とは?

「こんなことを言うと失礼かなぁ、って……。反対に、寝技だったら私は村上選手に勝てないから(笑)。だからこそ、どちらが自分の良いところを出せるかっていう勝負になると思うんですよね。私はキックボクサーではなくMMAのストライカーとして、寝かされず自分の打撃を出して勝ちます。今回はリーグ戦なので、最初に優勝候補を倒して皆に『erika、ヤバい』と思わせたいですね。あと一つ希望があって――」

――何でしょうか。

「リーグ戦の中で1試合、沖縄でやらせてくれないかなぁって」

――もうスケジュールは決まっていますが……(笑)。

「修斗沖縄大会は毎年4月と11月に行われるじゃないですか。11月16日の後楽園大会でリーグ戦の試合が組まれていますけど、その試合を11月の沖縄大会に変更してほしいです!

私、キックボクシング時代に沖縄で試合したのは3回しかなくて。MMAはアマチュアから全て関東ですし、やっぱり沖縄の皆さんの前で試合がしたいんですよ。それも次の試合で勝たないと言えないと思うので、しっかり勝ちます」

■視聴方法(予定)
5月18日(日)
Shooto2025#04 午後17時30分~
Shooto2025#03 午後12時30分~

■Shooto2025#04決定カード

<フェザー級/5分3R>
青井太一(日本)
石原夜叉坊(日本)

<フライ級/5分3R>
シモンスズキ(日本)
フィルダウス・フェイジエフ(ウズベキスタン)

<バンタム級/5分3R>
堀内佑馬(日本)
ライダーHIRO(日本)

<女子スーパーアトム級インフィニティリーグ/5分2R>
村上 彩(日本)
erika(日本)

<67キロ契約/5分2R>
ヨシ・イノウエ(日本)
井上翔太(日本)

<フライ級/5分2R>
梅木勇徳(日本)
大竹 塁(日本)

■Shooto2025#03対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
アレクシス・カンポス(ベネズエラ)

<フライ級/5分3R>
中池武寛(日本)
岡田嵐士(日本)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
黒部和沙(日本)
友利琉偉(日本)

<ストロー級インフィニティリーグ/5分2R>
旭那 拳(日本)
田口恵大(日本)

<ストロー級/5分2R>
牧ヶ谷 篤(日本)
友利幸汰(日本)

<2025年度バンタム級新人王決定T一回戦/5分2R>
瀬戸口怜久(日本)
塚本竜馬(日本)

<フライ級/5分2R>
恐山陸奥太郎(日本)
輝龍(日本)

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