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UFC キック 佐藤天

UFC on ESPN+55:第8試合・ミゲル・バエザ vs. ケイオス・ウィリアムズ

ウェルター級。

バエザは無敗のままUFCと契約し、UFCでは佐藤天を含めて最初の3戦はフィニッシュ勝利。前戦ではベテランのサンチアゴ・ポンジニッビオと対戦し、序盤は打撃で優勢だったが、両者とも得意のカーフキックで蹴り合った末に、パンチをもらい、攻めも大振りとなってキャリア初の敗戦。

ウィリアムズはUFCデビューからは開幕直後の打撃で2連勝したが、3戦目のミシェウペレイラ戦では最初の攻めを凌がれると接戦となり、僅差だが判定負け。前戦も同様に、開始直後の打撃のラッシュを凌がれると、その後の飛び込んでの打撃も読まれるようになり、KOはできなかったが判定勝ちしている。

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Interview MMA UFC UFN ESPN+47 UFN189 サンチアゴ・ポンジニビョ ボクシング ミゲール・バエサ 佐藤天

【UFN189】ポンジニビョと対戦、距離のサイエンティスト=ミゲール・バエサ「初回で距離を見極める」

【写真】MMAにはフィジカル、気持ち、そしてスマートさが欠かせないことがバエサの言葉でも再認識された(C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN189:UFN on ESPN+47「Rozenstruik vs Sakai」が開催される。ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク✖アウグスト・サカイのヘビー級ストライカー対決がメインの今大会。そのメインカード・オープニングの一番で、ミゲール・バエサがサンチアゴ・ポンジニビョと対戦する。

バエサといえば昨年11月に佐藤天と対戦し、2R4分28秒で肩固めを極めて一本勝ちしたことで日本のファンにも名が知られた存在だ。佐藤戦の勝利でMMA戦績を10勝0敗、UFCでも3連勝を達成しているバエサは、ヘクター・アルビナをカーフでKOし、マット・ブラウンには左のカウンターを決め、優れた距離とタイミングの取り方を披露してきた。

ポンジニビョというブルファイターを相手に、バエサはどのようなファイトを魅せるのか。「対戦相手を研究し、距離をセットすることで練習してきた技を存分に使うことができる」──ファイターというよりも、距離のサイエンティストと言うべき言葉からも、バエサがUFCウェルター級で結果を残し続けている片鱗を伺うことができるインタビューとなった。


──サンチアゴ・ポンジニビョとの対戦が土曜に迫ってきました。調子の方はいかがですか。

「サンチアゴ戦に向けて、数週間しっかりと作戦も立ててきたし準備は出来ているよ。土曜日は僕の試合になるだろう」

──ミゲールは昨年11月に佐藤天選手を破ったことで日本でもその実力が知られています。

「あの時は最初はタカシと僕は試合をする予定でなくて、ミッキー・ガルと戦うはずが、欠場になりジェレマイア・ウォレスと戦うことになった。でも、その選手も欠場になって、1カ月ぐらいに前にタカシ・サトーが対戦相手になったんだ。

その前の試合で短時間でKO勝ちをしていることが、頭に残っている選手だった。でも、その試合だけじゃ彼のことが分からないからパンクラス時代から彼のファイトをチェックしたんだ。そして彼がどういう選手か理解を深めた。結果、常にパンチを出し、蹴りも交えて距離を取ることを決めた。

テイクダウン後に彼がどういう動きをするかを頭に入れて戦ったよ。僕のトレーナーは高い柔道のスキルを持っていて、タカシが柔道時代の習慣かテイクダウン後の攻防になると背中を見せることを見抜いていた。実際に試合ではまさにその展開になって、しっかりと練習してきたことを出せた」

──佐藤選手が前に出てくるのを誘っているような動きが印象に残っています。そこでオーバーハンドやライトクロスを打ち、また前進を止めるために蹴りも多用していました。

「それもしっかりとタカシの戦い方を頭に入れて、彼の距離とステップインのタイミングが分かっていたからだよ。MMAはボクシングとも、レスリングとも全く距離が違う。ボクシングはパンチの距離で戦う。MMAは当然のように蹴りもあるし、組みもある。

そういうなかで、対戦相手の得意な距離にならないよう自分のレンジで戦う。そこを見極めることができたから、タカシを相手にして自分のすべき戦いができたんだ。

MMAマスターズではコーチと一緒に、彼を丸裸にした。タカシのパワフルなパンチは、どの距離にあるときが最も威力を発揮するのかを見抜いていた。タカシのスピードを考えると、近い距離で向き合うよりも、離れて前に出てこさせる方が、その動きがずっと見えるんだ。そして蹴りを使うことで、仕留めるパンチを見えなくなくする。そのためにオーバーハンドのフェイクも使ったよ」

──そこまでしっかりと対戦相手の特性を見抜いてケージに入るので、サウスポーもオーソドックスも関係なく戦えるのでしょうか。

「そうだね、タカシと戦う時はそうできた。ただし、コンテンダーシリーズでヴィクトー・レイナと戦った時は、そうではなかったよ。1週間前に彼と戦うことが決まって、当初戦う相手とはまるでスタイルが違っていたからね。

だから戸惑ったことも確かだけど、自分の距離で戦うためにバックステップが必要なことは変わりないからね」

──その下がって、相手を誘ってのカウンターショットは見事です。マット・ブラウン戦では結果的に左フックで倒していますが、返しの右ストレートも打っていました。

「マット・ブラウンはオーソドックスだけど、しっかりとビデオを見て研究していればスタンス、前手がどちらかは関係なくカウンターを打ち込むことは可能だよ。だから試合ではだいたい、練習で準備したことがしっかり使えるように初回は相手の動きを観察するようにしている。どう動き、どう反応するか。それを最初の5分で確かめてから、自分のタイミングと距離をどうはめ込むかを決めるようにしている。ここからは、僕の判断だ。

そのために距離の取り方が、凄く重要になってくる。立ち上がりの5分間で、そこを見極めることができればファイトは僕のモノだから。距離を把握すれば、マット・ブラウンの拳、ヒザ、視線も鮮明に見えるようになる。すると彼が動くことで、その次の彼の動きが僕には読める。マット・ブラウンは自分で動いでカウンターの標的になってくれたんだよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月6日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS

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Bu et Sports de combat Interview MMAPLANET グレゴリー・ホドリゲス ジョシュア・フレムド 佐藤天 剛毅會 岩﨑達也 武術空手

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。ホドリゲス✖フレムド「意識レベル」

thumbnail image【写真】質量以前に存在する意識レベル……(C)LFAMMAと…

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Interview UFC ブログ ヘンリー・フーフト 佐藤天

【UFC】佐藤天に訊いた日米の違い─02─「高い意識の者が突き抜けてしまうようじゃ強くなれない」

【写真】このインタビュー、全てが金言といっても過言でないです(C)MMAPLANET

日本に帰国中の佐藤天インタビュー後編。強くなる──誰もが思っているはずの思考だが、佐藤は日本とサンフォードMMAの違いに関して腹を割って話してくれた。

目標はどこでも良い。強さを求める選手、そして日本を強くしたいと思っているMMA関係者の全てに、佐藤天の言葉を伝えたい。

<佐藤天インタビューPart.01はコチラから>


──佐藤選手が環境の違いという言葉を口にするのは、そういう選手たちのモチベーションという部分だったのですね。

「ハイ。だから米国のジムに移った方が良いとか、そういうことは言わないです。ただし、1度は経験してみると良いとは思っています」

──それは湾曲的な言い回しになりますが、UFCで戦いたいという目標を持っている選手達はということになりますか。

「そういう目標を持っている選手もいるだろうし、色々な目標があると思います。色々な目標があることは良いと思っています。

でも、その目標に向かって……どこまでやっているのか。若いから遊びたいっていう気持ちも分かります。でも、サンフォードMMAで『一回、機会をつくって皆で飲みたいね』とか話していても、実現しないです」

──皆が一緒に飲みに行く時間が創れないと。

「日本でも高い目標を持ち、それだけの気持ちを持って練習している選手はいます。そうなるとその選手の実力が少し抜けるようになる。

そうなると、選手同士ではその抜けた選手に意見できなくなるというように見えることがあります。やっている選手こそ、指導者だけでなく選手からも色々と意見してほしいはずなんです」

──佐藤選手がサンフォードでは、選手から色々とアドバイスをもらうとうことですね。

「ハイ。それが日本だと自分もUFCファイターなり、言われなくなりました。青木さんや元々の先輩ぐらいで。でも強さ、弱さなんて関係ないんです。言ってほしいですよね。どの言葉にも強くなるヒントが隠れている。そういうことを言い合えるのがチームだと思うんです。

高い目標を持って、強さが抜けてくると──『〇〇は強いから』という風になってしまう。そうなってくると、選手は孤独になるし。誰にも理解してもらえないという状況のなかで、強くなるしかない。そういう頑張っている選手が、周囲の選手から『話が合わないよね』なんて風になってしまう。こういう風になってしまうと、『この環境だとしょうがない』って気持ちに陥ってしまいますよね」

──なるほど、設備やジムの広さでなく。日本のMMAを持つ問題点はそういう部分でもあるのですね。

「自分だけ頑張れば良いっていう風になる。それはもう練習している集団であって、チームではないです」

──佐藤選手のこの言葉の真意が伝わってほしいと思います。

「もちろん、自分の知らないところでそういうチームがあったり、そういう関係でできている選手もいるかもしれないですが……。練習って下に合わせる必要はないんです。でも上に合わせるというのではなくて……そうですね、サンフォードだと皆が上を見ている。合わせるとかじゃないですね。

何とか上に行ってやろうという連中が、上を見ている。そうでないヤツは勝てなくなっていなくなっちゃいます。チームメイトも頑張っている選手をサポートしたくて、皆が協力的になれます。そうじゃない選手とは、どうしても表面上の付き合いになります」

──そこで数の論理になってしまいますが、日本では高みを目指す選手ほど浮いてしまうということですか。

「まぁ、そうなるかと……。1人だと感じるようなことがある選手は辛いと思います。それでも頑張っている選手って、もう近寄りがたい存在になってしまうじゃないですか。本当に上を目指して、足らないことがあると思ってもがいているのに、『アイツは違う』って感じで何も言ってもらえないって本当に辛いと思います。もっと色々と言ってほしいはずです」

──私も取材をしていて、今、佐藤選手が話してくれた事例に当てはまるような選手は幾人が思い当たります。そういう選手って取材が終わってからも、話が尽きないというか……どこまでが取材で、どこからプライベートなのか線引きが難しいことがあります。

「モヤモヤしていますよね。そういう選手って。だから、そこが分かってくれる人を信じる。分かってくれているような人も信じる。一本気があるから、付け入られることもあるし……」

──それが選手同士で盛り上げていくことができれば、もっと余裕もできるということなのですね。あぁ、でも本気でUFCで戦おうという選手は、そこが上手くできるセンスを持つ選手と、それこそ一本気で人間関係に苦労する選手に分かれますね。

「そこも分かります。人間関係は難しいです(笑)」

──佐藤選手は、そこもしっかりとしています。

「人は良いところも、そうでないところもあります。だから誰かが話している内容でその人と判断するのではなくて、自分が直接話して真意を理解していきたいと思っています」

──そんなバランス感覚に優れた佐藤選手が、ここで言ってくれていることは本当に有難いです。米国に行くだけで強くなれるということではない。そこに通じているかと。

「サンフォードで練習しているからって、強くなれるわけじゃないです。これは日本での練習でも見られることだと思うのですが、プロ練習の時間が終わった。そこで練習を続けている人間がいる。

『アイツ、凄いな』って寝転がって見ている人間、影響を受ける人間がいます。サンフォードでもアダム(ボリッチ)はとにかく練習の虫です。チーム練習が終わって、20分、30分と動いている。そうなると、そこに引っ張られる人間が何人かいる」

──まさに良く働く2割、なんとなく働く4割、働かない2割の法則ですね。

「いや、本当にそうです。アダムに引っ張られてモチベーションが上がる選手は多いです。でもアダムは孤立せず、そのアダムに皆がどんどん意見する」

──今、佐藤選手が日本に戻って来ていて、そういう米国のジムの真実を尋ねてくる選手はいますか。

「ハイ、います。今日も取材の前に、1人の選手と会って話していました。知らないで良い、悪いを判断してほしくないですね。知った上で、自分で選択してほしいです。知ることは凄く大切で、そこが前提にあってどうするのかを自分で決めれば良いと思います。

それこそサンフォードにいても強くならない人間はいるわけですしね。ホント、全ては自分で。その個人として、強くなるためにどん欲な選手がより良い環境にいることができるか。頑張っている人間が、精神的に厳しくならない環境は日本にいても創れるはずです。個々の気の持ち方で。

ヘンリーもカミも、グレッグも本当に素晴らしいコーチです。でもヘンリーは『俺たちはナンバーワンじゃない。ナンバーワンになるためにやっているんだ』と常に言っています。正直、設備面なんかは日本よりずっと整っています。でも、そこが一番重要じゃないことをコーチたちに教えてもらっています。

だから、あの場にいるだけ強くなれるとか勘違いはしないです。より良い環境に身を置くだけで、強くなれるなんて思わない。それは日本も同じです。でも、そういう指導者にどれだけの選手がついて行っているのかって……。

選手がやる気がいないと、指導してくれる人だってやる気はでないですよね。練習している選手が、その程度かって思われているようだと。本気度がトレイナーの方が上なら、そりゃ上手くいかないです。

個々のモチベーションの集まることで、全体のモチベーションができあがる。そのなかで、高いモチベーションを持つ選手が1人や2人なのと、10人、15人だとチームとしてのモチベーションが違ってくる。高い意識の者が突き抜けてしまうようじゃ強くなれないです」

──今日は本当にありがとうございました。MMAに限らず、全ての道において当てはまる話ばかりでした。

「海外のジムに行くから強くなるなんてことはないです。そのジムで何が行われていて、どういう状況なのか。海外が合わない選手、事情があって海外へ行けない選手もいます。

でも、国内にいても強くなれる。個でなく、チームがその選手を強くできる状況になれば……。もっとやらないと──もっと考えないといけないという風に常に意識する。この感覚が大切だと思います」

──だからこそ、個々の問題でもあるのですね。ここまで色々と考えている、そして分かっているとフルに練習できないもどかしさも人一倍でしょうね。

「まぁ、本当に練習はしたいです。でも、そこまで理解してくれているヘンリーが休めと言ってくれたので。今は休む時だと思っています。

ただ負けているままなので、勝つまではモヤモヤが続くので。このままUFCと再契約できても、それはチャンスをもらえるということに過ぎないです。とても大切なことですが、そこから勝たないと……。敗北って失敗ですよね。そこから何をやっていかないといけないのか、明確にはなっていますし……気合はめちゃくちゃあるので、練習に戻った時には爆発させます(爆)」

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Interview UFC カミ・バルジニ ブログ ヘンリー・フーフト 佐藤天

【UFC】帰国中の佐藤天に訊いた2020年と日米の違い─01─「30年の人生のなかでも最もタフな1年だった」

【写真】佐藤天こそ、日本を代表して世界と戦っているMMAファイターだ(C)MMAPLANET

日本人男子で唯一のUFCファイター、佐藤天。11月にミゲール・バエサに敗れ、この試合で負傷したこともありヘンリー・フーフトというMMA界を代表する司令塔の指示もあり、日本で休息の日々を送っている。

そんな一時帰国中の佐藤に2020年を振り返ってもらい、彼が米国に拠点を置く、何が日本と違うのかということを尋ねた。


──日本に帰国中の佐藤天選手です。今回の帰国理由とはどういったものなのでしょうか。

「僕のなかでは3連勝したら帰国しようという考えが頭にあって、このタイミングで日本に戻ってくるつもりはなかったです。ただ前回の試合で少しケガもあり、通常の練習ができないのなら今のうちに一度、日本に帰国しておけとヘンリー(フーフト)やカミ(バルジニ)に説得されたんです(笑)。

『リラックスする時間は必要だし、今がその時なんだ。家族や日本で応援してくれる人に会ってこい』って」

──佐藤選手の日常を見ている2人が言うなら、間違いないですね。

「『ちょっと休んだ方が良い』とも言ってくれましたね。もうケガの方も良くなってきていたんですけど、リフレッシュして来いという言葉に従いました」

──日本でリフレッシュできますか。

「落ち着けますよね。家族や仲間に会えるので。そこは落ち着くのですが、これだけ練習しない期間があると気持ち悪いです(笑)。ただフロリダにいても練習はできなかったので、もっと練習したいという気持ちは強くなっていたと思うし。やはりリフレッシュできています」

──日本とフロリダ、コロナに対する空気感は違いますか。

「日本の方がしっかりしています」

──そうですか。随分と緩んで感染者数も増えていますが、もう褌を締め直すことは個人の意思では難しいと感じていますが……。

「フロリダでは外でマスクをしていないですし、特に緩いのか……。車移動だし、空間も広いので日本とはやはり違いますね」

──日本も閉塞感はありますが、帰国した佐藤選手がゆっくりと過ごせていられるなら幸いです。

「そうですね、TRIBEとニック(末永)さんにご挨拶に行き……少し体を動かして、1月の第2週にはフロリダに戻るので、そこからまた全力でできるようにと思っています」

──世界が変わった2020年が終わろうとしています(※取材は12月30日に行われた)。佐藤選手はそのなかでもパンデミック後に2試合を戦いましたが、本当に色々あった1年でした。

「そうですね、自分の30年の人生のなかでも最もタフな1年になったと思います。常に前を向いてやってくることはできたのですが、振り返ると色々なことがあった1年です。

パンデミック前の2月にニュージーランドで対戦相手が体重を落とせず試合がなくなり、パンデミックが起こったなかで6月に勝ち、8月は自分の帯状疱疹が原因で試合ができなくなりました。そして……11月に負けた。

そこも含めて今後、プラスにはできる。これは口にしてはいけないことかもしれないですが、コロナウィルス感染の影響を受けたから色々とあったのですが、僕としてはコロナのことを忘れられるほどの日々を送ってきました」

──あれだけ周囲に感染者があっても!!

「ルームメイトで罹患しなかったのは自分だけですからね。1人が感染したので、違うルームメイトと検査に行って。そうしたら、僕は陰性でしたけど、一緒に受けに行った人間は陽性で(笑)」

──結局、何度PCRを受けたのでしょうか。

「13回ですかね。UFCで9回ぐらい受けて、フロリダでは無償で検査できるので、あとは個人的に検査をして」

──日本で罹患しないといっているのと、桁が違うところで感染していない。もう人として強いとしか考えられないですね(笑)。

「回りが皆、なっていましたね(笑)。11月の試合ではセコンドに就く予定だったショーン・ソリアーノも陽性になり、ラスベガスに入れなくなっちゃいましたしね」

──その状況でもコロナを忘れるほど集中している時間があったというのは凄いです。

「良いか悪いか……は分からないですが、MMAに集中できていました。だからこそ、11月の試合に勝たないといけなかったです。契約最後の試合でしたし、勝つのと負けるのとでは自分の置かれた状況はまるで違いますからね。

勝てば確実に更新できたけど、負けるともう運任せではないですけど、神頼みのような状態ですし。やってしまいましたね」

──大量リリースをUFCも宣言していましたし。

「まあ60人のカットということは、1階級に5、6人で。でも2勝2敗というのは普通に切られてもおかしくない戦績ですしね……。周囲の方にも心配を掛けましたし、自分も緊張の日々を送ってきました」

──現状、UFCと契約更新はなったのでしょうか。

「正式にサインはしていないですけど、明るい方向ではあります」

──それは良かったです。リリースされた時のことも考えることはありましたか。

「ハイ。ただ米国には残るつもりでした。米国に入れるビザが持てるところで戦っていくか、ビザがなくても3カ月いて日本に戻って、また3カ月フロリダで練習する。そういう選手もサンフォードMMAにはいくらでもいますし。それでも良いと思っていました」

──米国で戦っていこうと?

「日本で戦うということは、全く考えていなかったです。最悪リリースされたら、自分のモチベーションを保つためにもBellatorという選択はありました」

──ベラトールも、UFCに戻るための活動において選択肢に入るのですね。ベラトールには業界2位のステイタスはあるかと思うのですが……。

「ステイタスははなから求めていないです(笑)。だからUFCに戻るための選択ですよね。もちろん強い選手が揃っていますが、勝ち残ることに集中しないといけないですけど」

──Titan FCやLFAというのは頭になかったですか。

「選択肢としては、なくはないです。LFAは欠場が出た時に一番声が掛かるところですしね」

──つまりは米国ではUFCへの筋道があるということに通じてきますね。

「日本にいると見えなくなりますからね。自分はパンクラスで戦っている時に、フロリダで練習をして米国に触れることができて良かったと思います。今から考えると、あの時点で目標設定が明確になっていたので。

本当に色々な国から選手が集まっていて。文化も常識も全然違う。でも、皆が覚悟を持ってきている。アダム・ボリッチもハンガリーの友人がカンパをしてフロリダに来た。国籍も人種も、考え方も違うけど、皆が同じ方向に向いています。

僕も最初にフロリダで練習した時に、ここを上回る環境は日本にはない──と思ったんです。それは設備とか、ジムの環境ではなくて練習している選手たちのモチベーションという部分で……」

<この項、続く>

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Bu et Sports de combat Interview ブログ ミゲール・バエサ 佐藤天 剛毅會 岩﨑達也 武術空手

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。ミゲール・バエサ✖佐藤天「後ろ足の位置」

【写真】佐藤からするとバエサは遠く、バエサからすると佐藤は近かった。それが武術的空手的な見方となる(C)MMAPLANET

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑氏とともに見てみたい。

武術的観点に立って見た──UFC ESPN18におけるミゲール・バエサ✖佐藤天とは?!


──佐藤天選手が肩固めで敗れた一戦ですが、打撃戦でもリードを許していました。

「まず佐藤選手って、従来は重心が高い構えではないですか。そこからカウンター狙いの。今回は物質的に重心が相当に下がっていました。だから凄く状態は良かったと思います。

ところが距離が掴めていなかったです。右を被弾したのが影響したのか、すぐにディフェンス重視になり、そのことで防御は良かったですが自分の攻撃ができなかった。距離が掴めていなかったように感じました。それは一つ、構えにも要因があるかと思いました」

──佐藤選手の構えですか。

「ハイ。佐藤選手は後ろ足……、左足が内側に入っていました。所謂ボクシングでアゴを引いて、肩をアゴにつけて斜に構えるというスタンスですね。自然体の歩幅から、真っすぐ後ろに左足が引かれているのではなく、そこよりも若干内側に位置していました。

結果的に正面を向いているつもりでも、中心が横にずれている。中心が横にずれていると、まず見える、見えないでいえば相手の攻撃は見えづらいです。そして真っすぐに打っていると思っていても、中心の方向に向かってしまいます」

──向きと中心にズレが生じると。

「そこを鍛えることができるのが、ナイファンチの型なんです。ナイファンチが横を向いているのは、横を攻撃するということではないんです。

ボクシングは相手に対して、正対しない。そういう拳での殴り合いだと思います。では、蹴りや首相撲のあるムエタイであの構えをするのか。しないです。ほぼほぼ正面を向いています。それがMMAになると、佐藤選手に限らず斜に構えること選手は割と多いです」

──ボクシング+レスリングに蹴りが入る。ボクシングとレスリングが逆さになったとして、ここが北米MMAの主流ではあるかと思います。

「ハイ、スポーツなんですね。ボクシングもレスリングも。防御と攻撃が別れている。そして、佐藤選手のあの構えは実は防御の構えになるんです。

それが防御と攻撃が分かれているスポーツならではの発想です。防御態勢にあるのだから、間は相手になります。そこで攻撃を出しても、逆に攻撃を受けてしまう。後の先が取れなくなってしまうことは多いです。つまり、この試合でいえばバエサの間で試合は進んでいたということですね。

佐藤選手は相手が前に出てきたときに、左ストレートを合わせます。これが素晴らしい威力を発揮します。ただし、今回の試合はバエサを追ってしまっていました。少し前につんのめるような形で。ああいう動きがあるということは、距離が合わないというか……佐藤選手は、バエサが遠く感じていたのではないでしょうか」

──第3者が見ると同じ距離が間にあるのですが、佐藤選手の方が遠く感じてバエサは近く感じていたと。

「そういうことです。バエサは近いと感じていたと思います」

──手数はバエサでしたが、圧力を掛けていたのは佐藤選手のようにも見えました。

「それが追っていたということですね。アレは前に出るというよりも、追ってしまっていた。つまりバエサが呼んでいたんです。そしてバエサが詰めていくようになる。同じ前に出ているということでも、追うのと詰めるでは質量も違ってきます。バエサが詰めてきたときは行けると踏んで、本当に殴りくるので質量が高かったです。

もともと、近く感じていたから右ストレートも、右の蹴りも思いきり蹴ることができていました。バエサの蹴りは勢いこそありますが、決して良い蹴りではないです。どちらかというと佐藤選手が蹴らせてしまった。そういう蹴りに感じました」

──バエサの間だったから、蹴ることができる……。

「佐藤選手の間だと、あの蹴りはでなかったと思う。それにストレートは足を触って、テイクダウンのフェイクも織り交ぜていました。間がバエサなので、組みでも佐藤選手は組み負けてしまいましたね。

肉体、肉体の運動というのはエネルギーであったり、目に見えないモノの結果としての現実なんです。ですから物体として、内面から質量を伴う動き──あの間であっても、佐藤選手は連打でぶん殴りに行けて、組んでも倒せる回転力のある攻撃が可能な重心でした。それが出来なかったのは、距離が合わない何かがあったのでしょうね。

あの物質的な重心の低さがあり、回転数のある攻撃を見せることができていれば、バエサも相当怖くて、蹴りや右はなかったと思います。だから距離が合わなかったかもしれないですが、佐藤選手に関しては勢いのある攻撃は欲しかったです」

──手数は確かにバエサでした。

「選手がまずは攻撃を受けないところから、試合に入るのは致し方ないです。バエサも勢いが出てきたのは途中からでした。だから玉砕覚悟で前に出るということはすべきではないですが、内面を伴った上での滅多打ちができる状態にはありたいですね。

一生懸命にやり込んできたのは、それはすぐに分かります。本当に他の人間なら無理なぐらいに懸命に創ってきたからこそ、ウェルター級であんな連中とやり合うことができている。今回は途中で距離が狂ってしまったことで、こういう結果となってしまいましたが、思い切り打って組むことができるだけ準備はしていたはずです。

それができる佐藤選手のような精神性の高い選手は日本に滅多にいない。本当に特別な日本人MMAファイターです。本来は不可能なことをやっていると思います。日本人がUFCでああいう練習とやっていけるのは、現実的に見てフェザー級までだと思います。だからこそ、回転数の上がった攻撃を時間は是非とも見てみたいです」

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Interview Special ブログ ミゲール・バエサ 佐藤天 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:11月─その参─ミゲール・バエサ×佐藤天「天の続きを見たい」

【写真】えげつない領域に入りつつあるUFCウェルター級戦線で、佐藤天を見続けたい (C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2020年11月の一番、第3 弾は28日に開催されたUFC ESPN18からミゲール・パエサ✖佐藤天の一戦を語らおう。


──11月の青木真也が選ぶ、この一番。3試合目は?

「佐藤天ですね、パエサと戦った試合です。あの試合は色んな人が色々なことを言っていて……。左を完封された──みたいな意見を聞きましたね」

──結果的にそうなるのかしれないですが、パエサは相当に警戒しているように映りました。

「ハイ、警戒されると試合にならないという見方でした。ただ、僕はちょっと違っていて。やっぱり、佐藤天は強くなっています。あれだけプレッシャーを掛けることができていたんだから。

手数が少ないとかっていう意見もあるけど、2戦目のベラル・モハメッドと戦った時も圧力を掛けているのは佐藤天なんですよ。今回も手数は少なかったけど、プレッシャーを掛けてイニシアチブを取っているのは佐藤天だった。

喧嘩っていうと語弊がありますが、喧嘩が強かったのは佐藤天です。喧嘩で追い回していたのは、天だったから。ただし、バエサの構えが本当に綺麗でしたね。左相手のオーソドックスだから、左ストレートを警戒して右手を高く上げているんだけど、あの立ち方をされるといくらプレッシャーを掛けても難しいですね。

それにあれだけ下がらされても、あの構えを続けることができたのは、結局のところ彼が強いからなんでしょうね」

──試合が進むと最初は佐藤選手が中心だったのが、パエサが中央を取るようになりました。

「でも、それも天が外を取れているということなので。凄く良い立ち位置ではありましたけど……、パエサは打ち方も綺麗でした」

──右のパンチ被弾し、そこから右ミドルとハイがうるさかったです。そして、あのシングルレッグ。あそこで倒されるというのは、佐藤選手自身も思ってなかったのではないでしょうか。それだけ準備をしてきただろうし。

「パエサは初回の組みで見せたヒザも急所になりましたけど、あれも上手かったですしね。ムエタイ的な流れもあって、実は寝技も強い。良いスタイルで、僕は好きなスタイルですね。

打撃もムエタイができて、ボクシングチックのリズムも良い。そしてテイクダウンしてからの寝技もよくて穴がなかったです。正直、テイクダウンされてバックを取られた時に『負けたな』と思いました」

──佐藤選手は背中を預けることが、たびたび見られます。

「あれは負けパターンです。これは嫌がられるかもしれないけどTRIBEっぽいです。打撃に自信をもって、倒されても凌いでっていう感じでやっている。TRIBEっていう打撃のジムのやり方……ですよね。そこを露呈した天の敗戦でした」

──素早く立ち上がるというのが現代MMAで、そこからのバック奪取が上手くなっている。反対に佐藤選手は止まってしまう傾向があるなら、足をきかせることができる間にガードを取るというのは、やはり現代MMAでは採りづらい選択でしょうか。

「まぁ、ぶん殴られますからね。組み技から打撃があると思っている人たちと、打撃があって寝技があると思っている人の違いはあると思います。日本は後者で、それが日本のMMAが抱える問題じゃないかと思います」

──フロリダで練習をしてきても、日本の問題ですか。

「だってミゲール・パエサは初めての一本勝ちっていうけど、完成度の高さは決して初めての一本勝ちではないですからね。いくらでも一本勝ちできるけど、その前に打撃で勝っているということで。

天は打撃が良い。だから、組み技と合わせて欲しい。まぁ、でもやっていると思いますよ。言うても、フロリダに移ってまだ1年です。ここから、フロリダでやってきたことが出てくると思います。だから、もう少しチャンスを手にしてほしいですね」

──この試合がUFCとの契約最後の試合で、戦績は2勝2敗でした。ここはもう神のみぞ知るということで。

「ただ、アイツの感覚だとどういうことになっても、残ることができるなら米国に残るでしょうね。UFCに出た人って、絶対にもう1度UFCっていうじゃないですか」

──水垣偉弥選手はそういってACBとRIZIN、岡見勇信選手はWSOF、田中路教選手もそうですね。

「古くは宇野さんもそうで。やっぱり、最高なんだと思います。僕は正直、分からないです。徳留選手だって、UFCに拘りを持っていたし──リリースされた人間は。僕は行ったことがないから分からないし、軽々しく言えない。でも天も、ここでリリースはされてほしくないけど、リリースされてもTitan FCだとかLFAっていう選択もあるし、UFCを狙うんでしょうね」

──う~ん、UFCもこれだけ陽性で出場できない選手がいるので、4戦2勝2敗の選手を切るようなことはしないでほしいと心から願います。

「ホント、そうです。天の続きを見たい。でもリリースされても天は『もう1回』って言うのでしょうね。同じ格闘技をやっているんですよね、僕たちと天は……」

──えっ?

「どこか同列に語ってはいけないのかなって……。UFCはやっていることが違っていて、なおさら60キロとかと違って77キロですからね。UFCのウェルター級ですよ。UFCのライト級とウェルター級は黄金の階級です。

バエサは本当に強かったです、でも、彼ぐらい強くて連勝をしていてもトップ10に入っていない選手がいくらでもいる。10位に入ると、もう相撲でいえば三役。その下に位置につけることですら、尋常ないです。だから天には、またそこで戦ってほしいです」

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Report UFC UFC ESPN18 ブログ ミゲール・バエサ 佐藤天

【UFC ESPN18】果てしなく高い壁──佐藤天、バエサの打撃からシングル、最後は肩固めに一本負け

<ウェルター級/5分3R>
ミゲール・バエサ(米国)
Def.2R4分28秒by 肩固め
佐藤天(日本)

ケージの中央を取った佐藤が、じわじわと距離を詰める。バエサが遠い位置から右オーバーハンド、しっかりと見た佐藤は左から右のショートで前に出る。バエサは右ミドルハイ、そして右ミドルを入れる。予想通りの動きのバエサに対し、佐藤は右ジャブ。バエサが右クロスをヒットさせると、右ハイから右ミドルへ。カットはしているが、勢いづけたくはない。バエサがさらに右ハイを見せ、ミドルとハイを多用する。

佐藤は左を当て、左ローをかわすと、ボディを打っていく。続くパンチの交換から組み合いになり、ケージに押し込んだバエサのヒザが佐藤の急所へ。試合は中断され、50秒ほどで再開。ハイをブロックし、左を伸ばす佐藤が左ローを入れる。距離を詰めたバエサは首相撲からヒザ蹴り、効かされた佐藤は右を続いて被弾する。蹴りをスリップしたバエサ、佐藤はスタンドで待ち受けるが右頬をカットしたか。再び自らの蹴りで足を滑らせたバエサが、シングルに出たところで初回が終わり──佐藤はリードを許した。

2R、バエサはテイクダウンを織り交ぜることをインターバル中に指示する。佐藤は右ジャブを伸ばし、バエサが左ジャブを当てる。右を振るって前に出てくるバエサに対し、佐藤は右を返し、左フックへ。近い距離でミドル、離れて右ハイのバエサが空間を支配する。佐藤も左を2発伸ばし、アッパーのフェイクも右を受ける。佐藤のステップインに、ガードを固めるバエサ。ここに上手く佐藤が左ミドルを決めた。

それでもバエサは右ミドル、バシッという音が館内に響く。左の大外のフックの佐藤に対し、バエサが右ストレートからシングルレッグへ。持ち上げられた佐藤は、テイクダウンから立ち上がり際にバックを許す。後方からバエサが殴り、アゴの上からチョークへ。背中をマットにつけて防いだ佐藤に対し、バエサがパウンドの連打から肩固めへ。残り40……ここから5秒ほど経過したところで佐藤がタップ。

果てしなく高い──UFCの壁、佐藤はバエサに完敗を喫した。「初めてのサブミッションで最高だ。シングルでテイクダウンして、すぐに飛び乗った。ターンしてきたけど、それはそれで対処できるからね。体力を使い過ぎないよう考えたけど、思い切り絞めた」はバエサは話した。


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Interview UFC UFC ESPN18 ブログ ミゲール・バエサ 佐藤天

【UFC ESPN18】佐藤天─02─「サンフォードMMAで練習しているから強くなれるとは思っていない」

【写真】雰囲気に流されず、自分があるのが佐藤天の強味だ(C)ON THE ROAD MANAGMENT

28日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC ESPN18「Blaydes vs Lewis」でミゲール・バエザと対戦する佐藤天インタビュー後編。

コロナ禍で米国、サンフォードMMAで練習できる。そのアドバンテージを十分に理解しながら、佐藤は『ただサンフォードでいることで、強くなれるという勘違いはしないようにしている』と言い切った。

なんだから、一つ越えた感がある佐藤の言葉を引き続きお伝えしたい。

<佐藤天インタビューPart.01はコチラから>


──しかし、ウェルター級というのは本当に層が厚いですね。もちろん、トップどころは当然ですが10位から25位ぐらいまであるとしたら、もう誰もが10位にも25位にもなれそうです。

「もう、いつ誰とでも当たる可能性はありますよね。どの相手が出てきても一癖も二癖もある。そのなかでやっていると、物怖じすることはないですけど、覚悟は必要になってきます」

──このファイターが佐藤選手と戦うかもしれないという風に見ることができると、ウェルター級の戦いがさらに興味深くなりました。

「ありがとうございます。やはり試合もそうですし、良いチームでモチベーションを保ってやっていけるので、凄く充実しています。本当に格闘技に集中することができているので。だからこそ、今回の試合も勝たないといけないです。ハハハハ」

──いや、笑うところではないかと思うのですが(笑)。

「まぁ勝たないと、充実していますとか言ってもって思って。勝って、充実していることを示したいです。契約の最終戦というのもあるのですが、次に繋げるためには負けていられないです。

でもデビュー戦から崖っぷちという気持ちは変わらないですし、そういう点ではこんなところで負けていられないというのは常に思ってきました。上にいくためには、全部が落とせない試合なので」

──2021年には名前があって強い選手との戦いに加わっていきたいです。

「もちろん、一度は対戦相手として名前が挙がっていたマイク・ペリーやティム・ミーンズとは肌を合わせてみたいです。そういう選手と試合をして、チャンスをモノにして上にいきたいというのはあります。

コロナ禍でフロリダにいて常に良い練習できているのは、チャンスだと思っているので、少しでも回りより成長して一つ一つ結果を残していきたいです。だからといってプレッシャーを感じるということではなくて、とにかく上を目指しています」

──サンフォードMMAにはウェルター級でUFCもそうですし、UFC以外でも活躍している選手が集まっています。例えば、ですが──ジェイソン・ジャクソンとスパーをすると、どのような感じになるのでしょうか。ぶっちゃけて尋ねますと、佐藤選手の方が強いのですか。

(C)Bellator

「アハハハハハ。どうなんですかね。スパーでは思い切り殴り合うことがないので。リーチが長くて、綺麗な打撃ではないですから、凄く見辛いです」

──では同じくベラトールのローガン・ストーリーとは、どうですか。

(C)BELLATOR

「レスリングはローガンが一番強いですね。打撃ではやられることはないですけど、レスリングは凄まじいです。

ウェルター級に限定してもギルバート(ジルベウト・ドリーニョ)がいますし、ロビー・ローラーやLFAに出ているタイラー・レイもいます。1人、1人に特徴があって、皆が強いです。今はブラジルに戻っていますけど、ビセンチ・ルケとかもいますし」

──いやぁビセンチの接近戦での強さは、ありえないです。K-1ルールでも強いMMAファイターかと思います。

(C)Zuffa/UFC

「ビセンチは組みも打撃も手が合う練習パートナーなんです。でも彼は試合の方が強いタイプだと思います。

練習だとあの強いパンチを続けて打つことはないですし。試合ではそれを開放していますからね。だから練習だと、凄く目立つわけじゃなくて。でも、あの距離で攻撃を続けられるのは本当に凄いです」

──凄まじい顔ぶれですね。これだけの面々と日々を過ごす、それだけでMMAファイターとしての生活に説得力が増しますね。そりゃ強くなってもらわないと、困ってしまいます。

「誰と練習しても対策しないといけないんです。本当に考えないといけなくて、一度通用しても次は対応されている。それを考えると、ホントに良い環境だと思います。ただ、強くなれるかどうかは自分次第です。サンフォードMMAで練習しているから強くなれるとは思っていないです。そこは勘違いしないように、自分が強くならないと……練習しているだけでは意味がないですからね」

──舞い上がっていないし、もうやってくれるものだと思って試合を見させてもらいます。

「さっきも言ったように崖っぷちだと思っているので、いつも通りです。良いプレッシャーを掛けて戦います」

■視聴方法(予定)
11月29日(日・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN18計量結果

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス: 205ポンド(92.99キロ)
デヴィン・クラーク: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ミゲール・バエサ: 171ポンド(77.56キロ)
佐藤天: 170ポンド(77.11キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・パリジャン: 265.5ポンド(120.42キロ)
パーカー・ポーター: 263ポンド(119.29キロ)

<フェザー級/5分3R>
ビル・アレジオ: 146ポンド(66.22キロ)
スパイク・カーライル: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アシュリー・エヴァンズスミス: 135.5ポンド(61.46キロ)
ノルマ・ドゥモント: 139.5ポンド(63.27キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 145ポンド(65.77キロ)
ジョナサン・ピアース: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
マーチン・デイ: 135.5ポンド(61.46キロ)
アンデウソン・ドスサントス: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
レイチェル・オストビッチ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジナ・マザニー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フライ級/5分3R>
スムダーチー: 126ポンド(57.15キロ)
マルコム・ゴードン: 126ポンド(57.15キロ)

<140 ポンド契約/5分3R>
ネイサン・マネス: 139.5ポンド(63.27キロ)
ルーク・サンダース: 140ポンド(63.5キロ)

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News UFC UFC ESPN18 カイ・カマカIII ブログ ミゲール・バエサ 佐藤天

【UFC ESPN18】計量終了 佐藤天✖パエサはセミファイナルに。メインカード昇格はカマカ3世✖ピアース

【写真】ファイトウィークに入ってメインカード2試合を失った大会。佐藤天はアピールに絶好の機会を得た(C)Zuffa/UFC

27日(金・現地時間)、28日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC ESPN18の計量が行われた。

ヘビー級のメインを失った今大会のヘッドライナーはアンソニー・スミスとデヴィン・クラークのライトヘビー級戦となり、日本から出場する佐藤天はコ・メインでミゲール・バエサと対戦することとなり、問題なく計量をパスしている。


アミール・アルバジ✖ザルガス・ズマグロフが、後者のパスポート問題でキャンセルされ、計量当日にメインで、デリック・ルイスと対戦するカーティス・ブレイズを新型コロナウィルス陽性で失うという事態に陥った今大会のメインカード。結果、プレリミからフェザー級のカイ・カマカ3世✖ジョナサン・ピアースが昇格することとなった。

ピアースは昨年のコンテンターシリーズを経てUFCと契約し、今回が2戦目。カマカ3世はLFAから2週間のインターバルで8月にUFCにステップアップを果たした。初勝利を目指すピアースに対し、カマカは2連勝を狙う。この両者がメイン昇格は、中間距離でガンガン仕掛ける姿勢を買われてのことか。

ボクシング&テイクダウンのカマカ3世に対し、ピアースは近距離でのミドルやハイキック、そしてヒザ蹴りを持つ。一方で、相手の攻撃を被弾する傾向が強いのがピアースで、カマカは粘りのファイトもできる。つまり、フィニッシュ必至かつ根性ファイトが見られそうな大切ということになる。

なお女子バンタム級でアシュリー・エヴァンズスミスと戦うノルマ・ドゥモントが、4.5ポンドのオーバーでファイトマネーを30パーセント没収され、キャッチ戦を行うこととなっている。

■視聴方法(予定)
11月29日(日・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN18計量結果

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス: 205ポンド(92.99キロ)
デヴィン・クラーク: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ミゲール・バエサ: 171ポンド(77.56キロ)
佐藤天: 170ポンド(77.11キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・パリジャン: 265.5ポンド(120.42キロ)
パーカー・ポーター: 263ポンド(119.29キロ)

<フェザー級/5分3R>
ビル・アレジオ: 146ポンド(66.22キロ)
スパイク・カーライル: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アシュリー・エヴァンズスミス: 135.5ポンド(61.46キロ)
ノルマ・ドゥモント: 139.5ポンド(63.27キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 145ポンド(65.77キロ)
ジョナサン・ピアース: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
マーチン・デイ: 135.5ポンド(61.46キロ)
アンデウソン・ドスサントス: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
レイチェル・オストビッチ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジナ・マザニー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フライ級/5分3R>
スムダーチー: 126ポンド(57.15キロ)
マルコム・ゴードン: 126ポンド(57.15キロ)

<140 ポンド契約/5分3R>
ネイサン・マネス: 139.5ポンド(63.27キロ)
ルーク・サンダース: 140ポンド(63.5キロ)

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