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『UFC Fight Night 211』ヤン・シャオナン vs. マッケンジー・ダーンのジャッジの採点/主要サイトの採点


Yan Xiaonan defeats Mackenzie Dern(MMADecisions)

 『UFC Fight Night 211: Dern vs. Yan』ヤン・シャオナン vs. マッケンジー・ダーンのジャッジの採点。Junichiro KamijoとSal D'Amatoが1,3,4Rヤン、2,5Rダーンで48-47ヤン勝利。Michael Bellが1,3,4Rヤン、2Rダーン、5R 8-10ダーンで47-47ドローでした。

 主要サイトの採点は48-47ヤン支持10人、47-47ドロー支持7人、46-47ダーン支持2人でした。続きを読む・・・
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INVICTA MMA MMAPLANET o UFC UFN211 アレクセイ・オレイニク イェン・シャオナン イリル・ラティフィ キック グイド・カネッティ ジョン・カスタニエダ タバタ・ヒッチ チェルシー・チャンドラー トレヴィン・ジョーンズ ハオーニ・バルセロス ブラジリアン柔術 ボクシング マッケンジー・ダーン ユリア・ストレアレンコ ランディ・コスタ ランディ・ブラウン 海外

【UFN211】UFC2勝目を目指す、ユリア・ストレアレンコ「合気道、剣道、薙刀という武道の稽古は……」

【写真】波乱万丈、人に歴史あり。かといって、それで勝てるほどMMAは甘くない。ストレアレンコは連勝なるか (C)Zuffa/UFC

1日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN211:UFN on ESPN+69「Dern vs Yan」でユリア・ストレアレンコがチェルシー・チャンドラーと戦う。

バルトの格闘技王国リトアニアからSEI☆ZAに参戦し、日本での生活も経験した。さらにラウェイでも戦ったストレアレンコは、母国リトアニアでキャリアの再スタートを切り、TUF、INVICTA FCからUFCへ。3連敗を経て、ようやく片目を開けたばかりのストレアレンコにリトアニア時代を振り返ってもらい、タバタ・ヒッチと揃い踏みする予定だった今回の試合への意気込みを訊いた。


──以前からユリアには尋ねたいことがたくさんがありましたが、今日は15分という限られた時間ですが、可能な限りユリアの格闘技歴についてお尋ねしたいと思います。ユリアと言えば日本でSEI☆ZAで活躍していたことが有名ですが、それ以前にバルトの格闘技大国リトアニア出身という点に興味がありました。リトアニアはドナタス・シマナイティスがBUSHIDOリトアニアを立ち上げキックやMMAが非常に盛んな国です。

「私もドナタスのグループで何度も試合をしたことがあるし、凄く良い関係なの。私の格闘技歴はまだ小さかった頃、12歳の時の空手から始まったんだけど、その空手は私が見たことがあったような空手ではなかったわ」

──どの流派だったのでしょうか。

「協会はユニバーサル・カラテ・フェデレーションという名前だったけど、私の先生は剛柔流空手がベースでケンポー・カラテの練習もしている人だった。私自身、極真空手のルールでも戦っていたし、松濤館空手の大会にも出ていたわ」

──何でも有り空手道だったわけですね。

「そうね一つのスタイルに拘ることなく、どんな空手にもチャレンジをして……全てが楽しかったわ。もともと生まれ故郷のヴィサギナスというベラルーシとラトビア国境に近い街で空手を始めて、高校を卒業した18歳の時にカウナスに移って今のコーチのドナタス・ホウトベリスと出会ったの」

──私も19年や18年ぐらい前にリトアニアを何度か訪れたことがあり、カウナスにあったティターナスジムを訪れたことがあります。たしかボーリング場の2階にあったジムです。

「本当? 実は私のコーチは、元々はティターナスの道場生よ」

──そうなのですか!!

「だから私もティターナスでは何度か練習したことがあって、今は新しいロケーションにジムは移ったけど、たしか4年ぐらい前までボーリング場の建物にジムはあったはずよ。ドナタスはリトアニアにブラジリアン柔術を持ち込んだ最初の世代で、彼も元々は違うスタイルのマーシャルアーツを学んでいて、若い頃はムエタイで戦っていたの。最初は友人が柔術を習っていて、私も指導を受けると『MMAの戦うならスタイルを変える必要がある』とドナタスに言われたわ。彼はただ柔術、ムエタイ、ボクシングという風に別々の競技を考えていたわけじゃなくて、全てを融合してコンプリートファイターを育てようとしていたから。

私はトラディショナル・マーシャルアーツを学び、MMAファイターとして必要なモノをドナタスから吸収してMMAを戦うようになった。そしてドナタス・シマナイティスから声が掛かってBUSHIDOにも出場したけど、そのときはドローで。でぽ、それから暫らくしてドナタス・シマナイティスから日本のプロモーションが選手を探している。日本で戦わないかと言うオファーがあったの」

──それがSEI☆ZAだったのですね。

「そうなの。ドナタス・シマナイティスはその時点で、私はリトアニアではベストの1人だと思っていてくれていたみたいで。日本では人生で最高の経験をさせてもらったわ。人生が変わったといっても良いぐらいに。それまで海外で試合のチャンスなんてなかったし、国内でも年に1試合ぐらいしか戦う機会はなかった。

SEI☆ZAはMMAではないけど、アマチュアMMAに近かった。私はいきなりプロになったから、アマチュアMMAの経験がなくて。日本でSEI☆ZAを戦うことで、改めてキャリア序盤に必要なアマチュアMMAでのキャリアの積むことができたわ。MMAはどういう風に戦うのかをSEI☆ZAで知ることができた。

しかも日本では伝統的な武道の稽古も積むことができたのは素晴らしい経験になっているわ。合気道、剣道、薙刀という武道の稽古は、今から振り返っても興味深いモノだし。私はただMMAを戦うだけでなく、技の歴史や格闘技や武道の歴史に触れて、精神的な部分を成長させたくて。武道を学ぶことで技術的にも体の機能という面でも、理解を深めることができて、MMAをいかに戦うのかという部分で成長したわ。それに生きていて辛いと感じる時も、あの経験があったからしっかりと克服できるようになれたわ」

──SEI☆ZAでの活動期間中と北米に進出を果たす前年の2019年にはラウェイも戦っていますね。

「最高だったわ。ラウェイは大好きよ。ベアナックルで頭突きもあって。『最高、これ戦ってみたい』って思ったの。でもSEI☆ZAの関係者も『気でも狂ったのか?』って言っていたわ(笑)。最初に出た時は、ルールも理解できていなかったけど『掴んで殴れば良いわ』って。それにラウェイの判定なし、KOで勝たないとドローになるというルールセットが特に好きで。

本来、ファイトってそうじゃないといけないと思う。フィニッシュできなければドローよ、ファイトは」

──その経験がユリアを強くしたと思っていますか。

「貴重な経験になったけど、そういうメンタルが子供の頃から私にはあったんだと思う。実際に試合に出るようになってからも、恐怖を感じることなく戦うことができているわ」

──では今回のチェルシー・チャンドラー戦、UFC3連敗から1勝を挙げたユリアにとって今後のキャリアアップを考えると、非常に大切なファイトになると思います。

「本当に大切な試合よ。ようやく勝つことができたから、ここから勝利を重ねていかないと。何より、UFCで初めて自分より経験の少ない相手と戦うんだし、絶対に落とせないわ。全てを出し切って、勝利を掴むつもりよ」

──今回はSEI☆ZA時代の仲間タバタ・ヒッチと同じ大会で戦います(※インタビュー後、ヒッチの試合はキャンセルになった)。

「私にとってタバタは妹のような存在。いつかこんな日が来ると良いね……なんて2人で日本で話していて。5年後に実現するなんて、本当に信じられないわ。これこそ夢が現実になったっていうことよね」

──素晴らしい話です。ユリアにはもっと尋ねたいことがあるのですが、時間が来てしまいました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「私は日本への感謝の気持ちを忘れたことはないわ。タバタと一緒に日本社会の中で過ごした日々が、私と彼女のキャリアの第一歩になっている。日本で私たちを尊敬し、応援してくれた人々のことを絶対に忘れることはないわ。土曜日、日本の皆に喜んでもらえる試合をすることを約束するわ。そして、タバタと2人で日本のファンに勝利を届けるから」

■視聴方法(予定)
10月2日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN211計量結果

<女子ストロー級/5分5R>
マッケンジー・ダーン: 115.5ポンド(52.38キロ)
イェン・シャオナン: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン: 170.5ポンド(77.34キロ)
フランシスコ・トリナルド: 170ポンド(77.11キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハオーニ・バルセロス: 135.5ポンド(61.46キロ)
トレヴィン・ジョーンズ: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
ソディック・ユースウ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ドン・シェイニス: 146ポンド(66.22キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
ジョン・カスタニエダ: 139.5ポンド(63.27キロ)
ダニエル・サントス: 138.5ポンド(62.82キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・デイヴィス: 155ポンド(70.31キロ)
スラヴァ・ボルシェフ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク: 254ポンド(115.21キロ)
イリル・ラティフィ: 253ポンド(114.75キロ)

<ライト級/5分3R>
ジョアキン・シウバ: 155ポンド(70.31キロ)
ジェシー・ロンソン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブレンダン・アレン: 186ポンド(84.37キロ)
クリシュトフ・ヨッコ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マキシム・グリシン: 205.5ポンド(93.21キロ)
フィリッピ・リンス: 205.5ポンド(93.21キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
ユリア・ストレアレンコ: 139.5ポンド(63.27キロ)
チェルシー・チャンドラー: 140ポンド(63.5キロ)

<バンタム級/5分3R>
ランディ・コスタ: 135ポンド(61.24キロ)
グイド・カネッティ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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【UFN211】計量終了 メイン初登場、マッケンジー・ダーンと戦うイェン・シャオナンは我慢の一戦?!

【写真】散打の選手は基本的に打撃を使った後のバランスは良いが、足を取られることに対してレスリングの強化は欠かせない (C)Zuffa/UFC

9月30日(金・現地時間)、1日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN211:UFN on ESPN+69「Dern vs Yan」の計量が行われている。

メインは女子ストロー級のマッケンジー・ダーン✖イェン・シャオナンが組まれた今大会、マッケンジーにとってはUFCで2度目のメイン登場で、同様に5回戦も2度目となる。対するシャオナンはUFC9戦目で初めてヘッドライナーを務めることとなった。また前回大会のソン・ヤードンに続き、中国人選手が2大会連続でメインを戦うことになる。


そのシャオナン、現女子ストロー級世界王者カーラ・エスパルザ、そしてマリナ・ホドリゲスと連敗中で今回のメインを務めることになっている。

マッケンジーも前回のメイン出場では、シャオナンと同様にホドリゲスに判定負けを喫しているが、5Rの経験という部分では文字通り1日の長がある。スタイル的にも散打ベースのムエタイがバックボーンのシャオナンは、マッケンジーを相手に寝技には持ち込まれたくない。いやグラウンドでは苦戦は免れないどころか、上でも下でも常に一本負けの危機があるといって良いだろう。

独特のサイドキック基調で、足をジャブのように使えるシャオナンだが、UFCで挙げた6勝は全て判定勝ちで世界最高峰ではKOパワーがあるとは言い難い。計量の様子からもフィジカルではマッケンジーを上回るシャオンとはいえ、パンチを被弾することをいとわず、組んで倒せば勝利が近づくマッケンジーと距離を取り、組みを切って25分間戦い続けるのは至難の技だ。

テイクダウン&極めを如何に耐え、常にフィニッシュ狙いのマッケンジーが疲弊させ、かつサイドキックやジャブで削ることができるか。シャオナンにとっては我慢の初メインとなる。

またバンタム級のトレヴィン・ジョーンズ✖ハオーニ・バルセロス、45歳のアレクセイ・オレイニクと40歳のイリル・ラティフィの仕切り直しの一戦など、負けると後がない対決も気になるファイトナイトだ。

なおマッケンジーと共にファイトキャンプを行ったタバタ・ヒッチは、対戦相手のジェシカ・ペネの体調不良で試合がキャンセルされている。

■視聴方法(予定)
10月2日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN211計量結果

<女子ストロー級/5分5R>
マッケンジー・ダーン: 115.5ポンド(52.38キロ)
イェン・シャオナン: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン: 170.5ポンド(77.34キロ)
フランシスコ・トリナルド: 170ポンド(77.11キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハオーニ・バルセロス: 135.5ポンド(61.46キロ)
トレヴィン・ジョーンズ: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
ソディック・ユースウ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ドン・シェイニス: 146ポンド(66.22キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
ジョン・カスタニエダ: 139.5ポンド(63.27キロ)
ダニエル・サントス: 138.5ポンド(62.82キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・デイヴィス: 155ポンド(70.31キロ)
スラヴァ・ボルシェフ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク: 254ポンド(115.21キロ)
イリル・ラティフィ: 253ポンド(114.75キロ)

<ライト級/5分3R>
ジョアキン・シウバ: 155ポンド(70.31キロ)
ジェシー・ロンソン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブレンダン・アレン: 186ポンド(84.37キロ)
クリシュトフ・ヨッコ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マキシム・グリシン: 205.5ポンド(93.21キロ)
フィリッピ・リンス: 205.5ポンド(93.21キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
ユリア・ストレアレンコ: 139.5ポンド(63.27キロ)
チェルシー・チャンドラー: 140ポンド(63.5キロ)

<バンタム級/5分3R>
ランディ・コスタ: 135ポンド(61.24キロ)
グイド・カネッティ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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MIKE MMA o ONE UFC YouTube   ジェシカ・ペネ ハオーニ・バルセロス マッケンジー・ダーン ランディ・ブラウン

『UFC Fight Night 211: Dern vs. Yan』前日計量動画/ジェシカ・ペネ vs. タバサ・リッチが中止


MAIN CARD (ESPN+, 7 p.m. ET)

・Mackenzie Dern (115.5) vs. Yan Xiaonan (115.5)
・Randy Brown (170.5) vs. Francisco Trinaldo (170)
・Raoni Barcelos (135.5) vs. Trevin Jones (135)
・Don Shainis (146) vs. Sodiq Yusuff (145.5)
・John Castaneda (139.5) vs. Daniel Santos (138.5) – 140-pound contract weight
・Viacheslav Borshchev (155.5) vs. Mike Davis (155)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 4 p.m. ET)

・Ilir Latifi (253) vs. Aleksei Oleinik (254)
・Jesse Ronson (155.5) vs. Joaquim Silva (155)
・Brendan Allen (186) vs. Krzysztof Jotko (185.5)
・Maxim Grishin (205.5) vs. Philipe Lins (205.5)
・Chelsea Chandler (140) vs. Julija Stoliarenko (139.5) – 140-pound contract weight
・Guido Cannetti (135.5) vs. Randy Costa (135)

 『UFC Fight Night 211: Dern vs. Yan』前日計量結果。プレリミナリーカードに予定されていたジェシカ・ペネ vs. タバサ・リッチの女子ストロー級マッチですが、ペネが減量中に体調不良を起こしたことから中止されています。計量は全員パスしています。





 前日計量&フェイスオフ動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・マッケンジー・ダーン vs. ヤン・シャオナンは11人全員ダーン支持。

・フランシスコ・トリナルド vs. ランディ・ブラウンはトリナルド支持10人、ブラウン支持1人。

・ハオーニ・バルセロス vs. トレヴィン・ジャイルズは11人全員バルセロス支持。

・ソディック・ユーサフ vs. ドン・シェイニスは11人全員ユーサフ支持。

・ジョン・カスタネーダ vs. ダニエル・サントスは11人全員カスタネーダ支持。

・マイク・デイビス vs. ヴィチェスラフ・ボルシェフはデイビス支持8人、ボルチェフ支持3人。続きを読む・・・
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【UFN211】ペネと対戦、SEI☆ZA出身タバタ・ヒッチ「ユリアと2人で勝つ。土曜日に実現させるわ」

【写真】こちらからではなく、タバタの方から日本のファンに「my loveを伝えたい」と言ってくれた (C)MMAPLANET

10月1日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN211:UFN on ESPN+69「Dern vs Yan」にタバタ・ヒッチが出場し、ジェシカ・ペネと対戦する。

今大会では2017年に日本で寝起きを共にし、SEI☆ZAで戦ったユリア・ストレアレンコも第2試合でチェルシー・チャンドラーと戦う。5年前、日本で知り合ったブラジル人とリトアニア人は終生の友となり、今や世界の最高峰で戦うようになった。そして、同じ日にUFCで勝利するという夢を実現させようとしている。


──タバタ、ZOOMをオープンするのが遅れてしまってスミマセン。ユリア(ストレアレンコ)のインタビューを今の今までやっていました。

「全然、大丈夫よ。インタビューしてくれてありがとう。ユリアは私との練習が終わってすぐにインタビューに向かっていったわ(笑)。ユリアと同じ日にUFCで戦えるなんて、本当にハッピーよ。夢が実現して、スーパーエキサイトしているの。5年前に日本で一緒に暮らして、SEI☆ZAに出ていた私たちが世界最高峰で一つのイベントのカードに名前が並んでいる──日本でユリアと『どうすればUFCで戦えるようになるかな。でも、とんでもなく大変なんだろうね』なんて話していた日が昨日のようよ。

だからこそ今、この瞬間が幸せでたまらないわ。夢は諦めちゃいけないのよ。でも本当の夢は2人して、UFCで勝つことよ。それは土曜日に実現させるから(笑)」

──5月に事前の予想では不利と見られていたポリアナ・ヴィアナ戦で勝ったことは、大きかったですね。

「私自身は試合前から自信があって、あの試合は勝てるという気持ちで挑んでいたわ。しっかりと作戦を立てて、実行できたことで自信はさらに深まった感じね」

──では今回の対戦相手、ジェシカ・ペネの印象を教えてください。

「ジェシカはスロトー級のパイオニアの1人。そんな選手との試合はランキングをアップさせるチャンスだし、大きなステップにしたいと思っている。経験豊かで、柔術では黒帯。ジャスティン・フローレスという素晴らしい柔道コーチも就いているし、彼女と戦うことは楽しみでならないわ。でも、やっぱり柔術よね。彼女の一番の武器は。

ただ身長で少し私の方が小さくて、レスリングの展開になると彼女は上半身を固めて柔道の投げ技を狙うでしょうけど、その時こそ私が彼女をテイクダウンするチャンスよ」

──柔道ならタバタも負けないという自信は?

「そうね(笑)。私も自分の柔道を見せるチャンスがあると思う。でも、どの局面になってもしっかりと戦うわ。この試合はこれからのキャリアアップを考えると、本当に大切な一番になる。ここで勝って、ランキングをしっかりと上げて将来的にはタイトル挑戦を実現させたいから」

──この試合前もメインで戦うマッケンジー・ダーンと練習してきたのでしょうか。

「マッケンジーとはファイトキャンプも一緒だったわ。同じ日に戦うから、互いの準備になった。マッケンジーがどれだけ調子が良いのか、トレーニングパートナーだった私が一番知っているわ。マッケンジーはイェン・シャオンを相手にフィニッシュして勝つ。相談言できる」

──マッケンジーは今や打撃も使いますが、もともとは卓越したグラップラーです。ただし、今や多くの選手が柔術はディフェンスに使って、寝技の攻防は避けられるようになっています。そのなかでマッケンジーはサブミッションに賭けた試合をすることも少なくないです。彼女のMMAに向かう姿勢に何か感じることはありますか。

「マッケンジーは本当に卓越した柔術家よ。どういう場面で柔術を使って戦えば良いのかも、知り抜いている。MMAで柔術を武器にするには、技術的にもアジャストが重要で、そういう部分でもマッケンジーはパンチ、エルボーを考慮して柔術を使いこなしている。

私も彼女と一緒に練習することで、そういう面でも成長できた。だから、今回の試合は私もグラップリングの強さを見せるチャンスだと思っているわ。土曜日の夜は、もちろんフィニッシュを狙っているけど、それ以上に自分のスキルをしっかりと見せたい。そして、勝利を手に家に戻りたいわ(笑)」

──タバタ、今日はありがとうございました。

「最後に日本のファンに、私の想いを伝えてもらっても良い?」

──もちろんです。

「日本のファンの皆、特にSEI☆ZAを見てくれた人たち──皆が私の人生を切り開いてくれた。日本という最高の国、そして日本食が恋しくてたまらないわ。また日本に行って、そうね……ジュリアと一緒にUFC日本大会で戦いたい。今の私たちを日本の皆に見て欲しい。絶対に実現させるわ。アリガト、チャオ!!」

■視聴方法(予定)
10月2日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN211対戦カード

<女子ストロー級/5分5R>
マッケンジー・ダーン(米国)
イェン・シャオナン(中国)

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)

<フェザー級/5分3R>
ソディック・ユースウ(米国)
ドン・シェイニス(米国)

<140ポンド契約/5分3R>
ジョン・カスタニエダ(米国)
ダニエル・サントス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マイク・デイヴィス(米国)
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
イリル・ラティフィ(スウェーデン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・ペネ(米国)
タバタ・ヒッチ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ジョアキン・シウバ(ブラジル)
ジェシー・ロンソン(カナダ)

<ミドル級/5分3R>
ブレンダン・アレン(米国)
クリシュトフ・ヨッコ(ポーランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
マキシム・グリシン(ロシア)
フィリッピ・リンス(ブラジル)

<140ポンド契約/5分3R>
ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)
チェルシー・チャンドラー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ランディ・コスタ(米国)
グイド・カネッティ(アルゼンチン)

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BELLATOR Bellator286 DEEP o PFL UFC アダム・ボリッチ アレクセイ・オレイニク イリル・ラティフィ タバタ・ヒッチ ビクター・ヘンリー マッケンジー・ダーン ランディ・コスタ ランディ・ブラウン

UFC on ESPN+69:オッズ/予想と展望

マッケンジー・ダーン 1.44
ヤン・シャオナン 2.90
ランディ・ブラウン 1.31
フランシスコ・トリナウド 3.85
ラオーニ・バルセロス 1.44
トレヴィン・ジョーンズ 2.90
ソディック・ユサフ 1.11
ドン・シェイニス 7.25
ジョン・カスタネーダ 1.53
ダニエル・サント2.60
マイク・デイヴィス 1.56
ヴィチェスラフ・ボルシェフ 2.55
イリル・ラティフィ 1.57
アレクセイ・オレイニク 2.50
ジェシカ・ペネ 2.80
タバタ・ヒッチ 1.48
ジョアキム・シウバ 1.69
ジェシー・ロンソン 2.25
クリストフ・ヨトゥコ 1.83
ブレンダン・アレン 2.00
マキシム・グリシン 1.56
フィリップ・リンス 2.55
ユリア・ストリアレンコ 1.87
チェルシー・チャンドラー 1.95
ギド・カネッティ 3.40
ランディ・コスタ 1.35

メインは女子ストロー級ランカー対決。UFC7勝2敗のダーンと6勝2敗のシャオナンの対戦。

柔術世界王者ダーンは寝技の強さを武器に王座挑戦直前まで行ったが、マリーナ・ホドリゲス戦では1度だけグラウンドに持ち込んだ際は圧倒したものの極めることはできず、あとはスタンドの打撃で削られる展開で判定負け。

シャオナンはフィジカルを武器にUFCデビュー以来6連勝、ランキングを3位まで上げたが、テイクダウンされた後のリカバリーがないという弱点があり、現王者エスパルザにはテイクダウンで固められての肘連打でTKO負けし初黒星。さらに前戦はやはりマリーナ・ホドリゲスにスタンドの打撃で押される展開で判定負け。

両者ともに強味と弱味がはっきりしているスタイルで、寝技と打撃と異なる武器を持っている。ダーンがテイクダウンして極めるかどうかという試合。極められなければシャオナンの打撃に削られ判定負けする展開が見える。

ダーン一本勝ちと予想。

セミ前は前戦でDEEP王者ビクター・ヘンリーに敗れたラオーニ・バルセロスと、DEEPで大塚に一本勝ちしたトレヴィン・ジョーンズの対戦。

プレリムメインではUFC最年長・45歳のアレクセイ・オレイニクが78戦目を行う。

プレリムではタバサ・ヒッチ(UFC2勝1敗)とユリア・ストリアレンコ(UFC1勝4敗)のSEI✮ZA出身選手が揃い踏み。今回は両者ともにフェイバリット。

第3試合はPFL2019ベスト4のグリシン(2勝2敗) vs. 2019年優勝のリンス(1勝2敗)の対戦。

第1試合開始は今週末・10月2日の朝5時から。なお、同日にフェザー級タイトルマッチ・パトリシオ・フレイレ vs. アダム・ボリッチがメインのBellator286が行われ、バッティングしているが、11時開始のメインカードはかぶらない模様。

速報します。

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【UFC279】前代未聞、本計量結果を受けて上位カードが大シャッフル。メインはネイト×ファーガソンに

【写真】世界一のMMA組織が下した判断が、このスポーツの悪しき風習の第一歩にならないことを願いたい(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC 279「Chimaev vs Diaz」の公式計量が9日(金・同)に行われ、メインでネイトディアズと戦う予定だったカムザット・チマエフが8.5ポンドの大幅オーバーになったことを受け、メインカードが大幅にシャッフルされるという前代未聞の事態に陥っている。

上位3カードの計量結果は以下の通り。

<ウェルター級/5分5R>
カムザット・チマエフ: 178.5ポンド(80.96キロ)
ネイト・ディアス: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
リー・ジンリャン: 170.5ポンド(77.34キロ)
トニー・ファーガソン: 171ポンド(77.56キロ)

<180ポンド契約/5分3R>
ケヴィン・ホランド: 179.5ポンド(81.41キロ)
ダニエル・ロドリゲス: 179ポンド(81.19キロ)


つまり体重オーバーはチマエフ1人。2018年5月に女子ストロー級で8ポンドオーバーだったマッケンジー・ダーンが、キャッチウェイトで──計量時に7ポンド差だったアマンダ・クーバーと対戦し、RNCで一本勝ちしたことがあったが、チマエフとネイトの体重差は7.5ポンドで、舞台裏でどのようなやりとりがあったのか分からないが、結論としてUFCが下した判断は上位カードをシャッフルすることだった。

メインはウェルター級5回戦でネイト・ディアス✖トニー・ファーガソン、コメインは180ポンド契約でケヴィン・ホランド×カムザット・チマエフ、そしてファーガソンと対戦予定だったリー・ジンリャンはホランドと戦うはずだったダニエル・ロドリゲスと180ポンド契約3回戦で対戦。

というように上位カードが本計量の結果に伴い、計量オーバーがない形で大改造され、PPVショーは実施されることに。

チマエフはスケールの上で薄ら笑いを浮かべ、ガッツポーズも見せていたが、UFCの発表では体調管理問題を理由にUFC医療チームから減量を中止するよう指導があったとのこと。

UFCではダナ・ホワイトがこの件について現地で取材を受けた模様をUFC公式SNSにアップし、「10年前とは違う。我々はドクターの指示を仰いだ。違う相手と戦うために時間を掛けてきた。そして、そうじゃない相手と戦う。でも我々はそうすることにしたんだ。ネイト・ディアスとトニー・ファーガソンの試合は、(※契約最終試合の)ネイトがUFCを離れるとファンが永遠に見ることができなくなる。チマエフとホランドは記者会見(※対戦カードごとに行われる予定が、5分で中止に)の時にバックステージでやりやった。なら試合で白黒つけさそうと。リー・ジンリャンとロドリゲスも良い試合だ。(※セレモニアル)計量が待ち切れない」という言葉が確認できる。

まさに何でも有り。UFCなら何でも許されるのか──ということだが、結論としてそうなのだろう。結果オーライの大シャッフルをファンは受け入れ、PPVの売り上げへの影響も最小限に止めることもできるに違いない。

とはいえ、階級制の格闘技としては全くもって好ましくない事態だ。今後、目玉カードで計量をオーバーをしても、UFCは大会を続けるために計量結果に伴ったカードの再編成をする──そんな風にファイターが考えるようになると、階級制の意義は崩壊してしまう。体重無差別から階級制に移行していったのは、選手の安全を守るためだ。

それでもUFCがイベントを決行するのは巨大化したビジネスを守るため。たった1つの体重オーバーで、業界の斜陽に向かう可能勢はゼロとはいえない。そしてUFCではオリジナル・ラインナップと見劣りしない対戦カードが揃えることができる。ファイターも試合を欲し、ファイトマネーを手にデキる。大シャッフルを全面的に否定はできない。とはいえ良識の最後のラインとして、5Rの準備をしてこなかった選手が5Rを戦うことだけは避けるべきではないのか。その準備をしてこなかった選手に5Rを戦わせるのは、それこそMMAがNHBと呼ばれていて時代に世間が受けれいなかった最大の要因、安全性という部分を蔑ろにしていることに通じる。せめてメインとコメイン、揃って3R制にしてほしかったところ。選手の安全を守るため、5Rを3Rにしてもファンは不満に思わないはずだ。

■視聴方法(予定)
9月11日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC279対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
トニー・ファーガソン(米国)
ネイト・ディアス(米国)

<180ポンド契約/5分5R>
カムザット・チマエフ(スウェーデン)
ケヴィン・ホランド(米国)

<180ポンド契約/5分3R>
リー・ジンリャン(中国)
ダニエル・ロドリゲス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ(メキシコ)
メイシー・シェエソン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)
イオン・クテレバ(モルドバ)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ(カナダ)
ジュリアン・エロサ(米国)

<220ポンド契約/5分3R>
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<ミドル級/5分3R>
ジェイミー・ピケット(米国)
デニス・チュルリン(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・コリアー(米国)
クリス・バーネット(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
ノルマ・ドゥモント(ブラジル)
ダニエル・ウォルフ(米国)

<バンタム級/5分3R>
チャド・アンヘリガー(カナダ)
アラテンヘイリ(中国)

<女子ストロー級/5分3R>
エリース・リード(米国)
メリッサ・マルチネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダリアン・ウィークス(米国)
ユアン・リネス(カナダ)

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MMA o UFC   アマンダ・ヌネス シンシア・カルヴィーロ マッケンジー・ダーン

『UFC on ESPN 41: Vera vs. Cruz』でシンシア・カルヴィーロに勝利したニーナ・ヌネスがMMA引退を発表



 『UFC on ESPN 41: Vera vs. Cruz』でシンシア・カルヴィーロに判定勝ちしたニーナ・ヌネスが試合後のオクタゴンインタビューでダニエル・コーミエに以下のコメント。

「引退するわ。ファイターとして、やりたいことはやったと思う。元々趣味で始めたことなのに、ここまで来た。これからは今頑張っている女の子たちのコーチングと育成に専念するわ」

「もっと赤ちゃんが欲しい。だから、もう一人産むために身を引くわ」


Nina Nunes(Sherdog)

 ニーナ・ヌネス(アンサロフ)は1985年12月3日生まれ。現在36歳のアメリカ人でMMA戦績11勝7敗(UFC戦績5勝4敗)。ラストファイトはフライ級でしたが、ストロー級を主戦場にしていて、最後はUFC女子ストロー級9位でした。2020年にアマンダ・ヌネスと同性婚をし、同年9月24日に第一子となる長女を出産。復帰戦となった2021年4月の『UFC on ABC 2: Vettori vs. Holland』で行われたマッケンジー・ダーン戦からヌネス姓を名乗っています。続きを読む・・・
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お蔵入り厳禁【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:4月:マッケンジー・ダーン💛✖ティーシャ・トーレス

【写真】 見る者を魅了するマッケンジー(C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、柏木信吾氏が選んだ2022年4月の一番。23日に行われたBELLATOR279よりパッチー・ミックス✖堀口恭司戦──からの9日のUFC273で組まれたマッケンジー・ダーン✖ティーシャ・トーレス戦について語らおう。

<月刊、柏木信吾のこの一番:4月:パッチー・ミックス✖堀口恭司はコチラから>


──おおついにマッケンジー♡の柏木さんが、彼女について熱い想いを話してくれる時がきましたね。

「いやぁ、面白い試合でした。ミノタウロ・ノゲイラやジャカレ・ソウザにしてもUFCに行くと柔術家がボクサーになるじゃないですか。柔術のスペシャリストが柔術を使っちゃいけない空気というのか。クロン・グレイシーもカブ・スワンソンと戦った時は、ほぼ寝技に行かなかったですし」

──ハイ。寝技を拒否する相手と戦い、組んで倒すという疲れる戦いをせずに、打撃を効かせて柔術で仕留める。シャーウス・オリヴェイラもそうですが、それがMMAにおける柔術家の戦い方になっています。

「そんななかマッケンジーは、超能力というか一番の能力……他人が持たない武器で戦うことの大切さを見せてれくれました。もちろん、それが柔術で」

──マッケンジーって、めちゃくちゃ柔術を信じていますね。

「ハイ。と同時に女子MMAの傾向が、まだそれを許してくれているというのはあると思います。男子のようにMMA化していなくて、バックボーンの強さがまだ反映される余地がある。ベースの格闘技の技術に頼って戦えるのが、女子のMMAですよね。

それに柔術って、男子のMMAだと圧倒的なフィジカルの前では真価を発揮できない部分があるじゃないですか」

──はい。

「ただし、女子だとまだそうでもない。だからマッケンジーの柔術も見事にMMAにハマる。そういうスタイルをマッケンジーは構築しているので、本当に試合が面白いです。

良い意味で異質と言いますか。新鮮なファイトを見て、米国のファンも堪能していると思います」

──それでもUFCでは女子も相当にMMA化し、異種格闘技っぽい戦いから脱却してきているので、マッケンジーの異質さが際立っています。

「仰る通りです。そういうなかでMMAに慣れたお客さんに、新しいモノとして柔術主体のMMAを提供している。時代に逆行しているような柔術特化ファイターとして、マッケンジーは試合を盛り上げています」

──というか……柏木さんもめっちゃくちゃ、盛り上がっていますね(笑)。

「いやぁ、だって凄いですもん──マッケンジーのMMAは」

──逆行しているのは精神面も当てはまるかと思います。多くのファイターがリスク管理をして、マネージメントをしているなかで、あれだけ攻めていく姿勢を持つというのは。

「皆が隙を与えず、効率的な練習をしていると思います。そのなかでマッケンジーは、相手の腕にぶら下がっていましたからね。そういう風に戦えた2Rが、勝負の分岐点になりました。

試合序盤は遠い距離から大振りで突っ込んでいたので、カウンターを貰って終わるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしながら見ていました。当然のように初回はトーレスのラウンドになって。でも2Rになると柔術地獄というか、寝技地獄に持ち込むと、3Rの打撃の展開がまるっきり初回とは変わりましたね。トーレスは組まれるのが嫌で、下がるようになって」

──組の強さを打撃の圧に加えることができる。まさにMMAですね。

「それがメチャクチャ面白かったです。組みの強さを見せたことで、打撃の圧になった。グラウンドしかやっていなくても、打撃力のアップに繋がる。この3回戦はMMAの面白さが詰まっていましたね。3Rの出だしの打撃でマッケンジーが圧しているのは、僕はもう感激しました!! 

マッケンジーは心と技が一体化していますし。MMAは全てが繋がっていることを教えてくれましたよ。マッケンジーに学べ、ですよ。日本人選手は」

(C)Zuffa/UFC

──柏木さん、そんなマッケンジーのどこが一番好きですか。

「お尻ですっ!!」

──ありがとうございます!!! 100点満点の返答、いただきました!!と言いつつ、2人で読者の皆さんとマッケンジーに謝りましょう(笑)。

「ハイ。スミマセン。冗談です(笑)。決して、そういう目でMMAを見ているわけじゃありませんので。マッケンジーはファイトスタイルを含めてファイターとしてとても魅力的ですからね。でもお尻もおっぱいも富士山と同じなんです。あったら、見ちゃうんです」

──確かに。何百回と東名や新東名、中央自動車をドライブし、新幹線や飛行機からでも富士山が見えると『富士山だ』って同乗者といってしまいますもんね。

「そう、それと同じなんですよ!!」

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【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:4月:パッチー・ミックス✖堀口恭司「北米ユニファイドの勝ち方」

【写真】米国MMAチームは緻密だった (C)BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、柏木信吾氏が選んだ2022年4月の一番。23日に行われたBELLATOR279より、パッチー・ミックス✖堀口恭司戦について語らおう。


──柏木さんが選んだ4月の一番は?

「Bellatorバンタム級ワールドGP準々決勝のパッチー・ミックス✖堀口恭司選手の一戦ですね」

──日本のファンにとってショッキングな堀口選手の連敗となってしまいました。

「競技者でない人間の視点として、対局が変わる場面に目が行きます。この試合は流れが決まったのが、とても分かりやすい試合でした。ミックスは北米MMA──ユニファイドMMAの勝ち方、ラウンドマストシステムの勝ち方を忠実に実行した戦い方でした。そういう意味でも1Rが肝ですよね。あの展開を創ることができたことで、5Rの流れを創ることができたと思います。

1Rでバックを取ったことで、『これをやっていけば良い』という保険を手にすることができた。そこが大きかったと思います。とはいえ、あの1Rの動きに出る勇気は凄いです」

──堀口選手から、最初のアクションでバックを取り切る。凄まじいですね。

「本当に良く取り切ったと思います。技術力は当然として、精神力。セコンドからは『お前は失うモノがないから、行くしかない』という言葉があり、ミックスもそういうメンタリティで試合に臨んでいました。あの堀口恭司を相手に、アレをやってそこから先の4Rの攻め方が確立できました。

堀口選手からすると、してやられたということですね。ミックスはアルチュレタと戦ったときに、アレをやって極め切れずに体力を消耗して負けた。あの試合の敗北で、ミックスの評価は著しく下がったにもかかわらず、今回も同じことをしたんです」

──ハイ。確かにアルチュレタ戦の敗北は、期待が高過ぎたのかという風に思いました。

「そうなんです。その程度かというガッカリ感がありましたよねがありましたよね。あの負けを見事にアジャストして、今回のミックスは敗戦から学んだことをフルに生かしました。フィジカル、サイズの差が味方するので、それが優位に働いたというのはあります。

とにかく1Rですね。堀口陣営も警戒をしていたいし、RNCを極めさせなかった。でも、ミックスは極め切れないことより、バックグラブに入れる自信を得たように感じました」

──そこが勝負の大局を決めたと。

「ハイ。キーは1Rと5Rでした」

──5Rというのは?

「ジャッジのスコアは3人ともあの時点で37-37で。結果、2度に渡りバックを制して3-0の判定勝ちを勝ち取りました」

──正直、自分は48-47でなく、49-46。初回が10-8なら49-45もあるかと思っていました。

「僕も49-46、堀口選手が明確にとったのは2Rだけという風に見ていました。そんなに競っていなくて、堀口選手はフィニッシュしないと勝ち目はないと思っていました。ただし、そういう風に楽観的な考えで5Rを戦っていたら、ミックスは負けもあったことになります。

そんな結果的にキーとなった5Rで、初回と同じ戦いをした。1Rで得た自信をもとに、気を抜かずバックを制した。本当にパッチー陣営の勝利ですね。この緻密にやり切る米国のMMAチームから学ぶことは多いと思います。

逆に今の日本人選手達を見ていると、ある程度までちゃんとやっているけど、途中から大雑把になる傾向が感じられるので」

──私の性格もそうです。石橋を叩いて渡る──のではなく、石橋を叩き切らず最後はジャンプインして、落下するという……。

「あぁ、分かります(笑)。石橋を5回、6回と叩くのに最後の方に叩かずにダッシュする。凄く分かります。僕もそうかもしれないです(笑)。それこそ組み立て方、スポーツに対する見方が違う。ファイターかアスリートなのかという差が、ちょっと影響しているかなと。そこが1Rと5Rに表れたかと思います。

対して3R戦でキーの攻防を創って、勝ち切ったのがマッケンジー・ダーンでした」

<この項、続く>

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