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J-CAGE Lyo o Report Shooto Torao X Force ブログ 高岡宏気

【Torao X Force】沖縄✖四国、中堅戦は──組みに屈しなかったLyo,oが高岡に勝利し1勝1敗に

【写真】打撃の勢いで上回り、テイクダウンされてもポジションを許さなかったLyo,oが3-0の判定勝ちを手にした (C)MMAPLANET

TORAO NATION STATE主催プロ修斗公式戦「闘裸男✖FORCE」が、13日(日)に香川県高松市の高松シンボルタワー展示場で開催された。

プロ6試合、上位3カードは四国✖沖縄が組まれた当大会──ここでは対抗戦の中堅戦、Lyo,o✖高岡宏気持の一戦をお届けしたい。

<バンタム級/5分2R>
Lyo,o(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18
高岡宏気(日本)

序盤から互いに前に出て、力の入ったパンチを打っていく。Lyo,oの蹴り終わりに組んでいった高岡がケージ際でテイクダウンを奪う。

立ち上がって体を入れ替えたLyo,oが小手投げを仕掛ける。ヒザをついた高岡だがケージを利して立ち上がって押し込み返す。

ケージで態勢を入れ替える展開から、Lyo,oが離れると勢いのある右ローを入れ、フックを打ち合う。

再びクリンチになり、最初は高岡がケージに押し込むが、Lyo,oが左腕を差して押し込む。そのままケージ中央に移動するとLyo,oがダブルレッグで押し込み、頭を上げて右を振るう。

距離ができるとスピニングバックキックを放ったLyo,oは、さらに飛びヒザを狙う。着地後はパンチを交換し、Lyo,oがスピニングバックフィストを見舞う。

ガードの上からだが高岡も思い切り右を打ち込み、Lyo,oが右フックを打ち返す。勢いがあったのはLyo,o、高岡はクリンチへ。ラウンド終盤もケージ際で態勢を変え、時間に。打撃でLyo,oが初回を取った。

2R、高岡の右フックにLyo,oが左ジャブを合わせ、右をフォローする。Lyo,oは右フックを空振りして姿勢を乱すと、高岡は左右のフック。ここでLyo,oが右エルボーを繰り出す。

高岡が意地の右エルボーも空振りに、逆にLyo,oがエルボーを打っていく。続く右ミドルをキャッチした高岡はバックに回り、腰をコントロールしてスラム。

Lyo,oは胸を合わせて立ち上がり、体を入れ替えて離れる。削り合いが続く中、打撃戦になるとLyo,oの方が攻撃を見ており、精度で高岡を上回る。

高岡は目を気にするような素振りもあったが、直後にカウンターでダブルレッグに入ると、両足を払いバックを伺う。取り切れず殴りにいく間に、立ち上がったLyo,oがクリンチへ。高岡が押し込み返して、間合いを取り直す。

ガードの上からの右ハイ、近い距離での右ストレートと打撃では変わらず勢いで上回るLyo,oは、左ハイから頭の高さまで飛び上がってヒザ蹴りを繰り出す。そのままキャッチした高岡は、ボディロックから持ち上げスラム。

トップを取ったところでタイムアップとなった。打撃はLyo,o、組みは高岡──ジャッジは3者揃ってLyo,oを支持。

マイクを手にした勝者は個人的な親交はなかったものの同じ中学の同級生で女優だった金城茉奈さん(12月1日に逝去)の死に触れ、「僕は彼女の活躍を見て、元気をもらっていました。金城茉奈は強く生きたことを皆に知って欲しいです。自分はこうやって運良く生きることができているので、これからも頑張っていきたいです」と話した。


■ Toaro X Force 四国✖沖縄以外の試合結果

<ライト級/5分2R>
結城大樹(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18
國頭武(日本)

<ライト級/5分2R>
CHAN-龍(日本)
Def.1R3分39秒by アメリカーナ
紀州(日本)

<フライ級/5分2R>
泰斗(日本)
Def.2-1:20-28.20-28.18-20
横関タルト(日本)

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Shooto Torao X Force ブログ 安芸柊斗 旭那拳 未分類

【Torao X Force】四国✖沖縄、先鋒戦は圧力増した安芸柊斗が、カウンター&際の打撃で旭那拳にTKO勝ち

【写真】 高校生シューターとして注目を集め、キャリア序盤から厳しい戦いもあった安芸が20歳の誕生日に再スタートを切った(C)MMAPLANET

TORAO NATION STATE主催プロ修斗公式戦「闘裸男✖FORCE」が、13日(日)に香川県高松市の高松シンボルタワー展示場で開催された。

プロ6試合、上位3カードは四国✖沖縄が組まれた当大会──ここではその対抗戦の第1試合、安芸柊斗✖旭那拳の一戦をお届けしたい。

<フライ級/5分2R>
安芸柊斗(日本)
Def.2R2分05秒by TKO
旭那拳(日本)

まず右ローを蹴った安芸、旭那も左リードフックを振るっていく、その左に組んでいった安芸は、離れると旭那の右に左を合わせていく。

シングルに出た旭那は一度は切られパウンドを被弾しても、亀から起き上がりつつ低い姿勢で組んでいく。

安芸はスプロールし、首相撲で崩すと、組の中でパンチを有効に使っていく。旭那は再び低い姿勢のシングル、すぐに立ち上がって左の相打ち──と思いきや、安芸が打ち勝つ。

後方に倒れた旭那のスクランブルを潰して殴る安芸は、立ち上がった直後にも左に右を合わせる。旭那はそのまま組みつかれてもケージに押し込むが、ブレイクが掛かる。

互いにスイッチを織り交ぜて戦うなか、旭那が右を当て左につなげる。ここで安芸は間合いを図るなかでオーソ→サウスポー、さらにオーソにチェンジし右ストレートに続き、前足の左ハイを狙う。

サウスポーで右クロスをヒットさせた安芸に対し、旭那はテイクダウンを狙うも、力がなく切られてしまう。安芸は立った状態でパウンドを落とし、続くスタンドの展開でもボディロックテイクダウンを決める。

旭那は背中をマットにつけ、安芸にエルボーを打たれ劣勢が続く。

スタンドに戻り旭那はパンチの交換後に旭那がダブルレッグでケージに押し込む──も、ブレイクが掛かり初回が終わった。パンチを当てた後のテイクダウン狙いをしっかりと切った安芸が試合をリードした。

2R、左を出し合った両者。旭那のクリンチ狙いを崩した安芸は、スタンドで待ち受けオーソで右ストレート、そのままスイッチすると旭那が離れる。ここでローの蹴り際に左を当てていった旭那だが、続く右フックにカウンターで左を被弾する。

圧力を高めた安芸が距離をつめるも、殴って間合いを取り直した旭那が左を振るう。

安芸も右を返し、左ストレートを踏み込んでヒットさせる。さらに左フックに右を合わせ、倒れないよう組んできた旭那の立ち上がり際で、安芸が右を打ち抜く。

後方に倒れた旭那にパウンドの追撃を入れた安芸が、昨年12月の敗北から再起を遂げ──ケージに登り感極まる場面も見られた。


■ Toaro X Force 四国✖沖縄以外の試合結果

<ライト級/5分2R>
結城大樹(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18
國頭武(日本)

<ライト級/5分2R>
CHAN-龍(日本)
Def.1R3分39秒by アメリカーナ
紀州(日本)

<フライ級/5分2R>
泰斗(日本)
Def.2-1:20-28.20-28.18-20
横関タルト(日本)

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FORCE J-CAGE Lyo News o Shooto Torao ブログ 宇田悠斗 安芸柊斗 宮城友一 旭那拳 高岡宏気

【TORAO X FORCE】対戦カード 四国✖沖縄=宇田悠斗✖宮城友一、高岡宏気✖Lyo,o安芸柊斗✖ 旭那拳

【写真】安芸✖旭那、渋く思い入れのある人たちにとってはたまらない顔合わせだ(C)MMAPLANET

2020年12月13日(日)
TORAO X FORCE
香川県高松市
高松シンボルタワー展示場

■視聴方法(予定)
12月13日(日)
午後3時~ Twit Casting LIVE
             
■対戦カード

<バンタム級/5分3R>
宇田悠斗(日本)
宮城友一(日本)

<バンタム級/5分2R>
高岡宏気(日本)
Lyo,o(日本)

<フライ級/5分2R>
安芸柊斗(日本)
旭那拳(日本)

<ライト級/5分2R>
結城大樹(日本)
國頭武(日本)

<ライト級/5分2R>
CHAN-龍(日本)
紀州(日本)

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FORCE Interview J-CAGE Shooto Torao ブログ 宇田悠斗 宮城友一

【Torao✖Force】メインで宮地友一と対戦、宇田悠斗─01─「修斗グローブを付けた時、運命を感じた」

【写真】アグレッシブな組みに光るものがある宇田。努力のストライカー、宮城とどのような戦いを見せるか (C)MMAPLANET

13日(日)に香川県高松市の高松シンボルタワー展示場でTORAO NATION STATE主催のプロ修斗公式戦「闘裸男✖FORCE」が開催される。

Force13=3月29日(日)の高松大会と、ケージMMAとして5月24日(日)に山口県周南市で開催予定だったTorao26が延期となっていたが、11月1日(日)に決まっていたアクロス福岡大会=Torao27を開催を「今年の活動を集約させる」(山本陽一代表)こととなり、高松大会にケージ投入が決まった。

そして上位3試合は宇田悠斗✖宮城友一、高岡宏気✖Lyo,o、安芸柊斗✖旭那拳という四国✖沖縄の対抗戦3試合が組まれた。メイン出場の宇田は、昨年の沖縄大会でTARKERをRNCで下しており、3月大会でもメイン出場が予定されていた23歳の四国期待の新鋭だ。

愛媛県──闘牛の街、そしてココロまじわうトコロ=宇和島で歩むMMAファイター人生、宇田悠斗に初インタビューを試みた。


──日曜日、高松での宮城友一戦が近づいてきました。今の調子はいかがですか。

「いつも通りです。問題ないです」

──7月の大阪大会以来、5カ月振りの試合となります。

「そうですね。3月の高松大会でもメインで石綱(テツオ)選手と対戦予定でしたが、大会が中止になり、そこから大阪、そして今回の高松大会という流れです」

──MMAPLANETでは闘裸男の広島、山口、福岡とケージ大会の時に取材をさせていただいていて。今回はFORCEという四国ブランドの大会で初めてケージが導入され、四国✖沖縄の3✖3対抗戦が組まれました。ところで高松で開かれる大会で地元意識というものは、宇田選手は持たれるのでしょうか。

「正直に言いうと、特にないです(笑)。実際、僕が住んでいて宇和島から高松まで高速で3時間半とか4時間ぐらい掛かるので、地元ではないんですよね(笑)」

──私も四国の格闘技事情というモノがわからないので大会後に直撃我聞(※水野直宏)さんがケージまで導入されたHOPEというジムを訪れてみたいと思って地図で場所を確認し……実はあ然としてしまったんです。これは回れないと(苦笑)。

「アハハハ、そうですよね。四国でも端っこで九州の方が近いです。だから高松は地元っていう感覚はないです」

──沖縄勢は一致団結してチームとして乗り込んでくる感がありますが、高松、愛媛、徳島連合はそういかないかと……。

「一緒に練習することもないですしね(苦笑)。四国として……というより、試合なんでシンプルに個人として負けたくないですし。他の選手に関しても、同じ四国なのでどちらかといえば勝ってほしいですけど……団体戦ではないですからね。でも、皆で勝って四国のレベルは高いぞとは思われたいです」

──今回はケージでの試合になります。

「ケージでやる方が楽しみです」

──宇田選手のケージでの試合といえば、昨年の沖縄大会ではバチバチのアグレッシブな試合で佐藤ルミナさんが絶賛していました。

「嬉しいです。僕もケージだとMMAを戦っているという気持ちになりますし、道場も今年の夏からケージを導入しているので……楽しみです」

──こういうと失礼なのですが、あの場所にあるジムでケージを設置。本当に凄いことだと思いました。その宇和島で、そもそも宇田選手はなぜ修斗、MMAを始めたのでしょうか。

「3年半ほど前なんですけど、格闘技はK-1やそれこそRIZINも始まった当初からTVで見ていましたし、凄く好きだったんです。ただ格闘家になるつもりはなくて、ジムに入会したのも競艇のボートレーサーになりたくて。そのために体力をつけるには、総合格闘技だなって思ったからなんです」

──競艇の選手に?!

「父が競艇の選手になりたかったようで、小さい頃からレースを一緒によく見ていたんです」

──へぇ、私ごとですが……亡くなった父は、私が幼少の頃に『お船、見に行こか?』と言って、尼崎センタプールで賭け事をしていました(笑)。

「アハハハハ。僕は体が小さいですし、向いているかなって思っていました」

──そして総合格闘技なら体力創りにもってこいだと。

「ハイ、でも地元でそれができるのかと。家の近所にはキックのジムがあったのですが、フィットネスのような感じでしたし。それで友達に相談したら宇和島でも津島町っていうまだ田舎の方なんですけど、そこにプロ選手が戻ってきてジムを開いとるというのを聞いて。それが水野さんのHOPEでした」

──その後、競艇選手になりたいという目標は?

「それが……初めてジムを訪れた時に、水野さんに修斗グローブをつけさせてもらったんです。その時に『ボートレースをやっている場合じゃない』と運命を感じました。一気に闘争心が燃え上がったんです。そのまま1時間ぐらいサンドバッグを叩かせてもって、夢中になりました」

──それまで格闘技の経験はあったのですか。

「中学の時に柔道をやっていました」

──記録的には?

「3年生の時に県大会で準優勝したぐらいです」

──えっ、立派な記録じゃないですか。高校で柔道をやることはなかったのですか。

「ハイ、色々と声は掛けてもらったのですが、柔道はあんまり好きじゃなかったので(笑)」

──でもMMAはビビビと来たわけですね。実際に練習を始めて、思った通りのモノでしたか。

「ハイ。やる前からMMAは難しいとは思っていて、やってみたら──やっぱり難しかったです」

──HOPEにはプロ志望者は宇田選手以外にいたのでしょうか。

「いないです。一般会員さんだけで。ただ、練習を始めて半年ぐらい経った時に弟と同級生の友達を一人誘って、その友人は梶原大悟というのですが、高松大会でトライアウトに出場します」

──おお、そうなのですか。なんか素晴らしい話ですね。

「弟の方は就職して、今は試合に出られていないのですが。でも、本当に水野さんがHOPEをオープンしてくれて良かったです」

──ところで2018年の全日本アマ修斗で優勝したことで、宇和島の市長から表彰されと伺ったのですか。

「アハハハハ、ハイ。こっちには、そういうので勝てる人がいないので……。でも、そんな……表彰されることかなって思いました」

──それよりプロになってから応援してほしいと(笑)。

「そうですね。こっちは格闘技の人気も高いわけじゃないですし、本気でやる人がいないので。『こんな田舎でやってもどうにもならん。都会に行くべきだ』ということは、よく言われます。格闘技に限らず、そういう風潮がありますけど……うるせぇって言うか、無視しています」

<この項、続く>

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Interview ONE SARAMI Shooto Special ブログ 大塚隆史 岡田遼 青木真也 黒部三奈

【Special】月刊、青木真也のこの一番:番外編─ONE、修斗、矛盾「自分で自分の首を絞めている」

【写真】キレキレ、切れる直前か (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

ここでは番外編として、本題から外れ──最近のONEと修斗に見られる矛盾を話題に──MMAを愉しみたい。


──ONEではアンジェラ・リーの妊娠にともないベルト返上という手段を取らず、妊娠を女子選手のキャリアを脅かすモノとしませんでした。私は素晴らしいことだと思いましたが、男女間の違いはない。人種間での違いもない。なのでブラジル人同士の世界戦があっても然りではないでしょうか。

「国籍とか人種で差別がないという理屈は分かります。ただしマーケットの有利不利はどこにも存在しますよね」

──では、年齢はどうでしょうか。UFCに通じるのですが、年を重ねていても実績を残す選手がいます。例えば修斗で女子スーパーアトム級王座が創られ、黒部三奈選手が初代チャンピオンになりました。でも、彼女の契約はなっていません。

「そこに関しては年齢が増しても、勝てば上にいけるのは平等だと思います。黒部の話で語ると、『勝てば契約』の条件を修斗とONEが互いに握っていなかった。日本側のマネージメントの弱さも、ONEが年齢云々で契約するのかどうだかという以前に感じちゃいますね。

プロモーション側としては、年齢って客観的に見て上がり目があるかないか──だし。ビジネスでも実力的にも。それでいうと斎藤裕だったそうじゃないですか」

──斎藤選手の場合はONEとの取り決めがなって以降、防衛戦がなかったのでシステム的には契約しなくても構わない状況だったのでしょうが、パンクラスとの王者対決もなく、結果的にRIZINでブレイクをしたのでONEと修斗のパートナーシップって実情はどうなのかってなりますね。

「そうなるとパンクラスとのパートナーシップはどうなったのかって(笑)。もう、こうなると憲法○条の解釈みたいな話に近いですよね。それぞれがそれぞれの言い分があるって感じで、外から見てよくわからない」

──キレーごとをいうなら、臭いモノに蓋をすると矛盾が生じます。『僕、家族が大好きで』って言って他でネェちゃんと遊んでいたら矛盾だろうがって(笑)。

「アハハハ。そこで修斗の暫定王座ですよ。180日以内に正規王者と試合が組まれなければ、自動的に暫定王者が正規王者になるとかっていう規定があるって……岡田が言っていたけど。そんな規定作って、何を自分で自分の首を絞めているんだって思いますよ(笑)。自分たちでルールを決めて苦しくなるなら、作らなければ良いのに」

──王座というものは、興行の売りですからね。暫定王者があっても、暫定五輪とかないわけで。

「そうです、そうです。商売です。商売っていえば良いのに。俺たちはキレーだって言っていて商売をするのは、なんか嫌ですね。だって商売ですからね。

キレーごとがあるから大塚が戦いたいと言って、暫定チャンピオンの岡田がやるよっていえばおかしくなっちゃう。ルール上、岡田は正規チャンピオンの佐藤将光としか戦えないわけだから(※取材後、佐藤が修斗世界バンタム級王座を返上し、岡田が正規王者になった)。

で岡田は解説席で困った顔をしている(笑)。だいたい安藤と大塚を環太平洋王座を賭けずに組んだことで、ストーリーがメチャクチャになっていますよね」

──そこを実況の河内さんが、なんとなくまとめようとしたら青木選手が突っ込んで(笑)。

「でもアレっておかしいし、岡田が可哀そうじゃないですか」

──ただ実況中って何か意見の相違があっても、そこを突っ込むと会話がぎくしゃくするので、なんとなしに流すことが多いのが従来の流れで。

「いや、なんか僕──思ったんです。ランキング、ランキングって言っているけど、高野さん(SARAMI)が杉本さんに勝っても誰もいないじゃんって(笑)」

──解説って大会を盛り上げるもので、実況に水を差さないですよね(笑)。

「だって修斗のやっていること、おかしいし(笑)。困っている岡田を見ていると可哀そうになっちゃって。言われっぱなしだと損ですよ。自分たちでルールを決めて何やってるんだろうなって(笑)」

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Interview J-CAGE ONE Shooto ブログ 佐藤将光 岡田遼

【Shooto】佐藤将光が王座返上。新バンタム級世界チャンプ岡田遼「ONEはない。初防衛は大塚選手と!!」

【写真】この2つのベルトではなく、今、岡田が手にするのはシルバーのベルトだ (C)MMAPLANET

2日(水)、サステインより11月30日付で佐藤将光が修斗世界バンタム級王座を返上した旨が、1日(火)に日本修斗協会より発表になったというリリースがあった。同時に暫定王座を保持していた岡田遼が、第11代修斗世界バンタム級王座に就くことも明らかとなっている。

佐藤は2017年10月に石橋佳大を下しベルトを獲得、2度の防衛に成功し現在はONEチャンピオンシップと契約しており、世界バンタム級で2位にランクされている。戦わずして王者となった岡田は今年の5月に倉本一真と暫定王座を賭けて戦い、その座にあった。


同リリースに併記されていた佐藤のコメントは以下の通りだ。

佐藤将光
「この度、私、佐藤将光は修斗世界バンタム級の王座を返上させて頂くことになりました。修斗関係者の方々にはパンクラスから来た自分に多くのチャンス与えて頂き、そしてファンの皆様にはたくさんの応援をして頂き、修斗のチャンピオンにまでひきあげてもらい感謝でいっぱいです。
 ONE Championshipへの参戦が決まってからはなかなか修斗で試合をするタイミングが作れず、心苦しくもありました。王座を返上することで修斗のバンタム級が更に盛り上がっていくこと願っています。これからは第10代修斗バンタム級世界王者として精進していきますので変わらず佐藤将光を応援して頂ければうれしく思います」

先の後楽園ホール大会で環太平洋バンタム級チャンピオン安藤達也からTKO勝ちした大塚隆史という日本トップのニューカマーを迎えた修斗バンタム級戦線、修斗の記した暫定王座と正規王座の規定が守られていないことに対し、ABEMAのプロ修斗LIVE中継中に解説を務めていたときに苦言を呈していた岡田は今回の正規王座就任に関して、MMAPLANETの取材時に、このように話してくれた。

──佐藤将光選手がベルトを返上して、晴れて──正規王者となりました。率直な今の気分を教えてください。

「格闘技を続けるモチベーションは修斗の世界チャンピオンだったので、世界王座に就けたことは素直に嬉しいです。もちろん、試合をして勝って正規王者になりたかったという気持ちはありますけど、これも自分が人生を捧げてきた修斗の規約に則してのことなので、そこは堂々とチャンピオンだと言いたいです。まぁ……でも本当は佐藤選手と戦って戴冠したかったという気持ちですけど……」

──前回の後楽園ホール大会の解説中に、制度として定められた王座統一戦が行われていないという発言もありました。あの言葉が影響したと考えていますか。

「多分、僕が言わなければそのまま何もなかったんじゃないでしょうか(笑)。僕は5月の時点で、正規王者に挑戦する資格を有していたと思っているのですが、暫定王座決定戦に出場しました。そこで180日以内に統一戦を行うという話だったので。それがないのであればないで、規則に則してちゃんとやってほしいということはありました」

──フライ級戦線の扇久保選手と福田龍彌選手にも当てはまることですし、波紋を広げる発言です。

「そのまま当てはまりますからね。このままだと悪法も法なりです」

──また、らしい発言です(笑)。

「アハハハ。でも、戦ってベルトを取りたいというのは皆に共通していることだと思うんです。暫定王座を増やしていくと、僕のように不本意さを持って戴冠する王者が増えてくると思うので、この制度はどうにかしてほしいなというのはあります」

──ぶっちゃけの話、環太平洋王座はハワイ、グアム、豪州で修斗公式戦が行われていたので設けられたタイトルでした。でも、今は日本国内で環太平洋王座に就くと、世界への挑戦権というポジションであり、全否定はできないのですが、タイトルとは興行のためですし。

「そう取られてもしょうがないですね」

──20年も前から競技として、そこを究めていくことを美徳して修斗の世界観は存在していました。だから競技として正しくないことには厳しかった。ならば、世界王者はONEと契約すると発表したことにも通じますが、今回の件も状況説明は欲しいな、と。あの時代から修斗を見てきて、修斗の良さがMMAを成長させたと思っている自分などは、正直なところ感じます。

「あぁ……。ONEに専念するために正規王者がベルトを返上して、暫定王者が正規王者になってONEと契約かっていうのは、さすがにONEもそんな風にできないですし。だから、この現状は一度、歯止めをかける必要があるかとは選手としても思います」

──おぁ、怖いことを平気で言いますね(笑)。

「いや、完全に乗せられてしまいましたよ……(苦笑)」

──アハハハ。では、気になる今後ですか。ONEへという修斗王者の特権もありますが、その一方で岡田選手はUFC行きを訴えていますし、RIZIN行きも大きな可能性の一つとしてあるかと思います。修斗世界チャンピオンとして今後の進路はどのように考えておられるのでしょうか。

「一つあるのは、ONEはないかなと……思っています。やはり僕としては、UFCに行きたい。挑戦できるなら、すぐにでも米国に行きたいです。実際問題、現状は難しいですし、コロナがあることで余計に混沌としています。でも、UFCに近づくための戦いはしていくつもりです。それに正規王者になったのですから、そこに王者の義務として王座防衛戦があります。それは必ずやります」

──大塚選手からの対戦要求を実況席から承諾しているような言葉もありました。その点についてどのように考えているのか、お聞かせください。

「やってやろうという気持ちです。修斗で大塚選手と戦えることは、僕としてもワクワクします。それなりにバンタム級の選手とは一通り当たってしまっていたので、モチベーションがあがる相手が来てくれたなって感じです。全然、やってやりますよ」

──修斗初戦、どのように感じましたか。

「大塚✖安藤達也に関しては、安藤君の仕上がり具合が気になってしまいました。言葉は悪いけど、情けねぇなぁって。僕とはドローだった選手だけに……」

──では、これまでを踏まえて大塚選手の実力はどのように認識していますか。

「トータルで強いです。特にケージレスリングが上手なので、どれぐらいの技量なのか。単純に手合わせをしてみたいです。初防衛戦の相手? やります。やります。俺としては初防衛戦で大塚選手とやるつもりでいます」

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J-CAGE News Shooto TTFC09 ブログ 中蔵隆志 長南亮

【TTFC09】中蔵隆志と長南亮が握手。TTFCが初めて関西大会をプロ修斗公式戦とのダブルヘッダーで開催

【写真】7月にプロ修斗公式戦が行われたメルパルクホールが、TTFC初の関西での大会の舞台だ(C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN

8日(木)にTRIBE TOKYO MMAとBLOWSより、12月20日(日)に大阪市淀川区の大阪メルパルクホールでTTF Challenge09が開催されることが発表された。

若い選手の人材育成大会として、長南亮氏が東京で主催してきたTTFCが9度目の開催で関西進出が決まった。今大会は若手の経験の場という大会コンセプトそのままに8試合のMMAマッチが、関西在住の選手が関東のファイターを迎え撃つという形式が今回は取られるという。


コロナ禍の今、イベントの数の減少に留まらず、感染症予防対策を敷く関係で1大会における試合数も少なくなっている。結果、首都圏以外のキャリアの少ない選手が実戦の場を得ることは例年以上に困難になっている。そのようななか、長南氏が旧知の仲であるBLOWSの中蔵隆志代表にイベント主催を呼びかけ、大会主催経験のない中蔵代表がまずはTTFCを長南氏とともに手を取り合い開くことになった。関西の選手達に実戦の場を創る──中蔵氏は今回の狙いを以下のように話してくれた。

怖い顔だが、真剣にMMAの将来を考えている中蔵氏(C)MMAPLANET

中蔵隆志
「現状、他の地方在住の選手と同様に関西の選手も試合に出場する機会が減っています。

この状況でモチベーションを保てというのも酷なことであり、長南の呼びかけもあり動きだします。ただし、自分には大会開催のノウハウがないので長南の協力を得て、TTFCを大阪で開くことになりました。

基本は関西✖関東という対戦になると思います。そこでは個々の強さ云々ではなく、MMA IQというべきMMAへの理解度が関西と東京では確実に存在することを、関西の選手や関係者が知ることができ、さらに努力をしていけるきっかけにしたいと思います。そういう気付きのある大会にしたいです」

今大会は昼にTTFC、夜にサステインがプロ修斗公式戦を行うことになっており、大阪市の作成したガイドラインに従い有観客大会として開かれる。マッチマイク、そして選手や関係者の安全対策もこれから発表されるとのこと。

関西初のTTFC、そしてプロ修斗公式戦とのダブルヘッダー。確実にJ-MMAは動いている。

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J-CAGE News Shooto Shooto2020#04 キャプテン☆アフリカ ブログ 前田吉朗 川名雄生 福田龍彌

【Shooto2020#04】サステインがプロ修斗大阪大会における、観戦ルールを発表

【写真】5月31日の無観客大会では選手の入場時にアルコール消毒も行われていた(C)MMAPLANET

9日(木・現地時間)、Sustainより12日(日)に大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されるShooto2020#04 V0l.04における感染予防対策及び、観戦ルールが発表された。

修斗公式戦では新型コロナコロナウィルス感染拡大後、初めて観客を入れて開催される同大会。2階級の世界戦、修斗世界ライト級王座決定戦=川名雄生✖キャプテン☆アフリカ、修斗暫定世界フライ級王座決定戦=前田吉朗✖福良龍彌などをライブ観戦する際のガイドラインは以下の通りだ。8月1日には後楽園ホールでも客入れを行うことになっており、ぜひとも一読してほしい。

■開場時間は13時30分としておりますが、ご入場の際の手順に時間の余裕をもたせる為、13時00分よりロビー開場致しますので、諸々のお手続きをお済ませ下さい。

■ご入場の際
・マスクの着用(4歳以上のお客様は必ず着用)
・大阪府指定、コロナ追跡システムの登録。会場指定QRコードのスキャンをお願い致します。
・ご入場の列を形成する場合、お客様同士距離をとってお並び頂きます。
・検温、手の消毒
・チケットの半券はスタッフの前で、お客様自身でお切り頂きます。

■観戦時
・館内での飲食の持ち込みは禁止させて頂きます。
・こまめな手洗い、うがいを心がけてください。
・飛沫感染を防ぐため、暫くの間は歓声や声援ではなく、拍手で選手の応援をお願い致します。
・必ずチケットに記載してあるお席でご観戦下さい。
・立ち見はできません。通路等に立ち止まっている方がいらっしゃった場合、係員がお声掛け致します。お聞き入れ頂けない場合はご退場頂く場合がございます。

■終演後
・規制退場の実施。指定の場所から順番にご退場頂きますので、終演後はご自分のお席でお待ち下さい。
・ゴミが出ないようご協力下さい。ゴミは各自お持ち帰り下さい。

■その他
・選手の会場入り待ち、出待ちはお断り致します。
・選手に触る等の行為はお止め下さい(ハイタッチ、ボディタッチ、握手等)
・選手へのプレゼント、差し入れは辞退させて頂きます。
・選手のファンサービス等は当面の間、実施致しません。

■以下に該当されるお客様のご入場をお断り致します。
・平熱を越える発熱(37.5度以上)
・咳、くしゃみ、のどの痛み等風邪の諸症状がある方
・臭覚、味覚の異常がある方
・同居家族や身近な方に新型コロナウィルス感染が疑われる方がいる場合
・ご高齢の方、基礎疾患をお持ちの方、妊婦の方や体調に不安がある方はご無理なさらず、慎重なご判断をお願い致します。
・当社の興行運営にご協力頂けない方はご退場頂く場合がございます。

             
■プロ修斗公式戦対戦カード

<修斗世界ライト級王座決定戦/5分5R>
川名雄生(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<修斗暫定世界フライ級王座決定戦/5分5R>
前田吉朗(日本)
福田龍彌(日本)

<フライ級/5分3R>
小巻洋平(日本)
本田良介(日本)

<フェザー級/5分3R>
南出剛(日本)
服部賢大(日本)

<ライト級/5分2R>
山本健斗デリカット(日本)
ムテカツ(日本)

<バンタム級/5分2R>
西村大地(日本)
宇田悠斗(日本)

<ライト級/5分2R>
青柳洸志(日本)
鍵山onion雄介(日本)

<ウェルター級/5分2R>
林RICE陽太(日本)
石田拓穂(日本)


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Interview J-CAGE Shooto UFC UFC ESPN09 クリス・グティエレス ブログ 岡田遼

【Special】修斗チャンプ岡田遼が斬る、UFCプレリミマッチ─序章─「叶うことなら」

【写真】5教科7科目をこなすチャンピオンが、UFCのプレリミについてどのようにメスを入れるのか?! 写真はクリス・グティエレス✖ヴィンス・モラレス (C)MMAPLANET

5月31日(日)に会場非公開のABEMAテレビマッチとして開催されたProfessional Shooto2020 #03で修斗暫定世界バンタム級チャンピオンになった岡田遼。

試合後の共同会見でMMAPLANETから『今日UFCのプレリミで勝利した同じバンタム級のケイシー・ケニーと戦うと、どうなると思いますか』という質問をし、新王者が「いや、あの試合を見て──自分が試合をして、俺はまだまだなって。前に高島さんが『修斗のベルトを獲ったからなんや?』って言っていたのが分かります(笑)」というやり取りがあったのだが、これは試合前に岡田とUFCのプレリミの話をする機会があったことで、行った質問であった。

そして、ならば修斗のチャンピオンにUFCのプレリミ、そして軽量級に特化した──いわば、誰も触らない試合について語ってもらうという企画がスタートした。

まずは序章として、新チャンピオンの現在の心境とこれからについて尋ねた。


──チャンピオンになって3日が過ぎました。改めてどのような気持ちですか。

「試合後は凄くハイテンションになっていましたが、だいぶ落ち着いてきました。でも嬉しい気持ちはそのままです。『良い試合だった』という風に試合内容を誉められたことも嬉しかったです。

ジムの仲間たちもほぼ全員が試合を視聴していてくれて、試合後はLINEが300件ぐらいたまっていました。でも、もう今日からパーソナル・トレーニングの指導も再開しましたし、日常が再開しています」

──修斗でチャンピオンになった。これから先はどのように見ていますか。

「倉本選手との試合は、僕がこれからを考えると一つのバロメーターになると思っていました。彼には申し訳ないですが、倉本選手に苦戦してダメダメな試合をするようだったら、僕は世界では通用しない。そういう風に感じていたので、ひとまず自分のなかでは合格点を挙げられるぐらいにはクリアできた試合になったので……、これから上を目指したいと発言する資格を得ることができたのかなと」

──修斗内でいえば佐藤将光選手が正規王者です。統一戦を視野に入れていますか。

「これは言って良いのか……決まれば戦います。でも佐藤選手からすればONEでビビアーノ・フェルナンデスの首を狙っている。そこで岡田遼が出てきても、なぜ戦う必要があるのかって正直思うはずです。僕が逆の立場ならそう思いますし」

──ただしONEもスケジュール再開の正式発表はまだないです。そのなかで佐藤選手には日本で試合をするという選択があるのか。

「う~ん、もうそこは僕には分からないですよね。僕に関していえば今まで通りの世の中になるなら、やっぱり出たいです」

──あのう……多くの選手が、そこで固有名詞を出さないケースが多い。そういう抽象的な言い方をするのですよね。

「ハッキリ言えと?(笑)。 ハイ。UFCに行きたいです。叶うモノならUFCに行きたい」

──ダハハハ。今回、実は試合前に会場の通路ですれ違った時に自分が軽い気持ちで『今日のUFCのプレリミであった軽量級の試合と比べさせてもらうので』って話すと、岡田選手が滅茶苦茶食いついてきて、凄く驚かされたんです。なぜ、夜にタイトル戦がある選手がUFCをプレリミから見ているんだと、本当に思いました(笑)。

「アハハハハ。逆に試合があるから、プレリミの最初の3試合を視ていたんです。コロナ感染が始まり、こういう世界になってから単純に、僕はUFCに感謝しています。今、UFCがMMAをやってくれていることに、すごく有難みを感じるようになっちゃたんです。

正直、これまでそんな風に思っていなかったです。でも、今やってくれることは本当に有難くて。MMAを視ることって当たり前じゃない──そういう世界になったじゃないですか。

それを認識してからは、毎大会見ています。まぁ自分の試合の前に、他の大会を視るなんてことは今まではなかったです。でも今回は、試合に行く準備を始める前にプレリミを見て『スゲェなっ!』て興奮してしまって。なんかパワーもらえたなっていう気持ちだったんです。それで廊下ですれ違った時にUFCの話題になって、夢中になって話してしまったんです(笑)」

(C)Zuffa/UFC

──なるほど、そういうことだったのですね。

「1試合目と2試合目がバンタム級で、最初の試合からえげつかなかったですよね。

クリス・グティエレスが、左右のローで勝つという。もう凄かったというしかないです。でも2試合目のケイシー・ケニーと3試合目のブランドン・ロイヴァン、この2人の試合はさらに凄まじくて」

──まさかタイトル戦を控えた選手がそのような心境とは思えなかったのでチャンピオンになった岡田選手に、その2試合について寸評をもらいたいと思ってインタビューをお願いしました。

「ハイ。本当に凄い試合でしたね。ケイシー・ケニーには、試合前なの興奮させられましたよ(笑)」

<この項、続く>

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ABEMA J-CAGE News Shooto ブログ

【Shooto】31日の無観客大会は、通常より1階級上の体重& 当日計量。セコンドは1人の特例マッチに

Disinfection【写真】プロ修斗公式戦でも、このようなシーンが見られることになる (C)MMAPLANET

3日(日)、サステインより5月31日(日)に東京都文京区の後楽園オールで開催予定だったプロ修斗公式戦が、会場非公開でABEMAテレビマッチとして行われるという発表があった。

サステイン主催のプロ修斗公式戦は3月29日に開催予定だったShooto2020#03が無観客大会から一転、大会2日前に中止されており、5月31日に後楽園ホールが抑えられていた大会については、公式ホームページでも大会名も明示されていない状態だった。

ここに来ての会場非公開、無観客でのABEMAテレビマッチでの大会開催はリリースで『コロナウイルス感染防止対策に関しては先日4月17に開催された”Road to ONE:2nd”に協力したことで得た経験を生かし、さらに安全面を強化するように協議を重ねてきました』と書き記されているように、Road to ONE02の協力という形で参加したサステインの経験が生かされることでの決定と思われる。


今大会は修斗公式戦としては、かつてなかった取り組みとして──出場選手の免疫力の低下を防ぐために、水抜き減量による体重調整を極力排除した「通常階級より1階級上」で試合が組まれる──キャッチウェイト扱いとなるのか──ということが決定している。

それに伴い、大会前日の移動が強いられる前日計量が実施されず、同大会は当日計量が用いられることとなった。また選手権試合に関しては当日計量と1階級上での試合は行わず、女子スーパーアトム級王座決定トーナメント、インフィニティリーグは全選手の確認が取れた場合のみ試合が組まれるとのことだ。

出場選手は試合の1週間前、3日前、さらに前日と試合当日、試合後は2週間の検温結果の提出が義務化され、主催者は来場関係者全員の前日の体温の把握し、大会当日はサーモグラフィーと体温計で検温を行い、選手と同様に大会後は2週間に渡り検温の報告も義務付けされる。

また修斗での公式レギュレーションとしてセコンドは通常3名まで認められているが、今大会では各選手につき1名のみという特例処置がなされる。会場内の消毒に関しても、ケージ内を次亜塩素酸水で噴霧、腰下の壁面(コンセントなど電気関係箇所除く)を次亜塩素酸で噴霧、テーブルや埃が積もる箇所も次亜塩素酸水で拭き上げ、ドアノブや手摺りやスイッチなどアルコールで除菌するとのこと。

Road to ONEではオフィシャル扱いのメディア以外には非公開であったが、今回はメディアにも公開されることとなった。とはいってもケージサイドでの撮影、試合後のコメントなどはソーシャルディスタンスを取ることを徹底するため、人数制限が設けられるようだ。

まだ対戦カードの発表はないが、通常大会よりは試合数は少なくなることが予想される。いずれにせよ、緊急事態宣言の延期が確定している今、今回の大会開催はRoad to ONE02の経験を活かしたうえで、より慎重さが要求され、慣れは絶対に許されない。