昨日、東京ドームで開催されたRIZIN男祭り。名場面は数多くあれど、印象深いのは入場式で披露した榊原信行CEOのふんどし姿。笹原圭一広報、DEEPの佐伯繁代表を従えて、「男たよ、己のPRIDEを見せつけろ!」と絶叫して選手を呼び込む姿はまさに男祭り。少しコミカルでノスタルジックな気持ちになったオールドファンは多いのではないでしょうか。
でも、ふんどし一丁での呼び込み、そして男祭りという大会名。こうなると、真っ先に思い浮かぶのは髙田延彦。PRIDE男祭りでふんどし太鼓を披露して以来、もはや髙田の代名詞になったと言っていいでしょう。榊原CEOのふんどし姿を見ながら、今回も髙田が適任だったなとおぼろげながらに思っていたら、大会終了後の総括で榊原CEOがこの件について触れているじゃありませんか。
「別に悪口を言う気はないですが、僕は高田さんにやって欲しかった。お尻を出せって話ではなく、10周年だし、個人的に言えば高田×ヒクソン戦は1997年10月11日にここで高田延彦のために、高田さんはどう思っているか分からないけれど、サラリーマンでありながら心血注いでその試合を実現させて、この東京ドームに彼は立ったわけで。本当に戻ってきて欲しかった」
「それを当該イベントには一切関わりませんって、そんなに僕らは揉めてました? って話を本当にしたいですね。僕は本当に想いを込めてLINEでメールも送りましたし、それに1回も返事をしてくれていないのでね。これは僕からのアンサーです。去る者は追わず、そういう想いで、それだったら代わりは俺がやるよって。ふんどしも何もっていう個人的な想いで(やりました)」
やっぱり髙田にオファー出してましたか。それに対して髙田はノーレス。そればかりか、「当該イベントには一切関わりません」とコメントを出していたとは。。。急いで髙田のインスタを確認すると、オファーを断った旨の投稿がされていました。さらに「今後もイベントに参加する事はない」と事実上の絶縁宣言。溝の深さな浮き彫りになるやりとりでした。
でも榊原CEOのコメントにもありましたが、そんなに対立してたんですかね。解説のコメントなどを聞いていると、現在進行形のRIZINにフィットしなくなっていた感じは確かにありました。地上波放送もなくなって、お茶の間に向けた通訳的な役割も役目を終えた感も満載。それを双方理解しての勇退なんだと思ってました。
それが目に見えない裏側では敵対する状況、少なくとも髙田にはRIZINに関わりたくない事情や出来事があったのかもしれません。こればかりは当人同士しか知り得ない事。あれやこれや詮索したくなりますが、めでたいお祭り事なわけで野暮な事は止めておきますか。
和解は難しそうではありますが、かつてPRIDEやRIZINで名声もドタバタも繰り広げてきた名コンビ(迷コンビ?)。何かの拍子に交わるタイミングが来てくれたらうれしいなと。男祭りという名前に絆されてちょっとセンチメンタルな気分に浸りました。