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【Gladiator018】竹本啓哉戦へ笹晋久─02─「大阪が好きなので、大阪で試合ができるのは嬉しいです」

【写真】考えなしと考えすぎ、笹に限らずこの融合がMMAの課題でもある(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator018で、元バンタム級王者の竹本啓哉と対戦する笹晋久のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

2018年にTRIBE TOKYO M.M.Aを離れた笹は、2020年からパラエストラCNW(千葉ネットワークの略称)に所属を移し、DEEPのケージで復帰する。以降のMMAキャリアも、決して平坦ではなかった。石司晃一戦での敗北、春日井たけし戦のドローを経て、グラジエイターという新しい舞台で何を見せるのか。朴訥とした喋りの中で、時おり見せる微笑と決意に、笹の決意が見えた。

<笹晋久インタビューPart.01はコチラから>


――2018年7月の加藤戦後から2020年3月のハシャーン・フヒト戦で復帰するまでは、約2年の空白期間があります。その間は格闘技から離れていたということですか。

「実際に格闘技を離れたのは1年ぐらいでした。パラエストラ松戸の佐久間健太さんや征矢貴君と仲が良かったんですけど、佐久間さんから『最近どうしているの?』という連絡が来まして。MMAがしたいのですが……と伝えたら、良かったらウチに来なよと声をかけてもらって。それをキッカケに、一度練習に行ってからパラエストラCNW(千葉ネットワークの略称)に入ることになりました」

――そこから戦いの場をDEEPに移し、3連勝しました。ここまでのキャリアを通じて、一本かKOというフィニッシュ率も高かったですよね。

「そうですね。倒したいっていう気持ちの現れだったと思います。面白い試合にしたい、っていう考えよりは、倒して勝ちたいっていう気持ちがあります」

――DEEPで3連勝後、2021年12月の石司晃一戦で一本負けを喫しました。あの試合で勝っていれば、そのままDEEPタイトル戦線に浮上していたかと思います。ご自身の中で、あの敗戦はどのように捉えていますか。

「石司選手が強かったのと、僕がもっと考えて戦っていれば良かったです。倒すために1Rからフルパワーで攻めていたので。殴り合っているうちにアイポークやバッティングがあって、集中力も切れてしまったし、そのままスタミナも切れてしまいました」

――石司戦の前は、2020年8月の高野優樹戦では開始42秒でギロチンを極め、続く2021年7月の赤尾セイジ戦も1RでKO勝ちしています。これらの試合は集中力も高く保つことができていたのでしょうか。

「僕、あまり試合では緊張しなくて。興奮もしているんですけど集中もできているほうだと思います。試合前の追い込みも頑張るし、自分はここまでやったんだと気持ちを強く持つことができる。その気持ちを対戦相手に全てぶつける、という気持ちでやっています」

――では石司戦のあとにHEATで、春日井たけし選手と対戦した時はどうだったのでしょうか。終始冷静に戦っていたかと思いますが、結果はドローでした。

「石司戦の負けがあったので、スタミナに気をつけて戦いました。春日井選手がすごくスタミナがある、粘り強い選手でしたから。それで今回は冷静に戦おうと思って臨みました。ただ……逆に考えすぎてしまいました(苦笑)。1Rから様子を見すぎて、自分の持ち味を出せていなかったです」

――石司戦と春日井戦を経て、どのようなところが成長してきたと思いますか。

「いろんなタイプの選手と試合をさせていただいたので、試合運びを考えながら戦っていきたいと思います」

――なるほど。そして今回の試合ですが、笹選手と大阪といえば、赤尾戦でKO勝ちしたあとの涙がとても印象深いです。

「試合後にも言ったんですが、僕は他の人にチケットを買って観に来てほしいと言えないんですよね。チケット代も安くはないじゃないですか。それに大阪となると交通費もかかるので。ただ、あの試合はジムの人たちが大阪まで応援に来てくれて。当日、ジムからは僕ひとりしか出ていないのに……。

だから絶対に勝たなきゃいけないと思ったし、相手の赤尾選手も強い選手でしたから、そこでKO勝ちしての嬉し泣きといいますか。僕も大阪が好きなので、大阪で試合ができるのは嬉しいです」

――そのグラジ初戦、対戦相手の竹本選手の印象を教えてください。

「強いですよね。僕がTRIBE主催のTTFでアマチュアの試合に出ていた時、プロで試合をしていた方なんですよね。そこで土居選手と試合をされていました(2016年9月、土居“聖帝”潤に判定負け)。寝技が粘り強くて、そのあとグラジエイターのチャンピオンになったし、僕の中ではグラジエイターのバンタム級で一番強いんじゃないかと思います。だからオファーを頂いた時、相手を選べるなら竹本選手と対戦したいと答えました」

――えっ、笹選手から竹本選手との対戦を希望したのですか!?

「はい、そうです。誰と対戦したいかと聞かれて、竹本選手と答えました」

――笹選手がストライカーであるのに対し、竹本選手はゴリゴリのグラップラーです。その相手を指名するとは、とても興味深いです。

「アハハハ、そうですか(微笑)。これまでもグラップラーと試合をしたことは何度もありますが、おそらく竹本選手ほどのグラップラーと対戦したことはないです。だからこそ戦ってみたいという気持ちがありました」

――ご自身のグラップリング力はいかがですか。扇久保博正選手のスパーリングパートナーを務めているとのことですが……。

「普段からグラップリングの練習はしています。パラエストラCNWはグラップリングやレスリングが強いので、そこで練習していると自然に力はついてきます。確かに自分は打撃のほうが得意ではあるんですが、グラップリングができないわけではないです。それに、同じ階級で扇久保さんよりグラップリングが強い人はいないと思うし、そういう人と練習してきていますから」

――なるほど。では、次の試合に向けて意気込みをお願いします。

「グラジエイターのベルトを獲りたいです。そのベルトに近づけるように勝ち……倒します」

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【Gladiator018】竹本啓哉戦でグラジ初陣=笹晋久─01─「分かっていないのに、筋トレだけで自信が」

【写真】5月のHEATから今度はグラジエイターで、バンタム級のベルトを巻いた選手と戦うこととなった笹(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator018で、初参戦の笹晋久が元バンタム級王者の竹本啓哉と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2017年には修斗バンタム級で新人王を獲得し、2020年からDEEPへ活動の場を移している笹。高野優樹と赤尾セイジを連覇したあと、石司晃一に敗れ、さらにHEATで春日井たけしと対戦してドローに終わったが、内容的にはその実力者ぶりが際立っていた。インタビュー前編では、そんな笹にこれまでの歩みを訊いた。


――今回の竹本啓哉戦は、他のカードはすでに決定しているなか、追加カードとして6月に入り発表されました。

「はい。試合の話を聞いたのは、大会1カ月前ぐらいでした」

――緊急オファーだったかと思いますが、そのオファーを受けた理由は何だったのでしょうか。

「受けた理由、うーん……」

――こういった緊急オファーを断ることはありますか。

「ありますね。その試合をすることで、メリットがあるかどうかは考えます」

――では笹選手の中で、今回試合をするメリットとは何ですか。

「すごく名前がある選手で、名前だけじゃなくて実力もある、すごく強い選手だからです。ここで勝てばベルトに近づけますから。チャンピオンになりたいのと、その先を考えて、今回グラジエイターに出たいと思いました」

――なるほど。笹選手は現在32歳で、25歳の時に格闘技を始めたそうですが、その前のスポーツ経験などはあったのでしょうか。

「MMAの前は特に……。格闘技はもちろん、スポーツ経験もコレといって言えるものはないですね。もともと格闘技を見るのは好きで、やっぱり強い男はカッコイイと思っていたんです。それでグローブ空手をやっていた友人に教えてもらって、近所にあったキックボクシングジムへ行ったんですよ。当時は素人ながら自信もあって……喧嘩の強さに(苦笑)」

――アハハハ。それがキックボクシングのジムに行ってみたら、思っていたものとは違ったわけですか。

「やってやろうじゃん、みたいな本当に軽い気持ちで行ったんですよ。そうしたらジムにプロの方がいて。元NKBミドル級王者の田村聖さんっていう方なんですけど、僕が生意気な面もあったのか、いきなりスパーリングさせられて」

――えっ、ジムへ行った初日にスパーリングですか。

「初日です。でも、僕にもナメたところがあったんですよ。ド素人で、格闘技がどんなモンかも分かっていないのに、根拠のない――よく分からない自信がありました。何でしょうね? 当時から筋トレとかはしていたんですが、なぜか筋トレだけで自信があって(笑)」

――それがスパーリングの結果は……。

「ボコボコにされました。『ここまでやる?』っていうぐらいボコボコにされましたね(笑)。それが本当に悔しくて、自分はこんなに弱いんだ、強くなりたいって思いました。ただ、そこはキックボクシングのジムで。一番強いのはMMAだろうと思っていたので、近くにあったピロクテテス新潟に入ることになりました」

――喧嘩の強さに自信があったということは、それまで喧嘩をすることも多かったのですか。

「喧嘩ですか。えーっと……していたといえば、していましたね」

――ということは、結構やっていたのですね(笑)。

「イキがっていました(苦笑)。当時、チーマーみたいなのが流行っていたんですよ。そういうところに入って、そういうことをしていた時期がありました」

――そういうところで、そういうことを(笑)。

「でもキックボクシングジムでボコボコにされたことで、本当に強くなりたいと思ったんです。自分が口だけなのが嫌で。真面目に格闘技をやって、本当に強くなろうと」

――現在のファイトスタイルが打撃中心なのは、ピロクテテス新潟に入ったことも影響しているのですか。

「代表の風田陣さんがキックボクシング出身で修斗をやっていた方で、自分も最初は首相撲ばかりやっていました。そういう意味では、打撃の練習がベースになっていました」

――そこから上京して、TRIBE TOKYO M.M.Aからプロになっています。

「新潟にいた頃からアマチュア修斗に出ていたんですが、ある程度のところまでは勝てていたんです。でも全日本アマ修斗では勝てなくて。自分としてはプロになりたいっていう気持ちがありました。最初はそうでもなかったんです。でも、やっぱりMMAを始めたら楽しくて。特に夢もなかった自分が、この世界でやっていきたいと思うようになっていました」

――……。

「それで2015年に修斗のトライアルマッチで負けて、東京に出ようと思いました。本気でやるなら東京だろう、と田舎モンの考えがあって(苦笑)。そこで元キックボクサーの安川賢さんに、東京のジムならどこが良いのか紹介していただいたんです。僕のキックボクシングの師匠は、安川賢さんなんですよ(安川賢は東京で活動していたが、当時は地元の新潟へ戻り、ピロクテテス新潟で指導をしていた)。安川さんから教えていただいたTRIBE TOKYO M.M.Aへ行くことになりました」

――上京後に全日本アマ修斗からプロ昇格し、修斗で新人王を獲得しました。しかし2018年7月の加藤賢治戦で初の敗戦を経験したあと、「姿を消した」と言われているのは……。

「はい、姿を消していました。そのTRIBEへは工藤諒司君と同じくらいに入って、お互い家も近かったし、お互いお金もない時代から一緒に頑張っていました。長南さんも、そんな工藤君と僕をかわいがっていてくれていたと思います。TRIBEの練習はキツかったです。それでも何とか食らいついていました。TRIBEへ行ってプロになり、プロになったら今度は『チャンピオンになりたい』と夢が膨らんでいて。でも諸事情でTRIBEを辞めることになり、そこからどこのジムへ行こうかと悩みながら姿を消していました」

<この項、続く>

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【Gladiator018】ZST愛とともにグラジ初参戦、島村裕「もう一度グラジでしっかりとした形を作る」

【写真】ローリングサンダーが大阪で炸裂するか!!(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator018で、島村裕が天草ストロンガー四郎と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

これまでZST、パンクラス、グラチャン、そしてNEXUSに出場してきた島村にとっては、今回がグラジエイター初参戦となる。特にプロデビューの舞台となったZSTへの想いは強い。インタビューでは、そんなZSTファイターとしての決意、さらにグラジエイターのベルトへの気持ちを語ってくれた。


――島村選手は2010年にZSTでプロデビューし、MMAキャリアはもう約12年となります。まずMMAを始めたキッカケから教えていただけますか。

「もともと柔道をやっていて、吉田道場で宇留野道場代表の宇留野修一さんと清水俊一さんに出会ったところからスタートしました。当時は柔道の寝技を学びに吉田道場へ通っていたんです。吉田道場の先生方はMMAをやっていて、それを見ながらカッコイイなぁと思っていました。僕もMMAをやりたいなと思いながら柔道をやっていて、大学を卒業して本格的にMMAを始めた形です」

――柔道を始めたのはいつですか。

「中学生の時です。高校はそれほど柔道が強いところじゃなくて、当時ちょうど吉田道場が始まった時だったので、そこから通わせてもらいました。特に部活や町道場では、それほど寝技をやらないんですけど吉田道場ではしっかり寝技をやるのでビックリして。そこから寝技が面白くなりました。吉田道場時代には中村和裕先生に、すごくお世話になって。そこからMMAをやりたい気持ちが強くなっていったんです。吉田道場では吉田秀彦先生、小見川道大先生、村田龍一先先生などMMAで強い方々が多かったので」

――そうだったのですね。これまで吉田道場でMMAの練習をしていた選手の取材はしてきましたが、柔道の会員さんのお話を聞くことがなかったので貴重です。

「先生方は優しいし、メチャクチャ強かったです。だから僕もメチャクチャ投げられていましたけど、怪我しないようにやってくださるので、いつも稽古は楽しかったです。ぶつかり稽古みたいな形で先生方が受けてくれますし……でも強すぎて僕は全く投げられなかったんですけど(笑)。すごく良い雰囲気で練習できて、あの頃が一番、柔道をやっていて楽しかったです」

――大学まで柔道をやっていると、そこから教員や警察への就職もあったかと思います。そこでMMAをやることに対し、周囲からの反対はなかったですか。

「親は公務員になってほしかったんだと思います。警察や消防に入って柔道を続けてほしかったのだろうなと。でも僕はMMAをやると決めていたので。安定した生活をしてほしかった親からは反対されました。今はMMAをやりながら、スポーツインストラクターの仕事をしています。

吉田道場で出会った縁から、宇留野道場所属でMMAを始めました。当時は週末に新宿スポーツセンターで練習していて、他にも柔道時代の縁でパラエストラ小岩やCAVEでもお世話になっていました」

――打撃の練習は、どこか他のジムに行っていたのでしょうか。

「打撃は小岩にあるキックボクシングのチーム、BRING IT ONというとこでお世話になっていました。今RISEに出ている田中直樹や森本狂犬がいるところです。そのBRING IT ONの大池正昭先生からキックボクシングやムエタイを教わっていました」

――そこから2010年にZSTでプロデビューに至ります。プロ2戦目にはアウトサイダーにも出場していますが、当初はZSTでの試合が中心でした。

「デビュー戦は上田厚志選手とドローで、その後にU-FILE CMAPのグラップリング団体戦でウチのチームが優勝したんです。その大会を上原代表(上原譲 元ZST代表)が見てくださっていて、アウトサイダーに出ることになりました。アウトサイダーの試合でメチャクチャ殴られて負けてしまい、そこから打撃に力を入れるようになりました」

――2013年4月までZSTで戦い、3連勝を収めたあとパンクラス、そしてグラチャンへ活動の場を移しています。

「ZSTでベルトを目指してやっていて、諸事情でパンクラスに出るようになったんですけど、正直そこでは良い動きができなかったです。ルール面では、そんなに問題はなかったんですよ。当時、ZSTではVTルール(グラウンドでの顔面打撃あり)で試合をすることが多かったので。一番は――気持ちをシフトしきれなかったんです」

――えっ、気持ちをシフトしきれなかったとは、どういうことでしょうか。

「これは試合を組んでくださったパンクラスさんには大変失礼なんですが……、なぜ自分はここで戦っているのかな、と思ったんですよ」

――それだけZSTへの気持ちが強かったということですか。

「はい。ZST5でプロデビューして、ZSTのベルトを目指して戦っていました。そのあとグランチャンでも4連勝したんですが、ベルトに絡むことができずに。それで新体制になったZSTの方とお話させていただいて、2017年9月から再びZSTで戦うことになったんです」

――そう考えると、2010年のプロデビューから約12年の間に、タイトルマッチは経験していないのですね。一方でフェザー級の強敵との対戦を重ねてきました。パンクラス参戦時は横山恭典選手と牛久絢太郎選手を相手に2連戦していたり(いずれも判定負け)、ZST復帰第1戦でも関鉄矢選手と対戦しています(KO負け)。

「アハハハ、振り返ってみると、そうですね。関君は強かったです。相手のことをナメていたわけじゃないんですけど、当時は5連勝していて、打撃も寝技も行けるだろうと思ったら……いけなかったです(苦笑)。でも新体制のZSTでも、結局タイトルマッチにたどり着くことはできなくて」

――……。

「2020年11月からフェザー級次期挑戦者決定トーナメントが始まり、1回戦は勝ったんですけど、決勝戦を行うことができないままZSTの大会が行われなくなってしまったので」

――1回戦は高須将大選手にKO勝ちし、本来は2021年4月に行われるはずだった決勝戦が、対戦相手の負傷により流れてしまいました。そのままZSTは活動休止状態となっています。

「そうなんですよね……。やっぱり一番は、ZSTのタイトルマッチをやりたかったです。割り切れ、とは言われますけど、自分の中では割り切ることができないところもあります。ただ、MMAを続けていくうえでは、代表の方に熱があるところで試合をしたいと思っていました。ビジネスという以上に、格闘技を愛していると感じられるところですね。今回のグラジは清水俊一さんが紹介してくださって、宇留野代表に交渉していただくなかでお話を聞きながら、もう一度グラジでしっかりとした形を作ることができればいいなと考えました」

<この項、続く

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【Gladiator018】河名マスト戦へ、森戸新士─02─「倒されても2ポイント、引き込んでも2ポイント」

【写真】このように頭に触れることができるか。触れたら何が起こるか。そこからが楽しみな一戦だ(C)MMAPLANET

26日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator018で、河名マストとPROGRESSフォークスタイルグラップリングルールで対戦する、森戸新士のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

ここでは河名マスト戦について語っているが、その中で意外な(?)事実が発覚! 何より本人が最も対戦を楽しみにしているような、森戸の河名マスト対策を訊いた。

<森戸新士インタビューPart.01はコチラから>


――河名マスト戦についてお聞きします。今回の試合順がセミ前となりました。

「知った時は驚きました。嬉しかったですね。グラップリングの試合で、セミ前にもってきていただけるなんて……。江木さんの試合(松木一郎とのコンバット柔術ルール戦)も、僕の試合の前に行われると聞いています」

――まず対戦相手が河名選手に決まった時は?

「オファーを頂いたのは5月でした。最初のお話では『東京からレスリングが強い選手を連れて来る』と聞いていたんです。そうしたら、本当にレスリングが強すぎる選手になって……まさか世界レベルの選手が来るとは(苦笑)」

――河名選手はU-23世界選手権王者ですからね。

「長谷川(賢)さんが、わざわざそう言ってくるということは、本当にレスリングが強い選手が来るんだろうなとは思っていました。前回対戦した長田(拓也)選手も強かったですし。河名選手の名前を聞いて、おっ来たなという感じです」

――対戦相手として河名選手の名前が挙がった時点で、河名選手の試合を見たことはありましたか。

「いえ、なかったです。それこそMMAPLANETのインタビューを読んだことがあるぐらいで。僕、そんなに格闘技業界について詳しくなくて……。最近の試合もMMAなので、どこまで参考になるか分からないですけど、オーバーフックが強い選手だと思います」

――ここまで世界的な実績を誇るレスリング出身選手と対戦した経験はありますか。

「いや、対戦経験はないですね。ただ、今は広島の藤田柔術に河名選手の元師匠のような方がいまして」

――そうなのですか! 考えてみると河名選手は広島県出身ですし、幼少期から河名選手のことを知っている関係者の方がいても不思議ではないですね。

「それが……シドニー・オリンピックの代表で、そのあと全日本チームのコーチを務めていた元木康年さん(注)なんです。元木さんがコーチだった時に、河名選手が世界ジュニアで3位になっています。元木さんは自衛隊にお勤めで、転勤で広島にいらっしゃったんですよ」

注)元木康年……シドニー五輪 グレコローマン63キロ級の日本代表。1996年と1998年に全日本選手権で優勝している。MMAファイターでは倉本一真が2014年、世界選手権レコローマン59キロ級に出場した際の全日本コーチだった。

――えっ!? 森戸選手が河名選手の元コーチと一緒に練習しているのですか。

「残念ながら一緒に練習したことはないんです。僕が広島で指導する日には来られておらず……しかも、もう広島から離れることも決まっていて。河名選手とは、実はそういう縁がある、というだけのお話でした(笑)」

――アハハハ、それでも不思議な縁には間違いないですね。

「元木さんに河名選手のウィークポイントを聞けないし、聞いてもさすがに教えてくれないでしょうし。もともとレスリングはどこかで教わりたいと思っていて、練習できるところを探していました。元木さんに教わっていればよかったですね。もう転勤されるそうなので。

もし試合当日、元木さんが僕のセコンドに就いていたら、河名選手もビックリするかもしれないですけど」

――その光景は見たかったです!

「レオスに通っている岩国の米軍の方にも、レスリングをやっていた方はいますが、さすがに河名選手レベルは……なにせ世界1位ですからね。でも、そういう人と試合で組むことができるのは楽しみです。ケージでのグラップリング、つまり相手の練習環境が一番強みとして出るルールで、如何にして柔術として切り抜けるか。

河名選手はレスリング出身で、グラップリングの経験がありますからね。ロータスで八隅(孝平)さんたちと練習していて、周囲に極めの強い選手もたくさんいますし。岩本(健汰)君とも練習しているじゃないですか。だから足関節に対応できるうえで、スタンドレスリングが世界レベル……。相手の戦場に乗り込んでいく気持ちです(苦笑)」

――その河名戦ですが、対策はできていますか。

「そこはもう試合の1週間前なので(※取材は6月17日に行われた)。こちらでもケージレスリングが強い摩嶋一整さんと組んで練習しているので、大丈夫です。もともと柔術をやっている人間として、グラップリングのポイントの駆け引きも自分のほうが経験は上だと思いますし。ただ、今回のようにスタンドレスリングの差がありすぎると、選択肢は引き込みに寄ってしまうのは仕方ないです。それでも極めて勝ちたいので」

――これまでの試合は、森戸選手がポイントで先行している状態で、引き込んで極めていました。それは引き込みにより相手へポイントが与えられ、さらに自身が極めることができなくてもポイントで勝てるからだったと思います。今回はスタンドレスリングから河名選手にポイントを先行されていても引き込むこともありますか。

「あります。相手はガッツリと組んで、ケージ際で固めてくるのが得意ですよね、僕がサブミッションを狙うのを、ケージ際で止めてくると思うんです。そこで僕が組みにこだわっても……レスリング世界一の組みを味わいたいですけどね。倒されても2ポイント、引き込んでも2ポイントと同じなので(笑)」

――違う意味でチャンスであると。

「アハハハ、そうですね。実際には5分2R――1回仕切り直しになるので、戦略的には早く引き込むこともありえます。残り2分もない状態で引き込んでから、ポジションをつくって極めまで持っていくのは、あのレベルの選手が相手では難しいと思いますし。むしろ早く自分のポジションを組み立てにいかないといけないですね。

どちらにしても、もともと戦略を立てるタイプではないし、組んでみないと分からないところはあります。でも今から楽しみにしています。そして、極めて勝ちます」


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【Gladiator018】プログレスFSGで河名マスト対戦、森戸新士が語る日本グラップリング界の分岐点

【写真】森戸新士の言には、信頼感が存在する(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator018で、森戸新士と河名マストがPROGRESSフォークスタイルグラップリング戦で激突する。

森戸はこれまで、Gladiatorで組まれるPROGRESSフォークスタイルグラップリングで2連続一本勝ちを収めている。今回のインタビュー前編では、柔術で全日本選手権を制する一方でグラップリングを研究するようになったきっかけ――2019年ADCCオセアニア&アジア予選と、その舞台で感じた世界のグラップリングについて語ってくれた。


――プログレスの試合に関するお話の前に、19日に豪州で開催されるADCCオセアニア&アジア予選にエントリーしなかったのは、何か理由があるのでしょうか。

「タイミングが合えば出たかったです。エントリーしていないのは、日本開催ではなかったことが大きいですね。豪州へ行こうと思ったら、自分の道場を1週間ぐらい空けなければいけないのですが、そのための人繰りがつかず……。

それと予選の開催延期が続いていて、シンガポールで開催されると発表されてからチェックしていたんですけど、いつの間にか6月19日に豪州開催が決定していました。僕がそれに気づくのが遅くて、準備が間に合わないと思いました。岩国と広島で道場を運営していて、すぐに身動きが取れる状態ではないので」

――なるほど。

「正式決定も、それほど話題になっていなかったですよね。僕もチェックしていたつもりではあったのですが、ちょうど同じ日に自分の道場で、女性とキッズ向けの柔術大会を開催することになっているんです」

――えっ、レオス主催の大会ですか。

「レオスと藤田柔術、それから江木(一郎、NR柔術)さん主催という形です。大人の男性も含めると人数も多すぎるので、今回は女性とキッズの大会にしています。外部の方も参加していただくオープンの形で、60名ほど参加してくれることになりました。うち30名ほどはレオス柔術の会員さんたちですが、広島、岡山、福岡からも参加者があります」

――それだけの規模の大会を開催するとなれば、なかなか動きづらいのは確かですね。

「そうですね(苦笑)。ただ、急きょ開催を決めたので、ずっとこの日にやろうと思っていたわけではないです。あとは7月24日に岩国市内の体育館を借りて、大人の男性も含めた柔術大会を行います。

選手にとっても大会が行われれば目指すものがあって、成長できると思います。JBJJFも今年は広島で大会を開催するのかどうか分からない状態で。キッズの大会に至っては全然なく、ドゥマウやSBJJFの九州大会や大阪大会に遠征していました。そこは協力できるよう、エジソン籠原さんと話をしていますが、それ以外に自分たちでも大会を開催しようと。他の大会よりも参加費の面では敷居を低くして、それでも利益は出るように設定して大会を継続できるようにと考えています」

――練習会だけでなく、大会も中国地方では岩国が中心になっていきそうですね。ADCCの話に戻すと、2019年の予選で森戸選手は77キロ級で初戦敗退という結果でした。いま振り返って、当時はグラップリングに対してどのような印象を抱いていたのでしょうか。

「ラクラン・ジャイルスと対戦して、インサイド・ヒールフックを極められて負けました。そのままラクラン・ジャイルスは世界大会の無差別級でヒールフックを極めまくって、一気に有名になったじゃないですか。そのヒールフックを体感できたことは、良い経験になったと思っています。

あの時はラクラン・ジャイルスが豪州から強い選手をたくさん連れてきていて、世羅(智茂)選手も66キロ級で負けていましたよね(準々決勝でジェレミー・スキナーに一本負け)。でも同じ階級では岩本健汰選手が足関節をバンバン極めていて……。そうした足関節の流れを初めて感じたのが、前回のオセアニア&アジア予選でした。その最先端の流れが日本ではあまり見られていなくて、世界大会を目指す強い選手が集まり、最先端の攻防を繰り広げてくれたという印象です。

僕も当時はギばかりやっていて、グラップリングについては最先端の技術を研究しきれていませんでした。そこから僕も足関節とか、グラップリングを研究するようになりましたね」

――当時は森戸選手の中で、ギの練習をしていればグラップリングでも通用するという考えがあったのですか。

「通用するというか、グラップリングの大会自体が少なかったんですよね。そのあとに勝村(周一朗)さんがZSTのグラップリング大会を開催したり、グラップリングの大会も増えていったじゃないですか。その前に行われたのが前回のオセアニア&アジア予選で、僕もメインの練習はギでしたし、大会がないとグラップリングの練習も行わなくて。もちろん予選前はグラップリングの練習をしましたけど、それもギのクラスの後に藤田(善弘)先生と二人でやったり……というレベルだったので。力を入れた練習はできていなかったです。

そう考えると、2019年のADCCオセアニア&アジア予選が、日本グラップリング界にとっての分岐点になったのかもしれないですね。あの時点で岩本選手は体現していたと思います。もうグラップリングで行くと。日本にそういう選手が出始めて、高橋SUBMISSION雄己君のようなグラップリングに専念する選手もいたり。その前にグラップリング専門の選手はいなかったですし」

――その岩本選手も、MMAPLANETのインタビューで「もうサドルからエントリーする戦い方をしても勝てない」という発言をしています。

「カウンターのディフェンスの技術が上がっていますからね。サドルを取ったら裏に回ってベリンボロ、みたいなことをATOSの選手がやり始めて。今では、みんなその技術が高まっていて……。確かに足関節だけでバンバン極めるのは難しいでしょう」

――そのなかで、森戸選手はグラップリングの技術に関して、どのようにアップデートしているのでしょうか。

「やっぱり教材と試合動画ですね。今はWho’s Number Oneとか。ADCCは前回の世帯会を見たとしても、そこから結構変わっていると思います。それだけ技術の進化が速いです」

――教材とは、オンラインで視ることができるものですか。

「はい。ジョン・ダナハーやゴードン・ライアン、ラクラン・ジャイルスとかですね。試合だと、ミカ・ガウヴァオンはどんな動きをしているんだろうか、と思って見たり。

ただ、そういった動画を見ていると世界との差は感じます。しかも自分がその技術を身につけた時点で、教材を出している選手はその先に行っていて……難しいですよね。一番手っ取り早いのは、その現場に行くことなんですよ。だから今回、高橋君が米国に行っているのは良いなと思いました。僕も道場で大きな利益を出して、定期的に米国へ練習に行けるよう頑張ります(苦笑)」

<この項、続く>


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【Gladiator018】ビンゴッ!! グラジ初参戦=笹晋久✖前バンタム級チャンプ竹本啓哉と対戦!!

【写真】5月のグラジで判定勝ちも御覧の表情だった竹本と、同じく5月にHEATで引退する春日井とドローと悔しい結果に終わった笹のマッチアップ──2回戦では勿体ない顔合わせだ(C)MMAPLANET

6日(月)、GLADIATORより月26日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGladiattor018の追加カードが発表された。

グラジエイター・フェザー級チャンピオン原口央✖中川皓貴、プログレス提供フォークスタイルグラップリング戦=森戸新士×河名マスト、天草ストロンガー四郎×島村裕などが既に発表になっている今大会で、バンタム級2回戦=笹晋久と竹本啓哉が組まれることとなった。


前Gladiatorバンタム級チャンピオン竹本に、グラジ初参戦となる笹──興味深い対戦が決まった。2017年修斗新人王、その修斗では4勝1敗の戦績を残した笹は、1年半のブランクを経て所属ジムをパラエストラ柏に移すと主戦場もDEEPに変えた。

DEEPでも3勝1敗と勝ち越した状況で、5月にHEATに初参戦。引退試合の春日井たけしの執念の粘りを切り崩せず、痛み分けという悔しい結果に終わった。

そして2カ月とおかず名古屋ベースのHEATから大阪ベースのグラジと、笹は貪欲に戦う機会を求めている。一方の竹本はパンクラスからHEAT、GRANDSLAM、TTFCを経て2017年8月にグラジに初出場を果たすと、NEXUSバンタム級王座決定Tに出場した2018年の3試合と昨年8月のグラチャンの手塚基伸戦以外はグラジで戦ってきた。

2021年にはその手塚戦の敗北から、GLADIATORバンタム級のベルトを体重超過で失い、さらに今年に入っても福島啓太との接戦を落とすなど竹本は厳しい時間を経験。5月大会のエダ塾長戦でトンネルを抜け出したが、過去に出場経験のない修斗とDEEPで確かな結果を残し、春日井と引き分けた笹との対戦は、相当にモチベーションが上がる一戦になることは間違いない。

また出場が決まっていた元DREAMERで現WORDOGチャンプ八木敬志の対戦相手は中園優太に決定したことも合わせて明らかとなっている。

5月と7月のJ-MMAバッティング月間の狭間、昨日の修斗札幌大会とグラジの同大会しかMMA興行がない6月。グラップリングながら河名、そして笹と島村という3選手の初出場組と原口✖中川のメイン、びっしりと身の詰まった大会になりそうだ。


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Gladiator018 MMA MMAPLANET o Progress UNRIVALED   コンバット柔術 ジェイク・ウィルキンス パンクラス 中川皓貴 修斗 原口央 天草ストロンガー四郎 山本健斗デリカット 島村裕 森戸新士 河名マスト 濱村健 狩野優 長田拓也

【Gladiator018】来たぁ!! グラジで森戸新士×河名マストのフォースタイルグラップリング戦決定!!

【写真】一体どのような攻防が見られるのか!!(C)MMAPLANET

1日(木)、PROGRESS事務局より6月26日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGladiattor018で、フォークスタイルグラップリング72キロ契約5分2Rで、森戸新士×河名マストが組まれることを発表した。

今年の1月からグラジエイター、そしてHEATでスクランブルを考慮したポイント制のフォークスタイルグラップリング戦、掌底有りのコンバット柔術戦、サブオンリーグラップリング戦を行ってきたプログレスが、大注目の組み技戦をグラジに提供した。


昨年のIBJJF全日本黒帯ライト級優勝、自ら主宰する岩国のレオス柔術アカデミーではMMAファイターとの技術交流も盛んな森戸は、これまでフォークスタイルグラップリングマッチでは1月にグラジエイター016で組まれた濱村健戦、4月のグラジ017では長田拓也と対戦し、それぞれ三角絞めと腕十字で一本勝ちを手にしている。

下になると2Pを献上するルールのなかでも、森戸はケージ際でオーバーハンドから跳びつくという動きを見出し、柔術家らしくガードからMMAファイターをフィニッシュしてきた。

対して同ルールに初めて挑む河名はU23世界を制したグレコローマンレスラーで、昨年7月にMMA初戦を戦った。ジェイク・ウィルキンスのハイでTKO負けを喫したが、その後はハイペースで試合を続け5連勝中、2月のEX FIGHTでは狩野優、4月のPOUNDSTROMでは山本健斗デリカットとパンクラスと修斗のランカーを連破している。

とはいえ今回の森戸と河名のマッチアップでは、河名はMMAファイターというよりもグレコローマンレスラーとして注目したい。柔術後グレコ、両競技とも密着が前提で如何に自分の形で組めるかが試合の優勢を決定づける。

河名は昨年11月にこれもポイント有りのグラップリング大会=Unrivaledに出場し、最強のアマMMAファイターで柔術でも活躍してきた村山大介を相手に、強烈なオーバーフックの強さを見せている。

ワキの差し合が圧倒的に強いグレコレスラーの河名が、オーバーフックでの頑強さも見せて下になることがなかった。

が、プログレスのフォークスタイルグラップリングは、米国カレッジレスリングと同様に、グラウンド状態では腕を組んでのクラッチは絞め技を仕掛ける際は認められない。

果たして河名は胸や大腿部を駆使し、リストコントロールやアンダーフックで得意のバックコントロールができるのか。この状態になると、森戸は引き込み上等──背中を見せるのではなく、背中をつけて勝負をかけてくるに違いない。

そうなるとハーフやディープハーフから仕掛けに対し、河名にどれだけの耐久性があるのか。MMAでは見られない局面も出てきそうだ。

グレコのボディコントロールは、体の幹を支配すること。対して柔術のコントロールとは、先端を利用して相手をひっくり返す、もしくはサブミッションに入る術だ。幹と枝の制圧合戦、森戸×河名がどのようなコントロールを見せるのか。そこにケージというファクターが影響を与えることがあるのか。楽しみでならない広島✖広島の組み技マッチだ。

なお同大会では、メインでグラジエイター・フェザー級チャンピオン原口央✖中川皓貴、コメインで天草ストロンガー四郎×島村裕というパンチがあるなかで組み比重の高い、MMAマッチが組まれている。


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DEEP Gladiator018 MIKE MMA News ブログ 中川皓貴 原口央 天草ストロンガー四郎 島村裕

【Gladiator018】えっ? タイトルマッチではないの?  6月26日、グラジでフェザー級C原口央✖中川皓貴

【写真】ベルトが掛かっていないのが勿体ない顔合わせだ(C)MMAPLANET

26日(木)、GLADIATORより6月26日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催するGladiattor018のカードが発表された。

メインはグラジエイター・フェザー級チャンピオン原口央✖中川皓貴の一戦が組まれている。


原口は昨年9月にMIKEを破り同王座を奪取すると、VJT2021に宇野薫越えを果たし、今年になってからは5月のRIZIN LANDMARKで関鉄矢に判定負けを喫している。

対する挑戦者の中川は2021年6月にパンクラスで遠藤来生、今年の1月にはグラジで冨田翔市に連続で判定負けを喫したが、2月にRIZIN TRIGGERで小島勝志を下し、今回の対戦となる。

タイトル戦でも何らおかしくない今回のマッチアップ。レスリングベースで、テイクダウン&コントロールに長けた原口に対し、中川もねちっこい組み技で支配するスタイルの持ち主だ。離れた距離から足に組んで倒せる点はチャンピオンがチャレンジャーを優っているか。とはいえ、そこからのスクランブルという流れで、試合はどのように流れていくか予想は困難なタイトル戦といえる。

セミでは天草ストロンガー四郎が、島村裕と対戦する。ZSTやパンクラス、そしてGrachanからNEXUSで戦ってきた島村にとって、今回が初のグラジ参戦となる。ネクサスで小森真誉に競り負けてから半年、大阪でローリングサンダーが如何に再起を図るか。グラジ参戦6年目、6戦目で天草が意地で門張り振りを発揮できるか。今後のフェザー級戦線を占う上でも、重要な一戦となる。

またパラエストラCNWから御代川敏志と秋元強真の柏勢も参戦。それぞれフライ級で坪内一将、宮川日向と戦う。またDEEP大阪大会でインパクトを残したフェルナンドが、4月大会のプログレス=フォークスタイルグラップリングに続き、MMAマッチに出場し秋田良隆と相対する。

また元DREAMERSで現WARDOGウェルター級王者の八木敬志の出場予定で、対戦相手は後日発表される。

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