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【DEEP Tokyo Impact2023#07】スクランブルを制したTATSUMIが、梶本からRNCでタップを奪う

【写真】キッチリと一本勝ち(C)MATSUNAO KOKUBO

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
1R2分08秒 by RNC
梶本保希(日本)

梶本の左ローに、TATSUMIが右ストレートを合わせた。TATSUMIが梶本の左ローをすくって背中を着かせるも、梶本がスクランブルへ。シングルレッグをスプロールしたTATSUMIがバックに回り、四の字フックからRNCを狙う。粘る梶本に鉄槌を浴びせてから、もう一度お竜ロックからRNCを組むTATSUMI。3度目のチャレンジで、梶本からタップを奪った。


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【DEEP117】ストロー級暫定王座決定戦へ、ギロチン王=越智晴雄─02─「まずはしっかりベルトを獲る」

【写真】セットするまでのプロセス勝負というまで、完成度が上がっているギロチン(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP117で、佑勢乃花とのストロー級暫定王者決定戦に臨む越智晴雄のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

今年から地元の愛媛県に戻り、自身のジムをオープンしてから初めての試合となる越智。対する佑勢乃花はボトムになることも厭わず、下から極めにくるファイターだ。そんな相手と得意のギロチンについて、そして正規王者である川原波輝についても言及した。

<越智晴雄インタビューPart.01はコチラから>


――ノンストップで組んでくる本田選手との試合で疲れなかったというのは、本当に大きなな変化ですね。

「そうなんです。次の中村戦はアップの時から調子が良くて、石渡(伸太郎)さんにも『これで大丈夫だ』と言ってもらえたぐらいだったんですよ。今回もその状態に持っていけるかどうかがポイントだと思います」

――東京から愛媛に移ったことにより、同じ状態まで持って行くための練習に石渡さんがいないことは不安要素になりませんか。試合時には石渡さんもセコンドについているかもしれませんが……。

「実は僕、10月も11月も東京に行っているんですよ。月1ペースで石渡さんに確認してもらうために」

――えっ!? 東京から愛媛まで交通費も掛かりますよね。

「それはもう……(苦笑)。でも試合で勝つためには一番必要なことなので。ジムの休みに合わせて東京に2日間ほど滞在して、愛媛でやっている練習内容を伝え、動きも確認してもらっています。これが何カ月かに一度、試合直前だけだったら僕も不安になると思うんですよ。でも月も月に1回のペースで動きを見てもらっているので、そこは大丈夫です」

――それは頼もしい! 中村戦とキム・ウジェ戦は、いずれもギロチンで勝利しています。特にキム・ウジェ戦のフィニッシュについては、初回からジワリジワリと様々なパターンを仕掛けていたように感じました。

「ギロチンについては、もう動きが体に染み込んでいますよね。いろんなパターンというのは、最後はギロチンに繋げるためにポジショニングから考えているんです。ゴールはギロチンで、そのゴールための道程をつくっておくというのが僕のスタイルで」

――ただ、これだけギロチンを披露しているとディフェンスされることも多くはならないですか。

「もちろん対策してきている相手には、防がれることもあるとは思います。でも瞬間的な動きって対応するのは難しいじゃないですか。殴っている瞬間に首を取ったりとか、いろんな動きの中にギロチンが入ってくる――その一瞬の際が重要ですね」

――決してカウンターだけでなはない、ギロチンのためのセットアップがあるわけですね。

「相手としては、ギロチンの形に入る前に防ぐことができないといけない。でも殴られている時や、他の攻撃を受けている間にスッと首を取られたら、対応しづらいですよね。こちらとしては首を取っちゃえば、もう極めることができますから」

――なるほど。越智選手も来年で40歳になります。年齢的な部分で不安はありませんか。

「年齢を重ねるごとに怪我をしやすくはなっています。だから昔のような練習はできないですよね。でもパフォーマンスに関しては落ちていないし、むしろ今までよりも、ここ2試合のほうが自分は強いなって思います。そう思えることが、まだ現役を続けている理由でもあって。『まだまだやれる』という自信はあります」

――フライ級からストロー級に戻すことで、その自信は深まっているのではないでしょうか。

「はい。まず体重を落としていくなかで動きが軽くなっていますね。かといってパワーが落ちているわけでもなくて。ストロー級に落として、何かが落ちるっていうことはないです」

――では今回の対戦相手、佑勢乃花選手の印象を教えてください。

「タイプとしては極めが強くて、打撃もキレがある選手ですよね。もう10年以上、36戦のキャリアも強みで。僕自身も長くMMAをやっていて、その経験はすごく大きいですし。それだけのキャリアの中で勝ち越しているというのは、間違いなく強い選手だと思っています」

――確かに長いリーチやコンパスからの打撃は有効ですし、下になっても極めが強い。ただ、その間にあるテイクダウンの攻防については、まだ分からない面もあります。

「そうなんですよ! テイクダウンの攻防をしていない感じです。試合でスプロールしている印象がなくて、組んできた相手を受け入れるというか……。極めが強いから、ボトムになっても良いと考えているんでしょうね。しかもボトムになる際で三角を取ったりとか、その面では怖いですね」

――コントロールを考えることが中心になってきたMMAにおいて、珍しいタイプではあります。これまでの対戦相手の中では、渋谷カズキ選手が近いタイプでしょうか。

「あぁ、確かに渋谷選手は近いかもしれないです。もし下から極められたら――それだけ僕と佑勢乃花選手の間に寝技の実力差があるということなので、それは仕方ないです(苦笑)。でも僕が一番苦手としているタイプではないので、大丈夫だと思います」

――越智選手が一番苦手としているタイプというのは……。

「それを試合前に言うわけないじゃないですか(笑)」

――アハハハ、失礼しました。今回は暫定王者決定戦です。正規王座を賭けた試合ではないことについては、どのように思いますか。

「微妙な気持ちが、ないわけではないです。ただ、正規王座については川原波輝選手の動き次第だと思います。川原選手がやるといえば統一戦が行われるでしょうし、返上するなら次の試合の勝者がいずれ正規王者になるわけで。

でも僕の中では『ベルトはベルト、川原選手は川原選手』という気持ちなんですよね。たとえベルトが賭けられていなくても、川原選手には負けた分やり返したいという気持ちが強くて。今回は王者決定戦ですけど、もともと『ベルトは巻いている人間から獲る』という気持ちだけです。まずはしっかりベルトを獲りますので、よろしくお願いします」

■DEEP117視聴方法(予定)
12月10日(日)
午後5時05分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、U-NEXT、午後5分30分~サムライTV

■DEEP117 対戦カード

<DEEP暫定ストロー級王座決定戦/5分3R>
越智晴雄(日本)
佑勢乃花(日本)

<フェザー級/5分3R>
上迫博仁(日本)
ピナクル(韓国)

<50キロ契約/5分3R>
パク・シウ(日本)
ハーレイ・クイーン(日本)

<ライト級/5分2R>
川名 TENCHO 雄生(日本)
小金翔(日本)

<フライ級/5分2R>
安谷屋智弘(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
野村駿太(日本)
岩倉優輝(日本)

<58キロ契約/5分2R>
RYOGA(日本)
Max(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
信原空(日本)
内藤大二(日本

<アマチュア・ライト級/3分2R>
コマネチゆうた(日本)
中谷優我(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
安井飛馬(日本)
橋本玲音夢(日本)

<アマチュア・フライ級/3分2R>
琥(日本)
秋元優志(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
荒井銀二(日本)
佐藤フミヤ(日本)

■DEEP TOKYO IMPACTO2023#07視聴方法(予定)
12月10日(木・祝)
午後12時05分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP TOKYO IMPACTO2023#07対戦カード

<フライ級/5分2R>
風我(日本)
切嶋龍輝(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
三ツ塚勇介(日本)

<バンタム級/5分2R>
諏訪部哲平(日本)
中務太陽(日本)

<ライト級/5分2R>
倉本大悟(日本)
井上竜旗(日本)

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
京之介(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
梶本保希(日本)

<フェザー級/5分2R>
相本宗耀(日本)
藤岡陸(日本)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
森俊樹(日本)

<フライ級/5分2R>
加藤瑠偉(日本)
吉田悠太郎(日本)

<54キロ契約/5分2R>
大和田光太郎(日本)
與那嶺大輝(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
Mr.サタン(日本)
TAU(日本)

<アマチュア54キロ契約/3分2R>
Sarah(日本)
横瀬友愛(日本)

<アマチュア・フライ級/3分2R>
小原トキ(日本)
矢吹圭(日本)

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AB DEEP GFG K-1 MMA MMAPLANET NEXUS NEXUS33 o PFC30 ブログ 唐沢タツヤ 小蒼卓也

【NEXUS33】青森から。唐沢タツヤとバンタム級挑戦者決定戦、小蒼卓也「自分はコレしかできないんで」

【写真】言葉でなく、佇まいから伝わってくるものがあった (C)MMAPLANET

10日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるNEXUS33。メインでNEXUSフライ級王座決定戦=荻窪祐輔✖豪瑠が組まれた同大会のコメインで小蒼卓也が、唐沢タツヤとNEXUSバンタム級王座挑戦権を賭けて戦う。
Text by Manabu Takashima

青森に自らのジム=スカーフィストを持つ小蒼だが、そのMMAの常設ジムの数が県下で片手の指の数で足りてしまうという。120万の県民数に対して、この数はMMAの浸透度の低さを如実に表しているといえるだろう。

対戦相手だけでなく、そのような現実とも戦い続けてきた小蒼は「青森でもやれるんだ」というモチベーションを次世代のファイター達が抱き続けられるために──戦う。


――初めて青森を訪れさせてもらったのですが、まるで格闘技事情を把握しておらず申し訳ありません。小蒼選手が青森にスカーフィストジムを開いたのは、いつ頃なのでしょうか。

「7年ぐらい前ですかね。その前は公共のスポーツ会館のレスリング場を週に3度借りて練習していました」

──公共の施設にレスリング場があるのですね。そもそもMMAを始めたのは?

「23、24歳の時に友達から、『こんなのがあるよ』って総合格闘技のビデオを見せられたんですよ。それが五味隆典さんと佐藤ルミナさんの修斗の試合(2000年12月)で。その試合で勝った五味さんに憧れて次の年に、この人はどこにいるんだって調べ五木田勝さんが代表の木口ワークアウトスタジオに入会しました」

──つまり青森を出て?

「ハイ。仕事と住むところを探して、アッチに行きました」

──もの凄い決断力と行動力ですね。

「でも2年ぐらいですから。本当はもっといるつもりだったのですが、青森に帰省した時に交通事故を起こしてしまって。あの時、同乗していた当時の彼女が青森の人だったので、そのまま青森に留まることになったんです。アレがなかったから、ずっと向うにいたかもしれないです。木口ワークアウトスタジオにはそれだけの短期間しか在籍していなかったので、試合は柔術に出たぐらいでした」

──戻った時、青森でMMAを続ける土壌というのは?

「無かったですね。先輩がスポーツ会館でサークルみたいに遊びでやっていて、そこに自分も遊びに行っていました。当時は俺もプロになるつもりとか全然なかったので。でも途中で、プロになりたいなって思い始めて。当時はMMAをちゃんと知っている人はいなくて。ボクシングや柔道、レスリングをやっている人達と考えながら練習をしていました。

その頃、アマ修斗が八戸で行われていて。パラエストラ八戸の西塚(丈人※11月19日のGFGに52歳で出場、半澤拓也に87秒アームロックで一本勝ち)さんがやっていたのですが、それこそ藤田(成保T-Pleasure代表、GFG主宰)さんとか皆が出ていて」

──そこからプロになったわけですね。いやぁ、歴史が感じられます。

「今も青森県のMMAの常設ジムはうちと五所川原の藤田さんのところ、西塚さん。それと野辺地で魚住(良太)さんがやっているメビウス・スポーツアカデミーの4つぐらいで。あとはサークルが少しありますけど、MMAはまだまだ知名度は低いです」

東北におけるプロ修斗は仙台で行われていたが、震災後は2013年から2016年にかけて青森に移り、弘前、五所川原で公式戦が組まれていた。現在はプロ修斗公式戦ではなく、GFGが五所川原で開催されている。

──ネットで世界中のMMAが視聴できても……。

「今もK-1ですか?って言う人がたまにいますしね(苦笑)。それとプロレスとも……」

──まだ、それを言われてしまいますか……。格闘技とはいえないのですが、Breakingdownの影響でジムに来るような若い世代は?

「何人かいましたけど、そういう子は続かないです。YouTubeで華やかな場面しか見ていなくて。本当に強くなろうと思えば、コツコツと地道な作業が必要なので。そこで嫌になってしまうんでしょうね(笑)」

──それは首都圏も地方都市も共通かもしれないですね(笑)。地方のMMAを考えると、藤田さんが頑張ってくれていても、北陸と東北がエアポケットのような状況かと。同時に地方のジムの所属選手は、試合機会がどうしても限られている。こちらの選手はどのように実戦の機会を得ようとしているのでしょうか。

「年に1回アマ修斗があって、盛岡でも行われています。盛岡は2時間ちょっとで遠くないので」

──……。

「それって僕らからすると遠くない距離なんです(笑)。あと岩手だとブレイブの細川(英司・東北格闘技連合会=グラップリング、MMA、キックの試合を主宰)さんも定期的に大会を開いてくれていますしね。ウチでもブレイブに出たいという子は多いです。

それにプロも今は以前と違い、色々なプロモーションがあるので修斗以外にもウチの選手は出ています。北海道のPFCと繋がっていて、最近は北海道での試合が多いですね」

──格闘技のジムはフィットネスか、選手志向という2つの目的を持った人達がやってくる場所ですが、スカーフィストはどちら系のジムになりますか。

「ウチは選手志向で、フィットネスは少なくて。結果、会員が少ないジムです(笑)。プロは俺と、同い年の大里洋志(GFGのメインで大高幸平にスプリット判定勝ち)、1つ下の黒石大資(11月19日PFC30で、平井聡一郎を破りPFCフライ級王座を獲得)、12月10日のNEXUSでデビュー戦を戦う塩谷優斗、それと吹田琢ですね。デビュー戦の子以外は、平均年齢は高めです」

──首都圏ではNEXUSの出場機会が多い?

「PFC経由でNEXUSということが多いです。PFCでトーナメントがあって、勝つとNEXUSでプロの試合ができるという流れもあるので」

──小蒼選手自身は7月の後楽園大会で、渡部修斗選手の引退試合の相手を務めPFCバンタム級のベルトを取られてしまいました。引退ストーリーに華を添えるような形になり、納得できていない部分もあるかと。

「まぁ、そうッスね。でも何を言っても言い訳になるんで。負けは負けになります」

(隣で話を聞いていた)藤田成保 自分たちがアマチュア修斗を戦っていた頃に、若林太郎さんから「判定になった時点で、何も文句を言うな」と教わってきました。

「そうっスね。それはずっと残っています。判定に文句を言うぐらいなら一本、KOで勝たないといけない」

──そして本部席の前を絶対に横切ってはならない。これこそ太郎さんイズムです。

「ホント、それです」

藤田 でも、やり始めた時に言ってもらえたことって残っています。だから判定になったら、文句は言えない。

「彼の引退試合ですし、判定になったら分が悪いのは分かっていたことですしね」

──判定云々でなく、完全に良き思い出創りの駒にされた。格闘技は思い通りにいかないんだというストーリーを見たかった気持ちは、個人的にありました。記者がこんなことを言ってはいけないのですが……(笑)。

「でも、あの試合は修斗君本人が一番分かっていると思いますよ」

──そんな敗北を経て、次戦の時点では41歳になっている小蒼選手。次は挑戦者決定戦となりました。

「そんなに長くはできないと思っているので、ここでこの機会を貰えたことは有りがたいです。俺がベルトを取ることで、こっちの選手たちも青森にいてもやっていけるんだというモチベーションになると思うんです。NEXUSのベルトを取ったら、次の道も見えてくるし。まぁアンダードッグとして呼ばれることは、慣れっこですしね」

──今もDEEP、パンクラス、修斗を上3つという見方をする現状は残っていますが、そこへの拘りというものは?

「修斗がないと、やっていなかった。修斗には感謝しています。でも、今はもうそういう拘りはないです。それよりも青森で戦いたい。今回はタイミングが合わなかったのですが、GFGで戦いたいです」

──小蒼選手の想いが、青森におけるMMAの普及に通じることを願っています。

「ハイ。自分はコレしかできないんで。本当にコレしかのめり込んだモノがないんですよ」

──では挑戦者決定戦に向けて、意気込みの方をお願いします。

「とにかく今回の試合に勝って河村(泰博)選手に挑戦し、青森にベルトを持って帰りたいと思います」

■NEXUS33メインカード対戦カード

<NEXUSフライ級王座決定戦/5分3R>
荻窪祐輔(米国)
豪瑠(日本)

<NEXUSバンタム級挑戦者決定戦/5分2R>
唐沢タツヤ(日本)
小蒼卓也(日本)

<バンタム級/5分2R>
神部篤哉(日本)
塩谷優斗(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
マシン(日本)
田馬場貴裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
ジェイク・ムラタ(日本)
イ・ヘウォン(韓国)

<フライ級/5分2R>
曾我英将(日本)
鶴屋健人(日本)

<無差別級/5分2R>
Guts(日本)
山本拓海(日本)

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【DEEP117】フェザー級で再出発、上迫博仁「もう一度勝負したくて戻すことを決めた。これは自分との闘い」

【写真】フェザー級での再出発、上迫は「また面白いやつが来たと思ってもらいたい」と語る(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP117で、上迫博仁が韓国のソ・ドンヒョン=ピナクルを迎え撃つ。
Text by Takumi Nakamura

上迫は今年5月に大原樹里の持つDEEPライト級王座に挑むも、判定2-3で敗れて王座獲得ならず。約7カ月ぶりの再起戦はフェザー級に階級を戻しての一戦となる。上迫は階級変更&国際戦でもある再起戦を“自分との戦い”と位置づけた。


――計量前日のインタビューありがとうございます。このあとドライアウトに入ると思いますが、今の体調やコンディションはいかがですか。

「体重調整は結構前から準備をしていて、何の問題もなくスムーズにできている状態です」

――今回は2017年12月以来のフェザー級となります。再びフェザー級での戦いを選んだ理由はなんですか。

「僕も年齢を重ねて、自分が一番勝負していた階級でもう一度勝負したいという気持ちもあったし、僕の中ではライト級に階級を上げたことで何かを諦めた感じがあって心残りがあったんです。僕がこの先どこまでやるかは分かりませんが、これからの格闘技人生の中で勝負したいという気持ちがあったので、もう一度フェザー級に戻すことを決めました」

――フェザー級時代は減量がきつかったイメージですが不安はなかったですか。

「体重調整に時間をかけたのもそうですし、キャリアを積んで知識を増やすことも出来たので(減量方法は)大分変りましたね。それこそ以前は早い段階から水分を断ったりもしていたので(苦笑)。今はそんな無茶な減量はやらないですし、試合に向けた準備も含めて、しっかり出来ました」

――知識とキャリアを重ねてフェザー級が適正だと感じたようですね。

「ライト級は僕にとって少しデカいと言えばデカいんですよ。今は色んな経験を積んで、知識も増やした中では、フェザー級が適正なのかなと思います。あと僕には自分のために格闘技をやっているという気持ちもあるので、自分と勝負するという意味でもフェザー級なのかなと思います」

――5月のDEEPライト級タイトルマッチ=大原樹理戦はスプリット判定で2-3で敗れる試合でしたが、あの試合はどう受け止めましたか。

「実はあの試合くらいからフェザー級に戻すことを考えていたんですよ。だから大原戦は結果は負けでしたけど、自分のなかでは『う~ん…』と思う部分もあったし、あの試合が終わって仕切り直しというか。フェザー級で勝負したいという気持ちもあった分(階級を変える)いい機会だったのかなと思っています」

――今回の試合に向けてどんなことを意識して練習してきましたか。

「そこまで変わったことはしてないんですけど、今回は走りやランニングを結構やりました。自分のファイトスタイル的に足を使いたいというのがあるので、足の強化というか、そのためにたくさん走りましたね」

――上迫選手はNICE BAD GYMの代表でもありますが、選手活動とのバランスは問題ないですか。

「もうジムを出して2年になりましたし、選手とジム運営を並行するうえでのルーティンも出来てきたので、どちらも両立できていると思います」

――対戦相手のピナクルはMMA戦績は5勝2敗1分、これまでTop FC、Angel’s FC、さらにDoubleG FCと韓国MMA団体を渡り歩き、今年4月にはAngel’s FCの代表としてHEATとの対抗戦に出場しています。どんな印象を持っていますか。

「試合映像を幾つか見させてもらって、印象としては気持ちが強い選手なのかなと思います。韓国の選手はそういうイメージがあるし、戦績はともかく油断はできない相手だと思います」

――DoubleG FCをはじめ過去の試合を見ても一発で倒す攻撃力があるので、そこは警戒すべきポイントですよね。

「まさにその通りですね。倒す一発はある選手なので、そういう事故が起きない戦い方をしたいと思います」

――これから再びフェザー級で戦っていく上で、どんな目標を持っていますか。

「正直、具体的な今後の目標はそこまでないんですよ。例えばフェザー級で勝って行ってRIZINに出て…とか、そういうことは考えてないです。自分の力を出せば自然とそこまでいけるじゃないですけど、強い選手と試合を組んでもらったりできるのかなと思います。今の僕は久しぶりのフェザー級ですし、言ってしまえばフェザー級の見習いみたいなものだと思うんですよ。ここから上の選手と試合していけるように頑張っていくという感覚です」

――これまでとは試合に対する向き合い方も変わりましたか。

「昔からそうなんですけど、そこまで相手のことを考えるタイプじゃないんですね。だから本当に自分との戦いだと思います。自分との戦いに勝てば、自ずといいパフォーマンスが出て結果にもつながる。それができればチャンスが来るという気持ちでいます」

――それでは2023年を締める一戦に向けて、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。

「5月のタイトルマッチでは負けちゃって、1年を締める試合が新しいスタートになります。来年いい試合・いいカードを組んでもらえるように、今回はそのきっかけになる試合をしたいです。しっかりKOを狙って、またフェザー級に面白いやつが来たと思ってもらいたいです」

■DEEP 117 Impact視聴方法(予定)
12月10日(日)
午後5時05分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT
午後5分30分~サムライTV

■ DEEP 117 Impact対戦カード

<DEEP暫定ストロー級王座決定戦/5分3R>
越智晴雄(日本)
佑勢乃花(日本)

<フェザー級/5分3R>
上迫博仁(日本)
ピナクル(韓国)

<50キロ契約/5分3R>
パク・シウ(日本)
ハーレイ・クイーン(日本)

<ライト級/5分2R>
川名 TENCHO 雄生(日本)
小金翔(日本)

<フライ級/5分2R>
安谷屋智弘(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
野村駿太(日本)
岩倉優輝(日本)

<58キロ契約/5分2R>
RYOGA(日本)
Max(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
信原空(日本)
内藤大二(日本

<アマチュア・ライト級/3分2R>
コマネチゆうた(日本)
中谷優我(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
安井飛馬(日本)
橋本玲音夢(日本)

<アマチュア・フライ級/3分2R>
琥(日本)
秋元優志(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
荒井銀二(日本)
佐藤フミヤ(日本)

■DEEP TOKYO IMPACTO2023#07視聴方法(予定)
12月10日(木・祝)
午後12時05分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■ DEEP TOKYO IMPACTO2023#07対戦カード

<フライ級/5分2R>
風我(日本)
切嶋龍輝(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
三ツ塚勇介(日本)

<バンタム級/5分2R>
諏訪部哲平(日本)
中務太陽(日本)

<ライト級/5分2R>
倉本大悟(日本)
井上竜旗(日本)

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
京之介(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
梶本保希(日本)

<フェザー級/5分2R>
相本宗耀(日本)
藤岡陸(日本)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
森俊樹(日本)

<フライ級/5分2R>
加藤瑠偉(日本)
吉田悠太郎(日本)

<54キロ契約/5分2R>
大和田光太郎(日本)
與那嶺大輝(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
Mr.サタン(日本)
TAU(日本)

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【Special】K-MMA、2023年・秋。Gladiator024 出場──イ・スンチョル「若松選手の試合を全てチェック」

【写真】脳梗塞がなければK-MMA界の至宝になっていたこと間違いない──あのイ・ユンジュンに似たルックスのイ・スンチョルだ(C)MMAPLANET

日本と韓国、MMAにおいても永遠のライバルである両国。Road FCを頂点とするK-MMAは規模的には日本のRIZINのようなビッグステージを持たない。対してUFCファイターの評価は引退したコリアンゾンビに代表されるように、韓国勢の方が高い。9月のDEEP vs BLACK COMBATで後者が日本の老舗を圧倒した。日韓関係に少し変化が見られるようにもなった10月最終週に訪韓、K-MMAの今を歩いた。
Text by Manabu Takashima

特集「K-MMA、2023年・秋」。第四弾は明日9日(土)に豊中市の176BOXで開催されるGladiator024で澤田政輝と対戦するイ・スンチョルの声をお届けしたい。

キャリア5勝1敗、早熟化の進むK-MMA界では彼のような戦績で国内大会のタイトルに絡むファイターが増えている。そのなかでイ・スンチョルはグラジエイターで戦うことを選択。その先にはONEという目標を持っていた。


──3日前にプサンで行われた(※取材は10月30日に行われた)BIFCにおけるルネ・カタラン戦。ONE世界ストロー級タイトルコンテンダーに71秒で圧勝しました。

「ベテランで尊敬していた選手なので、凄く緊張していました。間合いが良く、自分の打撃がハマり勝つことができました。あの試合前に勝てば日本で試合ができるかもっていう話を聞いていたので、そんな経験が今までになく意識をしていたことは事実です。でもカタランはベテランの選手なので、集中しないといけないと思って戦いました。とにかく、金曜日の試合に勝たないと何も始まらないので、ケガをしようが関係ないという気持ちで思い切り戦いました、」

──屋外の試合で、かなり寒かったです。そこは問題でなかったですか。

「ずっとウォーミングアップをしていたので、試合の時は寒さは感じていなかったです。でも実は今、風邪気味であの寒さが影響しているんじゃないかと思っています(笑)」

──イ・スンチョル選手にとって日本で戦うことは、どのような意味があるのでしょうか。

「フライ級は日本が強いです。試合だけでなく、練習をしに日本に行きたいと思っていました。日本で試合ができることはとても光栄で、日本流の戦い方を学びたいです」

──日本流の戦い方というのは?

「フライ級の日本人選手はグラップリングが強いです。力づくでなく、テクニカルでスピードがあります。そこは自分も修得したいところなんです。自分はONEで活躍している若松佑弥選手の戦い方が好きで、彼のスタイルを研究していました。若松選手の試合を全てチェックして、打撃での出入り、そこからレスリングへの切り替え方が素晴らしくて。若松選手のそんなところを参考にしています」

──そんなイ・スンチョル選手は、なぜMMAを始めようと思ったのですか。

「本格的にMMAを始めたのは、兵役を終えた4年前でした。学生時代にキックをしていた経験もあり、軍隊にいるころに本格的にMMAファイターになろうと思うようになりました。兵役後、プロになろうと調べてDKジムに入門したんです」

──もともとDKジムのあるウィジョンブ市の生まれなのですか。

「テグ近郊の街に住んでいたのですが、兵役のときにウィジョンブの近くに配属され、その近くでジムを探していました。その時にキックを習っていたジムから、DKジムを教えてもらい練習することにしたんです」

──韓国のMMA界は今もフライ級は層が薄いです。フライ級でMMAファイターを目指した時、どこに目標を置いていたのでしょうか。

「自分の場合はどれだけ食事の量を増やしても、体重は60キロまでしか増えなくて。だからフライ級以外に選択肢がなかったです。韓国のフライ級は選手の数が少なく、試合の機会もその分少ないのは承知の上でプロを目指しました。そのことで、MMAファイターになることを諦めたくなかったので」

──現状、韓国国内にもいくつもプロモーションが共存していますが、国内で戦うことと日本で戦うことの違いをどのように捉えていますか。

「日本の格闘技文化は、選手を尊敬する文化なので実力的にも韓国より上だと思っています。今回に限らず、日本で試合をすることは自分の成長に繋がります。経験もつめるので」

──グラジエイターはフィーダーショーであることを明言しています。そのグラジで戦うことで、どこを目指していますか。

「プロMMAファイターなら、誰もがUFCが最終目標だと思います。ただし、今の自分にとって現実的な目標はONEのストロー級で戦うことです。その後、どうなるか分からないですがONEもメジャーの団体で、ONEの選手もUFCの選手に劣っていないと思います」

──そのためにはグラジエイターで結果を残すことがマストだと思います。

「選手は誰でもベルトが欲しいです。それが自分の好きな選手が多い日本の団体のベルトならなおさらです。グラジエイターのベルトが欲しいです」

──その一歩を示す試合で、どのようなファイトを見せたいと思っていますか。

「自分がプロを目指した時から、戦った相手が『2度とコイツとは戦いたくなく』と思うような圧倒的な試合をしようと思ってきました。体力的にも技術的にも──勝敗以上に相手が戦意を失う試合がしたいです。

技術的に? そうですね、これまで打撃戦が多かったですが、本来はグラップリングに力を入れてきたのでグラップリングのせめぎ合いができれば嬉しいです」


■視聴方法(予定)
12月9日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator024対戦カード

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
宮川日向(日本)

<フェザー級/5分2R>
袖裂雄貴(日本)
福山佳祐(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
今村滉(日本)

<GLADIATORライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
田中有(日本)
グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
河名マスト(日本)

<バンタム級/5分3R>
竹中大地(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
上久保周哉(日本)
ペン・ジョウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
中川皓貴(日本)
バットオチル・バットサイハン(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
じゅん(日本)
高橋孝徳(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田政輝(日本)
イ・スンチョル(韓国)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
シン・ジェヒョク(韓国)

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
健太エスペランサ(日本)

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
フェルナンド(ブラジル)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
スモーキー(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
木村柊也(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
伊藤琥太郎(日本)
辻本涼太(日本)

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AB DEEP o ONE UFC YouTube   ザルガス・ズマグロフ マサト・ナカムラ 修斗 福田龍彌

『Naiza FC 55: Erengaipov vs. Fukuda』試合結果/ディアス・エレンガイポフ vs. 福田龍彌 他フルファイト動画

カザフスタンを知るための60章


メインイベント Naiza FCフライ級チャンピオンシップ 5分5R
○ディアス・エレンガイポフ[Dias Erengaipov](カザフスタン/王者)
×福田龍彌[りゅうや](MIBURO/挑戦者、DEEPフライ級暫定王者、元修斗世界同級王者)
判定3-0 (50-45/50-45/50-45)
※エレンガイポフが初防衛

コーメインイベント フライ級 5分3R
○ジャルガス・ジュマグロフ[Zhalgas Zhumagulovv](カザフスタン)
×マサト・ナカムラ(レンジャージム)
1R 1’43” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 12月6日にカザフスタン・アスタナのバリスアリーナで開催された『Naiza FC 55: Erengaipov vs. Fukuda』の試合結果。メインイベントのフライ級チャンピオンシップは福田龍彌がディアス・エレンガイポフに判定負け。コーメインイベントはマサト・ナカムラが元UFCファイターのザルガス・ズマグロフに1R TKO負けしています。



 大会フルファイト動画。続きを読む・・・
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DEEP DEEP JEWELS DEEP117 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o キム・ウジェ 中村真人 佑勢乃花 修斗 川原波輝 本田良介 筋トレ 越智晴雄

【DEEP117】佑勢乃花とのストロー級暫定王者決定戦、越智晴雄─01─「愛媛から東京での試合は初めて」

【写真】故郷でジムを開き、生徒に背中を見せるタイトル戦となる越智(C)SHOJIRO KAMEIKE

10日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP117で、越智晴雄が佑勢乃花とのストロー級暫定王者決定戦に臨む。
Text by Shojiro Kameike

越智は2017年9月にDEEPストロー級王座を獲得し、2度の防衛に成功した。しかし2020年8月、川原波輝に敗れてベルトを失い、以降はフライ級で戦っていた。フライ級GP以降はストロー級復帰を視野に入れ、キャッチウェイト戦で2連勝し、今回の暫定王座決定戦に挑むこととなった。今年7月には地元の愛媛県でジムをオープンした越智に、愛媛での練習環境について訊いた。


――MMAPLANETで前回インタビューさせていただいたのは、DEEPフライ級GPの本田良介戦の時でした。やはりストロー級に落とすと、目に見えて絞り具合も違いますね。

「あぁ、痩せていますか。フライ級の時よりも3~4キロ違いますからね」

――フライ級で試合をする時と今回では、練習時の体重も違いますか。

「試合直前になると体重も違いますが、普段の練習時はそんなに変わらないと思います。ただ、僕もストロー級で戦っていたのが3~4年前なので、記憶も定かではなくて(笑)。もともと試合当日の体重は、ストロー級でもフライ級でも同じぐらいでした。今回はちょっと怖いので、早めに減量しているんですよ。だから今回は、試合当日もそこまで体重は戻っていないかもしれませんね」

――「今回はちょっと怖い」というのは?

「単純に計量失敗が怖いです(苦笑)。去年12月の中村真人戦は55キロ契約で、今年5月のキム・ウジェ戦も56キロ契約でしたから、フライ級と変わらない体重だったんですよ。完全にストロー級まで落とすのは、川原波輝選手に負けて(2020年8月)以来で」

――フライ級で試合をする時は、それほど減量もなかったのですね。

「体重については試合直前に微調整するぐらいで、減量とは呼べない程度のものでした。でも今回、減量はあってもコンディションは良いですね」

――なるほど。越智選手は現在、地元の愛媛県でご自身のジム「Little Giant Gym(リトル・ジャイアント・ジム)」を運営されています。まずはジムについて教えてください。

「今年7月1日、愛媛県松山市にジムをオープンしました。3月中旬に愛媛県に戻って、5月末に試合をしてからまた愛媛でジムのオープン準備があり――という感じで。前回は、試合前の1カ月間は東京で練習していたんですよ。だから愛媛から行って東京で試合をするというのは、今回が初めてになりますね」

――東京と愛媛では、練習環境も大きく変わりましたか。

「やっぱり大きく変わりますね。ジムを始めたばかりで、プロ選手もいないですし。今はパラエストラ愛媛所属の矢野武蔵君という修斗に出ている選手や、愛媛で柔術をやっている友人と一緒に練習させてもらっています。あとは自分自身でコンディションを落とさないように、走ったり筋トレしたり。昼間は自分のトレーニング、夕方からジムの指導というスケジュールを過ごしています」

――……ひとつ気づいたことを言っていいですか。

「はい。何でしょう?」

――本田戦の前にインタビューさせていただいた時より、表情が柔らかくなっていますね。

「えっ、そうですか。アハハハ」

――フライ級GPの時は、それだけ気持ちも張り詰めていたのか。あるいは地元に戻ったことが、それだけ精神的な面で大きく影響しているのでしょうか。

「どうなんでしょうね……。地元に戻った一番大きな理由は、家族や子育て、自分の両親のことでした。MMAを続けていく環境としては、やっぱり東京が一番だと思うんです。でも家族のことを考えると――たとえば実家の近くに住んでいると、僕の両親もすぐ孫と会うことができますし。そこで両親が喜んでくれているのを見ると、地元に戻ってきて良かったなぁとは思いますね」

――フライ級GPの前から愛媛県でジムを開くことはお聞きしていました。そのなかで、フライ級GPに出る最大の理由が「ベルトが欲しい。現役チャンピオンとしてジムを開きたい」ということで。しかし、その夢は叶いませんでした。

「もともとフライ級GPが始まる前に、ストロー級に戻すことを考えていて。でもフライ級GPのオファーを頂いて、僕としてもベルトが欲しい気持ちも強くてGPに出ることを決めました。GP後にストロー級で戦うことを決めたのも、やっぱりベルトが欲しいからです。

チャンピオンになると、自分以上の周りのみんなが喜んでくれる。ベルトを巻くというのが一番分かりやすくて。最近、ウチのジムも若い子——しかも『プロのファイターになりたいです!』という子の入会が増えていて。ジムにベルトを持って帰ってくることで、そういう若い人たちも『愛媛にいてチャンピオンになれるんだ!』と思ってほしいんです。……僕の場合は10年以上も東京にいたので、ちょっと違うかもしれないですけど(笑)」

――アハハハ。それでも現役王者が指導してくれる、というのは地元の若い選手にとっても大きな力になるでしょう。

「そうですね。あとは、やっぱり東京と愛媛ではMMAの認知度も全然違います。でもベルトがあれば、愛媛県で格闘技を見たことがない人たちにも、MMAのことを知ってもらえるんじゃないかと。そういう形で貢献していきたいです」

――今後の愛媛県での活動にも期待しています。試合の話に戻すと、中村戦とキム・ウジェ戦はフライ級時代よりも動きのキレが良いように感じました。契約体重がフライ級リミットとそれほど変わらなかったとはいえ、何か影響があったのでしょうか。

「実は本田さんとの試合から、感覚的な面で変わったんですよ。試合は負けたけど、これまでの試合の中で一番疲れなかったというか。いつもは試合が終わると死にそうな状態になっているのに(苦笑)。

今まで試合になると『殺してやろう』という気持ちになっていました。でも本田さんとの試合では冷静に戦うことができたんです。力みすぎることがなく、おかげで動きも変わってきましたね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
12月10日(日)
午後5時10分~U-NEXT、DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、Samurai TV

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AB ABEMA DEEP K-MMA MMA MMAPLANET o ONE UFC YouTube   オンラ・ンサン キム・ジェヨン 修斗 岡見勇信

【Deep Emotion】自分に克つ──岡見勇信

【写真】この時の岡見は無心だったのか、あるいはこれだけ必死なかに「自分に克つ」という意識を持ち続けていたのだろうか (C)MMAPLANET

「こんな試合が見たいんじゃないぞ!」。12月2日、プロ修斗公式戦「FIGHT&MOSH」のコメイン、岡見勇信✖キム・ジェヨン戦の──確か2Rの途中、岡見が必死にキム・ジェヨンをケージに押し込んでいる時に聞こえた、野次だ。

恐らくは、打撃でガンガンやり合えという意味で野次を飛ばしたのだろう。その声の主とはまるで違った想いではあるものの、岡見勇信であるならばキム・ジェヨンを最初のテイクダウンからコントロールし続け、削る。2Rに入っても同じ展開を続け、あわよくばキム・ジェヨンが気力と体力を切らしてパウンドアウトする。そんな試合が見たかったのも事実だ。

とはいえ15年も16年も昔にオクタゴンのなかで見せたような試合が、この日に岡見ができるとも思っていなかった。


練習仲間の後輩が何と言おうがケージの中でのパフォーマンスは落ちている。加えていえば、今のMMAのテイクダウン防御力と倒されて立つスクランブルの技術の進化を考えると、岡見が当時のようにテイクダウンからコントロールして完封する試合が実現するなどいう楽観論など持てるわけもなかった。

逆に彼が無残な負け方をした時、自分自身の平穏を保つために「フック一発で、心が折れて動きが止まる。そのままTKO負けする」ような試合になると心の準備をし、実際に口にもしていた。何があっても岡見勇信がMMA界に残してきた功績は傷つかない。今、彼がどのような姿を見せようが──あの頃の岡見を知らない連中に、何も言わせてたまるものかという想いと共に。

キム・ジェヨンは、やはり岡見の思い通りになるような戦いはさせなかった。決して輝かしいスポットライトを浴びたとはいえないが、20年に渡りK-MMA界の屋台骨を支えてきたベテランファイターは、岡見戦の前に渡米をしてATTワシントンでファイトキャンプを行っている。NCAAで結果を残したファイターや、ムンジアルで活躍した柔術家と、徹底的に岡見対策をしての来日だった。

極真空手家からウェルラウンダーとなるべきトレーニングを続けてきたキム・ジェヨンにとっても、この試合は自らの総決算として良い。その意地とプライドが岡見のテイクダウンを切り、バックを許しても前方に落としてパウンドを打ちつけるファイトに表れていた。これは危ない。いつ、岡見の動きが止まってもおかしくない。そんなシーンが初回から幾度も見られた。

その度に岡見はキム・ジェヨンと正対して組みつき、あるいは向き合って拳を振るい、両手で圧し払う様な動きを3度も見せた。

「前に出る」ファイト。金網のなかで戦うようになった20年近くも前から岡見が自らに課すことは変わらない。キム・ジェヨン戦前の取材で、岡見はオンラ・ンサン戦の自らのファイトを悔やみ、「自分に克つ」と何度も口にしていた。そうはならない……そう、できない自分になることを誰よりも承知し、恐れているにも関わらず。

ンサン戦は手っ取り早い例えでしかない。前に出る。自分に勝つ。MMAを戦うようになってから、常に思い続けてきた永遠の課題だ。弱い自分に勝つために、UFC世界ミドル級王座に挑戦し、WSOFやONEで戦い続けてきた。それなのに──ンサン戦では、過去最悪といって良いほど自分の弱さを露呈した。

ンサン戦は、完全に自分に負けた。このままでは終われない。ただし、繰り返すと終焉の時を迎えることになる。キム・ジェヨンでなく、自分に負ければ──次はない。日本人MMAファイターの誰もができない戦いしてきた。その思い出とともに、もうケージを下りるのみ。そんな状況下で岡見は時より弱気の顔を覗かせながら、すぐに自らを奮い立たせ、拳を振るい、組みついていった。

岡見のMMAフィロソフィーに打撃戦はあっても殴り合いはない。それでも、殴り合った。

パンチを打たれて間合いを外すのではなく、前に出た。下がっていたらキム・ジェヨンの右ハイでアゴを射抜かれていただろう。

前に出て戦ったから、蹴りをガードできた。ただし、パンチは被弾した。

そして、15分を戦い切り、キャンバスの上で大の字になり、しばらく起き上ることすらできなかった。まさに精魂尽き果てた姿が見られた。

組みへの評価が異様に低くなっている昨今のMMAを象徴しているかのように、ジャッジ……いやサブレフェリーの裁定は割れたが、岡見はスプリットで判定をモノにできた。

MMAは勝敗が全て。勝利以上に大切なモノはない。この軸が崩れると、MMAは殴って、蹴って、行って来いショーに成り下がってしまう。

それは百も承知で、人生は勝ち負けが全てではないと書き記したい。この夜、岡見勇信は自分に克った。彼の周囲には、ここまで思いつめなくても、ビビらなくても、あのような戦いができる人間がいくらでもいる。

でも、岡見勇信は違う。人一倍、恐怖を感じてケージに上がり、そして勝利を手にしてきた。ある意味、自分に勝てなくても試合に勝てるファイトもあった。

以前のように試合で勝てなくなったのは、彼の人生が試合に勝つよりも、本当の意味で勝利が必要なターンに入ったからだろう。それこそが、自分に克つことだった。岡見にとってキム・ジェヨン戦は、試合に負けたとしても、これから生きていくうえで欠かせない大切なモノを手にした戦いとなったはずだ。そのうえで、判定勝ちも手にできた──。この2つの勝利を得て、彼が今後にどのような決断、判断をするのかは分からないけど、最強ではないが最高の岡見勇信を見ることができた──と思う。

「こんな試合が見たいんじゃないぞ!」だって? あんたが見たいモノ以上の戦いを拝めることができたことを──感謝してください。


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AB Black Combat DEEP GFC Gladiator Gladiator024 K-MMA MMA MMAPLANET NavE o RIZIN ROAD FC Road to UFC Special UFC YouTube キム・ミンス キ・ウォンビン チェ・ドンフン チョ・ソンビン ボクシング 久保健太 海外

【Special】K-MMA、2023年・秋。グラジで久保健太戦、チェ・ドンフン「ニャムジャルガルにも勝てる」

【写真】1999年1月2日、ソウル生まれ。ポハンには軍人として赴いた(C)MMAPLANET

日本と韓国、MMAにおいても永遠のライバルである両国。Road FCを頂点とするK-MMAは規模的には日本のRIZINのようなビッグステージを持たない。対してUFCファイターの評価は引退したコリアンゾンビに代表されるように、韓国勢の方が高い。9月のDEEP vs BLACK COMBATで後者が日本の老舗を圧倒した。日韓関係に少し変化が見られるようにもなった10月最終週に訪韓、K-MMAの今を歩いた。
Text by Manabu Takashima

特集「K-MMA、2023年・秋」。遅まきながら第三弾は12月9日(土)に豊中市の176BOXで開催されるGladiator024で久保健太と対戦するチェ・ドンフンの声をお届けしたい。

3月大会でフライ級王座挑戦が決まっていたが負傷欠場、9カ月後に仕切り直しを前にキャリア3戦目でDouble GFCフライ級王者となった24歳のK-MMAファイターはどのような想いで日本で戦う。


――3月のGladiatorでNavE選手に挑戦予定でしたが、足の骨折で出場不能となりました。その後、回復具合はいかがだったのでしょうか(※取材は10月26日に行われた)。

「骨折は足の甲でした。自分自身、凄く試合はしたかったのですが、手術が必要で戦うことができなかったです。今もピンが入っているままですが、ドクターから試合に出ても大丈夫だという言葉を貰っています。鋼鉄が足に入っているので、蹴りでKOできるのではないでしょうか。アハハハハハ」

――……。欠場したタイトル戦でチェ・ドンフン選手の代役で出場したニャムジャルガル・トウメンデムベレルがKO勝ちをしてベルトを巻くと、そのままRoad to UFCのワンマッチ契約を勝ち取りました。ケガをしなければ自分が……という悔しい想いはないですか。

「悔しいと思わないといえば嘘になります。でもケガで試合ができないことはしょうがないです。とにかくリハビリに集中して、さらに強くなろうという気持ちでいました。同時に代わりに出る選手なので、どのような戦いをするのかは気になっていました。モンゴルのチャンピオンということで楽しみでもあったのですが、ニャムジャルガルの最近の試合を見ても自分なら勝てますね」

――凄い自信ですね。今回、久保健太選手が対戦相手候補ということですが(※その後、正式決定)、まず日本で戦うことが再び決まったことについてはどのように思っていますか。

「再びチャンスをくれたGladiatorに感謝しています。今回がタイトル戦でなくても、Gladiatorでの試合に集中しています。Gladiatorモードです」

――そんなチェ・ドンフン選手ですが、MMAを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「自分は軍人で、所属基地がポハンにありました。徴兵期間後も下士官として、軍に残っていました」

――ネトフリでD.Pというチョン・へインが主人公を演じる脱走兵追跡のドラマを視ましたが、体罰やいじめなど本当にあれ程えげつないのですか。

「アハハハハ。アレは陸軍の話で、自分は海軍にいましたので。海軍は陸軍よりも××××(※以下自粛)ですよ(笑)。そのまま軍人として生きていくのかと考えた時に、自分が強くになるにはMMAしかない……男としてMMAのスーパースターになりたいと思ったんです。MMAファイターとして生きていくことを決めました。実際、チームMADポハンに所属し人生が変わりました」

――軍に入る前に格闘技の経験はあったのですか。

「中学時代に柔道をやっていました。ただ初めてMMAを見た時に、これは喧嘩だと思ったので打撃を学ぼうと思い、ジムに入ったんです。で、初めてスパーリングをした時の相手がキム・ミンス館長でした。どれだけ殴られても、最後は殺してやろうという気持ちで挑みましたが、全く近づくことはできずにボコボコにされました(笑)。もう血だるま状態で。『これはしっかりと学ぶ必要がある』と思い知り、そこから気合を入れ直しました。

とにかく夕方にジムに行くとボコボコにされて(笑)、血みどろで家に戻るんです。そんな毎日が続くと、『俺は選手とやっていけるのか。本当に正しい判断をしたのか』と疑問を持つようになったこともあります。でも黙々と練習をしていると1日、1日と成長する自分を感じることができて、試合で結果も残せるようになりました」

――キャリア3戦目でDouble GFCのチャンピオンになり、今は4勝0敗です。正直、経験値としては十分でないという見方もされるかと思います。

「自分のレベルアップのため、そしてプレッシャーを与えるためにGladiatorで戦おうと思ったんです。これからは国内だけでなく、海外でも戦っていきたいので。この世界で成功を修めるには海外で連続して戦っていかなければならない。なのでギアを上げることにしました。これから世界のトップ舞台で戦うために、Gladiatorは良いステッピングボードになると思っています」

――MMAファイターとしての強みはどこだと思っていますか。

「自分はフライ級のなかでも大きい方ではないです。過去4試合とも、相手の方が背が高かったです。日本で戦うかもしれない久保選手はリーチが長いそうですが、ステップを使って久保選手の距離で戦わないようにしようと思います。そうですね、インアウト――出入りが自分の強みです。

足を負傷していたので、ボクシングの練習に集中していた期間がありました。そこで身につけた出入りですが、戦いに幅がなかったのも事実です。今後はグラップリングも交えて、圧力を掛ける試合をしたいです」

――キ・ウォンビン、チョ・ソンビン、パク・ジェヒョクとGladiatorでは韓国人王者が生まれていますす。同じ韓国人選手として続きたいという気持ちは?

「そういう歴史を紡ぐよりも、自分のために頑張りたいと思います。Gladiatorフライ級のタイトルを取ります。期待してください」

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【ONE FF43】バンギギ戦へ、タイガームエタイ所属=本田良介「取ろうとしているのは分かると思います」

【写真】タイガームエタイ、そしてプーケットの空気に溶け込んでいる本田(C)MMAPLANET

12月1日(金・現地時間)にタイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されるONE FF43で本田良介がデヴィッド・バンギギと戦う。

日本を離れ、タイガームエタイ所属となった本田にとっての初戦。その心境をプーケットのタイガームエタイで尋ねた。


──今週金曜日のONE FFでのバンギギ戦、この試合が決まったのはいつごろでしょうか。

「1カ月ぐらい前ですね」

――ONE FFで戦う。本田選手自身は、どのように捉えていますか。

「まぁ、試合をするということですよね(笑)。どうなんですかね……(笑)。ONEという大きな団体のなかの一つの舞台で戦えること。それとルンピニーという舞台で戦えること。僕もルンピニーで試合を観戦したことがあるのですが、あの闘技場っていう感じがする場所でできるということは本当に良い意味でモチベーションになっています。あそこで試合をするんだっていう部分で」

――タイガームエタイの所属なった時、ONE FF――いずれはONEで戦うということを目指していたのですか。

「それは、たまたまです。タイミング的に5月にDEEPフライ級GPの決勝が終わって、タイガームエタイのトライアウトが6月。ちょっと空いたなった感じですけど、単にオファーが来て戦うということです」

――このところ北米階級のフライ級で戦っていた本田選手ですが、今回はONE階級でのストロー級で戦います。多くの選手が北米階級でフライ級の場合、ONEでは61.2キロのフライ級の水抜き減量なしで臨みます。対して本田選手は原則ドライアウト禁止で56.7 キロのままで戦うことになります。

「日本でもストロー級でも戦っていましたし……まぁ、やってみようと。ストロー級は試合の機会が少なくて、タイトルマッチとかも戦っていないですけど、こっちでちゃんと試合ができれば良いのなかなっていう感じで。できそうだからやってみようと思って――でも、調子も良いんですよ(笑)」

――本田選手は正直、減量が厳しそうだった印象があります。

「コロナの時にストロー級で、水抜き減量なしの56.7キロを経験しました。タイに来てからは通常体重が落ちているので、ストロー級で戦えるかなっていうのはありました。言われた体重で戦ってきたので、フライ級で減量が厳しいのかといえば、それは水抜きをして良いから、あの方法で落としていたわけで。そういう体創りをして良いから減量の期間も、練習の仕方も違っていました。だから、今回も水抜き減量なしの56.7キロになっても何も問題ないです」

――プーケットからバンコクに移動しての試合となりますが、その辺りというのは?

「プーケットからバンコクは、福岡から東京と変わりないです。だから、特に変わりはないです」

――日本の時は計量前日に東京に来られることが多かったかと。

「そうですね。1日余分にある形ですけど、どっちもきついから東京への移動もそんなにネガティブな方で考えていなかったです。ONEは水抜きはダメでも、ホテルで試合の準備ができるのでリラックスできる。それで代謝が上がることもあるし、そこはもう人それぞれですよね」

――では対戦相手バンギギの印象を教えてください。

「タフな選手です。どんどんしっかりと組んできて、最後までそうやって勝ち切っている。レコードも9勝2敗で……でも、そういう選手と戦うつもりでタイに来ているので」

――タイガームエタイに移籍して初戦、それだけ注目もされるかと思います。まだ短期間ですが、変化を見せることが期待されます。

「やっぱりフィニッシュ、一本……を取るつもりだし、取ろうとしているのは分かると思います。そこを意識して練習してきました。殴ることができるポジショニングを意識してきたので体の動かし方、ポジションを取る時の優先順位が以前と変わっている。そういうところが終わらせようとしていることにつながると思います」

――では最後に改めて日本のファンに決意のほどをお願いします。

「所属も変わって海外での初めての試合、本当にフレッシュになった僕を応援してください」

■放送予定
12月1日(金・日本時間)
午後9時30分~ABEMA格闘チャンネル

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