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【DEEP JEWELS44】パク・シユンからベルト奪還へ。伊澤星花「DEEPに頼ってもらえて嬉しい」

24日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS44で伊澤星花がDEEP JEWELSアトム級王者パク・シユンの持つベルトに挑む。
Text by Takumi Nakamura

RIZINスーパーアトム級&DEEP JEWELSストロー級二冠の女王として、韓国・Blackcombatに流出したDEEP JEWELSアトム級のベルト奪還に臨む伊澤。今回の王座戦は伊澤自身が望んだもので、試合が決まったときは「DEEPに頼ってもらえて嬉しい」と思ったという。今年からジャパン・トップ・チーム所属となり、打撃スキルも含めた技術の向上に手応えを感じ、静かに闘志を燃やしている。


――昨年大晦日に山本美憂さんの引退試合の相手を務めました。あの試合を振り返っていただけますか。

「複雑な心境でしたね。美憂さんは特別な選手ですし、その選手の引退試合ということもあって、ちょっとなんか…どうしようみたいな感じでした」

――試合後のコメントでも山本さんへの思いを語っていましたが、伊澤選手にとってはどんな存在ですか。

「ずっと第一線で活躍された選手で、本当にレジェンドっていうか、女子の格闘技の先駆者だと思います。」

――初めて会ったときのことは覚えていますか。

「レスリング時代に一度お会いしたことがあったのですが、そのときは全然会話もなくて。ただ私のコーチと美憂さんが仲良くて、その繋がりで私もMMAを始めたんです。それでRIZINの会場で初めてお話させてもらって、すごく気さくでとてもいい人だなという印象でした。大晦日の試合が終わって、KRAZY BEEであったアマチュア大会の時にお会いして『試合、ありがとうね』みたいな感じで声をかけてもらいました」

――山本さんの最後の相手を務めたことで、精神的に変わった部分はありますか。

「もっともっと格闘技を引っ張っていけるように頑張らないとな、と改めて思いました」

――そして今回は2023年5月以来のDEEP参戦、しかもパク・シユン選手とのDEEP JEWELSアトム級タイトルマッチになりました。

「もともと去年9月にDEEPとBlack Combatの対抗戦でシユン選手にDEEPのベルトを取られたときから、チャンスがあれば(シユンと)やりたいということはDEEPに伝えていました。正式に試合が決まって『やっとチャンス来たな』『DEEPに頼ってもらえて嬉しい』と思いました」

――Black Combatとの対抗戦でDEEP勢が苦戦したことをどう感じましたか。

「本当に悔しかったですね。あの日は別の試合を目当てに見に行っていて、そこまで対抗戦に気持ちを入れて見ていたわけじゃないんですよ。でも対抗戦でDEEPの選手が次々に負けているところを見て、ちょっとずつ悔しさが増してきて……最終的にすごい悔しかった記憶があります」

――ではパク・シユンの試合に関しても、大島沙緒里選手が防衛するだろうと思って見ていましたか。

「そうですね。普通に大島さんが勝つと思って試合見ていたのですが、なかなかテイクダウンに行けなくて、結果的に判定で負けてしまって。判定を聞いてるときは私も複雑な気持ちでしたね」

――パク・シユンにはどんな印象を持っていますか。

「印象としては、韓国人らしくテイクダウンディフェンスをしっかりして、打撃でポイントを取っていくスタイルかなと思います」

――シユン選手は大島戦、今年1月韓国での須田萌里戦と試合のたびに強くなっている印象があります。

「何よりフィジカルが強いのかなと思いますね。そこで相手はテイクダウンできなくて…という感じなので。どれだけフィジカルが強いのかは試合にならないと分からないんですが、そこに飲まれないように意識しています」

――DEEPという団体、そしてDEEPのベルトを取り返したいという想いは強いですか。

「私はDEEP JEWELSでデビューして、3戦目でチャンピオンになって。そこからはDEEP JEWELSを背負って戦っているという気持ちが強いです。そこでパッと出てきたBlack Combatの選手にDEEPのベルトを取られてしまったのは、自分が思ってた以上に悔しくて。流出したベルトを取り返しに行くチャンスはなかなか巡ってこないんですけど、今回そういうチャンスをいただけたので、ここはしっかりとものにしたいなと思っています」

――伊澤選手は今年からJTT(ジャパン・トップ・チーム)所属になり、練習環境を含めてどんな変化がありましたか。

「毎日いい練習ができています。特に打撃は改めて基礎から教わることができて、すごく自分の中で納得して理解して、ちゃんと土台ができてきているのかなと思います」

――主に誰にミットを持ってもらう・指導してもらっているのですか。

「基本的に小倉(將裕)さんと、アメリカから帰ってきたエリーコーチにも持ってもらっています」

――小倉トレーナーは対人練習のような実践的なミットを持ちますよね。

「はい。すごく距離感も大事にするミットで。小倉さんのミットをやっていると、スパーリングで相手の打撃をもらいにくくなりましたね。私は不用意なところで動きが止まって、相手の打撃をもらうことが多かったんですけど、同じことをやっているとミットでも小倉さんの返しの攻撃が飛んでくるんです(苦笑)。だからそこをミットでも意識するようになって変わったと思います」

――小倉トレーナー・エリーコーチの2人に指導してもらうことでどんなメリットがありますか。

「小倉さんには距離感や基礎をめちゃくちゃ教えてもらって、エリーコーチからは対戦相手の動きに合わせて試合で使えるような動きを教わっているんです。またエリーコーチに教わったことを小倉さんが分かりやすく噛み砕いくれるので、すごいです」

――ベースのスキルも上げつつ相手の対策もあって、同じ練習でも今までと意味合いが違うようですね。

「はい、全然違いますね」

――組み技・寝技についてはいかがでしょうか。

「組み技に関しては、もともと練習相手が少なかったのですが、JTTには寝技ができる選手が多いので、スパーリングしているだけですごくプラスになりますね。あとは中村K太郎さんがクラスを見ていて、K太郎さんの技術はすごい奥深くて色んなものがあるんです。自分は基礎的な寝技はできんですけど、K太郎さんに教わると考えることが増えて、すごい面白いです」

――JTTほどプロ選手とコーチがいる練習環境は、今まであまりなかったと思います。恵まれた環境で練習できているという実感はありますか。

「選手はもちろんコーチ陣が選手1人1人に寄り添って、試合の戦術や作戦の作り方だけでなく、モチベーションの上げ方や体重の落とし方まで見てもらえるのがすごいと思います。いろんな点からアドバイスをもらえて、すごく充実した環境でやらせてもらっていますね」

――技術・戦術の指導だけでなく、メンタル的なサポートもあるのですか。

「はい。試合前は一番メンタル面が不安定になりがちなのですが、そこをしっかりと調整してもらって、試合までに上げていけるような指導してくれてるので、ありがたいです」

――どうしても1人のコーチが複数の選手を見ていると、そこまで細かく選手の変化を見るのかもしれないですね。JTTではメンタルや体調に合わせて、練習の強度も調整されているのですか。

「自分の疲れ具合や減量の具合を見て、今日は体がきつそうだからこういうメニューしていこうか、そういう調整をしてくれるんです。でもそれは楽な練習をするという意味ではなくて、そのコンディションでマックスできる練習をやる、なんです。だから疲れていても質の高い練習ができるし、自然にモチベーションも上がっていきます。体がきついから練習に行きたくないじゃなくて、きつくてもできることはあると思えるので、毎日毎日練習に行くのが楽しみです」

――こうして話を聞いていても、充実した練習ができているなと感じます。そこも含めて試合自体は楽しみですか。

「そうですね。練習で色んなことをやっているので、全部を見せるのは難しいと思うんですけど、その中でやってきた得意なところを見せられたらなと思っています」

――伊澤選手もキャリアを重ねてある程度完成されていたと思うのですが、自分自身でもまだ自分に伸びしろがあると感じていますか。

「はい。チャンピオンになってからも、ちゃんと練習を続けていたのですが、あまり目標がなかったような感じで。何をすれば強くなれるか分からない状況だったんです。そんなときにJTTに行かせていただくようになって、どのスキルもまだまだだなというのを改めて気づけました。私自身、自分がもう結構出来上がってきてるのかなと思っていたところが、全部変わりました。今私にはすごく伸びしろがあって、練習するのが楽しいですね」

――今回が2024年最初の試合ですが、今年はどんなことを目標に戦っていきたいと思いますか。

「今年は1年を通してすごく成長すると思うので、その成長を毎試合毎試合見せていきたいです。フィジカルから打撃から、寝技もさらに精度上がっていくと思うので、その成長を楽しみにしていただきたいなと思います」

■視聴方法(予定)
3月24日(日)
午後5時05分~DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV、U-NEXT

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【DEEP118】計量よもやま話。青井&福田は新幹線に缶詰め&神田はバスタブ壊れる。次回Black Combatは…

【写真】ただ一人再計量となった江藤だが、余裕でクリア。なお、この時点で青井と福田はまだ計量会場に到着していなかった(C)MMAPLANET

明日9日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP118 IMPACTの計量が8日(土)に新宿区ホテルローズガーデンのオークルームで行われた。
Text by Manabu Takashima

メガトン級王座統一戦、フェザー級&ライト級と3階級のタイトルマッチが組まれている大会の計量は、フェザー級選手権を戦うチャンピオン神田コウヤとチャレンジャー青井人が揃って開始時間に姿を見せないという予想外の状況でスタートが切られた。


神田に挑戦する青井と雅駿介と対戦する福田の関西組は、人身事故の影響で何と米原で1時間に渡り新幹線の中で缶詰状態に。今回はバンタム級に挑む福田は、この4キロ強の減量幅の違いに命拾い。「フライ級やったら、ブチ切れていましたよ」という言葉も、そのフライ級での計量直後のようなかすれ気味の声でなく力のあるものだった。

そんな福田とともに東京駅からタクシーで計量会場に移動しても疲れを見せなかった青井の挑戦を受ける神田も、予期せずアクシデントに見舞われていた。自宅で水抜きに入った神田だが、なんとバスタブの栓が壊れており、お湯が溜まらないという状況に追い込まれる。

その影響で体重を落としきれなかったチャンピオンは、計量会場近くのサウナで最後の1キロを落とし、クリア後もその表情からは安堵と疲れが感じられた。

そんな神田に対し、Black Combatの撮影チームは容赦なくインタビューを始め「フェザー級王者が神田選手との対戦を求めています。どう思いますか」等と明日の防衛戦もお構いなしの質問をする。これには神田に帯同していたパラエストラ千葉ネット代表もラストウィークに入った鶴屋浩代表も苦笑いを浮かべるしかなかった。

そのBlack Combatのブラック代表の姿も計量会場で見られたが、氏は2週間後のDEEP JEWELSにも来日するとのこと。中国のWLFとの対抗戦の計画も進むBlack Combatの次回大会は4月20日に予定されており、ブラック代表によるとDEEPから4人の日本人選手を招聘する予定だという。

イ・ソンハの持つDEEPライト級王座に挑む江藤公洋は、本計量では50グラム・オーバーだったが、最計量では200グラムも落とし余裕でクリア。江藤が所属するHEARTSからは木下カラテ、魚井フルスイングも今大会に出場しており、計量会場にも出場選手だけで現れ、魚井がかいがいしく江藤のサポートをしていた。

またメディアよりも撮影に懸命なパラエストラ八王子の塩田歩代表に4月29日のRIZINフェザー級選手権試合に関してコメントを求めると──。「もう独立していますけど、金ちゃん(金原正徳)と今指導している千裕(鈴木千裕)君があの舞台でベルトを賭けて戦うというのは、本当に嬉しいです。ただ僕はもう100パーセント、千裕君のサポートですから」と言葉が聞かれた。

■視聴方法(予定)
3月9日(土)
午後5時45分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP118計量結果

<DEEPメガトン級王座統一戦/5分3R>
[正規王者]ロッキー・マルチネス:108.5キロ
[暫定王者]酒井リョウ:106.9キロ

<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]神田コウヤ:65.7キロ
[挑戦者]青井人:64.7キロ

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者]イ・ソンハ:70.3キロ
[挑戦者]江藤公洋:70.35キロ→70.15キロ

<バンタム級/5分3R>
福田龍彌:61.5キロ
雅駿介:61.7キロ

<フェザー級/5分2R>
五明宏人:66.2キロ
木下カラテ:66.1キロ

<ライト級/5分2R>
川名 TENCHO 雄生:70.55キロ
倉本大悟:70.8キロ

<バンタム級/5分2R>
平松翔:61.65キロ
魚井フルスイング:61.2キロ

<バンタム級/5分2R>
力也:61.6キロ
小崎連:61.55キロ

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
信原空:66.05キロ
菅涼星:66.15キロ

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【DEEP118】バンタム級進出の福田龍彌─02─「雅選手は努力家。だから僕は試合を楽しむことができる」

【写真】プロフェッショナルファイターとして、MMAを戦う職人としての福田の言葉から気づかされることは多い(C)SHOJIRO KAMEIKE

9日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP118にて、雅駿介と対戦する福田龍彌がインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

福田は1月の平良達郎との練習で「殴り合いの強さ」を再確認したという。殴り合いの強さを生み出す理由の一つは、福田の練習への取り組み方にある。その最たるものがボクシンググローブとMMAグローブの違いだ。バンタム級の戦いでも、殴り合いの強さを発揮できるか。雅のムエタイMMAとの邂逅で、そうした技術ポイントにも注目してほしい。

<福田龍彌インタビューPart.01はコチラから>


――殴り合いといっても、福田選手の場合はパンチをブンブン振り回しているわけではないですよね。振り回す相手に対して、カウンターでインサイドから急所を突くことができる。

「そういう能力がある、とは自分でもそう思っています。みんながガムシャラに打ち合っちゃうときに、ちゃんと相手の動きを最後まで見ることができるというか」

――しかも、そんななかで正確に自分のナックルを当てきることができる。たとえば2月18日のパンクラス大阪大会では、メインとコメインは正確な左ジャブの積み重ねがフィニッシュに結びつきました。

「あぁ、なるほど。まさに基本どおりで」

――はい。UFCを見ると、その正確性は究極的に高まりますよね。試合写真も左ジャブがまっすぐ伸び、ナックルが相手の鼻突を捉えているものばかりで。国内のファイターの中で福田選手は、右ジャブも左ストレートもその正確性が飛び抜けていると思います。

「そうですね。やっぱりパンチについては――僕、ボクシンググローブを着けて練習することが、ほとんどないんですよ。ボクシンググローブでスパーするのは止めました。ボクサーやキックボクサーの人と、ボクシンググローブをつけてマススパーをやることはありますよ。でもガチで倒し合うスパーはやらないです。しっかり当てる練習をする時ほど、MMAグローブでやらな意味ないと思っているんで」

――ボクシンググローブを使わなくなったのは、いつ頃からでしょうか。

「3年前ぐらいじゃないですかね。そもそもパンチの練習って、そんなにスパーは必要ない。MMAファイターはスパーリングをしすぎやと思っています。ボクシンググローブの練習に時間を割きすぎても良くない。確かにそのバランスは難しいところではありますけど、ちゃんと考えて練習しているファイターもいるから。MMAグローブでフォームや当てる時のインパクトの練習をするほうが大事じゃないですか。本来、MMAってジムに持って行く練習用具が少ないはずなんですよ」

――というと?

「持って行くのはMMAグローブ、マウスピース、あとファウルカップぐらいじゃないですか」

――レガースは持って行かないのですか。

「僕はレガースを着けないです。レガースを着けていると、組まれた時の足の抜き方も違ってきますからね。スパーリングで相手に生のスネで蹴られても文句は言わないし、僕も生スネで蹴ります。パンチと同じように蹴りでも思いっきりやらないというか、練習に威力は必要ないと思うんですよ。どちらかといえばフォームやタイミング、距離感、角度のほうが大事で。スパーでそれらを掴むことができていたら問題ないです」

――柔道やレスリングなど組み技競技は乱取り稽古がある影響で、MMAでもいわゆるガチスパーが多くなっているのでしょうか。ジムの指導方針にもよりますが、ボクシングやキックボクシングの場合は練習の中でガチスパーの割合は高くないですよね。

「もちろんガチスパーも大切ではありますよ。でもその割合をMMAに適用するのはどうかな、って思います。ファイターのタイプにもよるけど。組技でも乱取りだけでなく打ち込みがあって、スパーリングばかりしているわけじゃない。でもMMAはスパーが多くなるという面はあって」

――福田選手がタイにいた頃のムエタイジムはどうでしたか。

「スパーはやりますよ。でもスパーの中で、騙し合いみたいなものをメインにしていました。ガツガツと倒し合うスパーは週2回ぐらいったかなぁ。もうだいぶ昔の話ですけど。タイの場合は特にトレーナーさんがミットを持ってくれる量がハンパないから。トレーナーさんがミットで受けながら、しっかりと打ち返してくれるじゃないですか。ミット打ちの中にスパーに近い要素がありますよね。僕とウエタユウ(MIBURO代表)さんのミットも、そんな感じで。自分のファイトスタイルが固まっている選手であれば、実戦に沿ってそのスタイルの質を上げるための練習をするべきやなって思います」

――国内でいえば、リオン武選手はMMAグローブでナックルの当て方が最も巧いファイターの一人だと思います。これは10年前に取材で訊いたことではありますが、リオン選手もボクシンググローブで練習したことはなかったそうです。そして、拳を骨折したこともないという。

「リオン選手は巧いですよねぇ。ボクシンググローブを使わないのも、よく分かります。何が一番違うかといえば、ボクシンググローブってしっかりと握りこまないんですよ。というか、握り込めない。特に親指が浮いた状態になって――その感覚やとMMAグローブでは、しっかり殴れないです。あと骨折も自分は一度ぐらいで、それ以外は怪我をしたことがなくて。

サンドバッグもMMAグローブでやったほうが良いですよ。ボクシンググローブでやると、どうしても腕の振りだけで強く当てようとしますから。すると『バーン!』という表面的な音だけで、みんな酔いしれてしまう。その打ち方では、頭やヒジとか堅い箇所に当たると拳が折れてしまうんです。正確にナックルを当てる感覚も、微妙な拳の握り具合の感覚も身に着かない。僕のことを理解して、大切にしてくれている人にはOFGの練習を推奨していますね。……今日、こういう話で良いんですか?」

――そうした練習の取り組み方こそが、プロフェッショナルファイターの証ではないでしょうか。以前のインタビューで福田選手が仰っていた、「料理している姿を見ていているだけでも面白い」という料理人さんの姿と同じで。

「なるほど。その所作が重要ですよね。ブンブン振り回してKOしているところを切り抜いただけでは、『オレも勢いだけで行けるんちゃう?』と勘違いされてしまう。僕は試合で『福田のテクニックって凄いなぁ』と思ってもらえるようなものを提供したいです。それがプロフェッショナルやし、プロとしてこだわる部分じゃないですかね」

――なるほど。貴重なお話をありがとうございます。そこで次の試合に関してですが、最初のオファーからバンタム級で雅選手と対戦というお話だったのですか。

「最初は1月のBlack Combatが終わるまで分からへん、って感じでした。もちろん雅選手との試合という案も最初からあったでしょうし、たぶんユ・スヨンの試合がどうなるかによって変わるのかなと思っていて」

――今回の試合で重要なポイントは、対戦相手が雅選手であることはもちろん、福田選手がバンタム級で戦うという点だと思います。

「現状、神龍君とのフライ級王座統一戦はないでしょうからね。GPが終わって、フライ級で戦いたい相手もおらへんし。それと最初の話にもあったように、やっぱりカザフスタンの試合からダメージが残っていて。ここでフライ級まで落とすために労力を使うのも違うのかなと思ったんですよ。

僕も30歳を過ぎて、フライ級まで落とした翌日にベストコンディションで試合できるかどうかは――正直言って自信はないです。カザフスタンの経験も生かしたうえで、多少は体格が小さくてもバンタム級で試合をしようと決めました。

もしかしたらバンタム級では組んでグシャグシャにされるかもしれないし、『やっぱりフィジカル差があるよね』と言われるかもしれない。でも僕にとってのMMAは、そういうものだけじゃないと思っているので」

――実際に試合をしてみないと分かりませんが、グシャグシャにされるかどうかは当日のコンディションに依るところも大きいのではないですか。先ほど福田選手ご自身が言われたとおり、フライ級まで落とした翌日のコンディションと、バンタム級で臨む当日のコンディションも違うでしょう。

「ぶっちゃけフライ級の時は、翌日までにコンディションを戻せる自信はなかったです。GP決勝戦はコンディションも最悪で……。体の中で何かが固まっている感覚があったんですよ。呼吸も浅くなっていたりとか。計量後にそれほど食べたり飲み物を摂取していたわけでもないのに。

そこまでの減量をしてまで、フライ級にこだわる気持ちはなかったです。僕はもう名声やタイトルは求めていないわけですよ。とにかく戦うことを生業として、戦いを楽しみたい。でもフライ級で続けると、戦いを楽しむことができないと思って」

――……。

「決してバンタム級をナメているわけじゃないです。バンタム級だと相手の体も大きくて、強い選手も多い。そっちのほうがヒリヒリした試合ができるんじゃないかと思っています。次の対戦相手の雅選手なんて、特に最近は良い勝ち方をしているじゃないですか」

――雅選手もムエタイを生かした自分のMMAスタイルが固まってきて、一気に勝ち星が増えてきたと思います。

「そうそう。ナックモエとかじゃなくて、完全なMMAファイターになっている。レスリングもしっかりしているじゃないですか。最近は首相撲よりレスリング技術のほうが印象に残っていますね。MMAを始めて、本当に一つひとつ積み上げてきたんやなって思います。雅選手は、そういう努力家の面が試合で見えるファイターで。だから僕としては純粋に試合を楽しむことができると思いますよ。雅戦は良いセッションにしたいです」

■視聴方法(予定)
3月9日(土)
午後5時45分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■ 対戦カード

<DEEPメガトン級王座統一戦/5分3R>
[正規王者]ロッキー・マルチネス(グアム)
[暫定王者]酒井リョウ(日本)

<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]神田コウヤ(日本)
[挑戦者]青井人(日本)

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者]イ・ソンハ(韓国)
[挑戦者]江藤公洋(日本)

<バンタム級/5分3R>
福田龍彌(日本)
雅駿介(日本)

<フェザー級/5分2R>
五明宏人(日本)
木下カラテ(日本)

<ライト級/5分2R>
川名 TENCHO 雄生(日本)
倉本大悟(日本)

<バンタム級/5分2R>
平松翔(日本)
魚井フルスイング(日本)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
小崎連(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
信原空(日本)
菅涼星(日本)

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【DEEP118】DEEPライト級王者イ・ソンハ「江藤選手が観客を盛り上げる必要はない。自分が盛り上げる」

【写真】実に落ち着いた立ち振る舞いだったイ・ソンハ。既に30歳、デビュー初戦でキム・サンウク、3戦目でホン・ソンチャンという後のROAD TO UFC出場ファイターに敗れるというK-MMA流の生い立ちを持つ (C)MMAPLANET

9日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP118 Impactでイ・ソンハがDEEPライト級王座防衛戦で江藤公洋の挑戦を受ける。
Text by Manabu Takashima

昨年9月にBlack Combatライト級チャンピオンとして、大原樹理を破り日韓のベルトを巻くこととなった。大原と戦うに当たって3勝2敗のキャリアの持ち主は、DEEPサイドからすれば安パイとして見ていた。

そんなイ・ソンハがスロエフ・ストレッチで完勝し、DEEPのベルトを持って再上陸──江藤戦に向けての心境を効いた。


──3月9日に江藤選手の挑戦を受けます。この試合が決まった時、どのような気持ちになりましたか(※取材は1月20日に行われた)。

「江藤選手はベテランです。これまでレスラーと戦ったことがないので、江藤選手のようなベテランのグラップラーと戦うことで自分の組み技の能力を確かめることができる。それを楽しみに感じました」

──おお。では昨年の9月に続き、韓国ではなくて日本で戦うことになったことに関しては?

「DEEPとBlack Combatの2つのベルトを持っていますが、それだけ自分が往く道が困難になることは理解しています。このベルト2本をどれだけ、持ち続けることができるのか。今後は、それを自分自身で確認していくことになります」

──去年の9月に大原選手に勝利した時、イ・ソンハ選手は3勝2敗という戦績で大原選手が遅れを取ることがないという見方をされていました。

「大原選手が大ベテランだと分かって戦っていたので、プレッシャーもありました。ただ自分もMMAを戦う上でケガが多い方ですし、いつ重篤なケガをするのかも分からない。だから毎試合、『これが最後』という気持ちで臨んでいます。結果、ケージで大原選手と向き合っても怖くなかったですし、大きく見えることもなく戦うことができました」

──スロエフ・ストレッチというフィニッシュが、またインパクトを大きくしました。

「コツコツと積み上げる練習と同時に、チームメイトと動画を見て軽い気持ちで楽しみながら技を研究するということもしています。そこで試したことが、運よく試合で生きた形ですね(笑)」

──そんな風に技を使いこなすことが凄いことだと思いますが、組み技競技からMMAに転向したのでしょうか。

「学生時代は陸上をやっていて、高校の時にキックボクシング、柔道を1カ月ほどやったことがあります。本格的にMMAを始めたのは、兵役後です。ただし、それ以前からMMAに興味はありました」

──憧れの選手などはいましたか。

「マックス・ホロウェイが一番好きな選手でした。ホロウェイは試合の序盤で攻め込まれても、立ち直って戦い続ける。いつも最高の試合をする姿に、憧れました」

──江藤選手はある意味、勝負に徹し切るファイターです。良い試合とかという部分にプライオリティはないかと思います。

「その通りですね。江藤選手の試合は、華がない。ただしスタミナとパワーがある良い選手です。江藤選手が観客を盛り上げる必要はないと思います。そこは自分が盛り上げるので(笑)」

──……。江藤選手をぶつけてくるのはDEEPが本気も本気でベルトの奪回を狙っている。ファン受けする試合よりも、勝負。そういう意気込みで、佐伯さんも組んだのではないかと。

「佐伯さんは自分に投資する意味で、江藤選手をぶつけてきたんだと思いますよ(笑)」

──受け答えの絶妙さはBlack Combatで戦うようになって養われたのですか。

「いえ、そういうことではないです。盛り上げるために口にしているわけでなく、ここまで江藤選手に対して話したことは全て自分の本音ですから。ファイターとしても偽りの姿ではなく、ありのままの姿を見せることが大切だと考えています」

──では江藤選手とのDEEPライト級王座初防戦、どのような戦いを日本のファンに見せたいと思っていますか。

「江藤選手がグラップリングで勝負してくるなら、望むところです。自分のレスリング力をもってすれば、レスリングでも江藤選手を追い込むことができます。グラップリング力をしっかりと日本のファンの皆さんにも見て欲しいです」

──既に日韓で2本のベルトを巻いていますが、MMAファイターとして今後の目標は?

「さきほども言いましたが、自分はケガが多い方で1年で3試合や4試合もすることは難しいと思っています。それでもできる限り長い現役生活を楽しく過ごしたいです。正直、ベルトはそれほど大切なモノでなくて……。MMAは常に進歩するので、自分も成長しないとついていけなくなります。打撃、組み技、色々な勝敗決着があり、全ての学習をしないと最終的には衰えの要因になってしまう。そうならないように練習をすることが、自分にとってMMAを楽しむことに通じています」

──素晴らしいですね。では最後に江藤選手、そして日本のファンに一言を頂けますか。

「江藤選手、あなたの安定感のあるファイトは全てお見通しです。しっかりと準備をして、良い試合をしましょう。ファンの皆さんは、9月よりずっと面白い試合をするので応援してください。そして寒い日が続くので、健康に気を付けてください」

■視聴方法(予定)
3月9日(土)
午後5時45分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

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【Black Combat10】日本勢1勝4敗。しかめっ面の裏にある佐伯さんの本音「プロモーターとして僕の勝ち」

【写真】インタビュー開始直後の表情と、終了時の違い。これぞプロモーター!!(C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)に韓国はソウル・ソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)でBlack Combat10「Night in Seoul」が開催された。
Text by Manabu Takashima

K-MMA界で日の出の勢いを見せるBlack Combatの2024年スタートの一戦は、会場を訪れたファンは20代と10代が占め、明らかに他のK-MMAイベントは違う空気のなかで実施された。日本人選手に対しても、ブラックダイヤモンド=須田萌里、アイアンスパイダー=大原樹理などBlack Combat特有のリングネームをファンは叫び、イベントを彩る一人のキャストとして完全に認識している。

1年間の交流で対抗戦を名乗る必要がないほど、協力体制が整ったDEEPとBlack Combatだが日韓対決になると、圧倒的に日本勢の分が悪い。今大会も5試合が組まれた日韓戦は1勝4敗という散々な結果に終わった。とはいえ、この数字には表れない課題がBlack Combatにも感じられるのも事実──。

ケージの中とケージの外。同大会の閉会式が行われている最中、視察に訪れていたDEEP佐伯繁代表に話を訊いた。

■Black Combat10における、日韓対決結果

<Black Combatフライ級選手権試合/5分3R>キム・ソンウン(韓国)Def.1R1分31秒 by KO駒杵嵩大(日本)

<ライト級/5分3R>ファン・ドユン(韓国)Def.1R2分03秒 by KO大原樹理(日本)

<Black Combat女子級選手権試合/5分3R>パク・シユン(韓国)Def.3-0:30-26.30-27.29-28須田萌里(日本)

<フェザー級/5分3R>パク・チャンス(韓国)Def.3-0:29-27.29-28.29-28中村大介(日本)

<バンタム級/5分3R>山本聖悟(日本)Def.3-0:29-27.29-28.29-28.イ・ソンウォン(韓国)


──対抗戦ではないですけど、事実上DEEP勢の惨敗という形に終わってしまった感があるのですが……。

「頭が痛いねぇ(苦笑)。Xでも色々と書かれていますけど、言われたように今回は対抗戦ではないです。もうBlack Combatの興行の一部として、DEEPの選手が出場しています。だから自分の意識としては、DEEPの負けとかっていうことは余りないんです。でも、まぁそういう風に思われますよね」

──佐伯さん的には今回の日本勢の星取りはどのように予想していましたか。

「う~ん……駒杵(嵩大)選手はぶっちゃけて言うと、普通に勝つと思っていました。大原(樹理)選手もまぁ大丈夫。中村(大介)選手は厳しい。対して須田(萌里)選手は五分五分、山本(聖悟)は勝つと思っていたので、まぁ悪くても3勝2敗は行けるかと」

──結果的に駒杵選手は相手の体重オーバーがありましたが、変則タイトルマッチでありながら敗北した時にはノーコンテストとはならないというルールでTKO負け。日本人選手の勝利は山本選手だけでした。

「ただ須田選手と大原選手に関しては、現状は物言いがついている状況です。須田選手の試合はグローブ掴みの反則。大原選手の試合はストップが早いというところで。

大原選手は、そこまでは良い流れでしたし。ここで1勝4敗になるのか、Black Combatの主催者がどういう判断をするのか──ですね」

──K-MMA界で破竹の勢いがあると見られていたBlack Combatですが、競技運営面という部分で思わぬ落とし穴がありました。メインが3Rで決着がつかず、延長ラウンドに突入して急所蹴りでノーコンテスト。力技が裏目に出たような気もしました。

「まだ2年ですしね。ウチも活動開始当初は、ホントに色々とありましたから。今ではJ-MOCさんがいるけど、ここに来るまでルールを変えたりして。今日も僕だったら『こうするな』というのは持っていても、彼らもまだ経験がないから。

僕は選手を送り出している反面、自分が主催者でもあるから、その側面も見てしまうんですよ。抗議をしましたが、それは選手のためであって。同時に競技運営陣が残念だったという話になると、その残念な状況の団体に選手を出している自分の責任になります」

──そこまで、責任を感じますか。

「まぁ、実際はそうなっちゃう。経験が信用を生むのは絶対で。まだ2年のBlack Combatでこんなことが起こると、アウェイだからっていう話になってしまう。でも、僕らがやっていても外国人選手がアウェイ判定で負けたというけど、J-MOCさんとやっていて、そんなことは絶対にないですからね」

──MMAは判定が割れる競技ですが、近年の日本のMMA大会で力技のホーム判定など皆無です。

「アウェイ判定で負けたというのは、失礼な話ですよ。そういうことができない競技運営陣とやっていますからね。だから、彼らがそういうつもりがなくても経験不足で、このようなことが起こると、韓国ではホーム&アウェイがあって一本で勝たないとダメだとかっていう風になってしまうんですよ」

──そこは避けたいです。

「だからこそBlack Combatも今日のようなことを経験して、成長していってもらわないと。日本人選手の試合でこのようなことを起こった時、『分かっていて、出ているだろう』なんて言われてしまうじゃないですか」

──そうなってしまいますね。なら、出るなという空気ができると本当に台無しで、勿体ないですし。

「そういうことなんですよ」

──と同時に日本勢が挑戦する立場になる流れは止められないのかという気もしました。

「それはですね……僕らも今日、負けるつもりで選手は出していない。ただDEEPのトップはご存知のようにRIZINに行っているので。ファイトマネーに合わせて、選手を出している。それはDEEPもBlack Combatも同じで。団体のトップ全てが出ているわけじゃない。

牛久(絢太郎)選手、元谷(友貴)選手、武田(光司)選手にRIZIN級のファイトマネーを支払うことができれば、皆、出しますよ。でも、それはできない。RIZINとかメジャー団体とは予算が違うから。Black Combat側がどう思っているのかは知らないですけど、僕はやれる範囲でやっているという認識でいます」

──とはいえ、予算内の人選でも勝てるという認識でいたことはなかったですか。

「そういう部分でいえばBlack Combatの方がハングリーな選手が多いですね。それと対抗戦に向けて予選まで開いていて、そこから上がってきた選手は強いです。加えて、韓国の選手は自分の国で戦うとさらに強くなる。日本で戦う時とは違っていますね。

だから僕の意識は協力して、色々なモノが創れているのかなっていうことで。大体、Black CombatにDEEPのチャンピオンが3人いるわけで。今回の大会にもDEEPに出たことがある選手が何人もいて、どっちがどっちというのはなくなって来ていますよね、もう。

3月9日のDEEPでイ・ソンハに江藤(公洋)選手が挑戦して、24日のDEEP JEWELSではパク・シユンで伊澤(星花)選手が挑戦するじゃないですか」

──ハイ。

「今の伊澤選手に勝つようなことがあったら、パク・シユンが世界一ですよ。それは大変なことですよ。

Black Combatでなくても、シン・ユリがRIZINに出る。韓国の皆だって出たいと思っているし、その架け橋になれれば良いですね。韓国の良い選手をRIZINに繋げるというのも。とはいってもBlack Combatも独特な世界観を持っているので」

──それが価値観でもあって。

「そこです。僕らはRIZINがあって、自分らがいるって弁えているじゃないですか。それがRoad FCにしてもBlack Combatにしても自分達がナンバーワンというメンタルでいるから(笑)。そういう時には、彼らは僕らのようにできるのか。

例えば福田(龍彌)選手が3月大会に出場するけど、その次はRIZINかもしれない。色々なところから声が掛かるでしょうし、Road to UFCに出たい選手だっている。だから僕はRoad to UFCを目指す選手は、3月大会に出るのはやめた方が良いという言い方もしています。Road to UFCに出られないなら、5月大会でオファーを出すからと」

──その柔軟性がBlack Combatにあるのか、ということですね。と同時にBlack Combatと今の関係が続くと、日本では難しくてもここで輝く選手が生まれる可能性もあります。

「だからこそ、一緒にやっているわけです。ビジネス面だけでいえば、別に僕に儲けはない。選手として、海外で試合経験を積めるのは良い経験だし、ウチとしても選手を多く抱えているので、こっちでチャンスを得ることができる選手が生まれるのは良いことです。それが僕にとっての利点ですよね。

Black Combatも育成大会を増やしてくプランがあるようで、そこに日本から経験の少ない選手なんかを送り込むことができるよう話しています。ファイトマネーもBlack Combatの予算に合わせて。海外で経験を積みたい選手が、2時間や3時間で来ることができる韓国で試合をすることは凄く良いことだから。そこが僕にとってのメリットですね。だから自腹でここまでくるわけです(笑)。

ぶっちゃけて言うと、ここでまた『DEEPが負けたぁ』とファンが思ってくれるのは、プロモーターとして僕の勝ちなんです。そうやって一つのムーブメントを創っている。9月の対抗戦の負けも、僕からすると『しめしめ』でした(笑)」

──押忍(笑)。大会視察終了直後にありがとうございました。

「これから須田選手と大原選手の件で、色々と話し合わないといけないので。ここからも本番です」

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45 AB Black Combat Black Combat10 DEEP DEEP JEWELS DEEP118 HIME MMA MMAPLANET o RIZIN UFC イ・ソンハ ジアス・エレンガイポフ パク・シユン パク・ジョンウン ユ・スヨン ライカ 伊澤星花 山本アーセン 木下尚祐 江藤公洋 神田コウヤ 福田龍彌 秋元強真 酒井リョウ 雅駿介 青井人 須田萌里 鹿志村仁之介

【DEEP118&DEEP JEWELS44】バンタム級転向の福田龍彌に、雅駿介のムエタイが爆発か! そして、伊澤降臨!!

【写真】福田が階級を変えることで予測できない局面が多く、非常に楽しみな一戦だ(C)MMAPLANET

24日(水)、DEEPより3月9日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP118 Impactの追加カードを発表されている。
Text by Manabu Takashima

既にメガトン王座統一戦=ロッキー・マルチスネス✖酒井リョウ、フェザー級選手権試合=神田コウヤ✖青井人、フェザー級王者イ・ソンハ✖江藤公洋という3つタイトル戦を含む7試合が明らかになっていた同大会に、さらに3つのマッチアップが加わった。

その一つが、福田龍彌がバンタム級に階級を上げて雅駿介と相対するバンタム級3回戦だ。


福田は9カ月をかけて行われたフライ級GPを制し、昨年9月にはRIZINで山本アーセンにTKO勝ちを収めると、12月にはNAIZA FCでフライ級王座に挑戦。結果はジュースパワー全開のジアス・エレンガイポフのテイクダウンの猛威に判定負けを喫した。

それでも「お前なら、ステロイドを打つとUFCでチャンピオンになれるぞ」というカザフスタンのMMA関係者から声を掛けられたという話が伝わってくるほど、強さという面でも中央アジアに足跡を残していた福田。帰国後インタビューでバンタム級転向も示唆していたが、早くも実現することとなった。

対する雅は、2023年は3連勝と右肩上がりの勢いがある。国内ムエタイ三冠王はテイクダウンに圧倒的な強さを見せるようになり、TD&コントロールで3試合連続の判定勝ち──つまりドミネイト力を見せてきた。

とはいっても福田は過去に雅が戦ってきた相手と比較すると、MMAファイターとしての完成度の高さはピカ一だ。テクニシャンながら乱打戦もできる打撃、テイクダウンから寝技に関しても攻防どちらも無難以上にこなす総合力は。GPの各試合を見れば明らかだろう。

気になるフィジカルの差だが、福田の水抜き減量は過酷そのもので、バンタム級の方が無理がないという見方も成り立つ。そんな福田に対してだからこそ、雅の持つ首相撲&ヒジ、ヒザ──そして崩しというムエタイ力が生きるのではないだろうか。ムエタイに頼ることなく、MMAで勝ち続けた1年を経たからこそ、雅のムエタイがMMAで最大限に生きる。そんな時を迎えた──という期待感が確実に持てるのが、今の雅だ。

現在、ユ・スヨンが持つDEEPバンタム級のベルト、国内の情勢を見てもこの一戦の勝者が次期挑戦権を獲得することは間違いないだろう。

この他、17歳の超新星=秋元強真が鹿志村仁之介に挑む一戦と日比野”エビ中”純也✖木下尚祐戦というバンタム級2回戦も決定している。

また3月24日(日)に港区のニューピアホールで行われるDEEP JEWELS44では20日のBlack Combat10で物言いがつく内容ながら須田萌里を破り、Black Combat女子アトム級王座の防衛に成功したパク・シユンが、ついにDEEP JEWELSアトム級王座の防衛戦で伊澤星花の挑戦を受けることが決まっている。

指導者とともにレスリングが強いことで、絶対的に伊澤越えに自信をうかがわせるパク・シユンだが、伊澤のテイクダウンと即・極めサブミッションへの防御力はいかほどのものか──ビッグマウスの真価が問われるタイトル戦だ。

同大会では同じ韓国からパク・ジョンウンも参戦し、HIMEと49キロ契約3回戦で戦う。日韓ストライカー対決という見方もできるが、それだけにパク・ジョンウンのグラップリングに対するHIMEの受けの強さと、ストライカーと対した時の打撃の強さが問われる一戦となろう。

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Black Combat DEEP DEEP JEWELS o RIZIN パク・シユン 伊澤星花 須田萌里

【DEEP JEWELS】伊澤星花3階級制覇へ!パク・シユンと対戦!

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3月24日にニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS 44の対戦カードが一挙に発表されました。粒ぞろいのマッチメイクの中でも特筆すべきなのがパク・シユン(ザ・ジムラップ)×伊澤星花(Roys GYM)のDEEP JEWELSアトム級タイトルマッチです。

RIZINの中でも紛れもないトップファイターの伊澤がDEEP JEWELSへの帰還。しかも顔見せ的なわけでもなく、韓国のBLACKCOMBATに流出したDEEPアトム級王座を奪還するために挑戦者として参戦するというからガチ度の高さが伝わってきます。

対戦するシユンは大島沙緒理と須田萌里というJEWELSのトップ選手を連破した因縁深い相手。大島戦では持ち前のスピードで翻弄して組み付かせず打撃を当てて判定勝ち。DEEP JEWELSアトム級のベルトを奪取して、BLACKCOMBATアトム級王座との二冠を達成しました。

先週行われたばかりの須田戦では須田のフィールドである寝技に付き合わずに判定勝ち。須田の下からの仕掛けを封じるためにロープ掴みの反則があったのではないかと須田陣営が抗議する一幕もあり、対日本人、対DEEP JEWELSの因縁がさらに深まりました。

そのタイミングで迎える伊澤戦。大島、須田のグラップリングも一級品ですが、さらにその上をいく伊澤の寝技にどこまで対応出来るのかは非常に楽しみ。伊澤がシユンを寝かせて極めるのか。シユンがテイクダウンを凌ぐのか。今から胸が高鳴ります。

そして伊澤が勝てばDEEP JEWELSストロー級、RIZINスーパーアトム級に続いて3本目のベルトを奪取。負ければ日本最後の砦が崩壊してBLACK COMBATとの対抗戦は終焉のムードが漂う崖っぷちの試合。絶対に会場で見たい!
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45 Black Combat Black Combat10 DEEP MMA MMAPLANET o キック キム・ミンウ ユ・スヨン

【Black Combat10】激闘の末に――まさかの延長戦、ユ・スヨンのローブローでキム・ミンウは立てずNCに

【写真】この直撃から結果発表まで、時間を掛ける必要などなかった(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
– ユ・スヨン(韓国)
NC
– キム・ミンウ(韓国)

どっしりと腰を落として構えるミンウ。スヨンが左ミドル、右カーフキックを蹴る。ミンウも右カーフを返し、スヨンはジャブからダブルレッグに入る。ボディロックでケージに押し込むスヨンだが、ミンウが離れた。

試合がスタンドに戻ると、ミンウが右ロー。スヨンはそこに左ストレートを伸ばす。スヨンが左ミドルを蹴ると、ミンウがワンツー。スヨンは丁寧にジャブ・左ミドルを当てる。ミンウもパンチをまとめて左ハイにつなげる。スヨンは左をタイミングよく当ててミンウのバランスを崩すが、ミンウもスヨンの左ミドルに右ストレートを合わせ、スヨンの腰が落ちる。

一気に連打をまとめるミンウ。立て直したスヨンはダブルレッグへ。ミンウが深く組ませず、すかさずバックについてテイクダウンするが、正対したスヨンがインサイドガードでトップキープする。この態勢のままラウンド終了となった。

2R、両者のジャブが交錯する。スヨンはジャブからテイクダウンを狙い、右カーフを蹴る。ミンウも右カーフを蹴り返し、時折構えをサウスポーにスイッチする。スヨンは左ミドルを蹴って、右カーフにつなげる。ミンウは射程の長いワンツーを当て、こちらも右のカーフを当てていく。

プレッシャーをかけるスヨンが右アッパーを当てると、左のパンチを見せてからダブルレッグで組み付く。ケージに押し込んだスヨンはシングルレッグに切り替えるが、ミンウも倒れない。試合がスタンドに戻るとスヨンはジャブでリズムを作り、右のスイングフックを狙う。

さらにスヨンはサウスポーにスイッチしてワンツーを伸ばすと、左の三日月蹴りをボディに突き刺す。ミンウも右ストレートから左フック、右カーフ、左のテンカオ。終盤、スヨンはサウスポーにスイッチして右ジャブを当てた。

3R、スヨンが左ミドルから右ストレート。ミンウはジャブを伸ばし、スヨンがパンチで入ってくるところに右アッパーを狙う。ミンウはジャブと右カーフ。スヨンは変わらずジャブを当てつつ、スイッチしたミンウに右ミドルを蹴る。

オーソドックスに戻したミンウは右ローを蹴って、スヨンの前進に左フックを狙う。スヨンはミンウの右カーフを足を引いて空振りさせ、ジャブから前に出る。単発ながら飛び込むような右ストレートを放つスヨン。サウスポーにスイッチし、ミンウが右ミドルを蹴ると左ストレートを狙う。

残り30秒でスヨンはダブルレッグも見せつつ、右ストレートから左アッパーを突き上げる。ミンウも返しの左フックを狙うが、スヨンはバックステップでカウンタ―を許さない。ここで試合終了となり、このままジャッジの採点に入るかと思われたが、なんと試合は延長戦へ。

延長R、ミンウがじりじりと前に出る。スヨンは右カーフを蹴ると、ケージ内をサークリングする。ミンウは右フックを見せ、サウスポーにスイッチして前に出る。スヨンはサークリングしながら右ミドル。インローを蹴ると、これがローブローとなり、ミンウはその場に倒れ込んで苦悶の表情を浮かべる。ドクターもケージに入り、処置を続けるが、ミンウは立ち上がることが出来ない。

長い長い休憩時間のあと、担架がケージ内に運び入れられた。結果はノーコンテストに。ユ・スヨンは「こんな形で終わってしまって、見に来てくれたお客さんに申し訳ない。3月にDEEPで防衛戦が予定されているが、今後どうなるか分からない」と語り、ケージを下りた。


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45 Black Combat Black Combat10 MMA MMAPLANET o シン・スンミン ソン・ユチャン ブラック

【Black Combat10】シン・スンミンの左右フックは届かず。TDで優位のソン・ユチャンが新王者に

【写真】ブラック代表と新王者ソン・ユチャン(C)MMAPLANET

<Black Combatフェザー級選手権試合/5分3R>
ソン・ユチャン(韓国)
Def.3-0:30-27,30-27,29-28
シン・スンミン(韓国)

ソン・ユチャンが一気に距離を詰めたが、シン・スンミンがプレスをかける。ボディロックで組んだソン・ユチャンは幾度もグラウンドに持ち込むも、シン・スンミンが立ち上がる。離れたシン・スンミンのパンチがヒット。ソン・ユチャンもフックを返すが、シン・スンミンが左右フックを振って下がらせる。ソン・ユチャンにケージを背負わせたシン・スンミンだが、ソン・ユチャンも右ミドルを決める。さらに右ロー、右カーフを当てるソン・ユチャンが距離を取った。

シン・スンミンが前に出て来ると、右の打ち下ろしを合わせに行く。互いにパンチを振り合うが、ソン・ユチャンの左ジャブがシン・スンミンの顔面を捉える。フックを上下に散らしたシン・スンミンがケージに押し込むも、ソン・ユチャンがボディロックからテイクダウンを奪い、バックコントロールでラウンドを終えた。

2R、シン・スンミンが前に出ると、ソン・ユチャンが距離を取りながら右ショートを合わせず。構わずシン・スンミンが組みに行ったが、反対にソン・ユチャンがボディロックからバックを狙い、崩していく。そしてボディロックから尻もちを着かせたソン・ユチャンが、バックコントロールに行くも、ここはシン・スンミンが離れた。ソン・ユチャンは右ストレートを受けながらも、効いていないとばかりに両手を広げる。

さらにシン・スンミンの左ミドルをキャッチして崩しに行く。サークリングを続けるソン・ユチャンは右カーフ、インローを効かせ、シン・スンミンがバランスを崩す。シン・スンミンはケージに押し込んだが、ソン・ユチャンが差し返してボディロックからバックを狙った。シン・スンミンが正対しようとしたところで、ソン・ユチャンは離れながら右ヒジを打ち込んでいった。

最終回、ソン・ユチャンがワンツーからシングルレッグを狙ったが、これはシン・スンミンが離れた。両者ケージ際で左右フックを振り合ったあと、ソン・ユチャンの右の打ち終わりに、シン・スンミンが左フックを当てる。シン・スンミンの右カーフも効いてきたか。ローの交錯から右クロスを当てたシン・スンミンが、左フックでソン・ユチャンの動きを止める。ソン・ユチャンは右跳びヒザというよりジャンプを見せるも届かず。

前蹴りでシン・スンミンの前進を止めにかかるが、シン・スンミンはテイクダウンに失敗してグラウンドで蹴りを受けても、シン・スンミンの足にしがみつき立ち上がる。シン・スンミンボディ攻撃を受けてダウンしても、レフェリーは試合を止めない。なおも前に出続けるシン・スンミン。ソン・ユチャンはまたもジャンプを見せて試合終了のゴングを聞いた。

裁定は2人のジャッジがフルマークをつけるユナニマスで、ソン・ユチャン新フェザー級王者に。ここで同級8位のジ・ヒョクミンがケージインし、乱闘が展開された。一方、敗れたシン・スンミンは「ヒザが何度も抜けていて、1カ月前にヒジも怪我していた。自分はケージで死にたい。でも、ろそろ引退も考える」と語りケージを後にした。


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45 Black Combat Black Combat10 KOMA MMA MMAPLANET o キック キム・ソンウン 駒杵嵩大

【Black Combat10】駒杵がTD奪うもキム・ソンウンのペダラーダで沈み、フライ級王座は空位に

【写真】(C)MMAPLANET

<Black Combatフライ級選手権試合/5分3R>
キム・ソンウン(韓国)
Def.1R1分31秒 by KO
駒杵嵩大(日本)

計量オーバーのキム・ソンウンに対し、会場から一斉にブーイングが浴びせられる。駒杵には日本語で「がんばれ!」という声援が送られた。試合が始まると、キム・ソンウンが右サイトキックを繰り出す。一度距離を取った駒杵は、ジリジリと距離を詰め、ダブルレッグからボディロックに切り替えてキム・ソンウンをケージに押し込む。そしてボディロックでテイクダウンした駒杵は、右足を絡めるキム・ソンウンを鉄槌で削る。キム・ソンウンは下から腕十字を仕掛けるも、駒杵は上体を起こして潰しにかかる――その時、キム・ソンウンの右足が駒杵のアゴを捉えた。この一撃で駒杵はダウンし、レフェリーが試合をストップした。

悔しい表情を浮かべる駒杵の横で、キム・ソンウンが笑顔でインタビューに答える。試合結果はキム・ソンウンのKO勝ち。Black Combatフライ級は空位となっている――。


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