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【DEEP114】野村はカーフで動きを止められず。江藤がドミネイトして最大4ポイント差の判定勝ち

【写真】とにかく江藤のコントロールが強い(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
江藤公洋(日本)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27.
野村駿太(日本)

野村が右ストレートから右ロー、右アッパーと連打を繰り出すが、江藤がダブルレッグで組みついた。グラウンドに持ち込んだ江藤がバックマウントを奪い、野村の体を伸ばす。江藤は野村にワキを開けさせ、細かいパンチを打ち込んでいく。野村の右腕を抑えた江藤が、しっかりと体を伸ばしていく。左のパンチで削る江藤は、4の字ロックから左腕を野村の首に回してRNCへ。野村が腰を上げて振り落とそうと試みるが、江藤は野村の左腕を抑えてバックマウントをキープする。再びヒザを着いた野村を削り続けた。

2R、野村が右インローを当てる。距離を取ってサークリングしながら、右ストレートを突き刺した。野村が前に出ると、江藤も組みつこうとするが野村が右ショートを叩き込む。さらに足を使いながら右ヒジを繰り出す野村。江藤は頭を下げて距離を詰めるが、そこに右を打ち下されてしまう。ボディロックで組んだ江藤がケージ際で野村に尻もちを着かせた。

野村の左腕を抑えた江藤が、右足を差し入れてパンチで削る。右腕を野村の顔にかけてパンチが当たる位置に寄せる江藤。野村は右足を封じられて動けない。やや疲労が見える野村が江藤の右リストを取るも、すぐに腕を抜いた江藤が削りながらバックマウントへ。1Rと同じく、野村が腰を上げてもポジションをキープして殴り続けた。

最終回、野村が足を使って、周りながら右ストレートを伸ばした。右ハイ、右ローを散らしつつ、パンチを当てると江藤の動きが止まる。しかし江藤がパンチをもらいながらもダブルレッグで組み、グラウンドに引きずりこんだ。すぐにバックマウントへ移行した江藤は野村の右手を抑え、体を伸ばしてパンチで削る。

連打を受ける野村の動きが止まった。江藤のラッシュが激しくなると、止められまいと野村も動きを見せるが、体勢を入れ替えることはできない。起き上がろうとした野村の右足を抑え、さらに左手を制した江藤がパンチで削り続ける。野村が大きく口を開けた。江藤はサイドバックから野村の動きを潰して、そのまま試合終了のゴングを聞いた。

江藤が野村をドミネイトし、ジャッジが最大4ポイント差をつける判定勝ちを収めた。


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【DEEP114】スクランブル発進=劉獅と対戦、松嶋こよみ「73キロ契約ぐらいまでなら戦おうと」

【写真】非常に静か。これです(C)MMAPLANET

2日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTでガブリエル・シウバが来日せず、松嶋こよみは劉獅と戦うこととなった。

試合の2日前の対戦相手の変更は、試合に出るという視点で捉えると急遽代役出場を飲んだ劉獅に救われたことになる。

そんな状況下で、熱い想いをぶつけてくる劉志に対して松嶋は「あの熱さがムカつく」と無慈悲とも取れる表情で冷たく言い放った。


──明日の試合、ガブリエル・シウバが来日せずに劉志選手と戦うことになりました。8月27日のRoad to UFC準決勝大会のワンマッチ出場を狙うなら、とにかく、このタイミングで試合をすることが必要だった。そういうなかで対戦相手の変更は大きな問題ではないでしょうか。

「いや、そんなことはないです。なんせ試合の2日前になって、色々と起きたわけですし。相手が来なくなって、北岡さんからはNARIAGRI、2週間後の呼ぶこともできるかもしれないということを聞かされました。それでも構わないですと返答した一方で……Road to UFCの準決勝大会に出られるのか、出られないのかモヤモヤしていたので2週間遅れるよりも、ここで代役を探せないですかという風にも伝えました」

──シウバが前日に来日し、当日計量の71キロで戦うという案もあったようですが。

「僕のところには、その話が届く前に向うが来ないという状況になっていたようです。でも、それで来日していたら当日計量の71キロでも全然やっていました。それに北岡さんには代役の選手を探してもらえるなら、ライト級でも軽い選手ならやりますと言っていて……73キロ契約ぐらいまでなら戦うつもりでいました」

──そのような状況でフェザー級の劉獅選手と、68キロ契約で戦うことできるようになりました。こういう状況では、対戦相手に感謝の気持ちを抱いてしまうようなことは?

「今は全くないです。むしろ、あの熱さがムカつく感じすらしています。だって、こんなことがなければ僕と戦うことはできない選手ですよ。それだけの差があると思っています。言い方は悪いですけど、あれだけの熱量をこの状況で決った試合でぶつけられると……気持ち悪いなって思ってしまいます(笑)」

──ろくでなしですね(苦笑)。ただしケージのなかではそのような精神性が、欠かせないのだと思います。

「受けてくれたことには感謝しています。ただ、あの熱は要らない。ただの試合でしかない。それ以上、何もない試合なのにあの熱さは勘弁してほしいです。繰り返しますけど、試合をしてくれることは感謝しています」

──そう、その言葉です。冷静にボロクソにいう。北岡選手にはツイッターで否定されましたが、荒ぶって欲しいというのはそういうことだったんです。

「ああ……。僕は荒ぶるということが、何を指しているのかは理解しているつもりでいました。Road to UFCの時、そういう気持ちが見えなかったということだと」

──冷静でいるのは当然ですが、あの時は強い気持ちが見えなかった。

「分かります。もちろん、喧嘩をしちゃいけないので北岡さんが言っていることも分かります。結局は自己責任、自分がやりたいように試合をやりたいと思っています。それこそ簡単にKO勝ちはしないです。自分の練習でもあるという意識で戦おうと思っています。色々と試したいこともあるので、そのなかで強さを見せられれば良いですね」

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP114計量結果

<DEEPメガトン級選手権試合/5分3R>
酒井リョウ:108.75キロ
水野竜也:105.05キロ

<68キロ契約/5分3R>
松嶋こよみ:67.75キロ
劉獅:67.9キロ

<ライト級/5分3R>
江藤公洋:70.7キロ
野村駿太:70.7キロ

<フェザー級/5分2R>
五明宏人:66.15キロ
海飛:66.1キロ

<バンタム級/5分3R>
力也:61.55キロ
窪田泰斗:61.6キロ

<ライト級/5分2R>
小金翔:70.6キロ
泉武志:70.65キロ

<バンタム級/5分3R>
平松翔:61.6キロ
雅駿介:70.65キロ

<バンタム級/5分2R>
日比野“エビ中”純也:61.6キロ
鹿志村仁之助:61.45キロ

<60キロ契約/5分2R>
朝比奈龍希:59.8キロ
秋元強真:59.55キロ

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【DEEP114】松嶋こよみとの対戦を望み続けてきた──劉獅「格闘技って、一番強くなるためにやるもの」

【写真】覚悟の決った表情をしていた (C)MMAPLANET

2日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTで急遽、松嶋こよみと戦うことが決まった劉獅。

「一番強くなるために格闘技をやっている」と言い切った劉獅は、この試合後にフェザー級の図式を一新するために松嶋こよみに挑む。


──急遽、松嶋こよみ選手と戦うことが決まり計量をクリアしました。

「私の状況ではあまりチャンスが回ってくることはないので、いつでも試合ができる状態にしていました。それが松島選手と戦えるということで、メチャクチャ怖いですけど、メチャクチャわくわくしています」

──スタンバっていた甲斐があったと。

「松嶋選手がDEEPに出る。でも対戦相手は見つからないという話を聞いて、すぐに佐伯さんに連絡させてもらったんです。『戦わせて欲しい』と。僕は断っていないということを公にしたかったです。でも余計なことを言ってDEEPの運営に迷惑を掛けられないので、ずっと黙ってはいたのですが……。

出して欲しいというアピールは、直接していました。結局、松嶋選手が外国人選手と戦いたがっているということで……諦めかけていたのですが……。ただ大会が近づいてきて『ビザの問題で来日できないときは用意してほしい』と言われたと思ったら、結局ビザが取れそうだと今週の初めに聞いて……テンションが凄く落ちました(笑)」

──一度は30日の大阪大会で試合が組まれる方向で話が進んでいたのが、急転直下の決定。精神的に上下があったのではないですか。

「全く問題ないです。それだけ松嶋選手と戦うことへの想いが強かったので。大阪大会に出場する話が進むなかで、どのタイミングで、どんな条件でも松嶋選手とはやる気でした」

──そこまで戦いたい気持ちを持っていた劉獅選手ですが、他の選手が断ったと聞いた時はどのような気分だったのでしょうか。

「そもそもなんのために格闘技をやっているのかと思いました。アマチュアじゃないんだから。僕のなかでは格闘技って、一番強くなるためにやるもんなので。強い選手との試合を断るっていうのは、何を想って格闘技をやっているのかって。明日、皆が恐れるぐらい強い選手と戦うことができる。正直、メチャクチャ怖いです。怖いですけど、メチャクチャわくわくしています。僕が松島選手を倒すようなことがあれば、フェザー級の図式が一気に変わってくるので、このチャンスを絶対に掴みたいです」

──この試合を受けたことで、これからも劉獅選手への注目度は変わってくるかと思います。

「松嶋選手と戦うことだけで認められるのではなくて、明日は絶対に見ている人が面白いと思う試合をします。テイクダウンされて漬けられるという試合にはならないです。自分から絶対に仕掛けます」

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP114計量結果

<DEEPメガトン級選手権試合/5分3R>
酒井リョウ:108.75キロ
水野竜也:105.05キロ

<68キロ契約/5分3R>
松嶋こよみ:67.75キロ
劉獅:67.9キロ

<ライト級/5分3R>
江藤公洋:70.7キロ
野村駿太:70.7キロ

<フェザー級/5分2R>
五明宏人:66.15キロ
海飛:66.1キロ

<バンタム級/5分3R>
力也:61.55キロ
窪田泰斗:61.6キロ

<ライト級/5分2R>
小金翔:70.6キロ
泉武志:70.65キロ

<バンタム級/5分3R>
平松翔:61.6キロ
雅駿介:70.65キロ

<バンタム級/5分2R>
日比野“エビ中”純也:61.6キロ
鹿志村仁之助:61.45キロ

<60キロ契約/5分2R>
朝比奈龍希:59.8キロ
秋元強真:59.55キロ

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【DEEP114】計量終了 ウルトラマンポーズの後輩・海飛のエールに──先輩・江藤公洋は……

【写真】ウルトラマンのポーズを取った海飛(C)MMAPLANET

明日2日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTの計量が、1日(土)に新宿区ホテルローズガーデンのオークルームで行われている。

松嶋こよみ注目のDEEP初陣は対戦がガブリエル・シウバから、劉獅に変更され68キロ契約となり、ともにパスしている。


今大会は2回戦も充実のラインナップが揃っており、第2試合で日比野“エビ中”純也と対戦する鹿志村仁之助は「試合順とか気にしていないです。前回の試合で負けているし、ここから巻き返します」とのこと。

その鹿志村、宇佐美正パトリックと計量会場に訪れえいたが、「パトリックとの練習で苦手分野がバッチシ、克服できています。あとは極めに行くので、スタミナの配分をしっかりします」といつも通り、自信満々で明日を迎える。

打撃に関して、どれだけ伸びているのかパトリックに尋ねると、「良くなっていますよ。僕も寝技をガンガン練習していますし、レスリングも習いに行っているん」と鹿志村のことはそっちのけで、自身の充実振りを語っていた。

同じく2回戦で五明宏人と戦う海飛は計量台の上でウルトラマンのポーズを取り、「勝って江藤さんに繋げる」とコメントしたが、当の江藤公洋は計量を終えて一息、松嶋と談笑しており──このエールは残念ながら届いていなかった……。その海飛、とにかく「反則だけはしない」と実弟・天弥の前回の敗北をちゃかす余裕を見せるなど、リラックスできている様子だった。

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP114計量結果

<DEEPメガトン級選手権試合/5分3R>
酒井リョウ:108.75キロ
水野竜也:105.05キロ

<68キロ契約/5分3R>
松嶋こよみ:67.75キロ
劉獅:67.9キロ

<ライト級/5分3R>
江藤公洋:70.7キロ
野村駿太:70.7キロ

<フェザー級/5分2R>
五明宏人:66.15キロ
海飛:66.1キロ

<バンタム級/5分3R>
力也:61.55キロ
窪田泰斗:61.6キロ

<ライト級/5分2R>
小金翔:70.6キロ
泉武志:70.65キロ

<バンタム級/5分3R>
平松翔:61.6キロ
雅駿介:70.65キロ

<バンタム級/5分2R>
日比野“エビ中”純也:61.6キロ
鹿志村仁之助:61.45キロ

<60キロ契約/5分2R>
朝比奈龍希:59.8キロ
秋元強真:59.55キロ

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【DEEP114】「テイクダウンされた後? 楽しみにしてください」。江藤公洋戦へ、野村駿太─02─

【写真】5試合連続で、その手を挙げられることとなるのか。今後のキャリアアップに大きく影響する江藤との一戦だ(C)MMAPLANET

7月2日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114で、江藤公洋と対戦する野村駿太のインタビュー後編。

連勝中の野村と江藤が激突するという、まさに次期ライト級挑戦者決定戦の意味合いも持つマッチメイク。野村は小金戦川名戦を経て、どのように成長してきたのか。自身のMMAにとって大きなベースとなる空手と、BRAVEで鍛え上げられた組みの力について語る。

<野村駿太インタビューPart.01はコチラから>


――小金戦では対格差とキャリアの差がある元ZST王者を相手に見せた、最初に効かせてからフィニッシュに持ち込むまでのラッシュは、とても印象深いです。

「正直なことを言うと、あの試合は『なんで小金選手は自分との試合を受けてくれたんやろうなぁ?』と思っていたんです。それだけキャリアが違っていたので。だから僕も、自分が負けることなんてイメージせずに、思いっきり戦うことができました」

――小金戦は伝統派空手らしい出入りの激しい打撃で仕留めました。続く川名戦は、一つの課題と思われたテイクダウンディフェンスやケージレスリングに対する成長も見せることができたのではないですか。

「川名選手との試合は、危なげなく勝てたという面は良かったです。でも途中で僕のほうが『これはテイクダウンされないな』『相手の打撃も大丈夫だ』という気持ちが生まれちゃったんですよ。それで自分から動いて打撃を当てる、っていう試合にできなくて。僕の中では課題が残る試合内容でしたね」

――なるほど。野村選手にとっては安全に試合を運びすぎたのでしょうか。

「それもありますし、逆に狙いすぎちゃった部分もありました。倒されない、打撃も大丈夫——で、タイミングを見て打撃を合わせようとしすぎて行けなかったというか(苦笑)。力みすぎたんですね。いつもなら自分から展開を創ることができた場面でも、相手に合わせすぎちゃいました」

――次の試合も江藤選手はそれだけ組みのプレッシャーが強いので、野村選手のほうから打撃を狙いに行けるかどうかが重要になりますね。

「自分が打撃で、江藤選手がどれだけテイクダウンを取りに来るか、というのが一般的な見方だと思います。でも、それってお互いの得意なところだけを見た結果なんですよ。得意じゃない展開の対応力が、お互い勝つために重要になります。それが自分にとっては、テイクダウンディフェンスが一つですね」

――さらに言えば、江藤選手が相手の場合はテイクダウンされた後の考えなければいけないように思います。なにせテイクダウンとトップキープが強い。その状態から野村選手がどうエスケープするのか。

「江藤選手はパワーもありますからね。ぜひそこも楽しみにしていてください。作戦のこともあるので、細かくは言えないですけど(笑)」

――何よりBRAVEというジムが、レスリング出身選手ばかりですからね。

「それは本当に――試合で抑え込まれたところからエスケープできるのは、『BRAVEにいて良かったなぁ』って思います。BRAVEで打撃系競技からMMAを始めたのは、僕と上田幹雄さんぐらいですかね。実は上田さんとはBRAVEに入る前に、一緒に練習したことがあるんですよ」

――それは空手時代に上田選手と練習していたということですか。

「はい。東京オリンピックの前に全日本空手道連盟と極真会館が友好団体化したじゃないですか。その時、僕と(五明)宏人先輩がいた帝京大学の空手部に、上田さんが練習に来ていたことがあって。まさかBRAVEで一緒に練習することになるとは思いませんでした」

――今大会で野村選手と揃い踏みとなる五明選手と、現在も交流はあるのですか。

「連絡を取り合うことはあります。やっぱり身近に同じ空手出身のMMAファイターがすくいし、意見を交換することはありますね」

――なるほど。では江藤選手の印象を教えてください。

「組みが強いし、その組みの強さを支えるフィジカルが日本のライト級の中でも強いんだろうなっていう印象です。とにかく練習で強いという話を聞きます」

――フィジカル面でいえば、野村選手はライト級でも体格が大きくないと思います。同じBRAVEの原口央選手がフェザー級からバンタム級へ転向したように、野村選手はフェザー級に落とそうとは思いませんか。それともライト級が適正階級なのでしょうか。

「昔の体だったらフェザー級が適正だったと思います。でもMMAに転向して、少しずつ体が大きくなっているんですよ。今まで組みをやっていなかった分、レスリングや寝技の練習をしていると体が大きくなっていて。これから海外で戦うことになったらフェザー級で……と考えていたんですけど、今の体だとフェザー級に落とせるかどうか(苦笑)」

――それだけレスリングや寝技をやる体になり、その体をベースに技術が向上している証でもありますね。

「そうですね。僕はBRAVEに入った時から武田光司さんと原口伸にレスリングで揉まれている状態です。その2人を基準として、組みの練習をやってきました。だから打撃系競技から転向したなかでも、他の選手よりも組みに対応するのは早かったと思います」

――武田選手と原口伸選手と練習していたら、他の選手に組みで負けるわけがないと思いますか。

「いやいや(苦笑)。僕が武田さんと原口伸に組みで勝てるようになったら、そう言えると思います。だけど2人と一緒に練習できている僕は、本当に運が良いですね」

――原口伸選手は小谷直之戦とRTUでもパウンドの強さを見せました。野村選手も小金戦は相手の気持ちを折るようなパンチ力でしたし、拳を見てもナックルの硬さが分かります。

「これはMMAに転向してからですよ。伝統派の場合は練習でも拳で打ち込むことは少ないので。実はMMAの練習を始めてから負傷して、治ってくると同時に拳も強くなってきたと思います。『骨折すると骨が強くなる』って聞くじゃないですか。それに近いんじゃないですか」

――分かりました。最後に次の試合への意気込みをお願いします。

「江藤選手は今、MMAという競技のなかで完成されてきていると思うんですよ。自分はまだまだ発展途上だし、粗削りな部分も多いです。でも、その分だけ伸びしろがある。今の状態で江藤選手を倒して、もっともっとMMAとしての完成度を高めていきたいです」

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

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【DEEP114】江藤公洋と対戦、野村駿太─01─「キャリアの差がどうとか言われないための試合運び」

【写真】先輩・五明宏人と同じようにMMA歴は短くとも、競技歴の長い選手は試合に向けて落ち着きがある(C)MMAPLANET

7月2日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114で、野村駿太が江藤公洋と対戦する。

野村は現在4連勝中。しかもここ2試合は、元ZST王者の小金翔と元修斗王者の川名Tencho雄生を下し、最もライト級のベルトに近い存在の一人となった。対する江藤も4連勝中で、この試合は大原樹理が持つベルトへの挑戦者決定戦の意味合いも持つことは間違いない。その野村に盟友である原口伸のRaod to UFC出場と、自身のベルト挑戦までの戦いについて語ってもらった。


――今、ちょうどBRAVE勢が出場しているるROAD FCのイベントが行われていますね(※取材は24日に行われた)。

「あぁ、そうですよね! お忙しい時に取材ありがとうございます」

――いえいえ、こちらよりも野村選手はチームメイトの試合を観なくて大丈夫なのですか。

「もうマックス(・ザ・ボディ)さんの試合は終わったんですよね? ちょうどジムで指導を担当している空手のクラスがあって、視られませんでした。原口央さんの試合はまだですか」

――はい。マックス選手は反則勝ちで、原口選手の試合はまだまだ先ですね。それぞれ試合が気になるのはもちろんです。Road to UFCに出場している原口伸選手も含め、チームメイトが海外で試合をしていることについては、どのように感じていますか。

「やっぱり気になります。視ているだけでも、海外の試合のほうが自分の気持ちも入りますよ。みんな日本を代表して戦っている。日本で試合をするよりもプレッシャーは大きいと思います。そうやって海外で戦っている選手には、全員に対してリスペクトがありますね。特に原口伸は、BRAVEの選手寮が出来た時に同じタイミングで寮に入ったので」

――年齢も1歳差(※野村が1997年生まれ、原口が1998年生まれ)で、ジム入門と寮に入るタイミングも一緒とは、まさに盟友ですね。

「ジムの仲間の中でも同期っていう感じだし、あれだけ凄いヤツが一番近いところにいる。お互いに刺激し合って、ここまで来ました。RTUも一緒に出たかったけど、ライト級は原口伸が選ばれました。それは嬉しさと、『やっぱりコイツは強いんだよなぁ』っていう気持ちと、悔しい気持ちもあります」

――野村選手も今年のRTUに申し込んでいたのですか。

「はい、申し込んでいました。もともと原口伸はフェザー級で出るような話もあって。だから一緒に出られれば良いなと思っていたんですけど(苦笑)。自分の場合は申込が、DEEPで川名選手と試合をする前でした。原口伸はベルトを巻いている状態だったので、同じ階級で2人を比べたら、ベルトを持っているほうが評価されるのは仕方ないと思っています。今回は他の日本人選手を見ても、ほとんどベルトを巻いているファイターじゃないですか」

――そのRTU出場メンバーを見ると、野村選手も早くタイトルマッチに臨みたい気持ちになるのではないですか。

「もちろんです。今はそのために――とにかく一つひとつの試合で勝って、目標に近づけるよう取り組んでいます。ただ、ベルトを巻くためにも段階を踏んでいかないといけないとは思っています」

――昨年12月に元ZST王者の小金選手、続いて今年3月に元修斗王者の川名選手を下してきて、DEEPのベルトに近づいているのではないでしょうか。

「他の団体ですけど元チャンピオンの人たちと対戦して、しかも勝っているので近づいている感じはありますね。徐々に――ではありますけど。とにかく強い選手や名前のある選手との試合を組んでいただていることは分かるので、自分にとってはモチベーションに繋がります。次に対戦する江藤選手も今は4連勝中ですし、ここで江藤選手に勝てば自分ももっとベルトに近づくことができる試合なのかなって思います。今は自分よりベルトに近い選手というのが、あまり思い浮かばないですね。それこそ江藤選手ぐらいしかいなくて。だから自分でも『次は江藤選手だろうな』というふうには考えていました」

――元チャンピオンとの対戦が続くと、誰の目にも明らかですよね。ただ、そのマッチメイクはご自身にとってプレッシャーにはなりませんでしたか。

「自分はMMAを始めて2年半で、プロデビューして2年も経っていないんです。だからまだ発展途上というか、自分がどれくらいの位置にいるか分かりませんでした。部活の時はトーナメントで、どこまで勝ち上がるかで今の立ち位置が分かるんですよ」

――野村選手にとっては伝統派空手時代が、まさにそうですよね。

「でもプロはワンマッチだから、この試合に勝って今の自分はどの位置にいるのか、よく分からない状態でした。DEEPにはランキングもないですし。だから不安でもあったんですけど、それが元チャンピオンとの試合っていう――今の自分の立ち位置が分かるような試合を組んでもらえる嬉しさのほうが大きかったです。『この相手に勝ったらデカいよなぁ』っていう、常に挑戦者の気持ちでいることができたので。どちらかというと、強い相手と対戦できる状況を楽しめていたような気がします」

――野村選手にとっては空手時代の先輩である五明宏人選手に、ベルトを巻けなかった要因を訊いたところ、まずキャリアの差という答えが返ってきました。野村選手もまだプロデビューして2年です。ライト級上位陣とのキャリアの差は感じませんか。

「う~ん、宏人先輩の状況は分からないですね。階級も違いますし、あまりフェザー級のことはよく分かっていないので。ただ僕の場合は、単純に比較すると試合数は少ないですが、これまで1試合1試合の大切さを考えて戦ってきました。さっきも言いましたけど、『この試合で勝ったら次は……』、『この相手に勝ったら、こうなるよな』というように必ず次のことを考えたり、先の目標を見据えながら試合をしてきています。

だから一つも試合を落とせないことは当たり前で、そのなかで惰性で試合をしていないというか。毎試合、僕が負けるだろうと思われるような相手と組まれていると思います。そこでキャリアの差がどうとか言われないための試合運びを心がけています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

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【DEEP114】先輩・五明と揃い踏み、野村駿太。勝てばタイトル戦?? 難攻不落の堅実派=江藤公洋戦、決定

【写真】江藤の出る瞬間を、野村が捉えることができるか。それが至難の技 (C)MMAPLANET

22日(月)、7月2日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTの追加対戦カードが発表されている。

松嶋こよみの初参戦、DEEPメガトン級選手権試合=チャンピオン酒井リョウ✖チャレンジャー水野竜也、五明宏人✖海飛日比野エビ中純也✖鹿志村仁之助らが組まれている同大会。

今回の発表では3回戦で江藤公洋✖野村駿太、2回戦で小金翔✖泉武志というライト級マッチ、さらにバンタム級では2回戦が2試合=力也✖窪田泰斗、平松翔✖雅駿介という4試合が明らかとなっている。


帝京大空手部の先輩・後輩である五明と野村が初の揃い踏み。暫定ながら王座決定戦にいち早く到達した五明を追い、野村は小金、川名Tencho雄生とZSTと修斗の元王者を下しタイトル挑戦に向け着実に歩を進めてきた。

それでもキャリア6勝1敗の野村に対し、江藤はDEEPからONE WS、そしてONE本戦、修斗、RIZIN TRIGGERと場数を踏み、今回の試合が30戦目となる。

伝統派空手の踏み込み、近い距離でのボクシング、そしてテイクダウンディフェンスを磨き、MMAファイターとして完成度を高めてきた野村にとって、江藤は過去のどの対戦相手よりも難敵といえる。

グンター・カルンダ、雑賀ヤン坊達也、北岡悟、そして川名を下し現在4連勝中の江藤は、良くいえば強固な堅実さを持ったファイターといえる。

出れば、強い。それは昨年4月のヤン坊戦で立証できている。ここがキャリアの分岐点といえるTKO勝ちを収めたが、その後はまたもリスクを避けて、自分の庭でのファイトを続けている。それが江藤の強さで、その強さを捨てる必要はない。それ故に、打撃を見る目を持っているテイクダウン&コントロールファイターは、野村にとって厳しい相手になる。

野村はとにかく打撃を効かすこと。効かせば、テイクダウンとコントロールの圧が落ちる。そんな効かせる打撃を江藤のテイクダウン&スクランブルで削るファイトのなかで見せることができるのか。それができれば、野村は大原樹理との対戦がグンと近づくことになるだろう。

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【DEEP】7.2後楽園ホール大会 江藤公洋×野村駿太決定!

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7月2日に後楽園ホールで開催される DEEP 114 IMPACT。ONEを主戦場にしていた松嶋こよみ(パンクラスイズム横浜)の参戦や酒井リョウ(レンジャージム)×水野竜也(フリー)のメガトン級タイトルマッチなどが発表されていますが、今回新たに江藤公洋(和術慧舟會HEARTS)×野村駿太(BRAVE)のライト級ワンマッチが決定しました。

レスリングをベースにして堅実な試合運びをする江藤。直近3試合は雑賀“ヤン坊”達也、北岡悟、川名TENCHO雄生と各大会のトップ選手を連破して波に乗っています。派手さはないものの、堅実なテイクダウンとポジショニングは安定感抜群。どの団体でもタイトル戦線に絡んでも不思議ではない位置につけていると言っていいでしょう。

対するは伝統派空手をベースにした野村。堀口恭司を彷彿とさせる低いガードと軽快なステップから小気味いい打撃をヒットさせるファイトスタイルはマニアならきっと目に留まるはず。川名TENCHO雄生にもパンチを的確に当てて判定勝ちを収めており、2023年特筆すべき選手の一人と言っても過言ではありません。

そんな両者の潰し合い。テイクダウンを狙う江藤とスタンドで勝負したい野村のマッチアップ。野村はレスリングのオリンピアン宮田和幸率いるBRAVE所属だけあって重たい腰が持ち味。簡単にテイクダウンは許さないはず。テイクダウンを巡って緊張感のある展開が楽しめそうです。次回のDEEPも会場観戦マストだわ。
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『DEEP TOKYO IMPACT 2023 3rd ROUND』&『DEEP 113 IMPACT』試合結果

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DEEP DEEP Tokyo Impact DEEP TOKYO IMPACT2023#03 MMA MMAPLANET o 川名TENCHO雄生 江藤公洋

【DEEP TOKYO IMPACT2023#03】江藤が川名をドミネイト。組んで、倒し、削ってユナニマスの判定勝ち

<ライト級/5分3R>
江藤公洋(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
川名TENCHO雄生(日本)

川名がスイッチしながら距離を詰める。ローを散らす川名に対し、江藤はダブルレッグで飛び込み、川名をケージに押し込んだ。ボディロックからバックをうかがう江藤。川名は一度マットに手を着けながら立ち上がるも、江藤が川名の左足を抑え、さらに右手首もコントロールする。立ち上がる川名を押し込み続ける江藤。ここでレフェリーがブレイクをかけた。

ケージ中央に戻ると、川名は大きく左フックを振るう。フェイントから左右ローを散らす川名が距離を詰めると、江藤が右スピニングバックフィストを当てた。江藤の右ストレートに左インローをヒットさせる川名。さらにプレスをかけて川名にケージを背負わせた江藤が、右スピニングバックフィストを当てた。

2R、川名の右インローをキャッチした江藤が、そのまま川名をケージに押し込んでいく。川名は体勢を入れ替えたが、左ヒザ蹴りが江藤の下腹部を捉えてしまい、試合は中断に。川名にローブローの注意が与えられて試合が再開される。スタンドに戻ると、江藤がダブルレッグで飛び込んだ。一度はスプロールした川名だったが、再度組まれて尻もちを着いてしまう。

ボディロックで川名をケージに押し込み、ヒザ蹴りで削る江藤がひきつけて川名をケージから引きはがしてテイクダウンを奪った。江藤は川名の左足を潰しながらバックへ。川名は江藤の右手を抑えるも、江藤はバックマウントのまま左のパンチで削っていく。自ら仰向けになった川名に対し、マウントへ移行した江藤がパウンドとヒジの連打を浴びせる。逃げる川名の頭がケージ中央に向いたところで、江藤は肩固めに捉えてラウンドを終えた。

最終回、パンチのフェイントからローを繰り出す川名。しかし大きな左フックで飛び込むと、江藤のアゴあたりに川名の頭が当たって江藤も一旦下がる。江藤のテイクダウンを切りながら打撃で戦う川名、しかし体を振って距離を詰めてきた江藤のダブルレッグでグラウンドに持ちこまれてしまう。江藤はケージ際でマウントに移行し、パンチとヒジの連打を浴びせ、肩パンチでも削り続ける。最後は肩固めの体勢で抑え込み、試合終了のゴングを聞いた。

裁定は江藤がユナニマスで判定勝利。これで4連勝を収めた江藤は、夜の部で行われるライト級タイトルマッチの次期挑戦者となるか。


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