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【UFN172】フライ級転向初戦=アイ戦へ。シンシア・カルヴィーロ「誰が相手でも私の寝技は……」

【写真】フライ級転向初戦、やはり注目は寝技と極めだ (C)MMAPLANET

13日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで UFN172:UFN on ESPN+30「Eye vs Calvillo」が開催される。11日(木・同)には同大会出場主要ファイターのバーチャルメディアデイが行われた。

ここではメインでジェシカ・アイとフライ級転向初戦を迎えるシンシア・カルヴィーロの質疑応答の模様をお届けしたい(※要約)。


(C)Zuffa/UFC

ストロー級で5勝1敗1分──も、3試合で計量ミス。

さらにはマリファナの反応が出て9カ月の出場停止処分を受けたこともあるシンシア・アルヴィーロが、フライ級に階級を上げジェシカ・アイに挑む。そしてこの一戦は長年在籍したチーム・アルファメールからAKAに移籍し、新しい環境での初戦でもある。

──フライ級初戦でジェシカ・アイとメインイベントで戦うことについて、どのような気持ちだい?

「少し驚いたけど、とても楽しみだわ。ジムがパンデミックのせいで閉まっていて、こんなショートノーティスでなくて、7月ぐらいから女子フライ級は組まれるという感じだったんだけど。私は(4月25日に予定されていた)アントニーナ・シェフチェンコとの試合がキャンセルされたし、凄く試合がしたかった。でも、現状で対戦可能な選手は2人だけ、そのうちの1人がジェシカ・アイだったの。7月にジェシカと戦うことになるのかマネージャーに確認をとってもらっていたら、2週間後にメインでどうだって話がきて。私の答えはイエス(笑)。ショートノーティスだけど、メインになったことには驚かされたし、凄くエキサイトしたわ」

──フライ級初戦でランク1位の選手と戦うことは?

「彼女はとても力強くてアグレッシブ、私も同じ。私は下の階級で戦ってきたから力不足だと思う人もいるかもしれないけど、フライ級は私にとって最適な階級だから」

──ストロー級と比べて減量は少なくて済むと思うけど、どのような気持ちかな。

「凄く調子は良いわ。ストロー級時代は減量が厳しくて、キャンプ中でも練習仲間がそこまで私をプッシュすることはできなかったの。でも、フライ級だと最後までハードな練習ができているわ。またストロー級に落とすかもしれないけど、今は絶対的にフライ級で戦っていこうと思っているわ」

──今回はAKAで練習してきたんだよね。

「生まれ育ったサンノゼに戻り、家族と一緒に過ごしてベストジムで調整してきたわ。ただジムは閉まっているし、それほど多くの人と練習してきたわけじゃなくて。フロリダのように色々なチームがあって、皆が練習している状況ではなかったから少し難しい部分があったのは事実ね。それでもダニエル・コーミエーが指導してくれたり、徐々に環境が整い、良いキャンプだったわ」

──3試合目でLFAと契約し、1試合だけ戦いUFCにステップアップしたけどLFAでの経験を振り返るとどう思う?

「私がLFAで戦ったのはRFAとLegacyが一つになって最初の大会で、UFCにステップアップするための2つのベスト・フィーダーショーが一つになったことは分かっていたわ。モンテロ・デラロサはレガシーからの出場だったけど、私は自分の練習環境と最高のトレーニングパートナーがいたし、タフなレスリングベースの選手と戦えて良かった。そしてLFAのためには、あそこからUFCと契約し活躍できることを示そうと思っていたわ」

──ジェシカ・アイに対して、一番のアドバンテージはどこにあると思っている?

「誰に対しても、私のグラウンドゲームはアドバンテージよ。短い準備期間でも減量も多くなかったし、スタミナやスピードも十分。同じペースで戦い切れるし、私の方が運動量は多くなるでしょうね。無観客大会で、セコンドの声は良く聞こえるだろうから、次の試合はこれまでとは別物になるはずよ」

──ストロー級時代にシンシアに敗れたジョジョ・カルダーウッドがヴァレンチーナ・シェフチェンコに挑戦するけど、どう予想している?

「ジョジョはベガスに移ってから凄く成長しているし、ヴァレンチーナにとって厳しい試合になると思う。今、トップ5にいる選手と戦うとどの試合も楽ではないはずよ」

■UFC172対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
ジェシカ・アイ(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ミドル級/5分3R>
カール・ロバーソン(米国)
マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(米国)
レイ・ボーグ(米国)

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
シャルル・ジョーダン(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーダン・エスピノーサ(米国)
マーク・デラロサ(米国)

<ライト級/5分3R>
チャールズ・ロサ(米国)
ケヴィン・アギラー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジュリア・アヴィラ(米国)
ジナ・マザニー(米国)

<フライ級/5分3R>
ライアン・ベノイト(米国)
タイソン・ナム(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・グリフィン(米国)
デリック・マイナー(米国)

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【UFN172】メインでカルヴィーロと対戦、ジェシカ・アイ「計量失敗? 男には分からないことがあるのよ」

【写真】とにかく反骨心と気の強さが伝わってくるジェシカ・アイだった (C)LILI LEE

13日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで UFN172:UFN on ESPN+30「Eye vs Calvillo」が開催される。11日(木・同)には同大会出場主要ファイターのバーチャルメディアデイが行われた。

ここではメインでシンシア・カルヴィーロと対戦するジェシカ・アイの質疑応答の模様をお届けしたい(※要約)。


(C)Zuffa/UFC

Bellator時代から女子MMAのトップを走り、UFCと契約後は1階級上のバンタム級で厳しい時を過ごした。

フライ級が新設されると、過去5試合で4勝1敗──その一戦が世界戦でヴァレンチーナ・シェフチェンコに敗れたタイトル戦というジェシカ・アイは、女子MMAが認められていなかった──男社会のMMA界で戦ってきた自負が感じられる質疑応答となった。

──皆がクレイジーな時間を過ごし、この試合を迎えることになったと思うけど、パンデミックの状態で今回の試合はどのようなチャレンジになるのだろうか。

「私は凄くポジティブな人間だから、パンデミックが始まった週にゼブラマットを買って、壁にもパットを貼り、自宅にレスリングエリアを創ったの。ケトルベルでウェイトをやってね。ラスベガスは3月15日から全てがクローズダウンし、ジムもUFC PI閉められたけど……その週からトレーニングをしてきたわ。

去年の12月にちょっとしたヒジの手術をして少し休んでいたし、この間は人との接触は家で弟とボーイフレンド以外はしていないから、これ以上のチャレンジはないと思っているわ」

──グレイ・メイナードとのトレーニングでレスリング力がついたのでは?

「グレイはNCAAレスラーだし、私のインサイドトリップ、アウトサイドトリップ、シングルやダブルレッグは彼の質に近づいたはずよ。その結果、打撃もより良くなったと言えると思う。ただ、この間は彼にも家族……子供たちがいるから、一緒に練習することはできなかった。それでもEYE PIで柔術やレスリングをしてきたから問題ないわ」

──EYE PI(笑)。前回のビビアーノ・アラウージョ戦では計量に失敗したけど、心配は?

「全くないわ。この業界は90パーセントが男性で、要は男社会なの。その部分について、あなたたちは分かっていないことが多いのよ。私は栄養士についてもらっていて、普段からパンすら食べない。そういう生活をしているなかで、ダイエットをして……でも、ほんの少しでもそういう女性特有のモノで減量は大きく影響するものなの。私たちには子供を産むという役割もあって、私はそれを望んでいるの。

だから万全を尽くしているし、そういうことが起こらないようにも務めている。でも、あなたには分からないことがあるのよ。今回はしっかりと落とせているわ」

──シンシアは寝技に優れているけど、試合の鍵はどこになると思っている?

「私は階級やスタイルに関わらず、全ての女子選手を尊敬しているわ。そして、本当に多くの人が彼女が私より寝技が上手いだとか、怖くないかって言ってくるけど、私は柔術の黒帯と一緒にトレーニングしているの。彼はグレイシー・ファミリーから黒帯を巻かれているのよ。ずっとグラップリングの練習をしてきたし、皆が思っているほど彼女の寝技が私に対してアドバンテージになっているとは思ってないわ。

私だって一本勝ちしてきたし、これからも対戦相手をサブミットするだろうし。試合なんだから、別に勝てれば寝技で仕留めなくても良いけど……グラウンドの展開になるなら、ちゃんと自分の力をそこでも見せるから(笑)」

──人々に軽く見られていると思う?

「分からないわ。私の周囲にいる人はそうではないし、私のことを信じてこの試合を楽しみにしてくれている。500人ぐらいの人がインターネットでいうことを意識しないようにしているから」

──この試合に勝てば、タイトル挑戦がまたあると考えているかい?

「今、私はこの試合のことしか考えていないの。この試合は私のグラウンドでの技量が試される一戦だし、本当にこれからのことなんて考えていないのよ。オファーがあった時にメインイベントだとは聞かされていなかったし、『誰がメインなの?』って感じで。で、ダナ・ホワイトが私とシンシアがメインだと言って、もうやるだけでしょって。

この試合がメインに値するのか疑問視する人もいるでしょうけど、UFCで2週連続メインイベントが女子の試合だなんて、世界が変わった証拠じゃない。素晴らしいことよ。女子の試合は見ないよって感じから、女子の試合だから見たいって時代になったのよ」

■UFC172対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
ジェシカ・アイ(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ミドル級/5分3R>
カール・ロバーソン(米国)
マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(米国)
レイ・ボーグ(米国)

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
シャルル・ジョーダン(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーダン・エスピノーサ(米国)
マーク・デラロサ(米国)

<ライト級/5分3R>
チャールズ・ロサ(米国)
ケヴィン・アギラー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジュリア・アヴィラ(米国)
ジナ・マザニー(米国)

<フライ級/5分3R>
ライアン・ベノイト(米国)
タイソン・ナム(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・グリフィン(米国)
デリック・マイナー(米国)

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【UFN172】対戦カード メインは女子フライ級、チェ・ドゥホに勝ったシャルル・ジョーダン出場

【写真】昨年12月のプサン大会でチェ・ドゥホに勝利しているシャルル・ジョーダンが、アンドレ・フィーリと対戦(C)MMAPLANET

2020年6月13日(土・現地時間)
UFN172:UFN on ESPN+30
ネヴァダ州ラスベガス
UFC APEX

■視聴方法(予定)
6月14日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
ジェシカ・アイ(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ミドル級/5分3R>
カール・ロバーソン(米国)
マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(米国)
レイ・ボーグ(米国)

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
シャルル・ジョーダン(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーダン・エスピノーサ(米国)
マーク・デラロサ(米国)

<ライト級/5分3R>
チャールズ・ロサ(米国)
ケヴィン・アギラー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジュリア・アヴィラ(米国)
ジナ・マザニー(米国)

<フライ級/5分3R>
ライアン・ベノイト(米国)
タイソン・ナム(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・グリフィン(米国)
デリック・マイナー(米国)