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【Pancrase336】田中路教と対戦、マネンゲラ「僕の方がゲーム運びが上手いから、フィニッシュできる」

【写真】この体はヤバい。柔道時代は66キロ級で英連邦王者と南アフリカ王者になっているというマネンゲラ (C)MMAPLANET

9日(土)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase336で田中路教と対戦するシンディレ・マネンゲラをオープンワークアウトからの共同囲み取材後に、単独インタビュー。

7勝7敗、元EFC Worldwideバンタム級王者。そんな戦績、肩書よりもマネンゲラの肉体が怖さを示すバロメーターとなろう。技と体力、精神力で勝敗が決まるなら、この体力が脅威にならないはずがない。


──ようこそ、日本へ。南アフリカからの長旅、そして時差と季節の違いもあり、アジャストすることが多いかと思います。

「とにかく日本に来ることができて嬉しい。柔道をやっていて、ずっと講道館で練習をしたい、日本で試合がしたいと思っていたんだ。それにMMAに転向するきっかけになったのも、PRIDEのビデオを見たからなんだ。

今、南アフリカは冬だけど僕は夏の方が好きだから日本の気候は問題ないよ。好きな季節だし、日本の暑さは本当に気にならない。冬に来る方が嫌だ。これまでアジアの国はUAEに3度に行ったことがあるけど、これだけの時差を経験したことは正直なかった。なのに、そこも全然平気なんだよ」

――もう生き物として強いとしか表現のしようがないですね(笑)。

「アハハハ」

――ところでシンディレの過去の試合を見ると、とてもバンタム級に見えない体躯を誇っていました。

「柔道では60キロから66キロで戦っていた。MMAに転向し、最初はチームメイトのルサンド・ビコがバンタム級で戦っていて、僕は同じ階級でやりたくなかったからフェザー級で戦っていた。そして彼がフライ級に落とした時にコーチからバンタム級で戦っていこうと言われたんだ」

――今、通常体重は何キロぐらいなのでしょうか。

「72キロか、73キロぐらいだよ」

――長時間のフライトがあると、体重は増える傾向になりますが現状は何キロですか。

「公開練習前は68キロか、69キロぐらいで。ここに来るまでに汗をかき、動いたから67キロには落ちているはずだ。飛行機に乗っているときも、たくさん水を飲んでウォーターローディングしてきたから問題ないよ」

――なるほど、計量まで2日であと6キロですね。

「今のたくさん水を飲んで汗をかいたから、ここからホテルに戻った時点で65キロになっているだろう。あとはドライアウトだ」

――さきほど「柔道家時代から日本で戦いたかった」、そして「PRIDEの影響でMMAに転向した」と言われていましたが、現実問題としてEFCからUFCやONEに進めなかった選手は中東や欧州のプロモーションに進出し、それこら上を狙うケースが多いです。ルサンド・ビコもパンクラス後はEFCに戻り、そして中東経由でフランスのアレスFCで戦っています。

「確かに日本以外に大きなMMA大会は存在している。ただし、日本のようにマーシャルアーツが文化として存在している国はない。だから、MMAであっても日本で戦いたいと思ってきた。日本のファンはとても熱心に試合を観て、会場も凄く静かだと聞いている。

僕はマーシャルアーツだからね。礼を重んじて戦いたいんだ。EFCはずっとアメリカンな雰囲気だったからね。そういう風にファイトやファイターを尊敬してくれる日本のファンの前で戦いたいんだ」

――なるほどです。かつてEFCタイトルを争ったキャメロン・サーイマンが同じ週末にUFCで戦います。意識することはありますか。

「キャメロンは無敗の素晴らしい選手だ。絶対に次の試合も勝つだろう。キャメロンと僕、2人の南アフリカ人ファイターが同じ週末に米国と日本で勝利する。南アフリカのMMAにとって、こんなに素晴らしいことはないよ。日本と米国で南アフリカの国旗が高々と掲げられるんだから」

――では田中選手の印象を教えてください。

「ビデオを見たけど、良いファイターだ。でも僕の方がゲーム運びが上手い。だから、フィニッシュできると信じている」

――フィジカル&ストレングスがアドバンテージなると思っていますか。

「もちろん。ただ接戦になるだろうね。タナカは優れたファイターだから。ただし僕はパンクラスのチャンピオンを狙っている。タイトルに近づくため、用意された試合は全て勝つつもりだよ。そのためにもパンクラスで続けて試合をしてきたい。チャンピオンになるためには色々なプロモーションで戦い、色々な対戦相手のことを考えるよりも、一つのショーで試合を続けて、その階級の選手のことをより深く知ることが大切だと思っているんだ」

――では日曜日、どのような試合を日本のファンに披露したいですか。

「良い試合だ。僕もタナカもMMAファイターとして何でもできる。だから、良い試合になるよ」

■視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後5時15分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、U-NEXT、TIGET、ABEMAプレミアム

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【UFC290】「アフリカでUFCを開催できるのは南アだけ」。キャメロン・サーイマンに訊く南アのMMA事情

【写真】なんだか高校生と話しているような感じだったサーイマン。南アフリカのアピールが可愛らしかったです (C)MMAPLANET

8日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC290「Volkanovski vs Rodriguez」で南アフリカの新鋭キャメロン・サーイマンがテレンス・ミッチェルとオクタゴン3連勝を掛けて戦う。

ミドル級トップのドリキュス・デュプレッシー、フライ級のJP・ベイスとアフリカ大陸の最南端からUFCに挑むサーイマンが、南アのMMA事情を説明し、今大会の試合とこれから──そしてUFC南アフリカ対決実現への強い想いを話してくれた。


──テレンス・ミッチェルとオクタゴン3戦目を週末に戦います。今の気持ちを教えてください。

「またラスベガスで戦えるということが、とても嬉しい。環境的にも完璧だし、全てがスムーズに行っているよ。インターナショナルファイトウィークで、南アフリカ人ファイターの力を示す機会を得られるなんて本当に光栄なことだよ」

──南アフリカからラスベガスは相当な長旅ではないですか。しかも季節すら正反対です。

「ホント、その通りだよ。30時間飛行機に乗って真夏の砂漠にやって来る。ベガスに合わせるのは、本当に大変だよ。だから2週間前に来て、着くと同時にトレーニングをしたんだ。3、4日すればもう大丈夫。100パーセントの体調を整えることができる」

──それにしても22歳の南アフリカの新鋭が、ここまで良いパフォーマンスをUFCで見せることができるなんて、昨年のコンテンダーシリーズ前まで思いもしていなかったです。

「僕がプロMMAファイターになったのは18歳の時だった。皆が『若すぎる』って言っていたよ。特に南アフリカでは10代のMMAファイターなんて、本当にいなくて。でも、じっくりとキャリアを積んでEFC Worldwideのバンタム級タイトルを獲った時は21歳で、最年少記録を創った。その結果、コンテンダーシリーズで戦う機会を得ることができたんだ。チームCITの皆にただ感謝している。CITの全コーチの存在なくして、今、僕はここにいることはできていないから。

手にすることができた機会で、常にベストの戦いをしようと心掛けていたら、UFCでも運よく勝ち続けることができた。土曜日の試合も今の状態を持続させたい。テレンス・ミッチェルをフィニッシュしたいと思う」

──キャメロンはアグレッシブかつスマートな打撃、それ以上に見事な組み技を披露しています。もともと、格闘技を始めたのはいつ頃だったのですか。

「12歳の時に家の近所にあった地元の小さなジムで、キックボクシングを始めた。学校が終わるとジムに直行して練習し、夜になると親が迎えに来るんだ。凄く楽しんで練習していたから、すぐに色々なことを学ぶことできた。

それが全ての始まりで、数カ月後にはキックだけでなくグラップリングの練習もするようになった。14歳の時にチームCITに移り、それからレスリングも習えるようになった。ただキックボクシングでは食っていくことはできないから16、17歳の時にMMAでやっていこうと決めたんだ」

──キックでは生活できなくてMMAへ。MMAでは生活できるということですか。

「そうだね。UFCとサインする前に戦っていたEFC Worldwideも凄く良いプロモーションだから。それは南アフリカだけでなく、他の国のMMAファイターにもいえることだろう。EFCで戦っていると、他の国で戦うチャンスを手に出来る。ボカン・マスンヤネやルサンド・ビコに続き、僕とEFCバンタム級王座を賭けた戦ったシンディレ・マネンゲラも、確か今週末に日本で戦うよね。

そういう国外で戦う選手が南アフリカのファイター達の存在を世に知らしめてくれた。彼らは間違いなくワールドクラスのアスリートだから。遠征はいつだって大変だけど、外国で戦うことで違うカルチャーに触れることができる。だから日本に限らず、アジアの大会で僕の試合を組んで欲しいと願っているよ」

──試合経験よりも選手を成長させるものはないと言われるなかで、日本などは毎週のようにMMAの大会が行われていますが、南アフリカでは実戦経験の場が少ない。そのなかで、これだけEFCから世界レベルのイベントへとステップアップをする選手がいるのは、キャメロン的には何が要因だと考えられますか。

「まず南アフリカでは凄くスポーツ全般の人気が高いということがあると思う。MMAを始める前に何らかのスポーツを経験している。今ではバーサス・プロモーションが、ファイトナイトというアマチュアの大会を開くようになり、そこで力を見せた選手がプロ契約をしているんだ。プロとして戦う舞台もEFC以外にもFightStar FCも活動している。

人材発掘と人材育成の両方が強化され、イベントの数も増えた。南アフリカのMMAの未来は明るいよ」

──それこそ南アMMAの未来といえるキャメロンですが、対戦相手テレンス・ミッチェルの印象を教えてください。

「15勝2敗、強いファイターだよ。フィニッシュの多くがグラウンドだよね。前に戦ったスティーブン・コースローのように、まだ表に表れていない良いレコードの持ち主だ。絶対的な質の高いグラウンドの攻防を繰り広げることができるだろうけど、僕は打撃で戦ってボーナスを狙いたい。とにかく、どのような展開になろうが良い試合になって僕が2Rで勝つよ」

──2Rと断言する故は?

「初回はあまり飛ばさない。じっくり相手の動き出しのタイミングを見ている。前の試合では判定勝ちになってしまったけど、好きな勝ち方じゃい。2Rになると仕留めるために戦うからね」

──今大会、日本から平良達郎選手が出場します。彼は4戦目で初のPPVショー出場です。対してキャメロンは過去2試合どちらもPPV大会、Tモバイル・アリーナで戦っています。

「本当に凄く機会を与えてもらっている。UFCに僕がどれだけの力を持っているのか、分かってもらえる舞台だ。PPVのビッグイベントの一員として、これからもキャリアを重ねていきたい。そういえば、その日本人選手とコーチにPIで会ったよ。凄く良いヤツで、めちゃくちゃリラックスしていたね。体調も良さそうで、凄い試合をやってくれそうで楽しみなんだ」

──キャメロンのその言葉が、日本のファンは相当嬉しいはずです。ところでバンタム級は常に層が厚いです。ここからトップ10、トップ5を目指すために土曜日の試合ではどのような点をアピールしたいと思っていますか。

「まずは絶対的に豪快なフィニッシュをすること。スタンドだろうが、グラウンドだろうが試合を終らせる。どの局面でもフィニッシュできるけど、今回の試合ではKOしたいと思っている。テレンス・ミッチェルはとても考えて打撃を使っているファイターなんだけど、僕からすると穴だらけだ。

この試合で勝って年内に最低でももう1試合、できればトップ15のファイターと戦いたい。コンテンダーシリーズも含めると4連勝になり、通算戦績は9勝0敗になる。なら上の選手と戦っても良いはず。そういう機会をモノにして、来年にはタイトルに挑戦したいと考えている」

──キャメロンやチームメイトのドリキュス・デュプレッシー、JP・ベイズら南アフリカ人選手、そしてジンバブエやアフリカ大陸がルーツの選手が増えており、UFCにアフリカでのイベントを開いてほしいという気持ちはないですか。

「今、アフリカからは才能あるファイターが誕生している。アフリカン・ファイターがアフリカで戦える機会が訪れるなら、最高だよ。もしUFCがアフリカに来るなら、海外からの観光客を受け入れる状態にあり、治安も問題ないのは南アフリカだけだよ。まぁ他の国も問題ないけど、なかでも南アフリカは一番安全な国だからね」

──……。

「ドリキュスは世界タイトル挑戦が見えている。そうなればチャンピオンはアフリカ──ナイジェリア出身のイスラエル・アデサニャだ。アフリカ勢同士のタイトルマッチが、アフリカで実現すればこんなに素晴らしいことはない。そしてホスト・カントリーになれるのは南アフリカだけだよ」

──素晴らしい想いですが、日本人からすれば南アフリカが安全だとは口にできないです(苦笑)。サッカーやラグビーのワールドカップで、キャメロンの母国に行ったメディアから、安全だという話を聞かされたことは正直ありません(笑)。

「それは……ツーリストが訪れない場所は、最高の環境だとは言えないね(苦笑)。でも僕のホームタウン、プレトリアはヨハネスブルクよりずっと良い場所だよ。それに素晴らしいアリーナもあるし、郊外にいけばアニマル・クルーズだってできるからね。UFCを開催する資格はあるはずだ。もし、そういう機会が訪れれば街は十分に安全になってメディアを迎えて入れるよ」

──なるほど(笑)。ではUFC南アフリカ大会実現へ向けキャメロンがプレトリアの観光大使にならないといけないですね。

「そうだね、そして安心して世界中の人を受け入れる体制を創っておくよ(笑)。ほんと、まだまだ南アフリカのことは間違って伝わっていることが多いと思うから、しっかりと本当の南アフリカを世界の皆に知って欲しい」

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

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o UFC アロンゾ・メニフィールド キャメロン・サーイマン シャノン・ロス ジャック・デラ・マダレナ ジョシュ・エメット ダン・フッカー ニコ・プライス ロビー・ローラー 平良達郎

UFC290:オッズ/予想と展望

アレキサンダー・ヴォカノフスキー 1.26
ヤイール・ロドリゲス 3.90
ブランドン・モレノ 1.53
アレクサンドル・パントーハ 2.60
ロバート・ウィテカー 1.25
ドリカス・デュ・プレシ 4.00
ジェイリン・ターナー 1.38
ダン・フッカー 3.20
ボー・ニッカル 1.04
ヴァル・ウッドバーン 13.00
ロビー・ローラー 3.20
ニコ・プライス 1.38
ジャック・デラ・マダレナ 1.05
ジョサイア・ハレル 7.00
ヤスミン・ハウレギ 1.24
デニーシ・ゴメス 4.10
ジミー・クルート 1.83
アロンゾ・メニフィールド 2.00
平良達郎 1.10
エドガー・チャイレス 8.00
ビトー・ペトリーノ 1.35
マルチン・プラフニオ 3.40
キャメロン・サーイマン 1.19
テレンス・ミッチェル 4.90
シャノン・ロス 2.20
ヘスス・アギラー 1.71
カムエラ・カーク 2.20
エステバン・リボビクス 1.71

メインはフェザー級王座統一戦。ここまでフェザー級で負けなしのヴォルカノフスキー。ライト級王者マカチェフに挑んだ2月の試合は敗れたもののマカチェフを追い込む場面もあり、むしろ評価を上げた。

相手は2月にジョシュ・エメットを暫定王座決定戦で破ったロドリゲス。回転系の蹴りなど、トリッキーな打撃が武器。ヴォルカノフスキー有利は動かないかもしれないが、何か起こしそうな期待感はある…かもしれない。

ヴォルカノフスキー判定勝ち。

セミはフライ級タイトルマッチ。ここ2年半はモレノとデイブソン・フィゲイレードの間で4度も行われていたフライ級タイトル戦に、ようやく第3者が参入。モレノとパントーハは2016年のTUFのトーナメント一回戦で対戦し、その時はパントーハがチョークで一本勝ち。さらに、両者UFCと契約した後の2年後にも対戦。パントーハがモレノのタックルを切り、打撃の手数で上回る展開での判定勝ち。5年ぶり3度目の対決で、パントーハにとってはタイトル初挑戦となる。

ここ5年間のモレノの打撃・組みの成長度を見るとモレノ有利だと思うが、変に苦手意識がないかだけが心配。

モレノ判定勝ち。

メインカードに出場するレスリングエリートのボー・ニッカルと、急遽キャッチウェイトでの出場が決まった平良は、いずれも本来コンテンダーシリーズで試合をする予定だった選手との対戦で、オッズは大差。平良は勝って当然の試合とはなるが、年間最大のビッグイベントの一つに出場することになったのはかえって幸運かもしれない。

第1試合開始は9日朝7時から。速報します。

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【UFC285】ペナルティがあったサーイマンだが、立ち技&寝技で計量失敗のマルチネスを攻め込み判定勝ち

<137ポンド契約/5分3R>
キャメロン・サーイマン(南アフリカ)
Def.2-0:29-26.28-27.28-28
マナ・マルチネス(米国)

カーフを蹴ってスイッチしたサーイマンに対し、マルチネスが左フックをヒットする。サーイマンは右ローに続き右オーバーハンド。カウンター狙いのマルチネスも右を繰り出し、さらにボディで攻める。構えを変えるサーイマンは既に鼻血を流している。カーフから顔へのサーイマンのコンビが見えているマルチネスが、右ジャブを被弾する。カーフを続けたサーイマンだが、左で前に出て姿勢を乱す。

ジャブを当てるマルチネスはエルボー、後ろ回し蹴りをかわしたがローが急所に入って試合が中断される。再開後、蹴りとパンチの攻防があった後に再度サーイマンの左ローがマルチネスの股間に……。サーイマンにペナルティが与えられ、試合はリスタートした。サーイマンのスピニングバックフィストをかわしたマルチネスが左を当て、ハイキックをキャッチして殴っていく。サーイマンはカーフ、ミドルを決め、左ストレートを打ち抜き──ペナルティのあったラウンドをイーブンで切り抜けたか。

2R、サーイマンが左カーフ、そして右ローから距離を詰める。離れたマルチネスはミドルを連続で蹴られ、サーイマンは勢いをつけて後ろ回し蹴りへ。マルチネスもアッパーを返し、ワンツーからの左ハイをダックアンダーでかわす。サーイマンはパンチと見せてカーフ、逆に足を意識させて右ジャブでダウンを奪う。

クローズガードのマルチネスに、サーイマンがエルボーを落とす。マルチネスはニーシールドから手首を掴んだ三角狙いも、防いだサーイマンがエルボー、パンチを振り下ろしていく。右ヒジを効かせたサーイマンは腕十字狙いを察知し、Zハーフガードにもエルボーを落とした。

最終回、左を入れたサーイマン。ミドルを嫌がってかマルチネスも構えを変える場面も。サーイマンは右ジャブ、スイッチを織り交ぜ思い切りの良いパンチと蹴りを続ける。飛び込んでの攻撃から、近い距離でも打ち合うサーイマンが攻撃を纏める。と、マルチネスがアイポークがあったとブレイクを要求する。左目が見えないという風のマルチネス──氏再開後、ミドルから左を振るっていく。

さらに右ミドルを決めたマルチネスは、シングルレッグでテイクダウンを奪わるとヒジを落とされる。マルチネスはクローズドガードも左右のエルボーを打たれ厳しい展開。サーイマンは右エルボーで流血させると、勢いをつけてヒジ、鉄槌、左右のパンチを落とす。起き上って勢いのあるパウンドを見せたサーイマンは、マルチネスの蹴り上げで後方にバランスを崩し、最後にスタンドへ。ハイを蹴って尻もちをついたサーイマンだったが、減点こそあったが、スタンド&グラウンドともに攻勢で2-0で判定勝ちを決めた。


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【UFC285】計量終了 お腹ポッコリ、ジョン・ジョーンズが3年振りの実戦でヘビー級王座挑戦

【写真】この腹は驚き。これでも強い──と期待してしまうのが、JJの凄まじさだ (C)Zuffa/UFC

4日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC 285「Jones vs Gane」の計量が3日(金・同)に行われている。

メインはフランシスコ・ガヌーの王座返上とUFC離脱を受けて行われるUFC世界ヘビー級王座決定戦、ジョン・ジョーンズが3年振りのファイトでヘビー級王座に初挑戦。元暫定王者のシリル・ガンヌと戦う。

JJはライトヘビー級時代には2メートル15センチというリーチの長さを打撃とレスリングで最大限に生かし続けてきた。今回の248ポンドと計量結果は明らかに過去最大だが、206センチのリーチを誇るシリル・ガンヌを相手にライトヘビー級時代の圧を掛けることができるのかが最大の見どころだ。

セレモニアル計量で大ブーイングを浴びたガンヌと、対照的に大声援を受けたJJは輪郭から体のフォルムとライトヘビー級時代とはまるで違う容姿でスケールへ。

フェイスオフでは下腹ポッコリ、0.5ポンド軽いガンヌの方がグッドシェイプに見えた。そのガンヌは「この試合はビッグボーナス。この機会を手にできてハッピーだ。明日、勝てばベルトが手に入る。そしてこの惑星で一番のバッドアスに勝てるという2つ目のボーナスもある。ここにいられて、とても幸せだ」と話した。

対してJJは、「ただただ素晴らしい想いだ。皆のこと、もの凄く愛している。ここに来てくれてありがとう。皆の前で戦えることを光栄に思う。この贈り物を手にすることができて、本当に恵まれているよ。今も変わらずいえる。明日も楽しもうってね」と笑顔を見せ続けた。


コメインはUFC世界女子フライ級王者ヴァレンチーナ・シェフチェンコが、8度目の防衛戦でアレクサ・グラッソを迎え撃つ。今回のキャンプをパラエストラ柏で行うという前代美音の行動に出たシェフチェンコは、千葉滞在中に練習に対する向き合い方と人間性で、練習仲間の全てを魅了し絶賛された。

「みんな、ありがとう。皆の前で素晴らしい試合をすることが待ち切れない。この試合はウォーになる」と話したグラッソに続き、「明日は強敵と戦う。でも、どれだけ彼女が強くても私の方がより強い。2倍強いから。明日はそういうアクションを皆に披露する夜になるわ」とシェフチェンコは断言した。

2階級の世界戦が組まれた今大会。メインカードであ注目のウェルター級でジェフ・ニールが 175ポンドと計量オーバー、16連勝中のシャクハト・ラクモノフとの一戦の前にミソをつけてしまったのは残念だ。

ダン・フッカーの代役ながら、昨年10月にベニール・ダリューシュ戦の敗北から再起を賭けるマテウス・ガムロがジェイリン・ターナーと戦う。

さらに噂のボー・ニコルのオクタゴン・デビュー戦=ジェイミー・ピケット戦が組まれたメインカードは当然として、プレリミから世界最高峰らしい凄まじいカードが並んでいる。

オープニングマッチでニコルと同様にUFC初陣を迎えるロイック・ラジャポフはPFL2021シーズンのライト級準優勝者だ。

第2試合もUFCデビュー戦となる選手=ファリド・バシャラットが登場。

デモン・ブラックシアー戦で、兄ジャビッドの1年遅れで世界最高峰に到達した。兄はキャリア14連勝、弟はここで勝てば10連勝と、兄弟無敗記録を24に伸ばせるか。

女子ではSEI☆ZA出身タバタ・ヒッチ、元ストロー級クィーン・オブ・パンクラシストのヴィヴィことヴィヴィアニ・アロージョという日本からの支持率が高い両者が出場する。

タバタは昨年10月に戦う予定だったジェシカ・ペネ戦が再度組まれた。

前回はペネの体調不良で流れた一戦、元タイトルこんだーを相手にタバタはオクタゴン3勝目を狙う。

ヴィヴィは世界王座に挑むグラッソに敗れてからの再起戦、対戦相手のアマンダ・ヒーバスと同様にタイトル戦線に留まるためのサバイバルマッチに臨む。

さらにウェルター級ではアイルランドからキャリア10連勝中、Cage Warriors時代のようにエンターテイメント性が高い試合でなく、しっかりと勝つ試合を続けているイアン・ギャリーが、中国のソン・ケナンとの一戦も組まれた。

既にオクタゴンで3連勝のギャリー、上と戦う権利を得るためのパフォーマンス&フィニッシュを期待されているといっても過言でない。

復活を賭して、背水の陣のコディ・ガーブラントとトレヴィン・ジョーンズとの対戦。

さらに1ポンド・オーバーだったマナ・マルチネスとキャメロン・サーイマンの一戦など、中村倫也&風間敏臣の対戦相手になるやもしれないバンタム級ファイターの顔合わせも日本のファンにとっては見逃せない。

他プロモーションならタイトル戦もしくはメインカード、UFNならヘッドライナーというカードが連続しているてんこ盛りのPPVイベント、UFCの底力が見える大会だ。

■視聴方法(予定)
3月5日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

■UFC285計量結果

<UFC世界ヘビー級王座決定戦/5分5R>
ジョン・ジョーンズ: 248ポンド(112.49キロ)
シリル・ガンヌ: 247.5ポンド(112.26キロ)

<UFC世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] ヴァレンチーナ・シェフチェンコ(キルギス)
[挑戦者]アレクサ・グラッソ(メキシコ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェフ・ニール: 175ポンド(79.37キロ)
シャクハト・ラクモノフ: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ: 156ポンド(70.76キロ)
ジェイリン・ターナー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジェイミー・ピケット: 186ポンド(84.37キロ)
ボー・ニコル: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ガーブラント: 136ポンド(61.69キロ)
トレヴィン・ジョーンズ: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
デレック・ブルンゾン: 185.5ポンド(84.14キロ)
ドリキュス・デュプレッシー: 185ポンド(83.91キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)
アマンダ・ヒーバス: 126ポンド(57.15キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス: 186ポンド(84.37キロ)
マフクアンドレ・バリユー: 185ポンド(83.91キロ)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー: 171ポンド(77.56キロ)
ソン・ケナン: 171ポンド(77.56キロ)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス: 137ポンド(62.14キロ)
キャメロン・サーイマン: 135ポンド(61.24キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・ペネ: 116ポンド(52.62キロ)
タバサ・ヒッチ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<バンタム級/5分3R>
ファリド・バシャラット: 136ポンド(61.69キロ)
デモン・ブラックシアー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
ロイック・ラジャポフ: 155.5ポンド(70.53キロ)
エステバン・リビヴィクス: 156ポンド(70.76キロ)

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UFC285:オッズ/予想と展望

ジョン・ジョーンズ 1.65
シリル・ガーン 2.35
ヴァレンチーナ・シェフチェンコ 1.16
アレクサ・グラッソ 5.60
ジェフ・ニール 4.90
シャフカト・ラフモノフ 1.20
マテウス・ガムロット 1.47
ジェイリン・ターナー 2.85
ボー・ニッカル 1.07
ジェイミー・ピケット 10.00
コーディ・ガーブラント 1.59
トレヴィン・ジョーンズ 2.45
デレク・ブランソン 2.90
ドリカス・デュ・プレシ 1.44
ヴィヴィアニ・アロージョ 1.95
アマンダ・ヒバス 1.87
ジュリアン・マルケス 2.30
マルク・アンドレ・バリオー 1.67
イアン・マシャド・ギャリー 1.15
ソン・ケナン 1.50
マーナ・マルティネス 3.55
キャメロン・サーイマン 1.33
ジェシカ・ペネ 3.30
タバタ・ヒッチ 1.36
ダモン・ブラックシア 4.90
ファリド・バシャラート 1.20
エステバン・リボビクス 3.20
ロイック・ラジャポフ 1.38

メインは怪物ジョン・ジョーンズの復帰戦にしてヘビー級転向初戦。いきなりガヌーが返上したヘビー級タイトルの王座決定戦に出場する。

ジョーンズが史上最年少でライトヘビー級のタイトルを獲得したのは12年前の3月。そこから何度も王座獲得→タイトル剥奪・出場停止を繰り返し、最後に試合をしたのは3年前の2月。9年間タイトル戦を戦って、その後3年休んでまだ35歳。

ジョーンズは過去にも何度も長期の出場停止(事件を起こしたり、禁止薬物の使用が発覚したり)期間があったが、ここまで開いたことはなかった。さらに、階級を上げての初戦となる。十分な期間があったので、完全なヘビー級の体格になっているが、増量・ブランク・加齢でどこまで動けるかは、実際に試合が始まってみないとわからない。最後の試合となったドミニク・レイエス戦もかなり僅差に詰められていたし、直近の数戦はリスクを避けた安全策の試合で、以前のように圧倒して勝つ内容ではなかった。

最初にオッズが発表された時は、JJが14年ぶりにアンダードッグとなっていたが、現在はフェイバリットに。相手のガーンがガヌーとの王座統一戦で、何度もテイクダウンを奪われ為す術がなかったことが不安視されているのか。

それを考慮に入れたとしても、普通に考えたらJJが楽に勝つとは思えない。勝つとしたら、テイクダウンからのパウンドでのTKO。しかし、ここ数戦、フィニッシュするだけの爆発力がなくなっている。長期戦になった時の消耗度も、ブランクと増量の影響でJJの方が大きいはずだ。

序盤はJJがテイクダウンで攻めるも、中盤失速して、ガーンが打撃でKOと予想。

セミはフライ級タイトルマッチ。相手はランキング6位グラッソ。グラッソはフライ級に上げてから4連勝だが、先月、ブランチフィールドが3位のアンドラージに勝ったことで、さらにランキングが下がっている。最後の相手は下位ランカーのヴィヴィアニ・アロージョで、これまでランキング5位以内の相手とは戦っていない。正直、挑戦者は現在1位のマノン・フィオロになると思っていた。

シェフチェンコも前回のタイラ・サントスにはかなり追い込まれたが、サントスに苦戦したのは四つの体勢からテイクダウンを奪われる展開となったためで、ボクシング主体のグラッソとの対戦にはその不安がない。

シェフチェンコが危なげなく判定勝ちと予想。

メインカード第1試合では、ボー・ンカルがUFCデビューする。レスリングで大学時代3度のNCAA D-1優勝、U-23世界選手権、全米選手権でも優勝し、東京五輪への出場も有力視されていたが、デビッド・テイラーに敗れて五輪出場はならず(後に、テイラーは東京五輪で金メダルを獲得している)。当時より将来的なMMA転向を考えており、トレーニングを行っていたが、オリンピック予選敗退後にアマチュアMMAデビュー。昨年6月にプロデビューすると1RKO勝ち。8月のコンテンダーシリーズでも1分少々でチョークで一本勝ち。キャリアが浅すぎるということで翌月もコンテンダーシリーズに出場し、三角絞めで勝利してUFCとの契約を決めている。

当初は昨年12月に、キャリアわずか半年でのUFCデビューが予定されていたが、負傷により今回に延期となった。相手はUFC2勝4敗、キャリア13勝8敗のピケット。試合経験は7倍もの差があるが、オッズはピケットの勝利に10倍がつくほどの大差となっている。

第1試合開始は5日7時半から。速報します。

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3.4『UFC 285: Jones vs. Gane』でジェイリン・ターナー vs. ダン・フッカー、マナ・マルティネス vs. キャメロン・サーイマン


 UFCが3月4日にネバダ州ラスベガスで開催する『UFC 285: Jones vs. Gane』でジェイリン・ターナー vs. ダン・フッカーのライト級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 ターナーは昨年7月の『UFC 276: Adesanya vs. Cannonier』でブラッド・リデルに1Rギロチンチョークで勝利して以来の試合で5連勝中。現在UFCライト級ランキング10位。フッカーは昨年11月の『UFC 281: Adesanya vs. Pereira』でクラウディオ・プエレスに2R TKO勝ちして以来の試合。現在UFCライト級ランキング11位。


 同じく『UFC 285: Jones vs. Gane』でマナ・マルティネス vs. キャメロン・サーイマンのバンタム級マッチが行われることをイリジウム・スポーツ・エージェンシーが発表。

 マルティネスは昨年10月の『UFC Fight Night 212: Grasso vs. Araujo』でブランドン・デイビスに判定勝ちして以来の試合。サーイマンは昨年12月の『UFC 282: Blachowicz vs. Ankalaev』でスティーブン・コスローに3R TKO勝ちして以来の試合。続きを読む・・・
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【UFC282】目まぐるしいグラウンド&スクランブル・ウォー。反則犯したサーイマンがコースローをTKO

<バンタム級/5分3R>
キャメロン・サーイマン(南アフリカ)
Def.3R4分13秒by TKO
スティーブン・コースロー(米国)

間合いの取り合いからサイドキックを見せたサーイマン。コースローは右ハイを蹴っていく。サーイマンはスイッチしながらパンチを伸ばすが、コースローが組んでテイクダウンに成功する。すかさず左足を抜いたコースローはサーイマンのキムラを防いでパスの圧力を立掛ける。サイマンのハイガード狙いに、逆側に回ってハーフで抑えたコースローはそのまま左足を抜いてパスを狙う。

このタイミングでリバーサルに成功したサーイマンだが、コースローはミッションコントロールもエルボーを受ける。再びミッションコントロールからゾンビ、さらに足関節狙いのコースローだが、サーイマンはハイエルボーギロチン。反応したコースローの背中に回ってバックグラブへ。前方に落としたコースローは、パンチからマウントを取る。ここもブリッジ返しでサーイマンが上になるなど、目まぐるしいグラウンドの攻防となった。

2R、「トップが重要で、マウントに行くのは注意しろ」という指示を受けたコースローは右ミドルをチェックし、続く左ミドルに組んでダブルレッグへ。腰を落とすサーイマンに正対してテイクダウンを奪ったコースローは、右腕を差してレッスルアップのサーイマンにギロチンを仕掛ける。頭を抜いたサーイマンに続きコースローも起き上り、ケージに押し込む。首相撲からのヒザを顔面に受けながら、テイクダウンを決めたコースローはボディロックから足を刈り、バックを伺う。

前転したサーイマンが、上体を起こしてトップを取ると足関節狙いのコースローに鋭いパンチを打っていく。背中を向けたコースローからバックグラブ、胸を合わせてきても背中に乗り続けたサーイマンが背中を伸ばす。腰を上げて、前方にサーイマンを落としたコースローが、ダブルレッグでケージに押し込む。両ヒザ立ちのコースローの顔面に右ヒザを入れたサーイマン。ここで試合が中断される。ドクターチェックを受けるコースローは時間を置いて回復を図るが、首を横に振る仕草も見える。それでも4分近くを経て再開に応じたコースロー、サーイマンはペナルティで1Pの減点となる。

試合はスタンドでリスタートされ、サーイマンが右ローを蹴る。さらにヒザをボディに入れたサーイマンだが、近距離で頭を振った際にコースローのヒジに当たりカット。直後のコースローのハイクロッチをを切っていなすと、がぶりからヒザ蹴り、離れたコースローに左ハイを2発狙う。そのまま大きな攻防はなく時間を迎えた。

最終回、左右のハイを見せたサーイマンは、後ろ回し蹴りも繰り出す。組んだコースローはケージに押し込んでテイクダウンからバックへ。前方に落としたサーイマンは腕十字は察知したが、続いてヒザ十字を狙われる。ここも足を畳んで防ぎ、ハーフでトップを取ったサーイマンがエルボーを入れ、シングル狙いのコースローのバックに回る。両足をフックしたサーイマンは、コースローを立たせずに寝技に持ち込むとロールに合わせてマウントへ。コースローはスクランブルに持ち込んで、差しあげテイクダウンでリバーサルに成功する。

ハーフで抑えたコースローをスイープしたサーイマンは、殴ってバックに回る。背中が伸びたコースローは上を向き、殴られてうつ伏せに。しっかりと両足をフックしたサーイマンは胸を合わせてきたところで、離れてスタンドに持ち込むとヒザ蹴りを顔面に連続で入れ。効いたコースローにパンチとヒザの連打で追い込むと、レフェリーが試合を止めた。勝者はインタビューでUFC、ベガスでの戦いに感激しつつ一番にヒザ蹴りの反則を詫びた。


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