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DEEP DEEP101 DEEP103 DEEP104 DJ.taiki MMA RIZIN   アーロン・ピコ 久保健太 伊藤裕樹 住村竜市朗 北岡悟 大原樹里 大木良太 小金翔 山本歩夢 平田直樹 杉山廣平 海外 渋谷カズキ 石塚雄馬 神田コウヤ 米田奈央 藤田大和 越智晴雄 鈴木琢仁 駒杵嵩大 鶴屋怜

【DEEP104】10月23日、北岡悟が現役続行の意義が問われる鈴木琢仁戦!! 平田直樹✖山本歩夢の潰し合いも

【写真】北岡が再びケージに足を踏み入れる(C)MMAPLANET

10 日(火)、DEEPが10月23日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催するDEEP 104IMPACTの対戦カードを発表している。

9月23日のDEEP103でDEEP暫定フライ級選手権試合=藤田大和✖伊藤裕樹、大原樹里✖小金翔のライト級戦。関鉄矢✖DJ.taiki、駒杵嵩大✖杉山廣平というZSTとNEXUSでベルトを巻いたファイターの初出場に加え、元ストロー級王者の越智晴雄がフライ級に階級アップし渋谷カズキと対戦するというカードを揃えているDEEPだが、10月大会もお腹いっぱいのマッチアップ第一弾発表となった。


真っ先に目を引くのは2月のDEEP100で大原樹里に敗れ、現役続行か如何な、その岐路が注目されていた北岡悟が、3月大会で秘技MMA版ヴィンガチーバを披露した鈴木琢仁と対戦する1戦だ。

自主興行での小金翔戦のドローを挟み、4連敗──過去10戦の戦績は2勝7敗1分の北岡が、再びケージに足に踏み入れることとなった。その敗北の多くが国内外の強豪が相手だったが、今回の対戦相手の鈴木は非常に特徴のあるファイターである一方で、戦績は9勝6敗のトップに届いていない選手だ。

試合結果は当然として、内容によっても──北岡悟というJ-MMAを代表し、一時代を築いたファイターが現役生活を続ける意義が問われることになる対戦といえよう。

これからのJ-MMAを睨むうえではフィーチャリングされるのが、平田直樹✖山本歩夢のフェザー級戦といえよう。

デビューからの1年で樹の兄でなく、平田直樹としての存在感を示す新鋭はデビュー4戦目で神田コウヤに惜敗、初黒星を喫して以来4カ月振りの再起戦となる。

対する山本は昨年12月のデビューから、経験値で上回る相手に3連続フィニッシュ勝利を挙げている逸材だ。

『格闘DREAMERS』では二次でケガもあっても脱落も、MMAだけが人生とないビジョンが同オーディションの方向性と合わなかったという側面も見られた。

パラエストラ千葉ネットワーク所属も自らのマイクで『あまりパラエストラで練習していないですけど』と言い切ってしまう個性的かつ尖がっている山本と平田は、この時点で潰し合わせるのが勿体ないという取り方もできる注目カードだ。

さらに6月のDEEP101のメインで対戦も、急所蹴りでテクニカル判定という消化不良の一戦となったDEEPウェルター級チャンピオン住村竜市朗が、米田奈央とのダイレクトリマッチに加え、鶴屋怜がプロ4戦目で久保健太と対戦するという2試合も決まっている。

住村としては、再び大舞台=RIZINの年末大会に向け好材料しか残したくない一戦となる。鶴屋と戦う久保は、36歳でMMAデビューを韓国で果たしたオールド・ルーキー、国内では4連勝中だ。名古屋と大阪のDEEPとパンクラスで戦ってきた久保にとって、戦績と力を測られ鶴屋怜のためにピックされたカードということは本人も陣営も百も承知だろう。

鶴屋怜をアーロン・ピコに見立て、意地の一発を狙ってくる久保サイドからみても、興味深いマッチアップといえる。さらに7月に大原樹里とライト級暫定王座決定戦でローブローによるテクニカル判定で敗れた大木良太が、石塚雄馬との対戦も決まっている。

RIZINへの道が明確に存在し、海外への挑戦も認めるDEEP佐伯代表の方針もあり、他団体からの流入やDEEP育ちの新鋭と人材が集まっている現状に裏付けされた、勢いのあるカードが揃っている9月と10月のDEEPだ。

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DEEP DEEP103 DJ.taiki KOMA MMA ONE RIZIN Seint 杉山廣平 渋谷カズキ 越智晴雄 関鉄也 駒杵嵩大

【DEEP103】DJ.taiki✖関鉄矢。前NEXUSフライ級チャンプ駒杵嵩大が初参戦、越智晴雄も階級アップ

【写真】駒杵がDEEPに初参戦、要注目だ(C)MMAPLANET

3 日(火)、DEEPが9月23日(木・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催するDEEP 103 IMPACTの追加カードを発表している。

既にDEEP暫定フライ級選手権試合=藤田大和✖伊藤裕樹、大原樹里✖小金翔のライト級戦、さらにはメガトン級の誠悟✖SEINTという注目カードが決定したが、今回明らかになったのはタイトルマッチが行われるフライ級の4試合を含め、6つの顔合わせだ。


まずZSTから関鉄矢が初出場を果たし、DJ.taikiと相対することが決まった。SWATからZSTで育ち、国内ではVJT、海外では中国のWLFや豪州のAustralian FCを経した関は、2017年にZSTフェザー級王者に就いている。2016年11月から8連勝で昨年RIZINのリングに上がり、DEEPフェザー級の新鋭=神田コウヤに右ストレートでKO勝ちを収めた。

その後、堀江圭功に敗れて今回DEEPで再起戦に臨む。対するDJは今年の2月に、その神田に判定負けを喫しており、三段論法を利してフェザー級トップ戦線に返り咲きたいところ。前回の神田戦ばかりか、このところ良くも悪くも灰汁の強かったDJが薄味となっており、その健在ぶりを見せてほしいマッチアップだ。

またフライ級では元ストロー級王者の越智晴雄が階級を上げて、2月に暫定王座を藤田と争った渋谷カズキと対戦する。ストロー級では頂点の川原波輝がONEに転じたため、DEEPタイトル戦線では珍しく循環がなくなっており、越智はここからのキャリアの進め方も考えて、階級を上げたと思われる。

同じくフライ級では2回戦ながら駒杵嵩大がDEEP初参戦を果たし杉山廣平と戦う。東海大柔道部出身の駒杵もまたZSTでキャリアの序盤を積み、NEXUSで初代フライ級王者に輝くと、昨年8月にZSTのリングでGladiatorライトフライ級チャンピオンの宮城友一から腕十字で一本勝ち──RZIIN参戦をアピールしていた。

その宮城戦以来13カ月振りの実戦となる駒杵、対戦相手の杉山もまたパンクラス・フライ級戦線で戦ったきたファイターで、DEEPで戦うのはデビュー直後に名古屋大会に出場していた2016年以来5年半ぶりとなる。杉山は今年の3月にRIZIN名古屋大会で、今大会で藤田に挑戦する伊藤裕樹に敗れている。駒杵にとって今回の杉山戦がどういう意味を持つのか、誰もが理解できるだろう。

この他、同じく2回戦で鮎田直人✖関原翔、力也✖日比野”エビ中”純也が組まれたフライ級戦線。越智の階級アップと、駒杵の初参戦──日本の最高位のリングの今後が見えてくる充実振りといえよう。

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DEEP96 J-CAGE Report ブログ 川原波輝 越智晴雄

【DEEP96】スクランブルでバックに飛び乗った川原波輝が、RNCで越智を絞め落とし新ストロー級王者に

【写真】左腕がかなり入っていき、追い込まれた越智はここからスラムを選択し川原がRNCを完成させた(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<DEEPストロー級選手権試合/5分3R>
川原波輝(日本)
Def.2R4分33秒by RNC
越智晴雄(日本)

すぐに構えを変えてボディを伸ばした川原に対し、越智はシングルでケージに押し込み尻もちをつかせる。ケージを背負った川原は、足を束ねられると腿の裏に手を回される。川原は右足を差し込んで、束ねさせないよう左足を畳んでいく。立ちあがり際に大きく川原を持ち上げてスラムした越智だが、ここから打撃の間合いとなり、川原がボディと顔面にパンチを打ち分ける。

続いて川原が右フックを当てるが、越智はダブルレッグでテイクダウンへ。時間を掛けず立ち上がった川原は、体を入れ替えて離れるとボディにパンチを入れる。越智は低い姿勢で飛びこみ、担ぎ上げてテイクダウンへ。川原はすぐに立ちあがって逆にバックに回るが、離れてボディ、右ストレートをヒット。越智も右フックを当てたが、川原は後ろ回し蹴りをボディに突き刺し、ダブルレッグを決めてエルボーと良い流れでラウンドを締めた。

2R、左ハイからジャブを伸ばす川原、越智は左フックを振るう。越智の左オーバーハンドをかわして右を被せようとする川原だが、ダブルレッグでテイクダウンを許しケージ中央で背中をつかされてしまう。川原はクローズドガードを取り、エルボーを頭頂部に打ちつける。足を一本抜きつつ、スクランブルを許さずに押し込んでケージ際に移動した越智はスクランブルにギロチンを狙う。

頭を抜いてトップを取った川原が笑みを見せてパウンド。スペースができると越智が立ち上がるが、川原は背中に乗って四の字フックへ。手首を掴む越智に左のパンチを連打した川原は、その左腕をアゴの上から絞めていく。後方にスラムした越智は、ここで手首が外れ川原がRNCをセットアップ。チャンピオンが落ちて、新チャンピオン川原波輝が誕生した。

「疲れたぁ。1年半前にやられ、本当に越智さん感謝している。オトン、オカン、俺の家族ホンマにありがとう。夜叉坊、優作さん、チームの皆、ありがとう。それだけのことやってきて、自信もあった。結果を出せてホンマに良かった。一応チャンピオンの肩書は貰ったけど、見ているとこはホンマここちゃうし。スタート時点、とりあえずここから。世界一獲るんで。ありがとうございました」とマイクで話すと、勝利の雄叫びを挙げた。


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DEEP96 Interview J-CAGE ブログ 川原波輝 越智晴雄

【DEEP96】ストロー級王者=越智晴雄に挑戦、川原波輝─02─「ホンマに日本の格闘技界を背負うつもり」

【写真】股関節が柔軟になると、蹴りの威力はどのように変わって来るのか。凄く興味深い (C)MMAPLANET

23日(日)、東京都港区のニューピアホールでDEEPがダブルヘッダー=夜の部、DEEP96 IMPACTのメインでDEEPストロー級チャンピオン越智晴雄に挑戦する川原波輝インタビュー後編。

昨年6月、RIZINでの征矢貴戦における敗北、11月の潤鎮魂歌戦のKO勝ち、アルファメール修行、そして緊急事態宣言下のエアリアルヨガにより、川原はどう変わり、何を手にしたのか。そして──ここから先に何を見ているのか。

<川原波輝インタビューPart.01はコチラから>


──股関節が柔らかいと、腰に負担がくるという話をきいたことがありますが、その辺りは?

「いや、最初は反動で腰が痛くなりました。ビックリするぐらい。でも、そういう時期を越えないといけないということで。これも試合がある時期なら、突き詰めることはできなかったと思います。普段使っていないので、体がビックリして痛くなるということで、乗り越えれば全然使えるようになりました」

──それで打撃の威力は増すのですか。

「増します。パンチ力、めっちゃ上がっていますよ。蹴りもパンチも。2カ月ぶりにミットを持ってもらったら、『お前、何やっててん?』ってコーチに言われましたからね(笑)。そんな変わんねやって言われました」

──寝技も以前に東京に来ていた時に、ここまでできるのかと思ったのですが、ヨガ効果は寝技でもありますか。

「あんなん8、9カ月ぐらい前ですよ。あの頃とは別人ですよ。全然、あの頃を参考にして越智が来てくれるなら、有難いですよ。それでなくても、負けるとこないんちゃうん?
って感じなんで(笑)。

自分でも楽しくてしょうがないです。前の越智との試合後に最後にテイクダウンを取られて、時間を使われたから負けたので、『テイクダウンされないともう負けない』と言っていたんですけど、そこを徹底してきたので。あそこで負けると、僕ももう厳しいです。でも、全く負ける気がしないんです」

──越智選手の魂の組みに対しても、自信があるということですか。

「怖さは全くないです。自分を試す、世界に行くための練習試合でしかないです」

──ここでタイトルを取ると、その後は世界を目指すということですか。

「僕はONEに行きたいんです。それは変わっていないですよ。RIZINに出たのもONEに行きたいからです。59キロで戦って、そこで勝てばストロー級の選手として同じ階級の強い相手と戦えると思っていたんで。で、もう1回勝ってONEに行くつもりだったんです。

ONEっていうも、僕は世界一になりたいからで。今、ストロー級の世界一はONEだからってことなんです。世界しか見ていないです。夜叉坊、ノリピー、優作さんもそういう目標を持っていたから憧れて、あの道に行きたいからついて行っていたんです。僕は今も世界一を夢見ています。

だからRIZINでストロー級世界一を証明できるなら、RIZINで戦いたいです。でもジャレッド・ブルックスに勝って、僕が世界一やって言ったらONEの奴らは黙っていないですよね。だからONEで世界一になってから、RIZINで暴れてやろうって。僕、ホンマに日本の格闘技界を背負うつもりでやっているんで。世界一になることで、DEEPに恩返しをしたいと思っていますし」

──そういう今後の進むべき道を聞けば聞くほど、征矢戦の敗北は痛かったですね。

「落としたらダメなところでした。3週間前のオファーで59キロ、緊張して自分に負けました。どれだけ急なオファーでも、どこの舞台でも、体重がどうであれ、自分の動きができへんかったことは収穫になりました。征矢とか、越智がどうこうでなくて自分の動きができないと、世界には勝てない。そこを学ばせてもらいました。

やってきたことが出せなかったのは、あの試合が初めてやったんです。体重も威圧感も関係ないです。自分自身に勝っていれば……。自分との向き合い方をもっとシビアにせなアカンって分かったんです。それがあって潤鎮魂歌戦のKO勝ちに結びつきました」

──自分に向き合って勝つとは、どのような解決法があったのですか。

「日常生活ッスね。普段の生活のなかで一瞬の選択、判断。そういうことから試合に関係してくると思います。どれだけ練習していても、普段の生活がだらしなかったり、試合の時と矛盾するような生活をしていると、それは全て戦いに跳ね返ってくると思います。どれだけ強くても、生き方が伴っていないとダメです。

自分ではこれまでもベストを尽くしていたと思っていました。でも、もっとできていた。人に対して、もっと優しくすることもできただろうし」

──人に対して優しくとは、つまり人間として成長しないとMMAで勝てないということですか。

「MMAは人間力やと思います。それが征矢戦に負けてから、潤鎮魂歌戦までに凄く考えたことでした。1日3部練習をして、やり過ぎだ、ケガをするって言われました。でも自分のなかで設定していた限界の先ってありましたね。怪我せずにできたし。

そこからアルファメールに行って、ヨガをやってからの試合ですから、本当に楽しさしかないんです。ただ純粋に自信があって、勝てるって思っているだけで。越智さんは僕が戦ってきた相手のなかで一番強いって言って良い選手です。でも、全く怖さがなくて楽しみが強すぎます」

■ DEEP96計量結果

<DEEPストロー級選手権試合/5分3R>
[王者]越智晴雄:52.1キロ
[挑戦者]川原波輝:52.15キロ

<バンタム級/5分3R>
昇侍:61.45キロ
CORO:61.4キロ

<フライ級/5分3R>
村元友太郎:56.9キロ
鮎田直人:57.15キロ

<バンタム級/5分3R>
高野優樹:61.65キロ
笹晋久:61.35キロ

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ:56.95キロ
松丸息吹:56.95キロ

<バンタム級/5分2R>
橋本優大:61.55キロ
ヒロヤ:61.65キロ

<フェザー級/5分2R>
岩永翔吾:65.25キロ
西谷大成:66.15キロ

<ライト級/5分2R>
レバナ・エゼキエル:69.7キロ
畠山祐輔:70.55キロ

■ DEEP95計量結果

<ウェルター級/5分3R>
佐藤洋一郎:77.5キロ
阿部大治:77.35キロ

<メガトン級/5分3R>
関根”シュレック”秀樹:─キロ
酒井リョウ:101.5キロ

<キック63キロ契約/3分3R>
KINGレイナ:63.0キロ
熊谷麻理奈:61.95キロ

<ライト級/5分2R>
大原樹里:70.5キロ
鈴木琢仁:69.85キロ

<ライト級/5分2R>
LUIZ:70.8キロ
大木良太:70.8キロ

<95キロ契約/5分2R>
ジョシュア・ロビンソン:94.95キロ
中村圭佑:94.2キロ

<フェザー級/5分2R>
高塩竜司:65.85キロ
鬼山反猫:66.0キロ

<フライ級/5分2R>
渋谷カズキ:56.85キロ
加藤瑠偉:56.6キロ

<ストロー級/5分2R>
林豊:52.6キロ
キンタ・ジ・エンド:52.35

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DEEP96 Interview J-CAGE ブログ 川原波輝 越智晴雄

【DEEP96】ストロー級王者=越智晴雄に挑戦、川原波輝─01─「足の裏で地面を掴む」=ヨガでパンチ力⤴

【写真】もう半日後に、川原は越智と相対する (C)DEEP

23日(日)、東京都港区のニューピアホールでDEEPがダブルヘッダー=DEEP95 IMPACTとDEEP96 IMPACTを開催する。

その昼夜興行、夜の部のメインで越智晴雄の持つDEEPストロー級王座に川原波輝が挑戦する。

昨年3月以来の再戦、前回は判定負けを喫した川原だが──この再戦を前に「全く怖さはない。楽しみでしかない。世界へ行くための練習試合」と言い切った。これだけの自信を手にした、川原が送ってきた日々とは。


──今回の試合が決まったのはいつ頃ですか。

「2カ月ぐらい前ですね。やらせてもらえるのであれば……潤鎮魂歌戦のKO勝ちも圧倒的やったし、越智以外に相手がおるんやったら戦いますけど、おらへんし。去年の11月からずっと自信満々でした。それが新型コロナウィルスの影響で、この時期になってしまっただけなので。あれからも、アルファメールに3カ月行って、コロナが広まってきた時に帰国したんです」

──ストロー級の川原選手がアルファメールで練習を続けるのは体格的にも厳しくないでしょうか。

「大変です。でもUFCのフライ級の選手もいるし、練習の時はストロー級とかって考えていないです。ソイツと俺、まぁあんまり大きいヤツは無理ですけど、バンタム級ぐらいまでやったら人と人との勝負としてやっています。そこで生き残れたら、強くなっているということなんで」

──なるほどぉ。そこまでの意志を持ってやってきたのですね。ただし帰国後は練習もままならなかったと思います。

「ジムが閉まっているので、1カ月半から2カ月は走って、それとエアリアルヨガに行っていました」

──ヨガですか?

「エアリアルヨガといって布を使って、空中でやるヨガなんです」

──あぁ、TVで視たことあります。ぶら下がっているヤツですよね。

「そうです。サーカスとか劇団の子が通って軟体にするんですけど、夜叉坊と通っていました。週に3、4日ほど」

──その目的と得られるモノは何になるのですか。MMAを戦ううえで。

「体を柔らかくすることです。体が基本ですから、ファイターは。スパーリングとかできない状況だったので、逆にそうやって体と向き合うことにしたんです」

──実際に効果はあるのですか。

「もちろんです。冷や汗がでるぐらい、引き裂かれるので。メチャクチャにハードですよ。普通の練習並みに筋肉痛にもなるし、汗は出るし。自重でぶら下がるわけですから、握力もそうだし背筋とかメチャクチャつきます」

──MMAの練習に戻り、どのような効果が感じられましたか。

「バチバチ出てしますよ。足の裏の感覚を手のようにしていくんです。足の裏で地面を掴む。地面を掴むヨガと、布のヨガと2つやってもらっていたので。地面を掴むヨガで、足の感覚が良くなりステップとか凄く変わりましたよ。

親指の母指球、小指の外、それとカカトの三点で支えるんです。そんなこと考えたこともなかったですし。もともと人間も猿のように足で何かを掴んだりできていたのが、退化して今のようになったって教えられました。

この3点を意識すると、足の裏が手で地面を握る──地面を絞る感覚になってきています」

──結果、何が変わるのですか。

「布で柔軟にもしてきたので、足のブレーキをきかせながら、上半身で相手の攻撃を紙一重で避けることができます。猫が一瞬にして跳ぶみたいな、そんな動作です。鈍感だった部分が、敏感になった感じですね。足元からヒザ、ヒザから腰、腰から腕とみんな体は繋がっていますから」

──それは筋肉が繋がっているということですか、それとも骨と関節の繋ぎなのか。

「筋肉ですね。股関節からパンチも蹴りも全部、生まれている。股関節の柔軟性は大切になってきています。呼吸も腹式呼吸といって鶴太郎がやっているヤツ……」

──川原選手、MMAファイターなら腹式呼吸は鶴太郎さんではなくて、ヒクソン・グレイシーを例えにしましょうよ(笑)。

「アハハハハ。ほんまや、そうですね。でも日本人を例えにしないと。夜叉坊が、鶴太郎を見てって言ってきたので(笑)。腹式呼吸でお腹周りを柔軟にすると、股関節が繋がってくるので動きは変わりました。可動域が広がりましたね」

──つまり技術の幅も広がるということですね。

「ハイ。寝技をやっていても柔軟になったことで、動きが変わりましたよ」

<この項、続く>

■ DEEP96計量結果

<DEEPストロー級選手権試合/5分3R>
[王者]越智晴雄:52.1キロ
[挑戦者]川原波輝:52.15キロ

<バンタム級/5分3R>
昇侍:61.45キロ
CORO:61.4キロ

<フライ級/5分3R>
村元友太郎:56.9キロ
鮎田直人:57.15キロ

<バンタム級/5分3R>
高野優樹:61.65キロ
笹晋久:61.35キロ

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ:56.95キロ
松丸息吹:56.95キロ

<バンタム級/5分2R>
橋本優大:61.55キロ
ヒロヤ:61.65キロ

<フェザー級/5分2R>
岩永翔吾:65.25キロ
西谷大成:66.15キロ

<ライト級/5分2R>
レバナ・エゼキエル:69.7キロ
畠山祐輔:70.55キロ

■ DEEP95計量結果

<ウェルター級/5分3R>
佐藤洋一郎:77.5キロ
阿部大治:77.35キロ

<メガトン級/5分3R>
関根”シュレック”秀樹:─キロ
酒井リョウ:101.5キロ

<キック63キロ契約/3分3R>
KINGレイナ:63.0キロ
熊谷麻理奈:61.95キロ

<ライト級/5分2R>
大原樹里:70.5キロ
鈴木琢仁:69.85キロ

<ライト級/5分2R>
LUIZ:70.8キロ
大木良太:70.8キロ

<95キロ契約/5分2R>
ジョシュア・ロビンソン:94.95キロ
中村圭佑:94.2キロ

<フェザー級/5分2R>
高塩竜司:65.85キロ
鬼山反猫:66.0キロ

<フライ級/5分2R>
渋谷カズキ:56.85キロ
加藤瑠偉:56.6キロ

<ストロー級/5分2R>
林豊:52.6キロ
キンタ・ジ・エンド:52.35キロ

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DEEP95 DEEP96 J-CAGE News ブログ 佐藤洋一郎 大原樹里 川原波輝 笹晋久 越智晴雄 鈴木琢仁 阿部大治 高野優樹

【DEEP95&DEEP96】計量終了 阿部大治、佐藤洋一郎、越智晴雄、川原波輝、KINGレイナ計量パス

【写真】前日計量を行った選手は全員がパスしている(C)DEEP

22日(土)、明日23日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP95及びDEEP96の計量が中野区中野サンプラザ15Fエトワールで行われた。

昼の部=DEEP95のメインは阿部大治のDEEP初陣となる佐藤洋一郎戦。この他、キックルールでKINGレイナが熊谷麻理奈と対戦、2回戦ながら要注目のライト級マッチ=大原樹里✖鈴木琢仁が組まれている。


夜の部=DEEP95は、DEEPストロー級選手権試合=王者・越智晴雄✖挑戦者・川原波輝をメインに、3回戦ではバンタム級の昇侍✖CORO、高野優✖笹晋久、フライ級の村元友太郎✖鮎田直人がマッチアップされている。

2大会合わせて17試合、メガトン級の関根シュレック秀樹のも当日計量となっており、他33名のファイターに体重オーバーはなかった。

■ DEEP96計量結果

<DEEPストロー級選手権試合/5分3R>
[王者]越智晴雄:52.1キロ
[挑戦者]川原波輝:52.15キロ

<バンタム級/5分3R>
昇侍:61.45キロ
CORO:61.4キロ

<フライ級/5分3R>
村元友太郎:56.9キロ
鮎田直人:57.15キロ

<バンタム級/5分3R>
高野優樹:61.65キロ
笹晋久:61.35キロ

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ:56.95キロ
松丸息吹:56.95キロ

<バンタム級/5分2R>
橋本優大:61.55キロ
ヒロヤ:61.65キロ

<フェザー級/5分2R>
岩永翔吾:65.25キロ
西谷大成:66.15キロ

<ライト級/5分2R>
レバナ・エゼキエル:69.7キロ
畠山祐輔:70.55キロ

■ DEEP95計量結果

<ウェルター級/5分3R>
佐藤洋一郎:77.5キロ
阿部大治:77.35キロ

<メガトン級/5分3R>
関根”シュレック”秀樹:─キロ
酒井リョウ:101.5キロ

<キック63キロ契約/3分3R>
KINGレイナ:63.0キロ
熊谷麻理奈:61.95キロ

<ライト級/5分2R>
大原樹里:70.5キロ
鈴木琢仁:69.85キロ

<ライト級/5分2R>
LUIZ:70.8キロ
大木良太:70.8キロ

<95キロ契約/5分2R>
ジョシュア・ロビンソン:94.95キロ
中村圭佑:94.2キロ

<フェザー級/5分2R>
高塩竜司:65.85キロ
鬼山反猫:66.0キロ

<フライ級/5分2R>
渋谷カズキ:56.85キロ
加藤瑠偉:56.6キロ

<ストロー級/5分2R>
林豊:52.6キロ
キンタ・ジ・エンド:52.35キロ

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DEEP96 Interview J-CAGE ブログ 川原波輝 越智晴雄

【DEEP96】川原波輝とDEEPストロー級王座防衛戦を控えた越智晴雄「打撃だけでも負ける気はない」

【写真】今の時代、響くのは天才の言葉ではなく──努力家の姿勢だ (C)MMAPLANET

23日(日)、東京都港区のニューピアホールでDEEPがダブルヘッダー=DEEP95 IMPACTとDEEP96 IMPACTを開催する。

その昼夜興行、夜の部のメインで越智晴雄が川原波輝を相手にDEEPストロー級王座防衛戦を戦う。1年5カ月前に防衛を果たした相手との再戦を前にして、越智は何を想うのか。

長身のストライカーの時代を迎えつつあるJ-MMAにあって、越智は自分を貫くことを改めて明言した。
 

──タイトル防衛戦が日曜日に控えています。調整具合はいかがでしたか。

「体調は良い感じに仕上がっています。メンタルも、もうやるだけですし減量を上手くクリアして当日戦うだけですね。僕はスタミナとパワーで戦うタイプなので、過去最高ぐらいに良い体調だから、しっかりと戦えるはずです」

──スタミナとパワーと言われましたが、本当に気持ちで戦うタイプではないでしょうか。

「僕の場合はもうどういう形であれ、勝てば良いということで。そのためには出し切るしかないです。そうやって戦った結果に、勝敗がついてきます。なので、とにかく全てを出し切ろうと心掛けています。やることを決めて、ひたすら繰り返す。それだけなんです」

──昨年3月にダウンこそ喫しましたが、上を取り切った勝てた川原選手とまた戦うことについては?

「そうですね(苦笑)。あまりやるメリットがある試合ではないですが、DEEPのストロー級で他に誰がいるのかって考えると、川原選手は前の試合でもKO勝ちしている強い選手なので。それに僕はとにかく試合をコンスタントにしたい方で、相手云々で気持の入り方が変わることもないので。対戦相手は全部倒して、ベルトを持ち続けることが今の目標で。

それに年末にジャスティン・ブルックスに負けているので、相手を選ぶころができる立場にないですし。格闘技は勝って、力を示すモノだから……全くキャリアのない相手だと戦いたくはないですけど、佐伯さんたちが挑戦者に相応しいと思って試合を組んだ相手なので、しっかりと勝つだけです」

──前回の試合を踏まえて、川原選手を相手にどのように戦わないといけないと思っていますか。

「前は打撃で危ないシーンもあったので……たまたまじゃなくて、被弾したのは川原選手がそれだけの力があることだと受け止めています。だから自分が勝っている部分で勝負をしようとは思いつつ、打撃だけでも負ける気はないです(笑)。そこは勝負したうえで、自分の強いところで戦おうという感じです」

──総じて長身のストライカーは、以前と比較するとテイクダウンディフェンスが強くなっているかと思います。

「本当にその通りです。抱えて倒れるなんていう選手は、いなくなりました。練習相手でも腰がしっかりとしている長身のストライカーは、すぱーをしていても厳しいというのはあります。

それでも僕がやることは決まっているので。死んでも捕まえる。死んでも打撃を掻い潜って倒す。そういう気持ちで戦い明日。打撃を使うとしても、そこをしつこくしてからです」

──その気迫の組みがあることで、また越智選手のオーバーハンドは当たります。

「ハイ、僕の打撃は組みが有りきなので」

──越智選手はRIZINで砂辺選手に勝利しましたが、修斗のストロー級チャンピオンは3代揃ってONEと契約。しかもRoad to ONEで内藤のび太選手と猿田洋祐選手が戦うことが発表されました。同じストロー級として気になりますか。

「興味はあります。のび太さんと猿田さんの試合は、個人的に凄く見たいです」

──我がのスタイルを振り返り、のび太ガンバレという気持ちになりませんか。

「アハハハ。どちらかを応援するというのはないですけど、自分が戦うとしたら、のび太さんは結構嫌なタイプだと思っています。あれだけ根性があって、しつこくて気持ちが強い。ただ猿田選手はフィジカル的に全然上でしょうね」

──相手のスタイルは違っても、しつこい気持ちでいく試合というのは自身の防衛戦にも当てはまることではないでしょうか。

「その通りですね。もう相手を疲れさせて極めるぐらいの気持ちでやろうと思っています。それが僕のこの階級での強みでもあるし……しっかりとやるだけです」

──今回の調整は?

「ほぼCAVEで練習して、あとは石渡さんとアキラさんとやったり、最後の詰めのところで上田(将勝)さんにゴールドジムに来てもらって色々と指導してもらっています。上田さんはずっと長い間一緒にやってきましたし、試合だけでなく色々と気が回る人なので、本当に助けてもらっています。バンテージも巻いてもらっていますしね。セコンドが石渡さんと上田さん、この安心感は半端じゃないです」

──盤石の態勢ということですね。ここで勝って、その後については考えることはありますか。

「今、コロナ禍の影響で世界中の格闘技がどうなっていくのか分からないですが、それでも同じ階級で強い選手がいるところで戦いたいと思っています。状況が状況ですので、そういう部分と合わせて決めていきたいです」

──コロナの時代だからと格闘技で世の中に勇気を与えるとか正直、私は好きじゃないのですが……根性タイプの選手の試合はコロナ禍でなくても胸に響くモノがあるかと思っています。世の中、天才ばかりではないですし、言葉ではなく試合で諦めない姿勢を見せてもらると。

「本当に今、言ってもらえたように……自分ができることは、試合のなかで本気になってやることだけです。そういう試合を見た人が、翌日の仕事とかにやる気になり、明日の活力になるのであれば本当に嬉しいです。なので自分は精いっぱいやるだけです」

■ DEEP96 IMPACT対戦カード

<DEEPストロー級選手権試合/5分3R>
[王者]越智晴雄(日本)
[挑戦者]川原波輝(日本)

<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
CORO(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
鮎田直人(日本)

<バンタム級/5分3R>
高野優(日本)
笹晋久(日本)

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
松丸息吹(日本)

<バンタム級/5分2R>
橋本優大(日本)
ヒロヤ(日本)

<フェザー級/5分2R>
岩永翔吾(米国)
西谷大成(日本)

<ライト級/5分2R>
レバナ・エゼキエル(コンゴ民主共和国)
畠山祐輔(日本)

■ DEEP95 IMPACT対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
佐藤洋一郎(日本)
阿部大治(日本)

<メガトン級/5分3R>
関根”シュレック”秀樹(日本)
酒井リョウ(日本)

<キック63キロ契約/3分3R>
KINGレイナ(日本)
熊谷麻理奈(日本)

<バンタム級/5分3R>
CORO(日本)
ドリームマン(日本)

<ライト級/5分2R>
大原樹里(日本)
鈴木琢仁(日本)

<ライト級/5分2R>
LUIZ(日本)
大木良太(日本)

<95キロ契約/5分2R>
ジョシュア・ロビンソン(米国)
中村圭佑(日本)

<フェザー級/5分2R>
高塩竜司(日本)
鬼山反猫(日本)

<フライ級/5分2R>
渋谷カズキ(日本)
加藤瑠偉(日本)

<ストロー級/5分2R>
林豊(日本)
キンタ・ジ・エンド(日本)

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【DEEP95&DEEP96】阿部大治初参戦、越智✖川原II、KINGレイナキック戦など、PPV配信決定

【写真】1年5カ月ぶりの再戦となる川原と越智。DEEP96のメインで組まれている(C)MMAPLANET


11日(火)、DEEPより8月23日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP95&DEEP96がPPV配信されるという発表があった。

正午試合開始となるDEEP95では2試合の3回戦、UFC&ONEベテランの阿部大治✖佐藤洋一郎のウェルター級戦、メガトン級は関根シュレック秀樹✖酒井リョウに加え、2回戦はライト級の鈴木琢仁✖大原樹里など6試合、またKINGレイナが熊谷麻里奈と戦いキックルール3分✖3Rの計9試合が組まれている。


午後6時開始のDPPE96ではDEEPストロー級選手権試合=チャンピオン越智晴雄✖チャレンジャー川原波輝戦以外にも、バンタム級で昇侍✖CORO、高野優樹✖笹晋久とフライ級では村元友太郎✖鮎田直人と3回戦が3試合と2回戦・4試合がマッチアップされている。

この両大会、既にチケットはソールドアウトとなっており、PPV配信が行われることとなった。両大会とも個々の視聴価格は2500円となっているが、前売り予約のみ2大会セット=4000円で視聴も可能だ。また2大会とも試合開始までは過去の試合映像や見所などが無料で視聴できるようになっている。そして、PPV購入者の中から抽選で20名に2大会の出場主要選手のサイン入りパンフレットがプレゼントともあるという。

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【DEEP95&96】DEEPが8月23日にニューピアでダブルヘッダー。阿部✖佐藤、越智✖川原等が組まれる

【写真】カード発表の際、パッと目に留まったカード──それが高野✖笹、そして大原✖鈴木だった(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

6日(月・現地時間)、DEEPが8月23日(日)に東京都港区のニューピアホールでDEEP95とDEEP96のダブルヘッダーを開催することを発表した。DEEPは3月1日の後楽園ホール大会以降、4月の大阪大会と5月6日のJEWELSとのダブルヘッダーを中止とし、今月23日にJEWELS新宿FACE大会で活動再開──そして、今回のダブルヘッダーでケージMMAが復活する。

両大会とも予防対策として、観客はマスク着用で入場時に検温(※2度に渡り37.5度以上の発熱が確認されると入場できない)、また接触確認アプリに登録もしくはチケットの半券の裏に指名と住所、連絡先を記入することとなっている。加えて手指の消毒のために会場各所に消毒液が設置されるとのこと。

そのうえで感染拡大状況によってイベント中止もあるという一文がリリースには添えられている。

そんなニューピア・ダブルヘッダー、正午試合開始となるDEEP95では5月大会からUFC&ONEベテランの阿部大治✖佐藤洋一郎のウェルター級3回戦がスライドされ、3回戦ではメガトン級の関根シュレック秀樹✖酒井リョウ、2回戦で関根の同門=鈴木琢仁が大原樹里とライト級の一戦がマッチアップされている。

4月の大阪大会からは95キロキャッチウェイト2回戦=ジョシュア・ロビソン✖中村圭佑が再マッチメイクされた。さらにZSTグラップリング=GTF04出場権が掛った昨日の予選大会で見事に2試合連続一本勝ちし60キロ級本戦出場を決めた渋谷カズキが、加藤瑠偉と戦うフライ級2回戦も組まれた。

午後6時開始のDPPE96ではDEEPストロー級選手権試合=チャンピオン越智晴雄✖チャレンジャー川原波輝戦、3回戦では昇侍✖COROのバンタム級、フライ級の村元友太郎✖鮎田直人、バンタム級はもう1試合=高野優樹✖笹晋久の対戦が発表された。

越智✖川原は昨年3月以来、1年5カ月ぶりの再戦で王者は昨年末のジャレッド・ブルックス戦の黒星から再起を賭け、返り討ちを狙う。村元はRIZINで敗北を喫して以来1年振り、DEEPは2年のインターバルを空けての再登場、対する鮎田は昨年12月に伊藤裕樹を破ったのに続きアップセットを目指す。

高野✖笹はHEARTS→Fight Farm=高野、Tribe Tokyo MMA→パラエストラ柏=笹という母体を変えて再上昇を目指す者同士の興味深い顔合わせだ。