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FORCE Interview J-CAGE Shooto Torao ブログ 宇田悠斗 宮城友一

【Torao✖Force】メインで宮地友一と対戦、宇田悠斗─01─「修斗グローブを付けた時、運命を感じた」

【写真】アグレッシブな組みに光るものがある宇田。努力のストライカー、宮城とどのような戦いを見せるか (C)MMAPLANET

13日(日)に香川県高松市の高松シンボルタワー展示場でTORAO NATION STATE主催のプロ修斗公式戦「闘裸男✖FORCE」が開催される。

Force13=3月29日(日)の高松大会と、ケージMMAとして5月24日(日)に山口県周南市で開催予定だったTorao26が延期となっていたが、11月1日(日)に決まっていたアクロス福岡大会=Torao27を開催を「今年の活動を集約させる」(山本陽一代表)こととなり、高松大会にケージ投入が決まった。

そして上位3試合は宇田悠斗✖宮城友一、高岡宏気✖Lyo,o、安芸柊斗✖旭那拳という四国✖沖縄の対抗戦3試合が組まれた。メイン出場の宇田は、昨年の沖縄大会でTARKERをRNCで下しており、3月大会でもメイン出場が予定されていた23歳の四国期待の新鋭だ。

愛媛県──闘牛の街、そしてココロまじわうトコロ=宇和島で歩むMMAファイター人生、宇田悠斗に初インタビューを試みた。


──日曜日、高松での宮城友一戦が近づいてきました。今の調子はいかがですか。

「いつも通りです。問題ないです」

──7月の大阪大会以来、5カ月振りの試合となります。

「そうですね。3月の高松大会でもメインで石綱(テツオ)選手と対戦予定でしたが、大会が中止になり、そこから大阪、そして今回の高松大会という流れです」

──MMAPLANETでは闘裸男の広島、山口、福岡とケージ大会の時に取材をさせていただいていて。今回はFORCEという四国ブランドの大会で初めてケージが導入され、四国✖沖縄の3✖3対抗戦が組まれました。ところで高松で開かれる大会で地元意識というものは、宇田選手は持たれるのでしょうか。

「正直に言いうと、特にないです(笑)。実際、僕が住んでいて宇和島から高松まで高速で3時間半とか4時間ぐらい掛かるので、地元ではないんですよね(笑)」

──私も四国の格闘技事情というモノがわからないので大会後に直撃我聞(※水野直宏)さんがケージまで導入されたHOPEというジムを訪れてみたいと思って地図で場所を確認し……実はあ然としてしまったんです。これは回れないと(苦笑)。

「アハハハ、そうですよね。四国でも端っこで九州の方が近いです。だから高松は地元っていう感覚はないです」

──沖縄勢は一致団結してチームとして乗り込んでくる感がありますが、高松、愛媛、徳島連合はそういかないかと……。

「一緒に練習することもないですしね(苦笑)。四国として……というより、試合なんでシンプルに個人として負けたくないですし。他の選手に関しても、同じ四国なのでどちらかといえば勝ってほしいですけど……団体戦ではないですからね。でも、皆で勝って四国のレベルは高いぞとは思われたいです」

──今回はケージでの試合になります。

「ケージでやる方が楽しみです」

──宇田選手のケージでの試合といえば、昨年の沖縄大会ではバチバチのアグレッシブな試合で佐藤ルミナさんが絶賛していました。

「嬉しいです。僕もケージだとMMAを戦っているという気持ちになりますし、道場も今年の夏からケージを導入しているので……楽しみです」

──こういうと失礼なのですが、あの場所にあるジムでケージを設置。本当に凄いことだと思いました。その宇和島で、そもそも宇田選手はなぜ修斗、MMAを始めたのでしょうか。

「3年半ほど前なんですけど、格闘技はK-1やそれこそRIZINも始まった当初からTVで見ていましたし、凄く好きだったんです。ただ格闘家になるつもりはなくて、ジムに入会したのも競艇のボートレーサーになりたくて。そのために体力をつけるには、総合格闘技だなって思ったからなんです」

──競艇の選手に?!

「父が競艇の選手になりたかったようで、小さい頃からレースを一緒によく見ていたんです」

──へぇ、私ごとですが……亡くなった父は、私が幼少の頃に『お船、見に行こか?』と言って、尼崎センタプールで賭け事をしていました(笑)。

「アハハハハ。僕は体が小さいですし、向いているかなって思っていました」

──そして総合格闘技なら体力創りにもってこいだと。

「ハイ、でも地元でそれができるのかと。家の近所にはキックのジムがあったのですが、フィットネスのような感じでしたし。それで友達に相談したら宇和島でも津島町っていうまだ田舎の方なんですけど、そこにプロ選手が戻ってきてジムを開いとるというのを聞いて。それが水野さんのHOPEでした」

──その後、競艇選手になりたいという目標は?

「それが……初めてジムを訪れた時に、水野さんに修斗グローブをつけさせてもらったんです。その時に『ボートレースをやっている場合じゃない』と運命を感じました。一気に闘争心が燃え上がったんです。そのまま1時間ぐらいサンドバッグを叩かせてもって、夢中になりました」

──それまで格闘技の経験はあったのですか。

「中学の時に柔道をやっていました」

──記録的には?

「3年生の時に県大会で準優勝したぐらいです」

──えっ、立派な記録じゃないですか。高校で柔道をやることはなかったのですか。

「ハイ、色々と声は掛けてもらったのですが、柔道はあんまり好きじゃなかったので(笑)」

──でもMMAはビビビと来たわけですね。実際に練習を始めて、思った通りのモノでしたか。

「ハイ。やる前からMMAは難しいとは思っていて、やってみたら──やっぱり難しかったです」

──HOPEにはプロ志望者は宇田選手以外にいたのでしょうか。

「いないです。一般会員さんだけで。ただ、練習を始めて半年ぐらい経った時に弟と同級生の友達を一人誘って、その友人は梶原大悟というのですが、高松大会でトライアウトに出場します」

──おお、そうなのですか。なんか素晴らしい話ですね。

「弟の方は就職して、今は試合に出られていないのですが。でも、本当に水野さんがHOPEをオープンしてくれて良かったです」

──ところで2018年の全日本アマ修斗で優勝したことで、宇和島の市長から表彰されと伺ったのですか。

「アハハハハ、ハイ。こっちには、そういうので勝てる人がいないので……。でも、そんな……表彰されることかなって思いました」

──それよりプロになってから応援してほしいと(笑)。

「そうですね。こっちは格闘技の人気も高いわけじゃないですし、本気でやる人がいないので。『こんな田舎でやってもどうにもならん。都会に行くべきだ』ということは、よく言われます。格闘技に限らず、そういう風潮がありますけど……うるせぇって言うか、無視しています」

<この項、続く>

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Interview J-CAGE Lyo o Shooto Okinawa03 ブログ 宮城友一 山本陽一 平良達郎 当真佳直 旭那拳 松根良太 砂辺光久

【The Shooto Okinawa03】平良の師、修斗ジャンキー松根良太が語る─02─プロ修斗沖縄大会開催の真意

【写真】写真は昨年の沖縄大会翌日の砂辺と松根。沖縄でできることは、東京でもできるだろう──とは言えないけど、「見習おうよ」とは思う (C)MMAPLANET

Shooto2020#07で、清水清隆を破った平良達郎を指導する松根良太氏。

元修斗世界バンタム級(※当時はフェザー級)王者は、Theパラエストラ沖縄で指導のみならず、アマ修斗及びプロ修斗を主催するプロモーターでもある。

その松根氏が、明日29日に3度目となる沖縄大会を開催する。新型コロナウィルス感染問題は、決して小さくない影響を沖縄に与えている。そのなかで逆境を乗り越え、周囲との連携や協力もあった松根氏はイベント開催へ舵を切った。

なぜ、イベントを開く必要があるのか──。今から20年前に全日本アマ修斗を制した、あの日と同じ修斗への想い。修斗ジャンキー、松根良太の本質がそこに存在していた。

<松根良太インタビューPart.01はコチラから>


──平良選手の勝利、今後について話していただきましたが、松根さんご自身は29日に自主興行、The Shooto OKINAWAの第3回大会が控えています。コロナ禍で4月大会が中止、そしてこの時期に開催する。色々と大変なこともあるかと思います。それでも沖縄大会を続けるのは、どのような想いがあるのでしょうか。

「第1回、第2回と修斗公式戦を開催し、今年も開かなければ沖縄の選手が育っているのに実戦の機会がないことになってしまいます。そうなると日々の練習のモチベーションにも関係してくれるでしょうし。

今回の開催に当たっては、闘裸男の山本陽一さんと毎日のように連絡をしあってきました。ご存知のように沖縄のコロナ感染状況は国内でも良い状況ではないです。これで大会を開くことができるのか。沖縄大会開催に関して微妙だった頃に、闘裸男が12月13日に高松で大会を行うことが決まりました。

その時から沖縄大会を見送らなければいけない状況になるようであれば、なんとか沖縄の選手を使ってもらえないでしょうかと相談させてもらっていたんです。

そこで宮城友一選手、Lyo,o選手、旭那拳の3人の出場が決まりました。そんななか沖縄でも会場側からイベントを行うことができるという話が来ました。

平良は東京で試合ができる可能性があり、闘裸男で3選手が戦う。なら今年は沖縄大会はなくても良いのかという考えもなくはなかったです。でも、彼らより下の世代がいます。去年の全日本アマ修斗で畠山隆弥がストロー級、南風原吉良斗がフェザー級で優勝しました。ただし、この2人はプロデビューができていません」

──昨年のプロ昇格者で今年デビューができなかった選手は例年より多そうですね。

「はい、デビューしたくてもできない状況です」

──ならば教え子のプロデビューの場は創ると。

「自分もプロモーターライセンスを持っていますし、それであればプロになった選手が試合を戦うことができる場を提供しないといけないです。正直、収支的にはお客さんの数も半分までで限られてきますし、非常に厳しいことは分かっていました。

それでも協賛金も集まり、何とか開催の目途がつくのであれば選手の経験のために大会は必要です。ここでの経験が来年度の新人王トーナメントに生きてくるでしょうし。他の出場選手も2021年の活動に生かせる。その場を創るのも自分の役割だと思っています」

──傍観者にはならない。そういうことなのですね。

「先ほども言いましたが、プロモーターライセンスを持っている人間としてそうしなければいけないことだと思っています。試合の機会を創ることで、沖縄の修斗の選手が育ちます。なのでこういうとアレですが、使命感もあります。

ただ収支もあってきました。周囲の方の協力もあって、本当に感謝しています。日曜日の大会は若い選手がたくさん出場しますが、本当に強くなっています。彼らが平良のように期待される選手になる第一歩なので、ぜひとも注目してほしいです」

──メインは3回戦ですね。

「ハイ。当真佳直は去年の新人王で、新人王になった沖縄大会から試合に出る機会がなかった選手です。それが色々なことがあってランカーの木内選手と戦うことになりました。木内選手が黒澤(亮平)に負けて、再起戦をしたいと受けてくれました。

沖縄にはストロー級の世界ランカーはいないので、ここで勝てば当真の世界ランク入りも見えてきます。

当真も闘裸男に出るLyo,oも、パンクラス王の弟子なのですが、修斗に出たいと言ってくれた選手です。砂辺さんも修斗もパンクラスも関係なく、選手が出たいところで戦うべきだという考えです。ばかりか砂辺さんは沖縄大会、そして闘裸男の高松大会までスポンサーさんを紹介してくださったり、教え子の出る大会のことを親身になってサポートしてくれています。

当真もランカーに勝つ力を十分に持っているので、砂辺さんの想いもぶつけて欲しいですね。拮抗した試合になるからこそ、妥協せずに戦ってもらいたいです」

──闘裸男の山本代表も「砂辺さんは私の中でも殿堂入りです」って言われていました(笑)。

「アハハハ。本当にそうなんですよね。山本さんとも検査や地方での興行について、本当に話し合いを続けた年になりました」

──アマ修斗、地方大会、これがどの時代もあることで一定の人材を輩出できる。それが修斗の強味だと、松根さんや山本さんと話すたびに想う限りです。

「ありがとうございます。沖縄に関してはパラエストラ沖縄だけでなく、クロスラインもそうですし、シマジリアンズ、グランドスラムA.P.Pだとか、他のチームからもプロ選手が誕生しています。そういった選手のためにも大会は開かないといけないです」

──平良✖清水、沖縄大会、闘裸男と言ってみれば、うちなんちゅ✖やまとんちゅ3連戦です。

「ハイ、闘裸男も6試合中3試合で沖縄の選手が出ています。豊島さんと山本さんに感謝していますが、試合は試合で沖縄の選手は3勝するつもりで練習をしています。絶対に結果を残してくれると思っています」

■The Shooto OKINAWA03視聴方法(予定)
11月29日(日)
午後2時00分~ Twit Casting LIVE  


           
■The Shooto OKINAWA03対戦カード

<フライ級/5分3R>
木内SKINNY ZOMBIE 崇雅(日本)
当真佳直(日本)

<バンタム級/5分3R>
六本木洋(日本)
TARKER(日本)

<バンタム級/5分3R>
金内サイダー雄哉(日本)
若山達也(日本)

<フライ級/5分3R>
黒澤亮平(日本)
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
檜山美樹子(日本)
小生由紀(日本)

<フライ級/5分2R>
大城正也(日本)
畠山隆称(日本)

<フェザー級/5分2R>
南風原吉良斗(日本)
藤谷敦史(日本)

<フェザー級/5分2R>
阿部剛卓(日本)
波平コング(日本)

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FORCE J-CAGE News Torao ブログ 宇田悠斗 安芸柊斗 宮城友一 旭那拳

【Torao】高松で闘裸男✖FORCEをケージで開催。宇田✖宮城、安芸✖旭那など四国連合✖沖縄対抗戦!!

【写真】中核都市、高松でのMMA大会の開催。TORAOを歩みを止めない!!(C)MMAPLANET

2日(金)、プロ修斗公式戦を中国・四国、九州地方で開催するTORAO NATION STATEが、12月13日(日)に香川県高松市の高松シンボルタワー展示場で闘裸男✖FORCEの開催を発表した。

同時に11月1日(日)に予定していたアクロス福岡大会=Torao27の延期も明らかとなっている。TNSでは今年になり、リングMMA大会であるForce13=3月29日(日)の高松大会と、ケージMMAとして5月24日(日)に山口県周南市で開催予定だったTorao26が延期となっていた。


今年から自前のケージを用意することとなったTNSだがコロナ禍で3大会の実現を見送り、これまでFORCEとしてリングでプロ修斗公式戦を行ってきた高松大会で「今年の活躍を集約させる」(山本陽一代表)こととなり、ケージ投入が決まった。

今回の発表で明らかとなったのはクラスA=3回戦が1試合で、クラスB=2回戦が4試合。2回戦でいずれも四国在住の選手と、関西より西のジムに所属しているシューターの対決となる。

3回戦のバンタム級は愛媛の宇田悠斗と沖縄の宮城友一、宮城はZSTで組まれたNEXUSフライ級王者=駒杵嵩大との試合で腕十字により一本負け、讃岐で再起戦を迎える。沖縄からは宮城以外にフライ級で旭那拳が安芸柊斗と、Lyo,oが高岡宏気とバンタム級で戦うことになっており、今大会はさながら四国✖沖縄の対抗戦の様相を呈している。

また、発表された階級では分かるように今大会も現状の修斗公式戦と同じように本来の階級より1階級重いクラスで、当日計量というフォーマットを用いるようだ。

なお同大会のコロナ感染予防対策に関しては、かつて広島・福山のBurstに在籍し、現在は京都で医師として活躍しているプロシューター児玉卓也の協力の下、プロ修斗のプロモーター=サステインやパンクラスの実施例を参考に、そして会場サイドの指示に則したガイドラインを作成中とのこと。

児玉氏は7月のプロ修斗大阪大会でも意志の立場からアドバイスし、大会の無事を支えている。またTNSでは今大会に向けてクラウドファンディングも実施しており、「やると決めた以上、できる限りの対策をして選手とお客様を迎えたいと思います」と山本代表から決意のほどがMMAPLANETに伝えられている。

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Battle Hazard08 JJ Globo News イゴール・タナベ ブログ レダ・メブトゥシュ 八田亮 宮城友一 寒河江寿泰 山中健也 岩本健汰 森戸新士 清水俊一 米倉大貴 駒杵嵩大 高橋サブミッション雄己

【Battle Hazard08】GTFルールで米倉大貴✖八田亮、イゴール✖レダ。清水は寒河江とコンバットGTF

【写真】ベルトを設けて、防衛戦でも良いかと思う一戦だ (C) MMAPLANET

27日(木)、ZSTより30日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるBATTLE HAZARD07の全試合順が発表された。

ZSTが提供する格闘技界のおもちゃ箱、GTルール=グラップリングが3試合、グラップリング・タッグが1試合、そして──ついにゴンバットGTFという名のコンバット柔術戦が組まれることとなった。


夜の部=リングMMAのZST68とダブルヘッダーで開催される今回のバトルハザード。メインは米倉大貴✖八田亮のGTルール60キロ契約の一戦が組まれた。米倉は先のGTF04 の60キロ級トーナメントで3試合連続ヒールで一本勝ちして優勝しており、非常に勢いがある。対して八田は昨年のIBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権の茶帯ルースター級で米田と同門IGLOOの山本博斗に決勝で敗れたものの準優勝に輝いている。

八田はパンクラスではブラジル人黒帯柔術家のマーカス・アマラフを2Rにギロチンで仕留めており、その際には打撃をまるで使わない完全グラップリングマッチをMMAで見せている。グラップリングで結果を残す米田、MMAを柔術で戦う八田の対戦。米田が速攻を見せるのか、八田が粘っこい展開のなかスクランブルでの強みを見せることができるのか。気の抜けない一戦となる。

セミはメインの10分1Rに対し、7分1RのGTルール戦=イゴール・タナベ✖レダ・メブトゥシュが組まれた。イゴールはGTF0490キロ級Tで優勝。レダはイゴールとの決勝対決が期待されていたが、谷口実にまさかのミノル・ロックで一本負けを喫した。いってみれば、そのレダがトーナメント柔優勝のグラント・ボグダノフ越えを果たさずイゴールと対戦する。なんのための8人制トーナメントだったんだ──と目くじらを立てる必要がないのが、格闘おもちゃ箱バトルハザードだ。

宇野薫&植松直哉が王者という──古のグラップリング・タッグ王者組への挑戦権を掛けた一戦では、森戸新士&高橋サブミッション雄己が岩本健太&山中健也というこれもGTF65キロ及び75キロ優勝者が手を携え相対する。

岩本と山中が日ごろから練習をしている同門なのとは対照的に、森戸と高橋はどう見ても即席タッグだが、ツープラトンの攻撃が許されているわけではないグラップリング・タッグだけに1+1が2以上になることはない。負傷などのケースと駆け引きというファクターを除けば、個の力が問われる勝負だ。

上記のようなグラップリングの豪華カードが並ぶなか、清水俊一と寒河江寿泰はコンバットGTFルールを戦う。

現状、ルールの詳細は不明だが──恐らくはコンバット柔術のグラウンドで掌底が認められた戦いになると思われる。そうなるとやはり気になるのは、寒河江の掌底に対する耐久力だ。清水の気質を考えると、相手の庭に入って戦いたくなるだろうが──ここは正座をしてガードの中に居座り、叩く。そこで寒河江の反応を見る必要がある。

また今大会では平信一✖谷口実という一戦が、ルールは当日発表というマッチアップがなされている。出場選手もルールを当日知るのか、そういうことが可能であれば──いよいよ独特のバトルハザード・ワールドが展開されるといえよう。

なお夜の部のZSTではFighting NEXUSフライ級チャンピオンの駒杵嵩大とGladiatorライトフライ級チャンピオン=宮城友一というグラスルーツMMAファンにとっては、垂涎もの対戦が実現──する。

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Gladiator Special The Fight Must Go On ブログ 宮城友一 横溝和也 櫻井雄一郎

【The Fight Must Go On】Must Watch !! 櫻井雄一郎のおススメ、Gladiatorを知るための5番勝負─05─

Miyagi vs Yokomizo【写真】打撃で圧を掛け、踏み込みに見事なダブルレッグを合わせた(C)MMAPLANET

国内外のMMA大会の中止及び延期、さらには格闘技ジムの休館など、停滞ムードの真っただ中です。個人的にも大会の延期と中止のニュースばかりを書かざるをえない時期だからこそ、目まぐるしい日々の出来事、情報が氾濫する通常のMMA界では発することができなかったMMAに纏わる色々なコトを発信していければと思います。こんな時だからこそ The Fight Must Go On──第32弾はMust Watch!!  このスポーツの著名人が、改めて視聴することを薦める試合を紹介したい。

和歌山発、関西でMMAの普及に努めるGLADIATORの櫻井雄一郎代表が選ぶ、Gladiator編。櫻井代表が「Gladiatorで頑張っている選手をもっと知って欲しいために選んだ5番勝負」から、5試合目を。

※ここで紹介する試合は、オフィシャルホームページやオフィシャルYouTubeチャンネルで誰もが無料で視聴できるファイトに限っており、違法でアップされた試合は含まれていません。


櫻井代表が選んだ「Gladiatorで頑張っている選手をもっと知って欲しいために選んだ5番勝負」、3試合目は2019年4月14日に行われた宮城友一✖横溝和也 の一戦だ。

新生グラジエイターは過去4年間の活動で12度のイベントを開催し、スーパーフライ級王者の宮城は実に8大会に出場している。MMAから故あり身を引き、キックボクシングで経て再びMMAに戻ってきた宮城が、MMAファイターとして完成度の高さを見せた横溝との1戦だった。

櫻井雄一郎のMust Watch 05、宮城✖横溝の選択理由は以下の通りだ。

櫻井雄一郎
「宮城選手は人間味とグラジエイターへの愛が溢れています。パンクラスさんで結果が残せなかったときに砂辺(光久)さんから、『良ければ試合を組んでもらえないでしょうか』と尋ねられ、そこで旗揚げ戦で戦ってもらうと、ずっとそのことを想っていてくれるようで。この試合では一発のある横溝選手に対して、キックボクシングの代表でもある宮城選手は左ジャブでリードしていました。

Miyagi vs Yokomizo 02このまま打撃戦かと思われたのですが、横溝選手の踏み込みに見事なタイミングでテイクダウンを合わせましたね。

そのまま寝技に移行した宮城選手がマウントからバックを制し、意地でもタップしない横溝選手をRNCで落としました。本当にMMAらしい流れのなかでの一本勝ちでした。この試合はノンタイトル戦だったのですが。『ベルトを持っている選手が、ベルトのない選手には負けられない』という言葉からも、宮城選手へのグラジエイター愛が伝わってきました。私の中では宮城選手はミスター・グラジエイターです」