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【UFC249】試合結果 コンディションは不完全も、選手たちは今、戦う意志を選手が見せつけた

9日(土・現地時間)、UFC249「Ferguson vs Gaethje」がフロリダ州ジャクソンビルのヴィアスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催された。

ジャカレ・ソウザのコロナウィルス陽性という衝撃な事件があっても、大会は決行されメインでジャスティン・ゲイジーがトニー・ファーガソンを破りUFC暫定世界ライト級に王者に。

コ・メインではドミニク・クルーズをTKOで下し、UFC世界バンタム級王座の防衛に成功したヘンリー・セフードがケージ内で引退を宣言した。

世界各地がロックダウン、外出自粛という状況で準備をしてきたファイター達の動きは、やはり平時よりも見劣りした。しかし、それ以上に今、戦う強い意志が感じられる選手が多く──世界の最高峰を戦うファイターたちの生き様が見られるイベントだった。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ジャスティン・ゲイジー✖トニー・ファーガソン
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=ジャスティン・ゲイジーフランシス・ガヌー

試合結果は以下の通りだ。

UFC249「Ferguson vs Gaethje」
<UFC暫定世界ライト級王座決定戦/5分5R>
○ジャスティン・ゲイジー(米国)5R3分39秒
TKO
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×トニー・ファーガソン(米国)
<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
○ヘンリー・セフード(米国)2R4分58秒
TKO
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×ドミニク・クルーズ(米国)
<ヘビー級/5分3R>
○フランシス・ガヌー(カメルーン)1R0分20秒
KO
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×ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)
<150.5ポンド契約/5分3R>
○カルヴィン・ケイター(米国)3R
判定
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×ジャレミー・スティーブンス(米国)
<ヘビー級/5分3R>
○グレッグ・ハーディー(米国)3R
判定
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×ヨーガン・デ・カストロ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○アンソニー・ペティス(米国)3R
判定
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×ドナルド・セラーニ(米国)
<ヘビー級/5分3R>
○アレクセイ・オレイニク(ロシア)3R
判定
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×ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)
<女子ストロー級/5分3R>
○カーラ・エスパルザ(米国)3R
判定
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×ミッシェレ・ウォーターソン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)3R3分37秒
TKO
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×ニコ・プライス(米国)
<フェザー級/5分3R>
○ブライス・ミッチェル(米国)3R
判定
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×チャールズ・ロサ(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ライアン・スパーン(米国)3R
判定
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×サム・アルヴィー(米国)


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Report UFC UFC249 ニコ・プライス ブログ ヴィセンチ・ルケ

【UFC249】That is ビセンチ・ルケ。K-1 MMA=攻勢&ノンストップのプライスを左フックで破る

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
Def.3R3分37秒by TKO
ニコ・プライス(米国)

プライスの左ジャブに右を合わせていくルケ。続いて右に左から右を放ち、右ローをルケが蹴る。プライスも左ジャブを当てると、距離を詰めて首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。ルケはローもワンツーを合わされ、右を受けて左を返す。右を入れ、左を打ち抜くルケが、得意の距離よりやや遠めで戦いローを多用する。その遠目の距離から右を届かせるルケは、右から左につなげる。プライスもパンチを返し、左ハイを狙う──キックボクシングファイトに。

プライスが左ボディフック、ルケは右フック、プライスがカウンターを当てる。拳の届く距離での戦いで、プライスが右前蹴りをヒットさせルケが下がる。打撃で攻勢のプライスがテイクダウンから、スクランブルでダースを狙う。かつて自分が敗れた技を仕掛け、スタンドに戻ったプライスだが、左フックを被弾。ジャブの差し合いからルケが左フック、プライスが再び前蹴りを繰り出す。直後に右を被弾したプライスの動きが止まったところで初回が終わった。

2R、ローを蹴り合い、右を伸ばすプライス。ルケが左に続き右をヒットさせる。続く攻防でルケの攻撃が急所に入り試合が中断される。再開後、右から左を打ち抜いたルケがローを蹴り下ろす。プライスもジャブを伸ばし、内回し蹴りも見せる。構わずパンチの数を増やすルケが左を入れ、プライスは距離を詰めてエルボー、ヒザ、アッパーと攻め立てる。

ここでルケのパンチを受けたプライスの動きが止まる。自らの蹴りでバランスを崩したプライスは立ち上がるが、相当息が切れている。ここにパンチ3発をまとめたルケに対し、プライスが組んでケージに押し込む。小外を耐えて離れたルケが左を打ち込む。プライスも左ジャブを当て、前へ。さらに右フックを振るっていく。ルケは重い右ローを蹴り、左ジャブ。プライスは左ボディ、そしてルケが左から右を当てるが、やや動きが落ちたか。それでも最後にルケがパンチを当て、試合は最終回に。

3R、プライスが左右のローから左ジャブ、手数が優るプライスにルケが左フックを打ち込む。プライスは止まらずローから右ハイ。さらにジャブを伸ばす。ルケも左を当てるが、ボディから顔面にパンチを受ける。ルケは一旦スイッチもオーソに戻る。組みついたプライス、ギロチンから離れたルケは接近戦で左を当て、右から左につなげる。プライスは左アッパーを打ち込み、ガチガチの打ち合い──消耗戦は残り2分に。

両者疲れが目立つなか、ルケの左フックでプライスがダウンする。得意のガードから打撃を放つプライスだが、これを嫌ったルケが立ち上がる。ここでプライスにドクターチェックが入る。と、右目が完全にふさがったプライスを見てドクターが試合続行不能を宣言した。

劣性のなかで、右に頭を振ってからの左フックで勝利を手にしたルケは「彼が簡単な相手でないことは分かっていた。少しヘッドムーブを増やして、新しいスタイルで戦った。でも、僕はエンターテイナーなんだ。左フックの練習をたくさんしてきた。キャンプでヘッドムーブの練習をしたけど、メンタルは変わらないまま戦った」と話した。


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【UFC249】計量終了、いよいよUFC249へ。ジェレミー・スティーブンスが体重オーバーに

UFC249【写真】選手権試合出場選手をはじめ、注目カードが並んだ今大会。計量失敗は1人、体調不良は現時点では出ていない。写真はメディアに配布された映像からキャプチャーしたもの (C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)にフロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催されるUFC249の公開計量が行われた。

無観客で開催される今大会は当然のようにセレモニアル計量&フェイスオフは行われない。メディア、コミッション関係者、スタッフもマスク姿でソーシャルディスタンスを保ちつつ各選手の計量は進んだ。ユライア・ホール、チャールズ・ロサがマスク着用でスケールに乗り、そのホールと対戦するジャカレ・ソウザはマスクだけでなく手袋も装着していた。

Ngannou vs Rozenstruik出場選手だけでなくメディアにも検査が実施された今大会、フェイスオフでは額を合わせるような近距離になることがなくても、向き合って握手をするというシーンは見られ、ダナ・ホワイトも間に入り選手との接触はあった。

もちろん、それすら認められないのであればファイトなの以ての外ということになるが、1カ月半ぶりのフェイスオフは本来我々にとっては見慣れたもののはずなのに、ニューノーマルの時代にあって非常に珍しいように目に映った。


調整が容易でない状況での今大会、体重オーバーはただ1人──ジェレミー・スティーブンスが5.5ポンド重く、ファイトマネーを30パーセントの没収になりキャッチウェイト戦をカルヴィン・ケイターと戦うことになっている。

UFC249プレビュー纏め
ジャスティン・ゲイジーの会見でのコメントはコチラから
ヘンリー・セフードの会見でのコメントはコチラから
ドミニク・クルーズの会見でのコメントはコチラから
ヴィセンチ・ルケ インタビューはコチラから
ファブリシオ・ヴェウドゥム インタビューはコチラから
ヴィセンチ・ルケ✖ニコ・プライス、見所はコチラから
フランシス・ガヌー✖ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク、見所はコチラから

なお計量結果は以下の通りだ。

■UFC249計量結果

<UFC暫定世界王座決定戦/5分5R>
トニー・ファーガソン: 155ポンド(70.31キロ)
ジャスティン・ゲイジー: 155ポンド(70.31キロ)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ヘンリー・セフード: 135ポンド(61.24キロ)
[挑戦者]ドミニク・クルーズ: 135ポンド(61.24キロ)

<ヘビー級/5分3R>
フランシス・ガヌー: 261.5ポンド(118.61キロ)
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク: 260ポンド(117.93キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・スティーブンス: 150.5ポンド(68.26キロ)
カルヴィン・ケイター: 146ポンド(66.22キロ)

<ヘビー級/5分3R>
グレッグ・ハーディー: 265.5ポンド(120.42キロ)
ヨーガン・デ・カストロ: 262ポンド(118.84キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ: 171ポンド(77.56キロ)
アンソニー・ペティス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク: 227.5ポンド(103.19キロ)
ファブリシオ・ヴェウドゥム: 243ポンド(110.22キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ: 115.5ポンド(52.38キロ)
ミッシェレ・ウォーターソン: 115ポンド(52.16キロ)

<ミドル級/5分3R>
ホナウド・ジャカレ: 186ポンド(84.37キロ)
ユライア・ホール: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ: 170ポンド(77.11キロ)
ニコ・プライス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル: 145.5ポンド(66.0キロ)
チャールズ・ロサ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー: 205ポンド(92.99キロ)
ライアン・スポーン: 206ポンド(93.44キロ)

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Interview UFC UFC249 ニコ・プライス ブログ ヴィセンチ・ルケ

【UFC249】ニコ・プライス戦へ、ヴィセンチ・ルケ─02─「僕には柔術とルタリーブリもある」

Luque【写真】プライスは変則的ながら、前に出てくるファイター。ここは持ち味発揮の試合となるか。その距離とガードに注目してほしい(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、フロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで行われるUFC249で、ニコ・プライスと対戦するヴィセンチ・ルケ・インタビュー後編。

MMAファイターで数少ない至近距離、ガードを固めたタッチでないキックボクシングMMAを実践するルケは、フロント系のチョークも得意としている。

母国にある2つの土着コンバットスポーツを融合させたヴィセンチ・ルケの特徴だ。こんな時期の試合だからこそ、今戦えることを活かしたいというルケをもっと知って欲しい。

<ヴィセンチ・ルケ インタビューPart.01はコチラから>


──重ねてMMAではあの距離で戦い続ける選手はほとんどいません。

「ダメージのことを心配しているんだろうけど、それほどでもないよ。対戦相手の方がよりダメージを受けている。僕はベストを尽くしてきた」

──「これはMMAだから」というアドバイスもあったかと思います。

「確かにね。ちょっと危険だろうとは言われてきたよ。だかこそ、僕は接近戦ばかりでなく、ちゃんと距離を取って戦うスタイルもトレーニングしてきた。打っては外す。そこも十分にやっているよ。そうすることによって、自分の持つポテンシャルをより発揮できると信じている。特にね……前の試合が終わってから、真剣に取り組むようになったんだ」

──昨年11月にスティーブン・トンプソン戦では、距離を取るトンプソンに対し、詰めていくところでパンチを被弾することが多く、判定負けという結果になりました。

「トンプソンは距離を取るのが本当に上手くて、僕は詰めることができなかった。そして、彼は遠い位置から僕にパンチを当ててきた。距離を取ってくる相手に対し、どう戦うのか。いや、どう接近戦に持ち込むのかが、僕にとって課題になったんだ。だから、どちらの距離でも戦えるように練習を積んできた」

──実際に佐藤選手からは、練習ではできている。『でも試合だと、あの距離で殴り合っているんです』というようなコトを聞きました。

「アハハハ。どうして、そうなっちゃうんだよね。もう少し、頭を使う必要があるね(笑)。本当にトンプソン戦では学ぶべきことが多かった。あの試合から、自分の距離で戦えないなら、我慢する必要があることが理解できた。

自分の戦いができなくなった2R、ただ素早く動いて距離を詰めようとした。そしてトンプソンのカウンターの餌食になってしまった。我慢とフェイントで、相手を前に出せないといけない。成長した姿を試合で見せたいと思う」

──その接近戦ではテイクダウン・ディフェンスが重要です。

「そこはずっと、やってきたよ。ストライカーとして、僕は立って戦いたい。そして相手はテイクダウンを狙ってくることが多い。セハードMMAにはキューバ人のレスリング・コーチがいて、彼との練習でレスリングは以前より強くなったと思う。それに僕には柔術とルタリーブリもある。だから、すぐに姿勢を整えてダースやアナコンダ・チョークの態勢に入れるようにしている。対戦相手は簡単にテイクダウンを仕掛けられないはずだよ」

──アナコンダ・チョーク!! セハードMMAは柔術だけでなく、ルタリーブリも学ぶことができる珍しいジムですね。ヴィセンチがアナコンダで勝った時、これぞルタリーブリの真骨頂だと思いました。

「ルタリーブリは道着がないから、ノーギの蓄積が凄くありMMAに通じる部分が多いんだ。と同時に道着を着て柔術を練習することで、より繊細なテクニックを学ぶことが可能だ。この2つを融合することで、MMAにおける寝技の完成度はより高くなる。それに僕の柔術コーチはルタリーブリを学び、ルタリーブリのコーチは柔術を習っている。だから、セハードMMAでは柔術もルタリーブリも進化し、その両者からより良い寝技を指導してもらえるんだよ」

──まさにMMAですね。柔術✖ルタの抗争が遠い昔のようです。

「そうだよ。今は皆でトレーニングする時代なんだ」

──では、ニコ・プライスの印象を教えてください。2017年10月に戦いダースチョークで一本勝ちしています。

「確かに僕は勝っている。でも、関係ないよ。3年前の僕と今の僕は違う。ニコ・プライスだって、あの時とは違う。初めて戦うつもりだよ。ベストのニコ・プライスになってオクタゴンに上がって欲しい。そして、僕はベストのニコ・プライスに勝つ。とにかくアグレッシブな選手だから、僕も積極的に戦って、カウンターパンチを打ち込んで試合をモノにするよ」

──蹴り上げやボトムからの鉄槌で勝利するという、奇想天外な動きをどのように思っていますか。

「本当に変わっているね。彼がガードを取っても、一瞬たりとも気を抜くことはできない。危険な相手だよ。上を取っても、しっかりとガードを気にしないといけないね。

僕はチャンピオンになるために戦っているし、今はランクも13位だけど今年中にトップ5に入りたい。来年タイトルに挑戦するためにも、このタイミングで試合ができることを活かしたい。

この大会はとても困難な状況で大会は行われる。UFCが安全面に最大の注意を払ってね。ほとんどスポーツ界が動きを止めているなかで、勇気ある判断をしたんだ。だから、僕も試合を視てくれるファンに喜んでもらえるよう戦うよ」

──無観客試合に関しては、何か想うところはありますか。

「皆の声援が力になるから、残念だといえば残念だよ。でも状況に応じるしかないから。ファンがいないなかで試合っていうのは、ちょっとスパ―リングに似た雰囲気になるのかな。とにかく、ベストを尽くすよ」

──ヴィセンチ、今日は本当にありがとうございました。最後に日本のMMAファンに一言お願いします

「今日はインタビューをしてくれて、ありがとう。日本は格闘技の母国だし、ヴィヴィから聞いている素晴らしいファンにいつの日か会いたい。できれば、試合を戦うために日本を訪れたいと思っている。そして日本のことをもっと知りたい。応援ありがとう!」

【Fight Prediction】
Luque Prediction※ヴィセンチ・ルケ✖ニコ・プライスの──4月18日に行われる予定だった時点でも、試合予想はコチラから

■UFC249対戦カード

<UFC暫定世界王座決定戦/5分5R>
トニー・ファーガソン(米国)
ジャスティン・ゲイジー(米国)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ヘンリー・セフード(米国)
[挑戦者]ドミニク・クルーズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
フランシス・ガヌー(カメルーン)
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)

<ヘビー級/5分3R>
グレッグ・ハーディー(米国)
ヨーガン・デ・カストロ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
アンソニー・ペティス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
ミッシェレ・ウォーターソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ホナウド・ジャカレ(ブラジル)
ユライア・ホール(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
ニコ・プライス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル(米国)
チャールズ・ロサ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー(米国)
ライアン・スポーン(米国)

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【UFC249】出場選手の新型コロナウィルス及び、抗体検査の実施へ。バーチャル・メディアデーも

UFCPI【写真】写真は上海のUFCPIのオクタゴン (C)Zuffa/ UFC

4日(月・現地時間)、9日(土・同)にフロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで決行されるUFC249の主治医がリングサイド主治医協会の代表と電話会談を行い、イベント中のリスク管理を話し合ったとESPNが報じている。

記事によると、UFCのジェフリー・デヴィッドソン医師はドナルド・ムッジ代表と出場選手に新型コロナウィルス感染のテストを行う方向で話し合いが行われたという。今大会においてフロリダ州ボクシング・コミッションのリングサイド・ドクターの主治医を務めることになっているムッジ氏は「今日の世界で、可能な限り安全性を高める。我々はニューノーマルの時代を生きている。最低限の人数で、ソーシャルディスタンスを念頭に置いて無観客試合を行う」と明言。

その結果かUFCではUFC パフォーマンス・インスティチュートから、UFCメディカルチームがUFC249に出場するファイターの検査を行う旨がファイターに伝えられ、抗体検査も含まれているという話を米国の大手MMAメディアであるMMAJANKIEが伝えている。

抗体検査とウィルス検査、これがUFCのニューノーマルとなるのか──。検査はどのタイミングで行われ、その結果はいつ出るのかなどは明らかになっていない。とはいえ、今回のUFCの事例は他のMMAプロモーション及び、コンバットスポーツにとって参考となることは間違いなく、またイベント再開に向けて協力する医師団の存在があることは日本とは、あまりにも状況が違うといえるだろう。

また今大会のメディアデーと試合後の会見は、バーチャルで行われ各国のメディアにはその通達もUFCから届けられている。

(C)Zuffa/UFC

(C)Zuffa/UFC

※UFC249に出場するファブリシオ・ヴェウドゥムのインタビューはコチラから

※同、ヴィセンチ・ルケ初インタビューはコチラから


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UFC249「Ferguson vs Gaethje」(5月9日)対戦カード──活動再開、UFC。ドミニク復活、全試合見逃せない

Cruz【写真】メインに負けず、注目の世界バンタム級選手権試合。名解説者ドミニク・クルーズが、3年5カ月振りにオクタゴンで戦う(C)Zuffa/UFC

2020年5月9日(土・現地時間)
UFC249「Ferguson vs Gaethje」
フロリダ州ジャクソンビル
ヴィアスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナ

■視聴方法(予定)
5月10日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS Early Prelims
午前9時~UFC FIGHT PASS Prelims
午前11時~WOWOW ライブ

■対戦カード

<UFC暫定世界王座決定戦/5分5R>
トニー・ファーガソン(米国)
ジャスティン・ゲイジー(米国)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ヘンリー・セフード(米国)
[挑戦者]ドミニク・クルーズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
フランシス・ガヌー(カメルーン)
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)

<ヘビー級/5分3R>
グレッグ・ハーディー(米国)
ヨーガン・デ・カストロ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
アンソニー・ペティス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
ミッシェレ・ウォーターソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ホナウド・ジャカレ(ブラジル)
ユライア・ホール(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
ニコ・プライス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル(米国)
チャールズ・ロサ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー(米国)
ライアン・スポーン(米国)

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【UFC249】ニコ・プライス戦へ、真っ向勝負漢=ヴィセンチ・ルケ─01─「K-1 MAXに出たかったんだ!!」

Vicente Luque【写真】MMAPLANETでは初登場となるヴィセンチ・ルケ。1991年11月生まれの28歳、今大会でも要注目の1人だ (C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、フロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで決行されるUFC249。

コロナウィルス感染拡大の2カ月を経て活動再開に踏み切ったUFCだが、今大会に出場する選手の多くが試合決定→延期→決定という不安定な時期を過ごしてきた。

ヴィセンチ・ルケもその一人だ。当初の予定では4月11日のポートランド大会でランディ・ブラウンと戦うはずだったが、同大会は無観客大会としてラスベガスのUFC APEXで行われるという報から一転して時期未定の延期に。

さらにファイトアイランズ、もしくはカリフォルニア州リムーアで開かれるという話があった4月18日大会におけるニコ・プライス戦が発表されるも、実現には至らなかった。そんな1カ月半を経て9日にプライスと戦うルケの心境と、MMAとしては少数派である接近戦ストライカーの変遷を訊いた。


──ヴィセンチ、初めまして。今回はインタビューの機会を与えてもらいありがとうございました。

「こちらこそ、ありがとう。日本に行ってみたいとずっと思ってきたし、インタビューをしてもらって嬉しいよ」

──5月9日、紆余曲折がありフロリダでニコ・プライスと戦うことが決定しました。ジェットコースターのように感情の起伏があった1カ月半を過ごしてきたのではないでしょうか。

「色々大変だったよ。とにかく試合が決まり、変更されるという繰り返しだったから。最初は4月11日にランディ・ブラウンと対戦する予定だったけど、イベントがキャンセルされて、18日にどこかで誰かと戦うことが決まり、フロリダへ向かった。そして、対戦相手がニコ・プレイスに決まった。なぜランディ・ブラウンでなくなったのか、理由も分からないけどけど、プライス戦が唯一の選択肢なら僕は戦うよ。

とにかく試合がしたかった。だから、いつでも戦える準備はしていたんだ。本音を言えば、なかなか辛かったよ。でも、試合のオファーがあれば、対戦相手が誰だろうが試合を受けるという想いだけは持ち続け、コンディションの維持に努めていた。だからオファーがあれば、戦うだけさ。でもサンフォードMMA(Hardknocks365)で4月18日の試合に向けてトレーニングをしていたけど、結局大会は延期になったからブラジルに戻ってきたんだ」

──えっ、ヴィセンチは今ブラジルにいるのですか。

「そうだよ。家族をブラジリアに残していたからね。5月9日にUFC249が開かれることがで決まり、そのままブラジルで調整しているんだ。来週、またフロリダへまた向かうよ」

──それは……想像を絶するハードさですね。現状、ブラジルのコロナ感染は米国に次ぐ状況で、しかも外出自粛がままならない状況だと聞いています。

「コロナウィルスの厳しい状況にだからこそ、家族と長い期間離れていることはできない。一緒に生きているんだから」

──人としての判断ですね。ただし、体調管理は厳しくないですか。

「現状で可能な限りベストコンディションを維持している。このチャレンジに対し、ベストを尽くすだけさ」

──今はセハードMMAで準備をしているのですか。

「ジムでは練習できないから家でデキることをして、外を走りスタミナトレーニングをしている。コーチが指示してくれた運動をして、体調を維持しているよ。気持ちの面も全く問題ない。あとは戦うだけだ」

──今回、まだまだUFCの真っ向勝負男=ヴィセンチ・ルケのことを知らない我々、日本のファンにヴィセンチとはどのようなファイターなのかを尋ねさせてもらって良いでしょうか。

「もちろんだよ。何でも聞いておくれ」

──ヴィセンチは米国生まれのブラジリアンだそうですね。

「僕はチリ人の父と、ブラジル人の母の間で米国で生まれたんだ。6歳の時、母と一緒にブラジリアにやってきて、ずっとこの街で暮らしている。父は今も米国にいるよ」

──だから英語もスペイン語も話せるのですね。

「米国にいる間、友達とは英語で話し、家の中では父とはスペイン語、母とはポルトガル語で話していたから、自然と3ヵ国語が話せるようになったんだ」

──格闘技を始めたきっかけは?

「3歳の時に母に連れられて、空手を始めたのが格闘技との出会いだよ。彼女は空手の黒帯を巻いていたんだ」

──お母さんが、ですか!!

「そうなんだ(笑)。剛柔流の。子供の頃は空手に夢中になっていた。それから15歳でムエタイを始め、試合にもでるようになった。16歳になって柔術の練習をするようになり、17歳からMMAで戦っているよ。最初の試合はブラジリアで戦い、MMAではなくヴァーリトゥードだったね。PRIDEみたいに顔面踏み付けも許されていたから(笑)」

──28歳ながら、ユニファイド以前のルールを経験しているのですね。それは貴重な経験です。ところで、なぜムエタイや柔術を学び、MMAファイターを志したのですか。

「僕はK-1が大好きで、同時にヴァンダレイ・シウバとマウリシオ・ショーグンのPRIDEでの戦いを見て育った。いつか、彼らのように戦いたいとずっと思っていたんだ。そして、友達が先にムエタイの練習を始め、僕もすぐに続いた。半年後に初めて試合に出て、これこそ僕のやりたいことだと分かった。それからの人生は格闘技に邁進しようってね。

15歳でムエタイを始めた時のも、今も所属しているセハードMMAだよ。フロリダでブラックジリアンズを経てハードノックス、サンフォードMMAでも練習しているけど、ずっとセハードMMAの所属だよ」

──日本のファンにとってセハードMMAといえば、ヴィヴィアニ・アロージョです。彼女のパンクラスの活躍で、我々はセハードMMAを知ることになりました。

「ヴィヴィからは日本のことをたくさん聞いたよ。ヴィヴィにとって日本で試合ができることはとても大切なことだった。だから、しっかりと対策を練り練習をした。ブラジルに戻ってきたヴィヴィは、もう日本のことが大好きになっていたよ。パンクラスという団体の待遇だけでなく、日本の人たちのMMAへの想いが素晴らしかったって。

ヴィヴィがいつもそんな風に日本のことを話しているから、僕ももっと日本に興味を持ち、より好きな国になったんだ。とにかくヴィヴィは日本のことを褒めちぎっていたよ」

──その話を聞くと、日本のファンもただただ嬉しい限りだと思います。ところでヴィセンチの試合を見ていると、ファンが喜ぶ殴り合いを毎回のように繰り広げています。MMAというロングレンジの競技で、まるでキックボクシングのように拳の届く距離で、相手の正面に立ち、しかも小さなMMAグローブでブロッキングを駆使する。非常に珍しいスタイルです。

「それこそ、僕がムエタイを始めてから一貫して追求してきた戦い方だよ。小さなグローブをつけて、ブロッキングを使ってきた。前腕やヒジで上手く顔を守れるようにね。しっかりとディフェンスし、素早く相手を殴ることができる距離で戦うのが好きなんだ。相手のパンチをブロックして、自分が殴り返す。そういう風に戦うために膨大な練習をしてきたんだよ」

──かなりリスキーではないですか。MMAグローブでは。

「その通り。確かにリスキーだよ。でも僕は子供の頃からK-1を視るのが大好きで、K-1ファイターになりたいって思っていたんだよ」

──そうなのですかっ!!

「でも、ヘビー級にはなれないって気付いた。だから、K-1ではなくK-1 MAXで戦いたいと思うようになった。結果、MMAファイターになったけど、ムエタイやキックボクシングをしっかりと身につけて、ケージのなかでもあの頃に夢見た戦いを実践しているんだ」

<この項、続く>

■UFC249対戦カード

<UFC暫定世界王座決定戦/5分5R>
トニー・ファーガソン(米国)
ジャスティン・ゲイジー(米国)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ヘンリー・セフード(米国)
[挑戦者]ドミニク・クルーズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
フランシス・ガヌー(カメルーン)
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
アンソニー・ペティス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
グレッグ・ハーディー(米国)
ヨーガン・デ・カストロ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー(米国)
ライアン・スポーン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
ミッシェレ・ウォーターソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ホナウド・ジャカレ(ブラジル)
ユライア・ホール(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
ニコ・プライス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル(米国)
チャールズ・ロサ(米国)

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News UFC UFC249 アレクセイ・オレイニク ジャスティン・ゲイジー ジャルジーニョ・ホーゼンストライク ダナ・ホワイト トニー・ファーガソン ドミニク・クルーズ ファブリシオ・ヴェウドゥム フランシス・ガヌー ブログ ヘンリー・セフード ホナウド・ジャカレ ユライア・ホール ヴィセンチ・ルケ

【UFC249】UFC、ジャクソンビル市、フロリダ州ボクシングコミッション、三位一体でPPVショー復活

UFC249【写真】ガヌー✖ホーゼンストライク、セラーニ✖ペティス、ファーガソン✖ゲイジー、セフード✖ドミニク、ヴェウドゥム✖オレイニクand more !!! (C)Zuffa/UFCC

24日(金・現地時間)、UFCが5月9日(土・同)にUFC249をフロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催をオフィシャル・プレスリリースで行った。

さらには13日(水)、16日(土)と8日間で3つの無観客大会が開かれることに関して、ダナ・ホワイトは「ファンに素晴らしい試合を提供することが待ちきれない。この最高のカードを実現できるよう会場使用を認めてくれたカリー市長(レニー・カニー=ジャクソンビル市長)、ヴィスタ―・ベテランズ・メモリアル・アリーナ、フロリダ州ボクシング・コミッションのパトリック・カニンガム事務局長、メディアパートナーのESPNならびにESPN+、そしてファンに多大なる感謝の言葉を伝えたい。私のチームは準備ができているし、ファイターも連続大会で戦いに戻れることに開かれることにエキサイトしているんだ」とリリースにコメントを寄せている。


フロリダ州では──生活するうえで欠かせないビジネス──として、既に13日(月・同)にWWEが無観客で開催が認められライブ中継が行われている。

そのフロリダ州で北端にあるジャクソンビルは、人口80万を超え市単体ではフロリダ最大の都市である。広域都市圏では140万程度でマイアミ、タンパ、オーランド周辺に続く都市圏が構築されている。米国4大スポーツではNFLのジャクソンビル・ジャガーズが本拠地としており、

今回のリリースには2015年からこの職にあるレニー・カリー市長のコメントもあり、「段階的な景気回復に向けて行動する中で、ヴィスタ―・ベテランズ・メモリアル・アリーナでUFCを開催することを誇りに思う。UFCは名高いエンターテインメントブランドであり、ジャクソンビル市の会場を使用するにあたり安全かつ賢明な計画を提示してくれた。ESPNとESPN+によって、我々の街からUFCが全米に中継されることに興奮している。ジャクソンビル市が他の都市や地域に先駆け、世界規模の国際的なスポーツエンターテインメントを手掛ける団体のイベントを開始し続けられることを光栄に思う」と話している。

またコミッションのパトリック・カニンガムが「フロリダはUFCがサンシャイン・ステートにやってくることを歓迎する。5月9日、13日、16日に開催されるイベントを認可する準備をしている。健康と安全面で実施要項書により、今回のイベントを可能にした一人ひとり、個人の安全と健康を確実にしていく。この3日間のUFCイベント移行もフロリダは今後もUFCが同州でのイベントを開けるよう、引き続きUFCと強力な関係を構築していく」とコメントするなど、今大会がフロリダ州の強力なバックアップがあることがリリースでは強調されていた。

世界女子フェザー級選手権試合=アマンダ・ヌネス✖フェリシア・スペンサーこそ、今大会では組まれていないが、現状に考えられうる最高のラインナップになったことは間違いない。また13日と16日のイベントも追って対戦カードがアナウンスされるとのことだ。

■UFC249対戦カード

<UFC暫定世界王座決定戦/5分5R>
トニー・ファーガソン(米国)
ジャスティン・ゲイジー(米国)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ヘンリー・セフード(米国)
[挑戦者]ドミニク・クルーズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
フランシス・ガヌー(カメルーン)
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
アンソニー・ペティス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
グレッグ・ハーディー(米国)
ヨーガン・デ・カストロ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー(米国)
ライアン・スポーン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
ミッシェレ・ウォーターソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ホナウド・ジャカレ(ブラジル)
ユライア・ホール(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
ニコ・プライス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル(米国)
チャールス・ロサ(米国)

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【UFC249】必見!! ヴィセンチ・ルケのK-1 MMA✖奇想天外MMA=ニコ・プライス=フィニッシュ絶対対決

Luque【写真】相手の拳が届く距離で戦うルケ (C) Zuffa/UFC

18日(土・現地時間)に開催されるUFC249で、ボーナス獲得必至のウェルター級マッチ=ヴィセンチ・ルケ✖ニコ・プライス戦が組まれている。

ルケ、プライス共に4月11日に予定されていたポートランド大会で、前者がランディ・ブラウン、後者はムスリム・サリコフ戦が決まっていたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で大会が延期されるという境遇にあった。


MMAPLANETでの佐藤天インタビューにもあったように、ルケはブラジルから試合も未確定な状況で急遽呼び寄せられ、今回の試合が決定した。これはプライスも同じシチュエーションだったことは想像に難くない。

それでもUFCが今大会で両者の試合をマッチアップした理由も、明白だ。ルケはパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト獲得2回、ファイト・オブ・ザ・ナイトを3度手にしている選手で、プライスはパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを4度手にしている。つまりはフィニッシュ必至のガチガチあるいはガチャガチャファイトが期待されているカードだ。

チリ人の父とブラジル人の母を持ち、米国ニュージャージーで生まれたルケは、両親の離婚後ブラジリアで育ち、英語、スペイン語、ポルトガル語を使いこなすバイリンガルで、SNSの動画でも英語やスペイン語でファンにメッセージを送ることも珍しくない。

ブラジリアの名門セハードMMAとフロリダのスタンフォードMMA(ハードノックス)の2カ所で練習しているルケは、MMAにあってもK-1ような距離で殴る蹴るができるファイターだ。ガードは高く顔面を守り、頭を振るよりも小さなMMAグローブでブロックをし、ボディは殴らせる──ヘンリー・フーフトが提唱する、ややリスクは高まるが負けないよりも倒すことに比重を置くダッチ・キックボクシングMMAの実践者だ。

MMAでも中間距離以内の打ち合いが大歓迎される状況になりつつあるなか、真正面&近場に立つ必要がなかったMMAファイターは、接近戦の防御に課題を残していることも少なくない。遠いレンジからの打撃を効かせて、中に入るために一方的に攻勢になるのが、MMAにおける接近戦だからだ。

ただし、ルケの場合は最初から強い圧力をかけて、相手のパンチが届く距離に居続けるという稀なスタイルで、右のパンチがめっぽう強い。もう一つのフーフトの指導ならではと思われる特徴は、ローやハイなど蹴りを使う場合につま先が上を向いていることが多い点が挙げられる。

蹴り足がキャッチされ、テイクダウンという流れがあるMMAでは──つま先を上げる蹴りを使う選手は、キックが未成熟と思われてきた。つま先を上に向けることで角度がつき、キャッチされると際にフックになるという理由もあるが、それ以上にこのフォームで蹴りを使うと重心が高くなり、よりバランスを崩しやすくなるからだ。よって、従来のMMAでは蹴りが使えるファイターほど、彼のような蹴りを見せることはなかった。

フーフトによると、この蹴りは軸足に力を入れて、蹴り足は力を入れないことで反動を利用し威力を得ることができるとのこと。ルケとはスタンフォードMMAのチームメイトで、ONE2階級王者のオンラ・ンサンもこの主の蹴りが使うが、勢いで重心が高くなることをチャラにしているようにも見える。

ンサン以上にルケにとってこの蹴りが有効なのは、近距離でのファイトで北米MMAファイターはまだ蹴りへの対応は進んでおらず、組んで倒すという流れが多くなることだ。これは打撃を効かせて嫌がってテイクダウンを狙ってくる相手にも共通するが、ルケが育ったセハードMMAは柔術だけでなく、ルタリーブリも学べるアカデミーで、彼はルタ・スペシャルといえるアナコンダ・チョークや、アームイン&クローズドガードというクラシカル=長年かけて磨き上げられてきたフロント系チョークの使い手でもある。

ダッチ・キックボクシング&ルタリーブリの融合が、ルケのK-1MMAを可能にした。故にルケは、昨年11月に対戦したスティーブン・トンプソンのロングレンジで手数の多い戦いにはしてやられたという見方も成り立つ。

ただし、ボーナス獲得ばかりか勝っても負けてもフィニッシュ決着のプライスは、トンプソンのようなファイトはまずしてこない。ルケにとっても、リスクが高くなろうが、自分のファイトができる相手といえる。このところ5試合で3勝2敗、決して勝率は高くないプライスだが、勝った3試合は揃ってKO勝ち。

Zuffa/UFC

Zuffa/UFC

その勝ち方も、独創性に溢れている。昨年10月のジェイムス・ヴィック戦では上から殴ってくる相手の顔面をカカトで蹴り抜いたアップキック=蹴り上げでKO勝ち。

2018年7月のランディ・ブラウン戦では、ガードからの腕十字に失敗しながら、足を抱えてブラウンを制して、下からの鉄槌の連打で失神に追い込んでいる。

プライスの奇想天外ファイトは、アラン・ジョバーン戦でも見られた。フィニッシュブローといえる右フックを効かせたプライスは、後方によろめいたジョバーンがマットに手や足の裏以外の部分が着く前に右の顔面を蹴り抜き、KOしている。この一瞬の勝利を見逃さない強さは、プライスが持つ格闘センスの表れといえるだろう。

ただし、隙を見せないファイターの前では──ジェフ・ニールにはガードを取りながら殴られ、アブドゥル・ラザクには打撃戦のなかでバランスを崩して立ち上がったところに一発を被弾して敗れている。相手の隙をつくのに長けている一方で、自らも隙があるプライスは安定度が欠け、勝っても負けても劇的な勝負になるという特徴がズッファの信頼を得る要因になっているに違いない。

そんなリスク承知の近距離戦を戦うルケと、奇想天外なプライスのファイト。地力でいえばルケであることは間違いなく、5度戦えばルケの4勝1敗というぐらいの差はあるはず。ただし、その1勝を導く力に長けているプライスだけに、何が起こるか分からない。どんでん返しも、ルケの圧勝もある試合になるだろう。

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【UFC249】仰天!!!! UFC249は「アイランズ・ファイツ」?! ダナ保有のプライベート島で開催か??!!

Dana White【写真】仰天プランを話したダナ・ホワイト(C) MMAPLANET

6日(月・現地時間)、UFCが18日(土・同)に開催するUFC249の対戦カードを発表したが、同日ダナ・ホワイトがTMZスポーツの取材を受け同大会を個人所有の島で行う予定だと語った。

「!!」。なんとも想像を遥かに超えたUFCのプランをダナ・ホワイトが明らかにした。対戦カードの変更こそ見られるが、UFC249を当初の日時に行うことをアナウンスしていたUFCだが、TMZスポーツのインタビューでダナは同大会が、彼が保有するプライベート・アイランドに選手やスタッフばかりかコミッション関係者も移動させ、イベントを行うという仰天プランを明かした。当然、何らの圧力が掛かることが予想され、その目をくらますための発言である可能性は否定できないものの、ダナがTMZスポーツで話した内容は以下の通りだ。


「この問題が世界に振りかかってから、何かを決めても翌日に水泡と化するという毎日を過ごしてきた。間違いなく、過去に経験したことがないハードな日々だった」と現状を振り返ったダナは、過去2カ月に渡り毎週のイベントを開くことができる会場を探し続けてきた結果、今回のプランに行き着いたこと明言した。

開催地に関しては、各州のコミッションが認可しないためカリフォルニア州のネイティブアメリカン・リザベーションになるという予測が立てられていたものの、人々の常識内に当てはまらない計画がUFCでは実行に移されていたことになる。

ダナが保有するプライベート島ではインフラを進められ、国際大会の準備に取り掛かっており、新型コロナウィルスのチェックを行い健康であることが確認されたで選手、コミッション関係者、ジャッジ、レフェリー、UFCスタッフを飛行機で移動させ、UFC249は行われるという。まだ最終確定とはなっていないが、近々に全てが決まるとのこと。

開催地を明確とせず、「UFC249はESPNで行われるんだ」と笑顔を見せたダナは、インタビュアーの「ファイトアイランドってネーミングになるの?」という問いかけに対し、声を挙げて笑い「そうだ。アイランド・ファイツだ」と応えている。

「誰もこんな日が来ることは予期できなかったはずだ。例え夢の中でも。ラスベガスがシャットダウンされ、カジノが1カ月、きっとそれ以上閉まるなんて。そんなことが自分の生きている間に起こるとは思いもしなかった」とシリアスな表情になったダナは、「ジョー・ローガンは大会に関わらにと言っているが」と話を振られると、「メディアに出ていることは信じるな。ポッドキャストで話されていることなんて、Bull Shitだ。ローガンは大会にいるよ」と返答し、インタビューは終わった。

トニー・ファーガソン✖ジャスティン・ゲイジーのUFC暫定世界ライト級王座決定戦を始め、ジェシカ・アンドレジ✖ローズ・ナマジュナスの再戦、ヴィセンチ・ルケ✖ニコ・プライス戦などがメインカードに組まれ、3月28日のオハイオ大会のメインで組まれていたフランシス・ガヌー✖ジャルジーニョ・ホーゼンストライクがプレリミメイン。

そのプレリミではホナウド・ジャカレ・ソウザ✖ユライア・ホールもマッチアップされており、ファイトパス・プレリミにマイケル・ジョンソン、サム・アルヴィーが出場する超豪華「アイランズ・ファイツ」は、ダナのプラン通り実現に至るのか。とにかく発想力に加え実行力、何よりも資本力の桁が違うUFCだ。