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Interview MMA UFC UFC263 デミアン・マイア ベラル・モハメッド

【UFC263】契約最後の一戦、デミアン・マイア─01─「今後のことは、土曜日の試合が終わって決まる」

【写真】パンデミックがなくとも引退を考えていると、公言したデミアン・マイア(C)MMAPLANET

12日(土・現地時間)、アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで開催されるUFC263「Adesanya vs Vettori 2」。

UFC世界ミドル級選手権試合=王者イスラエル・アデサニャ✖挑戦者マーヴィン・ヴェットーリ、UFC世界フライ級選手権試合=王者デイヴィソン・フィゲイレド✖挑戦者ブランドン・モレノ、さらにはUFC史上初となるタイトル戦でもメインでもなく5分✖5R制で行われるレオン・エドワーズ✖ネイト・ディアスのウェルター級マッチなど、注目カードが目白押しの今大会で、デミアン・マイアがベラル・モハメッドと対戦する。

昨年3月にジルベウト・バーンズに敗れて以来、実に15カ月振りのファイトとなるデミアンは、この間に43歳を迎えていた。土曜日のファイトが、UFCとの契約最終試合になるデミアン・マイアは、モハメッド戦後に今後の動向がハッキリすると断言した。


──デミアン、ベラル・モハメッド戦が迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「凄く良い感じだよ。凄く良い。しっかりと調整もできている。フェニックス入りしてからも、好調さをキープしているよ」

──今回はパンデミック以降、3度目の客入りを行う大会です。

「素晴らしいね。ファンが会場にいるのは最高だよ。ファンがいない会場、TVカメラの前で試合のするのは悲しいことだと思う。僕はこれまでたくさんのファンの前でしか、戦ったことがないしね。

特にUFCで戦うようになって、今年の10月で14年になるんだけど、常にファンで膨れ上がったアリーナで試合をしてきた。1人1人のファンの声が、僕の力になる。ファンの存在があって、僕のファイトは成立するんだ。だからアリゾナのファンの前で、パンデミック以前と変わらない状況で試合ができることは嬉しい限りだよ」

──昨年2月にドゥリーニョに敗れ、直後にパンデミックが起こりUFCは活動停止期間に入りました。それでも2カ月後にはショーを再開しましたが、デミアンは15カ月ケージに戻ってきませんでした。この間、引退を決意したのではないかと思ったこともありました。もちろんデミアンの決断に何も言えることはないのですが、誠に勝手ながらもう1試合はデミアンの試合が見たいという気持ちでした。

「そう言ってもらえると、嬉しいよ。正直、パンデミック以前から引退については考えてきた。これが契約では最後のファイトだ。恐らく最後になるだろう。試合でどれだけのパフォーマンスを見せることができるのか。試合を終えた時、自分が何を想うのか。どう感じるのか。

自分では皆に満足してもらえる動きができると信じている。でも、実際に試合でどうなるかは誰にも分からない。まだ、もう1試合戦いたいと思うのか。もう2試合戦いたいと思えるのか。全ては土曜日の試合次第だよ」

──そのような試合に向けて、コロナの影響はなかったでしょうか。悲しいことにブラジルからバッドニュースがずっと届いていました。

「ブラジルは米国と同じで、大きな国土があるのに都市に人口が集中している。僕の住むサンパウロのようにね。多くの死者が出たけど、知り合いのファイターで亡くなる人がいないのは不幸中の幸いだよ。

命を落とす人は基礎疾患があったり、年老いた人が多い。僕らのようなアスリートは、もともと健康体だから練習仲間や知り合いが陽性になっても、重症化はしなかった。とはいえ経済的な問題を抱えている人だらけになったけどね。

練習に関しては、今のサンパウロではプロはグループ練習もできている。パブリックに対してはジムは閉まったままだけど、僕らは変わらず練習をしてきた。

だからスパーリングやミット打ちなどは問題なかったよ。ただウェイトとかフィジカルトレーニングは、普段使っているジムが閉められていたから、違う場所を探すなど少しだけ問題はあった。コロナの影響がないわけではないけど、さほど大きな問題ではなかったよ」

──43歳、もう同じ質問ばかりを受けていると思いますが、加齢によるメンタルとフィジカルの変化について、デミアンに尋ねないわけにはいかないです。

「誰もが年齢とともに精神的に弱くなり、肉体的にも体力が落ちるだろう。でも、僕は練習中にそういうことを感じることは一切ない。だから、また戦おうと思ったんだ。練習中に気持ちが落ちたり、体力の衰えを感じるようだともう戦えない。トレーニングの質が落ちていないから、まだファイトできるという感覚でいる。

正直、今の僕は試合を戦うこと以外にやるべき仕事はいくらでもある。それでも戦いたいのは、練習をしていて衰えを感じていないからなんだ。

自分より若いチームメイトとの練習で、力が落ちたと感じたら指導、セミナー、ジム経営、ジムの拡大、そっちに専念するよ。そんな日は必ず訪れるけど、今はまだ来ていない。

それにメンタルに関しては、年を取るほどに強くなっているんだ。反面、疲れを感じることもある。これだけ長く、一つのことをやってきたからね。他のことをしたいという気持ちも芽生えてくる。そういう点では、パンデミックが起こり1年以上試合ができなかったことが、逆に良かった。要に

この間も練習し、新しいことを学び続け、身につけてきた。そして、どれだけ戦いたいのかも理解できたんだ。柔術をやりこむことで、MMAでさらに使える動きがあることも発見できた。まぁ……それでも、ボディが限界だというサインを出せば、この楽しい日々も終わりを迎えるけどね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月13日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWプライム

■UFC263対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者] マーヴィン・ヴェットーリ(イタリア)

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)
[挑戦者] ブランドン・モレノ(メキシコ)

<ウェルター級/5分5R>
レオン・エドワーズ(英国)
ネイト・ディアス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
デミアン・マイア(ブラジル)
ベラル・モハメッド(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ポール・クレイグ(米国)
ジャマハル・ヒル(米国)

<ライト級/5分3R>
ドリュー・ドバー(米国)
ブラッド・リデル(ニュージーランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
ダレン・スチュアート(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ローレン・マーフィー(米国)
ジョアン・カルダーウッド(英国)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ(カナダ)
モフサル・エフロエフ(ロシア)

<女子バンタム級/5分3R>
パニー・キアンザド(スウェーデン)
アレクシス・デイヴィス(カナダ)

<ライト級/5分3R>
マット・フレヴォラ(米国)
テレンス・マッキニー(米国)

<フェザー級/5分3R>
スティーブン・パターソン(米国)
チェイス・フーパー(米国)

<ライト級/5分3R>
フェレス・ジアム(フランス)
ルイジ・ヴェンドラミニ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
カルロス・フィリッピ(ブラジル)
ジェイク・コリアー(米国)

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Report UFC UFN ESPN+45 UFN187 ブログ ベラル・モハメッド レオン・エドワーズ

【UFN187】エドワーズのアイポークで、涙を見せたベラル・モハメッドが続行不能=ノーコンテストに

<ウェルター級/5分5R>
レオン・エドワーズ(英国)
NC.2R0分18秒
ベラル・モハメッド(米国)

サウスポーのエドワーズに対し、モハメッドは左に回る。左ハイから左ミドルを蹴ったエドワーズが、左フックを繰り出す。モハメッドも左ジャブを当てるが、逆に左を被弾する。組みついたエドワーズはケージ際のクリンチでダブルレッグにレベルチェンジ。直ちに左を差して体を入れ替えたモハメッドが離れる。

エドワーズは左ストレートから間をおいて、左ハイキックを蹴る。右側頭部に当てられ、動きが落ちたモハメッドだが、距離が近づくと組んでケージにエドワーズを押し込む。離れたモハメッドが右ミドル、直後にアイポークがあったアピールし試合が中断される。即座に再開されると、エドワーズが圧力を高めワンツーで左をヒットさせる。さらに左フックを入れたエドワーズは、モハメッドの右ハイをキャッチもテイクダウンは狙わず初回が終わった。

2R、ジャブの差し合いからエドワーズが左ミドル、そのタイミングでアイポークがあったようでモハメッドが左目を抑えて、しゃがみ込む。Fワードを口走り、涙を見せるモハメッドは試合続行は無理か──。レフェリーは試合終了を宣言、ノーコンテストに。メインカードで2試合目のNCとなった。


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News UFC UFN ESPN+45 UFN187 ハニ・ヤヒーラ ブログ ベラル・モハメッド マテウス・ニコロウ マネル・ケイプ レイ・ロドリゲス レオン・エドワーズ

【UFN184】計量終了 チマエフ戦が3度流れたエドワーズ、マネル・ケイプ、17戦目のヤヒーラ揃ってパス

【写真】オクタゴン初勝利なるか──マネル・ケイプがマテウス・ニコラウとフェイスオフ (C)Zuffa/UFC

12日(金・現地時間)、13日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEX で開催されるUFN187:UFN on ESPN+45「Edwards vs Muhammad」の計量が行われた。

昨年3月のタイロン・ウッドリー戦から、3度に渡るカムザット・チマエフ戦の延期(※チマエフが新型コロナウィルス感染の後遺症で引退発表も、ダナ・ホワイトは感情的になっていただけと否定)と、1年8ケ月繰りの実戦とレオン・エドワーズと、現在4連勝中のベラル・モハメッドのウェルター級戦がメイの同大会。

エドワーズ、モハメッドともに問題なく計量をパスし、全13試合=26人の出場選手全員に体重オーバーは見らなかった。


オクタゴン2戦目で初勝利を目指すマネル・ケイプは、対戦相手のマテウス・ニコラウと共に125.5ポンドで計量を終えている。

7試合組まれたプレリミで注目は、ついにUFCでの活動が10年──つまりUFCがWECを買収した先に契約が移管されてから、オクタゴンで戦い続けてきたハニ・ヤヒーラか。

この間、タイトル戦線に顔を覗かせることも、ほぼほぼメインカードで試合をすることもなかったヤヒーラは、オクタゴン17戦目を戦う。

驚くべきことに勝ち星は12で、1試合はNC、1分もあり敗北は僅か4試合という高勝率を誇っている。廣田瑞人、金原正徳、田中路教という日本を代表するファイターに判定勝ちを収めている。コントロールでヘロヘロになりながら判定で勝ち切るという印象の強いハニだが、そのヒール、肩固め、キムラ、ノースサウス・チョークと5試合で一本勝ちしている。

これらのフィニッシュを見てわかるように、ヒール以外は全て足を抜いて抑え込んで極めたモノ。いかにハニが、打撃と組み&スクランブル全盛の最高峰にあって、地道にテイクダウンからしっかりとポジションを取るという基本に忠実な組技及び寝技を研磨してきたかが分かるというモノ。

対するレイ・ロドリゲスはCombate Americas、LFA、コンテンダーシリーズというフィーダーショーで経験積み、今回がUFC2戦目(※1勝1敗)の戦績16勝7敗の選手だ。年齢的にはロドリゲスは33歳で、ハニの3歳年少でしかない。パワーテイクダウン、下からの極めのあるロドリゲスは、動きの多くが前後で──ハイの組みに捕まる可能性は高い。しかし、組みで対抗できるロドリゲスは凌いで、ハニのスタミナのロスを誘って柔術で勝負ということも可能だろう。

■視聴方法(予定)
3月14日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS

■UFN187計量結果

<ウェルター級/5分5R>
レオン・エドワーズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ベラル・モハメッド: 170ポンド(77.11キロ)

<ライトヘビー/5分3R>
ミシャ・サークノフ: 205ポンド(92.99キロ)
ライアン・スポーン: 206ポンド(93.44キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダン・イゲ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ギャビン・タッカー: 146ポンド(66.22キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 136ポンド(61.69キロ)
デイヴィー・グラント: 135.5ポンド(61.46キロ)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ: 125.5ポンド(56.92キロ)
マネル・ケイプ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース: 186ポンド(84.37キロ)
ダレン・スチュワート: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル: 115.5ポンド(52.38キロ)
アシュリー・ヨーダー: 116ポンド(52.62キロ)

<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン: 145.5ポンド(66.0キロ)
マルセロ・ロッホ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ: 136ポンド(61.69キロ)
レイ・ロドリゲス: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス: 156ポンド(70.76キロ)
ラファ・ガルシア: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
コートニー・ケイシー: 126ポンド(57.15キロ)
JJ・オルドリッチ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジン・ユ・フレイ: 115.5ポンド(52.38キロ)
グロリア・ジ・パウラ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ウィット: 171ポンド(77.56キロ)
マシュー・セメルスバーガー: 169.5ポンド(76.88キロ)

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Report UFC UFC258 イリマレイ・マクファーレン ブログ ベラル・モハメッド

【UFC258】カーフの距離を潰し、手数、組みのハードワークでベラル・モハメッドがディエゴ・リマ破る

<ウェルター級/5分3R>
ベラル・モハメッド(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ディエゴ・リマ(ブラジル)

ワンツーで詰めダブルレッグを仕掛けたモハメッド、リマは右腕を差して押し返し距離を取り直す。モハメッドがワンツーを放った際に、アイポークがあったと試合が中断する。コンタクトレンズが外れたモハメッドは、そのまま試合を続ける。リマの左ジャブにも、右フックを入れたモハメッドは、左ミドルを蹴り込む。

防御とも打撃の成長が見られるモハメッドはスイッチも織り交ぜ、左ミドルからオーソに戻してワンツー。リマは兄ドゥグラス譲りの右ローを2発入れる。モハメッドは左フックに続き、右ボディフックを決め右ストレートをヒットさせる。ボクシングでリードしたモハメッドが右オーバーハンド、リマは右ローを返す。残り70秒でダブルレッグに出たモハメッドだが、リマが巧みに防御するとすぐに離れて右をテンプルに当てる。リマのカーフ、モハメッドのボディ&右オーバーハンドが激しく交錯した終盤戦を終え、初回はモハメッドが取ったか。

2R、左ミドルからパンチを纏めるモハメッド。リマは左ハイを見せるが、ケージを背負った状態が続く。モハメッドはワンツーボディを入れ、ヒザ蹴りを見せて組みへ。テイクダウンはしっかりと対処するリマだが、その分だけ攻撃が慎重になり過ぎている感もある。右フックをテンプルに被弾したリマが、右カーフを2発蹴る。モハメッドのスタンスは、如何にもカーフを受けやすい構えであるが、スイッチを織り交ぜカットをしながら拳の勢いで常に上回る。

カーフを蹴られ、より近い距離で入ってパンチを入れるモハメッドが左をクリーンヒット。動きが止まったリマは、自分から組みに行く。突き放したモハメッドが、ローを蹴られたがしっかりと踏み込みダブルレッグに。バックに回ってパンチを入れるモハメッドに対し、リマは正対してカーフへ。モハメッドが姿勢を乱すようになり、最後はダメージを誤魔化すようなクリンチを見せた。

最終回、ポイント的にはリードしているモハメッドだが、カーフを効かされた5分間同じような距離で戦い抜くことはできるか。カーフを必要以上に警戒することなく、パンチとテイクダウンの圧力で上回るモハメッドに対し、リマが疲れを見せカーフを蹴る数も減っている。

近い距離で細かいパンチを続けるモハメッド、リマは左ミドル、ボディとアッパーも逆にボディを抉られる。モハメッドは左ハイ、右ストレート、右エルボー、左ジャブからボディと攻撃が途切れない。ボディを蹴られても、前に出てヒザを見せ、さらにダブルレッグを切られて右を当てる。ついに残り1分でダブルレッグを決めたモハメッドが背中を見せたリマをスタンドでバックマウントに捉える

左パンチ、右エルボー、下に落とされることなくタイムアップを迎えたモハメッドがフルマークの判定勝ちを手にした。


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News Preview UFC UFC258 アンソニー・ヘルナンデス カマル・ウスマン クリス・グティエレス ジルベウト・ドゥリーニョ ディエゴ・リマ. アンドレ・イーウェル ブライアン・ケレハー ブログ ベラル・モハメッド ホドウフォ・ヴィエイラ リッキー・シモン

【UFC258】計量終了 アーリープレリミ、プレリミにマーヴェリック、シモン、ホドウフォら注目選手

【写真】いよいよ待ったなし、UFC世界ウェルター級選手権試合 (C)Zuffa/UFC

13日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC258「Usman vs Burns」の計量が12日(金・同)に行われた。

メインでチャンピオン=カマル・ウスマンにチャレンジャー=ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズが挑戦するUFC世界ウェルター級選手権試合を筆頭に、全12試合に出場する24人の選手は誰1人計量失敗がなかった。


PPVラインナップが世界戦に断トツの注目度の高さがあるからか、メインカード5試合、プレリミ4試合、アーリープレリミ3試合のなかにバランスよく気にあるファイトが散りばめらた感のがある。

アーリープレリムではオープニングに昨年末30日で2度目のSUG出場を果たし、Invicta FC世界フライ級タイトルコンテンダーのパール・ゴンザレスを圧倒。

5分という短い本戦試合タイムながら4分11秒にRNCを極めたジリアン・ロバートソンが、そのInvicta FC時代にそのゴンザレスに勝利しているミランダ・マーヴェリックと対戦する。

フェニックスシリーズ優勝、力強いレスリングがベースのメーヴェリックはこの試合を皮切りに順調にステップアップを果たせば今大会のセミで戦うメイシー・バーバーやアレクサ・グロッソのポジションを得られる期待の素材だ。

同じくアーリープレリミからはフェザー級のリッキー・シモン✖ブライアン・ケレハーの一戦も見逃せないマッチアップだ。

コロナから活動を再開した直後のオクタゴンで5月、6月、9月と戦い2勝1敗だったケレハーが、2021年第一弾のUFC ABCでシモンと戦う予定だったが、コロナウィルスに感染し今大会に両者の対戦は延期されていた。

シモンの特徴は打撃とテイクダウンが一体化し、スクランブル上等の動きを止めないスタイルにある。ワイドスタントで前進運動と上半身の捩じり効果を同時に発揮できる強靭な肉体から腹、顔にパンチを振り分け、終着点となるダブルレッグに持ち込む。倒した後は、抑えないでリリースするとこにエネルギーを使い過ぎないアタッキング&省エネという彼の秘密が隠されている。

とはいえケレハーもこの動きに遅れを取らず、また接近戦が続くようであれば圧力でう回ることも十分に考えられる。PPVカードでおかしくない、フェザー級戦は動きを止めた方が敗れる──回遊魚MMAとなろう。

蹴りのレベルチェンジというべき左右の両方向から、上下を散らして下で仕留めるクリス・グティエレスと、UFCで挙げた4勝のうち3試合がスプリット判定勝利という粘り強さが信条のアンドレ・イーウェル。

加点方のグティエレスと、減点しないイーウェルの我慢比べの一戦だ。

ベラル・モハメッドとディエゴ・リマのウェルター級戦も前者が陽性となり、12月に実現しなかったカードの仕切り直しだ。

テイクダウンに帰結する打撃ながら、KOパワーを持つモハメッド、仕切り直しのUFC再契約シリーズ=TUF25から3勝2敗としぶとく粘り、イーウェルにも似て直近の2試合がスプリットを制いているリマ──しんどい削り合いが展開されそうだ。

プレリミメインはミドル級でホドウフォ・ヴィエイラがアンソニー・ヘルナンデスと相対する。黒帯で階級と無差別でムンジアルを制すること5度、2015年のADCCも99キロ級を制したグラップリング無双のホドウフォはMMAでも無敗の7連勝中と怪物ぶりをいかんなく発揮している。

オクタゴンでも2連続で肩固めで一本勝ちというホドウフォが、LFAミドル級王者からUFCにステップアップを果たし、1勝2敗のヘルナンデスを相手にさらなるステップアップを賭けた試合に臨む。

メインカードではライト級のボビー・グリーン✖ジム・ミラーがそれぞれ 156ポンド(70.76キロ)と155.5ポンド(70.53キロ)で計量をパスしていたが、直後にバックステージにグリーンが倒れ試合出場が不可能となった。

■視聴方法(予定)
2月14日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

■UFC258「Usman vs Burns」計量結果

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]カマル・ウスマン: 170ポンド(77.11キロ)
[挑戦者]ジルベウト・バーンズ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
メイシー・バーバー: 126ポンド(57.15キロ)
アレクサ・グラッソ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
ケルヴィン・ガステラム: 186ポンド(84.37キロ)
イアン・ハイニッチ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス: 185ポンド(83.91キロ)
マキ・ピトロ: 185ポンド(83.91キロ)

<ミドル級/5分3R>
ホドウフォ・ヴィエイラ: 186ポンド(84.37キロ)
アンソニー・ヘルナンデス: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ディエゴ・リマ: 171ポンド(77.56キロ)
ベラル・モハメッド: 169.5ポンド(76.88キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ポリアナ・ヴィアナ: 116ポンド(52.62キロ)
マロリー・マーチン: 115.5ポンド(52.38キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
アンドレ・イーウェル: 138.5ポンド(62.82キロ)
クリス・グティエレス: 140ポンド(63.5キロ)

<フェザー級/5分3R>
リッキー・シモン: 145.5ポンド(66.0キロ)
ブライアン・ケレハー: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゲイブ・グリーン: 169.5ポンド(76.88キロ)
フィリップ・ロウ: 171ポンド(77.56キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジリアン・ロバートソン: 125.5ポンド(56.92キロ)
ミランダ・マーヴェリック: 125.5ポンド(56.92キロ)

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Report UFC UFC ESPN11 ブログ ベラル・モハメッド ライモン・グッド

【UFC ESPN11】タフファイト、最終回にダウンを奪われたベラル・モハメッドがライモン・グッドに判定勝ち

<ウェルター級/5分3R>
ベラル・モハメッド(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ライモン・グッド(米国)

ジャブを見せあってから、ローを蹴ったモハメッド。パンチを振って前に出たグッドが、組んでいく。離れたモハメッドはハイを放つも、グッドがキャッチ。足を抜いて離れたモハメッドは左を2発繰り出す。ジャブを当てたグッド、モハメッドが右アッパーを返し、左ジャブをヒットさせる。モハメッドはウスポーから左ミドルを入れ、オーソに戻して右ロー、続いて左ハイを蹴る。グッドも左ハイを繰り出すが、モハメッドの動きに合わせられている感じか。

左右に回り、構えを変えるモハメッドはフェイントを多用し、グッドに攻撃の的を絞らせない。それでも思い切り右を伸ばし、左フックを当てたグッド。モハメッドが最後に左を当てた探り合いのラウンドとなった。

2R、初回のような打撃戦からテイクダウンに転じたモハメッドが、グッドに尻もちをつかせる。すぐに立ち上がったグッド、パンチの交換のなかでアイポークがあったとモハメッドがブレイクを要求する。再開後、右ハイから右フックを振るったグッドがジャブを2つ当てて前へ。モハメッドもワンツーを返し、さらに左をヒットさせる。続いて右アッパーを受けにそうになったグッドだが、ひるまずショートのワンツー。モハメッドもワンツーの右ストレートを当てて右に回る。モハメッドはケージに詰まってバランスを崩しそうになるが、ここでビックヒットはなくテイクダウンを仕掛ける。切ったグッドがケージを蹴ってスーパーマンパンチ、互いに決め手となる一発がないまま試合は最終回を迎えた。

3R、モハメッドがミドルを蹴る。左ジャブを当てるグッド、モハメッドは右目じりをカットに流血が多くなる。と、グッドの右フックを被弾したモハメッドの態勢が崩れ、左フックを被弾して倒れる。立ち上がったモハメッドのシングルを切ったグッドは、左から右フックを近距離で決める。動きが落ちたモハメッドは、ヒザをボディに受けながらアッパーを返す。

グッドは左ジャブを当て、左を避ける。右フック、ボディを被弾したモハメッドは厳しい時間に。それでもヒザを入れたモハメッドがダブルレッグでテイクダウンに成功する。立ち上がり際にバックに回ったモハメッドだが、グッドが胸を合わせる。離れたモハメッドは左フック、左ミドルから再びダブルレッグへ。背中に回って両足をフックしたモハメッドのRNC狙いを30秒間防いだグッド、タイムアップを迎えモハメッドは大きく両手を挙げた。

最後の攻勢が効いたか、序盤の2Rを取っていたか──モハメッドが29-28✖3で判定勝ちした。


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【UFC ESPN11】対戦カード ロクサン・モダフェリ✖ローレン・マーフィー──えっ、第2試合?!

【写真】女子フライ級6のロクサン。7位のマーフィーとの対戦が第2試合?!(C)Zuffa/UFC

2020年6月20日(土・現地時間)
UFC ESPN11
ネヴァダ州ラスベガス
UFC APEX

■視聴方法(予定)
6月21日(日・日本時間)
午前6時~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
カーティス・ブレイズ(米国)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ジョシュ・エメット(米国)
シェーン・バーゴス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ラケル・ペニントン(米国)
マリオン・ルノー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ライモン・グッド(米国)
ベラル・モハメッド(米国)

<ライト級/5分3R>
ルーズベルト・ロバーツ(米国)
ジム・ミラー(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グィダ(米国)
ボビー・グリーン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ティーシャ・トーレス(米国)
ブレアナ・ヴァンビューレン(米国)

<ミドル級/5分3R>
マフクアンドレ・バリユー(カナダ)
オスカル・ピホタ(ポーランド)

<女子フライ級/5分3R>
コートニー・ケイシー(米国)
ジリアン・ロバートソン(カナダ)

<ライト級/5分3R>
フランク・カマチョ(グアム)
マット・フレヴォラ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ロクサン・モダフェリ(米国)
ローレン・マーフィー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
オースチン・ハバート(米国)
マックス・ロスコフ(米国)