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【Fight&Life】チャトリ・シットヨートン「米国でもグローバル・ルールセット。四点ヒザも認められる」

【写真】求めるべきは選手の待遇と最強争い。ビジネスの成功者は格闘技に関して、相当にピュアだ(C)MMAPLANET

17日(月)、11月19日(土・現地時間)にシンガポールで開催されるONE163は、日本国内でABEMAが行うPPVイベントとして日本時間のゴールデンで開くことを来日して記者会見で発表した、チャトリ・シットヨートンONE Championship創始者&CEOのインタビューが28日(金)発売のFight&Life#93に掲載されている。

常にトレンドの重要性を説き、Facebookのビデオ再生数などをONEの成長を可視化できる事象として取り上げてきたチャトリ。その彼は米国と中国のトレンド1位をONEの成功例として話す一方で、バズらせ方がエンタメに走る日本の現状を憂い、ONEがSNS上で注目されているのはあくまでの世界のベスト・アスリート達がリアル・マーシャルアーツとしてONEという舞台で戦っているからだと力説した。そんなインタビュー内で、米国進出に関して──ルール問題で非常に気になる発言をチャトリはしていた。

ユニファイドルールとONEのグローバル・ルールセットに関してチャトリが話していたことをここで抜粋してお届けしたい。


――11月19日のシンガポール大会は、日本向けのPPV大会が土曜日に行われることになりました。

「金曜の夜の大会はONEの伝統だ。だからアジア向け大会は金曜日の夜に行ってきた。そこに日本ではABEMAがPPVのアイデアを出してくれた。その場合は土曜日の夜、日本のゴールデンタイムに合わせた時間でイベントを行う。

来年はもっとPPV大会が増えるだろう。それにONEルンピニーが毎週金曜日に行われることになり、アジアだけでなく世界に向けて発信していく。これはファイターがもっと試合機会を得られるようになることを意味しているんだ」

――イベント数が今年よりも、増加するということですね。

「今年は22大会だったけど、来年は44大会になるよ。これからONEにとっても、ONEのファンにとってもワクワクする時間を迎えることになる」

――会見で将来は米国でも月一、もしくは1年に10度ほどイベントを開くことになるとも話していました。ところで米国のMMAといえば北米ユニファイドルールが基本ですが、ONEのルールはアスレチック・コミッションから認可を受けることは可能なのでしょうか。

「ONEのMMAは米国でもグローバル・ルールセットで実施される。垂直エルボーもグラウンドでの四点ヒザも認められるよ」

――いや、サラリと言われていますが、それはビッグディールですよ。

「そこに関して、過去数年に渡り交渉を続けてきた。そして、いくつか複数の州のアスレチック・コミッションがグローバル・ルールセットを認めた。イエス、認めたんだよ!!」

――これはONEが北米MMAプロモーションと違うという明確なサインになりますね。

「その通りだよ。我々は米国にリアルなONEを持ち込む」

――どの州、どの都市からONEの上陸を開始させたいと考えているのでしょうか。

「それはまだ言えないけど、時期的には4月から6月の間に最初の米国大会を行うつもりだ。もちろんAmazonは1カ月に1度のイベント開催を望んでいる。まだ確定はしていないけど、複数の州で大会を開くことになるだろう」

――なるほど、コロナ禍前にもインドなど世界進出プランがありましたが、形を変えてさらに大きな規模で進みつつあるようですね。

「過去2年半、コロナ禍でONEはとても厳しい時を過ごした。でも、この間にONEの全視聴者数は4倍から5倍に伸びたんだ。世界中にONEのファンが増えている。これからの5年間でONEは世界中に広まっていくだろう。選手にとっても、ファンにとっても素晴らしいことだよ。実は先週、ニューヨーク・シティとロサンゼルスにオフィスを開設したんだ」

※米国と中国での成功。グラップリングの導入など、チャトリが話したインタビューが掲載されたFight&Life#93は10月28日(金)から発売中です。

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News o ONE ONE Championship   チャトリ・シットヨートン 岡見勇信 若松佑弥 青木真也

【ONE】ザイード・イザガクマエフとの対戦が決まった青木真也「朝倉未来なら受けないでしょう」

174: 実況厳禁@名無しの格闘家 2022/10/17(月) 12:05:52.19 ID:C0i4B7l40
チャトリ日本語ペラペラじゃないか
 2022年10月17日(月)、ONE Championshipが『ONE 163: AKIMOTO VS PETCHTANONG』(11月19日・シンガポール・インドアスタジアム)の記者会見を日本で行い、日本人選手らのカードを発表した。  

創始者兼CEOのチャトリ・シットヨートン会長が3年ぶりに来日した同会見には、青木真也、岡見勇信、若松佑弥が登壇。(全文は以下リンク先参照)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c640a74f7e011bf0c47d607ee0e0172ddc589bfc


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【ONE】速報!11.19 ONE ON PRIME VIDEO 4対戦カード発表!

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11月19日にシンガポールのインドアスタジアムで開催されるONE ON PRIME VIDEO 4。その対戦カード発表に際してチャトリ・シットヨートンが3年ぶりに来日。日本人絡みの4カードを発表しました。

【ONEライト級(※77.1kg)】
青木真也(Evolve MMA)
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)

【ONEミドル級(※93.0kg)】
岡見勇信(EXFIGHT)
アウンラ・ンサン(米国)

【ONEフライ級(※61.2kg) 】
若松佑弥(TRIBE TOKYO MMA)
ウ・ソンフン(韓国)

【ONEアトム級(※52.2kg)】
平田 樹(KRAZY BEE)
ハム・ソヒ(Team MAD)

ハビブ・ヌルマゴメドフ門下生イザガクマエフと対戦する青木はもちろん注目ですが、気になるのは平田×ソヒの一戦。RIZINで浜崎朱加に競り勝ってチャンピオンになったソヒを物差しにして、平田の実力がRIZINでどれくらいのものかあらわになるのは何よりも楽しみ。これまである種隔絶されて独自の進化をしてきた平田の現在地を確認する意味でも絶対に見逃せません。その他詳細は追って!
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【ONE163】2022年2度目の日本向けPPV大会が決定。青木真也、岡見勇信、若松佑弥、平田樹が出場

【写真】ABEMA TVでPPV中継が行われるONE163、日本人選手の活躍は――(C)MMAPLANET

17日(月)、東京都でONE Championshipが記者会見を行い、11月19日(金)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE163「AKIMOTO VS PETCHTANONG」の追加対戦カードを発表した。

会見にはチャトリ・シットヨートンCEOをはじめ、同大会に出場する日本人選手が出席した。メインイベントとしてONEキックボクシング世界バンタム級タイトルマッチ、秋元皓貴✖ペッタノン・ペットフォーガスが行われるONE163。MMAでは青木真也✖ザイード・イザガクマエフ、岡見勇信✖オンラ・ンサン、若松佑弥✖ウ・ソンフン、そして平田樹✖ハム・ソヒの4カードが発表された。


会見にはチャトリCEO、青木真也、岡見勇信と若松佑弥が出席。外国人選手ならびに米国滞在中の平田樹は、ビデオメッセージでコメントを出している。


チャトリ・シットヨートンCEO
「現在、ONEは20人の日本人選手と契約しています。今年3月のONE Xは、ABEMA TVのPPV放送で少しではありますが成功を収めました。ABEMA TVとは毎年PPV中継を行い、日本人選手の良いカードを組んでいきたいと思います」

ザイード・イザガクマエフ(C)ONE


青木真也
「前回、前々回と負けていて、次はイージーな相手との試合だと思っていたのですが、フタを開ければ厳しい相手で。こういう厳しい試合は今の日本には少ない。(イザガクマエフは)強い相手だと思います。ONEライト級ではクリスチャン・リーを除けば、一番危険な相手です。自分自身の強さと戦いを自分の中で貫いて、戦いというのはこういうものだ、というものを見せられると思います」

青木✖イザガクマエフについてチャトリCEOのコメント
「イザガクマエフはグラウンドに持ち込んでパウンドを打つタイプ。シンヤ・アオキはグラウンドでサブミッションを仕掛ける。最初にグラウンドでトップ・ポジションを奪ったほうが勝つと予想しています」


オンラ・ンサン(C)MMAPLANET


岡見勇信
「自分の試合が3年ぶりなるので、緊張しています。自分の年齢でこの舞台に帰ってくるというのは、すごく怖さもあり、やっと来たかというワクワク、自分の仕事ができるという想いもあります。その相手がずっと対戦したかったオンラ・ンサン選手ということで、この舞台に帰って来られたことを本当に嬉しく思います。ONEではウェルター級で試合をしていましたが、彼と戦いたいと思い、ミドル級に上げました。それがこのONEでやるべきことで思っていました。全てを尽くして戦わなければ勝つことは難しいし、自分の格闘技人生を賭ける試合になると思います。精いっぱい頑張ります」

岡見✖ンサンについてチャトリCEOのコメント
「この試合もKO決着が必至のカードです。ユーシン・オカミがグラウンドに持ち込めばパウンドで、あるいはオンラ・ンサンがスタンドで、どちらにしてもKOで決まると思います」


ウ・ソンフン(C)ONE


若松佑弥
「前回の試合は相手の計量失敗で無くなり、少しガッカリしました。でも、すぐにまた試合を組んでくれたので、そのままの気持ちで次の試合に臨みます。試合は単純にブッ倒して、KOします。相手はKOするパワーがあるけど正直言って、それだけですかね。打ち合いで、1分くらいで倒そうと思っています。MMAなので寝かせてボコボコに削ってやってもいいし、いろいろ考えています。僕は強さを求めて、ONEのベルトを夢見て頑張っています。しっかりKOしますので、楽しみにしておいてください」

若松✖ウ・ソンフンについてチャトリCEOのコメント
「お互いにKOできるストライカーです。ユーヤ・ワカマツはワンパンチでKOするパワーを持っているし、ウ・ソンフンも同じ。非常に期待できる試合です。ワカマツは日本人ナンバーワンのストライカーであり、将来的にチャンピオンになることは間違いありません。現在ONEに出ている日本人選手のなかでも、最もチャンスのある選手だと思っています」


ハム・ソヒ(C)ONE


平田樹
「相手が強いことは分かっています。今ハム・ソヒが強いと言われている時にやりたかった。みんなは私がどうやって負けるのか、と考えているかもしれないけど、自分はチャンスがあると思っています。メチャクチャしんどい練習をしているからこそ、ヤバイ相手とやりたいなっていう気持ちが勝ちました。時代を変えていこう、自分の時代にします」

平田✖ハム・ソヒについてチャトリCEOのコメント
「女子アトム級最高のマッチアップです。レジェンドであるハム・ソヒと、いま勢いのあるイツキ・ヒラタとの試合もKO決着になるのではと予想しています。イツキが勝てば、次はアンジェラ・リーとのタイトルマッチを考えています」

また、チャトリCEOは今後のテレビ中継について「ABEMA TVとは、今後も土曜日のゴールデンタイムにPPV中継を行いたいと話をしています。北米でのテレビ中継は、契約上シンガポールから映像を送ることになっています。日本には日本向けのイベントを、日本のゴールデンタイムに流し、日本人王者の誕生を期待したい」と語っている。


ONE Fight Night03「Lineker vs Andrade」

■放送予定
10月1日(土・日本時間)
午前9時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night03対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・リネケル(ブラジル)
[挑戦者] ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界ライト級王座決定戦/3分5R>
レギン・アーセル(オランダ)
シンサムット・クリンミー(タイ)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
シャミル・ガサノフ(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジャレミー・ミアド(フィリピン)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
ケイド・ルオトロ(米国)
ウアリ・クルジェフ(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
内藤大樹(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
エイサー・テン・パウ(米国)
メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
ノエル・グホンジョン(フランス)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
ジヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

ONE162「Zhan vs Di Bella」

■放送予定
10月21日(金・日本時間)
午後8時~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ) 選手権試合/3分5R>
チャン・ペイミエン(中国)
ジョン・ディベラ(カナダ)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
ウインジソン・ハモス(ブラジル)

<キック・フライ級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ムハマド・ブゥタサ(オランダ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジミー・ビエノ(フランス)
ニクラス・ラーセン(デンマーク)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
レアンドロ・イッサ(ブラジル)
アルテム・ビュラク(ロシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
チョーファー・トー・センティアノーイ(中国)
デニス・ピューリック(ボスニアヘルツェゴビナ)

ONE163「Akimoto vs Petchtanog」

■放送予定
11月19日(土・日本時間)
ABEMA格闘チャンネル

■ONE163 対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] 秋元皓貴(日本)
[挑戦者] ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ザイード・イザガクマエフ(ロシア)
青木真也(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
岡見勇信(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
ウ・ソンフン(韓国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
平田樹(日本)

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【ONE160】新ONE世界フェザー級王者タン・カイに訊く、タン・リー戦─01─「安全に戦い過ぎた」

【写真】意外なほど、試合内容については厳しい目で見ていたタン・カイ (C)MMAPLANET

8月26日に開催されたONE160のコメインでタン・カイが、タン・リーを下しONE世界フェザー級チャンピオンに輝いた。

激闘必至、距離とタイミングの神経戦が繰り広げられるという予想を裏切り、タン・カイはダウンを奪い完勝した。タン・リーの動きがどんどんラフになるというなかで、サークリングを駆使し着実にカウンターを当てたタン・カイに改めて、世界戦を振り返ってもらった。


──まずはONE世界フェザー級王座獲得、おめでとうございます。

「ありがとう。チャンピオンになった日の夜は興奮して、眠ることができなかったんだ(笑)。翌日にやってようやく寝ることができた。それぐらいエキサイトしていていたけど、3日後にチンタオに戻ってきて、今はすっかり落ち着いているよ。すぐにトレーニングに戻るつもりさ」

──チャトリ・シットヨートンの声明によると、中国でのSNSでのリアクションが凄かったそうですね。

「中国の人々は、男子では初めてMMAの世界王者が誕生したことを喜んでくれたようで。地元の人たちからも、ここまで注目されたことは過去になかったよ。それは試合に勝ってチャンピオンになれたからだけではなく、試合前からこのファイトをONEがしっかりとプロモーションしてくれたおかげだよ。

これまでの自分の試合を見ることがなかった人も、多くのメディアがこの試合のことや僕自身のことを取り上げてくれて、中国の人々の注目度が高まっていたからね」

──もうチンタオの街をこれまで通りに歩くことができないかもしれないですね(笑)。

「それはまだ分からないけど、シンガポールでは道行く人たちが僕に気付いて話しかけてきてくれたよ(笑)」

──タン・カイがONEで戦うようになった時から、その実力とチャンピオンになる可能性があると感じてきましたが、まさかタン・リーをあれほど一方的にドミネイトしてチャンピオンになるとは戦前も思っていませんでした。

「2度ほど、タン・リーとの試合を振り返って視てみた。個人的にはあの試合に満足はしていない。さっきも言ったけど、試合前から中国で注目されていたから、ちょっとナーバスになっていた。試合を見なおしてみても幾度かフィニッシュできるチャンスがあったのに、タン・リーを倒しき切ることができていなかったことが分かった。

この試合が世界選手権試合でなくて。普通の試合だったらあそこまで緊張せずに、試合を終らせることができていたんじゃないかと思っているんだ。もっと普段通りに戦えていれば、あんな試合にならなかった。ちょっと安全に戦い過ぎたね」

──ファイトウィークの火曜日にインタビューを申し込んでいたのですが、直前になって体調が悪いとキャンセルになりました。ONEのオフィシャルインタビューの時も声が出ていなかったとか伺いました。

「実はシンガポールにやってきて、ホテルの中の寒さに体調を崩してしまって。エアコンディショナーが効きすぎて、本当に寒くて」

──あぁ、分かります。外との気温差も凄くありますし、エアコンをオフにしても寒いままで部屋が乾燥するということが多いですよね。

「その通りなんだ。だからインタビューを受けなくて、本当に申し訳なく思っている。実はONEの公式スケジュールのほとんどをパスさせてもらっていたんだよ」

──そこまでだったのですね。ところで先ほど、安全に戦い過ぎたと言っていましたが、それこそこの試合の鍵は如何に相手の攻撃を受けないで戦えるのかということではなかったかと思います。一か八か倒し合いをすればファンは喜ぶでしょうが、それは安定性を欠くことで。タイトルを獲得するために、安全に戦うことは当たり前かと思います。

「謝謝。でも次の試合では、自分の持ち味を発揮してもっと良い試合をしてみせるよ。初防衛戦はフィニッシュすると約束するよ」

──内容が良くないという声は、少なくとも私の耳には全く入ってこなかったです。何よりも色々と考えることができる試合でもありました。この試合はカウンターの名手同士が如何に距離とタイミングを掴んで攻撃するのか。そこが大きな見所でした。

「以前から言っていたように、自分はタン・リーの技術が特別だとは全く思っていなかった。何か秀でているモノがあるようには見えなかったからね。ただ、速いんだよ。だからその動きが功を奏することもあったけど、特に距離やタイミングを取ることに長けているわけではない。でも奇抜……アンオーソドックスな戦い方をするんだ。ジャンプをして、飛び込んできたり。予備動作がなくて、急に動き出すとかね。

そういう奇をてらった動きというのは、しっかりとした技術を持っている選手には通じない。そして僕の持つ技術力は十分に彼をぶちのめすことができていたはず。とはいえ、その不規則で予想しづらい動きは僕にとっても危険なモノではあった。いつ、彼が飛び込んでくるのかを見極めることが欠かせなかった。

試合中に僕のコーナーマンが、倒せるタイミングや距離になるとアドバイスを送ってくれていたんだけど、圧力を掛けることはできてもパンチを打つことはなかなかできなかった。後から試合映像をチェックした時に、もっとストレートを顔面にヒットさせることは可能だったし、ハイキックも蹴っていれば当たっていたと思えるシーンが何度もあったよ。そういう反省点を次の試合に生かしたいと思う」

<この項、続く>

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship ONE FN02 ONE X アンジェラ・リー ガブリエル・ソウザ キック クレベル・ソウザ スタンプ・フェアテックス チャトリ・シットヨートン ボクシング マイキー・ムスメシ 三浦彩佳 今成正和

【ONE FN02】3度目のパンダ✖アンジェラは、ストロー級世界戦。組み技世界王座制定へ、ムスメシ✖ソウザ

【写真】ONEサブミッショングラップリング王座決定戦。直接対戦は1勝1敗──とはいえ、実績は圧倒的にマイキーがソウザを上回っている(C)MMAPLANET

16日(火・現地時間)にONE Championshipより10月1日(土・同)にシンガポールはシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE FIGHT NIGHT02でMMA、キック、そしてグラップリングの世界タイトル戦が組まれることが発表されている。

米国とカナダでAmazon Prime Videoによりライブ配信され、北米の金曜プライムタイムに合わせてアジアでは土曜日の午前中に試合が実施されるONE Fight Night。その第2回大会のメインは女子世界ストロー級王者シィオン・ヂィンナンにアトム級世界王者アンジェラ・リーが挑戦する一戦に決まった。


パンダとアンジェラは2019年3月と10月の日本大会で2度対戦しており、3月のストロー級世界戦でパンダ、10月のアトム級世界戦ではアンジェラが勝利、そして3度目の対戦はアンジェラがパンダに挑戦する形となる。

3月のONE Xでスタンプ・フェアテックスに腹を抉られ、打撃の猛攻を受けながらテイクダウンから形勢逆転、最後はRNCで一本勝ちで5度目の防衛に成功したアンジェラに対し、パンダは1月に三浦彩佳を下しており今回が7度目のタイトルディフェンディング戦となる。

チャトリ・シットヨートンも大興奮のグラップリング王座制定。ONE世界サブミッショングラップリング・フライ級王座決定戦はマイキー・ムスメシとクレベル・ソウザの間で争われる。

道着からノーギへ。マイキーはWNOライト級王座決定Tでガブリエル・ソウザのノースサウスに敗れた以外、従来の階級では負け知らずの快進撃中で、今年の1月にWNOバンタム級王座に就くとONEと契約を果たした。そして4月の今成正和戦でサークルケージデビューし、RNCで完勝している。

対するソウザはマイキーの去った今年のムンジアル・ルースター級で3位獲得も、世界のタイトル歴はなく──本来なら立派なパン柔術優勝という肩書もマイキーの前では心もとない。とはいえこの両者、5年前のアブダビ・ワールドプロと翌年の同大会で戦っており、初戦でソウザがレフ判定、2戦目はマイキーが2-0のポイント勝利となっている。

3度目、そしてONEとグラップリング界にとっては新しい一歩となる世界戦──だが、本音をいえばこの2週間前に開かれるADCC66キロ級でマイキーの雄姿を見てみたかった、というのは偽らざる本音だ。

またキックの世界戦はONEキックボクシング世界フェザー級王者スーパーボン・シンハマウィーンにフェザー級GP優勝のチンギス・アラゾフが挑戦する一戦がマッチアップされている。

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【ONE161】LAで会見。9月以降の米国配信時間帯大会のスケジュール発表。アジア向け大会、開催地は?!

【写真】チャトリは3月のONE X終了時に米国で新たな中継プラットフォームに言及し、さらにアジアツアー再会に言及していた…… (C)MMAPLANET

20日(水・現地時間)、ONEチャンピオンシップがカリフォルニア州ロサンゼルスのダウンタウンにあるザ・ノボでAmazon prime videoと会見を開き、8月以降のAmazonプライムでの米国・カナダにおける中継スケジュールを発表した。

米国東部時間の26日(金)、午後9時からリードカード(プレリミ)、午後10時からメインカードがライブ配信されるONE161。Amazon プライムでの初ライブ配信に向け、同会見でチャトリ・シットヨートンは「プライムビデオとの信じられないような新しい関係の構築にワクワクしている。前回、アドリアーノ・モライシュとデメトリウス・ジョンソンがザ・サークルで戦った時はCOVID19のプロトコルの関係で、ファンが会場で観戦することが許されていなかった。今回は会場のファンと世界中の数百万のファンに、米国のプライムタイムに観てもらうもらえる最高の船出だ。ONEは米国のファンにこれまで見たことがない、ユニークが体験をしてもらう。マーシャルアーツをより広義に捉え、世界のベストファイターの活躍をプライムビデオで見て欲しい」と話した。


今回、そのONE161を皮切りに9月30日、10月21日、11月18日、12月2日が米国配信時間、つまりアジア時間帯では10月1日、10月22日、11月19日、12月3日の土曜日の午前スタートとなる4イベントのスケジュールも明らかとなっている。

既報の通り、ONE161は土曜日の朝の米国向けショーで金曜日には通常のアジア時間のONE160が開かれる。今回の発表ではアジア向け大会のスケジュールは言及されていないが、9月30日、10月21日、11月18日、12月2日との連日時差イベントとなるのか、正式発表を待ちたい。

また対戦カードの発表、イベントタイトルの発表も9月以降のイベントに関しては触れられなかったが、これらの大会は全てシンガポール開催となるのか、3月のONE X時にチャトリが口にしたタイ、フィリピン、日本、あるいは新天地=韓国というアジアサーキットが再開されるのか、今後のアナウンスを待ちたい。

■ONE159放送予定
8月26日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Supper App

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者] ヴィタリー・ビクダシュ(ロシア)

<ONE Super Seriesムエタイ暫定世界女子アトム級王座決定戦/3分5R>
ジャネット・トッド(米国)
ララ・フェルナンデス(スペイン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
箕輪ひろば(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ムアンタイ・PK・センチャイ(タイ)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ツオロンチャアシー(中国)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジョー・ナタワット(タイ)
ジャマル・ユスポフ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シムサット・クリンミー(タイ)
リアム・ノーラン(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アリエル・セクストン(コスタリカ)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)
ジン・テホ(韓国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
セバー・バノ(インド)

■ONE161「Moraes vs Johnson 2」放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午前10時00分~ONE Supper App

■ONE161対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] リアム・ハリソン(英国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
サヴァス・マイケル(キプロス)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
マウロ・チリリ(イタリア)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
ジョナサン・ハガティー(英国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リン・フーチン(中国)

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン(豪州)
アンバー・キッチン(英国)

■ONE160放送予定
8月26日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Supper App

■ONE160対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] オク・レユン(韓国)
[挑戦者] クリスチャン・リー(米国)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]タン・リー(米国)
[挑戦者]タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
シェルゾット・カブトフ(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ポール・エリオット(英国)
マルチン・バトゥル(クロアチア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
ケアヌ・スッバ(マレーシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ターレス・ナカス(ブラジル)
カンタラジ・シャンカル・アガサ(インド)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/12分1R>
ヴァウジール・ホドリゲス(ブラジル)
ヘナート・カヌート(ブラジル)

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【ONE】レオジーニョ(ヴィエイラ)がグラップリング部門のトップに就任!! タイナン・ダルプラも陣容に!!!

【写真】ONEのグラップリング部門の拡充が、凄まじい。チャトリはヘンゾ・グレイシー系の茶帯だが、チェックマットのレオジーニョがグラップリング部門を統べることになった(C)MMAPLANET

11日(水・現地時間)、ONE Championshipからレオ・ヴィエイラがONEのグラップリング部門を統べる職に就いたことが発表されている。

レオジーニョのニックネームで日本でもブラジリアン柔術第一世代に愛され、尊敬されていた希代の柔術家レオナルド・ヴィエイラがONEの組み技部門をリードすることとなった。


レオジーニョはマーシオ・フェイトーザ、ヴィトー・シャオリン・ヒベイロ、レオナルド・サントスとブラジリアン柔術レヴィ(ライト)級の天井人と称されたレジェンドで、世界王者クラスのライバルがこれだけいたことでムンジアル制覇は1998年の一度だけだが、ADCCでは2003年と2005年の2度に渡り66キロ級で世界一に輝いている。

2002年5月には日本初のプロ柔術イベントGiの第1回大会(※前日に前夜祭的な0回大会が行われている)のメインで、中井祐樹にブラボーチョークを極めて柔術界の頂の高さをまざまざと見せつけた。

そのレオジーニョは現役時代から優れた指導力も認められていたが、アリアンシ~ブラザ、そしてチェックマットと指導者から組織のリーダーとしても活躍。その手腕がONEに買われての今回の要職就任だ。

チャトリ・シットヨートンはレオジーニョのONEへの合流に関して「最も成功を収めた柔術家の1人がONEに加わり、グラップリング部門のトップになったことを光栄に思う。今後、ONEのグラップリングは彼のガイドによって、その才能豊かなタレントと技が披露されていくことになる」とコメントを発表している。

またレオジーニョは「チャトリがこの機会を与えてくれたことにワクワクしている。25年以上、柔術の黒帯として選手、指導者、チームリーダーとして活動してきたことをONEで生かす。地球の別サイドで同じ価値観を持つ人々と一緒にやっていくことは夢が叶ったような想いだ。最高の陣容と共にONEを世界で最もエキサイティングなサブミッション・グラップリングのプロモーションに発展させる」とプレスリリースに抱負を寄せている。

なおレオジーニョのグラップリング部門トップ職就任のリリースには現状、ONEにはゴードン・ライアン、アンドレ・ガルバォン、ダニエラ・ケリー、マイキー・ムスメシ、タイ&ケイド・ルオトロに加え、ヘナート・カヌート、タイナン・ダルプラ、ジェッサ・カーンのグラップリング部門の陣容と、グラップリングとMMAの両部門で戦う選手として柔術時代にレオジーニョの指導を受けていたマーカス・ブシェシャとゲイリー・トノンの名前が明記されている。

それにしても昨年のミドル級ムンジアル王者で、今年もヨーロピアンとパンを制しているダルプラという道着専門家までロースターに加わっているのは驚きだ。

そんなONEのグラップリング部門、20日(金・同)のONE157で青木真也×ケイド・ルオトロ、ゲイリー・トノン✖タイ・ルオトロの2試合が組まれている。

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【ONE130】チャトリ大会総括「ベストバストは秋元×カピタン」&「遼伍が勝っていた」&「秋山の勝利は」

【写真】チャトリが試合後に満足度のある笑みを浮かべることは珍しい(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアセンターで開催されたONE130「ONE X」。第1試合のスタートがシンガポール時間で午後1時20分、メインイベントが終わったのは午後11時50分。20試合、10時間30分の10周年ロングラン・イベントはONEという一風変わったファイト・プロモーションが過去に形を創ってきた外枠に対し、中身が詰まりつつあることが感じられる──これからの10年に向けてスタートを切る大会だった。

イベント終了直後の記者会見で開口一番「世界にONEを訴えかけることができるイベントになった。特にメインとコ・メインは、世界中の人々に楽しんでもらえる試合だったと思う」と話した──チャトリ・シットヨートンの言葉を抜粋してお届けしたい。


「スペシャルルール(ミックスファイト)の試合を今後も組んでいくことになると思う。凄く興味深い戦いだった。どんな選手でも登用していくし、マット・ヒュームともどんなクレイジーなアイデアだろうが、ファンに少しでも喜んでもらえることを実現していこうと話した。

来週、このことについてもより深く話し合いを持とうと思っている。DJが2Rに一本勝ちすることは予想できたけど、初回に逃げ回ることなく打撃で対抗したのには本当に驚かされた。殴って、蹴っていったんだよ」

ハム・ソヒはデニスに勝ったから、次のタイトルコンテンダーに相応しいと思う。今日のパフォーマンスに関しては、十分じゃなかったけど誰だって良い日と悪い日がある。彼女はこのスポーツのレジェンドで、どの局面でも戦える技量の持ち主だ」

「ベストファイトはヒロキ・アキモト×カピタンだ。ベリー・ベリー・ベストファイト・オブ・ザ・ナイトだよ。世界最高のキックボクシングだった。カピタンが首相撲を多用し、レフェリーがイエローカードを出したことが論議になっている点だけ残念だ」

ライニアがガルバォンにあれだけの試合ができたことには、ビックリさせられた。アンドレがパスをしてマウントを取ったけど、寝技では勝負にならないと思っていたんだ。いくら彼がMMAでミドル級からヘビー級まで制しようというファイターでも。とんでもない柔術のスキルを見せたね」

アキヤマの勝利によりONEにとって初の韓国大会開催の追い風となった。オク・レユンという世界ライト級チャンピオンもいる。凄く可能性は高まったよ。アキヤマはショックを与えた。

アオキが最初の30秒でバックを取った。これはもう終わりの始まりだ。立って粘ったことが勝因になったね。しっかりと落ち着いて戦っていた。2Rになりアオキの顔を見えると、自信を失っていたよ」

「エドゥアルドは速くて、強すぎた。5年前のジョン・ウェイン・パーだったらね……。でも最後のラウンドの最後の20秒で彼は魅せてくれた。ジョン・ウェインはジョン・ウェインのままだったよ。

散打×空手、エドゥアルド×セイジ・ノースカットの一戦をアピールしていたけど良いアイデアだ。ONE Super Seriesでそういう力のある者同士の対戦も組んでいければと思う」

「ゴードン・ライアンは今年の後半にサブミッション・グラップリングでONEデビューする」

「タン・カイがタン・リーに挑戦するかって? 十分にあり得る。皆、どう思う? 完全に試合を掌握していたよね。信じられないよ、キム・ジェウンを相手に。

彼は80、90パーセントのKO率を誇っているんじゃないかな」

「フランシスコ・ガヌーのことは好きだけど、特に興味があるわけじゃない。アナトリ―・マネキン(ONE世界ヘビー級暫定王者)はロシアのナショナルチーム・レスラーだ。速くてサブミッションでもヨーロッパのチャンピオンで、フランシスコよりずっと寝技が強い。アルジャー・ブラー(ONE世界ヘビー級正規王者)のレスリングとボクシングと比較してもね。

フランシスコは寝技はそれほどでなく、パンチ力はあるけどテクニカルじゃない。まだ発表はしていないけど、何人かヘビー級とサインするし、今年はヘビー級が本格的に活動してUFCに対抗できるディヴィジョンになるだろう」

「今年はシンガポール以外にも戻るよ。バンコク、マニラ、東京、そしてソウルを視野にいれている」

「ダニエラ・ケリーへのボーナス? 彼女は良い試合をしたよ。ただグラップリングマッチは一方が攻めても、もう一方が固めると良い試合にはならない。

今夜のメイはずっと守っていた。クローズドガードの時だけでなく、オープンガードになっても攻めることがなかった。そこは残念だったけど、そういうことはありえるんだ。

私はメイのことが好きだよ。ONEを形成する大切な1人だ。すぐにまた試合をする。強調しておきたいことは、メイはMMAファイターでサブミッション・グラップラーじゃないということ。もっとエキサイティングな試合になるかと期待したけど、彼女はベストを尽くしたんだ」

「コロナで制限があってもファンがアリーナに戻ってきた。コロナ予防対策で非常に窮屈な感染であっても、エネルギーを感じることができた」

「正直に言えば、アミール・カーンは負けていた。タカハシも勝利を決定するには不十分だったかもしれないけど、ホームタウンの観客の声援が影響したかな。でもリョーゴの方がダメージを与えていたし、効果的な打撃を当てていた。

アミールの粘りは本当に印象的だったよ。彼は私の大切な友人の1人だ。でも勝っていない。負けていたよ」

「私は100万のミスを犯してきた。今年に入っても毎日失敗の連続だ。でも素晴らしいチーム、素晴らしい選手たち、最高のファンに支えられている。彼らなくして、私は今ここにいない。でもまだDAY 1だ。今日は序章に過ぎないよ。数週間以内に米国での中継に関して、ビッグニュースを発表するし、新たな契約選手のアナウンスも行う予定だ」

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【ONE130】ONE Xでチャンプチャンプ=デリダーが、アンドレ・ガルバォンと組み技戦

【写真】まさに花を添えるという感覚のグラップリングマッチが決まった(C)SATOSHI NARITA & ONE

5日(土・現地時間)、チャトリ・シットヨートンがSNSで26日(土・同)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアセンターで開催されるONE130「ONE X」でONE世界ミドル&ライトヘビー級王者ライニア・デリダーが、アンドレ・ガルバォンとサブミッション・グラップリングで戦うことを発表した。

MMA、ムエタイ、キック、フリースタイル(ミックスルール)に食われ、ダニエラ・ケリー×山口V.V芽生のサブオンリー・グラップリングが組まれることが明らかとなっている同大会で、柔術界のレジェンドの参戦が決定した。


1982年9月生まれ、今年40歳となるガルバォンはムンジアルの黒帯で2005年から5度の優勝経験があるガルバォンは、2011年にADCC世界大会で88キロ級と無差別級を制しノーギの頂点に立った。

以降は2年ごとに開催された組み技大会の最高峰で4大会連続スーパーファイトを制している──ある意味、今も最強グラップラーという見方ができる。対してデリダーは「レフェリー判定やアドバンの争いに嫌気がさした」と競技柔術を否定している。そのデリダーは柔道出身でのグラップリング系MMAファイターで、青帯時代にアブダビ・ワールドプロで優勝、紫帯ではヨーロピアンで2度準優勝になっている。

とはいっても、デリダーのグラップリングの実績ではガルバォンに遥かに及ばない。同時にガルバォンに関しては、2019年9月のADCC世界大会のスーパーファイトでフィリッピ・ペナを破って以来、2年半ぶりの実戦復帰となるだけにコンディションには不安が残る。

MMAを7試合戦っており、ケージに関してはガルバォンはアジャストは問題ないだろう。それよりも気になるのは、この柔術界の強豪中の強豪は、非常に手堅い試合をすることだ。実際ADCCスーパーファイトでは2013年のブルーノ・エスティマをRNCで破って以来、常にポイント勝利だ。

今回の試合はサブミッション・グラップリングと称されているが、過去のONEのグラップリングマッチの実施例を鑑みて、まずサブオンリーであることは間違いない。ポイントがない、ケージの戦い、2月にキャムラン・アバソフとのチャンプチャンプ対決を制したデリダーは、ケージに押し込んでから自らの庭に押し込める。対して、ガルバォンは躊躇なく引き込み、疲れる攻防を避けてくるだろう。

グラップラーと大型契約を時折り結ぶONEは、MMAファイターとグラップリングの緩衝地帯として、ケージ・サブミッション・グラップリングをイベントの一部に加えることができるか──その査定試合にもなりそうだ。

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/5分3R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

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