カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN223 イリーナ・アレクシーワ エッガー ステファニー・エッガー

【UFN223】完全喧嘩ファイターが見せた──華麗なるビクトル投げ。アレクシーワが怖い一本勝ち

<女子バンタム級/5分3R>
イリーナ・アレクシーワ(ロシア)
Def.1R2分11秒by ヒザ十字
ステファニー・エッガー(スイス)

左ロー、左ミドル、右ロー、そして左ハイと蹴りを多用するアレクシーワが、右を振るって前に出る、エッガーも右カーフを入れ、粗い打撃戦のなかで思い切り右を振るっていく。それ以上の振りのアレクシーワが、右を振りまわしてエッガーを下がらせる。それでも組んでクリンチい持ち込んだエッガーがバックへ。アレクシーワはビクトル投げへ。ヒザ立ちで耐えるダッカ―に対し、横回転から右ヒザを伸ばしたアレクシーワが一本勝ちを手にした。

UFC30年、女子選手のヒザ十字での勝利は4度目とのこと。粗い蹴り、粗いパンチ、正確なヒザ十字のアジャスト、勝利の舞とその表情、ウィナーコール後の絶叫、全てが怖いイリーナ・アレクシーワだった。


The post 【UFN223】完全喧嘩ファイターが見せた──華麗なるビクトル投げ。アレクシーワが怖い一本勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFN UFN223 キック ジェイミーリン・ホース ヘイリー・カーワン

【UFN223】アクロバチックタンブリン出身のカーワン、右の蹴りが見えずホースに判定負け

<137.5ポンド契約/5分3R>
ジェイミーリン・ホース(カナダ)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ヘイリー・カーワン(米国)

3カ月連続で減量を行うカーワンのドクターの指示でストップが掛かり、キャッチウェイトとなった一戦。右ジャブを伸ばし、前蹴りを見せたサウスポーのカーワンが右ハイを繰りだす。ホースは右ローを入れ、左ストレートに反応すると右ミドルから右を打っていく。カーワンも左を入れるが、ホースは右ミドル&右ストレートのコンビを決める。回し蹴りを繰り出し、左から右ハイを蹴っていくカーワンだが、またも右ミドルから右ストレートのコンビを被弾してしまう。

蹴られると蹴り返すカーワンはミドルからスピニングバックキックの連係も、ホースが距離を外してクリンチへ。カーワンはエルボーを入れ、ヒザを蹴り合う。離れ際に両者がパンチを振るい、離れるとカーワンが再びハイから後ろ回し蹴りを繰り出す。直後に右ハイを届かせたホース、このハイで左前尻をカットしたカーワンはクリンチに逃れ左エルボー、離れてショートのコンビで前に出たがホースが初回をリードした。

2R、右の蹴りを受けない距離、角度が必要なカーワンをすぐ組んでケージにホースを押し込む。左腕を差して、右エルボー、そしてヒザを打ったカーワンにホースが右を当てる。さらに右ストレートを入れたホースに対し、カーワンは右ミドルをキャッチしてテイクダウンを奪う。ホースはハーフバタフライから腰を切り、腕十字へ。頭を引き寄せて耐えたカーワンだが、バタフライフックから足をすくわれ後方へのスイープ狙いでスクランブルに持ち込まれる。

クリンチでカーワンはヒザをボディに入れるが、ホースが右をヒットさせる。二段蹴りから跳びヒザに移行したカーワンは、息が切れてきたか。それでもホースの右ハイをブロックし、左を伸ばす。ライブオッズで+200がついたカーワンだが、左を当ててクリンチへ。ホースは倒されずヒザを突き上げる。ダブルアンダーフックで押し込んだカーワンもヒザを返す。最後の5秒の打撃戦で2発目のミドルを掴まれて、尻もちをつかされたホース。判断が難しいラウンドとなった。

最終回、ホースが右を伸ばし、右ミドルを入れる。カーワンはダブルレッグからボディロック、テイクダウン狙いもホースがケージを掴んで耐える。レフェリーが流してしまうなか、カーワンはヒザを入れケージに押し込んでエルボーを繰り出す。ホースもヒザを見せせるが、ここをキャッチしたカーワンがテイクダウンを決める。倒された直後のスイープ狙いから、スクランブルでバックを取ったホース。カーワンは胸を合わせると左腕を差してケージへ。自ら離れたカーワンは低いガードをつかれ右を打たれる、それでも右リードフックを入れたカーワンだが、肩で息をし右フック&右ミドルを受ける。

残り100秒、ホースが右ハイを当て、左右にステップを踏んで右をヒットさせる。カーワンも頭から突っ込むように左を当て、右ハイをキャッチしてテイクダウンも効果的な攻撃はここからなく時間となった。

結果は右の蹴りからストレートで試合をリードしたホースが3-0で、オクタゴンデビュー対決を制した。


The post 【UFN223】アクロバチックタンブリン出身のカーワン、右の蹴りが見えずホースに判定負け first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
LFA MMA MMAPLANET o RENA RIZIN RIZIN LANDMARK05 UFC UFN UFN223   エッガー カイオ・ボハーリョ クレア・ロペス コディ・ダーデン ジェイク・コリアー ジェイミーリン・ホース ジュリアン・エロサ ジョシュ・クィンラン ステファニー・エッガー ソン・ヤードン チャールズ・ジョンソン トレイ・ウォーターズ フェルナンド ブライアン・ケレハー ヘイリー・カーワン ホドウフォ・ヴィエイラ マルコ・ホジェリオ・デ・リマ マルティン・ブダイ リッキー・シモン ワルド・コルテスアコスタ

【UFN223】3度目の正直へ。ヘイリー・カーワンが語っていた「アクロバチックタンブリンとMMA」

【写真】下のコンテンダーシリーズの時とは、まるで表情が違ったカーワン。インタビューの3日後に病院に運ばれてしまった…… (C)MMAPLANET

29日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN223:UFN on ESPN+81「Song vs Simon」が開催され、オープニングマッチの女子バンタム級戦でヘイリー・カーワンが、3度目の正直となるオクタゴン初陣をジェイミーリン・ホースと戦う。

昨年のコンテンダーシリーズでUFCと契約を果たしたカーワンは2月25日にアイリン・ペレス戦でデビューを迎える予定だったが、計量前夜に卵巣嚢胞破裂による出血が見られてドクターストップに。


1カ月後の3月25日にタミレス・ヴィダルと仕切り直しのオクタゴン・デビュー戦では、対戦相手がドクターストップとなりまたも試合が流れた。

今大会、ジェイミーリン・ホース戦が組まれたカーワンが注目されるのは、彼女は器械体操、チアリーディング、そしてアクロバチックタンブリンという競技で成功を収めた後に、MMAに転向したというキャリアの持ち主だからだ。

明日のRIZIN LANDMARK05でRENAと戦うクレア・ロペスもMMAPLANETのインタビューで器械体操の経験が、如何にMMAに生きるのかを話しているが、そのロペスにはムエタイ&柔術という格闘技経験があった。

対してカーワンにはMMAを始めるまでコンバットスポーツの経験はなかった。彼女は6歳で器械体操を始めると、高校時代にはチアリーディング選手権、そして大学時代にはアクロバチックタンブリングのチーム戦で2度のオールアメリカンに輝き、個人部門でもナショナル選手権で優勝を果たしている。

大学卒業後、他の大学の指導者となった彼女はその職を辞して地元で就職をしてからMMAジムを訪れる。ここで現在の夫であり、ヘッドコーチのジェイク・ブレナンから「本気でやれるなら、世界チャンピオンを目指せる」と言われ、そのまま会社を辞めてプロMMAファイターを目指すこととなった。

アマ3連勝後にLFAでのプロデビュー戦で黒星を経験するが、その後はLFAがUFC Fight Passでストリーミングが始まったショーで戦うなど常に注目された状態で戦績を重ね、結果として格闘技的にはズブの素人だった彼女は5年で最高峰に辿り着くことになった。

体操系の競技、しかも日本ではほとんど知られていないチアリーディングとマット運動が混ざったようなチーム競技で養われたフィジカルと運動神経が、如何にMMAで役立つのか。

ここでは最初のデビュー戦直前、2月にMMAPLANETが行ったカーワンのインタビューからアクロバチックタンブリンとMMAの相関関係を語った部分を切り取り、ここでお伝えしたい。

ヘイリー・カーワン

「アクロバチックタンブリンは女子だけ行う体操競技で、器械体操にアクロバットの要素を加えたモノ。女子同士が、互いの体を抱え上げて、放り投げ、またキャッチしたり、ホント器械体操に近い競技よ。

チアリーディングのように男の人がいなくて、私は飛び跳ねて、人の支え=ベースもやり、頭の上で他の子を抱える役割と全てをこなしたわ。

体操競技はMMAだけでなく、どのスポーツに転向しても役立つモノよ。自分の体を知り、頭の体のコーディネーションがスムーズだから、他に何を学ぶにしてもスンナリと体にも頭にも入って来て動くことができるから。

体の軸が抜群に強くて、バランスが良い。体は強度があり、柔軟性がある。パーフェクト・ファイターになれる基盤をアクロバチックタンブリンで身に付けることができたともいえるわ。

コンバットスポーツで身に付ける必要があるテクニックって、軸が大切でバランスを取れないといけないでしょ? そしてフレキシブルだし、言うことない。

何よりアジリティはスバ抜けているわ。だって、スピンしながジャンプしたと思ったら、今度はキャッチする側に回るのだから。それに体操の動きは、とてもレスリングに役立ったわ。体の使い方が似ているの。

打撃に関しては素早さと柔軟性が役立ったと思うけど、バランスという部分ではレスリングに一番役立ったわ。あっ、レスリングだけでなく柔術も含め、全てのグラップリングに役立っているはずよ。

もちろん競技的はアクロバチックタンブリンは自分との戦い、パフォーマンスを評価されるもの。でもMMAは相手が私を殴ってきて、投げて、極めにくる。自分を磨く時に、対戦相手がいることを考える必要があるのがMMA。相手によって練習内容も変って来るし。自分たちの持つべき技術を伸ばせば良いっていうことがないのが、コンバットスポーツだから。

だから体操競技がいくらMMAに役立つとしっても、違いの方が大きい。だからMMAを学ぶことが楽しくてしょうがない。しかも対戦相手ごとに、自分のすべきことに変化が加わって、色々な動き、技術を身に付けることができるわけだし」

カーワンとロペスの共通点は、一つの競技を十分にやりつくし、新しいことにチャレンジしたくなったということ。

「ファイトと練習、全ての要素が継続して繋がっている。そんなMMAのアスペクトが大好き」と言っていたカーワンが、UFCという舞台でどのようなファイトを繰り広げるか。

コーディネーションに長けているという利点を持つというカーワンだが、その実、動きのなかで思考が止まったように体が固まることが過去にあった。相手が自分を壊しにくることで、思考と体が止まるのは格闘競技の最大の特徴だ。

そこをスムーズにするのは、精神力の強化のみ。運動と戦いの溝を埋める精神力がカーワンに伴っているようであれば、オクタゴンのなかでも抜群の結果をもたらすだけの運動神経を彼女は持っている。非常に興味深い、ヘイリー・カーワンのUFC初陣だ。

■視聴方法(予定)
4月30日(日・日本時間)
午前5時30~UFC FIGHT PASS

<バンタム級/5分5R>
ソン・ヤードン(中国)
リッキー・シモン(米国)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
コディ・ブランデージ(米国)
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ(米国)
フェルナンド・パディーリャ(メキシコ)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)
マルコ・ホジェリオ・デ・リマ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・クィンラン(米国)
トレイ・ウォーターズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルティン・ブダイ(スロバキア)
ジェイク・コリアー(米国)

<フライ級/5分3R>
コディ・ダーデン(米国)
チャールズ・ジョンソン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ステファニー・エッガー(スイス)
イリーナ・アレクシーワ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ケレハー(米国)
ジャーニー・ニューソン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ヘイリー・カーワン(米国)
ジェイミーリン・ホース(カナダ)

The post 【UFN223】3度目の正直へ。ヘイリー・カーワンが語っていた「アクロバチックタンブリンとMMA」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN イー・チャア コリー・サンドハーゲン ソン・ヤードン リッキー・シモン

【UFN223】1週間スライド。シモン戦へ、ソン・ヤードン「僕がどれだけ優れたグラップラーか知らない」

【写真】一応通訳と携帯をつなぎ待機してもらってはいたが、15分間のインタビューをソン・ヤードンはほぼ自身の英語力で対応しきった(C)MMAPLANET

29日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN223 :UFN on ESPN+81「Song vs Simon」。イベント名通り、メインでソン・ヤードン✖リッキー・シモンのバンタム級5回戦が行われる。

実はこの1戦、1週間前に22日大会で組まれれていたが、直前になって今大会にスライドされた。1週間延期が調整終盤に入っていたファイターにどのような影響を与えるのか。また3R制から5R制になることについて、ソン・ヤードンはどのように考えているのかを尋ねた。


──この試合は本来、先週の週末の大会で組まれていましたが、1週間スライドされました。試合の延期はいつ頃知らされたのでしょうか。

「本来戦う予定だった日の1週間前かな。ランニングをしている時に電話があって、『試合は1週間ずれることになった』と知らされたんだ。驚いたけどメインイベントになるって話だったから、これはチャンスだと思った。より多くの人に注目されるからね」

──とはいえ1週間前に戦うよう気持ちも体も創ってきたと思いますが、1週間という微妙な延期で気持ちが途切れることはなかったですか。

「減量も進めていたから、また1週間は食事をして水を飲める。そして、余裕を持って体重を落とせることになったので良かったよ(笑)。試合に向けての練習、コンディショニング・トレーニングも終わっていたし、あとは減量だけだったから。逆に気持ちに余裕を持てるようになった。

減量に余裕を持てるということは、凄く精神的にポジティブに働いたよ。試合に関しては、もう準備はできていたからね」

──とはいえ3Rから5Rマッチへの移行です。僅か1週間で、その準備ができるものでしょうか。

「それは気持ちの持ちようだよ。出来ないと思うと、それまで。もう心が折れてしまっている。僕だけが急に5Rを戦うことになったわけじゃないし、対戦相手も同じ条件だからね。もしリッキー・シモンだけが先に知っていて、準備しているようなことがあればアンフェアだけど、どちらも公平なことだから」

──素晴らしい精神力です。ところで昨年9月のコリー・サンドハーゲン戦では試合続行不可能になりました。流血を気にする仕草も見られましたが、もう相手との距離等を測れないなど、目の状態は戦えない状況に陥っていましたか。

「試合を続けられなかったのは、左目尻のカットが原因ではなくて、右の眼窩底骨折があったからなんだ。そのせいでサンドハーゲンの動きを見るのが、左目だけになって。右目が見えないから、左目だけでも見られるよう血が入らないようにしていたんだ」

──そこまでの状態だったのですね。

「左目で見るしかなかったから。でも、4Rになると血の量が増えてしまって。もう、サンドハーゲンが見えなくなってしまった。距離も角度もタイミングも何もない。ただ、前に出て攻め続けるしかなかったんだ」

──結果、4RでTKO負けでしたが、あの試合の経験が生きることはありますか。

「何もない。試合開始早々カットなんて、しないでくれってことぐらい(笑)。それだけかな。カットはMMAの一部なんて思わないで、戦っていく」

──では今週末に戦うリッキー・シモンの印象を教えてください。

「強い選手だ。背が低いレスラーで、打撃もできるウェルラウダ―だよ。タフな対戦相手になる。でも、僕の打撃は彼より上だ。それにリッキー・シモンは自分のグラップリングが、僕よりずっと上だと信じているだろう。

僕は打撃が好きだから、いつも打撃戦を戦っているだけなのに。レスリングもグラップリングの練習も、毎日思い切りやっている。彼は試合でグラウンドの展開になるまで、僕がどれだけ優れたグラップラーが理解できないでいるんだよ」

──この試合の鍵はどこになると思っていますか。

「タイミングだろうね。彼を捕えて、重いパンチを打ち込む。倒して、削っていく」

──シモンのスタミナはどのように考えていますか。彼はノンストップで動き続けることができます。そのうえで過去2試合ではフィニッシュ勝利を挙げています。試合を決めに懸かった時の強さも相当かと思います。

「確かに寝技のスキルは以前より上がっているね。でも、グラップリングでは僕の方が優れている。打撃はもっと上だけどね。僕がやるべきことは、KOすること。シンプルにそれだけだよ」

──ところでRoad to UFCが今年も行われます。中国、韓国、日本、インド、インドネシア勢の争いになりますが、ソン選手が期待している中国人ファイターは誰になりますか。

「まず、もっと多くの中国人選手がUFCと契約して戦ってほしいと思っている。そういう意味でRoad to UFCが行われることは、より多くの選手にチャンスを得ることになるのでとても嬉しい。

僕が期待しているのはイー・チャアだよ。前回のトーナメント、決勝戦で彼は勝っていた。UFCは彼と契約すべきだったと今でも思っている。今回のRoad to UFCでも戦うことが決まったけど、イー・チャアは優勝してUFCで戦うことができるファイターだから、僕は彼のことを引き続き注目していくよ」

──ソン選手、今日はありがとうございました。では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「次の試合、絶対にKOするので日本のファンも僕の試合を楽しみにしてほしい」

■視聴方法(予定)
4月30日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

The post 【UFN223】1週間スライド。シモン戦へ、ソン・ヤードン「僕がどれだけ優れたグラップラーか知らない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFN UFN222 ハニ・ヤヒーラ モンテル・ジャクソン

【UFN222】ハニ・ヤヒーラ、左のカウンターを打ち抜かれモンテル・ジャクソンに初回パウンドアウト負け

<バンタム級/5分3R>
モンテル・ジャクソン(米国)
Def.1R3分42秒by TKO
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)

サウスポーのジャクソンに対し、右ローを蹴るハニ。ジャクソンは右を伸ばし、ローの蹴り合いから圧を掛ける。ハニは左をガードしてケージを背負うと、蹴りで前に出る。シングルでケージにジャクソンを押し込んだハニは、足を取られてリバーサルされ下になる。ジャクソンの右腕を抱えるが、抜かれて試合はスタンドに戻る。

ジャクソンが左ミドルを入れ、ハニは右を届かせる。ジャクソンは左ハイを狙い、右ジャブに左をカウンターでいれ、そのまま右を当てる。後方に倒れたハニに、速射砲のようなパウンドを連打し試合は決した。

反応、敏捷性と明白な違いが見られた両者、ジャクソンは「彼は距離を詰めてくるので、少し下がって左を入れるタイミングを待っていたんだ。イージーだったり、ハードだったり、勝ったり負けたりするけど、ここにいることが楽しいんだ」と話した。


The post 【UFN222】ハニ・ヤヒーラ、左のカウンターを打ち抜かれモンテル・ジャクソンに初回パウンドアウト負け first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFN UFN222 ジュニオール・タファ モハメド・ウスマン

【UFN222】打のタファ。レスリングのウスマン。2&3Rを倒して、抑えが後者が29-28✖3で判定勝ち

<ヘビー級/5分3R>
モハメド・ウスマン(ナイジェリア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ジュニオール・タファ(豪州)

ケージの前で動き、ウスマンのアクションを待つタファ。ウスマンが来ないとみると、ジャブ、前蹴りを繰り出す。真っ直ぐ組んだウスマンがケージにタファを押し込む。ウスマンは右を差し、頭をつけにいく。左はウィザー、右でスペースを創ろうとするタファは押し返すことができない。ウスマンはクラッチは組めず、タファが右を差し返してポジションを入れ返す。

押し返したウスマンのダブルレッグと、タファのヒザ蹴りが交錯。結果、ウスマンがケージにタファを押し込む形が続く。このまま時間が経過し、残り1分を切るとウスマンのレベルチェンジに、タファが切って左を打ち込む。離れたウスマンは右を顔面とボディに受け、テイクダウンを狙いをすかされるとアッパーを打たれる。右エルボーを打ち込んだタファ、ウスマンは必死に組みつく。タファは離れたウスマンに左ハイを狙い時間となった。

2R、離れて戦うのは危ないウスマンが、ケージを背負いシングルを狙う。切られて右アッパーを放ったウスマンが、打ち合いに応じたように戦いながらシングルレッグへ。ケージに押し込まれたタファはダブルに切り替えられ、倒される。マットに背中をつけたタファを抑え込んで、時折りパンチを落とす。タファは腰を押すが、しっかりと胸をつけたウスマンに対し、ダメージはないがスクランブルにも持ち込めない時間が続く。

残り1分を切り、足を抜きに掛かったウスマンが上体を起こしてパンチを落とす場面も見られ──抑えでラウンドを取り返した。

最終回、右を伸ばしたタファはシングル狙いを切って、右オーバーハンドへ。組んだウスマンが、ケージにタファを押し込みシングルからアンクルピックを狙う。リフトしてテイクダウンを決めたウスマンが、頭をおしつけてタファに背中をつかせる。タファはウスマンの頭を抱え、スクランブルには移行できない。下からワキもさせないタファ、時間は残り半分に。

枕で圧を掛け、しっかりと抑えるウスマンがマウントを狙いつつハーフをキープする。足をきかせ、最後の1分を切りスクランブルに持ち込んだタファが立ち上がる。ハイクロッチのウスマンにエルボーを入れ、離れたタファがパンチを振るうがクリーンヒットはなくタイムアップに。


The post 【UFN222】打のタファ。レスリングのウスマン。2&3Rを倒して、抑えが後者が29-28✖3で判定勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFN UFN222 バットゲレル・ダナー ブレディ・ヒースタンド

【UFN222】ダウンを奪ったバットゲレル・ダナーが、ヒースタンドのサイドバック&左の連打でTKO負け

<バンタム級/5分3R>
ブレディ・ヒースタンド(米国)
Def.3R4分21秒by TKO
バットゲレル・ダナー(モンゴル)

ダナーの左ジャブにヒースタンドが左ハイを狙う。左右に動くヒースタンドに対し、ダナーが前蹴りを入れる。打の圧をかけるダナーがステップイン&ジャブ、スイッチするヒースタンドに左右のローを蹴ったダナー、ヒースタンドが右ハーフを返し左ハイが顔面を掠める。左ローに組みついたヒースタンドが、ケージにダナーを押し込む。ボディを殴り、ヒザを見せて倒れないダナーが、逆にヒースタンドを崩しパウンドを落とす。

直ぐに立ち上がったヒースタンドは蹴りの位置に立ち、テイクダウンを警戒すダナーの距離が左ハイのレンジになっている。低いダブルを切り、右を当てたダナーは効かされたヒースタンドの連続のダブルを切ってヒザを突き刺す。左に右を当て、連打のダナーは左を後頭部に受けて姿勢を前方に乱したが、直後に立ち上がる。ヒースタンドがヒザを繰り出し、初回が終了。両者が顔を突きつけ、挑発しあった。

2R開始直後に左フックでダウンを奪ったダナーは、左ハイより前より接近し、ダブルレッグにヒザを振り下ろす。倒されてもヒジを続け、切り返して上を取りかけたダナーだが、ヒースタンドがケージに押し込み上を取り直す。ここからバックに回ったヒースタンドが両足をフックし、RNCを狙う。足を払いにいくダナーを仰向けにしたヒースタンドが、四の字フックで絞めの機会を伺う。

腹ばいになって立ち上がろうとするダナーは、正座状態で前方に落としエルボーを入れる。ダナーは鼻血で流血しているヒースタンドにパンチを連打して形勢逆転。ボディ、顔面にヒジを入れたダナーはヒースタンドのレッスルアップにスタンドに戻ると、離れてミドルに左を合わせる。右目尻もカットしたヒースタンドは、疲れとダメージで手を出せないままラウンド終了を迎えた。

最終回、ヒースタンドが左ハイ、ダナーは左を伸ばす。ヒースタンドも左を伸ばし、ダブルレッグのタイミングを探る。右カーフのヒースタンドが左ハイ、ダナーがジリジリと前に出る。ジャブを当てたダナーに対し、ヒースタンドはオーバーハンドから左ハイもこれは勢いがない。ダナーもテイクダウンを嫌がってか、初回と同じ距離に立つ。そこに右をヒットさせたヒースタンドは、左オーバーハンドを当てる。

残り90秒、ダブルレッグを決めたヒースタンドが左のパウンドを力強く打ちこむ。鉄槌とパンチを連打するヒースタンド。右足で左を制された形のサイドバックから逃れることができないダナーは、このまま動けず左パンチを受け続け、ついにレフェリーが試合を止めた。


The post 【UFN222】ダウンを奪ったバットゲレル・ダナーが、ヒースタンドのサイドバック&左の連打でTKO負け first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o RIZIN UFC UFN UFN222 アラテンヘイリ ウィリアム・ゴミス カリーネ・シウバ カーティス・ブレイズ クリストス・ギアゴス ジェレマイア・ウェルス ジャレッド・ゴードン ジュニオール・タファ ハニ・ヤヒーラ バットゲレル・ダナー ブラッド・タヴァレス ブルーノ・シウバ ブレディ・ヒースタンド ブローガン・ウォーカー プリシーラ・カショエイラ ボクシング ボビー・グリーン モハメド・ウスマン モンテル・ジャクソン 倉本一真 海外

【UFN222】ヒースタンド戦へ、チンギス・ハンの末裔バットゲレル・ダナー「レスリング勝負になっても」

【写真】ちょっとゲッツなダナー(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、あと4時間でスタートするネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN222:UFN on ESPN+80「Pavlovich vs Blaydes」。その第 1試合でバットゲレル・ダナー✖ブレディ・ヒースタンドのバンタム級戦が組まれている。

キャリア6勝2敗の新鋭を迎え撃つダナーは、3試合連続初回KO勝ちから一転、現在2連敗中だ。アリゾナのファイトレディーで倉本一真とスパーリングを数多くしてきたというダナーに、モンゴル人の強さの秘密と今大会の試合の意気込みを訊いた。


──ダナー、ブレディ・ヒースタンドと土曜日に戦います。今の気持ちを教えてください。

「ファイトウィークに入って、最高の気分です。エネルギーが熱を帯びてきていて、もう戦う準備は出来ています」

──アリゾナのファイトレディーでは、日本の倉本一真選手と随分と練習してきたと聞きました。

「カズマとは、本当にたくさんスパーリングをしました。RIZINで戦うために、カズマももう日本に戻っているはずです。素晴しいファイターで、本当に強いレスラーなので、カズマとはとても良い練習ができました。カズマもアリゾナで次の試合に向けて、素晴らしいキャンプができたはずです」

──ところでダナーがジャクソン・ウィンクMMAからファイトレディに移ったのは、なぜなのですか。

「ジャクソン・ウィンクも素晴らしいジムでしたが、ファイトレディーの方がヘンリー・セフードを始め、自分と同じような体格の選手が多く練習しています。それと仲が良いアラテンヘイリがアリゾナで練習していたことも、ジムを移った要因の一つです。ジャクソン・ウィンクでは打撃をしっかりと学ぶことができたので、レスリングがベースのファイトレディーで、しっかりとレスリングを見直してきました。結果、今週末は打撃だけでなくレスリングを融合したスタイルを見てもらえると思います」

──実は1月にウランバートルを訪れたのですが、ケージレスリングに関してセントラルヒーティングがあるために、壁レスができないジムが多かったです。

「モンゴル人の男の殆どが、幼少期からモンゴル相撲をやってきたので自然とファイティングスピリットが養成されます。ただし、MMAに関しては今指摘されたように環境がまだまだ整っていません。だからケージレスリングや壁レスという部分で、モンゴルのMMAは他の国の後塵を拝することになっています。

ただしモンゴルではMMAの人気は上がっていて、ケージのあるジムも出てきました。そして、優秀なコーチも増えています。だから壁レスやクリンチワークという点でも、モンゴル人ファイターはこれから強くなることは間違いないです。

自分も試合が決まれば、米国のジムでキャンプを行いますが、普段はウランバートルに戻って練習しています。モンゴル人MMAファイターの第一世代として、自分は海外で練習をして壁レスやクリンチの習得に努めてきました。そしてウランバートルではボクシングやテコンドーのジムで、MMAjは何かを説明してきました」

──MMAの普及にダナーは務めてきたのですね。ところでマイナス30度の極寒の地で、肉と麺類やお米を食べまくり、タンパク質と炭水化物を取り続ける。この2つの要素がモンゴル人を精神的、肉体的に強くするのだと勝手に結論づけました。

「アハハハハ。気候に関してはモンゴルには四季があり、夏は相当に暑くて冬はとんでもなく寒いです。本当に極端な気候で、あのタフな環境で生まれ育つと人間を強くしてくれると思います。食事に関しては、モンゴル人は自生した植物をよく食べています。それに肉に関しても、緑を食べて育った羊、牛を食べているので。野菜を食べているのと同じです(笑)」

──まさか(笑)。

「ただ気候と食事がモンゴル人を強くしているというのは、100パーセント賛成します。それとモンゴルの歴史ですね。チンギス・ハンの時代から、我々はウォリアー・スピリッツが受け継がれてきました」

──そんなウォリアーズ・スピリットを持つダナーですが、3試合連続1RKO勝ちのあと、現在連敗中で今週末の試合はとても重要かと思います。

「全ての試合が重要です。どの試合も真剣に向き合ってきました。ただし、今回の試合は特に大切です。ですから、1Rでフィニッシュすることを約束します。対戦相手は将来性豊かな若いファイターで、完全にグラップラーです。優秀なレスラーですが、我々モンゴル人にはモンゴル相撲で養われた、組み合いで強さを発揮する血が流れています。

そして、自分が初回でKO勝ちするので、彼がレスリングの技術を使う機会は訪れないです。ただ、レスリング勝負になっても自分のレスリングの強さを見せつけます。モンゴル相撲が、モンゴル人の根底にあるファイティングスピリットを養ってくれるので、あらゆる組技、柔道、柔術、レスリングでモンゴル人は常に強さを発揮します。

だから自分も土曜日の夜にはファンに再び、KO勝ちをお見せします」

■視聴方法(予定)
4月23日(日・日本時間)
午前5時30~UFC FIGHT PASS

<ヘビー級/5分5R>
セルゲイ・パブロヴィッチ: 260.5ポンド(118.16キロ)
カーティス・ブレイズ: 262.5ポンド(119.06キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス: 185ポンド(83.91キロ)
ブルーノ・シウバ: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン: 156ポンド(70.76キロ)
ジャレッド・ゴードン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イアズミン・ルシンド: 126ポンド(57.15キロ)
ブローガン・ウォーカー: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス: 171ポンド(77.56キロ)
マシュー・セメルスバーガー: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
リッキー・グレン: 155.5ポンド(70.53キロ)
クリストス・ギアゴス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ: 136ポンド(61.69キロ)
モンテル・ジャクソン: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
カロス・ホサ: 144.5ポンド(65.54キロ)
ノルマ・デュモンチ: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級/5分3R>
モハメド・ウスマン: 239.5ポンド(108.63キロ)
ジュニオール・タファ: 252ポンド(114.3キロ)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル: 146ポンド(66.22キロ)
ウィリアム・ゴミス: 147ポンド(66.67キロ)

<女子フライ級/5分3R>
プリシーラ・カショエイラ: 130ポンド(58.96キロ)
カリーネ・シウバ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
バットゲレル・ダナー: 136ポンド(61.69キロ)
ブレディ・ヒースタンド: 136ポンド(61.69キロ)

The post 【UFN222】ヒースタンド戦へ、チンギス・ハンの末裔バットゲレル・ダナー「レスリング勝負になっても」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AJ・フレッチャー MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN224 キック テンバ・ゴリンボ ブライアン・バトル 佐藤天

【UFN224】「死に物狂いでとにかく勝つ」佐藤天の相手は、死の淵を切り抜けてきたテンバ・ゴリンボ

【写真】いくらでも衝く、ところはある。必勝だ(C)MMAPLANET

21日(木・現地時間)に佐藤天が、自らのSNSで5月20日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC Fight Night224:UFN on ESPN+82「Pennington vs Aldana 2」に出場し、テンバ・ゴリンボと対戦することを公表している。

佐藤は昨年8月のブライアン・バトル戦でまさかの44秒ハイキックによるKO負けを喫しており、契約更新から2連敗──前回の契約時からは3連敗中で、あとがない状況でのゴリンボ戦となる。


今も珍しいジンバブエ人ファイターのゴリンボは南アフリカのEFC Worldwideのウェルター級王者からUAE Warriors、Fury FCを経てUFCにステップアップした。オクタゴンデビューは今年の2月で、AJ・フレッチャーにギロチンで一本負けしている。

キャリア10勝4敗、一本勝ちが6度あるゴリンボはフィジカル120パーセント、粗さ200パーセントといっても過言でない選手だ。サブミッションの仕掛けは強引そのもの。本人はそういう意識はないかもしれないが、ナチュラルにあるパワーをフルに発揮すると、強引でも極まるという感じか。

故に粗さをつかれ、下になることも少なくない。とはいえ、サブミッションも実のところ下からの仕掛けが多い。

このゴリンボ、9歳の時に母を亡くし、13歳で父を亡くすと違法でダイヤモンドを採掘し生きる糧を得るという生活を送っていたという。そして警察犬に命を落としそうになるほど噛みつかれたことで、南アフリカへの移住を決意。パスポートを持たず、違法の国境を越えて強制送還される。

ゴリンボはジンバブエに戻ると即、その足で2度の目の違法な越境を試み、その集団に死者が出るような状況で、ヨハネスブルグに辿り着いたという。

さらにケープタウンに住んでいた従弟のところに身を寄せ、庭師として1日17時間の労働を課せられながらも、ようやく(本人は)法に触れずに生き抜く術を身に付ける。

19歳でMMAと出会い、3カ月のトレーニングの後7秒KOデビューを飾る。いえば人生として、UFCに辿り着いただけでサクセスストーリー、伝記を執筆できるような半生を送ってきたゴリンボだが、佐藤にとっては倒すべき対戦相手の1人でしかない。

そうでなくても背水の陣の佐藤は、サインをした時点でMMAPLANETに以下のような意気込みを伝えてくれた。

佐藤天
「崖っぷちなんですけど、死に物狂いでとにかく勝ちます。宜しくお願いします」

The post 【UFN224】「死に物狂いでとにかく勝つ」佐藤天の相手は、死の淵を切り抜けてきたテンバ・ゴリンボ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
o UFN YouTube

夢ルフィKO集