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【Special】J-Grappling2023─2024、世羅智茂─02─「ルールを理解せず単純に技術だけ学ぼうとすると…」

【写真】カルペディエム青山で松嶋こよみや菊入正行らJ-MMAのトップと練習をしている (C)MMAPLANET

J-Grappling 2023-2024、世羅智茂インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

2023年、海外のトーナメントに出場する一方で、世羅はProgressフォークスタイル・グラップリングのウェルター級暫定王座決定戦に挑み、森戸新士に敗れている。日本国内ではADCCルールの試合経験を積むことができないなか、世羅にとってプログレスで戦った意味とは。そして11月、77キロ級で3位入賞を果たしたADCCアジア&オセアニア予選を振り返る。全ては2024年世界大会のために――これが世羅のRoad to ADCCだ。

<世羅智茂インタビューPart.01はコチラから>


――年末のADCCアジア&オセアニア予選を目標としていた世羅選手にとって、グラジエイターで行われたプログレスのトーナメントは、どのような意味を持っていたのでしょうか。決勝で森戸新士選手に敗れていますが……。

「決勝で負けたというのは、やっぱり悔しいです。試合内容も、勝つための実力を十分に練ることができていませんでしたね。まだまだ準備不足だなって感じました」

――森戸選手もADCCを目指し、スタンドレスリングを強化していました。その意味では両者にとってADCC前哨戦といえる試合だったかもしれません。

「そうですね。ADCC予選でも当たる可能性はありましたし。あとプログレスのルールはADCCにもマッチしていて、このルールで日本トップレベルの選手と対戦できる機会も少ないと思うんですよ。その点では、ADCC予選の前にプログレスルールで対戦できていた意味は大きいです」

――ADCCで勝つためには、ADCCルールはもちろんスタンドレスリングが重要視されるルールの試合経験を増やしたほうが良いですか。

「数をこなしたほうが良いかどうかは分からないですけど、一度は経験しておいたほうが良いとは思います。どうしても柔術がベースにあって、下のポジションになっても良いという意識でいると負ける可能性は高くなりますから」

――同じく11月のADCC予選に出場した山田海南江選手は、試合前のインタビューで練習環境についても触れていました。女子の場合、ADCCルールの練習ができる環境は少ない。そのため、自分の中で試合時間とルールを考えながら練習していたと。

「あぁ、確かにそれは難しいですね。練習相手もADCCルールを意識してくれないと――たとえばスパーで相手が簡単に下になっていると、噛み合わない部分は出て来ます。日本国内ならMMAファイターと練習をしたほうが、ADCCに近いかもしれないです。MMAの選手は簡単には下にならないし、テイクダウンされてもすぐに立ち上がるので」

――世羅選手もロータスをはじめ、MMAファイターとグラップリングの練習することは多いですね。

「はい。今は週1でロータスに行かせてもらっているのと、カルペディエム青山でも週3でグラップリングの練習をしていて、そこにMMAファイターの方たちが来てくれています。そこでスタンドレスリングの練習はできていますね」

――ではADCC予選の日を迎えた段階で、ご自身が目指していたスタンドレスリングのレベルに達していたのでしょうか。

「いえ、良くて半分のレベルというところでした。ちょっとずつレスリングの理屈は分かってきていました。レスリングのルールから理解すると分かりやすいですね。ルールを理解せず単純に技術だけ学ぼうとすると、しっくりと来なくて。柔術の感覚のままレスリングを学ぶと難しいですよ。それはどの競技に対しても言えることでしょうけど――レスリングの技術というのは、そのルールの中で最適化されているものじゃないですか。

まずレスリングは互いに動かされるルールで、動かないとパッシブを取られてしまう。下がって場外に出ると、相手に1ポイントが与えられる。選手は前に出るしかないルールです。そのルールの下で生まれている技術だからこそ、まずルールを理解することで技術の理屈も分かってきました。ただ、それでも自分の理想からすると、半分ぐらいのレベルにしか達していなかったとは思います」

――その状態は予選に挑むにあたって、不安要素にはなりませんでしたか。

「不安要素に……なっていましたね(苦笑)。実際、準決勝戦はスタンドレスリングで劣勢になり、それが判定に響いてしまいました。そこで自分の弱い部分が出てしまったな、という気持ちはあります。

ADCCで勝つためには体力、フィジカル面も重要で。予選はオープントーナメントなので、77キロ級とか50人以上が参加していました。すると優勝するためには5~6試合しないといけなくて、必然的に体力が必要になってきますよね。1回戦からエコに試合を運べていたら体力も温存できていたとは思いますけど……」

――結果、6試合で世羅選手がポイントを失うことはありませんでした。それはエコな戦いではなかったということでしょうか。

「ADCCはポイントが入りにくいんですよ。一瞬パスされたりバックを奪われても、カウントが入る前に立ち上がったりするとか――ギリギリのところを抑えていると失点はなくせます。危ない場面は結構ありましたが、寸前のところで止められたという感じですね。

3回戦では前半にシライ・ソウフィにマウントを奪取されるも

3回戦ではポイントが入らない時間に、マウントまで取られていました。

『やべぇ!』とは思いながら、まだポイントは入らないので落ち着いて戦えたんです。結果は加点時間に僕がバックを取って勝てたので。まぁ、ギリギリでした(苦笑)。

バックを取るなど5-0で準々決勝へ進んだ

できるだけ1回戦や2回戦は、サクッと極めて勝ちたいです。

実際、他の1回戦は一本勝ちが多くて。オープン参加なので記念受験のような選手もいるとは思いますね。やはりレベルの差が大きい試合がありました。それが3回戦~4回戦になると、極めるのは難しくなる。だから1~2回戦は極めて、体力を温存したかったです」

――なるほど。

「あと予選は決勝以外、試合時間が6分なので一つのポイントで決まってしまいます。加点時間——残り3分で一度2ポイントでも取られてしまうと、自分がポイントを取り返すのは本当に難しいです。先ほど言った3回戦で、マウントを取られたのが加点時間だったらキツかったと思います。ただでさえポイントが入りにくいADCCなので」

――今回の予選では3位に入賞するも、世界大会出場権を獲得できませんでした。その結果については、どのように考えていますか。

「もちろん結果は満足できないです。でも一応、3位入賞というのは――ベストではないけれど形にはなったという感じですね。それは素直に良かったなと思います。

海外へ行くたびにクラスの指導を休むことになり、他のスタッフに代行してもらうなかで3位に入ったのは、最低限の結果を残すことができました。そこはメダルがあると無いとでは大きく違うので。そして自分の力が、ある程度通じることが分かったのも収穫でした。

こういうトーナメントって組まれ方次第で順位が大きく変わるんですよね。77キロ級は優勝した岩本君以外、おそらくベスト4やベスト8ぐらいは組まれ方で変わってきます。そのなかで3位入賞できたのは大きいと思ってはいます」

――一方、再び世界大会を目指すうえで自身に足りないものは何でしょうか。

「まだスタンドレスリングは伸びしろがあると思うので、強化していきます。それよりも全体的に、平均値を上げていきたいですね。スタンドレスリングに寄りすぎても難しいと思うんですよ。レスリングが強いだけで勝てるわけではなく、パスガードやポジショニング、サブミッションなど全ての要素を高めていかないと勝てない。

MMAも全ての要素が強くないとUFCでは勝てない、と言われるじゃないですか。MMAの頂点がUFCなら、グラップリングの頂点はADCCで。MMAでいえばDJのように、グラップリングにおいて全ての要素で強くならないといけないです」

――世界大会は8月17&18日に米国ラスベガスで開催予定です。その前にアジア&オセアニア予選の2ndラウンドが行われるという話もありますが、開催されれば出場しますか。

「予選は各地区で2回行われていますからね。もう一回、予選はあると思っています。その中で再び、1つしかない世界大会出場権を争う。また過酷なトーナメントになりますが、やるしかないです」


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【Special】J-MMA2023─2024、世羅智茂─01─「まずレスリングをやる。安易に下にならない」

【写真】強豪揃いのBチームでの練習——写真はニック・ロドリゲス、ハイサム・リダと(C)TOMOSHIGE SERA

2023年が終わり、新たな1年が始まるなかMMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、始まったばかりの1年について話してもらった。
Text by Shojiro Kameike

J-MMA 2023-2024、第六弾は昨年11月にADCCアジア&オセアニア予選の77キロ級3位となった世羅智茂に話を訊いた。全てはADCC世界大会出場のため――国内外を問わず毎月のように試合に出場した世羅は、海外での試合と練習を経て何を感じたのか。

■2023年世羅智茂戦績

3月26日 Gladiator021 Progressフォークスタイルグラップリング
○8-4 大嶋聡承(日本)

4月29日 Gladiator-Cup03
エリート-77.1キロ級 2位

5月27日 ADCC SouthEast Asia Open 2023
プロフェッショナル77キロ級 優勝

5月28日 AFG Open International 2023
アダルトプロ・アブソリュート紫・茶・黒帯ライト級 優勝

6月11日 Gladiator022  Progressフォークスタイルグラップリング
○2R1分50秒 by 肩固め 加賀谷庸一朗(日本)

7月8日 American National IBJJF Jiu-Jitsu No-Gi Championship
アダルト黒帯ライト級 準々決勝敗退

7月17日 Austin Summer International Open IBJJF Jiu-Jitsu No-Gi Championship 2023
アダルト黒帯ミドル級 3位

9月10日 QUINTET04
●2分13秒 by RNC PJバーチ(米国)

9月30日 Gladiator023  Progressフォークスタイルグラップリング
●2-4 森戸新士(日本)

11月25日 ADCC Asia & Oceania Trial 2023
77キロ級 3位
1回戦 ○肩固め キム・キュンジェ(韓国)
2回戦 ○8-0 アーロン・コミンスキー()
3回戦 ○5-0 シライ・ソウフィ(豪州)
準々決勝 ○2-0 シュ・ワイチン(中国)
準決勝 ●延長0-0/レフェリー判定 リース・アレン(豪州)
3位決定戦 ○3-0 シルクハン・バラトベク(カザフスタン)


――改めて戦績を並べてみると、とにかく試合数が多かった2023年です。もともと昨年はこれだけ試合数をこなしたいと考えていたのでしょうか。

「こんなに試合をするとは思っていなかったです。グラジエイターからプログレスのオファーを頂いたことは大きかったですね。2023年は『海外で試合をしたい』という目標を立てていました。どこに行くかは最初の段階で決めてはいなかったのですが、前に海外で試合をしたのはコロナ禍の前ですし、まず海外で経験を積みたいという目標があって。結果、3回も海外へ行くことができたのは――たまたまですね(笑)」

――というと?

「5月に出場した大会は、タイのバンコクで開催されたものです。これは最近オープンしたカルペディエム・バンコクのオーナーさんから『こういう大会があるのですが出ませんか?』と言われたことがキッカケでした。

まずADCCルールの大会は、自分もADCCアジア&オセアニア予選を目指していたので、ちょうど良いと思ったんですよ。翌日の大会は柔術の大会です。実は今年、あまり柔術の大会に出るつもりはなくて。でも翌日に開催されるし、タイで柔術の大会に出るのも良い経験かなと考えて出場しました。優勝すればカルペディエム・バンコクの宣伝にもなるかなと思い、結果的にどちらの大会も優勝することができて良かったです」

――現在、アジアでADCCルールのオープン大会が増加していますね。

「もともと世界各国で開催されていますが、なかでもアジアは増えてきています。僕が出たのはバンコクの大会で、確かプーケットでも行われているはずです(※2023年12月にプーケットでADCCタイ選手権が開催されているほか、プーケットオープンも存在する)」

――実際に試合をしてみて、タイのグラップリングレベルはいかがですか。

「タイ人の選手は、まだそれほどレベルは高くないです。でもグラップリングの人気は高くなっていると思いますね。特にタイ在住の外国人選手が出場するので、盛り上がっているという印象はありました」

――7月には米国ラスベガスで開催されたアメリカン・ナショナルに出場しました。

T-モバイル・アリーナ、300ドル席からの風景。ADCC世界選手権2024は、この会場で行われる(C)TOMOSHIGE SERA

「UFC290と日程が重なっていたので、参加者も多かったんだろうと思います。会場(ラスベガス・コンベンション・センター)もメチャクチャ大きくて。その大会後にUFCも会場で観てきました。UFCのチケット代は300ドル――今のレートだと日本円で42,000~43,000円ぐらいですか。席は会場の端のほうでしたけど(苦笑)。でも平良達郎選手も出場していましたし、こんな機会は滅多にないと思って観に行きました。日本大会とも違う現地のUFCを観ることができて良かったです」

――世羅選手にとっては久々の海外遠征となりましたが、米国のグラップリングに変化はありましたか。

マット12面のアメリカン・ナショナル会場(C)TOMOSHIGE SERA

「僕がコロナ禍の前に行った時はIBJJFのノーギ・ワールドに出たのですが、正直言ってノーギ・ワールドの盛り上がりは、それほど変わっていないと思うんです。それよりもADCCの注目度とレベルが上がっていて。

ムンジアルとノーギ・ワールドを比べると、ノーギ・ワールドの立ち位置って微妙なところはあるんですよ。たとえばムンジアルで優勝した選手が、ノーギ・ワールドには出ないけどADCCに出ていたりとか。だからといって、ノーギ・ワールドのレベルが低いというわけではないです。やはりグラップリング界の注目度はADCCのほうが高いとは感じますよね。そのADCCやUFCの人気が高まるにつれて、米国のグラップリングもそうですし、ノーギ・ワールドのレベルも上がっているんじゃないでしょうか」

――なるほど。アメリカン・ナショナルの1週間後にはテキサス州オースティンの大会に出場しています。

「アメリカン・ナショナルの後に、オースティンにあるBチームへ練習に行ったんですよ。Bチームにいるハイサム(・リダ)に連絡すると、チームも受け入れてくれました。ちなみに、オースティン・サマー国際にミドル級で出場したのは、減量しながらBチームで練習するのは嫌だったからです(笑)。結果は4名参加の初戦敗退で、負けメダルでした」

――Bチームで練習した感想を教えてください。

「当たり前の話ですけど――やっぱり皆が強いです。盛り上がりも凄いですし。まず単純に、ジムの会員さんが多くて。朝9時ごろから始まるクラスでも、30~40人が参加していました。昼からのクラスも同じぐらいの人数でしたね」

――グラップリングのみで、それだけの人数がクラスに参加するのですか。

元チームメイトであるハイサム・リダの協力を得てBチームへ。偶然も同じタイミングで、米倉大貴もB-チームに(C)TOMOSHIGE SERA

「はい。ニック・ロドリゲスやニッキー・ライアンといった有名選手も、一般会員さんと一緒のクラスでスパーリングに参加していました。そこで練習している会員さんたちも、かなり強い人がいます。特にしっかりレスリングができる人が多かったですね。もちろんレスリングが強くない人もいます。そういった人たちでも、まずレスリングをやろうとする。安易に下にならない、という姿勢で練習していました

もともとレスリングベースの選手も多いですよね。17歳でADCC北米予選を制したドリアン・オリヴァレスも練習に来ていて。彼はもともとレスリングのトップ選手なんですよ。体格的には66キロ級でも小さいほうなのに、レスリングを徹底していて強かったです。サブミッションになると、僕が極めることもありました。でもレスリングが強いし、体力も凄かったです。実際のトーナメントで対戦すると、シンドイ相手だろうなと思いました」

――世羅選手も2023年のテーマとして、レスリング力の強化を上げていました。

「そうですね。僕自身は大学のレスリング部や、レスリング専門ジムの練習に参加させてもらったりしていました。あと偶然のような話ではありますけど、最近はカルペディエムにレスリングをやっている方が練習に来たり、クラスでレスリングを教えに来てくださったり。そうしてレスリングと関わることが増えてきました。MMAファイターの方と練習する時も、何かしらレスリングに関することを学ぼうとしていましたね」

――それだけレスリング力の強化に取り組んできたのも、11月に開催されるADCCアジア&オセアニア予選のためだったのですか。

「そうです。練習だけでなくADCCとは異なるルールの試合でも、ADCCのことを考えながら取り組んできたものを試すように意識していました」

<この項、続く>

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AB F1 MMA MMAPLANET o ONE Progress YouTube   イーサン・トーマス ジョセフ・チェン 岩本健汰 海外 米倉大貴 須藤拓真

【ADCC Asia & Oseania Trial】「自信はあるッス」岩本健汰&「自分を出しきれれば」米倉大貴

【写真】レベルが急上昇のアジア・オセアニア予選。今日もこの位置で笑顔を見せることができるか(C)MMAPLANET

本日25日(土・現地時間)にシンガポールはジュロンイースト・スポーツセンターで開催されるADCCアジア&オセニア予選。24日(金・同)には同所で計量も行われ、多くの日本人選手も無事計量をクリアした。

午後5時開始の計量は各国から集まったグラップラーが列をなし、日本からの遠征組も含まれていたが、1時間もすれば計量を終えて各々が帰路についた。

そんななか前回の77キロ級優勝の岩本健汰はしんがりといってよいほど最後に会場に到着し、計量へ。一瞬、ギョッとした表情を見せた岩本はステージ奥へ移動する。暗幕の向こうにはアンダーウェアを脱いだ選手用の体重計が用意されており、岩本もそこでクリアし安堵感を漂わせるなかIGLOOの盟友・米倉大貴とともにトーナメントへの意気込みを訊いた。

77キロと66キロで優勝候補に挙げられる2人の日本人組み技師の予選前日の心境とは。


──岩本選手、無事と言いますか奥の体重計を使いパスをしました。実は最初の体重計は重く出ると須藤拓真選手も言っていました。

岩本 ハイ、200グラム・オーバーで。ここで失格になったらヤバいなと思いました(笑)。でも裏で測ると、パンツをはいたままでも77キロジャストでした。パンツを脱いだら76.85キロで(苦笑)。

――やはり前の体重計は重く出ていたのですね(笑)。それにしても、あのパンツが、150グラムもあったとは(笑)。

岩本 いろいろ詰まっているんです(笑)。

――ともあれ無事、計量が終わりました。今の気持ちを教えてください。

岩本 結構落ち着いている感じです。感情的にはなっていないです。前と違うのは勝たないといけないという気持ちがあること。前は勝てれば凄いなという感じだったのですが、今回は勝たないといけないという気持ちでいて――良い意味でプレッシャーになっています。

――77キロ級でも水抜きが必要ということで、ちょっとした疑惑が頭を過ります(笑)。

米倉 ハハハハハ。

岩本 ここで話しておきます。完全にナチュラルです。摂っているのはコーヒーのカフェインぐらいです(笑)。

――これはもう鉄板ネタとして、定着させていこうと思います(笑)。

岩本 僕の周りの人も聞かれるようなので、ハッキリと話しておきます(笑)。

――アハハハ、そんな77キロ級の優勝候補に対し、米倉選手も66キロ級で優勝候補として、海外のサイトでも書かれています。

米倉 もちろん優勝を目指すのは当然なんですけど、自分がどこまでできるのか――ということで、凄く落ち着いています。AIGA(Champion League)で、世界のトップクラスと戦ってあげ過ぎて、試合は落ちたりもして。AIGA以降、自分の持って行き方が分かりました。(IBJJF No Gi)Pan Pacificも福岡のBloom FCも凄く凄く落ち着いて戦うことができました。上げ過ぎない方が良い戦いができるので。

――岩本選手はテキサスのB-Teamで準備し、一方の米倉選手は豪州の方で練習してきました。

岩本 ハイ。テキサスでジョセフ(チェン)と同居して練習してきました。

――そのジョセフ・チェンが欧州予選で優勝し、ここでの対戦を避けることができました。

岩本 ジョセフがいるといないのとでは、気持ちが違いますね。前から2人で話していて、ジョセフが欧州を取って、僕がアジア・オセアニアを取って世界に出ようと。2人がまた戦うなら世界大会、大きな舞台でやろうと。

――まずはジョセフがプランを実行したと。では、米倉選手が豪州で練習するようになったのは?

米倉 ADCC予選前に試合に出たいと決めていて、No Gi Pan Pacific選手権に出て。そこで優勝して帰国しようと思っていたんですけど、Absolute MMAのリーダーのケマルっていう人から『もう少しいたら』と話があって、3週間いました。日本に戻ったのは福岡の試合の直前です。

――豪州から日本、そしてシンガポール。大変でしたね。

米倉 豪州からシンガポールの方が楽なんですけど、福岡の試合が決まっていたので。ギリギリまで豪州で練習していたんです。

――1週間前の試し斬りに関して、岩本選手はどのように思いますか。

岩本 凄く良いと思います。試合慣れをすることは大切なので。僕もあればやりたかったです。ケージ? そこはあんまり関係ないです。

米倉 野瀬選手は立ちが強いので、ADCC予選もレスラーが多いから丁度良くて。もちろん、ファイトマネーも欲しかったですけど。あの試合は1Rで極めるって決めていたので。あれ、テイクダウンに見えたかもしれないですけど……近くで引き込んで足関節というのが作戦だったんです。アンクルピックは違います(笑)。まぁ、Progressはどっちにしても2Pが相手に入るので。でも、そこも気にしていなかったです。ADCC予選は前半の3分はポイントがないので、その戦い方をしておきたかったのもありました。

ジョセフ・チェン ハヤク、ハヤク。(※日本語で)

――おお、盟友から宿に戻るということで巻きが入ってしまいました(笑)。岩本選手が明日、米倉選手に期待するところは?

岩本 僕的にはデイヴィッド・ストイレスクとイーサン・トーマス、この2人が強いと思っていて。大貴が優勝するにはこの強豪に勝たないといけないのですが、可能性は全然あります。

米倉 その2人は逆ブロックなんですよ。

岩本 だから決勝でどっちかに勝てば良いですね。向こうは大貴のゲームを知らないと思うのでチャンスは十分にあります。

――そういう風に言ってもらった米倉選手ですが、岩本選手への期待は?

米倉 期待というか、むしろこの人をどうやって倒せば良いんのかってずっと思っているんで。それぐらいのトップ選手ですから、優勝は間違いない。そう期待しています。

――いよいよ、ジョセフのプレッシャーが強くなってきたので(苦笑)……最後に意気込みの方をお願いします。

岩本 今回は米国でトレーニングキャンプをして、1日3部練を続けてここまで持ってきました。厳しかったですが、ケガもなく過去一番の練習ができたので自信はあるッスね。あとはもう自分に任せるだけです。

米倉 明日のためにずっと練習してきたので、後悔ないよう出し切れればと思います。

――押忍。ジョセフが待ちくたびれているので、急いでください(笑)。

岩本 勝って、しっかりとインタビューで話すので。また明日、よろしくお願いします。

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Bloom FC01 MMA MMAPLANET o ONE Progress 米倉大貴 野瀬翔平

【Bloom FC01】野瀬が開始早々テイクダウンで先制も、米倉がヒールで斬って落とす

【写真】素晴らしいドヤ顔(C)MMAPLANET

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級/5分2R>
米倉大貴(日本)
Def.1R1分56秒 by ヒールフック
野瀬翔平(日本)

開始早々、野瀬がアンクルピックで米倉に尻もちを着かせて2pを得る。側転パスガードを繰り返しながら米倉のガードに入る野瀬。米倉は腕狙いとKガードのコンビから足関のエントリーへ。野瀬が回転して逃れるも、米倉が内ヒールを極めた。


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Bloom FC01 MMA MMAPLANET o Progress 中村勇太 小次郎

【Bloom FC01】Progress重量級の一戦は中村が小次郎の四つを崩せず、引き込みで計4pを献上し敗退

【写真】中村が押しても引いて小次郎を崩すことができず(C)MMAPLANET

<Progressフォークスタイルグラップリング無差級/5分2R>
小次郎(日本)
Def.4-2
中村勇太(日本)

がっぷり四つで組んだ両者、中村が左のオーバーフックで押し込むもケージ中央に戻される。逆に小次郎が左のオーバーフックで押し込んでいったが、中村が押し返してケージ中央で一瞬引き込んだため小次郎に2pが入る。立ち上がった中村を相撲のごとく押し込んでいった小次郎に対し、中村はスタンドからスイッチで崩しにかかるも、小次郎は倒れない。そのまま両者は四つの展開のまま初回終了のホーンを訊いた。

最終回、中村のシングルを切った小次郎が右腕を差し上げる。四つの状態から離れた中村は、テイクダウンを狙うも全て切られてしまう。なおもボディロックで組んだ中村の首を取った小次郎がギロチンで絞め上げる。そのまま中村がテイクダウンを狙うも、小次郎がスタンドに引き戻した。しかし小次郎も展開できずに一度離れる。中村が引き込んで小次郎に2pを献上したが、下から左腕を絞り上げる。パスを狙った小次郎だが、中村が足を絡めていくと離れたため、中村に1pが入る。スタンドに戻り、小次郎が頭をつけて中村をケージに押し込んでいき、そのまま4-1で勝利した。


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Bloom FC01 MMA MMAPLANET o Progress スターリング・ベアー・ミーチャム ムクロック

【Bloom FC01】Progressルール福岡初戦は、TD&バックでムクロックがミーチャムに逆転ポイント勝利

【写真】ムクロックが安定したポジショニングを見せた(C)MMAPLANET

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級/5分2R>
ムクロック(日本)
Def.8-4
スターリング・ベアー・ミーチャム(米国)

ムクロックが頭を触りにいくと、ミーチャムは低い体勢から腕を伸ばしていく。ミーチャムが右腕を差し上げてケージに押し込んだ。さらにミーチャムがシングルレッグで入ると、ムクロックがミーチャムの右腕をキムラで抱えてグラウンドへ。腕十字からキムラを仕掛けるが、ミーチャムがトップに回って2pを得る。

ハーフガードのムクロックを抑え込むミーチャムが、ボトムからキムラを狙ったムクロックのバックを奪取して2pを追加した。バックマウントから首を狙うミーチャムのクラッチをカットするムクロックが正対してトップへ。ここでムクロックに2pが入る。ムクロックはパスガードからバックを狙う。両足を差し入れて左腕をミーチャムの首に回していくなか、ムクロックにバックの2pが加わり、ポイントで追いついた。

最終回、ムクロックが足払いでテイクダウンを奪い2pを得て逆転した。パスからサイドを奪ったムクロックが、左腕を枕にして抑え込む。ミーチャムがハーフガードに戻したが、ムクロックがパスする――という展開が続く。ラウンド中盤にミーチャムがクローズドガードへ。

しかしムクロックが再び足を一本越える。さらにパスするがミーチャムがハーフに戻した。残り1分でパスからマウントを狙ったムクロックに対し、ミーチャムがうつ伏せに。バックマウントを奪いダメ押しの2pをゲットしたムクロックが、左腕でミーチャムの顔面を絞め上げるも極めることはできず。ポイント8-4でムクロックが勝利した。


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Bloom FC01 DEEP GFG Gladiator MMA MMAPLANET o PFC31 Progress YouTube   クォン・アソル チャンネル ツェルマー・オトゴンバヤル パク・サンヒョン パンクラス ムクロック 上田将年 上田祐起 中村勇太 修斗 原田惟紘 堺龍平 海外 深見弦汰 清水洸志 米倉大貴 野瀬翔平

【Fight&Life & Bloom FC01】19日は地方の日!! で上田祐起と対戦、原田惟紘「福岡は持ってこいですよ」

【写真】昨日行われた計量を61.6キロでパスしている原田。下にある取材時(※9月13日)の様子と比較しても、どれだけ過酷な減量しているのかが理解できる(C)BLOOM FC

本日19日(日)は地方の日!! 札幌でPFC31、青森県五所川原でGFGが4年振りに開催され、福岡ではBLOOM FC旗揚げ戦が開かれる。

ここでは現在発売中のFight&Life#99で11月19日(日)に福岡市中央区の西鉄ホールで旗揚げ戦が開催されるBloom FCに関連し、地方都市の独立プロモーションの有りかたに関してのレポートが掲載されているが、誌面上ではその一部しか掲載できなかった原田惟紘のインタビューをお届けしたい。

同大会の第2部コメインで上田祐起と対戦する原田。北九州は黒崎に自らのジム=G-Freeを構える彼のBloom FCに対する期待と自らの戦いへの意気込みをお伝えしたい


――2019年6月、闘裸男が初めて九州でケージMMAを開催した際にG-Freeを訪れさせていただき、原田選手がジムも落ち着いたら実戦に戻るという話をされていましたが、その後コロナが起こり実に5年振りの試合となります。

「そうですね。パンクラスにずっと出させていただいていて、それからも出させてほしいとお願いはしていました。でもコロナになり、やはり関東在住の選手が中心となることは理解できていましたが、自分のなかでもう一度戦いたいという気持ちがあったので、指導をしながらでも、自分の練習にも力を入れてきました。なので今回、試合の機会をいただいたのでしっかりと戦いたいと思います。

10何年振りなんですよ、福岡で試合をするのは。修斗やマイナーだった時のGladiator福岡大会でデビューしたばかりの頃に何回が試合をさせてもらって。10何年振りの地元での試合ということで、生徒たちもライブで試合が見られると本当に期待してくれているので、自分の戦う姿を見せて刺激を与えたいと思います」

――MMA界も通常運転となった2022年、そして今年と試合の機会がなかったことはどのように思われていますか。パンクラスで試合ができないのであれば、闘裸男の福岡大会で試合がしたいというような気持ちはなかったですか。

「ありましたよ、ありました。ありました。正直、今年中にパンクラスに呼んでいただけなければ他団体でという気持ちはありました。だから今回、Bloom FCからパンクラスで戦っている選手との試合の話をいただいたので、『よろしくお願いします』と言いました」

――正直、4年前に福岡のジムを回らせてもらった時に、東京で試合をする場合はそれぞれのプロモーション間の行き来は難しいとしても、試合経験をつむために福岡では好きに試合ができないモノかと素直に思っていました。そういう状況で修斗でもパンクラス、DEEPでもないBloom FCが発足したことをどのように感じていますか。

「自分だけでなく、福岡で育った選手にとってもチャンスですし、そういう機会を創っていただいたことも道場主としても感謝しています。わざわざ東京に行かなくても、福岡で戦ってちゃんと実力を見せれば海外へ行ける環境が整えば、選手としてもそうだし道場主としても本当にありがたい話なので、盛り上がって欲しいです。だからこそ、そこで役立てれば良いかなと思っています。

やっぱりこれまで自分や今回、一緒に出る上田(将年)選手も福岡でアマチュアとして戦い、東京の団体でプロという資格をいただいて――福岡で何戦か経験し、良い試合をしてチョット東京に呼んでもらう。東京で実力を見せないと、話がもらえないという状況でした。それが福岡で力を見せれば直で海外への切符がもらえるという話になれば、選手としては嬉しいですからね」

――旗揚げ戦では国際戦も組まれました。

「今はリニューアルしたGLADIATORですが、前の態勢の時の福岡大会なんて韓国からとんでもない選手が来ていました。僕自身、キャリア2年目とかでクォン・アソル選手と戦っていますし。戦極とかに出ていた選手がポーンと呼ばれて福岡で試合をすることあったので、韓国勢の強い選手を呼ぶのであれば福岡は持ってこいですよね。

そういう風にBloom FCが盛り上がれば、逆に東京の選手に『こっちに来いよ』、『良い選手がいるから』と福岡に来て戦ってもらうようになってほしいです。東京の選手のほとんどが、計量の日に水抜きしながら飛行機に乗って、隣の席でお茶を飲むおばちゃんに殺意を抱いたことなんてないと思うんです(笑)。何の罪もないのですが、隣でアイスクリームを食べられると本当に殺意が芽生えてくるんです(笑)」

――あはははは。

「東京で育った選手は、そんな経験はないと思うんです。水を抜いた状態で飛行機に乗って、気圧の変化とかメチャクチャきついんですよ。そういうことを経験するのも、東京の選手にとって良いことなんじゃないですかね」

――そんな希望が持てる福岡産MMA大会が始まるわけですが、コロナを経て福岡のMMAの普及はどのような状況でしょうか。

「4年前と比べると、MMAの競技人口は弱冠増えているかと思います。うちのジムでもクラスに参加する人数が増えています。うちのジムもオープン1年でコロナになり、3年間ずっと足踏み状態が続きました。職場からジムに行かないで欲しいということで休会や退会される方もいました。それが今年になってコロナが5類認定となったので、自分としてはオープン2年目のつもりでいます。5類にかわってから参加人数も、どんどん増えきているのでこれからですね」

――この間は現役ファイターよりも、選手育成の方に気持ちも入っていましたか。

「そうですね。試合に出られるような生徒が育ってくると、同じ階級に自分がいるのは邪魔かなとか思うこともありました。でも戦う姿を見せることが、指導という面でも一番良いかなと考えるようになったんです。自分もあと何試合できるか分からないですし、最後の姿を今頑張っている子たちに見せて燃え尽きたいとうい気持ちです。なので、しっかりとやっていきたいです。

練習もジム生のなかで一番やっていると思います(笑)。生徒たちと比較して、誰よりもやっています。そのなかで実際に試合が決まると、気持ちも上がりますし。ただ練習量をこれ以上増やすと、体が壊れると思います。もともと練習量は多いので、試合までこれまで通り練習して気持ちを創っていきます」

――では今回戦う上田選手の印象を教えてください。

「どこかに偏っている選手でなく打撃も寝技もできる。極めて勝ってもいますし、自分の得意分野と合致するので面白い試合になると思います。打撃に関してもそうだし、寝技になったら寝技になっても取りに行くような――アグレッシブな回転のある試合になるんじゃないかと期待しています」

■視聴方法(予定)
11月19日(日)
第1部:午後12時15分~THE 1 YouTubeチャンネル
第1部:午後4時15分~ THE 1 YouTubeチャンネル

■ Bloom FC01対戦カード

■第2部

<バンタム級/5分2R>
河野慶樹(日本)
荒木雄登(日本)

<バンタム級/5分2R>※
NAO(日本)
後藤優弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
出田貴大(日本)
RAGO(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
ツェルマー・オトゴンバヤル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
原田惟紘(日本)
上田祐起(日本)

<フェザー級/5分2R>
盛坪チャッピー大樹(日本)
柿原”RR”昇汰(日本)

<フライ級/5分2R>
柴山鷹成(日本)
真生(日本)

<フライ級/5分2R>
平賢二郎(日本)
陸虎(日本)

■第1部

<フェザー級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

<ライト級/5分2R>
平川杏平(日本)
髙橋惺哉(日本)

<63キロ契約/5分3R>
持田哲兵(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<ライト級/5分2R>
深見弦汰(日本)
清水洸志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級/5分2R>
野瀬翔平(日本)
米倉大貴(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング無差級/5分2R>
中村勇太(日本)
小次郎(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級/5分2R>
スターリング・ベアー・ミーチャム(米国)
ムクロック(日本)

<フライ級/5分2R>
koki(日本)
下田洋介(日本)

<フライ級/5分2R>
堺龍平(日本)
田上健太(日本)

<フライ級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

※はヒジ無し

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【Bloom FC01】一足早く―福岡発、世界へ。本田良介「勝ちさえすれば生活できる環境を手にできた」

【写真】溌溂としていた本田良介(C)MMAPLANET

19日(日)に福岡市中央区の西鉄ホールで旗揚げ戦が開催されるBloom FCの旗揚げ戦が行われる。地方在住の選手に定期的に試合機会を与え、文字通りBloom FCで開花し直接世界を目指す。そんな目標を掲げるBloom FCの旗揚げ戦を前に、福岡からタイのプーケットに生活拠点を移すのが、本田良介だ。

修斗からDEEPで活躍し、フライ級GPでは準優勝に終わったものの実力者ぶりを国内MMAに浸透させた。そんな本田がMMAで食っていくために、本当の意味でプロとして生きていく基盤を築くためにタイガームエタイのトライアウトを受け、合格。ビザ取得と引っ越しのために帰郷していた――一足先に福岡から世界に飛び出る本田をインタビューした。


――Bloom FCは「首都圏を経由せず、世界へ」というスローガンを掲げていますが、タイガームエタイでの本格的な練習が控えている(※取材は9月13日に行われた)本田選手は、この活動をどのように捉えていますか。

「嬉しいです。ちゃんと認知されていってほしいです。MMAの底上げになると思うので。地元にプロモーションがあるというのは、やはり違っています。僕も東京にいた時は距離感も近くて、試合に出ることを現実的に捉えることができていました。Bloom FCが定着すれば選手が経験を積めますし、熱がある選手が多いので九州の選手には絶対にプラスだと思います」

――福岡から遠征する場合、海外の大会のように4日、5日というファイトウィークがあるわけではなくてほとんどのケースが計量当日に現地入りというのが日本の通常のプロモーションのスケジュールです。最小限の移動で計量&ファイトがこなせる首都圏在住者と比較して絶対的なハンデです。

「前日の宿泊は自費だったりしますしね。減量&計量を家族がいる場所で行えるのと、地方から出ていくのとは違います。プロ1、2戦目の選手なんかが福岡で手厚いサポートがあるなかで減量、計量、リカバリーから試合に臨めて経験を積む。そこを経て違う場所に遠征をするのが、本来は普通の流れですしね」

――若手に試合機会が与えられると同時に、盟友・上田選手が地元で国際戦を戦います。

「九州の大会に上田選手が出る。味が出て、良いなと思います」

――タイガームエタイ所属になった本田選手ですが、いつの日か福岡で、グラップリングでも良いので上田選手と揃い踏みなど期待したいです。

「そうですね。色々な可能性が出てくると思います。そういう意味でも僕自身、タイガームエタイ所属選手なれて良かったです」

――そもそも本田選手がタイガームエタイのトライアウトを狙おうと思ったのは、いつ頃なのでしょうか。

「DEEPフライ級GPで優勝できなくて、悔しくて。これからどうしようかと考えていた時に、何かに挑戦しないとやっていられないという気持ちになって。もともと練習で3、4回と行っていて良い練習環境だと思っていたタイガームエタイとコンタクトを取ると、トライアウトがあることを知り、『やるしかない』と挑戦することにしました」

――GP直後はどのようなキャリアの再構築を考えていましたか。

「次はRIZINとか言われたりもしましたが基本、思った通りにならない。だから何も考えていなかったです。RIZINからオファーをいただけるとしたら、それは周囲も関係していることですし。待っていて何もしないのではなくて自分は自分で、常に行動していないといけない。動いてこそ、チャンスが広がる。次はどこで戦うとかよりも、とにかく練習をして強くならないといけない。そのなかでトライアウトに挑戦する――チャレンジをすること自体が良いなと思いました」

――どのような境遇を手に入れるためにトライアウトを受けたのでしょうか。

「最初に聞いたのは練習ができて住む場所と食事が保障されるということです。そしてタイガームエタイのマネージメントを受けることができる」

――サラリーがあるということではない?

「給与を手にできる――それはファイトの機会を創ってくれることだと理解しています(笑)。戦わないと給料はもらえない。それが僕らの仕事なので」

――実際にトライアウト期間というのは?

「5月7日の試合後……17日にトライアウトを受けることにして、合格したのが6月24日でした。やはり日本とは気候が違うので、慣らすために早く入って18日から6日間のトライアウトを受けました」

――どのような点をチェックされたのですか。

「全部です。寝技、打撃、レスリング、フィジカル。トライアウトに参加する選手やジムの選手と練習して。後半はトライアウト中のメンバーだけになっていました」

――何人でトライアウトを?

「書類選考で選ばれて現地でトライアウトを受けたのが、32人で。ムエタイとMMAで5人が合格しました」

――国籍的には?

「ダゲスタンを始めロシア系、イラン、UAEやサウジアラビア、中東の国の選手も多かったです。それとカザフスタン、キルギス――モンゴルや中国、韓国はいなかったです。日本人は山口(怜臣)選手も受けていました。でも、何をチェックされて合否があったかは僕も不明です(苦笑)」

――そしてマネージメントもタイガームエタイとなったと。

「だからといって、日本で試合をしないということはないです。DEEPの佐伯さんも『試合が決まったら教えて』と言ってくれていて。佐伯代表と直接やりとりができるのも、タイガームエタイ所属になった利点かなって思います」

――意中のプロモーションはありますか。

「シンプルに言えばお金を稼げるところ……です。そうなると国外が最初にくるかと思っています。ファイトマネーがないと生活ができない状況になったので(笑)。日本にいると海外で戦う機会は、今よりずっと少なかったので視野も狭くなっていたと、今は思えます。日本では海外からのオファーは普通ではないので、それだけのビジョンを描くことができないですよね。だから、今はそういう海外の試合から引っかかればなって思っています」

――思い通りにならないと明言していましたが、希望は持ってほしいです。

「ハイ。タイガームエタイはONEともしっかりと話ができますし、フライデーファイトでも出られるところに出たい。そこで知名度を上げて、しっかりと稼げるような選手になる。やんわりやっていこうかなっていうのではなくて、タイガームエタイでちゃんと練習してMMAで食っていく。そう明確に考えるようになりました」

――契約期間はどれぐらいですか。

「最初は1年契約、そこからは希望更新です」

――タイガームエタイで強くなれる手ごたえの方は?

「なれます。それはどこにいても、そう思ってやってきました。福岡では自分で練習時間を創ってもパートナーがなかなか揃わないので、思い通りの練習ができていたとは言い難いです。皆、生活があるので。そのなかで僕はもっと練習したいと思っていたので、常にトレーニングパートナーが存在するだけで違ってきます。

一つのジムにレスリングの先生、寝技の先生、打撃の先生、MMAの先生が揃っていて、色々な体格、色々な国の選手がいる。強くなるかどうかでいえば、向うは強くなりやすい環境じゃないのかなって思います。トライアウトで合格したメンバーはロシア人、カザフスタン人、キルギス人、ウクライナ人、そして日本――僕らはチームとしてやっていきます」

――ロシア人選手とウクライナ人選手が……。

「ウクライナの選手は英語が分かって、ロシア人選手に通訳してあげて。凄く仲良くやっています。バンタム級以下が4人で。あっ、僕は小さいから選ばれたのかも。ライト級やウェルター級がたくさんいたけど、合格者は小さい選手が多かったので」

――いやぁ、強くなれそうですね(笑)。

「ハイ(笑)。最高の練習場所、格闘技をやりたい場所をチャレンジし、試されて手にすることができました。これでやっとプロらしくなれた。勝ちさえすれば生活できる。そのためだけの環境を手にできたと思います。皆が見て、楽しいなと思ってもらえる試合を世界でやりたいです」

■ Bloom FC01対戦カード

■第2部

<フライ級/5分2R>
市川剛希(日本)
荒木凌(日本)

<バンタム級/5分2R>
河野慶樹(日本)
荒木雄登(日本)

<バンタム級/5分2R>※
NAO(日本)
後藤優弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
出田貴大(日本)
RAGO(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
ツェルマー・オトゴンバヤル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
原田惟紘(日本)
上田祐起(日本)

<フェザー級/5分2R>
盛坪チャッピー大樹(日本)
柿原”RR”昇汰(日本)

<フライ級/5分2R>
柴山鷹成(日本)
真生(日本)

<フライ級/5分2R>
平賢二郎(日本)
陸虎(日本)

■第1部

<フェザー級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

<ライト級/5分2R>
平川杏平(日本)
髙橋惺哉(日本)

<63キロ契約/5分3R>
持田哲兵(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<ライト級/5分2R>
深見弦汰(日本)
清水洸志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級/5分2R>
野瀬翔平(日本)
米倉大貴(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング無差級/5分2R>
中村勇太(日本)
小次郎(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級/5分2R>
スターリング・ベアー・ミーチャム(米国)
ムクロック(日本)

<フライ級/5分2R>
koki(日本)
下田洋介(日本)

<フライ級/5分2R>
堺龍平(日本)
田上健太(日本)

<フライ級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

※はヒジ無し

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【Fight&Life & Bloom FC01】未知のモンゴル人ファイターを襲撃、上田将年「ドロドロの暑苦しい試合を」

【写真】インタビューは残暑厳しい9月に行われたもの。2カ月を経て、いよいよ上田がBloom FCのケージに足を踏み入れる(C)MMAPLANET

現在発売中のFight&Life#99で11月19日(日)に福岡市中央区の西鉄ホールで旗揚げ戦が開催されるBloom FCのメインでツェルマー・オトゴンバヤルと対戦する上田将年のインタビューが掲載されている。

長くパンクラスで活躍し、フライ級タイトル戦線にも幾度となく絡んできた筑豊在住の上田が、福岡をベースとした独立プロモーションの旗揚げイベントで国際戦を戦う意味とは──。

ここでは当インタビューを全文掲載したい。


──11月19日、「九州から世界へ」を合言葉としたBLOOM FCが旗揚げ。上田選手はメインでモンゴルのツェルマー・オトゴンバヤルと対戦します。パンクラス30周年記念大会が9月、そして12月に開かれるわけですが、BLOOM FC出場を選択したのは?

「実は9月大会もオファーをもらっていました。連勝中でバリバリの選手が相手だったのですが、自分は今2連敗中で、次はどうしても勝ちたいという気持ちも強く、初めて返事を保留させてもらったんです。3連敗は経験したことがないですし。そして周囲に相談した時に『ファン目線で言えば見たい。でも今、このタイミングでやるべきじゃない』という助言を貰いました。『ここでこけると、上田君は立ち直ることはできなくなる』と。

──ハイ。

「結果、初めてオファーを固辞させてもらいました。ただ2週間ほど過ぎて、他のカードが発表されているなかで、オファーを断ったことを心の底から後悔するようになったんです。『俺、やっちまった』みたいな感じで。自分のなかで、『俺って逃げたんかな?』と思うようになりました。ただ一度断った試合だし、自分からまた受けさせてくださいなんて言えないというタイミングで、11月に福岡で地元発のMMA大会が開催されるということが耳に入って来て──。主催者の方からも電話を貰いました」

──つまりはオファーがあったということですね。

「ハイ。そして『どんな相手と戦いたい?』と尋ねてももらいました。地元の大会だし両親、家族、友人、後輩たちが見に来ます。できれば格好良いところを見せたい。空気的に地元凱旋だし、勝てるという見込みのある相手でも構わないということは感じられました。でも、9月のパンクラスをお断りしたことが心に引っ掛かっていて。『絶対に勝ちたい』という気持ちもありながら、『できれば外国人選手で、強いヤツとやりたい』と答えてしまったんです」

──それでこそ上田選手だと、我々は思ってしまいます。

「皆のために勝ちたい試合というのはあったのですが、何よりもずっとやってきた自分のために試合ということがあって。それを伝えると、挙がってきた対戦相手がなかなかのガチで良い選手たちで(笑)。ぶっちゃけて『選んで良いよ』とも言ってもらえたんです。でも、自分で選ぶのも嫌で。『自分と手の合う、激しい試合ができる選手。上田、こいつと戦えという選手を用意してください』とお伝えしました。

──どうしても、勝てる公算が高くなる相手を選びかねないですし。ご当地マッチに欠かせない選手なので、そういうことがあるのも興行ですが、そこは拘りがありましたか。

「ハイ。それをやると、自分じゃないだろうって。それで良いのかって。正直なところ自分が若くて、連勝中であればこの状況で相手を選ぶことは有りだと思います。レコードを伸ばすことで海外、上を目指すという点において。ただ自分の場合、現役で戦う格闘技人生は最終章に近づいています。それをやっちゃうと違う。自分に嘘をつくことになる。そしてキャリアを終える時に、『あの時、地元の試合だからってイージーな相手に逃げちゃったな』と思い起こすことになるだろうと思って。自分に正直に行く。それが強い相手と戦いたいという気持ちでした」

──ご自身の試合を含め、今回が旗揚げとなるBloom FCですが、パンクラスでもDEEPでも修斗でもない。首都圏を起因とする縦の繋がりを排除し、九州勢の強化を目指すプロモーションが生まれることに関してどのようにお考えですか。

「素直に良いことだと思いました。自分が格闘技に出始めたのは、福岡で行われていたグラジエイターでした。あの時は修斗、パンクラス、DEEPと関係なく九州の選手対韓国人選手だったりがあって、凄く楽しかったです。所属は違えど『皆で頑張ろうやぁ』っていう空気があって。今、九州でプロMMA興行は修斗の闘裸男さんだけになっています。個人的には自分がずっと戦ってきたパンクラスを福岡に持ってきたいという想いもあります」

──ハイ。

「ただ、昔のグラジエイターみたいに福岡で年に2回、3回と九州の選手対東京、関西の選手という大会ができれば良いなぁという想いもありました。そういう気持ちになっていた時に、(奥宮)ハントさんからBLOOM FCの話を聞いて、凄く嬉しかったです。今、頑張っている後輩たちも格闘技へのモチベーションが上がると思います」

──福岡に限らず、地方在住の選手は1度の敗北で、実戦を戦う機会が首都圏の選手と比較してグンと減ってしまいます。

「同世代、年下の選手でも仕事、家庭があって可能性があるのに格闘技から離れています。ホント、負けてしまえば終わり。いつオファーがあるか分からない状況で、自分たちもやってきたので。その状況で気を張って、実生活を犠牲にしながら格闘技を続けることができるかというと、やっぱりなかなか難しいです」

──その通りだと思います。

「特に家族ができれば。それでも定期的に福岡で大会があり、また外国人選手や首都圏の選手と戦える舞台があれば違ってきます。僕自身、パンクラスのランカーになることで絶対にオファーがあるという確約があったので、集中力を切らさず私生活を犠牲にしても格闘技を続けることができました。その結果が、今もモチベーションを持って、格闘技と向き合っていられるということなんです。あの時代にBLOOM FCのような大会があれば、今も続けていた選手がもっといたんじゃないかと正直に思います」

──この大会が継続すれば福岡、九州の選手は強くなれますか。

「なります。アマチュアの子たちはポテンシャルが高くても、試合になったら絶対に勝てるわけじゃない。たまにしかない試合に出て負けて、そこから立ち上がれなくて辞めていった。それぞれの人生があるから、『お前、続けろよ』とも言えなかったです。でも、ああいう場面に出くわすと辛くて。もっと頑張ることができれば、見ることができる世界も違ってくるのに──と。そういう経験を何度もしてきたので、この大会が続けば1度負けても、次に頑張ることができます。そうなることで福岡、九州のレベルがどんどん上がると思います」

──そのような気持ちに火をつけるのが、今大会のメインで国際戦を戦う上田選手の役割でもあるかと。

「若い頃だったら『KOしたろ』、『はじき飛ばしたろ』と言っていたと思います。でも僕、来月で36歳になります。あえて36歳のドロドロの試合を見せたい。スカ勝ち、一本勝ちとしっかりと勝利を決めることは大切ですけど、ドロドロの試合こそ人の心を動かす。仲間たちも、そういう試合をすると『勇気を貰えた』と言ってくるんで。試合の勝ち方というよりも、試合全体で自分の生きざま……ドロドロの暑苦しい試合を見せたいちゅうのはあります」

──対戦相手の印象は?

「打撃は振ってきますね。ケージレスリングも腰が強くて、なかなか倒せない。ただし背中をマットにつかせてしまえば勝つ確率は上がるかと。『良いところ見せちゃろ』とか熱くならずに、自分の距離を保って戦います。ただ下がり過ぎると勝機を逃してしまうので、しっかりとケージを使ってテイクダウンを奪って背中をつかせたいです」

──モンゴル人の福岡襲来は、2度目の元寇──1281年の弘安の役以来750年振りです。

「試合前に筥崎宮(※元寇の際に時の上皇が敵国降伏を祈願した神社)に行って、しっかりとお参りして神風を吹かせたいです。ただ天候ではどうにもならないので、自力で立ち向かいたいと思います」

※上田将年インタビューと関連して、Fight & Life格闘紀行:福岡偏「福岡でMMA独立プロモーション、Bloom Fighting Championshipテイクオフ!!」が掲載されているFight&Life#99は現在発売中です。

■ Bloom FC01対戦カード

■第2部

<フライ級/5分2R>
市川剛希(日本)
荒木凌(日本)

<バンタム級/5分2R>
河野慶樹(日本)
荒木雄登(日本)

<バンタム級/5分2R>※
NAO(日本)
後藤優弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
出田貴大(日本)
RAGO(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
ツェルマー・オトゴンバヤル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
原田惟紘(日本)
上田祐起(日本)

<フェザー級/5分2R>
盛坪チャッピー大樹(日本)
柿原”RR”昇汰(日本)

<フライ級/5分2R>
柴山鷹成(日本)
真生(日本)

<フライ級/5分2R>
平賢二郎(日本)
陸虎(日本)

■第1部

<フェザー級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

<ライト級/5分2R>
平川杏平(日本)
髙橋惺哉(日本)

<63キロ契約/5分3R>
持田哲兵(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<ライト級/5分2R>
深見弦汰(日本)
清水洸志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級/5分2R>
野瀬翔平(日本)
米倉大貴(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング無差級/5分2R>
中村勇太(日本)
小次郎(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級/5分2R>
スターリング・ベアー・ミーチャム(米国)
ムクロック(日本)

<フライ級/5分2R>
koki(日本)
下田洋介(日本)

<フライ級/5分2R>
堺龍平(日本)
田上健太(日本)

<フライ級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

※はヒジ無し

※Fight & Life格闘紀行:福岡偏「福岡でMMA独立プロモーション、Bloom Fighting Championshipテイクオフ!!」が掲載されるFight&Life#99は10月23日(月)に発売です。

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【TORAO31】神田T800周一×野瀬翔平──TORAO史上最強のグラップリング&スクランブル対決が決定!

【写真】国際戦を経験した2人による注目の一戦(C)MMAPLANET

12月3日(日)に山口県山口市のKDDI維新ホールで開催されるプロ修斗公式戦「TORAO31」で、野瀬翔平と神田T800周一が対戦する。
Text by Shojiro Kameike

元GLADIATOR王者で修斗でも世界ランキング6位の神田と、修斗ではランク入りしていないものの2年連続でRoad to UFCに出場している野瀬の一戦――これはTORAO史上最強のマッチアップだ。


2000年代初頭、格闘技ブームが起こるなかでもプロMMA興行の大半は首都圏や大阪、名古屋といった地域で開催されていた。そんななか2002年6月、人口約10万人という岡山県北部の津山市でGRAPPLINGMAN実行委員会による「GPRAPPLINGMAN 闘裸男」はスタートする。

大会がスタートしてから20年が経ち、大会名称も闘裸男からTORAOへ。主催者もGRAPPLINGMAN実行委員会が発展解消する形で、TORAO NATION STATEへと生まれ変わった。津山市だけでなく岡山市内、福山、広島、徳島、高松、山口、そして九州は福岡でも興行を開催するなど西日本を代表するMMAプロモーションへと成長した。

そんななか山口大会で対戦する神田も野瀬も、プロ修斗公式戦の多くをTORAOで戦ってきたファイターだ。神田は自らを「TORAOファミリー」と呼び、GLADIATORバンタム級王座を獲得すると同時にTORAOにも出場し、いまや修斗世界バンタム級6位につけている。

(C)Zuffa/UFC

野瀬は福岡からTORAOを中心にキャリアを積み、Road to ONEにも出場。世界を目指し2022年、2023年と2年連続でRoad to UFCに挑んだ。11月19日にBloom01で柔術全日本王者の米倉大貴とProgressフォークスタイルグラップリングで戦い、1カ月弱のインターバルで神田戦に臨む。

両者は12月2日の豊洲大会出場&他の相手と戦うという話も聞かれていたが、一転してTORAO最高のマッチアップで相対することとなった。

そのファイトスタイルは対照的だ。野瀬の強みといえばアグレッシブなテイクダウン&サブミッションであるのに対し、神田は「神田返し」に代表される相手の力を利用したディフェンス&オフェンス技術を持つ。グラップリング&スクランブル対決で神田が翻弄するか、あるいは野瀬がフィニッシュするか――ノンストップの技術戦に注目だ。

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