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UFC301:オッズ/予想と展望

アレクサンドル・パントーハ 1.52
ティーブ・エルセグ 2.60
ジョナサン・マルチネス 1.62
ジョゼ・アルド 2.36
アンソニー・スミス 4.90
ビトー・ペトリーノ 1.19
ミシェウペレイラ 1.18
イーホル・ポティエリア 5.10
ポール・クレイグ 5.10
カイオ・ボハーリョ 1.18
ジャック・ショア 2.40
ジョアンダーソン・ブリート 1.60
カロリーナ・コバルケビッチ 4.30
ヤスミン・ルシンド 1.24
エルブス・ブレナー 3.15
ムイクティベク・オロルバイ 1.38
ジェアン・シウバ 1.80
ウィリアム・ゴミス 2.05
ジョアキム・シウバ 2.50
ドラッカー・クロース 1.56
マウリシオ・ルフィ 1.52
ジェイミー・ムラーキー 2.60
ディオネ・バルボサ 1.46
エルネスタ・カレツケイテ 2.80
イスマエル・ボンフィム 1.19
ヴィンス・ピシェル 4.90
アレッサンドロ・コスタ 1.70
ケビン・ボルハス 2.20

ブラジル大会のナンバーシリーズ。しかし先月の記念大会で駒を使い切ったせいで、苦しんだ跡が見えるメインとセミのカードに。

メインのタイトルマッチが地元の王者パントーハの防衛戦というのは決まっていたが、挑戦者候補が怪我などで次々にいなくなり、3月に判定勝ちしたランキング7位のモカエフまでが挑戦者枠に入っていたが、どうせ下位ランカーにするならありえないくらいの飛び級にした方が話題になると考えたのか、発表された挑戦者はランキング10位・UFCデビューから11ヶ月のエルセグ。

エルセグは去年の2月には地元オーストラリアのイベントで、日本の平井相手に防衛戦を行っていた。1Rチョークで勝利すると、試合後のバックステージでUFCとの契約が決まる。UFCデビュー戦はマット・シュネルの欠場で回ってきたランキング10位のドボジャーク戦で、僅差ならが判定勝ちしていきなりランクイン。2戦目はランカーと対戦予定が相手が欠場し、ノーランカーの代役との対戦で、またも接戦となり三者29-28の僅差判定勝ち。3月の前戦では、ベテランでランキング9位のマット・シュネルに初のフィニッシュ勝利となるKO勝ち。とはいえ、試合後のマイクでは「トップ5と戦いたい」という主張で、今回のような特殊な事情がなければ、王座挑戦が回ってくることはなかっただろう。

オッズは大差でパントーハ…と思いきや、そこまでの差ではない。それでもタイトル挑戦したモレノ戦、初防衛のロイバル戦よりは評価が高いが。

絞め技での勝利が多いグラップラーと思っていたが、前戦のシュネル戦ではKOパンチを持っているところも見せたエルセグ。が、それは相手のシュネルが打たれ弱くなっているという理由もあったし、1戦目・2戦目の内容を見ると、ランキング相応の実力で、底が見えないという印象ではない。順当にパントーハが防衛か。

パントーハ一本勝ち。

セミでは引退したジョゼ・アルドが復帰。もともと体力的に限界を感じての引退ではなかった。バンタム級でマルロン・ヴェラ、ペドロ・ムニョス、ロブ・フォントに3連勝し、ドバリシビリに判定負けした時点での引退表明。勝てばタイトル再挑戦もある試合だったが、負けたことで実績を積み直すよりも、新たな舞台であるボクシングへ挑戦を行うことを選択しての引退だった。

ボクシングではここまでエキシビションで1勝、プロ公式戦では1勝1分けで、同じ元UFCジェレミー・スティーブンスには引き分けているが、本人が希望するフロイド・メイウェザーなどのビッグネームとの対戦は実現していない。

引退が早かったとはいえ、もう37歳。あくまで地元大会で、目玉カードなく困っていたUFCが出したオファーを受けただけの限定復帰なのか、本格的に復帰するのか。相手はランキング12位でUFC屈指のローキッカー・ジョナサン・マルチネス。現在6連勝中で、ここ3戦はローキックを武器に勝利。特に前戦はエイドリアン・ヤネスからインローで戦闘不能に追い込んでKO勝ちしている。ボクシングに専念していたアルドにとっては危険な相手。

マルチネス判定勝ちと予想。

第1試合開始は5日朝7時から。速報します。

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【辰吉丈一郎②】全盛期の衝撃的KO集 後編【ボクシング/格闘技】

今回はボクシング界のカリスマ 辰吉丈一郎選手のKO集後編をご紹介します。
ぜひ最後までお楽しみください。

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【検出された物質が判明】ライアンガルシアドーピング陽性!!激震!引退だな

ライアンガルシア ドーピング陽性 オスタリン 禁止薬物 
ライアンガルシアの次戦
ライアンガルシア計量オーバー 試合結果
ヘイニーvsライアンガルシア ライアンガルシアが試合をキャンセル?代役にアーノルドバルボサか!?DevinHaney RyanGarcía ArnoldBarboza Jr
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ルイス・ネリ来日
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アンダーカードに武居由樹vsジェーソンモロニー
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45 DREAM K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE FN22 アクバル・アブデュラエフ ウェイ・ルイ キック ジャン・リーポン ジョナサン・ハガティー ジョン・リネケル ハリル・アミール ビアンカ・バシリオ フー・ヤン ボクシング モーリス・アベビ リース・マクラーレン ルンピニー 武尊 澤田千優 秋元皓貴 野杁正明

【ONE FN22】王座奪回への一歩=元K-1王者ウェイ・ルイと対戦、秋元皓貴「相手をだますのが上手い」

【写真】既に髪も編み込まれており、試合モード(?)だった秋元(C)TAKUMI NAKAMURA

3日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN22で、秋元皓貴がウェイ・ルイと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年11月のペッタノン・ペットファーガス戦後、秋元はイヴォルブMMAのファイトチームが事実上解散となり帰国。イヴォルブMMA時代のコーチ=シアー・バハドゥルザダがジムを構えるアメリカに行く計画もあったが、現在は日本のPOWER OF DREAMを拠点に練習を続けている。

今年1月のONE日本大会への出場が計画されるも最終決定には至らず、ペッタノン戦以来、約1年6カ月ぶりの復帰戦となるが、対戦相手は新生K-1で活躍した中国のビッグネーム=ウェイ・ルイに決定。日本の立ち技格闘技ファン注目の一戦を控える秋元に話を訊いた。


――2022年11月のペッタノン・ペットファーガス戦以来、約1年5カ月ぶりの試合が決まりました。しかも対戦相手は新生K-1でライト級(62.5キロ)王者にもなったウェイ・ルイです。試合が決まった時の心境から聞かせてもらえますか。

「長く試合を待つ期間があったので、試合が決まったことは純粋にうれしかったです。それと同時にウェイ・ルイ選手は新生K-1でチャンピオンになって、他団体でも実績を残している負けの少ない選手なので、そこをどうやって攻略しよう?と考えていました。あれからしっかり準備もできたので、あとは試合を待つだけですね」

――1月のONE日本大会ではジョナサン・ハガティーとキックルールでのタイトルマッチが打診されたものの、ハガティーの負傷のため消滅。その後はジョン・リネケルとのミックスルールなどのオファーやキックボクシングルールのオファーもあったそうですが、最終的に試合決定までに至らなかったとお聞きしました。

「キックルールで試合をしたいという気持ちもありましたし、僕は試合が決まってから試合までの期間も大事だと思っているんですね。しっかり練習して準備をして、それでお客さんにいいものを見せる。だからMMAグローブで試合をするのであれば、そのための練習をしなければいけないし、ミックスルールで試合をするのであれば、ミックススルールのための練習をしなければいけない。そうやって“見せられる”ものを創ってからじゃないと試合はしたくないという考えです」

――前回秋元選手に取材した時はイヴォルブMMAのファイトチーム解散に伴い、新たな所属先を探している状況でした。当時はイヴォルブMMA時代の恩師=シアー・バハトゥルザダがいる米国に行くことも検討していましたが、最終的には日本のPOWER OF DREAMを練習の拠点にする選択をしました。

「色々と考えているなかで、日本人で強いなとか魅力があるなと思う選手を誰が育てたかを見ているなかでPODに興味を持ちました。武居(由樹)くんにしても江川(優生)くんにしても子供の頃からPODで作られた選手なので、自分もPODで練習させてもらいました」

――特に交流やつながりがあったわけではないのですか。

「はい。『練習させてもらえませんか?』とコンタクトを取って、練習させてもらうことになりました」

――秋元選手は色んなジムで練習をしてきたかと思いますが、PODの練習はいかがですか。

「キックのジムでは一番練習がハードだと思いますし、そのなかでみんな集中してやっていて、指導も的確なのでここを選んでよかったと思いました」

――PODと言えば脱落者が続出することでも有名な過酷な朝練でも有名ですが、秋元選手も朝練から参加されているのですか。

「もちろんです。シンガポール(イヴォルブMMA)でもジムワークと別にカーディオのトレーニングもやるんですけど、週に数回なんですよ。それを毎日やるわけなので………ハードですね(苦笑)」

――技術面についても聞かせてください。PODはボクシング色の強いジムだと思います。

「スタイル的にはボクシング寄りだなと思います。でも今まで自分が培ったものにPODの技術をミックスして指導してもらっているので、自分としてはすごくやりやすいです」

――新しいエッセンスが入ってくるイメージですか。

「はい。今までの自分にプラスして新しい技術を吸収できていると思います。キックボクサーとして年齢的には上の方かもしれませんが、僕は空手からキックに行って、色んなことを学んでいるので、完全に自分はこうだというスタイルがないんです。だから言われたものはすべて吸収するし、なんでもやる。そういう感じなので、PODの練習がしんどいから場所を変えようとは思わないですし、今ここで学べるものをしっかり学ぼうと思います」

――自分の中でも変化は感じていますか。

「はい。自分でも変わったと思っているので、それを本番で試合で出せれば、見ている方も僕の変化が分かると思います」

――対戦相手のウェイ・ルイ選手にはどのような印象を持っていますか。

「キックボクシングにおける手足の使い方がすごく上手くて、ステップワークも上手いですよ。左ストレートがグーン!と伸びてくるのが特徴的だと思います。その左ストレートに気を付けながら今までやってきた技を見せたいですね」

――秋元選手はONEでチュー・ジェンリャンと対戦していて、ウェイ・ルイは中国ではジェンリャンと並ぶスター選手です。

「そこまでしっかり試合を見ることはなかったですけど、K-1でチャンピオンになったことは知っていましたし、SNSで試合のダイジェストや練習動画を目にすることが多かったので、こういう選手がいるんだなということは知っていました」

――ウェイ・ルイは純粋にスピードが速いわけでもなく、パンチや蹴りもボクシングやキックとは違う独特なものがあるように見えます。秋元選手の見立てはいかがですか。

「僕もそう思いますね。ステップもそうですし、左ストレートを打つまでの動き。そこにつなげる動きや相手をだますのが上手いなと思います」

――今回ウェイ・ルイにもインタビューしたのですが「秋元選手はスピードがあって手数も多い。でもそれが弱点でもある。そこを突いて倒す」と発言していました。それを聞いてどう思いますか。

「確かにそうだと思います。僕はスピード・スタミナがあるから手数を出せて、それで前に前に出るスタイルです。そこで左ストレートをもらう隙もあると思うし、彼が言っていることは間違っていないと思いますよ」

――秋元選手は自分の戦い方も客観的に見えているのですね。

「はい。そのうえでいくつか倒すパターンは用意しているので、そのどれかで倒したいですね」

――今回は日本の立ち技ファンにとっても注目の試合ですが、そういう試合を戦うことをどう捉えていますか。

「注目してもらえることはうれしいですが、いつも通り、僕にとっては負けられない一戦であることは変わらないですし、これに勝って次につなげる=チャンピオンに返り咲くことしか考えていないです」

――この1年間は試合数が少なかった分、今年はどんどん試合をしたいですか。

「この試合ともう1~2試合やって、年内もしくは来年の早いタイミングでベルトに挑戦したいですね。年齢的にバンバン試合ができるわけではないので、タイトルにつながる意味がある相手とやりたいです」

――先日野杁正明選手のONE参戦が発表されました。野杁選手とは同世代、同じ愛知県出身でいう共通点もありますが、野杁選手のONE参戦をどう感じていますか。

「年齢的には野杁選手が一つ下で、ジュニア空手時代には何度も試合をしていて。同じトーナメントに出て僕が決勝まで勝ち上がると、逆ブロックから上がってくるのが野杁選手、ということがよくあったんですよ。キックでは団体が違ったので接点はなかったのですが、70キロの世界の強豪がONEに集まっていて、同じ階級で戦っている以上、野杁選手もいずれONEに来るだろうなと思っていました。僕自身、野杁選手がONEで戦うことは楽しみです」

――今年に入って武尊選手や野杁選手がONEに参戦し、ONEの立ち技がさらに注目される舞台となりました。そのONEで戦い続けている秋元選手はどんな試合をファンに見せたいですか。

「いつもそうなんですけど、毎回毎回成長を実感して練習していますし、見ている人たちに『秋元、変わったな』と思ってもらえる試合をしたいです。ずっと見てくれる人にはそういう試合をしたいし、初めて格闘技を見る人には『あの選手、他と違うな』と思わせるような試合をして、楽しんで見てもらいたいです」

■放送予定
5月4日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

■ ONE FC22対戦カード

<ONEムエタイ女子世界ストロー級選手間試合/3分5R>
[王者]スミラ・サンデル(スウェーデン)
[暫定王者] ナタリア・ディアチコワ(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アクバル・アブデュラエフ(キルギス)
ハリル・アミール(トルコ)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シンサムット・クリンミー(タイ)
ドミトリー・メンシコフ(ロシア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
モーリス・アベビ(スイス)
ジャン・リーポン(中国)

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ウェイ・ルイ(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
フー・ヤン(中国)

<キック・ライト級/3分3R>
ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)
ボグダン・シュマロフ(ブルガリア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
澤田千優(日本)
ノエル・グランジャン(タイ)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
トンプーン・PK・センチャイ(タイ)
ザガリア・ジャマリ(モロッコ)

<サブミッショングラップリング132ポンド契約/10分1R>
市川奈々美(日本)
ビアンカ・バシリオ(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ショーン・クリマコ(米国)
ホシュエ・クルス(メキシコ)

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AB MMA o RIZIN Road to UFC UFC キック キム・ギョンピョ スダリオ剛 スパイク・カーライル ブラジリアン柔術 ホベルト・サトシ・ソウザ ボクシング ライカ 上田幹雄 堀江圭功 宇佐美正パトリック 武田光司 鈴木千裕

【RIZIN】徳留一樹RIZIN復帰!宇佐美正パトリックと激突!

大いに盛り上がったRIZIN.46の直後ですが、もう既に次の話題。6月9日に代々木第一体育館で開催されるRIZIN.47の追加対戦カードが発表されました。
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【RIZINライト級(71.0kg)】
徳留一樹(パラエストラ八王子)
宇佐美正パトリック(Battle-Box)
鈴木千裕を無双状態に仕上げて今をときめく名伯楽となった塩田“GoZo”歩率いるパラエストラ八王子のトップ選手・徳留が3年ぶりに実戦復帰。前回ホベルト・サトシ・ソウザに三角絞めで敗れたのは2021年の話だったんですね。あれから3年の充電期間を経て現在の状態はどうなのか。全盛期の実力はライト級屈指だっただけに仕上がり具合が気になります。対する宇佐美はボクシング高校6冠の実績を持つストライカー。イケイケでヤンチャな成績はいかにもプロ向き。立ち技はめっぽう強いが、寝技になると弱さを露見しており、徳留のテイクダウンを凌ぐ事が出来るか。際の攻防が今から楽しみです。
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【RIZINライト級(71.0kg)】
スパイク・カーライル(米国/Kings MMA Anaheim / Treigning Lab)
キム・ギョンピョ(韓国/Redhorse MMA)
RIZINの常連となったカーライル。武田光司をフロントチョークで下した試合が印象的ですが、現在はホベルト・サトシ・ソウザ、堀江圭功に連敗中。生き残るためにはこれ以上の連敗は避けたい。しかし対戦相手は地味に強いキョンピョ。前戦ではイケイケだった宇佐美をテイクダウンするとバックチョークで一本勝ちしています。そればかりかROAD TO UFCではスプリットの判定負けを喫したものの準決勝に進出。さらに遡ると2017年には現在UFCライト級のトップランカーになったアルマン・ツアルキャンに惜敗するなど、ポテンシャルの高さは折り紙。ここでカーライルに勝てばタイトル戦線に浮上してくるのは間違いないでしょう。
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【RIZINヘビー級(120.0kg)】
上田幹雄(BRAVE)
シェミスラブ・コバルチェク(ポーランド/Koloseum Kuznia Formy Pulawy)
スダリオ剛にKO勝ちした事でヘビー級のトップファイターとしての期待が沸騰中の上田。極真空手出身にして全世界空手道選手権大会で優勝した実績も相まって最強幻想が生まれつつあります。そんな上田に用意された相手はポーランドのMMAイベントKSWの刺客コバルチェック。193cmという恵まれた体格にブラジリアン柔術、レスリング、ボクシング、キックボクシング、テコンドー、ムエタイを習ってきたオールラウンダーのようです。プロMMAでは3勝0敗と底が見えていないだけに、もしかするとRIZINで化ける可能性も十分。上田を慌てさせる事が出来るか。
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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FN22 アクバル・アブデュラエフ ウェイ・ルイ キック ジヒン・ラズワン ジャン・リーポン ノエル・グホンジョン ハム・ソヒ ハリル・アミール ビアンカ・バシリオ フー・ヤン ボクシング モーリス・アベビ リース・マクラーレン ルンピニー ヴィクトリア・ソウザ 松嶋こよみ 海外 澤田千優 秋元皓貴

【ONE FN22】本戦2戦目、グホンジョン戦1カ月前に澤田千優が話していたこと「油断せず、フィニッシュ」

【写真】収録は3週間前、澤田の打撃は伸びしろばかりだが、その伸びが期待される打撃を使うことが絶対でないのがMMAの面白さ(C)SHOJIRO KAMEIKE

3日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN22で、澤田千優がノエル・グホンジョンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

今年に入りONE本戦契約を得た澤田は、3月にONEアトム級5位のジヒン・ラズワンを判定で下した。前日計量をクリアできず、ハイドレーションテストもクリアできなかったなかで迎えたラズワン戦。澤田以上に体重をオーバーしていたラズワンに勝利した澤田は、その戦いの中で何を得たのか。改めてラズワン戦を振り返るとともに、グホンジョン対策も語ってくれた。


――1カ月前の試合になりますが(※取材は4月8日に行われた)、ラズワン戦の勝利おめでとうございます。

「ありがとうございます!」

――ONE出場は約1年振り、本戦契約の初戦となりました。改めて感想を教えてください。

「当然のことではありますが、ラズワン選手は今まで戦ってきた相手よりもパワーがありましたし、レベルも高かったです。これからもONEでレベルの高い相手と戦えることはワクワクしています。ランク5位のラズワン選手があれだけ強いのであれば、その上にいるハム・ソヒ選手やチャンピオンのスタンプ選手は、もっともっと高いレベルにいる。私もそのレベルの選手になれるように頑張らなきゃ、って思いました」

――勝利は勝利ですが、試合前の計量とハイドレーションテストはクリアできませんでした。どのような状況だったのでしょうか。

「やはりハイドレーションテストで難しい面はありました。今回の要因としては、提出の際に尿が出なかったことです。体重は予備計量でクリアしているかどうかは分かりますよね。でもハイドレーションテストの尿は……数値的なものは分からないので、クリアできるものかどうか色で判断していたんです。『今のは濃かったかなぁ』と考えたりしていると――」

――結果、提出のタイミングで尿が出なくなってしまったと。澤田選手がそのような状態にあるなか、ラズワンはハイドレーションテストをクリアしたものの、体重は2キロオーバーでした。

「相手のほうが先に計量を終えていて、ハイドレーションテストはクリアしていたから、体重を落とすのは諦めたのか……。私はクリアするために3時間ぐらい計量会場にいたのですが、ラズワン選手はもう戻ってきませんでした。

ただ、私も計量オーバーしているので、試合を拒否することはできなかったです。どちらもオーバーしているから平等である、という捉え方でした。さらにONEのルールではハイドレーションテストが優先されるので、あとはキャッチウェイトで戦うしかなくて」

――計量オーバー、ハイドレーションテストの失敗は試合に影響を及ぼしましたか。

「コンディションも良く、作戦を変えることはなかったです。ただメンタル面については……。小さい頃から体重に関してはシビアに考えていて、今回は『やってはいけないことをやってしまった』と考えました」

――……。

「でもセコンドの良太郎さんや松嶋こよみさんから『ここで泣いていても仕方ない。あとは勝つしかない。勝って状況を変えよう』と言われて、気持ちを切り替えることができました」

――確かに試合が成立すれば、あとは戦うしかありません。その点は海外の選手はハッキリしているように思います。

「あぁ、そうですよね。『何が悪いの?』というぐらいの感じの選手もいますし」

――試合では1Rに攻め急いでいる印象を受けました。それは計量オーバーが何か関係あったのでしょうか。

「計量オーバー云々ではなく、私の場合はよくあることなんですよね。もちろん良いことではないですけど(苦笑)。突っ込みすぎちゃったり、良いポジションを取りたいという気持ちが出すぎて、体が前のめりになってしまう。結果、三角に入られたりとか。

でも視野が狭くなることはなく、セコンドの声も全て聞くことはできていました。だから自分の中では冷静に戦うことはできていたんです。2R、3Rと進むにつれて落ち着きは出てきたと思います。でも視ている側からすれば、ヒヤヒヤしてしまう内容になりましたよね」

――2Rから何か変わったというのは、1R終了後のインターバルでセコンドからどのような声を掛けられたのでしょうか。

「まずスタンドの攻防は悪くない。だから安心して相手の動きを見ながら、ミットで練習したとおりにフェイントをかけて、タイミングが合えばテイクダウンに行け――という指示でした。そう言われて『いつも練習でやっていることが通用する相手なんだ』と思うことができて、私もいつもどおりの試合運びができたのかなって思います」

――ラズワンの打撃をかわしたり、相手に打撃を出させないようにしてテイクダウンに入る。それがチーム・アカツキのミット練習でやってきたことの成果だったのでしょうか。

「その成果が出た――と言っていいのでしょうか。あの試合内容であれば」

――そう言える試合内容だったと思います。

「ありがとうございます。しっかりとスタンドの攻防をしつつ、自分の良いところを出せたのは良かったですね。それが1Rだけでなく2R、3Rも続けることができましたし」

――一方で、ONE本戦契約の初戦として一本勝ちできず悔しいのか。あるいは勝つことができてホッとしているのか、どちらでしょうか。

「フィニッシュはしたかったです。でも相手のレベルが高いことは分かっていたし、まずは勝たないといけないっていう気持ちのほうが大きくて。もちろんフィニッシュして、目立つ試合をしなきゃいけなかったとは思いますが、まずは勝てたこと――しかも完封できたので良かったとは思っています。ファイターとしては完封したうえでフィニッシュすると、高望みしないといけないんでしょうけど(苦笑)。ただ、何より勝てて安心しました」

――前回の試合から2カ月のスパンでオファーが来たということは、ONEから評価してもらえているとのではないでしょうか。

「評価してもらえていると嬉しいです。特に前回はランキングに入っている選手に勝ったので、『サワダってどんな選手なんだ!?』と気になってくれているんじゃないかという手応えもあります。ラズワン戦の直後に、会場の廊下でマッチメイカーの方とすれ違って。その時に『おめでとう! またすぐ試合できるかい?』と訊かれたんです」

――おぉっ!? それは凄いですね。

「その時点では即答できなかったんですけど、帰国してからONEジャパン経由で正式なオファーが届いて、今回の試合が決まりました。やっぱり勝っただけじゃなく、すぐ次のオファーが来たことも安心できた理由でしたね」

――ラズワン戦と同日にグホンジョンはヴィクトリア・ソウザに判定勝ちを収めています。ONEとしても同日に同じ階級の試合で勝った者同士の試合は組みやすかったでしょうね。

「そのほうが選手側もそうですし、観ている人にとっても分かりやすいですよね。次の試合が想定しやすくて」

――ご自身の試合前に、グホンジョンに対して「勝てば次はこの選手かなぁ」と意識しましたか。

「絶対にこの選手と対戦するだろうとは思っていなかったです。でも体の大きさや動きも近い部分があって。控室も同じだったのでグホンジョン選手を見ながら『やっぱりラズワン選手は大きいなぁ』と考えていました(笑)」

――アハハハ。確かに澤田選手、グホンジョン、そしてソウザはフレームも近かったですね。ただただラズワンがONEアトム級の中では大きすぎるという。

「グホンジョン選手の試合を視て、MMAファイターとして全てできるというよりは柔道ベースで腰が重く、一発一発のパンチに体重が乗っていると思いました。一発もらったら危ないなという印象です。足さばきや組みついた時の投げも無意識でやっているように感じますね。あとはスイッチせずに自分の構えを貫きながら前に出てくるタイプなので、そこは警戒しつつ、私も相手の得意な部分に付き合わず戦いたいです」

――グホンジョンの特徴として相手がテイクダウンに来た際、自身がどんな体勢でもカウンターで投げてきます。今まであのようなタイプはいなかったのではないですか。

「今までは相手が投げのムーブに入ったとしても、その前に私が組みきっているからテイクダウンできていました。グホンジョン選手は投げの体勢に入るまでのスピードが速いので、警戒しないといけないですね。特に相手が投げの体勢に入れないよう、私から動いていきたいです。

あと、たとえば私の体が浮いてしまっていると、相手は投げやすくなってしまうじゃないですか。そこは気をつけて丁寧に倒していきたい。それとMMAなので、相手の意識を投げ以外に散らすことができるような打撃を出していきます」

――なるほど。では最後に、次のグホンジョン戦への意気込みをお願いします。

「2戦目で、まだまだ世界に強い人はたくさんいます。油断せず、フィニッシュして『この選手の試合を見たい』という勝ち方をして日本に帰ってきたいです」

■放送予定
5月4日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

■ ONE22対戦カード

<ONEムエタイ女子世界ストロー級選手間試合/3分5R>
[王者]スミラ・サンデル(スウェーデン)
[暫定王者] ナタリア・ディアチコワ(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アクバル・アブデュラエフ(キルギス)
ハリル・アミール(トルコ)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シンサムット・クリンミー(タイ)
ドミトリー・メンシコフ(ロシア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
モーリス・アベビ(スイス)
ジャン・リーポン(中国)

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ウェイ・ルイ(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
フー・ヤン(中国)

<キック・ライト級/3分3R>
ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)
ボグダン・シュマロフ(ブルガリア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
澤田千優(日本)
ノエル・グホンジョン(フランス)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
トンプーンPK・センチャイ(タイ)
ザガリア・ジャマリ(モロッコ)

<サブミッショングラップリング132ポンド契約/10分1R>
市川奈々美(日本)
ビアンカ・バシリオ(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ショーン・クリマコ(米国)
ホシュエ・クルス(メキシコ)

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【RIZIN】日本初上陸 ベアナックルルールをどう見るか?


昨日開催されたRIZIN.46の中で前半戦のハイライトと言っても過言ではないのが篠塚辰樹(MASTER BRIDGE/剛毅會)のベアナックルルールの試合でしょう。バンテージを巻いただけの素手で行うボクシングマッチ。プロの格闘家が素手で顔面を殴ったらどうなるのか。見てはいけないとわかっていても見てみたい。見てはいけないものほど見たい。そんな人間のあくなき好奇心を象徴するかのように、篠塚の試合直前から会場は異様な盛り上がりを見せました。行った事はないですが、闘牛場とか、昔の闘技場とか、こんな感じだったんだろうなと。

いざ試合が始まると篠塚の鋭いジャブがマルティネスの顔面を捕えて攻勢。最後は左ジャブから右フックをクリーンヒットさせるとマルティネスはダウン。起きあがろうとするも、立ち上がるまでには至らず、篠塚のKO勝ちで幕を閉じました。

私が観戦したスタンド席からは素手の威力をいまいち感じにくかったのですが、そのダメージを目の当たりにしたのはバックステージでの映像。インタビューに答えた篠塚は「ハンパじゃなくスリリングで楽しかった。鼻を折った感触があった」「ヤバいですね、めり込んだみたいな。痛そうって」と語っていたのが印象的。百戦錬磨のキックのプロが「ヤバい」というからホンモノなのでしょう。「鼻を折った感覚」とか「めり込んだ」というワードが素手の威力を物語っています。

そして敗れたマルティネスが試合後にドクターから診察を受ける姿もまた戦慄。口の中が切れてるのか、触診で浮かべる苦悶の表情は見ているこっちも痛くなってきました。

このようにRIZINファンに鮮烈なインパクトを残したベアナックルファイト。会場の盛り上がりを考えても、K-1から流入してきたキックボクサーの有効活用という点からも、今後もRIZINで行われる可能性は十分にあるでしょう。個人的にもあの殺伐としたゾクゾクする雰囲気をまた味わってみたい気持ちはあります。

でも、ちょっと危険というか不安がつきまとうのもまた正直な感想。アメリカで合法化が進んでいるとはいえ、素手で殴り合うのは日本だと暴力的だと考える風潮はあります。それにこの刺激に触発されて、もっと過激なルールに発展したり、それで大きな事故が起きようものなら、RIZINや日本の格闘技シーンに大きなダメージを与えるのは間違いありません。

ここ最近のRIZINの勢いは凄まじく、RIZIN.46も神興業と呼ぶに相応しい充実した内容でした。それだけに、いい時にこそ足下をすくわれないように兜の緒を締めていけたらなと。絶頂期で消滅したPRIDEの悪夢を知るオールドファンとしてはどうしてもブレーキを踏みたくなるわけです。
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【速報】井上尚弥がまさかの発表!!!ボクシングファンもこれにはブチギレか…「ファンを喜ばせるいいカードだが…前半で決着がつくだろう」

【井上尚弥】井上尚弥は日本のプロボクサーです。🔥🔥🔥

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【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:3月 ピョートル・ヤン×ソン・ヤドン「ヤンの打撃は僕の理想形」

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。
Text by Takumi Nakamura

大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は水垣偉弥氏が選んだ2024年3月の一番──3月9日に行われたUFC299のピョートル・ヤン×ソン・ヤドンについて、担当・中村の「深夜2:00はギリギリ4月30日!」という言い訳と共に語らおう。


――今回ピョートル・ヤンとソン・ヤドンの試合をピックアップしていただきました。僕も試合映像を見直したのですが、改めてものすごい試合だなと思いました。

「この試合を選んだ理由は、純粋に見ていて面白かったから、というところですね。同じ大会のメインイベントでショーン・オマリーとマルロン・ヴェラのバンタム級タイトルマッチが行われて、僕も現役時代はバンタム級だったし、そこかなとも思ったんですよ。これは多分好みだと思うんですけど……僕の趣味嗜好として、ヤン×ヤドンの方が好きだったので、こちらをセレクトしました」

――僕も水垣さんの意見と同意見で、これはちょっと語弊がある言い方かもしれないのですが、オマリー×ヴェラのような試合展開だったら、立ち技の試合でもよくない?と思ってしまうんです。

「若干それもあります。MMAの組み合わせ・マッチアップとして、あの2人だったらああいう試合になるのは分かるんですけど、MMAとして見たときにどちらが面白いかというと、僕の好みはヤン×ヤドンですね」

――全局面で打撃と寝技があったという意味では、ヤン×ヤドンはいいMMAが見れましたよね。この試合では両選手の打撃とレスリングのミックス具合が素晴らしいなと思いました。

「僕のイメージとしてはヤドンがタックルで仕掛ける展開はあまり想像してなかったんですよね。なのでヤドンが先手でタックルでテイクダウンゲームに行ったところがまず一つ、驚いたところでしたね。それが逆に試合を面白くしたなと思いますし、本当に良い作戦を立ててきた気がします」

――完全に決まらなかったとは言え、ヤドンの相手の足を触る動きだったり、あれでヤンの打撃も含めて後手に回らせたのは、チームの作戦と戦術がさすがだなと。

「あれは上手かったですね。ただヤンもスロースターターという言い方とは違うんですけど、完全に相手を見切るまで仕掛けないタイプだと思うんです。基本的に1Rは様子を見て、2Rからギアを上げていくみたいな。5Rが多い選手だったんですけど、3Rでも結構それをやるんですよね。そうすると見ていてドキドキするんです、1Rを失っちゃうわけだから。今回もヤンは先手を取られて、しかもテイクダウンゲームで取られた。打撃を見切ったか見切っていないか分からない状態で2Rを迎えたので『ヤンはこのままいっちゃて大丈夫?』と思ったことも、この試合を面白く見ることができた要因の一つかなと思います」

――試合全体としても後半に勝負のポイントがきたし、2R・3Rはいずれもラウンド後半に山が来ましたね。

「なんだかんだ2Rと3Rはヤンがテイクダウンしてトップポジションでラウンドを終えてるんですよね。それはもうやっぱり強いなと。試合としては接戦に見えたと思うんですけど、僕は見た目以上に実力の差があるのかなと感じた一戦でもありました。あの2・3Rを見ると、やっぱりヤンが一枚上手だなと。ヤンがラウンド終盤で上を取って、あのままキープするだけだったらそんなに印象に残らないんですけど、やりたいことをやってラウンドを終えるところも、ジャッジへの見せ方としてヤンは上手いですよね」

――ヤドンとしてはあれがあったから負けたという敗因ではなく、自分をもう一度作り直す必要がある敗戦だったかもしれません。

「きっとヤドンの作戦は上手くいっていたし、3Rマッチで自分がやるべきことはやったと思うんです。それでもヤンの地力が上で一歩上回った試合で、ヤドンとしては当たりを引いたけど、結局勝ちきれなかったという印象を受けました」

――僕自身、ライター活動に復帰してMMAの試合を多く見るようになりましたが、2人とも「ここでテイクダウンに行くの?」と思うようなタイミングでテイクダウンに行きますよね。

「そうなんです。ヤンが2Rに決めたテイクダウンは本当に見ていて気持ちよかったですよね」

――僕も「どうやってテイクダウンに入ったんだ?」と思って何度もそのシーンを見返しました(笑)。

「3Rにもう一度同じようなタイミングでテイクダウンに入ろうとして、あれは失敗に終わったのか、自分から寝転んで足関節を狙ったじゃないですか。どこまで狙っていたのか分からないけど、あの動きは面白かったし、あれにとっさに反応するヤドンもすごかったです」

――ヤドンに関してはアジア人でああいう試合をできる選手が出てきたことも驚きです。

「もともとヤドンは回転系や足技が売りの打撃系かなというところから、アルファメールで練習を重ねて、パンチもどんどん上手くなったし、タックルを仕掛けることも出来るようになって進化していましたよね」

――そのヤドンを地力で上回るわけですから、ヤンはどれだけ強いんだという。

「ヤンの打撃を見ていると、あれが僕のMMAにおける理想形に近いんですよ。タックルが切れて、スイッチして足をとらせないようにも出来て、パンチ・蹴り・ヒザ・ヒジ…全部使える。それでテイクダウンもできてパウンドも強いタイプなんで、僕の中での理想のMMAファイターですよね。僕は個人的にレスラーが好きだし、レスラーが強いと思っているんです。僕のようにレスラーではなく、レスラーたちと戦ってきた身としては、ヤンのようなスタイルができれば、VSレスラーに対して、もう少し良い結果が出せたのかなと思いますね。僕の話をすると、僕はレスリングに対してレスリングを頑張って何とかするという選択をして、本物のレスラーには苦戦を強いられたんです。そういう意味でも、何が正解かは分かりませんが、ヤンのスタイルは答えの一つではあるかなと思います」

――水垣さんがおっしゃるように打撃におけるプレッシャーのかけ方、出している技の数、絶妙にテイクダウンを意識した打ち方……ヤンはMMAにおける組みに対応する打撃を見せています。

「しかもボクシングだけにならずに蹴りも出せるのがいいと思いますね。タックルの切り方も、普通に切るのはもちろん、足を触られてもそこからが強いんです。シングルレッグは取られてもダブルレッグには入らせない。片足を触られてからの逃げ方も上手い。あのテイクダウンディフェンス能力の高さもヤンの武器です。でもそのヤンから1Rにテイクダウンをとっているわけだから、ヤドンのレスリング力も相当高いですよね……どっちもすごい(笑)!」

――この2人の話は止まりませんね(笑)。

「水垣的ランキングで言うと、チャンピオンはオマリーだけど、実力という意味ではヤンがNo.1だと思うんですよ。オマリーとヤンの試合も正直僕はヤンが勝ったと思いました。ただメラブ(・ドバリシビリ)はヤンに5Rで勝ってるんですよね? しかも5Rで」

――そうですね。しかもジャッジ3名とも50-45でメラブを支持した試合です。

「だからヤンとの相性という意味では、メラブは抜群に強いですね。僕的にはテイクダウンゲームを仕掛けてくる相手に対してヤンの戦い方は理想形ではあるんですけど、メラブくらいテイクダウン能力が突き抜けるとやられちゃうんだもんなぁ」

――今名前が挙がったオマリー、メラブ、ヤンで言うと、MMA的にお手本にすべき選手はヤンだと思うんですよ。オマリーとメラブは練習して到達できる動きをしていないというか。

「そうなんですよ。その3人がいて、どの選手を目指すべきかというと僕もヤンだと思うんですよね。オマリーを目指そうと思っても生まれ持った手足の長さがないと真似できないし、メラブの動きはもはや超人的じゃないですか。そうすると、凡人の我々が目指すところ、もちろんあそこまで完成度を高くすることも、ものすごく大変で才能も必要だと思うんですけど、それでも誰を目指すべきかというと僕はヤンだと思います。そういう選手がオマリーやメラブのような相手に勝つと、何かちょっと僕らにも希望が持てますよね」

――どのスポーツにも他人が真似できないスーパースターがいる一方、教材として参考になる選手がいる。MMAでもそういう見方で選手や試合を見るのも面白いですよね。

「そうだと思いますね。きっと若い子や格闘技を始めてすぐの人たちはオマリーを目指しがちですが、あのスタイルは持って生まれたものが必要だということに気づくことが第一歩だと思います。オマリーのスタイルは誰でも出来るものじゃないぞと(笑)」

――冒頭にもあったようにオマリーがベルトを防衛した大会で水垣さんがヤン×ヤドンをセレクトしたことに意味があると思いました。

「僕もオマリー×メランありきで考えたんですけど、ちょっと方向転換して僕目線のチョイスにさせてもらいました!」

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