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MMA UFC   エイドリアン・ヤネス クリス・モウティーニョ ショーン・オマリー トレヴィン・ジョーンズ

『UFC 264』でショーン・オマリーにボコボコにされたクリス・モウティーニョが10.23『UFC Fight Night』でアーロン・フィリップスと対戦


 UFCが10月23日に開催するFight Nightシリーズでアーロン・フィリップス vs. クリス・モウティーニョのバンタム級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 フィリップスは昨年7月の『UFC on ESPN 13: Kattar vs. Ige』で行われたUFC復帰初戦でジャック・ショアに2Rリアネイキッドチョークで敗れて以来1年3ヶ月ぶりの試合。『UFC Fight Night 181: Hall vs. Silva』でエイドリアン・ヤネスと、『UFC on ESPN 27: Sandhagen vs. Dillashaw』でトレヴィン・ジョーンズと対戦予定でしたが共に欠場していました。

 モウティーニョは『UFC 264: Poirier vs. McGregor 3』でショーン・オマリーに3R TKO負けして以来の試合。オマリーと対戦予定だったルイス・スモルカの負傷欠場によりショートノーティスでのUFCデビュー戦となりましたが、歴代4位になる3ラウンド4分33秒の間に効果的な打撃を230発も浴びて敗れています。続きを読む・・・
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MMA UFC UFC ESPN29 ショーン・オマリー ブライアン・ケレハー

【UFC ESPN29】ケレハーがダブルレッグ、クローズドのピラルテを破りショーン・オマリーを指定

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ケレハー(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ドミンゴ・ピラルテ(米国)

いきなり左ハイを狙ったピラルテだが、ケレハーは続くローを捌いてダブルレッグでテイクダウンを決める。即パスしたケレハーは、クローズドに戻されるとここから殴り始める。ピラルテの下から掌底を気にせず、ケレハーがエルボーを落とす。ピラルテにハイガードを取らせず、抑えてヒジを入れるケレハーが腕十字狙いで足が開くと、起き上って勢いのあるパンチを打っていく。

足を捌きつつ殴るケレハーに対し、ピラルテはクローズドに戻す。ガードが開くと鉄槌、パンチと重いパンチを入れたケレハーは、カカト落としをボディに決める。スクランブルに持ち込めないピラルテはクローズドでエルボーを被弾し、ボディと顔面のコンビに苦しめられた。

2R、左ハイを初回と同じように見せたピラルテだが、ケレハーがここもディジャブのようにダブルレッグでテイクダウンを決める。5分前と同じようにクローズドのピラルテ、このままだと挽回できないがクローズドを続ける。ハイガードを察知して防ぐケレハーは、それ以上動かないピラルテを相手に無理はしない。

ボディを殴り、顔面にヒジを落としたカレハーは残り2分を切ると、これが合図のようにパスを決める。マウント狙いに体を捻って立ち上がったピラルテをギロチンで捕えたケレハーだが、ピラルテが頭を抜いてスクランブルでダブルへ。ケレハーは2度目のギロチンも極めきれず、下にされるとピラルテは右足を抜いて鋭い右エルボーを落とし、肩固めを狙う。ここは防いだケレハーが、腹ばいになりシングルレッグでリバーサルに成功する。下から殴るピラルテ、ケレハーもパンチを纏めリードを広げた。

最終回、左ハイをガードしたケレハーがダブルレッグで肩に担ぎ、宙を回すように背中から落とす。ここでクローズドでなくスクランブルを選択したピラルテは、バックに回られそうになると引き込んでクローズを取らされる。ピラルテは勝利にはフィニッシュしかないが、ガードを開くことなく時間が過ぎる。

命綱のようにケレハーの右手組首を掴むピラルテ。頭をつけて腕を自由にしたケレハーが、右を連打する。ガードで上体を起こしたケレハーのパウンドに、最後までピラルテはガードを取り続け時間となった。結果は当然のようにケレハーがフルマークの判定勝ち、「ストレングスの違いで、イージーにコントロールできた。誰もが好む試合じゃないけど、スマートに戦ったんだ。次、12月6日NYでショーン・オマリーと戦いたい。ランクが上の相手と試合がしたいんだろう」と話した。


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Bu et Sports de combat MMA UFC エイドリアン・ヤネス キック ショーン・オマリー ボクシング ランディ・コスタ 剛毅會 岩﨑達也 武術空手

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。ヤネス✖コスタ「1周回って40年前の技術が」

【写真】初回に全くハイキックが見えていなかったヤネスが、2Rに逆転KO勝ち。ここから見えてくる事象とは (C)Zuffa/UFC

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見たエイドリアン・ヤネス✖ランディ・コスタとは?!


──エイドリアン・ヤネス✖ランディ・コスタ、これも不思議な試合でした。

「なんで、急にコスタはやられたんですか?」

──いや、それを尋ねるためにこの試合をピックアップさせていただいたわけで(笑)。

「あぁ、そうですよね(笑)」

──いずれにせよ、ヤネスがあれだけ初回にハイキックの連打に晒されて危ないシーンがあるとは思いもしていなかったです。試合前のインタビューで『無駄打ちはしない』、『僕の動きには全て答がある。勢いで攻める選手は、その逆にしてやられることもある』と言っていたのですが……。

「その割にはハイキックをボンボン貰ってしまったということですね。あのコスタという選手は空手なんですかね」

──そうなのかもしれないですが、UFCで戦う以前の映像をチェックするとあれほど蹴りを使ってはいなかったです。

「アデミールって呼びたくなりますよね。あれだけ蹴っていると(笑)。ただ、MMAをやるうえで空手のような蹴りを使うようになったということも考えられますね。これはショーン・オマリーとモウティーニョの試合に通じているのですが、受け返しや捌きがまるで出来ていない。

今のボクシングの距離でないところでボクシングのパンチを使う打撃戦に蹴りという要素が加わってくると、フルコンタクト空手で見られた……MMAでは使えないだろうと思われていた技術がまるでないんです。

ヤネスがそれができていれば、あのハイキックは1発も貰わないものです。でも、ヤネスはボクシングが軸となった打撃の練習しかしていないのでしょうね。構えも大きなボクシンググローブをつけた構えで、蹴りがある競技の構えではなかったです。あれでは後ろ回し蹴り、下からの上段前蹴りも見ないです。

大きなグローブをつけたパンチに対する受け返しなんだと思います。彼がやってきていることは。でもコスタには蹴りがあった。そしてグローブもMMAグローブで小さい。素手やMMAグローブの打撃と、ボクシンググローブでは打撃はもう別物じゃないですか」

──ハイ。

「素手やMMAグローブだと、この方が良いという構えや受け方は存在しています。ただし、この受け返しや捌きに関しては武術的観点から見ると、私は真っ向から反対する立場を取っています」

──武術には攻防は必要ないからでしょうか。

「そうです。武術に攻防はあってはいけないです。だいたい受け返していると、入れない。私の考える究極の武術は受け返しでも、カウンターでもなく『入って』いくことです。それは居ついていたらできたい。受け返し、カウンターは居着いた行為でありそれは武術にはならない。ですが、この結論は受け返しをやってきた人間がある時を境に『これではダメだ、入れない』と思うようになった結果ですね。

受けも返しも、捌きも相手が攻撃することを合意している状態、つまり居着いた状態にあります。武術とは相手に攻撃させない、いわば相手だけ居つかせた状態にすることが一つの到達点ですから受け返し、捌きは否定しているんです。

それでも──入れない選手が、そこを使えないと『負けろ』と言っているようなもの。そんなバカな話はない。試合は武術なんて使えなくても、勝てば良いので。そうなった時に私にとっては原点も原点、40年前に習った技術を北米の最高峰で戦っている有望格が全く知らないことが分かりました。

ミドルを蹴って来られたら、こうやって受けて返します。後ろ回し蹴りを蹴ってきたら、こちら側にズレますよ──とか。ハイキックはこうやって防御しますよということが分かっていないんだなって。これがボクシンググローブをつけたキックなら、また話が違ってきます。

ただ素手やMMAグローブのような裸拳に近い状態で構えた時に一番有効な受け方、返し方、そして捌き方という技術が、ちょうどピッタリと今のMMAで使えるというのが、ホントに驚かされました」

──MMAに受け返し、捌きが必要だというのは、実はMMAが進化してきたから、それらが必要になったのではないかと……。

「その通りです。受け返しをやらなくても、蹴りの攻防で勝てていたのが、そこを身につけていないと勝てなくなってきた。あっ、でも私がここで言っている受け返しや捌きは、今のフルコンで見られるモノではないです。70年代、80年代のフルコンで見られた技術です」

──つまり当時の極真空手は、ルールでは禁じられていても顔面殴打があったらどうなるのかを考慮して戦っていたから、今のMMAで使えるということですか。

「そうです。それが90年代になって、ルールで禁じられたモノを考慮するよりも、このルールで勝たないとしょうがねぇだろうという風潮になり、顔面パンチがあればということは無視された技術が発展していったのです。

そうなる以前、『顔面パンチがあれば、こうだよな』とかやってきた技術体系が、今になってMMAに生きる。それがあれば勝てるとは言わないですけど、使えるということなんです。巡り巡って、1周回ったということなのでしょうね」

──ただし、ハイへの受け返しができていないヤネスが逆転勝ちを収めした。なぜ、コスタはあのまま攻勢を維持できなかったのか。

「マネージメントができていないことはあるでしょうね。何もハイが当たっているからって、ハイばかり蹴る必要はないです。完全にヤネスの意識はハイキックにいっているのだからミドルでもローでもいくらでも当たるのに。それを手っ取り早く頭を蹴って終わらせようとしてしまったのか。結果、粘られてしまって心が折れたのか。

1Rの終盤にはもうコスタの質量は落ちました。足が上がらなくなっていて。そういうところをヤネスは見えているじゃないでしょうか。技術的にはヤネスはハイを捌くことはできていない。できていれば、すぐに倒せていたでしょうね。それでも、あの状態で勝負をモノにしてしまうのは──彼は勝負の本質を理解しているのかもしれないです。技術云々でないところで、『こんな蹴りは、すぐに使えなくなる』ということが分かっている。

彼はコスタと違って、マネージメントができている。そして倒せる。倒すのもマネージメントの一つの形ですから。倒そうとしたところで、倒されることはいくらでもある。それが分かっているのでしょう。ヤネスというファイターは、上にいっても勝てる選手になる可能性を持っています。試合のなかで起きたことへの処理能力を兼ね備えている。優秀なアスリートなんです」

──ハイキックが見えていなくても?

「ハイキックが受けられないのは、一つの要素です。彼がこのままで良いと思うなら、そのままやれば良いですし。でも腕前は、挙げた方が良い。そうすれば、もっと安定した戦い方ができるはず。それがまだできていなくても、結果的に勝った。ヤネスは上にいっても、トップの人間が戦い方を切り替えてくることを理解して戦えるでしょう。勝負どころを逃さない……そんなヤネスも15位に入っていない。UFCというのは、つくづく強くて当たり前の世界なんですね」

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Bu et Sports de combat UFC クリス・モウティーニョ ショーン・オマリー ブログ 剛毅會 岩﨑達也 武術空手

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。オマリー✖モウティーニョ「オマリーの穴」

【写真】非の打ち所がない勝利に見えたのだが…… (C)Zuffa/UFC

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見たショーン・オマリー✖クリス・モウティーニョとは?!


──注目のショーン・オマリーが、異様にタフなクリス・モウティーニョをなかなか倒せずとも、圧倒して最後は3RにTKO勝ちを収めました。

「MMAグローブをつけたキックボクシングになっていました。オマリーが下がり、モウティーニョが追いかける展開でした。間は常に下がった方が有利になります。ここで話してくるなかで追っている方の質量が高かったのは、私が覚えている限りタン・リーに負けたときのマーチン・ウェンに続き、このモウティーニョが2人目です。

なぜモウティーニョは質量が高いか、パンチを出さないからなんです。殴るため、蹴るためじゃなくて、ただ前に出ているから質量が高い。殺傷能力が高いと、オマリーが逃げて下がっていることになるので、出ている方の間になります。でもモウティーニョは何もしない。ただ前に出て、オマリーは下がって打っている。けど質量はモウティーニョが高いという変わった試合でした。

と同時に、あの何もしないで前に出ている状態だとモウティーニョは、オマリーのパンチが見えていたはずです。見えている打撃は、見えない打撃と比較すると我慢できます。

見えている打撃は1トンまで耐えることができても、見えない打撃はグラムでやられると言われています。だから、後ろから殴るパンチはそれだけ危険だということです。ここでいう『見えない』というのは視覚だけでなく、反応できないということが含まれています。ハンドスピードの速さだけを言っているのではなく、腹だと腹筋を締めることができない、顔面パンチへの反射ができていない。

それが見えていないということで、モウティーニョはきっと見えていたと思います。ただし、それを顔面に受けてやる人は初めて見ました(笑)。オマリーはそこで消耗してしまっていました。いわゆる打ち疲れです。試合後の息の粗さもマラソンの後のようでした。まぁモウティーニョも全く何もしないということではないので、オマリーはもう少しタイミングを考えて打つ必要があったかと。策はなかったのか──簡単にいうと、カウンターは取れなかったのかということですね」

──あれだけパンチを当てても、パンチは良くなかったと?

「モウティーニョの根性、打たれ強さが着目されがちですが、オマリーのパンチは良くなかったです」

──あれだけ当てているのに、ですか。

「モウティーニョが本当に手を出さないということもありましたが、オマリーはサークリングが悪いです。言ってみれば正面はサンチン、横だとナイファンチなのですが、彼のサイドステップから回る動きは非常に良くなかった。だからモウティーニョも追うことができました。

ここまで素晴らしい勝ち方をしてきたオマリーですが、前に出続けてくる相手に対して穴があることを露呈しましたね。この場合は互いに打ち合いになっても、自分が前に出ることが必要になってきます。モウティーニョはガードが、もの凄く悪くて前に出るだけなので、オマリーも前に出て打ち合いに持ち込めばカウンターも当たっていたはずです。

こういうと何ですが、米国のMMAファイターは殴れて、蹴ることができるのに、その上下のバンラスを非常に悪い。オランダ、ブラジル、タイの選手と比べると上下のバランスはとても悪いです。MMAなのに使うパンチが、一般的──普通のボクシングのようになっていて。

結果、MMAグローブをつけたキックボクシングをしているけど、距離はキックボクシングではない。組んでも切られるから組まないということが根本にはありますが、現状MMAはボクシングをしない距離、離れていてお互い核心に触れないでパンチと蹴りを出し合うことが主流になっています。

だからこそ、組みに対応できているのか。そこは本当に研究しないといけないです。ボクシングやキックができて、あの距離にいるのか。寝技ができるのに、寝技にいかないのと同じで」

──それでもショーン・オマリーは倒しています。

「そこは彼はずっと倒すつもりで戦っているというのはあるかと思います。どんな相手でもそうなのでしょう。オマリーが弱いわけじゃないし、素晴らしく強いです。でも、彼を倒す策がないわけでないことが、今回の試合で見えたと思います。

オマリーが常に持っている、倒すという想いもいつか『コイツは嫌だ』と思う時が来る。そうでなくてもピョートル・ヤンやジョゼ・アルドと戦うと、オマリーの打撃と真っ向から勝負しないで戦うということはできるかと思います。駆け引きを使える。ヤバイ攻撃を持っている相手に対するマネージメント能力が彼らにはあります。

最後まで倒しにいくオマリーは勝負に対し、清いと見るのか。マネージメント力がないと見るのか。上にいけばいくほど、強さだけでは勝てないですからね。ただし、そこに行くまでは倒す力を見せないと、チャンスがもらえない。それがUFCです。

だってオマリーは15位に入っていないんですよね……つまりはUFCのトップ同士の試合は、強いのは当たり前。そういう強い選手同士が戦って、勝つには何が必要となっているのか。

人智ではどうにもならないところで、天がどう決めるのか。それぐらいのモノだと思います。UFCのトップ同士の戦いというのは。だからオマリーが、このままの戦いをその時にできれば本当に凄いことです。凄いことですが、そんな人はなかなかいないはずです」

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LFA MMA TJ・ディラショー UFC UFC ESPN27 エイドリアン・ヤネス キック コリー・サンドハーゲン ショーン・オマリー ボクシング ランディ・コスタ

【UFC ESPN27】ランディ・コスタとKO必死マッチ、エイドリアン・ヤネス─02─「僕に無駄打ちはない」

【写真】どんなMMA IQの高いファイトを見せてくれるか! エイドリアン・ヤネス(C)Zuffa/UFC

24日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われるUFC on ESPN27「Sandhagen vs Dillashaw」でランディ・コスタと戦う、エイドリアン・ヤネス・インタビュー後編。

LFAでのカイル・エストラーダ戦を契機に、自身のバランス、スタンスが大きく変わったというヤネスは、スプリットで辛勝したこの一戦後、コンテンダーシリーズとUFCで3試合連続KO勝ちしている。

「無駄打ちはない」、「ジャブのためのジャブは打たない」、「全ての打撃に意味がある」。エイドリアン・ヤネスの自信に満ち溢れた言葉に耳を傾けてほしい。

<エイドリアン・ヤネス・インタビューPart.01はコチラから>


──ボクシングがベースでMMAに転向したけわけでなく、MMAを想定した打撃をソリツ・コーチに仕込まれてわけですね。

「MMAファイターとして、何がベースかといえば柔術だよ。そして父から習ったボクシングだけでは、MMAで戦うには十分ではなかった。

とはいえ、父が仕事から戻ってきて疲れた体で教えてくれたボクシングは、僕にたくさんのモノをもたらしてくれた。今も、父に教わったボクシングは僕のファイトに生きているよ」

──ボクシング&レスリングのMMAファイターは、前足重心でステップインをしていくことが多いですが、エイドリアンの構えは後ろ足重心ですね。

「それはコーチのソウルの教えだよ。以前の僕は前にばかり移動していた。大きく踏み込んでね。それだと足を蹴られると、まず彼に教わった。ソウルは僕のスパーリングパートナーに、レッグキックを狙えと指示したんだ。

蹴られまくったよ(笑)。痛みを伴う指導だった。それからアジャストを重ね、少しずつ良くなってきた。ただ、本当の意味で転機になったのは2019年11月のLFAでのカイル・エストラーダ戦だった。

彼に蹴られまくったことで、チェックにしても何しても僕のスタンスは凄く変わった。良くなったんだ。あの後の試合は、バランスをよく取って戦えている。特にスタンスは変わったと思う。僕はスイッチヒッターだけど、ここ最近はスイッチする必要なく戦えているんだ」

──ランディ・コスタ戦はファイヤーワークスが期待されていますが、実のところエイドリアンがやるべきことをすれば、打ち合いになることは無いのではないかと思っています。

「そうだね。彼のパンチは手打ちで、動きが大きい。打ち始めを見極めやすいのは確かだ。カウンター……そう、僕は人のミスに付け込んでカウンターを打つようにしている。ボクシングを見ていても、そういうところばかりが気になるようになったんだ。

大振りした選手のミスを見逃さず、3発パンチを入れる。そういう試合をしたいと思う。ただ、ここ最近のランディの試合を見ると、彼も以前のような大振りで前進を繰り返すファイターじゃないことは明白だよ。

テクニックが向上しているし、スピードも僕と同じぐらいある。爆発力もある。僕らの持っている技術は違うけど、パワーとスピードは互角だろう。その上でランディは序盤から勝負を賭けてくるから、タイミングを見計らってカウンターを打ち込みたい。

僕の打撃には無駄打ちがない。全ての攻撃が、何かの仕掛けになっている。ただ意味もなくパンチを出さない……ジャブを打つためのジャブは使わないんだ。そんなジャブは意味がないから。ジャブもキックも、意味があるから使う。それがKOに直結しなくても、KOに結びつくように。

攻撃の皮切りとなるパンチでKOは狙わないよ。KOへの一歩になるだけで。僕のKOはドミネイトしたうえで、効果的な攻撃を当てた結果なんだ」

──凄く興味深いです。グスタボ・ロペス戦も、そのように試合を支配して最後は右のカウンターショットでした。

「あの試合もグスタボの細かいミスを見極め、彼の動きに合わせて戦った。全てを整えて、KOパンチを繰り出したんだ」

──コスタ戦でもエイドライアンがどのような組み立てをして、どう効果的にパンチを入れるのか楽しみにしています。バンタム級は層が異常に厚いです。コリー・サンドハーゲン、ピョートル・ヤン、ショーン・オマリー、素晴らしいストライカーが揃っていますが、自身の打撃に関してどれほど自信を持っていますか。

「ボクシングに限っていえば、トップ3にはいるだろう」

──おお!!

「打撃全面でいえば……それでもトップ10にいるはずだ。僕より目立っているストライカーもいるけど、無駄なパンチ、無駄なコンビネーションが多い。打撃に関して、僕と同じような精神構造をしていないんだ。そうだね、そうやって考えると、僕の打撃はトップ5だね(笑)。

IQ打撃は、自分がどこにいて、どういうタイミングでパンチや蹴りを使うのか把握していないと使えない。そういう組み立てができない選手は、少なくないよ。結果的にKOする選手は、いつか結果的にKO負けするんだ。

オープンハンドから左フックでKO勝ち、結論が同じでも僕には無駄打ちはない。そこには高度なMMA IQが必要になってくるんだ」

──いやぁ、そこまでの言葉を聞くとエイドリアンのファイトが楽しみでならないです。このインタビューを読んで、同じ気持ちになった日本のファンにメッセージをお願いします。

「多くのテクニックが詰まったショーを見てもらうよ。これだけ打撃のことばかり話してきたけど、試合がグラウンドになれば黒帯柔術家としての力を発揮して戦いたい。

テクニックをフルに使ったエンターテイメント・ファイトを日本の皆にも見てもらいたい。そのためにハードはキャンプをやってきたから。日本のファンに、僕の全能力を見てほしい。そのために全力で戦うよ」

■視聴方法(予定)
7月25日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN27対戦カード

<バンタム級/5分5R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
TJ・ディラショー(米国)

<バンタム級/5分3R>
カイル・フィリップス(米国)
パウリアン・パイヴァ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
デリック・マイナー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
メイシー・バーバー(米国)
ミランダ・マーヴェリック(米国)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス(米国)
ランディ・コスタ(米国)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ(米国)
ブレンダン・アレン(米国)

<ミドル級/5分3R>
イアン・ハイニッチ(米国)
ナソーディン・イマボフ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル(米国)
ジョーダン・ウィリアムス(米国)

<バンタム級/5分3R>
フリオ・アルセ(米国)
アンドレ・イーウェル(米国)

<女子フライ級/5分3R>
シジャラー・ユーバンクス(ブラジル)
エリース・リード(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ディアナ・ベルビシャ(ルーマニア)
ハンナ・ゴールディ(米国)

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MMA UFC UFC264   その他 クリス・モウティーニョ グレッグ・ハーディー コナー・マクレガー ショーン・オマリー ヤナ・クニツカヤ ライアン・ホール

『UFC 264: Poirier vs. McGregor 3』メディカルサスペンション/勝ったショーン・オマリーが最大180日間、負けたクリス・モウティーニョが60日間の出場停止


 『UFC 264: Poirier vs. McGregor 3』メディカルサスペンション。

・コナー・マクレガーが足の骨折により医師の診察をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・グレッグ・ハーディーが左眼窩底骨折により医師の診察をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・ヤナ・クニツカヤが鼻骨骨折により医師の診察をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・ショーン・オマリーが両手、左脛骨、右足のレントゲン検査をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・ライアン・ホールが左手骨折により医師の診察をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・オマリ・アクメドフが鼻骨骨折により医師の診察をクリアするまで最大180日間の出場停止。

 その他の選手は60日間以内。物議を醸したショーン・オマリー vs. クリス・モウティーニョですが、勝ったオマリーが最大180日間の出場停止で敗れたモウティーニョが60日間で済んでいます。

Ryan Hall releases statement following UFC 264 loss, says he broke hand on first punch(MMAJunkie)

 また、イリア・トプリアに敗れたライアン・ホールはインスタグラムで一発目のパンチで左手を骨折していたことを告白しています。続きを読む・・・
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MMA ONE UFC   クリス・モウティーニョ ショーン・オマリー

『UFC 264』ショーン・オマリー vs. クリス・モウティーニョを見たファイター・関係者の反応

UFC VENUM AUTHENTIC FIGHT WEEK UNISEX CAP


Twitter reacts to Sean O'Malley's TKO – and Herb Dean’s stoppage – at UFC 264(MMAJunkie)

 『UFC 264: Poirier vs. McGregor 3』ショーン・オマリー vs. クリス・モウティーニョを見たファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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MMA UFC UFC264 アイリーン・アルダナ イリャ・トプリア カーロス・コンディット クリス・モウティーニョ コナー・マクレガー ショーン・オマリー ジルベウト・ドゥリーニョ スティーブン・トンプソン タイ・ツイバサ ダスティン・ポイエー ドリキュス・デュプレシー ニコ・プライス マックス・グリフィン ミシェウ・ペレイラ ヤナ・クニツカヤ ライアン・ホール

【UFC264】試合結果 マクレガー、足首壊れポイエーに敗北。オマリーはタフすぎるモウティーニョに激勝!!

【写真】ビッグネームとの対戦にケリをつけ、次の狙いはシャーウス・オリヴェイラか(C)Zuffa/UFC

10日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC264「Poirier vs McGregor 3」が開催された。

メインのライト級5回戦は初回終了間際にコナー・マクレガーが足を負傷し、試合速攻不可能となりダスティン・ポイエーが、トリロジーの最終幕でTKO勝ちを収めた。

セミのウェルター級はジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズが宣言通りテイクダウンを織り交ぜてスティーブン・トンプソンに判定勝ち、注目のショーン・オマリーは驚異的なタフネスさを誇るクリス・モウティーニョにパンチを入れ続け、3RにTKO勝ちを手にしている。

プレリミではニコ・プライスを相手に、限定四次元殺法&正道的なMMAでミシェウ・ペレイラが判定勝ち、ライアン・ホールは寝技の展開に持ち込めずイリャ・トプリアにパウンドアウトされている。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ショーン・オマリー✖クリス・モウティーニョ
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=タイ・ツイバサドリキュス・デュプレシー

UFC264「Poirier vs McGregor 3」
<ライト級/5分5R>
○ダスティン・ポイエー(米国)1R5分00秒
TKO
詳細はコチラ
×コナー・マクレガー(アイルランド)
<ウェルター級/5分3R>
○ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)3R
判定
詳細はコチラ
×スティーブン・トンプソン(米国)
<139.5ポンド契約/5分3R>
○アイリーン・アルダナ(メキシコ)1R4分35秒
TKO
詳細はコチラ
×ヤナ・クニツカヤ(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
○ショーン・オマリー(米国)3R4分33秒
TKO
詳細はコチラ
×クリス・モウティーニョ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○マックス・グリフィン(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×カーロス・コンディット(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○ミシェウ・ペレイラ(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×ニコ・プライス(米国)
<フェザー級/5分3R>
○イリャ・トプリア(ドイツ)1R4分47秒
KO
詳細はコチラ
×ライアン・ホール(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)2R1分41秒
TKO
詳細はコチラ
×トレヴィン・ジェイルズ(米国)
<女子フライ級/5分3R>
○ジェニファー・マイア(ブラジル)3R
判定
×ジェシカ・アイ(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ブラッド・タヴァレス(米国)3R
判定
×オマリ・アクメドフ(ロシア)
<フライ級/5分3R>
○ザルガス・ズマグロフ(カザフスタン)1R2分02秒
ギロチンチョーク
×ジェローム・リヴェラ(米国)

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MMA UFC UFC264 キック クリス・モウティーニョ ショーン・オマリー

【UFC264】3百発3百中?! 異様にタフなモウティーニョに対し、被弾はほぼ無し──オマリー強し

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー(米国)
Def.3R4分33秒by TKO
クリス・モウティーニョ(米国)

左を振るって前に出るモウティーニョに対し、オマリーはジャブを当てて左ローを蹴り込む。さらに右ジャブを当て、モウティーニョのステップインからのパンチをかわして右を当てる。前進に右フックを合わせるオマリーが、右ボディストレート。スイッチして右ジャブをヒット。続いて左ストレートと前蹴り、さらに右ハイのオマリーだが飛び込んだモウティーニョがフックを当て返す。

慌てず左右のパンチを入れ、下がりながらも右をヒットさせたオマリーが体を入れ替えて左から右を当てる。ついに足に来たモウティーニョに左右の連打を纏め、後ろ回し蹴りを入れたオマリーが百発百中といえるようなパンチを打ち込む。それでも倒れないモウティーニョは、前に出て左を振るう。前蹴りを入れたオマリーは、ローを蹴られてもカウンターを合わせ、引き続き前進に回りながら左右のストレートを打ち込む。

モウティーニョは距離を詰めて右フック、さらにローを効かせるなど心身ともにタフネスぶりを見せる。右フックに右フックを合わされヒザ蹴りから、パンチを纏められてなお右を返すモウティーニョ。それでも右を当て、続いて前に出てきたモウティーニョに右ストレートを当ててダウンを奪ったオマリーが、起き上りながらのダブルレッグにギロチンで迎え撃つ。そのまま時間となったが、モウティーニョはコーナーを間違えていた。

2R、モウティーニョは前に出るが、ジャブを受ける。さらに右ジャブをショートで連打されながら、何かを呟き前に出るモウティーニョに対し、オマリーがスピニングバックキックを腹に蹴っていく。ステップインの左に右を合わせ、右ハイをガードの上から蹴ったオマリーが、左ストレートを決める。異様なタフネスぶりを発揮するモウティーニョに右ストレート、ワンツーを打ち込む。モウティーニョのスイッチにも構わず左ストレート、左ハイ、右ストレート、左フックとパンチを入れ続けるオマリー。

左右に回るオマリーがワンツー、続いて左ストレートから左フック、そして前蹴り。それでも前に出るモウティーニョが右を当てる。一発当てるために20発ほど殴られるモウティーニョの頭が、右ストレートで後方に持っていかれる。左フックをダックでかわしつつ、右側に回ったオマリーがボディフック、右ストレート、前蹴りを決める。と、右フックを被弾したオマリーがケージに詰まるが、特に攻撃を受けることなく下がって左を当てた。

最終回、関節蹴りを繰り出したオマリーは、右ストレート。荒い左フックをかわして、ジャブを連打する。体を振り、足を使うオマリーに右を当てたモウティーニョは、ジャブ、前蹴りで突き放されても、ひたすら前に出る。これまでのKO勝ちを見れば、オマリーの打撃に威力がないわけがなく、モウティーニョのタフネスは理解不能だ。

ガードの上からのハイを蹴られも、前進を止めないモウティーニョが右フックを振るう。それらの勢いのあるパンチをしっかりとかわすオマリーの防御力も大したものだ。ここまで280発の打撃を入れたオマリーが、ヒザとパンチコンビネーションでモウティーニョの腰を落とさせる。ゾンビどころでないタフネスさを見せるモウティーニョは、足が揃った状態でパンチを受けても倒れない。

どれだけ脳ミソが揺れているか、試合後が心配なモウティーニョが左右の連打、アッパーを被弾したところで、ついにレフェリーが試合をストップ。心は折れていないため試合を止めるのは疑問視されるが、ハーブ・ディーンはモウティーニョの命と、これからの人生を守ったといえるストップといえる。

「クリスはタフなマザーファッ○ーだ。11日前に試合を受けて……バッドアス・マザー○ァッカーだ。ストップは驚いていない。彼は凄く頭にダメージを受けている。少しの時間しか残っていなかったから、ストップは受け入れらないだろうけど、これからことを考えると命を救ったストップだ」と言ったオマリーは、コディ・ガーブラント、ピョートル・ヤン、ドミニク・クルーズらに宣戦布告した。


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【UFC264】トプリアと対戦する、ライアン・ホール─02─「チャレンジできる人生。それがここいる理由」

【写真】拳を固めるトプリアに対し、ファイティングポーズを取らないホール。良い味をしている (C)Zuffa/UFC

10日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC264で、イリャ・トプリアと戦うライアン・ホール・インタビュー後編。

2年振りの試合で、ハードパンチャーのトプリアと相対するホールは、スタイル的には純粋グラップラーだ。その一方で、彼はグラップリングで勝負するためだけでなく、ポイントアウトするためにも徹底的に頭を使って戦ってきた。

ストロングポイントは絶対的に柔術であることは間違いない。それでも柔術以外の部分で勝負する必要があるライアンにとって、MMAを戦うことは彼の柔術を進化させることだという。

努力と工夫の人、ライアン・ホールがMMAで戦い続ける理由を尋ねた。

<ライアン・ホール・インタビューPart.01はコチラから>


──確かにその通りですね。

「イリャ・トプリアはスタンドだけでなく、グラウンドでもパワフルだ。自分の持っている技術を使い、しっかりと自制しながら試合を組み立て、正しいタイミングで攻めることができる機会を創る。

そのためにも、イリャ・トプリアのプレッシャーを受け過ぎない位置取りが必要になってくる。一か所に立ち止まることは避けたいと思う。あのプレッシャーに晒されて、同じ場所に留まることは本当に危険だから」

──ところでライアンの下になっても構わないという戦い方は、現在のMMAにおいては異質中の異質です。ファンだけでなく、ジャッジもライアンが下からコントロールしていてもスクランブルして立ち上がるより評価しません。この打撃とトップ重視のMMAを戦い続ける理由はどこにあるのでしょうか。

「もちろん、この状況にフランスとレーションを感じることはあるよ。彼らが僕のすることを理解する必要がないように振る舞うことに関してはね。

でも、そこは僕にとって実はアドバンテージでもあるんだ。僕が何をするのか分かっていない人間がいるということは。もちろん、ガードワークの有効性が理解されないのは残念でもあるけど、この状況で戦うことをエンジョイしているよ。

メンタル、フィジカル、エモーショナルな部分も含め、全てが僕にとってチャレンジだ。この僕の挑戦を受けてくれる皆を心から尊敬している。こんなチャレンジができる人生って、そんなにないと思うんだ。それこそが僕が、今ここにいる理由だよ。

マーシャルアーチストとして、全力を尽くしたUFCで戦う。今回の試合は、凄くタフだからこそ遣り甲斐があるんだよ。絶対に勝機を見つけ出すよ」

──ライアン、なんとも素晴らしい言葉です。ところでオクタゴンの中に足を踏み入れた時、ライアンはMMAファイターなのでしょうか。それとも柔術家なのですか。

「僕はMMAファイターでありたいと思っている。全てのマーシャルアーツは素晴らしいものだから。ボクシングは素晴らしい、柔術、レスリング、柔道、空手、テコンドーはみな美しいアートで、それぞれが特別だ。

全てのマーシャルアーツをリスペクトしている。と同時にずっと学んできた柔術をMMAというニューエリアで戦うことで、さらに成長させたいと思っている。それこそが僕の挑戦なんだ。

それにね、僕のように柔術を武器にMMAを戦ってきた選手をUFCではまだ見たことがなかった。MMAで戦う僕に対して、今も続く柔術界からのサポートの声には本当に感謝している。応援してくれる声で背中を押されて、自分が目指すマーシャルアーチストになりたいと思っている」

──う~ん、本当に素晴らしい心掛けですね。ところでパンデミック後、米国ではノーギ・グラップリングのプロ大会が存在感を増しました。純粋グラップラーだけでなく、MMAファイターも出場しています。ライアンはWNOやコンバット柔術、SUGで戦うことは考えないですか。

「グラップリングに戻るなら、それ相応の準備期間が必要だ。でも、今はMMAに専念したい。僕がグラップリングを戦うなら、頭にあるのはADCC2022かな。ADCC2022の77キロ級に出たいと思う」

──66キロではなくて、77キロなのですか!!

「66キロをキープして戦うのは、地獄だよ(笑)。だから、もう少し大きくしないとね。77キロはよりハイレベルだし。ただ、今はそれほど真剣に考えているわけじゃない。今はUFCでMMAを戦うことにフォーカスしたいんだ」

──ライアン、今日はありがとうございました。最後にガードワークの重要性を知る日本のファンに一言お願いします。

「僕はジャパニーズMMAの大ファンだった。このスポーツは大いに日本から影響を受けている。僕のチャレンジを日本のファンが見てくれているなら、凄く嬉しいよ。土曜日はベストを尽くし、どの局面でも戦い続ける。絶対に諦めることなく戦うことを約束する」

■視聴方法(予定)
7月11日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

■UFC264計量結果

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー: 156ポンド(70.76キロ)
コナー・マクレガー: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
スティーブン・トンプソン: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ: 263ポンド(119.29キロ)
グレッグ・ハーディー: 264.5ポンド(1119.97キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ: 139.5ポンド(63.27キロ)
ヤナ・クニツカヤ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー: 135.5ポンド(61.46キロ)
クリス・モンティーニョ: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マックス・グリフィン: 170.5ポンド(77.34キロ)
カーロス・コンディット: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス: 169.5ポンド(76.88キロ)
ミシェウ・ペレイラ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
ライアン・ホール: 145ポンド(65.77キロ)
イリャ・トプリア: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドリキュス・デュプレシー: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレヴィン・ジレス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジェシカ・アイ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
オマリ・アクメドフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ブラッド・タヴァレス: 184.5ポンド(83.68キロ)

<フライ級/5分3R>
ザルガス・ズマグロフ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジェローム・リヴェラ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
アレン・アメドフスキー: 186ポンド(84.37キロ)
フ・ヤオゾン: 185.5ポンド(84.14キロ)

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