カテゴリー
ABEMA KTT MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN on ESPN+76 UFN218   アダム・ヒューギット アンシュル・ジュビリ イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ジヨン グレゴリー・ホドリゲス ジェカ・サラギ セルゲイ・スピヴァク ダスティン・ジャコビー チェ・スングク チェ・ドゥホ チョン・ダウン デリック・ルイス パク・ジュンヨン パク・ヒョンソン ブラゴイ・イワノフ ライカ 中村倫也 岡見勇信 平良達郎 木下憂朔 風間敏臣

【UFN218】計量終了 Road to UFC決勝大会は日本だけでなく、韓国、そしてアジアの未来が懸かった1日に

【写真】日本勢4人も、しっかりとパス。韓国勢に減量疲れがないとの現地情報も(C)Zuffa/UFC

3日(金・現地時間)、4日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」の計量が行われて全選手が滞りなくパスしている。

平良達郎と木下憂朔の揃い踏み、Road to UFCバンタム級決勝で中村倫也と風間敏臣の対戦と日本のMMA界にとって非常に大切なイベントとなる。とはいえ、それは韓国勢も同じだ。もとはソウルで開かれる予定だった今大会にはメインカードに2選手、プレリミに2選手、そしてRoad to UFC決勝戦にはフライ級の同朋対決、フェザー級の超本命イ・ジョンヨンと総勢7名の選手が韓国からは出場している。

従来APEXのファイトナイト大会は米国東部時間帯で午後4時スタート、メイン開始は7時というのが通例だが、今大会はイベントスタートが午後10時、メインスアートは午前1時と──これはもう日曜日昼に東アジアで視聴してもらうためのイベントスケジュールといっても言い過ぎでないだろう。


メインカード出場はチョン・ダウンと、チェ・ドゥホの2人。HEATで6勝0敗の戦績を残し、ライトヘビー級王者からUFC入りしたチョン・ダウンはオクタゴン戦績4勝1敗1分、アジアの重量級ファイターが世界最高峰でこの戦績を残すのはある意味、MMA版漢江の奇跡といえる。

そのチョン・ダウンも昨年7月にダスティン・ジャコビーのライトクロスで初黒星を喫し、再起戦となる。チェ・ドゥホに至っては、コロナ禍前の2019年12月のプサン大会以来、3年2カ月振りの出場で現在3連敗中、実に2016年7月以来6年以上も白星から遠ざかっている。

コリアン・スーパーボーイももう31歳、そのファイトスタイルから欧米勢に跳ね返され負傷も多いチェ・ドゥホが、正念場に挑む。連敗中といえば女子フライ級出場のキム・ジヨンも現在4連敗中だ。負傷、対戦相手の変更、惜敗と勝利が遠ざかっている彼女もチェ・ドゥホと同様に韓国と日本では無敵を誇るストライカーだった。

北米では正面勝負で勝てない状況に対し、彼女は試合前にラスベガスのシンジゲートMMAに長期滞在し解決しようと試みている。力のある女子選手と競り合うトレーニングで、活路を見出そうとするキム・ジヨンも3年4カ月振りの白星を目指す。

ミドル級のパク・ジュンヨンはUFCで5勝2敗、この階級ということを考えると岡見勇信に続き、アジア人として成功を収めているといえるだろう。デビュー戦とグレゴリー・ホドリゲス戦で敗れたとはいえ、アリク・アンダースに競り勝つなど、同門のチョン・ダウン同様に健闘以上の活躍をしている。

パク・ジュンヨン、チョン・ダウンが結果を残す裏には、KTT所属らしく徹底してレスリングを磨かれ、脱落者続出の心身ともに苦痛を伴う体力トレ、それらの厳しい練習から殴る勇気を植え付けらている点が大きい。アジアを打撃で制した選手、あるいはテイクダウンから寝技で勝ち上がった選手は、UFCではプレリミの段階でも自分の戦いを貫くことが難しい。

その点、レスリングと打撃と体力という三要素が揃ったKTTファイターは、総合力でサバイバルを可能にしている。とはいえ、ここからさらに上を目指すのではれば突出した武器も必要になってくる。パク・ジュンヨンがロシア人デニス・チュルリンを相手にそのようなファイトができるか、注目だ。

非アジア人ファイター同士のマッチアップは僅か2試合。結果、試合内容と同様に志の高さが求められるラスベガス発のUFCアジア大会だ。

■視聴方法(予定)
2月5日(日・日本時間)
正午~ABEMA格闘Ch(プレリミのみ)
正午~UFC FIGHT PASS

■UFN218計量結果

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス: 265 ポンド(120.2キロ)
セルゲイ・スピヴァク: 255.5ポンド(115.89キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン: 205ポンド(92.99キロ)
デヴィン・クラーク: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ: 253.5ポンド(114.98キロ)
ブラゴイ・イワノフ: 256.5ポンド(116.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ: 145.5ポンド(66.0キロ)
カイル・ネルソン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔: 170.5ポンド(77.34キロ)
アダム・ヒューギット: 170.5ポンド(77.34キロ)

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ: 155ポンド(70.31キロ)
アンシュル・ジュビリ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イー・チャア: 145.5ポンド(66.0キロ)
イ・ジョンヨン: 145ポンド(65.77キロ)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
中村倫也: 136ポンド(61.69キロ)
風間敏臣: 135ポンド(61.24キロ)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン: 124.5ポンド(56.47キロ)
チェ・スングク: 125.5ポンド(56.92キロ)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン: 125.5ポンド(56.92キロ)
マンディ・ブーム: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
パク・ジュンヨン: 185.5ポンド(84.14キロ)
デニス・チュルリン: 186ポンド(84.37キロ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヘスウ・サントス・アギラー: 125ポンド(56.7キロ)

The post 【UFN218】計量終了 Road to UFC決勝大会は日本だけでなく、韓国、そしてアジアの未来が懸かった1日に first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN on ESPN+76 UFN218 アダム・ヒューギット アンシュル・ジュビリ イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ジヨン ジェカ・サラギ ジョン・チャンソン チェ・スングク チェ・ドゥホ チョン・ダウン パク・ジュンヨン パク・ヒョンソン 中村倫也 平良達郎 木下憂朔 風間敏臣

【RTU ASIA2022&UFN218】中村倫也✖風間敏臣が、平良達郎&木下憂朔に合流。RTU決勝はUFNで実施

【写真】カメラの位置から風間の表情を伺えないが、10月のアブダビで既にフェイスオフを済ませている両者 (C)MMAPLANET

12日(木)、UFCより2月4日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」大会内でRoad to UFCのファイナル4試合が組まれることが正式発表されている。

フライ級=チェ・スングク✖パク・ヒョンソン、バンタム級=中村倫也✖風間敏臣、フェザー級=イ・ジョンヨン✖イー・チャア、ライト級=アンシュル・ジュビリ✖ジェカ・サラギの4試合はベガスで実施されることになった。


10月にアブダビで準決勝が実施された際に、2月4日の韓国ソウル大会に決勝戦が組みこまれることが確定事項であった。しかし既報の通り同大会はジョン・チャンソンの欠場により韓国側の主催者がイベント開催から手を引き、ソウルに集まる予定だった選手たちは代替開催地となったベガスで引き続き発表済みのカードを戦うことになっていた。

日本勢は平良達郎と木村憂朔が揃い踏みし、それぞれヘスス・アギラー、アダム・ヒューギットと対戦する。韓国勢はもともとソウル大会を睨み、チェ・ドゥホ、チョン・ダウン、キム・ジヨン、パク・ジュンヨンと4選手が登用されている。

ここにRTUで日本人選手2人、韓国人選手3人、中国、インド、インドネシア人がそれぞれ1名が出場、さながらUFC Asian Nightの様相を呈してくる。UFC契約を賭けたファイナルだが、決勝の舞台に立つ選手は契約があるという話も当初から流れていた──が、確証のある話ではないだろう。同時にベガス、米国の夜に組み込まれたことで契約以降に関わって来る決勝戦となる。なおインド本国在住の選手がUFC本大会出場はアンシュル・ジュビリが初めて、またジェカ・サラギもインドネシア人選手として初めてレギュラーイベントで蹴ケージに足を踏み入れる──ある意味──歴史に名を刻むことになる。

なお6月のシンガポール大会、前述した10月のアブダビ大会はUFC PPV大会と同一会場、ファイトウィークの一環として単独イベントが開かれ、日本ではABEMAが中継していたが、Fight Night大会とはいえレギュラーイベントに組み込まれたことで、日本国内でどのような中継が実現するのか気になるところだ。

The post 【RTU ASIA2022&UFN218】中村倫也✖風間敏臣が、平良達郎&木下憂朔に合流。RTU決勝はUFNで実施 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC アンシュル・ジュビリ イー・チャア キム・ギョンピョ キ・ウォンビン ケビン・チャン ジェカ・サラギ 松嶋こよみ

【RTU ASIS2022Ep05&Ep06】チャン代表の総括「アジアの多様性」&「日本が牽引することを疑わない」

【写真】ファイナルは韓国大会か……という問いに、ケビンの反応は?(C)MMAPLANET

23日(日・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されたROAD TO UFC AISA2022 Episode05。

フェザー級では松嶋こよみがまさかの判定負けを喫し、ライト級では本命視された韓国勢2人がインド人ファイターとインドネシア人選手に敗れる波乱が行った。

そんな準決勝大会を経てUFCアジア代表ケビン・チャン氏に大会を総括してもらった。


──Road to UFCの概要が発表された時、「史上最大の日韓戦」という風に煽りました。しかし今日、準決勝を終えてファイナルには1試合たりとも日韓戦がないという現実を目の当たりにしました。完全に自分にはこのトーナメントを見る目がなかったです。

「だからこそ、このトーナメントの開催に踏み切ったんだよ。アジアのなかで、まだ陽の目を見ていない可能性溢れる選手たちを発掘するために。それでもアジアのMMAのパワーハウスは日本、韓国、中国という東アジアの国にあることは間違いない。

そして今日の大会をもって決勝戦の4カードが決まり、どれだけアジアのMMAが多様性を携えているのか我々も理解できた。3試合を勝てばUFCと契約できる。このフォーマットにより、アジアのMMAは発展する。ただし、まだ第一歩を踏み出したに過ぎない。ファースト・シーズンの過程で、これだけの変化を感じることができたのだから、アジアのMMAはこれから本当に力をつけて行くよ」

──それにしても、です。6月の1回戦後でも、今回のような結果は全く頭になく。Road to UFCが続くなら今は力の差が明白なインドやインドネシアも2年や3年で強くなるとレポートしました。それが、わずか4カ月後です……。

ジェカ・サラギ

「アハハハハハ。インドやインドネシアのファイター達は練習環境が整っていない場合がある。

それでも今回の2人のようにサンディエゴや、国内でもバリMMAでトレーニングを積んだ成果が顕著に表れたね。ジェカ・サラギがキ・ウォンビンに勝ちアンシュル・ジュビリはキム・ギョンピョを破った

アンシュル・ジュビリ

彼ら2人は今回の経験を国に持ち帰り、他のファイター達に多大な影響を与えるに違いない。

それがUFCの狙いでもあり、そうなって初めて我々の計画はスタート時点に立てたことになるんだ」

──ところでイー・チャア戦と松嶋こよみ選手の試合の判定、どのように思われますか。

「凄い接戦だった。ただ、いつも言っているようにジャッジの手に勝敗を委ねると、勝利は絶対に保障されないということ。ホントに接戦だったよ」

──今回、準決勝で敗れた選手はUFCとの契約は勝ち取れないですが、それでもトーナメントを戦ったことで、将来的にUFCで戦うチャンスは広がることがあると考えることはできますか。それとも、これでUFCを目指せなくなるのでしょうか。

「ミック・メイナード、ショーン・シェルビーが彼らの試合を視ている。ダナ(ホワイト)も米国に戻ってチェックする。ファイター達は自分のスキルを見せる機会を得ていたことは確かなんだ。例え試合に負けても、UFCの人間は選手たちの名前を知り、どういう戦いができるかを知った。敗者もこれからアジアで試合経験を積み……名前を挙げることはできないけど、UFCは彼らに注意を払い続けるよ」

──ところで決勝は2月の韓国大会で実施されるという……相当に実現性の高い噂が跳び回っています(笑)。

「アハハハハ。まだ決定したわけじゃないけど、ソウル大会での決勝戦はシナリオの1つであることは確かだ。来年、早いうちにファイナルが組まれることだけは絶対だと伝えておくよ(笑)」

──アジアでの人材発掘、今後もUFCでは続けていく予定でしょうか。

「それが僕らの計画だ。MMAが定着し、盛んになるには時間が必要な国もある。だからこそRoad to UFCを来年も開催し、今後も継続していくことを考えている」

──しかし、アジア全体が強くなると日本の立場もいよいよ危うくなりますね。

「ノー。ノー。そんなことはない。絶対にない。日本には多くの人材がいる。だからこそ、このトーナメントは必要なんだ。そういう選手がUFC関係者の目に留まるために。日本はアジアにおいて、その中心を担う」

──トーナメントは我々の期待通りの結果とはならなかったです。それでも半年前まで、日本人選手はどうすればUFCで戦うのか筋道が見えなかった。それがRoad to UFCがあれば皆も目標を定めることができます。

「その通りだ。Road to UFCはアジア全体を強くするだろう。そのうえで日本人選手達の底上げになると信じている。日本人選手がこのトーナメントを牽引することを信じて疑っていないよ」

The post 【RTU ASIS2022Ep05&Ep06】チャン代表の総括「アジアの多様性」&「日本が牽引することを疑わない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o Road to UFC RTU ASIA2022 Ep06 UFC アンシュル・ジュビリ キム・ギョンピョ ジェカ・サラギ ボクシング

【RTU ASIA2022 Ep06】ジュビリが伸びるパンチでキム・ギョンピョを完封。サラギとの決勝戦に進む

【写真】ジュビリがレベルの高いボクシング技術を見せつけた(C)MMAPLANET

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
Def.3-0:29-28.29-28.28-29.
キム・ギョンピョ(韓国)

前に出るのはジュビリ。キム・ギョンピョは左ジャブを突き、左ローを当てる。さらに右ストレートをヒットさせたキム・ギョンピョは、相手が入ってくると右を打ちおろす。しかしジュビリの右を食らったキム・ギョンピョはダブルレッグへ。これはジュビリがカットした。ジュビリのシングルレッグを防いだキム・ギョンピョのパンチが、相手の顔面を捉える。

ジュビリのパンチをブロックするキム・ギョンピョだが、ボディストレートをもらってしまう。ジュビリがサークリングするキム・ギョンピョに右ロー、さらにインサイドから右を合わせる。左フックのカウンターも見せるジュビリは、右ヒザを突き刺してから右を当てていく。右のカウンターから左フックの返しで、キム・ギョンピョにヒザを着かせたジュビリは、ボディ攻撃でキム・ギョンピョの動きを止める。

ジュビリの右を食らったキム・ギョンピョが、両手をマットに着く。そのままジュビリが前に出るも、キム・ギョンピョがダブルレッグで尻もちを着かせた。ジュビリはすぐに立ち上がり、ボディへヒザを打ち込んで、終了間際にも右をクリーンヒットさせた。

2R、ジュビリが左ジャブを上下に散らす。頭を下げるキム・ギョンピョに右を打ちおろすジュビリは、ヒザとパンチをボディに突き刺す。キム・ギョンピョも左右フックを振るうも、ジュビリが顔を振ってダメージを最小限にとどめている。再び距離を詰めてきたジュビリは、キム・ギョンピョが中に入ってくると左フックを合わせ、下がると右を伸ばしていく。パンチの打ち合いではジュビリが優位に立っている。

キム・ギョンピョの左フックを肩でブロックするジュビリは、左ジャブで相手の顔面を跳ね上げた。キム・ギョンピョの打ち終わりを狙ってパンチを打つジュビリ、首相撲からヒザを突き上げる。キム・ギョンピョが飛び込んでテイクダウンを奪うも、ジュビリがスイープしてスタンドに戻った。ワンツーでキム・ギョンピョにケージを背負わせるジュビリに、キム・ギョンピョも左フックを返す。さらにキム・ギョンピョが右ショートを当て、ラウンド終了間際にダブルレッグでジュビリに背中を着かせた。

最終回、ジュビリの左ジャブにキム・ギョンピョが右を被せた。続いて左ボディ。ジュビリも負けじとパンチのコンビネーションでキム・ギョンピョを追い立てる。首相撲に来た相手に左フックを当てたキム・ギョンピョは、テイクダウンを奪ってからバックを狙う。しかしスクランブルから立ち上がったジュビリが、再びワンツーを軸にキム・ギョンピョを追い込んでいく。

ジュビリの右ストレートにダブルレッグを合わせたキム・ギョンピョだが、テイクダウンを奪うことはできない。シングレッグも防がれたキム・ギョンピョに、疲れが見られる。ジュビリの左フックがクリーンヒット。左ジャブの突き合いは、リーチに勝るジュビリのパンチが当たる。首相撲から右ヒザを突き上げたジュビリは、離れたキム・ギョンピョを追い立て、ケージ際で左右のパンチを打ち込む。

残り1分で組みつくキム・ギョンピョ、しかしグラウンドに持ち込むことはできず。伸びるジュビリの右ストレートがキム・ギョンピョの顔面を捉えた。残り20秒、またもキム・ギョンピョがダブルレッグを仕掛けるも倒すことはできなかった。

ジュビリがパンチでキム・ギョンピョを完封したかに思われたが、判定はまさかのスプリットに。しかし2人のジャッジがジュビリを支持。結果、ジュビリが決勝でジェカ・サラギと対戦することとなった。


The post 【RTU ASIA2022 Ep06】ジュビリが伸びるパンチでキム・ギョンピョを完封。サラギとの決勝戦に進む first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC SASUKE UFC   アンシュル・ジュビリ イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ギョンピョ キム・ミンウ キ・ウォンビン トップノイ・キウラム パク・ヒョンソン ルー・カイ 中村倫也 松嶋こよみ 野瀬翔平 風間敏臣

【RTU ASIA2022Ep05&06】 Abu Dhabi Gallery Road to UFC出場日本勢の計量とフェイスオフ

【写真】決勝戦で風間敏臣と対戦するの中村か、それとも野瀬か(C)MMAPLANET

本日23日(日・現地時間)、UAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるRoad to UFC ASIA2022 Ep05&Ep06に計量から、日本人選手たちのスケールの上の模様とフェイスオフの模様を――開戦間際に、ぜひ。


松嶋こよみ

中村倫也

野瀬翔平

SASUKE

風間敏臣

イー・チャア×松嶋こよみ

バラチン×SASUKE

■視聴方法(予定)
10月23日(日・日本時間)
午後8時00分~UFC FIGHT PASS
午後8時00分~ABEMA格闘Ch

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode05計量結果

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア: 145ポンド(65.77キロ)
松嶋こよみ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チウ・ルェン: 126ポンド(57.15キロ)
チェ・スングク: 126ポンド(57.15キロ)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
キ・ウォンビン: 156ポンド(70.76キロ)
ジェカ・サラギ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
風間敏臣: 136ポンド(61.69キロ)
キム・ミンウ: 139.5ポンド(63.27キロ)

<フェザー級/5分3R>
SASUKE: 145.5ポンド(66.0キロ)
パラチン146ポンド(66.22キロ)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode06計量結果

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン: 146ポンド(66.22キロ)
ルー・カイ: 146ポンド(66.22キロ)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
中村倫也: 136ポンド(61.69キロ)
野瀬翔平: 136ポンド(61.69キロ)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
トップノイ・キウラム: 126ポンド(57.15キロ)
パク・ヒョンソン: 126ポンド(57.15キロ)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ: 156ポンド(70.76キロ)
キム・ギョンピョ: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
サマンダル・ムロドフ: 170ポンド(77.11キロ)
ジアン・シケイラ: 175ポンド(79.37キロ)

The post 【RTU ASIA2022Ep05&06】 Abu Dhabi Gallery Road to UFC出場日本勢の計量とフェイスオフ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA K-MMA MMA MMAPLANET o Road to UFC SASUKE UFC   アンシュル・ジュビリ イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ギョンピョ キム・ミンウ キ・ウォンビン トップノイ・キウラム パク・ヒョンソン ルー・カイ 中村倫也 大沢ケンジ 松嶋こよみ 野瀬翔平 風間敏臣

【RTU2022 ASIA Ep05&06】計量終了 日本勢は全員クリアもキム・ミンウが失敗――風間は不戦勝に

【写真】スケールの上で、力ない……キム・ミンウ (C)MMAPLANET

23日(土・現地時間)、UAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるRoad to UFC ASIA2022 Ep05&06のオフィシャル計量が22日(金・同)に同地クラウンプラザ・ホテルのミーティングルームで行われた。

バンタム級の日本人対決、ノントーナメントファイトに出場する日本勢5人=松嶋こよみ、中村倫也、野瀬翔平、風間敏臣、SASUKEは問題なく計量をパスした。


松嶋と戦うイー・チャア、SASUKEの対戦相手パラチンは計量をクリアしたが、風間の戦うキム・ミンウは139.5ポンドで体重オーバーに。

計量台でも力なくうなだれ、カメラに視線を送るよう指示を受けたキム・ミンウは、UFCの判断でトーナメント脱落。風間は準決勝を戦わずして決勝戦進出が決まったが、セコンドの大沢ケンジ氏によると試合がなくなったことで、不貞腐れているとのことだった。

優勝候補筆頭と見られたキム・ミンウは、初戦は計量をクリアしたが対戦相手が欠場し試合は成立せず。K-MMAの未来といわれたファイターはワールドステージでの活躍は幻となってしまうか……。

■視聴方法(予定)
10月23日(日・日本時間)
午後8時00分~UFC FIGHT PASS
午後8時00分~ABEMA格闘Ch

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode05計量結果

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア: 145ポンド(65.77キロ)
松嶋こよみ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チウ・ルェン: 126ポンド(57.15キロ)
チェ・スングク: 126ポンド(57.15キロ)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
キ・ウォンビン: 156ポンド(70.76キロ)
ジェカ・サラギ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
風間敏臣: 136ポンド(61.69キロ)
キム・ミンウ: 139.5ポンド(63.27キロ)

<フェザー級/5分3R>
SASUKE: 145.5ポンド(66.0キロ)
パラチン146ポンド(66.22キロ)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode06計量結果

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン: 146ポンド(66.22キロ)
ルー・カイ: 146ポンド(66.22キロ)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
中村倫也: 136ポンド(61.69キロ)
野瀬翔平: 136ポンド(61.69キロ)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
トップノイ・キウラム: 126ポンド(57.15キロ)
パク・ヒョンソン: 126ポンド(57.15キロ)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ: 156ポンド(70.76キロ)
キム・ギョンピョ: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
サマンダル・ムロドフ: 170ポンド(77.11キロ)
ジアン・シケイラ: 175ポンド(79.37キロ)

The post 【RTU2022 ASIA Ep05&06】計量終了 日本勢は全員クリアもキム・ミンウが失敗――風間は不戦勝に first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC RTU ASIA2022 Ep06 SASUKE UFC アンシュル・ジュビリ イ・ジョンヨン イー・チャア キック キム・ギョンピョ キム・ミンウ キ・ウォンビン シャオ・ロン トップノイ・キウラム パク・ヒョンソン ルー・カイ 中村倫也 修斗 松嶋こよみ 野瀬翔平 風間敏臣

【RTU ASIA2022 Ep06】UFCへ道、中村倫也戦前の野瀬翔平─02─「同じ駆け出しというか、若手」

【写真】気の強さというよりも、気持ちの強さ。芯の強さがある(C)MMAPLANET

23日(日・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるROAD TO UFC AISA2022 Episode06――バンタム級準決勝で中村倫也と戦う野瀬翔平インタビュー後編。

ストライカーからレスラーへの変更も、彼の武器は変わらず柔術だ。脚光を浴びるという点では天と地ほどの違いのあるMMAファイター人生を送ってきた野瀬だが、MMAへの想いの強さに差はなく──柔術で一本勝ちできると断言した。

<野瀬翔平インタビューPart.01はコチラから>


──6月の勝利から、今回の準決勝に向けて本格的に試合を想定した練習を開始したのはいつ頃ですか。

「1カ月少し前から本格的なMMAスパーリングを始めました。それまではいつもと変わらず練習はしていて、7月の終わりにSASUKEさんが福岡に来てくれて1週間練習をしました」

──キム・ミンウと戦うことを頭に入れて?

「ハイ。キム・ミンウを想定して、練習していました。映像を視て、こういうことをしてとか。ただ、本格的な試合形式の練習に入る前に変更されることが分かったので、そこはそれほど影響はなかったです」

──変更の知らせを聞いた時は、率直にどう思いましたか。

「どういうことなんだろうな……と。『謎の変更だ』って。でも、やるしかないですし。どっちにしろ、僕以外の3人のうち2人に勝たないと優勝はできないので、意外なほどに何とも思わなかったです。ここで勝って、反対側から上がってきた選手に勝って優勝するだけなので。動揺することもなかったですし、中村選手に勝つんだって頭を切り替えました」

──対策練習は中村倫也選手を想定してできたのですね。とはいえストライカーのキム・ミンウと戦うことを頭においていたのにスーパー・レスラーと戦うことになり、まるで違うタイプです。

「確かに構えもタイプも背丈も違います。そこはスパーリングをする相手を代えてもらったりはありましたけど、さっきも言ったように全員に勝たないといけないので」

──デビュー前から注目され修斗での2試合の圧勝と、Poundstromではブラジル人のタフな相手に競り勝った選手です。どのような印象を持っていますか。

「見ていて強いなと思います。けど、そんな『こりゃ勝てねぇや』っていう感じじゃないです。別に同じ駆け出しというか、若手だし。中村選手がデビューした時の大会で、僕は中村選手より前に試合をしていて。前日の計量の時に弘中先生から『上を目指していたら、いつかアイツとやるぞ』って言われていました。

計量から試合までずっと見ていて。僕はバンタム級に落として初めての試合で。バンタムのデビュー戦を判定で勝って、中村選手は正真正銘のデビュー戦をハイキックでKO勝ちして。悔しい想いをした……いつかやると思うと言われていた選手と、思ったよりも早くも戦うことになったので気合は入っています」

──中村選手はモノが違うと言われ、メディアも大きく扱ってきました。知名度もあります。

「1回戦前のインタビューでも言いましたけど、まだ僕が優勝すると思っている人はそういないと思います。ホントに身内だけです。ここで中村選手にどんな勝ち方をするかで、一気に『アイツ、優勝するんじゃないか』という風になると思うので。ここでひっくり返して、ビックリさせたいです」

──中村選手はインタビューで、「あのケガをしてMMAを戦っているので、そういう想いのある選手。だけどMMAに対する想いは負けない」と言っていました。

「まぁMMAをやっていて、好きっだっていう気持ちやUFCで戦いたいという想いは、4人全員が強いと思います。だから『俺の方が好きだぁ』っていうのはないです(笑)。ここで戦う人は、皆好きだろうって」

──打撃を効かされると別ですが、削り合いでは本当に音を上げない。しんどい状況でも攻めるという気持ちを野瀬選手ほど、持ち続けることができる選手はそうそういないと思っています。

「ありがとうございますっ!! それはやっぱりケガがあったからだと思います。アレまではそんな性格じゃなかったです。すぐに諦めるし、面倒くさいことやキツいことはやらないという感じで過ごしていました。なんか……一度、死に物狂いで這い上がるじゃないですけど、あのケガから戻ってくると感覚が変わって。練習でも、もっと、もっと、もっと、もっとと思ってできるようになりました。まぁケガあって良かったなと思っています」

──……改めてですか、日本人対決になったことに関してはどのように思っていますか。

「国籍とか関係ないです。相手が中村選手でなくても、決勝に進みたいですし。日本人対決だから負けたくないとかでなくて、誰と戦っても勝ちたい。だから日本人対決という部分はあまり気にしていないです」

──スタイル的に中村選手のどこに気を付けないといけないと思っていますか。

「レスリング、瞬発力、スクランブルが強いです」

──中村選手に対して、負けていないのはどの点でしょうか。

「まぁ、柔術ですね。絶対的に僕の方が極めは強いので。レスリングで上を取られたからって、そのまま抑え込まれると負けですけど、下から仕掛けることはいくらでもできるし」

──純粋な柔術勝負でなく、MMAで頑強なレスラーが柔術を勉強して防御に使われると厄介だと思います。それでも柔術で突くことはできると?

「できると思っているし、できなければやられちゃう。僕はできる……一本取れると思っています。これまでの試合を見ても、寝技で一本取れる自信はあります」

■視聴方法(予定)
10月23日(日・日本時間)
午後8時00分~UFC FIGHT PASS
午後8時00分~ABEMA格闘Ch

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode05対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
松嶋こよみ(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
パク・ヒョンソン(韓国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
キム・ミンウ(韓国)

<ライト級/5分3R>
SASUKE(日本)
パラチン(中国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
野瀬翔平(日本)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
キム・ギョンピョ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
フィリッピ・リマ(ブラジル)

The post 【RTU ASIA2022 Ep06】UFCへ道、中村倫也戦前の野瀬翔平─02─「同じ駆け出しというか、若手」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC SASUKE UFC   アンシュル・ジュビリ イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ギョンピョ キム・ミンウ キ・ウォンビン サンチン シャオ・ロン トップノイ・キウラム パク・ヒョンソン ルー・カイ 中村倫也 剛毅會 平本蓮 木下憂朔 松嶋こよみ 武術空手 西川大和 野瀬翔平 風間敏臣

【RTU2022 ASIA Ep05】UFCへの道、松嶋こよみ─02─「1回、1回の練習の大切さを思い出させてくれた」

【写真】いうと、極めつけのMMAバカだ(C)MMAPLANET

23日(日・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるROAD TO UFC AISA2022 Episode05――フェザー級準決勝でイー・チャアと戦う松嶋こよみインタビュー後編。

武術を落とし込むが、武術に依存しない。松嶋のMMAにおいて欠かせない武術空手だが、彼のMMAは他の多くの練習の成果として形成されている。その一つの要素がレスリングだ。「気持ち良く打撃で戦いたいから、レスリングを学ぼう」と小学生の時に思ったナチュラル・ボーン・MMAファイターが、Road to UFC準決勝を前にMMAへの想いを語った。

<松嶋こよみインタビューPart.01はコチラから>、


──実は一昨日、岩﨑さんと平本蓮選手の稽古の模様を取材させていただいたのですが、テイクダウンがある人に対しての方が、MMAにおいては武術空手の指導はしやすいのではないかと感じた次第です。近い距離になった時に自分から組める選手の打撃、それがMMAの打撃ではないのかと。

「まぁ先生からすると、レスリングができない打撃だけの選手に打撃を指導することは、それだけ強い想いがあるはずです。これをいうと怒られてしまうかもしれないけど、きっとその裏では怖いことだと思っているはずです。

ただ僕がレスリングをやろうと思ったのは、気持ち良く打撃を使うにはレスリングをやった方が良いなと子供の頃に感じたからなんです」

──それを小学生の時に!! さすがナチュラル・ボーン・MMAファイターです(笑)。

「家族と話し合って決めて(笑)」

──松嶋選手のご両親は星一徹が2人いるような感じですね(笑)。

「アハハハハハ。そうやって始めたレスリングが、MMAに生きている。レスリングがあるからやれることはたくさんあるし、ちょっと失敗してもリカバリーできるのもレスリングのおかげです」

──打撃ではあれだけ間を重視し、先が取れているかどうか見極めている岩﨑さんが『組んでテイクダウンしろ!!』とレスリングの攻防になると、まるで違う叫び声を挙げていました。

「アハハハハ。打撃ではありえないことですよね。結局、MMAは勝つことが全てだから、北岡さんとセコンドに就いて、その勝つためという部分で2人が通じ合ってくれていました。先生も言っていますが、武術に依存して戦うとダメなんです。

武術は僕のMMAのアクセントです。それが全てじゃないし、僕がやってきたことは武術でできたわけじゃない。ただ武術は僕のなかにある。だから『空手をやれば強くなる』なんて言わないですけど、色々な練習のなかの一つであり、それを僕は生かして戦えていると思っています」

──平本選手が剛毅會空手に傾倒することをどのように思っていますか。

「先生も彼の打撃を見て、親近感がわいたと言ってはったんですけど……」

──なぜ関西弁に(笑)。

「ハハハハハ。僕にとっても良いことだと思っています。僕にだけ指導しているよりも、幅が広がる。先生が平本君を教えることで、僕に新しいエッセンスが入って来ることが絶対にあるだろうし」

──松嶋選手が武術をアクセントにできるのも、普段から稽古をしているからです。武術とか空手という言葉にマジックを求める人が多いなかで、平本選手がじっくりと取り組んでいるのは正直驚きでした。

「そうなんですよね。ミットだけお願いして──とか。『そんなもんで、何ができんねん』って」

──いやぁ、高校3年間の丹後地方で過ごした松嶋選手の関西弁が出まくりですね(笑)。

「平本選手がそうやって稽古をしているのは、僕と繋がる部分があります。僕だって……普通じゃやらないでしょって思われることをやってきたので。彼もそこに何かを見出せる目を持っているのではないでしょうか」

──その部分で以前は他の練習仲間の前でサンチンをやるのとか、少し恥ずかしそうにしていましたが、今日などもシャドーの合間に站椿のような動きや呼吸を普通にやっていましたね。

「勝手に出ちゃうんですよね。僕しかやらないから、良いかなって(笑)。もし『面白そう』と思ってくれれば、思ってくれれば良いし。僕自身、これの成果が出ているとまで言えないですけど結構落とし込めているので。僕を見て、誰かが真似をするという感じはしていないですけど……澤田(千優)だったり、(中村)倫也だったり、イズムの若い子も先生と稽古するより、僕がかみ砕いて伝えた方が入り込みやすい気はします。

僕は僕で、人に伝えることで自分の中に落とし込めている。そういうことはやれているのかと。そのおかげで僕は武術を落とし込めていると思います」

──Road to UFC準決勝に出場する日本人選手に共通して尋ねているのですが、コンテンダーシリーズから木下憂朔選手がUFCと契約を果たし、RTU準決勝の前日には西川大和選手がUFC280でUFCデビュー戦を戦う。この両者が一足先を進んだことに関して、どのように思っていますか。

「おめでとうございますと素直に言えます。木下選手はほとんど勝っているといってもおかしくない反則負けはあったけど、実質7連勝で。デビュー直後から強い選手が出てきたと思っていました。これからUFCで戦っていくことになって、しんどいこともあるだろうけど凄く頑張って欲しいです」

──羨ましいと思ったりは?

「全くないです(笑)。僕は自分のこれまでのキャリアを悲観しているわけじゃないんで。僕には僕の道があり、そこを進むだけで。だからそういう気持ちは全くなくて、ただ本当に頑張って欲しいと思っています。あと西川君ですよね、チャンピオンで連勝もしているので選ばれて当然かなぁぐらいです。

アッチ出たい、こっち出たいということは記事とかで読んでいたので『ああ、そうなの?』というのはありますが、それでUFCに出られるのだから持っているんだと思います。僕が彼の立場だったら、話が来た時に『お願いします』の一言です。あと2週間で試合だと言われても出たいと伝えます。だから西川選手も、ただただ頑張って欲しいと思います。

僕は僕でトーナメントで優勝して、トーナメント優勝者としてUFCと契約する。だから、このトーナメントに優勝すること以外のことに関して、何も思わないです。2人には頑張ってくださいと記事を通して伝えてください」

──ところでONEを離れ、将来が不透明だった時の練習と、目標が定まった今の練習は何か精神的に違いがあるのでしょうか。

「あの頃と比べると精神的に楽といえば、楽です。ただし、しんどいことはやるのに変わりはないので。今は目標のために頑張れているという充実感があります。本当に自分のためにしんどいことができている。先が見えているからこそ、1度1度の練習を大切にしようと思えます。先が見えていなかった時より、追い込めています。だから、この状況を終らせないためにもしっかりと次の試合は勝たないといけないです。

と同時にに練習に関していえば、あの頃はあの頃で試合に向けてではない強くなるための練習が出来ていたという部分はあります。空手の型や基本の稽古もロータスに行った後にできていたし。あの頃はあの頃で楽しかったなという気持ちで今はいます。

試合のためでない練習って楽しいんですよね。僕は練習をして技術が身につくと、何よりも嬉しい。対して試合のための練習はしんどくて、辛いです。でも目標があって、ついてくる結果が見えている状況は自分を奮い立たせるエネルギーになります。そういう気持ちがあれば、練習の精度も高まります。試合に向けての練習は1回、1回の練習の大切さを思い出させてくれました」

──そんななか昨日はT-GRIPで大塚隆史選手指導のMMAレスリング・クラスに出ていたのですが、その大塚選手が今日は横浜までやってきて松嶋選手とスパーリングを3本して帰っていきました。ここまで来て、思い切り腹を蹴られて悶絶し、それでも松嶋選手をテイクダウンする。素直になんて献身的な人なのかと。

「去年、大塚さんの試合前にずっと一緒に練習して、セコンドもしていました。そうしたら大塚さんが『今度はこよみのために俺がやるよ』と言ってくれて。本当に申し訳ないというか(苦笑)、申し訳ないぐらいやってくれるんです。

40分間のイズム滞在で5分のスパーを3本付き合ってくれて。終わると、サッと東京に戻る。スミマセンって言いたいです。大塚さんの『愛』的なモノや、勝って欲しいという気持ちも伝わってきます。北岡さん、岩﨑先生、大塚さんとチームとしてやっていけています。

火曜日のT-GRIPでのレスリング練習は、やっぱり大学とかに練習に行くとレスリングのためのレスリングになってしまうところが、あそこではMMAのためのレスリングができるので本当に役立っています。あそこの練習って、実はしんどくてやらないところなので。あの練習は皆、絶対に出た方が良いです。

あそこにいる人達、ちゃんとしんどいことをやりに来ているんですよね。皆、毎週来ています(笑)。だから僕が伝えられることは伝えますし、逆に中原(由貴)君なんかにも聞きたいことを尋ねています。良い練習ができています。所属は違えどチーム、皆で上げられるような練習です」

──やはり松嶋こよみはMMAバカです。どれだけMMAが好きなのかということが伝わってきました。最後に次の試合に賭ける気持ち、意気込みをお願いします。

「ホントにコレに対する想いは人一倍だと思っています。自分が今デキる練習を死ぬ気でやって、コレにちゃんと挑めるように準備してきたので。試合と練習は違いますが、その部分を出していきます。ちゃんと出します」

■視聴方法(予定)
10月23日(日・日本時間)
午後8時00分~UFC FIGHT PASS
午後8時00分~ABEMA格闘Ch

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode05対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
松嶋こよみ(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
パク・ヒョンソン(韓国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
キム・ミンウ(韓国)

<ライト級/5分3R>
SASUKE(日本)
パラチン(中国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
野瀬翔平(日本)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
キム・ギョンピョ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
フィリッピ・リマ(ブラジル)

The post 【RTU2022 ASIA Ep05】UFCへの道、松嶋こよみ─02─「1回、1回の練習の大切さを思い出させてくれた」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ROAD FC Road to UFC RTU ASIA2022 Ep05 SASUKE UFC アンシュル・ジュビリ イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ギョンピョ キム・ミンウ キ・ウォンビン シャオ・ロン ジャン・イクファン トップノイ・キウラム パク・ヒョンソン ルー・カイ 中村倫也 松嶋こよみ 野瀬翔平 風間敏臣

【RTU ASIA2022 Ep05】遂に登場。風間敏臣と対戦、キム・ミンウ─01─「打撃は××せるほど差があります」

【写真】本命キム・ミンウ。しかしコロナ以降に試合を行っておらず戦績は10勝2敗と風間と同じだ(C)MMAPLANET

23日(日・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるROAD TO UFC AISA2022 Episode05――バンタム級準決勝で風間敏臣と戦うキム・ミンウ。

Road FCバンタム級王者という実績は出場8選手のなかで、その打撃の威力と共に群を抜いている──と参加選手発表の時から見られていた。同時に2019年11月を最後に実戦経験がない──コロナでRoad FCが活動を1年以上ストップする間に契約が満了となり、キム・ミンウはUFC出場を目指してきた。

29歳、エージェントからも最後のチャンスと伝えられた今回のチャレンジ。初戦は対戦相手が欠場し、ライバル達は現状のキム・ミンウの姿を確認する機会を失った。いよいよ、トーナメント本命がオクラゴンに足を踏み入れる。日本人の同世代ファイターのように見通せない日々を送ってきたキム・ミンウはこの期間をポジティブに捉え、自身が強くなったと言い切った。


──2019年11月にジャン・イクファンを相手にRoad FCバンタム級王座を防衛して以降、6月のRoad to UFC1回戦で結果的にシャオ・ロンの欠場で試合が流れ、2年11カ月振りの試合となります。この間、Road to UFCまで韓国で試合をしなかったのは、なぜだったのですか。

「防衛戦の後、コロナの問題などで試合が無くなり、Road FCとの契約が切れました。それからはUFCを目指して、やってきました。MMAを始めた時からUFCが目標で、UFCこそが世界中からエリート・ファイターが集まるオリンピックのような大会です。この間も1日たりともトレーニングを休んだことはないのでコンディションはバッチリで、試合勘が鈍るということはないです」

──韓国とは事情が違うかもしれないですが、日本ではUFCは若くてレコードが綺麗な選手を欲しているという風に考えられており、キム・ミンウ選手の29歳という年齢がギリギリとされています。このように試合をしないまま年を2つ重ねて不安はなかったですか。

「Road FC後にUFCとすぐに契約ができなかった。この間、時間が過ぎたことが残念でないといえば嘘になります。でも、そんなネガティブな要素が強味になるようトレーニングをやってきました。その成果も実感できています。だから、この間の日々は凄く大切な時間になりました」

──あくまでもRoad to UFCはUFCとの契約を賭けて戦うトーナメントで、UFC配下選手ではないです。直接、UFCと契約したかったという気持ちは?

「実際のところ、UFCと契約するためにマネージメントが交渉をしていました。ところがコロナ禍で事情が変わり、話が浮かんでは立ち消えるということが何度かあったんです。Road to UFCは最後のチャンスだとマネージメントからも伝えられ、この機会を逃してはならないという風に考えて出場を決めました」

──Road to UFCバンタム級出場選手が発表された時に、『おい、キム・ミンウが出ているのか……ヤバい。これは日本人選手、大変だ』と思いました。すると日本でRoad FCを見ていたファンもキム・ミンウ選手を本命視するような兆候も見られました。

「なんと言うのか……ありがとうございます。ただし、このトーナメントを勝ち抜く自信は本当にあります。自惚れでなく、それだけ厳しいトレーニングをやり切ったからです。そこに6月でシンガポールで試合がデキなかった悔しさが上積みされています」

──ブランクがある分、キム・ミンウ選手の試合は注目されていました。特にバンタム級Tに出場している日本人選手達は試合が見たかったと思います。

「誰よりも悔しかったのは、自分のはずです。でも、相手がいないのに体重を落として。局、試合はなくなった。プロフィールの写真撮影のためにシンガポールに行ったわけではないので、なんだか奇妙な体験でした。まぁ、あの経験は自分が優勝するまでの最後の試練だったでしょう」

──そこまで自信があるのなら、あまり気にしていないかもしれないですが、9月になって野瀬選手から風間選手に対戦相手が変更になりました。日本人選手もUFCから理由の説明を受けていません。この件についてはどのように考えていますか。

「ちょうど選手練習をしている時に、マネージャーから連絡が来て『UFC関係者の間違いで、対戦相手が代わった』と言われました。素直に『嘘だろっ!!』って信じられなかったです。野瀬選手はサウスポーで、風間選手はオーソドックス。サウスポー対決を練って、作戦を立てていたので。まぁ、トーナメントなので誰とやっても一緒ですけど、今でも間違いってなんだろうとは思っています」

──では風間選手の印象を教えてください。

「実はシンガポールでは、勝てば次に戦うことになるので野瀬選手に集中して試合を見ていました。だから風間選手には注意を払っていなかったです。カードが代わったという連絡を受けて映像のチェックをしました。

柔道と柔術がベースで、完全にグラップラーですね。失礼な言い方になりますが、打撃は彼を殺せるぐらい差があります。加えてグラップリングでも自分の方が上でしょう。だから、それほど神経を使うことはない。そういう感じです」

──風間選手はインタビューで、「決勝が必要ないぐらいの試合をして、契約を勝ち取る」と言っていました。

「それだけの覚悟を持っているなら、良い試合になるでしょう。ただ、自分でも嫌になるほど用心深い性格なのでこの試合に関して、色々と作戦を立てイメージしてみました。結果、風間選手が自分に勝てる場面が思い浮かぶことはなかったです。とにかくケガをしないで、良い試合をしましょう」

<この項、続く>

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode05対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
松嶋こよみ(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
キム・ミンウ(韓国)

<ライト級/5分3R>
SASUKE(日本)
パラチン(中国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
野瀬翔平(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
パク・ヒョンソン(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
キム・ギョンピョ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
フィリッピ・リマ(ブラジル)

The post 【RTU ASIA2022 Ep05】遂に登場。風間敏臣と対戦、キム・ミンウ─01─「打撃は××せるほど差があります」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC SASUKE UFC アンシュル・ジュビリ イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ギョンピョ キム・ミンウ キ・ウォンビン シャオ・ロン トップノイ・キウラム パク・ヒョンソン ルー・カイ 中村倫也 木下憂朔 松嶋こよみ 西川大和 野瀬翔平 風間敏臣

【RTU ASIA 2022 Ep05】「UFCは自分らなんて、いてもいなくても変わりない。だから……」風間敏臣─02─

【写真】根底にあるのは、此畜生だろう(C)MMAPLANET

10月23日(日・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるROAD TO UFC AISA2022 Episode05――バンタム級準決勝でキム・ミンウと戦う風間敏臣がインタビュー後編。

世界的に見れば優勝候補のキム・ミンウとの対戦を前に、スパーでも殺気溢れる極めを見せていた風間は、「この試合で契約を取りに行く」という驚きの発言をした。

<風間敏臣インタビューPart.01はコチラから>


──打撃勝負ではない。如何に組むか。キム・ミンウの攻撃は何を気をつけたいですか。

「う~ん、一番は……いや、その答えは無しでお願いします(笑)」

──了解しました(笑)。ところでキム・ミンウの特徴としては、やはり大きさと言うこともあるかと思います。減量は相当に厳しいのか、計量の時は相当に水抜きをしていそうでした。

「シンガポールでは見ていないんですよね。でもタッパがありますからね。試合がなかったのに、リミットまで落としていたんですね。まぁフィジカルは間違いなく強いでしょうね。本当に正面の受けは自分が経験したことがないような強さだと思います。ただ入り方は正面だけではないですからね」

──今、シンガポールという言葉が聞かれましたが、次はアブダビです。フライト時間はずっと長いです。

「そうですね、12時間近く……。だいぶ長いですからね。到着した時のむくみとか怖いです。でも時差はそれほど気にしていないです。試合までまるまる5日間ぐらいあるので」

──1回戦と準決勝で気持ちの違いはありますか。

「う~ん、あまりないですね」

──ここで勝てば、もう一つだという昂りは?

「ないです。自分、このキム・ミンウ戦で契約を取るつもりでいるので。優勝とかでなくても、優勝候補と言われているキム・ミンウと戦うなら勝って契約を取っちゃいたいと思います」

──そこまで口にするのであれば、一本勝ち以外考えていないかと。

「ハイ。もちろんです。1Rから狙っていきます。それでも自分が削られることなく戦います。15分の間に極める。もう1Rからどんどん極めていくので、そこを見て欲しいです」

──その決意があるからこそ、スパーリングで極めに行くときに殺気が感じられたのですね。

「アハハハ。そんなことないと思いますよ。でも、試合も同じで、ああやってずっと狙っていきます」

────Road to UFC準決勝に出場する日本人選手に共通して尋ねようと思っているのですが、コンテンダーシリーズから木下憂朔選手がUFCと契約を果たし、RTU準決勝の前日には西川大和選手がUFC280でUFCデビュー戦を戦う。この両者が一足先を進んだことに関して、どのように思っていますか。

「何にもないです。申し訳ないけど。興味がないとかではなくて。木下選手はああいう相手に勝って契約だから凄いなと思います。ただし、自分の気持ちが動くことはないです。だいたい僕はこのトーナメントに出る直前の試合で、負けていますからね(笑)。自分には1試合で勝ち取れるような価値はないです。

西川選手に関しても本当に何も思わないんです。人に興味がないわけじゃないけど、それで感情が動くことって本当にないんです。それはそれで別モノで、意識することじゃない。普段から人がやることで、感情が動かないです」

──自分は50代半ばになっても、今日のように雨が降りやがってとか文句が言いたくなります。自分がコントロールできないことなのに。

「アハハハ。それはしょうがないんじゃないですか。人間だから。自分の感情が動かないのは、格闘技に対してなので。それに順番としては遅くなったけど、このトーナメントは優勝すれば契約できることが決まっています。

だから──ただ優勝すれば良いだけなので。全く契約の話がないのなら他の選手が契約したことが気になるのかもしれないですけど、この先に契約が見えている場所に今いるので。優勝すれば確実なんですけど、自分は優勝するまで待てない。アハハハハハハ。次で取りたいです」

──それでも決勝戦があるトーナメントなので、決勝戦で戦いたいのはどちらの選手ですか。

「う~ん、戦いたいのはやっぱり中村倫也かなっていうのはあるッスね。純粋に日本で知名度が高い。だから、どうせなら中村倫也とやりたい。ただし、どっちが上がって来るかは分からないです」

──正直、前評判だと中村倫也選手一色でしょうが、風間選手は野瀬選手という線もあると。

「ハイ、僕は彼はそれぐらい強いと思っています。強いですよ。全然、上がって来ることはあります。いずれにしても、決勝は自分が勝って日本人対決にしたいです。しないといけないですね。

そのためにキム・ミンウと当てられたと思っているので。それで良いと思っている、それぐらいの気持ちでいます」

毎日を全力で過ごしてきた

──ただ、それにしてもなぜシャッフルしたのでしょうね……。

「あれ、ちょっと謎ですよね(笑)。バンタム級だけ、こうなって。理由の説明もないし。でもUFCからしたら、自分らなんていてもいなくても変わりないですからね。代わりなんていくらでもいる。向うからすれば『こいつらの試合なんて、どうなっても構わない』ぐらいでいるんじゃないですか。

だから、のし上がってやりますよ」

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode05対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
松嶋こよみ(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
キム・ミンウ(韓国)

<ライト級/5分3R>
SASUKE(日本)
パラチン(中国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
野瀬翔平(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
パク・ヒョンソン(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
キム・ギョンピョ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
フィリッピ・リマ(ブラジル)

The post 【RTU ASIA 2022 Ep05】「UFCは自分らなんて、いてもいなくても変わりない。だから……」風間敏臣─02─ first appeared on MMAPLANET.