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DEEP DEEP101 DEEP103 DEEP104 DJ.taiki MMA RIZIN   アーロン・ピコ 久保健太 伊藤裕樹 住村竜市朗 北岡悟 大原樹里 大木良太 小金翔 山本歩夢 平田直樹 杉山廣平 海外 渋谷カズキ 石塚雄馬 神田コウヤ 米田奈央 藤田大和 越智晴雄 鈴木琢仁 駒杵嵩大 鶴屋怜

【DEEP104】10月23日、北岡悟が現役続行の意義が問われる鈴木琢仁戦!! 平田直樹✖山本歩夢の潰し合いも

【写真】北岡が再びケージに足を踏み入れる(C)MMAPLANET

10 日(火)、DEEPが10月23日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催するDEEP 104IMPACTの対戦カードを発表している。

9月23日のDEEP103でDEEP暫定フライ級選手権試合=藤田大和✖伊藤裕樹、大原樹里✖小金翔のライト級戦。関鉄矢✖DJ.taiki、駒杵嵩大✖杉山廣平というZSTとNEXUSでベルトを巻いたファイターの初出場に加え、元ストロー級王者の越智晴雄がフライ級に階級アップし渋谷カズキと対戦するというカードを揃えているDEEPだが、10月大会もお腹いっぱいのマッチアップ第一弾発表となった。


真っ先に目を引くのは2月のDEEP100で大原樹里に敗れ、現役続行か如何な、その岐路が注目されていた北岡悟が、3月大会で秘技MMA版ヴィンガチーバを披露した鈴木琢仁と対戦する1戦だ。

自主興行での小金翔戦のドローを挟み、4連敗──過去10戦の戦績は2勝7敗1分の北岡が、再びケージに足に踏み入れることとなった。その敗北の多くが国内外の強豪が相手だったが、今回の対戦相手の鈴木は非常に特徴のあるファイターである一方で、戦績は9勝6敗のトップに届いていない選手だ。

試合結果は当然として、内容によっても──北岡悟というJ-MMAを代表し、一時代を築いたファイターが現役生活を続ける意義が問われることになる対戦といえよう。

これからのJ-MMAを睨むうえではフィーチャリングされるのが、平田直樹✖山本歩夢のフェザー級戦といえよう。

デビューからの1年で樹の兄でなく、平田直樹としての存在感を示す新鋭はデビュー4戦目で神田コウヤに惜敗、初黒星を喫して以来4カ月振りの再起戦となる。

対する山本は昨年12月のデビューから、経験値で上回る相手に3連続フィニッシュ勝利を挙げている逸材だ。

『格闘DREAMERS』では二次でケガもあっても脱落も、MMAだけが人生とないビジョンが同オーディションの方向性と合わなかったという側面も見られた。

パラエストラ千葉ネットワーク所属も自らのマイクで『あまりパラエストラで練習していないですけど』と言い切ってしまう個性的かつ尖がっている山本と平田は、この時点で潰し合わせるのが勿体ないという取り方もできる注目カードだ。

さらに6月のDEEP101のメインで対戦も、急所蹴りでテクニカル判定という消化不良の一戦となったDEEPウェルター級チャンピオン住村竜市朗が、米田奈央とのダイレクトリマッチに加え、鶴屋怜がプロ4戦目で久保健太と対戦するという2試合も決まっている。

住村としては、再び大舞台=RIZINの年末大会に向け好材料しか残したくない一戦となる。鶴屋と戦う久保は、36歳でMMAデビューを韓国で果たしたオールド・ルーキー、国内では4連勝中だ。名古屋と大阪のDEEPとパンクラスで戦ってきた久保にとって、戦績と力を測られ鶴屋怜のためにピックされたカードということは本人も陣営も百も承知だろう。

鶴屋怜をアーロン・ピコに見立て、意地の一発を狙ってくる久保サイドからみても、興味深いマッチアップといえる。さらに7月に大原樹里とライト級暫定王座決定戦でローブローによるテクニカル判定で敗れた大木良太が、石塚雄馬との対戦も決まっている。

RIZINへの道が明確に存在し、海外への挑戦も認めるDEEP佐伯代表の方針もあり、他団体からの流入やDEEP育ちの新鋭と人材が集まっている現状に裏付けされた、勢いのあるカードが揃っている9月と10月のDEEPだ。

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DEEP101 MMA 住村竜市朗 米田奈央

【DEEP101】住村竜市朗が米田奈央のTDを凌ぎ自分の距離をキープ、ローブローによるテクニカル判定で勝利

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
Def.2-0:20-19.20-19.19-19.
米田奈央(日本)

サウスポーの米田が前に出る。住村は距離を保って右ミドル。米田が距離を詰めていくと、住村は右ローでけん制しながら、相手の左に回る。住村の右ミドルハイをガードした米田は、シングルレッグでテイクダウンを狙う。住村は倒れなかったがケージに押し込まれる。米田がダブルに切り替えた瞬間、脇を差して離れた住村。しかしケージ中央で右ローの蹴り足を取られ、背中を着いてしまう。

立ち上がる住村を追う米田はケージ際でバックを狙う。正対して離れた住村は右インロー。右ストレートをもらいながら前に出る米田に、住村は右インローを当てる。米田はワンツーを繰り出し、住村を下がらせていく。住村のローに合わせて飛び込んだ米田が、住村をケージに押し込む。しかし住村も両脇を差して体勢を入れ替えていった。

2R、ガードを高く上げる住村。米田が前に出るとバックステップで距離を保つ。米田は左ローから左ストレート。住村の右ローが米田の下腹部に当たり、米田が倒れこみ試合は中断。米田に休憩が与えられるが続行できず試合は終了した。

試合が止まった時点までの判定により、住村が勝利を収めた。


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DEEP101 KINGレイナ MMA RIZIN 伊藤裕樹 住村竜市朗 安谷屋智弘 東陽子 米田奈央 鶴屋怜

【DEEP101】This is 根性=安谷屋智弘戦へ、リスタートを切った伊藤裕樹「今の僕は違います」

【写真】伊藤がいない間に激闘を繰り返してきた安谷屋にとっても絶対に負けられない一戦だ (C)DEEP

本日20日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP101で伊藤裕樹が安谷屋智弘と対戦する。

かつての無敗のホープは、キャリア7戦目の初黒星を喫し、表舞台から姿を消した。そして今年3月にRIZIN名古屋大会で復活──この間、伊藤に何があったのか。

戻ってきた──将来のJ-MMAをリードする候補に、話を訊いた。


──お久しぶりです。もう2度と話を聞く機会がないかもしれないと、今年の始め頃は思っていました。

「アハハハハ。お久しぶりです」

──1年9カ月ほど前にネックス・イチムエ・ジムで「3年後に期待」というインタビューをゴン格でさせていただき、3カ月後の鮎田直人戦で敗北。そこから今年の3月のRIZINにおける杉山廣平戦まで、音沙汰無しだったので実は引退し、MMAから離れてしまったのかなと思っていました。

「12月15日に初めて負けて……直後は普通に敗北を受け入れていたんです。練習もしていましたし。それが正月休みに入ってから、『俺はこのまま中途半端にやっていても、上にもいけない。どうしようかな』と考えてしまって。そこからジムにも行かなくなり、格闘技が嫌いになったわけじゃないのですが、嫌になってしまって。で、11カ月、一切格闘技から離れていました。練習もせず、情報も入れずに」

──11カ月も……ですか。その間は、何をされていたのですか。

「何もせず、家に引き籠っていました」

──……。

「もうずっとNetflixとかで映画を見続けて……。回りも逮捕でもされているんじゃないかとか、変なクスリをやっているんじゃなかって心配されていました(笑)」

──外との接点はなかったのですか。

「そうですね……たまに自分を見つめ直すために神社とかいって、空と話していました」

──……。……。

「飯も暴食したり、全く食べなくなったりして、太ったり痩せたりを繰り返して結果少し太っていて」

──格闘技云々でなく、戻って来られて良かったです。どのようなきっかけでMMAを再びやろうと思ったのですか。

「大塩(昌則)先生から手紙を貰ったんです。なんか……色々と自分の気持ちを考えた言葉をあって、『裕樹がもう1回頑張るなら、いつでも待っているから』って。こんな自分の居場所を大塩先生は残していてくれて……。

LINEとか、メッセージでなく直筆の手紙で。僕も返事を書こうとしたのですが、余りにも字が下手くそで汚いので携帯で書いて、プリントして送りました。

僕、ちょうど手紙でやりとりするアニメがあって、それが大好きだったから……。大塩先生のところ、ネックスイチムエで絶対にやりなおそうと思ったんです」

──良い話です。

「SNSで格闘技の情報を入れて、少しは気にしだしていた時期でもあって。それにきっと僕は仕事が嫌いで。いかに就職しないで生きていくかと考えていたら、格闘技で夢を掴むしかないなって思っていたし(笑)」

──一転、良い子には読んでほしくないインタビューになってしまいました(笑)。

「アハハハ。だからこそ中途半端でなく、本気で頑張ろうという想いになりました」

──本気でということは、以前はそれほどでもなかったということですね。

「ハイ、遊びと格闘技なら遊びに重きを置くような……。それでも勝っていたから。藤田(大和)選手に勝った後は天狗になり、対戦相手の知名度とかに左右されて。ハッキリいって、MMAを舐めていました。

練習への取り組み方も、それが当然なのですが変わりました。食事の仕方も変えましたし。でも体や感覚を戻すのは、時間が掛かりました。いや、そうでもないかな……RIZINの時でも戻りつつあったぐらいで、それが練習を再開して3カ月ぐらいで。

とにかく引きこもる以前とは、気持ちが変わりました。前は試合になると、『腹が痛い。嫌だ』とか思っていたのですが、凄く楽しめたんです。

体の感覚が戻っているというのは、そんなにないけどメンタル的に強くなれて試合が楽しめました。でも本当に回りは心配かけていたようで、『負けても、もう道を踏み外すな』って大塩先生にも言われていて……そんなことは絶対にないって自分では思っています。

今回の試合も5月に向けて気持ちを高めていたので、延期が決まった時は『マジか』とはなりましたけど、すぐに『それだけ練習して、強くなれる。チャンスだ』と集中し直すことができました」

──対戦相手の安谷屋選手は、心が入れ替わる前の伊藤選手だと一番厄介なタイプの相手だったと思います。

「そうですね、本当に気持ちが強いです。中途半端な僕だと嫌な相手だったはずです。でも、今の僕は違います。あの根性の入ったファイトでくるなら、こっちもそれ以上の気持ちでやってやります。

安谷屋選手が来るならくるだけ、打って突き放して。ああいう試合はさせないです。でも、万が一そういう根性勝負になっても自分は負けない。生まれ変わったぐらいでいるので、そういう勝負になっても問題ないです」

──一度は勝った藤田選手が、総合的に力をつけて暫定王者になりました。

「本当に強くなっていると思います。僕も安谷屋選手にちゃんと勝って、藤田選手にまた絡めるようになりたいですし、その自信もあります。引き籠ったことで、僕は変わることができました。アレがなかったら、あのまま中途半端だったと思います。

だからもっと強くなり、結果を残して──『あの引き籠りがあったから、今の俺がある』と胸を張って言えるようになりたいです」

──また期待させていただきます。ところで引き籠っている間に見た映画で一番良かった、おすすめの作品はありますか。

「ハイ、インド映画の『きっと、うまくいく』です」

──押忍、伊藤選手の仕切り直しのMMAファイター人生がきっと、うまくいくことを願っています。

「アハハハハ。ありがとうございます。絶対に前とは違う、新しい伊藤裕樹を見てもらいます」

■視聴方法(予定)
6月20日(日・日本時間)
午後4時50分~PPV SPWN

■ DEEP 101計量結果

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:77.55キロ
米田奈央:77.5キロ

<女子64キロ契約/5分2R>
KINGレイナ:62.5キロ
東陽子:63.7キロ

<フライ級/5分2R>
安谷屋智弘:57.15キロ
伊藤裕樹:56.9キロ

<バンタム級/5分2R>
石司晃一:61.5キロ
CORO:61.55キロ

<59キロ契約/5分2R>
ヒロヤ:58.90キロ
関原翔:58.95キロ

<フェザー級/5分2R>
西谷大成:66.2キロ
山本歩夢:66.2キロ

<フェザー級/5分2R>
畠山祐輔:──キロ
佐藤拳駿:65.15キロ

<フライ級/5分2R>
鶴屋怜:56.8キロ
岡崎鷹士郎:61.15キロ

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DEEP JEWELS33 DEEP101 KINGレイナ MMA ONE パク・シウ 住村竜市朗 大島沙緒里 東陽子 米田奈央 鶴屋怜

【DEEP JEWELS33 & DEEP101】計量終了 鶴屋怜の対戦相手が6.95キロオーバーで試合が中止に

【写真】DEEP 2Days 4Showsのトリは住村✖米田のウェルター級マッチ(C)DEEP

19日(土)、20日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS33とDEEP101の計量が同所で行われた。

2日間4大会、DEEPウィークエンド2日目の計量は両大会で体重オーバーが見られた。まずDEEP101の第1試合でプロ2戦目に挑む鶴屋怜の対戦相手=岡崎鷹士郎が、フライ級の一戦でフェザー級に相当する64.15キロ、6.95キロオーバーの大失態を見せる。

怜、そして父・浩もそれでも対戦を要望したが、プロモーション側は体重差があり過ぎるため中止を決定。結果、岡崎の失格で鶴屋は不戦勝扱いとなった。


さらに第2試合で佐藤拳駿と戦うはずだった畠山祐輔が、減量の影響で体調を悪化させ、午前中に救急車で搬送されて失格に。佐藤は計量を済ませており、彼も鶴屋と同様に不戦勝が決まった。

なおK-Clannを離れフリーとなったKINGレイナは、リミットの1.5キロアンダーでパスし、パンクラシスト=東陽子との対戦に臨む。

DEEP JEWELSでは藤田翔子が、400グラムオーバーでイエローカードが提示されマイナス1Pからスタート。HIMEが勝利した時のみ試合が成立することとなっている。

DEEP 101

■視聴方法(予定)
6月20日(日・日本時間)
午後4時50分~PPV SPWN

■ DEEP 101計量結果

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:77.55キロ
米田奈央:77.5キロ

<女子64キロ契約/5分2R>
KINGレイナ:62.5キロ
東陽子:63.7キロ

<フライ級/5分2R>
安谷屋智弘:57.15キロ
伊藤裕樹:56.9キロ

<バンタム級/5分2R>
石司晃一:61.5キロ
CORO:61.55キロ

<59キロ契約/5分2R>
ヒロヤ:58.90キロ
関原翔:58.95キロ

<フェザー級/5分2R>
西谷大成:66.2キロ
山本歩夢:66.2キロ

<フェザー級/5分2R>
畠山祐輔:──キロ
佐藤拳駿:65.15キロ

<フライ級/5分2R>
鶴屋怜:56.8キロ
岡崎鷹士郎:61.15キロ
 
DEEP JEWELS33

■視聴方法(予定)
6月20日(日・日本時間)
午前11時30分~PPV SPWN

■ DEEP JEWELS33計量結果

<DEEP JEWELSアトム級GP決勝/5分2R>
TBD
TBD

<DEEP JEWELSフライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 本野美樹:52.15キロ
[挑戦者] 伊澤星花:51.5キロ

<フライ級/5分2R>
奈部ゆかり:57.2キロ
ARAMI:56.95キロ

<ストロー級/5分2R>
藤田翔子:53.5キロ
HIME:52.5キロ

<51キロ契約/5分2R>
音波:50.95キロ
竹林エル:50.3キロ

<ライト級/5分2R>
ひしぬまjujcyさやか:69.05キロ
ぽちゃんZ:69.8キロ

<DEEP JEWELSアトム級GP準決勝/5分2R>
青野ひかる:47.5キロ
にっせー:47.4キロ

<DEEP JEWELSアトム級GP準決勝/5分2R>
パク・シウ:47.6キロ
大島沙緒里:47.55キロ

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DEEP101 KINGレイナ MMA キック ボクシング 住村竜市朗 東陽子 海外 米田奈央

【DEEP101】米田奈央と対戦、住村竜市朗─02─「皇治のような存在は本当にありがたい」

【写真】勝ってのこのような表情を浮かべることもあった住村。勝利は勿論だが、納得できる動きこそ彼が求めるモノなのだろう(C)MMAPLANET

20日(日)、東京港区のニューピアホールで開催されるDEEP101で、米田奈央と対戦する住村竜市朗のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

MMAとして穴がなくなることで、持ち味であった打撃が以前のように使えなくなったという住村。その彼を支えるキックボクサー皇治は、住村にとってどのような存在なのか。また38歳で引退を決めている住村が、米田戦の向こう側に見据える──これからの2年間とは……。

<住村竜市朗インタビューPart.01はコチラから>


――打撃の面で今、修正すべきなのはどんなところだと思いますか。

「距離と左フックですね。左フックでバンバン倒していたので、もう一度それを取り戻したいと思っています。左フックもタイミングなり、いろいろあるんですけど。距離については、相手の打撃をもらわずに、自分の打撃を当てる。皇治と、そういう距離の確認をやっています」

――これまでも皇治選手と行動を共にすることが多かったですね。

「皇治と出会ったのは、アイツが所属していた神戸のSFKさんでした。皇治がSFKさんを卒業して、東京に行くことになった時、本当は僕も一緒に行く予定やったんですよ」

――しかし、一緒に東京へ行くことはできなかったのですか。

「その時は僕が前十字靭帯の負傷で治療することになって。そこからリハビリして、1年後に東京へ来たんです」

――派手な言動も目立つ皇治選手ですが、キックボクシングの中でもインサイドワークが巧い、テクニシャンタイプですよね。

「そうなんですよ。何だかんだで、KO負けしたこともないですし。打たれ強いっていうこともあるとは思います。でも、見えない角度からパンチが飛んできても、もともと距離の取り方が巧かったり、一瞬でパンチを外していたりとか」

――その皇治選手と打撃の練習をするうえで、一番のメリットは何でしょうか。

「タイプによって戦い方を理解してくれるところですかね。『自分だったらこう戦うけど、お前は大きいから、こうしたほうが良い』とか。僕の体格に合わせて、有利なところと危険なところを教えてくれる。そうやってズバって言ってくれる、皇治のような存在は本当にありがたいです」

――皇治選手はケージでキックボクシングの試合を行ったこともあります。

「HEATですよね(2017年2月、HEATでモハメド・ブールに判定勝ちで、ISKA世界ライト級王座を獲得)。

アイツもケージでやったほうが強いじゃないかと思いますよ(笑)」

――レッツ豪太戦を見ていて、住村選手もケージとリングでは、動きが違うような印象を受けました。

「その違いはあります。やっぱりMMAはケージのほうがやりやすいですよね。リングで試合していると、何か違和感がありました」

――違和感というと?

「リングだと組み付いても、『アレ?』と思って倒せなかったりすることもあって。他の試合を見ていても、『これはケージなら試合結果は変わるんだろうな』と思うこともあります」

――次の試合は、そのケージで行われます。DEEPウェルター級王者として、米田奈央選手とのノンタイトル戦に挑むこととなりました。

「米田選手とは一度対戦していますけど(2015年4月にRNCで勝利)、その時は米田選手もまだ経験が浅かったと思います。自分もデビューして間もなかったし。だから、またイチからの戦いじゃないですかね」

――ほとんどの国内のウェルター級トップ選手とは対戦経験があるなかで、住村選手は今、どこを見据えて戦っているのでしょうか。

「日本国内は、あまり興味がないですね。海外の選手なら『はい、やります!』って返事しますけど。国内で再戦ばかりになると、モチベーションも上がりにくいので」

――すると、海外のプロモーションは頭の中にありますか。

「海外の大会が契約していただけるなら、それは嬉しいです。最後のチャンスであり、最後の賭けというか。でも今はコロナ禍ですし、自分ももう35歳になるので、海外のメジャー団体と契約してもらえるような年齢でもないと思うんですよ。自分の実力も、立場も分かっていますし」

――……。

「だから、『○○で戦いたい』とかっていう欲は、そこまではないです。それよりも国内で、ジョン・タックのような海外の強い選手と試合ができたら嬉しいですね」

――住村選手は、38歳で引退すると決めているのですよね。

「はい、その気持ちは変わらないです。ダラダラ続ける気もないので。だから、あと2年半ぐらいですかね。そこまで悔いのない現役生活を送って、あとは今頑張っている選手を支援してあげたいなって夢があります」

――住村選手の中では、第二の人生設計がしっかりと出来ている、と。

「もちろん、ずっと格闘技をやられている方は、素晴らしいと思っています。でも自分には無理やなって。柔術とか、趣味として続けていきたいとは思いますけど」

――では今後の試合で、何を見せていきたいと思っていますか。

「昔は、試合したら休んで、試合したら休んで……という生活やったんですよ。試合が近くなったら『オッシャ!』って気持ちが高まるような。でも今は、この年になって少しでも練習を休むと、すぐ若い選手にやられるようになる。そうやって毎日コンスタントに練習してきて、自分がやってきたことを出す場。それが、今の自分にとっての試合ですね」

――そのような姿勢のほうが、試合に集中できているようにも感じます。

「あとは、僕が試合で負けると、一緒に練習している若い選手もテンションが下がったりすると思うんですよ。一緒にやっている選手も弱いと思われるのは嫌なので。1試合1試合、しっかり勝っていきたいです」

■視聴方法(予定)
6月20日(日・日本時間)
午後4時50分~PPV SPWN

■ DEEP101対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
米田奈央(日本)

<女子64キロ契約/5分2R>
KINGレイナ(日本)
東陽子(日本)

<フライ級/5分2R>
安谷屋智弘(日本)
伊藤裕樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
石司晃一(日本)
CORO(日本)

<59キロ契約/5分2R>
ヒロヤ(日本)
関原翔(日本)

<フェザー級/5分2R>
西谷大成(日本)
山本歩夢(日本)

<フェザー級/5分2R>
畠山祐輔(日本)
佐藤拳駿(日本)

<フライ級/5分2R>
鶴屋怜(日本)
岡崎鷹士郎(日本)

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DEEP101 K-1 MMA ONE RIZIN 住村竜市朗 米田奈央

【DEEP101】米田奈央と対戦、世田谷在住・住村竜市朗─01─「あぁ、あのクソ試合ですね」

【写真】試行錯誤を続け、進化の過程にある住村竜市朗 (C)MMAPLANET

20日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP101のメインイベントで、DEEPウェルター級チャンピオン住村竜市朗が米田奈央と対戦する。

緊急事態宣言で40日間スライドされた大会のメインを任された住村は、2018年にRIZINで敗北を喫した後、神戸から東京に練習の拠点を移した。そして、打撃を中心とした自身のスタイルも進化しているという。

2度の敗戦を経て、住村はいかに進化し続けているのか。東京での練習について聞いた。


――住村選手は、もともと兵庫県淡路島でMMAを始めて、現在は東京に拠点を置いているのですよね。

「ロータス世田谷さんとパンクラス・イズムさん、それとIGLOO柔術さんでグラップリングの練習をやらせてもらっています」

――拠点を東京に移して、変わったところはありますか。

「毎日しっかり、強い選手と練習できているところですね。寝技も強い選手と練習できているので、レスリングなり、グラップリングは進化したと思います。周りの選手が強すぎて、本当に自分が進化しているのかどうかは分からないですけど(笑)。

それと昔から一緒に練習していた皇治が東京で『TEAM ONE』というジムを開いたので、そこで打撃とフィジカルトレーニングを見てもらっています。他にも、元K-1選手の左右田泰臣さんのジム、『LIBELTA』(リベルタ)のプロ練習に参加させていただいています」

――そうした環境の変化と練習の内容は、実際の試合にフィードバックできているのでしょうか。

「はい。東京に来た当初は、それほどでもなかったんですけど、最近は試合でもちょっとずつ出せていると思います。東京に来てから少しファイトスタイルが変わってしまった部分があったので、少しずつ戻していっているところですね」

――ファイトスタイルの変化とは?

「自分から組みに行けるようになったことです。もともと自分の得意な打撃と、組み技がうまく噛み合っていなかったんですけど、最近は噛み合ってきた感触があるんですね。でも、そのために組みに行こうとしすぎていたというか」

――住村選手が優勝した2009年の全日本アマ修斗では、テイクダウンポイントが重視され始めて、とにかくテイクダウンを狙う試合が増えていました。そんななかで、住村選手が一番、打撃も効果的でMMAとしてのバランスが良いと思っていました。

「おぉ、ありがとうございます」

――ただ、それは当時から、あまりテイクダウンが得意ではなかったのでしょうか。

「テイクダウンは弱かったです。自分は打撃が中心で、保険で寝技をやっていたような感じでした。だからテイクダウンはそれほどやっていなくて。するとプロになってから、自分が打撃で行くとグラウンドに持ち込まれて、抑え込まれて負けるという試合があったんです」

――なるほど。

「そこで僕は『だったら打撃で突き抜けよう』と思って練習してきたんですけど、RIZINでストラッサー起一選手に負けて、いろいろ考え直しました」

――2018年8月12日に、ストラッサー起一選手に三角絞めで一本負けを喫しました。

「あの試合後、東京に拠点を移しました。その前に、佐藤洋一郎選手との試合で前十字靭帯を負傷していたんですけど、直後にRIZINの試合が決まって。手術しようかどうか迷いました。でも前十字靭帯を負傷しても続けている人の話も聞いていたし、手術して1年を棒に振る前に、RIZINでやってみたいと思ったんですけど……」

――しかし、結果は敗れてしまった。

「練習していてもヒザが抜けることもあって、思うように練習できないまま試合を迎えたら、あんな負け方をしてしまいました。でも今考えたら、あの時に負けてよかったです。その後ちゃんと手術して、今はヒザの状態も戻ったので」

――Bellator日本大会(2019年12月29日)で、ジョン・タックにKO負けした試合については、どのように考えていますか。

「あの試合はショックでした。勝てると思っていたので。自分のペースになってきたかな、と思っていたら、一発もらってしまいました。あの時は、どうしても上体だけで相手のパンチを避けてしまうクセがあったんですよ。足がしっかり付いてきていなかった。あの負けは世界との差を感じましたね」

――足が付いてこなかったというのは、打撃とMMAのスタンスの違いなのでしょうか。

「ちゃんとステップが踏めていませんでした。それは大きなミスです」

――2つの敗戦を経て、昨年11月にはRIZINではレッツ豪太選手に勝利しました。

「あぁ、あのクソ試合ですね」

――クソ試合、ですか……。

「クソ試合ですよ。DEEP以外の試合で2連敗していたので、勝ちに行っちゃったというか。3連敗はマズイなと思って、思いっきり行くことができなかったんです。それはファイトスタイルが変わったこともあって」

――先ほど、「組みに行こうとしすぎる」と言われましたね。

「もともと自分には打撃しかないと思っていたんですが、組み技もしっかりできるようになったので、悪い言い方ですけど組み技で休むことができる。そんな考えが試合中でも脳裏をよぎってしまって、打撃で思い切り行けなくなったんだと思います。だから今は考え直して、前向きに打撃の時間を増やすようにしています」

――組み技で休むことができる、それだけ組み技の部分は進化したということですか。

「そうですね。日本のウェルター級なら、誰とやっても組み負けないし、寝技も勝負できると思います」

<この項、続く>

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【DEEP101&DEEP JEWELS33】21年目のDEEP──5月5日のDEEPとJEWELSの対戦カードを9試合発表

【写真】雅、関原、石谷、鶴屋。これからのDEEPをリードするファイター候補の競演(C)MMAPLANET

19日(金)、DEEPより5月5日(水・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP101 IMPACTとDEEP JEWELS33の対戦カードが発表されている。

正午開始のJEWELS33と午後6時スタートのDEEP101。二部制イベントは2試合+アトム級GP準決勝+決勝の5試合、DEEP101は7試合が明らかとなった。


JEWELSでは既報の通り、3月7日に組まれていたDEEP JEWELSストロー級選手権がリスケされている。チャンピオン本野美樹の負傷で次回大会に延期されたタイトルマッチ。チャレンジャーの伊澤星花は7日大会で本野の同門、杉本恵とグラップリングマッチを行いRNCで一蹴している。

またヒザの負傷から1年3カ月振りの再起を果たした奈部ゆかりは、ARAMIと2大会連続の出場となった。大島沙緒里、村上彩、パク・シウ、青野ひかるが勝ち上がっているアトム級GPの準決勝の組み合わせは、近日中に抽選会で決まるとのこと。再び、佐伯繁代表の「じゃーんけーん、ぽん」という声が響き渡るか。

DEEP101はウェルター級正規王者の住村竜市朗と米田奈央の試合がノンタイトル戦、さらにKINGレイナは1年3カ月振りのMMAマッチをパンクラスでキャリアを積んできた東陽子と行う。バンタム級の東にとって64キロという契約体重が、どのように作用するか。

またTDCホール大会で東修平をギロチンで下したCOROが、2019年10月に米山千隼に敗れて以来、1年7カ月振りにバンタム級戦線に復帰の石司晃一と戦うことも決まった。

国内ムエタイ三冠ながら、一からMMAファイターとして取り組んでいる雅駿介がプロ2戦目で平松翔と対戦する一戦を始め、関原翔×ヒロヤ、山本歩夢✖石谷大成や畠山祐輔✖佐藤拳駿戦、さらに鶴屋怜のプロ2戦目も決定している。

2月の20周年記念大会を経て、これからのDEEPの潮流になるかというマッチアップが多く見られる後楽園ホール大会だ。

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