カテゴリー
BELLATOR Bellator292 MMA MMAPLANET o UFC   ウスマン・ヌルマゴメドフ エンリケ・バルゾラ ゴイチ・ヤマウチ ジュリアス・アンリカス ジョシュ・ヒル トフィク・ムサエフ パトリッキー・フレイレ ベンソン・ヘンダーソン マイケル・ペイジ リントン・ヴァッセル ヴァレンティン・モルドフスキー

【Bellator292】計量終了 ベンヘンの勝機は──、ウスマン・ヌルマゴメドフ相手に競り合いに持ち込めるか

【写真】ベンヘンがどれだけリカバリーできるのかも、重要になってくる(C)BELLATOR

10日(金・現地時間)、カリフォルニア州サンノゼのSAPセンターで開催されるBellator292「Nurmagomaedov vs Henderson」の計量が9日(木・同)に行われている。

いよいよ戦いの幕が切って落とされるライト級ワールドGP、王者ウスマン・ヌルマゴメドフは元UFC世界ライト級王者ベンソン・ヘンダーソンの挑戦を受ける。


キャリア16戦16勝0敗、8つのKO勝ちと5つの一本勝ちというウスマンは昨年11月にパトリッキー・フレイレを下し、サークルケイジ155ポンドの頂点に立った。

文句のつけようがない戦績を残しているなかで、ベンヘンと立ち会うことで不安要素を挙げるとすれば、競り合いという部分か。マネージメント、試合を上手く回すことに長けている24歳のチャンピオンだが、ベンヘンと比較すると心身共の削り合いの経験値は絶対的に少ない。とはいえ、さすがに初回から5Rまで動き続けるという試合をすることはベンヘンも厳しくなってはきている。髪の毛を振り乱すことですら、ジャッジの判定を優位すると指摘されていた全盛期とは違う。

それでも相手の攻撃を受け流す、あるいは受けても決定打を食らわない上手さは健在だ。以前よりも緩急をつけたファイトを心掛けることで、競り合いを続けることができている。

勝負所の躍動感という部分で陰りも見られるため、競り合い=競り勝つという構図は絶対ではなくなったベンヘンだが、この深みにウスマンがハマった時にどのような試合展開になるのか。黒星を知らないファイター特有の純粋無垢な突破力を見せるのか。それともベンヘンの術中にハマるのか。もとより、そのような展開にならない一方的なチャンピオンの試合になることもあり得るが果たして……。

■Bellator292計量結果

<Bellator世界ライト級選手権試合&ライト級ワールドGP準々決勝/5分5R>
[王者] ウスマン・ヌルマゴメドフ: 154.8ポンド(70.21キロ)
[挑戦者]ベンソン・ヘンダーソン: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ライト級ワールドGP準々決勝/5分5R>
トフィク・ムサエフ: 155ポンド(70.31キロ)
アレクサンデル・シャブリ: 154.4ポンド(70.03キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヴァレンティン・モルドフスキー: 237.4ポンド(107.68キロ)
リントン・ヴァッセル: 239.4ポンド(108.59キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・ペイジ: 170.8ポンド(77.47キロ)
ゴイチ・ヤマウチ: 170.6ポンド(77.38キロ)

<フェザー級/5分3R>
エンリケ・バルゾラ: 145.2ポンド(65.86キロ)
エリック・ペレス: 145.4ポンド(65.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョシュ・ヒル: 136.6ポンド(61.96キロ)
キャス・ベル: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ミドル級/5分3R>
ハリド・ムルタザリエフ: 186ポンド(84.37キロ)
トニー・ジョンソン: 184.8ポンド(83.82キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジュリアス・アンリカス: 205.8ポンド(93.34キロ)
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ: 205.8ポンド(93.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
レアード・アンダーソン: 146ポンド(66.22キロ)
ロジェリオ・ルナ: 144.8ポンド(65.68キロ)

<ミドル級/5分3R>
テオ・ヘイグ: 184.2ポンド(83.55キロ)
アダム・ウォムズリー: 185ポンド(83.91キロ)

The post 【Bellator292】計量終了 ベンヘンの勝機は──、ウスマン・ヌルマゴメドフ相手に競り合いに持ち込めるか first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Bellator288 MMA MMAPLANET o UFC ウスマン・ヌルマゴメドフ キック パトリッキー・フレイレ ベラトール

【Bellator288】止まらないヌルマゴ一族の勢い、ウスマンがパトリッキーのパンチを封じ込めて王座戴冠

<Bellator世界ライト級選手権試合/5分5R>
ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)
Def.50-44.50-44.50-45.
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)

サウスポーのウスマンに、パットリッキーがプレッシャーをかける。オーソドックスにスイッチしたウスマンは右ローと左ハイ。スイッチ&サイドキック、関節蹴りを見せるウスマンを相手に、下がらずを得ないパトリッキー。ステップワークから体勢を立て直すパットリッキーに対し、ウスマンはスイッチを繰り返しながらサイドキックを連打する。

ウスマンの右ハイがパットリッキーの顔面をかすめた。さらにウスマンは上下左右に蹴りを散らす。ここでパトリッキーが相手の蹴りに左フックを合わせ始める。プレッシャーを強めるパトリッキー。ウスマンはサイドキックに加えて、前蹴りも繰り出していく。相手の左右フックをかわしたウスマンが左右の蹴りを散らし、左ストレートを伸ばした。

残り1分になってもパトリッキーは手が出ない。相手の右ローをチェックしたウスマンが自分の距離を保ち続ける。パトリッキーはアッパーとストレートのコンビネーションを見せるも、ウスマンに届かなかった。

2R、ウスマンは変わらずサウスポーから右の関節蹴りを繰り出す。さらにボディへのサイドキック。互いに細かいローを見せながら、パトリッキーがワンツーを放った。ウスマンは二段蹴りで左足をパトリッキーの顔面を狙う。前に出るパトリッキー、しかし右フックを出したところにダブルレッグを合わせられた。パトリッキーに背中を着かせたウスマン。ハーフガードを取る相手を、鉄槌とヒジで削る。

パトリッキーはケージ際まで下がり、ケージに背中を着けたものの、ウスマンがすぐに抑え込んだ。さらに反転するパトリッキーのバックを狙ったウスマンが、相手の顔面にヒジを叩きつけていく。さらにパトリッキーの左腕を抑え、右ヒジを連打。仰向けになったパトリッキーに、強烈な右ヒジの連打を浴びせて、このラウンドを終えた。

3R、パトリッキーがまえに出て左右フックを振るう。しかし右ローを打ち終わりに組まれ、ボディロックでケージ際まで持ち込まれる。足に切り替えたウスマンに対し、その足を抜いたパトリッキーがケージ中央へ戻った。パトリッキーの右ミドルハイをブロックしたウスマンは、ケージを背にしながらサークリングして自分の距離を保つ。距離を詰めるパトリッキーだが、右ストレートを伸ばすも当たらず。

ケージ中央で互いにローを見せ合う。左ローキックに相手が右フックを合わせてきたが、それをかわすパトリッキー。しかしパンチは届かず、当たる攻撃は右ローのみ。相手の関節蹴りを嫌がったか、パトリッキーがサウスポーにスイッチする場面も。サウスポーからワンツー、右サイドキックで距離を保つウスマン。観客からブーイングが起こるなか、ウスマンがボディロックで組みついた。離れたパトリッキーだが、左目じりから出血が見られる。

4R、ウスマンのシングルレッグをスプロールしたパトリッキーが下がる。相手の左ジャブをバックステップでかわしたウスマンは左インロー。パトリッキーの左目尻の出血は止まっていない。しかし右インローで相手の右足を跳ね上げるパトリッキー。ウスマンもパトリッキーの左ローにワンツーを合わせた。

距離を取るウスマンに右ストレートを伸ばすパトリッキーだが、パンチが届かない。パトリッキーの右ミドルが当たるも単発に終わる。そして前に出るウスマン。パトリッキーがケージ際から押し返していくも、ウスマンが相手のパンチをかわして距離を保ち続ける。徹底的にパトリッキーのパンチを封じ込めているウスマン、右サイドキックを上下に散らして、ステップから右ジャブを突く。パトリッキーの左フックはダッキングでかわし、観客のブーイングをものともせず、自分の距離を保ち続けた。

最終回、距離を詰めて左右フックを振るうパトリッキー。ウスマンは相手の勢いでバランスを崩す。パトリッキーが距離を取る相手を追い続ける。しかしウスマンがパトリッキーの右フックの打ち終わりに組みつき、そのままテイクダウンを奪った。フルガードのパトリッキーを抑え込むウスマン。両ワキを差し上げ、パンチで削っていく。パトリッキーの左目尻から再び出血が見られるように。

腰を上げてバランスを取りながら、パトリッキーを抑え込むウスマン。反転したパトリッキーを追いかけ、バックに回ってからリフトアップしてテイクダウンしたウスマンが、そのままマウントへ。パトリッキーはハーフからリバーサルに成功したが、ウスマンも立ち上がる。

残り1分弱、パトリッキーが前に出るもウスマンが距離を取り続ける。ウスマンの左ジャブがヒット。パトリッキーのパンチをかわしたウスマンが、相手に背中を見せて両手を突き上げる。その瞬間、パトリッキーが距離を詰めてたがウスマンがボディロックで切り返し、相手をケージに押し込んで試合を終えた。

判定はジャッジ3者がフルマークでウスマンにつけた。MMAキャリア16戦無敗でベラトールのベルト巻いたウスマンは、インタビュー中に携帯電話に移る元UFC世界王者のカビブ・ヌルマゴメドフを見せるなど、ヌルマゴメドフ一族&タゲスタン勢の止まらない勢いを示した。


The post 【Bellator288】止まらないヌルマゴ一族の勢い、ウスマンがパトリッキーのパンチを封じ込めて王座戴冠 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Bellator288 MMA MMAPLANET o ONE ONE163 RIZIN RIZIN40 UFC イスラム・マカチェフ ウスマン・ヌルマゴメドフ オットー・ホドリゲス ガジ・ラバダノフ クレベル・コイケ コーリー・アンダーソン ザイード・イザガクマエフ タイレル・フォーチュン ダニエル・ヴェイケル ニック・タラヴェラ パトリシオ・フレイレ パトリッキー・フレイレ ベラトール ルーカス・ブレナン レヴァン・チョクヒリ ワジム・ネムコフ 青木真也

【Bellator288】ライト級世界戦パトリッキー✖ウスマン戦を弟パトリシオ&盟友ガジ=大晦日来日選手が語る

【写真】試合後に満面の笑みを浮かべるのはどちらか(C)BELLATOR

18日(金・現地時間)、イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator288「Nemkov vs Anderson 2」。

大晦日にRIZINとチャンピオンもしくは王者クラスの対抗戦が実現されることで、国内でも俄然注目度が高まっているサークケージのMMA──シカゴ大会のメインは、4月の一戦がヘッドバッドでノーコンテストとなったライトヘビー級ワールドGP決勝兼Bellator世界ライトヘビー級選手権試合=王者ワジム・ネムコフ✖挑戦者コーリー・アンダーソンの一戦だ。

同大会ではコメインでライト級世界戦も組まれており、来日決定で話題沸騰のカビブ・ヌルマゴメドフ軍団よりウスマン・ヌルマゴメドフがパトリッキー・フレイレに挑戦する。


10月にイスラム・マカチェフがUFC世界ライト級王者となり、ウスマンの世界戦の約半日後にザイード・イザガクマエフがONE163で青木真也と対戦するなど、注目度が増すばかりのダゲスタン・イーグル軍団からはRIZIN40にガジ・ラバダノフが来日する。

ここではラバダノフと同様に大晦日にチーム・ベラトールの大将格としてクレベル・コイケと戦うパトリシオ・フレイレに今週末の世界ライト級戦の行方を占ってもらった──といるよりも、兄弟、そして盟友の勝利を信じて疑わない両者の自信のコメントをお届けしたい。

パトリシオ・フレイレ
「パトリッキーは今日、最後のスパーリングセッションが終わった(※取材はブラジル時間の11月12日に行われた)。必要な練習の全てを行ったわけだ。兄の仕上がりを見て、俺もハッピーだよ。このままの調子で、ロシア人をぶっ倒すことを信じている。

(ユニファイドルールで戦うパトリッキーと次戦はRIZINルールで戦うパトリシオは、どのように工夫して練習しているのか)俺はパトリッキーと作戦について話し合い、コーナーに就くけどスパーリングはやっていない。ルールも違うし、俺とウスマン・ヌルマゴメドフはタイプが違う。あのロシアンと戦うためのスパーリングパートナーとパトリッキーは練習してきた。俺はクレベルとの試合に向けて、自分の練習に集中している。パトリッキーに関しては、どう戦うかを共有してコーナーから指示をするよ」

ガジ・ラバダノフ
「勿論、僕の勝者予想はウスマンだ。ウスマンがフィニッシュしてタイトルを手にする。ウスマンはフィニッシャーだからね。それだけのハードトレーニングを積んでいる。僕らは一緒に練習してきたしね。

(同門が同じ階級でチャンピオンになると、今後のキャリアを難しくならないか)アハハハハ。ベラトールには僕がまだ戦っていない強豪がいくらでもいる。ウスマンは次の試合で手にするベルトを保持し続けるけど、僕がウスマンと戦うことは決してない。でも、僕には戦う相手に困らないよ」

※パトシリオ・フレイレ、ガジ・ラバダノフの大晦日決戦に向けてのインタビューが掲載されるGONG格闘技#323は22日(火)から発売予定です。

■視聴方法(予定)
11月19日(土)
午前7時30分~ U-NEXT

■Bellator288対戦カード

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ワジム・ネムコフ(ロシア)
[挑戦者] コーリー・アンダーソン(米国)

<Bellator世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
[挑戦者] ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)
チムール・カイズリエフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
ダニエル・ジェイムス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ローマン・ファラルド(米国)
レヴァン・チョクヒリ(ジョージア)

<フェザー級/5分3R>
オットー・ホドリゲス(ブラジル)
カサン・アスカボフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
イマムシャフィ・アリエフ(ロシア)
ショーン・コナー・ファロン(米国)

<ライト級/5分3R>
キリズ・モタ(ブラジル)
ジャイロ・パシェコ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アーチー・コルガン(米国)
ジェシー・ハナム(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン(米国)
ニック・タラヴェラ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
サリヴァン・カーリー(米国)
ジェイ・ラディック(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン(米国)
ジェイデン・ターカー(米国)

<フェザー級/5分3R>
レアード・アンダーソン(米国)
ロブ・フェニクル(米国)

<フェザー級/5分3R>
アイザイア・ホキット(米国)
マティアス・ナデル(エクアドル)

<ヘビー級/5分3R>
ヴラジミール・ゴウヴェア(ブラジル)
コリー・モーゲンバーグ(米国)

The post 【Bellator288】ライト級世界戦パトリッキー✖ウスマン戦を弟パトリシオ&盟友ガジ=大晦日来日選手が語る first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ACA AJ・マッキー BELLATOR K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship PRIDE RIZIN RIZIN40 UFC   アーロン・ピコ ウスマン・ヌルマゴメドフ キック ジェイジェイ・ウィルソン スコット・コーカー パッチー・ミックス パトリシオ・フレイレ パトリッキー・フレイレ ピーター・クイリー ピーター・バウシュト フアン・アルチュレタ ブレント・プリマス ベンソン・ヘンダーソン ランス・ギブソンJr 堀口恭司

【Bellator & RIZIN40】『日本と敵対するために、対抗戦を行うわけじゃない』by スコット・コーカー

【写真】日本のファンが喜ぶことを実施する。それが日本のMMAの復興に通じる──とスコットは理解できているように感じる(C)MMAPLANET

12月31日(土)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN40。同大会でRIZIN×Bellatorの対抗戦が組まれることが、26日(水)の会見で明らかになり、Bellatorのスコット・コーカーがパトリシオ・フレイレ、AJ・マッキーJr、フアン・アルチュレタ、堀口恭司を率いて会見場のステージに登壇した。

翌朝には10日(土・現地時間)にイタリアのミラノで開催されるBellator287のために離日するスコットは、分刻みのスケジュールのなか僅か5分というタイムリミットが設けられたインタビューで、10分以上に渡り日本の格闘技への熱い想いと──この国のMMAファンが狂喜するに違いない2023年のプランを話してくれた。


──米国が拠点のMMAプロモーション、それもフィーダーショーでなくメジャーのBellatorがクロスプロモーションを行うというのは本当に稀なケースではないでしょうか。

「RIZINとのクロスプロモーションに関しては、サカキバラが望み、信頼関係があるから実現できたんだ。互いに腹を割って話すことができる。そうだね、尊敬し信用すること。そしてタイミングだ。確かにユニークな状況だよ。4年前かな、彼は『RIZIN×BELLATORの対抗戦っていうアイデアはどうだろうか?』と尋ねてきた。

その時、私はこう言ったんだよ。『もう少しRIZINのファイターを成長させてくれ。そうしたら一緒にやっていける』とね。今、それが現実になる。しっかりと時間を掛けて対抗戦を行う機が熟したんだよ」

──RIZINとの対抗戦により、Bellatorファイターのバリューが上がり、再び日本大会を開く礎になるという考えはありますか。

「う~ん、クロスプロモーションというものは両サイドでそれぞれの見方が存在している。そして、MMAワールドは何が起こるか分からない。我々のファイターにはワールドランキングを創ってトップ10を構成できる。RIZINの選手たちは主に日本だけで戦ってきた。ここでサトシ・ソウザがBellatorの選手──日本でAJと戦うことで、世界で名前を挙げ、インパクトを残すことが可能だ。

この対抗戦は、RIZINファイターにとって素晴らしい機会になるはずだ。そして私のファイター達は日本というMMAの歴史を創ってきた国で戦いたいと思ってきた。格闘技団体だけではない、マーシャルアーツの歴史が日本と共に紡がれてきたんだ。その日本で戦えることを、彼らは本当に幸せに感じている」

──今日、Bellatorから出場する3選手をインタビューさせていただいたのですが、3人揃って『このルールは最高だ』ということを話していました。今後、AJやフアン、そしてパトリシオ達は米国でもサッカーボールキック有り、4点ヒザ有りのルールで戦いたいと思わないでしょうか。

「ノー、ノー、ノー。Bellatorがルールを創ったわけじゃない。ユニファイド・ルールはユニファイド・ルールだ。ユニファイド・ルールはサッカーボールキックも、グラウンドでのヒザ蹴りも許さない。世界のほとんどの国と地域で、それらの攻撃は認められていない。日本ではPRIDEの時から、認められてきたけどね(笑)。マーシャルアーツとは自分を試すもの、日本で彼らがこのルールで戦いたい気持ちは理解できるよ。そして、サカキバラと一緒に素晴らしい試合を実現させていきたい。

あと会見で余りサカキバラは我々の合意のついて話していなかったように思うけど、最初は我々が日本に来て、リングを使用してRIZINルールで戦う。第2回は米国でケージを使って、Bellatorルールで対抗戦を行う」

──おぉ、それは楽しみです!! つまり日本人選手が米国で戦うということですね。

「きっとね。シカゴ、LA、サンノゼといくらでも開催候補地は存在する。それにBellatorは米国だけでイベントを開いているわけじゃない。だからRIZINとの対抗戦だってアイルランドのダブリン、フランスのパリで行うこともあるだろう。とにかく、次はBellatorルールだ」

──それだけ日本を重視してくれることに、ただ感謝です。とはいえ、世界的に見てBellatorとRIZINは対等の立場のプロモーションではなく、純粋にファイターのレベルに応じて対抗戦が実施されることになります。ならば今後はRIZINだけでなく、Bellatorでは北米のプロモーションはともかくとして、時がくればロシアのM-1やACA、あるいはポーランドのKSW、アジアのONE Championshipというプロモーションと対抗戦を行うことも可能なのでしょうか。

「いいかい? 我々のビジネスはいつも門戸を開放している。条件が正当で、状況が正しのであればどこのプロモーションとも対抗戦を行うことは可能だ。それはUFCも含めての話さ。Bellatorには、世界のベストファイターが揃っている。現状、Bellatorの歴史で最高のメンツが集まっていると断言できる。

6年間かけて、この状況を創り上げた。選手を育てるのは簡単じゃない。AJやパトリシオは上手くいった例だ。アーロン・ピコを見て欲しい、選手の育成には時間が掛かる。今、我々は最高のファイターが育った。他のどのプロモーションとも対抗戦は可能だよ。UFCが受けるなら、我々はやるよ」

──ところで堀口恭司選手はBellatorとも話し合い、米国でもバンタム級だけでなくフライ級で戦いたいとスコットに伝えたと言っていました。Bellatorでフライ級の試合が組まれ、王座が制定されることはあるのでしょうか。

「とにかく私はホリグチの戦い方が大好きだ。私の意見としては、彼こそが日本で一番のMMAファイターだ。2試合を終えて、ダン・ランバートとも話をしたんだけど、バンタム級の相手はホリグチには大きすぎる。パッチー・ミックスの大きさを見ただろう? アンフェアだよね、あの体格の違いは。身長も違い過ぎる。

ホリグチのリクエストに関しては、Bellatorとしてもしっかりと考慮している。フライ級の試合を組むなら10人、20人と契約する必要があるしね。でも、それは問題ない。真剣にフライ級の創設を考えているよ」

──それは楽しみです。引き続き、Bellator本体の話ですが、2023年にライト級ワールドGPを行うという根強い噂があります。そして、ニューカマーの補充をも進んでいます。そこに日本人ライト級選手の出場もあるでしょうか。

「う~ん、ライト級ワールドGPかい……。確かに、その通りだ。我々には素晴らしいライト級ファイターがいる。次のワールドGPはライト級で、2023年に行う。だからサトシ・ソウザには『次の試合で勝とうが、負けようが君がRIZINのチャンピオンになら我々のトーナメントに出場してほしい。招聘する』と伝えさせてもらuよ。

スケジュール的に可能なら、我々はサトシにBellatorライト級GPで出て、私たちのベストファイターと戦って欲しいと思っている」

──いやぁ、鳥肌モノの話です。ところで、スコットはRIZINライト級ではチャンピオンにしか興味はないですか。

「そこはこれから話していくよ。ただし、枠は8つしかないんだ。パトリッキー・フレイレ、ウスマン・ヌルマゴメドフ、AJ・マッキー、トイック・ムサエフ、ベンソン・ヘンダーソンもいる」

──そこにサトシ選手が加わるとすれば、既に6席が埋まってしまいます。さらにピーター・クイリー、ブレント・プリマス、ジェイジェイ・ウィルソン、アヴィブ・ゴザリ、ランス・ギブソンJrというロースターに加え、これからサークルケージ初陣を戦うマンソール・ベルナウイやピーター・バウシュトと世界中のトップ・プロスペクトが控えています。

「その通りなんだ。だからチャンピオンを招聘し、もう1人は補欠戦に出場するのが妥当かな。これだけのファイターが揃っているから、RIZINや日本から何名もエントリーをさせることは難しい。だからトーナメント枠はチャンピオン、そして補欠戦に1人出てもらうことになるだろう」

──補欠戦に日本人選手が出られるのも、もの凄く楽しみです。スコット、お忙しいところインタビューの時間を割いていただきありがとうございます。最後に日本のファンに一言お願いします。

「私が日本のファンに言いたいことは『日本と敵対するために、対抗戦を行うわけじゃない』ということだよ。この本当に素晴らしいマッチアップで、日本の格闘技界を盛り上げたい。過去、日本の格闘技界と一緒にやってきて、本当に色々な勉強をさせてもらった。

K-1時代には、如何に国際的なプロモーション活動をするのかという経験を大いにさせてもらったんだ。当時からの友人が住む、日本にはいつだって戻って来たいと思っている。

特に3年間、ファイトビジネスから離れている間も日本に戻ってきてファイトを観戦したいと思っていた。日本で試合を観ると、いつも最高の気分になれた。私はBellatorのプロモーターなだけでなく、マーシャルアーツのプロモーターとして日本のファンを愛している。日本のマーシャルアーツは本当に最高だからね」

The post 【Bellator & RIZIN40】『日本と敵対するために、対抗戦を行うわけじゃない』by スコット・コーカー first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Bellator283 MMA MMAPLANET o RIZIN   アクメド・マゴメドフ アレハンドラ・ララ イララ・ジョアニ ウスマン・ヌルマゴメドフ ガジヒ・ラバダノフ クリス・ゴンザレス シドニー・アウトロー ジェイソン・ジャクソン スコット・コーカー トフィック・ムサエフ ドゥグラス・リマ パトリッキー・フレイレ ブレント・プリマス ベラトール ベンソン・ヘンダーソン ボビー・キング

【Bellator283】パトリッキー・フレイレ─02─「日本大会があればムサエフと再戦? 俺はサトシと戦いたい」

【写真】ベルトとともにパトリッキーが来日することはあるんだろうか(C)BELLATOR

22日(金・現地時間)、ワシントン州タコマのエメラルドクィーン・カジノ&ホテルで開催されるBellator283「Lima vs Jackson」。

同大会で戦うシドニー・アウトロー✖トフィック・ムサエフのライト級の一戦をBellator世界ライト級王者に予想してもらった。「ムサエフが勝つ」と言うチャンピオンは、そうなった場合にムサエフが次期挑戦者になると想定しているのか。

さらに日本大会が行われるのであれば、最高のリベンジ戦のタイミングではないかという問い掛けに対し、パトリッキーは「サトシとも戦いたい」と断言した。

<パトリッキー・フレイレ・インタビューPart.01はコチラから>


──その一方でアウトローはシングルレッグ、そしてハイクロッチとケージレスリングでも有効なテイクダウンを持っています。

「そこはムサエフにとっても、問題になるかもしれない。ただ、ムサエフだって金網を使ったトレーニングはしているはずだ。それでもシドニーはシングルレッグでケージまでムサエフを押し込むことはできるだろう。そこからの先のテイクダウンとスクランブルの攻防はどうなるのか……。

ムサエフはピュア・レスラーだから、ケージを使ったレスリングにどこまで対応できるようになっているのか、だね。ただ、そういうギャップは埋めてくると俺は思っているよ」

──そして、この試合はムサエフが有利だと。

「ムサエフは打撃でも、レスリングでもシドニーを止めることができるに違いない。チャンドラーと戦った時、何があったのか分からないけどシドニーは目にパンチが当たってから、あっという間にパンチで眠らされてしまっただろう。ああいうことがあるから、今回の試合はムサエフが勝つと思っているんだ」

──ところで、今回の試合は暫定王座決定戦になりませんでしたが、ムサエフが勝つと次の挑戦者になると思っていますか。

「そうは思わない。ベラトールにはベンソン・ヘンダーソン、ブレント・プリマス、ロシア人達がトップ5にいるからね」

──本来はタイトル・チャレンジャーだったアウトローをKOしても、彼に挑戦権は与えられないと?

「与えられないよ。この試合に勝ったからといって、どれだけランキングが上がるか分からない。ただ、誰とは言わないけどベラトールのランキングは少しおかしくて、トップ5にランクに入るべきじゃない選手の名前が見られるのも確かだ。

トップ10ファイターと戦ったことがないような選手がね。ランキングを見ても、誰が次の挑戦者になるのか。ベラトールが、誰をチャレンジャーにしたいのか俺には分からないよ。

ただムサエフがシドニーに勝っても、ランキングで上の選手がいるから、そこに勝つ必要があるだろう。個人的にはムサエフが勝てば、ヤツと戦いたい。リマッチを望んでいるよ。ただしランキングを考えると、どうなるのか。ベラトールは一体、誰と戦わせたいのか。俺はトフィック・ムサエフとやりたいけどね」

──スコット・コーカーは2019年に続く、日本大会の開催を望んでいます。仮に日本大会が行われるのであれば、ムサエフとのリベンジ戦に臨む最高のタイミングではないでしょうか。

「日本でムサエフと戦うというのは、良いアイデアだね。でも、俺はせっかく日本で試合があるならサトシとも戦ってみたい」

──前回のようにRIZINとベラトールが大会を共催するのか、スコット・コーカーは単独開催もあるということを国にしていました。そういうなかでサトシ選手と戦うならリングとケージ、どちらを望みますか。

「リングだよ。俺はあのルールが好きなんだ。喧嘩をさせれば、俺がキングだからね」

──今のパトリッキーの言葉を日本のファンに伝えると、大喜びすること間違いないです。

「ただ、サトシとの試合がケージで組まれても全く問題ないよ」

──それはサトシがベラトールのケージに上がることを歓迎するということでしょうか。

「勿論、それはそれで歓迎するよ。でも俺はサトシと戦うなら、RIZINルールで戦いたい」

──押忍。ではパトリッキーの試合復帰、いつ頃になるでしょうか。

「少しでも早く、試合がしたい。ただし、動くとまだ足に痛みを感じている状態なんだ。ホンの少しの動きでもね。早く治って欲しいと思っている。そして傷が癒え次第、ベラトールが少しでも早く俺の試合を組んでくれることを願っている。ずっとケージの外で待っているなんて、我慢できないからね。それは前回の試合後から、思ってきたことだよ」

──その日が早くやってくることを期待しています。そしてパトリッキー、今日はありがとうございました。日本のU-NEXTでベラトールの試合を視聴しているファンに、最後にメッセージをお願いできますか。

「心の底から日本のファンの皆に、再会できる日を待ち望んでいる。その時が来れば、皆の前で……さいたまスーパーアリーナで戦いたい。皆とハグをして、記念写真を撮り、エネルギーを貰った。ベラトールの試合をU-NEXT TVで視聴してくれる皆と、すぐに会えることを願っている」

■視聴方法(予定)
7月23日(土)
午前7時30分~ U-NEXT

■ BELLATOR283対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
ドゥグラス・リマ(ブラジル)
ジェイソン・ジャクソン(米国)

<ライト級/5分3R>
シドニー・アウトロー(米国)
トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)

<ライト級/5分3R>
ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)
クリス・ゴンザレス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン(米国)
ムカメド・ベルカモフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
デヴィオン・フランクリン(米国)
マルセーロ・ゴルム(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ロメロ・コットン(米国)
ダルトン・ロスタ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ヴィータ・アルテガ(米国)
ヴェネッサ・ポルト(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
アレハンドラ・ララ(コロンビア)
イララ・ジョアニ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
アクメド・マゴメドフ(米国)
ケビン・ボーン(米国)

<ライト級/5分3R>
ガジヒ・ラバダノフ(ロシア)
ボビー・キング(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ローマン・フェラルド(米国)
ルイス・イニゲス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジェイロン・ベイツ(米国)
マーク・コーツ(米国)

<160ポンド/5分3R>
アーチー・コーガン(米国)
ブライアン・ニューロ(米国)

The post 【Bellator283】パトリッキー・フレイレ─02─「日本大会があればムサエフと再戦? 俺はサトシと戦いたい」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Bellator283 MMA MMAPLANET o PRIDE RIZIN キック シドニー・アウトロー トフィック・ムサエフ パトリッキー・フレイレ ベラトール ボクシング

【Bellator283】パトリッキー・フレイレに訊く、アウトロー✖ムサエフ─01─「勝つのはムサエフ」

【写真】いつも通り、非常にフレンドリーなパトリッキーだった(C)BELLATOR

22日(金・現地時間)、ワシントン州タコマのエメラルドクィーン・カジノ&ホテルで開催されるBellator283「Lima vs Jackson」。

そのコメインでライト級のシドニー・アウトロー✖トフィック・ムサエフが組まれている。本来、アウトローはパトリッキー・フレイレの持つBellator世界ライト級王座に挑戦予定だったが、王者の負傷欠場によりノンタイルでムサエフと戦うことになった。

ここでは負傷欠場したチャンピオンに、両者の試合の行方を占ってもらった。今年に入って十分にアウトローの研究をし、2019年の大晦日にRIZINでトフィック・ムサエフと対戦しているパトリッキーこそ、アウトロー✖ムサエフ戦を予想するに相応しい者はいない。


──パトリッキー、今週末のBellatorタコマ大会でライト級初防衛戦を行う予定でしたが、負傷欠場となりました。一体、何が起こったのでしょうか。

「今年の最初にアウトローとの試合が実は決まっていたんだけど、柔術のトレーニング中に股間の内側を負傷してしまい、結果として試合の延期を申し入れたんだ。そして、Bellator283で戦うことが決まったのに、また数週間前にケガをして試合を戦う状態に仕上げるには、十分な練習ができなくなった。だから再び試合の延期を伝えないといけなくなってしまった」

──現状、体の調子はいかがですか。

「大丈夫だよ。ボクシングの練習は続けることができている。そこにヒザ蹴りやキックを時々加えているよ。ただし、グラップリングはやっていない。今はボクシングとストレングス&コンディションだけやっているんだ」

──今回、試合がなくなったパトリッキーですが、シドニー・アウトロー✖トフィック・ムサエフの予想をしてもらうのに一番適していると思いインタビューをお願いした次第です。対戦相手としてアウトローの研究をし尽くしたでしょうし、実際にムサエフとは戦っていますので。

「勝つのはトフィック・ムサエフだよ。ムサエフは打撃に優れていて、レスリングも強い。スタミナもある。まぁ、どうなるか試合を見てみないと分からないけどね。俺がムサエフと戦ったのはRIZINで、リングだった。ケージとはチョット違う……でも、勝つのはムサエフだろう」

──リングとケージ、パトリッキーは「少し違う」とのことですが、随分と違うと思います。実際、リング下に転落したではないですか。

「確かに、リングとケージは違うね。ケージならもっとテイクダウン・ディフェンスをしやすい。リングは違う。テイクダウン防御が困難になる。そこは……とても違う。ムサエフのRIZINでの強さはとても印象的だ。でも、サトシにあの負け方をした時は驚かされた。俺に勝っておいて、あの負け方はないだろう。サトシのことを決して軽く見ているわけじゃない。ただ、あの試合のムサエフは変だった。試合に集中できていなかったと思う。とにかく俺に勝った次の試合で、あれはない」

──パトリッキーは常にアグレッシブで勇敢なファイターです。でも、ムサエフと戦った時は積極的というよりも粗かった。普段よりワイルドだったのはサッカーボールキックが認められたルールが関係しているのではないかと思った次第です。

「その意見には賛成するしかない。ベラトールでは禁止されている、サッカーボールキックが認められていたからね。RIZINルールは、より俺をアグレッシブにさせているのは確かだ。殴り倒した後、ベラトールでは倒した相手を仕留めるにはグラウンドにいく必要があるけど、RIZINでは頭を蹴ることがデキるからね

俺はストリートファイトを随分とやってきた。RIZINルールは、俺の本能を呼び起こしちゃうんだろうな。アハハハハ。だから狂暴になってしまうんだよ(笑)」

──RIZINルールというよりも、気持ち的にはPRIDEルールなのでは?

「俺がMMAを始めた時、PRIDEは一番の団体だった。キング・オブ・オーガニゼーションだったんだ。最初の6年間、練習も試合もPRIDEルールで戦ってきた。だから、あの姿は紛れもなく、俺のある一面を表しているよ」

──そういうRIZINで戦ったムサエフの印象を改めて教えてください。

「体力を下地にした、爆発力が凄くある。だからやり過ぎてしまう嫌いもあり、結果、試合をフィニッシュできないケースが生まれている。終わらせるポジションを取り続けないんだよ。その一方で蹴りを何度もキャッチされてことは、勉強になった。ムサエフに対して、俺の強力な蹴りは効果的ではなかった。

ムサエフの一番の武器はパンチ力だ。打撃が凄く良いし、レスリングも同様だ。ただし柔術が弱点だろうね。それは、もうサトシとの試合で露呈してしまっている」

──ではシドニー・アウトローはどのようなファイターだと思っていますか。

「シドニー・アウトローもレスリングが優れている。打撃は酷いけどね。柔術はまぁまぁかな(笑)」

──アウトローは左ジャブが綺麗だと思います。ただし、左足に重心が掛かり過ぎている。相手がパトリッキーだと、ローやカーフの餌食になるのではないかと。あのスタンスからの攻撃は、ムサエフに有効だと思いますか。

「左ジャブで圧力を掛けるのは上手い。そして、あのスタンスでは対戦相手に足を蹴られるだろう。その機会を自ら与えているようなものだからね。加えてフック、クロスカウンターの餌食にもなりやすい。トフィックはフェイクも巧いし、シドニーに罠をかけて前に出させる。そして、反応させて目の前に立たせるんだよ。そうすることで、テイクダウンも奪いやすくなる。

シドニーは良いジャブは持っているけど、他の打撃が良くない。そんな相手に対して、ムサエフは有効な攻撃手段をいくつか持っているんだ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月23日(土)
午前7時30分~ U-NEXT

The post 【Bellator283】パトリッキー・フレイレに訊く、アウトロー✖ムサエフ─01─「勝つのはムサエフ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Bellator283 MMA MMAPLANET o RIZIN UFC ウスマン・ヌルマゴメドフ クリス・ゴンザレス ザック・ゼーン シドニー・アウトロー ジェイソン・ジャクソン トフィク・ムサエフ ドゥグラス・リマ パトリッキー・フレイレ ベラトール マイケル・チャンドラー 堀口恭司

【Bellator283】ライト級王者パトリッキー欠場で、アウトローの相手は─王座挑戦が近づく─ムサエフに

【写真】ムサエフのターゲットとなったアウトロー。どうでも良い話かもしれないが、これほど渋く、味のある話し方をする選手はMMA界にいない(C)BELLATOR

5日(火・現地時間)、Bellatorが22日(金・同)にワシントン州タコマのエメラルドクィーン・カジノ&ホテルで開催されるBellator283のメインでシドニー・アウトローの挑戦を受ける予定だったパトリッキー・フレイレが負傷で欠場し、コメインに組まれたドゥグラス・リマ✖ジェイソン・ジャクソンのウェルター級がメインに昇格することとなった。

ベラトールもUFCと同様にメインは5回戦制を敷いており、この試合は5分5Rで争われることになった。


コメインには世界戦がなくなったアウトローが、今大会でアダム・ピコロッティとサークルケージデビューを飾る予定だったトフィク・ムサエフとのマッチアップが決まった。

日本のファンからすると、ムサエフはRIZINのマットで現王者を下しており、堀口恭司と同様に即タイトル挑戦でも良いだろう──ぐらいの期待感をもって見ているはずだ。

ここでムサエフにとっても、4月に流れたザック・ゼーンやピコロッティを相手にするよりも、モチベーションが上がるカードといえる。

2019年の日本大会ではマイケル・チャンドラーに敗れたアウトローだが、既にピコロッティを下し、あのマイルズ・ジュリーをRNCで破っているだけに──ムサエフにとっては、ここで勝利を手にすれば一気に世界戦の目も出てくることは間違いない。

当時に今大会はウスマン・ヌルマゴメドフもクリス・ゴンザレスと戦うことになっており、パトリッキー欠場という思わぬ形でのライト級タイトル挑戦権を賭けた品評会の様相を呈してきたタコマ大会だ。

■放送予定
7月23日(土・日本時間)
午前7時30分~ U-NEXT

The post 【Bellator283】ライト級王者パトリッキー欠場で、アウトローの相手は─王座挑戦が近づく─ムサエフに first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Bellator283 MMA o ONE RIZIN   シドニー・アウトロー ジェイソン・ジャクソン パトリッキー・フレイレ

7.22『Bellator 283』パトリッキー・“ピットブル”・フレイレ負傷欠場によりトフィック・ムサエフがシドニー・アウトローと対戦



7.22『Bellator 283』でパトリッキー・フレイレ vs. シドニー・アウトロー、ダグラス・リマ vs. ジェイソン・ジャクソン、トフィック・ムサエフ vs. アダム・ピコロッティ等が決定(2022年06月15日)

 こちらの続報。


 7月22日にワシントン州タコマのエメラルド・クイーン・カジノ&ホテルで開催する『Bellator 283』のメインイベントでシドニー・アウトローを相手にライト級王座防衛戦を行う予定だったパトリッキー・“ピットブル”・フレイレが負傷欠場、代わりにトフィック・ムサエフがアウトローと対戦することをMMAJunkieが確認したとのこと。ムサエフと対戦予定だったアダム・ピコロッティも負傷欠場するそうです。ムサエフはこの試合に勝てば次戦でライト級王座に挑戦できると思われます。

 メインイベントはダグラス・リマ vs. ジェイソン・ジャクソンに変更され、3ラウンドから5ラウンドになります。全対戦カードは以下の通り。

MAIN CARD (Showtime, 10 p.m. ET)

・Douglas Lima vs. Jason Jackson
・Tofiq Musayev vs. Sidney Outlaw
・Usman Nurmagomedov vs. Chris Gonzalez
・Lorenz Larkin vs. Mukhamed Berkhamov
・Davion Franklin vs. Marcelo Golm

PRELIMINARY CARD (MMA Junkie, 7 p.m. ET)

・Viktor Nemkov vs. Jose Augusto
・Romero Cotton vs. Dalton Rosta
・Veta Arteaga vs. Vanessa Porto
・Gadzhi Rabadanov vs. Bobby King
・Jaylon Bates vs. Mark Coates
・Roman Faraldo vs. Luis Iniguez
・Vladimir Tokov vs. Justin Montalvo
・Ethan Hughes vs. Kevin Hand
・Kai Kamaka III vs. Akhmed Magomedov


 MMAFightingによるとピットブルのケガの詳細は不明ですが、上手く行けば2週間後にはトレーニングを再開出来るとのこと。続きを読む・・・
カテゴリー
BELLATOR Bellator274 MMA MMAPLANET o PFL   アビブ・ゴザリ ジェイジェイ・ウィルソン ジョージ・カラキャニャン ネイマン・グレイシー パトリッキー・フレイレ ベラトール ボビー・キング ヤーソラフ・アモソフ ランス・ギブソンJr ローガン・ストーレー ローリー・マクドナルド

【Bellator274】計量終了 ダビデの新星アビグ・ゴザリ、7試合連続で初回フィニッシュなるか!!

【写真】フェイスオフでキングが思い切り詰めるっても、ガリ勉君が不良に歯を食いしばるような笑みを浮かべたゴザリだった(C)BELLATOR

18日(金・現地時間)、19日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator274「Gracie vs Storley」の計量が行われた。

ウェルター級のランカー対決、ネイマン・グレイシー×ローガン・ストーレーがメインの同大会。無敗の世界ウェルター級王者ヤーソラフ・アモソフが5月にMVPの挑戦を受けることが決まっている同階級だが、ローリー・マクドナルド政権時代に挑戦も判定負けを喫しているネイマンは、アモソフに既に敗れているストーリーを相手に、再挑戦へ向けてどのようなパフォーマンスを見せるか。


メイン5試合、プレリミ7試合が組まれているなか、一番注目したいのはプレリミのライト級戦に出場のアビブ・ゴザリだ。父のハキム・ゴサリはヘンゾ・グレイシーの黒帯で恐るべきことに48歳になった今も現役、しかも7連勝中という鉄人だ。

イスラエルの親子鷹、息子のアビブは2018年11月のMMAデビューから全試合をベラトールで戦っており、全て1R一本勝ちを収めている。平均試合タイムは2分02秒、フィニッシュも腕十字、RNC、ヒール、アナコンダ、キムラと多岐に渡っている。

とはいえ対戦相手は名前も実績もない相手が殆どだった。今回の対戦ボビー・キングは10勝4敗ながら、PFLフェザー級の準優勝スティーブン・サイラーや隻腕ニック・ニーウェルに勝利しており、過去最強の相手といえる。

パトリッキー・フレイレが兄に代わって頂点にあるベラトール・ライト級戦線、2000年6月生まれのZ世代=ダビデの新星アビブ・ゴザリは、ニュージーランドのジェイジェイ・ウィルソン、NHBを父から受け継いだランス・ギブソンJrと並び、要注目のサークルケージのニューウェーブだ。

■視聴方法(予定)
2月20日(日)
午前7時30分~ U-NEXT

■対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
ネイマン・グレイシー: 170.75ポンド(77.45キロ)
ローガン・ストーレー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アンドレイ・コレシュコフ: 171ポンド(77.56キロ)
チャンス・レンカウンタ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ライト級/5分3R>
ジョージ・カラキャニャン: 156ポンド(70.76キロ)
アダム・ピコロッティ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ブレナン・ワード: 174.8ポンド(79.28キロ)
ブランドン・ベル: 173.8ポンド(78.83キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デヴィオン・フランクリン: 262.75ポンド(119.18キロ)
サッド・ソウマ: 243ポンド(110.22キロ)

<ライト級/5分3R>
マンデル・ネーロ: 155.4ポンド(70.48キロ)
ニック・ブラウン: 155.2ポンド(70.39キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジェイロン・ベイツ: 136ポンド(61.69キロ)
クリス・ディソネル: 135.2ポンド(61.32キロ)

<ライト級/5分3R>
アビブ・ゴザリ: 155.8ポンド(70.66キロ)
ボビー・キング: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ディアナ・ベネット: 125.4ポンド(56.88キロ)
ジャスティン・キッシュ: 125.6ポンド(56.97キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン: 185.6ポンド(84.18キロ)
コディ・ハーバート: 188.6ポンド(85.54キロ)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・モンタルヴォ: 154.2ポンド(69.94キロ)
コーリー・サミュエルズ: 155.4ポンド(70.48キロ)

<フェザー級/5分3R>
アイザイア・ホキット: 145.8ポンド(66.13キロ)
セオドア・マキュカ: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ウェルター級/5分3R>
オーランド・メンドーサ: 170.6ポンド(77.38キロ)
ジョナサン・ディロレンゾ: 169.8ポンド(77.01キロ)

The post 【Bellator274】計量終了 ダビデの新星アビグ・ゴザリ、7試合連続で初回フィニッシュなるか!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR MMA ONE ONE Championship RIZIN UFC   イスラム・マメドフ パトリッキー・フレイレ ベンソン・ヘンダーソン 堀口恭司 青木真也

榊原信行CEOがホベルト・サトシ・ソウザ vs. 青木真也の可能性を示唆「契約上の問題とかがクリアされることが大前提ですけど」

距離思考 曖昧な関係で生きる方法


 初防衛に成功後、「榊原さんにお願いがあります。私、堀口(恭司)選手みたいに、Bellatorの選手に勝ちたい、ダブルチャンピオンになりたい。どうですか!?」と、Bellator王座獲りを掲げていたが、その言葉を受けて榊原CEOは、「RIZIN CONFESSIONS #91」で、「外国勢が呼べないなら、サトシが米国に行って、Bellatorの堀口恭司バージョンみたいな形で、向こうのタイトルに挑ませるとか」と、現Bellator世界ライト級王者のパトリッキー・フレイレ(ブラジル)の王座に米国で挑戦させるプランをあらためて語った。

 この1月には、2019年のRIZINライト級トーナメント覇者で、2021年の王座決定戦でサトシに敗れたトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)が、Bellator移籍を発表しており、Bellatorのライト級戦線も活発化している。

 1月30日の「Bellator 273」では、引退も視野に入れていた元UFC世界王者のベンソン・ヘンダーソンが、ハビブ・ヌルマゴメドフがセコンドにつくイスラム・マメドフにホームでスプリット判定勝ち。ダゲスタン勢に一矢報いている。

 ここにサトシやムサエフが参入したら、どんな試合が見られるか。榊原CEOは「タイトルに絡ませたい」とRIZINのベルトを手形にいきなりピットブルに挑戦させたい意向だ。

 そのタイミングが合わない場合、国内でサトシの相手は誰になるか。

 榊原CEOは、「青木(真也)だね。青木が出てきてくれたら面白い。いろいろ契約上の問題とか、そういうものがきちっとクリアされることが大前提ですけど。オファーしますよ」と、日本MMA界の鬼っ子にラブコールを送っている。

 MMA47勝9敗1NC、38歳にして4連勝中の青木真也は、ONEに参戦しながら、2015年12月にRIZINで桜庭和志と対戦(1R TKO勝ち)した経歴を持つ。

 現在のRIZINとONE Championshipの関係を考えるとどうでしょう。もちろん榊原CEOも難航するのは承知の上での発言でしょうけど。続きを読む・・・