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【ONE158】計量終了 見逃せない『腹えぐり』対決ウォンイル✖アンドラジとシウバの柔術MMA

【写真】腹攻め、ヒザ✖左レバー、サウスポー✖オーソドックス。どのような結末が待っているか、クォン・ウォンイル✖アンドラジ(C)ONE

本日3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE158「Tawanchai vs Larsen」の計量及びハイドレーション結果が発表されている。

和田竜光✖カイラット・アクメトフ、リース・マクラーレン✖シェ・ウェイというフライ級、ヘビー級でブシェシャが出場するMMAファイト、バンタム級とストロー級でも楽しみな試合が組まれている。


コメインのバンタム級戦=ファブリシオ・アンドラジとクォン・ウォンイルの一戦はKO決着必至、しかも腹への攻撃がカギを握るマッチアップといる。

2020年7月、コロナ禍のタイ・ドメスティック大会でONEデビューを飾って以来、4連勝中で佐藤将光以外は全てフィニッシュ勝利のアンドラジ。対するクォン・ウォンイルは、その佐藤に加えて松嶋こよみ、そして今成正和と日本人選手には3タテを食らいながら、それ以外の6試合は全てKO勝ちを収めている。

クォン・ウォイルは現在3連勝中で直近の試合では昨年12月に元ONE世界バンタム級王者のケビン・ベリンゴンを左レバーショットでKO、ブルーノ・プッチとチェン・ルイを合わせた3者を左ボディ、もしくは左ボディを効かせて右ストレート問う流れで仕留めてきた。

対してアンドラジはテンカオだ。ハードパンチャーのリー・カイウェンには腹への左ヒザを効かせて、ハイキックから連打でレフェリーストップ、ジャレミー・ピカティウには右ストレートに左ヒザを合わせて一発KOを決めた。

両者ともエグイ腹攻めを見せているが、クォン・ウォンイルが3連続KOをしてきた選手は全てオーソドックで、今夜の相手のアンドラジはサウスポーで蹴り技を使うことを忘れてはならない。

テンカオだけでなく、左右の前蹴りを三日月気味に入れることができるアンドラジは、オーソの相手に対し左ボディも打ち込める。対して、クォン・ウォンイルはほぼ右ボディは見せていない。もちろん、それは相手がオーソドックスだったからでもあるが、やはり両者の相性を考えると蹴りを自在に使うアンドラジに分があるか。

そのうえでクォン・ウォイルの特徴として、フィニッシュは近距離のボクシングという共通点があるが、そこに至るまでの過程では、ダブルレッグからテイクダウンをしてグラウンドで削るケースや、蹴りを多く使う場合もあることが挙げられる。

つまり最終的にはボクシングの距離で戦うが、それまでには対戦相手に応じて臨機応変に組み立てることができるということだ。組みや寝技に関しては、彼よりも能力の劣る相手に使う限定バージョンであることは想像できるが、アンドラジを相手に蹴りを織り交ぜて、そのまま重心が変わることなくボディショットばかりか、顔面へのパンチを決めることができれば4連続KO勝ちも十分にあり得る──クォン・ウォンイルだ。

一方、タイトル挑戦が現実のモノとなっているアンドラジは、相手の得意とする打撃で勝ちに行くのか。あるいはムエタイ流のバックテイクから今やノヴァウニオンで学ぶグラップリングを披露するのか。その辺りも気になる試合といえる。

グラップリングという観点では、メインカード1試合目に出場するスロトー級のベテラン=アレックス・シウバが面白い。3月に2RKO負けを喫したアドリアン・マタイスとの再戦だが、デミアン・マイアが身を引いた今、MMAでブラジリアン柔術──いやガードワークの妙技を駆使するという点で、シウバはUFCフライ級のアラン・ナシメントと並んで双璧といえる。

かつては下からの腕十字こそ絶対的に強さを持っていたが、そこを凌がれるとじり貧になっていたシウバは、今や絶妙なリバーサルを駆使し、スクランンブルと柔術を合体させたうえで一本勝ちもコントロール勝ちもできるスタイルを構築してきた。

特にハーフガード&アンダーフックからのレッスルアップ&テイクダウン、ハーフバタフライ&ギロチンからのスイープは見事の一言だ。ここに腕十字という伝家の宝刀をシウバは融合させた。ストロー級最年長のチームメイト=デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク引退後、39歳の元世界チャンピオンの柔術MMAをしっかりと目に焼き付けておきたい。

■放送予定
6月3日(金・日本時間)
午後6時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後6時30分~ONE Supper App

■ONE158計量&ハイドレーション結果

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム:70.08キロ/ 1. 0091
ニクラス・ラーセン:69.85キロ/ 1. 0083

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ファブリシオ・アンドラジ:65.77キロ/ 1. 0248
クォン・ウォンイル:65.09キロ/ 1. 0044

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン:60.78キロ/ 1. 0107
シェ・ウェイ:キロ60.89/ 1. 0040

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
カイラット・アクメトフ:61.0キロ/ 1. 0061
和田竜光:61.0キロ/ 1. 0053

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ:111.92キロ/ 1. 0040
グト・イノセンチ:119.52キロ/ 1. 0057

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ:56.7キロ/ 1. 0244
アドリアン・マタイス:56.47キロ/ 1. 0214

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス:61.0キロ/ 1. 0091
グルダージャン・マンガット:61.0キロ/ 1. 0229

<キック・ライト級/3分3R>
マルワーン・トゥートゥー:77.11キロ/ 1. 0244
コンスタンティン・ルス:76.54キロ/ 1. 0103

<ヘビー級(※120.2キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ:115.43キロ/ 1. 0099
サイモン・カーソン:105.46キロ/ 1. 0014

<ヘビー級(※120.2キロ)/5分3R>
オーディ・デラニー:117.82キロ/ 1. 0036
メフディー・バルギ:115.09キロ/ 1. 0244

<ヘビー級(※120.2キロ)/5分3R>
デューク・ディディエ:105.57キロ/ 1. 0036
ジャスール・ミルザムハメドフ:118.38キロ/ 1. 0152

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジェネリン・オルシム:52.05キロ/ 1. 0140
ジュリー・メザバルバ:52.05キロ/ 1. 0009

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
キム・ギョンロ:76.99キロ/ 1. 0152
エジソン・マルケス:76.88キロ/ 1. 0120

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MMA ONE ジェネリン・オルシム ブログ リトゥ・フォーガット

【ONE NEXGEN】テイクダウン&トップコントロールでリトゥ・フォーガットがオルシムに完勝

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準決勝/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
Def.3-0
ジェネリン・オルシム(フィリピン)

ジャブよりも右を多用するオルシムが、最初のリトゥのテイクダウン狙いを切る。ローを蹴られたリトゥはダブルレッグでドライブし、シングルレッグに切り替えてテイクダウンを決める。オルシムはケージを蹴ってクローズドガードからハイガードへ。立ち上がったリトゥは、オルシムが続いてスタンドに戻った直後にダブルレッグ&シングルのコンビネーションで再びテイクダウンに成功する。

横から三角を狙ったオルシムに担ぎパスを狙ったリトゥだが、パスできずスタンドに戻る。オルシムも続いたが、再びシングルで倒される。十字狙いに腕を抜いたところで蹴り上げを受けたリトゥは、すぐに飛び込んでガードの中へ。ここでオルシムが三角絞めを狙いが、胸を張ってポスチウンド状態で蹴り上げを顔面に入れレフェリーが即試合を止める。リカバリーの時間がリトゥに与えられ、再開直後に初回が終わった。

2R、左右のミドルハイを蹴ったオルシムを、ダブルレッグで肩に抱え上げたスラムしたリトゥがハーフで固め、右のパンチを落とす。フルガードに戻したオルシムだが、ケージに詰められた状態で腰を切って腕十字を仕掛ける。ここも苦も無く腕を抜いたリトゥは、ガードの中でコツコツとパンチを落とす。腰を上げて、右のパンチを落とすリトゥは三角絞めを強いポスチャーから、体重をかけて防ぐと、足を払ってパスを狙う。

足をきかせたオルシムはクローズドガードを取るも、スクランブルには持ち込めない。腰を上げたリトゥは、足を払いつつパンチを落とし、最後は立ち上がってラウンド終了を迎えた。

最終回、シングルレッグからダブルに移行し、これまでとは逆の連携でテイクダウンを決めたリトゥが、ニーシールドを越えてパスする。頭を抱えて足を戻そうとするオルシムだが、サイドで抑えられる。上四方からヒザを頭部に入れたリトゥは、オルシムが腹ばいになることを許さず、ヒザを頭に入れる。それでもスクランブルに持ち込んだオルシムは、リトゥにシングルに頭を抱えていく。

構わずテイクダウンしたリトゥは、サイドに回り抑え込む。オルシムのブリッジを潰し、サイドバックでヒザを腰に入れる、オルシムは立ち上がり、ケージに押し込まれる。シングルから後方に直れながら、トップを狙ったリトゥだが潰されマウントを取られる。股の間を抜けようとしたリトゥに対し、オルシムは後ろ三角へ。残り10秒で頭を抜いたリトゥが左のパウンドを連打しタイムアップに。

テイクダウン&コントロールでオルシムを圧倒したリトゥは、3-0の判定勝ちでGPファイナル進出を決め「大切な試合だった。インド人初の女子世界王者になるために100パーセントの力で戦う」と話した。


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【ONE NEXTGEN】平田樹欠場の知らせ前に──スタンプ・フェアテックスが話していたこと

【写真】インタビューの翌日に練習風景の写メをスタンプ自身が送って来てくれた (C)STAMP FAIRTEX

明日29日(金・現地時間)に開催されるONE NEXTGENでジュリー・メザバルバと対戦するスタンプ・フェアテックス。女子アトム級ワールドGP準決勝で本来ハム・ソヒと対戦する予定が、欠場でメザバルバと戦うことになったスタンプだが、この変更をそれほど気にする素振りはなかった。

このインタビュー後、平田樹の欠場が決まったが、スタンプが決勝では平田と戦うことになると予想していた。底抜けに明るいスタンプは、何があっても動じない強さが感じられた。


──ジュリー・メザバルバと来週の金曜日に対戦します(※取材は10月22日に行われた)。

「100パーセント、試合に向けて準備はできているわ。あとは体重だけね」

──もともとはハム・ソヒと対戦予定でしたが、3週間ほど前に彼女の欠場が決まり対戦相手が代わったという経緯があります。

「最初、彼女が欠場すると知った時、そのままトーナメントの決勝に行けたらなって思ったわ(笑)。でもジュリーと戦うことになって、ハム・ソヒも彼女もストライカーだから、そんなに違いはないから心配はしていなかったわ」

──体はハム・ソヒより大きく、力も強そうですが。

「確かにそうかもね。ジュリーはもともとストロー級の選手だし、メイ・ヤマグチとの試合では本当にサイズが違っていたわね。あれだけ体格差があれば、メイ・ヤマグチのテイクダウンを切るのも簡単だったと思う。私よりも彼女の方が大きいと思うけど、そんなにパワーは違わないだろうし、いつも男の選手と練習しているからこの練習環境が次の試合に役立つはずよ」

──スタンプは常にMMAらしい試合を心掛けているように見えますが、メザバルバが打撃で来るようだといつも以上にムエタイの技術が使える試合になると思いますか。

「彼女が打撃戦を仕掛けてきても全く苦にならないわ。私はムエタイで戦うだけだから。この試合が決まった時に彼女は私をKOするって言っていたの。彼女の方がキックボクシングが上手くて、私のスピードは彼女の半分しかないんだって(笑)。私は自分がどういう選手か理解しているし、打撃で来るなら大歓迎よ」

──アリョーナ・ラソヒーナとの2試合を終えて、どれだけMMAファイターとして成長できたと思っていますか。

「打撃に自信があるのは絶対よね。でも柔術は自分のレベルがまだ分からないの。ただアリョーナとの1回目の試合と再戦を比較すると、アップグレードできていることは分かった。でも、それがどの程度なのか分からないわ」

──この試合で勝つと、決勝戦です。リトゥ・フォーガットと平田樹選手、どちらが上がってくると思っていますか。

「難しい質問ね……ただイツキ・ヒラタかな。彼女の方がウェルラウンディット・ファイターだから。リトゥはまだ打撃が十分じゃないしね」

──それは優勝するために平田選手の方が組みしやすしということではなく?

「ノー、そういうことじゃないわ。イツキ・ヒラタもリトゥも私にとっては簡単な相手じゃないし。ただ、次にどっちと戦うのかって考えると、イツキかなって思うだけで。リトゥよりMMAファイターとしてバランスが取れているから。彼女と戦うことは私にとっても新しい挑戦で、それが楽しみなの」

──MMAだけでなく、ダンスバトルも楽しみにしています(笑)。

「アハハハハ。彼女がTikTokでよく踊っているのを見るわ。ダンス・コンペティションでも、皆に喜んでもらって私は負けないわ(笑)」

──ところでハム・ソヒ✖デニス・ザンボアンガ、クリスチャン・リー✖オク・レユンという風に裁定にブレが見られると、ゲームプランを立てるのに影響はでないでしょうか。

「とにかく、一つ一つの攻撃、動きで対戦相手を上回り、私の方が上だとクリアに理解できるよう戦うことを心掛けるわ。もちろんKOできれば判定は関係ないけど、3Rが終わった時点で私が文句なしに勝っている──そういう戦いをしようと思っているわ。全てをクリアにするためにね。そういう風に戦える自信もあるわ」

──スタンプ、では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「オハヨー。全ての私のファンにベストを尽くすことを約束するわ」

■視聴方法(予定)
10月29日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE NEXTGEN対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準決勝/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準決勝/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ジェネリン・オルシム(フィリピン)

<キック・ヘビー級/3分3R>
イラジ・アジスプール(イラン)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)
ダスティン・ジョインソン(カナダ)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
ミャオ・リータオ(中国)
ジェレミー・ミアド(フィリピン)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イスアエフ(ロシア)
ボグダン・ストイカ(ルーマニア)

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ABEMA MMA ONE ONE NEXTGEN ジェネリン・オルシム ブログ リトゥ・フォーガット

【ONE NEXTGEN】平田樹に代わり、リトゥと準決。ジュネリン・オルシム「3日あるから十分に対応できる」

【写真】平田を気遣いながらも、チャンス到来に充実した様子のジェネリンだった (C)MMAPLANET

29日(金・現地時間)に開催されるONE NEXTGENで平田樹に代わり急遽、女子アトム級準決勝で、ジェネリン・オルシムがリトゥ・フォーガットと戦うことが決まった。

急ぎ取材を申し込むと、ジェネリン自身がフェイスオフやメディアデーの参加と慌ただしく試合までを過ごすことになったことが伝わってきた。

2年目のSEA Gamesでは女子ムエタイ54キロ級で準優勝、WSOF GCからONE Warrior Series、そしてコロナ禍で本戦ステップアップを果たしたオルシムは組み技での強さを発揮し、これまで2連勝中だ。本来は9月3日にグレース・クリーブランドとの補欠戦でGP参加予定も、クリーブランドの欠場で試合が流れ、今大会でも同様にリザーブマッチでジヒン・ラズワンと対戦予定だったが急遽ベスト4からGP出場権を得た。

GP出場権獲得を現実のモノとしたジェネリン・オルシムにとって、4日前の対戦相手の変更も些細なことでしかなかった。


──ここ数日間、クレイジーな時を過ごしたと思われます。今の気持ちは?

「私は全然問題ないわよ。この知らせを聞いたのは、昨日。そして今は試合に向けて調整しているところよ」

──昨日、リトゥとの試合のオファーがあったということですね。その時は、どのように感じましたか。

「凄くエキサイトしたわ。だってグランプリに参加できるんだから、嬉しかの一言よね」

──ジヒン・ラズワンとの試合の準備をしてきて、ここにきて対戦相手が代わることで焦りはなかったですか。

「そんなに焦ることはないわ。もちろん、いくつかのゲームプランの変更は必要だけど。とにかくGPに出場できるということに比べると、大したことじゃないから。シンガポールに入るまで、ずっとハードな練習をしてきたし、自分のやらないといけないことは全てやってきた。あとは自分の力を試合で見せるだけだから」

──つまり、このオファーにノーという選択はなかったわけですね。

「全くないわ。ありえない(笑)。だって補欠戦から本戦準決勝で戦えるのよ。このオファーがあった時、マーク・サンジャオ・コーチを含めラカイの3人が同じ部屋にいて、全員で大喜びしたわ(笑)。補欠戦って何かが起こった時に、急遽トーナメントで戦う代役を決める試合じゃない? その試合のために準備してきて、その何かが少し早く起きたのよ。試合まで3日あるから、十分に対応できるわ」

──なんと、そんな風にポジティブに考えられるのですね。シンガポール入りして、ひょっとして欠場者が出て、準決勝出場があるかもということも一切耳に入っていなかったのでしょうか。

「本当に何も聞かされていなかったわ。イツキが体調を崩したことも知らなかったし、私はこのチャンスを得られたことは正直、凄く嬉しいけど彼女には気の毒なことだし、少しでも早くイツキには回復してほしいと思っている。オファーがあるまで私はずっとジヒンと戦うつもりだったの。そして昨日の午前11時に、イツキが欠場することを知ったのよ」

──ジヒンは柔術家です。リトゥはレスラーです。どのようなアジャストが必要だと考えていますか。

「レスリングね、アジャストが必要なのは。ジヒンはグラップラーだけど、レスリングはしない。とにかくリトゥと戦うには、距離が大切になってくるわ。彼女のレスリングは本当に怖い武器だし、ただし寝技のコントロールという部分ではジヒンとも似ているとも言えるわ。

ただリトゥは打撃をジヒンより使うわね。彼女が私を相手に打撃戦を仕掛けてくるならレスリングでこられるよりずっと戦いやすくなる。だって打撃なら私の方が上だからね」

──とはいえリトゥは、GPで最強のボクサーと思われたモン・ボーをテイクダウンからパウンドという流れで勝利しました。

変則的なオモプラッタもレパートリーの一つ(C)ONE

「モン・ボーはテイクダウンされた後の動きがなかった。

私は彼女と違い、テイクダウンされてもそこからの展開を創ることができる。打撃だけでなく、グラウンドでもアドバンテージは私にあると思っているし。リトゥがテイクダウンしてくるなら、私はエスケープだけでなくてサブミットするチャンスになるはずよ。キャンバスに背中をつけられても、それは私にとって良い形だから」

──ここ数試合でジェネリンはグラップリングの成長が著しいです。今やラカイでもトップのウェルラウンディットファイターと言えるのではないでしょうか。

「チームにはたくさん、偉大なウェルラウンディットファイターが揃っているわ(笑)。それが私にとってのアドバンテージなの。私はチームラカイの経験豊かな選手たちから、その経験や知識を共有させてもらっているから。まだ私のファイターとしての旅は始まったばかりで、皆から勉強させてもらうことばかりよ。

リトゥの戦績は6勝1敗で、私は5勝2敗。まだまだこれからの選手だから、ラカイの皆から習うことばかり。そして彼らの教えに心から感謝しているわ」

──チームラカイはアジア最強のMMAジムの1つですが、女子選手はそれほど在籍していません。

「そこも私のアドバンテージよ。力強い男子選手と練習すると、力では通用しないから、全力でぶつかりながら技術で彼らに対抗している。だから私は成長できるの」

──ジェネリンが準決勝を戦うことで、既に驚きがありましたが、準決勝ではまた世界をビックリさせる自信はありますか。

「そうね……私にとって試合は試合。そして、この与えられたチャンスをモノにする。絶対に勝つのは私よ」

──では決勝戦ではスタンプか、ジュリー・メザバルバか──どちらと試合がしたいですか。

「スタンプね。彼女は強くて、有名だから。そしてスタンプは準決勝を必ず勝ち上がるでしょうね」

──ジェネリン、突然の個別インタビューのリクエストに応えた頂きありがとうございました。

「こちらこそ、ありがとう。イツキの体調が少しでも早く良くなることを願っているわ。イツキ、すぐにケージに戻って来てね」

■視聴方法(予定)
10月29日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE NEXTGEN対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準決勝/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準決勝/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ジェネリン・オルシム(フィリピン)

<キック・ヘビー級/3分3R>
イラジ・アジスプール(イラン)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)
ダスティン・ジョインソン(カナダ)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
ミャオ・リータオ(中国)
ジェレミー・ミアド(フィリピン)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イスアエフ(ロシア)
ボグダン・ストイカ(ルーマニア)

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【ONE NEXTGEN】平田樹が体調不良で女子アトム級ワールドGPを欠場。代役はジェネリン・オルシム

【写真】 今はとにかく回復に努めてほしい(C)MMAPLANET

25日(月・現地時間)、ONE Championshipが29日(金・同)に開催されるONE NEXTGENで行われる予定だった女子アトム級準決勝を平田樹が欠場、ジヒン・ラズワンと補欠戦を戦う予定だったチームラカイ所属のジェネリン・オルシムがリトゥ・フォーガットと女子アトム級ワールドGP準決勝を戦うこととなった。

平田の欠場という、なんともショッキングな発表があった。今回のリリースでは体調不良で欠場が決まったという説明がなされているが、彼女が変調を訴えたのは金曜日に夜だったという話が伝わっている。

発熱があったためPCR検査を受け、結果は陰性だった。それでも当初の予定では日曜日のフライトで現地入りの予定も、熱が下がらなかったために渡航を取りやめ、本日のフライトに変更し様子を見守ることになっていた。

PCR検査はその後も続けられ陰性のままではあったが、熱が下がらないために現状では飛行機に搭乗することができない。また日本を出る際に平熱であっても、シンガポール到着時に熱が上がっていれは入国もできない。このような状況を踏まえ、今日のフライトに搭乗できないことで回復を待つのもタイムリミットを迎え、平田は準決勝戦を欠場するが決まった。

今日の昼の時点でコロナ陽性でなく、インフルエンザでもないことは確認が取れているようだが、発熱の原因を明らかしまずは体を休めるしかない。

なお今大会のメインが、イラジ・アジズプールと世界ヘビー級王座を賭けて対戦予定だったONEキックボクシング世界ライトヘビー級王者ローマン・クリークリャも体調不良で欠場が決まった。そして代役アンダーソン・シウバがアジズプールとノンタイトル戦で戦うことも合わせて明らかになっている。

結果、一つのGP準決勝スタンプ・フェアテックスとハム・ソヒの代役=ジュリー・メザバルバ戦がメインで組まれている。


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ONE ONE Championship ジェネリン・オルシム ハム・ソヒ 平田樹

【ONE】平田樹 女子アトム級ワールドGP準決勝を欠場!

ONE Championshipが満を持して開催している女子アトム級ワールドGP。10月29日にシンガポール・インドアスタジアムで準決勝2試合が行われる予定でしたが、出場予定だった平田樹が体調不良により欠場する事が発表されました。平田に代わってジェネリン・オルシム(フィリピン)が参戦し、準決勝でリトゥ・フォガットと対戦します。

同GPの欠場はハム・ソヒに続いて2人目。4人中2人が入れ替わるというトーナメントの根幹を揺るがしかねない事態に発展しました。平田の体調不良は高熱が続き、PCRテストは陰性だったものの、今は歩くこともできない状態との事。

日本では新型コロナウイルスが落ち着いてきたとはいえ、世界的に見ればまだまだ予断を許さない状況。それを考えれば決して無理するタイミングではありません。まずは体調の回復最優先。しっかり治して万全の状態で復帰してもらいましょう。

それにしても笑えないのはワールドGP。日本にゆかりの深いソヒと日本代表の平田が欠場となると、日本と韓国のファンの関心が薄らぐのは仕方ないか。2人の状況が落ち着いたらGP組にうまく絡ませてくれたらと。
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MMA ONE ONE Battle Ground03   ジェネリン・オルシム ビー・ニューイェン

【ONE Battle Ground03】ラカイのサブミッションマシーン? ジェネリン・オルシムがニューイェン破る

【写真】テイクダウンされると同時に、オモプラッタからフットチョークを狙うオルシム (C)ONE

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジェネリン・オルシム(フィリピン)
Def.3-0
ビー・ニューイェン(米国)

勝てばアトム級GP補欠戦出場となる一戦。左を伸ばしたニューイェンが、即テイクダウンを決める。立ち上がったオルシムがニンジャチョークへ。背中をつけたニューイェンに対し、オルシムが絞めを解く。すぐに立ち上がったニューイェンの腕を狙ったオルシムは、ボディロックで倒されると、オモプラッタ&フットチョークからアームロックを狙う。

タップしてもおかしくない状態から前転してスクランブルに持ち込んだニューイェンがこもボディロックテイクダウンを決める。サブミッションに入らせず、パスからマウントを取ったニューイェンがパンチを落とす。オルシムは頭を抱えて立ち上がろうとするが、ニューイェンがバックを取り両足をフックする。前方に落とされたニューイェンは鉄槌を被弾し、サイドで抑えられ──ノンストップアクションの初回が終わった。

2R、左オーバーハンドを放つニューイェンが、左フックを当てる。オルシムの右にも左を合わせるニューイェンだが、ヒザを腹にもらう。パンチのニューイェン、オルシムは首相撲からヒザを出したいが阻まれる。オルシムは左ミドルも、これは軽い。ニューイェンが左ストレートを入れ、右フックも逆にオルシムの右ストレートが当たりダウンを奪う。

クローズドガードにエルボーを落とすオルシムは、その後はトップキープに努める。ニューイェンはクローズを続け、ブレイク待ちか。腰を切ったニューイェンの腕十字を体重をかけて潰すオルシムがエルボーを落とし、2Rもリードを広げた。

最終回開始直後にダブルレッグを決めたニューイェン。ハーフで抑え、枕でプレッシャーを与える。3/4マウントからハーフ戻されたニューイェンがパス狙いも、体を捻ったオルシムがスタンドへ戻る。ジャブに右を合わせようとするオルシムは、パンチのかわし方は良くない。ダブルから小外を切られたニューイェンは、オルシムのヒザを受けて離れる。両者、疲れて動きが落ち、手数も少なくなり試合は残り1分に。

テイクダウン狙いをかわしたオルシムは、続くダブルレッグにケージに押し込まれるが、倒されずウィザーでバックも許さない。ニューイェンは払い腰を決め、マウント取ってパンチを落とすも、オルシムが足を戻す。ニューイェンは立ってパンチを落とし時間に。

最終回を取り返したニューイェンだが、極めでニアフィニッシュ、そしてダウン奪ったオルシムが判定勝ちを決めた。


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【ONE Fists of Fury03】ラカイ最新版?! ジェネリン・オルシムが打撃を効かせ、パワーギロチンで一本勝ち

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジェネリン・オルシム(フィリピン)
Def.3R0分41秒 byパワーギロチン
マイラ・マザール(ブラジル)

ジェリー・オルシムの妹ジェネリンは、ONE初陣で試合開始直後にマザールに右を当てる。ヒザをついたマザールにがぶってヒザを顔面、ボディに入れるジェネリンは、一度はダブルで倒されながらパワーギロチンで固めてヒザを続ける。

マザールは離れるとジャブから右を伸ばす。ワンツーを打ち合った両者、ジェネリンは右を打ち抜きダウンを奪う。足を捌きながら鉄槌を落とすジェネリンは、ここでスタンドを選択する。立ち上がったマザールは、ヒザとパンチを受けた直後にアイポークがあったとアピールして試合が中断する。

再開後、ジェネリンはパンチから左ミドルを蹴っていく。さらにジャブ、左ローと試合をリードするジェネリンに対し、マザールは右を狙うがそこに右を被弾してしまう。テイクダウンのフェイクからミドルを入れるなど、ジェネリンが初回を圧倒した。

2R、マザールはジャブも、右前蹴りで後方に倒される。飛び込んでパンチを落とすジェネリンに対し、マザールが足関節を仕掛ける。ジェネリンはトーホールドで対抗し、マザールが上を取ってくると立ち上がる。パンチだけでは勢いも打ち方も綺麗なマザールだが、ジェネリンは距離が詰まると首相撲&ヒザ蹴りを入れる。

蹴りがあることでパンチを当たるジェネリンは、マザールの右を被弾。さらにローをキャッチしたマザールだが、逆に首相撲からヒザを受けそうになり離れる。再び蹴りをキャッチしたマザールがボディロックでケージへ。ジェネリンは首相撲に捕えヒザ蹴りを見せる。離れたマザールは最後の15秒で再びボディロック、初めてテイクダウンを決めたが時間となった。

最終回、ジェネリンは疲れてきたか蹴り、パンチに切れがなくなり蹴り足をキャッチされる。と、既にパワーギロチンに捉えていたジェネリンは倒されも、首を極めタップを奪った。


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