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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN253 アス・アルマバエフ キック マネル・ケイプ

【UFN253】完勝。開始早々から距離を制したケイプが、アルマバエフの心を折って連打でストップ呼び込む

<フライ級/5分5R>
マネル・ケイプ(ポルトガル)
Def.3R2分16秒 by TKO
アス・アルマバエフ(カザフスタン)

サウスポーで構えたのケイプ。アルマバエフが右ミドルを繰り出すと、ケイプが蹴り足を取って左を伸ばす。アルマバエフは左に回り、右インローを当てた。ケイプはプレスを掛け、飛び込み左ストレートでアルマバエフのアゴを跳ね上げた。アルマバエフは右ハイを見せるもブロックされる。飛び込んできたケイプに右を返すアルマバエフ。左右にステップを踏むが、ケージを背負わされ顔面にパンチを浴びる。

アルマバエフの右ミドルを捌いたケイプは、右スピニングバックキックに対しても右を打ち返す。ケイプが左跳びヒザから右フックに繋げると、アルマバエフがフラつく。手数が増えてきたケイプに対し、アルマバエフがバランスを崩す場面も増えた。ケイプの右をもらったアルマバエフは左目頭から出血が見られる。アルマバエフのダブルレッグをスプロールしたケイプが、スタンドに戻した。アルマバエフは右ミドルを放つもペースは掴めない。

2R、アルマバエフが右インローを当てる。さらに右オーバーハンドを見せるが届かず。ケイプの左ストレートをかわしてシングルレッグで入るも、距離が遠くスプロールされてしまう。左ストレートで飛び込むケイプ。アルマバエフの右スピニングバックキックを距離で殺し、低い体勢でフェイントをかけて相手を下がらせる。アルマバエフの左ジャブをかわし、下から左ストレートを突き上げた。アルマバエフの右ハイはブロックし、右跳びヒザをキャッチするケイプ。さらに右ストレートをもらっても威力を殺している。

オーソドックスにスイッチしたケイプは、アルマバエフの右の打ち終わりに自身が右を当てた。スイッチ&プレスから、アルマバエフの蹴りの打ち終わりを狙う。左跳びヒザから右のフォローを入れたケイプがプレスを掛けると、アルマバエフは全く前に出られない。右スピニングバックキック、右フックの連打で追い立てると、アルマバエフがアイポークをアピールして試合が中断される。しかしすぐに再開され、ケイプが連打で攻め立てた

3R、ケイプはサウスポーでスタートする。左に回るアルマバエフを追い立て、左ストレートをボディに伸ばす。アルマバエフも左フックを合わせるが、ケイプのプレスを止められない。ニータップをスプロールされたアルマバエフは気持ちが切れたか。さらにシングルレッグを切られると、背中を見せながら回り、ケージに詰められた状態でアイポークをアピールする。しかしレフェリーはアピールを受け付けない。ダブルレッグをスプロールされ、スタンドで連打を受けたアルマバエフは完全に背中を見せて逃げる。追いかけるケイプの連打をもらったアルマバエフがうずくまると、レフェリーが試合を止めた。

メインでランカー対決を制したケイプは「次は戦ってほしい?」とアピールした。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN253 エステバン・リボビチ ナスラ・ハクパレス

【UFN253】打撃の正確性で勝ったハクパレスが圧倒的な手数のリボビチをスプリット判定で下す

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
エステバン・リボビチ(アルゼンチン)

サウスポーのハクパレスに対し、リボビチがインローと右ストレートを伸ばす。ハクパレスも左ボディストレートから顔面への左ストレートを当てる。リボビチは右ストレート・ワンツーから前に出て右ミドル。ハクパレスはガードをしっかりと上げて左ストレートを打ち返す。リボビチはインローで前進。ハクパレスは左ストレートを的確に当て、リボビチの右ミドルを受けてインローを蹴り返す。

積極的にパンチを繰り出すリボビチだが、ハクパレスのブロックは固い。リボビチはスイッチも交えながらパンチと左ロー、ハクパレスは三日月蹴り。リボビチは右の飛びヒザ蹴りを見せる。ハクパレスはインローとミドル、左ボディ、ジャブをボディにも振る。

リボビチがパンチで前に出ていくとハクパレスは左ストレートのカウンター。リボビチがパンチをから右ミドルを蹴ると、ハクパレスも左ハイから左ストレート。リボビチはパンチとミドルのコンビネーションで前に出るが、ハクパレスは固いガードとバックステップでクリーンヒットを許さなかった。

2R、リボビチがジャブからパンチをまとめて奥足ロー。ハクパレスも左ストレート、右の前蹴りから左ストレートにつなげる。リボビチはインローと前蹴り、ハクパレスは飛び込んでの右フックを当てる。お互いにパンチからミドルにつなげるコンビネーションを見せるが、ハクパレスが左ストレート・左フックのヒット数を上げる。

リボビチはワンツーと右フック、ハクパレスは左ミドルを蹴り返し、前に出てくるリボビチに左の縦ヒジと右フックを合わせる。リボビチもインローを蹴り返し、ジャブからワンツー、左フック、右ハイと手数を止めない。ハクパレスは左ミドルから左ストレート、リボビチは距離がつまると首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。

ハクパレスは左のスーパーマンと左ボディ、距離が離れると左の縦ヒジと左ストレート。リボビチも右ストレートを当て、パンチをまとめて左右の左ミドル、左フック、右ストレートと攻撃を繰り返す。1Rに続いて手数では圧倒的にリボビチ、クリーンヒットの数ではハクパレスという展開で終わった。

3R、リボビチが左ミドル、左フック2発、右ストレートから前に出る。ハクパレスが左ストレートを打つと、リボビチは左フックを返す。お互い蹴りを見せてヒジで飛び込む。ハクパレスは左ミドルと左ストレート、左ボディを当てる。リボビチが右ミドルを蹴ると、ハクパレスは左右のボディを打って左ストレートとヒジ。

これを受けてもリボビチは下がることなくパンチで前進、そこから右のヒザ蹴りにつなげる。ハクパレスも左ストレートと左ミドル、ワンツーを返し、この試合初めてダブルレッグに入ってテイクダウンを奪う。ハクパレスは四つん這いになって立ち上がろうとするリボビチをケージに押し込むが、リボビチもスイッチしながら立ち上がり、離れ際に右ハイを蹴る。

試合がスタンドに戻るとハクパレスがテイクダウンも狙いながらパンチで前進。リボビチも深くは組ませずにパンチを繰り出す。ハクパレスは左ストレートと三日月蹴り、リボビチも右ストレートを返してハクパレスのダブルレッグは切る。最後はリボビチが右ハイを蹴って試合終了となった。判定は2-1と割れ、ハクパレスに軍配が上がった。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN253 ウィリアム・ゴミス キック ハイダー・アミル

【UFN253】とにかく前に出る無敗アミル。初回にグラつかされるもゴミスのスタミナを奪いスプリット勝利

<フェザー級/5分3R>
ハイダー・アミル(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
ウィリアム・ゴミス(フランス)

アミルが右ハイでサウスポーのゴミスを下がらせる。ゴミスの左ミドルをキャッチしたアミルはグラウンドに持ち込むも、ゴミスがバックを狙いつつ立ち上がった。アミルをケージに押し込んだゴミスが首相撲へ。アミルがヒザを突き上げて左に回ったところでレフェリーが割って入り、ゴミスにケージ掴みの注意を与える。再開後アミルがプレスをかけ、ゴミスのパンチをかわしてダブルレッグで組んだ。両腕を差し上げたゴミスが体勢を入れ替え、アミルをケージに押し込む。アミルはケージから離れるも、ゴミスが首相撲で捉えている。後ろに下がって離れたアミルが、ゴミスを追い、ボディから顔面へと右を繋げる。

ケージ際の差し合いではゴミスが上回り、アミルが離れる。ゴミスの左前蹴りをキャッチするアミル。パンチの交換から組んできたアミルに対し、ゴミスが右腕を差し上げる。アミルをケージに押し込んだゴミスが、両腕を差し上げていく。離れたアミルにゴミスが左ハイを見せたが、アミルも右ローを返す。差し合いから離れたアミルの側頭部にゴミスの右スピニングバックフィストがクリーンヒット。グラついたアミルが距離を詰めると、ゴミスは下がりながら右スピニングバックフィストを連打する。これは当たらず、アミルはフラつきながら前に出て凌いだ。

2R、アミルが前に出て右ローから右ストレートを当てる。ゴミスも右フックを返した。距離を詰めてくるアミルに対し、ゴミスが右インローを連打した。しかしアミルが右インローで動きを止めると差し合いに。ゴミスがダブルレッグに切り替えるとアミルはスプロールし、離れて再びフックを振りながら前に出る。ゴミスは右スピニングバックフィスト、同じく右スピニングバックキックを見せた。

ゴミスの左を受けながら前に出続けるアミル。ゴミスもスタミナが切れてきたか、アミルの右ボディを受けると動きが止まるように。それでもサークリングするゴミス。自ら組んだものの、ケージに押し込まれてパンチの連打を受ける。ゴミスがフラつき始めた残り1分で差し合いから、ゴミスがアミルを突き放す。ケージに詰められながらも、ゴミスが左ストレート、右フックを返す。アミルはダブルレッグを切られたが、とにかく前に出続け、ゴミスを押し込んでラウンドを終えた。

最終回、開始早々アミルが前に出る。ケージを背負ったゴミスはアミルの右ミドルをキャッチしてテイクダウンを狙った。凌いだアミルがゴミスにケージを背負わせた。ゴミスも右フックから回ってケージから離れる。前に出続けるアミルに、左ストレートを浴びせるゴミス。アミルも右インロー、右ストレートを当てていく。ゴミスが右スピニングバックフィストを見せた瞬間、アミルがバックについた。しかしゴミスも離れる。残り3分でアミルがダブルレッグからテイクダウンに成功した。

体が伸びているゴミスからマウントを奪取したアミルは、腹ばいになった相手のバックを狙う。完全にバックマウントではないが、上に乗ったアミルがパウンドを連打する。ゴミスはスタンドに戻すも、スタミナを使い果たしたかパンチにスピードがない。ケージを背負わされ、アミルの連打をもらってしまう。アミルがダブルレッグから左ヒザを突き上げた。ボディブローからシングルレッグで組んだアミルが、引き込むもゴミスはスタンドに戻る。アミルが前に出続けて試合終了のホーンを聞いた。

裁定はスプリットでアミルが勝利し、ゴミスは不満げな表情を浮かべる。確かに試合内容は微差ではあったが、2Rからゴミスがスタミナをロスしていたのは明らかだっただけに、アミルの勝利も致し方ないか。アミルはデビュー以来無敗の11連勝を飾った。


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45 Report UFC UFN ESPN+111 UFN253 サム・パターソン ダニー・バーロウ ブログ

【UFN253】打撃で攻め込んだバーロウがパターソンの右のカウンターでTKO負け、10戦目で初黒星

<ウェルター級/5分3R>
サム・パターソン(米国)
Def.1R3分10秒 by TKO
ダニー・バーロウ(米国)

サウスポーのバーロウがインロー、パターソンも右のミドルを返す。じりじりと前に出るバーロウはパターソンのパンチに左ストレートを打ち返し、インローを蹴りながら左ストレートにつなげる。さらにバーロウは左ボディから右フック、インローを蹴って左ストレートを顔とボディに打ち分ける。パターソンも右ストレートを返すが、バーロウは下がらず前に出る。

逆にパターソンの右ストレートをスウェーでかわして、すぐに左ストレートを打ちこむ。さらにバーロウが左ストレートから右フックで飛び込んでいくと、ここでパターソンが右のカウンターを合わせる。これがバーロウをとらえ、バーロウが後退する。パターソンは右ストレート、左フックから右ストレートと追撃するとバーロウがダウン。パターソンが追撃のパンチを落としたところでレフェリーが試合を止めた。


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45 Report UFC UFN ESPN+111 UFN253 チャペ・マリスカル ヒカルド・ラモス ブログ

【UFN253】要所の柔道技が光るチャペ・マリスカル。終始ラモスを攻めて判定勝ち、UFC5連勝

<フェザー級/5分3R>
チャペ・マリスカル(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ヒカルド・ラモス(ブラジル)

軽くスピニングバックキックを見せたラモスは、スイッチしながら左右に動く。マリスカルは右ハイを見せ、ワンツーフックで間に出てクリンチへ。すぐに離れたラモスが、組むとマリスカルが払い腰を決める。スタンドに戻った両者、ラモスが左ジャブを伸ばす。互いに右カーフを蹴り、マリスカルが右をヒットして組む。小手投げを潰されたラモスは、前転から足関節を狙う。足を抜いてスタンドに戻ったマリスカルが、パンチで攻勢に出て投げを狙う。同体で立ち上がったラモスがスピニングバックフィストをヒットさせる。効いたようにも見えたマリスカルだが、パンチから組んでテイクダウンを決めると立ち上がろうとするラモスに連打を入れる。

ヒザ蹴りを担がれてテイクダウンを許したマリスカルが足関節。一旦、足を抜いて立ち上がったラモスは、マリスカルの外ヒール狙いにストレートフットロックで応える。MMAでは珍しい50/50の形も、2人揃って立ち上がって時間となった。

2R、軸足払いで倒されたラモスがバットスクート。マリスカルが離れると、立ち上がる。マリスカルは左インロー、ラモスの右に右ヒジを狙う。右を振るって組んだマリスカルが、ヒザをボディに突き上げる。太腿にヒザ、右フックのマリスカルに対し、離れたラモスは動きが落ちてきたか。左を当てて前に出るマリスカルは、スピニングバックエルボーを打たれる。続く回転系のパンチをかわしたマリスカルが右ジャブ、左インロー、そして右を伸ばす。

左ストレート、右の返しから右ロー&サイドキックと攻勢のマリスカルはラモスのジャブ、右ハイ狙いにも距離を詰めて左フックを打つ。さらにダブルジャブから左を入れると、投げで崩してパンチをまとめる。完全に動きが止まったラモスに飛びサイドキックからラッシュを掛けたマリスカルがリードを広げた。

最終回、左前蹴りから、右ハイを狙ったマリスカル。ラモスのダブルレッグを消えると、太腿に鉄槌を落としギロチンは頭を上げて防ぐ。クリンチの間もパンチ、ヒザを繰り出すマリスカルは離れても関節蹴りから左ミドル、そして左ジャブ&右エルボーを見せる。ラモスのスピニングバックフィストを空振りし、追う展開で右ハイも距離を詰めたマリスカルがキャッチして大内刈りを決める。

寝技に移行せず、スタンドを選択したマリスカルはスピニングバックフィストを受けるが、勢いは止まらない。逆に回転系の動きしかヒットがないラモスは、ショートのコンビを被弾する。ヒザをボディに返したラモスは右エルボーを空振りし、左フックを被弾。最後までペースを落とさなかったマリスカルは、最後に左右のスピニングバックキックで締めフルマークの判定勝ちを収め──黒帯を巻かれた。

「フィニッシュして、楽しんでもらいたかったけど……コーナーマンが正しい方向に導いてくれる。IQを見せて、何者か示せた。UFCで5勝、誰とでも戦う」と勝者は話した。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN253 キック チャールズ・ジョンソン ラマザン・テミロフ

【UFN253】勢い&スピードで上回ったテミロフが、オクタゴン2勝目。ジョンソンの連勝を4で止める

<フライ級/5分3R>
ラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
チャールズ・ジョンソン(米国)

ジョンソンは即スイッチしサウスポーに構え、テミロフがオーバーハンドを振ってスピニングバックを繰り出す。大きく踏み込むテミロフは左ボディショット、ローに右を合わせる。姿勢を崩したジョンソンは低い姿勢のままシングルレッグでスタンドに戻る。テミロフは引き続き、力強い右オーバーハンドを繰り出し、スピニングバックキックにつなげる。蹴りをキャッチされてパンチを狙われる展開にも、ジョンソンは右前蹴り、左ミドルを狙う。

そして右ミドルに右を合わされ、再び尻もちをついたジョンソンだが、ややテミロフの動きに慣れてきた感もある。ワンツーでジョンソンが前に出ると、スピニングバックフィストを合わせようとしたテミロフはワンツー。続いて左ボディショットを入れる。スピードで上回るテミロフはジョンソンが前に出てくると左に回り、ステップインに右を合わせようとする。終盤もテミロフは回転計の蹴りを繰り出した。

2R、回りながら一瞬のステップインでパンチを伸ばすテミロフ。ジョンソンも迎え打ち、シングルレッグへ。テミロフが切り、両者が離れる。テミロフは左リードもオーバーハンド気味で、勢いがる。その勢いのあるオーバーハンド系でなくジャブを当てるテミロフだが、ジョンソンも踏み込んで右アッパーを振るう。と、蹴り足を掴んで倒したテミロフは立ち上がり際を狙うが空振りに。

テミロフはボディを殴り、大きく左に回る。オーソで追いかけるジョンソンに右を伸ばし、飛び蹴りもキャッチする。すぐにリリースしたテミロフは踏み込んでの右が空を切り、空振りも増えてきたか。そのなかでジャブを当てるテミロフに対し、ジョンソンは右エルボーを繰り出し、直後に右ショートをヒットさせた。残り30秒、ジョンソンが組んでケージにテミロフを押し込みヒザ、続いてヒジを入れて離れた。

最終回、開始直後に左を伸ばして前に出たジョンソンは、ここも蹴り足を掴まれる。離してスピニングバックキックのテミロフだが、外したジョンソンが圧を高める。左の相打ち後にテミロフが初めて組んでテイクダウンを奪う。ヒザ立ちからスクランブルのジョンソンが、右をヒット。続いてボディを入れるジョンソン。テミロフはヒザを返し、近い距離での打撃の交換に。疲れが見えるテミロフのサークリングに対し、ジョンソンは前に出てボディから顔面とショートをまとめる。

テミロフはテイクダウンのフェイクも、ジョンソンが右カーフから右を振るう。テミロフはここに右を合わせるが、ジョンソンの前進は止まらない。右を当て、ボディを連打したジョンソンはジャブが目に当たったか一瞬気にする表情を見せたが、パンチで前に出てクリンチ&ヒザを腹に突き刺す。テミロフの左腿を殴って離れたジョンソンは、ワンツ―を当てられても組んでヒザ蹴りへ。体を入れ替えたテミロフにワンツーを見せ、テイクダウンをジョンソンが狙ったところでタイムアップに。

初回はテミロフ、最終回はジョンソン。2Rはどのように判断されるか。結果、ジャッジ3者とも29-28をつけ、テミロフがオクタゴン2勝目を挙げ──ジョンソンの連勝は4でストップした。


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45 AB JJ・オルドリッチ MMA MMAPLANET o RIZIN UFC UFN UFN253 アス・アルマバエフ アンドレア・リー ウィリアム・ゴミス エステバン・リボビチ オースティン・レーン コディ・ブランデージ サム・パターソン ジュリアン・マルケス ジョン・カスタネダ ダニー・バーロウ チャペ・マリスカル チャールズ・ジョンソン ナスラ・ハクパレス ハイダー・アミル ヒカルド・ラモス ブランドン・ロイヴァル マネル・ケイプ マリオ・ピント モンタナ・デラロサ ラマザン・テミロフ ルアナ・カロリーナ ルーカス・アルメイダ 朝倉海

【UFN253】タイトル前哨戦?! マネル・ケイプ「ケージの中と外は別人。野生に戻る瞬間を楽しんでいる」

【写真】 (C)MMAPLANET

3月1日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN253:UFN on ESPN+111「Kape vs Almabayev」。イベント名通り、メインでマネル・ケイプがアス・アルマバエフと対戦する。

Text by Manabu Takashima

本来はランク1位のブランドン・ロイヴァルとの試合が決まっていたケイプだが、ロイヴァルの欠場を受けてオクタゴン4戦4勝のアルマバエフと戦うことになった。それでもメインで戦う今回の試合。ケイプにとって、タイトル前哨戦という位置づけに変わりはなかった。


――アルマバエフと今週末、ヘッドライナーとして戦います。ブランドン・ロイヴァル✕平達郎戦に続き、ノンタイトルのフライ級の試合がメインになりました。このところのUFCのフライ級への力の入れようが伝わってきます。

「僕からするとフライ級のファイターは、皆が良い仕事をしている。エキサイティングな試合も多い。僕自身、自分のスタイルや知識、能力はライト層のファンにも届く戦いができると思っている。彼らもフライ級の試合を楽しめる。UFCもそんな僕の可能性を認めているから、土曜日の試合もメインイベントになったと思っている。僕がフライ級をもっと盛り上げるよ」

──今回の試合はそもそもロイヴァルと戦う予定でした。つまり、勝てばタイトル挑戦権を手にできる。そういうファイトだったと思います。ロイヴァルの欠場をどのように捉えていますか。

「それは気にしていない。この試合に勝てば、タイトルショットだ。何も変わらない。同じ機会を与えられたと思って戦う。だから、この試合は必ず勝たないといけない。確かにロイヴァルが欠場になったことは残念だ。彼はランク1位だから。ロイヴァルを倒して、ランキング1位として挑戦したかった。

不幸にも彼は欠場した。ただし、対戦相手が代わることは今に始まったことじゃない。これまで通り、同じ気持ちをキープして、集中力を失わずに練習してきた。再び、オクタゴンのなかでベストパフォーマンスを見せられるようにね」

──マネルは2連敗から勝利を重ね、その後も一歩後退することもあり、ここまで来ました。そのタイトルショットをかつてのライバルである朝倉海選手は、UFC初戦で手にしました。

「カイはタイトルショットを手にするに値するファイターだよ。RIZINチャンピオンだからね。RIZINは大きな組織だ。そして、日本の人気者だ。タイトルに挑戦するだけの価値のある選手だけど、タイトルは手にできなった。戦う機会を得る力はあったけど、タイトル奪取という機会は失ったんだ。カイは自分自身にプレッシャーを与え過ぎていたように見えたね。

そして5R制なのに、プッシュしすぎていた。彼はファンが喜ぶ試合内容で、KO勝ちすることにこだわっていた。半面、もっと落ち着いてディフェンス面に意識を持っていくことを忘れてしまっていた。KO勝ちするには我慢が必要なことは、彼も分かっているはずなのに。でも、少しでも早くKOすることしか頭にないような戦いをしてしまった。それも経験だよ。カイ・アサクラは強くなって戻ってくる。間違いない」

──対して、今回の対戦相手であるアルマバエフはロイヴァルのようにランク1位ではないですし、朝倉選手のようにRIZINのチャンピオンでもない。ただし、UFCで4戦負けなしで代役の座を得ました。

「グッドファイターだけど、君の言うように有名じゃない。そして17連勝中だ。それでも僕の方が経験値が高いし、初めてUFCで土をつけさせてあげるよ。凄く自信がある」

──UFCでの試合を見ると、あまりフィニッシャーというイメージはないですが9つの一本勝ちがあります。

「強いけど、判定で勝とうとする選手だよね。僕もそう思う。技術的に良いモノを持っている。ただし、弱点はコンディションだ。スタミナに難がある。1Rと同じような戦いを3Rにすることはできない。そこが僕との違いで、勝負の分かれ目になるだろう。僕はラウンドごとを動きを上げることができるからね。しっかりと時間をかけて、ダメージを与え続けて勝つ。

アルマバエフが元気な1Rであっても、パンチ力は僕の方が上だ。レスリングも強いけど、ヤツより優れたレスラーと戦ってきたからテイクダウンはされない。それに柔術も黒帯だ。試合がどんな風に進んでも、僕は対応できる。5Rという点でも、僕が有利だ」

──エキサイティングな試合をしようとするファイターにとって、勝負に徹する相手は戦いづらくはないですか。

「まぁ、そういう試合をするなら勝利は僕のモノだ。結果タイトルショットの機会が巡ってくるから、今回は構わない。僕は常にシリアスに試合を考えている。どのような局面が訪れるのかも、真剣に考えて試合に臨む。ただし、ヤツと僕の間には確実に力の差が存在している。

そうだね、APEXのケージは大きくない。何もできないアイツは、ただ逃げ回るだけ。ただし、足を使おうにも限界がある。狙い通り近い距離で、ヤツを狩るんだ。アルマバエフが何をしようが、全てに対応できる。それが過去に見せたことがない動きでもね。倍返しにしてやるよ。これまで経験したことがないような圧力をアルマバエフは感じることになるだろう」

──逆にヘッドライナーのプレッシャーは?

「ノー。毎日のスパーリングセッションのようなものだ。気負う必要がない。プレッシャーなんて、全くないよ。ファイトタイムが楽しみでしょうがない。アルマバエフとは同い年だけど、いかに僕が成熟しているファイターか見せつけるよ」

────マネルは冷静かつ、爆発力のあるファイトができます。どのような展開になっても落ち着いて戦えるコツは何なのでしょうか。

「僕はオクタゴンの中と外では別の人間だ。野生的な部分は、ケージの外には持ち出さない。そして、野生に戻る瞬間を楽しんでいる。だから、冷静に全てを解き放って爆発的な戦いが可能になる。その場にアルマバエフも足を踏み入れるんだ。最初のミスで、キャンバスに沈むことになる」

──押忍。日本では平選手、鶴屋選手、朝倉選手がいるUFCフライ級は過去にないほど注目を集めています。そんな日本のファンに一言お願いします。

「僕がいることを忘れないでくれ(笑)。マネル・ケイプは日本のファンへの感謝の気持ちを忘れず、皆の代表としてUFCで戦っている。今の僕があるのは日本での経験があるからだ。この試合に勝てるようにエネルギーを送ってほしい。日本のファンの存在がモチベーションになり、試合まで強くなり続けることができるように。いつも、ありがとう」

■視聴方法(予定)
2月23日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS
午前5時45分~U-NEXT

■対戦カード

<フライ級/5分5R>
マネル・ケイプ(ポルトガル)
アス・アルマバエフ(カザフスタン)

<ミドル級/5分3R>
コディ・ブランデージ(米国)
ジュリアン・マルケス(米国)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
エステバン・リボビチ(アルゼンチン)

<フェザー級/5分3R>
ウィリアム・ゴミス(フランス)
ハイダー・アミル(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダニー・バーロウ(米国)
サム・パターソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
オースティン・レーン(米国)
マリオ・ピント(ポルトガル)

<フェザー級/5分3R>
ヒカルド・ラモス(ブラジル)
チャペ・マリスカル(米国)

<バンタム級/5分3R>
ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)
ジョン・カスタネダ(米国

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・アルメイダ(ブラジル)
ダニー・シルヴァ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
アンドレア・リー(米国)
JJ・オルドリッチ(米国)

<フライ級/5分3R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
ラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)

<女子フライ級/5分3R>
モンタナ・デラロサ(米国)
ルアナ・カロリーナ(ブラジル)

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