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【Shooto2021#04】新世代対決=田上こゆる戦へ、安芸柊斗─02─「僕が壁にならないといけんのかな」

【写真】それでも安芸はケージへ向かう (C)MMAPLANET

7月4日、大阪府大阪市淀川区の7月4日(土)、大阪府大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で、昼夜2部構成で開催されるShooto2021#04の第2部で、田上こゆると対戦する安芸柊斗のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

これまで安芸は、KOか一本による決着にこだわってきた。一方で、過去3つの敗戦を経験している。田上こゆるは現在19歳。ストロー級新世代対決と言われるこの一戦で、安芸は自分のスタイルを貫きながら、どのように戦うのか。

安芸のMMA観と、田上戦について訊いた。

<安芸柊斗インタビューPart.01はコチラから>


――Road to ONE04で山北選手にKO負けした後、MMAから離れようとお父さんに話をした時、何と言われましたか。

「その時は何も言わなかったですね。『あぁ、そうか』みたいな」

――しかし、そこから今回ケージの中に戻ることになりました。

「僕、高校生の時にプロデビューしたじゃないですか。あの頃から、周りの友達もみんな応援してくれていて。負けたのに『次の試合はいつ? 見に行くから』とか連絡をくれるんです。そう言ってくれる人がおるから、自分もまだやらんとダメやなと思って」

――Road to ONE04での敗戦は、それまでの2敗……2018年11月の木内SKINNY ZONBIE崇雅戦と、2019年6月の本田良介戦とは違ったと言われました。安芸選手といえば「KOか一本決着」にこだわっていますが、そのスタイルが結果に影響しているという面はないですか。

「それはあるかもしれないですけど、僕は自分のファイトスタイルを変えるつもりはなくて。やっぱりKOか一本にこだわりたいですね。でも、それは打ち合いをやるということではないんですよ」

――はい。

「小さい頃にPRIDEや修斗を見ていて、やっぱりKOか一本決着のほうが面白いじゃないですか。でも単に打ち合うだけの試合は、そんなに面白くない。やり合う前に倒す。それが理想です。あと、これは僕のキャリアにも関係していると思うんですけど……」

――どういうことでしょうか。

「今年21歳になりますけど、子供の頃からMMAをやってきて、このスポーツをやっているキャリアだけなら十年以上経っていますよね。たとえば、高校を卒業してこれから……というキャリアではないんです」

――いわゆる競技年齢ですね。安芸選手の場合は確かに、上の世代だけではなく同世代の選手と比べても、競技年齢は長いでしょう。

「そうです。だから、この先どれだけMMAができるか分からない。そのために1試合1試合、記憶に残るようなファイトをしたいと思ってMMAをやっているんですよね」

――次の対戦相手は世代も近く、子供の頃から格闘技をやっている点では共通している、田上こゆる選手です。

「いつか対戦するやろうなと思っていましたよ。やっぱり年も近いし、比べられることも多いので。ランキングも近いから(田上が7位、安芸が8位)、この試合に勝ったほうが上に行けるっていうマッチメイクです」

――では、その田上選手の印象を教えてください。

「もともとキックボクシングをやっていて、凄く打撃が強いですよね。過去の試合も見ましたけど、楳沢選手をKOした右とか凄かったです(2020年2月、楳沢智治を1R、右ショートでKOしている)」

――その田上選手は、安芸選手が敗れてMMAから離れようと考えたRoad to ONEの第1試合で勝利しています。

「そうなんですよねぇ。今5連勝中で、上り調子の選手じゃないですか。まだ19歳やし」

――安芸選手も高校生プロファイターとして注目を浴びましたが、自身よりも年齢が下のファイターと対戦することについては?

「驚いています(笑)。だから、僕が壁にならないといけんのかなって」

――壁、ですか。

「僕もプロデビュー後に3連勝して、木内さんと本田さんに負けたじゃないですか。ああやって上の世代に負けていなかったら、今の自分もないと思います。だから今度は、あの時の木内さんと本田さんが僕にとっての壁になったように、僕が田上選手にとっての壁になろうと思っていますね」

――自分の中では、どのような点が田上選手より上回っていると思いますか。

「まず体格ですよね。リーチと身長差を生かしたいですね」

――身長は安芸選手が170センチ、田上選手が155センチと、15センチの差があります。

「それで自分の距離を保ちながら、田上選手の打撃をもらうことなく、僕がKOか一本で勝ちます」

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル


             
■第2部対戦カード

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌(日本)
[挑戦者]平良達朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
安芸柊斗(日本)

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ(日本)
神武羅☆ヒカル(日本)

<バンタム級/5分3R>
エダ塾長こうすけ(日本)
左海清之(日本)

■第1部対戦カード

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット(日本)
高橋孝徳(日本)

<バンタム級/5分2R>
ダイキライトイヤー(日本)
高岡宏気(日本)

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志(日本)
キシシ(日本)

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【Shooto2021#04】マックス・ザ・ボディ戦へ、キャプテン☆アフリカ─02─『おぉ、アフリカ対決や』

【写真】組み&極めの強さは絶対。そこに頼るのではなく、生かすMMAをアフリカはしようとしている (C)MMAPLANET

7月4日(土)、大阪府大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で、昼夜2部構成で開催されるShooto2021#04。その第1部のメインイベントで、マックス・ザ・ボディと対戦する、環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

世界王者・川名雄生戦での敗北から、キャプテン☆アフリカは新たな練習に取り組み、MMAファイターとしてさらに進化しつつある。

これまで勝っても負けてもKOか一本決着が多かった環太平洋王者は、次のマックス・ザ・ボディ戦で自分のファイトスタイルを貫くのか。あるいは新しいスタイルを見せるのか。

キャプテン☆アフリカに、ベルトを巻いてからの初戦となるマックス戦について聞いた。

<キャプテン☆アフリカ・インタビューPart.01はコチラから>


――フィジカルトレーナー、篠原茂浄清さんの指導は取材させていただいたことがあります。様々な体の数値を測定し、バランスや体の動きを中心に指導されていました。

「そうなんです。それほど器具は使わない、いわゆるクロスフィット・トレーニングですね。高い強度で、めちゃくちゃ追い込まれる。すごくキツいけど、体の使い方が変わってきているのは分かります」

――そうした及川道場や、篠原トレーナーの指導が生きてきたのが、田中有選手に勝利した、環太平洋チャンピオンシップということでしょうか。

「いえ、まだそれが全部出ているとは言えないですね。その練習の成果が出てくるのは、これからの試合やないかと思います。去年、世界チャンピオンシップに負けて、そのあと環太平洋のベルトを獲って……これからは『勝つ試合』を考えていかないといけないです」

――勝つ試合……キャプテン☆アフリカ選手といえば、過去9戦うち、8試合がKOか一本による決着です。それは勝っても負けても。

「はい。やるかやられるか、みたいな試合になっていますね(苦笑)」

――それが『勝つ試合を考える』ということは、これまでの試合とはファイトスタイルを変えるということでしょうか。

「あぁ……ファイトスタイルを変えるつもりはないです。やっぱりKOか一本勝ちのほうが、試合は面白いじゃないですか。そのうえで、ちゃんと勝ちたいっていうことですね」

――なるほど。そんなキャプテン☆アフリカ選手にとっての2020年ですが、コンバットサンボの全日本選手権でも優勝しているのですね。

「そうなんです。もともと柔道をやっていて、ずっと柔術やグラップリング、サンボの試合にも出ていました」

――2016年にはコンバットレスリングのアジア選手権と世界選手権を制するなど、アマチュア大会にも出場し続けているのは驚きです。

「サンボは2017年から全日本(プーチン大統領杯 全日本サンボ選手権74kg級)を3連覇しました。その次の年に、コンバットサンボも全日本選手権が開催されると聞いて、やりたくなったんです」

――それは、MMAのための経験として?

「いえ、プロのMMAファイターですけど、アマチュア大会にも出ていきたいんです。好きやから(笑)。でも出てみたら、MMAとは違う競技であってもMMAに生きるものはありますね。この競技では、体の動きがこうなる。これをMMAに生かせるかな、とか」

――アマチュア大会には、今後も出続けるのでしょうか。

「できるかぎり出たいです。でも修斗でベルトを巻かせてもらっているので、今後はもっとMMA中心に考えていかないといけないですね」

――なるほど。次はそのMMAで、修斗の環太平洋チャンピオンとなってから迎える初の試合です。

「最初は環太平洋の防衛戦をやるのかなと思っていたら、マッチメイクも難しかったみたいで、ノーランカーのマックス・ザ・ボディ選手とのノンタイトル戦になりました」

――そのオファーが来た時は、どのように思いましたか。

「やっぱりチャンピオンシップをやりたかったですけど、相手がマックス・ザ・ボディ選手と聞いた時に、『おぉ、アフリカ対決や』と(笑)」

――マックス選手はカメルーン出身、本物のアフリカンです(笑)。

「本物の(笑)。でもノーランカーといっても、決して弱い選手ではないじゃないですか。あのパンチや、フィジカルとか」

――そうですね。マックス選手は戦績こそ9勝8敗ですが、テイクダウン力もあり、さらにあのパンチは自分の形にハマれば脅威だと思います。

「その相手に対して、僕も今フィジカルと打撃力を高めているし、MMAとして寝技と繋げる練習をしているので、それがどれだけ出せるかですね」

――体格の面では、身長もリーチもキャプテン☆アフリカ選手が上回っています。

「はい。その体格を、どうやって生かすか。練習していることを見せる、新しい自分を見せるためには、タイプ的にマックス・ザ・ボディ選手はピッタリの相手やと思います」

――そのマックス選手を相手に、どのような試合を見せたいですか。

「コロナ禍のなか、大会を行っていただけるようになって、本当に感謝の気持ちしかありません。さっきも言ったように、ファイトスタイルを変えるつもりはないです。MMAファイターとして進化した自分が、必ずKOか一本で勝ちます」

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル


             
■第2部対戦カード

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌(日本)
[挑戦者]平良達朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
安芸柊斗(日本)

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ(日本)
神武羅☆ヒカル(日本)

<バンタム級/5分3R>
エダ塾長こうすけ(日本)
左海清之(日本)

■第1部対戦カード

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット(日本)
高橋孝徳(日本)

<バンタム級/5分2R>
ダイキライトイヤー(日本)
高岡宏気(日本)

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志(日本)
キシシ(日本)

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【Shooto2021#04】新世代対決=田上こゆる戦へ、安芸柊斗─01─「悔し涙も出なかった。もう辞めようと」

【写真】 2月のRoad to ONE04、パンクラシスト山北渓人戦後にMMAを辞めることも考えたという安芸(C)MMAPLANET

7月4日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で、昼夜2部構成で開催されるShooto2021#04。その第2部では、安芸柊斗と田上こゆるによるストロー級新世代ファイター対決が行われる。
Text by Shojiro Kameike

プロシューターの安芸佳孝を父にもつ柊斗は、幼少期からMMAを始め、高校生の時にプロデビューした。そんな安芸柊斗にとっての父、キッズ修斗、そして前回の敗戦とは……。今回の田上こゆる戦に至るまでの道のりを尋ねた。


――安芸柊斗選手は、父・安芸佳孝さんが元プロシューターで、所属ジムの代表でもあります。今、安芸選手は一人暮らしなのですか。それとも家族と一緒に生活をしているのでしょうか。

「今も家族と一緒に暮らしています」

――他のスポーツでも見られる光景だと思うのですが、お父さんのことを家でもジムの代表であり、MMAの師と思う時はありますか。

「ジムや練習の時とは違って、家ではお父さんですね。もともと僕が小さい頃から、家には格闘技のことを持ち込まないようにしていたので」

――なるほど。お父さんの現役時代については?

「まだ小さかったので、あんまり覚えていないんですよ。徳島で試合をした時に、リングに上がって父に花束を渡した、っていう記憶はあるんですけど」

――2009年11月のプロ修斗徳島大会で豊島孝尚選手にギロチンで勝利した時、2000年生まれの安芸選手はまだ9歳だったのですね。

「はい。試合で印象に残っているのは、大きくなってから見た猿丸ジュンジさんとの試合ですね。すごい打ち合いをしていて、会場も盛り上がっていたし」

――するとリアルタイムでの記憶は、あまりないわけですね。ちなみに、自身の名前の由来を聞いたのは?

「しゅうと、そのまんまですよね(笑)。由来はずっと知らなかったんですけど、小学生の時に授業で『お父さんからの手紙』というのがあって、その時に父が名前の由来について書いていました」

――それを聞いた時は、どう思いましたか。

「あぁそうなんや、っていうぐらいですね(苦笑)。まだ修斗のこととか、よく分かっていなくて。自分がプロで試合するとも思っていなかったし」

――実は、安芸選手とは以前にお会いしたことがあります。2016年夏に、大阪・直心会で行われたアマチュア修斗に伺った際、お父さんから安芸選手を紹介されました。

「えっ、そうなんですか。すみません、覚えていなくて……(苦笑)」

――いえいえ(笑)。あの時、安芸選手はまだ中学生だったのですね。その大会ではキッズ修斗時代から一緒に練習していた同世代の選手が試合に出ていて、安芸選手は試合ではなく同行だったと聞きました。

「あの大会やったら、そうですね。キッズ修斗の頃から一緒にやっている選手が試合に出ていて。今もうプロになっている選手も多いですよ」

――安芸選手は現在21歳ですが、MMAを始めたのは小学生に入る前ですよね。

「もう10年以上やっていますね。MMAって、高校卒業してから始めたっていう選手が多いじゃないですか。それまではレスリングや柔道をやっていたとか」

――そうですね。

「でも僕は、他の格闘技じゃなくて、最初からMMAをやってきたから。そこは他の選手と違う、という気持ちもあります」

――子供の頃から格闘技をやっていてMMAファイターになる例は多数あっても、最初からMMAをやっている選手がプロデビューするという例は、まだ少ないでしょう。

「僕が始めた頃って、まだ徳島には常設のジムってウチぐらいしかなかったと思うんです。そこで僕以外にもキッズ修斗から始めた子がたくさんいて。全国でも珍しいでしょうね」

――まず子供がMMAの試合をやるという環境が少なかったですね。

「それは当時、関西でキッズ修斗の大会をやってくださっていた北川さん(北川純、ゴンズ・ジム代表)とか、関係者の皆さんに感謝しています。こういうインタビューでも、試合でも、みんなに恩返ししたいっていう気持ちが強いです」

――そんな安芸選手のプロキャリアも、順風満帆なものではなかったと思います。特に今年2月、Road to ONEで山北渓人選手にTKO負けを喫したのは……。

「あれは試合後、もうMMAから離れようと思いました。自分に失望して」

――失望……安芸選手は過去に修斗で2敗していますが、その2敗と山北戦の敗北は、何かが違っていたのでしょうか。

「もう十何年もMMAやってきているのに、こんな負け方するんや、って。それまでの2敗も、試合内容に納得いっているわけやないけど、KOや一本決着のほうが面白いと思っていたのもあったから。でも山北選手に負けた時は、悔し涙も出なかったです。だからもう、辞めようと。試合が終わってすぐ、父にそう言いました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■第2部対戦カード

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌(日本)
[挑戦者]平良達朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
安芸柊斗(日本)

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ(日本)
神武羅☆ヒカル(日本)

<バンタム級/5分3R>
エダ塾長こうすけ(日本)
左海清之(日本)

■第1部対戦カード

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット(日本)
高橋孝徳(日本)

<バンタム級/5分2R>
ダイキライトイヤー(日本)
高岡宏気(日本)

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志(日本)
キシシ(日本)

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【Shooto2021#04】マックス・ザ・ボディ戦へ、キャプテン☆アフリカ─01─「点と点が線で繋がって」

【写真】王者になって初めての試合は、キャッチウェイトのノンタイトル戦となったキャプテン☆アフリカ (C)MMAPLANET

7月4日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で、昼夜2部構成で開催されるShooto2021#04。その第1部のメインイベントで、環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカがマックス・ザ・ボディと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年は7月に川名雄生の持つ世界ライト級王座に挑み、KO負けしたキャプテン☆アフリカは5カ月後、田中有をストレートレートアームロックで下し、環太平洋のベルトを巻いた。

環太平洋王者として初めてケージに上がる一戦は、当初6月20日に行われる予定だった。しかし緊急事態宣言の発令とその延長により、7月4日に延期された。

改めて今回、地元で迎えるマックス・ザ・ボディ戦に向けて、キャプテン☆アフリカに、昨年の2試合とコロナ禍での練習について聞いた。


――キャプテン☆アフリカ選手は昨年12月、田中佑選手に1R KO勝ちし、修斗環太平洋ライト級のベルトを獲得しました。今回のマックス・ザ・ボディ戦は、そのチャンピオンシップ以来……約半年ぶりの試合となります。

「はい。今年に入っていつ試合があるかなぁと思っていたんですが、コロナ禍もあって、なかなか難しかったですね。特に緊急事態宣言が出ては、仕方ないと思っています」

――その間は、どのように過ごされていたのですか。

「もちろん試合がなくても、ずっと練習していました。6月に大阪大会を行うということだったので、その6月に向けて練習していましたね」

――当初は6月20日に開催予定であった大阪大会が、5月に緊急事態宣言が発令され、さらに6月20日まで延長されました。その結果、試合が7月4日に延期された時の気持ちは……。

「緊急事態宣言が、ちょうど試合の日まで延長ですからね(苦笑)。でも、逆に6月20日までの延長やったから、良かったと思っています」

――というのは?

「たとえば、緊急事態宣言が6月19日までやったら、大会が行われるかどうか分からない状態で、ずっと待っていないといけなかったと思うんです。でも6月20日なら、もう大会はできない。早い段階で延期が決まったから、良かったですよ」

――ただ、練習のスケジュールは6月20日に照準を合わせていたと思います。そのような時、ファイターとしてはどのように思うのでしょうか。

「ちょうど延期が決まったのが、試合の2~3週間前ですかね。最後の追い込みの時期やったんですよ。もちろん『えっ……』とはなりますけど、仕方ないことやし、そこで一旦休憩を挟むことができた、と考えています。それよりも……」

――それよりも、何でしょう?

「無観客じゃなく、有観客で行われることになって、本当に良かったです」

――地元・大阪での試合、応援団も多く来るでしょう。

「大阪で試合ができるのは、本当にありがたいです。いつも応援してくれる人たちが、たくさん来てくれるので。大会があることは分かっていたんですけど、コロナ禍の状況次第では、無観客開催の可能性もあるじゃないですか。そこが心配でしたけど、有観客開催で、みなさんに試合を見せられることが嬉しいですね」

――なるほど。ではここ最近の試合についてお聞きしたいのですが、2020年は7月に川名雄生選手の世界王座に挑み、KO負け。その次の試合で環太平洋王者となりました。

「世界戦で負けたのに、次の試合で環太平洋チャンピオンシップをやらせてもらって、嬉しかったです。でも、嬉しい反面、プレッシャーはありました。世界戦で負けて、これで環太平洋も獲れなかったら……って」

――まず川名戦での敗因は、どのように考えていますか。

「今思えば、自分自身で自分のスタイルを分かっていなかったんだと思います」

――それは、打ち合ってしまったことについて、でしょうか。

「あの時は、自分のスタイルって打撃は打撃、寝技は寝技という感じでしたよね」

――キャプテン☆アフリカ選手といえば、もともと柔道ベースの寝技の強さはもちろん、長いリーチからのパンチや蹴りなども強い印象です。

「その打撃と寝技が、MMAとしてうまく繋がっていなかったんです」

――結果、世界戦では川名選手と打ち合い、パンチの連打をもらってKO負けを喫しました。これまで、打撃の練習は所属するコブラ会で行っていたのでしょうか。

「コブラ会でもやっていましたし、僕の妻がボクサーなんですね」

――元WBO女子世界ミニフライ級王者の、池原シーサー久美子さんですね。

「彼女が所属していたジムで練習させてもらったり、あとABCボクシングジムや吉鷹(弘)先生のところにも行かせていただいていました。それと最近、及川先生にパーソナルで指導していただいているんです」

――元シュートボクシング日本スーパーフェザー級王者の及川知浩さんですか。

「はい。それとフィジカルは、及川道場の近くにある『パーソナルトレーニングスポットエレス』というジムで、篠原茂清さんというトレーナーさんに見てもらっています」

――及川道場でのパーソナルトレーニングでは、どのような練習を?

「さっき『打撃と寝技が繋がっていない』って言いましたけど、及川先生からは最初に、『すごく良いところもあれば、ダメなところもある。点と点を線で繋いでいこう』と言われました。それで打撃の練習をしながら、篠原先生のフィジカルトレーニングも受けて、最近ようやく体の使い方も分かってきて、点と点が線で繋がって……MMAとして打撃と寝技が繋がってきているところなんです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

             
■第2部対戦カード

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌(日本)
[挑戦者]平良達朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
安芸柊斗(日本)

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ(日本)
神武羅☆ヒカル(日本)

<バンタム級/5分3R>
エダ塾長こうすけ(日本)
左海清之(日本)

■第1部対戦カード

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット(日本)
高橋孝徳(日本)

<バンタム級/5分2R>
ダイキ・ライトイヤー(日本)
高岡宏気(日本)

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志(日本)
キシシ(日本)

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【Shooto2021#04】立ち技からMMA=田上こゆる✖生粋のMMAストライカー安芸柊斗。自負と意地の激突

【写真】19歳と20歳の自負とプライドがぶつかる、注目の一戦が決まった(C) MMAPLANET

8日(火)、7月4日(日)に大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されるShooto2021#04の第1部と第2部の振り分けと、出場が決まっていた田上こゆるの対戦相手が発表された。

もともとは今月20日(日)に同所で開催予定だった今大会は緊急事態宣言が延長されたことで、日程がスライドしていた。そんな大阪大会の最後のカードは、田上こゆる✖安芸柊斗のストロー級戦に決まった。


午後1時開始の第1部はキックの8人制トーナメント1回戦4試合、午後4時半開始の第2部は準決勝と決勝の3試合が組まれ、修斗公式戦に関して1部で4試合、2部では5試合という構成になっている。

1部のメインは72キロ契約体重マッチ=環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカ✖マックス・ザ・ボディ、2部メインが修斗世界フライ級選手権試合=チャンピオン福田龍彌✖チャレンジャー平良達郎戦だ。

その2部で最後に発表されたカードは、田上✖安芸となった。今年の2月に19歳になったばかりの田上は修斗で4勝、Road to ONEで1勝を挙げMMA戦績は5勝0敗だ。

もともと小学1年の時に及川道場で立ち技格闘技を始め、16歳でBLOWSに入門。この時点で、打撃単体でいえば既にプロファイターを凌駕する技術を有していたという。2018年のアマ修斗全日本では4試合連続でKO勝ち、最軽量ストロー級でこれだけノックアウト勝ちを重ねた例は、修斗の歴史を持っても異例中の異例だ。

その後、田上は高校2年でプロデビューを果たすと、打撃の腕前が知れ渡ったことでよりテイクダウン対策が必要とされ、それ故に打撃自体にも力が入るという状況も見られる。とはいえ、今や日進月歩のMMAはウェルラウンダーが当然で、その上で切り取られた局面でどれだけ秀でた力を持っているかが問われるようになってきた。田上の現状は、卓越した打撃の技量を持つ故の課題という見方が成り立つ。

一方の安芸は徳島生まれ、修斗育ち。プロシューターを父に持ち、小学校入学前から修斗を始め、キッズから修斗で戦ってきた。安芸もまた17歳の時に高校生プロシューター人生を歩み始めている。3戦目でマッチョザバタフライに勝利すると、木内Skinny Zombie崇雅、本田良介という実力者に連敗。

フィジカル面の強化に乗り出し、昨年12月の高松大会における旭那拳の勝利で上昇気流に再び乗るかと思われたが、2月のRoad to ONEではパンクラシスト=山北渓人と対戦し、がぶりからのヒザでダメージを蓄積し、パウンドで敗れた。

田上が打撃格闘技をやり込んだうえでMMAに転向したのに対し、安芸は生粋のMMAファイター。持ち味は絶妙な距離のコントロールとカウンター、安芸の距離感とタイミングは組みと寝技がある戦いのなかで養われてきた。

立ち技競技の中で完成された打撃をMMAにアジャストしている田上と、MMAの中で培われた当て勘が命の安芸。19歳と20歳というフレッシュな対戦ながら、15年に及ぶ格闘道の証──自負と意地がぶつかり合う今回のマッチアップは、──人生にそう何度もあるわけでない大切な戦いとなる。

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル


             
■第2部対戦カード

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌(日本)
[挑戦者]平良達朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
安芸柊斗(日本)

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ(日本)
神武羅☆ヒカル(日本)

<バンタム級/5分3R>
エダ塾長こうすけ(日本)
左海清之(日本)

■第1部対戦カード

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
マックス・ザ・ボディ(日本)

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット(日本)
高橋孝徳(日本)

<バンタム級/5分2R>
ダイキライトイヤー(日本)
前川大輔(カメルーン)

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志(日本)
キシシ(日本)

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【Shooto2021#04】6月20日開催予定の大阪大会&修斗世界フライ級選手権試合が、7月4日にスライド

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【Shooto2021#04】キャプテン☆アフリカ出場。福田龍彌withエダ塾長&キシシ✖平良達郎with旭那拳

【写真】3大会連続のメルパルクホール大会の出場、世界戦、環太平洋戦、そしてノンタイトル戦となるキャプテン☆アフリカ(C) MMAPLANET

22 日(土)にSustainより、修斗6月の恒例となっている大阪大会の追加カードが発表されている。

6月20日(日)に大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されるShooto2021#04は、既に修斗世界フライ級選手権試合=チャンピオン福田龍彌✖チャレンジャー平良達郎戦が発表されていた。

今回の追加カードは7試合でうち3試合が3回戦だ。


まず修斗環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカが、正真正銘のアフリカン=カメルーン人ファイターのマックス・ザ・ボディと対戦する。昨年12月にベルトを巻いたアフリカは、72キロ契約マッチでマックス・ザ・ボディと戦う。

この他、フェザー級では山本ケントデリカットが仕切り直しの高橋孝徳戦、さらに平良の同門・旭那拳がマッチョ・ザ・バタフライと戦うストロー級マッチが3回戦となっている。キックの8人制トーナメントも併催される今大会は、2部制に開かれ、試合の振り分けは決定次第発表されるとのことだ。

上記にあるように平良陣営から旭那の出場があるが、福田が所属するMIBUROからはエダ塾長こうすけ、キシシが参戦。それぞれ左海清之、青柳洸志という神戸勢とのマッチアップでチャンピンの露払いが果たせるか注目だ。

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