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【ONE113 Inside the Matrix02】ウェルター級王座アバソフに挑戦、ジェイムス・ナカシマ「僕がベスト!!」

【写真】インタビューでも口数は本当に少ない。一つの設問に対して、沈黙が続いたなかでそれぞれの返答が聞かれた (C)MMAPLANET

11月6日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix II」のメインで、ジェイムス・ナカシマがキャムラン・アバソフの持つONE世界ウェルター級王座に挑む。

MATRIX01で元LFA暫定フェザー級王者タン・リーが、マーチン・ウェンを破りONE世界フェザー級チャンピオンに輝いた。ナカシマは北米#01フィーダーショーで暫定でなく、正規のウェルター級チャンピオンだった。

実力的にUFCやBellatorで戦っておかしくないチャレンジャーが、キルギス国籍のロシア人王者に挑む。北米フィーダーショーはONEにとって開けてはならないパンドラの箱だったのか……がハッキリと分かるウェルター級世界選手権試合。そのファイトウィークにナカシマにインタビューを敢行した。


──ジェイムス、Covid19のパンデミックが起こって終息が見えないなかONEも活動再開。4試合目がタイトルショットとなりました。

「僕は家族が問題なくきている。全てが閉ざされた時があったけど、トレーニングも続けてきたし、しっかりと調整できているよ。

フェニックスでは5月の途中までロックダウンが続き、ジムも閉鎖されていた。でも、僕には自分のマットがあるし、ガレージにマットを敷いて何人かの仲間と、1日に2回のトレーニングを続けてきたんだ。ジムがオープンしても……確か6月だったかな、またフェニックスはロックダウン政策が取られた」

──2度もロックダウンがあったのですね。

「そうなんだ。でも、同じように家で練習はしていたよ」

──今回のウィルスについては春ごろには、また分からないことが多かったです。そして米国は感染者の数も死者の数も世界一ですが、「新型コロナウィルスはインフルエンザと同じだ」という意見もありました。練習を続けていた時、感染の恐怖はなかったですか。

「……。う~ん、君のいうようにこのウィルスについては分からないことが多い。ただし、精神的に健康であることも重要だと僕は考えてきた。未知のウィルスに気を病むよりも、自分の体調が良いならやるべきことをやろうと思ってきたんだ。予防対策はしていたから、パンデミック以降に僕も家族も風邪をひいたこともなくて。

ただし、僕の母は乳がんになり完治した身だから、彼女のことは凄く気にかかっていた。とにかくスマートにすることが一番、マスクと眼鏡をしてソーシャル・ディスタンスを取る。僕は人よりしっかりと予防をしてきたと思う。

フェニックスは今ではマスクを着用したうえで、ジムもオープンしているからね。だからタイトル戦を戦ううえで問題はなかったよ」

──アリゾナでは柔術やMMAのトレーニングが認められているのですか。

「イエス。オファーがあったのは9週間前で、それ以前もジムで練習できていたし。試合が決まってからはランニングやストレングス&フィジカルトレーニングを増やしてきた感じだよ」

──ではキャムラン・アバソフの印象を教えてください。

「グッドファイターだ。タフだし。でも、どの局面でも僕の方が優れている」

──岡見勇信選手に勝った試合では打撃で。タイトルを取った試合ではレスリングで勝利しています。

「爆発力がある、打撃でもレスリングでも。それでもあまり気にしていないんだ。僕はしっかりと自分の技術を使って5分でも、7分でも、15分でも25分でも戦える。特にエネルギーを使い過ぎないようとかペース配分することなく、自分に必要な動きをして戦い続けることができるんだ。

アバソフにはKOパワーがあって、テイクダウンが強くても、それは一瞬の爆発力があるからで。しっかりと距離を考えて戦うと、特に怖いものじゃない」

──北米ではミドル級のリミットのONEウェルター級としても、アバソフは大きいです。

「凄い筋肉をしているよね。う~ん、でも彼より大きなファイターと練習しているし、サイズは大した問題じゃないよ」

──個体として強さのあるロシア系の選手は、北米のファイターほどゲームプランを重要視していないように見受けられます。

「少しぐらいは作戦もあるだろうけど、確かにアバソフもそんな感じだと思う。そういう選手は多いよ。僕としては自信過剰にならず、しっかりと戦うことだよ」

──この試合は残念なことに、ONEのメガイベント復活4大タイトル枠から外れた世界戦となりました。

「う~ん、そこは余り気にしていない。ただ、自分の力を証明することだよ。次はそういうところに並ぶために。僕がや世界最高のウェルター級ファイターであることを証明する。

UFCのカマル・ウスマン、Bellatorのドゥグラス・リマ、ONEチャンピオンシップだろうが、PFLだろうが関係ない。これからピークを迎える僕こそがベストなんだ、それを今回のタイトル戦で見せるよ」

■視聴方法(予定)
11月6日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix2対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]ジェイムス・ナカシマ(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ピーター・バウシュト(オランダ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
若松佑弥(日本)

<ムエタイ59キロ契約/3分3R>
ロッキー・オグデン(豪州)
ヨゼフ・ラシリ(イタリア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ラモン・ゴンザレス(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
モン・ボー(中国)

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【ONE113 Inside the Matrix02】キム・キュソン戦へ、若松佑弥─01─「生きていれば明日は来る」

【写真】この写真、若松も良い表情だが、長南さんが相手を目で殺しに掛かっているのが凄く良い(C)KEISUKE TAKAZAWA

11月6日(金・現地時間)に中継させるONE113「Inside the Matrix II」。活動再開後のメガ大会で初登場となるのが若松佑弥だ。

RIZINという舞台で戦いながら、DEEPでも考えうる最強の相手と戦う。UFCを目標に現状で最強の相手を欲する米山と、同じ志向の元谷は、その同じ言葉に情念がなく、アッサリと口にする。

4月に決まっていた2020年のスタートは、パンデミックにより大幅に変更が加わることになったキム・キュソン戦、シンガポールへ向かう直前に若松は何を語っていたのか──。

この間に人生観が変わり、それがMMAでの強さに通じていると若松は言い切った。


──いよいよ溜めてきたモノを爆発させることができます。今回の試合が決まった時の気持ちを教えてください。

「この試合に関しては半年以上、試合の延期が続いていたので、10月30日ということを聞いてもあまり入れ込まないようにしていました。気持ち的には『あったら良いな』というぐらいで。やっぱりコロナで、外国での試合はどういうことになるのか本当に分からないので。

取りあえず7割ぐらいの感じで、ケガをしないよう気を付けて練習をし、正式に決まったら追い込んでいこうという感じで、オファー前から練習をしていました。試合の2カ月ぐらい前から、しっかりとやりこもうと思っていて。そうしたら僕の場合は8月の終わりとオファーも早かったのでちょうど良いタイミングでした」

──Matrix大会はシンガポール入りができなくなる選手や、コロナ関連で試合ができなくなるなど色々と大変な面もあるようですね。

「そういう部分でも僕の相手はシンガポール在住の韓国人だったので、心配が少なくて良かったです」

──では対戦相手のキム・キュソン選手の印象は?

「背が高くて、気が強いですね。やっぱり韓国人選手ですし、技術云々よりも負けられないっていう気持ちで来ると思います」

──ぶっちゃけていえば、勝つとタイトル戦に近づくような相手と若松選手の試合を組んで欲しかったというのはありました。

「でもキム・キュソンはジェヘ・ユースタキオに負けていますけど、競り合っていますし。侮ることはできないです。楽な相手ではない。韓国人選手はムキになってくるので、そことやっぱり背が高いことですね。気になるのは」

──HEATに来日した時は、あれほど上半身が大きいというイメージはなかったです。

「あの身長で、あの上半身だと本来はフライ級に収まらないと思うんです。だから胴体だけデカくて、足とかメチャクチャ細いし、ピグモンみたいな」

──ピグモンですか(笑)。

「ピグモンです、ホントに。あっ、でもバカにしているじゃないすよ。リスペクトしたピグモン」

──アハハハハ。

「でも、実際にそうだと思うんです。身長の割にはリーチもそれほどないし。

──若松選手に期待されるのは、もう当然のように勝ってほしい。それだけです。

「そのプレッシャーがあるので……。自分との戦いという気持ちでやってきました」

──スバリ仕上がり具合を教えてください。

「これまでのファイトキャンプと違って、2試合分ぐらい経験を積むことができました。グラップリングにしても、凄く成長して……試合をしていない分、色々なことをやってきて自分としては成長できたと思っています」

──1年間ブランクが空いたことに関しては、どのように捉えていますか。

「う~ん、ブランクに関してはケガをして試合ができなかった時もありましたし、気持ちが入れば問題ないと思います」

──この1年で一番成長できた部分はどこでしょうか。

「人生観……とかですかね。それは戦いだけでなく、生きるにも生活することに関しても。以前は怒りを感じたり、イライラしても練習は練習、私生活は私生活という風だったんですけど、なんかこう……私生活でも料理とか作ったり、自動車学校に行ったり、給付金を申請したり……色々と試練があるじゃないですか?」

──し、試練ですか? 料理をすることが!! その考えはあまり聞いたことがないです!! 教習所は私はもう遠い昔ですが、申請の書類作成は分かります。

「料理も教習所も、申請も自分は一家の大黒柱なので全てを抱えて、自分で動かないといけないと思っています。育児、教習所に行って、洗濯をする」

──そして練習と。それは大変です。

「これは短気な若造、オラオラのヤツには乗り切れないと思います。ここはもう宮本武蔵みたいに、無の心境で心を落ち着かせて次から次へとクリアしていかないと」

──つまりは上手くいかないことにも、イライラせずに向き合ってきたということですね。

「人生って、こんなもんだって思って。別に試合に勝とうが負けようが、試練ばっかだし。生きていくのは皆、そうで。生きていれば明日は来るし、乗り越えないとMMAファイターなんてただのニートになってしまいます。現実逃避して。自分は死ぬまで、人間ってこういうことなんだという覚悟ができたと思います」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月6日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix02対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]ジェイムス・ナカシマ(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ピーター・バウシュト(オランダ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
若松佑弥(日本)

<ムエタイ59キロ契約/3分3R>
ロッキー・オグデン(豪州)
ヨゼフ・ラシリ(イタリア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ラモン・ゴンザレス(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
モン・ボー(中国)

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【ONE113 Inside the Matrix02】若松佑弥出場大会、カード発表。アバソフ✖ナカシマのウェルター級世界戦

【写真】ONE✖北米というだけでなく、ロシア✖北米というべきアバソフ✖ナカシマの世界戦だ (C)MMAPLANET

31日(土・現地時間)、ONE Championshipの公式ホームページで11月6日(金・同)に中継されるONE113「Inside the Matrix02」の対戦カードが発表された。

ONEにとって7カ月振りのメガ・イベントとなるInside the Matrix大会は、昨日30日に世界戦4試合を含む6試合がライブ中継された。日本ではABEMAのライブ中継中に若松佑弥の出場とキム・キュソン戦が明らかとなっていたが、今回の発表でキックボクシング2試合を含む6試合の全容が分かった。


メインはONE世界ウェルター級王者キャムラン・アバソフに、ジェイムス・ナカシマが世界戦だ。昨年5月に岡見勇信を破り、10月にゼバスチャン・カデスタムを破りONEウェルター級の頂点に立ったアバソフに対し、ナカシマはキャリア9連勝でLFAウェルター級王者に輝き、10戦目からONEに戦場をONEに求めるとルイス・サッポや岡見を相手に3連勝中で、キャリア全体を通してはデビュー以来12連勝で負け知らずだ。

昨夜はLFAで暫定フェザー級王者だったタン・リーが、マーチン・ウェンをKOしONE世界フェザー級チャンピオンの座に就いており、北米フィーダーショー王者の実力を見せつけた。今回はそのLFA王者が、ロシア系のアバソフの王座に挑む。いってみればアバソフはウェンやオンラ・ンサンのようにアジアにMMAを普及させたONEの顔ではない──故に昨夜の4大タイトルマッチに並ぶことがなかった。ONEを職場として選択したキルギス国籍の王者アバソフとナカシマの世界戦は、これまでのONEとは違うストーリーラインにあるマッチアップといえる。

セミではライト級=ティモフィ・ナシューヒン✖ピーター・バウシュトが組まれた。バウシュトは下石康太やエドゥアルド・フォラヤンに勝っており、昨夜の大会で世界ライト級王者クリスチャン・リーに挑戦したユーリ・ラピクスよりも下馬評では実力者と目されてきた。

こじつけになってしまうが、ンサンを破り世界ミドル級チャンピオンになったライニア・デリダーと同じオランダ人──バウシュトもまたONEの勢力分布図を変える力を持つ新勢力だ。エディ・アルバレスをKOしたナシューヒンとの一戦は、次期挑戦者決定戦の意味合いも十分にあるだろう。

(C)KEISUKE TAKAZAWA

ようやくみられる日本勢=若松は、かつて日本のHEATで戦いEvolveトライアウトで合格者であるキム・キュソンと戦うが、負けは許されないどころか、その先のステップとなる勝ち方が求められる。

(C)ONE

また王者アンジェラ・リーが産休に入った女子アトム級戦線、来年1月にスタートするという話のGPトーナメント、その査定試合といえるのがプリシーラ・ガオール✖モン・ボーの一戦だ。

デビュー戦で、現UFC世界女子ストロー級王者ジャン・ウェイリに勝利しているボーは、ストロー級時代の緩いラインの時は見るべきところの少ないファイターだったが、アトム級に絞ると打撃がキレキレだ。ストロー級のシィオン・ヂィンナンに続きチャイナパワーを誇示でるか。インドネシアの散打ファイター=ガオルとの戦いは、その試金石となる。

■視聴方法(予定)
11月6日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix02対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]ジェイムス・ナカシマ(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ピーター・バウシュト(オランダ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
若松佑弥(日本)

<ムエタイ59キロ契約/3分3R>
ロッキー・オグデン(豪州)
ヨゼフ・ラシリ(イタリア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ラモン・ゴンザレス(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
モン・ボー(中国)

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ONE ONE Inside the Matrix ONE113 Report オンラ・ンサン ブログ ライニア・デリダー

【ONE113】ワン・テイクダウン、ツー両足フックでRNC極めたデリダーがンサン下しONEミドル級王者に

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
ライニア・デリダー(オランダ)
Def.1R3分26秒by RNC
オンラ・ンサン(米国)

組みにいったデリダーに右アッパーを入れ、右ローを蹴ったンサンだが直後にテイクダウンを奪われる。バックに回り足をフックしたデリダーは、ケージを背にしてから横に倒れて完全に寝転がろうとする。座りなおしたンサンは手首をとって、胸を合わせに行こうとするがデリダーが背中を取り続ける。

自ら背中をマットにつけて仰向けになったデリダー、またもンサンが座る。足のフックを解いたデリダーは、ンサンの立ち上がる瞬間に足をフックしなおしてバックマウントを完成させる。絞めながら寝技に持ち込んだデリダーは、腹を突き出してパームトゥパームでスクイーズ──ンサンがタップし、新世界ミドル級王者が誕生した。

「5歳の時から始めた旅なんだ。僕をサポートしてくれた皆に感謝している。ホテルに戻って、また隔離だよ」とデリダーは笑顔を浮かべた。


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ONE ONE Inside the Matrix ONE113 Report クリスチャン・リー ブログ ユーリ・ラピクス

【ONE113】ラピクスのストレートフットロックを潰したクリスチャンが初回パウンドアウトで王座防衛

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
クリスチャン・リー(米国)
Def.1R2分19秒by TKO
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

クリスチャンが詰めるが、右を被弾する。動きが止まり、テイクダウンを決めたクリスチャンが、スクランブルでボディロックへ。ここでラピクスが得意の払い腰で決める。ハーフで収まったクリスチャンは、ブリッジで立ち上がったクリスチャンは、ボディロックから小外掛けでテイクダウンを奪う。

サイドからマウントを取ったクリスチャンに対し、ラピクスがシザースからストレートフットロックへ。ロールして腹這いになったところで、クリスチャンがトップから殴ると、ラピクスが足を取ったまま亀になる。サイドバックで右のパンチを連打したクリスチャンは、前転からの巻き込みを潰して右の連打でTKO勝ちを決めた。

「僕らのチームはゲームじゃなくて、殺しに行っている。それが僕らの作戦だ。250人のシンガポールの前で戦えてすごく嬉しい。第2のホームだから」と話した。


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ONE ONE Inside the Matrix ONE113 Report タン・リー ブログ マーチン・ウェン

【ONE113】ONE史上最高の打撃戦!! ウェン得意の右に右を合わせたリーが新世界フェザー級王者に

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
タン・リー(米国)
Def.3R2分19秒by KO
マーチン・ウェン(豪州)

サウスポーのリーが右ジャブを伸ばす。センターに立ち、アウトに立つウェンは右ローを蹴る。右を当てたウェンがバランスを崩す。リーのハイをガードしたウェンが、勢いのある右を振るう。右フックから左ハイを蹴ったリーは、ガードの上でも有効な蹴りだ。左フックを空振りしたリーに対し、右をウェンが狙う。

リーが左ロングから右スピニングバックフィスト、直後の左ミドルが急所に入り、試合が中断する。再開後、ウェンの前進にリーが左を合わせていく。左ストレートから左ハイを蹴ったリーが右フックを伸ばす。右の三日月気味の蹴りを見せたウェンに、最後にリーが右を当てた。

2R、左右に左を振って前に出るリー、続いて右の空振りから一回転というトリッキーな動きを見せる。右のサイドキックで関節を蹴ったリーは、オーソに構え右を2発打ち込む。リーは左ミドルを入れ、ウェンもスイッチを見せる。オーソに戻し右を当てたウェンだが、左ミドルを受ける。

さらに左ボディを見せたリーは右フックを振るっていく。ウェンのダブルレッグを切ったリー、直後のウェンのヒザが急所に当たり、試合が中断する。十分に時間を取ったリーは再開後、オーソから右を見せ、左に戻して左を伸ばす。右フックから左ストレートを狙われたウェンだが、ここは察知して距離を外す。ここから圧力を高めたウェンに対し、リーは左ハイで前進を許さず時間となった。

3R、すぐに詰めたウェンが右を伸ばし、リーはオーソからサウスポーに戻し左ハイを狙う。
ボディから右を当てたウェンはリーの組みを切り、右を再びヒットさせる。ウェンは右を顔面、腹、そして顔面と当て効かせる。

決めに出たウェンだが、右に右を合わされて腰が落ちる。組みながら立ち上がろうしたウェンに左右のパンチを入れたリーがKO勝ちで、新ONE世界フェザー級王者となった。「凄くエモーショナルだ。でもマーチンに礼を言いたい。彼は前に出て圧力を掛けてきた。でも、あれでKOはできない。僕だって殴るからね」と、ONE史上最高の打撃戦をリーは振り返った。


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ONE ONE Inside the Matrix ONE113 Report シィォン・ヂィンナン ティファニー・テオ ブログ

【ONE113】シィオン・ヂィンナン、ティフェニー・テオを寄せ付けず4度目の防衛に成功

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
シィオン・ヂィンナン(中国)
Def.3-0
ティファニー・テオ(シンガポール)

右ローを蹴ったテオ、パンダがローから右を振っていく。ワンツーをサークリングでかわすテオに対し、パンダがローから右を伸ばす。右を2発当てたパンダはボディからパンチをまとめる。パンダの動きに距離を取るテオは、いつまで圧力をかわすことができるか。左ボディ&右フックを伸ばすパンダが、テオのジャブに下がらずプレッシャーを与え続けた。

2R、コンパクトなパンチを連打し、空振りでも下がらせることができるパンダ。距離を取らせている感のあるテオは、左ジャブに右を合わされる。スイッチしても効果がないテオだが、組みから首投げを決めてテイクダウンを決める。

すぐにスクランブルに持ちこんだパンダは、ケージに詰められヒザを受けつつ押し倒すようにトップを奪う。ハーフでアームロックのテオは、腕を抜かれるとクローズドを取る。足を払って右を打ち込んだパンダ、テオが立ち上がったところで時間となった。

3R、左目の周囲が腫れあがったテオのジャブを頭を振ってかわし、パンダが右を当てる。テオのサウスポーからの左にも、左を当てたパンダがサークリングにも常に正面に立つように動く。右ハイを受けそうになり、手を広げて笑顔を見せたパンダ。直後にテオのグローブのテープが外れ、試合が中断する。数は多くないが、パンダは右ローを効かせ、さらに顔にパンチを入れ続け一方的な展開となった。

4R、パンダは後回し蹴りを見せ、左を振るう。そこに右ハイを合わせようとしたテオだが、やはり手の攻撃が当たらない。右のオーバーハンド気味のパンチも、やや勢いが落ちてきた感のあるパンダは、詰められケージに押し込む。ワンツーを入れて離れたテオだが、ここはテイクダウンが欲しかったところだ。打撃の間合いでオーバーハンドが多くなり、真っすぐは見せなくなったパンダが、大外の右フックを届かせる。テオの左ハイをかわしたパンダが右オーバーハンド、左ボディストレートを入れ試合は最終回へ。

5R、踏み込みが一歩が多くなったパンダに対し、テオが右ハイからワンツーを入れる。テープが外れ中断後、右ハイをテオが蹴っていく。頭を下げて、右オーバーハンドのパンダが巧みな左ボディを決める。残り2分20秒、組んでヒザをボディに入れたテオが大内刈りでテイクダウンを決める。

フックガードのパンダは、胸にヒザを入れられながらもバックを譲らずにスタンドに戻ることに成功する。右を見せて左ハイを狙ったテオ、パンダは右の鉄槌気味のパンチを繰り出すが、拳頭を当てるパンチを出さないまま危ないシーンは、ほぼなく試合終了となった。

レフェリーは当然、3者揃ってパンダを支持、シィオン・ヂィンナンが4度目の王座防衛に成功。「パフォーマンスは満足はしていない。パンデミックがあって、難しかった。でもタイトル防衛できたことは嬉しい」とチャンピオンは話した。


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ONE ONE Inside the Matrix ONE113 Report アントニオ・カルーソ エドゥアルド・フォラヤン ブログ

【ONE113】エドゥアルド・フォラヤン、カルーソにテイクダウンとダウンを奪われ完敗

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アントニオ・カルーソ(豪州)
Def.3-0
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)

身長差が大きな両者、リーチで優るカルーソが右に回って距離を取る。右を伸ばし、ローにも組んでいったカルーソがケージに押し込む。一度は体を入れ替えたフォラヤンはもう一度押し込まれると、シングルからテイクダウンを許す。カルーソは両足を束ねて足を引っ張りつつ頭をつけ、右腕を差して背中をつかせる。

ハーフバタフライに戻したフォラヤンは、ニーシールドで耐えるが右を落とされる。フォラヤンの立ち上がりにダース、リリースして右を当てたカルーソがダブルレッグで倒しサイドを取る。足を戻すが、立ち上がることができないフォラヤンは左で殴られる。立ち上がり際にダースを取ったカルーソに対し、スプロールして逃れたフォラヤンがスタンドに戻る。最後に左ヒザを入れたカルーソが初回を取った。

2R、左を当てたフォラヤンは直後に右フックを打たれ腰から崩れる。スタンドに戻ったカルーソは右前蹴り、蹴り足をキャッチしレッグリフトからテイクダウンを決める。フォラヤンはギロチン&スイープ、そこから両者揃ってスタンドに戻る。カルーソは右を空振りし、間合いを取り直す。フォラヤンはローから左を見せるが、足がもつれる。ダブルレッグにヒザを合わせようとしたフォラヤンは、そのままテイクダウンを取られる。ギロチンを防いだカルーソは、スクランブルでバックを伺うがフォラヤンが胸を合わせる。攻勢のカルーソだが、スタミナの消耗が非常に目立ったラウンドとなった。

3R、前に出たカルーソに対し、フォラヤンが右ローを蹴る。ローで足を効かされてきたカルーソが、スイッチを見せる。と、フォラヤンの左ローが急所に入り試合が中断する。再開後、もう1度ローが急所に入る。イラついたカルーソは、レフェリーにアピールも流され、カーフを蹴られる。左フックを打ち合い、フォラヤンが左ローを入れる。

完全に足への蹴りを警戒しているカルーソに、フォラヤンが右を伸ばす。右を当て、ローを入れたフォラヤンは、踏み込みにカルーソの頭が当たり、ヒザをつく。ブレイクから再開後、パンチを見せたカルーソがダブルレッグを決める。万事休すのフォラヤンは首を抱えたままタイムアップを迎えた。

結果3-0でカルーソが勝利し、元世界王者越えを果たした。


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ONE ONE Inside the Matrix ONE113 Report ブログ リトゥ・フォーガット

【ONE113】ビッグショー復活第一弾、インドのリトゥ・フォーガットがポブをパウンドアウト

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
Def.2分02秒by TKO
ノウ・スレイ・ポブ(カンボジア)

距離を詰めたリトゥが、左を伸ばす。ワンツーを返すポブに対し、リトゥは一気に飛び込むとケージにポブを押し込みシングルレッグでテイクダウンを奪う。直接サイドを取ったリトゥは、ニーインベリーから殴るが抑えが十分でなくポブが立ち上がる。即シングルレッグでテイクダウンを決めたリトゥは、サイドで抑え右腕をヒザで抑えて殴っていく。

ここも抑え切れず立ち上がったポブだが、その間もサイドバックから殴られ、3度目のテイクダウンを許す。リトゥはハーフの中から左のパウンドを落とす。パスガードを決めたリトゥは、最後にマウントを取ってパンチを落としたが時間となった。

2R、右を当てたリトゥに対し、ポブは右ローを蹴る。左を伸ばしつつダブルレッグでテイクダウンを決めたリトゥは、両足を跨いだ形で左右のパウンドを落とす。クローズドに戻したポブだが、そのままパンチを受け続け、ガードを越えられたところでレフェリーが試合を止めた。


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【ONE113】計量&ハイドレーション結果 国際大会再開、12選手がサークルケージへ

【写真】タイトル戦以外でエドゥアルド・フォラヤン、そしてリトゥ・フォーガットが出場する。フォラヤンの相手=カルーゾがデカい!!(C)MMAPLANET

本日30日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE113「Inside the Matrix」の最終計量及びハイドレーション結果がONEより発表されている。

ONEでは水抜き禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となり、ハイドレーション・テストが試合の2日前と前日に行われている。体重はリミット+500グラム、ハイドレーションは1.0250以下という規定が設けられており、1日でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。


本格的なイベントの再開となった今大会。4つのタイトル戦とフィリピン、インドという最重要マーケットを意識したといっても過言でない──6試合がライブ中継される。

従来のONEのハイドレーション・チェックの際は、計量ルームで小便が出るのを待つ選手が複数名見られる。ところが今大会は新型コロナウィルス感染予防のため、文字通り三密を避けるためにハイドレーション・チェックの時間がずらされるなど、ニューノーマル仕様が見られた。

そんななか数字から見て取れるのは、ライト級王者クリスチャン・リーの体重がリミットより1.4キロ軽く、対して挑戦者のユーリ・ラピクスはリミット丁度の77.1キロであること。その一方で、チャンピオンのハイドレーションは1.0005で、チャレンジャーは1.0248という上限ギリギリの数値だ。

クリスチャンにしても水分を多めにとっての数字であることが予想されるが、ラピクスは汗をかいて水分補給したことも十分にありえる。今夜のケージで両者がどのような体で現れるのか、見ものだ。

なおハイドレーションと計量結果は以下の通りとなっている。

※赤字の選手の名前をクリックするとインタビューに跳びます

■ONE 113 Inside the Matrix計量及&ハイドレーション結果

ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン:92.7キロ/ 1.0112
[挑戦者]ライニア・デリダー:92.65キロ/ 1.0044

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー:75.7キロ/ 1.0005
[挑戦者]ユーリ・ラピクス:77.1キロ/ 1.0248

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]マーチン・ウェン:70.25キロ/ 1.0061
[挑戦者]タン・リー:69.55キロ/ 1.0049

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン:56.25キロ/ 1.0014
[挑戦者]ティファニー・テオ:56.6キロ/ 1.0168

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン:76.5キロ/ 1.008
アントニオ・カルーゾ:76.2キロ/ 1.0061

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット:52.05キロ/ 1.0183
ノウ・スレイ・ポブ:52.0キロ/ 1.0103

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