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【ONE113 Inside the Matrix03】元UFC=リネケルと試金石の一戦、ケビン・ベリンゴン「疲れさせる」

【写真】蹴りと組みでリネケルを削ることはできるか(C)KEISUKE TAKAZAWA

13日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix03」のメインでケビン・ベリンゴンがジョン・リネケルと対戦する。

前ONE世界バンタム級王者のベリンゴンは、ビビアーノ・フェルナンデスとの一連の世界戦で力をつけONEの顔というべき選手に成長した。

パワフルな打撃と、スクランブルゲーム。ONEルールで着実に勝つ術を身につけたベリンゴン。元UFCファイターとの実力査定試合に挑む彼が、シンガポール入りした直後に行ったインタビューをお届けしたい。


──今回の試合はシンガポールについてからはトレーニングや計量、ハイドレーション以外は部屋から出ることが許されていないとのことですが、ストレスはたまらないですか。

「大丈夫だよ。テレビもあるし、インターネットが繋がっているからね。ラカイのメンバーと顔を合わせるのもトレーニングルームだけで、食事も運ばれてきたモノを食べる。こんな経験はこれまでになかったけど、問題ないよ。試合に集中できる環境だ。

何よりも試合があるんだ。僕の最後の試合は1年前の日本大会だよ。ようやくケージに入ることができる。ホテルの部屋に籠りっきりだとか、色々と不便だとかっていうことより、試合ができることが嬉しくてしょうがないんだ。

本当にこの試合に向けてハードトレーニングを積んできたからね。チーム・ラカイは複数の選手が今回の大会で戦うから、トレーニングキャンプ中の雰囲気も凄く良かったよ」

──これまでと比べて、キャンプに変化はありましたか。

「少しね。いつもようにチームの多くのメンバーとジムやオーバル(バギオの陸上競技場)で一緒に練習することはできないし、練習後に一緒に食事をするとかもなく即、家に戻る。違いはそういうことで、練習内容に関しては人数を少なくして同じことができたよ。

皆と一緒の時間がなくなった。これは練習云々でなく、生活が変わったといえるよね。

ジムの一般会員の皆も以前のように一斉に汗を流すのではなくて予約制になり、5人までの人数でトレーニングするようになった。そんな状況なのにシンガポールで試合ができるのだから、ONEに感謝しているよ。

真剣に感染対策もしているしね。PCR検査をした。この状況でホテルに缶詰めになっても、全くネガティブな気持ちにはならないよ」

──日本では徐々に渡航制限も緩やかになってきていますが、フィリピンはいかがですか。

「フィリピンは日本のようにはいかないね。今も国内で行政府を跨いで移動する際には陰性だという証明書を持って、許可を取る必要がある。バギオからマニラに行くにも、許可証がいるんだよ。トラベル・プロトコルに則して移動しないといけない。大変なことさ。でも皆で我慢して、感染者の数は減っては来ているよ」

──ラカイのチームメイトではジョン・クリスコルトンらが既にBrave CFで戦っています。早く試合がしたいという焦りはなかったですか。

「それはなかった。ONEは選手が安全に戦えるよう努力してくれていたんだから。とにかくオファーを待つしかないし。パンデミックが来て、ジムで練習できない時も家で体を動かしていたし、とにかくすぐにでも戦えるよう準備だけは怠らないでやってきたから。

チームの仲間がブレイブCFで試合ができるようになったのは、ただ嬉しかった。僕は試合の機会が巡ってくるのを待つだけ。そこに何も変わりはなかったよ」

──そして、決った試合がリネケル戦でした。

「良い選手だし、戦うのを僕も楽しみだよ。自分がどれだけやれるのかテストになると思っている」

──ONEはMMAでトップステージの一つです。とはいえUFCには世界中から強豪が集まっており、リネケルはケビン・ベリンゴンというファイターのスケールとなる相手かと思います。

「とても重要な試合だよ。一つはこの試合に勝てば、ビビアーノの持つタイトルに再び近づくことができる。そういう意味でも大切だ。リネケルがUFCファイターだったことは、気にならない。僕と彼の間に明確な差があるとは思っていないしね。

しっかりとゴールを目指し、プラン通りに戦えば勝てる。そのために練習してきた。打撃で戦うよ。リネケルは確かにヘビーハンドの持ち主だ。でもキックを織り交えて叩けば、彼はスタミナが切れるに違いない。

疲れて動きが落ちる。そこがリネケルの一番の弱点だ。打撃戦もパンチ中心で、蹴りをほとんど使わない。蹴ったとしても強くない。そんな彼に対して、キックを上手く使って戦い、疲れさせる。そうしたらテイクダウンを仕掛けるのも良いだろうね。削っていくのが作戦の一部だ。パンチを空振りしても、スタミナを無くすからね」

──リネケルはほぼ打撃戦という印象ですし、そこにフォーカスできますか。

「確かにビビアーノは柔術がずば抜けて強かったから、組みを警戒しながら打撃を使う必要があった。リネケルに対しては、逆に僕からテイクダウンを狙うこともできるだろう。ビビアーノとの試合では組ませない、組まれてもエスケープするという風に戦ってきたけど、テイクダウンも柔術もずっとドリル練習を繰り返し、スパーリングもしてきた。

逃げるためのグラップリングでなく、攻めるグラップリングを僕も使うことができるからね。そういう試合にもトライするよ。

もちろん打撃戦にも自信があるし。彼のアッパー、フックは気を付ける必要があるけど、そこをしっかりと見極めて僕のパンチや蹴りを効かせるよ。

僕の方が打撃でも優っていることを証明し、ランキング1位の座を守る。そして、ビビアーノに挑戦するんだ」

──ケビン、本当に楽しみにしています。今日はありがとうございました。

「こちらこそ。日本のファンにコロナ対策をしっかりとして、安全に過ごして欲しいと伝えてもらえないかい」

──もちろんです。

「また日本の皆の前で戦いたい。アリガト!」

■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<64キロ契約/5分3R>
ソン・ミンジョン(韓国)
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
手塚裕之(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ユーリ・シモエス(ブラジル)
ファン・ロン(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
リト・アディワン(フィリピン)

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【ONE113 Inside the Matrix03】箕輪ひろば戦へ、リト・アディワン「誰も知らないリト・アディワンを…」

【写真】既にアームロックでの勝利を見せているアディワンだが……さらなる新しい1面を披露するということか(C)MMAPLANET

13日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix03」で、リト・アディワンが箕輪ひろばと対戦する。

ONE Warrior Seriesで圧倒的な力を見せ、昨年10月の日本大会でONEデビュー。そして、仙三に勝利しファンをアッと言わせた。

野性味タップリのファイトを見せているアディワンが、箕輪戦のためにフィリピンを経つ直前に行ったインタビューをお届けしたい。


──箕輪選手との試合が決まりました。

「今回は試合の8日前に現地入り、それまでにバッチリ調整してきた」

──バギオの新型コロナウィルス感染の状況はどのような感じでしたか。

「フィリピン全体ではまだまだ感染者は多いよ。でも、ピーク時の半分ぐらいにはなっている。それにバギオはかなり安全で、感染者の数は凄く少ないんだ」

──今回の試合に向けて、準備の方に問題はなかったですか。

「僕は家に小さなジムを持っていて、練習に必要な設備が揃っているから、パンデミックの影響はそれほど多くはなかったんだ。

ロックダウン期間も家で弟や、元ファイターだった友人が来て一緒にトレーニングを続けていたしね。チーム・ラカイでプロ練が復活したのは9月からで、それからもラカイではスパーリングを中心に練習し、それ以外のことは家で準備してきたよ。

今回の試合のオファーがあった時には、もうラカイでプロ練習が始まっていたから本当に何も問題なく準備はできている」

──ケビン、ジェヘというラカイ勢が同じ大会で戦うことで、自然と士気も上がったのではないでしょうか。

「チームの皆でまたシンガポールで戦うことができる。凄くエキサイティングだし、試合が決まった時には皆で喜んだよ。この大切な大会で試合ができる。僕のONEでの初戦はONE Century、つまり東京でのビッグショーだった。今回はコロナ禍のシンガポールで戦う。この大切なショーに相応しい試合をするために完璧に仕上げてきたんだ」

──そのONE初陣に続き、リトは日本人ファイターである箕輪ひろば選手と戦います。

「また日本人選手と戦うことになってしまったね(笑)。いつも日本の選手のことはリスペクトしていたから、それだけに集中してトレーニングをしてきたよ」

──箕輪選手は同門のジャレッド・アルマザンと戦っています。

「ジャレッドは僕にミノワがどんなファイターか少しアドバイスをしてくれた。ミノワのどういうところが強いとかね」

──チームが既に箕輪選手のことを知っているのはアドバンテージになりますか。

「確かにコーチ・マーク・サンジャオやチームメイトが、ミノワのことを知っているのはほんの少しだけ優位に働くよ。でも、そんな情報よりもこの試合に向けてハードな練習をしてきた方がずっと大きなアドバンテージだ。ずっと試合の機会が巡ってくるのを待っていたわけだし、勝つために必要なことは全てやってきた。」

──箕輪選手の印象を教えてください。

「彼はグッドファイターだ。リスペクトしているし、何と言っても僕も彼もレコードが11勝2敗なんだ。良いマッチアップだと思っている。でも、この試合が終われば僕は12勝2敗になって、彼は11勝3敗になっているだろう」

──日本では既に仙三選手に勝っていることで、リト優勢という声も少なくないです。

「アハハハハ。それは良いことを聞いたよ。でも相手が誰であっても勝つために全力を尽くすことに変わりない。今回の相手がミノワだっただけで。

彼との試合では、僕の違う面を見せたいんだ。これまでになかった……誰も知らないリト・アディワンを見せたいと思う」

──というと?

「誰も僕の本当の力を知らない。多くの人が僕のことをストライカーだと思っている。でも、僕はコンプリートなMMAファイターなんだ。この試合では、そこをしっかりと見せたい」

■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<64キロ契約/5分3R>
ソン・ミンジョン(韓国)
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
手塚裕之(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ユーリ・シモエス(ブラジル)
ファン・ロン(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
リト・アディワン(フィリピン)

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【ONE113 Inside the Matrix03】ONE初陣=アディワン戦前の箕輪ひろば─02─「10年やってきた修斗を─」

【写真】修斗の選手は、凄く修斗に拘りを持つ。ジュニア修斗から試合に出ていた箕輪も、当然のように強い拘りを持っている(C)KEISUKE TAKAZAWA

13日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix03」で、リト・アディワンと対戦する箕輪ひろばインタビュー後編。

仙三戦、ONE Warrior Seriesでエゲツナイ強さを見せてきたアディワン戦に向け、箕輪は小学6年生から10年も続けてきた──自分の修斗を信じて戦う。

<箕輪ひろばインタビューPart.01はコチラから>


──力を証明するにはリト・アディワンは持ってこいの相手です。同時にいきなりアディワンかという気もしました。

「僕もオファーを貰った時に、すぐに仙三さんとの試合が思い浮かびました。勝敗を考えるよりも先に『あの選手と戦うんだ』っていう感じで、圧倒されましたね(笑)。自分でもビビっていたのか、ワクワクしたのか分からないのですが、『おおっ!!』となりました。

これまで通りでは勝てないです。めちゃくちゃフィジカルが強いですし。決まってから、仙三選手と戦っている以外の試合映像を見ると──改めて凄く強い選手でした」

──特に強い部分はどこだと感じていますか。

「どこがという話になるとフィジカルだとか、野獣性になるのですが、結局のところ完成されていない強さだと思います。これから。もっと強くなる選手ですね」

──戦い方としては、特にラカイっぽい選手ではないです。

「そうですね。チャンピオンのパシオ選手とはだいぶスタイルも違いますし」

──ところで箕輪選手は昨年5月に同じラカイのジャレッド・ライアン・アルマザンと戦っています。

「アディワンとアルマザンと比較すること事態が、いけないと思っています。もっと強いのが来ることを想定しています。それでもアルマザン戦で、フィジカルの強さを肌で感じて凄いと思いました。力の使い方が自分とは違っていて。際がないとうか……。

リト・アディワンにしてもテイクダウンされながらでも、腕を取ったりしちゃうじゃないですか。テイクダウンをされないように戦うのではなくて、テイクダウンされた後を考えて戦っています。強引といえば強引なんですけど、そういう考え方があるんだなって思いました。

できないことをやろうとしているのではなく、できていないからこそできることをしようとしています。開き直りというか、自分を通すというか」

──対して、箕輪選手としてはどのように戦おうと思っていますか。

「フィジカルがめちゃくちゃ強くて、パンチもメチャクチャ振ってくる相手です。MMA的だとか、修斗のような動きを習得してきたわけじゃない。個体として強く、濃い色のファイトをしてきます。なら自分は基本通りのことをやるか、相手とは違う色の濃いファイトをするかです。そう考えると、自分のなかでグラウンド勝負ですね」

──対して箕輪選手はずっと修斗をやってきました。

「あぁ、そういう風に考えてはいけなかったですけど、そういうことですよね。ずっと修斗をやってきたから勝てるという甘いモノじゃないですが、僕はアマ修斗の前にジュニア修斗から、コレをやってきました。総合格闘技に触れてきた年月は、結構長くて10年になります。そう考えると、アディワンに対して10年やってきたんぞという気持ちはありますね。

MMAって何か他の格闘技を終えてからやる人って多いじゃないですか。ボクシング、キック、柔道、レスリング、柔術をやってからMMAっていう風に。それをいうなら僕はMMAからMMAです。ルールで許される攻撃が増えてきただけで。小学6年生から修斗をやってきたので」

──中学で部活が始まる前ですからね。そこをアディワンに見せてほしいです。

「ハッキリ言えば凄く強い相手だから、勝てばオイシイです。アディワンに勝って、修斗ストロー級を舐めるなよっていう気持ちはあります。

僕のキャリアでも1、2を争う強敵です。でも、彼に勝って次に繋げるのが、僕のビジョンに含まれています。この試合に掛けていると同時に、この先を見ているのもあります。だからしっかり勝ちます。修斗ストロー級王者の強さを見せつける……修斗を見せます」

──これも超個人的な話になるのですが、山上幹仁選手がRoad FCで戦った時に応援に来ていた箕輪選手と……あの時はまだ中学生だったかと思いますから、箕輪君と大会後にインスタントのクソ辛いラーメンを食べさせる店で夜食を取ったことがありました。

「ありましたねぇ(笑)。めちゃくちゃ寒い夜中に!!」

──あの時、辛すぎて箕輪選手がもう泣きそうになっていて。そんな中学生が、ここまで来たのかと。どうしても、そういうことを考えてしまいます。あの時は悔しい夜食になったので、ここを勝って辛いインスタント・ラーメンでも食べに行きましょう(笑)。

「あれインスタントだったんですね(笑)。辛すぎてわかっていなかったです。でも、今の僕ならあの辛さのラーメンだって食べることはできます。それぐらい成長はしています。あの頃の僕は辛いラーメンに勝てない子供でしたけど、今なら勝てます(笑)」

■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<64キロ契約/5分3R>
ソン・ミンジョン(韓国)
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
手塚裕之(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ユーリ・シモエス(ブラジル)
ファン・ロン(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
リト・アディワン(フィリピン)

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【ONE113 Inside the Matrix03】アディワン戦前の箕輪ひろば─01─「実力不足? 勝って証明するしかない」

【写真】やるしかない。勝つしかない(C)MMAPLANET

13日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix03」で、プロ修斗世界ストロー級チャンピオン箕輪ひろばがリト・アディワンと待望のONE初戦を戦う。

1月に修斗ストロー級のベルトを巻き、2月にシンガポールでONEと契約。その後、コロナ禍でデビュー戦が予定されたいた大会は延期となり、今回の試合出場となった。

1999年7月生まれ、21歳になったばかりの箕輪に昨年のONE日本大会で仙三を破ったラカイの猛者アディワンと戦う心境とは。シンガポールに向かう前に取材していた箕輪ひろばインタビューをお届けしたい。


──ようやくONEデビューが決まりました。長かったですね。この長い期間、新型コロナウィルス感染拡大もあり、練習の面でも色々とあったかと思います。

「ONEと契約したらコロナで緊急事態宣言とかもあったのですが、その前に自分は埼玉にいて出稽古先は千葉だったので、そこで練習するのは控えないといけないという風になっていました」

──それはズバリ、パラエストラ千葉ネットワークで内藤のび太選手や仙三選手とONEストロー級の選手がいたからですね。

「そうですね。それとHEARTSにも行かせてもらっていたのですが、猿田さんがいますし」

──それだけ日本のストロー級トップがONEに集まってきているということですね。

「ハイ。嬉しい反面、練習しづらくなるという事実がありました。緊急事態宣言の頃から、自分の所属ジムのなかでできることを色々な人に考えていただいて。コロナの感染が拡大する前は、もっと早くにONEで戦うことになっていたのですが、それもなくなったのでしっかりと練習環境を整えていました」

──今回の試合のオファーがあったのはいつごろでしょうか。

「8月の終わりに試合があるかもという話をもらい、しっかりと決まったのは9月の前半だったと思います」

──このタイミングでシンガポールで試合ができることに関しては、どのように思いましたか。

「めちゃくちゃ嬉しかったです。僕はまだONEで試合をしてもいなかったので、シンガポールで日本人選手が戦えるようになって直ぐに試合機会が巡ってくるとは思ってもいなかったので」

──その頃の練習環境というのは?

「試合が決まる頃からトライフォース赤坂さんで出稽古をさせてもらうようになっていました。もともとHEARTSで朝倉海選手と仲良くさせてもらっていて、一緒に練習しないかという話は以前からあったんです。

ただ、その頃には朝の8時から赤坂で練習することができなくて。そうしている間に修斗のチャンピオンになり、ランキングに入っている人の挑戦を受けることになるので、出稽古先の調整をしないといけないようになって。

猿田さんやのび太選手とのことも考えてですが、修斗で戦う選手たちのことも出稽古先を変える大きな理由でした。ただ緊急事態宣言が出て、出稽古自体を控えないといけなくなって。

そろそろ出稽古もしないといけないってなった時に『海君が言ってくれていたな』というのを思い出して、連絡をとらせてもらったんです。そうしたら試合が決まって。バチっと決まった感じですね」

──では現状はSTFとトライフォース赤坂でトレーニングをしているという形ですか。

「それとパーソナルでボクシングやフィジカルをしています。他でやってきたことをSTFで落とし込んでいます。基本的に三部練で、ときどき朝・昼・晩・晩で四部練をすることもあります」

──若いっ!!(笑)。さすがに体力があります。

「いえ……体力でなく、気力でもっています(苦笑)」

──しかし、試合が決まってからも感染という部分では本当に気を付けないといけない状況ですね。

「今回の試合ではシンガポールの空港でPCRがあって、そこからホテルにずっといるという風なスケジュールをもらいました。

緊急事態宣言の頃は凄くビビッて練習していたのが、今では慣れが見られるところもあります。世の中も世の中だし、練習はしないといけないので気を付けながらやっています」

──聞くところによるとシンガポールから帰国後は2週間、公共交通機関を使用してはいけないとか。

「ハイ、空港への送迎も父にお願いしています(苦笑)」

──箕輪選手は修斗の世界王者になった時、インフィニティから即タイトルという形で、王座決定戦でした。どうしようもないことですが、以前に完敗を喫した猿田選手に勝ってチャンピオンになったわけでない。そして猿丸ジュンジ選手という世代が上のトップと戦っていないことで、その実力査定は保留段階として、結果を残してからインタビューをさせてほしいと思っていました。それがONEで最初の相手がリト・アディワンということで、これは試合前に覚悟のほどを聞いておかなければと思った次第です。

「僕の実力に関しては、力不足と思われているのであれば、ここでしっかりと勝って証明するしかないと思っています。そのために修斗のチャンピオンになる必要があると思ってやってきました。猿田さんがチャンピオンのままで、それで海外で戦うといっても評価はされないですし。

ぶっちゃけ僕は修斗で猿田さんと再戦してベルトを獲ってONEで戦おうという気持ちでした。それがこのような形でONEでやっていくことになったので、ここからONEで証明していくしかないと思っています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<64キロ契約/5分3R>
ソン・ミンジョン(韓国)
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
手塚裕之(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ユーリ・シモエス(ブラジル)
ファン・ロン(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
リト・アディワン(フィリピン)

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【ONE113 Inside the Matrix03】手塚はラマザノフ、箕輪はアディワン。メインはベリンゴン✖リネケル!!

【写真】ベリンゴン✖リネケル、このカードはたまらなく興味深い (C)MMAPLANET

6日(金・現地時間)、ONE113「Inside the Matrix03」の中継が終わったONEのオフィシャルホームページで13日(金・同)に放送されるONE113「Inside the Matrix03」の対戦カードが発表されている。

Matrixシリーズ、これまで11試合で日本人の出場は若松佑弥だけだったが、次回は手塚裕之がムラッド・アマザノフと、そして修斗世界ストロー級王者からONEに転じた箕輪ひろばが、チーム・ラカイのリト・アディワンと対戦する。


手塚と対戦するラマザノフは戦闘民族ダケスタンの選手で、2月にペ・ミョンホをTKOで下しデビュー以来9連勝で負け無しのファイターだ。一方、箕輪と戦うリト・アディワンは昨年の日本大会で仙三を下しているラカイの新鋭で、現在7連勝中で通算戦績は11勝2敗。両者揃って、非常にタフな相手と戦うこととなった。

なおMatrix03も5試合全てがMMAで、メインはケビン・ベリンゴンがジョン・リネケルと戦うバンタム級戦だ。元バンタム級王者のベリンゴンがビビアーノ・フェルナンデス以外のワールドクラスのファイターと拳を交える──超大一番だ。

さらには同じくラカイの元フライ級王者ジェヘ・ユースタキオが元Road FCフライ級王者からWarrior Seriesを経て本戦デビューとなるソン・ミンジョンとマッチアップされ、ADCCを2度制しノーギワールドでも世界一に輝いているユーリ・シモエスがMMAデビューをファン・ロンと行う。全てにおいて、日本のファンも興味を持てるカードが揃っており、ある意味Matrixシリーズで最も気持ちが入るラインナップという見方もできる。

■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

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