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【Grachan65】15周年記念のホームで、TSUNEと対戦――手塚基伸―01―「格闘技と共存しよう」

【写真】ある世代にとってのカフェバーのような雰囲気があるシークレットベース ドミネート(C)SHOJIRO KAMEIKE

15日(日)、東京都江東区のTFTホール100で開催されるGRACHAN65 「15th Anniv」で、バンタム級王者の手塚基伸がノンタイトル戦でTSUNEを迎え撃つ。
Text by Shojiro Kameike

「グラチャンは自分にとってホーム」という手塚は、2021年12月に一度失っていたバンタム級のベルトを獲り返し、昨年はRIZINで2試合を経験している。アラン・アラニハには敗れたものの、メイマン・マメドフを下した試合は、寝技師である手塚らしい試合内容といえた。プロキャリアも50戦を超えてもなお、自身のスタイルを貫き戦い続ける秘訣とは。


――今回は手塚選手が運営するジム『シークレットベース ドミネート』に伺いました。このジムをオープンしたのは2020年ですよね。

「2020年2月25日がオープンでした。その直後からコロナ禍があって……」

――もともと総合格闘技道場コブラ会に所属していた手塚選手が、自身のジムをオープンしようと思った理由を教えてください。

「もともと格闘技しかやっていなかったので、自分のジムの出すのは夢でした。子供が生まれてから別の会社で正社員として働きつつ、ジムを出すために動いていたんです。まさかコロナ禍が起こるとは予想していなかったですけど(苦笑)」

――あの状況は誰も予想していなかったと思います。

「オープンして2カ月経ったら緊急事態宣言が発令されたので、ジムを閉めなアカンようになりましたよね。全く入会もないので、その頃はまた朝から夕方まで別のところで働いて、夜になったらジムを開けて――という毎日でした。コロナ禍が開けてからは回復してきています」

――ジム名を「ドミネート(dominate)」とした理由は何だったのでしょうか。

「格闘技の試合で『ドミネートする』と言うじゃないですか。支配する、制圧する――完全試合という感じですよね。自分の『漬けきる』という試合スタイルも掛けています。あと『シークレットベース』というのは秘密基地という意味で。最初に物件を見た時に『あっ。秘密基地や』と思いました(笑)。それでシークレットベースと、ドミネートをくっつけました」

――『制圧する秘密基地』という名前は、格闘技を知らない人からは怪しまれませんか(笑)。

「アハハハ! そのうえ、派手な色のネオンを使っていますからね。コロナ禍の頃は飲食店が閉まっていたじゃないですか。どこかで飲みたいと思って、お店を探していたんでしょうね。このネオンと名前を見て、バーやと思って入ってくる人もいましたよ(笑)」

――確かにバーの雰囲気はありますね! そんななか、今回はグラチャン15周年記念興行で、TSUNE選手と対戦します。グラチャン参戦は、2021年12月に伊藤空也選手からバンタム級王座を奪取した試合以来となりますね。

「やっぱりグラチャンは自分にとってホームやと思っているので、その15周年記念に呼んでいただいて嬉しいです。去年10月のRIZINの試合から間隔も空いていて……、選手とジム経営を並行しているなかで試合間隔が空くと、どうしても試合へのモチベーションも落ちてきます。年齢的(現在36歳)なこともありますしね。そのなかで試合が決まったら、もう一度気持ちを盛り上げることができます。

正直、燃え尽きていたような感じはあったんですよ。グラチャンのベルトを獲り返して、アラン・ヤマニハ戦は負けたけどRIZINというものを経験できた。その次にマメドフ戦で勝つことができて、一度負けているRIZINで勝った――そのあとは『早く試合がしたい』という気持ちも薄れてきていました」

――手塚選手もベテランの域に達してくるなかで、グラチャンをはじめ多くのベルトを巻いてきました。UFCやROAD FCなど海外の試合も経験しています。その手塚選手にとって、MMAを戦ううえで今の目標は何なのでしょうか。

「以前は、それこそ『格闘技で死にたい』と思っていました。自分は格闘技と心中するんや、って。でも結婚して子供が生まれると、そういうわけにはいかない。だから『格闘技と共存しよう』と考えるようになりました」

――『格闘技と共存』、なんだかグッとくる言葉です。

「格闘技と共存するための方法の一つが、ジムだったんです。ジムがあるから――ジムのための試合をすることが肯定されるというか。もちろん試合をすることが、格闘技と共存することにも直結しますし。だから、戦いたいっていう気持ちは持ち続けています。あとは今の時点で、プロで55試合しているんですよ。だから60戦を目指そうかな、と」

――もう55戦も経験している現役選手は、MMAでは少ないですよね。ただ、それだけ試合をしているとダメージや体力面なども心配になりませんか。

「心配がない、と言えば嘘になります。家族もいて、ジムもある。自分が動けなくなったらジムも動かせないし、家族が路頭に迷いますからね。だけど、やっぱり格闘技が好きなんですよ。やれるなら、ずっと試合をし続けたいと思っています」

――その想いが相反するといいますか、家族やジムのことが試合でブレーキをかけてしまうことはないですか。試合をすれば怪我もあります。怪我があればジム経営にも支障が出て来るでしょう。

「ブレーキ……う~ん、それがないんですよ(笑)」

――……はい。どの選手に訊いても、そのブレーキがないですよね。それがファイターの凄いところだと思います。

「アハハハ、何なんでしょうね。でも僕の場合は、大きな怪我をしたことがないのも大きいと思います。もちろん小さな負傷はありますけど、選手生命を脅かすような怪我は経験していないですね。今まで手術といっても、ヒジの関節ネズミぐらいで。別に怪我をしないように戦っているわけでもないけど、試合直後に入院したという経験もないですし。だからいつも大丈夫と思って試合していますね。今回はグラチャンの15周年記念興行じゃないですか。自分は30周年記念興行に出るつもりですよ」

――えっ!? 15年後は手塚選手も50歳を超えていますよ。

「グラチャンでいえば、桜井隆多さんも50歳を過ぎて試合されていますよね。自分もそれぐらい戦い続けたいです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
10月15日(日)
午後2時00分~ GRACHAN放送局

■ Grachan65対戦カード

<バンタム級/5分2R>
手塚基伸(日本)
TSUNE(日本)

<ライト級/5分2R>
ルクク・ダリ(コンゴ)
岸本篤史(日本)

<ライト級/5分2R>
小谷直之(日本)
林RICE陽太(日本)

<ウェルター級トーナメント1回戦/5分2R+Ex1R>
渡辺良知(日本)
青木忠秀(日本)

<ウェルター級トーナメント1回戦/5分2R+Ex1R>
桜井隆多(日本)
上田拳翔(日本)

<J-MMA Rookies CUPフライ級決勝戦/5分3R>
金井一将(日本)
鈴木崇矢(日本)

<J-MMA Rookies CUPフェザー級決勝戦/5分3R>
黒井海成(日本)
人見礼王(日本)

<バンタム級/5分2R>
伊藤空也(日本)
高須将大(日本)

<フェザー級/5分2R>
大搗汰晟(日本)
中村京一郎(日本)

<ウェルター級/5分2R>
能登崇(日本)
芳賀ビラル海(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
YO-HEI(日本)

<ストロー級/5分2R>
朝日向大貴(日本)
牧ケ谷篤(日本)

<フェザー級/5分2R>
松田征也(日本)
ディオゴ・ロボ・トクナガ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
萩原一貴(日本)
佐々木歩夢(日本)

<フライ級/5分2R>
宮内拓海(日本)
天野哲宏(日本)

<引退エキシビジョンマッチ/5分1R>
阪本洋平(日本)
山本琢也(日本)

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ABEMA ANIMAL☆KOJI F1 Grachan MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK06 イゴール・タナベ キック トップノイ・キウラム ヒロヤ ホジェリオ・ボントリン ボクシング レッツ豪太 万智 中村優作 伊藤裕樹 佐藤将光 太田忍 後藤丈治 所英男 斎藤 村元友太郎 桜井隆多 渡慶次幸平 渡辺彩華 荒東英貴 貴賢神 銀・グラップリングシュートボクサーズジム 高木凌

【RIZIN LANDMARK06】貴賢神戦へ、荒東“怪獣キラー”英貴─02─「僕のお披露目会。それしかないです」

【写真】体重=パンチ力では決してない。MMAもボクシングも体術の一つ。そんな吉鷹打撃を見せることができるか(C)SHOJIRO KAMEIKE

10月1日(日)、愛知県のドルフィンズ・アリーナで開催されるRIZIN LANDMARK06で、貴賢神と対戦する荒東“怪獣キラー”英貴のインタビュー後編。

タイでMMA人生をスタートさせた荒東は2020年に帰国し、打撃を教わるためチーム吉鷹の練習に参加することに。そこで学んだのはヘビー級の打撃ではなく、荒東英貴のための打撃だったという。荒東が語る、自身の打撃のとは――。さらにチーム吉鷹を主宰する吉鷹弘氏が荒東の打撃について語ってくれた。

<荒東“怪獣キラー”英貴インタビューPart.01はコチラから>


――チーム吉鷹で練習するうえで、『こういう打撃をやりたい』『この選手のようになりたい』という希望はなかったのですか。

「一切なかったです。そういう固定概念みたいなものを持っていなかったから、おかげさまで何とかチーム吉鷹でスパーリングできるようになれたのかもしれないですけど。チーム吉鷹って、他のキックボクシングジムと教える内容は違うじゃないですか」

――確かに他のジムとは一線を画しているイメージがあります。

「最初の頃は強い人たちにシバかれるか、僕がダーティボクシングで攻めるかというぐらいで(笑)。でも最初に柔道つながりで吉鷹吉鷹先生とお話してから、吉鷹先生も僕のことをイジってくれていたんです。その中で吉鷹先生が教えてくれることが、僕の中でハマッっていって――『この人、凄いなぁ』と思いました」

――チーム吉鷹では最初に何を教わったのでしょうか。

「ディフェンスです。ディフェンスをやった後に、ミドルの蹴り方とかに進みました」

――最初にディフェンスですか!

「チーム吉鷹に通い始めた2020年の年末に、練習でレッツ豪太さんにバッチバチにやられて……僕、初めて泣いたんですよ(苦笑)。『これはディフェンスを練習せな勝てんな』って。そこから吉鷹先生にディフェンスを教えてもらい、僕も教わったことを吸収できて」

――吉鷹さんの指導がハマッた要因は何だと思いますか。

「吉鷹先生の教えは武術的で、僕に合ったものを教えてくれるんです。それは岩﨑さんも同じで。僕がセオリーに沿って『こうしなきゃいけない』と考えていても、岩﨑さんは『荒東さんの場合はこうしたほうが良い』と教えてくれる。お二人のおかげで、僕自身も『自分に合ったものを探さなアカンねや』って考えるようになりました」

――荒東選手も、そうした指導を素直に受け入れられたのですね。

「たとえば打撃の練習って、あまりディフェンスに重きを置いて教えてくれるところは少ないと思うんですよ。チーム吉鷹だと、受け返しをよくやります。僕はそれが楽しかったです。レッツさんに泣かされた時から、本当に顔面攻撃への恐怖が凄くて。それを克服できたのが嬉しかったですね」

――他に『自分に合っているもの』と感じた指導はありますか。

「やっぱり体の使い方ですね。特に軸足の置き方や足さばきとか。吉鷹先生も現役時代、大きな相手と試合していたじゃないですか。僕もヘビー級では、自分より大きな相手と戦うことになる。そういうところがリンクしているんですよ。吉鷹先生は実際に自分が使っていたものを教えてくれる――それは生きた技術で。理論だけじゃない、生きた技術なんです。一番大きかったのは、パンチの打ち方でした。僕、最初はパンチが弱かったんですよ」

――えっ、それは意外です。

「今は自信がありますよ。それは吉鷹先生のおかげです。説明するのは難しいのと、本当に秘密なので言えません(笑)」

――アハハハ。とにかく打ち方でパンチの威力も大きく変わるということですね。

「吉鷹先生に教わったことを、自分でミックスしてから吉鷹先生に返すんです。『こういうことをやっているんですけど……』と言ったら、吉鷹先生は『こういう時は当たるけど、こうなった場合は止めておいたほうがエエかもしれんな』と答えてくれて。その答えがまた自分の中にハマってくる――ということが、ずっと繋がって今に至ります。一番感激したのは、GRACHANヘビー級トーナメントの決勝でした」

――決勝では右ローで崩してから右でダウンを奪った試合ですね。

「あれは吉鷹先生が言っていたとおりだったんです。その前に桜井隆多さんと対戦した時は判定勝ちで、試合後に吉鷹先生から『なんで右ローを蹴らんねん!』と言われました。下から崩していくのは当たり前ですけど、そこは重要な構えと蹴り方があって。でもあの時は右足を負傷していたから、蹴ることに不安がありました。その負傷が治って決勝では右ローを蹴ったらドンピシャで――『マジで先生の言うことを聞いておこう』と思いましたね(笑)」

――これまで日本MMAのヘビー級で、荒東選手ほど細かい足さばきからローを蹴る選手は少なかったように思います。

「それがね……僕なんて本当ならライト級ぐらいの体格でしょ。もともとフレームが圧倒的に小さいことは分かっているので、2月の試合が終わってからフィジカル強化にも取り組んでいますし、教わったこともハマってきました。これから、まだまだ行けますよ」

――では次の貴賢神戦は、どのような試合を見せたいですか。

「僕のお披露目会ですね。それだけしかないです。相手と比べて僕が劣っている点は無いので。相手に何もさせないし、できれば印象的な試合をしたい。『ヘビー級にもこんな選手がおるんや』と思ってもらえると一番です」

チーム吉鷹主宰 吉鷹弘氏の評価
「荒東の良さは理解力ですね。彼は教えたことをすぐに理解して、自分の中に取り入れることができます。ここ2~3年ではウチのメンバーで最も伸びた選手の一人です。特に荒東の場合は、始めて2年でココまで来ましたから。MMAファイターの中でも打撃面は群を抜いていると思います。荒東にとっては今回の試合が分岐点になるでしょう。今までは荒東が右のパンチを見せると、相手は『ここで行ったら倒される』と感じて下がっていました。日本のヘビー級で、あれだけローを蹴ることができるのも荒東ぐらいだと思います。でも次の貴賢神選手は絶対に前に出て来る。しかも右のパンチは強いし、伸びてきますよね。その貴賢神選手を下がらせて倒すことができたら、もう国内では相手がいなくなりますよ」

■視聴方法(予定)
10月1日(日)
午後12時00分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,RIZIN LIVE,スカパー!

■RIZIN LANDMAKR06対戦カード

<バンタム級/5分3R>
太田忍(日本)
佐藤将光(日本)

<キック61.5キロ契約/3分3R>
梅野源治(日本)
斎藤祐斗(日本)

<バンタム級/5分3R>
所英男(日本)
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)

<キック61.5キロ契約/3分3R>
梅野源治(日本)
斎藤祐斗(日本)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<ミドル級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
ANIMAL☆KOJI(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
渡辺彩華(日本)
万智(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)

<58キロ契約/5分3R>
中村優作(日本)
ヒロヤ(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
荒東“怪獣キラー”英貴(日本)

<フェザー級/5分3R>
ビクター・コレスニック(ロシア)
高木凌(日本)

<ライト級/5分3R>
渡慶次幸平(日本)
井上雄策(日本)

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<68キロ契約/5分3R>
銀・グラップリングシュートボクサーズジム(日本)
太田将吾(日本)

<キック57キロ契約/3分3R>
竹野元稀(日本)
内藤凌太(日本)

<バンタム級/5分3R>
切嶋龍輝(日本)
MASANARI(日本)

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ANIMAL☆KOJI DEEP Gladiator Grachan K-1 MMA o ONE RIZIN ROAD FC UFC キック スダリオ剛 トップノイ・キウラム パク・ヒョンソン パンクラス ヒロヤ ホジェリオ・ボントリン 万智 中村優作 井上直樹 伊藤裕樹 修斗 堀内佑馬 太田忍 後藤丈治 所英男 朝倉海 村元友太郎 渡慶次幸平 渡辺彩華 田中路教 皇治 貴賢神 高木凌

RIZIN LANDMARK6:オッズ/予想と展望

試合順未決定。MMAの試合のみ。

▼63.0kg契約
太田忍 1.57
佐藤将2.30

本来のメインはおそらく太田 vs. 井上直樹だったと思うが、井上欠場で代替カードとなったこの試合がすんなりメインに入るか?

RIZIN日本人バンタム級トップの1人将光。修斗では堀口が返上したバンタム級王座を獲得し、ONEでは現王者のアンドラージとランキング2位のステファン・ロマンに判定負けしたのみで4勝2敗。しかし63kg契約になったのは将光の減量が間に合わないためと思われ、試合に向けての準備が不足しているのは否めない。特に太田は対策が必要な相手だけに気になるところ。

将光がスタンドレスリングで押される展開がありながらも、大きなダメージを与えての判定勝ちと予想。

▼フライ級
伊藤裕樹 1.44
トップノイ・キウラム 2.62

トップノイは昨年のRoad To UFCでは初戦で堀内佑馬に判定勝ち。準決勝では優勝したパク・ヒョンソンからダウンを奪ったもののグラウンドに持ち込まれてチョークで一本負け。今年のRoad To UFCではワンマッチでGLADIATORに出場したニャムジャルガルにスプリット判定負け。打撃ならトップノイが上なので、伊藤はファイトスタイル的に相性が悪いか。

トップノイ判定勝ち。

バンタム級
所英男 3.75
アラン“ヒロ”ヤマニハ 1.25

46歳の所。ここ10年での勝利は紀左衛門(3戦目)、アーセン(3戦目)、太田(デビュー戦)でいずれも腕十字での勝利。神龍相手には敗れたが極めを仕掛けて健闘した。一方、堀口・ドッドソンのストライカーには秒殺OK負け。打撃が強い柔術家のヤマニハが相手だと、極めには付き合わないので厳しい。

ヤマニハKO勝ち。

▼女子ストロー級
渡辺彩華 2.62
万智 1.44

修斗スーパーアトム級王者の渡辺だが、キャリアは3勝1敗で、万智(3勝0敗)とほぼ同じ。しかし本来の階級よりは上で万智に合わせた体重での試合となる。渡辺がグラップラーの万智の攻めをしのいで打撃を打ち込めるか。

万智一本勝ち。

フェザー級
ビクター・コレスニック 1.36
高木凌 3.00

5月にライト級で岸本にカーフキックでKO勝ちしたコレスニック。今回は本来のフェザーでの試合。高木はパンクラスではKOの山を築いているが、RIZINレベルでは時期尚早。かつて敗れた現パンクラスフェザー級王者の新居に勝つのが先だと思うが。相手がコレスニックなら、ストライカー相手なので打撃勝負で勝つ可能性はあるが、勝ったとしても今後もRIZINで戦うには穴が多い。うっかり勝ってRIZINレギュラー参戦するようになると茨の道になり、瀧澤化しそうで不安。

コレスニックKO勝ち。

▼フライ級
村元友太郎 2.50
ホジェリオ・ボントリン 1.50

日本ではバンタム級で田中路教・元谷にフィニッシュされているボントリンだが、フライ級では元UFCランカー。しかし減量に不安が残る。しっかり体重が落とせれば、ストロー級から上げてきた村元相手には圧倒するだろう。

ボントリン一本勝ち。

▼58.0kg契約
中村優作 1.61
ヒロヤ 2.20

中村はRIZINではトップノイと征矢に判定勝ちしたのみで2勝5敗。神龍以外にはフィニッシュされており、特に最近KO負けが多く、ダメージが蓄積している。グラップラーのヒロヤ相手にコントロールされることはないと思うが、組むと見せかけた打撃をもらっての逆転KO負けはありそう。

中村判定勝ち。

バンタム級
後藤丈治 1.72
日比野“エビ中”純也 2.05

昨年のRIZINオープニングマッチで勝利した日比野。7月にはDEEPで鹿志村に判定勝ちして現在4連勝中だが、最後に敗れた相手はヒロヤ。ワンランク上のレベルで戦ってきた後藤の方が地力では上か。

後藤一本勝ち。

▼ミドル級
イゴール・タナベ 1.07
ANIMAL☆KOJI 7.00

今大会一番の大差のオッズ。KOJIは地元というだけの抜擢で、戦績的にはRIZINに出るレベルではない。K-1にも出ており打撃は強いので、打撃にまだ穴のあるタナベが組み際に打撃をもらってKOされるという可能性もあるが、普通に考えればすぐ組まれてあとは一方的だろう。

タナベ一本勝ち。

▼ヘビー級
貴賢神 3.00
荒東“怪獣キラー”英貴 1.36

RIZINでいいところなく2連敗中の貴賢神。シュレック、GLADIATOR王者ギブレインは、デビュー直後にやる相手ではない。今回もまたGRACHAN王者の荒東が相手。今回は無差別級ではなく120kgリミットなので、以前よりは動けるかもしれないが、やはり相手が悪い。

荒東KO勝ち。

▼ライト級
渡慶次幸平 3.40
井上雄策 1.28

ブランク5年の井上がどれだけ動けるかが不明だが、ブランク中も体を動かしていたなら、渡慶次では厳しいだろう。

井上KO勝ち。

▼ヘビー級
スダリオ剛 3.40
イム・ドンファン -

トッド・ダフィーが結局入国できず、代役はROAD FC5勝5敗のドンファンに。本来ミドル級の選手。軽い分スピードのあるドンファンが距離を取りつつ打撃を入れたら捕まえるのに苦労するかもしれないが、ドンファンには勝ち筋は見えない。

スダリオKO勝ち。

RIZIN.44の休憩中に交渉が発表された朝倉海 vs. 皇治は、てっきり翌日には正式発表されるのではないかと思ったが、意外と皇治陣営がMMAにまともに向き合っているようですんなりは決まらず。RIZINとしては最低でもガチにしたいところだろうが、今さらガチ試合として組まれても、この試合を1勝(1敗)としてカウントされてもという気がする。エキシビションか、MMA公式戦にはならない特別ルールあたりが落とし所ではないか。

オープニングマッチ開始が1日正午から。第1試合は午後1時開始。速報します。

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【RIZIN LANDMARK06】RIZIN初陣=怪獣キラー荒東英貴─01─「吉鷹先生のことオモロイおっちゃんやと」

【写真】RIZIN初見参。アッと言わせることはできるか(C)SHOJIRO KAMEIKE

10月1日(日)、愛知県のドルフィンズ・アリーナで開催されるRIZIN LANDMARK06で、GRACHANヘビー級王者の荒東“怪獣キラー”英貴が貴賢神と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

プロデビューから9戦無敗の怪獣キラーが、GRAHCANヘビー級トーナメント優勝後の宣言どおりRIZINに出場することとなった。身長177センチと、ヘビー級の中では小柄ながらKO勝利を生み出す荒東。関西のみならず日本中のキックボクサーとMMAファイターが集まるチーム吉鷹での練習について訊いた。

――今年2月にGRACHANヘビー級王者となって以来、7カ月ぶりの試合を控えています。

「7カ月は長かったです! ありがたいことに、2021年と2022年は年3試合やらせてもらいました。良いペースで試合できていたんやなって本当に感謝しています。そのぶん今回は7カ月も空いているので、少し不安はありますよ。不安要素といえば、そのブランクですね。それでも僕は今までケージでしか試合をしたことがないので、RIZINデビュー戦がリングではなくLANDMARK――ケージでやれることになって良かったです」

――2月の試合後にはRIZIN出場を宣言していましたが、この7カ月の間に交渉していたのでしょうか。それとも突然オファーが来たのですか。

「突然、といえば突然ですかね。GRACHANの岩﨑ヒロユキ代表にはずっと、RIZINに出たいという話はしていたんですよ。その頃、豪州の団体や韓国ROAD FCからも話が来ていて――どうしようかなと思っている時に、夏に東京へ行って岩﨑さんと話をしました。そこで『9月か10月のRIZIN出場の可能性もゼロではない』と聞いて。であれば、まずRIZIN出場をメインに考えて、RIZINで試合が組まれなければGRACHANの15周年記念大会(10月15日)に出るという話が進んでいました。GRACHANのほうで良いカードを組んでもらえそうだったけど、そこで貴賢神戦の話が来て試合が決まりました」

――GRACHANとしても快く送り出してくれたという形なのですね。

「もちろんGRACHANの15周年記念大会にも出たかったです。でもRIZIN出場を夢として掲げていたし、そこは僕も迷わなかったです。岩﨑さんのほうからも『今回はRIZINにしようよ』と言っていただいて」

――GRACHANの「良いカード」というのも見たかったです。ベルトを獲得して次の対戦相手の戦績がプロ2戦2敗の相手という点については、いかがですか。

「最初からヒリヒリする相手との試合でも面白いけど、僕としてはRIZINデビュー戦ですから、悪くない話やと思いました。周りからも『RIZINに出て一度でも負けたら終わりやからな』とビビらされています(笑)。あとRIZIN出場が決まった瞬間に、ネット上でアンチの方々が出て来ましたね」

――えっ!? どういうことですか。

「面白いもんですよ。僕が貴賢神選手を煽るような動画を、YouTubeにアップしたんです。そうしたら『何言ってんだ。荒東は強い相手と試合していない』とか。貴賢神選手のファンの方が書き込むのは、まだ分かりますけどね。ただ単に僕をクサすだけのコメントもあったりして。今まで僕のことを知らなかった人が何を言うとんねん、と(笑)」

――そんな荒東選手のことを知っていただきたく、今日は荒東選手が打撃の練習で通っているチーム吉鷹に伺いました。初めてチーム吉鷹で練習したのは、いつ頃でしょうか。

「初めて来たのは3年前――2020年の10月です。タイでMMAデビューしたあと、日本でGRACHANに出る前ですね。最初はチーム吉鷹のことも、吉鷹弘吉鷹先生のことも知らなくて。パラエストラ大阪の中山巧さんが『打撃のプロ練習なら、エエとこあるから行ってみたら?』と言われただけで、チーム吉鷹に来ました」

――何の予備知識も与えられずに(笑)。

「僕も当時の日本のキックボクシングについて何も知らなくて。来てみたら『巧い選手がたくさんおるなぁ』という感じでした。今考えたら、メンバーを考えると巧いし強くて当たり前なんですけど(苦笑)」

――そこでいきなりプロ練習のスパーリングに参加したのですか。

「はい。自分は技術じゃ勝てないと思って、ダーティボクシングしまくっていました。だって西岡蓮太選手(元シュートボクシング日本ライト級王者、KNOCK OUT 64キロ級トーナメント優勝)とスパーしたら、蓮太さんのジャブは全部食らうのに、僕のパンチは当たらんので。結局、くっついてアッパーを打ち続けていましたね」

――チーム吉鷹を主宰している吉鷹弘さんの反応はいかがでしたか。

「最初は吉鷹先生のことを全く知らなくて。でも初日に柔道の話で意気投合したんですよ。吉鷹先生は柔道出身やし、僕も兵庫で大学まで柔道をやっていたので。『メチャクチャ強くて面白いオッチャンやなぁ』と思いました(笑)」

――吉鷹さんをオッチャン呼ばわり(苦笑)。当時はチーム吉鷹にヘビー級の練習相手はいたのでしょうか。

「全然いなかったですね。というか、今もいないです。一番大きかったのがストラッサー起一さんとレッツ豪太さんで。僕もヘビー級の相手と練習したくてチーム吉鷹に来たわけでもなかったですし」

――打撃や寝技、全てにおいてヘビー級の練習相手は少ないですよね。

「そもそも『ヘビー級の相手と練習したい』という考えがなかったです。違う階級の選手でも、トップファイターの人たちが僕と練習してくれるだけで嬉しいし、ありがたくて。僕が柔道をやっていた道場は、女子とも練習するところやったんですよ。女子で体格が違っても強い人はいっぱいおるし、こちらとしても『力を使わない練習』をする必要がありました」

――それはカルペディエム芦屋で行う組み技の練習に対しても同じ意識で臨んでいるのでしょうか。

「もちろんですよ。僕の寝技なんて最初はカスやったんで、ただただ岩﨑正寛(カルペディエム芦屋代表)さんにボコボコにされました。技術も何もない僕が、ヘビー級やからどうって考える余裕なんか無かったです。だからMMAでは寝技でも打撃でも、強い人たちがおるところで自分の技術を上げたいとしか考えていなかったですね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
10月1日(日)
午後12時00分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,RIZIN LIVE,スカパー!

■ RIZIN LANDMAKR06対戦カード

<バンタム級/5分3R>
太田忍(日本)
佐藤将光(日本)

<キック61.5キロ契約/3分3R>
梅野源治(日本)
斎藤祐斗(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
イム・ドンファン (韓国)

<バンタム級/5分3R>
所英男(日本)
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<ミドル級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
ANIMAL☆KOJI(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
渡辺彩華(日本)
万智(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)

<58キロ契約/5分3R>
中村優作(日本)
ヒロヤ(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
荒東“怪獣キラー”英貴(日本)

<フェザー級/5分3R>
ビクター・コレスニック(ロシア)
高木凌(日本)

<ライト級/5分3R>
渡慶次幸平(日本)
井上雄策(日本)

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<68キロ契約/5分3R>
銀・グラップリングシュートボクサーズジム(日本)
太田将吾(日本)

<キック57キロ契約/3分3R>
竹野元稀(日本)
内藤凌太(日本)

<バンタム級/5分3R>
切嶋龍輝(日本)
MASANARI(日本)

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Grachan Grachan52 MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC TSUNE UFC パンクラス 中村京一郎 伊藤空也 原口伸 大搗汰晟 天野哲宏 宮内拓海 小谷 小谷直之 山本琢也 弘田颯志 手塚基伸 林RICE陽太 桜井隆多 田中智也 鈴木崇矢 阪本洋平 高須将大 黒井海成

【Grachan65】15周年大会にバンタム級王者の手塚が出場。パンクラスランカーTSUNEを迎え撃つ

【写真】グラウンド勝負の前に、どう組むかがカギとなる両者の一戦だ(C)MMAPLANET

10月15日(日)、東京都江東区のTFTホール1000で開催されるGrachan65の全対戦カードが決定した。旗揚げ15周年記念大会として行われる今回の興行では、現バンタム級王者の手塚基伸が、パンクラスの王座挑戦経験を持つTSUNEと対戦する。

Text by Shojiro Kameike

GRACHANは2008年12月にディファ有明で旗揚げ。以降は15年間で70を超える大会を開催してきた。そのGRACHANについて「自分にとってホームやと思っている」と語る手塚は、2021年12月のGrachan52以来、1年9カ月ぶりのホーム参戦だ。前回は伊藤空也を秒殺し、かつて自身が返上したバンタム級王座を奪還。昨年はRIZINで2試合を経験している。

テイクダウンとトップコントロールが必要とされる現代MMAにおいて、手塚のスタイルは異色なものとなった。自ら下になり、相手の腕を殺しながら腕十字や三角絞めを狙う。昨年10月にはRIZINで、アゼルバイジャンのメイマン・マメドフを三角で捕えてからパンチ連打を浴びせ、TKO勝ちを収めた。

手塚に挑むのは、昨年12月のパンクラス暫定バンタム級王座決定戦で田嶋涼に敗れて以来の復帰戦となるTSUNEだ。田嶋戦はTSUNE有利という声も多かったなか、結果はTKO負け。来はテイクダウン&トップコントロールの選手であるTSUNEは、「序盤にパンチが当たったので、そのままパンチで攻めてしまった」と敗因を語っていた。

TSUNEとすれば、手塚の伸びるパンチを警戒して中途半端な距離から飛び込むことは避けたい。それこそ手塚にとって最も良い形--引き込んでからサブミッションに移行する展開の強さは健在で、それは伊藤戦とマメドフ戦でも証明済だ。互いにグラウンド勝負よりも、いかにしてスタンドで削り、自分の得意な形で組めるかどうかが鍵となる。

さらに今回は同じバンタム級で、伊藤空也×高須将大がマッチアップされた。主催者側からは、7月にフライ級で弘田颯志を下した田中智也を加え、バンタム級を活性化させたいという狙いも伝わってくる。

すでに発表されているライト級の2試合も同様だ。ライト級王者の原口伸はRoad to UFCに出場中で、UFCと契約に至れば王座は返上となるだろう。今回出場するダリ、岸本、小谷、そして林RICEがそのベルトを争うことになるのは間違いない。今後のライト級戦線を占うマッチメイクとなった。

なお今大会は、元GRACHANライト&フェザー級王者の阪本洋平が引退エキシビジョンマッチを行う。その相手を、同じく元2階級王者の山本琢也が務めることも発表された。

■Grachan65対戦カード

<引退エキシビジョンマッチ/5分1R>
阪本洋平(日本)
山本琢也(日本)

<バンタム級/5分2R>
手塚基伸(日本)
TSUNE(日本)

<バンタム級/5分2R>
伊藤空也(日本)
高須将大(日本)

<フェザー級/5分2R>
大搗汰晟(日本)
中村京一郎(日本)

<ライト級/5分2R>
ロクク・ダリ(コンゴ共和国)
岸本篤史(日本)

<ライト級/5分2R>
小谷直之(日本)
林RICE陽太(日本)

<ウェルター級トーナメント1回戦/5分2R+延長1R>
渡辺良知(日本)
青木忠秀(日本)

<ウェルター級トーナメント1回戦/5分2R+延長1R>
桜井隆多(日本)
上田拳翔(日本)

<J-MMA Rookies CUPフライ級決勝戦/5分3R>
金井一将(日本)
鈴木崇矢(日本)

<J-MMA Rookies CUPフェザー級決勝戦/5分3R>
黒井海成(日本)
人見礼王8日本)

<ウェルター級/5分2R>
能登崇(日本)
芳賀ビラル海(日本)

<バンタム級/5分2R>
YO-HEI(日本)
今村豊(日本)

<ストロー級/5分2R>
朝日向大貴(日本)
牧ケ谷篤(日本)

<フェザー級/5分2R>
松田征也(日本)
ディオゴ・ロボ・トクナガ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
萩原一貴(日本)
佐々木歩夢(日本)

<フライ級/5分2R>
宮内拓海(日本)
天野哲宏(日本)

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Grachan MMA o ONE PRIDE UFC パク・ジェヒョン 小谷 小谷直之

Road To UFCシーズン2準決勝パート2第4試合・原口伸 vs. パク・ジェヒョン

ライト級トーナメント準決勝。

GRACHANフライ級王者で、レスリングでは全日本選手権で優勝している原口。ここまで無敗。今年2月には元UFCファイターの小谷直之を1RKO。Road To UFCにはフェザー級での出場を希望していたが、認められずライト級でのエントリーとなった。一回戦はインドネシアのONE PRIDE勢にテイクダウンからコントロールしつつパウンドを打ち込み、全く問題にしない内容で2RKO勝ち。24歳。

当初は中国のバハテボラと対戦予定だったが、バハテボラが体重オーバー。大幅オーバーでメディカルからの許可が降りずに欠場。代わって、第1試合のワンマッチに出場予定だった韓国のパク・ジェヒョン が準決勝からトーナメントに出場する。ジェヒョンは21歳でMMA6勝1敗。キャリア7戦はすべて韓国のAngerl FCでのもので、昨年9月の前戦では逆ブロックで勝ち上がっているキム・サンウクにスプリット判定勝ちでライト級王座を獲得している。

大きいジェヒョン。体格差がある。原口いきなりタックル。テイクダウンするが、ジェヒョン立ち上がりケージ際まで移動。またタックルに入る原口。尻もちまではつかせたが、また立ち上がるジェヒョン。離さない原口。またテイクダウン。背中を向けて立ったジェヒョンだが、原口またテイクダウン。ジェヒョンケージを使って立つ。原口ダブルレッグでまた倒した。またケージを使って立つジェヒョンの立ち際にパンチを入れた。また足を掴んで倒した原口。バック。寝かせようとするが、ジェヒョン立って入れ替えた。押し込むジェヒョン。残り1分。離れ際に肘を入れたジェヒョンだが、原口パンチで飛び込みまたタックル。テイクダウン。またケージを使って立つジェヒョン。残り10秒で離れた。ホーン。

1R原口。しかし特にダメージは与えていない。どれだけ体力を削れているか。

2R。原口タックル。切られたがケージに押し込んだ。シングルレッグ。しかしジェヒョンスイッチでバックを狙う。が、原口反転しまた上に。ジェヒョンバックを取らせて立つと正対。またタックル。またテイクダウン。また立ったジェヒョン。鉄槌。側頭部に肘連打を入れる。立って四つに組み替えた原口。離れた。ジェヒョンミドル。原口タックル。ケージに押し込んだ。ジェヒョン首相撲に捕らえたが、両足を束ねてテイクダウンしレッグマウント。が、ジェヒョンケージを使って立つ。原口タックルから何回目かのテイクダウン。スイッチで凌いで立つジェヒョンだが、立った瞬間にまたダブルレッグでテイクダウン。レッグマウントからパンチを入れる。バックを取らせて立ったジェヒョンを最後にまた倒す。ホーン。

2R原口。が、スタミナが切れていると打撃をもらっての逆転もあるのが怖い。

3R。パンチからすぐにテイクダウンした原口。そして押さえ込んだ。マウントに。ジェヒョンうつ伏せになりまた正対すると、上半身を起こしてケージまで移動。原口パンチを打ち込みながら押さえ込んで立たせない。バックにまわろうとするジェヒョンだが回らせない原口。なおもダブルレッグ。倒した。スタンドバックに。向き直ったところでまたダブルレッグ。尻もちをつかせる。20回中14回のテイクダウン成功。それだけ立たれているということでもあるが。残り1分。原口リフトしてテイクダウン。ジェヒョン三角を狙ったが、ガードに入った原口が肘。また三角。両腕を入れて防いだ原口。また肘・パウンド。連打。タイムアップ。

30-27、29-28×2の3-0で原口勝利。

2Rはテイクダウンしても攻撃がなかったので取られたか。3Rも最後にパウンド・肘を入れなかったら危なかったかもしれない。最後まで一度も下にならず。信じるレスリングをやり続けた。

「契約してから面白い試合をするので、Road to UFCは勝ちに徹します」とコメント。

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Grachan JJ・オルドリッチ MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN52   アレックス・カサレス アンソニー・スミス ギャレット・アームフィールド ショーン・オマリー ショーン・シェルビー ジャン・ウェイリ ジャン・リーポン ジュニオール・タファ ジョン・チャンソン ソン・ケナン タイラ・サントス チェ・スンウ チディ・ンジョグアニ パーカー・ポーター ビリー・ゴフ ファーニー・ガルシア マックス・ホロウェイ ヤルノ・エレンズ ワルド・コルテスアコスタ 中村倫也 木下憂朔 河名マスト 鈴木崇矢 風間敏臣 髙谷裕之

【UFC ESPN52】計量終了「1人の出現で全ては変わる」by ショーン・シェルビー。UFC計量よもやま話

【写真】かなり削っているホロウェイとジョン・チャンソン (C)MMAPLANET

25日(金・現時間)午前9時から午後11時まで、シンガポールはセントーサ島にあるリゾートワールド・コンベンションセンターで明日26日(土・同)に同地カランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFC on ESPN52「Holloway vs The Korean Zombie」の本計量が行なわれた。
Text by Manabu Takashima

出場26選手、全員が一発クリアした優良な計量会場で見られ、聞かれた――よもやま話をここでお伝えしたい。


まずUFCでは取材や、公開計量、ファイト時にオフィシャル・ウェアであるヴェノムのコスチュームの着用が義務付けられているのはご存じの方も多いだろう。これは本計量のアンダーウェアも同じで、何セットも支給されるという。

中村倫也、木下憂朔の両名は計量直前に履き替えたというが、普段から着用しそのまま計量に臨む選手もいるそうだ。

また計量直後にはUFCからリカバリー用の補給水も支給され、体重によって量が調節され、補給する時間も伝えられる――という徹底した安全管理がなされていた。仮にこの補給水を飲み、嘔吐するようなことがあれば試合出場にレッドカードが提示されることに――。

そんな計量会場に髙谷裕之の姿が見られた。髙谷は河名マスト、鈴木崇矢と共に中村のコーナーマンを務める。昨年8月にフリーランスとなり袂を分かった両者だが、3月のGrachanの会場などで顔を合わせ、挨拶から徐々に言葉を交わすようになっていったという。

そして今回のUFCにデビューに向けて、中村は勝利に向けて髙谷という存在が欠かせないことを再確認。冷静かつ、闘魂を注入できる髙谷は中村の勝利に向けて、マスターピースとなるか。

今大会は日本人選手が3名出場するが、「ようなく日本から、このスポーツを代表する選手になれる人材が現れた」と話したUFCタレントリレーションズのトップ=ショーン・シェルビーは「本当に長い時間がかかった。1人で良いんだ。1人の出現で、他の選手の認識が変わり、あとを続く選手が現れる。そう中国でも長らく中国のMMA界の型にはまったファイターばかりだったなかで、ジャン・ウェイリという違った思考の持ち主が現れたことで全てが変わったんだ。リンヤは昨日の会見では英語で受け答えをしたんだろう?  いいかい、重ねていうけど1人の出現で日本のMMA界は変わるんだよ」と言葉を続けた。

ジャン・ウェイリが現れ中国のMMA界が変わった――これは2013年から2014年にかけてUFCではTUF Chinaを開き、中国市場進出への起爆剤となるよう多くの資金投入を行った。結果、中国の格闘技市場は人材の流出を恐れ、これから育つ層に多額のファイトマネーを支払うようになり、UFCを目指す選手が途絶えたことを指している。

ばかりか、TUF Chinaで知名度が上がったジャン・リーポン、ワン・サイらも国内大会に戻ることになった。UFCでは魔の5年間と呼ばれる空白の期間を世界最大の市場で経験し、ジャン・ウェイリの活躍と王座奪取により、一気に中国人選手の思考と志向が変化した。

果たして中村倫也がジャン・ウェイリのような存在になれるのか。その保証は0パーセントで、果てしない茨の道が彼を待っている。と同時に、昨日のメディアデーで「僕が挑戦できるときまで3年、ショーン・オマリーに待ってほしい」と発言していた中村へのUFCの期待度の高さもまた、過去の日本人ファイターの例には当てはまらない。そのようにシェルビーの言葉から感じられた。

■視聴方法(予定)
8月26日(土・日本時間)
午前6時~UFC FIGHT PASS
午前5時30分~U-NEXT

■UFC ESPN52計量結果

<フェザー級/5分5R>
マックス・ホロウェイ: 146ポンド(66.22キロ)
ジョン・チャンソン: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス: 205.5ポンド(93.21キロ)
ライアン・スパーン: 205ポンド(92.99キロ)

<フェザー級/5分3R>
ギガ・チガゼ: 146ポンド(66.22キロ)
アレックス・カサレス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
中村倫也: 135ポンド(61.24キロ)
ファーニー・ガルシア: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
エリン・ブランクフィールド: 125.5ポンド(56.92キロ)
タイラ・サントス: 124.5ポンド(56.47キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・タファ: 255.5ポンド(115.89キロ)
パーカー・ポーター: 256ポンド(116.11キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ: 264 ポンド(119.74キロ)
ウーカシュ・プジェスキ: 265 ポンド(120.2キロ)

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣: 135ポンド(61.24キロ)
ギャレット・アームフィールド: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ミドル級/5分3R>
チディ・ンジョグアニ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ミハウ・オレキシェイジュク: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン: 170ポンド(77.11キロ)
ロランド・ベドヤ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔: 170.5ポンド(77.34キロ)
ビリー・ゴフ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
リャン・ナ: 126ポンド(57.15キロ)
JJ・オルドリッチ: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェ・スンウ: 146ポンド(66.22キロ)
ヤルノ・エレンズ: 145ポンド(65.77キロ)

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Column Grachan Grachan63 MMA MMAPLANET o ONE   児玉勇也 古谷宗太郎 山田哲也 御代川敏志 松場貴志 植田豊 瓜田幸造

【Grachan63】試合結果 メインは痛み分け、御代川がフライ級チャレンジャーに。ビラル、勝つ

【写真】タイトルマッチ経験者の植田と、ONEベテランの山田。大会メインでもあり、この種の顔合わせは3R戦を強く要望したい(C)GRACHAN

6日(日)、東京都江東区のTFTホールでGrachan63が開催された。

メインの山田哲也×植田豊選手は痛み分け、もう1R見たかった。またコメインのフライ級挑戦者決定戦は御代川敏志が初回TKO勝ちし、松場貴志に挑戦することが決まった。

同大会のプロMMAマッチの試合結果は以下の通りだ。

Grachan63
<ライト級/5分2R>
△植田豊(日本)2R
判定
詳細はコチラ
△山田哲也(日本)
<フライ級挑戦者決定戦/5分3R>
○御代川敏志(日本)1R1分48秒
TKO
詳細はコチラ
×児玉勇也(日本)
<無差別級/5分2R>
○ダンカン・ヒロ(台湾)2R
判定
×瓜田幸造(日本)
<ライト級/5分2R>
○芳賀ビラル海(日本)2R
判定
×山下康一朗(日本)
<フライ級/5分2R>
○髙橋謙斗(日本)1R0分11秒
TKO
×原拓郎(日本)
<バンタム級/5分2R>
○佐藤洸杜(日本)2R0分36秒
TKO
×ロバ・モー(日本)
<フライ級/5分2R>
○水谷健人2R
判定
×三笠貴大(日本)
<ライト級/5分2R>
○古谷宗太郎(日本)2R1分54秒
DQ
×草訳駿介(日本)
<フェザー級/5分2R>
○松田征也(日本)2R1分12秒
TKO
×今村豊(日本)
<フライ級/5分2R>
○熊崎夏暉(日本)2R
判定
×二之宮徳昭(日本)
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Grachan Grachan63 MMA MMAPLANET o 山田哲也 植田豊

【Grachan63】1Rに山田がバックを奪うも、2Rは植田がトップをキープーー結果は痛み分けに

<ライト級/5分2R>
植田豊(日本)
Draw.0-0
山田哲也(日本)

サウスポーの植田が足を使いながら、いきなりの右で飛び込んだ。これをブロックした山田に、さらに右ハイを浴びせるもバランスを崩してグラウンドへ。すかさずトップを奪った山田に対し、植田はハーフガードから潜りに行くも、山田がバックを奪う。四の字フックで固めた山田はパンチで削りながら右ヒジも突き刺していく。山田の左腕を抑える植田だが、形勢を逆転するには至らない。

山田のパンチを受けた植田の顔が歪む。四の字フックからバックマウントに変えた山田は、植田の腕を振りほどいて左右のパンチを浴びせる。ここで植田が山田の左腕を掴み、ワキをくぐろうと試みたが、山田が四の字フックで固めてRNCへ。これを植田が凌ぐと、山田はバックから植田の右腕を狙いに行く動きを見せるも、植田が耐えてラウンドを終えた。

最終回、植田がワンツーで前に出る。山田がローを返した。距離を詰めてきた植田に組みついた山田がグラウンドに持ち込むも、すぐに植田が立ち上がる。山田はボディロックで植田をケージに押し込み、テイクダウンを狙う。ウィザーで耐えた植田が、逆に山田からクリーンテイクダウンを奪った。ハーフガードの山田に対し、植田が左腕を枕にして抑え込む。

コツコツとパンチを落とす植田は、さらに肩パンチを叩きつける。完全に胸を合わせて抑え込む植田が鉄槌を落としつつ、セコンドの指示通りパスを狙う。二重絡みでパスを防いだ山田だが、体勢を変えることができない。残り40秒で再びパスを仕掛ける植田。山田はブリッジで跳ね上げるも返せず。クローズドガードになった山田をケージ際まで運んだ植田が、パウンドを落として試合終了のホーンを聞いた。

1Rは山田、2Rは植田が取ったことは間違いない。試合全体を通じて判断するグラチャンで、どのように判断されるのか。結果、裁定はジャッジ3者ともドローに。3R制での再戦が望まれる。


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Grachan Grachan63 MMA MMAPLANET o キック 児玉勇也 御代川敏志 松場貴志

【Grachan63】カーフを効かせてから右ストレート一閃! 御代川が児玉をKOしてフライ級王座挑戦へ

<フライ級次期挑戦者決定戦/5分3R>
御代川敏志(日本)
Def.1R1分48秒 by TKO
児玉勇也(日本)

御代川が距離を詰めると児玉はサークリング。ケージを背負った児玉に御代川の右カーフキックがヒットする。児玉の左フックをかわした御代川が、ジワリジワリと距離を詰めていく。左右に動く児玉に対し、御代川が両手を広げて挑発した。

児玉はローを当ててバックステップするが、御代川の右カーフが当たる。そして一気に距離を詰めた御代川の右ストレートが児玉の顔面を捉えた。児玉が腰を落としたのを見て御代川がパンチを連打すると、児玉が防戦一方となりレフェリーが試合をストップした。

挑戦者決定トーナメントを制した御代川が、松場貴志の持つフライ級王座への挑戦権を獲得した。


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