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【Grachan68 x Brave Fight31】有言実行。木村が強烈すぎるラッシュからの右アッパーで長南を沈める

【写真】ラッシュとフィニッシュの右アッパーは凄まじい(C)MMAPLANET

<ライト級/5分2R+Ex1R>
木村柊也(日本)
Def.1R0分42秒 by KO
長南崇志(日本)

木村が左ローから左ミドルを放つ。互いのローが交錯したあと、木村はパンチに繋げた。木村の右ミドルに長南が右ストレートを合わせたが、木村はヘッドスリップでかわす。木村が右ハイを放つと長南が組みつく。しかし木村が左腕を差し上げて投げ、背中を着けた長南にパウンドの連打を浴びせる。立ち上がった長南にパンチでラッシュを仕掛けると、長南は背中を見せて下がった。木村が肩口に右ハイを当てると、長南はテイクダウンを狙う。しかし入ってきたところに木村が右アッパーを合わせると、長南は前のめりに倒れた。

長南が担架に乗せられるなか、KO勝ちを収めた木村は「日本拳法の全日本チャンピオンです。倒し切る、これに尽きます。これからも応援してくださる方々に元気や勇気を届けるため、倒しに行きます」と挨拶した。


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【Grachan68 x Brave Fight31】トーナメント決勝、櫻井隆多戦へ。青木忠秀「打ち合って負ける気はしない」

【写真】爽やかイケメン、剛拳につき(C)MMAPLANET

10日(日)に東京都大田区にある大田区産業プラザPIOで開催されるGRACHAN68 × BRAVE Fight31。メインのウェルター級トーナメント決勝で、青木忠秀が櫻井隆多と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2022年8月のプロデビュー戦から、ここまで4戦無敗の青木。1つの引き分けを挟み、3勝は全てKOによるものだ。人生を野球に捧げてきた男がMMAを始め、30歳を過ぎてプロデビューし、ベルトに手を掛けるまでに至った道程とは? さらに「球を投げる動作とパンチの動きは似ている説」を、元ピッチャーの視点から語ってくれた。


――MMAPLANET初登場ということで、これまでのキャリアをお聞きしたいのですが……まず驚くのは30歳を過ぎてのプロデビューなのですね。

「そうなんですよ(笑)。遅めのプロデビューです。格闘技を始めたのが大学に通っている頃で。それまでは小学校からずっと野球をやっていました。大学の時に野球を辞めて、格闘技を始めたのが21歳ぐらいの頃ですね」

――小学校から大学まで野球をやっていたということは、それこそエースで4番だったのでしょうか。

「いえいえ、そんなことはないですよ。ピッチャーではありましたけど高校時代は怪我もあってレギュラーに入れずに、ずっとトレーニングばかりしていて。試合で投げることはあってもエースではなかったです」

――当時の夢はプロ野球選手だったのですか。

「はい。プロ野球選手になることしか考えていませんでした」

――大阪で生まれ育ってプロ野球選手を目指した場合、阪神タイガースに入りたいと思うものなのでしょうか。

「アハハハ。実は僕の両親が巨人ファンで(笑)。大阪って阪神ファンが多いのはもちろんですけど、実は巨人ファンも多いんですよ。自分としては、どの球団に入りたいという希望はなかったです」

――失礼いたしました(笑)。高校時代にレギュラーを獲得できない状況でありながら練習は続けて大学に進んで野球を続けるというのは、それだけ野球にこだわりがあったのではないですか。

「野球が大好きだし、野球で成功したいという信念はありました。入った大学も、まず野球部のセレクション(※練習に参加したり、能力テスト等で入部できるかどうかの評価が行われる)に参加して」

――セレクションですか! そこまでして続けたかった野球を、なぜ辞めたのでしょうか。

「大学に入ってから、また怪我をしてしまい……。それと入ってみたら、考えていたような練習環境ではなかったので、野球部は辞めました。

それとは別に、ずっと格闘技は好きだったんですよ。大晦日は格闘技を視て、1年が終わる。家でも野球雑誌より格闘技雑誌のほうが多かったぐらいで(笑)。当時は五味隆典さんのファンでした。それは僕が今、パンチで倒すというスタイルにも繋がっていますね。あと格闘技を始める決め手になったのは、2004年の魔裟斗×山本KID徳郁の一戦だったんです」

――そうだったのですね。野球部を辞めたあとに、コブラ会へ入会したのですか。

「最初はシューティングジム大阪へ見学に行き、その日のうちに入会しました。当時は中蔵隆志さんが代表で、僕もアマ修斗に出てプロを目指すという方向だったんです。でも2年間ほど在籍させていただいた間に、腰を痛めてしまって。そこから何もしない時期が5~6年ぐらい続き、30歳を過ぎてプロデビューすることになったんですよ」

――大学在学中に入門して2年ということは、その頃は就職していたのですか。

「いえ、フリーターで食いつないでいました。ただ、腰の怪我だったのでアルバイトもしづらくなっていて。その時に筋トレを始めたんですよ。そうしたら腰も治りました。あれだけ痛かった状態が、まるで嘘のように。絶対に動かしたらアカンと思っていた腰を、むしろ動かしたら治ったという(笑)。

腰を痛めて何もできなかった時期も、ずっと格闘技を視ていました。UFCも公開計量の中継から見るぐらい好きで。そこで腰も治ったし、もう一度格闘技を始めようと思った時に――自分の階級で強い選手がいるジムを調べたんですよ。その時にストラッサー起一さんとレッツ豪太さんの存在を知ってコブラ会に入りました」

――それだけの繋がりがあったからなのでしょうか……。グラチャンのデビュー戦で青木選手がKO勝ちを収めた時、ケージサイド最前列で観ていたストラッサー選手の喜び方が尋常ではなかったです(笑)。

「アハハハ! あの時はコブラ会から3人が出場していて、ストラッサーさんもケージサイドから凄く声を送ってくれていました。セミで鍵山雄介さんがKO勝ちした時の盛り上がりも異常なぐらいで」

――なるほど。青木選手としては5~6年の間、全く体を動かさない状態から格闘技を再開し、プロMMAデビューに至りました。年齢も30歳を過ぎ、不安はなかったでしょうか。

「不安は全くなかったです。『いけるやろ』っていう自信がありました。その時に少しでも不安があったら、ここまで頑張ることはできなかったでしょうね。その自信も根拠がなかったわけじゃなく、やっぱり子供の頃から野球をやっていて、自分の体の状態は自分が一番分かると思っているので」

――ただ、野球とMMAでは競技として全く異なります。その点については……。

「自分の場合はMMAを始めた時に、すでに体は出来上がっていました。野球時代から走り込みも、体幹トレーニングもしっかりやっていたので。あとはピッチャーだったので、今は打撃が得意なんじゃないかと思います。投げる動作とパンチの動作って似ているところがあるんですよ」

――野球経験者のMMAファイターは、皆さんそう言いますね。

ピッチングとパンチの類似性とはーー2022年8月のプロデビー戦から右クロス一発でKO勝ち。(C)SHOJIRO KAMEIKE

「リリースポイントとインパクトの考え方とかは近いです。慣性の法則みたいな感じで、野球ではストレートを投げる時に左足をしっかり止める。MMAでストレートを打つ時も、しっかり左足を止めてパンチを出す。それが似ていると思っています」

――そうなのですね。ただ、野球の場合はピッチャー以外でも、内野手も外野手でも球を投げる動作があります。MMAでパンチを出す動作というのは、どのポジションの動作とも近いのでしょうか。

「あぁ、それは違いますね。内野手も外野手も、動きながら球を投げますから。ピッチャーの場合は、しっかり振りかぶってから左足を止めて投げる。最小限の動きのなかで最大限のパワーを生み出すのがピッチャーなので、それがパンチを出す動作に似ているんですよ。MMAで内野手や外野手のように走ってパンチを打たないですから」

――とても分かりやすいです! ではMMAを始めた時、「やりやすい」という印象を持ちましたか。

「打撃に関しては、そうですね。でもMMAは寝技があるので……。コブラ会に入った頃は、ストラッサーさんにバンバン倒されていました。それでも練習できていたのは、シューティングジム大阪の寝技クラスで基礎を教えていただいていたおかげです。あの時の経験がなければ、コブラ会のプロ練習にも参加できなかったかもしれません」

――そうした経緯を経てプロデビューに至り、いきなりグラチャンのベルトを賭けたウェルター級トーナメントに出場することになりました。

「最初に話を聞いた時に『えっ!? 自分で良いの?』という感覚はなかったです。自分としては状況がよく分かっていなかったのと、なぜか自信がありました(笑)」

――結果、ここまで一度の引き分けを挟み無敗で、3勝は全てKO勝ちを収めています。

「次の決勝戦も、櫻井選手と打ち合って負ける気はしません。リーチも僕のほうが長いし、遠い距離でも戦える。櫻井選手の得意な展開に持ち込まれないよう、相手のペースに付き合わないように戦いたいですね。
この試合に至るまで、とにかく自分と向き合って、自分に嘘をつかずに練習してきました。あとは試合で負けを恐れず、後悔しないような試合をしてベルトを大阪に持って帰りたいですね」


■放送予定
3月10日(日・日本時間)
午後1時00分~GRACHAN放送局

■GRACHAN68 × BRAVE Fight31対戦カード

<Grachan初代ウェルター級T決勝戦/5分3R>
櫻井隆多(日本)
青木忠秀(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
岸本篤史(日本)
芳賀ビラル海(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
黒井海成(日本)
高橋孝徳(日本)

<73㎏以下契約/5分2R+Ex1R>
エドモンド金子(日本)
草訳駿介(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
萩原一貴(日本)
高須将大(日本)

<65㎏以下契約/5分2R+Ex1R>
久保達也(日本)
矢上諒(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
木村柊也(日本)
長南崇志(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
髙橋謙斗(日本)
道端正司(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
テム(日本)
小田魁斗(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
三笠貴大(日本)
原拓郎(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
熊崎夏暉(日本)
平野紘希(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
鈴木嵐士(日本)
上田麟(日本)

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お蔵入り厳禁【Special】J-MMA2023─2024、明日─プロ2戦目を迎える木村柊也が、1月に話していたこと

【写真】本来はフェザー級だが、明日はライト級で戦う木村。どのように育成されるのか、楽しみだ(C)MMAPLANET

MMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、始まったばかりの1年について話してもらった。J-MMA2023-2024、第十二弾──木村柊也、後編。
Text by Manabu Takashima

史上最強の日本拳法家からMMAに転向、BRAVE所属の木村は昨年12月のプロデビュー後、明日10日(日)に東京都大田区にある大田区産業プラザPIOで開催されるGRACHAN68 × BRAVE Fight31でMMA2戦目を戦う。

ライト級2回戦、長南崇志と対戦する木村が1月16日に語っていた2024年の目標とは──お蔵入り厳禁、「どんな職業でも自己満足じゃいけない」というスーパールーキーの発言に注目してほしい。

<木村柊也インタビューPart.01はコチラから>


──では大会が再開された日本拳法の試合で、軽く齧ったMMAが役立つことはあったのでしょうか。

「それは距離感とかありましたし、日本拳法に支障がでないようにMMAの練習をやっていたのですが、グラップリングの練習をしていたことで寝かされた時に一本を取られない対処とかが役に立ちました。上半身への極めは許さているのが、日本拳法のルールなので。

投げられるとしがみついたり、力で対処して審判からの『待て』を待つみたいな感じでいたんが、力を使わずに相手をコントロールして『待て』を待てるようになりました。体力の消耗とか、そういう部分で凄く変化がありましたね」

──ではMMAを始めて日本拳法が生きる点というのは?

「日本特有のパンチ、独特の距離からの真っ直ぐ入るパンチですね」

──独特の距離と言われた日本拳法の距離とは、MMAと比較してどのような距離になるのでしょうか。

「距離的には見た感じだと、一緒です。本当に一歩下がるか、下がらないかぐらいです。ただし、MMAではテイクダウンやローキックがあります。だから、最初のうちは攻撃を貰っていました。やはりカーフキックの方が蹴りやすいですし。と同時に、自分はそこから一気に飛び込んでパンチを当てることができます。

基本はワンツーですが、ノーモーションの右だとか。踏込みや使う技が違うことで、感じる距離が違ってくる。だから、やっている本人にしか分からない部分にもなってくると思います。日本拳法の独特な距離を保っている場合は、自分のパンチはMMAを始めた当初から当たっていました。

でもテイクダウンを仕掛けられ、それを切るという部分は最初の頃は全然なれなかったです。どのタイミングで切れば良いのかが、全然分からないので。来ることが分かっていても、動けない。そこは本当に苦労しました。テイクダウンを気にしすぎて、踏み込みが遅れたり打撃に悪影響を及ぼしていました。

ただ今では日本拳法の良さを残しつつ、MMAの位置取りとか微妙な間合いを理解することで反応が遅れてもテイクダウン狙いを切れるようになってきました」

──アマMMAを経験せずに、12月のGLADIATORでプロデビューを行いました。

「ハイ。宮田先生と話して、アマチュアは経験しなくてプロで戦っていく方針になりました。そのために準備期間を置いたというのはあります」

──一つの競技で国内のトップだった選手が、街道場で練習をしてプロデビュー戦を迎えた人と戦うのはアンフェアだと12月の試合を見て感じました。

「アッ……」

──同時に一発貰って、ダウンをも喫した。やはりMMAは簡単ではないとも。

「う~ん、どれだけ練習をしていても、あの空間は試合でしか体験できないので。実際にケージのなかで、薄いグローブ一つで殴り合う感覚は、どれだけ練習しても違う。そういった部分で、より一層気が引き締まりました。KO勝ちはできたのですが、自分も殴られて。怖さも改めて感じました。やっぱり、これまでは面に守られてきた。一発貰っても良いや──という思考が、残っていたようです。でも、あの薄いグローブで生身に貰うのは本当に危ないと実感することができました」

──ただ非常に堂々と戦っていました。

「ハイ。殴られた後も、焦りはなかったです。ほんと、スリップだったのでダメージもなくて、『アブねぇ』って感じで。ただし判定だと、向うの効果点になるでのああいうパンチも被弾しないようにしないとダメです」

──日本拳法で数々の大切な試合をこなしてきた勝負度胸が生きた?

「ハイ。そこはもう、変わらないなと思います。結局、あの場に立つと選手と審判しかいない状況なので」

──これからのキャリアアップ、2024年中にどこまで到達したいと考えていますか。

「団体を問わず、与えられた試合をします。今年の目標は何試合できるか分からないですけど、最低でも3試合。自分はKOを続けたいです。判定は考えずに、攻め続けたいというのはあります。何よりも試合が組まれれば、プロとして見ている人をワクワクさせたい。勝ち負けでなく、感動を与えられる選手になりたいです。これまではプロじゃないし、稼げないことも分かっていたので自分のために戦っていました。勝ち負けを気にして。でもプロって、どんな職業でも自己満足じゃいけない。そこは考えとして、持っておきたいです」

──ではMMAファイターとして、将来の目標は?

「世界チャンピオン……正直、世界のベルトって色々とあって。でも、どこで戦いたいというのはなくて。面白い試合を続けて、最終的にどこかのチャンピオンになれれば良いと思っています。それには、まず国内のベルトを獲らないといけない。そこに関しては、デビュー戦のような試合をしていれば、チャンスは巡ってくる。どこの団体のベルトとかではなくて、回ってきたチャンスをモノにしていきます。あと……貰わないで倒す。と同時に貰っても、勝ちます」

──同期で空手出身の南友之輔選手にライバル心は?

「ないです。ただ南が頑張っていれば、自分の刺激にもなります。それぐらいですかね。BRAVEってストライカーが少ないから、逆にストライカーにとって凄く良い練習環境だと思っています。ここでテイクダウンを切ることができれば、本当に自信になります。試合の時にも、BRAVEでやってきたことを想えば多少ミスって、反応が遅れても耐えられる。そういう自信をもって、試合に臨んでいます」


■放送予定
3月10日(日・日本時間)
午後1時00分~GRACHAN放送局

■GRACHAN68 × BRAVE Fight31対戦カード

<Grachan初代ウェルター級T決勝戦/5分3R>
櫻井隆多(日本)
青木忠秀(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
岸本篤史(日本)
芳賀ビラル海(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
黒井海成(日本)
高橋孝徳(日本)

<73㎏以下契約/5分2R+Ex1R>
エドモンド金子(日本)
草訳駿介(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
萩原一貴(日本)
高須将大(日本)

<65㎏以下契約/5分2R+Ex1R>
久保達也(日本)
矢上諒(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
木村柊也(日本)
長南崇志(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
髙橋謙斗(日本)
道端正司(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
テム(日本)
小田魁斗(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
三笠貴大(日本)
原拓郎(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
熊崎夏暉(日本)
平野紘希(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
鈴木嵐士(日本)
上田麟(日本)

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【Grachan68 x Brave Fgith31】J-MMA Rookies CUP優勝=黒井海成、高橋孝徳戦へ「若手代表として」

【写真】Gladiatorを挟んで、Grachan凱旋のベテランに挑む黒井 (C)TAKUMI NAKAMURA

10日(日)に東京都大田区にある大田区産業プラザPIOで開催されるGRACHAN68 × BRAVE Fight31。GRACHANフェザー級3位の黒井海成が同級1位の高橋孝徳と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

硬式空手からK-1甲子園で活躍し、MMAファイターの道を選んだ黒井。昨年は様々な団体の若手ファイターが集まったJ-MMA Rookies CUPフェザー級で優勝を果たし、ランキング入りと共に今回の高橋戦が決まった。更なる飛躍となる2024年へ――。その初陣を前にした黒井に話を訊いた。


──試合まで一週間を切りました。ここまでの調整はいかがですか(※取材は4日に行われた)。

「すごくいい感じで、今回は気合いが入っていますね」

──今回気合いが入っている理由はなんでしょう。

「相手がランキング1位ですし、今回はGrachan68 × Brave Fight31なので、BRAVEの選手が活躍しなきゃいけないというところもある。今回は怪我で欠場してしまった選手もいるので、自分が絶対盛り上げてやると思って気合いが入っています」

──BRAVE一丸となって一致団結して、士気高く練習できていますか。

「みんなで勝とう、みんなで流れよく勝ちたいねと話しながら練習しています」

──黒井選手は昨年のJ-MMA Rookies CUPで優勝しました。あのトーナメントを振り返ってもらえますか。

「自分はトーナメントで優勝することを目標の一つに置いていて、その中で自分に足りないものを補ったり、自分が得意なところをドンドン出していこうと思っていました。あのトーナメントで成長できた1年だったなと思います」

──具体的にはどのようなことを意識して練習してきたのですか。

「僕は空手出身でK-1甲子園にも出ているので“打撃は強いけど組みができない”というイメージを持たれていたと思うんですよ。打撃だけで勝つ試合だったりとか、組みを混ぜて勝つ試合をしたり、そういう目標を立てて練習と試合を続けていました」

──弱点を補うという部分で、純粋な組み技やレスリングの練習に割く時間も長いのですか。

「そうですね。レスリングとグラップリングは特に長くやっています。ストライキングは昔の貯金もあるので、今は組みの練習に力を入れています」

──立ち技からMMAに転向する選手は打撃と組みのミックスだったり、立ち技とMMAの距離感の違いに戸惑うと思うのですが、黒井選手の場合はそこをどう消化しているのですか。

「基本的にストライカーの選手は相手のテイクダウン狙いを切る・組まれないことを第一に考えて、離れた距離で戦うイメージでやっていると思うんですよ。もちろんそれも大事だと思うんですけど、僕は自分がテイクダウンに行くならどの距離がいいのか。そこもすごく大事だと思っていて、組みに関してはディフェンスだけでなく、オフェンスも意識した距離設定を意識しています」

──黒井選手の立ち技のバックボーンがクローズアップされますが、若くしてMMAを始めたので、MMAファイターとして完成度を高くしたいという考えがあるのですか。

「はい。日本人だったら堀口恭司選手のように全ての局面で戦えて、打撃でも寝技でもフィニッシュできる選手になりたいです」

──そういった意味でBRAVEはレスリング出身の選手を中心に色んなバックボーンを持った選手が多いので、結果的に黒井選手が一番強くなれる環境のような気がします。

「今、考えてみると自分の足りないものを全て教えてくれる先生やコーチたちがいるので、すごく成長できているなと思います」

──また各団体の選手が集まるJ-MMA Rookies CUPで優勝して、日本人ファイターのルーキーでNo.1という称号も得たと思います。

「確かに自信はついたのですが、僕が目指しているところはもっと上だという想いもあります。なので僕が日本の若手代表として、ドンドン日本のトップや世界に行きたいという気持ちがありますね」

──今回対戦する高橋選手はランキング1位、勝てばタイトルマッチに直結する試合です。

「本当はすぐタイトルマッチをやりたいと思っていました。でもランキング的には僕が3位なので、ここで1位の選手を倒せば問題なくタイトルマッチができると思います。だから今回も僕はフィニッシュを目標にしてやりたいと思います」

──ずばりタイトルマッチにつなげるための試合ですか。

「そうですね。今の僕が目指しているところはチャンピオンベルトです。今は高橋選手を倒すことだけを考えているんですけど、ゆくゆくはそこを狙っていきます」

──対戦相手としての高橋選手はどういう印象を持っていますか。

「全部できる選手だなと思っていますが、その中でも特に組み、ケージレスリング、グラップリングが上手な選手だと思います。ただ高橋選手の試合動画も結構見させてもらって、相手の攻撃パターンは分かっているし、穴は見つけています。もし新しいことをやられたとしてもそこに対応するつもりです」

──高橋選手はGRACHANや修斗で30戦以上のキャリアがある選手ですが、ここからはそういった相手と戦って勝っていきたいですか。

「そうですね。僕はプロ2戦目で村田俊選手に負けていて、村田選手はその時点で10戦くらいやっている選手だったんですよ。当時は打撃だけでいけるだろうと思って戦って、スプリット判定で負けて。組みや寝技ができないとMMAでは勝てないんだなということを痛感しました。あの負けがあったらレスリングや寝技を重視して練習するようになったので、あの試合は僕にとってターニングポイントになりました。高橋選手はその村田選手に勝っているので、そういう意味でも気合いが入っています」

──2024年はどのような一年にしたいですか。

「もう今年はベルトを絶対に獲るという気持ちでやっているし、ベルトを獲ってからがスタートだと思っています」

──BRAVEにはGRACHANを経て海外で戦っている選手も多いですが、黒井選手も最終的に目指しているのは海外で戦うことですか。

「そうですね。やはりUFCという団体は自分の中で目標、憧れにしているところなので、僕もいずれRoad to UFCに出てみたいなという気持ちがあります。他にもRIZINで戦っている先輩たちもいますし、そういう舞台に出ていきたいです」

──黒井選手は2021年9月にBreakingDownに出場していますが、注目されるBreakingDownに継続参戦する選手もいると思いますが、黒井選手がプロとして活躍する道を選んだのはなぜですか。

「僕が出たのはBreakingDownの第2回大会で、いわゆる今みたいな大会じゃなかったんですよ。朝倉未来選手がやる1分間のアマチュア大会という感じで。当時の僕は色んなアマチュア大会にチャレンジしようと思っていた時期で、その選択肢の中の一つだったんです」

――なるほど。BreakingDownも今と昔では大会の色が違ったのですね。今でも「BreakingDownに出ていた~」と書かれることもありますが…。

「もうそろそろ書かなくていいじゃないのかなと思います(苦笑)」

──同じJ-MMA Rookies CUP優勝者の鈴木崇矢選手は1月のプロ修斗で衝撃的なKO勝利を収めました。黒井選手の試合も注目されると思うので、どんな試合をお客さんに見せたいですか。

「何でもできるところを見せたいと思いつつ、僕もストライカーなのでKOかフィニッシュして終わらせて、お客さんに『黒井凄いな』、『また黒井を見たいな』と思わせる試合をしたいです!」

■放送予定
3月10日(日・日本時間)
午後1時00分~GRACHAN放送局

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45 AB Gladiator Grachan Grachan67 Grachan68 × Brave Fight31 K-1 MMA MMAPLANET o ROAD FC じゅん ボクシング ライカ 伊藤空也 原口央 岸本篤史 田中智也 高橋孝徳 黒井海成

【Grachan68 × Brave Fight31】グラチャン✖ブレイブに原口央が凱旋参戦。黒井✖高橋も注目!!

【写真】倒す、倒される。倒されたあとのスクランブルと極め。見所の多いマッチアップだ(C)SHOJIRO KAMEIKE & MMAPLANET

2日(木)、Grachanより3月10日(日)に東京都大田区にある大田区産業プラザPIOでGRACHAN68 × BRAVE Fight31の開催と12試合のカード発表が行われている。
Text by Manabu Takashima

恒例のGrachanとBrave Fightの合体イベントが、今年も春先に実施される。今回明らかとなったカードはまずGRACHANウェルター級トーナメント決勝戦=櫻井隆多✖青木忠秀の一戦で、ここはBrave所属でない選手同士の顔合わせとなった。

この他でBraveファイターが絡まない試合は3試合だが、うち2試合は友好関係にあるJAPAN TOP TEAMの選手が出場する。


つまり8試合はBraveジムに選手が出場することになる。注目はRoad FCグローバル63キログローバルトーナメントで準優勝となった原口央の出場だ。今年もRoad FCバンタム級王座決定T出場を公言する原口のBrave Fight出場は2019年11月以来、4年4カ月振りでGrachan参戦は初めてとなる。

対戦相手の田中智也は、キャリア15勝のうち11がサブミッションでフィニッシュしている北の組み技師だ。とはいえ田中は直近の試合、昨年12月に原口の同門である伊藤空也戦で判定負けを喫し。バンタム級王座挑戦がならなかった。

原口としては再度、Road FCのトーナメント出場に勢いをつけるために躓くことは許さない。一方で、田中としては12月の敗北を払拭しておつりがくる相手との戦いはキャリアアップへ絶好のチャンスを手にしたとも捉えることができる。ロータス世田谷で組みの防御と極めの感覚を養って来た原口にとって、レスリングではなくグラップリングの実力査定を自らに課すことができるマッチアップといえるだろう。

この他、岸本篤史は芳賀ビラル海との試合となった。精度と瞬発力、同じパンチャーでもボクシング出身の岸本と日本拳法出身のビラル。ライト級MMAストライカー異文化対決となる。

さらにフェザー級の黒井海成✖高橋孝徳も興味深い。

硬式空手からK-1甲子園で活躍したストライカーの黒井にとって、徹底して組んでくる高橋はここから上を目指すためには、乗り越えないといけない相手だ。

そしてフェザー級タイトルコンテンダーを越えることで、よりベルトが現実的な目標となってくる。

高橋は高橋で昨年12月のGLADIATORにおける、じゅんとの試合で被弾をしても思い切り攻めることで、殻を破ることができた。じゅん戦のようなブレイブで思い切りの良い動きを高橋が再現できれば、黒井にとって相当な脅威となることは間違いない。

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45 AB ARAMI DEEP DEEP JEWELS Grachan MMA MMAPLANET o ONE PANCRASE Pancrase341 RIZIN ROAD FC SARAMI V.V mei YouTube ジェニー・ファン パンクラス 修斗 平信一 沙弥子 濱田巧 神谷大智 遠藤来生

【Pancrase341】3月31日@立川、カード第一弾。アトム級KOPC、濱田✖山崎の江戸川ダービーも注目

【写真】5Rフル。ギリギリまで戦う両者が見たい (C)MATSUNAO KOKUBO

1日(木)、Pancraseより3月31日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase341の対戦カード第一弾が発表されている。
Text by Manabu Takashima

先週発表された大箱大会の軸となる上位カードはアトム級クィーン・オブ・パンクラス王座決定戦=SARAMI✖沙弥子の一戦だ。昨年クリスマスイブに実施された王座決定トーナメント準決勝でSARAMIはジェニー・ファンを3-0、沙弥子はV.V Meiをスプリットと共に判定で下しベルトを賭けた一番に臨む。


パイの小さな日本の女子MMA界は上にいけばいくほど友人、練習仲間と対戦しなければならない。この両者も所属ジムが同じ横浜、3キロほどしか離れてないこともあり──当然のように普段から切磋琢磨する仲だった。

DEEP JEWELSからRoad FC、ONE Warrior Series、修斗、さらにRIZINと活動拠点を変え修斗ではベルトを巻いたSARAMIに対し、沙弥子は何も分からない状況下RealでプロMMAを戦い、GrachanからPancraseに転じて4年間をPancraseだけで戦ってきた子。ある意味、パンクラスの頂点に立つことに誰よりも拘っているともいえる。

5Rの長丁場は経験値で上回るSARAMIですら、1度しか経験がない。加えてキャリアが違っても年齢的には同じ33歳だ。当日のコンディションを含め──気力&体力&技術力、その合計ポイントが上回った者の腰にベルトが巻かれるであろう。

この他、遠藤来生✖石田陸也のフェザー級や平信一✖神谷大智のライト級戦など7試合が明らかとなっている。なかでも2022年ネオブラ優勝の濱田巧✖2023年度優勝の山崎聖哉のフライ級のマッチアップは注目だ。

(C)NOB YASUMURA

強くなるため。

そしてレコードを伸ばすため──トップを目指すために欠かせない2つ要素が含まれている試合は、最近のJ-MMAの興行では割合が減っているといっても過言でない。

メイン級でなく、この位置で実現するハイリスクなマッチアップ、勝てば褒美が与えられるべき試合こそがプロモーションを活性化させる。立ち技から転向3年目の濱田はパラエストラ柏所属で、柔道出身の山崎はBRAVE所属だ。世界を目指し、若手育成で競い合う名門ジム所属同士、流山を挟んでの江戸川ダービーが見逃せない。

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45 Grachan Grachan67 MMA MMAPLANET o UFC ブログ 御代川敏志 松場貴志

【Grachan67】ベルト忘れ、タップ後の加撃——大荒れのフライ級王座戦は松場の負傷で御代川が戴冠

【写真】混乱するケージの中で新王者の御代川はUFCを目指すとアピールした(C)SHOJIRO KAMEIKE

<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
御代川敏志(日本)
Def.3R1分44秒 by TKO
松場貴志(日本)

試合開始直前、松場がベルトを持ってきていないことが判明し、波乱のスタートとなった。試合が始まると、松場は左ミドルと右ジャブで御代川を中に入らせない。御代川の右ロー、右ストレートは届かず、松場の右フックが当たる。御代川にケージを背負わせると、松場がボディロックからグラウンドに持ち込んだ。ハーフガードの御代川を鉄槌とヒジで削る松場。立ち上がると御代川の足を捌きながらパンチをボディに突き刺す。ケージ際でテイクダウンを奪った松場が、バックテイクから御代川の左腕を取るも、サブミッションには行かずノースサウスからサイドへ。さらにシンブルバックからパンチで削っていく。初回の御代川はボトムを強いられ、オープンスコアリングでこのラウンドはジャッジ3者とも松場に10-9をつけた。

2R、松場の右ジャブ、右フックが御代川の顔面を捕らえる。さらに両腕を差し上げてドライブし、御代川の首投げも返してトップに回る。御代川はケージに体をつけてスタンドへ。松場は組みついて御代川をケージに押し込むも、1Rのようにグラウンドへ持ち込むことができない。なおもケージに押し込んでくる松場に対し、御代川は左右のヒジ打ちを浴びせる。松場はバック、首相撲と展開するも御代川のヒジを受け続ける。シングルレッグからリフトされても倒れない御代川が、ラウンド終了までヒジを打ち込み続けて、このラウンドを取った。

最終回は開始前に、松場の左目上のカットに対してドクターチェックが行われる。ラウンド開始後、松場のパンチが御代川にヒットした。御代川が松場の左ハイを捌くと、尻もちを着いた松場はスクランブルに持ち込むがテイクダウンを奪うことができない。次第に御代川の左右パンチが松場の顔面を捕らえるように。さらに御代川が松場をケージに押し込み、右腕を差し上げて投げを打ちバックマウントへ移行すると、松場がタップしてレフェリーが割って入った――その瞬間、御代川が松場にパンチを浴びせて、松場は立てなくなってしまう。

松場は御代川の投げに対して左手をマットに着き、腕を脱臼してしまったという。タップアウト後の加撃に対して、怒り心頭の松場のセコンド勢がケージインして御代川に詰め寄る。うずくまったままの松場を横に、御代川が勝ち名乗りを受け、新王者としてベルトを巻いた(松場がベルトを忘れたため、代わりにバンタム級のベルトを使用)。

御代川は興奮して松場のタップに気づいていなかったようだが、レフェリーが割って入った直後の加撃はいただけない。。かつ、松場がその状態で新王者のセレモニーが敢行されたことにも疑問は残る。ここは一旦、松場の状態を確認してケージの外へ運んでからセレモニーを行うほうが適切だっただろう。

タップアウト後の加撃に対して、試合後ではあるが御代川にイエローカードが提示された。ルールではイエローカード=罰金であり、御代川からの罰金が松場に与えられるとのこと。いずれにしても、後味の悪い王者交代となってしまった。


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45 Grachan Grachan67 MMA MMAPLANET o 南友之輔 徳弘拓馬

【Grachan67】計量オーバーの南が右ストレートで徳弘を流血に追い込み、1R0分46秒——ノーコンテストに

【写真】計量オーバーはともかく、スプロールから即これだけの距離を取りつつ、相手の後ろに回れる南のスピードは脅威というほかない(C)SHOJIRO KAMEIKE

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
– 徳弘拓馬(日本)
NC
– 南友之輔(日本)

前日計量で南が450グラムオーバーとなったが、徳弘が試合出場を了承したため(南にイエローカード1枚が提示された状態で試合スタートとなる(※ルール上、対戦相手が了承しない場合は試合不成立ではなく、計量オーバーした選手の負け)。また、徳弘が勝利した場合のみ公式記録となり、南が勝利した場合はノーコンテストに。

距離を取る南に対し、徳弘がダブルレッグで飛び込む。しかし南はスプロールして徳弘を突き放す。なおもダブルレッグでテイクダウンを狙う徳弘だが、南は下がりながらも右ストレートを当てる。セコンドの日沖からも距離の遠さについて声が飛んだ。ワイドスタンスでさらに距離を取った南。徳弘は距離を詰めてからダブルレッグで入り、ヒザ裏に手をかけるも南がオーバーフックから投げ返した。

ここで徳弘の右目下が腫れ上がり、流血も見られる。南の右ストレートでカットしたようだ。ドクターチェックの末、徳弘は「やれる! やれる!!」とアピールするも、試合はここでストップとなった。試合タイムは1分0分46秒——南が勝利したため、試合はノーコンテストに。ただ、南のテイクダウンディフェンンスとカウンターの当て勘は流石といえる試合内容であったことは間違いない。


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Grachan o UFC パク・ジェヒョン

Road To UFCシーズン2フィナーレ:第3試合・ロン・チュー vs. 原口伸

Road To UFCシーズン2ライト級決勝戦

UFCファイターのロン・チュー。UFCでは正直最下層の選手相手にもパッとしない試合内容でリリースされており、再契約は難しいのではないかと思われたが、さすがにRoad To UFCでは実力差を見せて決勝進出。23歳。

原口はレスリングで天皇杯全日本選手権)優勝。GRACHANでライト級王座を獲得したが、体格的にはフェザーが適正で、Road to UFCにもフェザーでエントリーしたものの、UFCからの要請でライト級での出場となる。一回戦はインドネシア勢とのボーナスファイトだったが、準決勝は相手の体重オーバーにより急遽ワンマッチに出場予定だったパク・ジェヒョンとの対戦となり、終始原口がテイクダウンする内容での判定勝ち。念願のUFCとの契約まであと1戦。25歳。

原口いきなりタックル。ロン・チュー足を引いてがぶるが、原口そのまま突進していく。しかし離れて切ったロン・チュー。原口今度はロン・チューの足を掴んでシングルレッグにそのままバックに着いたが、ロン・チュー立って正対。再び足へのタックルに切り替えた原口。またシングルレッグだが、ロン・チュー足を引き抜いて離れた。パンチから膝を見せるロン・チュー。原口またタックル。カウンターの膝がヒットしたが、効いてないとアピールする原口。またタックル。ドライブしてテイクダウン成功。ロン・チューケージ際まで移動。上半身を押さえ込む原口だが、ロン・チュー亀になり立つ。離れた。ロン・チューの右がヒットするが、原口タックルへ。持ち上げてテイクダウン。サイドで押さえ込んだ。パウンド。うつ伏せになり立ち上がったロン・チュー。スタンド。じわじわプレスしてきたロン・チュー。原口ケージを背負う。タックル。止められた。またタックルへ。これも切ってパンチを入れたロン・チュー。ホーン。

1Rやや原口だと思うが、ロン・チューのパンチ・膝のヒットが取られる可能性もある。ロン・チュー、かなりタックルに対応している。

2R。タックルのフェイントを見せる原口。タックルからバックブロー。またタックル。来たところにワンツーを入れる。原口タックルへ。ロン・チューカウンターの膝。顔が太ももあたりにヒットしたがそのままタックルへ。片足を取った原口。バックに回りながら寝かせようとするが、ロン・チュー立ち上がる。スタンド。ロン・チュー右ミドル。さらに右。原口鼻血。タックルのタイミングで膝を出したロン・チュー。ロン・チューのパンチがヒット。またタックルに膝を合わせたロン・チュー。致命傷にはなっていないがタイミングが合っている。じわじわ詰めるロン・チュー。前蹴りを腹に入れる。タックル。切ったロン・チュー。残り1分。原口ちょっと疲れが見える。ロン・チューのジャブを被弾。左を打ち込んでいく原口。ホーン。

2Rはロン・チュー。原口膝に手をついて疲れている様子を見せた。

3R。ロン・チューいきなり飛び膝。原口シングルレッグに入るが足を抜かれた。タックルを止めてパンチを入れるロン・チュー。原口もパンチを振っていくが、もらってもいる。ロン・チューの指の向きを注意するハーブ・ディーン。その間にも疲れた様子を見せる原口。原口タックル。シングルレッグからバックに回るが切られた。立ち上がるのが遅れる原口。すぐに詰めたロン・チュー。パンチを打ち込む。原口またタックルに行くが余裕を持って切られる。ロン・チューの右がヒットしマウスピースが飛ぶ。出てきたロン・チューにタックル。が、これも切られた。マウスピースをはめて再開するが立てない原口。ハーブ・ディーン続行を支持。立ち上がった原口。しかしタックルを切られてバックを取られた。ロン・チューパウンド。ハーブ・ディーンでなければ止められてもおかしくない。余力がない原口にチョーク。原口タップ。

アルファメールでトレーニングしてきたロン・チュー、タックルへの対応が良く、2R以降は原口の消耗もあり、次第に差がついた。最後は実質KO状態の原口へのチョークでフィニッシュ。

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45 Grachan Grachan67 MMA MMAPLANET o ONE TSUNE UFC 南友之輔 御代川敏志 徳弘拓馬 手塚基伸 松場貴志

【Grachan67】ベルト防衛&リベンジへ、手塚基伸「3R制&ラウンドマスト、大阪開催で自分が有利に」

【写真】表情からもコンディションの良さをうかがわせていた(C)Zuffa/UFC

3日(土)、大阪府豊中市の176BOXで翌日に行われるGrachan67の計量が行われた。メインイベントのバンタム級選手権試合に出場する王者の手塚基伸と挑戦者TSUNEは、共に1回目で計量をクリアしている。
Text by Shojiro Kameike

昨年10月のノンタイトル戦で、TSUNEに判定負けを喫している手塚にとって、今回はベルトとリベンジを賭けたダイレクトリマッチとなる。計量直後、手塚が初戦の反省点と、今回の取り組みを語ってくれた。


――計量直後のインタビューとなります。今回、減量は順調に進みましたか。

「はい。前回は体重が増えすぎて、76キロあったところからバンタム級まで落としたんです。1年間も試合をしていなかったこともあり、長期間かけて落としたら筋量も減ってしまったのか、体も細くなってしまっていました。今回は70キロからバンタム級までバッと落とす感じで、しっかりと体をつくることができたと思います」

――前戦は、そうした減量の影響もあったのでしょうか。

「減量というよりも、試合をしていなかったことが大きいですね。1年間、試合がある、ない――ということの繰り返しで、気持ちをつくることもできていなかったです。あと、今回は酒を断ちました」

――えっ!?

「もともと浴びるほど飲んでいたわけではないんですけどね(苦笑)。特に年末年始だと、お付き合いで飲む機会も出て来るじゃないですか。前戦から4カ月、そういうのは全て断ちました。お酒に関しては、このままフェードアウトしていこうと思っています。

昔は普段、晩酌程度にお酒を飲んでいても勝つことができていたんですよ。連勝している時もそうでした。だけど、もう年齢的に……」

――少し飲んだ程度でも、お酒が体に残るようになってしまいましたか。

「そうなんです。結果、疲れが取れなくなってしまって」

――前戦の試合内容はいかがでしたか。スクランブルとグラウンドの展開が噛み合った好勝負でしたが、結果は判定負けでした。

前戦はトータルマスト判定で判定負け。ラウンドマストとの違いは大きい(C)GRACHAN

「自分が行ききったほうが良いところもあったし、なんだかアヤフヤになってしまいましたよね。映像を見返しても、自分が何をしたかったのか分からない――そんな試合になりました。何か歯車が噛み合わず、1Rも2Rも同じような展開になって。そういうところを修正する練習をやってきました」

――初戦は2R制でした。今回タイトルマッチで3R制になることは、ご自身に有利だと思いますか。

「はい。判定がラウンドマストであれば尚更、有利になると思います」

――なるほど。前回はノンタイトル戦で、2Rトータルでの判定でした。ノンタイトルとベルトを賭けた試合というのも、気持ちは違いますか。

「そうですね。本来は違っちゃいけないんですけど(苦笑)。やっぱりこのベルトはジムに置いていて、常に目に入ってくる存在なんですよ。ベルトがジムにあるかどうかで、自分のメンタル面やコンディションにも大きく関わってくるかもしれない。とにかくベルトを獲られたくないという気持ちは高いです」

――さらに今回は地元、大阪での試合となります。

「まさしく! それが一番大きいです。なかなか大阪でタイトルマッチができる機会もないですからね。応援してくれる方もたくさん来てくれるので――前戦は負けたので、今回はしっかり勝つところを見せないといけないと思っています」

――最後に試合への意気込みをお願いします。

「前回負けてからスパーリングの数も増やしてきました。最近、また手帳に全て書き込むようにしたんですよ」

――また、というのは……。

「以前は手帳にスパーリングした数も、反省点や改善点なども書き込んでいたんですよ。それをまた始めて。この3カ月間やってきて、手帳を見ると寝技のスパーリングだけで400ラウンドを消化していました。若い気持ちで――といったらアレですけど(笑)、昔の気持ちに戻って今回はつくってきましたから。絶対に前回とは違う試合をお見せできると思いますし、今回は勝たせてもらいますよ」

■視聴方法(予定)
2月4日(日)
午後0時30分~ GRACHAN放送局

■ Grahan67計量結果

フライ級選手権試合も両者、1回目で計量クリア(C)SHOJIRO KAMEIKE

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]手塚基伸(61.2キロ)
[挑戦者]TSUNE(61.2キロ)

<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]松場貴志(56.7キロ)
[挑戦者]御代川敏志(56.7キロ)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
林”RICE”陽太(70.1キロ)
大道翔貴(70.1キロ)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
徳弘拓馬(61.4キロ)
南友之輔(62.3キロ → 再計量 62.1キロ)
※南が計量オーバー。徳弘が試合出場に合意し、試合では南にはイエローカード1枚が提示され、南が勝利した場合は試合結果がノーコンテストとなる

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
八木匠(66.1キロ)
櫻庭泰裕(64.5キロ)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
今村豊(61.2キロ)
堀之内蒼斗(61.2キロ)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
有田一貴(61.6キロ)
秋田良隆(61.6キロ)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
村上晴紀(60.4キロ)
木下竜馬(61.3キロ)

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