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【Grachan62&MMA甲子園】岩﨑ヒロユキ代表に訊く-01-「MMA甲子園出身者を契約で縛ることはない」

【写真】MMA甲子園でタッグを組む『レッドブルー』担当編集者、小学館の宮川拓人氏と岩﨑ヒロユキ氏(C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan62を前に、12日(金)に新宿区のパセラリゾーツ新宿本店でMMA甲子園の設立発表記者会見が行われた。Grachanのプロモーターである岩﨑ヒロユキ氏は、MMA甲子園の実行委員長として会見に出席している。

Text by Shojiro Kameike

小学館の週刊少年サンデーに連載中の格闘技漫画『レッドブル―』とタイアップし、作品の中でも描かれている高校生MMAファイターのための大会が現実のものとなる。岩﨑氏が実行委員長を務めることで、MMA甲子園とグラチャンがどうリンクしていくのか。今回は会見の内容とともに、会見直後に行った岩﨑氏のインタビューをお届けしたい。


記者会見には岩﨑ヒロユキ実行委員長、『レッドブルー』担当編集者の宮川拓人氏をはじめ、各地区支部長(関東支部長は岩﨑氏が兼任。補佐に水口誠悟、北海道:平大門、中部:坪井淳浩、関西:中村優作、九州:田村ヒビキ)が出席した。MMA甲子園は高校生を対象としたMMA大会で、9月24日(日)の関東大会からスタート。来年2月に全国大会の開催が予定されているという。

左から水口(誠悟)、坪井、宮川、岩﨑、平、田村、山崎明競技部長

世界で戦う選手育成を目標として、試合ルールはパウンド有りに。アマチュア、しかも高校生の大会とあって安全面を考慮し、通常よりもアンコが厚いパウンドグローブを使用するとともに、レフェリーストップ等も他のアマチュア大会と比べて厳しくなるとのこと。

とはいえ、まだ身体的には成長過程にある高校生は、パウンドも含めて打撃によるダメージが溜まりやすいことは間違いない。その点について、岩﨑実行委員長は「全国大会を目指すための各地区トーナメントは実績と実力を考慮して出場者を判断する。一方で経験を積みたい選手のために、パウンドなしのワンマッチ開催も検討したい」としている。会見後には、レフェリー陣からもパウンドなしマッチのルール整備について提案がなされていた。

高校生の試合となれば、MMAはもちろん格闘競技の経験も大きく試合に影響してくるはず。特に地方では地下格闘技で何十戦も経験を積み、プロデビューしている例も多い。その点については実行委員会も、エントリーした選手に対して厳しい目を持つことを明言。会見後のミーティングでは、保護者の同意はもちろん、所属ジムの承諾を得ないとエントリーできないことが実行委員会内でも確認し合ったという。

宮川氏は『レッドブル―』ではMMA甲子園卒業者がプロになっていく過程も描かれていく予定であることを明らかにした。今回のMMA実行委員会でも、漫画と同様に可能な限りMMA甲子園出身者のフォローはしていくとのこと。まだまだ立ち上がったばかりのプロジェクトだけに、課題は山積みだ。会見直後にMMA甲子園、グラチャンのプロとアマチュア、そして7月23日の大阪大会について岩﨑代表に訊いた。

――まずMMA甲子園というプロジェクトを考え出したのは、「グラチャンで良い若手ファイターを確保しておきたい」という気持ちだったからなのでしょうか。

「いやぁ、全然そういう気持ちはないんですよね」

――MMA甲子園が成功すれば、グラチャンが有望な若手選手を独占できるチャンスです。

「入口はMMA甲子園であっても、人の気持ちは変わるものです。若い選手なら尚更、試合を経験しながら自立していきます。だからMMA甲子園を経験した選手が、どこの団体で試合をすることになっても、『それはどうでもいいかな』っていう気持ちですね。もし僕が日本のMMAを独占したかったら、もっと欲深くグラチャンを運営していますよ(笑)」

――欲深く、というのは?

「MMA甲子園に出場した選手を契約で縛って、プロはグラチャンでしか試合できないようにする――ということでしょう? グラチャンは、そういうことはしないです。MMA甲子園の勝者をグラチャンが独占するということは絶対になくて。だから、どちらもグラチャンとは別組織として発足し、他の皆さんにも協力していただきながら開催しています」

――グラチャンの組織内で開催されているアマチュアのグラチャン・チャレンジ(以下、GC)は、勝者に対して何か契約が発生するのですか。

「GCこそ、活躍した選手が他の大会へ行っちゃっていて(笑)。山北渓人選手はGCに出てくれたあと、パンクラスでチャンピオンになり、今はONEと契約していて本当に嬉しいです。だからって『山北選手はGC出身だから』ってアピールすることもないですし。それこそ大阪大会では僕が『まだプロデビューするレベルじゃないかな』と思っていた選手が、他の大会でデビューしていました。でも仕方ないですよね」

――選手やジムがどの大会に出るかを選択する前に、岩﨑さんから「グラチャンに出ないか」と声をかけることもあるのですよね。

「あります。でも、よほどの選手じゃないと声はかけないです。GCで見て『プロデビューのオファーしたいなぁ』と思うのは、年に3~4選手ぐらいで。GCに出たからって、グランチャンでプロデビューできるとは限りません。それこそGCやMMA甲子園に出ている選手を優先する、なんて気持ちもなくて。

僕はアマチュアって勝ち負けより、経験のほうが大事だと考えています。極端に言えば、アマチュアで何試合か良い勝ち方をしているとか関係ありません。それよりもプロデビューしたあと勝っていくために、どんどんアマチュアで試合経験を積んでほしいです。

たとえば、去年グラチャンのフェザー級トーナメントに出ていた和田健太郎は、ずっとアマチュアで勝てなかったんですよ。GCは判定なし、制限時間内に決着がつかないとドローなので、和田はずっとドローが続いていました。KO負けを喫したこともあります。それでもプロデビューさせました。彼はレスリングの基礎がしっかりしていたので、試合経験を積めばプロデビューできると考えたからですね」

――反対に、MMA甲子園でも「すぐにプロデビューしても良い」という高校生ファイターが出て来るかもしれなません。

「それだけの選手が関東大会に出てきても、まずは全国大会に進んでもらいますよ。そもそもMMA甲子園に出るということは、勝ち進めば全国大会まで出ると考えてほしいです。そこで全国大会の前にプロデビューさせるようなことは――僕はしません。

MMA甲子園で考えると、高校生だと1学年の差は大きいじゃないですか。対格差とか。その勝敗だけで、プロで勝てるかどうか分かるものではない。一方で、プロデビューしても勝てないと、すぐに辞めてしまう選手も多い。僕は、それがすごく勿体なくて嫌なんですよ。プロモーターというのは、選手をプロデビューさせた責任もあると思っていて。

最近はグラチャンに出てくれている選手が多いです。もし僕が声をかけてプロデビューした選手がいても、もしかしたら勝敗によって次の試合を組めないことがあるかもしれない。アマチュアだと、もっと試合経験が積める。プロデビューしたばっかりに試合数が少なるというのは、選手が可哀想ですよ。あとは選手とジムの意向次第で」

――7月23日の大阪大会に出場する弘田颯志選手は、空手の実績がありながらアマチュアではミランダ亜廉選手に敗れています。それでも岩﨑さんから見て、実力的にプロで勝てる実力があったのですね。

「そうです。あの時はお互いに初めてのGC出場ですからね。マッチメイクする時に2人の経歴を見て決めました。試合はミランダ君が勝ちましたが、弘田君もそれだけの実力を見せてくれたので、すぐプロデビューと考えたんです。

今回はSWAG GYM KYOTOの釜谷真君から『強い選手と対戦させてほしい』という要望があり、田中智也選手との対戦を決めました。田中選手は本来ならウチのフライ級トーナメントに出ていてもおかしくない実績がありますからね。このカードは楽しみです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月23日(日)
午後0時30分~Grachan放送局

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DEEP Gladiator Grachan MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2023#04 Wardog キック ザ・タイガー石井 タイガー石井 パンクラス 井口翔太 修斗 加マーク納 岡田遼 旭那拳 田上こゆる 長野将大

【Shooto2023#04】22歳差対決=田上こゆる✖ザ・タイガー石井。10年振りに加マーク納がプロ修斗参戦

【写真】なんだか、おとぎ話のようなマッチアップだ (C)MMAPLANET & SHOJIRO KAMEIKE

5月31日(水)、半期に一度のプロ修斗大阪大会の開催とカード発表がSustainよりあった。18日(日)に大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で開催されるShooto2023#04は、キックの8人トーナメントが、従来の大阪大会と同じく組まれている。

修斗公式戦で目を引くのは、4月の沖縄大会で12年振りの修斗出場でストロー級ランカーの旭那拳を破ったザ・タイガー石井の参戦。対戦相手は──負けられないだけでなく、MMAとしての成長を見せ続ける必要がある田上こゆるだ。


1979年7月生まれ、43歳の石井が初めて修斗のリングに上がったのは2003年5月のこと。田上が1歳4カ月の時に、石井はキックからMMAに転向を果たした。年の差実に22歳というマッチアップは、田上にとって対戦相手がひたすら組んでテイクダウン&コントロールを狙ってこない初めての試合になるかもしれない。

田上にとっては、昨年の夏のミルウォーキー、ルーファスポート修行で感じた組み技の成長を確信に変える試合が組まれたといっても過ではない。とはいっても、石井はムエタイをMMAに落とし込んだ、組み技を持つ。仮に田上がMMAに拘り過ぎれば、打撃と組みが一体化した石井の一発にヒジやヒザの餌食、さらに崩しを食らうことも十分にあり得る。

田上がMMAをするには、打の圧で石井を上回ること。そうすれば田上のMMAは回り始める。今後、組み力のアップデートが必要な田上だが、それは彼の持つ打撃の強さを生かすため。

正直、修斗関係者は誰も石井が旭那を破るとは思っていなかったはず。それ故に広がるザ・タイガー石井幻想。MMAで勝つために打撃の圧が絶対に必要な田上と、そんな若さをザ・タイガーが老獪さでいなすことができるのか。興味深い交わりといえよう。

ザ・タイガーのプロ修斗カムバックロードの裏で、34歳=加マーク納の修斗10年振りの参戦もコア層には気になるところだ。

加マーク納は2013年にその後の修斗世界王者、そして今は京葉間で事業家としての成功を目指す岡田遼とプロデビュー戦を戦い、RNCで一本負け。以来、Wardog、GRANDSLAM、HEAT、GLADIATOR、パンクラス、DEEP、ZST、さらにGrachanでキャリアを積んできた。

グラジとZSTではフライ級王座に絡んだが、ベルト奪取ならず。現時点で直近の試合となったグラチャンでは王座決定T及びフライ級タイトル戦線に当然のように顔を出すと思われていたが、継続参戦はなかった。

前回の長野将大戦では跳びヒザKOというキャリアハイの勝ち方をしており、井口翔太と続けて「しょうた」を相対する加マーク納──流れ流れて原点回帰にも注目したい。

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Grachan o ONE PRIDE UFC 小谷 小谷直之

Road To UFCシーズン2エピソード4:第3試合・ウィンドリ・パティリマ vs. 原口伸

ライト級トーナメント一回戦。

インドネシアのパティリマは当然ONE PRIDE出身。階級上のウェルター級王者だが、計量では常にリミットより1kg以上軽く、おそらくほぼナチュラルウェイトで試合をしていると思われる。身長も168cmしかない。本来はライトよりもさらに下のフェザーが適正かもしれない。29歳で8戦全勝、3KO・4一本勝ちだが、当然戦績は当てにならない。

2019年レスリン全日本選手権フリー70kg優勝、GRACHANライト級王者の原口。プロデビューは2021年でキャリア2年。2月の前戦は古豪小谷直之相手のタイトル防衛戦で、小谷を1RでKOしている。5勝0敗1NCの24歳。しかし通常体重は73kg程度しかなく、本人はフェザー級での出場を要望していたが、UFCサイドに認められずライト級でのエントリーとなった。24歳。

パンチで出てきたパティリマに原口タックル。両足を束ねて倒すと寝かせた。サイド。押さえ込みながら肘。ハーフにしたパティリマだが、原口がぶる。足をキャッチして再びハーフにするとパウンド。肘。パティリマ体勢を変えられず。落ち着いてパウンド・非jいで削っていく原口。ガードに戻したパティリマだが肘を入れる原口。強烈な肘。打ち込みながらバックに回る。バックからパウンド。パティリマ立つが、なおもバックから殴るとまたタックルで倒した。残り15秒でインサイドから左右のパウンドラッシュ。ホーン。

1R原口。落ち着き払っている。

2R。すぐにタックル。両足を束ねてケージ際でテイクダウン。レッグマウントにしてパウンド。パンチをまとめていく原口。連打。パティリマ動けず打たれ続けるのみ。仕留めに来た。パウンドラッシュ。パティリマ打たれ続けてレフェリーストップ。

原口、日本勢の中でもっとも落ち着いた戦いぶりで完勝。相手がワンランク落ちるインドネシア勢とはいえ、幸先の良いスタートを切った。

「いつもパウンドで勝っているので、一本で勝ちたかったが、パウンドに頼ってしまった。スタンドの打撃と、グラウンドで一本を取りに行けるようにしたい」圧勝しても反省の弁を述べる原口。

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【DEEP Tokyo Impact2023#04】越智晴雄と対戦。フライ級で充実キム・ウジェ「成長した姿を見せる」

【写真】昨日の計量ではリカバリーが相当できそうなボディを披露していた(C)MMAPLANET

本日28日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT2023#04にキム・ウジェが参戦し、越智晴雄とメインで戦う。

GPを終えたばかりのDEEPフライ級戦線に、韓国から血気盛んに名乗りを挙げたキム・ウジェ。フライ級の層がそれほど厚くないK-MMAから、スクランブル出場のバンタム級でなく本来のフライ級で準備期間もしっかりとあった。そんなDEEP初出場は、自らの力を証明するための──3度目の正直といえる機会を得たことになる。


――日曜日に越智選手と戦うキム・ウジェ選手です(※取材は24日に行われた)。

「ヨロシクオネガイシマス」

──こちらこそ、宜しくお願いします。今の調子を教えてください。

「ONEで戦っているクォン・ウォンイル選手が開いたP-Boyというジムに加わり、自分がキャプテンとしてやっています。準備期間も十分にあり、コンディションはバッチリです」

──プリティボーイはエクストリーム・コンバットから独立をしたのですね。

「ハイ。独立して選手部も創ってやっています。自分はエクストリーム・コンバットとは違うジムで練習していたのですが、館長が警察官になってチームがなくなってしまったんです。クォン・ウォンイル選手とは仲が良かったので、合流しました」

──そんなキム・ウジェ選手ですが、既に日本で戦った経験がありますね。

「大阪でWARDOG、東京はGrachanで試合をしています。ただ2試合とも急なオファーでバンタム級で戦いました。自分の本来の階級はフライ級なのですが」

──なるほど、フライ級のキム・ウジェは違うと。母国・韓国もフライ級の試合は決して多くないですね。

「韓国のフライ級は選手も少なくて、ほとんど知っている選手ばかりなので日本で試合がしたいと思ってきました。今回、DEEPに出られることになって本当に嬉しいです。フライ級とバンタム級で戦うのは全然違います。普段から63キロぐらいしかないので、バンタム級で戦うと力の差を感じていました」

──そうですね。普通に70キロからは落としてくることも考えられますし。DEEPではフライ級GPが終わったばかり、ピョン・ジェウン選手は準々決勝で敗れました。

「韓国ではフライ級の選手の数が少ないので、日本の方が強いと思っています。ただ自分もフライ級としてまだまだ見せるものがあるので、自分の力をDEEPで見せたいです」

──では越智選手の印象を教えてください。

「動画を視て、身長が低くてアグレッシブなファイターです。でも打撃もレスリングもそれほどじゃない。自分の方が強いと思っています」

──そんなキム・ウジェ選手のストロングポイントを教えてください。

「レスリングに自信があります。素早いステップを生かした動き、そこを見せたいです。フライ級ですし、これまでより良い試合ができる。自信はあります」

──では越智選手との試合、どのような戦いを見せたいと思っていますか。

「韓国のフライ級より日本のフライ級が強いと、前から思っていました。ただ自分も練習環境が充実しており、以前より強くなっています。成長した姿を見せることがデキる自信があります。一つのパターンだけでなく、自然に打撃、寝技と総合力で勝てるよう頑張ります」

■視聴方法(予定)
5月28日(日)
午前11時50分~DEEP チャンネル-YouTube

■ DEEP TOKYO IMPACT2023#04対戦カード

<56キロ契約/5分3R>
越智晴雄(日本)
キム・ウジェ(韓国)

<ライト級/5分3R>
LUIZ(日本)
渡慶次幸平(日本)

<ウェルター級/5分2R>
宮崎直人(日本)
小林ゆたか(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
安永吏成(日本)

<68キロ契約/5分2R>
立成洋太(日本)
コマネチ竜太(日本)

<フェザー級/5分2R>
佐藤勇駿(日本)
相本宗耀(日本)

<フライ級/5分2R>
松丸息吹(日本)
加藤瑠偉(日本)

<ライト級/5分2R>
コマネチゆうた(日本)
後藤亮(日本)

<ストロー級/5分2R>
石井涼馬(日本)
大和田光太(日本)

<フライ級/5分2R>
濱口麗地(日本)
カネタケマン(日本

DEEP JEWELS41

■視聴方法(予定)
5月28日(日)
午後5時20分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■DEEP JEWELS41 対戦カード

<49キロ契約/5分3R>
伊澤星花(日本)
アム・ザ・ロケット(タイ)

<49キロ契約/5分3R>
須田萌里(日本)
パク・ジョンウン(韓国)

<ストロー級/5分3R>
万智(日本)
キム・ユジョン(韓国)

<49キロ契約/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
彩綺(日本)

<アトム級/5分2R>
古瀬美月(日本)
上瀬あかり(日本)

<フライ級/5分2R>
MANA(日本)
奥富夕夏(日本)

<アマ50.5キロ契約/3分2R>
吉川桃加(日本)
須田美咲(日本)

<アマ・ストロー級/3分2R>
Sarah(日本)
横瀬美久(日本)

<アマ・55キロ契約/3分2R>
角田光優(日本)
横瀬友愛(日本)

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Grachan Grachan61 MMA MMAPLANET o RIZIN 小島勝志 高橋孝徳

【Grachan61】冴える左ジャブ、左ボディ。高橋を判定で下して王座獲得の小島がRIZINへのリベンジ宣言

【写真】試合後、新王者の小島はRIZIN再出場をアピールした(C)MMAPLANET

<フェザー級王座トーナメント決勝戦/5分3R>
小島勝志(日本)
Def.3-0
高橋孝徳(日本)

グローブタッチから小島が距離を詰めた。右ローで迎え撃つ高橋に、小島が左ジャブを伸ばす。高橋もジャブ&ローで前に出るも、小島に押され、左ボディーブローの直撃を受ける。高橋が左ミドルから距離を詰めるも、小島が左ジャブで止める。小島の左ボディ、高橋の右ローが交錯したあと、小島は距離を取ってジャブ&ローでけん制する。左インローから左ボディに繋げる小島が、さらに左ボディを突き刺す。

小島の左ジャブをもらって動きが止まる高橋。高橋は小島の左ジャブをキャッチするも、組みの展開に持ち込むことはできない。しかし小島の左ジャブに合わせてシングルレッグで組みついた高橋が、ハイクロッチで小島をケージに押し込む。ボディロックに切り替えた高橋は、足を刈って小島に背中を着かせた。クローズドガードで守る小島が足を上げていくも、高橋は相手の背中の裏でリストコントロールへ。腕を抜いた小島に、高橋がパウンドを連打していった。

1Rはジャッジ3者とも小島を優勢としている。

2R、小島が左ジャブを突き、さらに右アッパーを突き上げる。組みつく高橋を引き離した小島は、左ジャブからパンチの連打で高橋をケージまで追い詰める。さらに右ローで高橋の動きを止める小島は、左インローを打って離れた。右ローからサウスポーにスイッチする小島、オーソドックスに戻してた高橋のシングルレッグをスプロールした。

高橋もパンチからローと打撃戦を選択するが、小島の左右ボディアッパーが突き刺さる。小島がフェイントを見せると下がる高橋、シングルレッグを狙うも組みつくことができない。ローと左ジャブ、左ボディでペースを握る小島に、高橋がシングルレッグで組みつく。ケージまで押し込み、ボディロックから小島に尻もちを着かせた。小島の左足を抑えた高橋が、頭をおっつけて小島の動きを抑え、上下へのパンチで削っていった。

ここで1Rのオープンスコアが修正される。ジャッジ2名が小島、残り1名が高橋を優勢としているが、試合展開にも影響するこの誤りは選手にとって許容できるものではない……。

2Rはジャッジ3者とも小島の優勢とした。

最終回、ガードを固める高橋に小島が左アッパーを突き上げる。お互いにローを繰り出すが、小島の左ローに合わせて高橋が飛び込んだ。シングルレッグで組んだ高橋が小島をケージに押し込む。小島は左のオーバーフックで耐える。ここで高橋がボディロックからテイクダウンを狙ったが、それを潰した小島がサイドからバックへ。高橋もすぐに立ち上がる。

スタンドでは小島の左ボディがヒット。高橋も左縦ヒジを狙うも届かない。ここでバッティングが発生し、試合が中断される。すぐに再開後、小島が左ジャブと左ローを当てた。高橋の右の打ち終わりに左ジャブを突いた小島。高橋もローからシングルレッグで組みついたが、これは切られた。しかし高橋のローで小島の足も流れ始めている。

小島は左ジャブ、高橋も右スピニングバックフィストとシングルレッグを狙うも形勢逆転には至らない。高橋の左ジャブからの左ミドルをブロックした小島は、左でコントロールしながら右フックを当てる。ここで高橋の左耳から出血が見られ、ドクターチェックが入る。

残り1分10秒で試合が再開され、高橋が小島の左ジャブに右を合わせる。小島も右クロス、右テンカオをヒット。高橋の左耳からは再び大量の流血が……。左ボディ、左アッパーを織り交ぜた小島のコンビネーションが高橋を捕える。最後は小島が左ボディを突き刺してから、高橋をケージに追い詰めていった。

裁定はジャッジ3者とも小島の勝利を支持。第4代GRACHANフェザー級王座に就いた小島は、RIZINへのリベンジを宣言した。


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Grachan Grachan61 MMA MMAPLANET o 伊藤空也 安部路人

【Grachan61】右ローを効かせた伊藤がグラウンドコントロールで安部を完封も試合後に笑顔なし

【写真】グラウンドで削り続けた伊藤、フィニッシュには至らなかったが完勝だ(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分2R>
伊藤空也(日本)
Def.3-0
安部路人(日本)

サウスポーの安部に対し、伊藤が右インローを連打。安部の右足が流れる。安部が距離をとると伊藤は右のロングフックを繰り出す。ケージ中央に戻ってきた安部に連続で右インローを叩きこむ伊藤は、安部が組んできたところに右フックを合わせた。しかし安部が右腕を差し上げて、伊藤をケージに押し込む。ケージを背にした伊藤が、右腕を差し入れて逆にケージへ押し込んでいく。

安部がボディロックからテイクダウンへ移行したところで、伊藤も内股で返そうと試みたが、そのまま安部に尻もちを着かされてしまった。立ち上がった伊藤が、再び投げを打ってきた安部を左のオーバーフックから潰し、トップを奪う。安部は下から足を上げていくも、伊藤に潰されてしまう。腰を上げてパウンドを落とす伊藤。さらに右ヒジで削る伊藤に対し、安部が足を上げると伊藤が立ち上がって一つ足を越え、さらにマウントへ。安部のブリッジに合わせて伊藤がバックマウントを奪い、初回を終えた。

最終回、ここも伊藤が右インローを放つ。安部もローで返してきたところにパンチを合わせた。伊藤の右をかわした安部がボディロックで組みつくも、すぐに差し返した伊藤が安部をケージに押し込みながら、そのままテイクダウンを奪う。ハーフガードで守る安部に対し、伊藤はニースライドパスへ。安部がブリッジすると反対側に回り、パンチを浴びせつつバックマウントへ。

ケージ際で安部の首に左腕を巻き付けていく伊藤、一度マウントに移行してから再びバックマウントへ。安部のブリッジに合わせてポジションを変えていく。ケージに背中を着けて、バックマウントからRNCを狙う伊藤が、もがく安部をコントロールする。反転してスクランブルに持ち込む安部だが、伊藤がシングルレッグをスプロールしながら安部の右腕を狙ったところで試合終了となった。

裁定は伊藤がユナニマスで勝利するも、勝者は笑顔なくケージを後にした。


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Grachan Grachan61 MMA MMAPLANET o 宮内拓海 御代川敏志

【Grachan61】組みを潰された御代川が打撃で逆転、宮内をスプリットで下して決勝進出

【写真】御代川が組み→打撃、そして組みで勝利(C)MMAPLANET

<フライ級トーナメント準決勝/5分2R延長1R>
御代川敏志(日本)
Def.2-1
宮内拓海(日本)

※詳細は後ほど・・・


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Grachan Grachan61 MMA MMAPLANET o 児玉勇也 天野哲宏

【Grachan61】天野をTD&コントロールで潰した児玉がユナニマス判定勝ち、トーナメント決勝へ

【写真】「負けが続いていたので勝ちに徹した」という勝者の児玉。トーナメント戦は勝利こそ全てともいえる(C)MMAPLANET

<フライ級トーナメント準決勝/5分2R延長1R>
児玉勇也(日本)
Def.3-0
天野哲宏(日本)

※詳細は後ほど・・・


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Grachan Grachan61 MMA MMAPLANET o ライカ 小島勝志 福島啓太 高橋孝徳

【Grachan61】小島勝志とフェザー王座決定T決勝戦=高橋孝徳─02─「ツマラナイ試合というのはその通り」

【写真】前回の試合で勝ち名乗りを受ける時の表情。この時に想ったことが、どう生かされているのか。または焼き直されて、その感情は関係ないぐらい強い意思を持って臨むのか。明日が楽しみ (C)MMAPLANET

14日(日)、東京都の大田区産業プラザPIOで開催されるGrachan61にて、小島勝志とのフェザー王座決定トーナメント決勝に臨む高橋孝徳のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

前編に続き『試合が面白くなかった』という意見に反論するかと思えば、話は思わぬ方向に……。打ち合うのか、極め合うのか。あるいは潰し合うのか――この高橋×小島のトーナメント決勝は、『MMAとは何か?』と考えられるキッカケになるかもしれない。

<高橋孝徳インタビューPart.01はコチラから>


――MMAで打ち合うことが必要な場合もあるでしょう。ただ、それは勝つために打ち合いへ持ち込む場合であり、高橋選手の仰るとおり勝つと負けるでは違ってきます。

「スタンドの打ち合いだけじゃなくて、組み技についても同じだと思うんですよ。じゃあ極まらないサブミッションを掛け合うほうが面白いのかって。ポジションを整えるより、そちらのほうがアクションと見なされてしまうじゃないですか。テイクダウンに来た相手の首に腕を回していても、ギロチンを狙っているフリだけかもしれない。ちゃんと組み技の攻防が分かる、分かるから自分の試合がツマラナイっていう意見は、受け入れないといけないと思います。打ち合いを楽しみにしている人や、極め合うだけのグラップリングを求めている人が、そういうことを分かってくれる時代が来るのか……」

――大切なのは、やり続けること。そして勝利を目指し続けることではないですか。

「先日からMe,Weの仲間になった福島啓太君が、すごく嬉しいことを言ってくれて。僕が試合後『クソみたいな試合してしまった……』と言ったら、福島君は『でもみんな、1年後には勝ったか負けたかの結果しか覚えていないですから』と。確かにそうなんです。だからファイターって、まずは勝ってナンボだなって思いました」

――では高橋選手ご自身が、タイルの軸は同じであったとしても、小島選手に勝つために今の自分にとって必要なものはありますか。

「作戦に関わるので詳しくは言えないですけど……、何かを大きく変えないといけないとは思っていません。まだ出していない引き出しが、たくさんあるので。そこに相手をハメていけば勝てるんじゃないかと。『これをやりきれば自分が勝てる』という道筋は見えていて。あとは、相手がそれをやらせてくれるかどうか、というのがポイントですね」

――相手がやらせてくれるかどうかとは、相手次第の部分が大きいということですか。

「はい。小島選手の強さが想定を上回っていたら、通じないところもあると思います。そこは実際に試合をしてみないと分からない部分、ということですよね。ただ、特に小島選手はストライカーだし、自分が待つような展開になると、ポイントは相手についてしまう。まずは自分から能動的に動いて、その展開に持っていかないといけないです」

――一方、小島選手はケージに押し込まれてから逃れて打撃を当てる展開も巧いです。

「どうなんでしょうね。そこはまだ測りかねているところです。ここ数戦で間違いなく、テイクダウンディフェンスは強くなっています。簡単には倒せないとは思いますけど、絶対に倒せないかといえば……そこは楽しみにしていてください」

――なるほど。どんな展開になろうとも、小島選手を組み伏せることができる自信があるわけですね。

「組みの部分だけでいえば、僕のほうが強いです。ずっと腰が重く、体重も重い選手たちと練習しているので。そこは自信を持っています。打撃についても――相手の打撃から逃げていると、逆に組みつきにくい。僕にとって良くない展開になりますから」

――山﨑さんも『村田戦のほうが相手に打撃のプレッシャーをかけることができていた』と評していましたね。高橋選手はアップライトに構え、どちらかというと打撃の重心で。

「もう終わった試合なので今さら言ってもアレなんですけど……。実は村田戦も崎山戦も、最初は打撃で行くプランだったんです(苦笑)」

――えっ!? 今までの話が少し変わってきませんか(笑)。

「アハハハ、完全に打撃でやるつもりでした。でも試合の流れで組んだ時、これは組んだほうが勝てるなと感じたんです。それで勝つための戦略に切り替えました」

――とはいえ『これは組んで勝てる』と思って組んで勝つスタイルは、実際に組み力の差がないと実現できないようにも思います。

とはいえ、押し込んでから先の倒すという攻防が見たいのも見る側の心理にある

「よく言えば、結果的に打撃を出さなくても組むだけで勝てるという状態なんです。

特に崎山戦は、意外と容易にケージへ押し込むことができて、押し込んでからテイクダウンを奪うつもりでした。ただ、テイクダウンとなると崎山選手も強くて。この攻防を続けていると、自分も疲労とかリスクがある。

反対に押し込み続けることはできる、削り続けていけば勝てると判断しました。その結果、ああいう信じられないぐらいツマラナイ試合になってしまったんですよ。だからツマラナイ試合っていうのは、そのとおりで。本当にスミマセン(笑)」

――アハハハ。

「村田選手の場合は、相手のほうから組んでくると思っていました。もともと組みが中心の選手でしたから。僕としてはドロドロの展開に持ち込まれる展開が嫌で。それが思いのほか打撃で来たので――蹴り足をキャッチしたら倒せたし、『これは組みで負けない』と感じたんですよ。2Rは打撃でやろうと思いましたが、結果的には組みで圧倒することになって。

僕にとっても想定と違うし、物足りない試合内容になってしまいました。1回戦も準決勝も、試合後に僕の表情は冴えていなかったと思うんです。もっと苦しい展開になると思っていたし、とりあえず一安心っていう感じでした。でも周りからは『手の内を見せずに勝てたね』と言われて。まぁ打撃を出さなかったのか、出せなかったのかは、見た人の主観ですよ(笑)」

――そのどちらだったかは、次の試合で分かるということですね。

「自分で言うのも何ですけど、テイクダウンディフェンスからの打撃という小島選手のスタイルとは好対照じゃないですか。結構面白くなってきたと思いますよ。MMAだから、いろんなスタイルを見てほしい。そんなMMAの面白さを伝えるような試合をして、ベルトを巻きたいです」

■視聴方法(予定)
5月14日(日)
午後1時~Grachan放送局

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【Grachan61】フェザー級王座に王手、小島勝志─02─「どちらかというと、自分にはやりやすいタイプ」

【写真】力みがなく、非常に柔らかい印象の小島。特に打撃でジワッと圧を掛けることがデキ、相手にとっては嫌だろう (C)MMAPLANET

14日(日)、東京都の大田区産業プラザPIOで開催されるGrachan61にて、高橋孝徳とフェザー級王座決定トーナメント決勝を争う小島勝志のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

小島といえば、テイクダウンディフェンスからカーフキック、そして右ストレートを主体としたパンチで倒すというスタイルで、トーナメント決勝まで進んできた。そのスタイルはいかにして構築されてきたのか尋ねた。

<小島勝志インタビューPart.01はコチラから>


――なかなか勝てない時期……。2017年から2018年までパンクラスを主戦場としていましたが、戦績は2勝3敗でした。その期間は何を目標としてMMAを戦っていたのですか。

「目標ですか……。正直、当時はMMAをやっていて将来が見えることはなかったです。山梨には自分以外プロのMMA選手がいなかったと思いますし、僕は僕で昼間の仕事もしていて。そんななかでパンクラスから試合のオファーを頂いたのですが、地下格闘技から始まった僕がパンクラスに出るというのは想像していない世界でした。その変化に対して自分の気持ちが追いついていなかったかもしれません」

――2019年からグラチャンに参戦して以降も、2020年までは2勝1敗1分という戦績でした。それが2021年以降は現在まで5勝1敗、唯一の敗北がRIZIN TRIGGERの中川皓貴戦。この間に小島選手の中で技術面などの変化があったのでしょうか。

「初期は相手の寝技に付き合ったりすることが多かったけど、そういうことは一切やめました。今の戦い方になって、試合で倒せるようになってきたのかなって思います。特にテイクダウンディフェンスの練習をするようになったことは大きいです。それまでは昔の名残り――というわけではないけど、『下になっても極めれば良い』なんて中途半端な形で打撃を出していて。そのために、際の甘さが出ていたと思いますね」

――なるほど。最近の試合ではカーフキックも多用しています。あのカーフキックがあるからこそ、より打撃も当たりやすくなったのではないでしょうか。

「カーフを蹴ることでパンチも当たりやすくなるし、相手も組みづらくなってきますよね。いつも試合では、そういうプランでカーフを蹴っています。でも最初はカーフを蹴るつもりではなかったんです。最初は足払いのような形で蹴り始めて。その後にカーフキックの存在を知って、『これは自分も得意かもしれない』と練習し始めました」

――その足払いローキックもカーフキックも、誰かに教わったわけではないのですか。

「教わってはいないです。自分たちの練習の中で試しながら、『ココはもうちょっと変えたほうが良いなぁ』とかチームで話をして。誰か指導者がいるという環境でもなかったので。昔から一緒に練習してきた仲間たちや、新しく育ってきた子たちと練習しています」

――そのような環境の中で3連勝の後、2022年2月にRIZIN TRIGGERで中川選手に判定負けを喫しています。あの試合内容と結果については、いかがですか。

「うーん……正直言うと、僕としてはグラチャン王者になってからRIZINに出たいという気持ちがありました。でも岩﨑さんからお話を頂いて、地元に近い静岡大会でもあったので出ることにしました。モチベーションも高かったし、良い練習はできていたと思いますけど、うまくいかなかったですね」

――そのRIZINの後に、遂にグラチャン王者になるためのトーナメントが始まりました。

「トーナメントに出ることになってからは、1回戦からKO勝ちか一本勝ちすることを自分の中のテーマにしていました。気持ちとして焦っているわけじゃないけど、ここでしっかり倒して勝てないと、チャンピオンになって以降もどうなんだろう――と思っていて。今しっかり倒して勝てていることは自信というか、安心できます」

――そして迎えるトーナメント決勝戦。目指していたベルトが目の前に来ていますが、現在の心境を教えてください。

「実は、そういう感覚がないんです。よく『タイトルマッチでも普段と何も変わらない』って言う選手がいるじゃないですか。今の僕も同じで。感情が揺さぶられていることもないし、これまでの試合と同じ感覚でいます」

――対戦相手である高橋選手の印象はいかがですか。和田戦、鍵山戦に続き、組みが強い選手との3連戦です。

「そういう試合が続くだろうなとは、出場選手が発表された時に思いました。『組みが強いタイプの選手がトーナメントで勝ち上がってくるだろうな』って。僕もグラップリングに付き合いたくないわけじゃないし、寝技なら寝技で仕留めてやろうという気持ちはあります。ただ、最初から試合の組み立てとして考えていないといいますか……。

でも組みのタイプも、それぞれ違いますよね。高橋選手は四つが強くて、首相撲とか四つからの崩しが多い選手で。どちらかというと、自分にはやりやすいタイプだと思います」

――小島選手の場合は、ケージに押し込まれたほうが得意ですか。

「はい。RIZINに出る前から、ケージに押し込まれてからの展開は練習していました。今はパラエストラ八王子のプロ練に行かせてもらっていて、練習でも四つからテイクダウンされることは少ないです」

――パラエストラ八王子には小島選手と同じタイプの選手が多いですね。そのパラエストラ八王子まで山梨から通っているのですか。

「でも高速を使って、車で1時間ぐらいですよ。多い時は週2回ぐらい行かせてもらっています。亀井晨佑選手とはパンクラスのネオブラで対戦していて(2018年5月に亀井が判定勝ち)、その試合があったから塩田GOZO代表も僕のことを知っていてくれたと思います。だから行きやすくて、亀井選手とも『おぉ、久しぶり~』みたいな感じでした(笑)。亀井晨佑選手、高木凌選手、梶本保希選手と同じ階級の良い選手が多くて。鈴木千裕選手も来ていますし、良い練習ができています」

――それは試合が楽しみです。では最後に、次の試合への意気込みをお願いします。

「いつも応援ありがとうございます。KOか一本勝ちでトーナメントを締めくくり、チャンピオンになります。そして、さらに皆さんが喜んでくれるような舞台へ連れていきたいと思います。まずは今回のトーナメント決勝戦、応援よろしくお願いします!」

■視聴方法(予定)
5月14日(日)
午後1時~Grachan放送局

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