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【DEEP108】佐伯繁代表インタビュー最終回「北岡悟✖上迫博仁は、人間味のある試合になる」

【写真】1分けを挟み6試合、勝ち星のない北岡の現状を鑑みた上でのセミファイナル出場。これも佐伯イズム(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都文京区のTDCホールでDEEP108を主宰する佐伯繁代表インタビュー最終回。

勝負論だらけのラインナップにあって、密かな話題を呼ぶ中村大介✖ユータ&ロック戦。それでも大会のヘッドラインはDEEPライト級選手権試合であり、セミファイナルは北岡悟✖上迫博仁のライト級戦が組まれた。

この2つのカードへの想いが、佐伯イズムの表れだ。

<佐伯繁インタビューPart.02はコチラから>


──ユータ&ロック✖中村大介戦、佐伯さんの話を伺っているとさらに期待度が上がります。

「いや、でもね……この試合、発表すると意外と反応が良かったです(笑)」

──意外と(笑)。

「だから時代背景とタイミングが合致したんだと思うんですよね。ユータ&ロックがバズっています(笑)」

──一時期のフェザー級の盛り上がりがあり、やや出尽くした感があるなかで最強幻想が現れたと。

「本当にそうですね。ただ、今大会はその上に2つありますからね」

──北岡悟選手と上迫博仁選手の後がない対決がセミです。

「ここは正直、悩みました。この位置で戦う理由は、2人とも元チャンピオンだからです。結局、現役のチャンピオンもそうだしベルトを巻いたことがある選手の試合は上位にきます。そこでいえば大原樹理選手と石塚雄馬選手のタイトル戦がメインでは、弱いという指摘も受けました。注目されやすいのはユータ&ロック✖中村大介かも知れない。

ホントにメインが終わったあとの会場の雰囲気が、大会の評価になりますし。そういうなかで北岡選手と上迫選手の試合は、ここかなと。厳しい状態に2人ともあります。だからこそ、あえてセミで組んだというのもあります。この試合はどちらが勝っても、最後は人間味が出るような試合になるんじゃないかと思って」

──そして、注目はより北岡選手に集まると思います。今の北岡選手が、どこまで戦えるのかと。

「そこ関しては、北岡選手の方からかなり早い段階で7月に試合がしたいという風に言っていたのですが、対戦相手はタイミング的に上迫選手が浮上したということですね。正直に言って、上迫選手は手強いです。今の北岡選手と上迫選手が戦うという試合については、僕も色々と考えました。

そういう空気に反応するのが、何よりも北岡選手ですよね。だから、他に候補もいたなかで一番手強い選手と戦いたいという気持ちを持っているのが北岡悟なんだなって。一番危険な相手と戦いたいと……」

──北岡選手らしいですが、やはり名前のある選手がキャリアの終盤でどういう風な相手とどうのように戦うのか。ファンも色々な感情があって、とにかく見るんだ──という風になるのでしょうね。

「実際、そういうことだから他の選手だって提案しましたよ。で、結果としてこうなりました。今日ぐらいに煽りVが挙がってくるはずですが、ほとんど何も話さないです」

──それは自分たちも経験上分かります。だからもう、試合を見るしかない。そういう報じ方もあるかと……逃げかもしれないですが。

「分かります。うん、それは分かります。だからこそ、分かりやすいVになったと思います。ただ上迫選手も結構、切羽詰まっていますよ。それがVTRで口にしている『ギリギリでも、判定でも何でも良いから勝ちたい』という言葉に表れています。お互いそうだと思いますが、北岡選手にとって欠点の無いタイプの上迫選手との試合は厳しいモノになるでしょうね」

──押忍。そしてメインです。大原選手は今も試合をどんどんしたいということなのでしょうか。

「ハイ。でもRIZINで負けていなくて、これもタイミングが合わないという部分はどうしても出てきてしまっていました。でも、大原選手は常に試合をやりたいんですよ。減量がそれほどないから、いくらでも戦いたいタイプで。

今、DEEPで試合をするとなると川名TENCHO雄生選手にも勝って連勝中の石塚選手の挑戦を正規王者として迎え撃つ……変わり種で相手を持って来ることもできたのですが、しっかりと勝って上がってきた石塚選手とタイトルマッチで戦うのが一番良い形と思って、話をさせてもらいました」

──RIZINで活躍しても、大原選手はそのスタンスを持ち続けているのですね。

「いやぁ、余りにもその気持ちが強いから、『少しは休んで』って言っちゃいますよ(笑)。チャンピオンだし、どの相手とも戦えるわけじゃないです。だから、なかなか簡単じゃないんですよ(苦笑)。どんどん試合をしたいと言ってくれても。

それに前回のアキラ戦があったように、やっぱり大原選手は勝ち方が問われる。石塚選手はようやく手に入れたチャンス。きっと最後のチャンスだと思っているはずです。修斗の前世界王者の川名選手を初めてスタンドでKOしたわけですし、挑戦者に相応しい。しっかりとしたメインイベントになるのかな──と僕は思っています」

──最終的に結果を残してきた人が、収まるところに収まっている佐伯イズムです。

「好みで試合は組めないですから。正直、なかなか大変な選手もいますよ。だからって試合を組まないという選択はないです。それはない。必要な選手には試合をしてもらいたいですからね。そこは間違いなく、向き合ってくれる選手とは僕はやっていきます。

そうでないと、嫌いじゃないけど変わり者のDJ.taikiと向き合っていないでしょ(笑)。

好き嫌いだけでマッチメイクはできない。これまでの実績や貢献も考慮しますし、同時にここから上がっていこうという選手たちには、戦う必要がある相手との試合は避けられないとは伝えたいです。

だから前の試合で負けている選手がタイトルマッチとか、そういう風にはいかないですよ。正直、RIZINに出たことで勘違いしちゃう選手もいます。でも、ちゃんと地に足をつけて……RIZINから望まれる選手になってほしい。そういうことを、凄く感じる近頃です」

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP108対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理(日本)
[挑戦者] 石塚雄馬(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
上迫博仁(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
ユータ&ロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗(日本)
内山拓真(日本)

<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
杉山廣平(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
ARAMI(日本)

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
アンディコング(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
海飛(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本有人(日本)
濱口奏琉(日本)

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
野村駿太(日本)

<フェザー級/5分2R>
劉獅(日本)
鷹辰(日本)

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【DEEP108】石塚雄馬の挑戦受けるライト級正規王者─大原樹理「DEEPのベルトは誰にも渡す気はない」

【写真】言葉の端々の自信が感じられる──ミスターDEEP直前の大原樹理(C)SHOJIRO KAMEIKE

10日(日)、東京都文京区のTDCホールで開催されるDEEP108のメインイベントで、DEEPライト級王者の大原樹理が、石塚雄馬を挑戦者に迎えて初防衛戦を行う。
Text by Shojiro Kameike

昨年7月に暫定王座を獲得した大原は、今年3月に正規王者の武田光司がベルトを返上したため、大原が正規王者に認定された。これまで勝利と敗北を繰り返してきた大原は現在、DEEPとRIZINで7連勝中。大原の中で、どのような変化があったのだろうか。そしてホームであるDEEPのベルト防衛戦で、大原が王者として目指すものとは。


――次の試合に関するお話を聞く前に……お名前の表記が「樹里」から「樹理」になっていますが、改名されたのでしょうか。

「いえ、実はもともと本名は樹里ではなく樹理なんです。たぶん『じゅり』と打ち込んだら最初に変換されるのが里のほうなので、みんなそっちを使っていたと思うんですよね。表彰状とかは樹理で書いてもらっていました。まぁ、どっちでもいいかなぁと思いながら(笑)」

――DEEPからのリリースも今回から「樹理」となっていますので、MMAPLANETでも今後は大原樹理と表記します。その大原選手が保持しているDEEPライト級王座は、今年3月に正規王者の武田光司選手がベルトを返上し、暫定王者であった大原選手が正規王者に認定されました。

「できることなら統一戦で正規王者になりたかったです。でも、こうなった以上は仕方ないので……。まずは欲しかった正規王者の肩書を取ることはできたので、これから正規王者として頑張っていきたいです」

――武田選手にリベンジしたいという気持ちは、今でも持っていますか。

「何て言うんでしょうね……。これは当事者同士しか分からない気持ちかもしれないです。リベンジしたい気持ちはありますけど、今後もう交わることはないだろうなと思っています。それでも正直なところ、今はオレのほうが上だと思っていますから。もし今、試合することがあれば――3回負けても4回目に勝てば、それが勝ちですからね」

――2019年12月の武田戦で敗れて以降は7連勝しています。この期間に大原選手の中で、何か大きな変化などはあったのでしょうか。

「前チャンピオンに負けて、よりベルトへの執着心が強くなったことが一つあります。あとはお世話になっている接骨院で毎朝、体幹トレーニングを見てもらっていて。その影響がすごく大きいなと思っています」

――体幹トレーニングですか。ここ最近の試合で大原選手のスタンスが変化してきていて、オーソドックスでもサウスポーでもなく、正面立ちに近いスタンスでナックルを当てきるパンチが増えているように思っていました。

「あぁ、そうですね。ここ2年ぐらい体幹トレーニングをやっていて、その効果が少しずつ出てきています。おかげで以前よりも強いパンチを打ち込むことができていると思いますね。あとはパンチと蹴り、蹴りとパンチの繋ぎも良くなりました。どんな体勢からでも強く殴ることができています。

完全な体幹トレーニングなので、外の筋肉ではなくインナーマッスルを鍛えているんですよ。身体の大きさはそんなに変わらないんですけど、組まれた時に倒されにくくなりましたし、倒されても立ちやすくなったりとか。そういったところが、だいぶ変わりました」

――それは大原選手にとって、大きな自信に繋がっているのでしょうか。

「はい。RIZINの2試合は、その成果が大きく出ていたと思います。毎朝毎朝、キツいトレーニングで……。トレーニングは1日30分ぐらいなんですけど、その30分はエグいぐらい追い込まれています」

――体幹トレーニングを始める前は、そういった体づくりは取り組んでいなかったのですか。

「……筋トレが嫌いなんですよね(苦笑)。それで先生に1日15分から30分ぐらいならできるだろうと言われて、短い時間でキツいメニューをやることになりました」

――その結果7連勝を飾っていますが、ご自身の中では過去のインタビューで発言している、ミスターDEEPに近づいていると思いますか。それともすでに……。

「まだ近づいている段階かなぁと思います。どうなったらミスターDEEPなのかと言われたら、DEEPと聞いたら誰の名前を連想するのか、ということだと思うんですよ。その点でいうと、まだDEEPと聞いたらいろんな名前が出て来るじゃないですか。皆が皆、DEEP=大原樹理だと思ってくれたら、ミスターDEEPになれるのかなと」

――今回はDEEPのビッグマッチでメインを務める。それもミスターDEEPへの階段を一歩ずつ上っているのではないかと思います。

「DEEP100回目の大会で自分はセミに出たんですけど(2021年2月のDEEP100で北岡悟にKO勝ち)、あれから5戦やってビッグイベントのメインを任せてもらえるようになった。そこは少しだけ成長できたのかなって思います」

――今回の試合にあたり、DEEP佐伯代表からは、どのように声をかけられたのでしょうか。

「それが試合順を聞いたのは、煽りVを撮っている時だったんですよ(笑)。しかもプレッシャーをかけられました。興行が成功するか失敗するかはメインにかかっているから、って。『頑張りまーす』と答えましたけど(苦笑)」

――現在の大原選手にとっての目標は、DEEPのベルトを防衛することなのでしょうか。それとも他の舞台で勝つことですか。

「RIZINで勝つことは、素直に嬉しいですよ。見ている人の数が違うし、勝てば反響も大きいので。でもDEEPで勝ってもRIZINで勝っても、応援に来てくれる人や親、彼女はみんな喜んでくれる。それが一番だし、やっぱり自分の中ではDEEPのベルトを防衛することが大切なんです。10年以上このベルトを追いかけてきて、やっと獲ったものですから。たとえRIZINに出続けることになっても、DEEPのベルトは誰にも渡す気はないです」

<この項、続く

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP108対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理(日本)
[挑戦者] 石塚雄馬(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
上迫博仁(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
ユータ&ロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗(日本)
内山拓真(日本)

<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
杉山廣平(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
ARAMI(日本)

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
アンディコング(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
海飛(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本有人(日本)
濱口奏琉(日本)

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
野村駿太(日本)

<フェザー級/5分2R>
劉獅(日本)
鷹辰(日本)

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【DEEP108】本田良介戦へ、杉山廣平─02─「負けたとしても胸を張れるような試合、そのために頑張ろう」

【写真】上の言葉は勝敗を度外視しているわけでは決してない。勝つために覚悟を決めた言葉だ(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都文京区のTDCホールで開催されるDEEP108で、本田良介と対戦する杉山廣平のインタビュー後編。

これまでの杉山のキャリアは、決して平坦なものではなかった。連勝のあとに連敗を喫すること3回――本人が言うとおり、他のトップ選手と比べてれば出遅れているのかもしれない。しかし、その差を埋めようと千葉へ移り、DEEP初戦で勝利を収めている。そこで杉山に心境の変化と本田戦について、そして今後の目標を訊いた。

<杉山廣平インタビューPart.01はコチラから>


――これまで杉山選手は3回、2連敗を喫しています。ご自身の中で1敗だけでなく2連敗となる要因は何かあったのでしょうか。

「ありますね。2連敗した理由というより、3連敗って結構キツいじゃないですか。だから3連敗は絶対に避けたい、っていうプレッシャーがありました。それと負けるたびに、何か得られるものや変わるものがありますよね」

――負けて得られるもの……それが2021年3月の伊藤戦でKO負けしたあと、千葉へ練習環境を移したことだったのですね。また、それまでパンクラスを主戦場としていて、昨年9月の駒杵戦からDEEPで戦うこととなりました。DEEPについては、どのような印象を抱いていましたか。

「当時はまだDEEPのフライ級が、それほど盛り上がってはいなかったですよね。だから印象というのは特になかったです。でも駒杵戦の日のメインが暫定フライ級タイトルマッチで、自分がRIZINで負けていた伊藤にも借りを返したいっていう気持ちがありました」

――そのDEEP初戦で駒杵選手に勝利したことは、ご自身にとっては大きな自信になったでしょうか。

「はい。正直、駒杵選手のことはよく知らなかったんです。でも噂では、結構強いぞって聞いていました。Fighting Nexusでチャンピオンになっていて、僕との試合がDEEP初戦で。僕もDEEPで試合するのは初めてだったし、強いという噂を聞いていたので、プレッシャーはありました。そのなかで勝ち切ることができたのは、すごい自信になりましたね」

――2連敗後のDEEP初戦、そして相手が他プロモーションの王者ということで、プレッシャーは大きかったのですか。

「そうですね……プレッシャーというか、格闘技って自分との戦いだと思うんですよね。試合の日に、いかに自分を出すことができるか――そこが勝負だと考えていて。あの日は自分に勝つことができたんじゃないか、という感じです」

――それまでの敗戦は、つまり自分に負ける時があったのですね。

「負けたらどうしよう、とか試合前に思うことがありました。試合で負けて泣くことも多かったですし」

――えっ、それは意外です。

「でもUFCとかを見ていると、負けた選手も胸を張っていて。最後は自分に勝った選手と握手をしているじゃないですか。最近は負けて引退する選手も多いけど、みんな胸を張ってケージを降りていますよね。自分もそうなりたいと思ったんです。そのためには、試合でしっかりと自分のパフォーマンスを出すことが大事なんじゃないのかな、って。だから、負けたとしても胸を張れるような試合をしよう、そのために頑張ろうと思いました」

――現在の練習環境であるパラエストラ千葉ネットワークには、軽量級の強豪が揃っています。そういった強豪との練習のなかで、自分に負けることもないですか。

「いや、もうね……自信を失くしますよ(笑)。アハハハ、でもその中でも自分との勝負だと思っているので。自分を磨くことができるように練習しています」

――なるほど。試合のお話に戻ると、初戦が駒杵戦で次が本田戦というのは、噂されるDEEPフライ級GPへの出場者決定マッチの様相を呈しており、かつ杉山選手への期待もうかがえます。そこで大事な一戦となる次の試合、本田選手の印象を教えてください。

「諦めない、すごく気持ちが強い選手だと思います。毎回激闘になって、そのなかで絶対に気持ちが折れない。たとえ怪我をしても勝ち切っている選手ですよね」

――本田選手も前の試合で駒杵選手に勝利しています。その内容は、まさに気持ちが折れずに逆転のKO勝ちを収めていました。お互いに同じ相手と試合をしているということで、見えてくるものはありますか。

「参考にするとしたら……今言われたように、前回は途中まで駒杵選手が勝っていた試合だったじゃないですか。最後、駒杵選手にミスがあってKOされたという感じで。僕は駒杵選手にフルマークで勝っていますよね。だから自分と本田選手では、レベルの差があるんじゃないかと思っています」

――では本田戦に向けて、意気込みをお願いします。

「相手は気持ちの強い選手です。また自分との戦いになると思います。ここでしっかり勝って、このフライ級でトーナメントが行われるなら、その火付け役になっていきたいです」

――本田戦、そしてDEEPフライ級での戦いを経て、その先の目標はありますか。

「今はDEEPのチャンピオンになることだけです。他は考えていないですね。DEEPのベルトを獲ったら、もうあんまりやりたくないですね(苦笑)」

――もうやりたくないとは?

「何て言うか、DEEPのチャンピオンになって、防衛し続けてチャンピオンのまま辞めたいっていう気持ちがあるんですよ。千葉に来て、それだけDEEPのチャンピオンになることに懸けていますから」

■パラエストラ千葉ネットワーク 鶴屋浩代表の杉山廣平評
「ウチに来て太田忍、怜や扇久保博正と組んで練習していて、今もどんどん強くなっています。楽しみにしてほしいですね。次もすごく良い試合になると思います」

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP108対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理(日本)
[挑戦者] 石塚雄馬(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
上迫博仁(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
ユータ&ロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗(日本)
内山拓真(日本)

<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
杉山廣平(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
ARAMI(日本)

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
アンディコング(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
海飛(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
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<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
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<フェザー級/5分2R>
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【DEEP108】教えて、佐伯さん─02─「なぜ本田✖杉山が2回戦?」「ユータ&ロック✖漢・中村大介の背景」

【写真】両者の対戦が決まった経緯を聞くと、さらに注目度が高まる中村大介✖ユータ&ロックだ(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都文京区のTDCホールでDEEP108を主宰する佐伯繁代表インタビューPart.02。

潰し合い上等の勝負論だらけのマッチメイクが目立つ今大会において、力もあって上に行く可能性の高い選手の潰し合いがなぜ生じるのか。また、ある程度の実績残している実力者の顔合わせが、どうして2回戦なのかを尋ね──、ユータ&ロック✖中村大介という注目カードが決まった背景を話してもらった。

<佐伯繁インタビューPart.01はコチラから>


──そういう厳しいカード、典型的なのか雅駿介選手と海飛選手の顔合わせです。良い試合です。

「そうですねぇ(笑)。正直を言えば、海飛選手に関してはPOUNDSTORMでの試合が結構厳しいと思っていたんです。相手の鈴木崇矢選手が高校生で評判の良い選手で、当て感があった。でも終わってみれば完勝、KO勝ちできました。海飛選手もFKTで優勝したけど、プロになってからは2敗して順風満帆ではなかったです」

──ポテンシャルはあっても。

「ハイ。だから、簡単じゃないって自分でも分かっていると思います。雅選手もデビュー戦に勝ったけど、その後に負けが続いた。大阪でやっと勝てて。本当に厳しい戦いを続けていますよね」

──トントントンと行けそうな選手たちが、潰し合っている。

「ニューピアの大会だと、育てるマッチメイクもまだできます。でも後楽園ホールに出る選手は、どうしてもきついマッチメイクになりますよ。今回のTDCもそうですし、後楽園ホールの大会に選ばれて出場するというのはそういうことになります」

──厳しさついで言うと、本田選手と杉山選手のフライ級が2回戦でこの位置で行われる。この試合が3回戦でないのは勿体なさすぎます。

「アハハハハ。それねぇ、今、こうやってカードが揃うと3回戦にしたかったですよ。でもね、ぶっちゃけていうとマッチメイクが先に確定してしまって……。それから上の方で組もうと思っていた試合が2、3枚あったんですよ。だから2回戦にした。結果、その用意していた札が切れなくなったけど、もう何ともならない。新宿FACEだったらメインです。でもTDCホールで戦いたい気持ちもあるだろうし」

──その通りですね。それでも勿体ない(笑)。

「だって5分3R制の試合が15試合も並ぶと、見ている方も集中力を保てないですよ。お目当ての選手の試合が終わると、お客さんも帰ってしまいます。現実的に考えても、3回戦で組みたい試合も後楽園では時間も限られているし、何ともならない部分があるんです。でも今、思えば……3回戦でっていう風に考えちゃいますね(笑)。

と同時にですね、そこを指摘してくれるのは有難いですよ。選手にとっても、そういう評価があるんだってことですし。そういう通が好む試合をGPをきっかけにして、広く知ってもらいたい。そういう想いではいます。

だいたい僕はね、フライ級GPは去年からやりたいと思ってきたんですよ。でも、RIZINがやるみたいなことを言った時期があったので様子を見る必要が出てきた。RIZINでフライ級のトーナメントをやるのか。それともフェザー級なのか、あるいは女子なのか。正式決定まで時間が掛かる状態になっていたので……どうしてもTDCホールでフライ級GPの開幕戦を組むことができなかった。

それに本田選手と杉山選手に関しては、GPまでの流れをつくるうえでもっと前に組んでいて良かったかもしれないけど、両者の体調の問題もあって今回のTDCホールにタイミングが合ったんですよ。現状では両者の上に福田龍彌選手、伊藤裕樹選手たちがいます──序列的には。そういうなかで上がってくためには、試合をしていかないと。DEEPのフライ級は層が厚いですからね」

──待っていては上にはいけないということですね。フライ級GPに関しては、そろそろ正式発表があると踏んで……ここからは上の3試合についてお伺いしたいです。

「ユータ&ロック選手ですね、まずは(笑)。強さは誰もが認めていると思います。同時に地味でエンターテイメント性が少ない。一本勝ちもなかなかない。加えて『強いけど、あまり試合をしないね』という評判もある。そういう面も含めて、魅力的なんですよ。ただし、誰が対戦を受けてくれるかなというのはありました」

──幻の日本最強は皆に嫌がれると。

「ハイ。スタイル的にも抑え込まれて終わってしまう可能性がありますし」

──そこで中村大介選手だったのですね。

「ハイ、TDCでユータ&ロック選手が戦うとなった時に、すぐに中村選手の名前と顔が頭に浮かびました。正直言って、ユータ&ロック選手に対して何か仕掛けられる選手が、他に思い浮かばなかったです。それにユータ&ロック選手にとってオイシイ試合にもなります。だって、この試合に勝つと誰もが注目せざるを得ない状態になりますからね」

──中村選手に勝てば、これはもうタイトルンコンテンダーとして一目置かれます。

「そこはですね……ウチのチャンピオンがRIZINのチャンピオンなんで(苦笑)。まぁ、どういう風になっていくのか。そこでいえば、ユータ&ロック選手もRIZINフェザー級のなかに入り込む可能性も大きくなるでしょうしね。勝ち進めば、RIZINだってエイターテイメント性とか言えなくなってきますし」

──佐伯イズムじゃないですか。どれだけ注文をつけようが、結果を残した選手にはチャンスを与える。

「アハハハ。ただねぇ、今回に関しては中村選手もあまりユータ&ロック選手のことを知らなくて。で、オファーをした時に調べたようで。ちょっとヤバいと思ったんじゃないですかね、いつも二つ返事の中村選手が了承するまで少し時間がありました」

──いやぁ、興味深い!!

「それでも中村大介は受けるんです。ここから『前に進むためには』と」

──漢です。

「本当に戦い辛い相手だと思います。ただ試合に出ていないことでユータ&ロック幻想が大きくなりました。しかし、僕自身は前回の試合から期間があいているからどうなんだろうと疑ってはいたんです。そうしたら金原徳正選手から『摩嶋(一整)戦前に対策練習で、ユータ&ロック選手と練習していた』と聞いて……。準備もできてるじゃん。

こりゃあ、本当だと(笑)。できる選手じゃんってなったわけですよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■ 対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理(日本)
[挑戦者] 石塚雄馬(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
上迫博仁(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
ユータ&ロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗(日本)
内山拓真(日本)

<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
杉山廣平(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
ARAMI(日本)

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
アンディコング(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
海飛(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本有人(日本)
濱口奏琉(日本)

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
野村駿太(日本)

<フェザー級/5分2R>
劉獅(日本)
鷹辰(日本)

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【DEEP108】シューター✖パンクラシスト?! 本田良介戦へ、杉山廣平─01─「試験観察の条件が……」

【写真】爽やかな笑顔、スタイルは組み技中心──でも、試合中に見せる気の強さ。そのバックボーンが今回のインタビューで明らかになった(C)SHOJIRO KAMEIKE

10日(日)、東京都文京区のTDCホールで開催されるDEEP108で、これがDEEP2戦目となる杉山廣平が本田良介と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

パンクラスを主戦場としてきた杉山は、RIZI参戦を経て昨年9月にDEEP初戦で駒杵嵩大に判定勝ちを収めた。前戦から約9カ月、今回の本田戦は噂されるDEEPフライ級GPへの出場権を賭けた戦いとなってくるに違いない。

その杉山は駒杵戦後、愛知県岡崎市から千葉へ活動拠点を移しパラエストラ千葉ネットワークで練習を続けている。本田戦を控えた杉山に、これまでのキャリアと、千葉に移った理由を訊いた。


――本田良介戦を控えている杉山廣平選手です。もともと愛知県岡崎市を拠点に活動していた杉田選手ですが、現在は千葉で練習しているのですか。

「はい。去年の11月から千葉に移って、パラエストラ千葉ネットワーク(以下、パラエストラCNW)で練習させてもらっています」

――どのような経緯で岡崎を離れ、千葉に移り住んだのでしょうか。

「去年の夏ぐらいに名古屋の知人と千葉へ遊びに来て、ついでにパラエストラ柏で練習させてもらったんです。そこからの繋がりですね。

もともと愛知県でも田舎のほうで、練習仲間も多くないなかで練習していました。そんななかでもタイへ3回ぐらい行かせてもらっていましたけど、前から東京に行ってみたいなとも思っていたんですよ。それで去年の夏に柏で練習させてもらい、すごく刺激をもらって、すぐに決めました。(千葉へ)来るなら、このタイミングだなって」

――昨年の夏ということは、9月の駒杵嵩大戦の前ですか。

「そうです。8月と9月、駒杵戦に向けたファイトキャンプとして来させてもらって、この試合が終わったら引っ越して来ようと思いました。それで11月に千葉へ」

――では前回の試合で、千葉で練習した成果は何か出ていましたか。

「成果は大きかったですね。取り組み方もそうですし、ここで練習したことで強くなることもできたし、気持ちの面でも変わった部分がありました」

――杉山選手といえば、組みの面では柔術ベースの印象を持っていました。しかし駒杵戦ではケージレスリングの展開のなか、バックコントロールで駒杵選手を組み伏せています。杉山選手のなかで、どのような変化があったのかと思っていました。

「そうなんです。レスリング力の強化は、大きく違いますね。パラエストラCNWにはレスリングが強い選手が多くて、それだけ強い人たちと組んでいたら、自分もレスリングが強くなれるんだなって思います。

ただ千葉に来てから負傷があって休んでいたので、なかなか試合ができなかったんですよ。だからこれだけ期間が空いてしまって。千葉に来てからガンガン試合したかったんですけど……」

――その間にDEEPフライ級が大きな盛り上がりを見せています。特に前回の駒杵戦が行われたDEEP103のメインはDEEPフライ級暫定王座決定戦で、藤田大和選手と伊藤裕樹選手の激闘を目の当たりにしていると思います。そのような現在のDEEPフライ級について印象を持っていますか。

「良いですよねぇ。盛り上がってきていて、トーナメントもあると言われていますし。自分はトップ戦線に食い込むのが遅れているので、早く上がっていきたいです」

――なるほど。では、これまでのキャリアについてお聞きしたいのですが、まずMMAを始めたキッカケから教えてください。

「18歳の時に、小さいジムから始めました。これは記事にできるかどうか分からないんですけど……10代の頃は結構悪さをしていて」

――両肩のタトゥーを見ると、何となく想像はできます……。

「アハハハ、そうですよね。ぶっちゃけていうと成人でいうと執行猶予のような試験観察下にありました。試験観察が認められる条件が、健全な趣味に取り組むというようなものだったんですね。それで格闘技のジムに行ったのがキッカケです」

――健全な趣味ということは、どのようなスポーツでも良かったかもしれません。その中で格闘技を選んだ理由は何だったのですか。

「やっぱり悪い……ヤンチャな時代だったので、アウトサイダーとか地下格闘技を見ていたんですよ。ちょうどアウトサイダーが人気の頃で、自分も出たいと思っていました」

――結果、アウトサイダーには出場したのでしょうか。

「いえ、出ていないです。アウトサイダーに出たいと思って格闘技を始めたんですけど(笑)。最初のジムにいた頃はアマチュアで2試合ぐらいして、そのあとスプラッシュに移ってプロデビューしています」

――そういったキャリアからすると、打撃中心のファイトになる選手が多いかと思います。しかし杉山選手の場合は、柔術的な動きが特徴的でした。

「今でも、組み技ができることにビックリされることがありますね(笑)」

――アハハハ、失礼ながら見た目のイメージとは違うかもしれません。

「プロデビューして最初の2試合はKOで勝ったんです。でもスプラッシュの木部(亮)代表は柔術の黒帯を持っている方なので、自分も自然とそういうスタイルになっていったのかな、と思います。

何ていうのか……当時から、打撃より組み技のほうが強いんじゃないかと思っていました。もともとキン肉マンの影響でプロレスも好きでしたし、何でもありなら掴んで倒して、上になってボコボコにするほうが良いんじゃないの、って」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■ 対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理(日本)
[挑戦者] 石塚雄馬(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
上迫博仁(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
ユータ&ロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗(日本)
内山拓真(日本)

<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
杉山廣平(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
ARAMI(日本)

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
アンディコング(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
海飛(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本有人(日本)
濱口奏琉(日本)

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
野村駿太(日本)

<フェザー級/5分2R>
劉獅(日本)
鷹辰(日本)

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【DEEP108】この時期にTDCホールの真意、佐伯繁代表─01─「〇百万円ほど演出に力を入れています」

【写真】昨年2月のDEEP100以来、1年5カ月振りのTDCホール大会となる(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都文京区のTDCホールでDEEP108が開催される。7月は修斗が大阪大会と後楽園ホール大会、パンクラスが高田の馬場、RIZINが沖縄とさいたまと2つのイベントを開くなか、後楽園でもニューピアでもなくTDCホールという箱をDEEPは選択した。

なぜ、このタイミングでTDCなのか──を佐伯繁代表に尋ね、見所、注目カードが決定した背景とこれからについて尋ねた。

そこにDEEPの「今」──が見られるTDCホール大会だ。


──RIZIN沖縄大会の直前(※取材は7月1日に行われた)のお忙しいところ、お時間いただきありがとうございます。

「いえいえいえ」

──10日に昨年の2月以来のTDCホール大会があります。RIZINが1カ月で2大会あるタイミングでTDCホールという大箱で大会開催、いつ頃からその腹積もりだったのでしょうか。

「まぁ、ぶっちゃけていうとウチもパンクラスも修斗もスケジュールは早めに出ていると思います。基本は1年前から会場を抑えるわけじゃないですか。知っての通り、後楽園ホールなんて9月には翌年のスケジュールを抑えないといけない。そこにRIZINのスケジュールが入って来る。そこでいえばDEEPとしては7月の3日も大会をやるよう定で、それから1週間で10日のTDCを予定していました」

──ただし、THE MATCHの開催でRIZIN沖縄大会が7月3日にリスケされたので、3日の大会は取りやめたと。それにしても、佐伯さんとしては3日と10日に連続で大会を開くつもりではいたのですね。

「ハイ。実は10日のTDCに関しては、ちょっと趣向の変わったイベントにしたいと思っていたんですよ」

──趣向を変えるとは?

「音楽とのコラボとか難しいので、ちょっと演出面を変えて。実際、LDEスクリーンとか使って〇百万円ほど演出に力を入れています」

──えっ、〇百万円!!

「だからナンバーシリーズでやるつもりじゃなかったんですよ。それが3日のナンバーシリーズからスライドしてきたカードを組んだ……というのはあります。どういう試合を組んでいくのかとプランがあって、10日のTDCホールを抑えたわけではなかったんですよ。8月21日にも後楽園ホール大会がありますし……だからこそ、このタイミングでは趣向を凝らした形でTDC大会を開こうという考えは去年からありました。TDCホールって、今も2年先まで空いていない会場なんですよ。それが人を介して抑えることができたのだから、特別なことをするつもりでした。たまたま巡ってきた機会なので」

──たまたま、計画性を持っていたわけではなかったのですね。

「僕として今は意識してDEEPをTDCホールや大田区総合体育館でやろうというのはないです」

──それがリスケの影響で、趣向を凝らすよりも従来のナンバーシリーズとして組むべき試合を組んでいった大会になるというわけですね。

「そういうことですね。正直、準備もそこまでできなかったですし。まぁJEWELSをTDCで仕掛けるっていうアイデアはありだと思いますよ。それが予定外にフライ級でトーナメントをやって、やり切っちゃった状態ですよね(笑)」

──予定外(笑)。

「杉山(しずか)さんと中井りんさんの試合もありましたしね。ただ、RIZINが女子スーパーアトム級のトーナメントをやるって榊原社長が公言したので、ならチャンピオンの伊澤(星花)さん、大島(沙緒里)さんはそっちだろうと。パク・シウ選手だって、そうなるでしょう。なら、ここではJEWELSで仕掛けるタイミングではないですよね」

──何もかも流動的ななかで、DEEP内で今が見られる見所の多い対戦カードが並んだのではないでしょうか。なんかさいたまスーパーアリーナ大会を思い出します。

「アハハハハ。それはどうなのか……さっきも言った中井りんさんと杉山さん、神龍誠選手と藤田大和選手の統一戦のように温められてきたモノをやっちゃっていますからね。だから、物足りなさはあります。それでも今年はナンバーシリーズ以外の大会を7回ぐらい開くことになって若い選手が育ち、上の選手が落ちてきたというのもあります。その結果、有難いことに試合で出られる選手が多い状態です」

──なるほど温めるというのではなく、勝ち上がったり、インパクトを残した選手をぶつけるという手法で試合は組めると。

「そうなんですよ。だから良いカードは組めているとは思いますけど、時間を掛けて温められたカードではなく特別感という部分ではもう一押ししたかったです。僕的には考えられる余裕があった方が面白いんですよ、なんか」

──だからこそ、今のDEEPが分かるカード編成かと。

「そういうなかでいえばプロモーターとしてTDCは17試合ぐらい組まないと採算は合わないというのはあるんですよ。でも、次のことを考えないといけないのとRIZINに出る選手もいますし、そこはバランスを取りながらカードを組みました」

──新顔の参入として森山壱政の欠場は残念ですが、第2試合で泉武志✖野村駿太のライト級戦が、いきなり目を引きます。

「泉選手は半年以上前から話はしていて、タイミング的にTRIGGERでグラント・ボクダノフとの試合が決まりました。そういう意味では野村選手も武田君が返上したベルトを狙うという……レスラー✖空手家の異色のカードですね。フューチャーキングトーナメントで優勝し、今大会で山本有人選手と戦う濱口奏琉選手も極真の高校生の少年の部で結果を残している逸材で、まだ大学2年生ですけどレスリングもやっています(大阪体育大学。去年の西日本学生新人選手権グレコ63キロ優勝)。

先日の新宿フェイス大会でデビューした五明宏人選手も空手の全日本王者(※2019年全日本空手道選手権個人戦優勝。2016年全空連ナショナルメンバー世界大会出場)とか。今の時代に空手ベースの選手が上がってくるのが、面白いですよね。毎年、FKTをやればそれだけ強い選手が出てきます。そのなかで濱口選手と五明選手は抜けていました。

野村選手の場合はGRACHANで戦ってきて、新人の割には強い──MMAに順応しているということを聞きます。そこで泉選手に『やらない』という選択はないです。ライジンでデビューしているのでもう少し名前がある選手の方がという気持ちはあるでしょうが、そこは同じ経験が少ない者同士でやるしかない。

なんせ若くて良い選手は多いけど、抜けている選手もいないんですよ。戦績的には皆、黒星があるという状況で彼らがどうなるのか」

──それは佐伯さんが、そういう選手をぶつけているからじゃないですか(笑)。

「アハハハハ。そう簡単には、上にいけないですよ!!」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP108対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理(日本)
[挑戦者] 石塚雄馬(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
上迫博仁(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
ユータ&ロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗(日本)
内山拓真(日本)

<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
杉山廣平(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
ARAMI(日本)

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
アンディコング(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
海飛(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本有人(日本)
濱口奏琉(日本)

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
野村駿太(日本)

<フェザー級/5分2R>
劉獅(日本)
鷹辰(日本)

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【DEEP108】J-MMAフェザー級、影の最強ファイター!? ユータ&ロック「国内最強とは思っていない」

【写真】試合数が少ない分、期待が高まるユータ&ロックがついにDEEPフェザー級戦線へ(C)SHOJIRO KAMEIKE

10日(日)、東京都文京区のTDCホールで開催されるDEEP108でユータ&ロックが3年ぶりに実戦復帰し、元ライト級王者の中村大介と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2012年に修斗でプロデビューしたユータ&ロックは、10年のキャリアにおいてMMAはわずか10戦しか経験していない。しかし、その10戦の中で斎藤裕、中原由貴、牛久絢太郎、そして中島太一といった各プロモーションで後にベルトを巻く選手たちに勝利してきた。

そうしたキャリアについてユータ&ロックに訊いてみると、ファイトスタイルと同じ実直な答えが返ってきた。ユータ&ロックの復帰が、国内フェザー級に旋風を巻き起こすか。


――MMAPLANET初登場のユータ&ロック選手です。今回は「国内フェザー級最強!?」という触れ込みでDEEP参戦と中村大介戦が発表されました。

「うーん、何と言いますか……(苦笑)。別に自分が国内で最強だとは思っていないです。3年間も試合をしていなかったので、今の自分の実力がどれぐらいなのか、正直分かりません。ただ、中村大介選手は間違いなく強いファイターなので、その中村選手に勝って自分の立ち位置を証明したいと思っています」

――国内フェザー級最強という触れ込み、そしてDEEP初戦で中村大介戦が組まれるのは、それだけ期待度も高いのではないかと思います。

「運が良かったというか……。これまでに僕が勝ったことのある選手が、その後にRIZINや各プロモーションでチャンピオンになっていて。それは僕の力とは関係ないので(苦笑)」

――今の質問に対して困った表情を浮かべていますね、スミマセン。ただ、それだけユータ&ロック選手のキャリアが、現代MMAの中で特異なものだと思われます。まず今回の中村戦は2019年7月の中島太一戦以来、3年ぶりの試合となります。この3年間、試合をしていなかった理由は何だったのでしょうか。

「一番の理由はコロナ禍ですね。本当はもっと試合がしたかったし、パンクラスさんからもオファーは頂いていました。ただ、コロナ禍と仕事の都合もあり、なかなかタイミングが合わなかったんです。人が集まるジムや試合会場に行くことも、ままならず……。今回はようやくタイミングも合いそうだったので、5月か6月ごろに試合をしたいとマネージャーに伝えて、DEEPさんで試合を組んでいただけることになりました」

――斎藤選手は修斗とRIZINのチャンピオンとなり、牛久選手はDEEPとRIZIN、そして中島太一選手はパンクラスのベルトを巻きました。中原選手もONEで3勝1敗という戦績を残して揃ってRIZINに結集しています。そういった選手たちの動向はどのように見ていたのでしょうか。

「凄いな、と思っていました。それは試合をした人だけが得られる特権といいますか。僕は試合をしていなかったので。僕が勝ったことのある選手たちは、その後もリスクのある試合を行い、勝っていったので評価されるのも当然だと思います」

――同じように自分も試合をし続けていたらチャンピオンになっていたのでは……と考えることはなかったですか。

「チャンピオンになれるかどうかは分かりません。でも、チャンピオンになれるぐらいの実力はあるんじゃないか、とは自分で勝手に思っています。タイトルマッチに至っていないのは、僕が試合をしていなかったので仕方ないと思っています。

2012年にプロデビューして、プロとしてやる以上は一度でも負けたら辞めようと考えていました。それが、試合間隔が空きながら勝ち続けることができていて、10年目になって中村大介選手と対戦できるのは嬉しいです」

――その試合間隔と戦績が、影の実力者という印象を際立たせていますよね。年に一度、試合に出て実力者に勝つという。

「アハハハ、ありがとうございます。本当は年に2、3回は試合したいのですが、結果的にこうなってしまいました。もしチャンピオンになっていても防衛戦ができるかどうか分かりませんし、プロモーターからすれば使いづらい選手だと思います(苦笑)」

――ユータ&ロック選手といえば、そういった強豪選手たちに組み勝ってきた印象が強いです。MMAを始める前は、ずっと柔道をやっていたのですね。

「そうです。中学校から柔道を始めて、高校までやっていました。高校は、小川直也さんがいた八王子高校です。都内でもベスト8やベスト4まで行く強豪校でした。僕が高校生の時に小川直也さんがPRIDEに出場されていて。自分も大学時代は柔道をやらずに、大学2年生の時に自宅の近くにあった秋本道場Jungle Junctionに入門しました。2008年の全日本アマチュア修斗で3位になり、プロ昇格してから今に至ります」

――ユータ&ロック選手の組みの強さは、その柔道時代に培われたものなのでしょうか。

「柔道時代に培ってきた技術のなかでMMAに合うものを選び、秋本道場や他の練習場所で使い、アレンジしてきたという感じです。MMAをやるうえでは、秋本道場でレスリングの基礎を教わったことは大きかったですね。

僕も中高と柔道をやっていたので、足を触るテイクダウンに違和感は少しありました。秋本道場はキッズレスリングに力を入れていますし、もともと秋本(じん)さんが木口道場出身なので。そこでレスリングや新しい技術を学んでいくうちに楽しくなって、すぐに馴染むことができたと思います」

――2012年9月の斎藤戦はリングで行われていましたが、当時から相手の光を消すグラップリング力が目立っていました。さらにケージで戦うことでケージレスリング、スクランブルの強さが際立つようになってきたかと思います。

「それが……今まで9戦すべて判定勝ちなんですが、実は試合では常にKOか一本勝ちを狙っているんです(苦笑)。斎藤選手との試合では最後にバックを奪って、RNCを狙ったんですが腕を抜かれて判定決着になりました。

試合をやる以上は、判定でも勝てるように試合を運びながら、最後はKOか一本で勝ちたいです。でも、なかなか難しいですよね。相手も強いですし。ファンの方はKOや一本決着が見たいでしょうし、そこで判定勝ちばかりになってしまっているのは申し訳ないです。そこは自分の力不足だと思っています」

――MMAの中で、しっかりと組み勝つ。それが力不足なのでしょうか。そういった声がユータ&ロック選手の耳に届くのですか。

「ただ抑え込んで勝っているだけ、のように言われますよね」

<この項、続く

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BELLATOR Brave CF DEEP DEEP108 MMA MMAPLANET o RIZIN VTJ ウスマン・ヌルマゴメドフ グラント・ボクダノフ 劉獅 森山壱政 泉武志 野村駿太

【DEEP108】レスラー泉武志×空手家・野村瞬太のDEEP初陣対決。森山壱政も初DEEPで劉獅と

【写真】ノンコン空手出身でプロMMA4戦目の野村が、MMA2戦目のレスラー泉と対戦する(C)MMAPLANET

2日(金)、DEEPより7月10日(日)に東京都文京区のTDCホールで開催されるDEEP108 IMPACTの追加カードが発表された。

まず目を引くのが元インカレ・グレコで優勝している泉武志と全空連の強豪空手家=野村瞬太のライト級2回戦だ。


泉は4月のRIZIN TRIGGERにおけるMMAデビュー戦でグラント・ボクダノフにテイクダウンを幾度となく許してコントロールされ、最後はパウンドでTKO負けを喫した。MMAの厳しさを身をもって知った泉が初勝利を目指して戦う野村は、Grachanでデビュー後VTJで宇佐美正パトリックに判定負けを喫したものの、3月には再びグラチャンに出場し、藤村健悟をパウンドでTKOしている。

ルールとしてはノンコン空手出身の野村だが、相当に当てる空手の修練をしてきたようで、殴る感覚を持っている。とはいえ、そこはMMAだ。組みのあるなかでノンコンの特有の伸びのある動きも、足下を狙われると容易にバランスを失いかねない。その辺りをエリートレスラー揃いのBRAVEで修正を進めており、MMA化という部分では野村が泉を一歩リードしているか。

それでもテイクダウンはMMAの軸。倒してコントロールという部分で、泉は勝利を掴みやすいスタイルに徹することが予想される。この他、劉獅にリングネームを変更した元・高塩竜司が森山壱政と対戦する一番も気になる。

森山はZSTからNEXUSで活躍してきた選手で、現在はBellatorで戦うウスマン・ヌルマゴメドフとも対戦するなど2度BRAVE CF出場経験もある。そんな森山にとっても今回がDEEP初出場。昨年12月に須藤拓真の足関節に下った森山が、新天地で再び輝きを取り戻すことができるか。実力査定の意味合いが強い劉獅戦、だ。

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DEEP DEEP108 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN パンクラス 上迫博仁 中島太一 中村大介 修斗 北岡悟 大原樹里 山本空良 川名雄生 本田良介 杉山廣平 松本光史 海飛 渡部修斗 牛久絢太郎 石塚雄馬 赤沢幸典 酒井リョウ 雅駿介

【DEEP108】1年5カ月振りのTDC大会で大原✖石塚、北岡✖上迫。そして影の実力者ユータ&ロック参戦!!

【写真】3年の沈黙を破り、ユータ&ロックがフェザー級戦線に戻って来る(C)MMAPLANET

20日(金)、DEEPより7月10日(日)に東京都文京区のTDCホールで開催されるDEEP108 IMPACTのカード第一弾の発表があった。

昨年2月の20周年大会=DEEP100以来のTDCホール大会らしく強度高めのカードが明らかとなった。


まず大原樹里が、川名雄生を破った石塚雄馬の挑戦を受けDEEPライト級王座の防衛戦を行う。

そのライト級で現在2連敗中の北岡悟が、2020年10月にパンクラスで松本光史に敗れてから沈黙を守っていた上迫博仁と戦う。上迫にとってDEEP出場はフェザー級王座を失った2017年12月の芦田崇宏戦以来、実に4年8カ月振りとなる。

またパンクラス時代に現RIZINとDEEPフェザー級二冠王=牛久絢太郎、現バンタム級KOP中島太一、ONEファイターの中原由貴──修斗ではデビュー間もない頃に斎藤裕を破るなど、陰のフェザー級J-MMA最強の異名をとるユータ&ロックのDEEP初参戦も決まった。

対するはRIZINで山本空良に黒星を喫し、再起を図る中村大介だ。ユータ&ロックの力強いグライディングはいわば幹を制するMMA。対する中村の腕十字は枝をへし折るMMAだ。幹か枝か、注目度ナンバーワンのマッチアップといえる。

さらにメガトンでGPSの遺伝子を持つ赤沢幸典と酒井リョウ戦がくまれるなか、渡部修斗のキャリアのリスタート戦が組まれた2回戦ではフライ級で本田良介×杉山廣平が実現する。

2回戦で潰し合いをさせるのは、もはや理解不能と表現したくなる本田と杉山戦。このカードをサバイバル戦にするのであれば、佐伯代表が口にしていたようにDEEP内でフライ級GPの実現を望みたくなる。組んで削る本田と、一発の殺傷能力を持つ杉山の勝者はベルトに挑む権利を有してよいほどの一戦といえる。

またバンタム級で、後者が雅駿介×海飛も決まった。4月の大阪大会で連敗を脱出した雅と、同じく4月にPOUNDSTORMで勝利し戦績を3勝2敗と勝ち越した海飛の一戦はムエタイベースの雅に対し、極真ベースの海飛が近距離で攻勢に出られるかにかかっている。雅が中段回し蹴りをいかに受け、捌くかも非常に興味深い一戦となる。

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