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【DEEP JEWELS39】本野美樹戦へ、須田萌理─02─「どこで練習しても変わらないんじゃないかなって」

【写真】勝手に命名させていただきましたSudaddy──スダディこと智行さんと(C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(水・祝)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS30で、本野美樹と対戦する須田萌里のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

相手の本野は元DEEP JEWELSストロー級王者で、今年3月のにっせー戦からアトム級に転向している。今年9月から『ABEMA格闘チャンネル 海外武者修行プロジェクト』に参加し、米国ラスベガスのシンジケートMMAで練習してきた。そんな本野を相手に須田は、さらにMMAファイターとして進化した、新しい力を見せると語った。

<須田萌里インタビューPart.01はコチラから>


――村上戦はボクシングと走り込みという、この1年間の練習の成果が出た試合だったわけですね。

「走り込みは、K-Clannの横田一則さんから『絶対に走り込みをやらないといけない』って言われて、お父さんが練習メニューに取り入れてくれました。東京に行ったらK-Clannで練習させてもらっているんです」

――K-Clannということは、伊澤星花選手と練習しているのですか。

「はい。一緒に走ったり、スパーリングもやらせてもらっています」

――伊澤選手の印象はいかがですか。

「……強いです。スパーリングではもう――勝てるのは走るのと体力だけです(苦笑)。前の試合(村上戦)は3ラウンドまでやりましたけど、まだ続けられるぐらいの体力はありました。試合が終わっても、そんなに息も乱れていなくて」

――では、5分5ラウンド戦えるのではないでしょうか。

「いや、それは(笑)」

・智行 アハハハ、5ラウンドやれるやろ。

「1ラウンドでバテたらどうしよう、とか考えちゃいます。昨日のクリスチャン・リー(取材はONE FN04の翌日に行われた)を見ていると、自分はスタミナが切れてから取り戻せるかどうか」

――クリスチャンが特別なのかもしれないですし……では次の試合に関するお話ですが、前回のインタビューでは村上選手に勝った場合、次の相手が本野選手になる可能性について触れていました。

智行 もともと村上選手に勝ったら、次はHIME選手か本野選手やと思っていました。いつも僕は試合が終わって1週間以内には、プロモーターサイドと次の試合について話をしています。僕たちとしては、次は本野選手と試合したかったので。

「本野選手は寝技が得意で、噛み合うんじゃないかなと思いました。それと本野選手は大島(沙緒里)選手と一緒のチームやから、試合してみたいなって」

――本野選手を踏み台にして大島選手へのリベンジを果たしたい、と。

「アハハハ、そんなことは言っていません! 本野選手は強いです。1階級上やったからか、フィジカルも強いと思いますし」

――階級を落とす前と落とした後で、本野選手の印象は変わりましたか。

「強いな、っていう試合の印象は変わらないです。ただ、計量の時はすごく体が細いな、と思いました。かなり減量しているんですかね」

――その本野選手はABEMAの企画で、米国ラスベガスで約1カ月間、練習してきたことについては、どう思いますか。

「動画を見ましたけど、どこで練習しても変わらないんじゃないかなって。海外で練習することは良い刺激になるやろうし、いろんな経験ができて良いなぁとは思います。でも結局は、自分の気持ち次第じゃないですか。どこに行っても、その場所でどれだけ頑張るか。だから、本野選手が海外で練習してこようと、そこは気にしなくて良いかなと思っています」

――須田選手は、これまで海外に行ったことはあるのですか。

「ないです。試合や練習だけじゃなく、プライベートでも行ったことがなくて。外国人選手と練習したこともないので、いずれ海外の選手と試合したいとは思いますけど、今はちょっと怖いですね」

――では、上の階級から落としてきた本野選手のフィジカルは怖くないのですか。

「普段の練習相手が、お父さんなので(笑)。お父さんより大きな女子選手は、私の階級にいないから、そう考えたら気持ちは楽です」

――智行さんは須田選手との練習に、何パーセントぐらいの力で臨むのでしょうか。

智行 70パーセントぐらいですね。昔より上がっています。今は自分も本気を出していかないと、寝技で取られることがあるので。特に下からの腕十字は強いですよ。僕がタップしていても離しませんし。

「アハハハ」

――須田選手も否定しないのですね(笑)。前回の村上戦では、進化した打撃を見せました。次の本野戦では何を見せたいですか。

「削り続けて、相手が全体的に弱まったところで仕留めたいです。打撃でも寝技でも。体力には自信があるので、フルラウンド削ってから仕留めることも考えて戦います。もう試合のプランも出来上がっています」

――ただ、まだテイクダウンは苦手と仰っていました。村上戦でもケージ際で、須田選手のほうからテイクダウンを狙いながら、相手にトップを奪われるシーンもありました。本野選手のテイクダウンは、村上選手よりも強いという印象です。

智行 重要なのは、倒され方ですよね。サイドで抑え込まれるようなテイクダウンと、こちらが相手をガードの中に入れられるテイクダウンでは違いますから。相手がガードの中に入ってくれたら、こちらとしては『ありがとう』っていう感じです。

「確かにテイクダウンを取られたら印象は悪いけど、私は下になっても相手をガードの中に入れられたら、そこからが勝負だと思っています」

――ケージ際でテイクダウンされ、頭をケージに押し込まれても……ですか。

智行 はい、頭の位置は気にしていません。ケージキックから動かしていく練習もしているので。

――なるほど。では最後に、試合への意気込みをお願いします。

「本野選手は体も大きいし、フィジカルも強くて、とても強い相手です。でも、私もしっかり練習してきたし、この1年間は試合数も経験してきました(本野戦が今年5試合目)。それだけ成長してきたと思うので、今年を良い形で締めくくれるように勝ちます!」

■視聴方法(水・祝)
11月23日(日)
午前11時30分~SPWN PPV
午前11時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP JEWELS39対戦カード

<バンタム級/5分3R>
東よう子(日本)
ダイヤモンドローズ・ザ・ロケット(タイ)

<49キロ契約/5分3R>
本野美樹(日本)
須田萌里(日本)

<フライ級/5分2R>
ミッコ・ニルバーナ(日本)
NØRI(日本)

<フライ/5分2R>
栗山葵(日本)
藤田翔子(日本)

<ストロー級/5分2R>
長野美香(日本)
松田亜莉紗(日本)

<ストロー級/5分2R>
ARAMI(日本)
万智(日本)

<バンタム級/5分2R>
熊谷麻理奈(日本)
細谷ちーこ(日本)

<54キロ契約/5分2R>
MANA(日本)
谷山瞳(日本)

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【DEEP JEWELS39】須田萌里戦、53日前の本野美樹─01─「打撃は前よりもビビらなくなった」

【写真】溌剌という言葉が本当に当てはまるベガスでの本野だ(C)TSP

23日(水・祝)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS30のコメインで須田萌里と対戦する本野美樹。

元ストロー級暫定チャンピオンは9月の1カ月間をABEMAの海外武者修行プログラムに参加し、ラスベガスのシンジケートMMAで練習をしてきた。須田戦が決まっていたという水野だが、キャリア3年で7勝3敗というMMA歴の彼女が同プロジェクトに申し込んだ理由とは。そして──ベガスで何を掴んだのか。現地を離れる前日に行っていたインタビュー、本野がベガスで見つけたMMAファイターとしての生き方とは。


──今、どのような場所でインタビューを受けていただいているのでしょうか。

「UFC世界バンタム級チャンピオンのアルジャメイン・ステーリング選手のラスベガスの自宅です。アルジャメインは先週、NYに戻ったのですが、ここに泊まらせてもらっています」

──今回、ABEMA海外武者修行プロジェクトに申し込み、シンジケートMMAで約1カ月に渡り、練習をしてきました。偏見かもしれないですけど、AACC所属の本野さんがABEMAのプロジェクトで海外で練習をするというのが意外でした。このプロジェクト参加選手はルーキー的な選手が多いのですが、本野選手は既にDEEP JEWELSで暫定ストロー級のベルトを巻いていましたし。

「この企画をツイッターで見て、試合も組まれていなかったので直感的に海外で練習したいと思って、その日の練習の時に阿部(裕之)さんに伝えました。そして、すぐにABEMAに連絡してもらいました。正直、海外で戦いたいとか思っていたわけでもなかったです。ただ去年、田中路教さんが日本に帰国していた時にグランドスラムの練習で会って、練習への取り組みとかMMAへの姿勢を見て、自分の向き合い方と全然違っていると感じました。

本当に尊敬できて。田中選手は普段は海外で練習しているのを知って、その時から海外で練習したいと興味を持つようになっていました」

──田中選手に関していえば人生を賭けているのではなくて、人生を捨てているぐらいの取り組みです(笑)。

「アハハハハ。でも、スタート地点から違うような気がしました。だから武者修行プロジェクトに応募したのは海外で試合をしたいというよりも、海外のMMAに興味を持ったからです。どれぐらいの強さなのかを知りたいと思って。直感と海外の技術が進んでいると聞いていたので、その技術を学びたいと思いました」

──伊澤星花選手に敗れてから、キャリアの積み方など立ち位置が難しい状況になっているなど考えたことはなかったでしょうか。そもそも伊澤選手が何者か世に知れわたる前にプロ2戦目の選手と戦うことはベルトを持つ者として、どのように思っていたのでしょうか。

「ストロー級で戦う相手が本当にいなくて。伊澤選手のことは試合を見て、強いと思っていました。あの時はボクシングを習い始めたばかりだったので、それを試したくて。試合を組んでもらえるなら、誰とでも戦いたいと思っていました」

──タイトルマッチで挑戦を受ける時は、心構えは違っていましたか。

「全然違いました。初戦は舐めていたわけでもないですが、打撃を試したいという気持ちで戦って本当に打撃しか使わなかったです。そこもあって、2戦目は負けるわけにはいかないので自分の得意な組み技を使って、最初にペースを掴もうという作戦でした。でも、伊澤選手のペースに巻き込まれて腕十字でアッサリと負けてしまいました……」

──組み技主体の選手同士の対戦は、組み技力で試合の大勢が決まってしまうという印象がMMAでは強いです。伊澤選手との2連戦を終えて、MMAファイターとして完成度を高めたいという気持ちには?

「ストライカーと試合をするのとは全然違っていました。自分の得意なところが伊澤選手は得意で、自分より極めが上手でした。勝つポイントを見つけることが難しかったです。そういう相手とこれからも戦っていかないといけないのですが、最近は……ベガスに来てからもそうでしたけど、外国人選手と練習すると打撃でも手足が長いし、日本と同じような打撃をしていたら通用しない、圧されてしまいます。

なら彼女たちよりもスピードを速く、動きを増やしてみようとか。少しずつ考えながら……ようやくですけど、デキるようになったかもしれないです」

──そのベガスでの練習も、もうほとんど終了したタイミングだと聞いています。

「ハイ、選手練習は今日終わって。明日の一般のキックボクシングに出て終わりです」

──約1カ月の練習で、一番ガツンと来るものは何でしたか。

「正直、グラップリングに関しては細かい技術を教えてもらったのですが、今直ぐに使うことは難しいので日本に帰国して反復練習をしようと考えています。打撃は……日本にいた時はジャブならジャブと単発で終わっていたのが、こっちの選手はパン、パン、パンと連続で重たい形で来て、蹴りも多いので最初は戸惑いました。ただ練習しているうちに慣れてきて、打撃は前よりもビビらなくなったと思います。

日本では打ち合うということを練習でやっていなかったのですが、少し打ち合いがデキるようになったり、フェイントのバリエーションが増えました。打撃の部分では成長できているというのは感じられています」

──日本では男子とも練習をしていたのですか。

「グランドスラムではMMAスパーを男の選手ともやらせてもらっていました」

──なるほど。いやAACC女子部だと選手の特性上、打撃が続くというMMAスパーにはならないのかと……。

「ジムが広いので、下がりたいだけ下がることができます。だから組みたくて組めないという状況にはなりました。シンジケートで練習すると、皆、下がらないです。そこが日本と考え方、取り組み方が違うというのはありました」

──一発当てると、『この野郎』とより強くなることは?

「最初から強かったです(笑)。でも強く来てくれる分、こっちも強くできてやりやすい。試合のような練習ができました」

──アンジェラ・ヒルとのスパー映像を見せてもらったのですが、凄く溌剌としているように見えました。

「アハハハ。なんかこっちに来て練習していると、自分より強い選手がたくさんいて。考えてやらないとボコボコにされます。

強い選手とやっている練習は、凄く楽しくできました。環境的にも自分に向いているのかと思いました。たくさん考えてできるので、楽しいです」

<この項、続く>

■視聴方法(水・祝)
11月23日(日)
午前11時30分~SPWN PPV
午前11時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP JEWELS39対戦カード

<バンタム級/5分3R>
東よう子(日本)
ダイヤモンドローズ・ザ・ロケット(タイ)

<49キロ契約/5分3R>
本野美樹(日本)
須田萌里(日本)

<フライ級/5分2R>
ミッコ・ニルバーナ(日本)
NØRI(日本)

<フライ/5分2R>
栗山葵(日本)
藤田翔子(日本)

<ストロー級/5分2R>
長野美香(日本)
松田亜莉紗(日本)

<ストロー級/5分2R>
ARAMI(日本)
万智(日本)

<バンタム級/5分2R>
熊谷麻理奈(日本)
細谷ちーこ(日本)

<54キロ契約/5分2R>
MANA(日本)
谷山瞳(日本)

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ARAMI o SARAMI

RIZIN LANDMARK4:総評

割りと差があるマッチメイクで、順当な結果(SARAMIと中村以外はオッズ通り)だったが、メインの平本が予想外。それも出会い頭の一発とかではなく、試合全体をドミネイトしての完勝。一気にフェザー級上位陣への驚異となった。さすがに、牛久やケラモフあたりのレスリングが強い選手相手は相性が悪そうだが、次戦は斎藤あたりとの対戦が見たい。

元谷は今大会のベストバウトの内容で完勝して4連勝。しかし、もともと強いのはわかっていたし、結果や内容に驚きがないので、新鮮な顔合わせと考えると、未対戦の相手=下位の選手との試合が組まれてしまうのでは。上位陣とはすでに一周してしまっているが、本人の希望する朝倉海戦なら初になるので、この試合をふさわしい状況(タイトル挑戦者決定戦など)で組んでほしい。

ミノワマンは危険な徴候。何もできずにKO負けしただけなのに、あれを見て喜んでいる観客が多数。周りに止める人間がいるならそもそも今やってないだろうし、本人は限界に気が付かないだろうから、最終的に事故が起きるまで止まらなくなる。最近でも西島洋介山リング禍で入院する事態になったし、年齢が高い選手の体重差マッチは面白がらない方がいい。

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ARAMI MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK04 SARAMI ラーラ・フォントーラ 北岡悟

【RIZIN LANDMARK04】最後のTDまで見事にやり切ったSARAMIがラーラ・フォントーラから3‐0の判定勝ち

<49キロ契約/5分3R>
SARAMI(日本)
Def.3-0
ラーラ・フォントーラ(ブラジル)

かなり遠い位置に立つ両者。ラーラが右前蹴りを見せる。SARAMIは遠い距離で小刻みに動き、カウンターで右を合わせる。ヒザで前に出るラーラ、SARAMIが距離を取る。一瞬の首相撲からラーラはヒザ蹴り、離れて前蹴りを見せる。と、ここでレフェリーがブレイクを命じる。

首相撲の前に両者の頭が当たっており、SARAMIの右目じりがカットしている。再開後、両者が距離を取る。ラーラは右ローを2発、前に出たSARAMIがパンチを放って離れる。ラーラのワンツーにSARAMIが左を合わせる。ラーラも組みでなく、打撃勝負か。ヒザ蹴りから右のラーラ、SARAMIが右を合わせる。残り1分、距離が近づいた両者。ラーラが右を打ち下ろし、SARAMIも右を返す。ラーラが跳びヒザを狙ったところで時間となった。

2R、ラーラがジャブを伸ばし、首相撲にもSARAMIが組んでケージへ。ボディロックを解除してSARAMIが離れる。右ローから左ジャブを伸ばすラーラは、SARAMIのスピニングバックフィストをかわす。SARAMIは右オーバーハンドもヒットせず、間合いを取り直す。組まないラーラに右オーバーハンドを入れたSARAMIが、ジャブに左を合わせる。ラーラは首相撲&ヒザ蹴り、続く右ストレートはSARAMIがかわす。右を当てたSARAMIが前蹴り、姿勢を乱したがすぐに前を向く。さらに右カーフを効かせたSARAMIが、ジャブにも前蹴りを当てる。ラーラが左ハイを2度見せる。左ボディストレート後の右オーバーハンドを空振りしたSARAMIだが、手数と精度でリードした。

最終回、ケージを背負い遠い位置で左ハイを見せたラーラ。左ミドルハイにも崩れないSARAMIが、左ジャブを届かせる。ラーラの右は初動が大きく、SARAMIがバックステップでかわす。左前蹴りが鋭いSARAMIは、組んでこないラーラに戦いやすいか。逆に最大の強みを完封して戦うラーラは、戦術としてミスを犯しているか。それでも左ミドルを入れたラーラに対し、SARAMIが前蹴りを返す。右を受けても右を返すSARAMIは、ラーラの前進を前蹴りで止める。

残り2分を切り、SARAMIが左ジャブから右ローを決める。と、再びSARAMIにドクターチェックが入る。再開直後にボディロックから小外刈りテイクダウンを決めたSARAMIがサイドで抑える。足を戻せないラーラの顔面にヒザを入れたSARAMIが、そのまま上をキープしタイムアップに。最後の切り替えが素晴らしかったSARAMIが、3‐0で勝利を手にして小躍りから号泣モードで北岡悟と抱き合った。


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【RIZIN LANDMARK04】下攻めラーラ戦へ、SARAMI「私的には名古屋で戦えることは凄く嬉しい」

【写真】「なんで対戦相手のインタビューの方が先にアップされるんですか(笑)」という一言がSARAMIから聞かれた。色々と事情があるのですが――良い精神状態が続いているようだった(C)MMAPLANET

本日6日(日)、名古屋市中区のドルフィンズアリーナで開催される「RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA」で、SARAMIがラーラ・フォントーラと対戦する。

4月に浅倉カンナに敗れ、6月に人生初の米国修行=チーム・オーヤマでの練習を経験。UFC世界ストロー級世界王者カーラ・エスパルザにも触れた。ホーム感を大切にしつつするSARAMIは「外国人選手との対戦は吹っ切れる」と良い感じの精神状態で、下攻めフォント―ラと相対する。


――ラーラ・フォントーラ戦まであと5日(※取材は1日に行われた)、追い込みも終わったと思いますが、どのように過ごされていますか。

「何もしないで、普通に過ごしています(笑)。ジムも昨日は用事があったので行っただけで体は動かしていないです。本格的な練習は土曜日に終わっているので整体に行ったり、メンテナンスが多いですね。あとは美容室に行ったり。ここにきて体を動かすよりも、疲労を抜くことの方が重要かなって」

――では追い込み期間中に北岡悟選手がアブダビに行っていましたが、その影響はなかったですか。

「ないです。今回は北岡さんと話をして創っていますが、週に1度か2度しか一緒に練習していないので。北岡さんも自分の試合があるし、私も出稽古が多いので」

――その出稽古先とは?

「パラエストラ池袋で柔術、寝技対策ですね。北岡さんの関係で通わせてもって、林(孝宗)さんに色々とお世話になって。当日もセコンドにはいってもらいます。

あとトイカツ東中野でMMAをやってもらっています。トイカツ東中野は木曜日の夜に端(貴代)さんと藤野(恵実)さんと練習して、弥益さんや弥益さんのセコンド陣もいて。割と皆が声をかけてくれたり、温かく見守ってくれました」

――そこ、重要ですね(笑)。

「重要です、かなり。ホーム感があるので」

――そのホームとはまるで違う、米国での練習。チーム・オーヤマに行ってきました。なぜ、このタイミングで米国での練習だったのでしょうか。

「4月のRIZINのあと、トーナメントに出るつもりだったので『このままじゃヤバいな』と。もともとスポンサーさんの関係で海外で練習させてもらえることになっていて。『今行かないと、もう行くこともない』と思い……6月から7月にかけて1カ月ほど行ってきました。行く前にはトーナメントに出られないことは分かったのですが、それほどトーナメントにこだわっていなくて。

それよりも1試合、1試合を大切に戦っていこうという気持ちだったので、『出られなくても仕方ないかな』って思ってました」

――では気持ちを切り替えて、米国に向かうことが出来たのですね。アーバインではファイターズハウスに寝泊まりしていたのですか。

「いえ、女の子1人は泊まれないということだったので(笑)」

――確かに(笑)。ではチーム・オーヤマの練習はいかがでしたか。

「言葉が通じなくて大変でしたけど、練習は凄く良かったです。女子選手が絶対に2人はいて。UFC世界女子ストロー級王者のカーラ・エスパルザはオフなのか、あまりジムに来なくて。来た時もコンバテ・グローバルに出る選手やLFAに出ている選手の手伝いをしていました。

それでも打撃のクラスで同じ場にいたのと、一度グラップリングのスパーをさせてもらいました。子供みたいに扱われていましたね(笑)。何もできなかったです。抑えても、普通に起こされて。力が強いとか、凄い勢いがあるとかでなく、普通にやってコロンみたいな感じでした。『強いんだな』って思いました」

――LFAやコンバテに出ている選手との練習では、どのような手ごたえがありましたか。

「う~ん……やっぱり強かったですけど、階級差もあるので自分がメチャクチャ弱いとは思わなかったですね。ただ技術がちゃんとしていました。私はコーチの言っていることができなくて大変でしたけど、皆はしっかりとできるので」

――言葉が通じず、技術的に分からない。病みそうにならなかったですか。SARAMI選手は気分の人という風に感じているので。そういう時は厳しかったのではないかと。

「でも皆が頑張って説明しようとしてくれて、日本より全然褒めてくれるし(笑)。日本だとシュンとなっちゃうけど、言葉が通じていない分大丈夫でした(笑)。なんと言っても、教えてくれようとしてくれるので……皆、温かったです」

――土日などは、どのように過ごしていたのでしょうか。

「日曜日は休みですけど、土曜日が一番きつかったです。あの太陽の下でラントレをして、ジムに戻って打撃スパー、MMAスパー、ドリルをやって終わり。もう走り終わった時に私はチーンとなっていました。で、日曜日はスーパーでウロウロするような感じで。

でもホームシックもなかったです。あの1カ月で、打ち込みの大切さを再確認しました。打ち込みって大事だと痛感しました」

――そこは日本に持ち帰ることができましたか。

「自分がやるパターンは、ですね。普通にジムの打ち込みの時間にやって。ただ他の人と共有したりとかできないのが、私なんです(笑)。皆で一緒にやろうよ――とかできないんですよ。それもあって米国のように充実した練習はできなくて、北岡さんとも結構ケンカしたりしましたよ(笑)」

――そこも安定路線です(笑)。

「本当ですか(笑)。良かったです。『俺じゃ、それは無理だから。他に行けば。他でやって。ここは俺のジムだから』って(笑)」

――アハハハハハ。帰国後、7月と9月、そして10月と試合はありませんでした。

「10月の福岡でラーラという話は頂いたのですが、セコンド陣がいなくて無理で。それに11月に名古屋であるって聞いて、『なら名古屋で試合がしたいです』と伝えました」

――名古屋とSARAMI選手、何かつながりがあったのですか。

「富山が近い……近いというか、富山のアマチュアは名古屋で試合をすることが多いんです。だからホーム感があって。私的には名古屋で戦えることは凄く嬉しいんです。柔術も愛知県で試合をしているし。知り合いが住んでいるとか、名古屋で暮らしたことがあるってことじゃないのに、私のルーツがあるような。それとやっぱり(SARAMIが所属していた)クラブ・バーバリアンの福本(吉記)代表と公武堂とDEEPってつながりが強かったので。だから名古屋はホーム感があります」

――なんだか、良い話です。そんな名古屋で戦うラーラ・フォントーラの印象を教えてください。

「下から三角マンですよね。そこから腕十字でしか、勝っていない。今時、ないですよね。チーム・オーヤマで結構ケージレスリングとかやったんですけど、まぁ関係ないです(笑)」

――同時にMMAです。付き合わなくても構わない。

「ハイ。それです。そのための柔術の練習です。付き合わずに、強さを出せるか」

――付き合わないのも根性がいります。我を通す自信はありますか。

「1Rを凌げば、こっちの勝ちだと思います。向こうは少しでも早く、一本で終わらせたいはずです」

――対してSARAMI選手は1Rにたくさん汗をかいて凌ぐと。

「ハイ(笑)。その通りです」

――長い手足、身長差も相当ありますし、嫌な相手ではあるかと。

「う~ん、でもそんなに緊張もしていないし。なんか私、対外国人選手だと開きなおってできるんです」

――もともと自分が初めてSARAMI選手の試合を見たのが、ROAD FCのソン・ガヨン戦でした。

「そうそう、ああいう感じで戦いたいんです。普通にMMAで戦って、殴ってっていう感じですね」

――先日、イズムの練習を見させてもらった時に11月27日に修斗で戦う澤田千優選手、そして11月23日にDEEP JEWELSでデビューを控えた万智選手が出稽古にやってきていました。練習仲間として若い世代の台頭、どのように捉えていますか。

「ちょっと焦ります。あの子たちと練習をすると。強いし、このままじゃマズいって思います。あの2人はすぐに私のところまできて、越えていっちゃうと思います。だから刺激になります」

――若い選手を脅威に感じるなか、ラーラ戦への意気込みをお願いします。

「もう殴って勝ちますよって感じですかね。絶対に私のパンチが当たったら、向うはピヨると思うので。そこで勝負をしていかないと――とは思っています」

――良い感じで吹っ切れているようですね。

「そうですね。修斗に出た時点で、結構振り切れていました。でも4月に躓いたので、もう1回自分の思い通りにやれば良いかなって思っています」

■視聴方法(予定)
11月6日(日)
午後2時~RIZIN STREAM PASS. ABEMA, U-NEXT, RIZINIVE. Exciting RIZIN, dTV, Streaming+,Paravi, SPOOX,スカパー!

■RIZN LANDMARK04計量結果

<70キロ契約/5分3R>
弥益ドミネーター聡志:69.3キロ
平本蓮:69.85キロ

<フェザー級/5分3R>
今成正和:65.45キロ
鈴木千裕:65.95キロ

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴:61.0キロ
倉本一真:60.8キロ

<ヘビー級/5分3R>
ミノワマンZ:89.95キロ
侍マーク・ハント:117.65キロ

<無差別級/5分3R>
カルリ・ギブレイン:110.45キロ
貴賢神:119.75キロ

<49キロ契約/5分3R>
SARAMI:48.8キロ
ラーラ・フォントーラ:48.65キロ

<フライ級/5分3R>
中村優作:56.95キロ
征矢貴:56.8キロ

<フェザー級/5分3R>
青井人:65.55キロ
鈴木博昭:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ:60.85キロ
河村泰博:60.6キロ

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング:61.0キロ
ヤン・ジヨン:60.95キロ

<フェザー級/5分3R>
奥田啓介:65.75キロ
久保優太:66.0キロ

<バンタム級/5分3R>
日比野“エビ中”純也:60.65キロ
吉田陸:60.65キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:56.85キロ
秀義:57.0キロ

<キック53キロ契約/3分3R>
佐藤執斗:52.9キロ
KAZUNORI:52.95キロ

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【RIZIN LANDMARK04】計量終了。平本蓮は計量後に通常稽古、「後ろを使う」と「下がる」の違い

【写真】計量終了から1時間後、平本の姿がstArt Japan MMA&BJJで見られた (C)MMAPLANET

6日(日)、名古屋市中区のドルフィンズ・アリーナで開催されるRIZIN LANDMARK04の計量が、同地の名古屋東急ホテルで行われた。

オープニングファイト3試合を含む全14試合、28選手の全選手が計量をクリアしている。

午後2時15分から行われたセレモニアル計量。その締めで70キロ契約で戦う弥益ドミネーター聡志と平本蓮が登壇し、前者が69.3キロ、後者が69.85キロという体重だったが、体が大きく見え――かつ、絞った感があったのは弥益の方だった。

フェイスオフ後、平本は両手を添えて弥益と握手した

その弥益、平本が「明日は俺が絶対勝ちます。皆さん、ドミネーター選手の応援をよろしくお願いします」と淡々と話したのに対し、「もう色々ありましたけど、飾りつけはもうこれ以上いらないでしょ。明日のケージの中で見届けてください」と疲れた空気感を醸し出す。

今大会のメインに関して、正式発表がなされた以上のやり取りが存在したであろうことが、弥益の表情や言葉の端々から感じられた。一方、「減量は全くない」と言う平本は、計量終了の1時間後には実弟の丈を伴い、stArt JAPAN MMA&BJJで打撃の師である剛毅會空手の岩﨑達也氏、組み技の指導者・赤沢幸典と合流していた。


減量がない分、休息とリカバリーもない平本は計量後もミット打ちやケージ際での組みなどの確認を普段通りのメニューで1時間に渡り行い、日沖が場所を提供したというのが今回のstArt訪問だ。

平本のシャドーの向こうで日沖がGSP譲りのコーディネーション・トレを黙々と行う。バック宙の高さに驚かされた、この後、赤沢がGSPに電話をかけ両者が約10年ぶりに会話をした

「先生との練習は、練習でも試合のような空気がある」という平本。パンチを打つ際のヒジの伸び方から、拳の置き方、そして足さばきの際の頭の位置など、試合前日であってもダメ出しのオンパレードで、まさに日々の稽古が繰り返されていた。

とはいえ、武術に頼らないで、その断りを使いMMAで勝つための打撃を2カ月の稽古期間で習得させるのは簡単ではない。というよりも不可能だ。その動きに適応させようとすることで、平本が本来持つ良さをスポイルする面を感じていた赤沢がその点を岩﨑に尋ね、答えを導き出すというコーチ陣の横のつながりも見られた。

実際、平本は後ろを使う――という武術的思考と、下がるという可視化できる現象の差を埋めつつある。組まさない志向での戦いのなかで組まれたときの対処など、「足」という限定的な表現で彼が言い表した負傷の影響と、超短期間での追い込み=思考の変化が如何に明日のケージが見られるのか。

1時間の稽古を終えた平本は、日沖に感謝の言葉を伝えstArt Japanを後にした。チーム平本蓮、最後の稽古は会場入りしてから行われるそうだ。

■視聴方法(予定)
11月6日(日)
午後2時~RIZIN STREAM PASS. ABEMA, U-NEXT, RIZINIVE. Exciting RIZIN, dTV, Streaming+,Paravi, SPOOX,スカパー!

■RIZN LANDMARK04計量結果

<70キロ契約/5分3R>
弥益ドミネーター聡志:69.3キロ
平本蓮:69.85キロ

<フェザー級/5分3R>
今成正和:65.45キロ
鈴木千裕:65.95キロ

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴:61.0キロ
倉本一真:60.8キロ

<ヘビー級/5分3R>
ミノワマンZ:89.95キロ
侍マーク・ハント:117.65キロ

<無差別級/5分3R>
カルリ・ギブレイン:110.45キロ
貴賢神:119.75キロ

<49キロ契約/5分3R>
SARAMI:48.8キロ
ラーラ・フォントーラ:48.65キロ

<フライ級/5分3R>
中村優作:56.95キロ
征矢貴:56.8キロ

<フェザー級/5分3R>
青井人:65.55キロ
鈴木博昭:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ:60.85キロ
河村泰博:60.6キロ

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング:61.0キロ
ヤン・ジヨン:60.95キロ

<フェザー級/5分3R>
奥田啓介:65.75キロ
久保優太:66.0キロ

<バンタム級/5分3R>
日比野“エビ中”純也:60.65キロ
吉田陸:60.65キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:56.85キロ
秀義:57.0キロ

<キック53キロ契約/3分3R>
佐藤執斗:52.9キロ
KAZUNORI:52.95キロ

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【RIZIN】貴賢神、ギブレインの威嚇に動じずカメラマンが驚く展開に 無差別級対決で固い握手交わす 『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』公開計量

あす6日に行われる格闘技イベント『ANGEL CHAMPAGNE presents RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』(ドルフィンズアリーナ)の前日公開計量が5日、名古屋市内で行われた。

6日に行われた格闘技イベント『ANGEL CHAMPAGNE presents RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』(ドルフィンズアリーナ)の試合後インタビューに出場選手たちが応じた。

●対戦カード(対戦順)
【OPファイト】佐藤執斗 VS KAZUNORI(53キロ契約)
【OPファイト】久保健太 VS 秀義(57キロ契約)
【OPファイト】日比野“エビ中”純也 VS 吉田陸(61キロ契約)
第1試合 奥田啓介VS 久保優太(66キロ契約)
第2試合 魚井フルスイング VS ヤン・ジヨン(61キロ契約)
第3試合 アラン“ヒロ”ヤマニハ VS 川村泰博(61キロ契約)
第4試合 青井人 VS 鈴木博昭(66キロ契約)
第5試合 中村優作 VS 征矢貴(57キロ契約)
第6試合 SARAMI VS ラーラ・フォントーラ(49キロ契約)
第7試合 カルリ・ギブレイン VS 貴賢神(無差別級)
第8試合 ミノワマンZ VS 侍マーク・ハント(120キロ契約)
第9試合 元谷友貴 VS 倉本一真(61キロ契約)
第10試合 今成正和 VS 鈴木千裕(66キロ契約)
第11試合 弥益ドミネーター聡志 VS 平本蓮(70キロ契約)

◆『ANGEL CHAMPAGNE presents RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』
日時:11月6日(日) 後0:30開場/後2:00開始(予定)
会場:ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
チケット:発売中
PPV:ABEMA、RIZIN STREAM PASS ほか

◆RIZIN FF オフィシャルサイト:https://jp.rizinff.com/

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#RIZIN #貴賢神 #カルリギブレイン #RIZINLANDMARK

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RIZIN LANDMARK4:オッズ/予想と展望

オープニングマッチは割愛。

奥田啓介 3.40
久保優太 1.33

MMA未勝利対決。申し合わせで物議を醸したシバター戦以来、10ヶ月ぶり久保。久保がどれだけ練習しているのか不明だが、奥田は練習していなさそうなので久保KO勝ち。

魚井フルスイング 3.00
ヤン・ジヨン 1.38

7月の沖縄大会で朝倉海戦が組まれていて、朝倉海欠場で代役昇侍を圧倒したジヨン。ここ3年で獅庵にしか勝ってない魚井では厳しいだろう。オッズはもっと大差でいいと思う。

ジヨン判定勝ち。

アラン“ヒロ”ヤマニハ 1.47
河村泰博 2.75

パンクラスでランカーだったヤマニハとランキング未満の河村。その後NEXUSで王者になったが、特に変わったようには見受けられない。

ヤマニハKO勝ち。

青井人 1.71
鈴木博昭 2.10

弱冠二十歳の5年前、修斗で連勝を続けていたホープだった青井だが、今は中堅クラスに勝ったり負けたりするレベルで落ち着いている。鈴木は実質ノーカンの奥田戦と、打ち合ってくれた昇侍戦で勝利したが、MMAキャリア1年で劇的に成長する年齢でもないので青井相手は厳しいだろう。オッズはもっと大差でいい。

青井一本勝ち。

中村優作 2.75
征矢貴 1.47

中村はチーム・アルファメール・ジャパンとしてUFCを目指していた当初は連勝していたが、ライリー・ドゥトロにKO負けしてからは2勝5敗で、現在3連敗中。36歳でこれは厳しい。最近は打撃の技術で上回っても、打たれ弱さでKO負けする試合が増えてきている。

征矢はRIZIN3連続フィニッシュ勝利中だが、相手はすべて階級下の体重ハンデ戦。とはいえ、今の中村相手なら勝ちは動かないか。

征矢一本勝ち。

SARAMI 5.00
ラーラ・フォントーラ 1.18

急に大差のオッズ。単純に戦績だけで見ているのかもしれないが、SARAMIはレコードでは黒星が多いものの実力者。むしろフォントーラの実力が不明。伊澤戦では下攻めの強さは見せたが、それ以外の能力がわかるまえに終わってしまった。初見だったらフォントーラが極めて勝ったと思うが、下攻めが警戒されていたらそうそう極まるものではない。スタンドで互角に撃ち合える力があるかどうか。

フォントーラ判定勝ち予想だが、賭けるならSARAMIにベットする価値がある。

カルリ・ギブレイン 1.45
貴賢神 2.80

オッズはもっと大差でいい。双子の兄・スダリオは、デビュー当初は3分3Rで相手もMMA素人だったり体格差があったりする選手と組まれていたのに、貴賢神は初戦で当時RIZIN日本人最強のシュレック、今回はGLADIATOR王者のギブレイン。外見が似ているスダリオがMMAに対応できているから、貴賢神もできると思われていないか。見る側も、スダリオと比較して足りない部分が目についてしまう。今回は120kg契約だったのが無差別級に。ギブレインは110kgないので、貴賢神が落とせなかったのだろう。練習量にも疑問が残る。

ギブレイン1RKO勝ち。

ミノワマンZ 3.10
マーク・ハント 1.37

両者とも地元岐阜のジモティマッチだが、前座でいいのでは。ミノワマンはもう7、8年くらい、勝っても負けても動けていないし、積極性も感じられない。いつものように、足関の一発以外勝ち目がない。

ハントKO勝ち。

元谷友貴 1.41
倉本一真 2.95

この試合がセミでいいのでは。元谷はRIZINバンタム級GPでは瀧澤に不覚を取ったが、そこから3連勝。しかしすべて判定で、勝ってもインパクトを残せていないため、また下の選手との対戦に。

倉本は2月のTRIGGER2ndでは加藤に圧勝して、ケージでの強さが評価されたが、ケージorリング以前にそもそもが格下相手の試合。その前にはヤマニハに完敗している。

序盤は倉本優勢でも、次第に元谷ペースになり、元谷判定勝ち。

今成正和 2.80
鈴木千裕 1.45

RIZINでの過去2戦はバンタムの今成だが、今回はフェザー。まああまりコンタクトしないスタイルなので、そこまで体重差は影響しないか。今成はグラウンドに持ち込む方法が引き込みしかないので、相手にとっては距離を取って対処すればローリスクで勝ちが狙える。逆にパウンドなどでグラウンドに付き合うと極められる危険が非常に高い。結果として、グラウンドをやりたい今成と、スタンドで戦いたい相手とで噛み合わない試合になりがち。

しかし、急遽出場鈴木は「一本取られるか、KOするか」と言っていて、その言葉を信じるなら、リスクを恐れず勝負に行く模様。サッカーボールキック等、一発入ればKOできるかもしれないが、それをキャッチされると足を極められる。直前の試合決定のため、足関から逃げる練習をする時間も十分なかったはず。試合はスリリングになるかもしれないが、リスキーと言わざるをえない。

この試合だけオッズとは逆で今成一本勝ち予想。

弥益ドミネーター聡志 1.33
平本蓮 3.40

結果として、並んだカードを見たら、この試合以外にメインを任せられるカードがなく、怪我を押して出場させるのもやむなしかもしれない。もともとのマッチメイクに勝負論を感じていなかったが、怪我で3週間練習できていなかったのなら、平本が勝つとしたら出会い頭の打撃でのKOしかない。オッズはもっと大差でいい。

ドミネーター一本勝ち。

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ABEMA ARAMI MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK04 SARAMI カルリ・ギブレイン キック ハニ・ヤヒーラ ラーラ・フォントーラ 久保健太 今成正和 伊澤星花 修斗 倉本一真 元谷友貴 平本蓮 弥益ドミネーター聡志 征矢貴 河村泰博 貴賢神 鈴木千裕 鈴木博昭 青井人 魚井フルスイング

【RIZIN LANDMARK04】リスタート=SARAMI戦、ラーラ・フォントーラ「GSPのように戦う」

【写真】過去映像はほぼガードから攻め。激しく打撃で打ち合うこともあったが、果たしてSARAMIとどのように戦うのか──長旅の疲れも見せないラーラに尋ねた(C)MMAPLANET

6日(日)、名古屋市中区のドルフィンズアリーナで開催される「RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA」で、SARAMIと戦うラーラ・フォントーラ。
Text by Shojiro Kameike

7月の初来日では女王=伊澤星花を引き込みから三角絞めに捕えるも、上体を突っ込まれ腰が上がるという厳しい姿勢になり、腕十字に移行できなかった。結果はパス狙いの伊澤のギロチンに敗れたフォントーラだったが、そのしなやかな肢体から繰り出される柔術は紛れもなく本物だった。

3カ月半という短いスパンで、SARAMIとの一戦が実現するのも関係者からの評価が高いが故。とはいえ2連敗すると、もう地球の裏側から日出ことは難しい。ラストチャンスともいえる修斗世界王者との対戦を前に、フォントーラをインタビューした。


――今回、日本に到着したのは?

「昨日よ(※取材は11月4日に行われた)」

──私もブラジルを訪ねたことがありますが、長旅は本当に体にきついです。今の体調はいかがですか。

「ブラジルと日本はとても遠いから、もちろん疲れるわ。でも私は旅をすることが大好きなので、あまり気にしていないの。試合に集中していて、早く戦いたいという気持ちの方が強いわね」

──ブラジリアのコンストリクター・チーム所属と紹介されることが多いですが、つまりはアタイジ・ジュニオールに師事をしているということですか。

「コンストリクター・チームは私の夫(ジェジマール・ニンジャ・ヴェントゥーラ)が所属しているチームで。私は彼の指導を受けているの。彼はアタイジ・ジュニオールの下で柔術を習い、今もプロのMMAファイターとして戦っているわ(※12勝5敗)」

──ではハニ・ヤヒーラやエリッキ・シウバたちと練習したことがあったのですか。

「えぇ。一緒に練習──スパーリングをしたこともあるし、皆知り合いね」

──おお、その話を伺うとさらに試合が楽しみになります。ところで前回の伊澤星花戦では、三角を逃げられました。あの時はロープ際で三角を仕掛けていましたが、リングということで戸惑いはなかったですか。

「いつもオクタゴンで戦ってきたから、あの試合は少し戸惑ってしまって……。ケージを蹴って態勢を整えたりできなくて」

──今回はケージですね。

「ケージで練習しているので、ケージの方が自信を持って戦えるわ」

──正直ラーラのように徹底して下で戦う選手は、MMAではあまりいないです。柔術の時も、下が好きなのですか。

「上も下も好きよ。とにかく今回の試合は冷静に戦いたい。冷静でいられれば打撃戦もできるし、寝技で戦うこともできる。GSPのような試合がしたいわ」

──GSPですか、ならテイクダウンをして削ってパス、そんな戦い方をすると? GSPの下は余り想像できません。

「う~ん、前の試合は打撃を出せなかったので、今回の試合では打撃を使ってからグラウンドに持ちもこうと思っているの。そうね──とにかくスマートに戦って、ドミネイトするわ。ボトムだけでなく、トップからも攻めるし、打撃も使って戦おうと思う。私が持っている全てを見せるわ」

──ではSARAMI選手の印象を教えてください。

「とても良い選手ね。でも私の方が強い。自分を信じて、必ずRIZINのチャンピオンになるから」

──GP決勝を残すなか、再来日を果たしました。そのためにも本当に大切な試合になります。

「今はこの試合に100パーセント集中して、将来的にチャンピオンになるから」

──では最後にファンに一言お願いします。

「日曜日は打撃で打ち合い、寝技を支配するよう戦うわ」

■視聴方法(予定)
11月6日(日)
午後2時~RIZIN STREAM PASS. ABEMA, U-NEXT, RIZINIVE. Exciting RIZIN, dTV, Streaming+,Paravi, SPOOX,スカパー!

■ RIZIN LANDMARK04対戦カード

<70キロ契約/5分3R>
弥益ドミネーター聡志(日本)
平本蓮(日本)

<フェザー級/5分3R>
今成正和(日本)
鈴木千裕(日本)

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴(日本)
倉本一真(日本)

<ヘビー級/5分3R>
ミノワマンZ(日本)
侍マーク・ハント(日本)

<無差別級/5分3R>
カルリ・ギブレイン(ブラジル)
貴賢神(日本)

<49キロ契約/5分3R>
SARAMI(日本)
ラーラ・フォントーラ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
中村優作(米国)
征矢貴(日本)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
鈴木博昭(日本)

<バンタム級/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
河村泰博(日本)

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング(日本)
ヤン・ジヨン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
奥田啓介(日本)
久保優太(日本)

<バンタム級/5分3R>
日比野“エビ中”純也(日本)
吉田陸(日本)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
秀義(日本)

<キック53キロ契約/3分3R>
佐藤執斗(日本)
KAZUNORI(日本)

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【RIZIN LANDMARK04】榊原CEO「来年以降、ケージとリングをセ・パリーグのように展開していくことも」

【写真】 今後のRIZINにおけるケージの活用方法とは──(C)MMAPLANET

30日(金)、東京都目黒区のホテル雅叙園東京で11月6日(日)に名古屋市中区のドルフィンズアリーナで開催される「RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA」の記者会見が行われた。

弥益ドミネーター聡志✖平本蓮以外に元谷友貴✖倉本一真、摩嶋一整✖今成正和、貴賢神✖カルリ・ギブレイン、ラーラ・フォントーラ×SARAMI、侍マーク・ハント×ミノワマンZ、鈴木博昭×青井人、征矢貴✖中村優作、ヤン・ジヨン×魚井フルスイング、河村泰博×アラン・ヒロ・ヤマニハらのカード発表があった同会見。

今大会がケージ使用になった理由、そして今後のケージとリングのすみ分けに就いて尋ねられた榊原信行CEOの以下のように返答をした。


榊原信行CEO
「TRIGGERを立ち上げた時、ファンの人のなかにもケージでの試合を求める声もありました。僕はリングの方が良いと思いながらも、世界標準はケージなんですね。選手たちがこの後、日本発世界を目指していくなかで、やっぱりケージでの戦い方、リングでの戦い方は同じだと選手たちが言いながらも──でも見る側も違うし、選手たちのタクティクスは違うと思うんです。ケージをどう活用するのかというもあるし、リングだったからここをこう生かすというのとか色々、当然落下するリスクなども多分、選手たちのなかにも戦う刹那のなかであると思います。

だからケージは定期的には使っていきたいと思います。TRIGGERシリーズを廃止するということになるので、LANDMARKが基本ケージになることが多いと思いますが、現時点ではまだ少しテストマーケティングではないですけど、テスト的に今回やらせていただいて、ケージでこれからもLANDMARKをやることをファンの人たちも選手も含めて、求める声が強くなれば、セリーグとパリーグみたいなことで来年以降、来年以降に展開していくことは十分にあるかな──そう思っています」

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