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【DEEP JEWELS41】J-女子MMA界の未来、須田萌里と万智がK-女子MMAファイターと対戦

【写真】この揃い踏みは〇〇過ぎる──とか、〇〇美女とか、そういう枕詞は必要ない。 (C)MATSUNAO KOKUBO&MMAPLANET

10日(月)、DEEPより5月28日(日)に東京都港区のニューピアホールでDEEP JEWELS41の開催とカードの発表が行われている。

そして3回戦では49キロ契約マッチ=須田萌里✖パク・ジョンウン、ストロー級では万智✖キム・ユジョンがマッチアップされた。


若い力の台頭が目立つJEWELSで、象徴的な活躍をしている2選手が韓国勢を迎え撃つことが決まった。

2004年7月生まれの須田は、なんとチビウルフことパク・ジョンウン──ハム・ソヒに次ぐK-MMA界アトム級の強豪と対戦する。

2015年5月、18歳の時に藤野恵実を相手にプロデビューを果たしたキム・ジョンウンはキャリアで優る日本勢との対戦、層の薄さが影響して早々に女王=ハム・ソヒへの挑戦を実現させた。その結果、戦績的にはザッツK-MMAというべき8勝7敗1分で決して綺麗でレコードではない。

それでもレスリングを消化する以前とはいえ、パク・シウに判定勝ちし、他の選手が育って来るのを待つように組まれた日韓での過去5戦は4勝1敗と大きく勝ち越している。

シン・ユリには思わぬスプリット判定負けで、Road FCアトム級王座を獲得することはできなかったが、韓国国内最強の選手であることは間違いない。

今年で19歳になる須田も、この年齢にしては8勝4敗という試合数をこなし、また大島沙緒里や本野美樹という国内トップと既に拳を交えている。打撃の成長もハッキリ認められ、寝技も技術的には申し分ない。

特に組みではパク・ジョンウンを十分に仕留める力を持っているであろう須田だが、やはり気になるのはフィジカルか。最近の日本の女子選手の急成長の裏には格闘技だけでなく他競技の経験が生き、体ができているという背景がある。

パク・ジョンウンはフレームだけでなく、体の力が須田を上回っているとみて良い。その違いが打撃の質、回転力の差に繋がり、組みでも須田の技術を跳ね返す可能性がある。それゆえにパク・ジョンウンと伍することができ、一発勝負の関節技でなく攻防のなかで、ポジションをとってから極めることができれば、須田は早くも日本のトップに限りなく近づいていることを示すことができる。そんな一戦となる。

対してストロー級3回戦でキム・ユジョンとのマッチアップに臨む万智は、國學院大栃木高時代にケガとコロナに泣かされた柔道家人生に見切りをつけ、MMAに転じた。今回はプロ3戦目=19歳と358日で初の国際戦を戦う。

昨年11月のプロ初戦でARAMIから判定勝ち、今年2月の2戦目でHIMEをRNCで下した万智は柔道ベースで、体ができているスーパールーキーだ。

HIMEとARAMIを下したことで、アトム級と違い層が薄いストロー級では──同じ2022年デビュー組、キャリア2戦目で長野美香を破った松田亜莉紗と並び、遥かなる頂=伊澤星花の背中を遠くに眺めるという位置に既に立っている感もある。

それゆえDEEPも国際戦を万智に用意した。対戦相手となる、MMA版20世紀のキミ=キム・ユジョンはモディファイドMMAのARCとRoad FCで3勝1敗という戦績を残しており、うち2試合はRNCで一本勝ちを収めている。

サウスポーの構えから果敢に打撃を打ち込み、クリンチ&テイクダウンも力強いパク・ユジョン。彼女を相手にしてなお、万智がマット運動をしているように躍動感あふれる動きで、運動量の面で上回り続けて勝利をするようだと……今後は日本最高峰の舞台で欧米系の対戦相手を用意してもらうしか、万智が日本で強くなる道はなくなってしまうかもしれない。

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【DEEP JEWELS40】2年目のプロ生活、万智―02―「DEEPのベルトを獲って、ドミさんとRIZINに出たい」

【写真】2023年。何度、万智は勝ち名乗りを受けることになるのだろうか(C)MMAPLANET

2022年もMMA界には色々な出来事があり、多くの勝者が誕生し、同じ数だけ敗者も生まれた。

2023年に向けて『2022年中に話を訊いておきたい』勝者、敗者を6人リストアップしインタビュー──万智編Part.02。

まだプロ1戦1勝の万智、海のものとも山のモノともつかない──逆をいえば、可能性は無限大。そんな万智は宇都宮から首都圏への出稽古中心のハードな生活も、「MMAが好きで、練習も好き」という充実感で乗り切っている。

<万智インタビューPart.01はコチラから>


──柔道でケガが続いて、親御さんは打撃が加わるMMAへ進むことに対し、どのような反応だったのでしょうか。

「どうだったの?」

母・佳子さん そうですね……ずっとRIZINの話ばかりしていたので、もうこれしかないのかなって諦めていました。初めての試合の時はドキドキしましたけど、こんなに大好きなことを嬉しそうにやっている娘を見ていると、続けさせてあげたいなって思いました。

──そうですよね……。親って結局、そうなってしまいますよね。やっぱりお母さん、我が子には好きなことをやってもらいたいですね。

佳子さん 嬉しそうなところを見ていると、こちらも安心できるので(笑)。

──でも好きなことをやっているのだから、大学に行くための費用は老後に回してください(笑)。

佳子さん アハハハハ、それは……もう途中で諦めていましたし(笑)。

──こんなに応援してくれる家族がいるわけですから、自宅が一番。それでも、この移動距離は……と。これだけ電車で移動していて、疲れは取れますか。

「本当にMMAが大好きなので。練習も大好きなんです。柔道の練習は大っ嫌いだったんですけど(笑)。MMAの練習に関しては全く苦にならないです。ただ、松戸に行く日の朝は4時に起きて家を出ないといけないので、そこは結構きついんですけど……電車で寝ているんで。だから本当に楽しく練習をさせてもらっています」

──松戸と東中野、イズム以外が女子練習になるのでしょうか。

「ハイ。なるべく女子が集まっている練習に参加するようにしています。やっぱり宇都宮だと女子選手がいないので」

──女子選手は強くなるために一緒に練習していて、試合が組まれると思い切りやり合う。あれは凄いなと感じます。

「自分なんか色々なところで練習をさせてもらっているので、試合が決まれば腹を括ってやるしかないと思っています。皆さん、そうだと思います」

──女子MMAは今、デビュー1、2年という選手が、その上のキャリアのある選手と能力的に差異がない。それが女子MMAの成長を如実に表しているかと思います。以前は女子力が武器になるようなところがありましたが、今や厳しい実力社会になってきたかと。

「私たちの世代はアマチュアから皆が強くて。アマチュアでそれほどでもなかった人も、プロになると強くなっていて。本当にレベルが上がっているので、気が抜けないです」

──デビュー戦はキャリア12戦目のARAMI選手が相手で、スコア的には文句なしの判定勝ち。自身で振り返って、どのようなプロ初戦でしたか。

「アームロックを仕掛けられて危ない場面もありましたけど、予想通りでした。でも際で気を抜いて、詰められてしまうことがありましたし……デビュー戦っぽいなって」

──それでもスクランブルの強さ、トランジッションのスピードとデビュー戦としては十分だという声が大半だったかと思いますが。

「まだまだですね……もうチョットできたという気持ちはあります。と同時にキャリアがあれだけあるARAMIさんに勝てたことは自信になっています。(伊澤)星花ちゃんがデビュー戦でARAMさんと戦って勝っているので、自分も勝ちたいと思っていました。

星花ちゃんとは教育実習で栃木に戻ってきている時に練習をよくさせてもらっていて……そんな共通点もあったし、ARAMI選手に勝てたことが嬉しいです」

──最強、伊澤選手と組んでどのような印象を持っていますか。

「なんか……自分が練習をさせてもらったなかでは浜崎(朱加)さんが一番強くて。一度、浜崎さんが日曜日の朝練に来てくれて、一緒に練習させてもらったんですが、全然歯が立たなくて。凄い壁……違いを感じさせられました。

星花ちゃんは、そういう風でないのに知らない間に極められている。差を感じさせられないのに、極められる。そんな感じなんです」

──それが伊澤選手の強さのように感じます。ところでIGLOOの練習はグラップリングになるのですか。

「ハイ。下になった時に怖くないようにグラップリングだけの練習も必要かと思って参加させてもらっています。どっちかといえば打撃より組みの選手なので、その組みで少しでも強味を持てるようにしたいです」

──では打撃の方はどのような練習を?

「所属ジムがキックボクシングのジムなので、キックとムエタイの練習は地元でやっています。それと津田(勝憲)さんにパーソナルで指導をしてもらっていて、あとは梅田さんとか日曜日に練習している皆さんに教えてもらうようにしています。そうやって少しずつMMAができるようになってきた感じです」

──男子選手の女子選手を見る目も随分と変わったからこそ、首都圏のジムの所属になった方が強くなれるという気持ちはないですか。

「ジムの近くに住んで、朝からクラスに出られるので所属したい気持ちもあります。でも、今は色々な人と練習できていることが刺激になっています。毎回、違う選手と練習できていて。どこかに所属すると、出稽古の場所も限定されるかもしれないですし、移動は大変でも色々な人とできるので。本当に周囲の人に、凄く恵まれていると思います」

──宇都宮からやってくる選手、万智選手の姿勢を見て誰もが協力したいと思うはずです。

「アハハハハ。ありがとうございます」

──ところで次の試合、HIME戦が発表されました。スミマセン、FACEでのリング大会なるのでMMAPLANETでは次の試合を報じることはできないのですが、正直にいえば万智選手はケージ向きなのに──と残念です。

「HIME選手は大島(沙緒里)さんに勝ったり、こないだも桐生(祐子)さんを打撃でKOしたりしているので、凄くオイシイ相手です(笑)。ここに勝ったら上に行ける相手だと思っています。打撃も結構、対応できるように進化しようかと思っています」

──現時点でMMAファイターとしての目標はどこに置いていますか。

「DEEPでベルトを獲りたいのが一つ。それとドミさんと一緒にRIZINに出たい。梅田さんの夢がドミさんと自分をRIZINの一緒の大会に出すことみたいなんで……それを叶えてあげたいです。UFCにも行ってみたいのですが、自分はあまり分かっていなくて。取りあえず、国内で目の前のことをやっていこうと思っています」

──弥益選手自身、どれだけ現役生活を続けようと思っているのか。それほど待てないかもしれないです。

「ハイ、だから急いで……早目にいかないといけないです。梅田さんも『あと3年ぐらいしたら、練習はやめる』と言っていたので、自分が急がないと皆が辞めてしまうので(笑)」

──そのためにも2023年はどのような1年にしたいと思っていますか。

「駆け上がっていきたいです。どんどん試合をして勝って──腕の選手とも試合をして勝つ。そしてRIZINに出て、外国人選手とも試合をしたいです。プロになっても、たくさんの試合に出たいと思っています。強い選手と戦って、勝ち続けたいです」

──その間、ドミさんにはしっかりと休息をとりつつ復帰してもらって。

「そうやって合わせられるようにします。アハハハハハ」

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ARAMI DEEP DEEP JEWELS40 HIME LFA MMA MMAPLANET o ONE RIZIN SARAMI パンクラス 万智 修斗

【DEEP JEWELS40】2022年中に話が訊きたかったファイター。2人目、万智―01―「電車代は6万円です」

【写真】昨年末12月26日の夜、練習後にお母さんが運転する車の助手席でリモート取材を受けてくれた万智。2月18日のDEEP JEWELS40でHIMEとの試合が決まっている(C)MMAPLANET

2023年が始まり、MMAワールドでは6日(金・現地時間)に米国でLFAが開催され、アジアではONEのタイ大会=14日(土・同)のFIGHT NIGHT06からスタートを切る。日本の戦い初めは15日(日)、後楽園ホールの修斗公式戦だ。

そんな2023年のMMAに向け、『2022年中に話を訊いておきたい』勝者、敗者を6人リストアップしインタビューを行った。

2022年中に話が訊きたかったファイター。2人目は──昨年11月のARAMI戦でプロMMAファイター人生の一本を踏み出したばかりでありながら、早くも存在感を示す万智に話を訊いた。


――万智選手に興味を抱くようになったのは、デビュー戦前のとある週に水曜日にパンクラスイズム横浜で「栃木から出稽古に来ているんですよ」と紹介され、その4日後に東中野のトイカツ・グラップリングへ取材に行くと、日曜日の朝なのにまた万智選手がいた。『なんだ、この子は!!』と思ったのがきっかけでした。きけば高校を春に卒業したばかりだと。

「ハイ。今は大学に行かず格闘技ばかりの生活になっています」

――宇都宮在住ということですが、1週間のうちどれくらい首都圏に出てきているのでしょうか。

「火曜日はパラエストラ松戸、SARAMIさんの試合前は、水曜日にはパンクラスイズム横浜、金曜日がマスタージャパンですね。平日は都会に出ていくのが3回ぐらいで」

――……!!

「土曜日は朝にパラエストラ松戸に行き、そこからIGLOO。夜は泊まって日曜日の朝に東中野、それからマスタージャパンで練習しています。土日は東京で2度ずつ練習しようと決めています。それとツイッターで練習する人と募集しているところに参加させてもらうこともあります」

――ぶっちゃけて、月の電車代はどれぐらいになっていますか。

「6万円ぐらいの出費になるので、それなら住んだ方が良いかなって思うこともあります(笑)」

――その6万円はどなたの財布から出てくるのですか(笑)。

「これはお母さんが、大学に行くために貯めていたお金を格闘技の練習に必要なところにあててくれています。あとはスポンサーさんにサポートしていただいている分も、全て交通費に使っています」

――私には子供が3人いますが、学資保険は大学に行ったときにだけ使って「進学しないと老後の資金に回すからね」と宣言しています(笑)。

「アハハハハ。ウチは格闘技貯金のようなモノをしてくれていたんです(笑)」

――なんとも……。ただ本当に移動時間を考えると、東京近郊に住んだ方が良いかもしれないですね。

「ハイ。ただ梅田(恒介)さんが近場で指導していて……今、所属しているロクナナ・ジムで。梅田さんから教わることがたくさんあります」

――梅田さんってお住まいは茨城の水戸ですよね。それで宇都宮で指導をされているのですか。

「アハハハハ。ハイ。栃木で2つ、3つクラスを持っていて、水曜日は那須塩原のクロウフォレストでやっている梅田さんのクラスに私も出ています。東京に出て行かない日は、ずっとこっちで練習している感じです」

――近場とかいって移動距離がとにかく半端ないですね(笑)。本気度のみが伝わってくるのですが、万智選手はなぜMMAファイターを目指したのですか。

「中学2年生の時に友達のお母さんがRIZINに連れて行ってくれて。あの日、RIZINを見て『この舞台に立ちたい』と思うようになりました。それ以来、将来の夢はずっと変わらず格闘家になることでした。

1度、中学を卒業した時にMMAを始めたいと思ったのですが、柔道をやっていたので高校で結果を残したいという気持ちもあって高校進学を選びました。でもケガばかりで、結果を残すことができずMMAに、上手く切り替えることができたと思っています」

――そもそも柔道では、どのような活躍をされていたのですか。

「小学3年生から高校卒業までやっていて、中学では県大会ではいつも1位とかになっています。だから高校でも続けようと思ったのですが、でも柔道やあまり好きじゃなかったです(苦笑)」

──五輪スポーツでそこそこの結果を残し、学生生活や社会人生活を送っている選手は人間関係に疲れるということを言われることが多いです。

「……。それは分かります。私も中学の時に色々とありました(苦笑)。でも結果を残したかったので、高校まで頑張って続けようと。結局のところは1年と2年生の時にヒザの靭帯の手術をして、結果を残せないまま柔道は引退という形になりました。2年生の時のケガで3年生の一番大切な大会には間に合わないので、そこからMMAのジムを探し始めたような感じでした」

──その間もRIZINの女子の試合を見続けていた感じですか。

「女子っていうかRIZINの全員の試合が好きで、他にも色々なMMAの試合を観に行ってハマっちゃいました。格闘技オタクみたいになって」

<この項、続く>

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ARAMI DEEP HIME MMA o RIZIN ケイト・ロータス 万智 大島沙緒里 桐生祐子 竹林愛留 青野ひかる

【DEEP JEWELS】連勝中のHIME 新鋭・万智と対戦!

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2月18日に新宿FACEで開催されるDEEP JEWELS2023年の開幕戦DEEP JEWELS 40の第一弾対戦カードが発表されました。

最も気になる対戦カードはHIME(毛利道場)×万智(スポーツジム67’s)のストロー級ワンマッチでしょう。実力派の大島沙緒里、桐生祐子に連勝してトップ戦線に躍り出てきたHIME。大島はパンチを蓄積して何度もグラつかせ、桐生は開始直後のパンチの連打でダウンを奪って秒殺しています。

キレと精度、そして威力を合わせ持つ打撃は女子ストロー級トップクラス。本人も熱望するRIZIN参戦も目前に迫った重要な一戦を迎えます。

対するは柔道と柔術をベースにアマチュア時代から注目を集めてきた万智。プロデビュー戦では屈指の実力者ARAMIを相手にグラウンドをコントールして判定勝ちを収めました。

字面だと伝わりにくいですが、レスリングも強くて仕掛けもしつこいARAMIに競り勝つって並大抵の事じゃないですよ。この1勝だけでも万智のポテンシャツの高さが如実に伝わってきます。

打撃で勝負したHIMEにグラウンドに持ち込みたい万智。テイクダウンを巡って緊張感のある試合になるのは間違いないでしょう。RIZIN参戦に向けて一歩踏み出すのはどちらか。マニア注目のマッチメイクです。
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そしてもう1試合見逃せないのが青野ひかる(FIGHT LYNX)×ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)の一戦。話題先行、美貌先行だったケイトですが、K-Clannでのトレーニングの成果が出たか竹林愛留に判定勝ちを収めました。

このまま波に乗るかと思いきや、次の相手が青野とはまた分が悪い。レスリングをベースにした強烈なタックルを切るのは至難の業。そしてパワフルで堅実なグラウンドコントロールもまた強烈。そう簡単に逃げ出す事は出来ないでしょう。

連敗中の青野が注目度の高いケイトを破って再出発するか。ケイトがアップセットを起こすか。この試合も2023年を占う意味で注目です。
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【Shooto2022#07】キャリア1年半、4戦目で修斗のベルトへ─澤田千優「タイトルが懸かっているのも縁」

【写真】松嶋こよみとマンツーマンで空手の稽古に臨む澤田(C)MMAPLANET

27日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#07。インフィニティリーグ2022女子アトム級最終戦で澤田千優が小生由紀と対戦する。ポイント的に圧倒的に優位に立つ澤田は、キャリア4戦目で修斗世界王座が見えている。

デビュー戦で分けた小生を相手に、この間にMMAファイターとして身に着けた動きを見せることを誓い──澤田はケージに足を踏み入れる。


──9月の試合が流れ、ポイント的には不戦勝で3P追加。勝ち点が8Pという状態で最終戦を迎えます。

「ハイ。4Pを取るつもりだったので、試合がなくって1P少ない得点になってしまいました」

──とはいえ中村未来選手と久遠選手を破り、初回でフィニッシュされない限り優勝という状態で迎える小生戦です。

「あまりそういう風に初回で一本取られなければ良いとか、得点のことは考えずにしっかりと勝とうと思っています。得点争いとかでなく」

──デビューから1年7カ月、4戦目で修斗世界王座獲得が目前に迫っています。

「アマチュアがこの階級は意外と多かったみたいで、世界にも階級があるアトム級が制定されたと聞いていました。リーグ戦があることで、試合がコンスタントにできたことはモチベーションをキープできた面でも凄く良かったと思っています。ここまでリーグ戦は勝ててきましたけど、練習してきたことが出ないことも少なくなかったので、今回の試合は自分がやってきたことが試合で出せると体感できる……そんな機会を得られたので良かったと思っています。

タイトルに関しては他の団体のレベルを知っている人からすると、『なんだ?』となるとは思います。それは自分でも思う節もあるので。でも、ここで懸けられているモノなので私は勝って取るだけです」

──たしかにデビュー戦やキャリア3戦以下の選手が多く参加したリーグ戦、そこで世界タイトルが懸かるのは出場選手の意志に関係なく、そういうものかと思ったのも事実です。スミマセン。試合に前なのに。

「でも、そう思われることも分かります。ただ、ここでタイトルが懸かっているのも縁でもあるので有難く受け止めてチャンスをしっかりと掴んで……海外に行きたいです」

──そのためにもしっかりとベルトを巻く必要がありますが、対戦相手の小生選手はデビュー戦でドローだった相手ですね。

「自分が1年少しの間にレスリングだけだったのから、如何にMMAにアジャストしてきたか。やってはいけないこと、やらないといけないことを出せる試合になるんじゃないかと思いつつ……自分にそう言い聞かせつつ楽しみたいと思います」

──前回の試合とどこが一番違うと思いますか。

「空手? レスリングを生かすための打撃を岩﨑先生に習ってきたし、柔術もロータス世田谷の柔術クラスに通わせてもらっています。MMAのための柔術、MMAのためのグラップリングを八隅さんに習ってきました。10月から剛毅會の内弟子になったので、道場の業務があって練習スケジュールが変わってきました」

──現状、どのような練習スケジュールになっているのですか。

「剛毅會の空手は週に1度か2度、T-GRIPでMMAレスリングとスタンドレスリングを週に1度、柔術が週に2度──技術練習と八隅さんが元気なときにスパーリングの相手をしてもらっています(笑)。AACCは水・木とグラップリングベースのMMAスパーリングをやっています。SARAMIさんが試合前の時は水曜日にパンクラスイズム横浜でも練習させてもらっていました。

ただ凄く練習時間が増えたというのではなくて、練って練習をして体を休める時間ができた感じです。どうしても女子の私のようなサイズの選手はいないので、レスリングにしても技術的にはまだですけどバンタム級とかの選手と打ち込みをして、スパーリングでは大塚さんが凄く上手く相手をしてくれるので、当たりに行って鍛えてもらっています」

──空手、柔術、レスリングと練習場所が増えてAACCの女子選手とのスパーリングで成長は感じられていますか。

「絶対にあります。考え方とか、何ができていないでやられるのか。今はすぐに尋ねることができる環境になったので。来週とかでなく、明日聞こうってなれる環境は言葉は良くないけど時短になります。練習の密度が違うというか。AACCだけの時もなぁなぁな練習をしようとは思っていなくて、自分で自分を追い込んではいました。でも、ただ頑張るだけになってしまって。そこはもどかしさを感じていたので、今は何がダメだったかを指摘してもらえるので、取捨選択がしやすくなったので密度が濃くなったと思います」

──小生選手は下攻めが得意な選手という印象がありますが、どのような戦いをしたいと考えていますか。

「前回と同じ態勢にはならないと思うし、下になられても危なくない位置取りをして戦います。テイクダウンをしても、相手の嫌なことを仕掛けて小生選手の柔術ができないよう寝技をやります。やっぱりテイクダウンは取りたいので、テイクダウンをして自分の位置で戦う。引き込みには付き合わないです。空手で突っぱねます」

──空手で突っぱねる。MMAではなかなかない表現ですね。

「そこは徹底しないと。小生選手のやりたいところで、もつれないようにしたいです。MMAレスリングが少しできるようになって成長した姿を見て欲しいです」

■視聴方法(予定)
11月27日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2022#10計量結果

<フライ級/5分3R>
清水清隆:56.75キロ→56.7キロ
山内渉:56.6キロ

<修斗環太平洋バンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 石井逸人:61.1キロ
[挑戦者] 藤井伸樹:61.0キロ

<フライ級/5分3R>
新井丈:56.6キロ
大竹陽:56.7キロ

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治:60.9キロ
須藤拓真:61.4キロ→61.2キロ

<フライ級/5分3R>
内藤頌貴:56.7キロ
高岡宏気:56.4キロ

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
澤田千優:47.4キロ
小生由紀:47.3キロ

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来:47.4キロ
久遠:47.6キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.5キロ
キム・ソユル:55.7キロ

<2022年度新人王決定T準決勝バンタム級/5分2R>
齋藤奨司:61.1キロ
新井拓巳:61.0キロ

<2022年度新人王決定T準決勝フライ級/5分2R>
須藤晃大:56.8キロ→56.7キロ
打威致:56.6キロ

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【Shooto2022#07】計量終了 2階級上(?!)でも戦いたいDouble GFCストロー級王者キム・ソユル✖ライカ

【写真】チャンスを逃したくない気持ちは誰よりも強いかもしれない──キム・ソユル (C)THEONE

明日27日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto202#07の計量が、港区の10KOLで行われた。

環太平洋バンタム級選手権試合をコメインに従え、メインに組まれた引退試合=山内渉戦が組まれた清水清隆は1回目の計量が56.75キロとわずかにオーバーとなり、再計量で56.7キロに落としパスしている。

この他、後藤丈治と戦う須藤拓真はバンタム級リミットから200グラムオーバーだったが、再計量で61.2キロとし無事、注目の修斗初戦を戦うこととなった。

さらに2022年度新人王決定T準決勝フライ級で打威致と戦う須藤晃大も1度目は56.8キロだったが、再計量で56.7キロとし、結果的に全選手はクリアしている。


そんな後楽園ホール大会で、クラスAマッチの国際戦ながら2回戦のインフィニティリーグより前に組まれた一戦に注目だ。ライカ✖キム・ソユルは9月大会で組まれていたが、キムがビザを取得できずキャンセルに。ライカは急遽対戦に応じた杉山恵とドローだった。

今回は18日(金)の発表で来日とライカと仕切り直しの一戦が発表されたキム・ソユルは、キック出身でMMAは2戦目でONE Warrior Seriesと契約。桐生祐子とSARAMIに勝利し、平田樹にONE本戦で敗れているネイリン・クローリーに敗北を喫するなど3勝1敗だった。コロナでONE WSが活動と休止すると母国に戻り昨年12月30日にDouble GFC女子ストロー級王座を獲得している。

ONEアトム級は実質ストロー級、Double GFCでも前述したとおりストロー級のベルトを手にしているが、この一戦は本来はパンクラス参戦経験のあるホン・イェリンと暫定アトム級王座を賭けて戦う予定だったが、ホンの欠場で代役のソン・ヘユン(※デビュー戦)に相手が変更されたことでストロー級王座を争ったという経緯があった。

つまり1年前は減量をすればアトム級で戦うことができたキム・ソユルにとってフライ級で戦うことは生易しくない。どれだけ母国にいても試合機会に恵まれていないのか……ある意味、今大会に出場する女子選手のなかで最もハングリーなのがキム・ソユルという見方もできるだろう。

計量時の体重差は800グラムでも、キム・ソユルはリカバリーはないと考えるのが妥当で、2階級差のライカとは得意といえども打撃でやりあうのは危険だ。しかし、元来の気の強さとキックのスキルがあることで、立って戦うことも十分に考えられる。逆にライカは自ら組むことが増えており、組まれた組まれたで体格差はハンデとなる。

そんななか腕十字やRNCで秒殺したこともあるキム・ソユルは、一瞬の勝負時にフィニッシュを狙うことも多いに考えられるだろう。

ライカ戦後、SARAMIが望めばリベンジ戦や今大会で決まる女子アトム級戦線でも活躍も見込めるキム・ソユルのパフォーマンスに要注目だ。

■視聴方法(予定)
11月27日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2022#10計量結果

<フライ級/5分3R>
清水清隆:56.75キロ→56.7キロ
山内渉:56.6キロ

<修斗環太平洋バンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 石井逸人:61.1キロ
[挑戦者] 藤井伸樹:61.0キロ

<フライ級/5分3R>
新井丈:56.6キロ
大竹陽:56.7キロ

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治:60.9キロ
須藤拓真:61.4キロ→61.2キロ

<フライ級/5分3R>
内藤頌貴:56.7キロ
高岡宏気:56.4キロ

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
澤田千優:47.4キロ
小生由紀:47.3キロ

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来:47.4キロ
久遠:47.6キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.5キロ
キム・ソユル:55.7キロ

<2022年度新人王決定T準決勝バンタム級/5分2R>
齋藤奨司:61.1キロ
新井拓巳:61.0キロ

<2022年度新人王決定T準決勝フライ級/5分2R>
須藤晃大:56.8キロ→56.7キロ
打威致:56.6キロ

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【格闘ニュース】K-1野杁が平本蓮やブレイキングダウンを語る/魔裟斗がロッタンvs武尊を予想/MMA無敗の強豪が猪木祭り参戦/UFCプロハースカの試合が消滅【RIZIN、ライジン】

◆動画の説明
直近で話題となった格闘技系のニュースをまとめました

◆動画のもくじ
0:00 動画のもくじ
0:26  格闘ニュース「K-1野杁が平本蓮やブレイキングダウンを語る」
3:11  格闘ニュース「魔裟斗がロッタンvs武尊を予想」
5:30  格闘ニュース「MMA無敗の強豪が猪木祭り参戦」
8:15  格闘ニュース「UFCプロハースカの試合が消滅」
9:40  試合結果「DEEP JEWSLS 39」
12:42 エンディングムービー

◆参考サイト
https://ganryujima.jp/archives/296961
https://www.tapology.com/





https://www.boutreview.com/

◆動画の中で紹介している内容
イリープロハースカ、グローバーテイシェイラ
ヤン・ブラホヴィッチ、マゴメド・アンカラエフ
万智、ARAMI、本野美紀、須田萌里、東よう子、ダイヤモンドローズ・ザ・ロケット
ラファエル・ロバト・ジュニア、INOKI BOM-BA-YE巌流島

◆参考動画
武尊vsロッタン発表間近?ロッタンの強さを分析し、試合展開と攻略法を考える

DEEP JEWELS 39 前日計量

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※すべてソースを基に制作しています
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#野杁正明 #平本蓮 #breakingdown #魔裟斗 #武尊 #ロッタン #UFC #RIZIN #DEEP #プロハースカ #MMA #格闘技

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ARAMI DEEP DEEP JEWELS39 MMA MMAPLANET o 万智

【DEEP JEWELS39】ARAMIを組みで完全コントロール。万智がプロデビュー戦を判定勝ちで飾る

【写真】組みの強さを見せつけた万智。今後が楽しみな存在だ(C)MMAPLANET

<ストロー級/5分2R>
万智(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18.
ARAMI(日本)

ともにサウスポー。今回がデビュー戦の万智が右ジャブを突きながら、相手の右ローに合わせてテイクダウンを奪う。しかしARAMIがリバーサルに成功してトップへ。ケージ際でハーフガードを取る万智に鉄槌を落とす。足を抱えたARAMIに対し、トップを奪取した万智。ARAMIが左足に外ヒールを狙いに来ると、万智もヒールフックを仕掛け返した。ここで相手のヒールフックのほうが深いと判断したのか、足から離れてバックに回る。

立ち上がるARAMIのバックをキープしながら、動く相手をバックからコントロールする。ARAMIがケージに体を付けながら正対しようとしたとこで、万智がグラウンドに持ち込んだ。ハーフガードのARAMIを抑え込む万智。ARAMIがひっくり返すも、万智がバックからボディロックでARAMIを抑え込んだ。そのまま立ち上がったARAMIを捉え、ボディロックから再びグラウンドに引きずりこみ、パンチを落としつつバックをキープした。

最終回、ケージ中央を取ったのはARAMIだが、万智が相手の左側に回ってダブルレッグへ。これはスプロールされたが、万智がケージ中央に戻り右ジャブを突く。ARAMIは左クロス。ARAMIが組みつき、ボディロックからグラウンドに持ち込んだ。半身で起き上がるARAMI、しかし万智がケージに押し込み続ける。立ち上がったARAMIをバックコントロールする万智は、相手が正対するとダブルレッグに切り替える。ARAMIがケージに背中を着きながら、万智の右腕を取ってアームロックを狙っていく。

そのまま体重を掛けてトップを奪う万智。しかしARAMIが左腕を絞り上げながらトップへ、さらに腕を捩じっていく。腕を抜いた万智をトップから抑え込むも、ここで万智が立ち上がって離れた。スタンドではジャブを突くARAMIを、足払いでこかしてバックへ。再びバックコントロールの態勢に入った万智は、ケージ際で相手に尻もちを着かせる。さらにバックマウントを奪い、ARAMIの右腕を取って三角で固めながらパンチを落としてラウンド終了のゴングを聞いた。

裁定はジャッジ3者ともフルマークで万智へ。プロデビュー戦を勝利で飾った万智は、「もっと強くなって上にあがっていきたい」と語った。


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【DEEP JEWELS】速報中!DEEP JEWELS 39

本野美樹VS須田萌里S
全国的に雨模様の祝日。皆さんいかがお過ごしでしょうか。憂鬱な空気が漂う中、浜松町のニューピアホールではDEEP JEWELS 39が開催されます。メインにはDEEP JEWELSフェザー級チャンピオンの東よう子が登場。ダイヤモンドローズ・ザ・ロケットを迎え撃ちします。さらには本野美樹(AACC)×須田萌里(SCORPION GYM)の若手実力派対決など見どころ十分。今回はSPWNでPPV観戦しつつ、電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第1試合 54kg契約】
×MANA(フリー)
(1R チョーク)
○谷山瞳(BRAVE)
1R、パンチを被弾して嫌がったMANAが組み付いて首投げでテイクダウン。しかし谷山はすぐに立ち上がると逆に投げで倒す。そのままバックに回ると側頭部にパウンド。谷山がグラウンドをコントロール。完全にMANAの身体を伸ばすとチョーク。これがガッチリ極まってレフェリーが試合を止めた。谷山がプロデビュー戦で鮮やかな一本勝ちです。


【第2試合 バンタム級】
○ゆりな(OOTA DOJO)
(1R アームロック)
×ひしぬま JUCY さやか(和術慧舟會GODS)
1R、開始直後の差し合い。JUCYはスタンドでバックに回る。しかしゆりな後ろ手に腕絡み。そのままアームロックで捻り上げるとそのままグラウンドへ。さらに絞め上げるとレフェリーが試合を止めた!ゆりながアームロックであっと言う間に仕留めた。


【第3試合 バンタム級】
○熊谷麻理奈(Trister Gym)
(判定3-0)
×細谷ちーこ(ABLAZE八王子)
1R、開始直後から熊谷のストレート、ジャブがよく伸びる。嫌った細谷が胴タックルで組み付く。しかし熊谷は突き放してスタンドの展開。熊谷は膝をヒットさせて再び差し合い。ケージに押し付ける時間が続く。細谷は隙を見て片足タックルを狙うが不発。さらに離れ際には熊谷のパンチの連打を浴びる。熊谷はそれでも片足タックルに行くとテイクダウンに成功。だがすぐにラウンドを終えた。
2R、スタンドのパンチの交差。細谷のタックルに合わせて熊谷は膝を当てるが、熊谷は組み付いて足を掛けてテイクダウンに成功。しかし熊谷はしぶとく立ち上がる。スタンドに戻って身体が離れると細谷はまたも片足タックル。しぶとく倒すとサイドに回る。さらにマウントを狙いつつ腕を取ると熊谷は亀の体勢に回避。そのまま立ち上がるとスタンドの攻防。熊谷のジャブがヒット。細谷はまたも片足タックル。熊谷が切ったところで試合終了。判定は熊谷に軍配!


【第4試合 ストロー級】
×ARAMI(MIBURO)
(判定0-3)
○万智(スポーツジム67’s)
1R、スタンドの攻防から組み付いた万智。一気にテイクダウンするがすぐさまARAMIがスイープ。上を奪い返すが万智も下から足を取ってさらにスイープ。サイドを狙いつつ首を取りに行く。だがARAMIも下から足関節を狙いつつ立ち上がる。万智もついていきスタンドでバックに回ってコントロール。ARAMIを崩してテイクダウンに成功。ここからまたしても上下が激しく入れ替わるスクランブルの展開。最後は万智が上を取ってラウンドを終えた。
2R、スタンドの攻防が続いていたが万智が豪快な胴タックル。ARAMIは崩れたがケージを背にして堪える。スタンドに戻ると万智がバックに回る。しかしARAMIは背中越しに腕絡み。そのまま反転してグラウンドに持ち込むとアームロックであわやの場面。しかし万智は上手く身体を反転させて脱出。逆に組み付くとまたもスタンドで爆に回ってコントロール。終了間際にはグラウンドに持ち込んでバックから強引に腕十字→三角絞め。ここでタイムアップ。判定は万智。プロデビュー戦でARAMIを相手にここまでやれるとは。。。末恐ろしい。


【第5試合 ストロー級】
×長野美香(フリー)
(判定0-3)
○松田亜莉紗(BLOWS)
1R、開始直後から間合いを詰めてパンチを出していく松田。長野は後退する場面が目立つ。1分が経過したあたりで長野は低空のタックル。しかし松田はこれを切ってスタンドでの差し合い。長野はしつこく足を掛けて倒しにかかる。さらに強引にバックに回ろうとするが松田の腰は重く、長い差し合いが続く。業を煮やした長野は引き込みを狙うが松田は付き合わない。スタンドでの差し合いに戻ると長野は腕絡みからグラウンドに持ち込んでアームロック。だがこれは極まらずラウンドを終えた。
2R、開始直後に長野は片足タックル。これが決まってテイクダウン。だが松田はケージを背にしてすぐに立ち上がる。それでも長野はタックルに行くが松田はこれを潰して逆に上を取る。そこから怒涛のパウンド。あわやの場面だったが長野は身体を動かして脱出。スタンドに戻るとまたも長野はタックル。テイクダウンに成功するが松田はすぐに立ち上がって逆に足を掛けてテイクダウン。パウンドを集中して仕留めにいくがタイムアップ。判定は一方的に攻めた松田に軍配。


【第6試合 フライ級】
○栗山葵(SMOKER GYM)
(判定3-0)
×藤田翔子(リバーサルジム新宿Me,We)
1R、ストライカー同士に緊張感溢れる神経戦。静かな展開が続く。徐々に前に出るのは藤田。栗山はサークリング。距離が詰まると栗山のワンツーがヒット。さらに前蹴りなど徐々に手数が増える。さらに左右のパンチを当てると藤田は組みいて回避。身体が離れると今度は藤田の左右のパンチがヒット。終盤は巻き返してラウンドを終えた。
2R、序盤から栗山の左ストレートがよく伸びる。距離を詰める藤田に対して的確にヒットする。藤田もミドルを起点に攻撃を仕掛けるが栗山はサークリングで距離を取りつつ、カウンターでパンチを当てる。特に左フックは強烈。有効打で上回って試合終了。判定は栗山に軍配。


【第7試合 フライ級】
×ミッコ・ニルバーナ(AACC)
(判定1-2)
○NORI(PRAVAJRA)
1R、開始と同時に距離を詰めるミッコ。NORIはサークリングで距離を取るがついに捕まる。ミッコはケージに押し込んで差し合い。足を掛けてテイクダウンを狙うが不発。ブレイクがかかる。再開するとNORIの打撃が連続でヒット。ハイにストレートが面白いように当たる。それでもミッコは前進。するとNORIはバランスを崩して転倒したところを見逃さずミッコは上になる。しかしNORIは下から足を取って足関節を仕掛けてディフェンス。ミッコはそれを捌いてラウンドを終えた。
2R、またもミッコは前進して間合いを詰める。一気に組み付くとNORIはミッコの首を掴んでフロントチョーク狙い。ミッコはお構いなしにテイクダウン。それでもNORIは首を掴んで離さない。この状態のまま時間が経過して試合終了。微妙な判定はスプリットでNORIに軍配。


【第8試合 セミファイナル 49kg契約】
○本野美樹(AACC)
(判定3-0)
×須田萌里(SCORPION GYM)
1R、スタンドでの長い神経戦。プレッシャーを掛ける須田に対して本野はサークリングで距離を取る。中盤に入って距離が近づくと本野が組み付いてテイクダウン。しかし須田は下から三角絞め。耐える本野に対して側頭部にパウンドを当てながら絞め上げる。さらに腕十字に切り替えると本野は身体を反転して脱出に成功。最後はスタンドで打撃を交差させてラウンド終了。
2R、開始直後にミドルをヒットさせて本野。須田は効いたか一気に距離を詰めて組み付く。そのままテイクダウン。しかし本野は一瞬の隙を突いてスイープに成功。だが下になった須田は腕十字!これは本野は冷静に捌いてスタンドに脱出。再開するとパンチの交差から本野が組み付いてテイクダウン。ケージに押し付けて細かいパウンド。一方の須田は下から腕十字と三角を仕掛けるが不発に終わってタイムアップ。
3R、開始直後からパンチを振るって前に出る本野。そのまま組み付くとテイクダウン。上から強めのパウンドで削る。須田はまたも下から腕十字を狙う。この状態で長らく膠着したが本野は腕を抜く。猪木アリ状態からパウンド。さらに身体を密着させてパウンド。小刻みに削ってグラウンドをコントロールして試合終了。判定は本野に軍配!
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【DEEP JEWELS39】須田萌里戦へ、本野美樹─02─「海外で試合がしたい。UFCを目指せないわけじゃない」

【写真】今日の計量は両者揃ってクリア。米国で感じた想いを、試合内容と結果でまずは形にすることができるか(C)DEEP

23日(水・祝)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS30のコメインで須田萌里と対戦する本野美樹インタビュー後編。

ABEM海外武者修行プログラム、最後のプロ練習後にシンジケートMMAでの練習の総決算を聞くと──UFCへの想いを募らせていた本野は、既に決まっていた須田戦を「圧倒しないと意味がない」と話していた。

<本野美樹インタビューPart.01はコチラから>


──強い選手に囲まれている環境を楽しめる自分がいることを、日本を発つ前に想像はできていましたか。

「ビビっていても勿体ないという気持ちではいました。昨日、アンジェラ・ヒル選手とスパーリングができたのですが、それまでは上の階級の選手がずっと相手でした。なので、昨日はビビるというよりも、1Rだけでも試合だと思ってやりました」

──シンジケートは女子も多いと聞いています。それでもストロー級は少ないと。

「今日は10人にいかないぐらいでしたけど、結構人数はいます。でもフライ級から上の選手が多いですね。ラモーナ・パスカルとか、あまり名前が分からないのですが、UFCの選手も3人ぐらいいて」

椎木努(ABEMAディレクター) 本当に女子が多くて。でも、僕が見る限り本当に楽しそうに練習されていました。

「ハイ。楽しいです」

──日本だとストロー級でもアトム級にミクロ級の選手のなかにあって、大きい部類に入ることもあるかと思います。

「ハイ。だから最初に来た時は、テイクダウンができないで。普通に止められて『アレっ?』って感じでした。それからどうやって倒そうとかを考えるようになり、スパーリングをやっていくうちにフェイントを多く入れて、全然倒しやすくなりました。そこは自分のなかで成長できたと思っている部分ではあります。でも、フィジカルが強いというのは最初に感じたところです」

──28歳になり、今後を考えるとホントに手遅れにならないギリギリのタイミングでその体験ができた滞在になったのではないでしょうか。

「色々と気付けたことが多かったです。本当に来て良かったです。これまで余り海外で試合をしたいと思っていなかったのですが、強い選手と練習していると本当に楽しくて。今は海外で試合がしたいという想いが強くなっています」

──海外というと?

「UFCに出たいです。以前は思っていなかったです。でも、こっちに来てUFCに出たいと思って、コンテンダーシリーズを観戦させてもらい……本当にこっちで試合に出たいって強く想うようになりました。今はUFCに出たいという気持ちが強いです」

──練習とはいえアンジェラ・ヒルをテイクダウンして、サイドを取った。UFCを目指す上で自信になりましたか。

「こっちに来るまでUFCは自分が届くモノじゃないと思っていました。でも最後に同じ階級の選手と練習ができて……試合と練習は違いますけど、目指せないわけじゃないという気持ちになれました」

──では帰国後、UFCを目指す上で試合と練習、どのようにキャリアを積んでいこうと考えていますか。

「11月にDEEP JEWELSでは49キロで試合をすることが決まっています。この試合は圧倒的に勝たないと意味がないと思っていて──。自分が目指したいステージが変わったので、ストロー級で戦っていきたい。でも日本だと選手が少ないので、そこは帰国して相談しつつストロー級で戦える体創りをしていきたいです。もう体重を落とす必要はないかと……思っているので(笑)。

練習は……また来たいです(笑)。UFCを目指すとなると、こっちでの練習を継続したい。これからも自分で来られるように、どうにか考えて行きたいです」

──その意識を日本で継続しないといけない。とはいえ、日本には日本の空気があります。より厳しく律さないといけないかもしれない。

「日本でも自分が一番上なわけじゃないし、AACCでも浜崎(朱加)選手だったりRENA選手、大島沙緒里と自分より強い選手がいっぱいいるので。皆、強くなりたいという気持ちは変わらないし、そこで海外で練習できたことを生かして帰国してもそういう練習を継続していきたいと思います」

──日本に戻ると『米国がこうだったから、こうしたい』という意見……言える環境と、言いづらい環境があると自分は考えています。

「AACCの練習でも、凄く良い練習をさせてもらっていますし、阿部さんはきっと米国がどうだったかを尋ねてくれると思います。そうなると、素直に話したいです。でも阿部さんが築き上げてきた練習を、自分が1カ月経験しただけのことで全てを共有してほしいとも思っていないです。だから『こうしてほしい』と言うこともない。練習の前後に自分でできることはできますし、自分の中の意識を高く取り組めばそれは大丈夫なはずです」

──阿部さんは「UFCを目指す」という意見がきっと嬉しいはずですし、帰国してからの報告を楽しみにしているかと思います。

「本当は阿部さんも来たがってくれていたので。凄く、こっちでの練習に興味を持っていると思います。だから海外で経験して良いと思ったことは、阿部さんに伝えたいです。阿部さんが上手く消化してくれると思います」

■視聴方法(水・祝)
11月23日(日)
午前11時30分~SPWN PPV
午前11時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP JEWELS39計量結果

<バンタム級/5分3R>
東よう子:61.6キロ
ダイヤモンドローズ・ザ・ロケット:61.1キロ

<49キロ契約/5分3R>
本野美樹:48.9キロ
須田萌里:48.45キロ

<フライ級/5分2R>
ミッコ・ニルバーナ:56.7キロ
NØRI:56.25キロ

<フライ/5分2R>
栗山葵:56.65キロ
藤田翔子:57.17キロ

<ストロー級/5分2R>
長野美香:52.15キロ
松田亜莉紗:51.95キロ

<ストロー級/5分2R>
ARAMI:52.65キロ
万智:52.25キロ

<バンタム級/5分2R>
熊谷麻理奈:61.35キロ
細谷ちーこ:61.45キロ

<バンタム級/5分2R>
熊谷麻理奈:61.0キロ
細谷ちーこ:61.7キロ

<54キロ契約/5分2R>
MANA:53.9キロ
谷山瞳:53.7キロ

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