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CORO DEEP DEEP110 MMA MMAPLANET o   中村大介 五明宏人 北岡悟 古瀬美月 大島沙緒里 川名TENCHO雄生 江藤公洋 石司晃一 神田コウヤ 赤沢幸典 酒井リョウ 雅駿介 鹿志村仁之介

【DEEP110】計量終了 3階級のタイトル戦。北岡✖江藤、中村✖神田、雅✖鹿志村。後楽園・濃縮大会

【写真】最重量の赤沢は最計量の古瀬の2.78倍の122キロだった(C)DEEP

明日12日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP110 IMPACTの計量が、中野区の中野サンプラザで行われた。

CORO✖石司晃一の暫定バンタム級、酒井リョウ✖赤沢幸典の暫定メガトン級王座決定戦、女子ミクロ級選手権試合=
大島沙緒里✖古瀬美月という3つのタイトル戦に加え、3年11カ月振りの勝利となるか──北岡悟✖江藤公洋のライト級戦、中村大介✖神田コウヤのタイトル挑戦仕切り直し決戦となるフェザー級マッチなど3回戦。

そして2回戦でもストイックなムエタイ三冠王とチャラい極め専門──雅駿介✖鹿志村仁之介など、後楽園ホール大会らしくコンパクトかつ注目カードが並んだ同大会の計量結果は以下の通りだ。


■視聴方法(予定)
11月12日(土)
午後5時50分~SPWN PPV
午後5時50分~ニコニコ生放送

■ DEEP110計量結果

<DEEP暫定バンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] CORO:60.95キロ
[挑戦者] 石司晃一:61.05キロ

<DEEP暫定メガトン級王座決定戦/5分3R>
酒井リョウ:107.45キロ
赤沢幸典:122.2キロ

<DEEP女子ミクロ級選手権試合/5分3R>
[王者]大島沙緒里:44.0キロ
[挑戦者]古瀬美月:43.95キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.65キロ
江藤公洋:70.65キロ

<フェザー級/5分3R>
中村大介:66.2キロ
神田コウヤ:66.0キロ

<ライト級/5分3R>
川名TENCHO雄生:70.7キロ
高橋“Bancho”良明:70.2キロ

<バンタム級/5分2R>
雅駿介:61.65キロ
鹿志村仁之助:60.85キロ

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI:66.05キロ
五明宏人:66.2キロ

<バンタム級/5分2R>
KENTA:61.55キロ
朝比奈龍希:61.4キロ

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DEEP MMA MMAPLANET NEXUS29 o ONE RIZIN UFC   山本空良 横山武司 雅駿介 鹿志村仁之介

【NEXUS29】山本空良を下し新フェザー級王者に。横山武司「柔術の方が楽しい」& 「MMAはパート」

【写真】インタビュー中に頭のカットの応急処置が必要となり。なんだか可愛らしい姿で控室に戻ってきた横山(C)MMAPLANET

7日(月)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたNEXUS29のメインで山本空良に競り勝ち横山武司がフェザーのベルトを巻いた。

試合後も大量ではないが、流血は続いていた。リングドクターによると、2Rにもっと出血量が多いと試合は止められていただろう──とのこと。つまり、延長があるとその点においても危なかったことになる

現役柔術家だけでなく、父と兄と一緒に柔術アカデミーを営む横山は勝利者インタビューで今後の進路についてアピールをすることはなかった。

格闘家としての目標を「柔術ジムの繁栄、柔術業界の繁栄」とベルトを手にしてなお言い切った横山。試合後、頭の傷の応急手当を受けたNEXUSフェザー級チャンピオンが語ったこととは……。


──ドローだと延長ラウンドがあるのが、ネクサスです。2R終了時点で、ポイントはどのようになっていると考えていましたか。

「全然、分かんなかったです。僕、MMAでは取れないと負けて良いやっていう気持ちでやっているんで。あのまま延長って言われたら、僕はあんまり動けないから負けるだろうなぁみたいな──結構、緩い気持ちでやっています」

──19-19はあり得ると思いました。延長がないとどちらかにつけないといけないのでしょうが。

「そうですね。なんか、どうやったらポイントがつくのとかちゃんと考えてMMAをやっていないので。『ドローって言われたら、俺、どうしよう?』ぐらいでしたね」

──初回にヒジから流血があった。あれがダメージと取られるのかどうか。

「ぜっんぜん、痛くないですよ。血が出たのかって思ったぐらいで」

──なるほど。2Rは組みの展開で試合を優勢に進めました。そこはやはり自信を持って戦うことができていましたか。

「相手が足関に来てくれたから、そこはやられる気がしていなくて。『あぁ、良かった。寝技の攻防をやってくれるんだ』って。離れられて打撃の方が嫌だったので。もう、疲れちゃったスね(笑)。道着がないと疲れちゃうッスね」

──では、逆に横山選手が足関節を取り切れなかった初回の攻防についてはどのように思われていますか。

「あぁ、アレは思ったより相手のディフェンスが上手かったスね。ただ……腕十字にしても、道着がないと僕も寝技の精度がめっちゃ落ちるなと思いました。今後もMMAは負けない限りは続けようとかなと思うので、もうちょっとグラップリング用の寝技もモノにできないかなって感じました」

──寝技の展開で、あれだけスムーズにパンチが出せてポジショニング奪取と融合できているのは、そこを頭において組み技の練習を積んできたということでしょうか。

「う~ん、あんまりMMAをしっかりと想定した練習はしていないので。もしMMAを続けるのであれば、もう少しMMAの練習をしないといけないですね。でも長くは続けないMMAの練習をそんなにしても勿体ないので。自分の人生に上手く生かせるように、格闘技とは付き合っていこうと思います」

──そこですっ!! 今、RIZIN以外のプロモーションではタイトルを獲った選手が『〇〇〇で戦いたい』と宣言するのが、J-MMAの慣わしになっています。それがなかった横山選手は新鮮でした。

「いやぁ、全くないですね。MMAは何となく友達が喜ぶからやっているけど、やっぱりパートタイムでやっていることなので」

──とはいえRIZINで活躍している山本空良選手を下して、ベルトを巻いたわけですし。声が掛かることがあるかと思われますが。

「まぁRIZINは1回、2回は出ようかと思います。MMAを始めた時から、友達のためとチヤホヤされたくてやっただけなので。UFCとかONEは全く目指していなくて、地元の友達とかはRIZINに出るのを一番喜ぶので……負けたら辞めようとは思っていたけど、勝ったら必然と声が掛かると思うから。まぁ1回か2回、負けるまではお金も貰えるし、続けようかなってぐらいだけど。うん、柔術の方が楽しいです」

──では柔術も含め、格闘家として横山選手の目指すところは。

「柔術ジムの繁栄、柔術業界の繁栄ですね」

──……(苦笑)。では競技者としてムンジアルやADCCで勝つということではなくて?

「ムンジアル、アブダビはもの凄く出たいです。だから、もの凄く頑張らないといけないと思っていますけど、MMAに出ながらデキるもんじゃないんで。取りあえずMMAで勝っている以上は、国内で回りのためにも頑張る方が利口なのかなって思います。お金も貰えますし」

──ムンジアルに出ようと思えばポイントを稼ぐために、遠征資金も必要になってきますしね。

「そうッスね。RIZINとかで戦えば、国内で柔術をやるよりもお金になるんで。金もらってから、どうしようかなって。取りあえず負けるまではMMAを続けないといけないのかなって思っています」

──ところで12日のDEEPで盟友の鹿志村仁之介選手がバンタム級初陣で雅駿介選手と対戦します。

「あぁ、まぁこんな感じで一緒にチャラくMMAをやっていますけど、次は鹿志村君──絶対に勝ちますよ」

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MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC キ・ウォンビン 鹿志村仁之介

【RTU ASIA2022】5日前オファーの鹿志村が足関節で攻め込むも、キ・ウォンビンがヒジ連打でTKO勝利

【写真】5日前のライト級オファー、果敢に足関節で攻め込んだ鹿志村だったが……。 (C)MMAPLANET

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
Def. 1R4分45秒 by TKO
鹿志村仁之介(日本)

サウスポーの鹿志村が前に出る。キ・ウォンビンは右ロー、低く構えた鹿志村は相手の右ミドルハイを捌き、左ローを繰り出した。左ストレートを伸ばす鹿志村、組みついた鹿志村が、倒せずも引き込み、キ・ウォンビンの左足を取って内ヒールを狙う。回転してトップを奪ったキ・ウォンビンが右のヒジとパウンド。鹿志村は相手の左足に絡み、そのまま相手を抱える。そして組み直した鹿志村はヒール、ヒザ十字を仕掛けるもキ・ウォンビンが立ち上がった。

キ・ウォンビンは鹿志村にケージを背負わせて左前蹴りを左ストレートを当てた。鹿志村は相手の蹴りの打ち終わりに組みついてグラウンドに持ち込んだ。左のオーバーフックで鹿志村の動きを止めるキ・ウォンビン、立ち上がった鹿志村は飛びつき三角で再びグラウンドへ。立ち上がったキ・ウォンビンの左足を狙う鹿志村。キ・ウォンビンはそれを潰してパンチを連打する。パスしたキ・ウォンビンはケージ際でサイドへ。

残り30秒で鹿志村の腕を抑えながら左ヒジを連打し、鹿志村の動きが止まるとレフェリーが試合をストップした。

飛びつき三角を受けて鹿志村をマットに叩きつける際にバッティングがあったか、左眉のあたりをカットしていたキ・ウォンビン。5日前に出場が決まった鹿志村を下し、トーナメント準決勝へ進出した。


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ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC SASUKE UFC YouTube   イー・チャア キ・ウォンビン クルムアリ・マイマイティトゥハティ ホン・ジュンヨン 内田タケル 松嶋こよみ 海外 風間敏臣 鹿志村仁之介

【RTU ASIA2022】5日前、ライト級のオファーを受けた鹿志村仁之介「一番下なので好きにやります」

【写真】失うモノがない精神で――やるのみ(C)MMAPLANET

本日9日(木・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるRoad to UFC ASIA Episode01に、急遽出場が決まった鹿志村仁之介。

5日前のオファーを受けた心境と対戦相手キ・ウォンビンの印象を尋ねると、シンガポールで知ったUFCの世の中での受け入れられようを知り――いつも通り大胆だが、どこか謙虚な鹿志村がいた。


――計量前にエレベーターホールでお会いして、初めて鹿志村選手が明日のRoad to UFCに出るのだと知りました。

「言わない方が良いのかと思って、今日まで黙っていたんです(笑)」

――オファーが土曜日だったとか。

「ハイ。ライト級のオファーは土曜日の朝でした。ただバンタム級のオファーが金曜日にあったんです。次はバンタム級で戦おうと思っていたので、体を絞り始めていて。それでも70キロあって。これは無理だなって……。『申し訳ありません。今回は……』ってお断りをしました。

そうしたら土曜日の朝に電話をもらって。6時半なので寝ていてのですが、起きてから電話を掛けると『ライト級も空いたよ』と(笑)。少し迷って……柔道の癖なのか、あまり体重にこだわりがなくて。柔術の時も、色々な階級で出ていましたし」

――対戦相手を考慮することは?

「オファーを貰った時点で分かっていなかったです。出ることが決まって、色々と手続きが始まったときに知りました(笑)。でも、もう相手とかは気にならなかった……というよりも、起きたばかりで頭が回っていなかったです。オファーが来たけど、どうしよう? やっちゃおうかっていう感じでした」

――ライト級だとほぼ減量もなく?

「そうですね。逆にこっちに来て蒸し暑くて汗がたくさん出たからか、体重が落ちて68キロぐらいになりました。計量までたくさん食べて、塩分を摂っていたぐらいです。そんなことをする必要もなかったんですけど(笑)」

――しかし計量では、キ・ウォンビンは大きかったですね。

「ホントに。明日、80キロぐらいにはなっていそうですよね。まぁ少なくとも76キロとかには戻しているだろうし、80キロあると思っておきます」

――改めてRoad to UFCです。

「出たいと思っていて、一応リストに加えてもらっていたのですが、選ばれなくて。『出られなかったなぁ』っていう風に外から眺めている状態だったので、『よっしゃぁ!!』という気持ちになりました」

――それにしても5日前のオファーです。UFCなら、何があろうが契約したモノ勝ちという見方もできますが、これは契約を賭けたトーナメント戦です。

「実績のある選手の方がリスクが高いですよね。僕は戦績は浅いし、経験も少ないから受けることができたのかもしれないです。けど性格上どんなときでもやっちゃっていたかなと思います(笑)。とりあえず、まだ20歳ですし、良い経験になればという気持ちは正直あります。試合前だから、こういうことは言いたくないけど勝っても負けても日本にいては経験できないことなので。

それにシンガポールに来て、UFCの凄さっていうか……それを感じています。メディカルチェックに行くと、徹底的にチェックがあって。でも順番を待つことがなかったです。『そんな融通きくのか』って。日本であんなこと絶対にないですよね。Road to UFCのTシャツを着ているとどこにいっても話しかけられて。タクシーの運転手も『絶対に君が勝つよ』とか言ってくれるし。社会的に認められているなって思います」

――改めてキ・ウォンビンについてですか、どのような印象を持っていますか。

「いくつかYouTubeで試合を見ました。オーソドックスでバキバキで(笑)。ローをバンバン蹴ってきて、右ストレートが危ないです。フックも巧いですね。あとスクランブルも上手いです。立つかどうかっていうところは強いですけど、グラウンドはできないですね」

――そう見ましたか。

「ハイ。あの調子だと、多分できないです。できないといっても、Road to UFCに出るレベルなので、普通にはできますけど。しっかりと寝かせることができれば……と」

――鹿志村仁之介の寝技からは逃れられない?

「逃れられたら、殴られて負けます」

――鹿志村選手、3R戦うつもりはないですよね?

「ないです、ないです。そんなタフなことはしようとは思わないです。乗るか反るか。もう殴られても……そこはもうしょうがないです。3Rは戦えるスタミナはあるんです。体力はあって、意外と。でも、相手も大きいし今回はそういうモノじゃないですね。俺の組みとキープが通用しなかったら、殴り殺されます」

――それって試合前夜の選手に尋ねるのもアレなのですが、恐怖心はないですか。

「今日はもうないです。海外でMMAを戦うのが初めてで、飛行機の中とか怖くて参っていたんです。やりたくねぇなって思っていたんですけど、今は大丈夫です。悩んでもしょうがないし、自分でやるって決めたんだから悩む必要もないって。どうせ僕が一番下で。レベルも戦績も、経験も一番下なので好きにやります」

――風間選手と同じ日に同じ大会で戦うということに関しては?

「運命ですね。風間君が勝って、次は俺だっていう風に戦える。同じ中学で風間君が4つか5つ上で。勝手に妄想しているけど、凄いですよね。嬉しいですよ、茨城県出身として、嬉しいです。でもホント、やるっきゃないです。バッと斬りにいきます。ここまでやってもらって、つまらない試合はしないです。『あの金髪、面白いな』って思ってもらえるようにします」

■視聴方法(予定)
6月9日(木・日本時間)
午後3時30分~ABEMA格闘Ch

Episode01
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode02
午後6時30分~UFC FIGHT PASS

■ROAD TO UFC ASIA2022 Episode01 計量結果

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE: 145.5ポンド(66.0キロ)
イー・チャア: 145.5ポンド(66.0キロ)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
鹿志村仁之助: 152ポンド(68.94キロ)
キ・ウォンビン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
風間敏臣: 135ポンド(61.24キロ)
クルムアリ・マイマイティトゥハティ: 136ポンド(61.69キロ)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チェ・スングク: 126ポンド(57.15キロ)
ラマ・スパンディ: 125ポンド(56.7キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チャン・ミンヤン: 206ポンド(93.44キロ)
トゥコ・タクコス: 206ポンド(93.44キロ)

■ROAD TO UFC ASIA2022 Episode02 計量結果

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
――(――)
キム・ミンウ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
松嶋こよみ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ホン・ジュンヨン: 146ポンド(66.22キロ)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チウ・ルェン: 126ポンド(57.15キロ)
ウォーレン・デルロサリオ: 124ポンド(56.25キロ)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ: 153ポンド(69.39キロ)
パワン・マーン・シン: 155ポンド(70.31キロ)

<フライ級/5分3R>
ショーン・エチェル: 126.5ポンド(57.37キロ)
内田タケル: 125.5ポンド(56.92キロ)

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【Pancrase NEO BLOOD !】トーナメント枠発表。DREAMERS=藤波勇飛はネオブラからの再挑戦

【写真】仕切り直しのMMAファイター人生。スポットの当たる場とはいえない場所から、運命を切り開く。その覚悟の有無が問われる藤波だ(C)MMAPLANET

26日(火)、パンクラスより5月22日(日)に東京都港区の品川インターシティホールで開催される第28回ネオブラッドトーナメント及びワンマッチ大会=「NEO BLOOD !」で実施されるネオブラッドトーナメント1回戦の対戦カードが発表された。

また12日の出場選手の発表時点、1人だけ事後発表となっていたのは藤波勇飛であることが16日の午後10時に明らかとされていた。


藤波の出場発表が遅れていたのは、LDH martial artsの手がけるFighters Battle Audition=格闘DREAMERSで彼のPOUNDSTORM落選の放送が終了するのに合わせてのことだ。

実際にPOUNDSTORM出場を賭けて挑んだ鹿志村仁之介戦の敗北は1月29日に終了しており、藤波の出場も12日の時点では決定していた。

LDH martial artsとの契約を目指し、オーディションに参加した元レスリング世界3位、全日本優勝のレスラーは24日に行われたPOUNDSTORMの出場がならず、ネオブラでプロMMAファイターとしてキャリアの一歩を踏み出すこととなった。

世界レベルの競技者であることは間違いない藤波をOne of themとしてネオブラへ出場を決めたEXFIGHTの髙谷裕之は「トーナメントということで、定期的に試合がある」という利点をこの地味デビューについて語っている。

その藤波の初戦の相手は水杉泰誠に決定。水杉のMMAキャリアはWARDOGで1勝1敗(※敗北は肩の脱臼)、昨年のマーシャルワールド杯ライト級準優勝者だ。華やかさとはかけ離れた舞台でのデビューに関し、岡見勇信は「藤波のMMAに対する本気度が問われることになります」と注文を出している。

実質4月29日の立川大会からスタートを切る2022年のネオブラ、最大激戦区のバンタム級は12人参加のバンタム級で、両ブロックとも田嶋涼✖水永将太と矢沢諒✖上田祐起がシード扱いで準々決勝を戦う。

残りの8選手は22日大会では1回戦と準々決勝の2試合を勝ち上がる必要がある。そして田嶋のいる山では漆間將生が中村雄一と、鬼神光司が谷育磨とのマッチアップが決まっている。「ネオブラは優勝すればランカーやトップ勢との対戦の最短距離」と藤波に対して語った髙谷の言葉は全出場選手に当てはまる──パンクラスの登竜門が、いよいよスタートを切る。

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase326 ハンセン玲雄 鹿志村仁之介

【Pancrase326】ハンセン玲雄の左が見えない鹿志村仁之介、跳びつきガードから三角絞めで逆転勝ち

<フェザー級/5分3R>
鹿志村仁之介(日本)
Def.2R0分58秒by 三角絞め
ハンセン玲雄(日本)

サウスポー同士、ハンセンが左ローを蹴る。左に回った鹿志村はハイブロックするが、左ストレートを受けて動きが止まる。もう一発被弾し、ケージ際に引き込んだ鹿志村だがハンセンが離れる。試合がスタンドに戻ると、ハンセンは右からワンツー。続く鹿志村のテイクダウン狙いを切る。

さらに右ジャブを受け、ドタバタした動きになる鹿志村が右ハイを繰り出す。ハンセンは左を伸ばし、右フックを狙う。慎重な攻めのハンセンが左をヒットさせ、ローを効かせる。思い込み飛び込んだ組んだ鹿志村に対し、ハンセンはヒザをボディに突き上げて距離を取り直す。

とハンセンが左オーバーハンドをヒットさせるが、直後に鹿志村がダブルレッグでテイクダウンを決める。クローズドを取るハンセン、残り時間は1分だ。頭をつけた状態から、上体を起こして右エルボーを打った鹿志村が、右のパンチを連打する。スクランブルのハンセンに腕十字から足を取った鹿志村が、内ヒールへ。ロールして逃れるハンセンに対し、50/50にとった鹿志村だが時間となった。

ジャッジ3者ともハンセンを支持し、試合は2Rへ。ハンセンが右ボディフックから左ストレート、続くワンツーに組んでいった鹿志村が逆にケージに押し込まれる。跳びつきガードから引き込んだ鹿志村は、速攻で三角絞めをセットする。必死に耐えるハンセンが観念してタップ──鹿志村が逆転一本勝ちを手にした。


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ABEMA KAREN MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase326 RYO   シュウ・ヒラタ ハンセン玲雄 ロッキー川村2 中村倫也 中田大貴 亀井晨佑 内村洋次郎 内藤由良 名田英平 小川徹 尾崎龍紀 岩本達彦 松本光史 猿飛流 葛西和希 藤野恵実 透暉鷹 遠藤来生 高島俊哉 鹿志村仁之介

【Pancrase326】既に米国行きも視野に。本気になった鹿志村仁之介─02─「タップは早めにお願いします」

【写真】 (C)PANCRASE

本日21日(月・祝)、東京都新宿区のベルサール高田馬場で開催されるPANCRASE326の第1部でハンセン玲雄と対戦鹿志村仁之介インタビュー後編。

柔道&柔術、そしてグラップリングからMMAへ。生きていくためにMMAに賭ける選択をした鹿志村──注目すべきは極め力だ。

<鹿志村仁之介インタビューPart.01はコチラから>


──食う手段がない……IGLOOの斉藤オーナーは逸鉄という東京スカイツリーや私鉄の駅などに関する工事、金属加工を請け負う企業のオーナーでもあり随時、社員を募集しているではないですか。採用条件が柔術家か格闘家、「経験よりも柔術家か格闘家であること」と明言し。

「あぁ、あれ良いですよね(笑)。いつも募集していますよね……でも、僕は格闘技に賭けてみようか思って」

──とはいえMMAを戦うのであれば、柔術アカデミーでなくMMAジムが存在しています。MMAの練習はどのような環境でやっているのですか。

「僕、水戸に自分のジムスペースを持っていて地元の知り合いで打撃の強い選手がいるので、その人と打撃の練習をし、1週間に3日ほど都内で練習しています。グラント・ボグダノフ選手のALMA FIGHT GYM LIFE、IGLOOでイゴール(タナベ)と住村(竜市朗)さんのMMA練習、それと横山武司さんとS/wells柔術ジムでやっています。横山さんもNEXUSでMMAデビューしたばかりで、意見を出し合って練習しています。ただ変わった練習といえば変わって練習ですね」

──聞く限り、都内の練習仲間で打撃を修得しているのは住村選手だけのように感じます。組み主体の練習なのでしょうか。

「そうなんです(笑)。住村さん、イゴール、グラントは体が僕より大きいですけど、体の動かし方とか凄く学ぶモノがあります。あとグラントのところでは吉野(光)君とも練習しています」

──吉野選手は大内刈りの強さが際立っている印象があります。

「あぁ、大内刈り……上手いッス」

──倒されることもありますか。

「テイクダウンは負けないッスよ(微笑)。テイクダウンは絶対に負けないです。でも吉野君とは激しくやっています」

──IGLOO所属でも青木選手や岩本選手たちの水曜昼のMMAグラップリングの練習への参加は?

「出たいんですけどね……。実は僕、中学2年生から3年生の時まで土曜日の朝のTRIBEの柔術クラスで青木さんに教わっていたんです。高校に入ってから部活が忙しくて通えなくなっていたのですが、IGLOOに入った理由の一つに青木さんが練習と指導をしているということもありました」

──おおっ!!

「今は水曜日の練習は参加していないのですが、青木さんの一般クラス……グラップリングクラスには出させてもらうようになっています。凄く丁寧で、普通の人たちが青木さんの技術を学ぶ、凄いクラスです」

──青木選手からプロ練習に誘われることは?

「ないですね。ただ青木さんは中学の時に習っていたことも覚えていてくれたし、きっと僕から言えば参加させてもらえるとは思います。この試合が終わったら、ガツガツ話させてもらおうと思っています。また東京に出て来たいですし、あとシュウ・ヒラタさんと契約したので夏頃には米国で練習しようと思っています」

──おおっ、展開が早いです。

「ハイッ!! もうNYに行くことしか頭にないです(笑)。やっぱりMMAを本気でやりたいので」

──今や格闘DEREMERSの熱さに負けない気持ちだと?

「絶対に負けないです。そこは大丈夫です。それだけ気持ちが入っています。強さでも負けないつもりです。それに番組には参加しなかったですけど、俺、髙谷さんが好きなんです。凄く熱くて、一本気で」

──ならEXFIGHTで変則的な凱旋試合もあり得ますか。

「戦う場所に関しては、全く拘りはありません。どこででも戦っていきたいと思っています。米国でも試合に出たいと思っていますし。向うには3カ月は行くことになりますし、最後の1カ月で向うでも戦いたい。あと、次の試合が終わっても米国に行くまでに日本で試合をしたいです」

──そんななかグラップリングとはいえ、2月16日にFINISHで上久保選手に横三角で一本勝ちしたのは大きな自信になっていないですか。

「大きかったです。ケージですし。ケージのなかで上久保さんに勝ったという結果が、大切です。ルールは何でも構わないので。壁に押し込まれてから、左足を抜いて横三角を取ろうと。あれだけを狙っていたので、狙い通りです。アレも柔道の寝技ですね」

──それだけの想いを持つようになったMMA、ハンセン玲雄戦では何を見せたいですか。

「MMAは総合的な選手じゃないと勝てないですよね。寝技に特化して強いのも勿論なんですけど、ちゃんと総合格闘技に取り組んでいる自分を見てほしいです」

──では米国行きを見据えて、今後戦っていきたい選手などいますか。

「ぶっちゃけの話、中村倫也選手ですかね……僕、けっこう体がしょぼいのでバンタム級に落とそうと思っているんです。でも中村選手は次も決まっているし、現実味がある試合としては、狩野君に借りを返したいです。フェザー級でやったら、どうなんだって。経験も知識もない中で彼に負けた。キャリアの序盤に黒星が付いているのは、自分としても取り戻したいです」

──了解しました。必ず書かせていただきます。では最後にMMAPLANETの読者の皆さんに対して、ハンセン戦に向けてアピールお願いします。

「かなり見てほしいところはあります。なかでもテイクダウンをしてからの極めに行くまでの速さと極め力に注目してほしいです。キープするより極め力、そこですね。ハンセン選手、僕は段階を踏んで極めるようにしていますがタップは早めにお願いします」

■視聴方法(予定)
3月21日
午後2時30分~ TIGET LIVE
午後4時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase326計量結果

<フライ級KOPC/5分5R>
[王者] 小川徹:56.7キロ
[挑戦者] 猿飛流:56.5キロ

<ストロー級QOPC/5分5R>
[王者] 藤野恵実:52.15キロ
[挑戦者] KAREN:51.9キロ

<ミドル級王座決定戦/5分5R>
内藤由良:83.55キロ
ロッキー川村2:83.65キロ

<フェザー級挑戦者決定T/5分3R>
中田大貴:65.85キロ
亀井晨佑:65.85キロ

<フェザー級挑戦者決定T/5分3R>
岩本達彦:66.0キロ
Ryo:66.2キロ

<ライト級/5分3R>
葛西和希:70.55キロ
松本光史:70.3キロ

<フライ級/5分3R>
田代悠生:56.9キロ
前田浩平:56.85キロ

<フェザー級挑戦者決定T補欠戦/5分3R>
透暉鷹:66.2キロ
名田英平:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
遠藤来生:65.7キロ
内村洋次郎:65.75キロ

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉:52.5キロ
尾崎龍紀:52.55キロ

<ライト級/5分3R>
渡部拓馬:70.4キロ
DARANI:70.05キロ

<ウェルター級/5分3R>
中村勇太:76.75キロ
髙橋攻誠:76.0キロ

<フェザー級/5分3R>
ハンセン玲雄:65.75キロ
鹿志村仁之介:65.35キロ

<ストロー級/5分3R>
大城正也:52.15キロ
植松洋貴:51.75キロ

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【Monday Ring Girl】Pancrase325

毎週月曜日にラウンドガールをご紹介する「MONDAY RING GIRL」。第400弾は2021年12月12日(日)、東京都江東区のスタジオコーストで開催されたPancrase325のリングガールです。

<関連レポート>
【Pancrase326】追加カード続々。ブレーキの壊れたハンセン玲雄×ブレーキ無用のSub=鹿志村仁之介

(C)MMAPLANET

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ABEMA KAREN MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase326 RYO   ハンセン玲雄 ロッキー川村2 中田大貴 久米鷹介 亀井晨佑 内村洋次郎 内藤由良 名田英平 小川徹 尾崎龍紀 岩本達彦 松本光史 猿飛流 葛西和希 藤野恵実 透暉鷹 遠藤来生 高島俊哉 鹿志村仁之介

【Pancrase326】計量終了 第2部はタイトル直結ファイト。第1部は序列の再編成の兆候が……

【写真】 タイトル戦が軸、そんなパンクラスの2022年となるのか(C)PANCRASE

明日21日(月・祝)に東京都新宿区のベルサール高田馬場で開催されるPancrase326の計量が20日(日)、新宿サンエービル地下1階会議室で行われた。

1部と2部、2部構成になっている山の手のパンクラスは2部に王座決定戦を含めタイトル戦が3試合、さらにフェザー級挑戦者決定トーナメントが2試合(※第1部で補欠戦)と、タイトル直結のカードが組まれている。


冠はついていないが葛西と松本の勝者が、久米鷹介の持つライト級王座に近づくことも間違いない。

また1部でも前述のようにフェザー級挑戦者決定T補欠戦=透暉鷹×名田英平の中京×関西対決をはじめ、北海道から遠藤来生、九州からは中村勇太が参戦し、それぞれベテラン=内村洋次郎&デビュー戦=髙橋攻誠と戦う試合、さらに渡辺拓馬と尾崎龍紀と地方在住ファイターの試合も目立つ。

さらにはMMAに本気になった大器?!=鹿志村仁之介と戦うハンセンレオも神戸のreliable所属だ。TRIGGERの出現により、にわかに地盤の変化が全国的にみられるJ-MMA界──ちょっとした再編成が感じられる──ポスト・ディファ時代のパンクラス初イベント、その第1部だ。

■視聴方法(予定)
3月21日
午後2時30分~ TIGET LIVE
午後4時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase326計量結果

<フライ級KOPC/5分5R>
[王者] 小川徹:56.7キロ
[挑戦者] 猿飛流:56.5キロ

<ストロー級QOPC/5分5R>
[王者] 藤野恵実:52.15キロ
[挑戦者] KAREN:51.9キロ

<ミドル級王座決定戦/5分5R>
内藤由良:83.55キロ
ロッキー川村2:83.65キロ

<フェザー級挑戦者決定T/5分3R>
中田大貴:65.85キロ
亀井晨佑:65.85キロ

<フェザー級挑戦者決定T/5分3R>
岩本達彦:66.0キロ
Ryo:66.2キロ

<ライト級/5分3R>
葛西和希:70.55キロ
松本光史:70.3キロ

<フライ級/5分3R>
田代悠生:56.9キロ
前田浩平:56.85キロ

<フェザー級挑戦者決定T補欠戦/5分3R>
透暉鷹:66.2キロ
名田英平:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
遠藤来生:65.7キロ
内村洋次郎:65.75キロ

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉:52.5キロ
尾崎龍紀:52.55キロ

<ライト級/5分3R>
渡部拓馬:70.4キロ
DARANI:70.05キロ

<ウェルター級/5分3R>
中村勇太:76.75キロ
髙橋攻誠:76.0キロ

<フェザー級/5分3R>
ハンセン玲雄:65.75キロ
鹿志村仁之介:65.35キロ

<ストロー級/5分3R>
大城正也:52.15キロ
植松洋貴:51.75キロ

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【Pancrase326】ハンセン玲雄戦へ。MMA、舐めている?鹿志村仁之介─01─「スイッチ入りました」

【写真】この不敵な笑みは本来持つものではあるものの、リクエストに答えてくれた笑顔だ (C)MMAPLANET

21日(月・祝)、東京都新宿区のベルサール高田馬場で開催されるPANCRASE326の第1部で鹿志村仁之介がハンセン玲雄と対戦する。

ストライプル茨城で小学6年生の時に柔術を始めた鹿志村は、これがMMAキャリア4戦目だ。現状2勝1敗という、いわば平凡な戦績ながら過去2年間はまるでクジラか潜水艦という風に、時折り姿を見せると印象深い活躍をしてきた。

MMAに対し、「スイッチが入った」という鹿志村に話を訊いた。


──鹿志村選手のことは……自分は2020年のGTFの予選で初めて存在を知り、それからMMAもパンクラスで戦っているけど負けた。そしてタイムラグがあり、LDHマーシャルアーツのFighter Battle Auditionに応募し一次選考で受かりながら辞退……。また情報が途絶えていたら、昨年10月にパンクラスで再起し、先日のFINISHでは上久保周哉選手に横三角を極めた。潜水艦のようにいきなり現れて、潜伏する。そんな風に感じていました。

「アハハハ。まぁ、去年はちょっとご存知だと思うんですけど、ヤラカシテしまったことがあって……。そこから本気でMMAをやろうという気持ちになったんです」

──まずは……そういう心境になるまでを伺わせていただきます。そもそも柔術をやり始めたのはいつ頃なのでしょうか。

「凄く簡単な理由で、小学4年生から柔道をやっていて茨城県内でも勝てなかったです。メダルを貰ったこともなくて。子供の頃ってメダルとかに憧れるものですけど、柔道では獲れないメダルが柔術だと簡単に獲れました」

──では柔術もキッズの時から始めていたのですね。

「ハイ。6年生の時に親父に勧められてストライプル茨城で井上(和浩)先生に柔術を習うようになりました。親父が相当の格闘技ファンなんです(笑)。で、柔術を始めると寝技にハマりました。ただ、柔術を教わりにいっているのに亀返しとか、柔道に使える寝技をずっと教わっていて(笑)」

──試合では、どのような戦い方を?

「柔術家に柔術でいくと勝てないので、そこそこできた柔道で勝っていました。柔術家は柔道に対応できていなかったですし。で、子供の頃や青帯の頃って結局は体力がモノをいうじゃないですか。フィジカルの強さで何となく勝ち上がっていたような感じです。それでも高校1年の時に全日本の青帯アダルトを獲れて、そこから火が付きました。

そうなると柔術の座ることができるというのが楽しくて。ずっとラッソーガードをしていましたね。結局、柔道と柔術は高校3年まで、並行してやって。で、高校を卒業する時に柔術を本気でやりたいと思うようになっていました。東京の専門学校に進み、高校を卒業してからすぐにIGLOOに入りました。GTFの何カ月か構えですね。GTFに出た時は専門学校に通いながら、バイトで生計を立てて柔術をIGLOOで練習していました」

──数ある柔術道場のなかで、なぜIGLOOを選んだのでしょうか。

「本気でやろうとスイッチが入ったので最初はCarpe Diemにしょうかと迷っていて……。で、IGLOOの斉藤社長と話をさせてもらったら、『金がないなら、会費は要らないよ』と言ってもらえて。ならIGLOOだなって(笑)」

──いや格闘技道場潰しですよ、その甘い言葉は(笑)。

「本当にそうですよね。でも助けられました。それにIGLOOのアットホームで、縛りがない空気が良かったです」

──ただ記録によると、IGLOO入門前にパンクラスでMMAデビュー戦を戦っていますね。

「専門学校に進学する時の奨学金狙いで、プロで戦ったという実績が欲しくて戦いました。種類を問われずプロ選手、五輪選手だと特待生になれて学費が半額になったんです。それも親父にやってみないかって言われて……1月にマーシャルワールド杯のAクラス・ライト級で優勝してプロ昇格ができました」

──それでプロに? MMAの練習というのは?

「打撃の練習はしていないです。2週間ほど前からストライプルのMMAクラスには混ぜてもらっていましたけど、先生と親父からグラップリングで戦えという指示があったのでテイクダウンをして寝技で勝負をしました」

──それで勝ててしまうのですね。ただし2戦目で狩野優選手にネオブラTの初戦で敗れました。

「そもそもMMAに全く興味がなく、全く知らない状態で出ていました。あの時も全く減量もしないで戦って。どのクラスで戦うべきかも分かっていなかったです」

──ではなぜ? LDHのオーディションを受けたのですか。しかも一次審査を受かっておきながら辞退して。

「アレは親父が知らない間に勝手に応募していて。で、書類検査に通ったからオーディションに参加してこいという感じで……。それでスパーリングで極めることができて、一次をパスしちゃったんですよね。僕は面接でも正直に『MMA一本でやる気はない』と言っていたし。それに合宿とかあるなんて知らなくて。で、合宿の前日とかに用事があったんです。合宿には行きたくないし、『いいか』って。『ちょっと欠場します』って(笑)」

──最低ですね(笑)。いや、よくそれであのオーディション会場にいることができたなと感心すらしてしまいます。

「MMAで生きていこうとか全く考えていなかったです。ただの趣味で良い。だから、あの熱い雰囲気が本当に馴染めなくて、嫌で。『そんな若いのにUFCとか、口にしちゃダメでしょ』みたいな感じだったんです。でも、さすが『UFC、UFCって言うなよ』とは言えなかったですけどね」

──なぜ、それが本気でスイッチが入ったのですか。

「ヤラカシテしまって。もう専門学校も通えないし、なら俺はMMAで食っていこうと決めました。茨城に戻って、まずJBJJFの全日本選手権に出ようとストライプルでなく小さな場所で練習して。それとIGLOOの選手練習に混ぜてもらって練習して全日本に出て、茶帯ミドル級で優勝しました。その時からMMAのことばかり考えていました。このままじゃ、俺、食っていけないぞって」

<この項、続く>

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