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【DEEP JEWELS35】ドリーマーとDREMERS、藤田翔子─02─「もう中途半端に終わりたくない」

【写真】実弟、DEEP暫定フライ級王者の藤田大和と(C)MMAPLANET

11日(土)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS35で、ゆりなと対戦する藤田翔子のインタビュー後編。

プロデビュー後2試合はストロー級で試合をしてきた藤田だったが、いずれも減量で苦戦。2戦めは計量をクリアできず、今回から極真空手時代に近いフライ級で戦うこととなった。
その一方で、培ってきた空手のスキルを、どうMMAに生かすのか。ゆりな戦は、新しい藤田翔子を見せるための試合となる。

<藤田翔子インタビューPart.01はコチラから>


――藤田選手はEXFIGHTの大会会場で、イベントスタッフをされていますよね。現在はEXFIGHTジムのスタッフでもあるということなのでしょうか。

「はい。知人からEXFIGHTジムのお仕事を紹介してもらいました。イベントを手伝うだけでなく、ジムのトレーナーもやっています。一般会員さん向けのレッスンとか。たぶん打撃のミットを持てる人が欲しかったんだと思いますけど。私、自分でもミットを持つのは上手いと思っています。実家のドリーマージムでは、大和のミットを持っていましたから」

――えっ、大和選手の中学時代や高校時代の試合映像を見たこともあるのですが、あのパンチを受けていたのですか……。

「大和が高校生の時ですね。私はそんなに望んでいないし、大和もミットにこだわるから、タイミングが合わないと、嫌な顔をするんですよ(笑)。だから私のミットも成長したと思うんです。さらにEXFIGHTジムで働き始めて、ミットを持つことが増えたから、前腕の筋肉もついてきました(笑)」

――なるほど。ジムで練習はしていないのですか。

「今は、練習しているのはMe,Weだけですけど、格闘DREAMERSをやっていた頃は、仕事の前に練習へ加えてもらっていました」

――中村倫也選手や宇佐美正パトリック選手と一緒に練習していたのですね。

「そうなんです。スタッフだから特別に……ということだったと思うんですけどね。今でも倫也やパトリック、ほかのDREAMERSメンバーと意見交換していますよ。私であれば、次は柔道出身の選手なので、柔道経験者のメンバーに意見を聞いたり。そこは私のほうが先にプロになっているとか、そういうことは一切関係なく。

あと彼らは格闘DREAMERSで、私の実家もドリーマージムじゃないですか。同時期にMMAをやっていて、一緒に練習させてもらって――ありがたい縁だなと思っています」

――分かりました。キャリアのお話に戻りますが、アマチュアの試合でケイト・ロータス選手に勝利し、2021年3月にプロデビューしました。ここまで1勝1敗という戦績は、どう捉えていますか。

「あの試合では、相手の要求で初めてプロ用の薄いグローブで試合したんですけど、気持ち良いなと思いました」

――極真会館では素手によるフルコンタクト空手を戦ってきたので、アマチュア用の厚いグローブは慣れなかったのでしょうか。

「薄いグローブのほうが、やりやすいです。パンチを打っても、アマチュア用のグローブだと殴っている感触も無くて。それと薄いグローブのほうが、組んだ時も相手にエスケープされにくしですし」

――なるほど。そのロータス戦を経て、2021年3月にプロデビューしました。ここまで1勝1敗という戦績は、どう捉えていますか。

「自分としては、誰よりもプロの試合で戦うっていうことに対して強い想いを持っていたはずなのに――減量で苦戦して」

――そうですね。デビュー戦は相手のアミバ選手が計量オーバーとなりましたが、藤田選手も再計量でパス。続く2試合目は、藤田選手が計量をクリアすることができませんでした。

「はい、デビュー戦から減量で苦戦しました。空手時代は当日計量で55キロまで落としていたので、プロの前日計量だと、もっと落とせると思ったんです。それで山﨑さんと相談して、ストロー級で戦うことに決めたんですが……」

――しかし、1度目の計量をパスすることができなかった、と。

「あの時は、周りの皆さんのおかげで再計量をパスすることができました。でも次の試合では私が――結局、計量をクリアできたほうが勝った場合のみ公式記録に残る、っていう試合ばかりなんです」

――そうなると試合当日のコンディションは、どのような状態だったのですか。

「正直、ダメでした。特に2戦めはフワフワしてしまっているというか。そんななかでも自分には『勝つしかない』という前向きな言葉を言い聞かせながら戦って。あの試合が終わってから山﨑さんと話をして、フライ級で戦おうと決めました」

――そのような経緯があって、今回は58キロ契約の試合となったのですね。

「ゆりな選手は普段バンタム級なのですが、58キロまで落とせるということで、この契約体重になりました」

――ストロー級で戦うのとフライ級で戦うのとでは、減量スケジュールも違うでしょうし、それは練習にも影響を与えてくるかと思います。

「ストロー級では、最後は水抜きをしていました。でも今回は、それほど水抜きの必要もないし、それは練習にも試合にも良い影響が出てくると思います」

――減量も行いながら、しっかりと相手の対策もできるということでしょうか。

「はい。今は、ゆりな選手の映像を見ながら対策を練習しています。階級も上がるし、これまでよりも体格が大きい相手ですけど、大和や男子選手と一緒に練習しているので、そこは問題ないと思います」

――藤田選手の場合、これまで培ってきた空手のスキルをどうMMAにアジャストするかが重要になってくるかと思いますが、MMAではパンチを中心に戦う場面も見られます。

「蹴りを出すことが少なくなっていますよね。やっぱりミドルをキャッチされるんじゃないかと不安になったこともあって。だから今後は、蹴りの数を増やしていきたいです。あとは距離感。極真空手って、超接近戦じゃないですか。そのなかでも、距離感が近いと極真の頃から言われていました。背が高くて、足の長さもあるのに、距離が近すぎると」

――ゆりな選手が相手だと、距離が近ければ組んでテイクダウンを狙いに来るでしょう。

「テイクダウンを狙ってきて。私に打撃を出させないようにしてくると思います。そんななかで、そこで蹴りをたくさん見せられたらなと思います。それに今は柔術や寝技も練習していて、寝技になってもいけます」

――今回のゆりな戦が、初めてのフライ級戦です。MMAを戦ううえで、今後の目標を教えてください。

「私は全日本で優勝できずに空手を引退しました。もう中途半端に終わりたくない。大和から言われているのは、最低でもベルトを獲れ――MMAでベルトを巻けるよう、勝ちます」

■視聴方法(予定)
12月11日(土)
午後5時45分~USPWN PPV配信 & ニコニコ生放送 PPV配信

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DEEP DEEP JEWELS35 MMA RIZIN   ゆりな キック ボクシング 村田夏南子 藤田大和 藤田翔子

【DEEP JEWELS35】ゆりな戦へ、藤田翔子─01─「『藤田家は打撃で負けたらいけない』と」

【写真】空手ができるが故に、MMAでの戦いに悩んだ。しかし、そこを通り越せば藤田の蹴りが大きな武器になることは間違いない(C)MMAPLANET

11日(土)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS35で、藤田翔子がゆりなを相手にフライ級転向初戦を行う。

現DEEPフライ級暫定王者の藤田大和を弟に持つ藤田翔子は、極真会館全日本女子ウェイト制準優勝の実績を引っさげ、MMAに転向した。しかし、そのキャリアは決して平坦なものではなかった。勝てない、強くなりたい――そんな苦悩の日々を乗り越えられたのは、やはり弟・大和の存在が大きかった。


――藤田選手は空手を引退してから期間を経てMMAに転向しています。なぜ、MMAを始めようと思ったのでしょうか。

「なぜなんでしょう……自分でもMMAをやろうとは思っていなかったです(苦笑)。最初は大和に誘われて、Me,Weのキッククラスにお邪魔させていただいたんです。すると村田夏南子ちゃんから『蹴りを教えてください』と言われて、一緒に練習しているうちに、まんまと――(笑)」

――もしかしたら村田選手も山﨑剛代表から『藤田さんをMMAに誘おう』なんて指令を受けていたのではないですか。

「アハハハ、どうなんでしょうね(笑)。ちょうど当時、いろんな想いが重なってMMAを始めることにしました。大和がRIZINでデビューした時期でもあって。ウチは兄弟5人とも格闘技をやっているんですけど、私だけ全日本クラスのベルトを獲ったり、大会で優勝した経験がないんですよ。ずっとそれがコンプレックスで」

■ 藤田家の格闘技の実績について
長男 和典:プロボクシング元OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者
長女 典子:極真会館全日本女子優勝、同世界大会3位
次女 翔子:極真会館全日本女子ウェイト制 軽量級準優勝
次男 大和:現DEEPフライ級暫定王者、ボクシングでは高校3冠、全日本選手権優勝
三男 健児:2021年にボクシングでプロデビュー、アマチュア時代は通算10冠

――藤田選手は空手を引退後、格闘技からは離れていたのですか。

「世界大会に出たあと26歳で引退して、普通に働いていました。一般会員さん程度で空手道場に通ってはいましたけど……。でも29歳の時にもう1回、自分の可能性を確かめたいと思って。

あとは実家のドリーマージム(長男の和典さんが代表を務めているボクシングジム)も、私たちが活躍して有名にしたいなと思ったんです。そういった、いろんな想いが重なってMMAを始めました」

――ご実家のドリーマージムにはMMAクラスがあり、大和選手も幼少期に何度か寝技の練習をしたことがあったそうです。藤田選手はいかがでしたか。

「私は無いです。すごくたまーに、女性会員さんの相手を務めていたぐらいで――片手で数えられる程度ですね。Me,Weで寝技の練習を始めた時も、全然覚えていませんでした」

――すると幼少期から空手をやってきて、MMAにアジャストするのは難しくなかったのでしょうか。

「難しかったです。なぜこんなにキツい道を選んだのだろうと思いました(苦笑)。新しく覚えることばかりなので、空手時代より2倍、3倍と練習して。スパーでは安易に蹴ってしまい、その足を掴まれてテイクダウンされ、寝技では何もできない――落ち込みました」

――結果、アマチュアデビューから3連敗。しかし2020年10月に、話題を集めていたケイト・ロータス選手に勝利したことで、藤田選手に注目が集まったように思います。

「MMAを始めて、ようやく形になってきたのが、あの試合の頃ですね。自分の中では、年齢のこともあって、2年ぐらいMMAをやって辞めようとも考えていました。柔術やキックボクシングの試合に出ると、成績もよかったんです。だけどMMAになると難しくて、こんなにうまく行かないものなんだなぁと思っていました。

それが、ようやく自分の中では形になってきて、もうちょっと、もうちょっと……と思いながら。やっぱり勝ってプロになりたいという気持ちがあって。だから、山﨑さんがたくさんアマチュアの試合を経験させてくれて良かったです。ただ、ジムではイジられていましたけど(笑)」

――イジられていた……どういうことですか。

「相手は美女だと言われているから、勝負では負けるなよって。私は美女対決だと思っています、って答えていましたけど(笑)。それはともかく、あの試合で一皮むけたね、って言われますね」

――状況が好転したのは、何かキッカケがあったのでしょうか。

「まず寝技を覚えて、そしてテイクダウンをカットできるようになると、自分の打撃が生きるようになりました。あとは、やっぱり大和の存在が大きいです。私は空手から離れて、仕事をしながら夜にジムで練習する。大和は朝と夜の2部練をこなしながら、私の練習も見て厳しい意見をくれるんです。今日は動きが悪かった、とか。そうやって大和に引っ張ってもらってきました」

――その大和選手がDEEPのベルトを巻いた姿を、どのように見ていましたか。

「めちゃくちゃ嬉しかったですね。MMAで勝ったり負けたりしながらも、練習してベルトを勝ち取った瞬間――涙と震えが止まらなかったです。彼は努力家だし、そこは弟ですけど尊敬しています。私も大和や健児から『藤田家は打撃で負けたらいけない』そう言われながら、サポートしてもらっています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
12月11日(土)
午後5時45分~USPWN PPV配信 & ニコニコ生放送 PPV配信

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【DEEP106】来年2月26日、ついに暫定チャンプ藤田大和✖正規チャンプ神龍誠=フライ級王座統一戦

【写真】大接戦が予想されるフライ級王座統一戦(C)

24日(水)にDEEPより来年2月26日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP106 IMPACTでDEEPフライ級王座統一戦が組まれることが発表されている。

正規チャンピオン神龍誠、暫定チャンピオン藤田大和。今やDEEPで最も層が厚いといっても異論はないであろうフライ級の頂上決戦が決まった。


10月に2年4カ月振りのDEEP出場で福田龍彌とのタフマッチを制した神龍に対し、藤田は9月に伊藤裕樹との一進一退の攻防で競り勝ち暫定王座の防衛に成功している。

神龍が長期間DEEPを離れていた期間に、暫定王者となった藤田の防衛戦が決まった。その直後に神龍のDEEP復帰が決まり、1カ月の時差で暫定王者は防衛戦、正規王者はノンタイトルを戦うという捩じれ現象が見られていた。

今や、DEEPフライ級のみならず国内主流プロモーションに当然のように存在する暫定王者が、正規王者のステップアップ→離脱に伴い暫定の二文字が外れて昇格するのではなく、王者同士との統一戦が組まれるのは、該当階級に正常な新陳代謝をもたらす良い兆しだ。

神龍のいない間にレスリングと寝技が伸びたことで、持ち味であるパンチ=ボクシングの強さが際立ってきた藤田。対して神龍は福田戦で、最大の長所であったノンストップMMAを展開できず、ブランクが如実に感じられた。

自らのジムを宮城県にオープンさせた神龍だが、今ではTRIBE TOKYO MMAなど首都圏のプロ練習を日常化させている。あと3カ月あれば十分に以前のような止まることを知らないスクランブル&フィニッシュ狙いのMMAが可能になっていることは間違いない。

対して、完成度が高まりどの局面でも穴がなくなったことで、藤田はよりパワフルなパンチャーに進化している。そんな両者の王座統一戦は、試合当日のコンディションが勝敗結果に大きく影響することすら十分にあり得る。

それだけに両者が口にするUFCという目標に近づくには、超拮抗戦が予想されるファイトで圧倒的な強さを見せることが必要となってくる。

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YouTube   キック コナー・マクレガー ボクシング 堀口恭司 藤田大和

那須川天心 デビュー戦から裕樹戦まで全KO集 ダウンシーン MMAあり【再編集】tenshin nasukawa knockout

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那須川天心 vs 志朗
那須川天心 vs スアキム・PKセンチャイムエタイジム
那須川天心 vs マーティン・ブランコ
那須川天心 vs フリッツ・ビアグタン
那須川天心 vs フェデリコ・ローマ
那須川天心 vs 内藤大樹
那須川天心 vs 堀口恭司
那須川天心 vs ロッタン・ジットムアンノン
那須川天心 vs 中村優作
那須川天心 vs スアキム・シットソートーテーウ
那須川天心 vs 藤田大和
那須川天心 vs 浜本”キャット”雄大
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那須川天心 vs ライアン・シェーハン
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那須川天心 vs ワンチャローン・PK・センチャイムエタイジム
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那須川天心 vs リン・ビン
那須川天心 vs タリック・トッツ
那須川天心 vs フレッド・コルデイロ
那須川天心 vs 宮元啓介
那須川天心 vs マノリス・カリシス
那須川天心 vs マイク・アラモス
那須川天心 vs 内藤大樹
那須川天心 vs 小笠原裕典
那須川天心 vs 鈴木真彦
那須川天心 vs 村越優汰
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那須川天心 vs キム・ジンミン
那須川天心 vs 九島亮
那須川天心 vs アレクサンドロ・ヒデオ
那須川天心 vs 有松朝

那須川天心 vs 藤田大和
那須川天心 vs フランシスコ・ギリオッティ
那須川天心 vs カウイカ・オリージョ
那須川天心 vs ニキータ・サプン

那須川天心 vs 才賀紀左衛門

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【DEEP104】神龍誠戦へ、福田龍彌─02─「チーム関西として関東には負けない、という感じで」

【写真】7月の修斗大阪大会。ベルトを失った福田にこれだけの人々が、ねぎらいの言葉をかけていた。偏に人徳ということだろう (C) MMAPLANET

23日(土)、東京都文京区で開催されるDEEP104で、現DEEP正規フライ級王者の神龍誠と対戦する、元修斗同級王者・福田龍彌のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

DEEP参戦にあたり、福田はいきなりトップの神龍と対戦することに。そこで神龍について、さらにDEEPフライ級の印象を訊くと、福田の中にあるドキドキワクワク感が伝わってきた。

ここで神龍に勝てば、藤田大和や伊藤裕樹といった、これまで交わることのなかったファイターたちとの対戦も見えてくる。そんなDEEP出場で、福田が狙うものとは――

<福田龍彌インタビューPart.01はコチラから>


――神龍選手に対しては、どのような印象を持っていますか。

「あの若さ(神龍は現在21歳)で自分のジムを作って、すごいですよ。自分は指導者とかジム経営はできひんと思うので。あの年齢なら、まだやりたいこともあるやろうに……いや、ホントに格闘技だけやりたいんやろうな。尊敬しています。試合に対しても、向こうも気合いが入っているそうやし、僕も良いものにしたいですね」

――ファイターとしては、いかがですか。

「アグレッシブ、という感じですね」

――これまで対戦した中で、神龍選手と同タイプのファイターといえば……。

「鈴木隼人選手ですかね(2014年10月に対戦し、判定負け)。オーソドックスとサウスポーの違いはあるけど、レスリング出身のアグレッシブでガンガン来るタイプということでは鈴木選手やと思います」

――そのタイプとの相性は良いと思いますか。

「良いも悪いも……ですね。お互いに得意なところと苦手なところがあって、僕は別にグラップリングの全てが苦手というわけでもないですから。そこがうまくハマれば勝てるやろうし。打撃でも相性はあるし、やってみないと分からない。でも、だからこそ格闘技って面白いんですけどね」

――そのとおりですね。これまで交わることがなかっただけに、どのような試合展開になるのか分からない。それが今回の試合の最大の見どころでもあります。

「ただ――伊藤(盛一郎)選手との試合はすごかったと思いますけど、その前の優作さんとの試合(中村優作、2019年12月にRIZINで神龍が判定勝利を収めている)を見ると、試合の出来が一定じゃないのかな、とも思うんですけど」

――中村選手と伊藤選手はタイプが違うので、その点は大きいかもしれません。伊藤選手は神龍選手と同じようなスタイルで、中村選手は受けが強いといいますか。

「自分も試合ごとにムラがあるので、あんまり人のことも言えないんですけどね(笑)。どちらかというと僕は優作さんみたいなタイプやし、優作さんより立つのは上手いんで」

――いきなり中村選手に飛び火しましたね(笑)。

「違いますよ、優作さんをディスっているわけじゃないですから(笑)」

――「優作さん」という呼び方で、お二人の関係性は理解できます。

「とにかく伊藤選手との試合は噛み合っていましたよね。あの試合のような、すごい神龍選手と試合したいです。オレは伊藤選手みたいに動かれへんけど」

――この試合に勝てば、次はベルトを賭けて再戦という可能性もありますよね。

「……それやと受けへんかな」

――えっ!?

「タイトルマッチなら、先に暫定王者の藤田(大和)選手やと思うんで」

――あぁ、なるほど。

「それは神龍×藤田でないといけないでしょう。僕が神龍選手に勝ったら、フライ級のトーナメントをやってほしいです」

――確かに今後は神龍選手だけでなく、藤田選手や伊藤裕樹選手との対戦も見てみたいです。

「この前の暫定タイトルマッチ、良かったですよね。2人の気持ちが見えて。競技者として見ていても良い試合やったと思うし、初めて格闘技を見た人でも『格闘家ってすごいんや』って思ってもらえる内容だったんじゃないですか。僕もそういう試合がしたいです」

――すると、今回は神龍選手に勝ってトーナメント開催をアピールですね。

「面白そうっすよね。トーナメントをやっちゃえば、全部解決すると思うので。そういう意味では、僕はDEEPフライ級の良い起爆剤になりたいです。ただ、もう関西の選手とはやりたないですけど(苦笑)」

――DEEP大阪大会へのオファーが来る日もあるかとは思いますが……。

「こっちの人たちとは練習もしているし、それならチーム関西として関東には負けない、という感じでいきたいです。DEEP大阪大会に出してもらえるなら、関東の選手を呼んでもらって、東西対決みたいなカードを組んでほしいですね。チケットは頑張って売るんで(笑)」

――お話を聞いていると、修斗やDEEPというプロモーションの枠ではなく、格闘技やファイターへの敬意が伝わってきます。

「MIBURO代表のウエタユウさんを見ていると、職人だなって思うんですよ。選手としてもそうやし、人との関わり方についても尊敬していて。ウエタさんみたいな選手になりたいし、ウエタさんみたいな人間になっていきたいです」

――そういった全ての願いを叶えるためにも、次の試合は重要なものとなります。

「そうなんですよね。ここで自分が頑張らないといけないと思っています。よろしくお願いします!」

■視聴方法(予定)
10月23日(土)
午後5時55分~PPV SPWN
午後5時55分~PPV dwango

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【Pancrase324】タイトル挑戦権獲得に向け、野田遼介戦直前の山北渓人「僕には攻め疲れはない」

【写真】闘志が身の内の溜まる両者 (C)PANCRASE

17日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrse324で、山北渓人が野田遼介と戦う。

2021年は勝利を重ねるだけでなく、インパクトのある勝ち方で存在感を高めた山北が、ストロー級王座挑戦に向けランキングで3位──自身より上位の野田と戦う。その前日、計量を終えリカバリー中の山北の心境とは。


山北渓人
「計量の方はバッチリでした。野田選手は練習をしたこともあるし、リラックスして過ごせています。オラオラした人と戦う時はけっこう緊張してしまうのですが、野田選手は純粋に格闘技をしている人なので、緊張しなくて済みます。もちろん、試合が始まると関係なくなるのですが、試合前まではヤンキーとかは怖くて……。地元には結構多いのですが、今も街でそういう人を見ると避けたくなります。オラオラした人が怖いのが、自分の弱点かもしれないです。
 野田選手はグチャグチャした試合になれば有利になると思っているかもしれないですが、実際は僕も強いところはそこなので。そこで頑張れるのが自分の強みだと思っていますし、噛み合って面白い試合になると思います。
 以前は極めようとして、それがならなくて抑えるという戦い方になっていたのですが、今年は極める力が少しずつついてきて技のバリエーションも増えました。結果、抑えることしかできなかったポジションで一本が取れるようになってきました。明日の試合でもフィニッシュを狙って行きたいです。
 前回の一本勝ちは、練習した通りの動きでした。やっぱり練習したことしか試合で出ないです。普段の練習が如何に大切かが分かったので、練習では特に動いて一本を取るようにしてきました。藤田大和選手と練習をする時も狙って、逃げられてもそこからが練習になるので。時には強引なぐらいに、極めに行こうと練習していました。
テイクダウンすると抑えたくなりますが、普段から極めに行くという姿勢を練習で出していれば、力もついていくと思います。それに大和さんのこないだの試合とか見ていると、楽をしたいところで、厳しい方を選ぶことができる力を与えてくれたような気がします。
 ここで勝つだけでなく、タイトル挑戦を手にするため一本、KOを狙います。グラウンドでのTKO勝ちはRoad to ONEであったのですが、KOがないのでそこも狙って行きます。とにかく今回の試合は判定にはしたくないし、攻め続けます。
野田選手は受けが強いですが、僕は攻め疲れをすることはないので、守りに来てもお構いなしに攻め続けます。
 レスラーはテイクダウンするけど、極められないというイメージを持たれているかもしれないですが、柔術やグラップリングの練習もしてきて極めがあるレスラーに成長したところを見てほしいです。
 自分は左ハイで勝てるようなカリスマ性はないですけど、僕なりのやり方でフィニッシュして見劣りしないよう……先輩に追いつかれないように戦います。特別な人間でなくても勝てるのがMMAの良いところなので。MMAは悪い言い方をすると、逃げ方はたくさんあります。だから自分の苦手なところを捨て、得意なところで勝負する。どういう風にそれを試合のなかで判断するのかが勝負になると思います」

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase324計量結果

<フライ級暫定KOPC/5分5R>
[王者]小川徹:56.5キロ
[挑戦者]上田将竜:56.7キロ

<暫定女子フライ級王座決定戦/5分5R>
NØRI:55.7キロ
端貴代:56.3キロ

<暫定ウェルター級王座決定戦/5分5R>
菊入正行:76.5キロ
村山暁洋:76.85キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:54.2キロ
山北渓人:52.45キロ

<フェザー級/5分3R>
透暉鷹:66.2キロ
内村洋次郎:66.15キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:60.95キロ
ジェイク・ムラタ:61.45キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.05キロ
狩野優:65.25キロ

<ライト級/5分3R>
高橋“Bancho”良明:70.2キロ
平信一:70.5キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.55キロ
新谷琴美:52.1キロ

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉:52.35キロ
リトル:52.3キロ

<フライ級/5分3R>
井島裕彰:56.85キロ
谷村泰嘉:56.35キロ

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Bu et Sports de combat DEEP MMA ONE RIZIN UFC クリスチャン・リー 伊藤裕樹 剛毅會 岩﨑達也 武術空手 海外 藤田大和

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。藤田大和✖伊藤裕樹「淀みなさ&繋ぎの時間」

【写真】淀みないMMAに対し、その一カ所を関止める戦いという風でもあった (C)MMAPLANET

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見た藤田大和✖伊藤裕樹とは?!


──藤田選手が判定3-2で競り勝ち、DEEP暫定フライ級王座を防衛した一戦です。

「武術的な見方でいうと、伊藤選手が藤田選手を居着かせていました。初回、そして2Rの途中までは。もとともスポーツとは居着くモノです。バッターボックスにいてセットアップした相手にしか、ピッチャーはボールを投げていけないです。つまり投げるピッチャーも、打つバッターも居着いています。

『ジャッジ、ジャッジ、レディ・ゴー』とレフェリーが声を出している時点で、MMAも居着きます。一方で武術はいつ、何が起こるか分からないところで揺れない自分を追求するという真逆のものです。MMAはそれでも色々な攻撃手段があるので、思いもしない攻撃があるかもしれないですが、それでも居着くことが暫定で、武術とは真逆なんです。

居着いているなかで、居着かないように戦う。そして伊藤選手の序盤は、藤田選手を居着かせていました」

──なぜ、居着かせることができたのでしょうか。

「伊藤選手の良さはパンチなのか、蹴りなのか、組みなのか分からないという淀みない攻撃でした。淀みないMMAに、本当に感心させられました。対して藤田選手はパンチに対しての反応、蹴りに対しての反応、そして組みに対しての反応という風に見えました。つまり起こりがあることに対応しているので、居着くんです。

伊藤選手はパンチ、蹴り、組みの間で攻めていました。パンチ一つ取ってもワンツーの間にはラグが生じています。ここに蹴りが加わると、さらにラグは積み重なります。ワンツー、蹴り、ダブルレッグ、さらにラグが加わりました。一つ、一つにラグがある。このラグを少なく動けているのが、伊藤選手なんです。一つのラグが短い、この積み重ねは戦っている間に大きな違いになります。一拍、ワンテンポ変わるだけで相手の体感スピードは著しく変化するというのが、私の師の教えです。

一つのアクションに反応する藤田選手と、つなぎ目が短い攻撃をする伊藤選手──これはきっと感覚的なモノなのでしょうが、アスリートとして相当に厳しい練習をしてきたであろう藤田選手と違いが明確でした」

──それこそクリスチャン・リーが言っていたウェルラウンディットとフーリーランディットの違いですね。

「一つ一つのスピードが仮に遅くとも、繋ぎの時間が短いと対戦相手は反応が遅れます。逆にパンチが速い、蹴りが速い、組みが速いという選手でも攻撃が繋がっていないと、それは一つ局面の動きでしかない。伊藤選手はパンチのスピードで藤田選手より遅くても、繋ぎがあるという優位性がありました。

ただしスタミナが切れたのか、ボディが効いたのか、パンチ・蹴り・組みと分かれてしまいました。そしてパンチのみの戦いになると、藤田選手のパンチの回転数が速いので伊藤選手はカウンターを当てられてしまう。つまり伊藤選手の淀みないMMAがなくなった時点で、試合は受け返しになりました。卓球のように打って、返すというスポーツの攻防ですね。こうなると、藤田選手の方が上手です。

それにしても、3Rなどはもうとにかく勝とうという執念が両者から見られて非常に素晴らしい試合でした。見ている者の共感を呼ぶ試合です。と同時に、ジャッジは共感で白黒をつけてはいけない。選手を強くする、そして日本のMMAを発展するには、そのように戦える選手が勝てる裁定基準になり、ジャッジはそこの技量を裁定することが欠かせないです。色々なプロモーションで、色々なルールがあるでしょうが、裁定基準がそうならなければ日本のMMAは強くなれないです。

なぜか、米国人、ロシア人、ブラジル人、フィリピン人を相手に真正面で根性の打ち合いをして勝つ確率と、負ける確率はどちらが高いのかってことなんです」

──ハイ。

「針の穴に糸を通すような作業をする。それがどれだけ疲れていても、心が折れかけていても最後の最後までやるべきことをやる。それは観客の共感を呼ぶことではないかもしれないし、そうするとプロモーターの喜ぶ試合にならないかもしれない。でも、それをしなければ世界でこのルールで勝つことはおろか、戦うことも難しくなってきます。

UFC以前にRIZINでも、藤田選手と伊藤選手のような試合で勝つということも難しくなっています。UFCでも、守りに入る選手が多いですしね。だから、あそこまで戦う姿勢を見せた藤田選手も伊藤選手も素晴らしかった。戦う姿勢を選手たちが持ち続けてほしいです。そして、その気持ちを持って針の穴に糸を通すことを選手が貫いた場合、評価されるMMAであってほしい。

繰り返しますが、選手を強くする方向性を決めるのはルールと裁定基準です。ONEがUFCと違う世界観を持っている。あの独自性のなかで、あの裁定基準で勝てるスタイルが強い。レスリングを見ても、ラストポイントを取るためにまるで序盤と終盤は違う動きになる。なぜ、最初からあの動きをしないか。それをすると、今のルールとポイントでは不利になるからです。

塩試合っていうけど、真剣勝負なのだからとにかく選手が欲するのは勝利。勝利が一番でないのなら、格闘技を戦う必要はないと思います。だから、そういう試合になっても選手には非がない。

日本のMMAもルール、裁定基準で選手の育ち方が決まります。プロモーション側のビジョンが、裁定基準に表れます。いくら選手がUFCだ、海外だ、北米だといってもそこで勝つ戦い方をしていないと、そこから先はただひたすら厳しくなるだけです。少しでも世界で戦える選手が育つ日本のMMAになってほしい──そういう気持ちを持っている人間を指導する身として思います」

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お蔵入り厳禁【DEEP103】伊藤裕樹との激闘制し、暫定フライ級王座防衛の藤田大和「勝因? 有効打です!!」

【写真】 (C)MMAPLANET

23日(木・祝)に開催されたDEEP103で、年間ベストバウト賞級の激闘を繰り広げ、伊藤裕樹を判定で下した藤田大和。自らの持つDEEP暫定フライ級王座の防衛に成功した。

来月には正規王者の神龍誠がDEEPに戻って来るフライ級戦線だが、今回の勝利を経て藤田はどこを目指すのか。

お蔵入り厳禁、同大会後に共同会見で藤田大和が話していたことを抜粋してお届けしたい。


──激闘を制して、今の気持ちを教えてください。

「ホッとしています。諦めずに、やり切ったなと。最後、諦めずにずっと立っていようと思って。テイクダウンをされても、絶対に立ってやろうと……」

──3-2というきわどい勝利でした。勝因はどこにあったと考えていますか。

「有効打、1Rと2Rで有効打を取っていたので。テイクダウンされたものの、僕もしましたし。すぐに立って寝技の展開が余りなかったので、打撃の有効打の差だと思います。1Rと2Rは取っていたかと。3Rは疲れて、相手も疲れて気持ちの勝負でした。

伊藤選手は取りに来ているという気持ちを感じました。そこで押しつぶされず、やり返す強い気持ちをもって戦えました。ベルトに関係なく、このリベンジは大きかったです。取りあえずホッとしています」

──10月大会は正規王者が戻ってきます。

「やっと戻ってきますね。ようやく顔を出すので、取りあえず次は勝ってもらわないと……ですね。取りあえずは統一戦に向けて気持ちを入れ替えて頑張ります」

──途中、顔を守って動きを止めた時がありましたが、あれは誘いでもあったのでしょうか。

「そうですね。ボクシングの時の悪い癖といえば、悪い癖なんですけど。亀になってフックを狙う。相手のパターンが読めていて、フックを合わせることが何度もできていたので。疲れたのもありますけど、そこは距離を詰めて狙っていました。あれがボクシングだったら判定負けですけど(苦笑)、DEEPは有効打を取ってくれるので」

──そこは印象点という部分で、賭けではなかったですか。

「ボクシングだったらレフェリーストップされているかもしれないし、MMAでもストップされるかもしれないですね。でも、狙っていたのは確かです。あの構えを取ることでヒザやミドルが来るという想定もしてはいましたが、来たら危なかったです」

──ここまでの激闘を制したらご褒美が欲しくなるかと思います。神龍選手との統一戦、RIZIN、最近はUFCで戦いたいという発言もありましたが、どこを求めていますか。

「ここ1、2年チームメイトの村田夏南子ちゃんが凄く活躍しているので、あの舞台に行きたいのではなくて、1勝するたびに行くぞという気持ちは高まっています。先を見たら足下をすくわれるので、今日も勝つことだけを考えていましたけど、次は大舞台に挑戦したいです」

──今日の試合がコンテンダーシリーズだったら、ダナ・ホワイトが勝者も敗者も契約したかもしれないです。

「アハハハハ」

──ただし、その素晴らしい試合がメインで行われた今夜のDEEP。専門メディアの記者が自分とゴング格闘技の松山編集長だけです。他は全てRIZIN、那須川天心選手を追いRISEに出向いています。これだけの戦いをやってのけて、悔しくないでしょうか。

「そうですね……同じ日に天心君がやっているのも知っているし、試合前に勝ったのも映像を視ました。負けてられないという気持ちも試合前にありました。MMA、盛り上がってくれたら嬉しいですね」

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【DEEP103】パンチとTDによる消耗戦、藤田大和が伊藤裕樹をスプリットで下して涙のリベンジ&王座防衛

<DEEP暫定フライ級選手権試合/5分3R>
藤田大和(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.29-28.28-29.28-29.
伊藤裕樹(日本)

サウスポーの伊藤に対し、オーソドックスの藤田は右ローと右ミドルハイ。伊藤も右ローを返す。藤田がプレッシャーをかけ、右ミドルを放つが、伊藤は左ストレートを合わせる。ケージ中央で伊藤が左インロー、藤田も右インローを放つが、伊藤はこれをバックステップでかわす。左ミドルハイで前に出てきた伊藤に対し、パンチを合わせていく藤田。対する伊藤も藤田の左ローにパンチを繰り出す。

藤田の左フックをかわす伊藤。相手の右側に回る藤田は、左フックで捌きながら右ストレートを当てた。そして伊藤の動きに合わせて右を連続でヒットさせた藤田は、ボディロックからテイクダウンも奪う。立ち上がった伊藤は、頭を振りながら相手を見るが、藤田の右ミドルハイが伊藤の顔面をかすめる。さらに藤田は強いワンツー。相手が距離を詰めてくると、右ハイを見せる。

藤田の右ローをキャッチしようとした伊藤だったが、藤田も後ろに下がってかわす。ケージ際で打ち合う両者、伊藤が右のオーバーフックからパンチを繰り出すも、藤田はすぐに離れた。ラウンド終了後、藤田は右目じりからの出血を気にしている。

2R、前に出る伊藤。ここでレフェリーが試合を中断、再開後も伊藤は距離を詰めていく。伊藤の左ストレートが当たるも、藤田もすかさず右をヒットさせる。藤田の右ローに左ストレートを合わせた伊藤、互いのパンチが交錯したあと、伊藤はダブルレッグで藤田をケージに押し込んだ。左足を差し込んで倒れない藤田、離れてケージ中央に戻る。伊藤は左インロー、さらに左ストレートからパンチを見せるが、藤田はブロックで防ぐ。

前に出てくる伊藤に右ボディを突き刺した藤田、しかし伊藤はパンチの連打で前に出てくる。互いにガードを固めて、隙をついてパンチとローを見せるなか、伊藤の左ミドルがヒット。しかし藤田もボディブローで伊藤の動きを止め、パンチの打ち合いから組み付いてグラウンドに持ち込んだ。ケージ際で伊藤のバックを狙う藤田。伊藤は立ち上がるも、藤田のクラッチは解けない。ここで藤田は自ら離れるが、離れ際にパンチを当てた。

ラウンド終了間際、パンチの打ち合いに突入するが、藤田が伊藤のパンチをブロックしながら自身の拳を当てる。伊藤もテイクダウンを狙うが、倒すことはできない。伊藤のパンチを藤田がバックステップでかわし、このラウンドを終えた。

最終回、伊藤が右ロー。土田は距離が詰まると、左フックから右ストレートに繋げる。伊藤は藤田の左をかいくぐって、ダブルレッグを狙い、ケージ際でボディロックから藤田に尻もちを着かせる。藤田は起き上がって離れると、再びケージ中央へ。伊藤の打撃をブロックするも、藤田も手が出ない。ガードを固める藤田に、ラッシュを仕掛ける伊藤。藤田はスタミナが切れたか、あるいは伊藤のボディが効いたか。

しかし藤田が右ボディを繰り出すと、伊藤も下がる。伊藤はテイクダウンを防がれながら、スタンドではローとハイを繰り出す。藤田は前に出て、組み付く伊藤を振り払うが力がない。伊藤はパンチのラッシュを仕掛けるも、伊藤の動きも落ちてきた。ここで飛びヒザを狙ってきた伊藤をキャッチしてグラウンドに持ち込んだ藤田だったが、伊藤もすぐに立ち上がり、反対にダブルレッグから藤田に尻もちを着かせた。

藤田が立ち上がると伊藤は左ハイ。しかし伊藤も足を滑らせるほど疲労が見える。残り15秒で伊藤がトップを奪い、パウンドを落としていった。

ジャッジは5人とも1ポイント差で3-2と割れたが、藤田が暫定フライ級王座の初防衛に成功するとともに、伊藤にリベンジを果たす結果となった。


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BELLATOR キック 藤田大和

DEEP103:第7試合・越智晴雄 vs. 渋谷カズキ

フライ級5分3R。

ストロー級王者の越智は19年末のBellator JAPNでジャレッド・ブルックスに判定負け。昨年8月の川原との防衛戦は2Rチョークで一本負けし王座陥落。今年6月には東京ドームで行われた那須川天心の3人がけマッチに立候補していた。1年1ヶ月ぶりの復帰戦でフライ級に上げる。

渋谷は2月に藤田大和とのフライ級暫定王座決定戦に出場したが、カーフキックを効かされ、最後はサッカーボールキックでKO負けして以来の試合。

タックルに入った渋谷に越智ギロチン。そこまで深くないかと思ったが越智クローズドガードにして力を入れ絞める。が、やはり浅い。ギロチンに取られたままパウンドを入れる渋谷。外れた。越智のガードに。越智が返そうとした瞬間に足を超えてハーフにした渋谷。ハーフで押さえ込みながらパウンドを入れていく。ハーフから足関を狙う渋谷。ディフェンスする越智。ゴング。

2R。渋谷タックル。テイクダウン。ハーフ。立とうとした越智の首を抱えたが逆に倒された。1Rとは逆に渋谷が下でギロチンに抱えた体勢。ハズレて越智の押さえ込みに。渋谷ガードから腕十字へ。腕を引き抜いた越智。また渋谷のガードに戻る。ハーフにした越智がボディを殴る。渋谷ニーシールドでディフェンス。三角狙いに移行。入っていないが下から肘を入れる渋谷。越智持ち上げてスラムで外した。寝た状態の渋谷にサッカーボールキックを狙う。渋谷立った。渋谷タックル。が、切られると引き込んだ。渋谷のガード。ゴング。

3R。渋谷タックル。切られて足関を狙った。越智が足を抜いて立とうとしたところでバックを取るが、越智正対し上を取る。越智インサイドからパウンド。一本超えてハーフにすると肩固めをセットする。渋谷ガードに戻すと越智パウンド。タイムアップ。

三者29-28で越智勝利。