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【ONE TNT03】リース・マクラーレンと対戦、若松佑弥─01─「少しでも隙間があったら殴っていく」

【写真】常に真っすぐ、虚飾も虚勢もない(C)MMAPLANET

22日(木・現地時間)に中継されるONE118:ONE TNT03で、若松佑弥✖リース・マクラーレン戦が放送される。

強くなるために邁進する若松。何事にも常に真剣勝負の彼が、インタビューでもその心の内は曝け出した。正直に返答する、言い間違いがあっても言い切る。それが若松の真摯な姿勢、真っすぐな性分の表れだ。


──待望と言って良いでしょうか、リース・マクラーレン戦が迫ってきました。

「ハイ、待ちに待ったというか。2年ぐらい前、ジェヘ・ユースタキオと戦う時に1度決まっていて……いつかやるんだとは思っていました」

──マクラーレンは10月のアレクシ・トイヴォネン戦を見る限り打撃面で相当な成長を見せていました。

「2連敗していた時期があって、そこからまた開花させて新しく気持ちを作ってきた結果だと思います」

──開花……。2連敗とはいえカイラット・アクメトフとは接戦で、ダニー・キンガド戦に至っては、マクラーレンの勝ちだったという声も少なくないです。もともと組技は相当なレベルにあるかと。

「実際に触ってみないと、どれぐらい力が強いのかとか分からないですけど。グラップリングに関しては、トップクラスだと思います」

──攻略方法というのは?

「グラップリングに関しても受け身にならないよう、攻めて上を取る練習ばかりしてきました。これまでは逃げたり、防御重視の練習をしていたのですが、今回は自分もグラップラーだと思ってレスラーとも勝負するし、TRIBEでも石井逸人とかグラップラーに組み勝てるよう練習してきました」

──グラップリングの練習はTRIBE以外でやることもあったのでしょうか。

「ロータス世田谷で八隅さんのパーソナルを受けてきました。あとはTRIBEのプロ練習と、金曜日に逸人とマンツーマンの練習、土曜日の朝に青木さんのクラスを受けて対策をしてきました」

──石井選手の名前を出すとイメージダウンになるので、やめておきましょう。

「そうですね」

──いや、冗談ですが(苦笑)。石井選手、がんばっているのですがダメなことをしてしまうので。

「ダメなヤツじゃないんですが、アホなんです。ホント、根はいいヤツで真面目だし」

──でも勝った後に中指を立てるのはダメです。

「早とちりしちゃうんですよね。何かやらないといけないって」

──早とちり……。グラップリングの準備もして然りですが、グラップリングにならないで勝つという方向性は?

「自分にはパンチ、ヒジという打撃があるのでグラップリングのなかにも打撃が打てるアドバンテージがあります。ディープハーフとか来ても、ただ切るだけじゃなくて切りながら少しでも隙間があったら殴っていきます。

そういうところは純粋なグラップリングとは違うところがあって、その辺は自分の方が有利だと思います。あと、アイツが打撃に来ても、受けにならず自分から攻めていきます。それにカウンターも狙うし。簡単にいえば全ての面で圧倒できるよう戦います」

──八隅さんとは、どのような練習をしているのですか。

「技の確認ですね。マクラーレンの映像を一緒に見てもらって、組みが左側ばかりに入って来るとか、絞めも同じ側なので、その時の対処をしてきました。

小川(徹)さんと清水(清隆)さんと行って習っています。長南さん、青木さんと同じで八隅さんに教わってはまるところは使って、使えないのは捨てる。そうやって色々な人の良いところを採り入れてきました。結果、グラップリングではあまり考えないで、繰り返しやってきたことが動きのなかで出れば良いかと思います。

技術練習の時は考えて、スパーリングになると何も考えずに対処するようにしています」

──成長したと言えどもマクラーレンの打撃は、組まれて寝技に行っても構わない。そういう打撃にも見受けられます。

「そうですね。最初は打撃で打ち勝つつもりでいると思うんですけど、そこでこないだは勝てたんだと思います。でも僕はそこで打ち負けることがないので、どうやってテイクダウンを取ろうかと考えてくるでしょうし、そこも過ぎれば引き込んでくる。

そう仕向けたいです。受け身になると、打撃からアイツに有利な姿勢で組まれてしまうので、殴られても構わないのでこっちから攻めます。1発、2発もらうのは試合なのでしょうがないので」

──ところで若松選手には一度、話を伺っておきたかったのですが、本気でトップを目指すなら米国で練習すべきという意見が元チームメイトの佐藤天選手や田中路教選手の発言から聞かれます。そして佐藤選手は日本で頑張っていると、孤独になる。若松選手がそうならないか心配だという風にも言われていました。

「天さんとは軽く話はしました。正直、記事を読んだ時はイラつきました。色々な意見があって、皆がやっている。そのなかで自分の意見だけ言いやがってとは思いましたけど(笑)」

──それは聞く方がいるわけですから。そして話してくれているので。頑張ると孤独になるというのは、MMAに限らずあるかと思いますが。

「でも自分は環境のせいにしないでやってきたので。最近は開き直っていて、自分と同じぐらいの志がなくても気にしないで、やるべきことをやっています。楽しみながらやっているヤツもいるし、それはそいつらの自由なんで。そこに関してストレスを感じる必要もないし、そいつらの人生なんで。

それを許せないのは小さい。そいつの人生はそいつのモノで。僕はそいつのことを知らないし。そのことに対して、とやかくいうつもりはないです。そういうヤツがいるのも人生の一部。このなかで強くなるのが、自分の人生だと思っています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
4月22日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE TNT03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
トロイ・ウォーセン(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
リース・マクラーレン(豪州)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
ウェイン・パー(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
マラット・ガフロフ(ロシア)
オク・レユン(韓国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

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【ONE TNT03】若松佑弥✖マクラーレンがTNT枠に。澤田龍人が突然のリータオと再戦。オク・レユン初陣も!!

【写真】全米のMMAファンにYuya Wakamatsuの名を浸透させるチャンス到来!! (C)MMAPLANET

14日(水・現地時間)、ONE Championshipから4月22日(木・現地時間)放送のONE118:ONE TNT03大会のラインナップが発表された。

まずメインでジョン・リネケルがトロイ・ウォーセンとのマッチアップの放送が、ついに正式発表となった。明日15日(木)に中継されるTNT02で上久保周哉の対戦相手が、ウォーセンからミッチェル・マーチャルに変更され、ラカイ勢が軒並みカードから消えていることで、この両者の試合が組まれていることはほぼほぼ公然の秘密だった。

嬉しいのは若松佑弥とリース・マクラーレンのファイトがメインカードで、全米プライムタイムの中継枠に入ったことだ。DJ撃破で、一躍注目されるようになった王者アドリアーノ・モライシュへ挑戦権が掛った一戦という見方を全米のファンに与えることができだろう。


(C)ONE

と同時にアディショナルカードにもなかった澤田龍人の名前が見られることに注目だ。

しかも対戦相手は昨年10月9日(※放送は10月16日)に判定勝ちを収めているミャオ・リータオだ。澤田によると大会収録の前の週末に急遽オファーがあり、この一戦に臨むことを決めたという。

(C)DOUBLE GFC

さらにはコアJ-MMAファンには大歓迎されるであろうライト級マッチ=マラット・ガフロフ✖オク・レユンが、アディショナルカードからリードカードに昇格しているのは嬉しい限りだ。

オク・レユンは元HEATライト級王者で、その試合を見た日本のライト級ファイターたちの評価が抜群に高い実力者だ。トム・サントスとの乱打戦で王座を失ったモノの、本来はケージレスリングで相手の削ることができるグラインダーでもある。

コロナ禍で来日は途絶えたが、昨年11月にはDouble GFCライト級王座を賭けてキ・ウォンビンと対戦し判定ながら完勝──UAEWに転じたキム・ギョンピョとともにK-MMAライト級最強の男のONEデビューは楽しみでしかない。

■視聴方法(予定)
4月22日(木・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
トロイ・ウォーセン(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
リース・マクラーレン(豪州)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
ウェイン・パー(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
マラット・ガフロフ(ロシア)
オク・レユン(韓国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

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【ONE TNT03】TNT大会で若松佑弥✖マクラーレン&上久保周哉✖ウォーセン戦。ブシェシャ、ログログも

【写真】ついにタイトル挑戦へ向けての最後の関門といえるマクラーレン戦が実現する若松佑弥 (C)ONE

3日(水・現地時間)、ONE Championshipから4月のONE118 : ONE on TNTシリー第3週=ONE TNT03で若松佑弥がリース・マクラーレンと上久保周哉がトロイ・ウォーセンと戦うことが公式SNSで発表された。

TNTシリーズとしては第一弾として、4月8日(木・同)開催のONE on TNT01でONE世界フライ級王者アドリアーノ・モライシュ✖デメトリウス・ジョンソン、エディ・アルバレス✖ユーリ・ラピクス、ロッタン・シットムアンノン✖がジェイコブ・スミス。15日(木・同)に中継のONE TNT02ではONE世界ライト級選手権試合=王者クリスチャン・リー✖ティモフィ・ナシューヒン。22日(木・同)中継のTNT03ではウェルター級コンテンダーバウトとしてオンラ・ンサン✖ヴィタリー・ビグダッシュのカードが発表があった。


その後、4月29日(木・同)に開催されるONE119: ONE TNT04で青木真也✖セイジ・ノースカット戦がアナウンスされると、6日(金・同)のONE Fists of Furry02の国際中継では、今後のスケジュールとして──ONE TNT02でマーチン・ウェン✖キム・ジウン、ムエタイのワンダーガール・フェアテックス✖アンバー・キッチン、ONE TNT03ではアミール・アリアックバリ✖アナトリ―・マリューヒン、ムエタイのニキー・ホルツケン✖ウエイン・パー、そして秋山成勲✖モハマド・カラキ(※フライング発表という話も……)、ONE TNT04でオンラ・ンサン✖ヴィタリー・ビグダッシュがリスケジューリングされ、青木✖ノースカットとともにジョン・リネケル✖スティーブン・ローマンの試合がアナウンスされた。

フライ級の頂点を目指す若松にとっては、昨年10月にキム・キュソンに勝利して以来、約5カ月振りの実戦。リース・マクラーレンは挑戦権を手に入れるために落とすことはできない必勝のマッチアップだ。

また上久保にとってONE参戦とMMA出場は2019年11月のブルーノ・プッチ戦から、実に1年4カ月振りとなる。

コロナ禍ではグラップリングや柔術に出ながら、戦力アップを心掛けてきた黒いステルス。MMAでは2年5カ月振りのケージMMAで、永久電池ファイトにより、人知を越えた肉体を持つウォーセンを削ることができるか──非常に楽しみな2試合だ。

また今回よりリードカードと呼ばれるようになったプレリミだが、TNT01ではテイラー・マグワイア✖ライモンド・マゴメダリエフのウェルター級戦、ウマウ・ログログ・ケニ✖メディ・バゲリのヘビー級戦、TNT02でもヘビー級戦が2試合=ダスティン・ジョインソン✖イスラム・アバソフ、さらにはマーカス・ブシェシャ・アルメイダのMMAデビュー戦となるカン・ジウォン戦、TNT04ではライト級のローウェン・タイナネス✖ピーター・バウシュト、女子フライ級のコルビー・ノースカット✖ソヴァナリー・エムも決まっている。

ログログ、ブシェシャというヘビー級勢。ライト級の再起戦対決=タイナネス✖バウシュトなど興味深いリードファイトは、MMA2試合と立ち技1試合の計3試合が米国東部時間の水曜・午後8時半にB/R LIVEで配信される。日本では木曜・午前9時半スタートでABEMAでメインカードまで通して中継となる。サラリーマンのMMAファンはメインカードの後半戦は昼休みにチェックできるといったところか。

なお若松と上久保の今回の試合に関する、意気込みは以下の通りだ。

若松佑弥
「今回の試合に向けてやっている事は、対策というよりも全ての局面で圧倒出来る様にまんべんなく強化しています。若松佑弥といえば打撃だと思われていますが、相手がテイクダウンを狙ってきても切って隙間ができればヒザ、ヒジも打つし、どんなポジションでも打撃を叩き込んでいきます。逆にテイクダウンにもいきます。相手が何も出来ない状況を作って圧倒します。

体中に武器を持っていて、それで殺傷しまくるイメージでいきます。まだ知られていない若松佑弥を魅せたいと思っています。ただ今回もすぐに相手が怯んで、終わるかもしれないです。相手はきっと必死で組んでくると思いますが、何も通用しないところを見せて勝ちますので楽しみにしていてください。日本にはこんな強い奴がいるんだと、世界に知らしめるような戦いをします」

上久保周哉
「コロナ禍が始まり、世界の人々が危険に晒され、多くの国でロックダウンが行われ、日本も緊急事態宣言や外出自粛などをせざるを得ない状況の中、『強くなり続ける』事を選択して練習を続けてきました。それは格闘技が好きで、自身が成長できている実感こそが生きている楽しさの一つだったからです。

ただ、それは実際には世間からすれば大変に我儘な事である事も承知していて、家族や友人などにも負わせるリスクを考えると『すぐにでも試合がしたい』という気持ちにならなかった事も事実です。

ただ、松嶋こよみ✖ゲイリー・トノン戦を見て熱くなる自分がいましたし、自分もベストを尽くす試合をしたいと思いました。一定の期間様子を見てきて、万が一自分がコロナの陽性だった場合の対応も確認しつつ強くなるための時間を過ごしてきました。

今回の相手は強いです。前戦はスプリット負けながらも勝っていてもおかしくない試合だったし、厳しい試合になると思います。僕が乗り越えていかなければならない壁になる素晴らしい選手が来たと思いました。相手には『もう二度と上久保とは試合したくない』と思わせるような試合をできるようにしたいです。

ベストを尽くしてサバイブする。僕には頑張る事しかできないので」

■視聴方法(予定)
3月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE117 02 「Fists of Furry02」対戦カード

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
カン・ジウォン(韓国)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アナトリー・マリューヒン(ロシア)
アレッシャンドリ・マシャド(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
高橋遼伍(日本)
タン・カイ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>※
中原由貴(日本)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>※
ロシャン・マイナン(インド)
アジス・カリム(インドネシア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
マーク・アベラルド(ニュージーランド)
エミリオ・ウルティア(米国)

※昨年12月18日に行われた試合。それ以外の試合は2月26日に実施され、録画中継される。

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ONE ONE Inside the Matrix02 ONE113 Report キム・キュソン ブログ 若松佑弥

【ONE113 Inside the Matrix02】若松佑弥、106秒でキム・キュソンをKO。マクラーレン戦をアピール!!

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
Def.1R1分46秒by KO
キム・キュソン(韓国)

7センチ長身のキム・キュソンに対し、若松は左ジャブを伸ばす。右に回り右から左、そして左ジャブからローと入れる若松だが、キム・キュソンの左ジャブを被弾する。一瞬動き止まったが、下がらずステップジャブを繰り出す若松はキム・キュソンの右にも左フックを打っていく。さらに鋭い右を見せた若松は、キム・キュソンの蹴りに間合を取り、出てくるところで左を当てる。

キム・キュソンも詰めて右ロー、続く右ハイは空振りになり若松がワンツーから右を放つ。直後にキム・キュソンの右に右ストレートを合わせる。腰から崩れ落ちたキム・キュソンに右のパウンドを2つ当て勝負は決した。

快勝にも厳しい顔のままの若松は、勝利者インタビューで「1年間試合ができなくて、今まで自分が強くなったのか凄く自問自答していて。キム・キュソン選手も気合が入っていて。最後当てることができましたが、一発良いのをもらってしまいました。とりあえずKOできて嬉しいです。次はリース・マクラーレン選手とやってKO勝ちしタイトルに挑戦したいです」と話した


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【ONE113 Inside the Matrix02】計量&ハイドレーション結果 第1試合=女子アトム級戦はGP査定試合?

【写真】デビュー戦同士の時とはいえ、現UFC世界女子ストロー級王者ジャン・ウェイリに勝利しているモン・ボー──要注目だ (C)MMAPLANET

本日6日(金・現地時間)、中継されるONE113「Inside the Matrix02」の最終計量及びハイドレーション結果がONEより発表されている。

ONEでは水抜き禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となり、ハイドレーション・テストが試合の2日前と前日に行われている。体重はリミット+500グラム、ハイドレーションは1.0250以下という規定が設けられており、1日でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。


世界ウェルター級選手権試合をメインに、MMAのみ5試合が組まれている今大会。オープニングから女子アトム級で新チャイナ・パワー=モン・ボーが、インドネシアのプリシーラ・ガオールと対戦。恐らくは来年の開催が決定している女子アトム級ワールドGPの査定試合になるであろう注目のマッチアップだ。

なおハイドレーションと計量結果は以下の通りとなっている。

※赤字の選手の名前をクリックするとインタビューに跳びます

■視聴方法(予定)
11月6日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix2対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ:83.7キロ/ 1.0207
[挑戦者]ジェイムス・ナカシマ:81.6キロ/ 1.0083

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン:76.6キロ/ 1.0044
ピーター・バウシュト:76.4キロ/ 1.0044

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン:61.15キロ/ 1.0191
若松佑弥:61.2キロ/ 1.0140

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ:60.8キロ/ 1.0237
ラモン・ゴンザレス:60.65キロ/ 1.0099

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール:51.45キロ/ 1.0156
モン・ボー:52.1キロ/ 1.0195

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Interview ONE ONE Inside the Matrix02 ONE113 キム・キュソン ブログ 若松佑弥

【ONE113 Inside the Matrix02】キム・キュソン戦へ、若松佑弥─02─「失神させるより、嫌倒れさせる」

【写真】多くの人が前編の後半から、今回の前半を読んでいると吹き出すだろう──何を言っているだ(笑)と。しかし、若松の言葉はそこからどんどん胸に響くようになるはずだ(C)KEISUKE TAKAZAWA

6日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix II」。同大会でキム・キュソンと対戦する若松佑弥インタビュー後編。

独特の感性と、語感で話す若松佑弥──そこにも笑わば笑え、開き直りの精神と苦手なことが逃げない姿勢が感じられた。

誤魔化さない、自分を全うする若松の受け答えは、微笑を浮かべつつどうしようもなく胸に響いた。

<若松佑弥インタビューPart.01はコチラから>


──料理、教習所、洗濯、給付金の申請。それら私生活に存在する試練と向かい合うことで、自分もできるという自信になりましたか。

「ハイ。自分はもう立派な大人だって……。『嫌だ』って逃げるんじゃなくて、どんどん身を粉にしてじゃないですけど、自分を犠牲にして家族を支えていかないといけないと思っています」

──料理は上手くなりましたか。

「ハイ。分量とか全然測らないで、ある程度もうできるようになりました」

──得意料理は?

「牛スジでスープを創るとかですかね」

──おお、めっちゃ美味しそうですね。圧力鍋を駆使してですか。

「ハイ。圧力鍋使っています」

──凄いじゃないですか。自分なんて、今だに昔の圧力鍋のイメージで破裂するみたいな怖さがあります。圧力鍋使えるって格好良いですね。

「ハイ(笑)」

──圧力鍋を使う時、私は家内の助けが必要になります。

「アハハハ。そうなんですよ。僕もそうだったのが、そこを『できるんだ』って強く思って使えるようになりました。書類を書くのも『俺なんて、中卒だから無理』と思っていたのが、『俺は格闘技ができるんだから、一般ピープルの奴らができることができなわけがない』って頑張るようにしました!!」

──偉いっ!! 私は給付金の申請から青色申告まで家内に任せっぱなしです。

「いやいやいや、僕も妻の力を借りて──です」

──そういうところを我慢して、それがMMAに生きるのですか。

「う~ん、やっぱり上手くいかないことばかりなんですけど、失敗を気にし過ぎてネガティブでいるよりも自分を信じる。全然ダメなスパーリングとかあっても、『俺は絶対にでいるんだ』って思えるようになりました。

マイケル・ジョーダンも試合でシュートを9000本外したそうなんです。皆、生きていると上手くいかないことばかりだし、割り切るわけじゃないですけど。前はできないと『俺はできない。ダメだ』ってなっていました。色々と考えても上手くいかない。そうすると、潰れてしまって『もういいや、好きに戦おう』とかなって。

でも今は私生活も練習も、色々と上手くいかなくてもイライラしないで『大丈夫、大丈夫』って言い聞かせてできるようになりました。これまでこうやって生きてきたのですが、今でも試合に出ることは怖いし、やりたくないです。でも、自分は戦うことでしか金を稼ぐことができないので。それは我慢してやるしかないんです」

──お子さんができると、それによって付随することで人生観すら変わったようですね。

「自分はビビりで心配性で、色々と考えちゃうんです。だから、もっと楽にできないなかって思うことはあります。でもこないだまで子供だった自分が、武蔵っていう子供を育てるようになって……。時が経つのは早すぎるので、今をしっかりと生きないといけないと思っています」

──シンガポールでの試合、武蔵君とも暫らく離れ離れですね。

「でもロックダウン(※正確には緊急事態宣言)になった時、カミさんの実家に預けて離れていたことがありますし。まぁ、試合に行くのは仕事です。子供のことはカミさんに任せて、試合に集中します。寂しいですけど、離れていることで試合に集中できるかと思います」

──ONEフライ級戦線を考えると、アドリアーノ・モライシュとデメトリウス・ジョンソンの戦いが終わった時に、勝者に挑戦できる位置にいてほしいです。

「それは……今回の試合に勝っても、もう1つ、2つは勝つ必要があると思います」

──上位勢で手を合わせていないリース・マクラーレンが、アレクシ・トイヴォネンに圧勝しました。

「強かったですね。強くなっています。マクラーレンに負けていないっていうのを見せるには、今回の試合で普通に圧倒して勝つしかないです。全ての局面で圧倒して、触らせないでパンチで嫌倒れするぐらいにしたいです。失神させるより、嫌倒れですね」

──意識を途絶えさせるのでなく、心を折ると。

「ハイ、『こいつのパンチ、対策立てて練習してきたのと全然違う』って思わせて、嫌倒れ……心を折って圧倒したいです」

──失神させるよりも、完勝かもしれないですね。

「練習だとMMAグローブでガチで殴り合うことないでしょうし。バンテージを嵌めたMMAグローブで、メチャクチャ速いスピードでガンガン殴っていたら、『もう早く終わらせてくれて』って思ってくるはずなので。それでも韓国人選手は気持ちが強いと思うので、それを潰すぐらいの勢いで全てをぶつけます」

──ズバリ作戦としては。

「狙いは中に入ってジャブをガンガン当てて、インサイド・ロー。カーフも蹴ってから、右ストレートを入ようと思います。そこでガードを固めてくると、もう思い切り連打で……ワンツーでガードの上からでも叩き折るつもりで戦います。死にいくぐらいでの気持ちでやります!!」

■視聴方法(予定)
11月6日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix2対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]ジェイムス・ナカシマ(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ピーター・バウシュト(オランダ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
若松佑弥(日本)

<ムエタイ59キロ契約/3分3R>
ロッキー・オグデン(豪州)
ヨゼフ・ラシリ(イタリア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ラモン・ゴンザレス(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
モン・ボー(中国)

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【ONE113 Inside the Matrix02】キム・キュソン戦へ、若松佑弥─01─「生きていれば明日は来る」

【写真】この写真、若松も良い表情だが、長南さんが相手を目で殺しに掛かっているのが凄く良い(C)KEISUKE TAKAZAWA

11月6日(金・現地時間)に中継させるONE113「Inside the Matrix II」。活動再開後のメガ大会で初登場となるのが若松佑弥だ。

RIZINという舞台で戦いながら、DEEPでも考えうる最強の相手と戦う。UFCを目標に現状で最強の相手を欲する米山と、同じ志向の元谷は、その同じ言葉に情念がなく、アッサリと口にする。

4月に決まっていた2020年のスタートは、パンデミックにより大幅に変更が加わることになったキム・キュソン戦、シンガポールへ向かう直前に若松は何を語っていたのか──。

この間に人生観が変わり、それがMMAでの強さに通じていると若松は言い切った。


──いよいよ溜めてきたモノを爆発させることができます。今回の試合が決まった時の気持ちを教えてください。

「この試合に関しては半年以上、試合の延期が続いていたので、10月30日ということを聞いてもあまり入れ込まないようにしていました。気持ち的には『あったら良いな』というぐらいで。やっぱりコロナで、外国での試合はどういうことになるのか本当に分からないので。

取りあえず7割ぐらいの感じで、ケガをしないよう気を付けて練習をし、正式に決まったら追い込んでいこうという感じで、オファー前から練習をしていました。試合の2カ月ぐらい前から、しっかりとやりこもうと思っていて。そうしたら僕の場合は8月の終わりとオファーも早かったのでちょうど良いタイミングでした」

──Matrix大会はシンガポール入りができなくなる選手や、コロナ関連で試合ができなくなるなど色々と大変な面もあるようですね。

「そういう部分でも僕の相手はシンガポール在住の韓国人だったので、心配が少なくて良かったです」

──では対戦相手のキム・キュソン選手の印象は?

「背が高くて、気が強いですね。やっぱり韓国人選手ですし、技術云々よりも負けられないっていう気持ちで来ると思います」

──ぶっちゃけていえば、勝つとタイトル戦に近づくような相手と若松選手の試合を組んで欲しかったというのはありました。

「でもキム・キュソンはジェヘ・ユースタキオに負けていますけど、競り合っていますし。侮ることはできないです。楽な相手ではない。韓国人選手はムキになってくるので、そことやっぱり背が高いことですね。気になるのは」

──HEATに来日した時は、あれほど上半身が大きいというイメージはなかったです。

「あの身長で、あの上半身だと本来はフライ級に収まらないと思うんです。だから胴体だけデカくて、足とかメチャクチャ細いし、ピグモンみたいな」

──ピグモンですか(笑)。

「ピグモンです、ホントに。あっ、でもバカにしているじゃないすよ。リスペクトしたピグモン」

──アハハハハ。

「でも、実際にそうだと思うんです。身長の割にはリーチもそれほどないし。

──若松選手に期待されるのは、もう当然のように勝ってほしい。それだけです。

「そのプレッシャーがあるので……。自分との戦いという気持ちでやってきました」

──スバリ仕上がり具合を教えてください。

「これまでのファイトキャンプと違って、2試合分ぐらい経験を積むことができました。グラップリングにしても、凄く成長して……試合をしていない分、色々なことをやってきて自分としては成長できたと思っています」

──1年間ブランクが空いたことに関しては、どのように捉えていますか。

「う~ん、ブランクに関してはケガをして試合ができなかった時もありましたし、気持ちが入れば問題ないと思います」

──この1年で一番成長できた部分はどこでしょうか。

「人生観……とかですかね。それは戦いだけでなく、生きるにも生活することに関しても。以前は怒りを感じたり、イライラしても練習は練習、私生活は私生活という風だったんですけど、なんかこう……私生活でも料理とか作ったり、自動車学校に行ったり、給付金を申請したり……色々と試練があるじゃないですか?」

──し、試練ですか? 料理をすることが!! その考えはあまり聞いたことがないです!! 教習所は私はもう遠い昔ですが、申請の書類作成は分かります。

「料理も教習所も、申請も自分は一家の大黒柱なので全てを抱えて、自分で動かないといけないと思っています。育児、教習所に行って、洗濯をする」

──そして練習と。それは大変です。

「これは短気な若造、オラオラのヤツには乗り切れないと思います。ここはもう宮本武蔵みたいに、無の心境で心を落ち着かせて次から次へとクリアしていかないと」

──つまりは上手くいかないことにも、イライラせずに向き合ってきたということですね。

「人生って、こんなもんだって思って。別に試合に勝とうが負けようが、試練ばっかだし。生きていくのは皆、そうで。生きていれば明日は来るし、乗り越えないとMMAファイターなんてただのニートになってしまいます。現実逃避して。自分は死ぬまで、人間ってこういうことなんだという覚悟ができたと思います」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月6日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix02対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]ジェイムス・ナカシマ(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ピーター・バウシュト(オランダ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
若松佑弥(日本)

<ムエタイ59キロ契約/3分3R>
ロッキー・オグデン(豪州)
ヨゼフ・ラシリ(イタリア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ラモン・ゴンザレス(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
モン・ボー(中国)

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【ONE113 Inside the Matrix02】若松佑弥出場大会、カード発表。アバソフ✖ナカシマのウェルター級世界戦

【写真】ONE✖北米というだけでなく、ロシア✖北米というべきアバソフ✖ナカシマの世界戦だ (C)MMAPLANET

31日(土・現地時間)、ONE Championshipの公式ホームページで11月6日(金・同)に中継されるONE113「Inside the Matrix02」の対戦カードが発表された。

ONEにとって7カ月振りのメガ・イベントとなるInside the Matrix大会は、昨日30日に世界戦4試合を含む6試合がライブ中継された。日本ではABEMAのライブ中継中に若松佑弥の出場とキム・キュソン戦が明らかとなっていたが、今回の発表でキックボクシング2試合を含む6試合の全容が分かった。


メインはONE世界ウェルター級王者キャムラン・アバソフに、ジェイムス・ナカシマが世界戦だ。昨年5月に岡見勇信を破り、10月にゼバスチャン・カデスタムを破りONEウェルター級の頂点に立ったアバソフに対し、ナカシマはキャリア9連勝でLFAウェルター級王者に輝き、10戦目からONEに戦場をONEに求めるとルイス・サッポや岡見を相手に3連勝中で、キャリア全体を通してはデビュー以来12連勝で負け知らずだ。

昨夜はLFAで暫定フェザー級王者だったタン・リーが、マーチン・ウェンをKOしONE世界フェザー級チャンピオンの座に就いており、北米フィーダーショー王者の実力を見せつけた。今回はそのLFA王者が、ロシア系のアバソフの王座に挑む。いってみればアバソフはウェンやオンラ・ンサンのようにアジアにMMAを普及させたONEの顔ではない──故に昨夜の4大タイトルマッチに並ぶことがなかった。ONEを職場として選択したキルギス国籍の王者アバソフとナカシマの世界戦は、これまでのONEとは違うストーリーラインにあるマッチアップといえる。

セミではライト級=ティモフィ・ナシューヒン✖ピーター・バウシュトが組まれた。バウシュトは下石康太やエドゥアルド・フォラヤンに勝っており、昨夜の大会で世界ライト級王者クリスチャン・リーに挑戦したユーリ・ラピクスよりも下馬評では実力者と目されてきた。

こじつけになってしまうが、ンサンを破り世界ミドル級チャンピオンになったライニア・デリダーと同じオランダ人──バウシュトもまたONEの勢力分布図を変える力を持つ新勢力だ。エディ・アルバレスをKOしたナシューヒンとの一戦は、次期挑戦者決定戦の意味合いも十分にあるだろう。

(C)KEISUKE TAKAZAWA

ようやくみられる日本勢=若松は、かつて日本のHEATで戦いEvolveトライアウトで合格者であるキム・キュソンと戦うが、負けは許されないどころか、その先のステップとなる勝ち方が求められる。

(C)ONE

また王者アンジェラ・リーが産休に入った女子アトム級戦線、来年1月にスタートするという話のGPトーナメント、その査定試合といえるのがプリシーラ・ガオール✖モン・ボーの一戦だ。

デビュー戦で、現UFC世界女子ストロー級王者ジャン・ウェイリに勝利しているボーは、ストロー級時代の緩いラインの時は見るべきところの少ないファイターだったが、アトム級に絞ると打撃がキレキレだ。ストロー級のシィオン・ヂィンナンに続きチャイナパワーを誇示でるか。インドネシアの散打ファイター=ガオルとの戦いは、その試金石となる。

■視聴方法(予定)
11月6日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix02対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]ジェイムス・ナカシマ(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ピーター・バウシュト(オランダ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
若松佑弥(日本)

<ムエタイ59キロ契約/3分3R>
ロッキー・オグデン(豪州)
ヨゼフ・ラシリ(イタリア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ラモン・ゴンザレス(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
モン・ボー(中国)

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Interview ONE ブログ 若松佑弥

【ONE】再始動が視野に?! 若松佑弥に訊く、覚醒の秘密─02─「ここからの2、3戦で人生が変わる」

【写真】独特の世界観を持つ若松(C)ABEMA

14日(金・現地時間)にABEMAで中継されたONE110「No Surrender II」のゲスト解説を務めた若松佑弥インタビュー後編。

コロナ禍の下、子育てに奮闘に練習中でも成長を感じている若松に、ONE活動再開後のターゲットを立訪ねた。自身を戦国時代の武将に例える若松、彼にとってMMAはスポーツでなく人生だと断言した。

<若松佑弥インタビューPart.01はコチラから>


──夜泣きの時などは、どうされているのですか。

「夜泣きの時は『あぁ、泣いているなぁ』と思っています。自分も起きるのですが、すぐに寝てしまいますね」

──子育てをしているのを見ていると、奥さんが本当に凄いと思えるようにならないですか。

「女の人は強いなぁって凄く思います。だから、子供はお母さんのことが好きなんですよね」

──子育てと練習に充実の日々を送っている若松選手ですが、練習仲間はRoad to ONEやTTFC、修斗で試合があります。周囲は試合に向けて汗をかく。自分にはない。そういうときに感情がブレることはなかったですか。

「もちろんありました。でもコロナがあっての今ですし、ここで強くなれた自分がいます。以前は僻んでいてばかりで、仲間が勝っても素直に喜べず、クソっていう気持ちがあったんです。でも今は俺が一番だという自信に満ち溢れているので、皆の勝利を祝福することができます。

コロナのおかげで強くなれたので、僕が天下を統一するためにコロナ禍はあるんだと思っています」

──天下統一ですか!!

「ハハハハ。正直、ここからの2、3戦で人生が変わると思っています。チャンピオンになって、違う景色を見ることができる。そうしたら、そこからまた挑戦ができるので。そういう意味で、ここからが人生でチャンスです」

──そのための宮本武蔵でしょうか。

「宮本武蔵です。無です。何が来ても動じない。これから決まった試合が、またコロナでなくなっても俺はどうにかして策を立てるし。別に何も焦らないです」

──まさに元チームメイトの佐藤天選手が、そういうことの繰り返しです。佐藤選手の奮闘が力になることは?

「天さんの影響は凄くあります。でも、それは天さんの人生であって……僕は祝福するしかないので。僻んだりとかはなくて、刺激を受けて俺もデキると思ってやっています」

──7月のONE No Surrenderが始まった時に、一筋の光明が見えたような感覚はありましたか。

「ONEが動き始めことで、俺もできるのかなっていう期待は少しありました。でも、深く考えることはなく、ある時はある。無い時はない。できれば試合がしたいなっていうぐらいの気持ちでした。

気持ちは常に7割ぐらいをキープしています。何かあっても上がり過ぎず、落ち過ぎることもないようにして。試合が飛んでもちょっと休んでまたやろうという感じでいます。

ただ、日本人がシンガポールに行ける可能性が広がってくると、やっぱり気合は入ってきます。10月のシンガポールで、自分の成長した姿を見て欲しいとは思っています」

──以前からチャトリCEOは、期待の選手に若松選手の名前を必ずといって良いほど挙げます。このことについて、どのように思っていますか。

「僕はチャトリさんを信じています。チャトリさんはキングダムでいえば嬴政(えいせい。後の始皇帝)で、僕は信だと思っているので」

──う~ん、スミマセン。キングダムを読んでいないMMAファンもいると思うので、違う例えをお願いしても良いですか(笑)。

「チャトリさんは戦国時代でいうと、織田信長のような人なんです。その人が言っているので、信じるしかないです」

──では若松選手は家臣なのですか。

「家臣というか、武将ですね。自分のなかでDJに勝てなかった時とか、俺は持っていないとかってずっと思っていたんです。でもチャトリさんがチャンピオンになれると言ってくれているんで、俺はそれを信じ切るしかないです」

──ではここ2、3戦。大切になる試合を誰と戦いたいと思っていますか。特に10月に試合ができるなら。

「ハイ。リース・マクラーレンとやりたいです。今、連勝しているし、キンガドには負けたけど良い試合をした。チャトリさんからすれば、マクラーレンは凄く良い選手だと思うんです。でもキンガドに負けているので、マクラーレンを倒してランキングを1つ上げて、そのあとにキンガドを倒す。そしてDJを倒します」

──DJは活動再開となれば、まずアドリアーノ・モライシュに挑戦することになりますが、若松選手のなかではその試合で勝つのはDJということですね。

「相性が良いと思います。モライシュはDJのような小さい相手は苦手にしているかと。スクランブルも強くて、これまでに戦ったことがないタイプだろうし。5RというのもあってDJが圧倒すんじゃないかと思っています」

──挑戦するならDJと、という気持ちですか。

「それはどっちでも良いです。DJがモライシュに負けて、僕がモライシュに勝てば、僕はDJより強いことになるので」

──どのようなところが以前との違うのか。試合になると、どのような違いをファンに見せたいと思っていますか。

「去年の10月のキム・デファン戦が、初めて自分の良さを見せることができなかったので……。あの時は余計なことばかり考えてしまって。無になった時に自分は強いので。DJ戦でも無のままいけば勝てる。無の境地ですよね」

──無の境地になろうとする意志が働くのですか。それとも自然になるのでしょうか。

「自然にどうにでもなれって思ったら、そうなります。でも、そこでキツイとか感じるともうダメで。その集中力が持つか持たないかが、僕がチャンピオンになれるかどうかの……」

──分水嶺になるわけですね。そして、集中すると欲や願望もなくなると。こういう話の方が、解説の時より言葉が出てくるようですね。

「僕は人生に置き換えて戦っているので、他の人がどうやって戦っているのかは余り分からないんです。スポーツ目線でいうと、そういう説明はできないんです」

──なるほど、です。今日は深夜にも関わらず、ありがとうござました。では若松選手の試合を、すぐにでも視たいと思っているファンに一言お願いします。

「一般の人とかも、大変な人が多いと思います。僕も生きるのが大変です。でも、皆、一生懸命に生きて欲しいです。大事な人もいるだろうし……、スイマセン。何言っているんか(笑)」

──いえいえ、続けてください。

「回りの人を大事にして、一生懸命に生きて欲しいです。10月に試合ができたら、自分が普段考えていることを集大成として出すので。スポーツとしてじゃなくて、自分の本当の生き様を見て欲しいです。全てをぶつけるので」

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【ONE】再始動が視野に?! 若松佑弥に訊く、覚醒の秘密─01─「守るべき人がいるなかで戦うこと」

【写真】インタビューは午前零時スタート。2時間半近くの解説のあとに行われた(C)ABEMA

14日(金・現地時間)にABEMAで中継されたONE110「No Surrender II」のゲスト解説を務めた若松佑弥。昨年10月の日本大会以来、新型コロナウィルス・パンデミックの影響で試合から遠ざかっている。

解説中も日本とシンガポールの渡航制限が緩和されるという情報をきき、10月大会出場に強い意欲を見せていた若松を中継終了後にZOOMインタビューした。

ONEが活動を休止していた3カ月間、誰もが若松の練習への取り組みと、心身ともの充実ぶりを絶賛していた。解説という形で活動再開したONEのファイトに触れた若松に、この間の充実ぶり、そしてこれからを尋ねた。すると、この変化は8カ月になる長男・武蔵君の影響が多大にあることが分かった。


──解説お疲れさまでした。ノンオーとカレーを創ったという話が一番耳に残っています(笑)。

「技術の話がしたかったのですが、言葉に出てこなかったです(苦笑)」

──インタビューも決して得意でない若松選手だけに、一生懸命さは伝わってきました。

「なんか逆に前より、話すことが下手になってしまって……。前は学校に行っていた時の名残があったのが、どんどん遠ざかってしまって……。もうわけ分からないですよね」

──学校に通っていた時から、時間が過ぎてしまって話せなくなってしまったということですか。

「ハイ」

──……。ジムで練習仲間とは普通に話しているのではないですか。

「いやぁ、最近諦めかけていて。もうありのままで行こうと思って。前は考えて話そうと思っていたのですが、ダメだなって。阿呆っていうのに気づいたんです。色々なことに対して」

──アハハハハ。赤ん坊をあやしていて、言葉ではないコミュニケーション能力を身に着けたのではないですか。

「ハイ。そういうことですね(笑)」

──4月のジャカルタ大会で試合が決まっていたのが、新型コロナウィルス感染拡大の影響でイベントもキャンセルされ、その後のシンガポールでの無観客シリーズも予定が立たない状況に陥りました。あれから4カ月が過ぎ、若松選手の仕上がり具合が異様に良いという話を何度も聞きます。どのような変化があったのでしょうか。

「コロナ以前に子供が生まれて……。コロナになって、焦る気持ちもあったのですが、できることを最大限にやろうと思えるようになったんです。子供が生まれる前の自分だったら、試合ができなくてお金がなくなったらどうしようとか焦っていたと思います。

でも一家の主として冷静でいられるようになって。そこが戦いにも通じているところがあり、冷静に相手のダメージを判断したり、打撃から寝技に移行するとか見らえるようになりました。そこが前と違います」

──結婚して、子供が生まれて変わったということですか。

「そうですね。今は育てている段階なので。子供が自分の生まれ変わりようで。可愛くて仕方がないです」

──自分の生まれ変わりのようで、可愛くて仕方がない……(笑)。

「しっかりと育てあげないといけないです。人間は子どもを育てることで、ちゃんとした大人になる。輪廻転生、それが人生なんだなって。そのなかで自分のためじゃなくて、家族のために戦うという気持ちになりました。

自分1人で戦うことと、守るべき人がいるなかで戦うことの違いが凄く分かるようになりました。自分だけだったら、もうどうにでもなれって思うんですけど、子供がいるともっと冷静になってしっかりしないといけないと考えることができるようになりました」

──責任感が増したというころでしょうか。ただガムシャラになるのではなくて、逆に冷静になれるのですね。

「DJと対談をさせてもらった時に、『前はいつ死んでも良いと思っていたけど、子供が生まれたらそんなことは思えなくなった』と言っていて……。言葉で説明できないのですが……とりあえず25歳という時期は今しかないので、今を必死に生きようと思っています。

前は生活面とか考えずに適当に生きていたので、そういうところをしっかりと考えるようになりました。教習所にも通うようになったんです」

──それも将来のためですね。

「大変だけど冷静に戦う。大変そうだというのは見せないで、子供や家族のためにやる。そう心に決めています。そういう部分でも、体とかじゃなくて前より心が強くなったと思います。男として人生は働くしかないという考え方になりました。

時間っていうのはあっという間に過ぎると思って。この前まで18歳で、あっという間に25歳になりました。25歳って子供じゃない。今、できることは全てをチャンピオンになるためにやる。ただのお父さんでいたくないんです」

──お子さんは今、何カ月ですか。

「8カ月です」

──赤ん坊って、ただ生きようとしている。何も考えずに、生きようとしている。そこから得るモノがあったという記憶が私も蘇ってきました。邪心もなく、ガムシャラに生きている。若松選手も8カ月前と、今で全く違うといって良いほど成長している赤ん坊を目の当たりにしてきたことで、時間の概念というモノが生まれたのではないでしょうか。

「そうかもしれません。この前、教習所で応急救護の講習を受けて。心臓マッサージとかするじゃないですか。その時にもこれから何があるか分からない。チャンピオンを目指してやっていても、どんな災難が待ち受けているのかも。それを考えたら、今を最大限に努力しようと思いました。

それでチャンピオンになれなくても、家族がいるので。今、できることをやる。と同時に今を楽しむために0歳の息子と一緒にいる時間を大切にしようと思っています。そうすると早起きも苦ではなくなりました。前は絶対に無理だったのに」

<この項、続く>