カテゴリー
ABEMA GLORY MMA ONE ONE Winter Warriors UFC   アドリアーノ・モライシュ カイラット・アクメトフ キック クォン・ウォンイル ケビン・ベリンゴン ザイード・フセイン・アサラナリエフ ジャンロ・サンジャオ スタンプ・フェアテックス スティーブン・ローマン ダニー・キンガド チャンネル ティモフィ・ナシューヒン フー・ヨン ボクシング マーカス・ブシェシャ・アルメイダ ヤオ・ホンガン ユーサップ・サーデュラエフ リトゥ・フォーガット リー・ジンリャン レネ・カタラン 若松佑弥

【ONE Winter Warriors】若松佑弥と対戦、フー・ヨン「現場仕事より過酷なトレーニングはない」

【写真】1996年2月7日生まれ、若松より1歳下のフー・ヨン。MMAキャリアはこれまで7勝2敗──若松の14勝4敗の半分で、勝率は同じだ (C)MMAPLANET

3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Winter Warriorsで、ONE本戦2戦目のフー・ヨンと若松佑弥と対戦する。

ONEフライ級トップの若松に対し、フー・ヨンはほぼ無名に等しい中国の新鋭だ。若松と戦うことを「光栄です」と言い切るフー・ヨンとは、どのようなMMAファイターなのか。

そのMMA歴を聞くだけで、決して侮ることはできない──人生を賭けている怖さが感じられた。


──フー・ヨン選手、初めてインタビューをさせていただきます。まずお時間を作って頂きありがとうございます。

「こちらこそ、ありがとうございます。日本で僕のことが記事になるなんて、凄く嬉しいです。感謝しています」

──12月3日、若松佑弥選手と戦います。今の気持ちを教えてください(※インタビューは11月23日に行われた)。

「若松選手のような名前のある選手と戦うことができて、凄く嬉しいです。本当にパワフルなファイターですし、フライ級で3位の彼と戦えて光栄です」

──ONEと契約して2度目の試合出場で、トップ3の選手と戦うことについてはどのように思っていますか。

「僕の心情を包み隠さず話すと、若松選手とのオファーが来た時は本当に驚きました。まさか2戦目で彼のような選手と試合ができるなんて思っていなかったです。僕にとっては憧れの選手でしたし。若松選手の試合はずっと視てきました。僕は若松選手と同じで、打撃で勝つファイターです。自分がどこまで彼に通じるか、ワクワクしています」

──我々はフー・ヨン選手についてヨッカイカー・フェアテックスに勝った──それぐらいしか知識がありません。まずMMAを始めたきっかけを教えていただけますか。

「そんなことも尋ねてもらえて、嬉しいです(笑)。僕は16歳の時に学校に行くことを止めました。そして、中国全土でビルの建築現場を転々とする生活をしていました。19歳まで4年程、そういう生活を送っていたのですが、僕にはカンフー・ドリームがありました。そして北京に行き、ファイティング・ブラス・ジムに入門しました。そこでヤオ・ホンガン師匠に出会うことができたんです」

──ヤオ・ホンガン!! Legend FCでバンタム級王者になった摔跤出身の中国MMAのパイオニア世代だった、あのヤオ・ホンガンですか!!!

「そうです。師匠のことを知っているのですね。師匠はずっと中国のMMAを牽引してきた選手です。師匠に出会えて僕は本当に幸運でした。師匠はMMAに必要なスキルをイチから僕に指導してくれました。19歳から6年間、強靭な体と師匠に教わったMMAテクニックを武器に戦い、中国のローカル大会からONE HERO SERIESを経てONEという世界的なステージで戦うことができて……あの建築現場で働いていた時のことを思えば、夢のようです。金銭的にも比較にならない大金を手にし、比べものにならない遣り甲斐のある仕事をしています。今もあの仕事を続けていたら、誰も僕のことなど知らなかったはずですし、今日のインタビューもなかったです。これが、僕のMMA物語です」

ヤオ・ホンガン(Yao Honggang)
1981年9月10日生まれ。中国式レスリング=摔跤からMMAに転向し、2009年6月のデビューから、40歳になった今も中国を中心に活躍している。香港ベースのレジェンドFCでは韓国のチョ・ナムジンを破りバンタム級王座に就いたこともある。China Top Teamでは現在UFCで活躍中のリー・ジンリャンらとチームメイトだった。

──ヤオ・ホンガンの下でMMAを学ぶまで、格闘技の経験は?

「全くなかったです。知識もゼロでした。よくバックグラウンドがあると思われますが、それは長い間の現場仕事で体が強くなったことが関係しているのではないでしょうか。とにかく力仕事の日々だったので。この体の力……筋力、体力、持久力は現場仕事で手にすることができました。格闘技経験はなかったですが、この体があったので順応するのは早かったです」

──強い肉体があったとしても、ファイターにはファイティング・スピリットが必要です。

「人生を変えたかった。その想いが、僕の戦う心の源になっています。運命を変えたかった。建築現場では社会の底辺にいる人達を数多く見てきました。彼らは現場から逃れることができない人生を送っていました。3年、4年とあの環境に身を置いて心の底から『僕はここいたいわけじゃない』という想いがあふれ出てきました。

この体があれば、あの仕事も問題なく続けることはできましたが、僕はもっとお金が欲しかったし、自分に価値を見出したかったです。有名にもなりたかった。子供の頃からカンフー・ドリームを夢見ていたし、MMAで自分の運命を変えようという強い気持ちを──あの社会の底辺にいる生活を送り、抱くようになりました。MMAを戦うことで人生と運命を変えて、より良い生活を送ろうと決意したんです。

MMAを始めてから、とても学ぶことが多くて迷うこともありました。でも、現場仕事よりも過酷なトレーニングはなかったです。ホント、身をもって体験したことがある人間にしか、あの辛さは分からないでしょう。MMAは現場仕事より、簡単です」

──そこまでなのですね。MMAを始め中国にはWLFやKunlun Fightなどドメスティック・メジャーがあるなかで、なぜONE HERO SERIESを選択したのでしょうか。

「確かにその2つの団体では試合をしていないですが、Art of WarとGlory of Heroes、Chin Woo Men(精武門)などで戦っています。その時に拳をケガをして試合から遠ざかり、指導と練習だけしていました。そうやって生活の糧にしていたのですが、1年程経過した時にONEが中国でHERO SERIESを開くことになり、師匠から『拳に問題がないなら、試合に出よう』と持ち掛けてもらいました。

MMAを戦うならビッグネームと戦いたいと思っていました。でも中国のイベントに出場していては、それは叶わないです。HERO SERIESからONEにステップアップできれば名前があって強い選手と戦うことができる。そう思い、ONE HEROES SERIESで戦うことにしたんです」

──そして4連勝を達成してONEと契約。初戦でヨッカイカーに判定勝ちを収めました。

「あの試合では僕がアンダードッグだったことは分かっていました。確かに僕にとってあのヨッカイカー戦はONE本戦のデビュー戦でしたが、自分ではヨッカイカーに経験で劣るとは思っていなかったです。

ヨッカイカーはムエタイの選手です。打撃は使えますが、立ち技なら僕の方が上です。そして寝技では圧倒的に僕の技量が彼を上回っています。最初は打撃戦で戦おうと思っていましたが、すぐに作戦を変えました。寝技で行けると確信したからです。そして、あの大舞台で見てもらった通り、彼に勝てました。そこから時間が空いてしまいましたが、若松選手と戦えることは本当に嬉しいです」

──若松選手は『タイトルに挑戦する資格はあると思うけど、今回の試合もアドリアーノ・モライシュと戦うつもり』で創っていくと言っていました。

「本当に尊敬すべき選手です。彼は経験もあり、本当に強い選手です。僕は世界のベストになりたい。なら、誰と戦っても勝たないといけないです。若松選手との試合は、そういう遣り甲斐のある戦いで、とてもチャレンジングです。

それにケージの中に入ってしまえばランキングも格も関係ないです。ただ2人で殴り、蹴り合うだけで。そして若松選手の打撃が、僕より上だとは思っていないです。互角の勝負ができるし、彼を倒す自信もあります」

──まさに運命を変えることができる、一戦ですね。

「僕らは2人ともパワフルなストライカーです。距離を取り合うことはないでしょう。僕が彼をKOするか、彼が僕をKOするか。もちろん、KO勝ちするつもりでいます。ただ、その前に本当にこの試合を戦うことができて嬉しいです。若松選手と戦うことで、僕の知名度も上がるでしょう。彼が僕との試合を受けてくれて本当に感謝しています。現にこうやって日本の記者の方からインタビューをしてもらっていますし。

12月3日は最高にエキサイティングで、素晴らしい試合を皆に見せたいと思っています」

■ONE「Winter Warriors」視聴方法(予定)
12月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors」対戦カード

<キック世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者]イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP決勝/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
リトゥ・フォーガット(インド)

<キック・フェザー級/3分3R>
チョウ・チェンリャン(中国)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<ヘビー級/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フー・ヨン(中国)
若松佑弥(日本)

■ONE「Winter Warriors 02」視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors 02」対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)

<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)

<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R 5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

The post 【ONE Winter Warriors】若松佑弥と対戦、フー・ヨン「現場仕事より過酷なトレーニングはない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA BELLATOR MMA ONE ONE Winter Warriors フー・ヨン ブログ 若松佑弥

【ONE Winter Warriors】フー・ヨン戦へ、若松佑弥─02─「現状を最高にするために考える」

【写真】抗うことと、受け入れることの融和に成功したように感じた(C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Winter Warriorsでフー・ヨンと対戦する若松佑弥インタビュー後編。

タイトル挑戦直前と思いきや、無名のフー・ヨン戦が決まった。それでも若松は「アドリアーノと戦うつもりで調整してきた」と言う。そしてサンフォードMMAでの出稽古を経験して、若松のなかで明白に変化が生じた。人とコミュニケーションを取ることで、自らの環境を良くしていく。

現状をベターに。そしてベストにしていく心境に至った若松は、荒ぶることなく非常に落ち着いた様子が、強さに通じているように感じられた。

<若松佑弥インタビューPart.01はコチラから>


──ONEルールで、あの低い姿勢のテイクダウンを狙う。それは度胸なのか、無謀なのか。

「そういう怖さはありますね。だから、試合はランカーとか関係なく、戦ってみたいと分からない。ファン目線だと、僕が勝って当然かもしれないですけど、フー・ヨンと戦うということはカマリデーモンと戦うわけじゃないし(苦笑)。さすがにそういう選手と戦うなら、試合があっても僕も気が楽ですけど。それでファイトマネーを貰えるなら、ウキウキです。

でもONEと契約している選手と戦う上では、何があるか本当に分からないです。竜光さんがヨッカイカーに負けるなんて、誰も思っていなかったでしょうし。(佐藤)将光さんが、ファブシリオ・アンドラジに負けたとか。だからフー・ヨンとの試合でも、僕はアドリアーノと戦うつもりで創ってきました」

──マクラーレン戦では凌ぐ寝技ではなく、力強く攻める寝技が見られました。あの試合からサンフォードMMAでの練習も経験しましたし、前回の試合から最も成長が感じられるのはどこでしょうか。

「攻める寝技も伸びているし、色々なモノを吸収して頭を柔らかく戦えるようになっていることだと思います。頑固にならず、固定観念を持たない。若い連中からもアドバイスを貰って、強弱に関係なく皆と話をしているし、チームメイトとのコミュニケーションも以前より取るようになっています」

──コミュニケーションを取るというのは、米国で学んだ部分でしょうか。

「そうですね。Bellatorのトップファイターに、ローカルショーで戦っている選手が普通に意見していて。米国って敬語がないから年齢とか上下関係とか取っ払って話しやすいです。どうしても日本だと気を使ってしまう部分が出てくるので。それを取り入れようと思いました」

──敬語を無くしたのですか!!

「いや、それはさすがにしていません(笑)。色んな選手と映像を見て、垣根をなくして話すというか……。今までは個々でやってきたことも、皆でやる。ラントレも一緒に走り、僕が引っ張る。以前は皆が近寄れないくらい強くなる。そういう気持ちでいたので、皆と壁を作っていたように思います」

──日本で突き抜けてやっていると、孤独になるというヤツですね。

「ハイ。そうなるのは自分の責任だと気づきました。後輩も怖くて、僕に思ったことを言っていなかったはずです。そうではなくて……僕は皆と戦うわけじゃないから、皆から全てを吸収しようと思っています。年下からも学ぼう……弱い選手からも学ぼう、初心を忘れずにって」

──その心境に至ったと。

「練習していなくても勝つヤツもいるし、ただ練習しないヤツもいる。一生懸命やっている人間も、そうでない人間とも付き合う。そこは米国で学びました。人の良いところを取り入れようと思って。

戦いって15分間だけじゃないですか。いくら大きなジムで設備が整って、凄く良いスパーリングパートナーがいても、全てが上手くいくことなんてないです。試合前にケガをすることもあるし、風邪をひくこともある。試合中に目をやられるかもしれない……MMAを引退してからも、急に子供が病気になるかもしれない。嫁さんが重い病気になることもある。

そういうことがあっても、何かができない原因を環境のせいにしたくないんです。逆に周囲の環境を巻き込んで自分を高める。それぐらいでないといけないと思います」

──フロリダにステイ中は、このまま家族を連れて移住したいという気持ちもあったのが、今の環境でやっていくことを決めた結果、行き着いた境地でしょうか。

「お金がないとしょうがないです。僕は浪漫とか、理想とか追いがちですけど、嫁さんは現実的で老後のことも考えています。嫁さんが海外で練習することに反対することはないです。でも、どれだけ金が必要なのかは僕も考えるようになりました。それを実現させるには、チャンピオンになって何千万と稼がないといけない。

でも、今はそうじゃない。なら、現状を最高にするために考える。最高をもっと最高にできるよう整備していくことが大切なんじゃないかと思っています」

──キンガト✖アクメトフがあっても、それは録画中継。若松選手はライブ中継で試合が組まれた。これだってポジティブに捉えることができますよね。

「だから圧倒して勝つことをマストとしています。これまでとは違う戦い、寝技で漬けることができるのも良いことだと思いますし」

──絶対に倒すという意識が、力みになることは?

「倒すことは、僕が持って生まれた力です。そのせいで力むんだったら、制御する。そうでないと新しいことにはトライできない。そこが上手くハマる試合を今回はしたいです。『若松、こんなに試合が詰まらなかったっけ?』って言われるような戦いになるかもしれないし、寝技でも躍動する試合ができるかもしれない。

強くなるために組み技と寝技の強化は絶対です。そこにトライすることで、どういう寝技が自分もできるのか。そこは……自分がどこまでいけるのか、楽しみたいです」

■ONE「Winter Warriors」視聴方法(予定)
12月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors」対戦カード

<キック世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者]イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP決勝/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
リトゥ・フォーガット(インド)

<キック・フェザー級/3分3R>
チョウ・チェンリャン(中国)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<ヘビー級/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フー・ヨン(中国)
若松佑弥(日本)

■ONE「Winter Warriors 02」視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors 02」対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)

<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)

<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R 5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

The post 【ONE Winter Warriors】フー・ヨン戦へ、若松佑弥─02─「現状を最高にするために考える」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA ONE ONE Winter Warriors アドリアーノ・モライシュ カイラット・アクメトフ ダニー・キンガド フー・ヨン ブログ 若松佑弥

【ONE Winter Warriors】フー・ヨンと対戦、Quiet Warrior若松佑弥─01─「頭が悪いからSNSはやらない」

【写真】物静かな若松佑弥が、頼もしい (C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Winter Warriorsで、若松佑弥がフー・ヨンと対戦する。

4月にリース・マクラーレンを破り、フライ級王座挑戦の機運がグンと高まった若松だが、8カ月を経て決まった対戦相手は、ONE本戦2戦目の無名の中国人ファイターだった。それでも彼は、ただ用意された相手にしっかりと結果を残しモノを言おうとしている。その静かな闘志に触れてみたく、シンガポール行き2日前に話を訊いた。


──1週間後にフー・ヨン戦が迫ってきました。8カ月振りの試合です。今の心境を教えてください。

「そうですね……やっと見せることができる場ができましたね。この間、米国にも行ったし、練習だけはずっと続けてきたので。8月、10月と試合の話があったのが延びて、3度目の正直ぐらいの気持ちでいます。まぁ、やっとですね」

──上久保選手や青木選手がSNSで試合がない辛さ、その心情を訴えていました。

「そうですね……(苦笑)。その気持ちは分からないでもないです。僕も『発信しろよ』と言われることもあります。ただONEにはONEの都合があるだろうし、好きで大会が開けなくなったわけじゃない。もちろん、僕も試合はしたいです。『なんで組んでくれないんだよ』っていう気持ちもります。

でも僕は格闘技を戦う人間で。あれだけの大会をどうやって開くことができるのかも、分からないです。そこは黙って……僕はバカなんで。声だし応援がダメなのに、ジムの人間を応援するあまり大声を出して後で注意されたり……SNSで何かするということは、頭が悪いからやらないです(笑)」

──頭が悪いとは思っていないですし(笑)、感情的にならないようにという心構えも立派だと思います。

「皆……世界中の人が我慢しているので。僕も我慢しないといけないなって」

──ONEがコロナ禍で、シンガポールというホームの事情もあり一時期の勢いがありません。その一方で国内ではRIZINが盛り上がっています。そういう状況で若松選手の周囲も、国内で頑張って欲しいという空気は感じられないですか。

「それは感じています。でも戦うのは、僕自身だし。どういう相手と戦っているのか、戦っている本人は分かっているはずです。僕がどういう相手と戦っているのか、それを分かって応援してくれる人がいますし。自分には自分の生き方があると思っています」

──その通りですね。人は人と思えるようになると、人間は強くなれると思います。ところで、このタイミングでの試合ですが……ONE10周年記念のONE XというPPVイベントの延期が伝わる以前は、既に発表されている以外にも選手権試合が複数組まれ、その1つがアドリアーノ・モライシュ✖若松佑弥の世界フライ級タイトルマッチになるのではという噂もありました。

「僕もそのつもりでしたが、契約書にサインをしたわけではなかったです。結果、大会がキャンセルになったので挑戦はなくなったかとは思っていました。それで今回の試合のオファーが来た感じですね」

──同じ日の収録カードでダニー・キンガド✖カイラット・アクメトフが組まれています。DJに勝った後もモライシュはインタビューで、若松選手とカイラットの対戦をすべきという発言をしていました。

「僕としてはキンガドとアクメトフ、リース・マクラーレンと僕は同じレベルにあったと思います。キンガトとアクメトは僕より1試合少ないし、僕は4月にマクラーレンに勝って、もう1試合戦うんだからタイトル挑戦に近いのは自分だと思っています。だから今回の試合を勝ってチャトリに、僕が挑戦者に相応しいと伝えるつもりです。キンガドもアクメトフもそんなに試合をしていないし、僕はいつだってできるので。僕がアドリアーノ・モライシュに勝って、ギンガトとアクメトフの勝者の挑戦を受ければ良いって。

タイトルマッチの頻度がどんなものから分かっていないですけど、タイトルマッチをもっとやっても良いと思っているので」

──確かにONEのマッチメイクに関しては結果を残したり、試合で頑張った人を評価して欲しいというのは思います。日本人選手だと青木選手であったり、若松選手もそう。上久保選手、三浦彩佳選手も。試合内容と実績で佐藤将光選手も、ですね。そしてキンガドとアクメトフの試合があるのも良いでしょう。ただしタイトル挑戦権を争う若松選手が、なぜONE本戦2試合目の選手との試合なんだと……いうのは。

「そういう風に言ってくれる人がいる。それが凄く嬉しいです。分かってくれる人がいれば、それで僕は構わない。それにONEで2戦目の相手でも勝負は勝負なので、何が起こるか分からないですし。自分はチャトリが組んでくれた相手を叩き潰します。これで僕は食っているので納得して戦います」

──相手は2戦目だから、ファイトマネーは減額で言われたわけではないと。

「そんなこと言われると、納得できないですよ(笑)。僕はファイトマネーで生活しているので、副業を持っていると別かもしれないですけど」

──そんななか対戦相手のフー・ヨンですが、オファーがあった時に顔を名前は一致していましたか。

「なかったです(笑)。調べたらヨッカイカー・フェアテックスに勝っているということが分かったので、弱い選手ではないと思っています」

──試合映像を見る限り、大きな特徴がある選手に見えなかったのが本当のところです。

「そうなんですよね……ヨッカイカーに勝ったというだけで……。長南さんが『弱くはない。危険』と言っているのは、自分を調子に乗らせないようにするためだと思っています。あの試合を見る限り、ディフェンスはザルです。それにキンガドやアクメトフのようにテイクダウンが凄く強いわけじゃない。ヨッカイカーは下のテイクダウンが切れないから、あれだけテイクダウンできただけで。(和田)竜光さんはボディロックで倒そうとしていたので、そこはヨッカイカーはムエタイの経験があるから強かったですけど、ダブルやシングルは倒れています。

だからヨッカイカーに勝ったのは、MMAとして有り得ることで。他の試合を見ても『まぁ、こんな感じね』というぐらいで」

──と同時にテイクダウンを切られてヒザがあるなかで、ヨッカイカーに低い姿勢でテイクダウンにいくのはなかなかの度胸があるのではないかと思うのですが。

「ガッツはありますね。喧嘩ファイターじゃないですけど、ガチャガチャやって」

<この項、続く>

■ONE「Winter Warriors」視聴方法(予定)
12月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors」対戦カード

<キック世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者]イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP決勝/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
リトゥ・フォーガット(インド)

<キック・フェザー級/3分3R>
チョウ・チェンリャン(中国)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<ヘビー級/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フー・ヨン(中国)
若松佑弥(日本)

■ONE「Winter Warriors 02」視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors 02」対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)

<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)

<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R 5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

The post 【ONE Winter Warriors】フー・ヨンと対戦、Quiet Warrior若松佑弥─01─「頭が悪いからSNSはやらない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA ONE ONE Winter Warriors アレックス・シウバ エドゥアルド・フォラヤン オク・レユン カイラット・アクメトフ キック クォン・ウォンイル クリスチャン・リー ケビン・ベリンゴン ザイード・フセイン・アサラナリエフ ジャレッド・ブルックス ジャンロ・サンジャオ スタンプ・フェアテックス スティーブン・ローマン ダニー・キンガド チャンネル ティモフィ・ナシューヒン フー・ヨン ボクシング マーカス・ブシェシャ・アルメイダ ユーサップ・サーデュラエフ リトゥ・フォーガット リト・アディワン 若松佑弥 青木真也

【ONE Winter Warriors】26カ月振りの実戦、ダギ・アサラナリエフ「どう試合を終わらせることができるか」

【写真】とにかく明るい表情をしていたダギ。自信しかない──そんな面持ちだった(C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Winter Warriorsで、ダギことザイード・フセイン・アサラナリエフがティモフィ・ナシューヒンと一昨年10月の日本大会以来の試合出場を果たす。

トルコ国籍を持つダゲスタン人の強豪は、なぜ2年2カ月も実戦から離れていたのか。そしてコロナ禍以前、現時点で最後の試合となってくるクリスチャン・リー戦で彼の身に何が起こっていたのかが、明らかとなった。

オク・レユン時代を迎えたONEライト級戦線にあって、獰猛な強さでいえば頭一つ抜けている強豪が満を持して世界の頂点に向かった再び歩み始めた。


──ダギ、2019年10月にクリスチャン・リーとライト級ワールドGP決勝で敗れてから2年2カ月振りの再起戦となります。この間、コロナ禍ということもありますが、これだけ試合をしなかったのは何か理由があったのでしょうか。

「まずクリスチャン・リーと戦っている時に、体に変調を覚えた。眩暈がしていつも通りに戦えなかったんだ。だから、あんな戦いしかできなかった。試合が終わって、帰国してもこの症状は続いた。それがずっと戦っていなかった理由だよ」

──コロナパンデミック以前の問題だったのですね。

「もちろん、COVID19の影響もあるけど、まず戦えなくなったのは体調不良のせいだ。実は頭がクラクラするという状況は試合前にも始まっていたんだ。それでも戦うことを選んだ。でも試合後に病院に運ばれた時は、この判断をした自分自身の判断が正しかったから自問自答していたよ」

──眩暈が続いて、頭に問題があるというのは……それは引退も考えたのではないですか。

「いや打撲や血流、脳梗塞系の問題ではなかったからね」

──そうだったのですが、てっきり脳の方かと……。

「いやウィルスが問題だったのか、酷い副鼻腔炎が原因だった。鼻水や膿が出るという症状ではなく、頭が重くフラフラと眩暈がする感じで」

──対戦だったとは思いますが、副鼻腔炎と聞いてホッとしました。

「もう全く問題ないということをケージのなかで、動きで証明するよ(笑)」

──トルコではコロナ禍でもトレーニングを積むことはできたのでしょうか。

「この2年間、ずっとモスクワにいたんだ。トルコにはビジネスの時だけ訪れて、ほとんどモスクワにいた。練習はユーサップ・サーデュラエフ達としてきた。今回のトレーニング・キャンプもそうだよ」

──モスクワは再び感染状況が悪化していると聞きますが、キャンプは問題なかったですか。

「2020年はロシアもロックダウンが続き、隔離措置だらけだった。ジムも閉鎖され、トレーニングパートナーと練習する機会は本当になかった。そんな状態が1年近く続き、ようやくロックダウンが解かれた。今はまた感染者は増えているけど、トレーニングパートナーとの練習は問題なく行えるようになっているし、状況は良くなっているよ」

──では今回の再起戦で3年前に117秒でKO勝ちしたナシューヒンと対戦することをどのように捉えていますか。

「トップ5と戦えるなら、相手は選ばない。確かにティモフィ・ナシューヒンとは2度目の対戦だけど、ずっと試合から遠ざかっていたし何も想うところはないよ」

──9月にクリスチャン・リーが、オク・レユンに敗れチャンピオンが交代しました。判定結果が問題にもなりましたが、ダギはどのように見ていますか。

「オク・レユンに対して、誰もが尊敬心を持たなければいけない。彼は良いファイターだ。ただしクリスチャンが、僕と戦った時ほどの強さがなかった。クリスチャンはしっかりと準備ができていなかったんだろう。ただし、あの夜に関してオク・レユンはクリスチャンより強かった」

──次の試合でナシューヒンに勝てば、タイトル挑戦権を獲得できると考えていますか。

「もちろん、そうなることを望んでいる。ただ、全ては僕のパフォーマンス次第だろう。どうやって試合を終わらせることができるか。まぁ、どうなるのか楽しみにしてほしい」

──ライト級には青木真也選手がいます。2021年もジェイムス・ナカシマ、エドゥアルド・フォラヤンという選手を初回でサブミットしています。

「日本を代表するファイターと言えば、彼のことだ。非の打ち所がない良いファイターだよ。ONEが組んでくれるなら、グラップリングのスーパーファイトだろうが彼とケージをシェアできたら嬉しいよ。ファンもそうだけど、ファン以上にこの顔合わせを僕自身が楽しみにしている」

──グラップリング? MMAではなくて?

「グラップリングだ(笑)。彼は日本のレジェンドだからね。グラップリングマッチで、自分の能力を試してみたい」

──まるでMMAにおいて、競合相手ではないような言い方ではないですか。

「フフフフ。シンヤ・アオキはMMAではベストファイターだとは思っていない。僕はタイトルに近づくファイトを戦いたいんだ。だからトップ5以外は戦いたくない(※青木はONEライト級でランク2位)。下の選手とは戦いたくないんだよ」

──……。

「いくら過去に良い試合をしてきても、今の彼はそうじゃない。僕はランキングトップのファイターとしか戦いたくない。だから彼が再び、そのレベルに戻ってきたらいつでも戦うよ」

──……。では12月3日、どのような試合をファンに見せたいと思っていますか。

「ティモフィ・ナシューヒンは強い選手だ。強い蹴りも持っている。ただ、僕の方が上だ。僕のセンスの方が優っていることを試合で見せたい。日本のファンをガッカリさせることはない。アリガトゴザイマス」

■ONE「NEXTGEN03」視聴方法(予定)
11月26日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「NEXTGEN03」対戦カード

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
ポンシリP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ピーター・バウシュト(オランダ)
ラスラン・エミルベク(キルギス

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
フィリッピ・ロボ(ブラジル)
ロドレックP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

■ONE「Winter Warriors」視聴方法(予定)
12月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors」対戦カード

<キック世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者]イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP決勝/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
リトゥ・フォーガット(インド)

<キック・フェザー級/3分3R>
チョウ・チェンリャン(中国)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<ヘビー級/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フー・ヨン(中国)
若松佑弥(日本)

■ONE「Winter Warriors 02」視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors 02」対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)

<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)

<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R 5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

The post 【ONE Winter Warriors】26カ月振りの実戦、ダギ・アサラナリエフ「どう試合を終わらせることができるか」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA Brave CF MMA ONE ONE Winter Warriors ONE Winter Warriors02 アレックス・シウバ カイラット・アクメトフ キック クォン・ウォンイル ケビン・ベリンゴン ザイード・フセイン・アサラナリエフ ジャレッド・ブルックス ジャンロ・サンジャオ ジョシュア・パシオ ジョン・リネケル スタンプ・フェアテックス スティーブン・ローマン ダニー・キンガド チャンネル ティモフィ・ナシューヒン ビビアーノ・フェルナンデス フー・ヨン ボクシング マーカス・ブシェシャ・アルメイダ ユーサップ・サーデュラエフ リトゥ・フォーガット リト・アディワン 佐藤将光 和田竜光 若松佑弥

【ONE Winter Warriors02】チームラカイ・ナイト。キンガド、ベリンゴン、ローマン、ジャンロが揃い踏み!!

【写真】タイトル挑戦へ最後の一里塚=アクメトフ戦を迎えるキンガド(C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催され、17日(金・同)にディレイ中継されるONE「Winter Warriors 02」の対戦カードが発表された。

同大会では6試合全てがMMAで、うちチームラカイ勢が4試合に出場する。そのラカイの新世代をONE世界ストロー級王者ジョシュア・パシオと共にリードするダニー・キンガドが、メインでカイラット・アクメトフと対戦、さらに元BRAVE CFバンタム級王者スティーブン・ローマンの仕切り直しのサークルケージ初陣も決まった。


2019年に行われたフライ級ワールドGP準優勝のキンガドは、仙三、和田竜光、若松佑弥という日本の代表するフライ級ファイターに三立てを食らわしたこともある実力者だ。微妙な判定をモノにするONEに特化する試合をするかと思いきや、自らテイクダウンやグラウンド戦も展開するウェルラウンダーのキンガドだが、テイクダウン&グラップラーとの試合は、北米裁定であれば判定負けという試合展開も珍しくない。

それが和田戦であり、リース・マクラーレン戦であった。元同級世界王者のアクメトフはそのマクラーレンとの渋い試合で勝ち切り、現王者のアドリアーノ・モライシュとも1勝1敗と互角の星を残している。

今やMMAのニューパワーハウスとして注目を集めるカザフスタン、そのMMAを10年に渡りリードしてきたアクメトフも、フライ級の頂点に返り咲くための大舞台、徹底して組んで倒しにいきそうだ。

(C)ONE

スタイル的にも市場的にもキンガドはONEが求めるタイトルコンテンダーに、アクメトフといタイトル挑戦権獲得に向け、最終問題が用意されたガチ・マッチメイクだ。

また王者ビビアーノ・フェルナンデス、次期挑戦者ジョン・リネケル、佐藤将光を破ったファブリシオ・アンドラジと、ブラジル勢の支配下にあるONEバンタム級戦線で復活を賭す元バンタム級世界王者ケビン・ベリンゴンが、韓国のクォン・ウォンイルとの対戦も組まれた。

王座陥落後、ジョン・リネケルとの一戦で過去に見せたことがなかった脆さを露呈したベリンゴンにとって、ONEバンタム級戦線のBTSを相手に3年1カ月振りの勝利はトップ戦線に踏みとどまるための必須課題。そんな一戦となろう。

(C)BRAVE CF

そして今大会では、ついにローマンがONE初出場を果たす。

本来は4月にリネケル戦が決まっていたローマンは、コロナ陽性で試合出場ならず、8カ月遅れでユーサップ・サーデュラエフに相手を代えてONE初戦を迎える。2012年のMMAデビュー、既に29歳のローマンはラカイ主催興行、URCCからPXCへ進み、その後はBRAVE CFに参戦し14勝2敗というレコードの持ち主だ。

戦ってきた舞台がONEでないため、日本国内の知名度は圧倒的に低いローマンだが、チームラカイで1・2を争う力の持ち主、そしてパシオ、キンガドを上回るウェルタウンだーだ。

ラカイ新世代のパシオとキンガドは上に記したようにテイクダウンを自ら仕掛けて戦うことができるが、倒されても下からの打撃、そして立ち上がればチャラ、もしくは優位に立てるONEの裁定基準に則して実戦を繰り返してきた。

対してローマンはテイクダウンを許すと、ポイントを失うルールセットのなかでキャリアを積み、倒されないという点でのシビアさは、他の2人とは違う感覚を持っている。故に自らのテイクダウンをボーナスポイントではなく、勝利の方程式において欠かせない手段として、戦いに組み込んできた。

そのうえでローマンはラカイ特有のラッシュ&レンジのコントロールという打撃を身に着けている。結果として、ドミネイト力は現ONEファイターのグルダ―ジャン・マンガットを破って手にしたBRAVE CFバンタム級王座を4度に渡り防衛してきた中で十分に示してきた。

とはいえ対戦相手のサーデュラエフはフェザー級でも戦えるフィジカルの持ち主で、テイクダウンと特にコントロールにかけてはONE随一のファイターといっても過言でない。

ローマンとしてはテイクダウンで結実する打撃ではなく、テイクダウンを切って倒す打撃という戦い方が必要になってくる──実力査定試合だ。

16歳の時のジャンロ・サンジャオ

さらに今大会ではチームラカイのマーク・サンジャオ総帥の実の息子ジャンロがキャリア4戦目でONEデビュー戦を戦う。

2002年7月生まれ、19歳のジャンロはアンジェラ、クリスチャン&ヴィクトリアの3人のリーと同様に、ONEが純粋培養する将来のエース候補といえるだろう。下がって蹴ることができ、その動きからテイクダウンに繋げるなど既に非凡な動きを見せているジャンロが、どのようにONEの舞台で強くなっていくのか、その一歩が示される。

かつてONEのベルトを4本所有していたチームラカイの栄光=ベリンゴン、北米ルールで育ったラカイの裏アカウント=ローマン、ラカイの将来=ジャンロ、そしてタイトル挑戦を現実の目標として掲げるラカイの今=キンガド──4者4様の静かなる山の戦闘種族の戦いを見逃すことはできない、ONE Winter Warriors02=チームラカイ・ナイトだ。

■ONE「NEXTGEN03」視聴方法(予定)
11月26日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「NEXTGEN03」対戦カード

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
ポンシリP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ピーター・バウシュト(オランダ)
ラスラン・エミルベク(キルギス

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
フィリッピ・ロボ(ブラジル)
ロドレックP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

■ONE「Winter Warriors」視聴方法(予定)
12月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors」対戦カード

<キック世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者]イスラム・ムルタザエフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP決勝/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
リトゥ・フォーガット(インド)

<キック・フェザー級/3分3R>
チョウ・チェンリャン(中国)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<ヘビー級/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フー・ヨン(中国)
若松佑弥(日本)

■ONE「Winter Warriors 02」視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE「Winter Warriors 02」対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)

<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)

<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R 5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

The post 【ONE Winter Warriors02】チームラカイ・ナイト。キンガド、ベリンゴン、ローマン、ジャンロが揃い踏み!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA ONE ONE Winter Warriors ザイード・フセイン・アサラナリエフ スタンプ・フェアテックス ティモフィ・ナシューヒン フー・ヨン ブログ マーカス・ブシェシャ・アルメイダ リトゥ・フォーガット 若松佑弥

【ONE Winter Warriors】ONE Xの週に通常大会。アトム級ワールドGP決勝、若松佑弥は中国人選手と対戦

【写真】タイトル戦に辿り着くまでにノンランカーとの対戦は、次戦が挑戦という風に結びつくのか (C)ONE

11日(木・現地時間)、ONE Championshipが12月3日(水・同)にONE Winter Warriorsを開催し女子アトム級ワールドGP決勝=スタンプ・フェアテックス✖リトゥ・フォーガットが行われ、日本から若松佑弥が出場することが発表されている。

12月5日(日・現地時間)に予定されていた10周年記念大会ONE Xが延期されたが、同じ週に通常大会──コロナ禍の収録シリーズ=ダークシリーズを行うことが明らかとなった。


今回のリリースでは録画中継がなされることは明言されていないが、同大会の試合数が6試合ということを考えるとダークシリーズ形式なのはまず間違いないだろう。

メインはキックボクシング世界ライト級選手権試合=王者レギン・アーセル✖挑戦者イスラム・ムルタザフ戦が組まれ、意外にも女子アトム級GPファイナルはコ・メインという試合順となっている。

全6試合、MMAは4試合でGP決勝以外はライト級でティモフィ・ナシューヒン✖ダギことザイード・フセイン・アサラナリエフ、ヘビー級でブシェシャことマーカス・アルメイダのMMA2戦目カン・ジウォンとの一戦、さらにフライ級で若松✖フー・ヨンという粒揃いのカードが決まった。

若松は4月にリース・マクラーレンに勝利し世界フライ級王座挑戦を現実のモノとするかと思われたが、今回用意された相手はONE本戦2戦目の中国人ファイターだった。

フー・ヨンはONE Heroesで4連勝し本戦と契約を果たし、今年の2月(※放送は3月)にヨッカイカー・フェアテックスに判定勝ちを収め、通算戦績を7勝2敗としている。

国内では試合が組まれない契約下にある選手の不満の声が大きくなっているONEだが、若松はこのタイミングでタイトル挑戦こそ実現しなかったもののライブ中継枠に入っていることで期待の高さが如実に表れているか。

ライト級のナシューヒンとダギは、2018年9月に対戦しダギが2分弱でTKO勝ちを収めており、3年3カ月振りの再戦となった。

ランクでいえばナシューヒンが5位、2年2カ月振りの実戦となるダギは3位。ナシューヒンは4月に前王者クリスチャン・リーに敗れており、ダギも現時点の最終戦はクリスチャンに敗北を喫している。

裁定結果が論争となったオク・レユン✖クリスチャンのダイレクトリマッチがあるのか。あるいはナシューヒン✖ダギの勝者に挑戦する機会が巡って来るのか──若干濁り気味のライト級戦線だ。

なお同大会ではキック・バンタム級で秋元皓貴がチュー・ジェンリャンと戦うことも発表されている。

■ONE NEXTGEN02視聴方法(予定)
11月12日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ ONE NEXTGEN02対戦カード

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
タン・カイ(中国)
ユン・チャンミン(韓国)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ジャン・チュンユ(中国)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
スモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)
ユーリック・ダフティアン(ロシア)

<86キロ契約/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
手塚裕之(日本)

The post 【ONE Winter Warriors】ONE Xの週に通常大会。アトム級ワールドGP決勝、若松佑弥は中国人選手と対戦 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR MMA UFC UFC264 アンソニー・ペティス イリャ・トプリア カーロス・コンディット キック コナー・マクレガー ショーン・オマリー ジルベウト・ドゥリーニョ スティーブン・トンプソン ダスティン・ポイエー トレヴィン・ジレス ドリキュス・デュプレシー ニコ・プライス ミシェウ・ペレイラ ライアン・ホール レイモンド・ダニエルズ ヴァグネウ・ホシャ 若松佑弥

【UFC264】再出発、ジルベウト・ドゥリーニョ─02─「UFCファイター? ユーヤはUFC王者になれる」

【写真】レイモンド・ダニエルズとのトレーニングの成果は!! (C)Zuffa/UFC

10日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC264「Poirier vs McGregor3」で、スティーブン・トンプソンと対戦するジルベルト・ドゥリーニョ・バーンズ・インタビュー後編。

(C)Zuffa/UFC

サンフォードMMAの盟友、超ド級ストライカーのビセンチ・ルケがハマってしまったワンダーボーイのトリックに対し、ドゥリーニョはキャンプ中にレイモンド・ダニエルズと対策を施していた。

またこの間、サンフォードMMAで出稽古を行っていた若松佑弥を「UFC王者になれる」とドゥリーニョは絶賛した。

<ジルベウト・ドゥリーニョ・インタビューPart.01はコチラから>


──テイクダウンを視野に入れているということですね。楽しみです。ところでチームメイトのビセンチ・ルケとは、ワンダーボーイ戦について話しましたか。彼はトンプソンに敗れています。

「ビセンチとワンダーボーイの試合も含めて、いつも僕は彼のコーナーにいるんだ。今、ビセンチはブラジルにいるけどスパーリングのビデオを送って、アドバイスをずっと貰っていた」

──ビセンチは前に出ても、詰め切ることができずパンチを被弾する形で敗れました。

「ビセンチも僕もアグレッシブなファイターだ。ただし、グラップリングを含めるとスタイルが違う。ビセンチも組んで戦うことができるけど、僕は組み続けて戦うことができる。組みの展開を増やすことで、ビセンチの時のような試合にはならないだろう」

──ところでワンダーボーイと戦うにはファンの期待とは別に、待って彼に前へ出てこさせるファイトも選択肢の一つとしてあるのではないかと思うのですが。

「確かに、その選択肢はあるよ。彼を前に出てこさせるという戦いはある。でも、僕の戦い方は待ちじゃない。前に出て、色々と仕掛けることだ。そこで自分の展開にならないなら待つこともあるだろうね。タイロン・ウッドリーやアンソニー・ペティスがやったように。

いくつかキャプションもあるし、それだけのトレーニングを積んできた。アグレッシブにも戦えるし、我慢の試合もできる。とにかく全ての力を使って勝利を手にするよ」

──このところドゥリーニョは打撃の成長を見せつけてきましたが、この試合は柔術がカギを握りそうですね。

「イエス。柔術とレスリングを世界に見せる格好の機会になると思っている。ハイレベル・ストライカーをテイクダウンして、極める。これ以上の舞台はないだろう。ワンダーボーイのゲームをされると、正直厳しい。だから僕の柔術ゲームに持ち込む。

そのためにサンフォードMMAではレイモンド・ダニエルズと練習してきたんだ」

Bellatorで活躍するダニエルズは、現Bellatorキックのウェルター級王者で。過去にWAKOやポイント空手でも成功を収めている(C)BELLATOR

──おお、トンプソンと同じ米国ジェントルマンキックの雄と準備をしてきたのですね!! 

ダニエルズはサイドキックとジャブ&ストレート、そして後ろ回し蹴りという戦いでは、ワンダーボーイに引けを取らないです。

「その通り。1日に2回、1カ月間レイモンドと準備をしてきた。レイモンドはワンダーボーイのコピーもしてくれるし、何よりもあの独特なスタイルを詳しく解析してくれた。スティーブンが仕掛けてくるであるトリック、そして僕が犯してはいけないミスについて繰り返し、繰り返しアドバイスを受けてきた。レイモンドにはキャンプ中に多大なるサポートをしてもらったよ」

──トンプソンはステップを常に続けます。その動きを目で追うと、混乱してしまうかもしれないですが、あのステップとスイッチの合間に起こる……とあるタイミングで、彼の体はテイクダウンに対して無防備になるような。角度的にみて、組みに弱い姿勢になることが度々あるように見えます。

「フフフフ。良いポイントを見ているね。とてもMMAを考察している意見だ。でも、それ以上は話さないでくれ。ここから先はオクタゴンの中を見てほしい(笑)」

──ハハハハハ。了解しました。ところ、1カ月サンフォードMMAには若松佑弥選手が日本から出稽古に出かけていたと思います。彼と接触することはありましたか。

「もちろんだよ。サトーがしっかりとユーヤをフォローしていたよ。ユーヤが来てくれて、サンフォードの皆がハッピーになれた。ユーヤはベリー、ベリー、ベリーグッドだ。彼は少しでも早くサンフォードMMAに戻ってきたいと言っていたよ。

この1カ月の間にテイクダウン、グラップリングともに凄く成長したし、ストライキングは元から良かった。ユーヤの練習を見るたびに、感心させられたんだ。毎回、成長が見て取れたからね。またサンフォードMMAに来てほしい、もの凄い可能性を秘めているからね」

──そこまでですか……。平たい言い方になりますが、UFCファイタークラスの実力を若松選手は持っていますか。

「UFCファイター?  いやUFCチャンピオンになれる力を持っている。素早いし、ファイトIQが高い。ヴァグネウ・ホシャの柔術のクラスで、色々と質問をして、すぐに自分の動きに反映さえることができていた。あの吸収力は素晴らしいよ。もちろん、もう少し試合数を重ねて経験を積む必要があるけど、彼はチャンピオンになれる力を持っているよ。

フロリダにやってきた当初は、コミュニケーションを取ることも苦労していた。でも最後の方は英語も凄く上達していた。凄くスマートだ。今回は数週間だけだったけど、数カ月……そうだね3カ月、いや半年間サンフォードにいれば、一段階違うファイターになれるだろう。それぐらい、ユーヤは良い選手だ」

────おお、ドゥリーニョがそう言っていることを知ると若松選手もさらに気合がはいると思います。彼への言葉を含め、今日はありがとうございました。土曜日の試合、期待しています。

「こちらこそ、ありがとう。日本のMMAファン、柔術ファンの皆に喜んでもらえる試合をするよ」

■視聴方法(予定)
7月11日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

■UFC264計量結果

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー: 156ポンド(70.76キロ)
コナー・マクレガー: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
スティーブン・トンプソン: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ: 263ポンド(119.29キロ)
グレッグ・ハーディー: 264.5ポンド(1119.97キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ: 139.5ポンド(63.27キロ)
ヤナ・クニツカヤ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー: 135.5ポンド(61.46キロ)
クリス・モンティーニョ: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マックス・グリフィン: 170.5ポンド(77.34キロ)
カーロス・コンディット: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス: 169.5ポンド(76.88キロ)
ミシェウ・ペレイラ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
ライアン・ホール: 145ポンド(65.77キロ)
イリャ・トプリア: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドリキュス・デュプレシー: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレヴィン・ジレス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジェシカ・アイ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
オマリ・アクメドフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ブラッド・タヴァレス: 184.5ポンド(83.68キロ)

<フライ級/5分3R>
ザルガス・ズマグロフ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジェローム・リヴェラ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
アレン・アメドフスキー: 186ポンド(84.37キロ)
フ・ヤオゾン: 185.5ポンド(84.14キロ)

The post 【UFC264】再出発、ジルベウト・ドゥリーニョ─02─「UFCファイター? ユーヤはUFC王者になれる」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ONE ONE TNT03 ONE118 Report ブログ リース・マクラーレン 若松佑弥

【ONE TNT03】テイクダウン、寝技に対応し→がぶり&ヒザ。若松佑弥がリース・マクラーレンに競り勝つ

【写真】成長の証、日々の努力の表れ。終盤の若松のがぶり(C)ONE

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
Def.3-0
リース・マクラーレン(豪州)

まず右ローを蹴り、左ジャブを伸ばした若松。さらに右ストレートから左フック、そして右オーバーフックを繰り出す。組んだマクラーレンがバックに回って持ち上げるも、テイクダウンを許さず離れた若松は、続くダブルレッグからボディロックに対し、小外掛けで逆にテイクダウンを奪う。

マクラーレンのオモプラッタ、腕十字を防いでパウンドを落とした若松がハーフで上をキープする。足を戻したマクラーレンはハーフ、そしてディープハーフへ。若松は立ちあがり、続いたマクラーレンにワンツー。マクラーレンは組んでいくが、逆に若松がケージに押し込む。両ワキを差したマクラーレンは、一本戻され体を入れ替えられる。

マクラーレンのダブルレッグ狙いに頭を押して耐える若松だが爪先が両方、ケージ中央を向いているのは危ない。1度ポジションを入れ替えた両者、ついにマクラーレンがテイクダウンを決めてマウントからバックへ。前方に落とした若松だが、バタフライスイープを許しマウントからエルボー、パンチを被弾する。一気にスクランブルを狙い動いたマクラーレンの背中をキープしたマクラーレン、直後に時間となり若松はリードを許した。

2R、サウスポーに構えるマクラーレン。若松はテイクダウンを恐れずパンチを打っていかなければならない。と、シングルにアッパーを受けそうになったマクラーレンがバックへ。ここも落とした若松は腕十字を防いで、スクランブル。ヒザを蹴り合い、エルボーを入れて離れる。オーソのマクラーレンにワンツーを入れた若松は、フックにダブルレッグを合わされても反応して倒れない。

ケージにその若松を押し込んだマクラーレンは、バックに回りグラウンドへ持ち込む。若松はここも落としてガードの中に収まる。マクラーレンはスイープからスクランブル、若松は離れて左を見せて、逆にテイクダウンを仕掛ける。右を当てた若松は、ダブルレッグを切って、右エルボーを打ち込む。マススピースが飛び出しそうになったマクラーレンのダブルレッグを切り、エルボーを突き上げた若松。マクラーレンは削られ始めたか。

相手の土俵で戦いながら息が切れない若松は、十分に逆転できる状態で最終回へ。左アッパーを見せてからの右を入れた若松は、ダブルレッグでケージに押し込まれる。若松はエルボーを落とし、頭を抑えて離れることに成功する。ここから右ロー、間合を図る若松がローを続け、右を振るう。スイッチした若松は、シングルを取られてもエルボーを連打しマクラーレンが足をリリースする。続くシングルを切り、がぶってヒザを放った若松だが、ここはマクラーレンがケージに押し込む。

残り2分を切り、ウィザーの若松はハイクロッチにエルボー、ほとんどネックロック気味に頭を押しテイクダウンを防ぐ。ついに体を回して離れた若松は、ダブルレッグを切ってがぶるるとヒザを頭に入れる。さらにバックに回り、パンチを打っていった若松は最後のスタンド戦でパンチを振るいに来たマクラーレンを迎え撃ち、タイムアップに。

最後のがぶってからのヒザは、若松が気持ちと体力でマクラーレンを上回った証だ。コール前から若松を指さすマクラーレンは、判定負けに「心が折れた。何て言えば良いのか……とにかくハートブレイクだ」と話した。

一方、若松は「寝技が成長したかと、練習でやってきたので。勝負できるかな、今後の自信になります」と厳しい表情で話した。


The post 【ONE TNT03】テイクダウン、寝技に対応し→がぶり&ヒザ。若松佑弥がリース・マクラーレンに競り勝つ first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview ONE ONE TNT03 ONE118 ブログ リース・マクラーレン 若松佑弥

【ONT TNT03】若松佑弥戦へ、リース・マクラーレン「ワカマツは僕の仕掛けを分かっていないことが多い」

【写真】とにかく陽気で勝ち気だったリース・マクラーレン(C)TSP

本日22日(木・現地時間)に午前9時半から中継が始まるONE118:ONE TNT03。同中継内で若松佑弥✖リース・マクラーレン戦が放送される。

フライ級タイトル戦線、この勝者が限りなく王座挑戦に近づくことは間違いない大切な一戦の約1週前に──マクラーレンをインタビューした(取材は3月31日)。

コロナ禍において、豪州は厳格なプロトコルを用いるケースが多い。彼もまたあらゆる制限を受けてきたに違いない。その表れがボクシングの試合を行ったことでもあろう。

全ての言葉がポジティブで、自信に溢れているように感じられたマクラーレンだが、そのような心境になることで若松戦に向き合うことができたように感じられた。


──TNTのプライムタイム中継で若松佑弥選手と対戦します。

「凄くエキサイトしているよ」

──8日に試合をして、中継されるのは録画です。こういう状況はコロナ禍以前ではほぼ考えられなかったですし、ライブで中継してほしいという選手の意見も聞かれます。

「まぁビジネスがそういう方向にあるのだから、僕は不平をいう立場にはないよ。やるべきことは戦うこと。まぁ、試合が中継されるのだから、とやかく言うもんじゃない」

──10月のアレクシ・トイヴォネン戦では打撃の成長の跡を見せ、よりコンプリートファイターに近づいたように感じました。しかも、あの試合のあとにボクシングの試合に出ているのですね。

「そうなんだ。本来はもっと前に予定されていたけど、ONEで試合が決まったから、MMAを優先した。ボクシングを戦うことで、パンチを成長させたかったんだ。試合に出られる機会が巡ってきたから、経験を積むために戦ったよ」

──ボクシングを経験したことで、MMAファイターとしてコンプリートファイターに近づけたと思いますか。

「そりゃあ、そうさ。キックができれば、もっとだよ。立ち技だけの試合を経験したことで、自信にはなったよ。柔術は何百回と戦ってきたけど、ボクシングは1度も試合をしたことがなかったからね」

──では対戦相手の若松選手の印象を教えてください。

「強い相手だ。特に右のパンチが強いね。凄く良いボクシングができる。ただ、僕はワカマツが何をしてくるのか分かっているけど、彼の方は僕が何を仕掛けることができるのか、分かっていないことが多いはずだ」

──若松選手がDJと戦った時の組み技の能力をどのように思っていますか。

「倒されても立ち上がっていたね。あれが可能になったのは、体のサイズが違うからだよ。DJより大きいから、アレができた。DJは小さいからね。ただし、僕はDJのように小さくはない。あんな風には戦えないよ」

──グラップリングには絶対の自信がありますか。

「ワカマツと比較すると、どう考えてもレスリング能力で僕の方が上だよ。日本人選手はケージレスリングにハンデを持っている。彼らはリングで戦ってきたから。ケージでは中央でレスリングなんてほとんどないからね」

──ただし、グラップリングがそれほど評価されないのもONEのジャッジの傾向にあります。

「正直なことをいえば、あの裁定基準は好きになれないよ。ストライカーの方がグラップラーより有利だというのは感じている。ただし、ファイターとしてフィニッシュすれば良いだけのこと。フィニッシュに向けて戦えば、自ずとグラップラーだって判定勝ちできる」

──そして若松選手はフライ級のベスト・ストライカーの1人です。

「この試合のためにハードにトレーニングしてきた。その成果を見せる。より力強くなり、より速くなった。そこを見てほしい」

──この試合、タイトル挑戦を考えても非常に対戦な1戦になります。

「トップ4の相手にインパクトを残す勝ち方が出来れば、次はタイトルショットだろう。フライ級のトップコンテンダーは団子状態だけど、僕が抜け出すよ。

だからワカマツに怪我無く、ベストの体調で僕に向き合ってほしい」

──豪州も州によってコロナ対策がさまざまですが、この試合に向けてトレーニングに制限はなかったですか。

「幸運にもゴールドコーストやブリスベンは、このところはロックダウンがなかった。練習も人数制限はあるけど、続けることができたからね。何より、飛行機に乗ってシンガポールへ来ることができ、飛行機でブリスベンに戻ることができる。今の世の中、それだけで十分だよ」

■視聴方法(予定)
4月22日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE TNT03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
トロイ・ウォーセン(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
リース・マクラーレン(豪州)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
ウェイン・パー(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
マラット・ガフロフ(ロシア)
オク・レユン(韓国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

The post 【ONT TNT03】若松佑弥戦へ、リース・マクラーレン「ワカマツは僕の仕掛けを分かっていないことが多い」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview ONE ONE TNT03 ONE118 ブログ リース・マクラーレン 若松佑弥

【ONE TNT03】リース・マクラーレンと対戦、若松佑弥─02─「こんな前座みたいな試合で負けられない」

【写真】20代半ば、恐るべき眼の濁りのなさ(C)MMAPLANET

22日(木・現地時間)に中継されるONE118:ONE TNT03で、リース・マクラーレン戦が放送される若松佑弥インタビュー後編。

インタビューも、練習環境も、そして人生もある意味開きなかった若松は全てにおいて自分流を貫く覚悟ができている。

<若松佑弥インタビューPart.01はコチラから>


──現状を受け入れて、ここで強くなると。

「だって武蔵とか、何もないところで自分で考えて、あれだけ強くなったわけだし。もちろん、米国に行って設備を見たり、色々な選手を見ることは良いことだと思います。けど、自分は自分なりの強さがある……人生観ですか、日本人としての人生観を日本にいながら……わけわからなくなってきました(苦笑)」

──アハハハハ。念のためですが、武蔵は宮本武蔵ですよね? 長男の武蔵君ではなくて。

「宮本武蔵です(笑)」

──宮本武蔵は海外と比較しようがない時代の人だとは思いますが、とにかく自分のやるべきことをやり切るということなのですね。

「そうです。取材とかも全てこなしていって、試合に向かって生きてピークを迎えたいです」

──舌も滑らかに、自分の考えを話せるようになっていますね。

「開花したというか(笑)」

──開花、好きですね(笑)。

「何か分かってきたというか、喋ることができるようになってきました。上手く話そうと思ったら、言葉が止まってしまうので、もういいやって思って」

──その考え方は、強くなる方向性と一致していますね。

「ハイ。同じです。自分が生きてきた学力とか、そこも上手く見せようとはせずに、分かってもらうために発信していければ良いかなって」

──言葉の選択が違っているのは、もうしょうがないかと思うので、話す内容に芯が通っていますね。

「それだけしか考えていないので」

──ところでこれまでは金曜の夜の試合が多かったですが、今回は木曜日の昼過ぎから夕方に掛けて試合が組まれそうです。

「午後からだろうっていう気持ちでいますが、正確な時間はまだ知らないです。現地について、何試合目か聞いて午前中か午後かは、相手も一緒なので。そこに向けてコンディションを作るのも、勝負のうちです。

前の時にあれだけ急がされたので、ああいう経験を先にできた良かったです。あの時が順調で、今回がそうでないよりも良いと思います」

──また同じようなことがあっても大丈夫だと。

「大丈夫ではないですけど(笑)。でも、あの右手のグローブが前回みたいに痺れて感覚がないようにならなければ大丈夫です(苦笑)」

──十分覚悟も決まっているし、本当にあとは戦うだけですね。4連勝が掛った試合ですが、そこを意識することはありますか。

「連勝を続けたいと思っているので。ただ、前に勝っているとか関係なく、いつも連敗しているぐらいの気持ちで……『負けたらどうしよう』ってなるのですが、今回はそこはあんまり気にしていないです」

──練習仲間の和田選手が微妙な判定ですが敗れた相手です。そこが気になることは?

「そこに関しては、和田選手が越えられなかった壁を越えを越えることで日本人選手の株も上がるだろうし、越えていきたいです。体格面では外国人の方が強いかもしれないですけど、メンタル面では舐めんなよっていうのはあります。

なんで、負けられないです。タイトルマッチでも負けられないですけど、こんな前座みたいな試合ではなおさら負けられないです。結局、試合なんで当日にならないと相手が何をやってくるのか分からないですし。単純に全てを対処すれば良くて。それを自分はこれまでもやってきたので」

■視聴方法(予定)
4月22日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE TNT03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
トロイ・ウォーセン(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
リース・マクラーレン(豪州)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
ウェイン・パー(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
マラット・ガフロフ(ロシア)
オク・レユン(韓国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

The post 【ONE TNT03】リース・マクラーレンと対戦、若松佑弥─02─「こんな前座みたいな試合で負けられない」 first appeared on MMAPLANET.