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MMA UFC ジョン・チャンソン デイヴィー・グラント 村田夏南子

『UFC on ESPN 25: The Korean Zombie vs. Ige』メディカルサスペンション/ジョン・チャンソン、村田夏南子ら7名が最大180日間の出場停止

UFC on ESPN 25 medical suspensions: Chan Sung Jung among seven facing six months(MMAJunkie)

 『UFC on ESPN 25: The Korean Zombie vs. Ige』メディカルサスペンション。

・ジョン・チャンソンが左肩のMRI検査をクリアするまで最大12月17日まで出場停止。

・デイヴィー・グラントが鼻骨骨折により医師の診察をクリアするまで最大12月17日まで出場停止。

・ディエゴ・リマが右膝のMRI検査をクリアするまで最大12月17日まで出場停止。

・村田夏南子が左肘の脱臼により医師の診察をクリアするまで最大12月17日まで出場停止。

・マシュー・セメルスバーガーが鼻のレントゲン検査をクリアするまで最大12月17日まで出場停止。

・ジョシュ・パリジャンが鼻骨骨折により医師の診察をクリアするまで最大12月17日まで出場停止。

・ケイシー・オニールが左手のレントゲン検査をクリアするまで最大12月17日まで出場停止。

 その他の選手は60日間以内です。続きを読む・・・
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MMA ONE UFC ヴィルナ・ジャンジローバ 村田夏南子

村田夏南子、『UFC on ESPN 25』ヴィルナ・ジャンジローバ戦で脱臼した左肘のレントゲン写真を公開



 『UFC on ESPN 25: The Korean Zombie vs. Ige』でヴィルナ・ジャンジローバに2ラウンド終了後にドクターストップでTKO負けした村田夏南子がインスタグラムに脱臼した左肘のレントゲン写真を公開しています。続きを読む・・・
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【DEEP JEWELS】速報中!DEEP JEWELS 33 ~アトム級GP 2021 FINAL~

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村田夏南子のUFCから女子繋がり。浜松町のニューピアホールではDEEP JEWELS 33 ~アトム級GP 2021 FINAL~が開催されます。アトム級GPの準決勝、決勝に加え、本野美樹(AACC)×伊澤星花(高本道場)のストロー級タイトルマッチと見どころ十分。あろう事か遅刻確定ですが、本日も電波と充電の続く限り会場から速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第1試合 DEEP JEWELSアトム級GP準決勝】
×パク・シウ(韓国/TEAM MAD)
(1R 腕十字)
◯大島沙緒里(AACC)
1R、大島はパンチを打ち合いって流れからタックルに行く戦術。パンチを被弾するが、しっかり打ち返す。だが肝心のタックルは切られてしまいパウンドを被弾。しかしシウは深追いしない。スタンドに戻るとシウの左フックがクリーンヒット。ダウンした大島にパウンドを仕掛ける。すると大島は下から腕十字!これがガッチリ極まってシウはタップ!大島が逆転の一本勝ち!


【第2試合 DEEP JEWELSアトム級GP準決勝】
◯青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)
(1R 腕十字)
×にっせー(フリー)
1R、開始直後からタックルに行く青野。にっせーはこれを切って離れ側にパウンド。さらに青野は前に出るといなしてスタンドでバックに回る。しかし青野は向き直ってタックルでテイクダウン。マウントから肩固めを狙う。にっせーがスイープした瞬間、青野は下から腕十字!これが極まってレフェリーが試合を止めた!


【第3試合 ライト級】
◯ひしぬまjujcyさやか(和術慧舟會GODS)
(2R TKO)
×ぽちゃんZ(ねわざワールド品川&パラエストラ東京)
1R、開始直後から重量級同士のぶつかり合い。重たいフックをそれぞれヒットさせる。身体が近づくと長い差し合い。ブレイクがかかる。膠着するかと思いきや、中盤からひしぬまが面白いように投げでテイクダウン。終了間際にはマウントも奪取して優位に試合を進めた。
2R、開始直後にひしぬまが投げでテイクダウン。袈裟固めの体勢からマウントに移行してパウンド連打。体勢を変えて打ち続けるとついにレフェリーが試合を止めた!


【第4試合 51kg契約】
×音波(AACC)
(判定0-3)
◯竹林エル(総斗會三村道場)
1R、DEEPJEWELS常連ストライカーの音波に一歩も引かない打撃戦を仕掛ける竹林。互角以上に打ち合う。逆に音波はタックルを交えるがテイクダウン出来ず、自らグラウンドに引き込む。すかさず腕十字!だが竹林は冷静に対処して脱出。スタンドに戻ると竹林が首相撲からの膝蹴りなどで攻勢。さらにグラウンドでもバックに回るなど優位に試合を進めた。
2R、開始直後に音波のハイキック。しかし竹林は怯まずに前に出るとパンチを打ち返す。さらには首相撲からの膝蹴り連打で攻勢。組みついた音波は首投げでテイクダウンするが竹林はするっとバックに回る。チョークを仕掛けて優勢。最後までバックをキープして試合終了。判定は竹林!


【第5試合 ストロー級】
×藤田翔子(リバーサルジム新宿Me,We)
(判定0-3)
◯HIME(毛利道場)
藤田は計量400gオーバーのためイエローカード1枚が出た状態で試合開始。
1R、ローで試合を組み立てる藤田に対してHIMEはチャンスと見るや飛び込んでいく展開。中盤に差し合いになると藤田が崩してテイクダウン。しばらく上をキープするが、HIMEが立ち上がる瞬間に藤田のバックに回る。おんぶの体勢からチョークを狙うが決め切れずにラウンド終了。
2R、開始直後に藤田のハイがヒット。HIMEはグラつくがすぐにパンチを打ち返して立て直す。そこからスタンドでの一進一退の攻防。それが中盤になるとHIMEのパンチが冴える。ケージに追い詰めると左右の連打で藤田の動きを止める。あと1発まで追い込んだが藤田は要所で組みついて難を逃れて試合終了。判定はイエローが出ている事もあり、HIMEに軍配。


【第6試合 フライ級】
◯奈部ゆかり(リバーサルジム新宿Me,We)
(判定3-0)
×ARAMI(フリー)
1R、序盤から重厚な差し合いが続く。奈部は開始直後に首投げ、終了間際に足払いでテイクダウンを奪うがARAMIはすぐに立ち上がる。一方のARAMIはなかなか攻め手を見出せないが終了間際にスタンドから隙を突いて足関節を狙ったがタイムアップ。
2R、やはり重たい差し合い中心。その流れでも奈部のテイクダウンは手堅い。タックルからリフトして倒したり、足を掛けて倒すなどバリエーションを見せて優位に立つ。ARAMIはギロチンや足関節を狙うなどしたが、奈部に冷静に捌かれてしまい打つ手がない。このまま試合は終了。判定は奈部に軍配。


【第7試合 セミファイナル DEEP JEWELSストロー級タイトルマッチ】
×本野美樹(AACC)
(1R 腕十字)
◯伊澤星花(高本道場)
1R、開始直後にパンチを餌に両足タックルでテイクダウンする伊澤。本野もすぐに立ち上がるが、差し合いから再び伊澤がテイクダウン。すかさず腕を狙いに行く。アームロックから腕十字を仕掛けるとこれがガッチリ極まって本野はタップ!伊澤が一本勝ちで王座を奪取!


【第8試合 メインイベント DEEP JEWELSアトム級GP決勝】
◯大島沙緒里(AACC)
(判定3-0)
×青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)
1R、開始直後に青野がフックからのコンビネーションでタックルを決めてテイクダウンに成功。ここから上下が激しく入れ替わる寝技の展開がスタート。大島はしつこくアームロック、腕十字、足関節を仕掛けるが青野は寸前で回避。終了間際には大島が仕掛けてきた足関節合戦に付き合うが互いに決められずにラウンドを終えた。
2R、開始直後に青野がタックルでテイクダウン。しかし大島は果敢に下から足関節を仕掛ける。青野は対応して上をキープしていたが、大島はするすると上になると腕十字であわやの場面を作り攻勢。終盤は大島が上のポジションをキープして試合終了。判定は大島に軍配。2回級制覇を成し遂げた。
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Report UFC UFC ESPN25 ブログ ヴィルナ・ジャンジローバ 村田夏南子

【UFC ESPN25】ジャンジローバの腕十字で、腕を負傷した村田が涙のドクターストップ負け……

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
Def.2R5分00秒by TKO
村田夏南子(日本)

サウスポーの村田に対し、ジャンジローバが右を伸ばす。左ミドルのタイミングでパンチを胸に受けた村田がバランスを乱し、すぐに立ち上がる。打撃の攻防で右を被弾したに対し、ジャンジローバは遠い位置から右を伸ばす。村田の踏み込みに対し、カウンターで待ち受けるジャンジローバ。村田は組んでクリンチ、ケージにジャンジローバを押し込んで右ヒザを突き上げる。

ジャンジローバは引き込みを選択し、村田が左のパンチを入れる。腰を切ったジャンジローバの腕十字を防いだ村田だが、すぐにフルガードに戻される。直後に一瞬の三角クラッチからクローズドのジャンジローバは、肩抜き後転で腕十字へ。頭を跨いで防ぐ村田だが、左腕は完全に伸び、ヒジが逆側に曲がっていた……。ジャンジローバは腕を掴み続ける。その後、村田は胸を合わせ、ヒジを抜くことに成功する。ハイガードで手首を掴み三角狙いのジャンジローバが足をきかせるが、村田が左足を抜いたところで時間となった。

2R、ジャンジローバの左ハイをかわした村田は、右目の下が腫れている。距離を詰めたジャンジローバが、村田の左ハイ後に右を振るっていく。さらに村田のステップインに右を当てるジャンジローバ、右オーバーハンドは空振りに。腕十字の影響か、左が全く使えない村田はガードもままならない。

左の腕をぶらりとさせている村田に対し、ジャンジローバは圧を強め、右ハイを当てる。シングルレッグからケージにジャンジローバを押し込んだ村田は、少し時間をおいて自ら離れる。ジャンジローバは右をここでも当て、村田の蹴りはバックステップでかわしてワンツー、そしてスリーを打つ。右ロングにヒザ蹴りを狙った村田だが、距離が合わない。

左ジャブをジャンジローバが入れ、左に回る村田に右を打ちこむ。さらにワンツーから右を当てたジャンジローバ、。残り30秒も左腕を使うことは一度もなかった。

ラウンド終了後、「もう上がらないだろう」と言う山崎剛トレーナーに対し、「ハイ、いや……」と村田が返答する。山崎の「止めておこう」という言葉に、村田はその胸に顔をうずめ嗚咽を漏らした……。


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MMA UFC UFC ESPN25 ヴィルナ・ジャンジローバ 村田夏南子

【UFC ESPN25】キャリア最強の寝業師ジャンジローバと対戦、村田夏南子「斬り込み隊長、頑張りますっ!!」

【写真】Zoomで取材に応じてもらうところが、なぜか使えず──WhatsAppでのインタビューとなった (C)TEKESHI YAMAZAKI

19日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN25「Korean Zombie vs Ige」。

同大会では女デミアン・マイアこと、ヴィルナ・ジャンジローアを相手に村田夏南子がオクタゴン2戦目を戦う。

恒例のCSAにおける直前ファイトキャンプから、ラスベガス入りした村田にMe,Weの山崎剛代表も合流。キャリア最強の寝業師といっても過言でないジャンジローバ戦前の心境を尋ねた。


──ジャンジローバ戦に向けて、どのような気持ちですか。

「ラスベガスに入る前に、CSAでファイトキャンプをしたのですが、凄く良い練習ができました。体重も創れて、気持ちも整っています」

──去年の滞在時と、米国のコロナ感染対策は変わっていましたか。

「カリフォルニアは皆マスクをつけていました。ただ自分もジムとスーパーぐらいしか行かないのですが、マスクをしてソーシャルディスタンスを守っています。州によって違うんだと思います」

──一気に開放的になっているのかと思っていました。ところでジャンジローバが、彼女も村田選手も対戦相手が見つからない。皆がノーといって戦いたがらない。でも自分たちは誰とでも戦う──というようなことを言っていましたが、なかなか対戦相手が見つからない状態だったのでしょうか。

「なんか今、鳥肌がたちました。私との対戦を拒否している選手がいるかどうかは分からないです。ただオファーが届くと、やるとしか返答をしたことがないので、そういう風に言ってもらえるとありがたいです。それで鳥肌がたってしまいました(笑)」

──ジャンジローバは同じ日本人の井上魅津希選手に勝っています。その辺りを意識することはありますか。

「試合って、今、戦うもので、過去は全然関係ないと思っています。だから、日本人選手に勝っているとかは気にしないです」

──寝技に関しては、過去最強の相手といっても過言でないです。

(C)Zuffa/UFC

「柔術……柔術ですね。でも、全部できるから勝って来ることができたんだと思います。

自分も前回の試合からステップアップするために打撃もレスリングも寝技もやってきた自信があるので、その全てを出せればと思います」

──打撃と寝技を一番の強みであるレスリングと融合させる作業は進んでいますか。

「それは……進んでいます。一つ一つを適当にこなすのではなく、打ち込みにしてもしっかりと集中してやるようにしているので」

──打撃とテイクダウンが、すっかり一体化しているように感じます。

「レスリングは道着なしで組み合うもので、その距離になると自然と出ているんだと思います。そこに繋げるための打撃を日本で……山崎さん……、大野(崇)さんに創ってもらって、こっちに入ってからはキリアン(フィッツギボンズ)・コーチと一緒に創ってきました。

米国での練習も……動画に撮って、山崎さんに送って……います」

──なんか電波の調子が悪いのか、言葉が途切れて聞こえます。

「アッ、大丈夫です。電波のせいでなくて、自分の言葉が途切れています(笑)」

──アハハハ。それこそ村田選手にはインタビューでなく、試合に期待しているので問題ないです。今回、どのような試合を日本のファンに見せたいと思っていますか。

「どんな試合……。ジムの仲間が試合をしているのを見て、元気をもらってきました。普段から自分を応援してくれる人たち、見てくれている人に、自分も元気を与えることができる試合をしたいです」

──同じ週末にMe,Weの練習仲間がDEEP JEWELSで試合をします。

「少し自分の方が試合が始まるのが早いので、勝って皆に繋げたいです。斬り込み隊長、頑張りますっ!!」

──もちろんジャンジローバは強豪です。だからこそ、勝つと次につながる。タイトルを見据えて、そこに近い選手と戦うことになっていくと思います。

「自分より上の選手ばかりなので、ここから1人ひとり倒せていかないと生き残ることはできないと思います。しっかりと良いパフォーマンスを見せたいので、日本からの応援お願いします」

■視聴方法(予定)
6月20日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN25対戦カード

<フェザー級/5分5R>
ジョン・チャンソン(韓国)
ダン・イゲ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<バンタム級/5分3R>
マルロン・ヴェラ(エクアドル)
デイヴィー・グラント(英国)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ(米国)
チェ・スンウ(韓国)

<ミドル級/5分3R>
ウェリントン・トゥルマン(ブラジル)
ブルーノ・シウバ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ディエゴ・リマ(ブラジル)
マット・ブラウン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニック・ネグメレアフヌ(ルーマニア)
アレクサ・カミュール(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
村田夏南子(日本)

<ウェルター級/5分3R>
マシュー・セメルスバーガー(米国)
ケイオス・ウィリアムス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・パリジャン(米国)
ロッキー・マルチネス(グアム)

<ライト級/5分3R>
ジョアキン・シウバ(ブラジル)
リック・グレン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ララ・プロコピオ(ブラジル)
ケイシー・オニール(英国)

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Interview UFC UFC ESPN25 ブログ ヴィルナ・ジャンジローバ 村田夏南子

【UFC ESPN25】村田夏南子と対戦、ヴィルナ・ジャンジローバ「プランAはいつだって、柔術で一本勝ち」

【写真】インタビューでは、常に大人しめでかつ朗らかだったが、なかなかの狂気性も感じられるジャンジローバ。間違いなく強い (C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN25「Korean Zombie vs Ige」。

同大会では女デミアン・マイアこと、ヴィルナ・ジャンジローアが村田夏南子と対戦する。

昨年12月のマッケンジー・ダーン戦では、スタンディングバトルに終始し敗れたジャンジローバは、再起戦となる村田との一戦にどのような想いでいるか。その意気込みをZoomインタビューで訊いた。


──土曜日に日本の村田選手と対戦します。今の気持ちを教えてください。

「カナコのようなテクニカルな選手と戦う機会を得ることができて、とても嬉しいわ。それにいつだって日本人選手と戦えることは楽しみでしょうがないし。今回はしっかりと準備ができているので、きっと良い試合ができるわ」

──ブラジルではまだまだコロナ感染が収まらず、痛ましいニュースも届いてきます。

「不幸にもブラジルの状況は良くならない。でも練習に関しては、皆がウィルスに対して知識もでき、しっかり対応して練習できたわ」

──つまりは昨年12月のマッケンジー・ダーン戦では、準備が十分でなかったということでしょうか。

「マッケンジーとの試合はまだ良かったけど、8月のフェリス・へーリングと戦った時はロックダウンや隔離に慣れていなくて、十分な練習ができなかったの」

──そのへーリング戦では僅か104秒で一本勝ちできましが、マッケンジーとの試合は判定負けでした。あの試合は柔術ウォーになるかと思われたのですが、ほぼほぼスタンドの打撃戦になりました。

「確かにマッケンジーとの試合で、寝技の展開がもっと多ければ興味深いモノになったでしょうね。そうなれば私の勝機は広がり、もっとトライできることがあったと思う。だからこそ、マッケンジーはスタンドで戦うという予想もしてあったの。結果、ほとんど寝技がないファイトになったということね」

──ヴィルナはMMAに於いて、素晴らしい柔術を見せてきましたが、日本にいてIBJJFのムンジアルを頂点にした柔術を追っていると、ヴィルナの名を聞く機会はほとんどありませんでした。

「私はノルデスチ(ブラジル北東部)に住んでいて、リオやサンパウロまで旅をして試合に出る余裕はなかった。だから大きなトーナメントに出ることは余り出来なくて。でも、住んでいた地域の大会には13年近く出ていたわ。

CBJJEの世界大会ではクラウジア・ガデーリャに勝って優勝したし、アマンダ・ヌネスとも戦っているわ。茶帯の時にCBJJEの大会で(階級及び無差別でムンジアル黒帯9冠の)ビア・メスキータに勝って、私の名前は知られることになったの」

──YouTubeでチェックしたことがあります。スイープして勝った試合ですね。

「そう、その通りよ(笑)。経済的な問題もあって、リオやサンパウロの大会には2年に1度ぐらいしか参加できなったから名前を挙げても、また表舞台から消えるような感じで。彼女達のように柔術では有名な戦いに出ることはできなかったけど、それでも良い選手とは戦ってきたと思う」

──確かにブラジルは色帯から人材の宝庫ですしね。柔術時代とは違い、MMAファイターになってからはグローバルに活躍しています。

「MMAはプロとして、団体から招かれる点が柔術とは大きく違うところよね。プロとしてはMMAのような世界が築かれないと。だから私も柔術よりMMAに力を入れるようになったし。それに色々なこと学ぶ必要があるMMAって、どれだけやっても飽きないの(笑)。それでも私のゲームの軸には柔術があることは確かだけどね」

──素晴らしいですね。そんなヴィルナは村田選手のことをどのように思っていますか。

「カナコはレスリングが素晴らしいわ。ずっとレスリングをやってきたことで、競い合いに慣れているし。UFCという場で、彼女のようなファイターと真のトップの座を賭けて戦うことができるのは、本当に素晴らしいことだわ。

私もカナコも簡単に対戦相手が見つからない。でも、彼女は私と同じでオファーに『ノー』と言わない選手よ。色んな選手たちが私や彼女とは戦いたがらないけど、私たちはプロとして、望まれた試合を戦っているから」

──村田選手のテイクダウン後の力をどのように評価していますか。

「皆が知っているように、グラップリングでも強くて何でもできるでしょうね。でも、彼女のゲームには穴があるから、寝技になれば私が勝つ。それでも、カナコは特別なファイターよ」

──穴がありますか。では勝負はグラウンドで?

「それはいつも狙っているわ。でも、私にも新しい武器があるの(笑)。だから、プランBではそれを使うつもりよ。プランAはいつだって、柔術を使って寝技で一本勝ちすることだけどね」

──ヴィルナ、今日はありがとうございました。日本のファンに一言お願いできますか。

「私は日本に本当に感謝しているの。柔術は日本からブラジルに渡って来たもの。日本と中国がなければ、この世界にマーシャルアーツは存在しなかった。世界の反対側で生まれたマーシャルアーツが、私や多く人間の人生になっている。日本や中国がなければ柔術もUFCもなかった。コロナが終息すれば、一番行きたい国──日本を訪れること、それが私の夢なの。いつもサポート、ありがとう。オブリガーダ、チャウ」

■視聴方法(予定)
6月20日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN25対戦カード

<フェザー級/5分5R>
ジョン・チャンソン(韓国)
ダン・イゲ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<バンタム級/5分3R>
マルロン・ヴェラ(エクアドル)
デイヴィー・グラント(英国)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ(米国)
チェ・スンウ(韓国)

<ミドル級/5分3R>
ウェリントン・トゥルマン(ブラジル)
ブルーノ・シウバ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ディエゴ・リマ(ブラジル)
マット・ブラウン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニック・ネグメレアフヌ(ルーマニア)
アレクサ・カミュール(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
村田夏南子(日本)

<ウェルター級/5分3R>
マシュー・セメルスバーガー(米国)
ケイオス・ウィリアムス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・パリジャン(米国)
ロッキー・マルチネス(グアム)

<ライト級/5分3R>
ジョアキン・シウバ(ブラジル)
リック・グレン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ララ・プロコピオ(ブラジル)
ケイシー・オニール(英国)

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ABEMA GONG KAKUTOGI Interview ONE ブログ 平田樹 村田夏南子 浜崎朱加

【ONE】1月22日(金)発売GONG#312から。平田樹「海外で戦えているという自分の価値を下げたくない」

【写真】3日から活動を始めた2021年、平田はどのような成長を見せてくれるだろうか (C)MMAPLANET

2020年2月、ONEインドネシア大会で異国のファンを熱狂に追い込んだ狂乱の舞いとファイトを見せた平田樹。その後は他のファイターと同様にコロナ禍により、一旦足踏みを強いられた。

2度目の緊急事態宣言が派出される直前、格闘家たちは如何に新しい年に向き合っているのか──をABEMAが追い、その取材のなかでMMAPLANETではゴング格闘技#312用に平田のインタビューを行った。

ここではスペースの関係上掲載しきれなかったヘアカラーの話題と、記事中から大晦日のRIZINにおける女子戦を見た感想──ビッグマウスととられかねない言葉を抜粋してお届けしたい。


──髪の毛がド派手で決まっていますね。なぜ、その色に?

「特に理由はないんですけど、なんか──黒はダッサイなって思って(笑)。コレも今しかできないし、若いうちにやっておこうかと。ホントはめっちゃクルクルのアフロにしたいんです」

──アフロ? スパイラル程度ではなくて、アフロですか(笑)。

「そうだ、それだ! それ!!(爆)。クルクルのヤツをやっちゃおうかなって」

──楽しみに待っています。

「マジ、やっちゃいそうです(笑)」

──大晦日はRIZINを観戦したそうですが、女子MMAも2試合ありましたが、どのように感じましたか。

「カンナさんとあいちゃんの試合は、自分だったらどうなるのかなって思いながら見ていました。あいちゃんは代理戦争に一緒に出ていたし、AACCで練習していたので。

あと美優さんは私のお母さんと同い年か、1つ上なんですよね。スゲェなぁと思います。レスリングは今でも本当に強いけど、動いていないと浜崎さんの打撃の距離にいるのは危ないとは思ってはいました。自分がここで戦ったから、どれぐらいできるんだろうっていう気持ちになりましたね。でも……」

──でも?

「試合を見ていると、どうしても私も試合がしたい、ここで戦いたいというという気持ちになるのですが、でも自分の価値はここではないんだとは思いました」

──それはどういうことですか。

「もっと上で戦うという……プライドじゃないですけど、今はまだ日本で戦う時ではないなって思ったんです。日本で戦いたいという気持ちは当然あります。でも日本で試合をしている人ばかりだから、私は海外で戦えているという自分の価値を下げたくないと思ったんです」

──浜崎朱加の試合を見ても、そのように思ったと?

「浜崎さんが世界のトップはRIZINだって言っていたけど、まぁそれはそれで。自分があの戦いに加わるなら、ONEでトップを取ってからで良いかと。浜崎さんの言葉は正しくないことを証明したいので、私は海外で戦います。そして『平田樹の方が強いんじゃないか』と言われるようにしていきたいので」

──そういう反骨心があるのですね。

「ありますね。私は他の選手たちと一緒じゃないってことを見せたいですし。海外で戦っている方が輝いて見えると思います。だから村田(夏南子)選手とかUFCで戦っていて凄いと思います。UFCは女が女でない戦いをしているので格好良いです。村田選手とは格闘代理戦争に出る前にMe,Weで練習させてもらって、テイクダウンが石のようでした」

──村田選手は動き始めると、普段とはまるで違う大きさを感じさせますね。

「外国人とやっていくには、あれぐらい当たりの強さがないといけないんだろうなって思います。私もUFCに負けないような試合をして、力をつけたいです。

そうなったら浜崎さんと自分が、天心選手と武尊選手のようになって『2人の試合が見たい。でも団体が……』という感じになれれば──。女子にもそういう風なことがあった方が面白いですし」

<この後、平田は現状の練習環境、アトムGP出場メンバー交錯、そしてハム・ソヒ戦への想いの強さと、なりたい自分について語った。そんな平田樹の言葉を1月22日発売のGONG312号でご確認ください>

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Report UFC UFN ESPN+41 UFN183 ブログ ランダ・マルコス 村田夏南子

【UFN183】テイクダウン、パス、ダース、エルボー、村田夏南子がUFC初戦でワンサイドゲーム=判定勝ち

<女子ストロー級/5分3R>
村田夏南子(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ランダ・マルコス(カナダ)

村田のUFC初陣。対してマルコスはUFCストロー級で16戦目だ。サウスポーの村田、マルコスが右ローを蹴っていく。右から左を入れた村田は続いて右を振るい、マルコスの前進に組みつくとボディロック&小外掛けでテイクダウンを決める。マルコスはクローズドガード、割れると一気にパスを決めるに掛かった村田は右足を絡まれ、左腕を差される。

村田の小手にも立ち上がったマルコスが、ヒザ蹴りを続ける。村田はボディロックテイクダウンを決め、立ち上がったマルコスをケージに押し込む。右腕を差し、小外で崩して後方に倒した村田がサイド抑える。

自らハーフに入った村田はエルボーを顔面に振り落とす。左腕をコントロールしエルボー、上体を起こしてからもヒジを打ちつける村田は、クロスフィックス&エルボー。さらにパンチを連打すると、マルコスがヒールへ。しっかりと対処した村田が、UFC最初の5分をリードした。

2R、マルコスが右ロー、村田はスピニングバックフィストを見せる。さらに左ストレート から左ハイを蹴った村田は、マルコスの動きを見て左を伸ばす。村田はマルコスのスピニングバックフィストも完全に見て、続くクリンチもスッと離れる。左ミドルで姿勢を乱し、起き上ったところで右を被弾した村田だが、直後にシングルレッグで尻もちをつかせ、足を絡ませると、マルコスの右腕を引きよせて反時計回りで抑えにかかる。

背中をマットにつけたマルコスにエルボーを入れて、がぶった村田がヒザを蹴る。マルコスはケージを背に立ち上がると、ボディロックの村田の顔面にパンチを打っていった。

最終回、村田はテイクダウンのフェイクから左、続いて右フックを打っていく。マルコスは右ローを蹴るが、村田は思い切り飛び込んでダブルレッグ。マルコスも一瞬耐えるが、即ボディロックテイクダウンを決める。足を抜きつつダースチョークに入った村田は、ノースサウスに移行する。

足を絡ませ、絞めから逃れたマルコスがクローズドガードに。村田は思い切り右のパンチを落とし、ハイガードには担ぎパス。微妙なタイミングで蹴り上げを受けた村田は、マルコスのハーフからスイープを耐えきり、ヒジを落とす。クルスフィックス&ダースを狙いつつパウンドを落とした村田は、最後の10秒でパスガードを決めると、しっかりと抑えきってタイムアップに。

ほぼワンサイド、フルマークの判定勝ちで村田はUFC初戦で勝利した。


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【UFN183】計量終了 村田夏南子、計量クリア。メガトンの雄ロッキー・マルチネスと共に初勝利狙う

【写真】MMAでの実績は今大会に出場するストロー級選手でピカ一の村田。ここからオクタゴンで実績を積んでいく (C)Zuffa/UFC

13日(金・現地時間)、14日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN183:UFN on ESPN+41「Felder vs Dos Anjos」の計量が行われた。

今大会のメインはハファエル・ドスアンジョスとイスラム・マカチェフ戦が組まれていたが、6日前にマカチェフがぶどう球菌感染症で出場停止となり、翌日にはポール・フェルダーが代役出場を決めている。


これまでオフの時は190ポンド以上あったというフェルダーだが、このところはランでは10マイル、バイクだと50マイル、あるいは1.5マイルのスイムというようにスタミナ強化を図る生活を続けており170ポンドほどの体重をキープしていたという。

フェルダーはライト級王座を目指すためにキャッチウェイトでなくライト級での試合を了承し、しっかりと計量もパスしている。「未来を掴むためだ」と参戦し、体重を整えることができたフェルダーは、この時点ですでに勝者の称号を得られてもおかしくない。とはいえ彼が目指すベルトへの挑戦権獲得はドスアンジョスという対戦相手を考えると、減量以上にタフな道程と考えても良い。

日本からのデビュー戦を迎える村田夏南子も、問題なく計量をクリア。今大会にはケイ・ハンセン✖コリー・マッケナ戦がメインカード、プレリミでもアシュリー・ヨーダ✖ミランダ・グレンジャーという2試合のストロー級の試合が組まれている。

Invicta FC世界ストロー級王者、11勝1敗という実績と肩書も実績も他の5選手を凌駕している村田には、試合内容でも他を圧倒しストロー級ランキングを駆け上がるステップとしてほしい。

なおオープニングではDEEPメガトン級の雄ロッキー・マルチネスが出場、2度目のオクタゴンで初白星を目指す。今回の計量ではアブドゥル・ラザク、エリク・アンダース、ルイス・スモルカが体重オーバーとなっており、対戦相手にそれぞれファイトマネーの20パーセントが支払われキャッチウェイト戦として行われることが決まっている。

■視聴方法(予定)
11月15日(日・日本時間)
午前6時~UFC FIGHT PASS

■UFN183計量結果

<ライト級/5分5R>
ポール・フェルダー: 155.75ポンド(70.64キロ)
ハファエル・ドスアンジョス: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アブドゥル・ラザク: 172.5ポンド(78.24キロ)
ケイオス・ウィリアムス: 170ポンド(77.11キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ケイ・ハンセン: 115.5ポンド(52.38キロ)
コリー・マッケナ: 116ポンド(52.62キロ)

<ミドル級/5分3R>
アントニオ・アローヨ: 185.5ポンド(84.14キロ)
エリク・アンダース: 187.5ポンド(85.04キロ)

<195ポンド契約/5分3R>
ブレンダン・アレン: 193.5ポンド(87.77キロ)
ショーン・ストリックランド: 194.5ポンド(88.22キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
アシュリー・ヨーダ: 115.5ポンド(52.38キロ)
ミランダ・グレンジャー: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アレックス・モロノ: 170.5ポンド(77.34キロ)
リース・マッキー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
ルイス・スモルカ: 139ポンド(63.04キロ)
ホセ・キニョネス: 135ポンド(61.24キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ランダ・マルコス: 116ポンド(52.62キロ)
村田夏南子: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
トニー・グレイブリー: 135.5ポンド(61.46キロ)
ジェラルド・ジ・フレイタス: 136ポンド(61.69キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ドンテイル・メイス: 262ポンド(118.84キロ)
ロッキー・マルチスネ: 244ポンド(110.67キロ)

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【UFN183】UFC初陣へ、村田夏南子─02─「相手が代わっても、やってきたことを出すのは変わらない」

【写真】このサウスポーの構えから、どのような動きをオクタゴンで見せてくれるのか (C)INVICTA

14日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN183:UFN on ESPN+41「Felder vs Dos Anjos」でUFCデビュー戦をランダ・マルコスと戦う村田夏南子インタビュー後編。

世界最高峰UFCにあってもレスリングで倒す力は、ランク上位のライバルたちを上回るといっても過言でない村田。だからこそ、その前後の動きがこれまで以上にUFCで勝ちあがるまでは重要となってくる。1年振りの実戦、試合前の長い時間を日本で過ごした彼女が手にした強さとは? 

<村田夏南子インタビューPart.01はコチラから>


──それこそスイッチなど、ケージがある方がフリースタイルより使えそうですね。

「……。壁は研究してきました。グラップリングの動きが混ざることで、幅が広がったと思います」

──米国では実はそれほどレスリングがベースの女子選手はいません。特にテイクダウンをどんどん取っていく村田選手のようなタイプの選手は。そのテイクダウンに岩本選手が持つコントロールや極めを採り入れたいという気持ちがあったのでしょうか。

「……、……。なんか人と人との巡り合わせで、たまたま教わるようになった感じです(笑)。でも良い巡り合わせで、岩本さんに習ったことは凄く合います。

今回の試合は日本での練習の方が全然長くて。その間もMe,Weで練習しているときに、山崎さんからアドバイスをしてもらうと、自分もたくさん質問をして。また山崎さんが答えてくれるということを繰り返してきました。

山崎さんは格闘技に対しても凄く熱心で、ずっとジムにいるんです。自分も朝から晩まで、ずっとジムにいさせてもらって(笑)」

──今回の試合も米国にいくまでは一緒に相手を研究して、そしてセコンドにも就いてもらうということですね。

「いえ、日本にいるときは相手がヘナタ・ソウザさんだったので、今回のランダ・マルコスさんのことを一緒にはやっていなかったんです」

──そうだ……、そうですね。対戦相手はもともとヘナタ・リヴィア・ソウザでした。

「対戦相手が変更したのも聞いたのは2週間前だったので、もうカリフォルニアに来てからでした」

──ヘナタ・ソウザとランダ・マルコスでは体格からファイトスタイルまで、かなり違いますね。そこで戸惑いはなかったでしょうか。

「対戦相手は代わりましたけど、やってきたことを試合で出すのは変わらないので。相手が何をしてくるのかも、またアドバイスしてもらって、自分が尋ねるというのを繰り返して練習してきました」

──UFCで戦うためにも、MMAファイターとして一番成長できたのはどこだと思いますか。

「シルバーウルフに週に2回行かせてもらっていたのですが、あそこでK-1女子フライ級王者のKANAさんとスパーリングできたこと。岩本さんと米倉さんにグラップリングを習ったこと。あと週に1度、後輩でオリンピック内定の向田真優、代表候補の須崎優衣とレスリングの練習をしていたこと。それを週に2度のMe,Weのスパーリングで、山崎さんに指導してもらってMMAに落とし込んできました」

──つまりは全てで成長しているということですね。ではそれぞれの練習ですが、キック、グラップリング、レスリング、そしてMMAと全て重心が違うかと思います。

「ハイ、違います。でもキックの練習も、キックボクシングの試合に出るわけではないので、自分がテイクダウンに行ける姿勢で練習をしてきました」

──蹴りがあると、よりテイクダウンに入りやすいですか。

「蹴りが使えると上下の動きを散らすことができるのでタックルに入りやすい一方で、前後の動きを使い過ぎると歩幅が広くなり過ぎて、タックルに入れなくなったりもします。だから色々と試行錯誤していました」

──MMAとしての完成度が高まったと?

「ハイ……まだまだなんですけど」

──UFCは紛れもなく、群を抜いて世界の最高峰だと思います。そのUFCでも自信をもって通じる村田夏南子の武器は何だと考えていますか。

「レスリングが一番強いと思っているので、そこを生かしていかないと勝てない世界です。ここから先は、いえここから先というか、UFCは強い選手しかいない場所です。そのなかで一つ一つ、勝ち上がっていくことがチャンピオンになるための道だと思っているので、1試合、1試合を大事に勝っていきたいです」

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