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【DEEP111】 DEEP111 Gallery フライ級GP出場4選手の計量台の上とケージの中。もう一つの戦いの軌跡

【写真】左が計量。右がファイト時。約1日と5時間から6時間後だ。欧米系ファイター程リカバリーはないかと思われるが、福田を代表にほぼ共通して目の周囲やアゴのラインは大きな違いが確認できる(C)MMAPLANET

11日(日)、東京港区ニューピアホールで開催されたDEEP111。同大会の実施されたフライ級GP準々決勝に出場した8選手の前日計量とファイト当日の肉体のフォルムの見比べてみたい。

ビョン・ジェヨン、松場貴志は写真以上にリカバリーの多さが感じられたが──以前、UFC280 の本計量とセレモニアル計量時の比較と比べると、同じフライ級のムハマド・モカエフと比べると再増量の幅は小さいか。ドライアウト&大リカバリーを経て、それでも体の厚みが違い彼らが試合前にもう一つの戦いをクリアしていることは明らかだ。


安谷屋智弘

本田良介

松場貴志

宇田悠斗

村元友太郎

伊藤裕樹

ビョン・ジェウン

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DEEP DEEP111 MMA MMAPLANET o 本田良介 松場貴志

【DEEP111】組んで組んで、押して押して――本田がバックコントロールで松場の動きを封じてGP準決勝へ

【写真】見ごたえのあるレスリングの攻防を本田が制した(C)MMAPLANET

<フライ級GP2回戦/5分3R>
本田良介(日本)
Def.5-0:29-28.29-28.29-28.29-28.29-28.29-28.
松場貴志(日本)

ともにサウスポー。松場が距離を詰める。サークリングする本田が右ストレートとともに飛び込み、組んでケージまで運んでいくも、松場が離れた。しかし本田が再チャレンジで松場に尻もちを着かせる。松場はリバーサルからマウントへ。本田がスクランブルで切り返し、シングルレッグで押し込んでからテイクダウンに成功する。バックに回る本田、松場も立ち上がった。

バックからヒザで削る本田に対し、松場は左目下から出血が見られる。バックコントロールでグラウンドに引きずりこむ本田。松場は落ち着いた表情でケージに体を預けるが、本田が左右に揺さぶると松場はケージを掴んでしまう。倒されても立ち上がる松場だが、バックに回られたまま。正対した松場が横に回ってシングルレッグからグラウンドに持ち込む。

ガブろうとした本田を抑え込む松場が、立ち上がった相手のバックに回る。ボディロックから右ヒザを突き上げる松場。さらに細かく右のパンチを浴びせていくと、本田がケージ際から離れた。

2R、松場が距離を詰めると、本田が右フックを合わせる。本田のワンツーをかわした松場が、左ストレートをカウンターで当てたあと、テイクダウンからマウントを奪う。肩固めを狙う松場に対し、本田はハーフガードへ。松場はパンチと鉄槌で削っていく。上半身を起こした松場がサイドバックに回るも、本田も切り返してバックを狙う。しかし松場が制してトップからバックへ。松場がRNCを狙ったところで、本田が切り返してスクランブルから松場をケージに押し込んだ。

離れる松場に、右フックを当てた本田。バックに回り、右足を差し込みにいく。バックコントロールで揺さぶる本田がグラウンドに持ち込み、バックマウントからRNCを狙った。松場は腰を上げて前に振り落としたいか。しかし本田がバックマウントのままグラウンドに戻る。カカトをボディに叩きつける本田が、バックをキープしたまま2R終了のゴングを待った。

最終回、本田がワンツーを放つ。松場は蹴りを見せる。本田の左ストレートの打ち終わりに、松場が左ショートから右フックを返した。距離を詰める松場に、左ストレートを放つ本田。松場はワンツーから右インロー。松場は右アッパー、本田は右フックと共にパンチを効かせる。ケージ中央で松場の頭が本田の顔面に当たり、試合が中断された。

再開後、本田は右の跳びヒザを見せた。その蹴り足をキャッチできなかった松場に、本田が左ストレートを効かせる。松場はパンチで出て来た本田に右フックをカウンターで当てた。パンチを受けながらも組みついた本田がバックへ。切り返そうとした松場を潰し、ケージに体を預ける相手に対しバックをキープする。引いてマットに叩きつけた本田が、相手に一度立ち上がられてしまうも、再びバックコントロールからグラウンドへ。

ケージに背中を着けた松場が、本田の首を抱えてニンジャチョークを狙う。しかし本田が松場の両足を畳み、パンチを叩きつけつづける。一度腕を解いた松場は、再びニンジャチョークへ。本田が腰を上げて松場を押し込み、立ち上がった相手をケージに押し込んで試合を終えた。

ジャッジ5者とも29-28をつける裁定で、本田が勝利。GP準決勝に進出した本田は、「もうちょっと極められるかと思いましたが、申し訳なかったです。このトーナメントで優勝して名を挙げます」と宣言した。


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DEEP DEEP111 MMA MMAPLANET o RYUKI YUKI   にっせー アンディコング 上迫博仁 伊藤裕樹 宇田悠斗 安谷屋智弘 本田良介 村上彩 村元友太郎 松場貴志 水野竜也 石塚雄馬 福田龍彌 誠悟 越智晴雄

【DEEP111】計量終了 フライ級GP準々決勝に外れくじなし。伊藤裕樹「バチバチに打ち合いましょう」

【写真】好カードしかない準々決勝。バチバチになりそうなビョン✖伊藤(C)MMAPLANET

10日(土)、東京都中野区の中野サンプラザで明日11日(日)に港区のニューピアホールで開催されるDEEP 111 Impactの計量が行われた。

フライ級GP準々決勝が4試合組まれた今大会、松場貴志✖本田良介以外の出場選手の計量後にマイクで話した意気込みをお伝えしたい。※赤字をクリックすると個別インタビューへ

伊藤裕樹
「今年最後の試合、こんなに強敵のビョン・ジェウン選手とできることが凄く楽しみなんで。明日はバチバチに打ち合いましょう」

ビョン・ジェウン
「格闘技の選手はケージの中で勝利すべきだと思います」


村元友太郎
「準々決勝、優勝候補の宇田選手とここで戦えて、今年最後の試合、しっかりと勝利を収めたいと思います。

良い相手なんで全力を出して3R、バチバチで盛り上げます」

宇田悠斗
「今年の最後の試合ということで、村元選手を相手に抜かりなしということでバチバチに準備してきたんで。後は明日、やるだけなんで。あのう……胸貸してください(笑)」

本田良介と松場貴志のやり取りはコチラから。

安谷屋智弘
「明日もしっかり勝ちます。熱い試合になると思うので、楽しみにしてください」

福田龍彌
「リベンジマッチとか色々考えずに、日々取り組んできたことの集大成で。仕事納めっていうことで、分からしたろうと思っています」

中村真人
「明日は越智選手という素晴らしい選手と戦えることを凄く光栄に思います。明日は全力で倒しに行きますので皆さん、応援宜しくお願いします」

越智晴雄
「今回契約(マッチ)なんですけど、階級を下げてストロー級のベルトを取るためにまずは明日、しっかり勝って力を証明したいと思います。宜しくお願いします」

稲田将
「明日はしっかり倒して、メガトン級のトップ戦線に行きたいと思いますので応援宜しくお願いします」

水野竜也
「今年の1月にチョット病気しまして、その時は復帰できるのかなぁって思ったんですけど、今回戻って来ることができました。明日は皆の前で試合ができることを本当にその幸せを嚙みしめながら、精いっぱい戦いたいと思います」

石塚雄馬
「上迫選手は名前もあって強いと思いますので、全力でぶつかりたいと思います。

あと明日は同じジムから誠悟さんが出ますので、一緒に大会を盛り上げられるよう頑張ります」

上迫博仁
「しっかりと倒して、会場を盛り上げたいと思っています。明日は応援宜しくお願いいたします」

アンディコング
「誠悟選手とできるので、とても光栄に思います。明日は宜しくお願いします」

誠悟
「前回久しぶりに勝って、今年は連勝して終わらせたいと思います。宜しくお願いします」

村上彩
「明日、楽しみです。良い試合します」

にっせー
「明日は楽しんで試合をしたいと思います。沖縄の先輩の安谷屋さんがトーナメントに出ているんで、繋げられるように頑張ります」

RYUKI
「明日は1試合目から熱い面白い試合をするので、注目しといてください」

平松翔
「1試合目から熱い試合します。頑張ります」

■視聴方法(予定)
12月11日(日)
午後5時30分~SPWN PPV
午後5時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP111計量結果

<フライ級GP2回戦/5分3R>
ビョン・ジェウン:57.1キロ
伊藤裕樹:56.9キロ

<フライ級GP2回戦/5分3R>
宇田悠斗:56.8キロ
村元友太郎:57.1キロ

<フライ級GP2回戦/5分3R>
本田良介:57.15キロ
松場貴志:57.1キロ

<フライ級GP2回戦/5分3R>
福田龍彌:57.15キロ
安谷屋智弘:57.15キロ

<55キロ契約/5分3R>
越智晴雄:55.0キロ
中村真人:54.9キロ

<メガトン級/5分3R>
水野竜也:104.15キロ
稲田将:104.6キロ

<ライト級/5分3R>
上迫博仁:70.45キロ
石塚雄馬:70.65キロ

<メガトン級/5分2R>
誠悟:120.15キロ
アンディコング:87.35キロ

<女子アトム級/5分2R>
にっせー:47.85キロ
村上彩:47.65キロ

<バンタム級/5分2R>
平松翔:61.65キロ
RYUKI:61.45キロ

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DEEP DEEP111 MMA MMAPLANET o RIZIN RYUKI YUKI   にっせー アンディコング 上迫博仁 伊藤裕樹 宇田悠斗 安谷屋智弘 本田良介 村上彩 村元友太郎 松場貴志 水野竜也 石塚雄馬 福田龍彌 誠悟 越智晴雄

【DEEP111】リカバリー無視の松場貴志、渾身のパフォーマンスにも本田良介は「生で見ても面白くない」

【写真】本田が経口補水を摂っているのに対し、マイクで歌う松場。リカバリーとして大間違い(C)MMAPLANET

10日(土)、東京都中野区の中野サンプラザで明日11日(日)に港区のニューピアホールで開催されるDEEP 111 Impactの計量が行われた。

フライ級GP準決勝4試合が組まれた今大会。抽選会及び会見で見る者を絶句させる独りよがりなパフォーマンスを続ける松場貴志が、今回もやってくれた。


ハム太郎のようなキャラがプリントされたパンツ姿の松場は57.1キロ、対戦相手の本田良介が57.15キロで計量をパスし、互いに一言ずつ話すためにマイクが手渡される。ここで松場は「本田選手、今日ちょっと気になったんですけど。目の下のクマが凄いですね」と話し始めると、一気にスイッチが入った。

松場 あぁ、分かった。夕べ、眠れずに泣いていたんだろ。

本田 泣いていたら目が腫れます(笑)。

松場 (スルーして)彼からの電話、待ち続けて。テーブルの向こうで、君は笑っていましたか。笑っていませんよね。じゃあ、僕が今日ぐっすり眠れるように子守歌をプレゼントします。

と、恒例となりつつある替え歌の披露へと移った松場。ここまでの振りで選んだ曲は、当然のように浜田省吾の「もう一つの土曜日」と思いきや──「ひや・きおーがん」だった。

「ホンちゃん夜泣きで困ったなぁ♫ ちちはし、かんむし困ったなぁ(※本来は「かんむしちちはき、弱ったら」)♪。ヒヤ、ヒヤ、ヒヤのひやーきおーがん♩」と歌い上げると、「これでぐっすり眠れますよね。今日はゆっくり眠ってください」とマイクを苦笑いの本田に渡した。

計量会場は松場のパフォーマンス以上に、本田の「ずっと何か映像越しで視ていて、面白くないなって思っていて。生で見てもやっぱり面白くないんで。ちょっとヤバいです(笑)。睡眠は全然良好っていうか、良く寝れるタイプなので今日もしっかり寝てこられたんで。逆に寝付けないか心配なんで。まぁ寝付けなくても、問題ないんで。足はしっかりやっつけます」という言葉が受け、大きな笑い声が起きていた。

この事態に松場は自身の席に戻ると、本領発揮したように不満を述べ始めた。松場の周囲には元同門の村元友太郎や愛知勢の伊藤裕樹がおり、まだリアクションがあったものの「東京の人には全然受けない」と見当違いの不満はたまる一方だった。

そして、松場は全選手の計量とルール説明が終わると疲労感でぐったりになっていた。それもそうだ。水抜き減量をし、兵庫県加古川から上京、計量の時には声もかすれている選手が多い中で、水分補給もせずに歌っていたのだから。前回のカブトムシの替え歌と比べて声量が明らかに落ちていた松場は、「減量がしんどかった。でも、誰も笑わない」とうつむき加減に。

ここでパラエストラ加古川の堂垣善史氏が「イマイチやったな。もう一捻りいるわ」と鬼の一言。これに対して「でもRIZINの時より、全然良かったです。何も反応ないし、カメラも撮ってもらえない。凄い空間でしたから」と謎の復調を遂げ、松場なりのプロとしての姿勢を貫いて計量を終えた。

■視聴方法(予定)
12月11日(日)
午後5時30分~SPWN PPV
午後5時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP111計量結果

<フライ級GP2回戦/5分3R>
ビョン・ジェウン:57.1キロ
伊藤裕樹:56.9キロ

<フライ級GP2回戦/5分3R>
宇田悠斗:56.8キロ
村元友太郎:57.1キロ

<フライ級GP2回戦/5分3R>
本田良介:57.15キロ
松場貴志:57.1キロ

<フライ級GP2回戦/5分3R>
福田龍彌:57.15キロ
安谷屋智弘:57.15キロ

<55キロ契約/5分3R>
越智晴雄:55.0キロ
中村真人:54.9キロ

<メガトン級/5分3R>
水野竜也:104.15キロ
稲田将:104.6キロ

<ライト級/5分3R>
上迫博仁:70.45キロ
石塚雄馬:70.65キロ

<メガトン級/5分2R>
誠悟:120.15キロ
アンディコング:87.35キロ

<女子アトム級/5分2R>
にっせー:47.85キロ
村上彩:47.65キロ

<バンタム級/5分2R>
平松翔:61.65キロ
RYUKI:61.45キロ

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DEEP DEEP111 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o 佐伯繁 修斗 本田良介 松場貴志

【DEEP111】本田良介戦へ、読む者がイライラ頂点=松場貴志─02─「ラグビー部の香りが僕の鼻をかすめた」

【写真】術中にハマってはいけないが、読むほどにその時の表情を想像しイライラが頂点に達するインタビューだ (C)MMAPLANET

11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP111 Impactでは、deepフライ級GP準々決勝が実施される。同大会で本田良介と対戦する松場貴志のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

準々決勝の対戦カードを決めるリモート抽選会では、まさかのアダルト作品タイトルを口走った松場。出場者全員が笑っているなか、佐伯繁DEEP代表が苦笑いを浮かべる場面も――。どんな質問でも、はぐらかして答えようとする松場に、少しだけMMAについて真面目に聞いてみた。その答えには、松場なりのMMA哲学があった……かもしれない。

<松場貴志インタビューPart.01はコチラから>


――抽選会では、「出会って4秒で合体」という必殺技を見せると宣言していました。

「出会って4秒で合体というのは、ジャブやローをすっ飛ばして『えっ、もうココで!?』と思う瞬間もない技です。注意しないといけないのは、自分から合体しているようで、実は合体されている……」

――……何を仰っているのですか。

「僕が思うに、メビウスの輪なんです。メビウスの輪をソッと解いて一つにしたいです」

――それはどのような試合展開になったとしても、いつの間にか松場選手が勝利しているということでしょうか。

「裏も表もない、メビウスの輪を解きたいです。そんな次第であります」

――仰っている意味が全く分かりません。そもそも「出会って4秒で合体」とは――。

「すみません、僕はそういう下世話な話が苦手です」

――自分で言い始めておいて……。松場選手のインタビューは、基本的に格闘技の話になりづらいですね。いろんな質問をはぐらかすように答えるので……。

「そうですか? あまり普段から格闘技の話をすることもなくて。詳しくもないですし」

――しかし、MMAは好きなのですか。

「もちろん好きです。MMAってやることが多すぎて飽きないじゃないですか。自由度の高い競技なので。でも言葉にするのが難しいんですよ。『感覚的な部分でココをこう』ということはできます。でも言葉で――右のヒジをこうとかって説明するのは難しいですね。だから指導者には向いていないと思います(笑)」

――いろいろとパフォーマンスもありますが、言葉よりも試合を見てほしいというタイプですか。

「いやいや、違いますね。考えているよりも僕は甘くないですよ。なかなか理解できないでしょう。自分で自分のことを、よく分かっていないだけですけど」

――では、松場選手は何のためにMMAをやっているのでしょうか。

「……それがよく分からないんですよね。その答えを探すためにMMAをやっているんじゃないでしょうか。僕はまだ旅の途中です」

――今、かっこいいことを言ってインタビューを終わらせようとしましたね。

「アハッハァ」

――ここからは次の試合についてお聞きします。対戦相手である本田選手の印象から教えてください。

「相手のことは、本当に知らなかったんですよね。それこそオーソドックスかサウスポーかも分かっていなかったぐらいなので。もともと修斗に出ていたとか」

――それも2年前のことですよ……。

「調べると、確かラグビーをやっていたそうで。学校のラグビー部って特殊な香りがしたんですよね。以前、後楽園ホールで本田選手とすれ違った時、高校の時に知ったラグビー部の香りが僕の鼻をかすめたんです」

――……そんなわけがないでしょう。本田選手に対しても、ラグビーをやっている方々にも失礼です。

「こんなことを言っていると、試合当日は鬼の形相で向かってきますかね。それはそれで面白いです」

――本田選手について、選手としての印象を教えてください。

「やっぱり組んでくるでしょうし、僕もレスリングですからね。組んで組んで、押して押して、組んで押して――みたいな試合になるんじゃないですか」

――う~ん、松場選手のほうから何か話したいことはありますか。

「えっ!? やりにくいなぁ」

――やりにくいのは、こちらです。ちゃんとした会話にならないので。

「アハッハァ! 何でしょうね。泥臭く、転がりまくりながら上がっていくのが僕のスタイルなので」

――本田選手を相手に見せたい試合も、泥臭い試合なのでしょうか。

「面白い試合を見せたいですね」

――先ほどと言っていることが違います(笑)。

「面白いといってもInterestingな試合ですよ。Funnyな試合ではなく、興味深い試合を見せたいです」

――ちょっと上手いことを言ってインタビューを終わらせようとしているようなので、最後に試合への意気込みをお願いします。

「おっ、最後によくあるやつですね。前回は試合が中止となり、応援しているファンの方たちに僕が戦っている姿をお見せできませんでした。今回は僕がメビウスの輪をほどく姿を、しっかりと目に焼きつけてください。応援よろしくお願いします!」

――えっ……最後は真面目に締めるのですか。

「何を言っているんですか。僕はいつも真面目ですよ」

■視聴方法(予定)
12月11日(日)
午後5時20分~SPWN PPV
午後5時20分~ニコニコ生放送

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DEEP DEEP111 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o 久米鷹介 宇田悠斗 日沖発 本田良介 杉山廣平 松場貴志 福田龍彌 越智晴雄 駒杵嵩大

【DEEP111】フライ級GP初戦は準々決勝で本田良介と対戦、松場貴志─01─「1回戦の計量後は歌い損」

【写真】最終回どころか、松場のDEEPフライ級GPはここから始まる(C)SHOJIRO KAMEIKE

11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP111 Impactで実施されるDEEPフライ級GP準々決勝で、松場貴志が本田良介と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

Grachan&GRANDフライ級王者としてDEEPに参戦した松場。しかしGP1回戦は、対戦相手の駒杵嵩大が減量に失敗して病院に搬送された結果、試合がなくなるという事態に。それを知らないまま、計量後に替え歌を熱唱する松場だったが――。仕切り直しとなる準々決勝は、初戦で越智晴雄を下した本田良介との対戦に。改めて1回戦の中止や本田戦への意気込みを訊くと、少し真面目で、それでも相変わらずな松場だった。


――松場選手は以前、愛知県名古屋市のALIVEに所属していました。現在のパラエストラ加古川に移籍したのは、いつ頃なのでしょうか。

「もう2年前ですね。ALIVEでは日沖発さんや久米鷹介さんがいて、技術も最先端で、という良さがありました。今のパラエストラ加古川の皆さんもMMAを研究しているし、良いところを吸収できていると思います」

――2021年に2連敗を喫したあと、今年に入ってDEEPフライ級GPの開催が発表されました。そのGP出場が決定した時は、どのような気持ちを持っていましたか。

「それはもうメチャクチャ嬉しいです。出たいですってSNSでアピールしていたので、呼んでいただけたのかと思うんですけど……。このGPに出場できてなかったら、ずっと試合もなかったので。僕なんかを呼んでくれて、ありがたいです」

――他のGP出場メンバーを見た時の印象を教えてください。

「まぁ、いつもDEEPに出ている選手に宇田悠斗君が加わった、という感じですよね」

――1回戦の相手は、松場選手から駒杵嵩大選手を選ぶ形となりました。駒杵選手を選んだ理由は何かあったのですか。

「いえ、もうオーソドックスの選手と対戦したいなぁ、と思っていたぐらいで」

――スタンスで選んだということでしょうか。

「それも、おぼろげに『駒杵選手ってオーソドックスだったよなぁ』と思って選びました(笑)。でも決まったあとに駒杵選手のことを調べたら、これはヤバい相手だなと。だいぶ警戒していましたよ。実際に対戦していたら、何度も抑えられていたんじゃないですかね」

――駒杵選手は柔道がベースで勢いもあったので、その可能性は否定できません。

「絶対的な強さはあるなぁ、と。自分が選んでおいて、これは貧乏クジを引いたなって思いました」

――その駒杵選手が計量をクリアできない、ということを聞いたのは、いつだったのですか。

「歌を歌ったあとですよ。こんなの歌い損じゃん、と思って。佐伯さんにも『相手が計量をクリアできないと知っていたら、歌わなかった。次の試合の時に歌っていましたよ』と言いました」

――……試合が行われるかどうかではなく、歌うかどうかが問題だったのですか。

「アハッハァ。やっぱりね、そこに懸けているので。計量の直前で、一番苦しい時に歌を考えて。これは面白いのかどうか、自分では判断がつかないぐらいの状態の時につくりました。それでも、自分らしくいこうと」

――……。

「それで歌ったあとに計量クリアできなかったと聞いて、ショックでした。自分でも驚きましたね。試合がなくなったことでショックを受ける、そんな自分がいたのかと初めて知りました」

――プロデビューから9年を経て、初めてファイターの気持ちが分かった、と。

「いや、ファイターなんですかね? う~ん……」

――ファイターでなければ何なのですか(笑)。

「まぁ3日間ぐらいは、ポカーンとしていました。でも、自分が出るはずだった大会を観ながら、これはポカーンとしている場合じゃないなと思いましたね。そんな暇ないなって。気になる試合があったので」

――気になる試合とは、どの試合だったのでしょうか。

「福田龍彌選手と杉山廣平選手の試合ですかね。あの試合だけです。他は何も思いませんでした。あの試合は何が凄いっていうわけではなく、2人とも基本性能が高いなって」

――1回戦全体の印象はいかがでしたか。

「う~ん、やりやすい人もいて、やりづらい人もいて……。2回戦で試合したいなぁ、と思う人もいたんですけど、それはコーチから止められました。やめておけ、と。だから抽選会でも選ばなかったというか、組まれなかったというか」

――その選手が誰だったか気になるところですが、抽選会の結果、本田選手との対戦が決まりました。これは松場選手としては希望どおりだったのですか。それも偶然の結果だったのでしょうか。

「う~ん、どうなんですかね。あれは流れに任せるしかないですから。うん、まぁ、良かったんじゃないですかね。アハッハァ」

<この項、続く>

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【DEEP111】フライ級GP準々決勝宇田悠斗戦──直前に出稽古。村元友太郎「宇田の底が知れる試合に」

【写真】月曜朝10半からの武術空手稽古。平本丈と前夜に修斗世世界女子アトム級王者になったばかりの澤田千優も稽古に参加していた (C)SHOJIRO KAMEIKE

12月11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP111 Impactではフライ級GPの準々決勝が実施される。ビョン・ジェウン✖伊藤裕樹、本田良介✖松場貴志、福田龍彌✖安谷屋智弘とともに村元友太郎が宇田悠斗と対戦する。

修斗からの刺客といっても過言でない宇田は、初戦で島袋チカラにケージに押し込まれた状態でエルボーを連打し失神に追い込むという衝撃的な勝利を手にした。対して村元は試合前に新スクランブル宣言をしたものの、初回にダウンを喫するという厳しい戦いを持ち味であるスクランブル戦で競り勝った。

宇田戦を直前に控えた状況で、村元は東京で出稽古を敢行──午前中は剛毅會空手、午後は田牧ボクシングの指導を受けている。そんな村元を練習の合間に取材すると、直前の出稽古の是非、宇田の評価を尋ねると元気いっぱい、いつも通り自信に満ちた答が返ってきた。


──13日後にDEEPフライ級GP準々決勝、宇田悠斗選手との試合を控えている(※取材は11月28日に行われた)状況で、東京まで来て出稽古を行った村元選手です。午前中に剛毅會の岩﨑達也氏に指導を受け、午後はGENで田牧一寿トレーナーのボクシング指導があるということですか、東京入りは昨夜だったのですか。

「いえ、朝にやってきました。昨日は石川で太田翔一郎さんに伝統派空手の指導を受けていたので。田牧トレーナーとの練習が終わったら名古屋に戻ります」

──田牧トレーナーや太田さんとの稽古はこれまで続けていていたことなので、そこは時間と距離との兼ね合いなのでしょうが、このタイミングで岩﨑さんに武術空手を習う。それはどういう理由からなのでしょうか。

「今回が稽古は2度目なのですが、11月の最初に岩﨑さんがRIZIN LANDMARKで平本(蓮)選手のセコンドで名古屋に来ていた時に、ハセケン(長谷川賢)さんから誘いがあって一緒に食事をさせてもらったんです。

その時に『東京に来た時に練習に参加しても構わないよ』と言っていただいて。僕も田牧さんとの練習もあり、東京に来ることがあるので実際に教え欲しいと思いました」

──平本選手の試合を見て、そうしようと思ったのではないですか(笑)。

「それもあったのですが、ホントに試合前日に食事をしている時に岩﨑さんの打撃論を伺って興味深かったのと、合点のいくことがありました。いくら平本選手の試合を見ていても、その時の話が納得できるものじゃなかったら指導を受けたいとは思わないです。フィーリングも合ったというか……そもそも岩﨑さんのことを、それまで知らなかったのですが……」

──ハハハハハ。重ねてお伺いしますが、だからといって試合まで1カ月を切って2度指導を受けただけの技術や動きが試合に生きるのですか。

「生きます。指導をお願いした際に、『次の試合のためだから』ということで相手の映像と、僕の映像を見せてほしいと岩﨑さんに言っていただきました。自分が技術的に問題点として捉えていたことに対して、LINEと電話でまず相談をしました。それから実際に動きを見てもらったので。

1度目の練習のあと、名古屋に戻ってALIVEのスパーリングで試した動きを動画に撮って岩﨑さんに送りました。そこでまた修正箇所を指摘してもらって、そうしていくことでスパーリングのなかで課題だったというか……欠点が、解消されていったんです。

同時にそれが全てでなく、自分がこれまでやってきたこととの兼ね合いでどういう風に生かすかを自分でも考えています。いずれせよ、分からないことはどんどん尋ねていますし。全てを理解できないことも分かって、試合直前であってもこうやって指導を受けに来ています」

──そこまでの気持ちでいるのかと感心させられた一方で、その志をもってなお試合前の理想と試合のパフォーマンスのギャップが……。

「アハハハハ。前の試合もそうでしたね。進歩したところを試合に出そうと思ったら、結局これまでと同じで(笑)。風我選手がイメージと違っていて、凄く強くなっていました」

──初回にピンチがあり、試合前に言っていた「極めに繋げるコントロール、これまでと違うスクランブル」という動きはできなかったです。それでも、これまで通りのスクランブル戦になると勝ち切れる。やはりそこが村元友太郎の強味でもあるかと。

「でも、それでは先に進むと勝てなくなります。このままではいけないので、今日の稽古もそうですが色々と足を運んで模索しています。今のままでは危うい感じなので、明確に倒し切ったり極め切れるようにならないといけないです」

──同時にああなった時は、気持ちで負けないという想いは?

「そこは誰とやっても負けないっていう気持ちはあります」

──では宇田戦で向けて。抽選では、結構選手が会話をして対戦が決まった感がありました。

「そうですね。福田(龍彌)と宇田が残っていて。僕はどっちでも良かったです。決勝に進めば、どちらかと当たると思っていた2人だったので、どっちでも良かった。で、最後に残っている安谷屋(智弘)さんに尋ねたんです。『僕はどっちでも良いから、どっちとやりたいですか』って。そうしたら安谷屋さんは前に福田に勝っているから、福田が良いって(笑)。福田も『安谷屋とやりたいです』って言って2人が盛り上がっているから、『なら宇田で良いです』という感じで」

──宇田選手は置いてけぼりじゃないですか(笑)。

「『あっ、ハイ。お願いします』みたいな感じでした(笑)」

──アハハハ。では、その宇田選手の印象を教えてください。

「修斗の1位でしたね。う~ん、フィジカル的にはパワーとかスピードが速い雰囲気はありますけど……まぁ、見せかけかなって思っています」

──おぉっ!!

「打撃の質とかも、パンチもパッと見は踏込みも早くて威力もヤバいのかと思うかもしれないですけど、完璧で倒している試合もないし。なんか……質は低いんじゃないかと。僕は貰わないですし、貰っても前に出て根性で……ここまでやってきたことも違うし、気迫も含めて全てで圧倒したいと思っています」

──島袋チカラ選手との試合では、ケージに押し込まれた状態でヒジ打ちの連打でTKO勝ちを収めました。あのような予想外、あるいは想像の範囲を越えた何かを持っているかもしれないという警戒心は?

「ないです。あれはあそこで止まっているからもらうだけで。僕はあんなにのんびりしていなくて動き続けます。ポテンシャルとか、底がまだ余り見えていない選手だと思いますけど、宇田悠斗の底が知れる試合になりますよ」

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DEEP】フライ級GP2回戦対戦カード決定!

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現在DEEPで絶賛開催中のDEEPフライ級GP。2回戦の組み合わせ抽選会が行われ、以下の対戦カードが決定しました。どの組み合わせも実力伯仲。見応え充分。これは完全に当たり企画だわ。


【DEEP フライ級GP 二回戦 】

ビョン・ジェウン(フリー)

伊藤裕樹(ネックス)
1回戦で渋谷カズキを押し潰して極めたジェウンとイケイケのストライカー伊藤のマッチアップ。1回戦で思わぬ苦戦を強いられた優勝候補の伊藤はスカ勝ちしてRIZIN常連の意地を地力を見せる事が出来るか。それとも勢いに乗るジェウンが飲み込むか。

【DEEP フライ級GP 二回戦 】

宇田悠斗(総合格闘技道場 HOPE)

村元友太郎(ALIVE)
衝撃の肘乱射で1回戦を勝ち上がった宇田と若手のホープ風我に競り勝った村元。修斗とDEEPの実力派同士の潰し合いが2回戦で実現するとは。。。GPの豪華さを象徴する一戦。

【DEEP フライ級GP 二回戦 】

本田良介(CAVE)

松場貴志(パラエストラ加古川)
越智晴雄との激戦を制した本田とGRACHANを主戦場に裏街道を突き進んできた感のある松場。互いに立っても寝ても試合が出来る巧者だけに全局面でハイレベルな試合になる予感。

【DEEP フライ級GP 二回戦 】

福田龍彌(MIBURO)

安谷屋智弘(氷ヲ刻メ/池田道場)
小気味いいボクシングテクニックでKOを量産している福田。今回も優勢かと思いきや、2019年に一度対戦した時には安谷屋が判定勝ちしているじゃないですか。1回戦ではパンクラスからの刺客・小川徹をアームロックでよもやの一本勝ち。勢いに乗って番狂わせなるか。


GP 2回戦は12月11日に竹芝のニューピアホールで開催されるDEEP 111 IMPACTで行われるとの事。今年の師走も格闘技は熱い。
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『DEEP 109 IMPACT』試合結果


第10試合 DEEPフライ級GP一回戦(5ジャッジ制) 5分3R
○伊藤裕樹(ネックスイチムエ/元THE OUTSIDER 50-55kg級王者)
×原 虎徹(CAVE/DEEPフューチャーキングトーナメント2019バンタム級優勝)
判定4-1 (田澤29-28/植松28-29/橋本29-28/柴田30-27/内田30-27)

第9試合 DEEPフライ級GP一回戦(5ジャッジ制) 5分3R
○安谷屋智弘(氷ヲ刻メ/池田道場)
×小川 徹(TRIBE TOKYO MMA/パンクラス・フライ級2位、元王者)
1R アームロック

第8試合 DEEPフライ級GP一回戦(5ジャッジ制) 5分3R
○本田良介(CAVE)
×越智晴雄(パラエストラ愛媛/元DEEPストロー級王者)
判定4-1 (植松29-28/橋本29-28/柴田28-29/田澤29-28/内田29-28)

第7試合 DEEPフライ級GP一回戦(5ジャッジ制) 5分3R
×渋谷カズキ(高本道場)
○ビョン・ジェウン(韓国/フリー)
1R 4’33” フロントチョーク

第6試合 フェザー級 5分3R
×今成正和(今成柔術/元DEEPフェザー級&バンタム級王者、元Cage Rageフェザー級王者)
○芦田崇宏(BRAVE/元DEEPフェザー級王者)
判定0-3 (福田28-29/柴田28-29/内田28-29)

第5試合 ウェルター級 5分3R
×住村竜市朗(TEAM ONE/元DEEP王者)
○鈴木槙吾(Mil gracias/元パンクラス王者)
1R TKO (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)

第4試合 バンタム級 5分3R
○石司晃一(フリー)
×山本聖悟(チーム・クラウド)※フリーから所属変更
2R TKO (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)

第3試合 メガトン級(無差別級) 5分2R
○誠悟(AACC)
×トーマス(米国/Y&K MMA ACADEMY)
1R 3’53” 袈裟固め

第2試合 ストロー級 5分2R
○林 豊(パラエストラ柏)
×中村真人(レンジャージム)
判定3-0 (福田19-17/植松19-17/柴田19-17)
※中村が計量1.8kgオーバーで減点2。林が勝った場合のみ公式記録とする。

第1試合 フェザー級 5分2R
○五明宏人(トライフォース赤坂)
×デオ・レバナ(コンゴ民主共和国/K-Clann)
1R 0’42” TKO (レフェリーストップ:左ストレートでダウン後)

オープニングファイト バンタム級 5分2R
○KENTA(K-Clann)
×岩見 凌(KIBAマーシャルアーツクラブ)
1R 0’58” 裸絞め

 8月21日に後楽園ホールで開催された『DEEP 109 IMPACT』の試合結果。今大会はフライ級グランプリ1回戦8試合のうち4試合が行われ、伊藤裕樹、安谷屋智弘、本田良介、ビョン・ジェウンが勝利し2回戦に進出。ワンマッチは芦田崇宏が今成正和に判定勝ち、鈴木槙吾が住村竜市朗に1R TKO勝ちしています。続きを読む・・・
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DEEP DEEP109 MMA MMAPLANET o 本田良介 越智晴雄

【DEEP109】組み続けた本田が、越智のギロチンを防いで最後にクリーンテイクダウン→4-1の判定勝ち

<フライ級GP1回戦/5分3R>
本田良介(日本)
Def.4-1:29-28.29-28.29-28.29-28.28-29
越智晴雄(日本)

直ぐにシングルレッグを仕掛けた本田、ギロチンから後方回転の越智。前転するように動いて頭を抜いた本田が立ち上がる。打撃の間合いで左ミドルを本田が思い切り入れ、右を見せてシングルをもう一度狙う。切った越智は、続くシングルでケージに押し込まれるとダブルに切り替えられる。ケージを背負い、ヒザをボディに入れる越智は左ワキを差された状態から離れる。跳びヒザで背中から落ちた越智のバックを狙う本田は、一度胸を合わされるが果敢に背中に回っていく。胸を合わせるように下になった越智は右目尻をカットし流血が見られる。その越智が、スクランブルに持ち込むとドクターチェックが入った。

再開後、左ハイを蹴った本田。越智は前に出ようとするがシングルでドライブを許す。ここもケージを背負った越智が攻められる展開が続く。離れた本田は左ミドル、左ヒザを突き刺す。越智の右ボディが効き、本田の動きが落ちる。パンチの応酬から落ちが組んだところで時間になった。

2R、シングルレッグの本田が、後方にリリースしてヒザ蹴りへ。越智はギロチンで引き込むが、本田はサイドを取っており苦も無く頭を抜く。スクランブル後に本田が組んで、ケージに落ちを押し込む。組み勝った本田はヒザを受けて胸をつけるが、自ら離れる。パンチから右ハイの越智、右に回る本田は左を当てる。越智は左から右フックを当て、続いて右アッパーを決める。頭を抱えた状態で離れた越智は、回る本田に右を当てる。

組んだ本田に対し、ギロチンで引きこんだ越智。本田はここも体を垂直として無力化して、逆にヴァンフルーへ。このまま時間となった。

3R、左を振って組んでいった越智が、ケージに本田を押し込む。差し返して体を入れ替えた本田のシングルを切った越智が離れる。ジャンプして、中途半端な攻撃を見せた越智はダブルレッグで倒される。すぐに起き上った越智が離れる。フックからクリンチの越智が、ここも距離を取り直す。左ミドルを入れ、シングルでドライブした本田は越智が離れた直後にダブルを狙う。

シングルに切り替え、アンクルピックの本田はエルボーを受けて体を起こす。離れきれない越智、本田は逃さず組んでいく。小外で姿勢を崩させた本田だが、越智はジャンピンガード&ギロチンへ。懸命に絞めるが、ケージに押し込まれ頭を抜かれた越智はバックを許し、テイクダウンを奪われる。立ち上がった越智は胸を合わせるが、金網に押し込まれたまま時間となった。

最終回のケージコントロールは本田、越智のギロチンは評価の対象となるのか。結果、ジャッジは割れ本田が4-1で判定勝ちを手にした。


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