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【ONE Only the Brave】ブルックス戦へ、箕輪ひろば―02―「パシオ、ブルックス、ボカン、僕が四強」

【写真】有言実行がマスト──厳しい戦いは覚悟のうえだ (C)TSP

28日(金・現地時間)に、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Only the Braveで、ジャレッド・ブルックスと対戦する箕輪ひろばインタビュー後編。

修斗の世界チャンピオンの強さを示すために目指す、ONE世界ストロー級のベルト。箕輪は「ONEストロー級チャンピオンが、世界で一番」とそのベルトの価値を断言する。世界王者ジョシュア・パシオに挑戦するために落とすことはできないブルックス戦に向けて、箕輪は打・投・極の回転で勝負する。

<箕輪ひろばインタビューPart.01はコチラから>


──修斗のチャンピオンの強さを示すためにONEストロー級で世界を獲る。そのためにジャレッド・ブルックスに遅れをとることはできません。改めて1度は流れたブルックス戦が決まったのは、いつ頃だったのでしょうか。

「12月の半ばだったと思います。最初はボカン(マスンヤネ)だったのが、ボカンは南アフリカなのでオミクロン株の影響でシンガポールが入国制限をしていて(※12月27日に制限を解除)、試合ができなかったので」

──今回、試合前に強化週間が重なっていましたが、その間に出稽古の方は?

「行っていなかったです。プロ志望だった子が辞めていくのは、技術面ではなくて体力面で僕のレベルに合わせた練習についていけないからなんです。そこを乗り越えられる選手の子たちは、強化週間に出て良い練習ができていると思います。あの間、僕は僕で良い練習ができました。

普段、トライフォース赤坂でスパーリングをしている時間は、強化週間中もスパーリングに当てて。場所が変わっただけで、やっていることはそんなに変わっていなかったです」

──……。

「確かに出稽古で練習している選手たちほど、合宿に集まってきている子たちは強くないです。だからこそ、ブルックス戦を想定して自分で色々とはめ込んで練習してきました。あと年末年始は代表がずっと練習に来てくれるので、阿部代表と色々と話し合えてブルックス戦のことを考えることができました。

合宿は5日に終わったので、それからはトライフォース赤坂さん……出稽古はトライフォースだけですね。ただ東洋大学のレスリング部のコーチと選手がウチに来て、レスリングを教えてくれるんです。今日も今から、東洋でインカレに出ている人たちとの練習です」

──あぁ、箕輪選手が出向くのではなくて、来てくれる環境になったのですね。

「そうですね。これだけ良いジム、施設を整えた理由はそこにあったんです。その辺りのことを考えて、ジムのプロデュースは僕の方で色々とやらせてもらっている形です。自分の練習をしやすい環境、それとジュニアが参加しやすいプログラムを今、やっています」

──大したモノです。ところでリト・アディワン戦を見て、ブルックスをどのように思いましたか。

「普通に強いです。いつも試合前のインタビューで、相手ことを尋ねられても自分は『強い』としか言ってこなかったですよね(笑)。やっぱりONEに参戦してくるストロー級の選手は皆、強いです」

──単純に比較できないですが、箕輪選手は腕関節が危なかったスプリット判定勝ちで、ブルックスは肩固めの一本勝ちをしています。それだけでもブルックスは強いという印象を持ちます。

「間違いなく強いです。ただ僕としては、僕の試合を見たからあれだけレスリングに振ることができたんでしょって言いたいです。僕とアディワンの試合を見ていなければ、もっと探る必要があったはずです。強いなって思ったのと同時に、『俺とアディワンの試合をメチャクチャ研究してきたな』って感じました。アディワンがテイクダウンを切れない、腰が強くないと分かっていた試合でした。

僕と戦うまで、アディワンは腰が強いと思われていたはずなので。腰が強いハードパンチャー、バケモノだっていうイメージがあったけど、僕との試合があったのでそれほど腰も強くない、寝技の技術もあまりないということが分かって、ブルックスはあの試合ができました」

──要約すると、あの一本勝ちは箕輪ひろばが創ったと。

「まぁ、そうですね。僕はあの試合が出る前に、ああいう風にハメることができたんで。仮にブルックスが、あの試合を見て僕を研究しているなら『あんまり侮んなよ』って話です」

──そこまで言い切れるのは? 絶対に負けないという部分はどこだと思っていますか。

「ブルックスはレスリングがメチャクチャ強いと思います。それで言うなら、僕は根っからの修斗スタイルで打・投・極の回転という部分で総合を10年以上やってきたので。北米スタイルに対応できるMMA能力は、僕や今出てきている若い世代はかなりあると思っています。そこがブルックスに優っている要素ですよ」

──ブルックスの方が世界ストロー級王者ジョシュア・パシオよりも強いという声もよく聞かれます。

「格闘技って三段論法は成り立たないと思うんです。そこは直接対決をしないと分からない部分があるはずです。ただ、僕とブルックス、パシオは三つ巴になる可能性もありますし、それこそ本当に勝ったり、負けたりがあると思うので、この3人で誰が強いかは戦ってみないと分からないです」

──つまり箕輪選手はパシオ、箕輪、ブルックスがONEストロー級の三強だと。

「あとボカンも、ですね。ボカンとパシオ、ブルックス、僕です。アディワンも入って来るかと思っていましたけど、僕とブルックスに負けて完全に穴が見えましたのでこの4人です」

──ONEのストロー級は正味、世界一ですね。ストロー級で、世界中から選手が集まっているのはONEだけなので。

「競争率はめちゃくちゃ高いです。これから下の選手もバンバンチ力をつけてくるだろうし。ただ、そこと今いった4人は一線を引いてほしいです。ONEのストロー級チャンピオンになったヤツが、世界で一番強いと思っています。そのトップ戦線で自分は戦えている──この1年が勝負……というか、一番になります。タイミングによるかと思いますが、この試合で勝った方がタイトルに挑戦することになるはずです。既に(三浦)彩佳さん、それと若松選手と世界挑戦が現実となっていて、今年は日本人の世界戦ラッシュが来るんじゃないかと。

よくONEは日本人選手に強い選手を当てて潰しに来ているという話を聞きますが、そういう風に思わせてしまっていることが申し訳ないです。僕らが強ければ、そんな風に思われないですから。僕らの力不足で潰しにきていると思われるようになっている。だから勝ち続けて、日本のファンの皆さんに安心してもらうようにしたいです。逆に『日本人、舐めんなよ』って皆が思ってくれるようにしないといけないです」

──絶好の機会ですね、ブルックス戦は。

「まぁメチャクチャ強いことは分かっています。でも勝つことが絶対条件で、レスリングの展開でも、ボクシングの展開でも負けないということは考えながらやっています」

■放送予定
1月28日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

■ONE Only the Brave対戦カード

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ダビット・キリア(ジョージア)

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
ジョー・ナタウット(タイ)
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(キルギス)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
フランシェスコ・エクシャジャ(アルバニア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<キック・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
イヴァン・コンドラチェフ(ロシア)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ワン・シュオ(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<キック・108キロ契約/3分3R>
ポール・エリオット(英国)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ミカエル・デ・ジェズウス(ブラジル)

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【ONE Only the Brave】自己を貫くIQの高さ。ワン・シュオと対戦、和田竜光―01―「意識が少し変わった」

【写真】今回の試合。登場した飛行機の機長の体調不良で日本に戻り、シンガポール入りが1日遅れたそうだ (C)MMAPLANET

28日(金・現地時間)に、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Only the Braveで、和田竜光がワン・シュオと対戦する。

ONE裁定と自己の意識の隔たり。自分の戦いで勝っていると言い切れる試合で、判定を落とした経験が、誰よりも多い和田が今回の試合にはどのよう意識で挑むのか。

ONEという北米基準のMMAとは違うMMAで戦ううえで、和田の選択は――自分を貫くことと、ファイトIQ高めが比例した話が聞かれた。


――ONE本戦は1年1か月ぶり、10月のRoad to ONEでの竹中大地戦以来の試合となります。オファーはいつ頃ありましたか。

「12月の中旬ぐらいだと思います」

――勝つしかない竹中戦の勝利から、2カ月ほどで試合が決まったということですね。

「そうですね。12月に2人目が生まれまして……」

――おぉ。おめでとうございます!!

「ありがとうございます(笑)。出産があるから、その前後はドタバタしてしまうだろうし年内は試合はできないということは僕の方から伝えさせてもらっていました。僕的には2月という風に思っていたのが、少し早くなったぐらいです」

――ズバリ、ワン・シュオという対戦相手の名前を聞いてピンときましたか。

「えぇと……全然、来ませんでした(苦笑)。オファーを貰った時は、少し考えました。『嫁と相談します』と一旦伝えて。でも『この状況でオファーを貰っているし……やるかぁ』って話したぐらいで、すぐに返事しましたね。まぁ、対戦相手に関係なく誰でもやっていたはずです。

そこからONEで韓国人選手と試合をしている映像を視たのですが、ストライカーでたくさん蹴ってくるので……足とか痛そうだなって(笑)」

――荒いけど、フィジカル・モンスターですよね。

「結構強そうだと思いました。そんなに上手ではないですけど、ONEによくいるタイプの強い選手かと。中国の選手も、ああいう感じの選手が多いですよね。壁を背負ってテイクダウン・ディフェンスが出来て、ガンガン打撃をやってくる」

――そういうファイター、手数は多いという選手との対戦では和田選手は嫌な記憶があるかと思います。

「う~ん、だからといって自分のなかで何を変えるというのはないです。結論として、どんな判定だろうが、自分がやりたいMMAをやる。そこしかなくて。ジャッジのを性格を考えて、手を増やしてバタバタやろうとは思わないです。自分が持っているモノの精度を上げていき、ダメージを与えるということを考えます。と同時に判定になったときに、ポイントが取れる――そういう意識は、以前からしています。スタイルを大きく変えるのではなくて」

――例えばヨッカイカー・フェアテックスは組まれたくなくて、距離をとって手数で判定を取りにいきました。タイプは違っても、ワン・シュオも打撃系です。

「そうですね……こっちが、何か山場を創る。そういうのがONEのジャッジの人は好きですよね。もちろん一本やKOも狙っていますし、そのなかで制圧してダメージを与えることは変わらずやることです。ホント、だから相手がどういう選手だとか気にしていないんですよね。なんとなくイメージをしてはいますが、この相手だからこう戦う、判定がこうだから戦い方を大きく変える。そういうことは余りないですね」

――裁定で優位に立つために、ちょっとしたグラウンドでのパウンド数を増やすなどアジャストはされているとは思いますが、それは練習中から意識することなのでしょうか。判定を有利にするための動きという部分を、普段から取り入れているのか。

「パウンドを強く入れる練習はできないですよね。隙があれば、クリンチ際にパンチを入れたりとかっていう意識は、ここ何年かで練習のなかでも自然とやるようにはなっています。ただ、竹中選手との試合から自分がやりたいことの意識が少し変わったんです」

――おお。それはどういう部分で、ですか。

「これまでやってきたことの延長ではあるのですが、打撃で圧を掛けて反応させる。後手に回らず、ぶつかってもMMAをやる。それが面白くて、ちょっとそっちに偏向していましたけど、ぶつかるときはぶつかる。それは決して、下がらないという意味ではないです。打撃に対する意識、比重を少し高くしようと。人をぶっ飛ばしていないなって思ったので。まぁ結局、やりたいことしか、やりたくない(笑)。そこは変わっていないですね」

――なるほど(笑)。組まれたのではなくて、組ませたように見えました。

「結果、そうなかったかもしれないですね。打撃でプレッシャーをかけていったので、僕の方も自然に組みに行けた。流れのなかで、組めたというのはあります。竹中選手が組みたかったのか、組みたくなかったのかは分からないですけど、こっちの形で組めました。

あの試合に関しては判定が割れましたけど、僕の中では完封だと思っています。ONEルールだと、何もさせていない。バックを取って、振り向かれたけど――あれってマイナスになるのですかね?」

――私が思うには上からの攻撃がなければ、そこまでの流れを一掃するような逆転にはならないかと。

「上から何もさせていない。何も貰っていないので。あの試合のなかで、上を取られても何もさせなければ良いという意識で戦っていました。ONEの判定を考えて、ステイするということを選択して。で、何もされなかったので『俺、完封したで』とは思っています」

<この項、続く>

■放送予定
1月28日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

■ONE Only the Brave対戦カード

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ダビット・キリア(ジョージア)

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
ジョー・ナタウット(タイ)
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(キルギス)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
フランシェスコ・エクシャジャ(アルバニア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<キック・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
イヴァン・コンドラチェフ(ロシア)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ワン・シュオ(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<キック・108キロ契約/3分3R>
ポール・エリオット(英国)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ミカエル・デ・ジェズウス(ブラジル)

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【ONE Only the Brave】手塚の相手が変更&モンゴルの純真も。2月11日にビビ×リネケル、猿田&長谷川出場

【写真】真冬の栃木で寒中水泳――対戦相手の変更ごときに動じない……? (C)

24日(月・現地時間)、ONE Championshipの公式ホームページで28日(金・同)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Only the Braveの対戦カードがアップデートされ、キック及びMMAで対戦カードが変更されている。

MMAでは手塚裕之の対戦相手が元ONE世界ウェルター級王者ゼバスチャン・カデスタムから、ブラジルのアジソン・マルケスに変更された。ONE関係者によるとカデスタムはコロナ要請ではなく、体調不良で欠場になったとのこと。

コロナ陽性はメインでキックのフェザー級ワールドGP準決勝でチンギス・アラゾフと対戦予定だったマラット・グレゴリアンで、ジョー・ナタウットが代役出場となる。


またバンタム級でプレウ・オトゴンジャルガルとミカエル・デ・ジェズウスのマッチアップが加わった。ともにONE Warrior Series出身、一足先に本戦KOデビューを果たしたモンゴルの純真=オトゴンジャルガルとしては、ONEウォリアーでイ・チャンホに敗れているジェズウスとの試合を落とすことはできない。

またONE JAPANから2月11日(金・同)のONE Bad Bloodの対戦カードも発表され、メインはONE世界バンタム級選手権試合=王者ビビアーノ・フェルナンデス×ジョン・リネケルが2カ月と1週間遅れで実現することとなった。

また同大会には日本から猿田洋祐、長谷川賢が出場し、それぞれグスタボ・バラルト、ムラッド・ラマザノフという難敵と戦うことも決まっている。

■放送予定
1月28日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

■ONE Only the Brave対戦カード

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ダビット・キリア(ジョージア)

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
ジョー・ナタウット(タイ)
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(キルギス)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
フランシェスコ・エクシャジャ(アルバニア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<キック・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
イヴァン・コンドラチェフ(ロシア)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ワン・シュオ(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<キック・108キロ契約/3分3R>
ポール・エリオット(英国)
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<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ミカエル・デ・ジェズウス(ブラジル)

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ABEMA MMA ONE ONE Championship ONE Only the Brave アギラン・タニ キック キム・ジェウン ジャレッド・ブルックス ジャン・リーポン ジョシュア・パシオ ゼバスチャン・カデスタム タン・カイ リト・アディワン ワン・シュオ 和田竜光 手塚裕之 竹中大地 箕輪ひろば

【ONE Only the Brave】1月28日大会に箕輪、和田、手塚がそろい踏み。キム・ジェウン×タン・カイも!!

【写真】箕輪、和田、手塚が猛者との勝負の一戦へ(C)ONE & MMAPLANET

31日(金・現地時間)、ONE Championshipより1月28日(金・同)に開催されるONE Only the Braveの対戦カードが発表された。

メインカードはキックの暫定世界ヘビー級王座決定戦、さらにメインカードではフェザー級ワールドGP準決勝が2試合を含め立ち技が4試合、MMAは2試合となっている。

そのMMAではフェザー級でキム・ジェウン×タン・カイのフェザー級韓中対決、そしてジャン・リーポン×ルスラン・エミルベクの中国×キルギスのライト級マッチが組まれた。

さらに6試合のプレリミはMMAが4試合で、うち3試合が日本人絡みのカードとなっている。


プレリミメインではストロー級でジャレッド・ブルックスが2度目のONE参戦=箕輪ひろばと戦うという注目カードが組まれた。

当初は11月に決まっていた顔合わせだが、イベントスケジュールの変更により、10月に前倒しされることに箕輪が応じなかった。ブルックスはその10月の試合(※中継は11月)でリト・アディワンを下し、早くもストロー級で3位にランクされている。

4位の箕輪にとって、世界王者ジョシュア・パシオ以上の実力者と見なされるブルックス戦は、キャリア最強の相手とのマッチアップといえる。

またフライ級で和田竜光が、ワン・シュオと戦うことも決まった。

9月のRoad to ONEで竹中大地との国内実力者対決で、しっかりと勝ち切った和田の相手ワンは、Rebel FCバンタム級王者からONEにステップアップし、これがサークルケイジで2戦目となる。明らかにフィジカル・モンスター系のファイターで自らの名と同じ王(ワン)の頂点を目指す――決して、軽く見積もることができない相手といえる。

さらに10月(※中継は11月)のアギラン・タニ戦のTKO勝ちに勢いづく手塚裕之が、元ONEウェルター級王者ゼバスチャン・カデスタムと戦う。

カデスタムは今月3日にムラッド・ラマザノフのテイクダウン&コントロールに敗れたばかり。手塚も昨年10月(※中継は11月)にラマザノフに同じように倒され、ポジションを挽回できず悔しい負けを経験している。それだけに手塚にとって元世界王者とのストライカー対決は、総合力で差を見せることができれば、タイトル戦線に食い込めるようになる一戦――大勝負だ。

プレリミで組まれるのが勿体ない――立ち技ナイトの日本勢の揃い踏み、厳しい見方をすれば3連敗もありえる。それだけ厳しい試合になることが予想されるが、その分勝てばゲインも大きなファイトとなる。

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MMA ONE ONE NEXTGEN ONE NEXTGEN02 アギラン・タニ キック ボクシング 手塚裕之

【ONE NEXTGEN02】ウェルラウンダー手塚裕之、ハイキックでピンチもフックの連打でタニからTKO勝ち

【写真】ハイでダウンがあったため、判定では危なかった手塚だが見事なTKO勝ちをパンチのラッシュで決めた(C)ONE

<86キロ契約/5分3R>
手塚裕之(日本)
Def.3R3分45秒by TKO
アギラン・タニ(マレーシア)

顎鬚をたくわえ精悍になったアギランは左右に回って距離を取る。踏み込んで左リードフックを見せた手塚が、右ローを蹴る。互いの蹴りが交錯し、アギランの左ローが手塚の急所に入り試合が中断する。再開後、ケージの周囲を回るアギランが前に出てワンツーを繰り出す。組みを切った手塚はアギランの左ミドルからスピニングバックハンドに対して、ボディロックテイクダウンを決める。

ハーフでトップの手塚は、右腕を差してパスへ。アギランは背中を譲って、前方に手塚を落として立ち上がる。手塚は右オーバーハンドを空振り。

さらに左ハイをキャッチした手塚が、2度目のテイクダウンを決める。アギランはバタフライガードも、背中をつけてスイープを狙うことはできない。クローズドに戻してきたところで、一気にパスした手塚はマウントからパンチを落とし、バックを取ってRNCを狙う。

ここも胸を合わせ、上を取ったアギランはスクランブルからバックを取ってスラム気味にテイクダウンを奪い返す。立ち上がった手塚はパンチを振るって前に出て時間となった。

2R、左フックか左ボディショットの手塚、アギランが左を合わせていく。続く手塚のテイクダウン狙いを切ったアギランがクリンチから小外掛けでテイクダウンを決める。ボディロックにも左腕を差して立ち上がった手塚が、続くダブルレッグを切って打撃の間合いに戻る。

左ボディフックを入れた手塚は、やや疲れが見えるか。テイクダウン狙いを再び切られた手塚が左を被弾する。アギランも動きが落ち、手塚は左フックを当てる。さらに左から右フックを振るった手塚は、スピニングバックフィストを踏み込んで潰し、右ハイへ。これは空振りとなるが、組ませなかった手塚がローを蹴る。アギランは左ハイ、掴んで前に出た手塚は右を被弾しそうになる。残り1分、詰める手塚は左フック、続いて右フックを打っていく。アギランは組んでヒザを狙おうとしたか、上体を反らしてところで手塚が押し倒し、ウント狙いからバックへ。アギランも即スクランブル、そしてシングルへ。切った手塚がエルボーを落とし時間となった。

最終回、手塚が左ボディ。アギランはダーティボクシングで右アッパー、続くダブルレッグを手塚がスプロールする。ワンツーからスリーの左フックも当たらず、手塚がケージ中央に戻る。出てきたアギランが左ミドル、手塚は左ボディ。ならばとアギランは左ジャブを入れる。ジャブを被弾し、リードフックを伸ばした手塚──一進一退の攻防が続く。

ローからワンツーのアギラン、手塚もローを返しボディを伸ばす。もう一発腹を殴り、下がったアギランとの距離を詰めた手塚は右ハイキックを蹴られて両手をマットにつく。足がもつれた手塚に対し、アギランが勝負をかけてラッシュへ。ここで手塚はボディを殴り、ケージ際で動きを止めたアギランに左右のフックを連打する。手塚のフックが何発もアギランの顔面を捕らえ勝負は決した。

「ハイキックはピンチだったけど、米を食って自然のなかでトレーニングをしているので耐えられました」と手塚は勝利者インタビューで話した。


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ABEMA Interview ONE ONE NEXTGEN02 アギラン・タニ ブログ 手塚裕之

【ONE NEXTGEN02】野生と科学のハイブリッド、手塚裕之─02─「米は裏切らないことを証明する」

【写真】写真は昨年8月のもの。この屈強な筋肉ボディに柔軟さが加味された。期待の手塚裕之だ(C)MMAPLANET

いよいよ今夜=12日(金・現地時間)に中継されるONE「NEXTGEN02」。同番組内で10月29日にシンガポール・インドアスタジアムで収録されたアギラン・タニ戦が放送される手塚裕之インタビュー後編。

前回の敗戦から約1年、組み技、そしてフィジカルを見直してきた手塚。タニ戦から野生と科学のハイブリッドファイターとして、そして「米は裏切らない」ことの証明するファイトで、再びトップを目指す。

<手塚裕之インタビューPart.01はコチラから>


──それでも86キロで戦うわけですし、それでもやはりパートナーに同階級は少ないかと。ただし組み技をみっちりとやってきた効果は確実にありそうですね。

「階級的には2つ下とかになってしまいますね。前の試合の時もこういう練習を少しやってはいたのですが、それから1年間しっかりと通って組み技の経験値を高めてきました。それと前回の敗戦から、栃木県鹿沼市のKSGトレーナーズクラブというところにお願いしてパーソナルトレーナーについて体の方も見てもらってきました。それまでは米を食って、自分で筋トレしていたのですが、可動域や体の使い方を指導してもらってきたんです。

科学的なトレーニングを取り入れることで、野生と科学のハイブリットじゃないですけど、ちゃんと体の動かし方を見てもらってコンディション的にも上がっています」

──成果のほどは?

「周りからも動きが柔らかくなったとか、変わってきたと言ってもらえているので、その辺りは試合で見てもらえるかと思います」

──もう川で泳ぐことはやめてしまったのですか。

「泳いでいます。野生の科学のハイブリッドですから(笑)。川で泳いでいても、肩回りが柔らかくなってバタフライのスピードも上がっています」

──本当ですか!!(笑)。

「だからオーバーハンドも以前より威力が上がっているはずです」

──おぉ!!

「可動域が広がったとは、本当に感じています。もともとストレッチもせずに、筋トレだけやっていたので。ストレッチとかちゃんと体のケアをしているので、効果の方も感じることができています。打撃だけでなく組技にも生きるかと思います。股関節も柔らかくなっていますし。何をいまさら言っているんだってことなんですが(笑)。

これまで筋肉に重視してきたので、他の部分をケアしたことでコンプリートファイターに近づいてきたんじゃないかと思っています」

──ではアギラン・タニ戦での成果を期待しています。

「彼は組みついてくるでしょうし、持ち味が組んでテイクダウン、立たせてバックチョークという感じなので。下にならないで、自分が上を取る。打撃でプレッシャーを与えることは当然ですし、万が一テイクダウンされもすぐに立つ。瞬発力とスピードで勝負しようと思います。結果、打撃で仕留めることになると思います。

向うに圧を掛けられるとケージに詰められてしまうので、こっちから打撃を出してプレッシャーを掛けていきたいですね。で、チャンスがあればテイクダウンして削る」

──自らも組んで倒しにいきますか。

「ハイ。その練習をしてきましたし。あと秋山さんとの試合を見ても、腹を効かされて途中でペースダウンすることもあったので得意の左ボディを当てたいです。ただしハートがあって、諦めないですよね。そこら辺があるので、厳しいになる覚悟はできています。

お互いが疲弊する試合になっても、この進化した体で……スピードと殺傷能力は僕の方が絶対に上ですし。ヒジ、ヒザと磨いてきた武器を使おうと思います」

──今、コロナで飲食店の営業時間が短くなって、食事で外に出る習慣が薄れた結果、外食産業でのお米の需要が減り、米作農家の方は米の売値が下がり大変だという話も聞きます。

「よくご存じですね。本当に今年はガクッと下がっています。だから、米は裏切らないってところを証明して日本中の皆さんに米の消費してもらい、値段を戻すことに貢献したいです」

──米大使として、ONEで勝利しアジアに日本の米を流通させてください!!

「ホント、そうですね!! 米大使、野生と科学、カオスですね(笑)。もちろん、米農家でなくても皆さんが大変な時期を過ごしていて。視てくれる人たちに勇気を与えられる試合をしたいです。

僕自身はどの試合だから大切だということでなくて、いつも覚悟を持って挑んでいます。それに今の世の中、試合をしないとすぐに年を食ってしまいます。この試合で勝って、どんどん試合をさせろってアピールできるようにし、ここからトップを目指します」

■視聴方法(予定)
11月12日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
タン・カイ(中国)
ユン・チャンミン(韓国)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ジャン・チュンユ(中国)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
スモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)
ユーリック・ダフティアン(ロシア)

<86キロ契約/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
手塚裕之(日本)

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【ONE NEXTGEN02】アギラン・タニ戦前の手塚裕之─01─「体重に関係なく倒せる自信がある」

【写真】試合ができなかった鬱憤をアギラン・タニに爆発させることはできたのだろうか (C)MMAPLANET

12日(金・現地時間)に中継されるONE「NEXTGEN02」。同番組内で10月29日にシンガポール・インドアスタジアムで収録された手塚裕之✖アギラン・タニの86キロ契約体重戦が放送される。

1年振りの再起戦、11月のライブショーからシンガポールの新型コロナウィルス感染者増加で、10月の収録マッチに変更された手塚は、時期が変わることも、体重が重くなることも飲み込み戦うことを優先した。そんな手塚が日本を離れる直前に行ったインタビューをお届けしたい。


──10月29日、アギラン・タニと戦います。11月中継分ということですが、最初は11月のLIVEショーで組まれていたと聞いています。

「ハイ。僕も11月12日に試合があるということを聞いていました。ただシンガポールのコロナ感染者が増加し、11月にやる予定だった試合は10月29日に収録され、11月に放送される……そういう風になったようです」

──2週間早くなったことで、ウェルター級から3キロほど重いキャッチウェイトになったということでしょうか。

「そうだと思います。僕は83キロでやりたかったですけど、向うが落とせないということだったので。最初の契約がウェルター級だったので『それはおかしい。4週間あるし83キロでやるべき』という風には伝えました。でもタニはどう頑張っても86キロまでしか落とせないと……。僕らの普通の考えだと、落とせると思いますよね。

ただコロナ禍でロックダウンしたりだとか、そういうことが関係しているのだろうけど、プロなんだからそういうことは言い訳にしてほしくないです」

──マレーシアは8月に1日に2万人の陽性者が出て、今(※インタビューは10月22日に行われた)も1日1万人以上の感染者が出ています。ロックダウンや一部ロックダウンがありジムに通えないということもあったかもしれないですね。ただし、1人では体重落とせないのかと手塚選手が言いたくなるのも理解できます。

「まぁ練習ができていないかもしれないですが、駆け引きかもしれないので油断はできないです。そして……舐めてんなとは感じました。ONEがけっこう買っている選手なので、体重も大目に見てもらえるだろうってことなんでしょうね。

僕が契約体重を了承しないと、バラされて向うは試合があって、僕はないなんてことも起こり得るじゃないですか。他の選手でも、早くなったからあとにずらしてほしいと伝えると、試合がなくなったように。僕はもう悠長なことを言っていられないですし、試合もしたいですしね。何より体重に関係なく倒せる自信があるので受けました」

──去年のムラッド・ラマザノフ戦からほぼ1年間、試合間隔が空きました。

「世界的にコロナ禍において試合が組まれない選手も多いですし、仕方がない……という気持ちですが、TVでMMAの試合を視ると歯がゆい気持ちにはなりましたね。とにかく試合がしたいということをONEには伝えてきました。ようやく試合が決まったんで、ここはしっかりと勝ってまだまだいけるぞというところを見せたいです」

──あまりオファーがないと、日本で戦うことも考えていましたか。

「ハイ。全く試合がないなら、そこも考えていました」

──(※10月22日の時点で)まだ発表になっていないですが、佐藤将光選手もVTJに出場するようです。

「僕もONEの方で試合の発表がまだなので、試合が決まったということぐらいしか周囲にも伝えられないのですが……『VTJなの?』って、尋ねられることも多いです(笑)」

──そこがダークシリーズの辛さですね。

「去年の試合も録画でしたし、もう録画王ですよ(笑)」

──録画王(爆)。

「やっぱり、もどかしいですよね。なんか不思議です。人知れず試合をしているような感じで。しかも、今回はセコンドに日本から就いてもらえる人がいないんですよ」

──えぇ!!

「ワクチン接種が済んでいないと大会に参加できないですし、帰国後の2週間とシンガポールにいる1週間を考えると、3週間もセコンドのために職場に行けなくなってしまいます。だから、もうセコンドに就いてほしいなんて頼めないです」

──それはそうですね。個人事業主であっても商売上がったりです。結果、どうされたのですか。

「EVOLVEで練習をしているシンガポール在住の日本人の方にお願いすることにしました」

──なるほど。とはいっても1人旅は試合があるのに大変ですね。

「澤田龍人選手にお願いしようとも思ったのですが、その時は彼にもオファーがあるようなことで、違う方に就いてもらうことになりました。まぁ、でも試合を戦うのは僕なので」

──今回の試合に向けて、SNSでパラエストラ千葉ネットで練習しているのを拝見しました。

「ハイ、梅田(恒介)さんが栃木まで指導に来られているのですが、パラエストラ松戸の練習に誘ってもらい土曜日のMMAグラップリングに参加させてもらっていました。そこでは下にならない、下になってもパウンドを意識してスパーリングをしていました。弥益ドミネーター聡志さん、山本琢磨さん、大尊伸光選手、葛西和希君とかフェザー級より大きな選手が揃っているので良い練習ができました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月12日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
タン・カイ(中国)
ユン・チャンミン(韓国)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ジャン・チュンユ(中国)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
スモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)
ユーリック・ダフティアン(ロシア)

<86キロ契約/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
手塚裕之(日本)

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ONE ONE Inside the Matrix03 ONE113 Report ブログ ムラット・ラマザノフ 手塚裕之

【ONE113 Inside the Matrix03】化けのモノではなかったが、強かったラマザノフ。手塚は判定負けに

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
Def.3-0
手塚裕之(日本)

跳びヒザを見せた手塚、冷静にかわしたラマザノフにカーフを蹴る。間をおいて一気に組みついたラマザノフはボディロックからホールディングダウン。立ちあがった手塚のキムラ狙いを持ち上げてスラムする。手塚はスタンドに戻るが、胸を合わせることができずヒザを後方から受ける。崩し、スクランブルで正面に回ったラマザノフがテイクダウンを決める。

ケージを背負った手塚は立つことが出来ず、殴られボディロックで背中をつけられそうになる。必死に耐え。立ちあがった手塚だが、ボディロックは外れず倒される。背中をつけないよう耐える動きが裏目に出て、そのまま両ヒザを越えられた手塚はマウントを許す。鉄槌を受け背中を向けるようになった手塚だが、足を戻してクローズドガードへ。ラマザノフはそれほど殴ることなくラウンド終了を迎えた。

押され気味だが打撃のダメージはない分、手塚にも逆転の目はある2R。手塚はこいこいと挑発すると、左ボディフックを入れる。続くオーバーハンドは遠く、距離を詰めたところでラマザノフがジャブを当てる。手塚のパンチの圧を嫌がる風でもあるラマザノフが、ボディを殴られ前蹴りを見せる。

手塚は右ロー、さらに左ボディフックから前に出る。ラマザノフはダブルレッグへ、ここは切りたかった手塚だが、蹴り上げにもボディをコントロールされトップを取られてしまう。足を腿の上に置かれ立ち上がることができない手塚は、バックを譲りスタンドへ。すぐにラマザノフがテイクダウンを取り返す。スクランブル、バックコントロールのラマザノフは手塚のキムラにまたもスラムを決める。そのまま抑えたラマザノフは、この回もリードした。

最終回、手塚の左ハイは空を切るが、右カーフを3発蹴り込む。ラマザノフは左ジャブ、手塚はここでハイを狙う。飛び込んで右を振った手塚に対し、距離を取るラマザノフは足を気にしている風もある。手塚はダブルレッグからシングルを切り、スタンドをキープする。直後のダブルはシングルからボディロックを許してしまった手塚は、ケージ際で尻もちをつかされる。初回から何度も見らえるポジションでラマザノフが、ボディにパンチを入れる。

手塚は足首を掴まれ、蹴り上げることができずケージを背負って座った状態から、腰を引き寄せられマウントを取られる。ラマザノフはパンチ入れるも、手塚もクローズドガードを取る。最後の1分、立ち上がってラストの勝負を仕掛けたい手塚だが背中をつかされた状態が続く。何とか立ち上がるも、手塚はバックを取られたままで後方への崩し、2発目はスープレックスで落とされたタイムアップに。

決してバケモノではない──ラマザノフのリアルを引き出したが、手塚は0-3で敗れた。


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【ONE113 Inside the Matrix03】計量&ハイドレーション結果 ONE✖UFC、ADCC&ROAD 王者、手塚&箕輪

【写真】ジェヘはほとんどバンタム級の契約体重マッチでソン・ミンジョンと対戦する。タフファイトは間違いないか (C)MMAPLANET

本日13日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix03」の最終計量及びハイドレーション結果がONEより発表されている。

ONEでは水抜き禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となり、ハイドレーション・テストが試合の2日前と前日に行われている。体重はリミット+500グラム、ハイドレーションは1.0250以下という規定が設けられており、1日でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。


手塚裕之、箕輪ひろばがロシア、そしてフィリピンの強豪と戦う試合を始め、元UFC✖前ONE世界バンタム級王者対決=ジョン・リネケル✖ケビン・ベリンゴン。Road FCフライ級王者からWarrior Seriesを経てサークルケージデビューとなるソン・ミンジョン✖元ONE世界フライ級王者ジェヘ・ユースタキオ。ADCC✖2回世界王者ユーリ・シモエスのMMA初陣と全試合が楽しみない今大会、ハイドレーションと計量結果は以下の通りとなっている。

※赤字の選手の名前をクリックするとインタビューに跳びます

■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix03計量&ハイドレーション結果

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル:65.75キロ/1.0136
ケビン・ベリンゴン:65.45キロ/ 1.0144

<64キロ契約/5分3R>
ソン・ミンジョン:64.0キロ/ 1.0207
ジェヘ・ユースタキオ:63.75キロ/ 1.0136

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ:83.75キロ/ 1.0018
手塚裕之:83.0キロ/ 1.0233

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ユーリ・シモエス:92.45キロ/ 1.0187
ファン・ロン:92.7/1.0176

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば:56.4キロ/ 1.0187
リト・アディワン:56.55キロ/ 1.0136

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Interview ONE ONE Inside the Matrix03 ONE113 ブログ ムラット・ラマザノフ 手塚裕之

【ONE113 Inside the Matrix03】ラマザノフ戦へ、手塚裕之─02─「自分のやることに集中し眠らせてやる」

【写真】大一番が続く野獣、手塚裕之 (C)KEISUKE TAKAZAWA

13日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix03」でムラッド・ラマザノフと対戦する手塚裕之インタビュー後編。

キャリア9勝0敗のダゲスタン人選手と戦う手塚、PCR検査は苦手な野獣だが、ケージのなかでは恐れるモノは何もない。

<手塚裕之インタビューPart.01はコチラから>


──ダゲスタン人も日本人も顔にはアゴがあり、テンプルがありますから。打ち抜けば……と。

「それは間違いなく自信はあります。ラマザノフは過去の試合映像でダウンをしているシーンもありましたし。打撃は思い切り振ってくるのはありますけど、洗練されているキックボクサーとかと比較すると、そこまでもないです。だから倒すなら打撃で倒します」

──ラマザノフのパンチは組むための打撃で、そこに反応すると組んでくる。でも、そのパンチを見ていないと当たる。

「まぁ、嫌なタイプですよね。手堅くきて、テイクダウンに関してもあんな風に同じ階級の選手を持ち上げてしまうなんて……」

──ペ・ミョンホ戦をケージサイドで見ていたら、MMAグローブが膨張しているんじゃないかと……そんな岩みたいな拳でした。しかもペ・ミョンホはケージレスリングに長けている選手でしたし、リストされてスラムからパウンドで一方的に敗れるとは思ってもいかったです。

「あの韓国人選手も組み技ができる選手だったのですね……。なるほどぉ……。いやぁ、もう最強の生物ぐらいな気持ちになって来たじゃないですか(苦笑)」

──でも野獣としては見せないといけないですね。

「アギラン・タニと戦うと思っていた時も、組んでくると想定していました。そこに入らせないように戦う練習をしていたので。組んでくる相手は頭を下げてくるので、アッパーとか磨いてきました。あとラマザノフはベタ足だから、カーフキックは入ると思います。だから思い切りきって蹴ります。カーフで前進を止めて、頭を下げてきたところを殴りたいですね。

あとダーティボクシングですかね。まだまだですが、ムエタイのヒジとか練習しています。MMAではスタンドでヒジを使える選手ってそんなにいないので」

──ところで、このところ一気に気温が下がったのですが、川でのトレーニングはもちろん、河原のフィジカルや自宅のジムでの練習は寒くないですか。

「寒いですよ。さすがに泳ぎはしていないですけど(笑)、外でフィジカルをして、自宅のジムの練習も続けています。もう相当に寒いので、逆に汗をかかずに良いトレーニングになっています」

──やはり野獣です(笑)。それにしても、今回はPCR検査が繰り返しあり、帰国後も2週間、公共交通を使えないなど試合前後もこれまでとはまるで環境が違います。

「自家用車は使えるから大丈夫です(笑)。ただPCRは鼻に入れられてメチャクチャ痛かったです……」

──ラマザノフと戦う野獣が何を言っているんですか(笑)。

「それとは違います(笑)。メチャクチャ痛くて、泣きましたんもん」

──泣きましたか(笑)。

「ハイ。でも確かに野獣のキャラではないですね。アハハハ。色々と勝手は違いますが、こんな時にシンガポールに呼んでもらっているので、試合ではしっかりと魅せます。

相手は強豪ですけど、自分のやることはいつもと全然変わらないので。自分はキャリア3戦目で元UFCファイターと試合をして負けてしまったのですが、そこで怖いモノなしになれました。だから強豪と戦うことはポジティブに捉えています。今回も自分のやることに集中して、ソレを当てて眠らせてやります」

■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<64キロ契約/5分3R>
ソン・ミンジョン(韓国)
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
手塚裕之(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ユーリ・シモエス(ブラジル)
ファン・ロン(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
リト・アディワン(フィリピン)

The post 【ONE113 Inside the Matrix03】ラマザノフ戦へ、手塚裕之─02─「自分のやることに集中し眠らせてやる」 first appeared on MMAPLANET.