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【UFN223】3度目の正直へ。ヘイリー・カーワンが語っていた「アクロバチックタンブリンとMMA」

【写真】下のコンテンダーシリーズの時とは、まるで表情が違ったカーワン。インタビューの3日後に病院に運ばれてしまった…… (C)MMAPLANET

29日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN223:UFN on ESPN+81「Song vs Simon」が開催され、オープニングマッチの女子バンタム級戦でヘイリー・カーワンが、3度目の正直となるオクタゴン初陣をジェイミーリン・ホースと戦う。

昨年のコンテンダーシリーズでUFCと契約を果たしたカーワンは2月25日にアイリン・ペレス戦でデビューを迎える予定だったが、計量前夜に卵巣嚢胞破裂による出血が見られてドクターストップに。


1カ月後の3月25日にタミレス・ヴィダルと仕切り直しのオクタゴン・デビュー戦では、対戦相手がドクターストップとなりまたも試合が流れた。

今大会、ジェイミーリン・ホース戦が組まれたカーワンが注目されるのは、彼女は器械体操、チアリーディング、そしてアクロバチックタンブリンという競技で成功を収めた後に、MMAに転向したというキャリアの持ち主だからだ。

明日のRIZIN LANDMARK05でRENAと戦うクレア・ロペスもMMAPLANETのインタビューで器械体操の経験が、如何にMMAに生きるのかを話しているが、そのロペスにはムエタイ&柔術という格闘技経験があった。

対してカーワンにはMMAを始めるまでコンバットスポーツの経験はなかった。彼女は6歳で器械体操を始めると、高校時代にはチアリーディング選手権、そして大学時代にはアクロバチックタンブリングのチーム戦で2度のオールアメリカンに輝き、個人部門でもナショナル選手権で優勝を果たしている。

大学卒業後、他の大学の指導者となった彼女はその職を辞して地元で就職をしてからMMAジムを訪れる。ここで現在の夫であり、ヘッドコーチのジェイク・ブレナンから「本気でやれるなら、世界チャンピオンを目指せる」と言われ、そのまま会社を辞めてプロMMAファイターを目指すこととなった。

アマ3連勝後にLFAでのプロデビュー戦で黒星を経験するが、その後はLFAがUFC Fight Passでストリーミングが始まったショーで戦うなど常に注目された状態で戦績を重ね、結果として格闘技的にはズブの素人だった彼女は5年で最高峰に辿り着くことになった。

体操系の競技、しかも日本ではほとんど知られていないチアリーディングとマット運動が混ざったようなチーム競技で養われたフィジカルと運動神経が、如何にMMAで役立つのか。

ここでは最初のデビュー戦直前、2月にMMAPLANETが行ったカーワンのインタビューからアクロバチックタンブリンとMMAの相関関係を語った部分を切り取り、ここでお伝えしたい。

ヘイリー・カーワン

「アクロバチックタンブリンは女子だけ行う体操競技で、器械体操にアクロバットの要素を加えたモノ。女子同士が、互いの体を抱え上げて、放り投げ、またキャッチしたり、ホント器械体操に近い競技よ。

チアリーディングのように男の人がいなくて、私は飛び跳ねて、人の支え=ベースもやり、頭の上で他の子を抱える役割と全てをこなしたわ。

体操競技はMMAだけでなく、どのスポーツに転向しても役立つモノよ。自分の体を知り、頭の体のコーディネーションがスムーズだから、他に何を学ぶにしてもスンナリと体にも頭にも入って来て動くことができるから。

体の軸が抜群に強くて、バランスが良い。体は強度があり、柔軟性がある。パーフェクト・ファイターになれる基盤をアクロバチックタンブリンで身に付けることができたともいえるわ。

コンバットスポーツで身に付ける必要があるテクニックって、軸が大切でバランスを取れないといけないでしょ? そしてフレキシブルだし、言うことない。

何よりアジリティはスバ抜けているわ。だって、スピンしながジャンプしたと思ったら、今度はキャッチする側に回るのだから。それに体操の動きは、とてもレスリングに役立ったわ。体の使い方が似ているの。

打撃に関しては素早さと柔軟性が役立ったと思うけど、バランスという部分ではレスリングに一番役立ったわ。あっ、レスリングだけでなく柔術も含め、全てのグラップリングに役立っているはずよ。

もちろん競技的はアクロバチックタンブリンは自分との戦い、パフォーマンスを評価されるもの。でもMMAは相手が私を殴ってきて、投げて、極めにくる。自分を磨く時に、対戦相手がいることを考える必要があるのがMMA。相手によって練習内容も変って来るし。自分たちの持つべき技術を伸ばせば良いっていうことがないのが、コンバットスポーツだから。

だから体操競技がいくらMMAに役立つとしっても、違いの方が大きい。だからMMAを学ぶことが楽しくてしょうがない。しかも対戦相手ごとに、自分のすべきことに変化が加わって、色々な動き、技術を身に付けることができるわけだし」

カーワンとロペスの共通点は、一つの競技を十分にやりつくし、新しいことにチャレンジしたくなったということ。

「ファイトと練習、全ての要素が継続して繋がっている。そんなMMAのアスペクトが大好き」と言っていたカーワンが、UFCという舞台でどのようなファイトを繰り広げるか。

コーディネーションに長けているという利点を持つというカーワンだが、その実、動きのなかで思考が止まったように体が固まることが過去にあった。相手が自分を壊しにくることで、思考と体が止まるのは格闘競技の最大の特徴だ。

そこをスムーズにするのは、精神力の強化のみ。運動と戦いの溝を埋める精神力がカーワンに伴っているようであれば、オクタゴンのなかでも抜群の結果をもたらすだけの運動神経を彼女は持っている。非常に興味深い、ヘイリー・カーワンのUFC初陣だ。

■視聴方法(予定)
4月30日(日・日本時間)
午前5時30~UFC FIGHT PASS

<バンタム級/5分5R>
ソン・ヤードン(中国)
リッキー・シモン(米国)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
コディ・ブランデージ(米国)
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ(米国)
フェルナンド・パディーリャ(メキシコ)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)
マルコ・ホジェリオ・デ・リマ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・クィンラン(米国)
トレイ・ウォーターズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルティン・ブダイ(スロバキア)
ジェイク・コリアー(米国)

<フライ級/5分3R>
コディ・ダーデン(米国)
チャールズ・ジョンソン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ステファニー・エッガー(スイス)
イリーナ・アレクシーワ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ケレハー(米国)
ジャーニー・ニューソン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ヘイリー・カーワン(米国)
ジェイミーリン・ホース(カナダ)

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MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN イー・チャア コリー・サンドハーゲン ソン・ヤードン リッキー・シモン

【UFN223】1週間スライド。シモン戦へ、ソン・ヤードン「僕がどれだけ優れたグラップラーか知らない」

【写真】一応通訳と携帯をつなぎ待機してもらってはいたが、15分間のインタビューをソン・ヤードンはほぼ自身の英語力で対応しきった(C)MMAPLANET

29日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN223 :UFN on ESPN+81「Song vs Simon」。イベント名通り、メインでソン・ヤードン✖リッキー・シモンのバンタム級5回戦が行われる。

実はこの1戦、1週間前に22日大会で組まれれていたが、直前になって今大会にスライドされた。1週間延期が調整終盤に入っていたファイターにどのような影響を与えるのか。また3R制から5R制になることについて、ソン・ヤードンはどのように考えているのかを尋ねた。


──この試合は本来、先週の週末の大会で組まれていましたが、1週間スライドされました。試合の延期はいつ頃知らされたのでしょうか。

「本来戦う予定だった日の1週間前かな。ランニングをしている時に電話があって、『試合は1週間ずれることになった』と知らされたんだ。驚いたけどメインイベントになるって話だったから、これはチャンスだと思った。より多くの人に注目されるからね」

──とはいえ1週間前に戦うよう気持ちも体も創ってきたと思いますが、1週間という微妙な延期で気持ちが途切れることはなかったですか。

「減量も進めていたから、また1週間は食事をして水を飲める。そして、余裕を持って体重を落とせることになったので良かったよ(笑)。試合に向けての練習、コンディショニング・トレーニングも終わっていたし、あとは減量だけだったから。逆に気持ちに余裕を持てるようになった。

減量に余裕を持てるということは、凄く精神的にポジティブに働いたよ。試合に関しては、もう準備はできていたからね」

──とはいえ3Rから5Rマッチへの移行です。僅か1週間で、その準備ができるものでしょうか。

「それは気持ちの持ちようだよ。出来ないと思うと、それまで。もう心が折れてしまっている。僕だけが急に5Rを戦うことになったわけじゃないし、対戦相手も同じ条件だからね。もしリッキー・シモンだけが先に知っていて、準備しているようなことがあればアンフェアだけど、どちらも公平なことだから」

──素晴らしい精神力です。ところで昨年9月のコリー・サンドハーゲン戦では試合続行不可能になりました。流血を気にする仕草も見られましたが、もう相手との距離等を測れないなど、目の状態は戦えない状況に陥っていましたか。

「試合を続けられなかったのは、左目尻のカットが原因ではなくて、右の眼窩底骨折があったからなんだ。そのせいでサンドハーゲンの動きを見るのが、左目だけになって。右目が見えないから、左目だけでも見られるよう血が入らないようにしていたんだ」

──そこまでの状態だったのですね。

「左目で見るしかなかったから。でも、4Rになると血の量が増えてしまって。もう、サンドハーゲンが見えなくなってしまった。距離も角度もタイミングも何もない。ただ、前に出て攻め続けるしかなかったんだ」

──結果、4RでTKO負けでしたが、あの試合の経験が生きることはありますか。

「何もない。試合開始早々カットなんて、しないでくれってことぐらい(笑)。それだけかな。カットはMMAの一部なんて思わないで、戦っていく」

──では今週末に戦うリッキー・シモンの印象を教えてください。

「強い選手だ。背が低いレスラーで、打撃もできるウェルラウダ―だよ。タフな対戦相手になる。でも、僕の打撃は彼より上だ。それにリッキー・シモンは自分のグラップリングが、僕よりずっと上だと信じているだろう。

僕は打撃が好きだから、いつも打撃戦を戦っているだけなのに。レスリングもグラップリングの練習も、毎日思い切りやっている。彼は試合でグラウンドの展開になるまで、僕がどれだけ優れたグラップラーが理解できないでいるんだよ」

──この試合の鍵はどこになると思っていますか。

「タイミングだろうね。彼を捕えて、重いパンチを打ち込む。倒して、削っていく」

──シモンのスタミナはどのように考えていますか。彼はノンストップで動き続けることができます。そのうえで過去2試合ではフィニッシュ勝利を挙げています。試合を決めに懸かった時の強さも相当かと思います。

「確かに寝技のスキルは以前より上がっているね。でも、グラップリングでは僕の方が優れている。打撃はもっと上だけどね。僕がやるべきことは、KOすること。シンプルにそれだけだよ」

──ところでRoad to UFCが今年も行われます。中国、韓国、日本、インド、インドネシア勢の争いになりますが、ソン選手が期待している中国人ファイターは誰になりますか。

「まず、もっと多くの中国人選手がUFCと契約して戦ってほしいと思っている。そういう意味でRoad to UFCが行われることは、より多くの選手にチャンスを得ることになるのでとても嬉しい。

僕が期待しているのはイー・チャアだよ。前回のトーナメント、決勝戦で彼は勝っていた。UFCは彼と契約すべきだったと今でも思っている。今回のRoad to UFCでも戦うことが決まったけど、イー・チャアは優勝してUFCで戦うことができるファイターだから、僕は彼のことを引き続き注目していくよ」

──ソン選手、今日はありがとうございました。では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「次の試合、絶対にKOするので日本のファンも僕の試合を楽しみにしてほしい」

■視聴方法(予定)
4月30日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

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BELLATOR o UFC ボクシング リッキー・シモン 前田吉朗 田中路教

UFC on ESPN+80:第5試合・ハニ・ヤヒーラ vs. モンテル・ジャクソン

バンタム級

ベテランの多い今大会の中でも、2002年デビューでキャリア21年のヤヒーラは一際キャリアが長い。日本人との対戦も多く、KID、前田吉朗、水垣、廣田、金原、田中路教と対戦し、KIDと水垣に敗れたが4勝2敗。キャリア40戦でKO勝ちがなく、ほぼ半数の21試合が一本勝ち。UFCでの戦績も13勝4敗1分け1NCとハイアベレージだが、今回含めてメインカードで組まれたことが3度しかなく、プレリム17試合と冷遇されている。昨年、元王者のコーディ・ガーブラントと組まれるというビッグチャンスを得たが、2度にわたりヤヒーラが欠場となり流れたため消滅している。38歳。

ジャクソンはUFC6勝2敗で3連勝中と、こちらもランカーに挑戦してもいい頃だが、ランカー前の門番、実力の割に地位が低いという厄介なヤヒーラとの対戦が組まれた。負けた相手は現ランカーで来週初メインとなるリッキー・シモンと現Bellator8位のブレット・ジョンズ。グレコでオリンピックを目指していたが、負けた試合ではテイクダウンを何度も奪われての敗戦。バンタム級で192cmの長いリーチを持ち、それを活かしてスタンドではアウトボクシング、テイクダウンするとインサイドからパウンドを相手の顔面に打ち込んでいく。30歳。

ともに高アベレージだが、オッズでは今大会一番の大差でジャクソンがフェイバリット。たしかにヤヒーラは脆さもあるが、そこまで差があるか?

打撃戦からシングルレッグに入ったヤヒーラ。足をクラッチして倒しに行くが、こらえたジャクソンが潰して上を取る。ヤヒーラ引き込んでガードに。自ら立ったジャクソン。ヤヒーラが出たが、ジャクソンのカウンターをもらいダウン!パウンド連打!顔面に連打が入り意識が飛びKO!

ヤヒーラ、UFCでは初めてのフィニッシュ負け。今日は自分の展開に持ち込めなかった。

ジャクソンはこれで4連勝。次はランカーだろう。

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BELLATOR Bellator295 MMA o RIZIN UFC   イリマレイ・マクファーレン ディアナ・ベネット パッチー・ミックス ブラック リズ・カモーシェ リッキー・シモン 堀口恭司 扇久保博正 渡辺華奈

4.22『Bellator 295』で堀口恭司とレイ・ボーグが対戦

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Bellatorがハワイで2連戦を開催、4.21『Bellator 294』はリズ・カモーシェ vs. ディアナ・ベネット、4.22『Bellator 295』はラウフェオン・ストッツ vs. パッチー・ミックス、イリマレイ・マクファーレン vs. 渡辺華奈 etc.(2023年02月16日)

Bellator MMAがレイ・ボーグと複数試合契約(2023年02月22日)

 こちらの続報。


 Bellator MMAが4月22日にハワイ州ホノルルで開催する『Bellator 295: Stots vs. Mix』で堀口恭司 vs. レイ・ボーグのフライ級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 堀口は昨年12月の『RIZIN.40』で行われたRIZIN×Bellator全面対抗戦で扇久保博正に判定勝ちして以来の試合で2連勝中。Bellator参戦は昨年4月の『Bellator 279: Cyborg vs. Blencowe 2』で行われたバンタム級ワールドグランプリ準々決勝でパッチー・ミックスに判定負けして以来1年ぶり。

 ボーグは昨年3月の『Eagle FC 46』でリッキー・バンデハスに判定勝ちして以来1年1ヶ月ぶりの試合。2020年5月の『UFC Fight Night 171: Smith vs. Teixeira』でリッキー・シモンに判定負けした後にUFCをリリースされましたが、その後3連勝しています。続きを読む・・・
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BELLATOR MMA o UFC ボクシング リッキー・シモン

UFC281:第2試合・フリオ・アルセ vs. モンテル・ジャクソン

バンタム級

UFC5勝3敗(バンタムでは2勝1敗)のアルセ。ニューヨーク在住のジモティで、アマチュアボクシングのゴールデングローブ王者。14歳の時に90kgあり、ダイエット目的でタイガー・シュルマンMMAでトレーニングを始めたのがMMAファイターになるきっかけだった。

ジャクソンはグレコローマンレスリングがバックボーンで、オリンピックを目指していたが、断念してMMA転向。UFC戦績5勝2敗となかなかのアベレージ。負けた相手は現ランカーのリッキー・シモンと、現Bellator10位のブレット・ジョンズ。いずれもテイクダウンを何度も奪われて敗れている。

ジャクソン組んでボディロックしケージに押し込む。押し込みながら膝を入れるとローブロー。レフェリー口頭で注意するが、ダメージはないと見てそのまま続けさせる。ダメージなくても一旦ブレイクさせるものでは?テイクダウンをねらっているジャクソンだが、ケージを背負ってこらえるアルセ。ブレイク。プレスするアルセ。ジャクソンケージを背負い気味だが、アルセが出たところにパンチを合わせていく。残りわずかでアルセが逆にボディロック。テイクダウン。ホーン。

僅差の1R。最後のテイクダウンは特に影響がなかったし、ジャクソンのラウンドと思ったが、テイクダウンを評価してのアルセという可能性もある。

2R。アルセがプレスしてき、ジャクソン下がり気味。ケージを背負う。詰まったところでパンチを入れたアルセ。ジャクソンのパンチをヘッドムーブでかわすアルセ。下がりながらジャブを入れるジャクソン。リーチで勝るジャクソンがパンチをヒットさせていく。ジャクソンシングルレッグで飛び込むと、ケージに押し込んでボディロック。スタンドバックに回った。残り1分。アルセ正対したがケージに押し込むジャクソン。ホーン。

2Rジャクソン。

3R。アルセパンチでガンガン出るが、ジャクソン下がってパンチを当てていく。出たところにカウンターでジャブが入ってアルセダウン!ジャクソンインサイドからパウンド。腕が長く、ガードの中から顔面を捕らえている。三角を狙ったアルセだがディフェンスしているジャクソン。ガードのアルセの足を畳んで上から押さえるジャクソン。アルセシッティングガードにして立ち上がった。またパンチで出ていくアルセだが、足元がふらついている。ジャクソン冷静に距離を取りパンチを入れる。残り1分。アルセが出てきたところに組み止めてケージに押し込んで時間を使う。アルセ振りほどいて出て行くが、パンチは届かずタイムアップ。

30-27×2、29-28の3-0でジャクソン勝利。

リーチを活かし、距離を取って打撃を入れていく展開をアルセは崩せず。

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【UFN212】ビクター・ヘンリーと対戦、UFC在籍11年&40歳ハファエル・アスンソン「僕は戦いたい」

【写真】あの圧力なるファイトが再び見られるか──ハファエル・アスンソン(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」でハファエル・アスンソンがビクター・ヘンリーと対戦する。

(C)Zuffa/UFC

現在4連敗中、40歳のハファエル・アスンソンは身の振り方について家族と相談をしたことを明らかにした。

今も毎日のように若い選手達とトレーニングを流す。そこが億劫になるようなら潔く引退するというアスンソン。最後のWEC経験世代、UFC在籍期間で干支が一回りしようかというベテランファイターのモチベーションとは。


──ビクター・ヘンリー戦を控え、今の気持ちを教えてください。

「良い感じだよ。彼はこのスポーツを長く戦ってきたベテランで、キャリアの大変を質の高い相手と戦ってきた。きっと良い試合になるだろう。あとは戦うだけだよ」

──ベテラン、経験値という部分ではハファエルも負けていません。

「そうだね。僕もベテランだ。そしてよりウェルラウンディット・ファイターだ。このところ見せることができていないめど、今回は自分の技量を披露する試合にしたい」

──ハファエルの言ったようにビクターも歴戦の強者ですが、UFCでは2戦目です。最近のハファエルは下から突き上げを食らうような試合が多く、トップファイターへの試金石となる試合での門番のようなポジションにありますね。

「前回の試合はリッキー・シモンで勢いのあるファイターだった。そして、僕自身が本来の力を発揮できず、アップ&カマーがさらに上にいくこととなった。その前の相手はコディ・ガーブラントで素晴らしい経験になるべき試合だったんだ。試合結果は求めたモノでなく、精神的に煮詰まっていてラウンド終了まで1秒というタイミングでKOされた。本当に自分のやるべきことを忘れ、自分でないような戦いをしてしまったよ。

自分の戦いをして、相手のことを見ているとあんなKO負けはしなかったはずだ。気持ちで負けていたね。その前のコリー・サンドハーゲン戦は全くの準備不足だった。ランキングは3位だったけど、あの試合が一番アップ&カミングファイターを勢いづけることになったと思う。とはいえヘンリーはUFCデビュー戦で勝って、僕の相手になった。互いに自分のスキルを出し合える試合だよ」

──4連敗、そして40歳。引退を考えたことはなかったですか。

「自分が年老いたとは感じていない。スタミナは以前よりある。技術力も落ちていない。新しいことも学び、身に着けている。自分より若い選手、重い選手と練習しているんだ。40歳という年齢は問題じゃない。リッキーと戦う前には実は太腿のケガをして、その回復はできたけど練習も十分でなく、スタミナがなかった。

もちろん、敗北続きで気持ちが落ちることもあったけど、今の僕はまたハングリーになっている。

いたずらに高い自己評価なんてしてくないし、大口を叩く性格でもない。でも今回のキャンプでまだまだやれるという手応えを感じているんだ。1日に2部練習、多い日は3度トレーニングをして来た。年齢を感じることはない。きっと、年を重ねて『あぁ、ヒザが痛い。練習は休もう』とか思うようになったら、潔く身を引くよ。とにかく毎日の練習に向かう気持ちが落ちるようなら、引退する。

だから、引退の声があることは分かる。それが良い意味でプレッシャーになっているよ。とにかく、デキない理由を探すようになったら終わりだ。次の試合は自分を試す場でもあるね」

──なぜ、年齢の話をしたかというと、ハファエルは覚えていないかもしれないですが、今から10年半前にアトランタ郊外のクーラーで、ブライアン・スタンが率いるMMAトレーニングセッションを漆谷康宏選手、水垣偉弥選手、日沖発選手、伊藤健一選手、久米鷹介選手と一緒に訪ね、ハファエルやジュカォン、ドゥグラス・リマ、そしてジョージ・ヒックマンらと練習をさせてもらったことがあったんです。

「あぁ……ゴメン、気付いていなかった。覚えているよ。ハツ・ヒオキやタケヤ・ミズガキとケージレスリングをしたよ」

──ひと昔も過去にことになってしまいました。そしてあの時、日本からジョージアに行ったメンバーで、今もMMAで戦い続けているのは久米選手だけになりました。ハファエルは今もUFCで戦い続けていて、素晴らしいと思っています。これだけの期間、世界のトップである舞台で戦い続けている。ハファエルのモチベーションはどこにあるのでしょうか。

「そのことに関しては、前回の試合後に家族とも話したよ。でも連敗したからって、辞めたくない。この状態でキャリアを終ららせたくないんだ。それがモチベーションになっていることは否定できないよ。でも、エゴじゃないよ。MMAは勝つか負けるかだ。負けるかもしれないけど、僕は戦いたい。さっきも言ったけど、毎日の練習が億劫に感じるようになると試合には出ないよ。まだ、そんな風になっていないからね。

でもモチベーションという部分では、若い選手たちとの練習が僕にやる気を与えてくれているのは確かだよ。それでも、いつかの日か終わりはやってくる。でも今回もATTでキャンプの一部を行い、ハイレベルのファイターと練習できている。そういうトレーニングをしているから、技術力も上がる。それはモチベーションになるよ」

──その成果を土曜日に発揮しないといけないですね。

「僕がどの局面でも戦えることを証明し、勝利を手にするよ。そのために十分なトレーニングを積んできた。現実になるよ。僕には100万人ものフォロワーはいないけど、可能な限りフォロワーからのメッセージには返答している。2万人ほどの本当に僕を応援してくれる皆と繋がっている。大好きな日本のMMAファンたちも、フォローして欲しい」

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN212計量結果

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135.5ポンド(61.46キロ)
カブ・スワンソン: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ: 186ポンド(84.37キロ)
ジョーダン・ライト: 185ポンド(83.91キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)
ビクター・ヘンリー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ: 206ポンド(93.44キロ)
アロンゾ・メニフィールド: 205.5ポンド(93.21キロ)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス: 136ポンド(61.69キロ)
ブランドン・デイヴィス: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェイコブ・マルクーン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト: 146ポンド(66.22キロ)
ルカス・アレッシャンドリ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス: 115.5ポンド(52.38キロ)
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 129ポンド(58.51キロ)
平良達郎: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン: 170ポンド(77.11キロ)
ピート・ロドリゲス: 170.5ポンド(77.34キロ)

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o UFC キック ドミニク・クルーズ マルロン・モラエス リッキー・シモン

UFC278:第10試合・ジョゼ・アルド vs. マラブ・デヴァリシビリ

バンタム級。アルド3位、デヴァリシビリ6位。

初代UFCフェザー級王者のレジェンドアルド。フェザー級では年下のホロウェイに2試合連続KO負けしたことで格の差を見せつけられ、一時は引退も表明していたが、バンタム級に落として再起。マルロン・モラエス相手にスプリット判定負けしたにもかかわらず王座決定戦が組まれたことには物議を醸し、試合でもヤンに完敗したが、そこから3連勝。先週、レジェンドのドミニク・クルーズをKOした丸ロン・ヴェラにも勝利している。

デヴァリシビリはUFCデビューから2連敗したが(2戦目はリッキー・シモンのギロチンをタイムアップまで耐えきったが、終了後に意識が朦朧としていたことでTKO負けとされた)、そこからひたすらテイクダウンを取りまくるスタイルで7連勝。テイクダウンしても押さえ込まずにまた立たれるが、そこからまたテイクダウンすることで、1試合のテイクダウン数が2桁に乗ることもある。前回はWSOF王者マルロン・モラエスにダウンを喫したが、そこから盛り返して逆転し、UFCで初となるKO勝ち。

勝てばタイトル挑戦者争いに残ることができる一戦。

レジェンド・アルドに大歓声。

ガードを固めるアルド。様子を見ている。デヴァリシビリはバックスピンキックで牽制。牽制のジャブを放ったアルドだが、デヴァリシビリケージ際まで詰めてタックル。シングルレッグ。片足でこらえたアルド。デヴァリシビリ離れた。ローの蹴り合い。両者警戒している。パンチで飛び込んだデヴァリシビリがそのままタックルへ。シングルレッグ。放してパンチを入れると離れる。離れ際に押されてスリップダウンしたデヴァリシビリ。スタンドに。アルドのボディがヒット。残り1分。またケージ際に詰めたデヴァリシビリだが、アルドが府rす仕返すとワンツー。さらに飛び蹴り。ホーン。

1R打撃のヒットでアルド。

2R。ワンツーを入れたデヴァリシビリ。ステップしながらサイドキック、ローと手数を出す。そしてタックルへ。しかしケージでこらえるアルド。ケージに押し込んだデヴァリシビリが膝を入れていく。アルドはブレイク待ちだが、デヴァリシビリが手を出し続けているので止めない。自ら離れたデヴァリシビリ。ボディを入れたアルド。デヴァリシビリまたタックル。ケージでこらえるアルドだが、デヴァリシビリまた押し込みながら膝を入れていく。離れ際に左フックを出したアルド。またタックルで押し込むデヴァリシビリ。会場ブーイングだが、押し込みでコントロールしているしているのはデヴァリシビリ。離れた。デヴァリシビリタックル。がぶったアルドだが、デヴァリシビリすぐ立って離れる。アルドロー。また詰めていくデヴァリシビリ。パンチからまたタックル。離れ際にパンチを入れたデヴァリシビリ。バック肘からタックルへ。これも切るアルド。ホーン。

2Rデヴァリシビリ。

3R。デヴァリシビリすぐタックル。しかし離れた。右を打ち込むデヴァリシビリ。アルドちょっと受け気味でケージを背負っている。デヴァリシビリはタックルのプレッシャーをかける。パンチから組もうとしたがある土くませず引き剥がした。またケージを背負うアルド。テンカオを出した。デヴァリシビリは細かい打撃を出し続けている。アルドはちょっと口が開き気味。アルドから出て組んだが引き剥がすデヴァリシビリ。デヴァリシビリまたタックル。押し込ませず引き剥がしたアルドだがその先の攻めがない。逆にパンチで出るデヴァリシビリ。クリーンヒットはないがアルド防戦一方。ちょっと疲れたか。ワンツー、バックブローを放つデヴァリシビリ。アルドは単発のパンチを出す。デヴァリシビリタックル。切ったアルドだがデヴァリシビリはパンチを入れて離れるとまたタックルへ。そして膝を打ち込む。ボディロックから投げ。こらえるアルド。また投げる。こらえる。さらに投げて膝を着かせた。クリーンテイクダウンではないがスタンドバックの体勢になる。ボディに膝を入れるデヴァリシビリ。アルド耐えるのみ。残り5秒で放した。タイムアップ。

29-28×2、30-27の3-0でデヴァリシビリ勝利!これで8連勝。

タックルを一度も許さなかったアルドだが、デヴァリシビリは切られても押し込んで優勢の場面を作り、アルドの体力を削っていった。

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『UFC on ABC 3: Ortega vs. Rodriguez』パフォーマンスボーナス



 UFCが『UFC on ABC 3: Ortega vs. Rodriguez』のパフォーマンスボーナスを発表。

▼ファイト・オブ・ザ・ナイト
・マット・シュネル vs. ス・ムダウジ

▼パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
・アマンダ・レモス、リー・ジンリャン、リッキー・シモン、ビル・アルジェオ、ダスティン・ジャコビー、プナヘレ・ソリアーノ

 8選手には各5万ドルのボーナス。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC ABC03 ショーン・オマリー ジャック・ショア リッキー・シモン

【UFC ABC03】レスリングで勝ったシモンが、右でダウンを奪い16連勝=ジャック・ショアから一本勝ち

<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン(米国)
Def.2R3分28秒by 肩固め
ジャック・ショア(英国)

まず右ローを蹴ったシモン。ショアは左ジャブを伸ばす。ワンツーを一挙動で打ったシモンは、ワンツーに組みつきスラムへ。ケージ際ですぐに立ち上がったショアは、ケージに押し込まれ状態から離れる。続くシングルレッグを切ったショアは、前足でハイを蹴ると逆にシングルレッグへ。切ったシモンは、左ボディフックから組んでケージにショアを押し込む。シモンは両ワキを差した状態からヒザを太腿に入れるとエルボーを振るう。

このタイミングで離れたショアが左に右を合わせる。ワンツーに組んだシモンが、ケージに再びショアを押し込む。ショアのヒザが急所に入り、試合が中断もすぐに再開。体を入れ替えられ離れたシモンは、左ミドルを蹴られ左ジャブで姿勢を乱した。

2R、ショアがジャブを伸ばし、ローに右フックを合わせていく。ショアのダブルレッグを切り返し、ボディロックのシモンがエルボーを打ちこむ。ショアが組もうとしても、シモンは切って左ボディを打っていく。パンチのコンビネーションからショアが組むが、すぐに体を入れ替えたシモンが、前方に崩してバックを伺う。

ショアもこれを許さず、正対。シモンは左エルボーの直後にレベルチェンジしてダブルレッグ、肩にショアを抱えて反対側に走ってスラムを決める。立ち上がって離れたショアはジャブに右を合わされて、足が泳いでダウン。殴ってマウントを取ったシモンはバックグラブからRNCを狙いつつ、上を向いたところで肩固めへ。

試合前の言葉通り、ジャック・ショアに初めて黒星をつけた男となったシモンは、次と聞かれ「ショーン・オマリー」の名を大声で発した。


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【UFC ABC03】Fight Night以上PPVよりマニア好み。チョン・ダウン、岡見越えなるか。ミーシャの今は?

【写真】フライ級でミーシャは頂点を狙えるようなパフォーマンスを見せることができるか(C)Zuffa/UFC

16日(土・現地時間)にニューヨーク州ロングアイランドのUBSアリーナで開催されるUFC on ABC03「Ortega vs Rodriguez」の計量が15日(金・同)に終了し、出場全24選手全員がクリアしている。

東部時間帯でプレリミは午前スタートとなるNY真昼の決戦、メインはフェザー級のブライアン・オルテガ✖ジャイー・ロドリゲスという再起戦対決となった。


(C)Zuffa/UFC

オルテガは昨年9月にアレックス・ヴォルカノフスキーのベルトに挑戦して敗北、ロドリゲスは昨年11月のマックス・ホロウェイに敗れて以来の実戦復帰となる。

いわば同階級のトップツーの軍門に下った両者にとって、頂点を目指す権利を再度得るための過酷なサバイバルマッチだ。ボクシング&柔術、削って極めるオルテガに対し、独特のテコンドームーブで変幻自在な打撃に加え、下になっても極めのあるロドリゲスの対戦は、スタンドで蹴りの間合いが続かない限り、立ちもグラウンドもダイナミックな攻防に発展すること間違いないだろう。

とはいえ、大切な試合を落としてからの再起戦、動きが固くなり思い切りの良さが抑えられるファイトになる可能性もあるが……。セレモニアル計量では「試合がどうなるのかは分からない。でもウォーになることは確かだ」とロドリゲス。一方のオルテガも「メキシコからNYへ、イッてしまっているウォリアーのお出ましだよ。バチバチの戦いになるよ」と話した。

そんなセレモニアル・フェイスオフで見せたロドリゲスの気合と、T-Cityの落ち着き様を見る限り期待を裏切らないギリギリの戦いを両者は覚悟しているようだった。

(C)Zuffa/UFC

マンハッタンから30キロのNY真昼の決戦。

ショーン・バーゴ✖シャルル・ジョーダン、ジャック・ショア✖リッキー・シモンのように打撃、組みでがっぷり四つの真っ向勝負など、Fight Night以上──PPVよりマニアックというMMAファンには楽しみな対戦カードが揃っている。

(C)Zuffa/UFC

と同時にどうしても気になるのが、メインカードにリー・ジンリャンとスムダーチーという中量級と軽量級の中国人ファイターが2人も登用されていることだ。

UBSアリーナが隣接するクイーンズだけで中国系米国人は20万人住んでおり、お隣のブルックリンも15万を超える同朋が生活している。

(C)Zuffa/UFC

とはいって、ご当地ファンの導入狙いではプレリミ出場で十分なはず、やはりUFCの同国市場への期待の表れととれるだろう。

そのメインカードにはMMA復帰戦から3戦目、フライ級に階級を落としたミーシャ・テイトが2016年11月のMSG以来、5年8カ月振りのNYで戦う。意気込みは実に潔い、ただし動きが落ちていることは否めないミーシャ。スケールでもお馴染みの力こぶにキスのポーズを披露したが、ローレン・マーフィー相手にどこまで全盛期に近いパフォーマンスを披露できるか。

(C)Zuffa/UFC

アジア系ではなんといってもチョ・ダウンに注目だ。

1ドローを挟んでいるとはいえ現在オクタゴンで4連勝中、ライトヘビー級ということを考えればMMA版漢江、いやアジアの奇跡と言っても過言でない。チョ・ダウンが今大会でダスティン・ジャコビーを破れば5連勝と岡見勇信を抜き、水垣偉弥に並ぶことになる(※蛇足ながら岡見の偉大さは4連勝以外に、3連勝を3度している点にも表れている)。

(C)Zuffa/UFC

オープニングマッチにはInvicta FCからストロー級世界王者のエミリー・ダコーテがステップアップ、。

女子MMAファイターにとってインヴィクタからUFCは王道のステップアップ方法だっただけに、注目のダコーテの初陣──と、第1試合からヘッドラインまで、本当にMMAが好きなファンにとって非常に楽しみなラインナップとなっている。

■視聴方法(予定)
7月17日(日・日本時間)
午前0時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ABC03計量結果

<フェザー級/5分5R>
ブライアン・オルテガ: 146ポンド(66.22キロ)
ジャイー・ロドリゲス: 145.4ポンド(65.95キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ミッシェレ・ウォーターソン(米国)
アマンダ・レモス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
リー・ジンリャン: 170.6ポンド(77.38キロ)
ムスリム・サリコフ: 170.8ポンド(77.47キロ)

<フライ級/5分3R>
マット・シュネル: 126ポンド(57.15キロ)
スムダーチー: 125.8ポンド(57.06キロ)

<フェザー級/5分3R>
ショーン・バーゴス: 145.8ポンド(66.13キロ)
シャルル・ジョーダン: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ローレン・マーフィー: 125.2 ポンド(56.78キロ)
ミーシャ・テイト: 125.8ポンド(57.06キロ)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ: 185.6ポンド(84.18キロ)
ダルシャ・ランジョンブラ: 185.6ポンド(84.18キロ)

<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン: 135.6ポンド(61.5キロ)
ジャック・ショア: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
ビル・アレジオ: 146ポンド(66.22キロ)
エウベウチ・バーンス: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダスティン・ジャコビー: 205ポンド(92.99キロ)
チョン・ダウン: 205.6ポンド(93.25キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドワイト・グラント: 184.4ポンド(83.64キロ
ダスティン・ストーツフス: 185.6ポンド(84.18キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・ペネ: 115.8ポンド(52.52キロ)
エミリー・ダコーテ: 115.6ポンド(52.43キロ)

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