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RIZIN.42:オッズ/予想と展望

いつも通りMMAの試合のみ。

ラマザン・テミロフ 1.25
浜本“キャット”雄大 3.75

征矢の代役で出場が決まった浜本。相手の初参戦テミロフはウズベキスタンカザフスタンでキャリアを積んだ未知の強豪。戦績だけでは判断できない部分もあるものの、NEXUSで王者浜本が対戦してきた相手とはレベルが違う。

テミロフKO勝ち。

山本琢也 1.91
横山武司 1.83

2021年10月にRIZINで白川に敗れてから、1年3ヶ月のブランク明けで修斗世界1位の山本健斗デリカットに2RKO勝ちした山本琢也が再登場。相手の横山はプロ4戦目となる昨年11月に山本空良のNEXUS王座に挑み、僅差の判定でタイトルを獲得した。柔術で全日本王者となり、モテるためにMMAを始めた異色のファイター。

MMAとしてのキャリアの差があり、横山は山本空良戦でも柔術の延長の技術がメインで、MMAに対応しきっていなかった。寝技に付き合わず、相手の良さを消す戦い方に専念された時に、横山にどういった引き出しがあるかに興味がある。

山本KO勝ち。

伊藤裕樹 1.22
山本アーセン 4.00

アーセンが今大会一番のアンダードッグ。最後に負けてから2年4ヶ月のブランク。ずっとトレーニングを続けてきたのだとしても(違うと思うが)、試合に出ずに強豪の伊藤に勝つレベルまで達しているとは思えない。

伊藤KO勝ち。

岸本篤史 2.40
ビクター・コレスニック 1.53

ロシアのコレスニックはロシアのM-1チャレンジで4勝2敗1分けだが、2敗の相手は今週末のUFCセミ前に出場し、ランカーのダン・イゲに挑戦するネイト・ランドワー。UFCのリサーチに引っかかる一歩手前の選手。が、本来はフェザーが主戦場で、今回は階級上のライトでの試合となる。

ボクサーの岸本とは打撃戦になるか。体格差の影響も気にかかるが。コレスニックKO勝ち。

佐々木憂流迦 1.44
ボイド・アレン 2.63

昨年10月、連敗中の矢地に塩漬けにされて敗れたアレン。本来より階級上の試合だったとはいえ、再度呼ぶほどの実力には思えなかった。安全策に徹してフィニッシュを狙わなかった矢地は勝手にも関わらず昨年末は巌流島送りとなり、ミックスルールで木村フィリップミノルにKO負けしている。

同じく連敗中の佐々木ではあるが、矢地の処遇を見ていればフィニッシュが必要なことはわかるはず。佐々木一本勝ち。

芦田崇宏 1.91
摩嶋一整 1.83

RIZIN0勝3敗の摩嶋だがフェイバリット。3敗の相手が斎藤・クレベル・金原とトップ相手というのがちゃんと評価されているか。RIZINでの試合は1Rは互角以上の内容でも、中盤失速してのフィニッシュ負け。今回はペース配分にも慎重になると思うが。

摩嶋判定勝ち。

ジョン・ドッドソン 1.95
竿本樹生 1.80

意外にも元UFCドッドソンがアンダードッグ。が、ドッドソンも所戦では圧勝したとはいえ、ピークは過ぎている。竿本が序盤に勢いで攻め込まれた時に飲み込まれず、組んでスローペースに持ち込めば、後半失速する可能性は十分ある。

竿本判定勝ち。

三浦孝太 -
YA-MAN -

この試合はオッズなし。MMAデビュー戦のYA-MANと、これが3戦目となるカズジュニア。これまでチャレンジマッチで3分3Rでしか戦ってこなかったカズジュニアだが、今回のルールは5分2Rというのが恣意的なものを感じる。3分3Rならいい勝負になると思うのだが。

三浦一本勝ち。

ホベルト・サトシ・ソウザ 1.29
スパイク・カーライル 3.40

カーライルはUFCデビュー戦で勝利した後、2連敗でリリースされたが、そこから5連続フィニッシュ勝利(すべて一本勝ち)。武田にもレスリングで圧される展開からギロチンでの逆転勝ち。前戦はBellatorでライト級デビュー戦となるA.J.マッキーに序盤からエンジン全開で攻めたがスタミナ切れ。しかしフィニッシュは許さなかった。サトシにとっては地味にグスタボよりも嫌な相手かもしれない。

サトシ1R一本勝ち。

井上直樹 2.30
フアン・アーチュレッタ 1.57

昨年大晦日、1年ぶりの試合で瀧澤に2Rアームロックで一本勝ちした井上。アーチュレッタはRIZINとの対抗戦で、キム・スーチョルからテイクダウンを奪い続けての判定勝ち(謎に1者スーチョルのアグレッシブを取ってスプリットとなったが)。

扇久保戦同様、テイクダウンで削られると厳しいか。アーチュレッタ判定勝ち。

朝倉海 1.44
元谷友貴 2.63

拳の負傷で長期欠場となり、一昨年大晦日以来1年半ぶりの試合となる朝倉海。その間、昨年1年で4試合し4連勝して、ようやく上位と対戦する場所まで戻ってきた元谷。前戦は元UFCのホジェリオ・ボントリンをフィニッシュしている。元谷の組みを朝倉が凌ぐ展開になり、元谷にも十分勝機があると見る。ただ、元谷のフィニッシュまではない。となると、一発でも効かせる打撃を入れれば、RIZINルールではそのダメージのみで判定を持っていかれる。

朝倉判定勝ち。

第1試合開始は6日14時開始。速報します。

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o アラン・ナシメント ウマル・ヌルマゴメドフ ダン・イゲ

UFC on ESPN+75:ポストファイトボーナス/総評

ファイト・オブ・ザ・ナイト:なし

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:ダン・イゲ、ローマン・コプィロフ、ウマル・ヌルマゴメドフ、アラン・ナシメント

メインは最終的にアンダードッグになったストリックランドが意地を見せて勝利。いつもの顔に打撃を貰わない動きではなく、被弾もあったし、2Rくらいから失速気味だったが、それでも最後まで手を出し続けた。5Rにはクリンチを駆使してなりふり構わぬ攻め。コンディションは明らかに悪かったが、攻める気持ちが見られなかった昨年の最終試合よりは遥かに良かった。

ウマル・ヌルマゴメドフはラオーニ・バルセロスを完全KO。今活躍しているヌルマゴ軍団(マカチェフ含む)は、打撃も強くてハビブよりも完成度が高い。対戦を避けられているのか、なぜかノーランカーとの試合だったが、次はトップ5ファイターとの対戦が見たい。

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o UFC   アラン・ナシメント ウマル・ヌルマゴメドフ ダン・イゲ ロマン・コピロフ

『UFC Fight Night 217: Strickland vs. Imavov』パフォーマンスボーナス


 UFCが『UFC Fight Night 217: Strickland vs. Imavov』のパフォーマンスボーナスを発表。

▼ファイト・オブ・ザ・ナイト
・該当試合なし

▼パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
・ダン・イゲ、ロマン・コピロフ、ウマル・ヌルマゴメドフ、アラン・ナシメント


 4選手には各5万ドルのボーナス。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFN217 ダン・イゲ

【UFN217】絶妙のタイミング。左フックを打ち抜いたイゲがジャクソンを倒し連敗脱出、涙を流す

<フェザー級/5分3R>
ダン・イゲ(米国)
Def.2R4分13秒by KO
デイモン・ジャクソン(米国)

左の蹴りを見せ、右から距離をつめたジャクソンだが、イゲの右ショートフックを受けてヒザをつく。すぐに立ち上がったジャクソンに対し、イゲは攻め急ぐことなくテイクダウンを警戒しつつパンチにカウンターを狙う。ボディを殴ったイゲ、ジャクソンは前蹴りを見せオーバーハンドで距離をつめようとする。

パンチのバックスロ―が大きなジャクソンに対し、イゲはコンパクトなパンチを見せる。テイクダウンのフェイクからニーもワンツーフックを打たれたジャクソンは、組みに行けない。イゲは左ハイを蹴り、シングルレッグにパンチを入れて余裕を持って切る。と直後にジャクソンはがアイポークがあったとアピールし、インターバルが与えられた。

2分強のインターバル後に試合が再開。直後に右から左を当て、左ショートフックとパンチをまとめたイゲは、右オーバーハンドを1発被弾するもペースを乱されることなく、深追いせずに攻勢を維持する。ジャクソンは右に回り続け、ワンツーに右を返すが空振りに。それでも右に右ヒザを合わせたジャクソンは、右アッパーに左を当てられ姿勢を乱した。さらに残り5秒でイゲはテイクダウンを決め、完全にラウンドを掌握した。

2R、すぐに右オーバーハンドを見せたジャクソンが、左ジャブ、続いて右ハイを繰り出す。右フックに左ボディフックを決めたイゲは、右アッパーを振るいながら距離を詰めてクリンチ。直ぐに離れて、左ローを蹴っていく。ジャクソンは右ハイをガードの上から蹴り、離れて右オーバーハンドも右を合わされ、一瞬動きが止まる。

スイッチから左ハイを見せたイゲは、ジャクソンのワンツー&スリーをバックステップでかわし、前に出ると左ボディ、左フックを決める。さらに右ローで崩しに掛かるなど、攻撃を散らすイゲはジャクソンのコンボをブロック。それでもワンツーから蹴りを見せたジャクソンだったが、左フックを下がってかわされ右ボディから左フックを打ち抜かれて大の字に。

イゲは見事なKO勝ちを決め、「このスポーツに人生をかけて取り組んできたけど2年間勝てなかった。勝つために全てのことをやってきた。家族にとっても良い手本でいたかった。辛いことがあっても、乗り越える。それの繰り返しだ」と涙を見せた。


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o UFC ダン・イゲ ブレンダン・アレン

UFC on ESPN+75:第9試合・プナヘレ・ソリアーノ vs. ロマン・コプィロフ

ミドル級。

ソリアーノは次の試合のダン・イゲと同じハワイアンで、同じエクストリーム・クートゥア所属。UFC3勝2敗で、3勝はすべてKO勝ち。ブレンダン・アレン戦では大振りのパンチをかわされ、ミドルをもらって失速しての判定負け。ニック・マキシモフにはテイクダウンを奪われる展開で判定負け。前戦はダルチャ・ランギアムブーラからダウンを奪ってのパウンドで2RKO勝ち。

ロシアのコプィロフはセミ前に抜擢されたが、UFC戦績は1勝2敗。2連敗から昨年9月のアレッシオ・デ・キリコ戦で3Rにパンチを畳み掛けててKOし、UFCデビューから3年かけての初勝利を挙げた(デ・キリコはこの試合で引退)。ロシアのFight Night Globalミドル級王者で、アマチュアではハンド・トゥ・ハンド・コンバットの世界大会で優勝している。

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MMA MMAPLANET o UFC UFN217 アブドゥル・ラザク アラン・ナシメント ウマル・ヌルマゴメドフ エイドリアン・ヤネツ カーロス・ヘルナンデス クリス・グティエレス ケトレン・ヴィエイラ シャーウス・オリヴェイラ ショーン・ストリックランド ジミー・フリック ジャビッド・バシャラット ダニエル・アルゲータ ダン・イゲ トニー・グレーブリー ナソーディン・イマボフ ハオーニ・バルセロス マテウス・メンドンサ ロマン・コピロフ 武術空手

【UFN217】戦禍が生んだ精神的な強さ。常に冷静沈着、ジャビッド・バシャラット「生き残る意志」

【写真】(C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN217:UFN on ESPN+75「Stricklandr vs Imavov」でジャビッド・バシャラットが通算14連勝、オクタゴン3連勝を賭けて──10勝0敗、今大会がUFCデビュー戦となるマテウス・メンドンサと戦う。

内戦状態のアフガニスタンから、パキスタン経由で英国に逃れた過去を持つバシャラットは高いフィニッシュ力を誇りながら、フィニッシュに走らないファイターだ。血で血を洗う母国の歴史が創り上げた──生き残るためのメンタルがDNAに存在し、日頃のトレーニングから気持ちの強さを養っている。

アグレッシブであることが気持ちが強いわけではない。常に自分を律し落ち着き払って戦う姿勢こそ、バシャラットの最大の強味だ。


──マテウス・メンドンサ戦が迫ってきました(※インタビューは現地時間の10日に行われた)。今の体調はいかがですか。

「調子は良いよ。今は最後の減量に向けて、たくさん水分を摂ってウォーターローリング中だよ。全てにおいて問題ないよ」

──昨年9月にインタビューをさせていただいた時、ジャビッド自身だけでなく弟のファリドに関しても、試合に向けてのメンタルの創り方を話してくれて凄く印象深かったです。

「あぁ、覚えているよ」

──あの直後のファイトで、ジャビッドはトニー・グレーブリーと頭がぶつかり、相当な出血があったにも関わらず顔色一つ変えずに、やるべきことをやり抜きました。

「クレイジーな経験だったよ。でも皆は僕の考え方が分かっていない。僕は皆のようにフィニッシュしようと自分にプレッシャーを掛けることが嫌いなんだ。カットしようが2Rも3Rもやるべきことをやるだけで。そういう風でいられるほうが心が強いと思わないんだよ、誰も。

練習ではあんな風に頭が当たりカットして、そのまま動き続けることはない。そこで練習は終わる。ただし、ファイトは違う。戦い続けないといけない。だから、そういうシナリオも用意していないといけないんだ。ああいうことが起こった時にいかに平静を保っていられるか。その部分は普段から準備してきた」

──焦ることはなかったですか。

「ないよ。これ以上、傷を深くしないようにはどうすれば良いのかを考えた。あそこから戦い方を少し変えた。それが戦いには必要なんだ。カットすることもあるし、拳を折ることもある。そういう時にアジャストする力が求められる。そのためには気持ちを強く保つことが最も重要だ。それだけだよ。カットが深かったし、頭は何度も当たった。もう当たらないように、構えを変える必要があった。また頭が当たっても、傷と同じ個所にぶつからないようにするためにね。焦りはないし、チームもしっかりと状況を把握していたよ」

──日本の武術空手のマスターが、「どれだけ高い技術に対しても技で対抗できるが、こういう精神の持ち主には技術では崩せない」と言っていました。

「そう言ってもらえると、有難いよ。その通りなんだ。『スキルより強い意志を持てるようになれ』とモハメド・アリも言っているようにね。僕はこの言葉が好きなんだ。あれだけの技術の持ち主が、そういう風に思っていたんだよ。

ファリドも同じだよ。実は前回の試合、弟は2週間前にエルボーをケガをしていたんだ。それでも試合を戦い、強い気持ちを保ち続けた。メンタルの強さ、ここが一番大切なんだよ」

──空手マスターとはジャビッドたちの強さは、領土を奪い合って来た欧州やユーラシアの民族だからこそ。強い意志を持って戦うDNAはフィジカルだけでなくメンタルに備わっているという話になりました。

「100パーセント同意するよ。我々には生き残るという意志がDNAに刻まれている。強い精神力は気持ちから創られる。脳みそが創るわけじゃないんだ。アフガニスタンで生まれ育った僕は家族や友人が戦闘に巻き込まれないという選択がなかった。逃げるか、反撃するか。戦うか、死ぬか。いつもそんな環境にいた」

──そのサバイブするために戦うというDNAはジャビッドをアグレッシブにさせるのではなくて、落ち着かせている。そこがまたすさまじいと思いました。試合中も、本当に落ち着き払っています。

「ファンは我を忘れて、ひたすら殴り合うようなファイトを望んでいる。選手も同じだ。考え無しに攻撃することがある。でも、僕はそれがどういうことになるか既に知っていた。どの試合ももの凄くシリアスに捉えている。だから、落ち着いて戦うことができるんだ。そういう風に戦えるように、トレーニング中からメンタルを鍛えている。落ち着いて戦えるように」

(C)Zuffa/UFC

──では今回、UFCデビュー戦となるメンドンサとの試合になりました。

前回の試合で勝って上位ランカーと戦いたいと言っていましたが、真逆の立ち位置となるファイトです。

「エイドリアン・ヤネツ、クリス・グティエレス、トップ15と戦いたいかった。そういう試合は実現しなかったけど、ラマダーンが来るまで最低でももう1試合戦いたいから、今回の試合を受けた。そして3月の終わりにラマダーンが始まるまでにもう1試合、ここで勝って次はトップ15と絶対に戦いたい。

ただ意味のない試合なんて存在しない。対戦相手は10勝0敗だ。そんな相手と戦うのはチャレンジングだよ。UFC初戦だろうが、彼のスキルをリスペクトしている。なんせ、無敗なんだ。シュートボクセという偉大なチームで、シャーウス・オリヴェイラらとも練習している。良いファイターに決まっているよ。次はトップ15と戦うために、僕は彼との試合を受けたんだ」

──アグレッシブなウェルラウンダーで、攻める意識が強い選手で殴られても殴るという戦いが、過去の試合映像では多かったです。

「そういう相手と戦うと皆は危ないと言うけど、僕は動くから彼に捕まることはない。ジャブを使って、強引に入って来るならカウンターで迎撃する。まぁ典型的なブラジルの若いファイターでワイルド過ぎる嫌いがある。対して僕はクリーンで、高い安定感を誇っている。来るなら捕まえるよ。いくつかのパターンを用意しているから、どれかを当てはめる。ところで、君はどういう試合になると思う?

──正解を狙いにいくと、ジャビッドは1Rメンドンサを動かして疲れさせる。そして2Rと3Rにドミネイトするのではないかと予想します。

「なるほどね。アハハハ。その通りだ。でも、僕ら2人の秘密だからね」

■視聴方法(予定)
12月18日(日・日本時間)
午前6 時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN217計量結果

<ミドル級/5分5R>
ショーン・ストリックランド: 204ポンド(92.53キロ)
ナソーディン・イマボフ: 194ポンド(87.99キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダン・イゲ: 145.5ポンド(66.0キロ)
デイモン・ジャクソン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ロマン・コピロフ: 185ポンド(83.91キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ケトレン・ヴィエイラ: 136ポンド(61.69キロ)
ラケル・ペニントン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ: 135ポンド(61.24キロ)
ハオーニ・バルセロス: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク: 185.5ポンド(84.14キロ)
クラウジオ・ヒベイロ: 183ポンド(83.00キロ)

<ライト級/5分3R>
マテウス・レンベツキ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ニック・フィオーリ: 155ポンド(70.31キロ)

<バンタム級/5分3R>
マテウス・メンドンサ: 134.5ポンド(61.0キロ)
ジャビッド・バシャラット: 136ポンド(61.69キロ)

<フライ級/5分3R>
アラン・ナシメント: 125.5ポンド(56.92キロ)
カーロス・ヘルナンデス: 125ポンド(56.7キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・アルゲータ: 146ポンド(66.22キロ)
ニック・アギーレ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<フライ級/5分3R>
ジミー・フリック: 126ポンド(57.15キロ)
チャールス・ジョンソン: 126ポンド(57.15キロ)

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LFA MMA MMAPLANET o UFC UFN217 アブドゥル・ラザク アラン・ナシメント ウマル・ヌルマゴメドフ カーロス・ヘルナンデス キック ケトレン・ヴィエイラ コンバット柔術 ゴードン・ライアン ショーン・ストリックランド ジミー・フリック ジャビッド・バシャラット ダニエル・アルゲータ ダン・イゲ デイヴィソン・フィゲイレド デミアン・マイア ナソーディン・イマボフ ハオーニ・バルセロス ブラジリアン柔術 プリシーラ・カショエイラ マテウス・メンドンサ マンド・グティエレス ライカ ロマン・コピロフ

【UFN217】燃え尽き症候群からの復活。組み技でエンタメするフリック「カビブ・マイア・ミックス!!」

【写真】1年以上体を動かさなかった影響はあるのか。それともエンタメ・グラップリングは健在か(C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN217:UFN on ESPN+75「Stricklandr vs Imavov」でジミー・フリックスが、2年1カ月振りにカムバックする。

(C)LFA

2020年7月、コロナ禍から最スタートを切ったLFAで、見事な流れのなかで肩固めを極めてフライ級王者となったフリックは、9月のコンテンダーシリーズでも肩固めを極めてUFCとの契約を勝ち取った

そして、オクタゴン初陣となったコディー・ダーデン戦では左ハイをキャッチされ、そのまま跳びつき三角を極めた。グラップリングでエンタメできるフリックだが、なんと2戦目が決まっていながら、突然の引退を発表してMMAを去った。

あれから1年7カ月、ついに戦いの場に戻ってきたフリックをインタビュー。突然の引退と復帰の理由、そして独特のグラップリングについて尋ねた。


(C)Zuffa/UFC

──昨年4月、5月に試合が決まっていながら引退発言をしてUFCから去ったジミーが、今回カムバックしたことが非常に嬉しいです。

あのLFAフライ級のベルトを賭けて戦ったマンド・グティエレス戦、コンテンダーシリーズのネイト・スミス戦、そしてUFC初陣となったコディー・ダーデン戦の素晴らしい極めがまた見られるのかと思うと。そもそも、なぜジミーは引退を決意したのでしょうか。

「今も説明することは難しいんだけど、自分の人生を見つめ直すと戦う情熱を失ってしまったんだよ。ずっと以前に結婚して、10歳と5歳の子供もいる。フルタイムジョブに就きながらフルタイム・ファイターのように練習していた。ちょっと、その状況に疲れてしまって、このスポーツからフェイドアウトしたいと思うようになったんだ。

もうジムでのトレーニングもこりごり、練習もしたくなくなった。そして家族と同じ時間を過ごしたいと考えるようになったんだ。引退したことは全く後悔していないし、1年8カ月経ってまた戻ってきたということだよ」

──UFCファイターになろうとしている日本人選手たちは、UFCと契約するとファイトマネーとスポンサーマネーで生活ができるようになると思って懸命に練習しているので、それはショッキングな話です。

「例えばだよ、今週の土曜日の試合で負けたりしたら、税金や諸々を引かれて僕が手にできるのは6000ドルだ。たったそれだけなんだ。妻と子供がいて、数カ月に1度の試合でこれだけの収入ではとてもやっていけない。

UFCデビュー戦では5万ドルのボーナスも手にしたけど、それでもフルタイムジョブが必要だった。MMAに専念しようにも、家族がいるからそれは無理な話だよ。だから、このスポーツへのパッションを失ったんだ」

──この間、趣味としても練習をすることはなかったのですか。

「ノー、ランニングすらしなかったよ。全てを辞めたんだ。17歳から15年近くずっとやってきて、休むことが必要だと思っていた。18歳でMMAを始めて、アマチュアで7勝0敗。プロでは16勝5敗、キックとムエタイ、それにグラップリングも戦ってきた。やりたいことをやってきた結果だし、ずっと戦ってきたことも1度リタイアしたことも何も悔いはない」

──MMAは引退しても、柔術を続ける。そういう感じの選手は日本にも多いですが、全く格闘技を断ち切ってしまったのですね。

「いずれは柔術をやろうとか考えるようになったかもしれないけど、引退を決めた時は、何もやる気はなかったよ。柔術もしたくなかった」

──また戦いたいと思ったのは?

「去年の7月かな。ドラッグテストにパスして、UFCに戻って来ることにしたんだ。5週間前に仕事も辞めた。スポンサーマネーで生活が保障されるようになったから、フルタイム・ファイターとして今はやっていける。人生を変えることができたんだ。

凄くハッピーだし、今も僕がフライ級でベストの1人だと証明したい。パッションを取り戻したいし、UFCが戻ることに合意してくれて嬉しかったよ。今回の試合では、父がコーナーに就くんだ。5年振りだよ、父がコーナーにいるのは。色々なことが、また元通りになってきた。

フライ級は過去最高に盛り上がっている。このタイミングでカムバックできたのも幸運だ。僕の試合の1週間後には世界タイトル戦、デイヴィソン・フィゲイレドとブランド・モレノ04がある。この場で戦っていること、自分の力を皆に披露できることに胸が躍る気分だよ」

──今も寝技には厳しい目があるなかで、ジミーのレスリング&柔術=グラップリングはエンターテイメントファイトになるものでした。その再現は可能でしょうか。

「僕は自分のスタイルをカビブ&マイア・ミックスと呼んでいる。カビブのレスリングでグラウンドに持ち込み、デミアン・マイアの柔術で仕留める。それがジミー・ブリック・フリックスのグラップリングだ。土曜日の夜には、しっかりと僕の戦いを皆に見てもらうよ」

──ジミーは柔術とレスリング、どちらがベースだったのですか。

「3歳の時にレスリングを始めた。17歳までレスリング漬けだった。5度の州ランナーアップ、ナショナル、それにワールドでも戦ってきた。世界中でレッスルした。それからブラジリアン柔術を習い、2012年に黒帯になった。僕のようにレスリングと柔術を使いこなす選手は他にいないよ」

──グラップラーとして、ADCCワールズでライアン・ゴードン、ルオトロ兄弟が魅せるグラップリングで組み技競技の新しい見方を示しました。米国のファンのグラップリングに対する見方は変わって来ると思いますか。

「そう願っているよ。でも、僕は日本で戦いたいと思っている。僕は寝技の選手だし、そういう試合をするうえで最高のファンは日本のファンだと知っているから。グラウンドの攻防を固唾を飲んで見守ってくれるのは、日本のファンだけだ。僕が試合をするのに、最も適しているのは日本だよ。

ただ米国のファンもプログラップリングのショーが増え、UFC FIGHT PASSで視聴できるようになったから変わってはきているよ。僕もオープンハンドのスラップリングが認められたグラップリングの試合に出てみたい」

──おおコンバット柔術ですか。

「そう、コンバット柔術だ。エディ・ブラボーは僕にとって最高の戦いの場を作ってくれたよ。絶対にコンバット柔術を戦うよ。できれば、自分より重い相手と戦って、自分の柔術を試してみたいんだ。サブオンリーだと、30ポンドや40ポンド重い相手でも構わない。さすがに200ポンドの相手戦うようなオールドスクールのやり方は難しいだろう。それでも、少しでも大きな相手をぶっ壊す。そんな戦いにチャレンジしたいんだ。

コンバット柔術なら、自分の階級で戦いたい。グラップリングならゴードン・ライアンでも構わない。自分の柔術がどれだけのモノが試すんだ。柔術が好きでたまらないから」

──もちろん、今はチャールス・ジョンソンに集中しないといけないです。

「コンテンダーシリーズ、UFCのデビュー戦で見せたような試合をチャールス・ジョンソンを相手に再現したい。と同時に打撃の上手い彼を相手に、僕の立ち技を見せたい。誰も僕の打撃を軽視させないようにするために。とにかく相手の心を折る。そういう戦いにするつもりだ」

──カビブ・マイア・ミックスを実行するなら、ジョンソンが得意にする首相撲やヒザ蹴りには要注意が必要ですね。

「経験豊かなストライカーだからね。でも考え過ぎずに、テイクダウンを狙う前に打撃で突破口を開こうかと考えている。そして打撃と組み技も混ぜて戦い、僕のMMAファイターとしての能力を皆に見てほしいと思っている」

──ジミー、今日はありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「まずインタビューをしてくれてありがとう。そして日本ファン、グラップリングを愛する皆、ジミー・ブリックス・フリックに注目してほしい。ブラジリアン柔術黒帯の僕は、16の勝利のうち一本勝ちは14回だ。アマ7戦は、全ての相手をサブミットしてきた。6試合が初回だった。フライング・トライアングル、腕十字、肩固め、全ての位置で柔術を使って戦うから、しっかりと僕の試合を見てほしい」

■視聴方法(予定)
1月15日(日・日本時間)
午前6 時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN217対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ショーン・ストリックランド(米国)
ナソーディン・イマボフ(フランス)

<フェザー級/5分3R>
ダン・イゲ(米国)
デイモン・ジャクソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ(米国)
ロマン・コピロフ(ロシア)

<女子バンタム級/5分3R>
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)
ラケル・ペニントン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク(米国)
クラウジオ・ヒベイロ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マテウス・レンベツキ(ポーランド)
ニック・フィオーリ(米国)

<バンタム級/5分3R>
マテウス・メンドンサ(ブラジル)
ジャビッド・バシャラット(英国)

<フライ級/5分3R>
アラン・ナシメント(ブラジル)
カーロス・ヘルナンデス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・アルゲータ(米国)
ニック・アギーレ(米国)

<フライ級/5分3R>
ジミー・フリック(米国)
チャールス・ジョンソン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
プリシーラ・カショエイラ(ブラジル)
シジャラー・ユーバンクス(米国)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN37 カイル・ダウカウス カルヴィン・ケイター ギガ・チカゼ グレゴリー・ホドリゲス グロリア・ジ・パウラ ケヴィン・ホランド ジェレマイア・ウェルス ジャスミン・ジュスダヴィチェス ジョシュ・エメット ダミール・イスマグロフ ダン・イゲ ドナルド・セラーニ マイケル・ジョンソン マックス・ホロウェイ マリア・オリヴェイラ

【UFC ESPN37】激闘必至。耐久力&精神力のケイター✖右オーバーハンド&左フックとジャブのエメット

【写真】えげつない戦いになることは予想されるケイター✖エメット (C)Zuffa/UFC

18日(土・現地時間)にテキサス州オースチンのムーディー・センターでUFC on ESPN37「Kattar vs Emmett」が開催される。今大会は米国では3月のUFC ESPN33以来、3カ月振りにPPVショー以外でUFC APEXを離れ有観客で実施される。

そんなテキサス大会のメインはカルヴィン・ケイター×ジョシュ・エメットのフェザー級の一戦だ。


今年の1月に上昇一途だったギガ・チカゼを破ったケイターと2019年3月のマイケル・ジョンソン戦から4連勝中のエメット、激しい打撃のやりとりが予想されるマッチアップとなった。

ケイターは組みを織り交ぜて、相手を削る術も身に着けている。とはいえ、5Rの長丁場は自らの体力の消耗も激しく、打撃戦でも組み合いでも疲弊することは絶対だ。ケイターの強味は、疲れることを覚悟のうえで攻撃することで、高い圧力を維持できることだ。

対してエメットといえば、レスリングがベースのファイターらしく踏み込んでの右オーバーハンドが代名詞だ。それも序盤にテイクダウンを見せておいて、相手に組みの防御をインプットさせてから放ち、ただ強振しているわけではない。

自分が打たれるリスクがあるなかで躊躇なく打てるエメットは、返しの左フックも強力の一言だ。打撃戦に少しでも相手の気持ちが引けると、すかさずテイクダウンを織り交ぜ、結果的に右オーバーハンドの精度が上がるという勝利の方程式を持つ。

さらにエメットが厄介な点は威力十分な右を持っていながら、警戒した相手の踏み込みに、本人が一番の得意技と言う左ジャブを合わせる技術を持ち合わせていることだろう。

そんなエメットにとって気がかりな点が、UFCでは5R戦の出場は1度だけで──その際は2Rで敗れている──キャリアを通して25分間を戦ったのはローカルショーのタイトル戦1試合のみ、6年7カ月も前の話だ。

対してケイターはダン・イゲ、敗れたとはいえマックス・ホロウェイ、そして前述したチカゼ戦と3試合連続で5Rを戦い切っている。ケイターは5回戦で序盤からハイペースで戦うことが経験上できるが、エメットがパワフルな打撃とレスリングを3R制と同じように仕掛けることができるか。

打たせて疲弊させる術も身につけているケイターは、チカゼ戦でも最後の1分でヒジ打ちを連打し耐久力と精神力の強さを見せつけた。

そんなケイターに対し、一発で終わらせることができるエメット。両者が駆け引きを駆使つつ突破口を攻めることに求め、結果激しい打ち合いに発展することが予想されるメインだ。

■視聴方法(予定)
6月19日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN37対戦カード

<フェザー級/5分5R>
カルヴィン・ケイター(米国)
ジョシュ・エメット(米国)

<ライト級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
ジョー・ローゾン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ティム・ミーンズ(米国)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョアキン・バックリー(米国)
アルベルト・デュラエフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ダミール・イスマグロフ(カザフスタン)
グラム・クタテラデス(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス(米国)
グレゴリー・ホドリゲス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネツ(米国)
トニー・ケリー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス(米国)
コート・マックギー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジャスミン・ジュスダヴィチェス(カナダ)
ナタリア・シウバ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
グロリア・ジ・パウラ(ブラジル)
マリア・オリヴェイラ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ダニー・チャベス(米国)
ヒカルド・ラモス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
エディ・ワインランド(米国)

<ミドル級/5分3R>
カイル・ダウカウス(米国)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
フィル・ホーズ(米国)
デロン・ウィン(米国)

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【UFN207】モフサル・エフロエフがダン・イゲを完全ドミネイト。アーノルド・アレンを指名!!

<フェザー級/5分3R>
モフサル・エフロエフ(ロシア)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
ダン・イゲ(米国)

まずイゲが左ジャブを入れ、左ローにもステップインしてワンツーを決める。積極的に踏み込んで拳を振るうイゲに対し、エフロエフもワンツーを伸ばす。イゲのローに右を合わせたエフロエフが、前蹴りを胸に当てる。さらに後ろ回し蹴りを見せたエフロエフはジャブを当てる。右をかわしボディを入れたイゲは、ステップインにヒザを合わされて動きが一瞬止まる。

足を使って間合いを測るイゲ、急がないエフロエフが右オーバーハンドを当てて、シングルレッグからバックに回る。立ち上がったイゲを前方にスラムしたエフロエフは、エルボーを受けてもドラッグダウンしバックを続ける。足り上がって胸を合わせたイゲがボディロックもエフロエフは小手投げから正対して離れる。イゲも持ち直し、初回が終了した。

2R、エフロエフの前蹴りやハイにも距離を詰めるイゲがジャブやワンツーを被弾する。イゲがアイポークがあったとアピールし、ごく短い時間だが試合が止まる。再開後、近距離で右アッパーを入れたエフロエフは、イゲの右に右を合わせる。再び跳びヒザを見せたエフロエフ。初回ほどダメージを与えることはできなかったが、イゲを怯ませる効果は十分にあったようだ。やや時間を置いて、再び前に出るよいうになったイゲはローに右をカウンターで受けるが、右に続き左ボディを入れる。

エフロエフも打たれて下がらず、ワンツー&前蹴り。イゲは左フックで応える。さらにジャブを伸ばしたイゲはテイクダウ狙いを一度は切るが、次の展開で遠い位置から低い位置に組んだエフロエフのダブルレッグに背中をつかされる。エルボーを入れたエフロエフは、イゲを流血に追い込みこの回も取った。

最終回、カットだけでなく左目も腫らしたイゲは左の差しあげテイクダウンから、バックを許しテイクダウンを取られる。ワンフックのエフロエフは後方から殴り、左足を制して胸を合わせることを許さない。イゲは立ち上がるが、リフトされ後方へのテイクダウンを許す。再び背中を取ったエフロエフが立ち上がったイゲの正面に回りテイクダウン。キムラロックを切り返してトップを維持したエフロエフに対し、イゲが背中を見せる。

前方へのスラムの直後にシングルレッグに出たイゲの頭を潰したエフロエフが、鉄槌をいれる。懸命に上体を起こしにいくイゲは、後方にエルボーを振るうなど、粘りを見せる。エフロエフはボディロックにきたところで体重を浴びせてトップいを取り切る。イゲの三角絞めを担ぎ、背中を再び取ったエフロエフは胸を合わせに来たところでスクランブルからスタンドに戻る。残り20秒でテイクダウンを決め、バックから殴ったエフロエフが力の差を見せフルマークの判定勝ちを収めた。

UFC6連勝とした勝者は「相手はずっと危険だった。ファイト・オブ・ザ・ナイトに相応しい。次はビッグファイトを望む。僕はチャンピオンになる。次の相手は使命できるなら。1人いる。なんども対戦要求をしているけど、逃げるクソ野郎──アーノルド・アレンだよ。僕はヤツを倒したい。ロンドルで戦う? フィニッシュするよ」と話した。


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6.4『UFC Fight Night』でダン・イゲとモフサル・エフロエフが対戦


 UFCが6月4日に開催するFight Nightシリーズの大会(会場未定)でダン・イゲ vs. モフサル・エフロエフのフェザー級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 イゲは昨年12月の『UFC 269: Oliveira vs. Poirier』でジョシュ・エメットに判定負けして以来の試合で2連敗中。フェザー級ランキング現在9位。

 エフロエフは昨年6月の『UFC 263: Adesanya vs. Vettori 2』でハキーム・ドワードに判定勝ちして以来1年ぶりの試合。で現在15勝0敗(UFC戦績5勝0敗)。フェザー級ランキング現在13位。


Karine Silva(Sherdog)

 同じくUFCが6月4日に開催するFight Nightシリーズの大会(会場未定)でポリアナ・ボテーリョ vs. カリーネ・シウバの女子フライ級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 ボテーリョは昨年5月の『UFC on ESPN 23: Reyes vs. Prochazka』でルアナ・カロリーナに判定負けして以来1年1ヶ月ぶりの試合で2連敗中。シウバは現在28歳のブラジル人で戦績14勝4敗。昨年10月の『Dana White's Contender Series 45』でヤン・チーフイに2Rギロチンチョークで勝利して以来の試合で今回がUFCデビュー戦。

 また、5月21日にのFight Nightシリーズの大会(会場未定)でポリアナ・ヴィアナ vs. タバサ・リッチの女子ストロー級マッチが行われることも確認したとのこと。

 ヴィアナは昨年2月の『UFC 258: Usman vs. Burns』でマロリー・マーティンに1Rアームバーで勝利して以来1年3ヶ月ぶりの試合で2連勝中。リッチは昨年10月の『UFC Fight Night 196: Costa vs. Vettori』でマリア・オリヴェイラに判定勝ちして以来の試合。続きを読む・・・