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【UFC279】ファーガソンと対戦、リー・ジンリャンから学ぶべきこと「居心地の良い場所から離れる」

【写真】アジアを代表するファイターであり続けるリー・ジンリャン(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されたUFC 279「Chimaev vs Diaz」で、アジアの大砲=リー・ジンリャンがトニー・ファーガソンと対戦する。

UFC在籍も8年以上、手にした勝ち星は11となった彼は現在、中国を離れてフロリダに拠点を置き、キルクリフFCでトレーニングを積んでいる。彼個人でなく、若いチームメイトを帯同しての米国滞在──我々は世界の最高峰のPPV大会でコメインを戦うリー・ジンリャンから学べることがあるはずだ。


リモート取材後にスクショをお願いすると、必ず通訳をしてくれるマネージャー氏とツーショットを彼は欲する

──キャリア最大の一番といっても過言でないトニー・ファーガソン戦が迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「最高だよ。前回の試合では全くケガもなかったから、すぐにトレーニングに戻った。そしてUFCに少しでも早くオクタゴンに戻りたいって伝えていたんだ。個人的には来週のソン・ヤードンがコリー・サンドハーゲンとメインで戦う大会で戦いたいってね。でもUFCのオファーは、それより早かった(笑)。4月に米国にやってきた目的は、今年はもっと試合をするためだったから、その通りになっているよ。しかもファーガソンのようなレジェンドとオクタゴンをシェアできるって、完璧だよ。光栄だし、彼と全てのMMAが喜ぶ試合をするよ」

──ファーガソンは4連敗中です。ただし、その相手は世界のトップ中のトップでした。その彼がウェルター級に階級を上げてくることをどのように思っていますか。

「彼の直近の試合、4つの敗戦は全てチェックした。敗因はゲームプランを実行できていないからだ。そして対戦相手はファーガソンを研究しているのに対し、彼はそこまで相手のことを学習していなかった。そうなると凄くハイレベルな相手には勝てない。ただし、今回はウェルター級で階級を上げてきたこともあり、きっと自分のことも十分に研究しているに違いない。それでもファーガソン云々ではなく、自分が如何に戦うかだよ。僕は自分の戦いを貫く。今、思っていることはそれだけだよ。

確かにファーガソンは4連敗中だ。でも、そこはこの試合に関係ない。その4試合でファーガソンは色々なことを学んできたはずだから。僕らプロアスリートの活動期間は長くない。だからファイターはしっかりとコンディションを整えて戦わないといけない。UFCはそういう選手たちの集まりだ。それでも、選手っていうのはいつか負ける日がやってくるんだ。

だから僕らは他人が何を言おうが、気にする必要はない。自分を信じることさ。自分がベストだということに疑いを持つと、試合で勝てなくなる。そこがMMAを戦い続ける上で最も重要なことだよ。自分を嫌う人間のことなんて無視すれば良い。自分のことを大切に思ってくれる家族、コーチ、チームメイトとの関係を信じて、SNSでゴチャゴチャうるさいことを言ってくる連中のことなんて気にしなければ良いんだ。

それでも許せないことを書きこむなら、こう言ってやれば良い──「おい、オクタゴンで言ってみろ」ってね(笑)」

──アハハハ。実は先月キルクリフFCで練習を見せてもらったのですが、本当に懸命に取り組んでいましたね。

「南フロリダは最高の場所だよ。暑くて、汗をいくらでもかけるから体重を落としやすい。ジムのチームメイトもコーチも、素晴らしいよ。特にウェルター級は世界中からトップファイターが集まっている。最高の練習ができるんだ。フーフト夫妻はいつもジムに来て、全選手のケアをしてくれる。これ以上の練習環境はないよ」

──他の中国人選手をキルクリフFCに帯同していますね。

「今回、シャイラン・ヌルダンベクとバハトプールゥ・バトボラティという僕より若い選手をチャイナ・トップチームから連れてきたんだ。彼らを米国に連れてきたのは、しっかりと米国の現実を見て欲しかったから。MMAファイターは海外での練習が必要だと思っている。色々な国の選手とスパーリングをするためにもね。経験を積むために欠かせないことだよ。

シャイランは既にUFCで戦っている。バハトプールゥはLFAと契約しているんだ。彼にとって初めての米国の練習であり、試合でもあった。最初の試合は減量に問題があって負けてしまった。全く米国で戦うこと全てに慣れていなかったよ。でも2試合目は勝てた。1試合目の経験が生きたんだ。彼は凄く成長している。米国での滞在の全てが、バハトプールゥの成長を促しているんだよ」

──今、UFCでは中国勢はアジアの最大の勢力です。日本人の契約は5人。日本人ファイターもリー・ジンリャンの学ばないといけないですね。日本が中国から学ぶべきことは何でしょうか。

「中国となると、僕も分からないけど──自分の経験を日本の若い選手とシェアできるなら、居心地の良い所から離れろってことかな。犠牲を伴うことで、視野が広がる。海外に行って、レベルの高い選手と練習することで当然成長できるけど、それには日本で生活するよりもコストが掛かる。家族と一緒にいることもできない。自分達の食べ物も気軽に食べるは不可能だ。色々なことを犠牲にしないといけないけど、成功を掴むには必要なこと。

僕は2000年代の初めにPRIDEによって、MMAを知った。このスポーツを愛してしまった。それからはMMAをやり抜くために、ありとあらゆる困難と向き合ってきたよ。心地良い場所に居続けていたら、成功はできないということだよ」

──今日はありがとうございました。次回、フロリダに行った時はぜひとも手料理を食べさせてください。佐藤天選手が、リー・ジンリャンは素晴らしいシェフだと言っていました(笑)。

「もちろんだよ。ノープロブレム。ウェルカムだ。サトーは最高のヤツだな(笑)」

■視聴方法(予定)
9月11日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC279対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
カムザット・チマエフ(スウェーデン)
ネイト・ディアス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
リー・ジンリャン(中国)
トニー・ファーガソン(米国)

<180ポンド契約/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
ダニエル・ロドリゲス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ(メキシコ)
メイシー・シェエソン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)
イオン・クテレバ(モルドバ)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ(カナダ)
ジュリアン・エロサ(米国)

<220ポンド契約/5分3R>
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<ミドル級/5分3R>
ジェイミー・ピケット(米国)
デニス・チュルリン(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・コリアー(米国)
クリス・バーネット(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
ノルマ・ドゥモント(ブラジル)
ダニエル・ウォルフ(米国)

<バンタム級/5分3R>
チャド・アンヘリガー(カナダ)
アラテンヘイリ(中国)

<女子ストロー級/5分3R>
エリース・リード(米国)
メリッサ・マルチネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダリアン・ウィークス(米国)
ユアン・リネス(カナダ)

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UFC279:オッズ/予想と展望

ハムザト・チマエフ 1.10
ネイト・ディアス 8.00
リー・ジンリャン 1.33
トニー・ファーガソン 3.55
ケビン・ホランド 1.51
ダニエル・ロドリゲス 2.65
アイリーン・アルダナ 1.57
メイシー・チアソン 2.50
ジョニー・ウォーカー 2.70
イオン・クテラバ 1.50
ハキーム・ダオドゥ 1.47
ジュリアン・エロサ 2.85
ジャイルトン・アルメイダ 1.15
アントン・トゥルカリ 5.90
デニス・トゥルーリ2.05
ジェイミー・ピケット 1.80
ジェイク・コリアー 1.24
クリス・バーネット 4.30
ノルマ・ドゥモン 1.24
ダニエル・ウルフ 4.30
チャド・アンヘリガー 2.45
アラテン・ヘイリ 1.59
メリッサ・マルティネス 1.61
エリス・リード 2.40
ダリアン・ウィークス 1.80
ヨアン・レイネス 2.05

メインがノンタイトル戦のUFCナンバーシリーズ。ネイトの過去5戦はすべてナンバーシリーズだが、そのうち3試合はノンタイトル戦ながらメインとなっている(マスヴィダル戦はBMFタイトルはかかっていたが)。

UFCとの契約最終試合となるネイト。この試合が組まれる前には再三に渡りUFCにリリースを要求するメッセージをSNSで出していたこともあり、残留の可能性は低い。最後の相手となるのは、現在無敗でランキング3位の超新星・ハムザト・チマエフ。チマエフは先月のウェルター級タイトルマッチで王者ウスマンが防衛していたら次期挑戦者になる可能性もあったほど期待されている選手。

これまでは全試合フィニッシュ勝利で底が見えなかったチマエフだが、前回はランキング4位のギルバート・バーンズ相手に倒し倒されの展開の末に判定勝ち。互角の展開で競り勝っての勝利なので、現在の3位というランキング通りの実力と見ていい。トップの実力を証明したものの、ウスマンやそのウスマンを倒したエドワーズより(現時点で)上とは思えない。

一方、長期間試合をしていなかったことでランク外となったネイトだが、マスヴィダルには終始打たれて完敗、エドワーズにも残りわずかでパンチを入れてぐらつかせた場面があったのみで完敗。人気は相変わらずあるものの、さすがにもう上位ランカー相手だと分が悪い。タフなネイトをチマエフがフィニッシュできるかどうかというところを見る試合。にしても、ここまでオッズに差がつくとは思わなかったが。

チマエフ判定勝ち。

セミは元ライト級暫定王者ファーガソンが、UFCデビュー戦であるTUF決勝戦以来のウェルター級に上げての試合。現在4連敗中。前回はマイケル・チャンドラー相手に1Rはダウンを奪うなど動きも良かったが、2R開始早々の前蹴りでKO負け。38歳となり、階級を変えてもここから再び復活してくるという期待は薄い。相手がハードパンチャーのジンリャンというのも厳しいか。

プレリムにはアマチュアボクシングで全米選手権3連覇しているダニエル・ウルフが、プロキャリアわずか1戦でUFCデビュー。ウルフはボクシングでオリンピックを目指していたが、2016年のリオ五輪では自身の階級(152ポンド)が五輪に採用されず、MMAに転向。しかし、東京五輪では実施されることが決まったため、MMAデビュー前にボクシングに復帰したものの、アメリカ国内予選で敗れ、再びMMAに転向した。

MMAデビュー戦は2020年のコンテンダーシリーズで、判定勝ちして契約を勝ち取った。しかし相手の選手も3戦しかしておらず、試合ではパンチを打たれて劣勢になる場面、ギロチンで引き込んだ後に上からポジションを取られ攻められる場面などがあり、キャリアの浅さを露呈した。今日(9月8日)で39歳となる。女子フェザー級というスカスカ階級だけに生き残ることはできるかもしれないが、王者ヌネスに挑めるところまで行けるかは微妙。初戦の相手はUFC3勝2敗(1勝はバンタム級)のノルマ・ドゥモン。いきなり試練のマッチメイク。

第1試合開始は11日朝7時から。速報します。

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UFC on ESPN+64:メインイベント・ホリー・ホルム vs. ケトレン・ヴィエイラ

女子バンタム級5分5R。ホルム2位、ヴィエイラ5位。

ボクシング・キック・そしてUFCで世界の頂点を取ったホルム。40歳でキャリア14勝5敗だが、5敗のうち4敗がタイトルマッチ。最後にタイトルに挑戦したのは3年前だが、その後2連勝中でまだランキングトップクラスを維持している。現王者ジュリアナ・ペーニャとは未対戦のため、ペーニャがヌネスとのダイレクトリマッチを制すれば挑戦の最有力候補となる。

ヴィエイラは柔道・柔術ベースで押さえ込み主体の地味なスタイル。一時はランキング2位まで上がったが、アイリーン・アルダナにKO負け、ヤナ・クニツカヤに微妙な判定負けでランクダウン。前回、始めてメインに抜擢され、元王者で復帰2戦目のミーシャ・テイト相手にスタンドの打撃戦で手数が少ない展開ながら判定勝ちした。連続での元王者狩りなるか。

ローを蹴るホルム。ヴィエイラ飛び込んで四つに組んでケージに押し込むが、入れ替えたホルムが逆に押し込む。投げを放ったヴィエイラ。膝を着いたホルムの顔面にパンチを入れる。ホルム立ってまた押し込む。押し込みながらパンチを入れていく。また投げを狙ったヴィエイラ。こらえて押し込むホルム。テイクダウンを狙うのではなく、ケージ押し込みのまま細かい打撃を入れていくホルム。ヴィエイラが膝を放つとダブルレッグに。耐えたヴィエイラ。残り1分。押し込むホルムにヴィエイラも膝を返すが手数で負けている。またオーバーフック内股を狙ったヴィエイラ。投げきれずまた押し込まれる。ホーン。

1Rホルム。

2R。パンチからケージに押し込もうとしたヴィエイラだがホルム離れる。パンチを打ち込んだヴィエイラ。四つに組んだホルムだが払腰で投げたヴィエイラ。サイド。ホルムケージ際に移動し立つが、立ち際にパンチを入れる。ケージに押し込むヴィエイラ。ホルムが入れ替えようとしたが、ヴィエイラは引き剥がして離れる。ホルムタックル。シングルレッグ。片足でこらえてケージ際で移動。シングルレッグにチョークをあわせたヴィエイラ。がっちり入っている!顔が紅潮するホルムだが、正対して外れた。またホルム押し込みの体勢。残り1分。また押し込んでパンチ・肘を入れていくホルム。ホーン。

2Rヴィエイラ。残り1分はホルムが押し込んでいたが、ヴィエイラはそこから抜け出せなかったのか、ラウンドを取っているから抜け出す気がなかったのか。

3R。開始時点のライブオッズでは若干ヴィエイラ優勢に。右ハイを入れたヴィエイラだが、ホルム組みついてケージに押し込む。押し込みながら膝。ヴィエイラはやはりここから逃げられないのか。ヴィエイラが膝を入れて離れた。ホルムパンチからまたケージに押し込む。ヴィエイラは膝をボディに入れるが、この体勢が続くと判定で不利というのは認識しているのか。ホルムの押し込みからの打撃が続く。ホルムタックル。切ったヴィエイラ。四つに組んだが放してパンチを入れた。また組むとケージに押し込まれる。ホーン。

3Rホルム。ヴィエイラは四つでケージに押し込まれるのは避けたほうが良いと思うのだが、避けられないのか。

4R。パンチで出てきたホルムだが、打ち終わりに右を合わせたヴィエイラ。ホルムがパンチ連打で突っ込んでくるが、ヴィエイラは下がってパンチを入れ組ませない。ホルムの腹への前蹴りでスリップダウンしたヴィエイラだがすぐ立つ。ホルムが出てくるところにパンチを合わせる展開。またパンチで出たホルム。ケージ押し込み。今度はすぐ引き剥がして離れたヴィエイラ。残り1分。ホルムの蹴りにパンチを合わせたヴィエイラ。パンチで出てきたホルムを組み止めたヴィエイラだがホーン。

4Rホルム。ヴィエイラは最悪の場合はフィニッシュが必要に。

5R。パンチを打ち込んだヴィエイラ。ホルムが組んで押し込もうとするとバック肘。離れた。また組んで押し込もうとするホルムだが押し込ませない。が、また組んだホルム。押し込まれないようにこらえるヴィエイラ。パンチを入れて離れるホルム。またパンチから組んで押し込むホルム。なんとかこらえて離れるヴィエイラ。ホルム前蹴り。ホルムがヴィエイラの足をキャッチするとケージに押し込んだ。そのまま時間を使う。離れた。遠い間合いでサイドキックを入れるホルム。ヴィエイラが蹴りをキャッチするが、またケージに押し込まれる。キムラを狙ったヴィエイラだが、ホルム離れた。ホルムまたタックル。ヴィエイラケージでこらえる。タイムアップ。

判定48-47ホルム、48-47ヴィエイラ、48-47ヴィエイラ。スプリットでヴィエイラ勝利。

手数では全ラウンドホルム、僅差のラウンドもあったが、ホルムのケージ押し込みは評価されなかったのか。

ヴィエイラに入れたジャッジは2~4Rをヴィエイラとしている。ホルムに入れたジャッジは3Rホルムで、それ以外のラウンド(1,5Rホルム、2,4Rヴィエイラ)は全員一致。

mmadecisions.com

メディアのジャッジは48-47ホルムが最多。48-47ヴィエイラもいるにはいるが。

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o アイリーン・アルダナ アマンダ・ヌネス キック

UFC273:第5試合・アスペン・ラッド vs. ラケル・ペニントン

女子バンタム級。ラッド4位、ペニントン7位。

女子バンタム級期待の若手だったラッドだが、ジャーメイン・デランダミーに秒殺KO負けで初黒星。次戦で復活したが、膝靭帯断裂により長期欠場へ。復帰後も相手の怪我や定住オーバーで試合が流れ続け、昨年10月には直前の代役として階級上のフェザー級でノルマ・デュモンと対戦したが、ずっと攻められず、タックルも切られる展開で判定負けを喫した。

当初はランキング3位のアイリーン・アルダナと対戦予定だったが、先月末にアルダナが欠場となり、ペニントンに変更。ペニントンは2018年にアマンダ・ヌネスのタイトルに挑戦したが5RKO負け。現在3連勝中。一度故意ではない禁止薬物使用によりランク外となったため、ランキングは下位だが、2019年にはアイリーン・アルダナに勝利している。オッズではペニントン優勢。

ペニントンがスーパーマンパンチをヒット。パンチ連打からタックルに入ったペニントン。ケージに押し込んだ。ボディに膝。さらに首相撲から肘を入れる。離れる。カーフキックを入れるペニントン。近い間合いでパンチの打ち合いに。ヒットしていくのはペニントン。距離を詰めてパンチを入れたペニントンだがラッドの左がヒット。残り30秒だがラッド出て来た。ペニントン首相撲から膝。残り10秒で足を止めての打ち合い。ホーン。

1Rペニントン。

2R。飛び込んで打撃を入れていくペニントン。パンチをまとめて組みついた。ボディロック。首相撲から膝を入れて離れる。ペースを変えたいラッドが積極的に出ていくが、手を開いて相手の目に向け気味のラッドがアイポーク。再開。パンチを打ち込むラッドだがペニントンが的確にヒットさせる。ラッドが打ち込む打撃の倍の数を打ち返す。残りわずかで距離を詰めてラッシュしたペニントン。ホーン。

2Rペニントン。ラッドはこのままだとジリ貧。

3R。変わらずパンチで出ていくラッド。首相撲に抱えるとペニントンはケージに押し込む。首相撲を取り返すペニントンだがラッドテイクダウン。ペニントンのガド。立ち上がるペニントンだがラッドスタンドバックでなおもテイクダウンを狙う。投げたがすぐ立たれる。バックからたすきをとっているラッド。正対したペニントンが首相撲から膝。またテイクダウンを狙いボディロック。しかし残り1分。残りわずかで放して打ち合い。タイムアップ。

三者29-28でペニントン勝利。

ラッドは3Rから展開を変えたが、2Rを落とした状態からだとフィニッシュが必要。もっと早く展開を変えるべきだった。

一度ランク外に落ちたペニントンだが、再びタイトル挑戦圏内へ。

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UFC on ESPN+56:メインイベント・ケトレン・ヴィエイラ vs. ミーシャ・テイト

女子バンタム級ヴィエイラ7位、テイト8位。

ランキング最高2位まで行ったヴィエイラだがこれがUFC初メイン。押さえ込みで勝つスタイルのためになかなか評価が上がらない。アイリーン・アルダナに1RKO負けでMMA初黒星を喫すると、2月の前戦はヤナ・クニツカヤを得意の押さえ込みで攻めたものの、押さえ込むだけでその先の攻めがなかったためにジャッジからは評価されず、メディアのジャッジの過半数ヴィエイラを支持する内容での判定負け(ただ、ありえない判定ではなかった)。ランキングも大きく後退した。

5年前、29歳で一度引退してから7月に現役復帰した元王者のテイト。初戦でいきなりランカーのマリオン・ルノーに完勝したが、ルノーが4連敗中の44歳で、その試合で引退を宣言していたことを考えると、割り引いて見る必要がある。しかし動きは引退前と遜色なかった。今回が本当の実力を試される試合となる。

ワンツーを入れたヴィエイラ。テイトじわじわ間合いを詰める。ヴィエイラのジャブがヒット。リーチに勝るヴィエイラに対し、パンチの間合いまで入れないテイト。パンチを出したがヴィエイラのジャブをもらう。テイト飛び込んだが、またヴィエイラのパンチをもらう。また飛び込んだテイト。左右のパンチを打ち込みながらケージまで詰めて組み付いたが、ヴィエイラ引き剥がし離れる。残り1分。また組んでケージに押し込むテイト。しかし引き剥がしたヴィエイラ。残り30秒でヴィエイラシングルレッグ。こらえるテイト。がぶって切った。ホーン。

1R微妙。打撃のヒット数だけならテイトだが。

2R。ヴィエイラ出てきた。パンチがテイトの顔面にヒット。踏み込んで右をヒットさせたテイト。カーフキックを一発入れたヴィエイラ。テイト間合いを詰めて打ち合いに。ヒット数は五分だがややヴィエイラが上か。テイト出た。ヴィエイラのパンチを貰いながらも右をヒットさせる。またパンチを貰いタックルに入ったテイトだが切られた。ヴィエイラのローに合わせたタックルも切られる。ヴィエイラは出ずに待ちの構え。テイトが出るところにパンチを合わせていく。ホーン。

2Rも僅差。ややヴィエイラか。

3R。ワンツーを入れたヴィエイラ。ジャブ。飛び込むテイトだがヒットせず。テイトのアイポークがありタイムストップ。再開。出ていくテイト。しかしパンチがヒットする間合いよりも遠い。ヴィエイラもテイトを待って、入ってくるところにパンチを合わせようとする。ヴィエイラワンツー。テイトのタックルを切ってパンチを入れた。間合いを詰めてきたテイトだが、ジャブを放ったところにワンツーを返される。またパンチで出たテイトに右を当てた。テイトタックルへ。ケージで耐えるヴィエイラ。切って離れた。テイト残りわずかでケージに押し込む。ホーン。

3R、手数ならテイト。

4R。テイト飛び込み右をヒット。また右。さらに飛び込みタックルへ。テイクダウン。すぐに背中を向けて立つヴィエイラ。テイトがバックからクラッチして倒そうとするがクラッチを切るヴィエイラ。正対されるがケージに押し込みながら殴るテイト。離れた。テイト飛び込んでワンツー。テイト首相撲に捕らえるが、ヴィエイラがパンチ連打で抵抗し引き剥がした。また右を狙うテイト。テイトのローにワンツーを合わせたヴィエイラ。さらに右。テイト組み付くが肘で引き剥がしたヴィエイラ。押し込んでいくテイト。ホーン。

このラウンドはヴィエイラ

5R。両者ようやく手数を増やしてきた。テイトタックル。止められ離れる。打撃からまたタックル。止められた。ヴィエラ間合いを詰める。出てきたテイトのボディに膝を入れると右。ヒットしテイト鼻血。それでも先に飛び込むのはテイト。ヴィエイラ待ち構えて打ち返す。出てくるテイトにジャブを合わせるヴィエイラ。残り10秒でヴィエイラは距離を取り逃げる。タイムストップ。

48-47×2、49-46の3-0でヴィエイラ勝利。

先に仕掛けていたのはテイトで、単純なヒット数もテイトだったが、強打を入れていたのはヴィエイラ。どのラウンドも僅差だった。

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11.6『UFC 268: Usman vs. Covington 2』でローズ・ナマユナス vs. ジャン・ウェイリのダイレクトリマッチが決定/アイアキンタ vs. グリーン等も追加発表


 UFCが11月6日にニューヨーク州ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで『UFC 268: Usman vs. Covington 2』を開催することと、上記7カードを正式発表。

 カマル・ウスマン vs. コルビー・コヴィントンのウェルター級タイトルマッチ、ジャスティン・ゲイジ- vs. マイケル・チャンドラーのライト級マッチ、ショーン・ストリックランド vs. ルーク・ロックホールドのミドル級マッチ、フランク・エドガー vs. マルロン・ヴェラのバンタム級マッチは当サイトでは既報。

 ローズ・ナマユナス vs. ジャン・ウェイリの女子ストロー級タイトルマッチ、ジャーメイン・デ・ランダミー vs. アイリーン・アルダナの女子バンタム級マッチ、アル・アイアキンタ vs. ボビー・グリーンのライト級マッチが追加発表されています。

 ローズ・ナマユナス vs. ジャン・ウェイリは『UFC 261: Usman vs. Masvidal 2』のダイレクトリマッチ。この時は当時チャンピオンだったジャンにナマユナスが挑戦し1RハイキックでKO勝ちし王座を奪回しています。

 デ・ランダミーは昨年10月の『UFC on ESPN 16: Holm vs. Aldana』でジュリアナ・ペーニャに3Rギロチンチョークで勝利して以来1年1ヶ月ぶりの試合。アルダナは『UFC 264: Poirier vs. McGregor 3』でヤナ・クニツカヤに1R TKO勝ちして以来の試合。

 アイアキンタは2019年10月の『UFC 243: Whittaker vs. Adesanya』でダン・フッカーに判定負けして以来2年1ヶ月ぶりの試合で現在2連敗中。グリーンは『UFC 265: Lewis vs. Gane』でハファエル・フィジエフに判定負けして以来の試合で現在2連敗中。続きを読む・・・
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10.16『UFC Fight Night』でホーリー・ホルムとノルマ・ドゥモン・ヴィアナが対戦


 UFCが10月16日に開催するFight Nightシリーズの大会でホーリー・ホルム vs. ノルマ・ドゥモン・ヴィアナの女子フェザー級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 ホルムは『UFC on ESPN 16: Holm vs. Aldana』でアイリーン・アルダナに判定勝ちして以来の試合で現在2連勝中。フェザー級で試合をするのは2018年6月の『UFC 225: Whittaker vs. Romero 2』でミーガン・アンダーソンに判定勝ちして以来4試合ぶり。

 ヴィアナは『UFC Fight Night 188: Font vs. Garbrandt』でフェリシア・スペンサーに判定勝ちして以来の試合で現在2連勝中。続きを読む・・・
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【UFC264】試合結果 マクレガー、足首壊れポイエーに敗北。オマリーはタフすぎるモウティーニョに激勝!!

【写真】ビッグネームとの対戦にケリをつけ、次の狙いはシャーウス・オリヴェイラか(C)Zuffa/UFC

10日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC264「Poirier vs McGregor 3」が開催された。

メインのライト級5回戦は初回終了間際にコナー・マクレガーが足を負傷し、試合速攻不可能となりダスティン・ポイエーが、トリロジーの最終幕でTKO勝ちを収めた。

セミのウェルター級はジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズが宣言通りテイクダウンを織り交ぜてスティーブン・トンプソンに判定勝ち、注目のショーン・オマリーは驚異的なタフネスさを誇るクリス・モウティーニョにパンチを入れ続け、3RにTKO勝ちを手にしている。

プレリミではニコ・プライスを相手に、限定四次元殺法&正道的なMMAでミシェウ・ペレイラが判定勝ち、ライアン・ホールは寝技の展開に持ち込めずイリャ・トプリアにパウンドアウトされている。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ショーン・オマリー✖クリス・モウティーニョ
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=タイ・ツイバサドリキュス・デュプレシー

UFC264「Poirier vs McGregor 3」
<ライト級/5分5R>
○ダスティン・ポイエー(米国)1R5分00秒
TKO
詳細はコチラ
×コナー・マクレガー(アイルランド)
<ウェルター級/5分3R>
○ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)3R
判定
詳細はコチラ
×スティーブン・トンプソン(米国)
<139.5ポンド契約/5分3R>
○アイリーン・アルダナ(メキシコ)1R4分35秒
TKO
詳細はコチラ
×ヤナ・クニツカヤ(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
○ショーン・オマリー(米国)3R4分33秒
TKO
詳細はコチラ
×クリス・モウティーニョ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○マックス・グリフィン(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×カーロス・コンディット(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○ミシェウ・ペレイラ(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×ニコ・プライス(米国)
<フェザー級/5分3R>
○イリャ・トプリア(ドイツ)1R4分47秒
KO
詳細はコチラ
×ライアン・ホール(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)2R1分41秒
TKO
詳細はコチラ
×トレヴィン・ジェイルズ(米国)
<女子フライ級/5分3R>
○ジェニファー・マイア(ブラジル)3R
判定
×ジェシカ・アイ(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ブラッド・タヴァレス(米国)3R
判定
×オマリ・アクメドフ(ロシア)
<フライ級/5分3R>
○ザルガス・ズマグロフ(カザフスタン)1R2分02秒
ギロチンチョーク
×ジェローム・リヴェラ(米国)

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MMA UFC UFC264 アイリーン・アルダナ ヤナ・クニツカヤ

【UFC264】体重オーバーのアルダナが、クニツカヤをパウドアウト。「2度としない」と謝罪

<139.5ポンド契約/5分3R>
アイリーン・アルダナ(メキシコ)
Def.1R4分35秒by TKO
ヤナ・クニツカヤ(ロシア)

まずクニツカヤが左ロー、組みつつ離れ際に左ミドル、さらにはカカト落としまで見せてアグレッシブに前に出る。ワンツー、右ローのクニツカヤに対し、体重オーバーのアルダナはしっかりと動きを見ているか。近距離で頭を抑えながら左ミドル、離れて後ろ回し蹴りを繰り出したクニツカヤが、今度は組んでテイクダウンを狙う。ケージ際で体を入れ替えながら、最終的にはアルダナがヒザを入れて離れる。

クニツカヤはスピニングバックフィスト、左に回ってかわしたアルダナが右ローを蹴る。さらにステップインにカウンターで右を合わせてアルダナは、クニツカヤの動きを見切りつつあるようだ。左ボディフックを被弾し、動きが落ちたクニツカヤは右ミドル、左前蹴りも左フックを再び打たれる。アルダナは右クロス鼻血を流して前に出るクニツカヤが首相撲からヒザを入れる。

間合いを取ったアルダナは、ショートフックを踏み込みに合わせダウンを奪う。足を捌きつつパンチ、思い切り右を落としたアルダナは蹴り上げに右ローを蹴る。足を一本抜いたアルダナが、ハーフから潜ろうとしたクニツカヤに左のパウンドを入れる。背中を見せたクニツカヤにパウンドを連打し勝利したアルダナは「最初に彼女と彼女のチームに体重を落とせなかったことを謝りたい。もう2度としない。試合を受けてくれた彼女に感謝している」と話し、「あの距離での練習を凄くハードにした。一歩一歩進み、ベルトを巻きたい。今日でもないし、明日でもない。でもいつの日か」と話した。


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Report UFC UFC ESPN16 アイリーン・アルダナ ブログ ホーリー・ホルム

【UFC ESPN16】よりアグレッシブ&よりウェルラウンド化、ホルムがアルダナを完全ドミネイト

<女子バンタム級/5分5R>
ホーリー・ホルム(米国)
Def.3-0:50-44.50-45.50-44
アイリーン・アルダナ(メキシコ)

アルダナのローに対し、サイドキックを見せるホルム。左に回るホルムが左ストレートを当てる。ショートでパンチを見せ、サイドキックで距離を創るホルムが真っすぐ入って連打を繰り出す。この動きからローに繋げるホルムに対し、アルダナが自ら前に出るもホルムが左を当てて、パンチを纏める。アルダナも右を打ち返すがホルムは離れて左ハイ、前に出てくるところに左のカウンターと合わせようとする。左に続き右アッパー、サイドキックから組みついてボディロックテイクダウンを仕掛けたホルムだが、アルダナがウィザーで耐える。それでも左腕を差しあげて、テイクダウンを決めたホルムが初回をリードした。

2R、左フックから右ローを蹴ったアルダナに対し、続く踏み込みに右クロスを打ち込んだホルムが左から右のワンツー、右サイドキックを繰り出す。さらに左フックをヒットさせるなど、試合をリードするホルムは中に入ってのパンチがこれまでより多い。対してアルダナは、手数が少ない。アルダナは左フックを狙ったところで組まれ、ヒザを見せて離れる。直後に食らいついてボディロックテイクダウンを決めたホルムがハーフで抑えパスに成功する。アルダナは足を戻してフルガードへ。

スクランブルではなくガードワークを選択したアルダナが足をきかせると、ホルムが立ち上がる。アルダナも続き試合はスタンドに戻り、左に回るホルムが左を当ててワンツー、前に出てくるアルダナをサイドキックで蹴り放す。さらにスピニングバックキックをボディに入れたホルムがこの回も取った。

3R、先手を取りたいアルダナにサイドキックを入れ、前に出てくるところに左のカウンターを伸ばすホルムが、左ハイへ。左に回りながら左ストレートを入れ、ボディロックには腰に乗せて投げようとしたアルダナを組み伏せたホルムがパンチを入れてパスからキムラを狙う。

左腕を差して立ち上がろうとしたアルダナを潰してマウントを取ったホルムがパンチを纏め、エルボーから左右のパンチを落とす。さら肩パンチを入れ、アルダナのブリッジにサイドに戻り鉄槌を打っていく。スタンドに戻り、追ってきたアルダナに組みついたホルムが間合を取り直し、左ストレートをヒット。テイクダウンを織り交ぜることで、打撃の精度を上げるホルムがボディにサイドキックを入れる。さらに左オーバーハンドからショートの連打を繰り出したホルムが、サイドキックを決めて支配を続けた。

4R、サイドキックをここでも見せたホルムがワンツーを打ち込む。アルダナは右を逃すが、距離が合っていない。つまりタイミングを掴めていないアルダナは追いかけてはパンチを纏められる。それでも左ミドルに右を合わせようとしたが、パンチは軽く直後にサイドキックを腹に受ける。ローにはローを返したアルダナはボディロックから小外掛けを許して、ここも背中をマットにつかされる。

ホルムは寝技に拘らず立ち上がって、アルダナがスタンドに戻る際に連打を見せる。サークリングから一転、左ストレート、ワンツーフックと付け入る隙を与えないホルムはラウンド終了時に、追いかけてくるスピードが上がったアルダナのパンチを受けそうになるが、有効打はなく最終回を迎えることに。

5R、ホルムは右ジャブとサークリングでアルダナの接近を許さず、左ストレートをヒットさせる。ジャブを当てられ、追いかけてのパンチも届かないアルダナは、左ミドルを被弾。左回りを続け右サイドキックを顔面に届かせ、左ストレート、ボディへのサイドキックとホルムはペースを乱さずに戦う。ダブルレッグのフェイクから左を当て、残り70秒でボディロックからテイクダウンを決めたホルムが盤石の終盤へ。スタンドに戻り、アルダナが立ち上がろうとしたときに思いきり左ミドルを蹴り上げ、パンチ、KO狙いの蹴り、組んでもエルボーを打ち込み、フックの連打でまとめたホルムが、よりアグレッシブ、よりウェルラウンダーだということを見せつけフルマークの判定勝ちを決めた。

圧勝したホルム、元世界王者の「私はまだ新人」という言葉が印象に残った。


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