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45 AB F1 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2025#02 ダイキライトイヤー 永井奏多 藤井伸樹 齋藤奨司

【Shooto2025#02】永井奏多がジャパニーズゾンビを撃破!藤井伸樹との真っ向勝負に競り勝って判定勝利

<バンタム級/5分3R>
永井奏多(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
藤井伸樹(日本)

永井が細かいフェイントからジャブを突くと、藤井もジャブを返す。藤井が永井の前足にシングルレッグに入ると、永井は藤井の左てで頭を潰してテイクダウンを許さない。試合がスタンドに戻ると互いに右のカーフを蹴り合い、永井がワンツー、右フック。ジャブを当てつつ、藤井のテイクダウンを切って右ストレートを当てる。

藤井は右カーフ、永井は左フックから前に出て右ストレートにつなげる。藤井は右ボディストレート、永井の右カーフに左フックを合わせる。永井は藤井の右カーフに右ストレートを合わせ、飛び込んでの左フック。藤井が永井の右ストレートを合わせて組みつくが、永井をテイクダウンを許さない。永井は前後に動いてジャブを細かく当てて、右ストレートから左フック、右カーフとジャブ、藤井の右カーフに右ストレートを伸ばす。藤井のニータップにもすぐに反応する。

さらに永井は左ボディも振って右カーフ、ジャブで藤井の前進を止めて右ストレートを狙う。藤井もジャブを返すが、永井が右フックをかぶせる。残り1分、藤井が前足へのシングルレッグに入ると、永井が左手で頭を押さえて潰す。藤井も体を起こして右腕を差してケージに押し込む。永井は距離を作って右ヒザ蹴りとヒジ。距離が離れると藤井が左ミドルを蹴ると、藤井もジャブから右ストレートを打ちこむ。

2R、藤井がガードを上げて左フック。永田が右カーフを蹴ると、藤井はダブルレッグに入って永井をケージに押し込む。ここから藤井は永井のバックに回るが、永井も正対して藤井をケージに押し込みつつ離れる。永井は右ストレートと右カーフ、藤井も右ストレートを返して前足にシングルレッグに入る。永井が左手で頭を押さえながらバックへ。藤井は背中を見せつつ立ち上がり、キムラロックを狙う。

永井が腕を抜いて離れると、左の三日月蹴りと右ストレート、ジャブを当てて右ストレートから左フック。藤井がジャブからシングルレッグに入ると、それを切った永井が右腕を差して藤井をケージに押し込む。永井が離れると藤井がしつこくシングルレッグに入り、永井が頭を押さえてがぶり、藤井が立ち上がるとヒザを入れる。スタンドでは藤井が左の三日月蹴りからワンツー、藤井も右ストレートを返す。永井はジャブ、藤井の右ストレートに合わせて組んでバックへ。藤井の投げにも反応しつつ、藤井がダブルレッグに入ると、それも切る。

試合がスタンドに戻ると藤井が右ストレートと右カーフ、そこに永井がヒジで飛び込む。永井は右カーフ、藤井のシングルを切ってヒザ蹴り。続くダブルレッグも切って藤井のバックにつく。藤井に前方に落とされそうになる永井だが、バランスを整えて藤井のダブルレッグを切る。立ち上がった永井が右ストレートから左フック。藤井の右ストレートをもらっても、永井が右ストレートを打ち返す。

3R、永井はスイッチ&サークリングしながらジャブを突く。藤井も下がらず前に出て右ストレートを打つ。永井はジャブと右カーフを当て、藤井はしつこくダブルレッグに入る。ここで永井もスイッチで切り返しつつ、テイクダウンを許さない。藤井もしつこくシングルレッグに入り、永井はヒジを落としながら切る。

スクランブルの攻防では永井が藤井をケージに押し込む形になって離れる。試合がスタンドに戻ると、今度は永井がダブルレッグに入ってバックへ。立ち上がる藤井のバックにつき、キムラを狙う藤井を持ち上げて落とす。藤井が立ち上がると右ストレートで前進。永井はジャブとワンツー、藤井の右をもらうがダブルレッグでテイクダウンを奪う。

ここで永井はパンチを落としながら立ち上がり、藤井も下から体を起こしてシングルレッグへ。それを潰した永井がバックに回ると、立ち上がった藤井を持ち上げてテイクダウンし、足を四の字フックしてRNCへ。これはディフェンスされるが、永井がバックキープを続けてパンチを入れる。このまま試合終了となり、永井が藤井から判定勝利を収めた。

試合後、永井は「今日の試合を見てもらって、僕と世界チャンピオンの齋藤奨司選手、どっちが強いと思いましたか。僕は絶対に自分だと思います。ただすぐには挑戦できないと思うので、環太平洋王座をかけて、ダイキライトイヤー選手、僕の挑戦を受けてください」と環太平洋王座への挑戦をアピールした。

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o ダイキ・ライトイヤー 齋藤奨司

修斗250316:セミファイナル・藤井伸樹 vs. 永井奏多

バンタム級5分3R。

両者オーソドックス。ジャブ、ローで牽制する両者。藤井シングルレッグへ。クラッチして倒そうとする藤井だが、永井こらえて立ち上がり離れる。カーフ、ワンツーを入れる永井。ジャブがヒット。ワンツーで出ると藤井がケージまで後退。しかし藤井も前に出てジャブをヒットさせる。またシングルレッグを狙った藤井だが、足を引いて掴ませない永井。ジャブからワンツーを入れた。お互いジャブをヒットさせていく。両者休みなく手を出し続ける。永井の蹴りをキャッチした藤井。シングルレッグへ。永井は藤井の頭を潰してこらえようとする、藤井が胴タックルに切り替えたが、クラッチさせずに引き剥がした永井。ワンツーを入れる。残りわずかで藤井が出ると右をヒットさせた。1R終了。

2R。藤井がタックルに入る。足に触れさせないように防いだ永井だが、藤井はケージまで押し込むとボディロックからバックに回る。しかし正対した永井がクラッチを切り離れる。パンチで出た藤井がシングルレッグに。切ってバックに回った永井がパンチを入れる。振りほどき離れる藤井。ジャブからタックルにつなげようとした藤井に対し、永井が逆に組み付いてケージに押し込む。ヒザを入れて離れたが、離際にすぐ詰めた藤井がシングルレッグを狙う。しかし切った永井。ケージ際でパンチを入れる。しかしバックステップで距離を取る永井に対し、藤井はすぐに間合いを詰めてパンチを出していく。組んだ藤井が強引に払い腰を狙うがこらえた永井。残り1分。パンチからケージに押し込みタックルに入った藤井だが、そのまま後方に引き込もうとしたところを潰しgた永井がバックマウントに。反転して上を取ろうとする藤井だが、すぐにがぶって立った永井。残りわずかでお互いの右がヒットした。2R終了。

3R。すぐに詰める藤井。下がりながらジャブを入れる永井だが、藤井は構わず詰めていく。ジャブの3連打をヒットさせた永井。藤井のタックル。バックに回る永井だが、藤井がスイッチからシングルレッグへ。倒したが押さえ込ませず立った永井。しかし藤井またもシングルレッグから軸足を刈ってテイクダウン。ガードから背中を向けて立った永井。バックにつこうとする藤井だが、永井反転して上になる。藤井が立ち上がるとパンチを入れて離れた。逆に永井がダブルレッグからテイクダウンしバックに回る。藤井はバックを取らせた体勢でアームロックを狙う。腕を抜いた永井。離れるとパンチで出ていく藤井。しかし永井がダブルレッグでテイクダウン。上になりパウンドを入れるが、藤井が起き上がるとシングルレッグを仕掛ける。切ってバックに回る永井。両足をフックしバックマウントを取った。四の字ロックからチョークを狙っていく。腕を掴んで耐えている藤井。残りわずかでバックからパンチを入れる永井。タイムアップ。

判定29-28永井、30-27永井、30-27永井。3-0で永井が世界ランカーの藤井を下した。

永井は「今日の試合を見てもらって、現チャンピオンの齋藤奨司選手と僕、どっちが強いんだろうっていうと、絶対僕だと思う。でもすぐにチャンピオンとやらせてくださいなんて言えないと思うので、藤井選手がもともと持っていた環太平洋のベルトを賭けて、ダイキ・ライトイヤー選手、僕と戦ってください」とコメントを残した。

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45 AB ABEMA Colors DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN RYO RYOGA Shooto Shooto2024#06 UFC イスラム・マカチェフ カムザット・チマエフ パンクラス ムテカツ ヤックル真吾 亮我 修斗 前田吉朗 宇藤彰貴 海外 神里昭吾 藤井伸樹 齋藤奨司

【Shooto2024#06】ヤックル戦へ、亮我「先生と一緒に修斗のベルトを巻いて、海外やRIZINへ」

【写真】アマ時代は修斗だけでなく、パンクラス、DEEPのFKTでも戦っていた亮我。プロデビュー戦は前田吉朗引退大会だった(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)、大阪市の阿倍野区民センター大ホールにて、Shooto2024#06が昼夜2部制で行われる。第2部(夜の部)では、インフィニティリーグ公式戦として亮我がヤックル真吾と対戦する。
Text by Manabu Takashima

2022年4月にDEEPでプロデビューした亮我は、修斗を主戦場とし、ここまで7戦無敗。新人王トーナメント決勝は相手の体調不良で不戦勝に。続くインフィニティリーグ初戦は、対戦相手が前戦で計量オーバーしたことにより出場停止処分を受けたため実現せず。8カ月ぶりの試合となる亮我が、自身の組み力、所属するゴンズジムと目標を語った。
Text by Shojiro Kameike


――昨年6月の谷中たいち戦ではバックマウントからハンマーロックを極め、11月の11月の神里昭吾戦ではバックマウントからパウンドアウトしました。このフィニッシュは、よほど組み技に差がなければできないと思います。

「組み力には自信があります。もともと打撃が好きで、ずっと打撃ばかりやっていたんですよ。組まれたら嫌やから離れる、という練習をやっていて。でも自分は組みが強いと気づいて――組みで勝負したほうが、実力差が出るし確実に勝てると思いました」

――キャリアのどの段階で、自分は組みが強いと気づいたのですか。

「2022年のDEEPフューチャーキングトーナメントに出た時は、まだ打撃しかできませんでした。気づいたのは、そのあとですね。UFCに組みが強い選手がどんどん出てきていたので、『組みが強い選手のほうがMMAでは強いんやな』という印象がありました。

名前を挙げればイスラム・マカチェフ、カムザット・チマエフのようなスタイルが好きで。打撃もできるし、組んだらメッチャ強い。今は中央アジア勢のスタイルが一番好きです」

――現在MMAではどんどんコントロールに対する評価が低くなっています。修斗でいえば先日の齋藤奨司×藤井伸樹戦は最たるもので。そのような採点基準に対して、組みの選手としてはどう感じていますか。

「う~ん……。トップを取る選手からすると、下から効かない打撃を出している選手に10-9がつくのは厳しいです。でも僕は組むとすぐに殴って、削ってから極めるというスタイルなんです。判定を考えると、テイクダウンしてから確実にパンチを当てていったほうが、ジャッジにもお客さんにも分かりやすい――という傾向はありますよね」

――亮我選手はテイクダウンしたあと、トップコントロールではなくバックテイクを優先し、バッググラブから殴る。試合では常にバックテイクを狙っているのですか。

「バックテイクというより、打撃を入れやすいポジションを優先しています。たとえばサイドポジションだと、ヒジを入れやすいじゃないですか。これまでもケージ際でテイクダウンして、ヒジで削りながら、相手が動いたところでバックマウントを奪うことが多いです」

――なるほど。ただ、ケージ際でテイクダウンし、立ち上がる相手に対してバックコントロールに入る。それはMMAにおいて定番の展開となっています。ただ、亮我選手の場合は相手が立ち上がる前に、バックマウントを整えている。バッククラブまでの展開が速い。

「やっぱり『殴りたい』という気持ちが強いんですよ。まずは相手の隙を探す。隙があったらポジションを奪って、殴る。そのおかげでバックマウントを奪うまでが速くなっているのかもしれないです」

――いわゆる「今の採点基準」でいうと、一番強いスタイルではないでしょうか。

「そうかもしれないですね。分かりやすく殴っていれば採点でも優位になるし、もちろん最後はフィニッシュしたいです」

――自身の組みの強さに気づいてからも、スタンドの打撃戦をやりたくはならなかったですか。やはり組みよりもスタンドの打撃戦のほうが華やかなイメージはありますし。

「それはメッチャ思いました。でも打撃戦ってリスクがあるじゃないですか。打撃スキルの差が小さいと、相手の攻撃も食らっちゃいますよね。それと比べて組みは実力差が出る。確かにスタンドの打撃戦は華やかやけど、やっぱり確実に勝つほうが良いと思うので。

一番は『組んだほうが強い、でも殴りたい。それやったら、組んで相手を動けへん状態で殴ればエェやん』という気持ちから、『組んで殴る』という融合になりました(笑)。相手を抑えこんでボコボコにしているほうが、圧倒しているようにも見えるし。それだけ圧倒している感じが好きなんですよ」

――なるほど。ゴンズジムには同期デビューの宇藤彰貴選手がいます。宇藤選手は稀有な打撃センスを持っていますよね。

「自分とは真逆なスタイルです(笑)。宇藤は1R数秒でKOしたりとか、本当に凄いですよ。宇藤のファイトスタイルは華やかで、観客を惹きつけるものだと思います。だけどMMAのスタイルは本当に人それぞれで、自分の中でスタイルチェンジに迷いはなかったです」

――同じジムで、ここまでファイトスタイルが異なることも不思議です。

「確かに、みんなスタイルが違いますね。今年プロデビューした中島陸(同じゴンズジム所属ファイター、ムテカツを父に持つ高校生ファイター)も全然スタイルは違いますし。

まず先生が『自分に合ったスタイルで戦うほうが良い』という考えなんですよ。陸の場合は手足が長いので、先生がUFCで似た体型の選手の試合を見せて『こういう戦い方もエェんちゃう?』と言ってくれていました。そうやって先生が選手一人ひとりのことを考えてくれているから、みんなファイトスタイルが違うんじゃないかと思います」

――亮我選手の場合、スタイルチェンジをしながら、どこかでハマッた感覚はありましたか。

「突然じゃなく徐々に、ですね。最初はグラップリングが嫌いやったんですよ。僕はもともと中学生の時にゴンズジムへ入り、一度辞めているんです。またジムに戻ってきた理由は、先生が厳しかったからで」

――先生が厳しかったから戻ってきた、というのは? 厳しかったら離れることのほうが多いと思いますが……。

「僕はあまり人の言うことが聞けない人間やったんです。そんな自分には『怖い存在が必要や』と思って」

――そこで怖い人=ゴンズイ代表であった、と(笑)。

「アハハハ、そうなんですよ。『グラップリングは嫌いやけど、先生の言うことは絶対やから』と自分に思い込ませて練習していたら、いつの間にかグラップリングが楽しくなって。おかげで以前よりは全然マシになりました」

――自分のことを理解し、より厳しい環境に身を置く。それは素晴らしいことだと思います。ちなみにプロキャリアもアマ修斗、新人王トーナメントからインフィニティリーグという、修斗としての王道を歩んでいます。新人王を獲得後、いきなり上位ランカーと試合がしたいとは考えませんでしたか。

「それは無かったです。誰でもいいから試合がしたい。とにかく試合数をこなして上に行きたい、というのが自分の考えです。特にインフィニティだと年間4試合は確定になる。いつ試合があるか分からない状態よりは、そっちのほうが良いと思いました」

――では次に対戦するヤックル真吾選手の印象を教えてください。

「インフィニティリーグの参加メンバーが発表された時は、ランキングは一番上でしたよね。打撃も寝技も巧い、穴が少ない選手というイメージを持っていました。でも以前から『ここは突かれるやろうな』と思っていた穴を、須藤選手に疲れていて(今年5月、須藤が1R19秒でKO勝ち)。須藤選手との試合を視て、脅威に感じることはなくなりました」

――それは同時に、普段の練習から自身のスキルアップを感じることができているからなのでしょうか。

「いえ、練習ではなく試合ですね。強い相手と戦って勝つことで、自分のレベルアップを感じます。どれだけ練習で強くても、それが実戦で出せるかどうかは別ですし」

――インフィニティリーグで他に注視している選手はいますか。

「須藤選手が一番ヤバイんやろうなと思います。打撃は凄いし、組みも確実さが増していて。そう考えると僕と似たところがあるんかな、と。でも負ける気はしないです」

――なるほど。インフィニティリーグを制すると、タイトルマッチも目前となってきます。その先については、どう考えていますか。

「海外で試合をしたいし、RIZINにも出たいです。ただ、一番の目標は『戦い続けること』なんですよ。何よりずっと戦い続けていきたいです。そんななかで僕は先生と一緒に修斗のベルトを巻いて、海外やRIZINからオファーが来るような選手になる。どんどん強い選手と戦って、自分の実力を証明していきたいですね」

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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#05 修斗 斎藤 藤井伸樹 齋藤奨司

【Shooto2024#05】TDを仕掛け続けた藤井×打撃で削った齋藤、スプリット判定で齋藤が勝利

【写真】テイクダウンされても齋藤はガードからヒジを入れるなど、組み際の攻防で必ず打撃を入れていった(C)MATSUNAO KOKUBO

<修斗世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
齋藤奨司(日本)
Def.2-1:50-45.48-47.46-49.
藤井伸樹(日本)

齋藤がジャブとインロー、右ストレートを当てる。藤井が右ストレートを返すと、齋藤がジャブと左ミドルを細かく当てる。藤井が齋藤のジャブに合わせて、齋藤の左足にシングルレッグに入って齋藤に尻餅をつかせる。藤井は齋藤の左足を両足で挟んで伸ばしつつ、正対してボディロックで齋藤を寝かせようとする。齋藤は尻餅をついた状態でケージに背中を預け、藤井の肩甲骨にヒジを落とす。

藤井は齋藤の両足を引っこ抜きつつ、自分の両足で齋藤の両足を束ねてアッパーを入れる。齋藤が足を抜いて立ち上がると、態勢を入れ替えてヒザ蹴り。距離が離れると齋藤が右ストレート、藤井が左ミドルを蹴る。さらに齋藤は藤井の右に右のカウンターを合わせ、ボディにもパンチを散らす。

2R、齋藤はジャブを顔とボディに打ち分け、右ストレートをにつなげる。藤井もジャブを返し、ジャブと組みのフェイントも見せつつ、齋藤の左足にシングルレッグに入って齋藤をケージまで押し込む。藤井は右腕を差す形からボディロックで組んで、左足をかけてバックを狙う。齋藤は内股のような投げから距離を取る。

試合がスタンドに戻ると齋藤はジャブを細かく当てて右ストレート、左ボディにつなげる。藤井はダブルレッグに入って齋藤に尻餅をつかせ、齋藤の左足を両足で挟み、右腕を深く差してケージに押し付ける。ここから細かくパンチを当て、齋藤が立ち上がると四つ組みから後方に倒す。齋藤がケージに体を預けて立ち上がろうとすると、藤井はダブルレッグに入って。再び齋藤の左足を両足で挟んで寝かせつつ、斎藤が立ち上がったところでラウンド終了となった。

3R、齋藤が鋭いワンツー、藤井も右ストレートを返す。齋藤は細かいジャブから左ボディにつなげ、藤井はダブルレッグでケージに押し込む。藤井は齋藤の左足を足にでひっかけながら、齋藤の体を振ってテイクダウンを狙う。齋藤がケージに体を預けると、藤井はダブルレッグに入り、齋藤が両足を広げて踏ん張ると、藤井は齋藤の左右の足にシングルレッグに入り、齋藤はそれを切って離れる。

齋藤はジャブから右のボディストレート、藤井もジャブを返す。齋藤はそのジャブに右をかぶせ、再びジャブで距離を取る。藤井は右ストレートで齋藤を追いかけ、斎藤は右のヒザ蹴りを狙う。ここで藤井がシングルレッグに入って、斎藤をテイクダウンし、斎藤の背中をマットにつけさせる。齋藤がケージに身体を預けて立ち上がろうとすると、藤井は齋藤の左足を両足で挟んでコントロールする。足を抜いて立ち上がった齋藤は首相撲からヒザ蹴りを突き刺す。

4R、ジャブの差し合いから、齋藤が右をかぶせる。齋藤は右をボディに振るが、藤井がシングルレッグに入ってテイクダウンを奪う。齋藤はガードポジションからヒジを連打し、ケージまで移動して体を預けて立ち上がる。藤井は右腕を深く差してボディロックし、後方に倒してテイクダウンする。齋藤も必死にケージまで移動して寝かされない。

藤井はダブルレッグから引っこ抜くようにテイクダウンし、齋藤の右足を両足でフックする。ここから藤井は齋藤の左足も一緒に両足フックして固定し、細かくパンチを入れる。齋藤も必死に距離を取ろうとするが、藤井は組み続ける。齋藤は肩甲骨にヒジを落とし、藤井もボディと顔にアッパーを細かく当てる。最後は齋藤が立ち上がったところでラウンド終了となった。

5R、齋藤がジャブを顔とボディに打ち分け、藤井のジャブに右をかぶせ、右アッパーを狙う。藤井は齋藤の左足にシングルレッグに入ってテイクダウンしてバックへ。齋藤は両足をフックさせずに前に落とすようにして奪取する。距離が離れると藤井はすぐにシングルレッグに入って、スタンドでバックを狙う。半身になって踏ん張る齋藤だが、藤井が後方にテイクダウンしてトップキープする。

齋藤はガードポジションからヒジを連打し、藤井も齋藤の上体を寝かせて鉄槌を落とす。藤井は腰を上げてパスガードを狙いつつ、齋藤がケージまで移動して体をケージに預ける。藤井は齋藤はの左足を両足で挟んで、右腕を深く差して齋藤をケージに押し込んで左手でパンチを入れる。

ここでレフェリーがブレイクを命じる。再開後、齋藤はがワンツーと右フック。藤井もジャブから右ストレートを返すが、左から右と連打をまとめる。藤井も前後にステップしてジャブを当てて、右と右で打ち合う。最後は齋藤が右を当てたところで試合終了。判定は49-46(藤井)、50-45(齋藤)、48-47(斎藤)と大きく票が割れ、齋藤に軍配が上がった。

試合後、齋藤は「怪我で1年くらい格闘技ができなくて、藤井選手と頭の中で1年くらい戦っていました。下馬評は不利だったと思うんですけど、自分と仲間を信じて頑張ってきました。これからも自分と仲間を信じて上に行くんでよろしくお願いします」と語り、周囲への感謝の言葉を述べた。


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45 AB ABEMA Chan龍 MMA MMAPLANET o ONE Shooto Shooto2024#05 チャンネル 上原平 中池武寛 人見礼王 修斗 児山佳宏 加藤ケンジ 大竹陽 岡田嵐 岡田達磨 岩本健汰 島村裕 斎藤 松岡拓 椿飛鳥 海外 竹原魁晟 結城大樹 藤井伸樹 飯田健夫 齋藤奨司

【Shooto2024#05】「自信と試合内容のギャップが埋まってきた」椿飛鳥、2022年以降のマインド変化

【写真】過去にリアリティショーでお世話になったプロデューサーに、チケットを購入してほしいと願い出ることがでいる強心臓の持ち主(C)SHOJIRO KAMEIKE

21日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#05で、椿飛鳥がたてお(※飯田健夫からリングネームを変更)と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

椿は2018年に全日本アマチュア修斗選手権で優勝した直後、ONEトライアウトに合格し、さらにはABEMA TVの格闘代理戦争にも出場する。それにより、彼にとっては苦難のMMAキャリアがスタートしたともいえる。しかし2021年までに3連敗を喫したあと、2022年は新たなキャリアを積み始めたといえば良いのか。特に今年3月の結城大樹戦は、それまでとは打って変わったファイトを見せていたようにも感じる。2022年以降の椿飛鳥に何が起こったのか。這い上がる男の浪漫——椿飛鳥がベルトに辿り着くために重要な一戦を迎える。


MMAを始めた時の理想と現実のギャップを感じました

――リモートでのインタビューとなりますが、本日は会社もお休みなのですか。

「今日はたまたま休みなんですよ。今の部署はシフト制で――平日も朝に練習して、昼から勤務とか融通を効かせてくれる職場です。代理戦争が終わった頃に新卒で就職して、今は6年目ぐらいになります」

――新卒から6年目ということは、もう昇進する頃でしょうか。

「おかげさまで一応、一つの部署のリーダーみたいな形でやらせてもらっています」

――おぉ! そこから会社でのし上がっていく、と。

「いえ、僕は独立して自分で会社やったり、格闘技のジムをやりたいとは会社にも伝えています。会社も『応援するよ』と言ってくれていますね」

――いずれジムを出す、つまり格闘技と人生を共にすることは就職した当時から考えていたことですか。

「就職するまでは将来のこととか、一切考えたことがなかったです。大学4年生の時に全日本アマ修で優勝し、直後にONEのトライアウトに受かって。さらに格闘代理戦争の話も来て――『これで格闘技だけで生きていけるわ』と思っていました(苦笑)。

でも格闘技をやっているだけでは生活費もなく、家賃すら払えないような状況に陥っていました。たまたま練習仲間のツテで、ファイターを応援してくれる会社を紹介してもらい、就職したんです。それが今の会社で」

――そこからONEウォリアーシリーズや格闘代理戦争を経て、自分が思い描いていたものとは異なる格闘技人生に直面することになるのですか。

「だいぶ違ったものになっています(笑)。ONE WSの時はONEとの契約を目指していました。だけど、ONE WSが行われなくなってからは、とにかく頂いたオファーに対して頑張る。それぐらいで、あまり深くは考えていなかったです。そこから連敗が始まり……当時は来たオファーを受けるという状態で、今思うと目標もなく過ごしていた時期でしたね」

――修斗でいえば多くは全日本アマ修斗で優勝すると、次はプロの新人王で、さらにチャンピオンシップへと繋がっていきます。

「僕もそこから海外へ、という道は思い描いていました」

――思い描いていたものとは違う道を歩むことになり、特に3連敗を喫した中で「このままで良いのか?」と考えることはありました。

「考えました。特に岩本健汰戦で負けた時は――辞めたいとまでは思わなかったけど『このままで続けたくない』という気持ちがあって。そこから新人王トーナメントに出場するのも、異例といえば異例なんですよね。本来エントリーの基準は2戦以下だけど、コロナ禍もあったので6戦以下になっていましたから。そこでウチの森修会長からも『新人王トーナメントに出てみないか』と言われたんです。

当時は急なオファーも多かったんですよ。新人王トーナメントなら1年間、定期的に試合が組まれる。そのほうが仕事しながらコンディションもつくりやすいと思って。ただ、『これで負けたら終わりだ』と思って、トーナメントに臨みました。初戦で負けたら4連敗になるし、新人王に出るキャリアの選手に負ければ、格闘技を辞めることができるかな、と」

――格闘技を辞めることができる……とは、どこかに「格闘技を続けていくのが苦しい」という気持ちがあったのでしょうか。

「ありましたよ。代理戦争のおかげで名前も知られて『あ、椿選手だ』と声をかけてもらうことも多かったです。だけど、それに見合う実績を挙げることができていないという葛藤はありました。

3連敗を喫した時も、見方によっては『相手が強豪だったから仕方ない』と言ってくれる人もいました。だけど3連敗には変わりない。それだけの選手に何もできずに負けたことで、自分がMMAを始めた時の理想と現実のギャップを感じましたね。だから『新人王の初戦で負けたら格闘技を辞められるかな?』と思ったことは事実なんです。逃げる、というのとは少し違っていて……何て言えばいいんでしょうね」

――その気持ちは分からなくもないです。今でもネットで「椿飛鳥」と検索したら、続く第2キーワードが「弱い」で。さらにSNSでは「椿飛鳥が世界1位かよ」と書かれていたり……。

「アハハハ! 今はもうSNSに書いていただくだけで嬉しいですよ。だって『見られない』『何も言われない』ことほど怖いことはないですから。だけど新人王の初戦(岡田達磨に判定勝ち)で勝った時はホッとしました。あの試合までは自分の自信と試合内容にもギャップがあったんですよ。練習ではできることが、試合では出せない。練習を通じてどれだけ自信があっても、試合でリアルな結果が付きつけられる。そんな状態が2年半ぐらい続いていました。でも岡田戦で、そのギャップが少し埋まったというか。

練習と試合って全然違うものだし、試合で出たものが実力じゃないですか。練習で強いなんて全くアテにならない。そんななかで、岡田戦では練習してきたことが出せたなとホッとして。このまま続けていけば、もっと良い動きができるんじゃないかと思いました。

トーナメント決勝ではCHAN龍選手にも負けてしまいましたけど、あの試合も大きな転機になりました。試合前からCHAN龍選手と戦うことより、『この後はタイトルまでどう進んでいくのか』という道筋を考えてしまっていて。ヒジを負傷して負けた結果について『アクシデントだった』と言ってくれる人もいます。でもあれは完全に僕の負け。精神的にも技術的にも僕の甘さが出ました」

――……。

「あの時も実は『ここで負けるなら……』と思っていました。でもまだ腕が治っていない状態でジムに行ったら、会長が『試合を見返したけど、ココをもっとこうしたら』と熱心に指導してくれたんですよ。『他の人が自分のために、ここまで熱心になってくれることってあるのかな?』と感じて、怪我が治ったら次の試合のために頑張ろうと決めました」

勝利を考えるな。その場その場で最善の動きを選択しろ

――これは話の本筋とは関係ありませんが、新人王決勝を争ったCHAN龍選手の訃報を知った時は……。

「う~ん……、……、……才能溢れるファイターが亡くなったことは、すごくショックでした。いろいろ思うところはあります。でもご遺族のことを考えたら、事情を知らない自分が何か言うべきではないと思っています。すみません」

――いえ、こちらこそ答えにくいことをお聞きしてしまいました。話を戻すと、新人王トーナメントを経てこの2試合はどう変化したのでしょうか。

「試合に臨む気持ちが変わったことは大きいです。それまでは、試合って凄く特別なものだと思っていました。自分の全てを削って勝つもの――と、自分を追い込んでいたんです。自分で自分にプレッシャーをかけ過ぎていたというか。でも斎藤戦は『よし! いっちょ試合してくるか』みたいな感じで試合に臨むことができて。結果、齋藤選手に競り勝てたことで『このマインドが自分に一番合っているんだ!』と気づけました」

――確かに前回の結城大樹戦は、凄く伸び伸びと戦っている印象を受けました。相手に取られているであろう場面でも、『これは取り返せるな』と考えることができていたのですか。

「これは会長から教わっているマインドなのですが、『勝利を考えるな。その場その場で最善の動きを選択しろ』と。『ここでこうしないとラウンドを取られる。勝てない』って思うと、良くない動きをしてしまうことが多いんですよね。それは練習でも感じます。練習で強いけど試合で勝てない選手とは、そういうことなんじゃないかと思いました。

練習は勝ち負けを考えない。でも試合だと勝ちを見越して試合をしてしまう。結城戦は、試合を通じて『ここをこうすれば勝てる』という気持ちはなかったです。分かりやすいのは――バックを取られたら『負ける!』と考えるのではなく、まずディフェンスする。その場その場で最善の動きを選択していけば、その積み重ねでラウンドも取れますよね。そういうラウンドを積み重ねていけば、フルラウンド取れる。3R制であれば最低2つ抑える……ということでもなく、フルラウンド取りに行く。そのマインドも自分に合っていると思います」

――前回は世界1位の結城選手に勝ち、次にタイトルマッチ経験者のたてお選手を下せば、遂にベルト挑戦も見えてきます。

「実は……たておさんとは仲良いんですよ。結城選手に勝ったあと、『椿さん、おめでとう! 復帰して椿さんと試合できるように頑張ります』というメッセージが来て。そこから、たておさんとやり取りしている間に試合のオファーが来ました(笑)。だからといって、やりづらさとかは無いです。コレはコレ、ソレはソレなので。

飯田選手は今ランキングに入っていないだけで、タイトルマッチ経験者だし、実力者です。この試合に勝てば、自分がベルト挑戦者として一番手じゃないですか。いろいろ経験してきましたけど、やっぱり修斗のチャンピオンになりたい。僕がチャンピオンになった先に見据えているのは『修斗を盛り上がる団体にしたい』ということで。それこそMMAを知らない人にも修斗を好きになってほしい。で、皆さん『椿飛鳥がチャンピオンかよ』って書いてください」

■視聴方法(予定)
7月21日(日)
午後6時00分~ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2024#05 対戦カード

<修斗世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
藤井伸樹(日本)
齋藤奨司(日本)

<フェザー級/5分3R>
椿飛鳥(日本)
たてお(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
須藤晃大(日本)

<2024年度新人王フェザー級2回戦/5分2R>
中池武寛(日本)
蓮池勇太(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
島村裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
加藤ケンジ(日本)
人見礼王(日本)

<フライ級/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
岡田嵐士(日本)

<ストロー級/5分2R>
牧ヶ谷篤(日本)
友利琉偉(日本)

<2024年度新人王フェザー級2回戦/5分2R>
松岡拓(日本)
井上翔太(日本)

<バンタム級/5分2R>
中野剛貴(日本)
瀬戸口怜久(日本)

※コメインで予定されていた環太平洋フェザー級王座決定戦は、竹原魁晟が体調不良のため計量会場に来ることができず中止に。契約体重をクリアしている上原平がルールに則り、不戦勝かつ新王者に認定される。

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【Shooto2024#05】藤井伸樹とバンタム級王座決定戦、齋藤奨司「タイトルどうこうより藤井選手に勝つ」

【写真】メンテ完了。ガソリンもタップリ入ったようで、どのような齋藤奨司が見られるか(C)TAKUMI NAKAMURA

21日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#05にて、齋藤奨司が世界バンタム級王座決定戦で藤井伸樹と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年5月の須藤拓真戦後、怪我と体のメンテナンスのために約1年間、試合から遠ざかることになった齋藤。ブランクを作ることにはなったものの、この期間で負傷箇所も癒え、体の使い方にも目を向けたことで、MMAファイターとしての進化に手応えを感じている。

今回世界タイトルを争う藤井は「何回も試合を見てやりたかった相手」で「5Rまでもつれる、すぐに終わる。どうなるにしても、見ていて飽きない試合になると思うし、何より僕自身が一番楽しみ」と胸を躍らせている。


敵討ちでもある

──2023年5月に須藤拓真選手に判定勝ちして以来の試合がタイトルマッチとして決まりました。この期間はどう過ごされていたのですか。

「今までのキャリアで負傷箇所もあったので、そのメンテナンスも含めて、基本的な体の基礎から作り直していた感じですね」

──どこか1箇所を怪我したというよりは、色々な箇所をメンテナンスしていたのですか。

「一カ所怪我したところはあったんですけど、全部含めてって感じですね」

──いざ体のメンテナンスをして、気づくことは多かったですか。

「そうですね。やっぱりちゃんと専門の人に体を見てもらって良かったです。ある程度は自分で出来ていたと思い込んでいた部分も、いざ見てもらったらアスリートとしてはまだまだなところもあって。そこを約1年かけて直してきました」

──では怪我の治療だけではなく、トレーニングとして新たにチャレンジした、取り入れたものもありましたか。

「両方ですね。怪我した部分を治すリハビリもやってましたし、そこからはベースアップのためのトレーニングをやってきました。いわゆる体幹トレーニングで、ただ筋力アップするというよりは、体の使い方を良くしたりとか、しっかり使えるようなトレーニングをやってきました」

──そうしたトレーニングをやったことで、スパーリングなどの実践的な動きでの変化は感じていますか。

「目には見えないというか、体がデカくなったとかそういう変化じゃなくて、内から体が使えるようになった感じですね。言葉にするのは難しいんですけど、体のブレがなくなってきましたね。外から見て変化は感じないかもしれませんが、自分の中では感覚が変わってきています」

──では試合間隔が空いたことで不安は?

「逆に今まで試合頻度が多くて(試合間隔が)1カ月未満でやったこともあったんで、逆にいいダメージ抜きになったなと思いますね」

──復帰戦がタイトルマッチになるとオファーを受けた時はどのような心境でしたか。

「前回の試合が終わってから、次はタイトルマッチでもおかしくないと思っていたし、僕の希望としては藤井選手とやりたかったんですよ。なんでかと言ったら、ジムの先輩の(齋藤)翼さんもやってますし、いつも一緒に練習してもらっているZEEKジムの石橋(佳大)さんもやっていて、その敵討ちでもあるし、あとはやっぱり藤井選手は選手としての評価も高いじゃないですか。

僕自身、修斗で藤井選手の試合を何回も見てきて、根性もスタミナもあって強いなと思っていたし、俺とやったら絶対に噛み合って面白いなと思っていました。だから藤井選手とタイトルマッチが決まった時はめちゃくちゃ嬉しかったです」

──対戦相手として、藤井選手の根性系グラップリングというか、あのしつこい戦い方はどう見ていますか。

「さっき言ったように、藤井選手は根性があって、スタミナがあって、ドロドロした試合に持ち込んでいくタイプですよね。こちらとしてはスパッと終わらせることも想定していますいけど、ドロドロした展開になることもイメージしているので、どっちになってもいいかなって感じです」

──勝ち方のイメージができている?

「本当に1年間ぐらい藤井戦のことを考えてきたんで、イメージもちゃんとできているし、どんな展開になっても勝つイメージはできています。もちろん楽な試合にはならないと思って戦います」

──見ている側が面白い=やってる側はしんどい試合になると思いますが、それは覚悟の上ですか。

「そうですね。僕が言うのもおかしいんですけど、絶対に面白い試合になると思うんで。5Rまでもつれる、すぐに終わる。どうなるにしても、見ていて飽きない試合になると思うし、何より僕自身が一番楽しみです」

──この1年間やってきたことに手応えがあって、それを試合で出したいですか。

「はい。本当にここまで準備してきたことが、どうなるかなっていう。手を合わせてみないと分からないことも多いと思いますが、その辺も試合の中で楽しみたいです」

──藤井選手に勝つ、修斗の世界王者になればMMAファイターとしての価値や評価もワンランク上がると思います。

「どこかの記事で見たんですけど、みんな藤井選手とやりたがってない、と。でもそれは逆に藤井選手の評価の高さだと思うし、僕はそういう相手に勝つことで一皮剥けると思っています」

──修斗のベルトへの想い入れはありますか。

「僕は修斗でチャンピオンになりたいからアマチュア修斗からやってきたんで、修斗のベルトを獲りたいって気持ちはむちゃくちゃ強いです」

──色々なMMAの大会がある中で、修斗に惹かれた理由は?

「総合格闘技の硬派はやっぱり修斗だな、と。あまり格闘技のことを知らないながらにも、総合格闘技=修斗という感じがあったし、指導していただいている髙谷(裕之)さんや田村(彰敏)さんも修斗出身ですし、それで修斗で戦いたい、チャンピオンになりたいと思いました。ただ今回はどちらかと言うと藤井選手に勝ちたいという気持ちが強くて、タイトルどうこうより藤井選手に勝つ。そうすれば自然にタイトルはついてくると思っています」

──藤井選手に勝つことがとても大きいというか、そこに対するモチベーションが一番高いようですね。

「はい。ここまでやることをやってきたんで、あとはケージの上で藤井選手と対峙して楽しむだけです」

──齋藤選手の復帰戦とタイトルマッチ、そして藤井選手に勝つ姿を楽しみにしているファンのみなさんにどのような試合を見せたいですか。

「今回は復帰戦なんですけど、僕の中ではあまり復帰戦という感じじゃなくて、いつも通りの試合です。対戦相手はずっとやりたかった藤井選手で、ワクワクしています。スパッと勝つのか5Rドロドロになるのかは見てのお楽しみですが、自分も楽しみなんで、目を離さずに刮目してください」

■視聴方法(予定)
7月21日(日)
午後6時00分~ABEMA格闘チャンネル

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【Shooto2024#05】後楽園でW王座決定戦、世界バンタム級=藤井×齋藤、環太平洋フェザー級=竹原×上原

【写真】1月に環太平洋王座を防衛した藤井と約1年2カ月ぶりの復帰戦・齋藤が世界王座を争う(C)MMAPLANET

7月21日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#05では世界バンタム級王座決定戦=藤井伸樹×齋藤奨司、環太平洋フェザー級王座決定戦=竹原魁晟×上原平を含む全11試合が決定している。
Text by Takumi Nakamura

7.21後楽園、7.28阿部野、8.3新宿=COLORSと2週間で3大会が続く“サステイン真夏の3連戦”。3連戦の口火を切る後楽園大会ではダブルタイトルマッチが組まれた。安藤達也の王座返上により、空位になった世界バンタム級王座を争うのは同級1位・環太平洋同級王者の藤井と同級3位の齋藤だ。


ランキング的に受けて立つ側の藤井は、2022年11月に石井逸人を下して環太平洋王座を獲得すると、2023年7月に竹中大地とノンタイトル戦で対戦。3Rに猛反撃を見せるも、1・2Rで失ったポイントを挽回できずに判定負けを喫した。2024年は1月に須藤拓真の挑戦を退け、今回の世界戦に駒を進めた。

一方の齋藤はRISEで立ち技の試合も経験しているストライカーで、2021年6月から修斗に参戦。初戦こそ落としたものの、その後はPound Stormでの試合を含め7戦6勝1分と無敗の快進撃を続け、昨年は野尻定由と須藤からも勝利を収めた。怪我の影響で長期欠場を余儀なくされ、約1年2カ月ぶりの復帰戦が世界戦という形になった。

王座戴冠後もコンスタントに試合を続けてきた藤井に対し、コンディションを上げるために試合間隔を空けた齋藤。この試合に臨む状況が対照的な両者だが、ファイトスタイルとしてもスクランブル主体のスタミナ勝負で最終的に競り勝つ藤井×スタンドの時間を長くして打撃で倒す齋藤と対照的だ。藤井がスクランブルの強さを発揮する前に斎藤が打撃を効かせてペースを掴むか。組みの攻防ではなく、どう組みの攻防がスタートするかに注目したい世界戦だ。

そして空位の環太平洋フェザー級王座は竹原と上原によって争われる。この試合は昨年のインフィニティリーグの1位(竹原)×2位(上原)として3月の後楽園大会で行われる予定だったが、竹原の負傷欠場により中止。今大会にスライドしての実施となる。

両者のリーグ戦での対戦結果は5分2Rフル戦ってのドロー。1Rに上原がサウスポーの竹原に対して右ミドルからの右ストレートでフラッシュダウンを奪うも、2Rは竹原がテイクダウンのアプローチからバックコントロールの時間を長くし、各ラウンドを取り合う形で勝ち点を分け合った。

遠い距離にいてスタンドの打撃で戦い上原と近距離でのパンチ&テイクダウンで攻めたい竹原。上原が3R通じて明確に打撃でダメージを与えるか、竹原がコントロールで終わらずにクリーンテイクダウンとトップキープまでつなげられるか。前回と近い試合展開が予想される中、両者ともにどこで試合の山場を作るかが求められる一戦だ。

そのほか3回戦では世界フェザー級王者SASUKEのベルトを狙う椿飛鳥と飯田健夫改めたておによる一戦が決定。2回戦では5月の日中対抗戦で勝利した中池武寛が新人王決定トーナメント2回戦で蓮池勇太と対戦する。

<修斗世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
藤井伸樹(日本)
齋藤奨司(日本)

<修斗環太平洋フェザー級王座決定戦/5分3R>
竹原魁晟(日本)
上原平(日本)

<フェザー級/5分3R>
椿飛鳥(日本)
たてお(日本)

<インフィニティリーグ2024 フライ級/5分2R>
大竹陽(日本/勝ち点3)
須藤晃大(日本/勝ち点7)

<バンタム級/5分2R>
加藤ケンジ(日本)
人見礼王(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
島村 裕(日本)

<フライ級/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
岡田嵐士(日本)

<バンタム級/5分2R>
中野剛貴(日本)
瀬戸口怜久(日本)

<ストロー級/5分2R>
牧ヶ谷 篤(日本)
友利琉偉(日本)

<2024年度新人王決定トーナメント2回戦 フライ級/5分2R>
中池武寛(日本)
蓮池勇太(日本)

<2024年度新人王決定トーナメント2回戦 フェザー級/5分2R>
松岡 拓(日本)
井上翔太(日本)

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Colors o UFC 修斗 安藤達也 藤井伸樹 齋藤奨司

修斗240519:安藤達也が修斗バンタム級王座を返上。7月21日の後楽園大会で藤井伸樹 vs. 齋藤奨司で新王者決定戦。

Road to UFCに出場したバンタム級王者の安藤達也の王座返上と、7月21日後楽園ホール大会での新王者決定戦・ランキング1位藤井伸樹 vs. 3位齋藤奨司が行われることが発表される。

両者がケージイン。

齋藤「ずっとやりたかった藤井選手と修斗のタイトルを賭けて戦えるのを嬉しく思います。7月21日、後楽園ホールでゾンビ狩りするんで、会場で会いましょう」

藤井「ようやくこのタイトルに挑戦することができました。5分5R、自分の良さを最大限に発揮できると思うんで、よろしくお願いします」

また、6月14日COLORS新宿FACE大会が、8月3日に同じ新宿FACEでの開催にスライドすることも合わせて発表された。

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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2023#03 須藤拓真 齋藤奨司

【Shooto2023#03】須藤の足関節を凌ぎ、シッティングガードに乗らず齋藤がパンチ&ヒジでユナニマス判定勝ち

【写真】須藤の足関節狙いは明白。齋藤がしっかりと対策を徹底した(C)MATSUNAO KOKUBO

<バンタム級/5分3R>
齋藤奨司(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
須藤拓真(日本)

齋藤が左ジャブを突く。互いにローを繰り出したあと、齋藤の左ジャブに対して須藤が左前蹴りを放つ。齋藤の右クロスがヒット、フェイントから右ボディストレートを繰り出す。須藤が齋藤にケージを背負わせてからダブルレッグで組みついて引き込んだ。須藤が下から右足に手をかけてくると、それを齋藤が潰した。須藤は右腕で齋藤の首を抱えて、足を上げていく。

須藤が再び齋藤の右足を抱える。齋藤はスプロールの体勢で足を伸ばすが、須藤は齋藤の左腕を狙う。立ち上がった齋藤の足を取りに行くも逃げられた。今度は今成ロールで近づいたが、齋藤が離れてスタンドを要求する。須藤は立ち上がり、再びスライディングでグラウンドに誘う。齋藤が乗って来ないとスタンドに戻るが、再びシッティングガードに戻った。

2R、ケージ中央で齋藤がローと左ジャブを散らす。須藤がシングルレッグで組みつくと、齋藤が背中を見せて足を抜こうとするも、抜ききれないとみるやグラウンドでトップを取った。須藤が下から潜って齋藤のヒザを捕えて反転、再び須藤がストレートフットロックを狙った。足を狙い続ける須藤に右ヒジを連打する齋藤。須藤は耐えて内ヒールを仕掛けたが、齋藤を足を抜いた。なおも須藤が足を引き寄せてストレートフットロックを極めに行くが、足を抜いた齋藤がトップへ。

最終回、齋藤が距離を詰める。体勢を低くする須藤に右の打ち下ろしを放つ齋藤。須藤はスライディングからシッティングガードへ、齋藤はローを蹴る。立ち上がった須藤は、距離を取ってからシングルレッグで飛び込むも、齋藤が離れた。須藤は再びシッティングガードへ、そして立ち上がる。右フックを見せてからシングルレッグに入った須藤が、齋藤に尻もちを着かせる。ケージ際まで下がった齋藤の足を取りに行くも、齋藤も回転して逃れた。

シングルレッグで齋藤をケージに押し込む須藤だが、齋藤がケージに背中を着けて右のパンチをとヒジを落としていく。須藤は齋藤の右足を引いてヒール、そしてアンクルへ。齋藤は足を抜いて立ち上がった。須藤はシッティングガードを取ると、レフェリーがスタンドを促した。再開後、やはりシッティングガードに移る須藤だが、展開がないと立ち上がって齋藤に向かって前転する。齋藤は左ジャブと右ローを放ってサークリング。試合終了間際、齋藤がダブルレッグで飛び込むとスプロールした須藤が首相撲からヒザ蹴りを連打。齋藤はボディへのパンチを返していった。

裁定は須藤の足関節を凌いで打撃を当て続けた齋藤が、ジャッジ3者とも1ポイント差のユナニマスで制した。


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MMA MMAPLANET o Shooto 野尻定由 齋藤奨司

【Shooto2023#01】齋藤が新人王トーナメントを飛び越え、世界ランカーの野尻を右アッパーでKO

<バンタム級/5分3R>
齋藤奨司(日本)
1R4分23秒 by KO
野尻定由(日本)

新人王トーナメントは決勝に進めずも、いきなりトーナメント決勝を飛び越えて世界ランカーと対戦することになった齋藤。距離を詰める齋藤に、野尻が左ジャブを伸ばす。ケージを背負って回る野尻は、前に出るも右を食らってしまう。組みついてくる野尻を引きはがし、右ヒジを打ち込む齋藤。野尻はやや遠い距離からダブルレッグで組みつき、ハイクロッチから齋藤をケージに押し込む。右腕を差し込んで離れた齋藤、すぐに野尻は追い立てるも、齋藤が再び野尻にケージを背負わせる。

齋藤の右ストレートがクリーンヒットし、野尻が下がる。野尻も打ち返すが、齋藤のパンチがインサイドから野尻の顔面を捉えると、野尻は背中からダウン。スクランブルに持ち込む野尻にパンチを打ち込む齋藤は、立ち上がった野尻にパンチを当てていく。組みつく野尻だが、齋藤が離れるとフラついている。組んでグラウンドに持ち込みたい野尻だが、齋藤はテイクダウンをディフェンスし続ける。

残り1分、冷静に相手のローをかわして左ジャブを突く齋藤。野尻が頭を下げて組みつこうとしたところに齋藤が右アッパーを合わせる。モロに食らった野尻は前のめりに倒れ、齋藤のKO勝ちとなった。


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