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【新井丈】RIZIN公開練習 | 魚井フルスイング教室

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#新井丈 #修斗 #rizin #mma #格闘技 #総合格闘技

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DEEP NOEL o PFC RIZIN RIZIN52 YouTube   イ・ジョンヒョン イ・ボミ エンカジムーロ・ズールー カルシャガ・ダウトベック カルロス・モタ キム・ギョンピョ ケイト・ロータス ジョン・スウィーニー ストラッサー起一 ダニー・サバテロ チャンネル トニー・ララミー ナターシャ・クジュティナ ヌルハン・ズマガジー パッチー・ミックス パトリッキー パトリッキー・ピットブル パンクラス ビクター・コレスニック ルイス・グスタボ 中谷優我 五明宏人 今村流星 伊藤裕樹 佐藤将光 倉本大悟 八尋大輝 力也 堀江圭功 大原樹理 大島沙緒里 大木良太 天弥 寺崎昇龍 山本有人 山﨑鼓大 嶋田伊吹 征矢貴 後藤丈治 所英男 摩嶋一整 新井丈 木下カラテ 木村柊也 桜庭大世 椿飛鳥 浜崎朱加 直樹 相本宗輝 矢地祐介 神龍誠 福田龍彌 秋元強真 荒井銀二 萩原京平 酒井リョウ 関原翔 高木凌 魚井フルスイング 鹿志村仁之介

【RIZIN52】2026年RIZIN開幕!ジョビン単独最終勝敗予想。珠玉の110分。

DEEP公認の格闘技ガールズバーUNDE

1130034 東京都文京区湯島3-38-11 エスパス上野広小路7階

20時から1時まで営業 日祝休み

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BGM 永井カイル
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【対戦カード】

DEEPライト級タイトルマッチ 5分3R

王者:大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)VS 倉本大悟(JAPAN TOP TEAM):挑戦者

DEEPウェルター級タイトルマッチ 5分3R

王者:嶋田伊吹(FIGHT HOLIC)VSストラッサー起一(総合格闘技道場コブラ会):挑戦者

DEEPメガトン級 5分3R

・酒井リョウ(レンジャージム)VS 荒東”怪獣キラー”英貴(パンクラス大阪稲垣組)

DEEPフライ級 5分3R

・関原翔(K-PLACE)VS 力也(FIGHT FARM)

DEEPフェザー級 5分3R

・五明宏人(JAPAN TOP TEAM)VS 椿飛鳥(フリー)

DEEPフェザー級 5分2R

・木下カラテ(和術慧舟會HEARTS) VS 直樹(FIGHTER’S FLOW)

DEEPバンタム級 5分2R

・魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS) VS 寺崎昇龍(Fight Holic)

DEEPバンタム級 5分2R

・日比野”エビ中”純也 (フリー) VS 山本有人(リバーサルジム東京スタンドアウト)

DEEPライト級 5分3R

・ケンシロウ(FIGHTER’S FLOW)VS 中谷優我(BRAVE GYM)

DEEPフェザー級 5分2R

・鈴木大晟(パラエストラ八王子)VS 奥村歩生(T・GRIP TOKYO)

オープニングファイト 17:40開始

DEEPフライ級 3分2R アマチュアSルール

・秋元優志(JAPAN TOP TEAM)VS 谷口仁歩(NEX SPORTS)

DEEPバンタム級 3分2RアマチュアSルール

・高尾凌生(JAPAN TOP TEAM)VS 河島ノブヒデ(KATANA GYM)

【大会概要】

●開催名:宗明建設Presents DEEP 130 IMPACT

●日時:2026年3月20日(金) 開場/17:30 開始/18:00

17:40からオープニングファイトを開催

●会場:後楽園ホール

秋元強真 vs. パッチー・ミックス
大島沙緒里 vs. ケイト・ロータス
ルイス・グスタボ vs. 桜庭大世
征矢貴 vs. トニー・ララミー
ビクター・コレスニック vs. 相本宗輝
カルシャガ・ダウトベック vs. 福田龍彌
高木凌 vs. 木村柊也
所英男 vs. 鹿志村仁之介
キム・ギョンピョ vs. 矢地祐介
佐藤将光 vs. ジョン・スウィーニー
伊藤裕樹 vs. カルロス・モタ
新井丈 vs. イ・ジョンヒョン
NOEL vs. イ・ボミ
RIZIN.52 大会情報/チケット

バンタム級タイトルマッチ/ダニー・サバテロ vs. 後藤丈治
堀江圭功 vs. パトリッキー・ピットブル
神龍誠 vs. エンカジムーロ・ズールー
浜崎朱加 vs. ナターシャ・クジュティナ
摩嶋一整 vs. ジェームズ・ギャラガー
萩原京平 vs. アバイジャ・カレオ・メヘウラ
ヌルハン・ズマガジー vs. 天弥
OPENING FIGHT/八尋大輝 vs. 岡本瞬
OPENING FIGHT/山﨑鼓大 vs. 有松朋晃
OPENING FIGHT/大木良太 vs. 荒井銀二
OPENING FIGHT/今村流星 vs. YU-KI
大和開発 presents RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA 大会情報/チケット

#rizin52
#秋元強真
#相本宗輝

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【川尻達也】今回は4試合も予想が割れた!川尻達也と語るRIZIN52勝敗予想!

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【対戦カード】

DEEPライト級タイトルマッチ 5分3R

王者:大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)VS 倉本大悟(JAPAN TOP TEAM):挑戦者

DEEPウェルター級タイトルマッチ 5分3R

王者:嶋田伊吹(FIGHT HOLIC)VSストラッサー起一(総合格闘技道場コブラ会):挑戦者

DEEPメガトン級 5分3R

・酒井リョウ(レンジャージム)VS 荒東”怪獣キラー”英貴(パンクラス大阪稲垣組)

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・関原翔(K-PLACE)VS 力也(FIGHT FARM)

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【細バレ討論】復活!細川バレンタイン!爆笑トークとRIZIN52について久しぶりの討論!

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細川バレンタインの公式YouTubeチャンネル 現役プロボクサーであり、第40代日本スーパーライト級王者ですが、 パンチの打ち方などを解説するつもりはありません。 細川バレンタインの類稀なトークスキルと 複雑な生育過程の経験、 そして会社経営者としての視点を活かした ビジネス系、教育系のエンタメYouTubeチャン...

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【DEEP129】実話誌的(笑)平松翔の半生と雅駿介へのリベンジ戦「不器用なりに、そこで戦うしかない」

【写真】大晦日の福田龍彌×安藤達也戦については「絶対に福田さんに勝ってほしい。絶好調の福田選手に勝つ自信があるので。負けたらベルトを返上してほしい。でも、勝てると信じています」ということだった(C)MMAPLANET

14日(日)に東京都港区のニューピアホールで行われるDEEP129で、平松翔雅駿介と事実上バンタム級次期挑戦者決定戦と目される一戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

2023年7月に戦い判定負けを喫している雅にリベンジを誓う平松が1年7カ月振りにMMAPLANETのインタビューに登場。KNUCKLESPLANETかと思うようなエピソードを過去形でしっかりと話した平松からは、MMAファイターとして直球勝負で生きる姿勢が伝わってきた。

その肝の据わり方は、驚くようなヤンチャ時代を経たからなのか。あるいは天性のモノなのか。そんな気持ちの強さを持つ平松は、世界で戦うチームメイトから受けた刺激を経てプロMMAファイターとして、見たい世界が変わってきていた。


『もう一発入るだろうな。このままやったら地元を離れないと変われんな』と思って

――前回のMMAPLANETのインタビューは急遽受けた元谷戦に特化して話を伺いました。今回は平松選手の格闘家人生から聞かせていただきたいと思います。大阪の藤井寺出身だそうですね。

「そうなんですよ」

――世代が違いますが、神戸出身の関西人として藤井寺のガラの悪さは我々の耳にも届くところでした。近鉄バファローズがまだ健在で、藤井寺球場を日生球場を本拠地にしていた頃の話ですが。

「まぁガラは悪いですね。もう31歳になったので、僕らはそういうことはないのですが……瀧澤(謙太)戦で勝って、地元で祝勝会とか開いてもらっていたら、藤井寺駅前とかで喧嘩している連中がいますしね(笑)」

――凄いですねぇ(笑)。メジャーリーガーのダルビッシュ有選手もあの辺りだったかと。

「隣ですね。羽曳野です。昔は藤井寺の方がヤンチャやったと思います。僕らの年代やとその大リーガーの方と弟さんがなかなかでしたね(笑)」

――といいつつ平松選手も年少に入っていたとか。そんなにヤンチャだったのですか。

「まぁ、ちょっとですね(笑)」

――そういう手の人は、皆が「ちょっと」と言いますからね(笑)。ヤンチャからMMAを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「少年院に2回入って、出てきたときに『もう一発入るだろうな。このままやったら地元を離れないと変われんな』と思って。最初は京都ぐらいに行こうとしたら親から『京都に行っても何も変わらんやろ』と言われて」

――確かに。90分も北上すれば京都ですし。

「そうなんですよ(笑)。で、叔母が沖縄に住んでいたのでそこに行くことになりました。それが17歳の終わりごろですね」

――では高校に行っていたわけではなかったと。

「高校は中退していたので、なかで高卒認定を取りました」

――なかで(笑)。

「ハイ(笑)。資格とかも、なかで取ったので仕事も決まっていないけど取り敢えず沖縄に行ってしまえって。で住み込みでゲストハウスでバイトをしていました。そこに叔母の知り合いがきて、『格闘技、今からやりにいくけど、どう?』って誘われて暇やったからついて行ったんですよ」

――それが当時のパラエストラ沖縄だったとか?

「それやったら、ストーリーとしても最高なんですけど。地下格系のジムでした(笑)」

――アハハハハ。

「体育館で練習をする程度やったけど、僕は松根さんのことは認識していました。当時はアマチュア修斗もなかったので、パラエストラ沖縄の選手は地下格はでないけど、アマチュアとの間みたいなところの試合には出ていました。地下格みたいヤツもいるけど、ちゃんと練習している選手も出るというような大会で。

そこでないと試合経験が積めないので、パラエストラ沖縄の選手と僕みたいな半端者が一緒の会場にいましたね。だから松根さんのことは知っていたんです」

――そこからしっかりとMMAを始めようと思ったのは?

「格闘技以外、何もなかったです。ただプロになろうと思っていなかったので、当時流行っていたOUTSIDERでチャンピオンになるわっていうノリでしたね。20歳になって、成人式の際に沖縄を離れることにして、大阪に戻りました。

成人の日がだいたい1月10日ぐらいじゃないですか。その前にハッピーニューイヤー、元旦の日に藤井寺の道明寺天満宮に行って……」

――ハッピーニューイヤー……初詣ですね(苦笑)。

「ハイ、その1時間後ぐらいに集団リンチにあいました。20分ぐらい、ボコボコにされて。歯も折れて……」

――なんとも……。

「後輩が不意打ちで、なんかやられて。それで僕もビックリして殴ってしまったんですよ。いきなりやったから。それでばぁって始まって。でも、僕がやり返すと17歳の時と同じじゃないですか」

――ハイ。

「だからずっとガードをしていて。そこからは手を出さなかったです。そいつらも練習はしている奴らやったんで、『なら、ここやなくて試合しようや。それでエェやろ』って言いながら、ボコられていました」

――沖縄では、それだけ真面目に練習をするようになっていたのですか。

「もともとのチームはすぐに解散して。自主練をしていたら、松山っていう繁華街に僕が出ていた地下格闘技の代表が、ジムを創ってくれたんです。なかなか練習仲間もいなかったですけどザ・ブラックベルト・ジャパンで柔術の方で活躍されている宮城(貴志)さんだとか、DEEPに出ているBaggioさんがいたので、一緒に練習をしていました。それと砂辺(光久)さんのCROSS LINEにいる当真佳直が、地下格に出るヤンチャ仲間と一緒に練習にくることもありましたね。その程度した」

――でも、暴行を受けても耐えることができたと。

「ハイ。で、3日後ぐらいにそいつらの道場に行って……」

――お礼参りじゃないですか……。

「いや『スパーリングをしよう』って(笑)。あの時に一番殴ってきた90キロぐらいあるヤツとスパーをして、ボコボコにしてやりました。まぁ、あんな奴には負けない。沖縄での練習でも、それぐらいにはなっていましたね。

でも気分は晴れないというか。ボコボコにされたことが、悔しくて。そこでプロになろうって決めて、成人式が終わってから上京しました」

――大阪でプロになろうとは?

「大阪におったら、また同じことになると思って」

今もヤバいですけど、当時の木曜日のプロ練はマジでヤバかったです

――あぁ、なるほど。そして当時のパラエストラ千葉ネットワークに?

「最初は赤羽にあるGRABKAに入会しました。沖縄でトレーナーやっていた人の知り合いが、GRABAKAで指導をしているということで紹介してもらったので。ただGRABAKAのプロ練は大きな人しかいなくて。プロ練に出ることもなく、クラスにたまに出てサンドバッグを叩くとかしているうちに3年ぐらい経ってしまっていました。

OUTSIDERには出ていたのですが、『何しとんのやろう』って思って。プロ練に参加したいということをSNSにアップしました。そうしたらパラエストラ松戸所属で、OUTSIDERとかに出とった人……会ったことはないけどつながっていた人が『おいでよ』と言ってくれて。

で調べたら、タイミング外れていたかもしれないですけど、扇久保さんがTUFに出ているようなジムで。世界中のチャンピオンと戦っているのを知って、パラエストラ松戸に行きました。そうしたら扇久保さんが、ちょうど指導中で対応をしてくれて。で、そのまま入会しました」

――ようやくプロレベルで、本格的なトレーニングができるようになったと。

「今もヤバいですけど、当時の木曜日のプロ練はマジでヤバかったです。扇久保さん、内藤(のび太)さん、もちろん征矢(貴)もいてたし。もう、今は引退された人とか、色々なジムから選手が集まっていて。斎藤(裕)選手も出稽古できていましたね。

怜が中学を卒業するぐらいで、僕より下は全然いなくて。その前は知らないですけど、僕のなかで一番盛んな木曜日でした」

――自分が平松選手を認識したのは、一昨年4月のDEEP大阪大会でDEEPキック王者だった谷岡祐樹選手をKOした試合でした。谷岡選手軸で見ていると、打撃で勝った。そこで注目したのですが、次の試合で雅選手にテイクダウン&コントロールで判定負けに。

「あぁ今、思い出しただけでも腹が立ってきます」

僕は日本で日本人を代表して、海外の選手と戦いたい

――でもすぐに魚井フルスイング戦では、ギロチンで一本勝ちし、サブミッションもあるのかと。その次の試合がスクランブル出場の元谷選手との試合に。敗れはしましたが、一発当てた。結果論ですが、あの試合を受けてから上昇気流に乗ったかと。元谷戦に向けて、意識が違って来たということはなかったですか。

「意識はまぁ、変わらないですよね。誰とやってもぶっ倒すという気持ちでやっているんで。それは元谷さんだろうが、他の選手だろうが変わらないです。

ただ、何か名前を残せるような選手になれればと思っていた程度だったのですが、元谷戦を経て3連勝できた。今はDEEPだけでなくRIZINのベルトは当然獲りたいですし、外国人とやり合いたい。日本人を代表して、外国人選手とやりたいと思うようになりました。

でも、まだそれだけの力はないので、今回しっかりと勝ってベルトに近づきたいです」

――「今、思い出しただけでも腹が立ってきます」という発言があった雅選手との再戦です。

「当時と比較しても、雅選手が強くなっていることは分かります。ただ僕もあの時より断然強くなっているんで。それは自分自身が一番分かっているし、僕も仕事をしているなかでずっと朝、昼、晩と練習してきました。寝技でこられても、打撃できても……何できても勝負はできるし、その上で勝てると思っています」

――千葉と沖縄、チーム内に2人のUFCファイターがいることは刺激になっていますか。

「達郎君と怜がいることは、もちろん刺激になっています。ただ、以前は別の世界にいる選手という感覚でした。怜にしろ、達郎君にしろ。UFCで戦っていて、僕はそういう世界には行けない。こっちで戦っていくと」

――最近、ザ・ブラックベルト・ジャパンの若い選手たちは「勝って、世界に出る」という確信めいた感覚を持って戦っているように見えます。と同時にキャリアがある程度ある選手の中にも、佇まいが変わった選手がいます。その1人が平松選手でした。先ほど言われた「日本人を代表して、外国人選手とやりたい」という言葉の真意は、海外を目指すということでしょうか。

「いえ。僕は日本で日本人を代表して、海外の選手と戦いたいと思っています。そういう風になったのも達郎君と怜がいてくれたからです」

3R、キツい戦いをして最後は失神させたいです

――では福田龍彌選手の持つベルトに挑む権利を得るために、今回はどのような試合をしたいと考えていますか。

「気持ちは喧嘩スタイル。でも、そんなアホみたいな戦いをしても、勝っていけるような相手はここからはいないんで。自分が身につけてきた技術を使いながら、結局のところは気持ちでぶつかることになると思います。そこで上回りたいですね」

――MMA、格闘技は喧嘩と違う。自分のなかで喧嘩は誰でもできるけど、プロ格闘技は違うと思っています。日頃の鍛錬があってこそ、お客さんの前で戦える。それだけの努力をして、気持ちもある選手が戦う特別なこと。その一方で、ここで打ち合わずに引くのかと感じることもあります。本当に凄いことをしているのに、喧嘩ができないのかと。

「僕個人としては、やっぱりゴングが鳴ったと同時に殺しに行くぐらいの気持ちでないと生き残れない世界だと思っています。そうでないと、しんどい時に前に出られなくなる。それって気持ちが出てしまっているからで。やっぱりそこで『殺ったる』っていう気持ちがないと、弱い自分になってしまうと思います。

本当に強い人は冷静でサイボーグのように戦うことができる。正直、それが一番強いと思います。そうやって練習でやってきたことを試合で出せる人が。けど、僕は気持ちで戦わないと勝てない。技術力があって、それを試合で出せる選手は別に冷静に創っていけば良いと思います。

僕は練習でどれだけやっても、気持で戦わないと試合として成り立たない。そういうスタイルやからこそ、僕はこうやって感じるのかと思います。真面目に練習はしています。ここ数年、人生で一番頑張っているなと自信を持って言えます。だからといって扇久保さんのように、しっかりと技術で戦える選手ではないので。不器用なりに、そこで戦うしかない。それが僕の長所やと思っているんで」

――では、そこも踏まえて雅戦ではどのような試合をしたいと考えていますか。

「向うも色々とやってくるはずなので、綺麗に戦いたいと思います。でも、最後はぶん殴っているだけになる。まぁ1R で勝とうとも思っていないし。3R、キツい戦いをして最後は失神させたいです」

■DEEP129 視聴方法(予定)
12月14日(日)
午後4時35分~U-NEXT、サムライTV、DEEP/DEEP JEWELS YouTubeチャンネル メンバーシップ

■DEEP129 対戦カード

<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 青井人(日本)
[挑戦者] 水野新太(日本)

<フェザー級/5分3R>
高橋遼伍(日本)
相本宗輝(日本)

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
奥山貴大(日本)

<バンタム級/5分3R>
石司晃一(日本)
河村泰博(日本)

<バンタム級/5分3R>
雅駿介(日本)
平松翔(日本)

<メガトン級/5分3R>
水野竜也(日本)
稲田将(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
橋本ユウタ(日本)

<フェザー級/5分2R>
高橋正親(日本)
杉野亜蓮(日本)

<フライ級/5分2R>
横内三旺(日本)
石原射(日本)

<ライト級/5分2R>
荒井銀二(日本)
平石光一(日本)

<アマチュア フライ級/3分2R>
琥(日本)
斎藤冬翔(日本)

<アマチュア メガトン級/3分2R>
TAKUMA(日本)
ハチミツ大魔王(日本)リロン・サントス(ブラジル)

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45 AB AMMA DEEP DEEP JEWELS DEEP Osaka Impact2024#03 DEEP Osaka Impact2025#03 DEEP Osaka Impact2025#04 GINJI MAX MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC YouTube サダエ☆マヌーフ チェ・ソンヒョク 上瀬あかり 中村京一郎 井村塁 伊藤空也 前園渓 小崎連 山﨑鼓大 嶋田伊吹 松原聖也 栗山葵 海外 瀧口脩生 田嶋椋 角野晃平 鈴木琢仁 青井人 魚井フルスイング

【DEEP Osaka Impact2025#04】前園渓戦へ。小崎連「僕と戦うって……どういうつもりなんだろう」

【写真】現状をしっかりと話すことができる。言語化ができる今を動きで可視化できるか(C)MMAPLANET

21日(日)、大阪市天王寺区の大阪国際交流センター大ホールでDEEP OSAKA IMPACT2025#03 &#04が開催され、夜の部=#04のコメインで小崎連前園渓と対戦する。
Text by Manabu Takashima

昨年のRoad to UFCに出場し、初戦敗退も力強い打撃に将来の可能性の高さが見られた小崎。組み技の強化という課題も明白になり、J-MMA界のヤングブラッドとして負けてなお注目度が高まる。しかしながら、小崎は昨年12月に魚井フルスイングに勝利後、今年はまだ1試合も戦ってこなかった。

この間、小崎は短所の克服と長所のさらなる成長を目指し、MMAファイターとして土台創りに努めてきたという。その成果を見せて、これからに繋げるために小崎は「勝利とフィニッシュがワンセット」の戦いをすると明言した。


反則はしてはいけないけど、それ以外だったら何でもやるぐらいの気持ち

――日曜日に大阪で前園渓選手との試合が控えていますが、凄く膚艶が良さそうですね。

「調子は凄く良いですね。しっかりと創ることができています。ただ大阪には1度も行ったことがなくて。今回、初めて行くから何も分かっていないです。でも、いつもと変わらずにやれると思います」

――大阪が初めて……関西出身の自分からすると、生涯で初めて聞いた言葉かもしれないです(笑)。ただ、そうなると減量や水抜きは違いが出てこないですか。

「なので計量の日の移動は避けて、前日から大阪入りすることになりました。最近、天候も不安定で新幹線の遅延とかも怖いですし。前日入りの方が精神的にストレスが少なくなると思います」

――なるほどです。ところでRoad to UFC出場から昨年12月の魚井フルスイング戦まで7カ月があり、また9カ月のロング・レイオフがあって今回の試合になります。Road to UFC以降、試合数を絞ってきたのはケガでもあったのでしょうか。

「大きなケガではないですが、ちょこちょこケガがありました。ただ、それ以上にRoad to UFCの反省点を見つめ直し、もう一度自力をつけたい。そう思って試合間隔を空けていたというのはあります。全体的に土台を創って、積み上げてから勝負をしたいと思いました。UFCと契約しても通用しなければ意味はないですし、ならもっと期待してもらえるようになってから挑もうという気持ちになりました」

――2025年のRoad to UFCは狙っていたのでしょうか。

「勿論、そのつもりでした。出られるなら、そこを狙っていくというプランでした」

――そうなると魚井選手に判定勝ちをした1試合では、アピール要素が足らなかったのか。加えていえば、課題の克服がどれだけ進んだのか確認する相手としては、タイプが違うのではないかと。正直DEEPという興行のなかで、打撃戦からKO勝ちを期待されたファイトでした。

「こういうことを言うと申し訳ないですけど、Road to UFCで負けてから最初の試合だったので、連敗をしたくなかった試合でした。フィニッシュは狙っていたけど、まずはしっかり勝とうと。今後を考えると、レコードは大切になってくるので。勝ちに徹するうえで、しっかりとフィニッシュしてRoad to UFC出場へアピールするつもりでした。

それがデキなかったことは反省点となりましたし、今後のプランも変更することになりました。ただRoad to UFCに関すると2年連続はないという話があって。それを聞いた時に、日本でもう1度やり直そうと思うようになりました」

――Road to UFCでは中村京一郎選手以外は、全て初戦敗退。バンタム級で出場した伊藤空也選手は判定負け、井村塁選手はKO負けでした。両者の試合を見て、思うところはありましたか。

「前回の自分を見ているような感じで、なんとも言えない感じになりました。日本では強いけど、海外に行くとそうでもない。そういう風に思われてしまう試合……競り合いで勝ちきれない日本人選手は凄く多い。今、やっている世界陸上のように最後の最後で胸の差で勝つという風になれないと。競り合いで勝てるように、自力をつけないといけないとRoad to UFCを視て思いましたね。

ルールがあるから反則はしてはいけないけど、それ以外だったら何でもやるぐらいの気持ちで。そういうところも、貪欲にいかないと強くはなれない。強くはなれても試合では勝てないと思います。結果的に前の試合から9カ月、まだまだなんですけど、僕の自力もRoad to UFCの頃と比べるとかなりつきたはずです」

――この間、小崎選手の名前を聞いたのがOOTA DOJOで一緒に練習をしている選手たちからでした。

「OOTA DOJOでの出稽古は、Road to UFCの前からで。ずっとお世話になっています。今では週に4日は通って。残りはリバーサルジム久喜WINGですね。OOTA DOJOでやってきたことの確認や打ち込み、ミットをやっています」

――OOTA DOJOではスパーリング中心ですか。

「MMAグラップリングのスパーもそうですし、グラップリング、柔術とクラスに出せてもらっています。田嶋椋選手とか凄く強い選手が多いので、あそこでしっかりとデキるようになれるよう教わっています」

――それこそ太田純一代表は、反則でなければなんでもやる人かと。あのセコンドワークを見ていても(笑)。

「ハイ(笑)。競り勝つという部分で、OOTA DOJOの練習は際を大事にしています。際、スクランブルで絶対に上を取る。立ち際、離れ手際で一発入れる。そういうところで気を抜かないMMAを体に叩き込んでもらっています」

打撃は勿論ですが、組みの部分でも圧倒できるぐらいにしないと

――そうなると、この間にやってきたことを確認するには前園選手は格好の相手かと。フェザー級から落としてきたことも含めて。

「そうなんです。組みが強くて、組みのプレッシャーが打撃にも生きる。絶対に越えないといけない相手です。ここでそれができないと、やってきたことの意味がなくなるぐらいの気持ちでいます。言っちゃえば打撃は勿論ですが、組みの部分でも圧倒できるぐらいにしないと。この先、自分が上を行くなら。

ただフェザー級から落としてくることに関しては、実際に組むまで分からない。どういうフィジカルかは。それでも力は強いと思います。でも連敗中ですよね。それで階級を落として戦う最初の相手が、僕で良いのかなって思います」

――というのは?

「だって階級を落として、勝ちたいわけじゃないですか。それなのに僕と戦うって……どういうつもりなんだろう。なんか、かわいそうなことになってしまうでしょうね」

――おお、そこまで口にしてしまいますか。もちろん、前園戦に集中しないといけないですが、その先のことを23歳で目標を持っているファイターが考えないわけがないと思っています。ここを終えて、どのようにUFCなのか。Road to UFCに届こうと思っていますか。

「今回、しっかりと回りにアピールできる試合。内容も含めて、評価される試合で勝つ。その後のことは当然のように考えていて。UFCでなくてもチャンスがあればRIZINでも戦いたいですし、ここっていう拘りを強く持っているわけではないです。キャリアを築いていくなかで、自分が良いと思うことにどんどん挑戦したいです」

――RIZIN経由でUFCを目指す?

「絶対にUFCということではないんです。MMAをやっていて、コレで食っていくために良い方向を目指したい。凄く都合の良い言い方なんですけどね。もちろんUFCで戦えるチャンスがあるならそっちを優先します。でも、そういう風に直接UFCということはない。だからチャンスがある方向に進みたいと思っています。無駄をなくしたいんです」

――UFCがファイターに求めている戦い。RIZINが選手に求めている試合は、ほぼ変わりなくなってきたと思います。コントロールして戦う選手は、コンテンダーシリーズで勝っても契約できていない。フィニッシュへの姿勢かつ、ダメージ重視という名の打撃偏重は世界共通になってきました。そういうなかで、改めて前園戦に向けて意気込みの方をお願いできますか。

「前園選手は映像を見ると、強くて良い選手です。でも、僕もその分練習をしてきているし、Road to UFCで負けてから自分ができないこと、足りないことを明確に意識して取り組んできました。得意だった部分も伸ばし、自力がついたと思います。対策練習もして、ハマってきています。KOできればKOするし、フィニッシュできたら普通にする。

フィニッシュと勝利をワンセットで考えて……もちろん狙って空回りすることないように気を付けて戦います。しっかりとフィニッシュできるだけ上げてきているので、そこを見せることができればと思っています」

■視聴方法(予定)
9月21日(日)
DEEP Osaka Impact2025#04 午後4時30分~ ツイキャスPPV、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ
DEEP Osaka Impact2025#03 午前11時30分~ ツイキャスPPV、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP Osaka Impact2025#04 対戦カード

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者] 角野晃平(日本)
[挑戦者] 嶋田伊吹(日本)

<バンタム級/5分3R>
小崎連(日本)
前園渓(日本)

<フェザー級/5分2R>
GINJI(日本)
鈴木琢仁(日本)

<ウェルター級/5分2R>
虎鉄(日本)
浅野功暉(日本)

<バンタム級/5分2R>
大空斗(日本)
時任流架(日本)

<フェザー級/5分2R>
田中壱季(日本)
加藤綾真(日本)

<バンタム級/5分2R>
澄斗(日本)
中川内羽矢斗(日本)

<ストロー級/5分2R>
太一(日本)
武蔵(日本)

<アマ・メガトン級/3分2R>
酒井天佑(日本)
大家皆(日本)

<アマ・フェザー級/3分2R>
澤田龍美(日本)
大原宇竜(日本)

■DEEP Osaka Impact2024#03 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
チェ・ソンヒョク(韓国)

<女子バンタム級/5分3R>
栗山葵(日本)
樹季(日本)

<バンタム級/5分2R>
山﨑鼓大(日本)
矢野武蔵(日本)

<フェザー級/5分2R>
瀧口脩生(日本)
藤田宇宙(日本)

<51キロ契約/5分2R>
サダエ☆マヌーフ(日本)
横瀬友愛(日本)

<ライト級/5分2R>
ベンジャミン(日本)
大野“虎眼”賢良(日本)

<フライ級/5分2R>
松原聖也(日本)
前田遊(日本)

<フライ級/5分2R>
砂田華社(日本)
古市陸(日本)

<女子アトム級/5分2R>
上瀬あかり(日本)
横瀬美久(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
堀井かりん(日本)
成本優良(日本)

<アマ・バンタム級/3分2R>
ケン モーリス(日本)
中島佳祐(日本)

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45 DEEP DEEP127 MAX MMA MMAPLANET o 寒天マン 春日井たけし 魚井フルスイング

【DEEP127】フルスイングをかわしてTD&コントロール。春日井が魚井をフルマークで下す

【写真】魚井のガードポジションの強さも見られたが、春日井がしっかりと勝ち切った(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分2R>
春日井“寒天”たけし(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18.
魚井フルスイング(日本)

サウスポーの魚井に対し、春日井が左ジャブを突いてケージを背負わせる。左ハイから右に回った魚井が左右フックを振るう。組んだ春日井がドライブし、四つから小外刈りで倒した。春日井はパウンドを連打。魚井の左足をまたぎ、ハーフの相手のボディを叩く。

右ヒジ、鉄槌、ボディと手数が多い春日井。魚井は下から春日井を抱えて、ディフェンスからクローズドガードへ。しかし春日井の手は止まらず。腰を上げて足を捌きにいくが、魚井も足を利かせる。魚井が腰骨に足裏をあてると、春日井は一度立ち上がるも、やはりガードの中に戻った。そのままトップキープ&コツコツとパウンドを落として初回を終えた。

最終回、左右に動いて左ジャブを突く春日井に対し、魚井はフルスイングを見せる。春日井はダッキングでかわすと、右ボディからダブルレッグでテイクダウン。魚井はギロチン、そしてシングルのネルソンへ。ここから展開がなく、ブレイクが掛かった。

スタンドで再開後、距離を詰めた魚井に組みついた春日井は、右腕を差し上げてケージに押し込む。ボディとヒザで削る春日井。魚井は右に逃れようとするも、春日井が右アンダーフックで捕らえている。しかし春日井から離れてケージ中央に戻った。魚井の左オーバーハンドがヒット。春日井は飛び込み、ニータップでヒザを着かせる。

ツーオンワンから立ち上がった魚井が体勢を入れ替えて離れた。左フルスイングをかわされた魚井がバランスを崩す。すかさずトップを奪った春日井は、ハーフの魚井に鉄槌を落とす。魚井はボトムからKガードに。春日井が右足をストレートフットロックで抱えたところで、試合終了のゴングが鳴った。

裁定は春日井が3-0の判定勝ち。寒天マンではなく春日井たけしとしては3年4カ月振りの復帰戦を勝利で飾った。


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45 AB AMMA Breakthrough DEEP DEEP JEWELS DEEP127 HEAT HEAT50 MAX MMA MMAPLANET NARIAGARI o RIZIN RYO YouTube   キック ストラッサー起一 チェ・ハンギ チャンネル ボクシング 三宅輝砂 中務修良 五明宏人 佐藤洋一郎 修斗 力也 大島沙緒里 寒天マン 春日井たけし 木下カラテ 杉山空 村田卓実 濱口奏琉 相本宗輝 石塚雄馬 笹晋久 近藤有己 関鉄矢 青木真也 須田萌里 魚井フルスイング

【DEEP127】Fight &Life#110より。魚井と対戦、春日井”寒天”たけし「俺、マジで自分のこと好きだもん」

【写真】インタビューから40日、昨日の計量でしっかりと創り込まれてきた春日井を見ることができた(C)MMAPLANET

現在、発売中のFight&Life vol.110に、本日15日(月・祝)に開催されるDEEP127で魚井フルスイングと対戦する春日井”寒天”たけしのインタビューが掲載されている。
Text by Manabu Takashima

2023年5月7日、HEAT50における笹晋久戦で現役引退を発表した春日井が3年4カ月振りの復帰戦を行う。この間、寒天ファイトスプリットで、中部地方のプロ練習を率いセコンドとして活動をしてきた。寒天マンの活躍とともに、現役引退式を戦うまえでの自分と、今の自分――その心境の違いを語った。


寒天マンは寒天マンですよ

――9月15日、DEEPで魚井フルスイング選手と対戦。2022年5月に、笹晋久選手との引退試合をして以来となる春日井たけし選手の実戦となります。

「僕の中では2021年10月に今成(正和)さんに負けた試合で正直、最後で良いと思っていました。ただお世話になってきたHEATの50回記念大会で、引退試合をするのが筋だと思ったんです」

――あの時は、本当に区切りにしようと思っていたのですか。

「もちろんです。だって本当は引退試合すらしたくなかったです。今成さんとの試合で、格闘家としての自分は斬られたつもりでいたので。笹選手との試合は、HEATの記念大会だから無理くりでもやるという気持ちでした。ケジメをつけるために、やって良かったと思います」

――その後、いつごろからか寒天マンというファイターが現れてNARIAGRIで試合をしています。

「寒天マンはNARIAGARIで1R制のキックを4 試合、5 分2RのMMAを2試合やっています。トップを狙った人間が、それを諦めた。でも格闘技が好きで、もっと楽しくやりたいという気持ちで試合をしていたようです。

――それでまた痛い想いを?

「僕は引退前から、そして引退後も『なぜ、練習の時のような動きができないんだ』とメンタル面の研究をしていたんです。2割ほどはゾーンに入ったかのような感覚で試合ができていましたが、8割はそうでなかった。あれだけ練習したのに試合が終わると『もっと、アレをやれば良かった』、『もっとチャレンジすべきだった』という風に思っていました。そこを考えると、追い詰めすぎていたなっていうのがあって。トップを目指すことを止めたので、負けても良いというよりも、勝ちにこだわらない。でも自分の実力を出し切ると勝利に近づく。引退したらどうなるのか、それを訓練として寒天マンはやっていたようです」

――トップを目指さない。ケジメをつけた。だから寒天マンとして、戦っていたということですか。

「寒天マンは寒天マンですよ」

――……。キックだけでなく、ついにはマスクをかぶって5分2RのMMAも2試合戦いました。あとタッグマッチも出ていませんでしたか。

「2023年の1月ですね。あれは3分1Rで。でも真剣勝負。三宅輝砂と組んで、三宅が1回戦と準決勝は全部戦ってくれて(笑)。決勝はトム・サントスが相手のチームにいて、三宅が『トム・サントスは怖いです』とかいって寒天マンが戦ったんですよ。サントスはデカいし寒天マンも怖がっていましたよ」

――HEATフライ級&バンタム級王者と、ライト級王者が戦ったと。

「フライ級とバンタム級のチャンピオンは僕ですよ。寒天マンではなくて」

――……。勝利に縛られない。でも、怖いことはする。あまり、その心理状態が分からないです。

「怖いと思うところから逃げると、成長しないです。それは人生のどんなことでも言えます。格闘技はそこに加えて、体が動くときしかできない。だから今やっているわけです。そういう機会から逃げると、成長できないですよ。僕、人前で話すことが増えたのですが、本当に最初の頃はぎこちなくて。メモしたことを一言一句違わずに読む。百人とか五百人の前で話すのは本当に緊張していました」

――ハイ。

「でも、何度もやっているとカンペもなしで、スラスラ話せるようになって。それは場数を踏んだから。格闘技も場数は部分もあります。成長したいから、試合という負荷をかけるんです。失敗することもあるけど、それが経験になります」

―今年の2月には寒天マン選手は、BreakthRough Combatでチェ・ハンギと戦いドローでした。あの時はマスク無しで戦っていました。

「マスクがダメだったからです。あの時は試合の10日前に欠場した選手がいて。代役を探して欲しいと連絡を貰いました。でも、僕の周囲にはいなくて。その時に、自分が出るしかないと思ったんですよ。別に追い込み練習をしているわけじゃないけど、常にある一定レベルの練習を続けてきたので、体は動くという自信があった。あのタイキングで試合を受けたのも、自分の成長のためです。あの試合はマスクなしでしたけど、寒天マン君から教わったことは凄く多いです」

――もう寒天マンの位置づけが非常に難しくなってきましたが、何を学んだのでしょうか。

「1Rのキックの試合でも、畑違いの試合をして。相手も大きいんですよ。それでも寒天マンは勝ったわけです。トップでないけど、キックボクサーにキックボクシングで勝ったことで、自分の実力に自信を持つことができました。俺には実力がある。実力者だから、そう簡単には負けないぞと。でも、勝ちにも拘っていない」

格闘技って人生を豊かにするツールなんですよ。絶対に死んだらダメで。人生は格闘技が全てじゃない

――この間、プロ練習を率いるようになりました。プロ選手をリードするようになって、ファイター春日井たけしに与えた影響はありますか。

「練習会を仕切って、セコンドにも就いています。メンタル面とか、自分が感じたモノをシェアしています。次の試合に関しては、自分は実験台です。このような精神で、こういう調整をして出た結果がコレです――と、皆に報告したいんですよ。復帰戦とDEEPさんは言ってくれていますけど、魚井戦はメンタルトーレニングです。そこでした経験を若い選手に伝えて、生かして欲しい。必ずしも、正しいとは言えないかもしれないけど、チームの皆に参考にしてほしいんです」

――指導者として戦うのか。何か目標を持ったプロ格闘家として試合に出るのか。あるいは春日井選手のなかで、この2つは同じことなのか。

「興行に出るわけだし、チケットを買ったお客さんの前で戦うので、もちろん仕上げていきます。でも、スポンサーもつけずに真っ新なショーツで戦います。スポンサーをすると言ってくれる人がいてくれて、凄く嬉しかったです。「なら試合を見に来て欲しい」と伝えました。そうしたら高いチケットをたくさん買ってくれましたよ」

――つまりは……。

「それでも応援してくれるというなら、若い選手をサポートしてほしいと。俺が試合をするのはメンタルトーレニングで、自分のためだから。ただ、俺の試合は見て欲しい。この舞台を用意してくれた佐伯(繁DEEP代表)さんの顔を立てたいと思ったし」

――トレーニングだから、金銭的な部分は求めないということですか。

「いえ、僕も子供もできたし。次の試合が終わって、まだ続けようと思っているなら生活のためにもお金は稼がないといけないと思っています。お金がないと若い子の応援もできないですし、お金が欲しくないわけじゃないです。お金は欲しいです。ただ、今回はスポンサードよりも、試合を見て欲しい」

――では、これからも試合に出続けていく予定で?

「まだ分からないです、試合が終わるまで。続けていけるのであれば、続けて行こうと思います」

――今回、DEEPで戦おうと思ったのは? 志村道場に移籍しHEATを本拠とするまで、キャリアの序盤はDEEPで過ごしていた印象が強いです。

「デビューは修斗でしたが、そのあとはDEEPを主戦場にさせてもらっていました。初代フライ級王座決定トーナメント(2012年3月~7月)に出させてもらって。1回戦(※対村田卓実)は勝ったけど、準決勝をケガで欠場しました。準決勝と決勝が同じ日にあって、優勝したのは元谷(友貴)君でした」

――その元谷選手はATTから帰国した際は春日井選手と練習をし、セコンドにも就いています。

「アイツは僕のモチベーションなんです。試合をして勝ったこともあるけど、僕がケガで試合ができない時期に彼は一気に昇りつめた。僕自身は焦って東京に行こうと考えたけど、仕事とか色々あって。結果的に志村道場に拾ってもらいました。元谷君なら、強くなるために東京に出ていたと思います。僕は決断できなくて。でも、頑張って元谷君のところまで行くぞという気持ちでした。そういう気持ちをくれた選手なんです、元谷君は」

――つまり元谷選手がRIZINと共に主戦場にしている場所だから、DEEPで戦うと?

「俺も男だから、やっぱり負けたくない。もっと食らいつきたい。練習でも、そうなんです。そのタイミングで元谷君に相談して、佐伯さんをつないでもらいました。中途半端な形でDEEPに出なくなっていたので。そういうこともあって、DEEPなんですよ。あとDEEPでは1試合だけ負けていて、それが15年前の後楽園ホール大会だったんです。だから、後楽園ホールにこだわったのもあります」

――対戦相手はフルスイング魚井選手です。

「僕、魚井選手とやるけど相手は関係なくて、自分との戦いです。今成さんの時とは、気持ちが全く違っています。勝ちにこだわってしまうと、昔の春日井たけしに戻ってしまうので。それに若い頃は戦って死んでも良いとか、そういう気持ちでいました。今も若い選手がそういうことを言いますよね」

――ハイ。

「格闘技って人生を豊かにするツールなんですよ。絶対に死んだらダメで。人生は格闘技が全てじゃない。そこが引退試合をする前と、今回の試合の違いです。格闘技が全てじゃない。俺にはやれることがいっぱいある。同時に格闘技があって、俺みたいな人間が何とかやってこられた。格闘技に豊かにしてもらったんです。でも、もう何年も続けられるものじゃない。それに格闘技って、普通の人間じゃできないですよ。一対一で殴り合うって、凄いことです。そのなかでもMMAは究極の格闘技で。そんな凄いことをやっているんだから、もっと自信を持ってほしいと練習仲間のとのグループで言っています」

――簡単に使いたくない言葉ですが、春日井選手が試合で見せるモノは生き様なのでしょうね。

「そこに関してはファンの人にも見て欲しいけど、一番は仲間に見て欲しいです。青木真也選手が言っていたのですが、『生き様を見せると言っている選手ほど、試合しか見せていない』と。『勝った試合しか、YouTubeをアップしないだろう』と。俺、負けると挙げていなかったです。次の試合は負けても、アップします。リアルを見せる。それが生き様を見せるということで」

自己愛がある人間は、メンタルが強いです。自分を愛していないと、他の人を助けようとか……人のことを構っていられない

――春日井選手が試合で仲間に見せる生き様。その生き様は日々の姿勢から見えるモノかと。春日井選手は何を皆に見せたいと思っているのでしょうか。

「それこそ、皆に一番してほしいことで。僕が試合で見せる。それは……やり切るということです。俺は引退して、未練があった。だから復帰しました。現役時代に未練たらたらで『ああしとけば良かったなぁ』と言っているヤツに、教えて欲しいかってことなんです。俺だったら、そんなネチネチしたヤツに教わりたくないです。俺は、やり切るためにやるんです。さっきも言ったけど、子供もできたじゃないですか」

――ハイ。

「格闘技じゃなくて構わないです。でも、人生において全力でやり抜きたいというモノを見つけて欲しくて。やり切って欲しい。失敗しても構わないから」

――それをお子さんだけでなく、教え子や仲間にも求めていると。

「じゃないと、良いモノは生まれない。実はALIVEで少しだけ一緒に練習をしていた子が、34歳とか35歳になって、また格闘技をやりたいと一緒にここで練習するようになりました。3回、4回と試合に出て。この前の試合で負けて、『もう区切りをつけます』と」

――やり切ったわけですね。

「ハイ。(村元)友太郎も、(山口)怜臣も。他の練習仲間も、やり切って欲しいです。これだけの究極のスポーツをやり切れば、自信がつかないわけがない。そうすれば、それからの人生やっていけますよ。そのメンタルになれますよ。高島さん、メンタルが強い人の共通点ってなんだと思いますか」

――う~ん、他の人は分からないですが、我が身を振り返って強くなれたと思うのは、他人に何を言われても気にしなくなってからかと。

「それはなぜですか?」

――ずっと、コレをやり続けてきたからじゃないでしょうか。

「そう、それが自信なんですよ。自分に自信がある。愛があるんです。自己愛がある人間は、メンタルが強いです。自分を愛していないと、他の人を助けようとか……人のことを構っていられない。だから俺、マジで自分のことが好きなんです。自己愛は引退してからの方が増えました。自分が尊く思えます。37歳になって、40近いのに体が頑張ってくれている」

――いやぁ試合に出ることで、あの頃の春日井たけしが戻ってきた。話を伺っていて、本当に思います。

「選手を助けてくれる人たちもそうですよ。想いだけでなくて、お金があるからそれができます。愛も同じです。生活が安定するのは、経済力。メンタルが強くて、安定しているのは自己愛です。俺は今、寝る前に『本当に今日もありがとね』って自分を抱きしめています。俺、マジで自分のこと好きだもん。可愛いもん、自分のこと。尊い、長生きしてほしい。過去の戦績とか関係ないです。デビュー戦のつもりで……自分をもっと好きになるために、9月15日はやりきります」

■視聴方法(予定)
9月15日(月・祝)
午後5時30分~U-NEXT、DEEP/DEEP JEWELS YouTubeチャンネル メンバーシップ

■DEEP127計量結果

<ウェルター級/5分3R>
佐藤洋一郎:77.50キロ
ストラッサー起一:77.40キロ

<フェザー級/5分3R>
木下カラテ:66.40キロ→66.25キロ
相本宗輝:66.10キロ

<フェザー級/5分3R>
五明宏人:66.25キロ
関鉄矢:66.15キロ

<女子アトム級/5分3R>
大島沙緒里:47.70キロ
須田萌里:47.80キロ

<58.5キロ契約/5分2R>
力也:58.35キロ
濱口奏琉:58.45キロ

<73キロ契約/5分2R>
郷野聡寛:71.70キロ
近藤有己:72.15キロ

<バンタム級/5分2R>
魚井フルスイング:61.40キロ
春日井“寒天”たけし:61.70キロ

<ストロー級/5分2R>
中務修良:52.55キロ
杉山空:52.35キロ

<ライト級/5分2R>
石塚雄馬:70.65キロ
ケンシロウ:70.80キロ

<フェザー級/5分2R>
高橋正親:66.10キロ
佐々木耀:65.70キロ

<フェザー級/5分2R>
平石光一:66.15キロ
菊川イサム:65.75キロ

<アマチュア フライ級/3分2R>
RYOTA:56.95キロ
佐藤照栄:56.85キロ

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【DEEP127】計量終了 大島×須田の初戦と現在を比較——リマッチはお互い如何に打ち、如何に組むか

【写真】フィジカル強化が目立つ須田に対し、大島の仕上がりの良さも分かる(C)MMAPLANET

14日(日)、15日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP127の計量が行われた。
Text by Shojiro Kameike

約1週間前に行われたDEEP Tokyo Impact2025#04の計量では、下着を脱いで体重を測りたい選手の計量がストリーミング終了後に行われた。これは生配信中のポロリ対策ではあるのだが、対戦相手とリカバリーのことを考えると公平とはいえない。そこで今回、同様のケースで臨んだ木下カラテの計量は万全の対策のなか行われ、配信中に全員が計量をクリアしている。

今大会唯一の女子戦となる大島沙緒里須田萌里は、それぞれアトム級リミット(48.1キロ)をクリア。計量後、須田は「3年前に負けてから悔しくて、メチャクチャ練習してきました。明日は練習してきたことを全て出してリベンジしたいと思います」、大島は「3年前の試合は頭の中にはないです。今回はしっかり準備ができたので、それを出すだけです」とコメントしている。


大島と須田の初対決は2022年5月。DEEP JEWELSアトム級王者であった大島が、須田の挑戦を受ける形で対戦した。試合は1Rに大島がキムラで勝利している。体格については、初戦当時の須田はまだ線が細い。スタンドではアップライトに構えるも重心が高く、右前蹴りを食らった直後一気に距離を詰めてきた大島に対し、真っ直ぐ下がってしまう。結果、須田から組んだものの大島に小外刈りで切り返され、ボトムを強いられた。

フィジカル向上中の須田。下になっても安定感が増した(C)MMAPLANET

しかし現在の須田は同じワイドスタンスでも左右への動きから左ジャブを突き、ミドルを蹴っている。今年3月の浜崎朱加戦ではそのミドルをキャッチされても、引き込んでから潜り、スイープを仕掛けて相手を崩しに掛かった。走り込みを中心としたフィジカルトレーニングか。当時とは比較にならないほど筋力が増した大島は、同時に腰の強さを身につけている。これは柔道ベースで強烈なテイクダウン力を誇る大島に対し、大きな武器となるだろう。

大島の体つきとコメントから鬼気迫るものが感じられた(C)MMAPLANET

一方の大島にとっては、当然のことながらスタンドから組むまでの展開がポイントとなる。初戦では左ミドルから左右へのステップを見せていた大島。組みの強さ、特にキムラリバーサルに注目が集まりがちだが、MMAとして自身の組みを生かすのは左右へのステップ激しい前後の出入りとインローだった。しかし、ここ最近は組み急ぐためか自身にとって良い組手、あるいは足技の体勢に至っていないこともある。今年5月のイ・イェジ戦では、フィジカルの向上が著しい相手にインサイドからパンチを突かれ、後半はテイクダウンを防がれてしまった。

大島としても組み急ぐのではなく、スタンドで削ってから自身に優位な形で組みたいところ。柔道ベースの大島と柔術ベースの大島の対決だが、これはMMAだ。組むまでの距離と打撃、そして組手争いに注目したい。グラウンドになれば大島が初戦と同様、一気にパスから極めへと持ち込むか。あるいは須田がバックテイクあるいはスイープから勝負を決めに行くのか。スピーディな攻防が展開されるはずだ。

なお、MMAPLANETが独自調査を進めている「フェイスオフ前後の握手問題」については、オープニングファイトも含めて全12試合中8試合で握手が行われた。

■視聴方法(予定)
9月15日(月・祝)
午後5時30分~U-NEXT、DEEP/DEEP JEWELS YouTubeチャンネル メンバーシップ

■計量結果

<ウェルター級/5分3R>
佐藤洋一郎:77.50キロ
ストラッサー起一:77.40キロ

<フェザー級/5分3R>
木下カラテ:66.40キロ→66.25キロ
相本宗輝:66.10キロ

<フェザー級/5分3R>
五明宏人:66.25キロ
関鉄矢:66.15キロ

<女子アトム級/5分3R>
大島沙緒里:47.70キロ
須田萌里:47.80キロ

<58.5キロ契約/5分2R>
力也:58.35キロ
濱口奏琉:58.45キロ

<73キロ契約/5分2R>
郷野聡寛:71.70キロ
近藤有己:72.15キロ

<バンタム級/5分2R>
魚井フルスイング:61.40キロ
春日井“寒天”たけし:61.70キロ

<ストロー級/5分2R>
中務修良:52.55キロ
杉山空:52.35キロ

<ライト級/5分2R>
石塚雄馬:70.65キロ
ケンシロウ:70.80キロ

<フェザー級/5分2R>
高橋正親:66.10キロ
佐々木耀:65.70キロ

<フェザー級/5分2R>
平石光一:66.15キロ
菊川イサム:65.75キロ

<アマチュア フライ級/3分2R>
RYOTA:56.95キロ
佐藤照栄:56.85キロ

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【RIZIN50】赤田プレイボイ功輝の真実「ネタ枠みたいな扱い。それで強かったら格闘家として正解」

【写真】会見時のイメージとはまるで違う。強さを求める、一青年の赤田の言葉が聞かれた(C)TAKUMI NAKAMURA

3月30日(日)、香川県高松市のあなぶきアリーナ香川で開催されたRIZIN50で、魚井フルスイングにスプリット判定で敗れた赤田プレイボイ功輝。
text by Takumi Nakamura

赤田のMMA戦績は2戦2敗。通常であればこの戦績の選手を取材して取り上げることはない。しかし赤田は昨年8月から本格的にMMAのトレーニングを始め、わずか4カ月後には五明宏人と接戦を演じ、7カ月後には魚井とダウンを奪い合った。

K-1・Krush時代は決して目立つ存在ではなかった赤田は平本蓮のスパーリングパートナーになったことをきっかけにMMAの道へ進み、自分でも想像していなかったポテンシャルの高さを見せている。

これからその潜在能力が開花するかどうかは分からない。しかし大いなる可能性を秘めていることは間違いない。目指すは“見た目はふざけていても中身はホンモノ”。そんな赤田のインタビューをお届けしよう。


MMAはブレイクがなくて常に戦い続ければいけないし、それでアドレナリンが出るというか本能的になれる

――RIZIN50での魚井フルスイング戦はお互いダウンを奪い合う形でスプリット判定で敗れるという結果でした。あの試合を振り返っていただけますか。

「試合前に『フルスイングの名前をいただきます』と言っていたんですけど、コンパクトな動きになってしまいましたね。そこはやらかしてしまいました(苦笑)」

――赤田選手としてはもっとガンガン行くイメージだったのですか。

「はい。自分としてはジャブとカーフを効かせてから、いつもの展開に持っていこうと思っていたんですよ。勢いで勝つんじゃなくて狙って勝つというか、勢いでガー!と行って倒すんじゃなくて、10回やっても10回勝ったと思わせる試合をしたかったんです。チームとしてもそういう作戦だったんですけど、最後の仕留める作業が自分の中で出来なかったというのがあります」

――試合内容や試合展開には悔いが残りましたか。

「なんて言うんですかね……最後に魅せる部分が足りなかったなというのもあったと思います。1Rに先に魚井選手に倒されて、ラウンドを取られたというのは自分でも分かっていて。2Rにダウンを取り返して、これでポイント的にはトントンだなと。3Rは圧倒的にコントロールできていたから、自分の中で負けはないと思っちゃったんです。魚井選手は最後まで目が死んでなかったし、僕の中で1Rにダウンを取られたイメージも残っていたんで、そこを警戒していたんですよね。

それで安全策に逃げたじゃないですけど、そっちに行っちゃったのは自分の甘さですね(苦笑)。試合を盛り上げるという意味でも盛り上げられていなかったし、ダウンを取り合ったという結果だけ見たら面白そうな展開でしたけど、会場に見に来てくれた人たちが面白いと思っていたかと言われたら……そうじゃなかったと思います」

――客観的に見ても赤田選手がもう一つ山場を作っていたら勝っていた試合内容だったと思います。

(C)RIZIN FF

「それは会う人会う人みんなに言われました。

自分で試合を見直した時にも『そんなに余裕を持ってやる暇があったらいけよ!』と思っていました(苦笑)。そこは試合中の自分と客観的に見た自分で感覚的なズレがありましたね」

――今回赤田選手にインタビューを申し込んだのは、赤田選手がMMAファイターとしてのデビュー戦で五明宏人選手、2戦目で魚井選手とスプリット判定までもつれる接戦を演じていて、ポテンシャルの高さに驚かされたからです。赤田選手はキックボクサーとしてK-1・Krushで試合をしていて、何がきっかけでMMAに転向したのですか。

「もともと去年くらいに所属していたジムを辞めて、(篠塚)辰樹と一緒にFIGHT CLUB 428でキックの練習をやっていたんですよ。自分としては引き続きK-1・Krushで頑張るつもりだったんですけど、決まっていた試合を怪我で欠場しちゃって。それで試合が出来なくて気持ちが落ちていた時期があったんです。そのタイミングで(平本)蓮くんと話す機会があって、蓮くんにスパーリングやろうよと誘われました」

――去年7月の超RIZIN03で平本選手が朝倉未来選手と試合をした時に赤田選手がスパーリングパートナーを務めていたんですよね。

「はい。蓮くんに声をかけてもらって、週2、3回ガチスパーをやって、それ以外の日も軽くマススパーをやって。で、マスをやる日に蓮くんがふざけてテイクダウンを仕掛けてき、そこで僕が予想以上にいい動きをしたらしいんですよ。その時に蓮くんから『お前、立ち技よりMMAの方が良さが出るんじゃね?』と言われて、それからMMAのアマチュアの選手たちと練習するようになったら…まあまあ通用したんですよね。

僕自身もちゃんと基礎を学べばいけるなという手応えがあったし、何よりMMAの練習が楽しくて。K-1ルールは打撃の攻防だけで、組み技や寝技がない=ブレイクがあるじゃないですか。でもMMAはブレイクがなくて常に戦い続ければいけないし、それでアドレナリンが出るというか本能的になれるので、完全にMMAにハマってしまいました」

――昔からMMAを見たり、好きだったりしたわけではないのですか。

「何となく有名な選手の名前は知っているくらいでした。『UFCのコナー・マクレガーという選手がすごいらしい』とか、そういうレベルです(笑)。だから本当にプレイヤーとして、競技的にMMAが好きになった感じですね」

――組み技の経験があったわけではないのですよね。

RIZINの合同練習で、大塚隆史にレスリングで攻められる赤田。関係性の良さが伝わってきた

「はい。最初は組み技のことが何も分からないから、子供のじゃれあいの延長みたいな感じだったと思うんですけど、大塚(隆史)さんからも『MMAやった方がいいんじゃない? 基礎をちゃんとやったらMMAでもいけるよ』と言ってもらって、自分にはMMAが合っていたみたいです」

――ではMMAのキャリアそのものは1年くらいですか。

「1年も経ってないですね。蓮くんが朝倉未来とやる前は打撃のスパーリングしかしていなくて、ちょうど去年の今ぐらいにMMAに興味を持ち始めた、くらいですね」

――平本×朝倉戦のあと、11月のDEEP後楽園大会ではアマチュアSルールで鳥次亜流選手と対戦してKO勝ちを収めました。あの時はMMAを始めて3カ月くらいだったわけですね。

「そうですね。蓮くんと朝倉未来の試合終わるまでは蓮くんのサポートがメインだったので、自分の練習はほとんどやってなかったんです。それで蓮くんの試合が終わって、自分もMMAでデビューしたいということを周りに伝えたら、11月のDEEPで試合を組んでもらって。こんなにすぐ試合があるとは思っていなかったんですけど、格闘技のオファーって結構タイミングが大事じゃないですか。自分的にはここで試合を断ってチャンスを逃していたら、選手としてダメになると思ったので(試合を)やると決めて練習したら、いい結果を残せた感じですね。ただ本格的なデビュー戦が大晦日になったのはさすがに僕も驚きました(笑)」

――あの時はどういう流れで大晦日参戦が決まったのですか。

「最初はみんなで大晦日あるんじゃね?みたいな軽いノリで話していたら、ホントに話が進んでいって、これマジで大晦日あるかもよと。ただ自分はMMAのキャリアも名前もあるわけではないので、大晦日に出られるだけでありがたいという立ち位置で準備を続けていました。そうしたら最終的に五明選手でオファーがあって、これで決まらなかったら大晦日の試合はなしということで、僕的には大晦日に出られるんだったら相手は誰でもよかったので即答でOKしました」

善戦してよく頑張ったなんて一切思わなかったし、僕もチームも勝てた試合だったと思っています

――本格的なMMAデビュー戦でDEEPのタイトルコンテンダーでもある五明選手と対戦したにも関わらず、赤田選手が3Rに右フックでダウンを奪うなど五明選手を追い込みました。あの試合は打撃が当たれば勝つチャンスがあるという感覚で試合に臨んだのですか。

「基本的に五明選手はテイクダウンに来ないし、絶対に打撃の試合になると思っていて、打撃の攻防だったら自分と五明選手はそこまで差はないだろうと。自分は普段から蓮くんたちと練習しているし、テイクダウンを切る感覚も掴めていたので、正直周りが言うほど不利な試合になるとは思っていなかったです」

――一か八かでワンチャンスにかけるという試合ではなかったのですね。

「打撃でやられる怖さはなかったし、五明選手はその前の試合でも相手の打撃に下がりながら合わせるみたいな感じだったので、自信を持っていこうと思っていました。チームでも格上に挑むというよりも、ちゃんと自分の動きが出せれば勝てるというテンションでしたし、負けてもともと…ではなく、ちゃんと勝ちに行くつもりで練習していました」

――見ている側からすると赤田選手が大善戦した試合でしたが、赤田陣営の捉え方は違ったのですね。

「はい。善戦してよく頑張ったなんて一切思わなかったし、僕もチームも勝てた試合だったと思っています。実際に僅差の試合だったし、僕は内容的にも絶対に勝っていた試合だったと思っているので。試合後にチームのみんながエキサイトして悪目立ちしちゃいましたけど、そのくらい本気で勝ちに行っていたし、みんなに申し訳なくて悔しかったです」

――では前回の魚井戦も自分の力を出せば勝てる試合だったという捉え方ですか。

「最初の話に戻りますけど、自分の闘争本能を出し切れなかったですね。ああいう消化不良な試合はキックも含めて初めてでした。あれから自分の何がダメだったのか、何が足りなかったのか。メンタル的なことも含めて、チームのみんなで話し合いながら、次の試合に向けて取り組んでいきたいと思います」

――DEEPでのアマチュアSルールを含めてMMAで3試合を戦い、MMAの難しさを感じる部分もありましたか。

「変に“MMAをやること”を意識しちゃったのかもしれないです。もっと『俺は殴って勝つ!』みたいな気持ちを持って、ある意味、マインドの部分ではキックボクサーのままでもいいのかなと思いました。それこそ大晦日まではそういう気持ちで試合をしていて、結果的にそれがハマっていたと思うんですよ。もちろんMMAで勝つためには組みや寝技の練習を積んで、MMAのレベルを上げることは絶対に必要なことですが、自分の良さはなくしちゃいけない。自分は倒しに行くとか殴りに行くとか、そういう戦い方で持ち味が出るファイターだと思うので、次からはそれを活かして挽回しに行きたいと思います」

ワンチャンスで打撃を当てる・効かせる技術はK-1・RISE上がりの選手にとっての強み

――赤田選手はキックからMMAに転向して、自分の打撃がMMAでも有効に使えるという手応えは感じていますか。

「自分よりも蓮くんや辰樹の方が感じていることだと思うんですけど、純粋な打撃のレベルが全然違うなというのは感じます。MMAは極端な話、50パーセントが打撃、50パーセントが組み技・寝技じゃないですか。100パーセント打撃をやってきた自分たちと比べると、そこに費やす練習や労力も含めて半分だと思うんです。自分たちは打撃のことだけを考えて、打撃で倒すことだけを突き詰めてきた経験があるので、そこには自信を持っているし、そこで培ってきた技術のレベルは高いんだなと思いました」

――同じ立ち技でもムエタイとは違い、K-1・RISEルールは組みやヒジもなく、パンチと蹴りで打ち合う競技です。攻防が限定されたルールですが、それでもMMAに活きる部分はありますか。

「僕はあると思います。実際にキックからMMAに転向して活躍している選手は、K-1とかRISEで戦っていた選手が多いじゃないですか。立ち技の中でもK-1・RISEルールは打ち合う中でパンチを当てないといけないから、ピンポイントで打撃を当てる技術が高いと思うんですよね。というかそれが出来ないと勝てないルールなんで。

MMAは組みがあって打撃の時間が短い分、そういうワンチャンスで打撃を当てる・効かせる技術はK-1・RISE上がりの選手にとっての強みだと思います。逆にムエタイ系の選手は首相撲やクリンチからの攻撃が出来る反面、MMAでそれをやろうとすると組みの攻防になるじゃないですか。そこはレスリングや柔道出身の選手の強い部分でもあるから、有利にならないところがあると思うんですよね」

――なるほど。実際に両方のルールを経験した赤田選手ならではの意見ですね。

「もちろん最低限の組みの技術を覚えていないと話にならないですが、僕は組むまでの過程でしっかり打撃でダメージを与えることが出来るK-1・RISE系の選手の方がMMAに合っていると思います。辰樹は5月のRIZIN男祭りがMMAデビュー戦ですけど、キックボクサーとしての強さを証明してくれると思います」

――MMAをやったからこそ、キックの打撃の優位性に気づけたわけですね。

「組んでも駄目。クリンチしても駄目。9分間打ち合いなさい。その中で倒して勝ちなさい。そんなルールでやっていたら、それは打撃が上手くなりますよね(笑)。逆にMMAの選手はそういう状況になったら組みに逃げたり、ひよったりする選手も多いから、自分たちが打撃でプレッシャーをかけられるんだと思います。逆に自分たちはどれだけ組みを切る・対処する練習をしっかりやっておくかが勝負だと思うし、それを覚えればキック出身でMMAでも活躍する選手がもっと増えると思います」

――赤田選手自身、キャリアで大きく上回る相手と接戦を演じたとはいえ、戦績的には2戦2敗と勝ち星にはつながっていません。これからはどんどんMMAの試合経験を積んでいきたいですか。

「それはめちゃくちゃ思います。自分はキックでも10戦しかやってないし、MMAの経験値が圧倒的に足りないと思っています。練習ではいい感覚を掴めているので、変に試合間隔をあけずにどんどん試合をやっていきたいです」

――これまでRIZINで試合を続けていますが、試合の機会があればRIZIN以外の団体にも出場したいですか。

「自分は試合する舞台はこだわってなくて、チャンスがあるんだったらどんどん試合をしたいです。ちょうど今次の試合の話をしているところで、本当に一からではないですけど、少しずつ成長していきながら、また大舞台に挑戦できればなと思っています」

――赤田選手は試合外のパフォーマンスも注目される選手ですが、MMAファイターとしては確実に強くなって結果を残したいという考えなのですね。

剛毅會の稽古でも、岩﨑達也師範に、可愛がられている赤田

「はい。

大きい舞台にこだわって年に1~2試合しかできないのは今の自分にとって意味がないと思うんですよ。それよりも今の自分に足りない経験値を上げるために、チャンスをもらえる団体でどんどん試合をしていきたいです。僕はふざけているキャラだし、今はネタ枠みたいな扱いだと思うんですけど、それで強かったら格闘家として正解じゃないですか。僕は見ている人たちに『赤田ってふざけているのに強いよな』とか『赤田ちゃんと強いじゃん』と思わせたいし、試合で結果を出せば周りの評価なんていくらでも変わると思っています。ふざけていても強い。見た目はふざけていても中身はホンモノ。そんなファイターを目指していきたいです」


■視聴方法(予定)
5月4日(日)
午前11時30分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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