カテゴリー
45 JFC MMA MMAPLANET o ROMAN01 ROMAN02 YouTube ウィル・チョープ ゲイ・ババカール 中島太一 中里謙太 大浦マイケ 大脇征吾 日沖発 松本大輔 柳井夢翔 森戸新士 椿飛鳥 水口清吾 江木伸成 清水俊一 渡慶次幸平 瓜田幸造 白木アマゾン大輔 誠悟 鍵山士門 門脇英基 関根シュレック秀樹 高橋孝徳

【ROMAN02】シュレックの相手はセネガル相撲ゲイ・ババカールに決定! 大浦マイケはウィル・チョープと

24日(月)にROMANより、4月27日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるROMAN02の追加対戦カードが発表された。公募されていた関根シュレック秀樹の対戦相手は、ROMAN01にも出場したセネガル相撲のゲイ・ババカールに決定している。
Text by Shojiro Kameike

昨年10月に第1回大会を開催したROMANは、時間無制限、無差別、素手というMMAの原型=ルーツに立ち返るROMANバーリトゥードと、道着MMA、足関フリーのROMAN柔術の3つの軸を持つ。今大会では既にベアナックルバーリトゥード戦にシュレックの出場と、その対戦相手を公募することが発表された。


そんなシュレックの相手に決まったのが、ROMAN01の道着着用MMA戦(ROMAN COMBATルール)で水口清吾(誠悟)をわずか18秒でKOしたババカールだ。セネガル相撲出身で、水口戦がMMAデビューファイトだったババカール。この時は長身から繰り出される左ジャブ、左フック、右アッパーで水口を秒殺している。

実際のところ、その実力の全容を測り知ることは難しい試合内用ではあったが、次回のシュレック戦が本領発揮の舞台となるだろう。プロでは素手によるパンチ攻撃が認められているセネガル相撲の出身だけあって、ベアナックルバーリトゥード戦への適応が期待されるババカールだ。シュレックは長身ババカールのジャブをかいくぐって懐に飛び込むことができるかどうか。ROMAN01のメイン、渡慶次幸平×ウィル・チョープのような衝撃的な試合内容をなるかもしれない。

その前回大会のメインで渡慶次とのベアナックルバーリトゥード戦に挑んだチョープは、今回は道着着用MMAで大浦マイケと対戦することに。全日本柔術王者の大浦は、昨年12月に愛知県瀬戸市で開催されたJFCのセミプロマッチでMMAデビュー。浅野功暉をRNCで下している。足関節からのバックテイク、そしてバックマウントとマウントポジションのコントロールは、柔術家としての力を存分に発揮していた。

MMAのキャリアでは比べものにならないが、道着のキャリアは大浦が上――このルールが勝敗に大きな影響を及ぼすことになるか。裸のMMAではないとはいえ、大浦にとってはチョープを下せば今後のMMA活動にも大きな期待が集まる。

また、ROMAN柔術ルールで大脇征吾と鍵山士門が激突することも決定した。柔道ベースの大脇は今年2月のBTC03に出場し、プログレスルールで中島太一を腕十字で仕留めている。続いて5月14日のBTC04では再びプログレスルールに挑み、椿飛鳥との対戦が発表されたばかりだ。さらに、椿戦の約2週間前にROMAN柔術ルールで鍵山と対戦とはハードスケジュールだが、中島戦の極めっぷりを黒帯柔術家との柔術ルールマッチでも披露するか。

■視聴方法(予定)
4月27日(日)午後12時~
ツイキャス

■対戦カード
<R.O.M.A.N RULES 無差別級/時間無制限>
ゲイ・ババカール(セネガル)
関根秀樹(日本)

<ROMAN COMBAT 70.3キロ契約/15分1R>
日沖発(日本)
X

<ROMAN COMBAT 76キロ契約/15分1R>
大浦マイケ(日本)
ウィル・チョープ(米国)

<ROMAN COMBAT 65.8キロ契約/15分1R>
松本大輔(日本)
門脇英基(日本)

<ROMAN COMBAT 65.8キロ契約/15分1R>
大村友也(日本)
清水俊一(日本)

<ROMAN COMBAT 94キロ契約/15分1R>
中山賢一(日本)
瓜田幸造(日本)

<ROMAN COMBAT 61.2キロ契約/10分1R>
江崎壽(日本)
江木伸成(日本)

<ROMAN COMBAT 70キロ契約/10分1R>
押木英慶(日本)
高橋孝徳(日本)

<ROMAN COMBAT 95キロ契約/10分1R>
中里謙太(日本)
田馬場貴裕(日本)

<ROMAN COMBAT 95キロ契約/10分1R>
テイラー・ラング(カナダ)
関澤寿和(日本)

<ROMAN柔術 無差別級トーナメント1回戦/7分1R>
ランジェル・ロドリゲス(ブラジル)
白木アマゾン大輔(日本)

<ROMAN柔術 無差別級トーナメント1回戦/7分1R>
柳井夢翔(日本)
森戸新士(日本)

<ROMAN柔術 65.8キロ契約/7分1R>
大脇征吾(日本)
鍵山士門(日本)

The post 【ROMAN02】シュレックの相手はセネガル相撲ゲイ・ババカールに決定! 大浦マイケはウィル・チョープと first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB FINISH10 Grachan MMA MMAPLANET o Progress RIZIN ROMAN02 UFC Unlimited YouTube タクミ パンクラス 中里謙太 久米鷹介 修斗 土屋大喜 日沖発 朝倉未来 松本大輔 柳井夢翔 森戸新士 江木伸成 清水俊一 渡辺直由 瓜田幸造 白木アマゾン大輔 総合格闘家 透暉鷹 門脇英基 関根シュレック秀樹 高橋孝徳

【ROMAN02】MMA梁山泊=ROMAN Combatに、日沖発参戦「戦いに挑戦できる機会がもうないかも」

【写真】日沖とアマゾンの揃い踏みも、2023年2月のFinish以来だ──この日、透暉鷹はパンクラスでタイトル戦。久米は──(C)MMAPLANET

5日(木)にROMANより、4月27日(日)に東京都新宿区のGNEスポーツパレスで開催されるROMAN02の追加カードが発表されている。
Text Manabu Takashima

時間無制限、無差別、素手というMMAの原型=ルーツに立ち返るROMANバーリトゥードで関根シュレック秀樹が、公開で対戦相手の募っている同大会。関根以外に大浦マイケ、松本大輔、中里謙太、門脇英基の参戦が明らかになっていたが、うち3選手はROMAN Combat=道着MMAルールで挑むこととなり、松本は門脇教祖との対戦が決まった。

中里は田馬場貴と相対する他、ROMAN Combatでは清水俊一が連続参戦し、大村智成と。江木伸成✕江崎壽、高橋孝徳✕押木英慶、瓜田幸造✕中山賢一裕と道着所縁、そしてMMA経験者たちが集い、さながらMMA梁山泊の様相を呈している。

そんなROMAN Combatに修斗、SRCフェザー級の頂点に立ち、UFCで活躍した日沖発の出場が決定している。


今年で42歳になる──日沖がケージの中で戦う姿を披露するのは2023年3月のFinish10の土屋大喜戦以来となる。それ以前には2021年8月のGrachanでのタクミ戦、全日本マスターオープンで柔術のトーナメントで戦ったのは2019年だった。タクミと土屋のいわばOBマッチはグラップリング戦で、日沖が打撃有りの戦いに挑むのは2018年8月のRIZIN12における朝倉未来戦以来、実に6年8カ月ぶりとなる。

とはいえ自らの城stArt では常にプロ連にも参加しており、久米鷹介や透暉鷹らは常にその強さを口にしている。日沖の対戦相手は誰になるのか発表はこれらかになるが、今回のROMAN出場に向けMMAPLANETの以下のようなコメントを寄せてくれた。

日沖発
「今回、ROMANに出場しようと思ったのは、ナオさん(渡辺直由CEO)に口説かれたからです(笑)。同時に、衰えに抗いながらも戦いに挑戦できる機会がもうないかもしれないという想いもありました。ROMANがやろうとしていることは新しい試みでもあり、原点回帰でもあると考えています。
MMAとBJJ が完全に別物、異種競技になった近年において、その両方の良さ、総合格闘家と柔術家がリンクした楽しさを味わえるはROMANやPROGRESSのような試みであり、だからこそ世間に伝わるものだと思います。
これから大会が続き、選手や競技が進化するとROMAN独特の技術やスタイルも生まれてくると思うので楽しみです」

相手を仕留める総合格闘技。テイクダウン&スクランブル時代全盛期に世界の最高峰でMMAを戦ってきた歴戦の勇者らしい言葉だ。そんな日沖参戦のROMAN三本の支柱のうち一つ、ヒール解禁、外掛け、スラム有りのUnlimited柔術といえる柔術オリジン=ROMAN JIUJITSUで無差別級4人制トーナメントも実施される。

白木アマゾン大輔✕ランジェル‧ロドリゲス、森戸新士✕柳井夢翔という準決勝の顔合わせも決まった同トーナメント。森戸と柳井は旗揚げ大会で対戦し、痛み分け──決着戦となる。

なおROMAN Combatの階級はユニファイドに即した階級で、当日計量(道着無し)。試合タイムは10分✕1Rもしくは、15分✕1R。ROMAN JiuJitsuは7分✕1Rとなっている。格闘温故知新であり、斜め上を進む前衛的格闘イベントROMANの第2回大会──日沖、マイケ、関根の対戦相手の発表も待たれる。

The post 【ROMAN02】MMA梁山泊=ROMAN Combatに、日沖発参戦「戦いに挑戦できる機会がもうないかも」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Grachan MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC Road FC72 Road to UFC UFC YouTube アルトゥル・ソロヴィエフ キム・スーチョル キャプテン☆ キャプテン☆アフリカ ジョン・チャンソン パク・スンモ パク・ヘジン ブライアン・オルテガ ヘジン 原口伸 高橋孝徳

【Road FC72】Road toからRoad FCへ。原口伸がキム・スーチョルと1勝1敗のパク・ヘジンと対戦!!

【写真】原口伸とパク・ヘジン、従来のフェザー級リミットかと思いきや、68キロ契約マッチに。ライト級で戦ってきたパク・ヘジンはフェザー級に落とすことが難しくなっているそうだ。
(C)MMAPLANET

3月16日(日・現地時間)に韓国、ソウルのチャンチュン体育館で開催されるRoad FC72に原口伸が出場し、元Road FCフェザー級王者パク・ヘジンと対戦することが発表されている。
Text Manabu Takashima

Road to UFCで2度、UFC行きを逃した原口はRIZINで戦うことも視野に入れるようになっていたが、昨年12月にGrachanで高橋孝徳をパウンドアウトし再起を果たし、再び国外で戦うことが決まった。


対するパク・ヘジンは2021年9月に現役復帰を果たしたキム・スーチョルから左フックでダウンを奪い、ギロチンで仕留めてRoad FCフェザー級のベルトを巻いている。翌2022年5月にダイレクト・リマッチで王座を失うも、7カ月後にスーチョルが返上した王座を賭けてパク・スンモと対戦し、肩固めで王座を取り戻した。

その後はRoad FCではバンタム級とフェザー級が併合され、パク・ヘジンは63キロの体を創るのが難しかったのか、ライト級に階級を上げライト級グローバルトーナメントに参戦。しかしながら、2023年は初戦でキャプテン☆アフリカに敗れ、昨年も前年王者のアルトゥル・ソロヴィエフと1回戦で当たり、飛びヒザからパウンドアウトされている。

Road FCの変則的な階級変更で、体を大きくしたことで──対戦相手とのフィジカル差は絶対の状況でパフォーマンスが落ちたきらいはあるが、パク・ヘジンの寝技はジョン・チャンソンがブライアン・オルテガ戦前に対策練習のパートナーに抜擢するなど絶対的な強さを持つ。特に足関節も含め、ガードゲームの強さには定評があるパク・ヘジンは、実際のところキャプテン☆アフリカ戦でもハーフガードからスイープを仕掛け、見ごたえのある柔術的なスクランブルゲームを見せていた。

原口としてはUFCを再び目指すため、いやMMAファイターとして成長するために打撃が強く、テイクダウン防御が巧みな韓国勢との対戦が見てみたかったが、パク・ヘジンの寝技は完成度が高くトップを取ってからの戦い方という部分で、良い経験になるという見方もできる。

とはいえ必要なのは付き合い過ぎずに突き放しつつ、ダメージを与えるパウンドだ。つまり、本来持つベースの強さをより打ち出して、パク・ヘジンの寝技を一発狙いに限定させること。そんな絶対勝利が求められるマッチアップだ。

The post 【Road FC72】Road toからRoad FCへ。原口伸がキム・スーチョルと1勝1敗のパク・ヘジンと対戦!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 Grachan Grachan Herios MMA MMAPLANET Report ブログ 原口伸 高橋孝徳

【Grachan Herios】RTU帰りの原口が高橋を圧巻のパウンドアウト「可能性がある限りてっぺんを目指す」

<フェザー級/5分2R+ExR>
原口伸(日本)
Def.1R2分25秒 by TKO
高橋孝徳(日本)

サウスポーの原口がプレッシャーをかけて左ストレート。お互い関節蹴りを見せると、原口が左ストレート・右フックから組みついて高橋のバックに回る。原口は亀になる高橋のサイドバックについてヒザ蹴り、ポジションをキープして殴る。高橋が立ち上がると一気にパンチをまとめ、そのまま高橋をケージに押し込んで殴り続けると、レフェリーが試合をストップした。

試合後、原口は「RTUに挑戦して2回とも負けて死ぬほど悔しい想いをして、そのうっぷんを晴らそうと思って戦いました。自分に可能性がある限り、UFCやてっぺんを目指して頑張ります」と語った。


The post 【Grachan Herios】RTU帰りの原口が高橋を圧巻のパウンドアウト「可能性がある限りてっぺんを目指す」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 Grachan Grachan Herios MMA MMAPLANET o ONE RIZIN TSUNE UFC YouTube   キック ライカ ルンピニー ロクク・ダリ 伊藤空也 原口伸 堀口恭司 宮内拓海 小田魁斗 小谷 小谷直之 岸本篤史 徳弘拓馬 林RICE陽太 海外 田村ヒビキ 草訳駿介 道端正司 野尻定由 野瀬翔平 金井一将 長野将大 高橋孝徳

【Grachan Herios】道端正司とタイトル戦。元レンジャー部隊=小田魁斗「爆弾で爆破して、逃げるとか」

【写真】非常に興味深い話を訊くことができ、明日の試合がさらに興味深くなった (C)MMAPLANET

明日22日(日)、東京都江東区のTFTホール1000で開催されるGrachan Heriosで小田魁斗が道端正司と暫定フライ級王座決定戦を戦う。
Text by Shojiro Kameike

キャリア5勝1敗、直近2試合はONE FFで勝ったもの。ONE本戦契約を目指すのではなく、Grachanに戻ってきた小田の真意とは。体力と精神的をギリギリまで追い込んできた小田の過去、誰もがパワフルだと認めるパワーの源を訊いた。


蛇だったり、鶏を捕まえて肋骨をへし折り、首を曲げて血を流して洗って食べる

(C)GRACHAN

──計量を終えて3時間ほど、どのような気持ちですか。

「計量で道端選手と向き合ったのですが、思っていた以上にリーチが長かったです。予想通り、プレッシャーの強さがありそうな選手でした。ストライカーという評判なのですが、体つきから組みもできそうですね」

──10月に九州に取材にいった際にマスタージャパン福岡での出稽古を見させていただいたのですが、とてもフライ級に見えないパワフルな動きが印象的でした。普段は何キロあるのですか。

「あの時は64キロぐらいです」

──えぇ? もっと大きく見えました。

「気を付けないでいると66キロぐらいまでなるのですが、そうなると動きが悪くなって。試合の時はリカバリーをして62キロほどなので、試合に近い体重で落とし過ぎないように64キロぐらいにしています。

皆、パワーがあるといってくれるのですが、自分ではそこに自信はないです(苦笑)」

──過去2戦、ONE FFでクーパー・ロイヤルとンゴク・ウオン・トランという2選手に勝っていますが、ONEでキャリアを積まずにGrachanに戻ってきたのは?

「もともと自分はUFCやRIZINという目標を持っていて、田村(ヒビキ・カルペディエム福岡代表)さんからONE FFの話があると聞いて。岩﨑(ヒロユキGrachan代表)さんも『良い経験になるんじゃない』と快く送り出してくれました。

ただデビューからGrachanで戦ってきて、Grachanでチャンピオンになると言っていました。そこでファイトマネーが少し良いからと、フラフラして路線を変えるというのは筋が通っていないのは自分でも嫌で。ONE FFは海外で試合を積める。なかなかないチャンスなので、試合を受けさせてもらった硬いです。

あの後もONE FFからオファーは貰っていましたが、年末にGrachanのタイトルマッチという目標を持っていたので試合を断り、マッチング期間を終えるのを待っていました。

でもルンピニーで試合をさせてもらって、海外の雰囲気を知ることができました。それに相手はフィジカルが強くても淡泊だと感じたり……本当に良い経験ができました。

僕はバックボーンがなくて、MMAを始めて4年。本当に自信がなかったのですが、ONE FFで2勝して自分がやってきたことに間違いはなかったと思えました。周囲はレスリングやキックを小さなころからやってきているなかで、一つ一つ勝てて少しは良い方向に迎えているなと。まだ全然なんですけど、成長するために良い練習ができていると思えました」

──バックボーンがないということですが、なぜMMAを始めようと思ったのですか。

「実家が対馬で、4年間ほど陸上自衛隊にいました。元々RIZINで堀口恭司選手の試合が恰好良とか思っていて、ある日……ふと、いつ死ぬか分からないし好きなことがやりたい。MMAがやりたいと思って、上の人に『やりたいことがある』と伝えました。色々と手続きがあって、1年ほど自衛隊を辞めるまで時間が掛ったのですが、23歳でMMAを始めました」

──自衛官の勤務というか任務は口にできない人もいるかと思いますが、小田選手はどのような隊に所属していたのですか。

「僕はレンジャー部隊でした。災害や有事に備えて訓練をする」

──えっ、レンジャー部隊って映画で山の中でサバイバル訓練を受けて蛇の皮を剥いて食べたりしているのを視たことがあったのですが……。

「ハイ。自給自足で蛇だったり、鶏を捕まえて肋骨をへし折り、首を曲げて血を流して洗って食べるとか」

──ええ、本当に映画みたいなことをしているのですか……ではナイフで人を殺したりする訓練も?

「ナイフで……(苦笑)。まあ、ちょっとした特殊訓練みたいな。隠密で相手を倒す……とか。ナイフとかより、ダイナマイトとか爆弾で車両が通るところを爆破して逃げるとか」

──いや、立派な特殊工作員だったわけですね。

「アハハ、まあ、そうですね(笑)」

──凄まじい体力と精神力が必要になることは想像に難くないです。

「レンジャー訓練は3カ月あり、最後の1カ月に想定訓練(※行動訓練)というのがあります。1から9想定という風に訓練があり、最後は3夜4日の間、山間部を60、70キロの装具を担いで縦走するのですが、その時はバディと2人組みで冷凍弁当2食を2人で分けあって。水もほとんど飲めず、休憩時間も取れないという……アレでしたね。1想定の時は半日、2想定を2日と、徐々に延びていくんです」

※レンジャー訓練に合格する隊員は全陸上自衛隊員のなかで1割以下といわれている。

──レンジャー部隊は、小田選手がご自分で望んだわけですか。

「そうですね。軽く見ていました(笑)。21歳だったんですが、簡単な場所ではなかったです」

──ひょっとすると、水抜き減量に一番強いファイターかもしれないですね。

「アハハハハ。あの時を思い出すと水抜きは楽なはずですが、もう記憶の中のことなので辛いです(笑)」

「格闘技経験がないのに魁斗の動きを見て『コイツ、強くなるな』って」(田村ヒビキ)

──そしてMMAを始めたということですが、MMAレンジャーズジムでなくカルペディエムに入会したのですね。

「アッハハハハハハ。最初は東京に行こうと思ったのですが金銭的に無理だと思って。福岡で探している時にカルペディエム福岡を訪ねて、ドアを開けてすぐに階段があるのですが、そこに田村さんがいて。『プロになりたいです』って伝えて、体験練習をさせてもらったんです。

一旦、対馬に戻って福岡に出る準備をしている時に『プロになるなら、うちに来な』ってメールを貰って。それでカルペに決めました」

──きっと健康創りでも、「うちに来な」と田村代表はメールをしていたのではないでしょうか(笑)。

「アハハハハハ。深い考えはなくて、誘ってくれたんだと思います」

田村ヒビキ いやいやいや、これだけは口を挟ませてください。体験練習をして、格闘技経験がないのに魁斗の動きを見て『コイツ、強くなるな』って思いました。これはホンマです。普通はそういうことしないけど、魁斗には『おいで』と伝えました。

──レンジャー部隊で培った体力、精神力は役立ちましたか。

「精神的には生きます。追い込み期間の走り込みの時とかも、『あの時よりきついことはない』って思えますし。ただ体力的には自衛官を辞める手続き中に、体の使い方の重要性を教えてもらったことが大きいと思います。それまでは筋肉だけを鍛えれば、パワーがついて強くなると思っていたのですが、正しい使い方をしていると必要な筋肉がついてくる。

そういう考えで、ムーブメントのトレーニングを見様見まねでやり続けて。今ではパーソナルで、指導もしてもっています。自分で正しいのかどうかと思いながらやっていた時と違うのは大きいです」

──本当に興味深いバックグラウンドを持つ小田選手ですが、最初に話題になったように自分はマスタージャパン福岡の出稽古先で練習を見させてもらいました。普段から、出稽古は行っているのですか。

「ハイ。マスタージャパン福岡は野瀬翔平選手や野尻定由選手というスクランブルの速い選手がいて、凄く良い練習ができています。展開が速いので休めない。下で休むと負けという意識で、下になっても上を取り返すように動いています。野瀬さんは極め力もあるので、極められないようにしてやっています。

あとはレンジャーズジムでも練習をさせてもらっていて。レンジャーズジムはストライカーが多いので、総合的力を試す場のような感じです」

──福岡で、首都圏に負けない練習ができているように感じます。

田村 実際、魁斗以外でも野瀬君、レンジャーズの子たちと福岡の選手は中央で結果を残していますからね。東京、大阪、名古屋というくくりはもうないですよ。

(C)GRACHAN

──では明日のタイトルマッチ。

さらなる上のステージを目指すためにどのような試合をしたいと思っていますか。

「自分は打撃、寝技、組みを全て混ぜるタイプなので、どっちの総合力が強いのかという勝負になると思います。回転の速い、パンチ、組みがゴチャゴチャになった厳しい試合になる覚悟でいます。そのなかでフィニッシュしたいです。自分は大事に戦うことが多かったのですが、試合を決めに行こうと思います!!」

■Grachan Herios 視聴方法(予定)
午後14時00分~
GRACHAN放送局
GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

■Grachan Herios 対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] TSUNE(日本)
[挑戦者] 伊藤空也(日本)

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 林RICE陽太(日本)
[挑戦者] ロクク・ダリ(コンゴ民主共和国)

<Grachanフライ級暫定王者決定戦/5分3R>
道端正司(日本)
小田魁斗(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
原口伸(日本)
高橋孝徳(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岸本篤史(日本)
大道翔貴(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
小谷直之(日本)
草訳駿介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
宮内拓海(日本)
小林大介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
金井一将(日本)
長野将大(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
長谷川卓也(日本)
徳弘拓馬(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
鈴木嵐士(日本)
二之宮徳昭(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
水谷健人(日本)
上田麟(日本)

The post 【Grachan Herios】道端正司とタイトル戦。元レンジャー部隊=小田魁斗「爆弾で爆破して、逃げるとか」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 Eterna Grachan Grachan Herios MMA MMAPLANET o ブログ 原口伸 高橋孝徳

【Grachan Herios】ホームグラウンドで再起。原口伸「前回の負けや色んな鬱憤を全部ぶつけたい」

【写真】RTUへのチャレンジには一区切りがついた原口。だからこそこの2年間になかった新たなチャレンジの可能性も出てくる(C)TAKUMI NAKAMURA

22日(日)、東京都江東区のTFTホール1000で開催されるGrachan Heriosで、原口伸が高橋孝徳と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

2年連続でRoad to UFCにチャレンジした原口だが、8月の準決勝ではチュウ・カンチエにスプリット判定で敗れた。あれから約4カ月、原口はかつてのホームリングでもあるGrachanでの再起戦を選んだ。

今後も原口は「UFCを目指す目標は変わらない」という一方で、RTUだけでなくRIZINや海外フィーダーショーへの出場など、新たな可能性を探っていくことも視野に入れている。その第一歩となる高橋戦に向けて意気込みを訊いた。


――8月のRTU準決勝でチュウ・カンチエにスプリット判定で敗れて以来の試合が、かつてのホームグラウンドでもあるグラチャンで決まりました。

「もともと僕はグラチャンのライト級王者で、RTU出場前はグラチャンに出ていたので、日本で試合をする場合は一つの選択肢として考えていました。それでグラチャンの岩﨑(ヒロユキ)代表と話して、年内に自分としても試合をやりたいし、岩崎さんとしても試合を組みたいというところで決まりました。最初は別の相手で予定されていたんですけど、その選手が怪我をしてしまって、高橋選手と対戦することになったという流れです」

――RTUの振り返りインタビューやSNSではRIZIN出場にも興味を示していましたが、そこも視野に入れていたのですか。

「もちろんRIZINは興味があるイベントですし、今後そういったチャンスがあれば(参戦を)考えたいと思います。今回に関しては年末までには1試合やりたいと思っていて、そこでグラチャンと色々とスケジュールが合った感じです」

――カンチエ戦が終わって、再起戦が決まるまではどんな心境で練習を続けていたのですか。

「なんかこう…心に余裕がない感じでしたね。一応練習はしていたんですけど、次の試合も分からない状態でもがいて、もがきながら何か練習してるという感じでした」

――何か目標が定まっていないような状態だったのですか。

「そうですね。気持ち的にも安定しなくて、ブレている感じではありました。自分がなんでUFCを目指しているかと言うと、結局強い人と戦いたい・上に行きたいからで、その最高峰がUFCだからなんですよ。でもそれよりもっと手前の話で言えば、自分の可能性を確かめたい、ファイターとしてレベルアップしていきたいという気持ちが一番にある。そうなった時に例えばRIZINだったり、自分にとってレベルアップできると感じる団体のオファーだったら、そういう団体にも出てみたいと思っています」

――プラスに考えればRTUが終わり、これから新たな道や可能性を探っていけるわけですよね。

「はい。今はそういう風に考えられています」

――例えば同門の伊藤空也選手はEternalMMAでタイトルを獲りましたし、UFCを目指すにしても色々なアプローチがあると思います。

「だからRTUが終わって色々と考えてはいるんですけど、今は目の前の試合を勝ち続ける。初めてRTUに出た時は、決まった試合で勝ちを積み重ねてRTUにつながったので、それをもう一回やるって感じですね」

――新たなキャリアのスタートになる一戦ですが、どんなことをテーマに練習してきましたか。、

「やっぱりRTU参戦中は、心のどこかでトーナメントは勝たないと意味がないと思って、硬くなりすぎたり、勝ちに徹しすぎたというのはありました。でも今回は日本でやる試合で、基本的にワンマッチなんで、そこではあんまり深く考えずにフィニッシュ、自分で仕留めに行くことを意識しています。あまり作り込みすぎず、いい意味で大雑把じゃないですけど、相手を仕留めに行こうと思います」

――対戦相手の高橋選手にはどんな印象を持っていますか。

「これと言って飛び抜けた部分はないですが、安定している選手だと思います。こちらが欲を出せば出すほど、いやらしいことをしてくることもあるのかなと思っています」

――高橋選手の仕掛けをシャットアウトして試合を終わらせたいですか。

「そういう戦い方に合わせる気はないですし、自分が何かにトライして、ダメだったらどうしよう?は考えてないです」

――逆にRTUではそこばかりを考えすぎていた部分もありますか。

「今思えばそういう思考回路になっていたかもしれません」

――今回は余計なことを考えずに思いきり戦いたいですか。

「前回の負けとか色んな鬱憤みたいなものあるので、それを全部ぶつけたいです」

――改めて2025年はどんなキャリアを積んでいきたいですか。

「現時点で自分はこれで行くんだみたいなビジョンはないです。いただいたオファーで良い話があればもちろんそこに行きますし、そこは色んな可能性を持ってやりたいです。もちろんUFC を目指すという気持ちは変わらないです」

――そのためにも高橋戦をしっかり勝って2025年につなげたいですね。

「はい。ここで一発ちゃんと勝ち切りたいなと思います」

■Grachan Herios 視聴方法(予定)
午後14時00分~
GRACHAN放送局
GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

■Grachan Herios 対戦カード
<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] TSUNE(日本)
[挑戦者] 伊藤空也(日本)

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 林RICE陽太(日本)
[挑戦者] ロクク・ダリ(コンゴ民主共和国)

<Grachanフライ級暫定王者決定戦/5分3R>
道端正司(日本)
小田魁斗(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
原口伸(日本)
高橋孝徳(日本)

<無差別級/5分2R+ExR>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
大場慎之助(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岸本篤史(日本)
大道翔貴(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
小谷直之(日本)
草訳駿介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
宮内拓海(日本)
小林大介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
金井一将(日本)
長野将大(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
長谷川卓也(日本)
徳弘拓馬(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
鈴木嵐士(日本)
二之宮徳昭(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
水谷健人(日本)
上田麟(日本)

The post 【Grachan Herios】ホームグラウンドで再起。原口伸「前回の負けや色んな鬱憤を全部ぶつけたい」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 Eterna Eternal MMA85 Grachan Grachan Herios MMA MMAPLANET o TSUNE UFC YouTube パンクラス ロクク・ダリ ロッド・コスタ 伊藤空也 原口伸 宮内拓海 小田魁斗 小谷 小谷直之 岸本篤史 徳弘拓馬 林RICE陽太 海外 草訳駿介 道端正司 金井一将 長野将大 高橋孝徳

【Grachan Herios】TSUNEの持つ王座に挑戦。豪州Eternal王者・伊藤空也「機械的、圧倒的に勝つ」

【写真】豪州Eternal MMAで王座奪取に成功した伊藤。今回は2冠に向けた一戦でもある(C)TAKUMI NAKAMURA

22日(日)、東京都江東区のTFTホール1000で開催されるGrachan Heriosで、伊藤空也が同バンタム級王者のTSUNEに挑む。
Text by Takumi Nakamura

伊藤は6月に豪州Eternal MMAに参戦し、ロッド・コスタにスプリット判定で勝利してバンタム級王座を獲得。今回のタイトルマッチはGrachan×ErernalMMAの王者対決という一戦にもなった。伊藤が目指すのは2冠王として2025年を迎え、Eternal MMA経由でUFC参戦の切符を掴むこと。そのためにもTSUNE戦では試合内容でも強さを見せることが必要だと語った。


――6.8ETERNAL MMA85でロッド・コスタにスプリット判定で勝利し、同団体のバンタム級王者となっての凱旋試合で、TSUNE選手の持つGrachanバンタム級王座に挑戦する形になりました。

「今年2月にTSUNEさんが手塚(基伸)さんに勝ってチャンピオンになって、その時点で自分とTSUNE選手がやる方向で決まっていて、今年はその前提で話を進めていたんですね。間にEtrnalMMAのタイトルマッチを挟む形になりましたが、TSUNE選手とやるのは分かっていたので、やっとその時が来たなって感じです」

──コスタ戦以降はどんなことを意識して練習してきましたか。

「前回は相手も柔術家だったので、ポジションを取られた時の対処、細かいところを練習していたんですね。だから今回は際の部分で自分がアタックできるぐらいの技、極め、オフェンス部分を意識してやってきました。元々自分は寝技が課題だったので、そこを改善して逆に寝技でも勝負できるぐらい、いろいろと武器やレパートリーを増やせるように、練習で作ってきた感じです」

──コスタ戦はスプリット判定で競り勝った試合で、あの試合で自信がついた部分もありますか。

「あの相手にしのぎ合えたという部分では少し自信がついたし、寝技でもそんなに危ない場面がなかったという部分でも自信がつきました」

──そこから次のステップに進むために必要なことの一つが寝技のアタックだ、と。

「組みの部分はそうですね。今のユニファイドルールはテイクダウンして削るよりも、フィニッシュする・アタックする部分が大事なので、そこを徹底的にやってきた感じです。言い方はあれですけど、相手をいじめてやっつけて、最後はしっかり仕留める。そこはMMAなので打撃以外のところでも自信がつけば、自分の戦力グラフはトータル的に大きくなるし、もっとバランスがいい選手になれると思っています」

──対戦相手のTSUNE選手にはどんな印象を持っていますか。

「ベテラン選手で、僕がプロデビューする時から名前は知っていました。パンクラスではタイトルマッチをやって、パンチが強い印象だったんですけど、その中で意外と一本勝ちも多い。パンチもできてグラウンド、どちらかと言うとディフェンスをしっかりして極めることが出来る、トータル的になんでもできる選手という印象ですね。

──先ほどお話していた今取り組んでいることが試される相手かもしれないですね、

「そうですね。今やっていることを全部出せる、そういう選手ですよね。しかもベテランでチャンピオンだし、胸を借りるつもりで全力でぶつかっていこうと思います」

──そのなかでもきっちりフィニッシュして勝ちたいと思いますか。

「僕は挑戦者側ですけど、海外でベルトを獲って、Eternal MMAのチャンピオンとして戦う試合なので、そう考えたら王者対決ですし、まずは絶対に負けられない。その中でも強さをしっかりと見せつける試合にしたいかなと。フィニッシュするのもそうですし、やっぱり全局面で圧倒して、次のチャンスにつなげるための圧倒的な試合を見せたいと思います。機械的に、しっかりと」

──機械的に、ですか。

「はい。やることをきっちりやるというか、自分に与えられた試合、仕事をきっちりクリアします」

──この試合に勝てばEternal MMAとGrachanの2冠王になります。来年はどんな試合をやっていきたいですか。

「Eternal MMAの防衛戦も来年すぐ決まりそうなので、ここで勝っても気持ちを切らさず、すぐ次の試合に向けて準備したいです。Eternal MMAで防衛を重ねていけば、もっと上のステップにいけると思うので、そこを見据えて試合結果だけじゃなく試合内容でも周囲に評価されるような試合をしたいです」

──Eternal MMAはUFC Fight Passで配信されている大会なので、Eternal MMAで勝ち続けていくことでUFCも見えてくると思います。

「もちろんそこは絶対に目指したいです。今年自分は28歳になったので、30歳までに何か形を作っていきたいと思います。UFCを目指すという意味では来年は勝負の1年になると思います」

――それでは2024年を締める、そして2025年につながる一戦に向けて意気込みを聞かせてください。

「今回の試合は久しぶりの日本での試合だし、勝って当たり前じゃないですけど、勝たなきゃいけないというか、次に向かうためにはここを落とすわけにはいきません。しっかり勝って来年自分の目標、夢に向かってさらに繋がるような試合をします」

■Grachan Herios 視聴方法(予定)
午後14時00分~
GRACHAN放送局
GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

■Grachan Herios 対戦カード
<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] TSUNE(日本)
[挑戦者] 伊藤空也(日本)

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 林RICE陽太(日本)
[挑戦者] ロクク・ダリ(コンゴ民主共和国)

<Grachanフライ級暫定王者決定戦/5分3R>
道端正司(日本)
小田魁斗(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
原口伸(日本)
高橋孝徳(日本)

<無差別級/5分2R+ExR>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
大場慎之助(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岸本篤史(日本)
大道翔貴(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
小谷直之(日本)
草訳駿介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
宮内拓海(日本)
小林大介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
金井一将(日本)
長野将大(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
長谷川卓也(日本)
徳弘拓馬(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
鈴木嵐士(日本)
二之宮徳昭(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
水谷健人(日本)
上田麟(日本)

The post 【Grachan Herios】TSUNEの持つ王座に挑戦。豪州Eternal王者・伊藤空也「機械的、圧倒的に勝つ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 Grachan Grachan Herios MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC TSUNE UFC YouTube   ロクク・ダリ ロッド・コスタ 伊藤空也 原口伸 宮内拓海 小谷 小谷直之 岸本篤史 徳弘拓馬 手塚基伸 林RICE陽太 海外 草訳駿介 金井一将 長野将大 高橋孝徳

【Grachan Herios】年末決戦へ。TSUNE×高橋孝徳ー02ー「ベテランの生き様を見せますよ」

【写真】「まだまだ、これから」と語る2人。気合は十分だ(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、東京都江東区のTFTホール1000で開催されるGrachan Heriosで、同バンタム級王者のTSUNEが伊藤空也を相手にベルトの初防衛戦を行う。TSUNEと同じMe,We所属の高橋孝徳は、原口伸と対戦する。そのTSUNEと高橋のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

伊藤は今年8月、豪州エターナルMMAでロッド・コスタを判定で下し、同バンタム級のベルトを獲得。原口は敗れたものの、Road to UFCで準決勝に進み、今回が国内復帰戦となる。そんなBRAVEジム勢に対し、Me,Weの1985年生まれコンビはどのような試合を見せるのか。後編はTSUNEについて、そして互いの試合について語る。

<TSUNE×高橋孝徳インタビューPart.01はコチラから>


――続いて高橋選手にとって、TSUNE選手はどのような存在なのか教えてください。

高橋 打撃も巧いけど、やっぱり本当に組みが強いです。特に「ケージ際の魔術師」といっても過言ではないぐらいで。いろんな人と練習してきましたけど、ケージ際の小技に関してTSUNEさんを上回る人はいないと思っています。

TSUNE アハハハ。

――練習相手としては、常に何をやってくるか分からないほどの小技を持っているのでしょうか。

高橋 まるで詰将棋のように「こう来たら、こう」と先の先があるんです。こちらが現状を理解できていない間に、どんどん先に回られています。そんなTSUNEさんに対して理屈で勝負したら、先を取られてしまう。だからってフィジカルで勝負しちゃうと、瞬発的に持っていかれてしまうんですよ。

――手塚基伸選手との2連戦は、そんなTSUNE選手の本領発揮だったわけですか。

高橋 本領発揮といえば本領発揮なんですけど――安全運転して勝ったな、という感じですよね。

TSUNE 安全運転!

高橋 これは手塚選手のことを悪く言っているわけではなくて。TSUNEさんは落ち着いて勝ちに行ける。浮き足立たず、しっかりとポイントを取りに行くことができる。タイトルマッチの3R目は流しに行こうとしたら巻き返されけど、それでも凌ぎきるという。

TSUNE それ、みんなに言われるよ(笑)。

高橋 3R目はそうなると思っていたんですよ。1、2を取ったら3は……。

TSUNE ――逃げるだろうな、って。これは性格的な問題で(苦笑)。前にタカタカに言われて「そうだな」と思ったんですけど、僕は良くも悪くも試合がスパーリングどおりらしいです。

高橋 そうですね。僕はまだキャリアが浅い頃、「実力を発揮できていない」と言われていました。反対にTSUNEさんは練習の内容を、そのまま試合で出せるから凄いと思っていましたね。

――ということは練習で調子が悪ければ、その調子の悪さが試合に出るのですか。

TSUNE たぶんそうだと思います(苦笑)。1、2を取ったら3は流す、ということをスパーでもやっているので――頑張っているフリをしながら。

高橋 人はそれを「ペース配分」と呼びます(笑)。

――アハハハ。伊藤選手は苦しい試合展開から後半盛り返し、エターナルMMAのベルトを巻いたファイターです。

TSUNE 厄介な相手ですよね……。3ラウンドのうち2は確実に取れると思っているし、今回はフィニッシュも狙いたいです。

――高橋選手が「絶対そんなわけない」と、怪しむ目つきで見ていますよ。

高橋 アハハハ! こうは言っていますけど、いつもTSUNEさんの場合は3つ全部取るつもりで、1つ取れない時のことも想定して戦っているんですよね。

TSUNE 今大会はタイトルマッチ以外、全て2ラウンド(延長あり)ですからね。そのラウンドの違いを全力で見せつけますよ。

――では伊藤選手の印象をお願いします。

TSUNE とにかく頑張る選手ですよね。フィジカルも強いと思うけど、僕が強いところが通用しないと勝負にならないので、倒して殴って絞めます!

高橋 伊藤選手は勢いが強いですよね。まだ20代だし、スタミナもあって。組みの部分ではTSUNEさんのほうが上だと思いますけど、終盤になっても頑張ることができる選手なので、そこは嫌ですね。

――高橋選手は、RTUから国内に復帰する原口選手と対戦します。

高橋 このタイミングで原口選手と対戦することになるとは、思ってもみませんでした。そもそも原口選手はもうグラチャンには出ないだろうと思っていたし、それが意外でしたよね。海外とかRIZINに行くのかな――と、その点は驚きがありました。

印象は――皆さんが思っている、そのままですよね。とにかくレスリング、組みが強いし、パウンドもしっかり打ってくる。ただ漬けるだけではなく、ちゃんとフィニッシュも狙ってくる。それをやらせないように自分が頑張る試合になるのかな、とは思います。

TSUNE 僕の試合もですけど、タカタカも同じぐらいシンドイ試合になると思います。でもそういう試合ほど、相手のほうはが評価を落としがちじゃないですか。

――……どういうことでしょうか。

TSUNE 原口選手はもともと評価が高くて、RTU帰りで――という選手の復帰戦が接戦になったりすることは多いです。相手が油断してくることはないでしょうけど、タカタカには全て出しきってほしいですね。絶対シンドイ試合になりますから。タカタカには1Rからガンガン行ってほしいです。

高橋 これは自分で言うのも何ですけど、原口選手のキャリアで僕と対戦するというのは、僕のことを何の問題もないと思っているんでしょう。逆の立場であれば、僕はそう思います。それぐらい実績の差はあるので。だから、そう思ってくれていてほしいです。その気持ちの中にチャンスがありますから。

――お二人は今回の試合で何を見せたいですか。

TSUNE 何を見せるか――とにかく無事に終わってほしいです(笑)。

高橋 そこで急に守りに入らないでください!

TSUNE 俺たち、まだやれるぞ――という試合を見せます!

高橋 そう、ベテランの生き様を見せますよ。

■Grachan Herios 視聴方法(予定)
午後14時00分~
GRACHAN放送局
GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

■Grachan Herios 対戦カード
<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] TSUNE(日本)
[挑戦者] 伊藤空也(日本)

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 林RICE陽太(日本)
[挑戦者] ロクク・ダリ(コンゴ民主共和国)

<Grachanフライ級暫定王者決定戦/5分3R>
道端正司(日本)
小田魁斗(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
原口伸(日本)
高橋孝徳(日本)

<無差別級/5分2R+ExR>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
大場慎之助(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岸本篤史(日本)
大道翔貴(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
小谷直之(日本)
草訳駿介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
宮内拓海(日本)
小林大介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
金井一将(日本)
長野将大(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
長谷川卓也(日本)
徳弘拓馬(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
鈴木嵐士(日本)
二之宮徳昭(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
水谷健人(日本)
上田麟(日本)

The post 【Grachan Herios】年末決戦へ。TSUNE×高橋孝徳ー02ー「ベテランの生き様を見せますよ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB DEEP Grachan Grachan Herios MMA MMAPLANET o TSUNE   ブログ 伊藤空也 原口伸 高橋孝徳

【Grachan Herios】Me,Weの同い年コンビ、TSUNE×高橋孝徳ー01ー「仲良しこよしじゃない」

【写真】高橋孝徳とTSUNE。同い年で苦労をともにしてきた両者だが、強くなるためにMe,Weにいる気持ちは変わらない(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、東京都江東区のTFTホール1000で開催されるGrachan Heriosで、同バンタム級王者のTSUNEが伊藤空也を相手にベルトの初防衛戦を行う。TSUNEと同じMe,We所属の高橋孝徳は、原口伸と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

TSUNEと高橋はともに1985年生まれ。プロデビュー当時の所属は異なるが、現在は共にMe,Weで練習しているチームメイトだ。お互いになかなか勝ち星に繋がらない時代を経て、まずTSUNEは今年2月に手塚基伸を下して、Grachanバンタム級王者に。続いて高橋は今回、原口伸というトップファイターと対戦するチャンスを得る。両者にとって重要なターニングポイントとなるであろう12月決戦を前に、2人に話を訊いた。前編では知り合った当時、そしてTSUNEから見た高橋の印象について語る。


――年末に試合を控えているTSUNE選手と高橋選手です。お二人が同い年だとは驚きでした。

高橋 実はそうなんですよ(笑)。

TSUNE 昭和60年(1985年)生まれの同い年ですね。

――TSUNE選手は高橋選手のことを「タカタカ」、高橋選手はTSUNE選手を「TSUNEさん」と呼んでいます。格闘技のキャリアでは、TSUNE選手のほうが先輩なのですか。

TSUNE プロ歴でいうと、そうなるみたいですね。実は2010年のDEEPフューチャーキングトーナメントで、同じフェザー級に出ています。

高橋 中村Jr(当時は本名の中村好史)が優勝したトーナメントで。僕が2回戦、TSUNEさんが準決勝で中村Jrに負けました。

TSUNE 僕は当時GRABAKA所属でしたけど、大会でニアミスはあったんです。

――同じ年のフューチャーキングに出場しているのであれば同期ではないですか。もしかしてTSUNE選手が先輩風を吹かし、呼び捨てを許さないとか……。

TSUNE フフフ、それはありますね。

高橋 自分で何を言っているんですか(笑)。TSUNEさんのほうが少しプロデビューは早かったんですよ。TSUNEさんが翌2011年のプロデビューで、僕はまだアマチュア修斗に出ていました。

TSUNE タカタカはプロデビューが2012年だよね。

高橋 僕は和術慧舟會AKZAに所属で、2014年ごろからMe,Weに出稽古で来ていたんです。その頃にはTSUNEさんもGRABAKAからMe,Weに移籍していて、僕にとっては当時お世話になった先輩みたいな感じです。

TSUNE え、2014年にはもうMe,Weに来ていた?

高橋 あの頃はグラップリングの練習だけ、お世話になっていました。AKZAにいた一般会員さんが一度、格闘技を辞めて。Me,Weで再開した時に、僕も紹介してくれたんです。

TSUNE あぁ、そうだった! 懐かしいね。

高橋 Me,Weに出稽古で来始めたあと、AKZAの運営体制が変わったんですよ。ちょうど同じぐらいのタイミングで、一緒に練習していた仲間も格闘技を離れることになって。だから僕も、一度環境を変えてみようと思ってMe,Weに移籍しました。

TSUNE 移籍する時、揉めたんじゃないの?

高橋 揉めていませんよ! そういうことを言わないでください(苦笑)。

TSUNE そういえば東よう子さんもAKZAからMe,Weに移籍してきたんだよね。

高橋 そうです、そうです。別に話を合わせていたわけでもなく、同い年で、同じようにAKZAからMe,Weに移籍しました。

――高橋選手が移籍してきたばかりの頃は、TSUNE選手も新入りに対してピリついていたのでしょうか。

高橋 いや、ここではちょっと言えないです……。

TSUNE 自分こそ、そういうことを言わない(笑)。普通ですよ。みんな良い雰囲気で。

高橋 アハハハ、ギスギスした感じはないです。僕もずっと出稽古で来させてもらっていましたから。最初は畏まっていましたけど、良い人たちばかりですね。Me,Weに来てみると、まず選手が多いです。年齢、キャリアもバラバラで、仲良しこよしではない。格闘技で切磋琢磨するために、ここに集まっているような感じですね。

TSUNE 今は選手練習になると、もうマットスペースがいっぱいになるぐらい集まっています。試合が近い選手優先で練習を回したりするけど、試合を控えている選手が多くて。

高橋 この年末は特に試合が多いですね。だから毎回、予定の練習時間をオーバーするぐらいです。今も隣でミット打ちが続いていますし。

――なるほど。まずはTSUNE選手から、高橋選手と初めて会った時の印象を教えてください。

TSUNE タカタカって、戦績からは考えられないぐらい強くて「えっ!?」と思いました。出稽古時代はグラップリングだけでしたけど「力も強いのに、なぜ負けるんだろう?」と。

高橋 当時はメチャクチャ負け越していたんですよね。

TSUNE 勝って負けて、勝って負けて――という感じだったよね。話をしてみると、技術的な部分は我流でやっている感はありました。

高橋 TSUNEさんの言うとおり、当時はまだ技術がちゃんと身についていない状態だったと思います。それこそフィジカルだけで勝負していたのかもしれない。スパーばかりだと地力はつくかもしれないけど、丁寧に技術は教わってこなかったかもしれないです。

――高橋選手のムエタイ&グラップリングというスタイルについては?

高橋 今じゃ全然面影がないけど、僕もアマチュアの頃はボクシング寄りのスタイルだったんですよ。クラウチングで構えて、頭を振って。打ち合いをする時もありましたし。

TSUNE へぇー、そうだったんだ。

高橋 でもプロデビューしたあと、ボクシング経験のある選手に判定負けしたんです。「このレベルで、このスタイルでつまずいていたら厳しい。何か変えないとダメだな」って思いました。とりあえずどこか打撃のジムに通う。そこで当時は皆がやっていなかったムエタイのジムに行こうと考えて。もともと柔道をやっていたし、四つ組みと首相撲がハマるんじゃないかと思ったんですよ。ムエタイのリズムに、最初は戸惑いましたね。

TSUNE 僕が知り合った頃は、もうムエタイスタイルになっていました。むしろ組みのほうが全然分かっていない、という感じで。僕はそれを見て、ずっと「もったいないなぁ」と思っていました。これは僕の記憶ですけど、タカタカが修斗の試合に出る時、初めて僕がセコンドに着くことになって、ずっとマンツーマンで練習していたんですよ。その時「こうしてみたら?」と教えると、「なんでもっと早く教えてくれないんですか」って(笑)。

高橋 そういうのは、いまだにありますよ(笑)。

TSUNE アハハハ! でも移籍して早い段階で、組みは成長していたと思いますよ。

<この項、続く>

■Grachan Herios 視聴方法(予定)
午後14時00分~
GRACHAN放送局

■Grachan Herios 対戦カード
<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] TSUNE(日本)
[挑戦者] 伊藤空也(日本)

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 林RICE陽太(日本)
[挑戦者] ロクク・ダリ(コンゴ民主共和国)

<フェザー級/5分2R+ExR>
原口伸(日本)
高橋孝徳(日本)

<Grachanフライ級暫定王者決定戦/5分3R>
道端正司(日本)
TBA

<無差別級/5分2R+ExR>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
大場慎之助(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岸本篤史(日本)
大道翔貴(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
小谷直之(日本)
草訳駿介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
宮内拓海(日本)
小林大介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
金井一将(日本)
長野将大(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
長谷川卓也(日本)
徳弘拓馬(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
鈴木嵐士(日本)
二之宮徳昭(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
水谷健人(日本)
上田麟(日本)

The post 【Grachan Herios】Me,Weの同い年コンビ、TSUNE×高橋孝徳ー01ー「仲良しこよしじゃない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 Grachan Grachan Herios MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC TSUNE UFC YouTube ウィンドリス・パティリマ チュウ・カンチエ パク・ジェヒョク ホン・ジュンヨン ロクク・ダリ ロン・チュウ 中村京一郎 伊藤空也 原口伸 宮内拓海 小谷 小谷直之 岸本篤史 徳弘拓馬 林RICE陽太 海外 草訳駿介 金井一将 長野将大 高橋孝徳 黒井海成

【Grachan Herios】原口伸がRTUからの復帰戦。高橋孝徳を相手に、1年10カ月振りの国内ケージへ

【写真】写真は2023年2月のもの。1年10カ月振りに国内で戦う原口、その動向が最も気になるフェザー級ファイターの一人だ(C)MMAPLANET

18日(月)、GRACHAN実行委員会から12月22日(日)に東京都江東区のTFTホール1000で開催されるGrachan Heriosに元ライト級王者の原口伸が出場し、高橋孝徳と対戦することが発表されている。
Text by Shojiro Kameike

2年連続でRoad to UFCトーナメントにチャレンジした原口にとっては、2023年2月の小谷直之戦以来、1年10カ月振りの国内復帰戦に。今年のRTUからフェザー級に転向している原口は、そのまま国内でもフェザー級で戦う。


小谷戦のパウンドは衝撃的だった。この勢いを取り戻したい(C)MMAPLANET

2023年2月に小谷直之を1Rでパウンドアウトし、Grachanライト級王座を防衛した原口。同年5月からRTUに出場し、初戦ではインドネシアのウィンドリス・パティリマを、準決勝では韓国のパク・ジェヒョクを下すも、決勝では中国のロン・チュウにRNCで敗れている。翌年はフェザー級で再チャレンジしたが、初戦で韓国のホン・ジュンヨンに勝利したものの、準決勝で中国のチュウ・カンチエ戦で敗退した。

カンチエ戦は原口が勝っているという声も多かったが、負けは負け。原口はMMAPLANETのインタビューでも「納得はいかないが、いろんなことが吹っ切れた」と語り、国内プロモーション参戦も示唆していた。当然のことながら三度UFCを目指し、海外のフィーダーショー出場という道もあるなか、その動向が注目される原口が復帰の舞台として選んだのは、ホームグラウンドでもあるグラチャンだった。

11月7日に原口自身がXにて「みなさんが、んんーと唸るような試合が決まると思います」と投稿していたとおり、今回の復帰戦では様々な強豪がリストアップされている情報も入ってきていた。ここで対戦相手が高橋に決まったのは、今後のGrachanフェザー級でベルト挑戦も視野に入れてのことか。原口は今年9月にライト級王座を返上しており、かつGrachanではフェザー級の実績がないためノーランカーとなっている。ここで現在フェザー級3位の高橋を下してランクインし、小島勝司が返上した同級のベルトを狙うのだろうか。もちろん本人が語っているとおり、RIZINあるいは海外のフィーダーショーに出場する可能性もある。

いずれにしても注目は、原口のスタイルチェンジだ。前回のインタビューで、RTUの判定を受けて「ああいう判定になるなら、もうレスリングやコントロールに固執する必要はない。打撃でもガンガン行くし、寝技でもガンガン極めに行く」と語っている。国内随一のテイクダウン&パウンダーである原口が、新たな武器を見せることができるかどうか。

相手を封じ込めるグラップリングとムエタイの融合が持ち味の高橋(C)GRACHAN

今回の復帰戦でも、過去の実績でいえば原口の圧倒的優位は動かない。とはいえ、原口がガンガン行こうとすればするほど、高橋のファイトスタイルは厄介なものになるだろう。高橋のスタイルはムエタイ&グラップリング――相手を捌くだけでなく自ら首相撲と寝技で相手を潰していく高橋に対し、原口がフィニッシュを焦るようなことがあると、気づけば高橋の型にハメられているという展開も考えられる。

現在、Grachanフェザー級ランキングでは1位が中村京一郎、2位が黒井海成となっている。原口が高橋を下した場合、黒井は同じBRAVE所属であるだけに対戦は考えられない。となれば――今後の展開が楽しみになる、原口のGrachanフェザー級への出場だ。

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] TSUNE(日本)
[挑戦者] 伊藤空也(日本)

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 林RICE陽太(日本)
[挑戦者] ロクク・ダリ(コンゴ民主共和国)

<フェザー級/5分2R+ExR>
原口伸(日本)
高橋孝徳(日本)

<Grachanフライ級暫定王者決定戦/5分3R>
道端正司(日本)
TBA

<無差別級/5分2R+ExR>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
大場慎之助(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岸本篤史(日本)
大道翔貴(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
小谷直之(日本)
草訳駿介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
宮内拓海(日本)
小林大介(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
金井一将(日本)
長野将大(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
長谷川卓也(日本)
徳弘拓馬(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
鈴木嵐士(日本)
二之宮徳昭(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
水谷健人(日本)
上田麟(日本)

The post 【Grachan Herios】原口伸がRTUからの復帰戦。高橋孝徳を相手に、1年10カ月振りの国内ケージへ first appeared on MMAPLANET.