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【Grachan80】フライ級王者=小田魁斗に挑戦、小林大介「あのケージの中で、1対1で負けたくない」

【写真】MMAはファイトスタイルも人それぞれ。始める理由も、続ける理由もそれぞれ――だから面白い(C)SHOJIRO KAMEIKE

2月1日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan80で小林大介が、小田魁斗の持つフライ級王座に挑戦する。
Text by Shojiro Kameike

インタビューと写真撮影が終了したあと、小林から「今まで取材されてきた中で、誰と似ていますか?」と訊かれた。「誰と似ているかは分からないけど、今までALIVEにいなかったタイプだと思う」と答えると、挑戦者は「あぁ、よく言われます」と笑った。

特に何が、というわけではない。ただこれまでの経歴を聞くと、格闘技をやっていなかった世界線も十分にあったのだろうと思う。野球に打ち込んだ少年時代から、とある理由でALIVEに入門。ジムの先輩たちを見て「プロのファイターとは何か」を学び、安定した仕事を捨ててMMAで生きることを決めた。

「あのケージの中で、1対1で負けたくない」その想いで試合に臨み、辿り着いた初のタイトルマッチ。しかも因縁の地・大阪——挑戦者は「何かあるんでしょうね」と笑顔を浮かべた。その「何か」が何なのかを求めて、小林はケージに入る。


野球をやっていて、中2で現実が分かっちゃったんです

――MMAPLANETでは初のインタビューとなる小林選手です。まずは格闘技を始めた経緯から教えてください。

「小学4年生から高校3年まで野球をやっていて、大学に入ってから3年生の夏に格闘技を始めました」

――それまではプロ野球選手を目指していたのでしょうか。

「ナゴヤドームが実家からメチャクチャ近くて、土日は野球を観に行くという環境でした。でも何があるというわけでもなく、とにかく周りが野球をやっていたから自分も始めたという感じで。

ポジションはセカンドで、中学の時に入っていた硬式野球チームが全国4位になったことがあります。高校も野球の推薦で進学しました。県予選の2回戦か3回戦で負けて、甲子園には行けなかったです」

――そこまで野球を続けながら、高校で引退したのですか。

「中学の時に……もう分かっちゃったんですよね」

――分かった、というと?

「中学の時は最初、地元の学校の野球部に入っていました。その野球部は市内でも強いところでしたけど、さらに上のレベルでやりたくて、中2で硬式の野球チームへ行ったんです。でも体験に行った時、そこには中学野球で名前が知られているスーパースターみたいな人たちしかいない。その時点で『こういう人たちがプロ野球選手になるんだな』と分かっちゃったというか」

――どの競技でも上のレベルで活動すればするほど、「自分はプロで通用しない」という現実を知るという話はよく聞きます。

「僕の場合、それが中2で分かってしまったんです。僕も地元の中学の野球部ならレギュラーで、目立つポジションでした。でも硬式野球チームとなると、自分なんて片隅にしかいられないようなレベルで。だけどそういうレベルで野球をやりたくて、片隅で続けていたけれど、その時点でプロ野球は難しいなっていう現実を知りましたね。なんとか高校で甲子園に行ければ、と。僕には高校に行く手段も野球しかなかったですし」

――では大学も、野球とは一切関係ないところに。

「はい。高3年の夏に野球部を引退したあと、ALIVEに入門するまでは大学の同級生とフットサルのチームを創って、遊びの延長で大会に出たりしていました」

――野球部を引退したあと、心の中にポッカリと穴が空いたのではないですか。

「空きましたね、もう暇すぎて(苦笑)。大学で入ったのは、トレーナーや消防士を目指すためのコースでした。だから、とりあえず体は鍛えておかないとダメで。筋トレはやっていたし、授業でも走ったりとかはしていて。そこで勉強して、将来は今までの経験を生かしたトレーナー業に就こうと考えていました」

――たとえば高3に野球部を引退したあと、筋肉や身体能力は落ちるものですか。

「ビックリするぐらい落ちます(苦笑)。それが分かったのはALIVEに体験に来た時で、ヤバイと思いましたよ。自分の脳内とスタミナとかのギャップが――要は思ったとおりに体が動いてくれないんです。昔は体育の授業で何か見たら『あぁ、こうね』と、目の前で見せてもらったとおりにできる。でもALIVEに来た時は、その感覚が鈍っていることがよく分かりました」

2022年に176BOXで試合をした時、1Rめに拳が折れたんですよ

――やはりブランクというものは恐ろしいですね。ただ、なぜ大学3年の時、ALIVEに入ったのでしょうか。

「大学が体育系の学校だったので、どう教えたら伸びるか、上手くなるかというトレーナー視点を勉強するんですよ。その時に――人には向き不向きがあって。たとえば球技に向いている人がいれば、それより何かやってみて最初に伸びるほうを続けたほうが良い人もいる。何かを極めるためには、後者のほうが良いという話を聞きました。

そう考えた時、僕は小学生の頃から運動は得意だったけど、球技は苦手だったんです」

――えっ!?

「先ほど言ったとおり、家の近くにナゴヤドームがあり、友達が野球をやっているから自分も始めた。それなりに練習するから、ある程度の位置まで行ける。でも一周してみると、自分は野球が苦手だったんじゃないか、と思って。大学の授業で学んだことをもとに今までの経験を振り返ると、球技ではなく何も道具を使わない競技であれば、ちゃんとした形に残るんじゃないか、と」

――なるほど。

「自分の人生を振り返ってみると、うまく行っていたのは走ることとかマット運動でした。実は小さい頃に空手の型をやっていて。そういう道具を使わないスポーツをやろうと思いました。そういうスポーツを学ぶことで、就職にも役立ちそうですし」

――――では格闘技の選手になろうということではなく、トレーナー業の勉強としてALIVEに入ったのですか。

「そうです。どうせやるなら道具を使わないスポーツのほうが上手くなれると思って」

――格闘技を始めるケースとして、そういったパターンは初めて聞きました。

「えっ、そうですか。あと野球をやっている人は格闘技が好きなんですかね。格闘技の試合があった翌日は練習の時も格闘技の話をしていましたよ。たまたま僕の周りがそうだっただけかもしれないですけど。

最初は柔術から始めましたが、そんなに試合に出る気もなかったです。少し強くなったら良いなぁ、というぐらいで。ジムに入ってから1年ぐらいして柔術の大会に出ました。普通に負けましたよ(笑)」

――先ほど自分の思っていることと実際の動きが乖離しているという話がありました。それが合い始めたのは、いつ頃だったのでしょうか。

「なかなか遅かったです。大学を卒業して一度、就職したんですよ。春日井市が運営しているスポーツジムの職員として、5~6年ぐらい働いていました。その期間は残業も多かったし、毎日来ることができるわけじゃないし。その仕事を辞めて朝晩練習するようになってから、その部分は完全に一致するようになりましたね。それが3~4年前、プロデビューする頃にようやくという感じでした」

――完全に一致しないなかでもアマチュアMMAの試合に出て、プロになろうと考えたのですね。

「いや、思っていなかったです(笑)。ずっとパンクラスのアマチュア大会に出ていて、そんなに負けなかったんですよ。ALIVEの先輩たちと比べたら、ほぼ練習できていない状態で。これは仕事を辞めて練習したら、ちゃんと強くなれるんかなぁという気がしました。

そのためには、まず練習量を増やさないといけない。ALIVEの先輩たちの基準でいえば、選手としての練習量は全然足りていなかったです。久米鷹介さんをはじめALIVEの先輩たちは朝から晩まで練習している人たちばかりで。自分もそれがプロなんだと思っていましたし。その基準に合わせるために、仕事は辞めなきゃいけない」

――市の職員という安定した仕事を辞めることに対し、周囲から反対されませんでしたか。

「反対されましたね。職場の人からも『マジで!?』みたいな感じで、1年ぐらい引き止められました(苦笑)。それこそコロナ禍でも市の職員として給料は出ていましたし。そんななか先輩たちは試合がなくてヤバイ、というリスクも目にしたうえでの決断でした。自分自身でも『それだけ格闘技がやりたいんだな』と思ったんです。

それからは自分でお客さんを見つけてトレーナーの仕事をしながら、ALIVEで鈴木社長の仕事を手伝わせてもらっていました」

――さらに一昨年には、愛知県あま市でALIVEのフランチャイズをオープンしています。

「2022年8月7日に176BOXで試合をした時(永井美自戒に判定負け)、1Rめに拳が折れたんですよ。さらに、ちょうど1年後の2023年8月7日に今度は練習中に同じところを骨折して。その時に『あぁ、もう自分は終わった』と思いました。もう年齢も30歳が目前だったし、次のステージを考えて、お世話になっているALIVEのフランチャイズを出したんです。セカンドキャリアを考えて」

試合が終わったら、また次の相手に勝つための日々が始まる。そうやって続けてきたことを形にしたい

――ここまでの人生を振り返ると、先を見据えて動くことができる人なのだろうと思います。でも、そんな状況になっても格闘技を続けている。

「……続けちゃうんですよね。正直、自営業として仕事を頑張ったほうが、良い思いはできると思います。でも何ですかね……。辞められないんですよ、格闘技が好きだから。

自分としては好きだから続けてきただけで、今までベルトを意識したこともないんです。とにかく目の前にいる相手に勝ちたい。あのケージの中で、1対1で負けたくないという気持ちだけでやってきました。試合が終わったら、また次の相手に勝つための日々が始まる、という感じで。

そうやって続けてきたことを形にしたいです。まだ形になっていないから辞められないんだろうな、とは思います」

――今までやってきたことを形にする。それがベルトを巻くということなのでしょうか。

「それも今回オファーを頂いてから『あぁベルトか』と思ったぐらいなんですけどね(苦笑)。今回も目の前にいる小田選手に勝つ。その先に――いつもは勝てばメダルが首に懸けられるんですけど、今回はベルトが腰に巻かれるんだと考えています」

――そのタイトルマッチの舞台が一度拳を骨折し、もう格闘技を続けるのが無理かと思った発端の地・大阪になるとは。

「マジかぁ、と思いました。巡り巡って、人生で一回格闘技を辞めるかもと思った場所で――何かあるんでしょうね。相手は福岡で、自分は名古屋。その2人が、僕が拳を折った大阪の地で戦うという。プロで初めて負けた場所でもあるし、格闘技を続けるのはヤバイと思った発端の場所でもある。そうなったのも何か意味があるんだろうなって思います」

――これまでチャンピオンの小田選手との絡みはありましたか。

「控室が一緒だったことがあるぐらいですね。小田選手はトントントーンと勝ち上がって、ONEでも試合をしていたじゃないですか。だから原口伸選手みたいに、Grachanでも違う枠の選手だと思っていました。

ファイターとしては、とにかくあれだけ動くことができるのは本当に凄いと思います。全くバテないですよね」

――小林選手もまた、テイクダウンから動きを止めずにアタックし続けるタイプのファイターです。

「そうですね。でもグラウンドの動きはまた違うタイプではあります。小田選手は海外にいうなタイプで……あのスタイルは強いですよ。殴って上を取って殴る、だからフィニッシュできなくても判定でも勝てる。しかも四つで倒すから、テイクダウンした瞬間に良いポジションを奪っているじゃないですか。うまく行けばマウント、そうでなくてもハーフガードとか。そこから漬けてしまえば、ラウンドを撮ることはできますし」

――それだけ強い王者と、挑戦者としてどのように戦いますか。

「どう戦うかは、もう決まっています。あの空間の中で、自分がそれを実行できるかですね。ぜひ見ていてください」

■Grachan80 視聴方法(予定)
2月1日(日)
午後2時~ GRACHAN放送局、GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

■対戦カード

<フライ級/5分2R+ExR>
滝川結都(日本)
津野智輝(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
天馬(日本)
岡田達朗(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
堀田大智(日本)
フラビオ・ジオゴ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R+ExR>
前田snake海(日本)
田岡桂萌(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
フェルナンド(ブラジル)
中西テツオ(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
森渕俊太(日本)
麦谷悠成(日本)

<ウェルター級5分3R
青木忠秀(日本)
イ・ソルホ(韓国)

<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 小田魁斗(日本)
[挑戦者] 小林大介(日本)

<ヘビー級/5分3R>
ハシモト・ブランドン(ペルー)
マイティー村上(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
松本光史(日本)
丸山数馬(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
高橋孝徳(日本)
八木匠(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
村瀬賢心(日本)
姜信一(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
山下康一朗(日本)
ハタダ・チアゴ(ブラジル)

<ストロー級/5分2R+ExR>
大城正也(日本)
尾崎蓮(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
平野堅吾(日本)
おいなり翔(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
辻郁也(日本)
片岡巧嗣(日本)

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45 Grachan Grachan77 MMA MMAPLANET o 大搗汰晟 高橋孝徳

【Grachan77】ムエタイ&グラップリング高橋。延長戦は大搗のパンチでフラつくも判定勝ち

<フェザー級/5分2R+ExR>
高橋孝徳(日本)
Def.延長2-1
大搗汰晟(日本)

サウスポーの大搗が距離を詰めて左インロー。高橋も左カーフを返す。アップライトスタイルで前に出た高橋が、再び左カーフを当てる。大搗のワンツーをバックステップでかわした高橋は左カーフ、さらにカウンターで右ローを決めた。大搗にケージを背負わせた高橋が組みつく。左腕を差し上げた高橋は大搗を押し込む。

徐々に得意の首相撲の形に入っていく高橋に対し、大搗が払い腰から袈裟固めへ。高橋の頭部にコツコツと左の拳を落とす。高橋は頭を抜いてバックテイクを狙い、立ち上がった大搗をケージに押し込んだ。互いにヒザで削るなか、レフェリーがブレイクをかける。再開後、高橋が右ストレートから首相撲でヒザを突き上げ、ケージに押し込んでいく。一度離れてからシングルレッグで組みつき、リフトアップして大搗に背中を着かせて初回を終えた。

最終回、大搗が右に回る。ローのフェイントから距離を詰める高橋は左カーフを蹴る。さらに大搗の左ローを払って右ローを打ち返す高橋。ダブルレッグからドライブした高橋の首を大搗が右腕で抱える。しかし展開できず、腕を外してたすきで組み直した。レフェリーがブレイクをかけると、再開後に高橋が右に回る大搗を追う。

右ストレートから首相撲で崩す高橋。大搗にケージを背負わせて右ミドルを伸ばす。大搗もワンツーを返すが届かず。右ミドルから組んできた高橋を投げるも潰された。ガブった高橋がバックに回ると、大搗は立ち上がる。しかし高橋がケージに押し込み、ヒザで削って試合終了を迎えた。

裁定はドローで延長ラウンドに突入する。左右に回る大搗。高橋は右ミドルを放つ。細かくローを打ち合う両者だが、高橋が前に出たところにアイポークが発生したか。試合は続行され、大搗の左ストレートが高橋の顔面を襲う。

左右ローからニータップで組んだ高橋がドライブした。四つで組んだ高橋がヒザで削る。大搗が右腕を首に回すも投げるには至らず。離れるとケージ中央で打ち合う両者だが、ここで大搗の左右フックが高橋の顔面を捉えた。高橋は再び組みつき、大搗をケージに押し込んで試合を終えた。

延長戦の末、高橋がスプリットで勝利した。


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【Grachan77】スタートから4年、岩﨑ヒロユキ代表に訊く大阪大会の展開「発掘から育成の段階へ」

【写真】北海道出身の岩﨑代表だが、関西人が好きだという(C)SHOJIRO KAMEIKE

14日(日)、大阪府豊中市の176BOXでGrachan77が開催される。Grachan大阪大会は2021年にスタート。現在は年2回のペースで、アマチュア大会「Grachanチャレンジ」との同時開催となっている。
Text by Shojiro Kameike

今大会のメインは荒東”怪獣キラー”英貴が韓国のベ・ドンヒョンを挑戦者に迎えて行われるヘビー級選手権試合。コメインではウェルター級1位の青木忠秀が前ライト級王者の林RICE陽太の練習仲間対決を行う。8月30日に初の福岡大会を開催し、続いて11月9日は札幌大会を予定するなど、首都圏以外での開催についてGrachan岩﨑ヒロユキ代表に訊く。


発掘や育成を含めてもう一度、アマチュアからグラチャンをつくり直さないといけない

――久々の岩﨑代表インタビューとなります。よろしくお願いします。

「よろしくお願いします! そういえばMMAPLANETさんのリー・カイウェン選手インタビュー、すごく興味深かったです。カイウェン選手の考え方と、中村京一郎の考え方は似ていると思って。強い選手、勝ち上がる選手は同じ気持ちなんだな、って京一郎とも話していました」

――結果、Road to UFCフェザー級準決勝では中村選手がカイウェンを下して決勝に進みました。現在のグラチャンからRTUに向けた戦略は、どのように考えていますか。

「一応は3年連続、グラチャンのレギュラー参戦選手がRTUに出場しましたよね。来年もフライ級王者の小田魁斗が出場を希望していて、それと今はROAD FCに出場している原口伸も再々チャレンジを狙っています。今はRTUかDWCSを経由しないとUFCと契約するのは難しい。あとは海外から強豪を呼ぶという考えもありますが、それは意味がないと思っているんですよ」

――国際戦は意味がない、と?

「違います(苦笑)。日本ではなく海外で戦わないと、世界では勝てないでしょう。アウェイを体感しておくことで、いざRTUになっても勝つことができる。そのためにも豪州エターナルMMAや韓国ROAD FCを含めて、常に選手にとって経験になる場を開拓しています。そうしてグラチャンの場合は、目標がUFCになっていますね。

もちろんRIZINにも――28日の名古屋大会には、ライト級王者になった芳賀ビラル海が出場することになりました。それはそれで素晴らしいことだと思っています。目標はUFC1択ではなく、今は2択になっている。どちらにしてもグラチャンはゴールの大会ではなく、成長過程であり経験を積むための大会だと考えています」

――ただ厳しい言い方をすると中村選手、原口選手、そして小田選手の次にUFCを目指す存在がいるかどうか。

「いません!」

――……。

「だから発掘や育成を含めてもう一度、アマチュアからグラチャンをつくり直さないといけないですよね。去年ぐらいから、そう考えていました」

――昨年は12月大会で中村京一郎×原口伸という注目の一戦が予定されていたものの、中村選手の負傷により消滅してしまいました。

「京一郎が怪我した時、僕は伸に言ったんです。『試合がなくなって申し訳ない。でも正直、ホッとしたところもある』って」

――ホッとした、とは?

「本当なら京一郎と伸という強い2人のファイターが戦い、勝ったほうが上に行く。それが格闘技の醍醐味であり、成長過程の場であるグラチャンの役割だと思います。でもそれって本当にグラチャンでやって良いのかな、と考えてしまったんですよ。

結果2人の道は分かれて、京一郎がRTUに出ている。伸もROAD FCに出ながら、またRTUを目指している。それぞれの道があって、いずれ成長した時にまたその道が繋がるほうが良いのかな――とか。もしかしたら2人ともUFCに行って、オクタゴンで戦うことがあるかもしれないし、あるいはグラチャンに戻ってきて対戦するかもしれない。

実際のところ『改めて春にどうかな』という話もありました。この試合が実現すれば、みんな持ち上がってくれるでしょう。でも伸は早く海外で戦いたがっていたし、京一郎はRTUが決まりましたからね。結局……、自分はもともと単なる格闘技ファンだから、2人がUFCで戦う姿を見たいと思っちゃいました(笑)」

大阪大会は成功している。同じ形で、全国でやっていきたい

――アハハハ。そんななか今年は初の福岡大会を開催し、次に大阪大会と札幌大会を控えています。まず福岡大会の手応えはどうでしたか。

「福岡はメチャクチャ熱かったですね。初開催にしてはお客さんも結構来てくれて」

――福岡大会には、なぜ小田選手が出場しなかったのでしょうか。

「魁斗は福岡在住のチャンピオンだから、もちろん出てほしかったですよ。でも彼に海外からのオファーがあったので、『そっちを優先していいよ』と言いました。やっぱり小田魁斗という選手の将来を考えたら――彼の挑戦を応援する側に回ったんですよね。結局はいくつか話が来ていたのも流れてしまいましたけど」

――対して2021年にレギュラー化した大阪大会については危惧する面もあります。ここ最近は出場メンバーが固定しつつあり、今後どのように展開されていくのかと思っています。

「えっ、そうなんですね。僕の中で大阪大会は成功していますよ。先ほど『育成と発掘』というテーマを挙げたじゃないですか。今回の大阪大会に出る選手は、多くがアマチュア=グラチャンチャレンジを経験しているんです」

メインはヘビー級タイトルマッチ。韓国関係者によれば、挑戦者のべ・ドンヒョンは所属ジムの主要メンバーも同行し、ベルト獲得に向けて気合いが入りまくっているとのこと

――決定カードを見ながら、グラチャンチャレンジ経験者を教えてもらえますか。

「青木忠秀、八木匠、前田snake海、野村伶生、川畑翔聖——田中仁、岡田達郎もそうですね。藤田大地、櫻庭泰裕、高松愁、加々田優人、吉永光輝もチャレンジ経験者。あと別の話ですけど、足立晃基はMMA甲子園出身者で」

――全28選手中12選手というのは、大きな割合を占めていますね。

「だから時間が掛かって当然なんですよ。でもそのおかげで来年は年3回、大阪大会をやりたいと思っています」

――それだけ発掘と育成を行ってきたと、もっとアピールすれば良いのではないですか。

「いや、そのアピールって必要ですか?」

――う~ん……。

「これだけアマチュア大会をやってきたぞ、こんなにアマチュアから出ているぞ――それをオープンにしようとも思っていないんですよ。今回もインタビューだから答えている、というぐらいで。僕としては選手が育ってプロに出てくれることが嬉しいし、上がってきた選手にチャンスを与えることが自分の仕事であって。

だから今、大阪大会は発掘から育成の段階に移っているともいえます。グラチャンチャレンジを経験した選手のプロデビューに繋がっている。それは僕にとって成功なんですよ。次は大阪と同じ形で、福岡で発掘&育成をやっていきたいです。大阪と同じというのは、アマチュアとプロの試合を同じ日に開催し、アマチュアの子たちがプロの先輩たちの試合を見て『自分もああなりたい!』と思ってくれることが良い形で。やるからには常に3年後、5年後のことを考えていかないといけないです」

――なるほど。

「最近、『東京で大会を続けていく意味ってあるのかな』とすら考えてしまうんですよ。以前は練習環境も首都圏が中心だったじゃないですか。だけど今は名選手が引退して、地元に帰ってジムを開くことも多いですよね」

――特に福岡は弘中邦佳マスタージャパン代表をはじめ、そのケースが多いと思います。

「そうなんです。だから今後は大阪の発掘&育成をモデルケースに、福岡や札幌だけでなく全国でやっていきたいというプランもあります。……ちなみに今回のカードで『一番危惧している』と感じたのは何ですか」

青木×林RICEの勝者が山田哲也と対戦します

――コメインの青木×林RICEですね。ウェルター級1位であり大阪大会の軸となっている青木選手が、大阪在住だからといってライト級の林RICE選手と戦うというのは……。

意外な流れで成立した青木×林RICE。今大会のコメインであり、裏メインだ

「あぁ、そういうことですか。これはまず、林RICEがウェルター級に転向します。最初は青木が『ライト級でやりたい』と言っていて。それを聞いた林RICEが『青木さん、自分とやる気があるのか』と思ったらしいんです。

林RICEもライト級ではベルトも巻いたし、やれることをやり尽くした。だったら階級を上げよう――ということになったけど、僕としてはウェルター級転向初戦で青木戦は早いとは思ったんですよ。もともと青木と林RICEは仲が良いし」

――青木選手と林RICE選手は練習仲間ですよね。その点も「ここでこのカード!?」と思った要因ではあります。

「それで青木サイドに伝えたら数日後、『それって僕に勝てると思っているということですよね。だんだんムカついてきました。試合やります』という返事があって。2人の感情を別としても、青木はランキング1位で林RICEは元チャンピオンだから良いんじゃないかと思って組んだ試合です」

――そうだったのですか。

「青木がウェルター級王者決定トーナメントで負けたのは、まだプロで数戦しか経験していない時でした。今はしっかり勝ってきているし、この試合の勝者が次は山田哲也と対戦します。王者の桜井隆多は怪我もあるから、まずは暫定王座決定戦を行って、あとは隆多さんの復帰次第ですね。いずれにせよ、そのための青木×林RICEです」

■視聴方法(予定)
9月14日(日)午後12時30分~
GRACHAN放送局、GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

■対戦カード

<ヘビー級選手権試合/5分3R>
[王者]荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
[挑戦者]ベ・ドンヒョン(韓国)

<ウェルター級/5分2R+ExR>
青木忠秀(日本)
林RICE陽太(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
高橋孝徳(日本)
大搗汰晟(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
八木匠(日本)
村田俊(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
アリアン・ナカハラ(カナダ)
村瀬賢心(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
前田snake海(日本)
野村伶生(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
増田比呂斗(日本)
川畑翔聖(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
田中仁(日本)
岡田達朗(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
藤田大地(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
高松愁(日本)
松本将希(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
平野堅吾(日本)
加々田優人(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
天馬(日本)
田岡桂萌(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
足立晃基(日本)
セイヤ(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
麦谷悠成(日本)
吉永光輝(日本)

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【ROMAN02】ペケーニョとラストファイト??!! 日沖発「ここまで来られたことが嬉しいです」

【写真】言うて、あの頃と同じ動きを見せてくれる。その期待感ばかりです (C)SHOJIRO KAMEIKE

本日27日(日)、東京都新宿区GENスポーツパレスで開催されるROMAN02で日沖発が、アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラと戦う。
Text Manabu Takashima

正式に引退という言葉は聞かれることはなかったが、MMAの試合から離れて6年以上となる日沖。41歳になった彼が、ペケーニョと道着MMAを戦う。修斗で戦っていた時も、戦極、UFC、その後も日沖にとって格闘技は生活を豊かにするため、幸せになるために存在していた。

自らのジムstArtの経営と指導が人生の中心になり、「今も強い」という声が聞かれ続けるなかで、ついにこの時を迎えた。戦うことで、日沖の日常にどのような変化が起きたのか。現役ファイター、日沖発が話していたこととは。


自分の時間を創って、しっかり仕上げる。そんなことは、もうできないかもしれないって思ってきた

──6年8カ月振りの打撃有りの実戦。ライト級契約ですが、減量もされているのですか。

「普段からそれほど体重は増やさないようにしているのですが、それでも73キロぐらいなので体重は落としています。今朝で71.5キロとかでしたね(※取材は23日に行われた)」

──では水抜きは必要ない感じですね。

「水抜きは当日計量なので……」

──あっ、当日計量なのですか。なるほど、失礼しました。いずれにせよ、多くのケガを抱えていた現役時代と比較すると……アッ、試合をするのにこの表現はおかしかったですね。

「アハハハハ」

──ここ最近ジムの経営&指導者の姿を見てきて、MMAを戦ってきたときより凄く健康的に映っていました。

「やっぱり練習量を減らせば、体重は増えてしまうので。増やし過ぎないようにはしてきました」

──打撃有りの試合が近づいて、日常生活に変化はありますか。

「指導とか普段と変わりない生活を送っているのですが、やっぱり緊張しますね。グラップリングの時とは緊張感が違います。ただ打撃有りということだけでなく、試合をするということは自分の練習もしっかりとしないといけないので。そこも普段と変わってきます。

あと体が昔と比べて耐久力がなくなっているので、ケアをしっかりとしないといけない。そこに時間をかけていますね」

──日沖選手本人は気づいていないかもしれないですが、笑顔以外の表情はやはりいつもの温和な表情とは違ってきています。

「えっ、本当ですか(笑)」

──これは下手なことを言って、怒らしたらダメだって緊張しています。

「アハハハハハ。でも良い練習はできてきたので。ただ、以前より明らかに打たれ弱くはなっているはずです。結果はどうなるか分からないですけど、試合に向けて創ることができた。それは嬉しいです。

自分の時間を創って、しっかり仕上げる。そんなことは、もうできないかもしれないって思ってきたので。それが皆の協力のおかげで、創ることができました。本来は試合前にこんなことを言っていてはダメなのですが、ここまで来られたことが嬉しいです」

──ということは、どこかに戦いたいという気持ちがあったのを抑えてジムに専念してきたという部分もあったのかと。

「う~ん、どうですかね。続けたいというか、まだ試合で自分のパフォーマンスを出せてはいないという想いはありました。でも、それって選手をやっていたなら皆が思うことですし。しょうがないといえば、しょうがないことなんです」

──その気持ちがありつつ、試合に出ない選択をしたことで日沖選手のダメージは抜けたかと思うのですが。

「古傷とかはありますけど、動ける感じの体には仕上がったので──そういう意味では健康ではありますね。ただ戦い続けていた頃は若かったし、回復力が今回とは違いました。それこそ皆、痛いところは出てくる。そういう意味では比較的動ける感じではあると思います」

久米のおかげで創れた

──そんな風に格闘家として戦う状態になった日沖選手ですが、そもそもROMANで戦うという話はいつ頃からあったのでしょうか。

「ナオさん(渡辺直由ROMAN CEO)からコンタクトをもらったのは去年の年末ですかね。具体的になってきたのは、今年に入って暫くしてからで」

──バーリトゥードではなく、道着MMAという話で?

「道着MMAでした。柔術もずっとやってきているので、そういう面白さもあるかなって思いました」

──正式に出ることが決まったのと、ペケーニョと戦うことが決まったのは同じタイミングだったのですか。

「試合に出ることが決まった方が早かったです。そこから自分の練習を変えてきました。基本的には打撃と柔術、そしてグラップリングとMMAの練習ですね」

──相手がペケーニョに決まった時、どう感じましたか。

「う~ん、今は修斗のレジェンドで昔のテーマの修斗伝承とう部分で……、かつては憧れた選手の1人なので凄く光栄です。ですけど、決まった時はチョットなというのはありました(苦笑)」

──押忍。では試合が決まってから、プロ練習はどのように?

「MMAの選手練習は週に1度ぐらいで。出稽古をしたり、プロ選手をstArtに集めたりということではなくて、久米に相手をしてもらってきました。今日もついさっきまでマススパーとミットをしてもらって、久米がトレーナーになってくれた感じです。久米のおかげで創れたというのはあります。セコンドも久米がついてくれます」

──えっ、なら久米選手は××××をしないということですね。

「えっ、×××××があったのですか」

──その予定があることは、かなり前に聞いたことがあります。

「いや、あいつは僕にその話はしてこなかったですね……本当ですか……。知らなかったです」

──その後立ち消えになったのかもしれませんし……。でも両者の関係……久米選手の日沖選手へ想いが伝わってきて涙モノです。その久米選手は、ずっと「発さんは強い。練習でやられる」と言い続けてきました。

「あれはリップサービスですよ(笑)」

──この間の練習も時々見せてもらっていましが、人のための練習で自分のための練習ではなかった。自分のための練習をすると、あのオラオラ感が戻っていたのかと。

「アハハハハ。でも、全然動けんですね。やっぱり。昔のようにはいかない」

──コーディネーションもあれだけやって、自在に体を操れるようになってきていても?

「やっぱり、ばてます。疲れて動けない。そこは絶対です。だから昔のように量でこなすのではなくて、中身を考えてきました」

──以前とは違い、41歳の現役ファイターは珍しくなくなっています。それでも日沖選手はブランクもあり、徐々に落ちるのでなく35歳の時から一気に今を感じたということもあるかと思います。

「そうですね。昔と同じ練習はこなせない。息上げもしましたけど、昔ほどはできないです。やりすぎると、コンディションを崩してしまうので。そうなるとケガに直結してしまいますからね。それでも久米がミットとか付き合ってくれて、創ることできました。動き時代は戻せた。だいぶ、戻ってきました。本当に久米のおかげです。僕のために時間を割いてくれミット、マススパーの相手をしてくれて」

──それこそ鶴の恩返しでなく、鷹の恩返しですよ。

「フフフ。久米には本当に感謝しています。昔と比べると量は少ないです。でも今やれることはやってきました。メチャはできないので」

──メチャをやるのは本番だけと。

「メチャは……そうですね、やるしかないです。気持ちも創ってきたつもりです。ただ気持ちに体がどこまでついていくかは、本番になってみないと分からないです。体がついてこなくて、一発もらうと動けなくなる。そういうことも起こりえると思いますけど、気持ち的には失神しない限りやるつもりでいます。

でも相手を殴る限り、殴られる覚悟を持たないといけないですし。相手を絞めるということは、絞められる覚悟も必要で。格闘技って、そういうものですからね。やられる怖さがあるので、そこに立ち向かっていきたいです」

自分のMMAの強みをぶつけるつもりでいます

──そこまで創ってきた日沖選手に、本当に試合前にこういうことを申し上げるのは空気が読めないということかもしれませんが、ペケーニョではOB対決。バリバリとは言わなくても、現役との試合が見たかったです。ペケーニョ✕日沖が絶対に見たいという思いとは別に。

「最先端のMMAを僕が見せることはできないです。だからOB戦という目で楽しんでもらえれば良いです。でも最先端を追ってきたし、ずっと自分のなかでベストは探してきたので」

──直さんやROMAN首脳の想いも十分に伝わってきます。ROMANの在り方でなく日沖発のMMAファイター人生として最後になるかもしれない一戦。世界最強を目指してきた時と同じ出で立ちを見たかったという気持ちは正直あります。スミマセン、水を差すようなことを口にして。

「いえ、普通のMMAの感覚ではいるので。僕も道着を着てということでなく、ちゃんと自分のMMAの強みをぶつけるつもりでいます」

──ハイ。今最強のペケーニョが、日沖発を殺しにいく。そこを迎え撃つ日沖発の姿がみたいです。

「今できるベストを尽くします。結果はどういう風になるか分からないですけど、自分の距離で戦って、自分のペースで組みます。これまでやってきたことを出します。ROMANにこういう機会をいただいたので緊張しつつも、楽しみます」


■視聴方法(予定)
4月27日(日)
午後12 時00分~Twit Casting LIVE

<R.O.M.A. RULES無差別級/時間無制限>
関根秀樹(日本)
ゲイ・ババカール(セネガル)

<ROMAN COMBATライト級/15分1R>
日沖発(日本)
アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)

<ROMAN COMBATウェルター級/15分1R>
大浦マイケ(ブラジル)
ウィル・チョープ(米国)

<ROMAN柔術無差別級T決勝/7分1R>
──()
──()

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
松本大輔(日本)
門脇英基(日本)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
大村友也(日本)
清水俊一(日本)

<ROMAN COMBAT94キロ契約/15分1R>
中山賢一(日本)
瓜田幸造(日本)

<ROMAN COMBATバンタム級/10分1R>
江崎壽(日本)
江木伸成(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
ランジェル・ロドリゲス(ブラジル)
白木アマゾン大輔(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
森戸新士(日本)
柳井夢翔(日本)

<ROMAN柔術フェザー級/7分1R>
大脇征吾(日本)
鍵山士門(日本)

<ROMAN COMBAT75キロ契約/10分1R>
押木英慶(日本)
高橋孝徳(日本)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
中里謙太(日本)
田馬場貴裕(日本T)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
テイラー・ラング(カナダ)
関澤寿和(日本)

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カテゴリー
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【ROMAN02】シュレックと素手VT戦、ゲイ・ババカール「ただ『勝つ!』という精神だけで殴っている」

【写真】セネガル相撲を通じて子供たちにも大人気の「チャティヨフ」ことババカール(C)SHOGO UOZUMI

27日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるROMAN02にて、セネガルのゲイ・ババカールがR.O.M.A. Rules=時間無制限無差別級バーリトゥードで、関根シュレック秀樹と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

ババカールは「セネガル相撲のトップコンテンダー」として、昨年10月に開催されたROMAN01に参戦し、初のMMAを戦った。試合は水口清吾(誠悟)との道着着用MMA戦にて、わずか18秒でKO勝ち。続いて今回は、シュレックとの素手VT戦に挑む。

ババカールのROMAN参戦には2人のキーパーソンがいる。一人は元MMAファイターの孫煌進(ソン・ファンジン)氏。彼がババカールの存在を知ったのは、インターネット上でセネガル相撲の試合映像を視ていた時だった。「チャティヨフ(ババカールがセネガル相撲に出場する時、使用しているリングネーム)の試合を視て、直感で『コイツは凄い!』と思いました。セネガル相撲をやっているから当然、組みが強くてテイクダウンされない。さらに組みがある距離感の中で、打撃もカウンターが凄い。そこで自分がセネガルに行き、スカウトしたんです」(ファンジン氏)

もう一人のキーパーソンは、現地で「日本人初のセネガル相撲選手」として活動する魚住彰吾氏だ。レスリング強化選手だった魚住氏は大学卒業後、JICA青年海外協力隊としてセネガルに赴任する。この経験をキッカケにセネガルへ再渡航し、現地でレスリングの普及と、自らもセネガル相撲に挑戦することに。加えて現在はYouTubeで自身の活動とセネガル相撲について発信している。

ババカールの左にいるのが魚住氏(C)MMAPLANET

魚住氏の活動を知ったファンジン氏がSNSのDMで連絡を取り、現地に赴いたことでババカールのROMAN参戦に繋がる。セネガルの公用語はフランス語だが、主要民族であるウォルフ族が用いるウォルフ語もほぼ公用語として採用されているという。フランス語とウォルフ語を混ぜてババカールとコミュニケーションを取っている魚住氏の通訳と解説のもと、ババカールに初インタビューを試みた。セネガル相撲=ウォルフ語で「ランブ」と呼ばれる、ババカールのルーツにも迫る。


ログログとはセネガル相撲で1勝1敗だ

――ババカール選手、今日は宜しくお願いします。今もファンジンさんと魚住さんから「チャティヨフ」と呼ばれていましたが、ゲイ・ババカールが本名で、チャティヨフがセネガル相撲で戦う時の名前なのでしょうか。

「その通りだ。『ヨフ』は僕の出身地の名前で、『チャティ』はウォルフ語で『末っ子』という意味がある。だからチャティヨフは『ヨフ地域の末っ子』という感じだね。僕がセネガル相撲の試合に出る時、祖父が『お前はチャティヨフという名前で戦え』と、この名前を付けてくれたんだ」

――自分以外の誰かに名前をつけてもらうことが、セネガル相撲では一般的なのですか。

「いや、一般的ではないね。選手によって違うよ。自分でリングネームをつけたり、親からリングネームをもらったり――あとは昔の有名な選手のリングネームに『Ⅱ』をつけて、『××二世』だという意味で使う時もある」

――セネガル相撲のプロでは、本名で戦う選手はいないそうですね。

「本名の一部を取り入れている選手もいるけど、完全に本名だけで戦っている選手はいないね(※注1)」

※注1)「本名を使わない理由のひとつとして、呪術の問題があると聞ききました。あくまで一説に過ぎませんが、セネガルは信仰の深い国なので、名前・年齢など個人情報は明かさないということです」(魚住氏)。これは昔の風習だった可能性もあり、ババカールによれば現在は選手のライセンス登録の際に本名、年齢など全て記入するとのこと。

――ババカール選手の出身地であるヨフについて教えてください。

生まれ育ったヨフの海をバックに。ババカールも小さい頃から地引網を経験しているという(C)SHOGO UOZUMI

「ヨフは漁師町だよ。僕は今もヨフに住んでいるけど、セネガルの首都ダカールの中でも、治安が良い町として有名だ。昔は昔この町で誰か悪いことをすると、漁師たち全員が探し出して海に沈める。そうやって治安が守られてきたと聞いている」

――……。セネガル相撲出身のMMAファイターといえば、ONEに出ているログログことウマウ・ケニが有名かと思います。

「ログログはチャーロイという漁師町の出身だね。チャーロイは、どちらかといえば新興の町だ。僕とログログはセネガル相撲のブレ・サンプレ(パンチなし)で2回対戦し、1勝1敗なんだよ。ブレ・ドール(パンチあり)なら自分のほうが強いと思っている(※注2)」

※注2)セネガル相撲のプロには「ブレ・ドール」=パンチありのルールと、「ブレ・サンプレ」=パンチなしのルールがある。「ブレ」がウォルフ語で「戦う」つまりセネガル相撲のことを意味しており、「ドール」はウォルフ語で「殴る」。「センプレ」はフランス語で、英語の「シンプル」と意味は同じ。

――おぉっ! ログログとセネガル相撲で1勝1敗とは、ババカール選手のMMAにも期待が高まります。ババカール選手がセネガル相撲を始めたのは、何歳の時ですか。

「ブレ・サンプレは11歳か12歳の時、ブレ・ドールは18歳の時に始めた」

――セネガルでは幼少期にブレ・サンプレを始める選手が多いのでしょうか。

「セネガル相撲が盛んな地域であれば、それぐらいの年齢が普通だと思うよ。6歳ぐらいから始めている選手だっている。最初は皆、パンチなしの遊びから入るんだ。放課後、皆で組み合って遊ぶ。

セネガルで人気のスポーツはサッカーとセネガル相撲だけど、ブラジルだと子供たちが放課後にサッカーで遊んでいたりするよね。セネガルではサッカーとセネガル相撲が、そんな感じだ。2メートル以上あるセネガル相撲の選手も、サッカーが上手かったりするよ(笑)。

僕はセネガル相撲を始めた頃から、将来はプロ選手になろうと思っていた。それだけセネガル相撲のプロというのは凄いんだ」

――凄い、というと……。

「最高峰だよ。セネガル相撲でチャンピオンになると、お金も手に入る。国内の人みんなに知ってもらえる。さらに大統領から挨拶も受けるからね」

早くて30秒、長引いても1分で試合を終わらせる

――さらにチャンピオンになると、女性にもモテるのではないですか。

「チャンピオンにならなくても、僕クラスでもモテモテだよ(笑)」

――アハハハ。セネガル相撲にはどのようなランクがあり、ババカール選手は現在どのランクにいるのですか。

「明確な名称はないけど、分かりやすく言えばA、B、Cのランクがある。Aはチャンピオンクラス、Bはチャンピオンではないけど有名な選手。Cがその他という感じだね。僕はBにいる。Aクラスになると何億も得ることができる(※注3)。プラス、チャンピオンはダカールで、たくさんの看板に顔が貼り出されたりする。企業の看板やバス停の看板――要はCMスポンサーだね。そのスポンサーフィーも加わるんだ」

ババカールも壁に肖像画が描かれるほど人気者(C)SHOGO UOZUMI

※注3)セネガルの通貨は西アフリカCFAフラン。日本円にすると5000~7000万円ほど稼ぐ選手がいる。ババカールの言うBクラスだと、1試合のファイトマネーは100万円~250万円ほどと言われる。

――ブレ・サンプレは子供の頃から始めたのことですが、ブレ・ドールで使うパンチはどのように学んだのですか。

「そんなの誰にも教えてもらったことはないよ。小さい時に喧嘩で殴り合っていたぐらいだね(笑)。試合では、ただ『勝つ!』という精神だけで殴っているんだ」

――勝つという精神で殴る! 凄い言葉です。ちなみにセネガルでMMAは、どれぐらい知られているのでしょうか。

「セネガルでMMAが知られてきたのは、ここ2~3年ぐらいだと思う。それまではMMAに対する興味は薄かった。フランスで法改正があり、MMA(※パウンドあり)がOKになってから、フランスのMMA団体がセネガルへ選手を探しに来た。そこでスカウトされたのがログログなんだ。ログログは試合で、腕を取られた時に相手を持ち上げて、マットに叩きつけた(※注4)。その試合で注目されたログログがONEと契約して、セネガルでもMMAが注目され始めたね。しかもログログがONEで稼ぎ始めて、『こんなにMMAって稼げるのか!』と注目されている」

※注4)2019年12月、セネガルのダカールでAres FC01が開催された。ログログはフランスのソフィアン・ブキシュと対戦し、初回にキムラを狙ったブキシュを持ち上げ、スラムで叩きつけた。続く2Rにパンチ連打でTKO勝ちを収めている。

――ババカール選手が初めてMMAを視たのは?

「2021年か2022年に、スマホでコナー・マクレガーの試合を視た。その時から彼のファンで、ファイトスタイルも参考にしている。ライオンのように相手を仕留めるスタイルが好きなんだ」

――当時、セネガルにMMAを練習する環境はあったのでしょうか。

「格闘技のジムといえばボクシングぐらいしかなかったよ。2023年、ダカールにムエタイと柔術を教えてくれるジムができて、そのジムでMMAファイターが練習するようになった。

ジムのオーナーはマタール・ロゥといって、セネガル人だ。彼はカナダに住んでいる時、ムエタイのチャンピオンになり、柔術も黒帯を取得した。もちろんMMAの試合にも出てKO勝ちしている。そのあとセネガルでムエタイと柔術を広めたいという想いから、ダカールに『マンティス』というジムを創ったんだ」

――ババカール選手も、そのマンティスジムで練習しているということですか。

「いや、行っていない。マンティスに行くには交通費もかかるし、いろいろな費用も必要になるからね。実は、セネガル相撲のファイトマネーもあまり残らないんだよ。応援してくれる家族や友人に渡したり、チケットを買えない友人のために入場料や交通費なども全額出したりする。そうなると試合の10日後には、ほんの少ししか残らないんだ」

――そのババカール選手も前回のROMAN01で、MMAデビューを果たしました。

「日本に行ったのは、その時が初めてだった。日本は全てが素晴らしい国だ。1カ月でも2カ月でも日本に滞在したいよ」

――ROMAN01の誠悟戦は道着着用MMAでしたが……。

「正直言うと、道着はあまり好きではないね(苦笑)。できればファイトショーツだけで試合がしたい」

――次のシュレック戦はファイトショーツ着用で、しかも素手によるバーリトゥードです。

「セネガル相撲ではグローブを着けていないし、素手で戦うほうが普通だからね。グローブ無しというオファーを聞いても、特に何も感じなかった。今すでに100パーセント準備ができている。あとは倒すだけだ。次の相手は組みが強いけど、打撃は弱い。早くて30秒、長引いても1分で試合を終わらせるよ」

――今から32年前、UFCは素手によるVTを世界中に知らしめました。今回ROMANで、素手で殴り合うセネガル相撲の選手が素手VT戦に挑むのは楽しみです。

「ジュルジュフ(※ウォルフ語で『ありがとう』の意味)。僕はいずれ、そのUFCに行くよ」

■ROMAN02 視聴方法(予定)
4月27日(日)
午後12 時00分~Twit Casting LIVE

■ROMAN02 対戦カード
<R.O.M.A. RULES無差別級/時間無制限>
関根秀樹(日本)
ゲイ・ババカール(セネガル)

<ROMAN COMBATライト級/15分1R>
日沖発(日本)
アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)

<ROMAN COMBATウェルター級/15分1R>
大浦マイケ(ブラジル)
ウィル・チョープ(米国)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
松本大輔(日本)
門脇英基(日本)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
大村友也(日本)
清水俊一(日本)

<ROMAN COMBAT94キロ契約/15分1R>
中山賢一(日本)
瓜田幸造(日本)

<ROMAN COMBATバンタム級/10分1R>
江崎壽(日本)
江木伸成(日本)

<ROMAN COMBAT75キロ契約/10分1R>
押木英慶(日本)
高橋孝徳(日本)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
中里謙太(日本)
田馬場貴裕(日本T)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
テイラー・ラング(カナダ)
関澤寿和(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
ランジェル・ロドリゲス(ブラジル)
白木アマゾン大輔(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
森戸新士(日本)
柳井夢翔(日本)

<ROMAN柔術フェザー級/7分1R>
大脇征吾(日本)
鍵山士門(日本)

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【ROMAN02】無差別級T出場、白木アマゾン大輔─01─「試合で勝っても負けても、時間は過ぎていく」

【写真】18歳の時に修斗でプロデビューしてから、もうすぐ30周年――そんなアマゾンの「今」とは(C)SHOJIRO KAMEIKE

27日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるROMAN02にて、白木アマゾン大輔がROMAN柔術ルールの無差別級トーナメントに出場。1回戦でランジェル・ロドリゲスと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

今回はアマゾン×ロドリゲス、柳井夢翔×森戸新士で1回戦が争われ、当日に決勝まで行われるワンデートーナメントだ。1980年生まれで、今年45歳になるアマゾンにとっては若い柔術家たちの中で戦うこととなる。

個人的なことを言えば、アマゾンのインタビューを行うのはちょうど10年ぶりだった。10年前といえばアマゾンは柔術界に復帰後、長女の優希ちゃんが亡くなったあと、岐阜に「CARPE DIEM HOPE」設立する直前だ。

2025年もギ、ノーギを問わず毎週のように戦っているアマゾン。レスリングのマスターズにも出場している(C)DAISUKE SHIRAKI

いまや彼は岐阜、名古屋、さらには立川と計3つの道場を構えている。その一方でアマチュア、プロ問わず試合に出場し続けているアマゾン。今回の取材は4月10日に行われたものだが、その週末にはJBJJF全日本ノーギ柔術オープントーナメントで、黒帯マスター3のヘビー級とオープンクラスを制した。さらにその翌週には、ASJJF「TOKYO INTERNATIONAL SPRING JIU JITSU CHAMPIONSHIP 2025」でも優勝した。

10年前とは出場しているカテゴリーも階級も異なる。道場運営に忙しい日々を送りながらも、戦い続ける。そんなアマゾンを訪ねると、様々な経験を経て「今を生きる」彼の姿があった。


――お久しぶりです。会場などで会って話をすることはあっても、インタビューするのは10年ぶりです。

「おぉ、そんなに経ちますか。大丈夫ですかね? 最近は柔術だけで、格闘技界のことは詳しくないんですけど……」

――その柔術の話を訊くために来ています(笑)。最近のSNSを見ていると、「以前よりも楽しく格闘技を続けている」という印象を受けました。以前は試合となると、もっとピリピリしていたように記憶しています。

「以前というのは、修斗に出ている頃ですよね。アハハハ、それはもう――18歳から修斗と並行して柔術をやっていました。修斗を引退するまでの競技生活は勝利絶対主義だったし、修斗でプロとしてやっている以上、柔術でも負けるわけにはいかない。となれば、まぁピリピリした雰囲気にもなりますよね(笑)」

――勝利至上主義の競技生活、ですか。アマゾン選手は現在も試合に出ている競技者です。それが今のように楽しく格闘技を続けられるようになったのは、いつ頃からですか。

「20代までは勝利至上主義の競技生活を送っていましたね。今年で45歳になるけど、30代以降の僕の価値観は、どこまで行っても趣味なんですよ。その価値観は抜けないです。

言ってみれば、45歳のオッサンが趣味で格闘技の試合に出ている。もちろん『負けてもいい』とは考えていないし、勝つことを考えています。ただ、負けても次の試合がありますよね。プロとしてのオファーがなくなるとか、そういうわけでないし」

――現在出場している柔術の試合がアマチュア大会である以上、申し込めば出場することはできます。

「そうなんですよ。そういう意味では趣味だと、自分の中では考えていますね」

――柔術の試合に出場するのが趣味という意識に変わったのは、出場カテゴリーがアダルトではなくなったことも大きいですか。

「それはあります。今はマスターカテゴリーで試合をしています。その自分がアダルトカテゴリーに出場して勝てるかどうか、というのは話が変わってくると思うんですよ。自分がいつまでも若い選手に勝てるとは思っていなくて。自分の老いも受け入れて、できなくなっていることも増えていますから。『今の自分に残っているものを、いかに伸ばしていくか』というところで勝負しています」

そうは言うもののアダルトカテゴリーでも優勝している(C)DAISUKE SHIRAKI

――やはり『できなくなったこと』は増えてきましたか。

「正直言うと、増えました。そこは自分自身で把握していないといけないから、分かっています。反応速度や判断力――瞬時に極める能力は落ちましたと思いますね」

――最後にマットサイドでアマゾン選手の試合を取材したのは2016年4月、大田区総合体育館で行われたIBJJFジャパニーズ・ナショナルでした。

「あぁ、ありましたね」

――この大会ではアダルトカテゴリーに出場し、フェザー級で優勝しましたが、すでに気持ちは変わっていたように思います。少なくとも柔術の試合で相手を死に至らしめることもある、あるいは自分が死んでもいいという覚悟で試合に臨むことはなくなっていました。

「アハハハ! そういう気持ちでやっていた時期はありました。その気持ちが変わったのは、単純にプレッシャーがなくなったからじゃないですかね。

修斗に出ていた頃は、プロで戦っているのだから柔術でも表彰台に昇らないといけない。そう自分にプレッシャーを課していた時代とは全然違います。極論、勝っても負けても何も変わらない――という言い方は変かもしれないけど、試合で勝っても負けても時間は過ぎていきますから」

――第一線から退いた柔術家やグラップラーに、試合に出場するうえでのスタンスを聞くと、大きく3つに分かれます。自分の強さを追い求めているか、指導者として今の技術を体感するためか。そして自分の道場をアピールするため……アマゾン選手は、いかかですか。

「考えたら自分もメチャクチャ試合に出ていますね。今のように四十代後半に差し掛かってくると、1年が過ぎるスピードがメチャクチャ速く感じるんです。それは人生全体の中で、生きている時間のパーセンテージが残り少なくなってきているから、だと思います」

――……。

「でも試合に出ることで緊張したり、試合に挑戦すること自体で、その時間の経過がやや緩くなることが分かってきて。

もう四十代後半になって、自分が動ける時間は絶対に少なくなってきているじゃないですか。少なくとも格闘技ができる時間は。だから悔いがないように、今という時間を最大限に活用するために試合をしているのかもしれないですね」

――道場主の試合の勝敗によって、会員数が変わることもないですか。

「変わらないですよ。もうそんな時代ではないです。今は僕自身が道場主ではありますけど、道場が増えて立場が変わりました。どちらかといえば総括というか、3つのジムを回る立場になって。そうなると自分がやるべき仕事も変わってきますし。

毎日指導はしていますけど、指導する時間は以前より少なりました。今は道場主というよりはマネージャー的な立場で。だから昭和の道場みたいに『先生が勝ったら――』という感じでないことは確かです」

――先生が試合に出るからといって、生徒さんが皆で応援に来るわけでもないのでしょうか。

「ない、ないです。僕が生徒さんの試合でセコンドに就くことはあっても、僕自身がセコンドに就いてもらうことはなくて。それはMMAと柔術の違いでもあるとは思うんですよ。MMAはラウンド制だから、ラウンド間にセコンドの存在は絶対に必要で。タオルを投げてくれる存在も必要じゃないですか。柔術はラウンド競技じゃないし……それ以上に『たかがこんな趣味で試合をしている自分にセコンドがいるのか』とも思いますしね。

試合結果を知っている生徒さんはいるとは思います。でも、僕が結果を出して道場のPRをするとか、そういうつもりは全然なくて。それだと何か違うような気がする。自分が戦っている姿を見て皆に何かを感じてほしいとか、そう考えていた時期がなかったわけではないです。でも今の心境って、そういうわけではないんですよ」

――道場をやっていくうえでは選手としての技術の研鑽より、指導やマネージメントの向上のほうが大きくなってくるかもしれません。そんななかで今、技術の研鑽はどのように行っていますか。

「技術の研鑽、ですか。自分が新しい技術を身につけているかどうか、それは試合も答え合わせになりますよね。できないこともある、自分に足りないこともある。その中で課題が見つかってくる――趣味だから、そこが面白いという面もあるんです」

<この項、続く>

■ROMAN02 視聴方法(予定)
4月27日(日)
午後12 時00分~Twit Casting LIVE

■ROMAN02 対戦カード
<R.O.M.A. RULES無差別級/時間無制限>
関根秀樹(日本)
ゲイ・ババカール(セネガル)

<ROMAN COMBATライト級/15分1R>
日沖発(日本)
アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)

<ROMAN COMBATウェルター級/15分1R>
大浦マイケ(ブラジル)
ウィル・チョープ(米国)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
松本大輔(日本)
門脇英基(日本)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
大村友也(日本)
清水俊一(日本)

<ROMAN COMBAT94キロ契約/15分1R>
中山賢一(日本)
瓜田幸造(日本)

<ROMAN COMBATバンタム級/10分1R>
江崎壽(日本)
江木伸成(日本)

<ROMAN COMBAT75キロ契約/10分1R>
押木英慶(日本)
高橋孝徳(日本)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
中里謙太(日本)
田馬場貴裕(日本T)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
テイラー・ラング(カナダ)
関澤寿和(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
ランジェル・ロドリゲス(ブラジル)
白木アマゾン大輔(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
森戸新士(日本)
柳井夢翔(日本)

<ROMAN柔術フェザー級/7分1R>
大脇征吾(日本)
鍵山士門(日本)

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【ROMAN02】15年半ぶりの来日、日沖発と対戦──ペケーニョ「キモノは難しいけど新発見ができた」

【写真】通訳をしてくれたのはアンドレ・ベンケイ。かつてウニベルソ・バーリトゥードがあった現フィットネスジムで取材を受けてくれた(C)MMAPLANET

27日(日)、東京都新宿区GENスポーツパレスで開催されるROMAN02にアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラが約15年半ぶりの来日を果たし、日本発と道着MMA=ROMANコンバットを戦う。
Text Manabu Takashima

世界に65キロの戦いが広まる以前に、ギロチンで一世を風靡で修斗世界王に君臨し、リング上とは違う普段の愛くるしさから日本の格闘技界のアイドルのような存在だった。誰からも愛称であるペケーニョと呼ばれ、慕われたギロチンマスターが47歳になって再来地を果たす。日本を離れ、MMAを事実上引退していた期間にペケーニョは何をしてきたのか。

そして今回の日沖戦、日本を訪れる喜びとともに道着を着て戦う戸惑いなどを尋ねた。


日本に戻ることができるなんて……最高だ。僕の全てが始まった国だから

──ペケーニョ!!! お久しぶりです。

「タカシーマ!! バックトゥザフューチャーみたいな頭になっているね(笑)」

──ハハハハ。ドクですか? 荒い例えです。いつもは結っているんですよ。

「サムラーイ(笑)。また、日本で会えることが本当に嬉しいよ」

──自分もです。27日にROAMAN02への来日が決まりました。まずは今の気持ちを教えてください(※取材は10日に行われた)。

「今回の招待に関して、心の底から光栄に思っている。日本に戻ることができるなんて……最高だ。僕の全てが始まった国だから」

──2009年以来、実に16年ぶりの来日になります。

「そうだ、リオン・タケシと戦った時だよ」

──2013年9月にリオで取材をさせてもらった時はペルーのインカFCフェザー級チャンピオンでした。あれから12年、ペケーニョはどのような人生を送っていたのですか。

「あれから1年間、メキシコで2試合、ブラジルで1試合MMAと戦って実戦からは離れた。その後はルタリーブリの普及に努めてきたよ。世界中でセミナーを開き、今では68カ国でルタリーブリの活動を行っている。ブラジルではアカデミア・ギロチーナ・ファイチで指導をしているんだ。

アカデミアはブラジルで、海外では協会の代表として活動していて。黒帯だけでも300人は育ったよ」

──68カ国……日本が含まれていないのが、悲しいです(笑)。

「それはこっちが言いたいよ。こんなに長い間、僕は日本に行くことができなかった。日本の皆は僕を必要としていないんじゃないかって、傷ついたよ。誰からもセミナーの誘いもなかったからね」

──ペケーニョが、ビジネスができるとは誰も思わなかったのですよ(笑)。

「アハハハハ。でも今回、ROMANで日本に行くことができる。これをきっかけに、日本で活動ができるようになりたいね」

──ぜひとも、ルタリーブリ・セミナーを開いてほしいです。

「もちろんだ。試合が終われば、皆とルタリーブリの技術を分かち合いたい」

──ところでペケーニョが実戦を離れた前後から米国のグラップリングはテクニック的に、もうノーギ柔術とは呼べない進化を遂げてきました。足関節の新しいシステム、そこへのカウンター。さらにはレッスルアップとスクランブル。ルタリーブリもこの影響を受けているのでしょうか。

「ルタリーブリの選手はADCCルールでもNAGAルールでも戦うことができる。米国での試合に出る機会を得ることが難しいだけで、技術的には全く問題ないよ。ルタリーブリも進化している。レスラーたちと交流して、レスリングの技術も多く取り入れてきた。ルタリーブリはもともと、トップゲームを重視する競技だったのでレスリングから学ぶことはとても多かったよ」

──またペケーニョに会えることは嬉しいのですが、現状でのフィジカルや実戦の感が戻るのか不安も大きいです。

「この間、ファイトに向けた練習はしてこなかったのは事実だよ。でも、常に教え子の試合のために練習を続けてきた。ブラジルだけでなく、ペルーや海外でもキャンプに参加してきたんだ。メインはルタリーブリの指導だけど、生徒のなかには当然のようにMMAを戦う者がいる。だからMMAのキャンプを一緒にやってきた。一つ言えることは、現役の終盤はケガが多くて苦しんだけど、今は全く問題がないということだよ」

(通訳をしてくれた)アンドレ・ベンケイ 47歳でもキッズみたいに元気だ(笑)。実際、コンディションの良さは驚くばかりだよ。そして正しいトレーニングを続けている。

「ずっと戦ってきた。試合が決まれば、またあの頃の感覚をすぐに取り戻すこともできた。打撃に関しても、身に着けた動きは体が覚えている」

──では今回の試合、いつ頃オファーを受けたのでしょうか。

「3月15日だよ。実はもう10年以上もMMAを戦っていないし、どうすべきか悩んだよ。でも、眠っていたウォリアー・スピリットがみるみる蘇ってきた。試合に勝ちたいと思うようになったんだ」

再びグラップリングの重要性が再確認できるはず。マーシャルアーツの尊厳を取り戻したい

──では道着MMAに関して、どのような印象を持っていますか。

「全く別物だ(笑)。キモノは難しいよ。キモノの存在が打撃にも、グラップリングにも大きく影響してくる。掴むところがあるのは、面倒だ(笑)。位置取りも変わり、スピードも抑制されてしまう。本当に厄介だよ。身体能力のアドバンテージを除外する要素になる。でも経験がなかったからこそ、すぐに色々な発見ができた。試合は面白いことになるだろうね」

──サッカーボールキック、3点ヒザ、ヒザをついた状態の相手へのペラダーダーも認められているルールです。

「問題ない。ルールのないMMAだ。寝技で蹴るという選択ができることは、道着があることでより有効な手段になる。道着を持ってホールドされると、普通のMMAのようにパウンドは打てない。でも、顔面を蹴って良いなら話は別だ。パウンド狙いで、ホールドされないように戦えば良い。キモノと違い、そのルールセットは大歓迎だよ」

──では15分1R制に関しては? これも5分3Rとはまるで別物かと。

「その通りだよね。だからチャンレンジのし甲斐がある。インターバルがないことを頭に入れて、動く必要がある。休んで回復できる時間がない。戦いながら、コントロールする必要がある。そして、その方法はもう見つけることができた。15分間、極端に動きが落ちないなかで強弱をつける必要がある。そこがチャレンジングなんだよ」

──そもそも47歳になって、普通の5分3Rを戦うことができるのか。以前のように海に潜って、銛で魚を捕まえるような体力をペケーニョは維持できているのでしょうか。

「あの頃のように、すぐにダイビングできる場所に住んでいないから毎日のように潜ることはできていないよ(笑)。でも、今もダイビングは続けている。肺機能って普通は80パーセントしか、人は使えない。でもダイビングをしている人は90パーセントまで使える。僕の場合はそこにフィッシュファイターの要素が加わり、97パーセント、98パーセントとフル活用できるようになった」

──超人じゃないですか(笑)。

「アハハハハハ。以前のように毎日は潜ってはいないけど、今でも普通の人よりずっと多く潜っているから問題ないよ」

──では日沖発選手の印象を教えてください。

「元UFCファイターで、多くのタフな相手と激闘を繰り返してきたウォリアーだ。マルロン・サンドロとの試合なんて、本当にすごかった。常に全力で戦い、見る人達を魅了してきた選手だよ。そんなハツ・ヒオキとだから、日本の皆の前で最高の試合ができると思っている。

しっかりと準備をして、今持てる力の全てを使って戦いたい。そして、再び日本でギロチンを見せることができれば最高だよ。実現できるよう、神に祈るよ。

と同時にこの試合で、グラップリングの有効性を証明したい。今ではグラップリングはMMAでスポイルされている。ルールのせいだ。でも、ROMANのルールは、再びグラップリングの重要性が再確認できるはずだ。そして、マーシャルアーツの尊厳を取り戻したい。

ヒオキと戦うために日本に行くけど、彼のことを本当に尊敬している。彼もそうだと思う。僕とヒオキは尊敬しあって全力で戦うから、マーシャルアーツの哲学、本質とは何かが分かってもらえると期待している。そして、このROMANというショーが、僕らの試合によってより多くの人々に知ってもらって、世界中のファイターがROMANで戦いたいと言ってもらえるような試合をしたいと思っている」

──ペケーニョ、ムイト・オブリガード。主催者の皆が、感激の涙を流すような言葉ですね(笑)。では最後に日本のファンに、メッセージをお願いします。

「日本を再び訪れることができて、本当にハッピーだよ。これまで経験したことがないマーシャルアーツと出会えたことも本当に嬉しい。皆に会える日が待ちきれないよ。ドーモ、アリガト」

■視聴方法(予定)
4月27日(日)
午後12 時00分~Twit Casting LIVE

■ROMAN02
<R.O.M.A. RULES無差別級/時間無制限>
関根秀樹(日本)
ゲイ・ババカール(セネガル)

<ROMAN COMBATライト級/15分1R>
日沖発(日本)
アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)

<ROMAN COMBATウェルター級/15分1R>
大浦マイケ(ブラジル)
ウィル・チョープ(米国)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
松本大輔(日本)
門脇英基(日本)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
大村友也(日本)
清水俊一(日本)

<ROMAN COMBAT94キロ契約/15分1R>
中山賢一(日本)
瓜田幸造(日本)

<ROMAN COMBATバンタム級/10分1R>
江崎壽(日本)
江木伸成(日本)

<ROMAN COMBAT75キロ契約/10分1R>
押木英慶(日本)
高橋孝徳(日本)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
中里謙太(日本)
田馬場貴裕(日本T)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
テイラー・ラング(カナダ)
関澤寿和(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
ランジェル・ロドリゲス(ブラジル)
白木アマゾン大輔(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
森戸新士(日本)
柳井夢翔(日本)

<ROMAN柔術フェザー級/7分1R>
大脇征吾(日本)
鍵山士門(日本)

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【ROMAN02】打撃有りは85カ月振り=松本大輔戦、教祖 門脇英基「人に聞いて、情報を入れて、整理する」

【写真】49歳になった教祖。2002年!!!にはフランスのゴールデントロフィー的な袖なし道着を着用したORGでも戦っている (C)TAKUMI NAKAMURA

27日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるROMAN02にて、門脇英基が松本大輔とROMAN COMBATルール=道着着用MMAで対戦する。
text by Takumi Nakamura

アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラと日沖発の修斗フェザー級王者旧旧対決が組まれた今大会で、この二人とも拳を交えているもう一人の元修斗フェザー級王者――門脇が2018年3月のGRANDSLAM07における稲葉聡戦以来、85カ月ぶりにMMAでの戦いに挑む。

一部で教祖と称される門脇が試合から離れている期間にどう格闘技と向き合ってきたのか。門脇ワールド全開のインタビューをお届けしたい。


何十年もやってきましたけど、結局分からないことだらけ

――門脇選手のROMAN02参戦、道着MMA出場には驚きました。かなり久々の試合になりますが、ROMAN参戦を決めた理由から聞かせてもらえますか。

「ROMANの方から話をいただいて、それがきっかけですね。試合そのものは……大分久々ですね」

――こちらで調べる限り、2021年11月のUNRIVALED01でグラップリングルールで米倉大貴選手と対戦して以来、打撃ありのMMAの試合は2018年3月のGRANDSLAM07での稲葉聡戦以来になります。試合そのものはオファーがあればやりたいという気持ちはあったのですか。

「それはどこかにあったのかもしれないですね」

――では米倉戦以降は、いつかまた試合をしようというより、自然に過ごしていたのですか。

「そうですね、はい。だから試合の話が来てちょっと慌てました(苦笑)」

――門脇選手は試合から離れている期間はどんな練習をしていたのですか。

「自分は格闘技を何十年もやってきましたけど、結局分からないことだらけなんですよ。それを自分のなかで一つずつ整理していましたね。練習量は若い頃よりだいぶ減りましたが、その整理する作業が楽しかったですね」

――分からなかったことを整理する。それは具体的にどのような作業なのですか。

「それはもう組技も寝技も分からないことだらけだし、例えばレスリングのテクニック、練習方法さえも自分は分かってなかったんです。というか…もう全部ですね。結局若い頃はみんな“なんとなく”で練習して、その理解で突っ走る人もいますけど、自分は不器用だから“なんとなく”の理解で体を動かすことが出来なかった。それでずっと引っかかっていたことがあったので、それを一つずつ整理していました。なんて言うのかな…このまま死んだら『あれってなんだったんだろう?』というのが多すぎたので、それを練習しながら整理していました」

――その整理のために各競技の専門家の指導を受けることもあったのですか。

「練習でそういう人を見かけたら、自分が分からなかったことを『教えて、教えて』と声をかけまくっていました。なかなかみんな教えてくれないんですけど(苦笑)。あと今はネットに色々な技術や練習方法が動画で転がっているので、そういうものを集めたりもしています。自分でもたくさん考えるんですけど、今思えば昔の自分は本当にスカスカでした。スカスカだったからこそ人に聞いて、情報を入れて、整理する。それの繰り返しです」

――整理する材料としてUFCなどのMMAの試合を見ることもあるのですか。

「そういう今のMMAの試合も見ますけど、やっぱり自分はもうちょっと絞った技術を見ることが多いですね」

――主な練習場所は所属しているURUSHI DOJOになるのですか。

「そうですね。そこで色んな人と練習しながら、動画見ながら、日々いろんなことを考えて…です」

――この数年で格闘技関連の動画は爆発的に増えたと思うのですが、得られる情報は増えていますか。

「情報源はいくらでもあるんですけど、しっかり理解できない、抽象化できないというか、時間がかかりますよね。特に僕の場合は。今思えば僕は見たことや教わったことをパッとできるようなタイプじゃないんで、しっかり頭で理解しないと動けないんです。そういう不器用なところがあるから、ちゃんと時間をかけないといけない。そのための時間はいくらでもあると思ったんで、そこを整理整頓していました」

――そうしているうちにあっという間に時間が経っていたという感覚なのでしょうか。

「そうかもしれないです。ただ時間そのものは何年も過ぎたんでしょうけど、なかなか整理できないし、時間がかかるんですよね。さっきも言ったみたいに自分は不器用で、体の才能があるわけではないんで」

センスがないから人が使わない動きとか、人がやらないような動きばっかりやっていたんです

――例えばここ最近見た動画で最も印象に残っているものは何になりますか。

「特別なものじゃなくて、レスリングのウォームアップでやるような基礎的なことをやっている動画ですかね。この人たちはこういうウォームアップの動きを積み重ねて、ものすごい技を使うようになるんだなと思って、そういう基礎中の基礎みたいな動画ばっかり最近は見ているかもしれないです」

――いわゆる教則的なものではなくて、ウォーミングアップしている動画でも得るものがあるんですね。打撃で言うならシャドーボクシングをひたすら見ているような感覚ですか。

「ただ打撃は映像を見ても、やっぱり難しいんですよ。組技は相手と接している面があるから動きが限られるんですけど、打撃は基本的に相手と離れているから手数が無限にある、なかなか積み重ねていく速度が違うというか。僕は積み重ねていく感覚で打撃はできないですね」

――なるほど。相手に触れる・触れないで大きく違うわけですね。

「僕の場合は、ですよ。相手と接している=動きが限られる組技の方がイメージしやすくて、相手から離れている打撃やスタンドの攻防はイメージするのが難しいです」

――かなり深い格闘技トークになってきましたが、門脇選手ほど長く格闘技をやっていても今ようやくウォーミングアップに辿りついたくらいなんですよね。

「僕は本当にそのレベルなんですよ。重要なことに気付くのが人より10倍、20倍遅いんだと思います」

――他の選手はそこまで深く考えていないから、自分が気付いてるかどうかも分かっていないのではないでしょうか……。

「それでもみんな動けちゃうわけですよ、深く考えなくても。でも自分はそれが出来ない。だから頭でしっかり理解するという段階を踏まないと、僕は自分の体に反映できないんです。僕はそれを言葉にしたものが“センス”だと思うんですけど」

――見ている側すると門脇選手は門脇スペシャルというオリジナルの動きを開発したり、独創的な部分やセンスがあるように思うのですが、門脇選手本人は違う認識なのでしょうか。

「逆に僕はセンスがないから人が使わない動きとか、人がやらないような動きばっかりやっていたんです。みんなが当たり前に出来ること・やっていることを自分は理解が足りなくておざなりにしてしまったり。格闘技の全体像が見えてなかったんですよね。だから目先のことしか見ていなかったんだと思います。本来なら格闘技をやる上で効率のいい、学んでいく順序とかあるわけじゃないですか。そういうのが全く見えてなかったんだと思います。だから人がやらないことをやっていたんでしょうね」

『うわっ、俺まだやってるわ』みたいな感じで、自分にちょっとびっくりすることはあります

――そして今回のROMAN02では道衣着用のMMAルールで戦います。門脇選手のいう格闘技の整理の中に道衣の技術は含まれていたのですか。

「これに関しては本当にチャレンジですね。ROMANから話をいただいた時、ちょっと考えさせてもらったのがそこ(道衣)なんですよ。この試合が決まるまで道衣の練習は疎かになっていて、道衣の技術は分からないことが多いんで、そこに対応するのはちょっと厳しいのかなと思います」

――その上で門脇選手が、イメージしている動きとは?

「若い時の僕は若いの時の僕で頑張っていました。ただ頑張っていたけど、全体像が見えないような動きになっていたので、そこを整理した分、今までとは違う動きが出せれば良いのかなと思います。当たり前のことが少しずつ分かってきたというか、少しずつ埋められるようになってきて。自分は性格が歪んでいたのか、昔は当たり前のことや効率の良さがあんまり分からなくて。めちゃくちゃ頑張っていたのに、今思うと効率はとても悪かったし、本当に何も分かっていなかったと思います。それは動きもコンディションも含めて。だから昔の試合を見たら『厳しい戦いをしてるな』とか『それじゃキツイよな』と思うと思います。自分の頑張りが反映されないというのは、自分の下手くそなところですね」

――では対戦相手の松本大輔選手の印象も聞かせてもらえますか。

「もうほとんどの選手は自分よりも動けるし、年齢的にも若い選手ばっかりで、松本選手もそうだと思いますし。ちゃんと責任を持ってしっかり動けるようにしないといけないなと思います。特に道衣の練習は最低限、付け焼き刃だったとしてもやっておかないといけないと思っているところです。あとはグラウンドの攻撃(打撃)がどこまで有効かでも大分変ってくると思うので、そこはルールと相手選手と道衣の技術…そこら辺をまさに整理しているところです」

――このタイミングで道衣の試合をすると、また新たに整理しなければいけないことが増えてしまいそうですね。

「そうなんです。自分は色んなものに手を出すと混乱しちゃうんですけど、今回は試合を受けたので混乱しないように頑張ります(苦笑)」

――ROMANという大会そのものが他のMMAとは違う色のある大会ですが、これから門脇選手はどんなことを目標に格闘技を続けていこうと思っていますか。

「はい。試合がどうなるかは分からないですけど、自分のやりたいことはずっとやっていきたいです」

――門脇選手と同世代の選手の多くが引退していると思うのですが、門脇選手は生涯格闘家として自分が思う格闘技を追及していきたいですか。

「いやぁ…それはちょっと分からないですね。ただ若い時から分からないことを探していたら、周りはみんな引退という状況になっていて、『うわっ、俺まだやってるわ』みたいな感じで、自分にちょっとびっくりすることはあります」

――それでは門脇選手の久々の試合を楽しみにしている人たちにメッセージをいただけますか。

「とりあえず色々と悩みながら試合に向けて頑張っている最中です……そのくらいですかね」

――今日は門脇選手にしかできないディープな格闘技談義をありがとうございました。試合も楽しみにしています。

■視聴方法(予定)
4月27日(日)
午後12 時00分~Twit Casting LIVE

<R.O.M.A. RULES無差別級/時間無制限>
関根秀樹(日本)
ゲイ・ババカール(セネガル)

<ROMAN COMBATライト級/15分1R>
日沖発(日本)
アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)

<ROMAN COMBATウェルター級/15分1R>
大浦マイケ(ブラジル)
ウィル・チョープ(米国)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
松本大輔(日本)
門脇英基(日本)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
大村友也(日本)
清水俊一(日本)

<ROMAN COMBAT94キロ契約/15分1R>
中山賢一(日本)
瓜田幸造(日本)

<ROMAN COMBATバンタム級/10分1R>
江崎壽(日本)
江木伸成(日本)

<ROMAN COMBAT75キロ契約/10分1R>
押木英慶(日本)
高橋孝徳(日本)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
中里謙太(日本)
田馬場貴裕(日本T)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
テイラー・ラング(カナダ)
関澤寿和(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
ランジェル・ロドリゲス(ブラジル)
白木アマゾン大輔(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
森戸新士(日本)
柳井夢翔(日本)

<ROMAN柔術フェザー級/7分1R>
大脇征吾(日本)
鍵山士門(日本)

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【ROMAN02】なんと日沖発の道着MMAの相手は、ペケーニョに!! シュレック「人生の答え合わせ」

【写真】MMAPLANETが所有する一番最近のペケーニョの写真ですら、2013年9月に撮影されたもの。もう10年半も昔ものだ (C)MMAPLANET

31日(月)東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で4月27日(日)に新宿区GENスポーツパレスで開催されるROMAN02の会見が行われた。
Text Manabu Takashima

既にカードは概ね発表されていたが、Xとされてきた日沖発の相手が元修斗世界フェザー級王者アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラという発表があった。日沖✕ノゲイラ戦の決定で、今大会の全試合のラインナップは以下の通りに出揃ったこととなる。

<R.O.M.A. RULES無差別級/時間無制限>
関根秀樹(日本)
ゲイ・ババカール(セネガル)

<ROMAN COMBATライト級/15分1R>
日沖発(日本)
アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル)

<ROMAN COMBATウェルター級/15分1R>
大浦マイケ(ブラジル)
ウィル・チョープ(米国)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
松本大輔(日本)
門脇英基(日本)

<ROMAN COMBATフェザー級/15分1R>
大村友也(日本)
清水俊一(日本)

<ROMAN COMBAT94キロ契約/15分1R>
中山賢一(日本)
瓜田幸造(日本)

<ROMAN COMBATバンタム級/10分1R>
江崎壽(日本)
江木伸成(日本)

<ROMAN COMBAT75キロ契約/10分1R>
押木英慶(日本)
高橋孝徳(日本)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
中里謙太(日本)
田馬場貴裕(日本T)

<ROMAN COMBAT95キロ契約/10分1R>
テイラー・ラング(カナダ)
関澤寿和(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
ランジェル・ロドリゲス(ブラジル)
白木アマゾン大輔(日本)

<ROMAN柔術無差別級T1回戦/7分1R>
森戸新士(日本)
柳井夢翔(日本)

<ROMAN柔術フェザー級/7分1R>
大脇征吾(日本)
鍵山士門(日本)

それにしても、驚かされたアナウンスだった。ペケーニョの愛称で20年以上も前からファンに愛されてきた伝説のファイターが15年半ぶりに再来日を果たす。しかも修斗フェザー級王者旧旧対決、日沖と道着MMAルールを戦う。20歳で初めて日本の地を踏んだペケーニョも、もう47歳だ。

MMAに関していえば最後の公式戦出場は2014年5月が最後だが、ルタリーブリやグラップリングでマスターの試合に出ている可能性もある。日沖のコンディションについては名古屋MMA界隈から聞かれている一方で、ペケーニョの現状は未知数そのもの。

そんなペケーニョとの対戦に関して、日沖は「非常に光栄。修斗でやっていたときの絶対王者。打撃は綺麗な形でなくても当て勘があって、ギロチンという必殺技を持っている。一発でやられてしまう可能性もある選手。ラストになるかもしれない格闘技人生なので、覚悟を見せたいと思います」と会見で意気込みを語っている。


両者が対戦するROMAN COMBAT=道着MMA戦は今大会より、ポジションを取っている状態でのブレイクに疑問を感じ、MMAに即したラウンド制を廃止。10分1R及び15分1Rに改められる。また、グラウンド状態における顔面へのヒザ蹴り=4点ヒザも解禁されることとなった。

R.O.M.A. RULES無差別級&時間無制限=バーリトゥード戦で、「素手は普段から慣れている」ゲイ・ババカールと対戦する関根シュレック秀樹も会見に出席し、「自分の全ての歴史を生かせるのが、このルール。人生の答え合わせをする」と決意のほどを口にしている。

バーリトゥード、道着MMAとともにROMANの軸となる柔術ルールにおいても、今大会よりサブミッションの仕掛けに対するキャッチの効果を取りやめることも本日の会見で明らかとなった。
■視聴方法(予定)
4月27日(日)
午後12 時00分~Twit Casting LIVE

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【ROMAN02】シュレックの相手はセネガル相撲ゲイ・ババカールに決定! 大浦マイケはウィル・チョープと

24日(月)にROMANより、4月27日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるROMAN02の追加対戦カードが発表された。公募されていた関根シュレック秀樹の対戦相手は、ROMAN01にも出場したセネガル相撲のゲイ・ババカールに決定している。
Text by Shojiro Kameike

昨年10月に第1回大会を開催したROMANは、時間無制限、無差別、素手というMMAの原型=ルーツに立ち返るROMANバーリトゥードと、道着MMA、足関フリーのROMAN柔術の3つの軸を持つ。今大会では既にベアナックルバーリトゥード戦にシュレックの出場と、その対戦相手を公募することが発表された。


そんなシュレックの相手に決まったのが、ROMAN01の道着着用MMA戦(ROMAN COMBATルール)で水口清吾(誠悟)をわずか18秒でKOしたババカールだ。セネガル相撲出身で、水口戦がMMAデビューファイトだったババカール。この時は長身から繰り出される左ジャブ、左フック、右アッパーで水口を秒殺している。

実際のところ、その実力の全容を測り知ることは難しい試合内用ではあったが、次回のシュレック戦が本領発揮の舞台となるだろう。プロでは素手によるパンチ攻撃が認められているセネガル相撲の出身だけあって、ベアナックルバーリトゥード戦への適応が期待されるババカールだ。シュレックは長身ババカールのジャブをかいくぐって懐に飛び込むことができるかどうか。ROMAN01のメイン、渡慶次幸平×ウィル・チョープのような衝撃的な試合内容をなるかもしれない。

その前回大会のメインで渡慶次とのベアナックルバーリトゥード戦に挑んだチョープは、今回は道着着用MMAで大浦マイケと対戦することに。全日本柔術王者の大浦は、昨年12月に愛知県瀬戸市で開催されたJFCのセミプロマッチでMMAデビュー。浅野功暉をRNCで下している。足関節からのバックテイク、そしてバックマウントとマウントポジションのコントロールは、柔術家としての力を存分に発揮していた。

MMAのキャリアでは比べものにならないが、道着のキャリアは大浦が上――このルールが勝敗に大きな影響を及ぼすことになるか。裸のMMAではないとはいえ、大浦にとってはチョープを下せば今後のMMA活動にも大きな期待が集まる。

また、ROMAN柔術ルールで大脇征吾と鍵山士門が激突することも決定した。柔道ベースの大脇は今年2月のBTC03に出場し、プログレスルールで中島太一を腕十字で仕留めている。続いて5月14日のBTC04では再びプログレスルールに挑み、椿飛鳥との対戦が発表されたばかりだ。さらに、椿戦の約2週間前にROMAN柔術ルールで鍵山と対戦とはハードスケジュールだが、中島戦の極めっぷりを黒帯柔術家との柔術ルールマッチでも披露するか。

■視聴方法(予定)
4月27日(日)午後12時~
ツイキャス

■対戦カード
<R.O.M.A.N RULES 無差別級/時間無制限>
ゲイ・ババカール(セネガル)
関根秀樹(日本)

<ROMAN COMBAT 70.3キロ契約/15分1R>
日沖発(日本)
X

<ROMAN COMBAT 76キロ契約/15分1R>
大浦マイケ(日本)
ウィル・チョープ(米国)

<ROMAN COMBAT 65.8キロ契約/15分1R>
松本大輔(日本)
門脇英基(日本)

<ROMAN COMBAT 65.8キロ契約/15分1R>
大村友也(日本)
清水俊一(日本)

<ROMAN COMBAT 94キロ契約/15分1R>
中山賢一(日本)
瓜田幸造(日本)

<ROMAN COMBAT 61.2キロ契約/10分1R>
江崎壽(日本)
江木伸成(日本)

<ROMAN COMBAT 70キロ契約/10分1R>
押木英慶(日本)
高橋孝徳(日本)

<ROMAN COMBAT 95キロ契約/10分1R>
中里謙太(日本)
田馬場貴裕(日本)

<ROMAN COMBAT 95キロ契約/10分1R>
テイラー・ラング(カナダ)
関澤寿和(日本)

<ROMAN柔術 無差別級トーナメント1回戦/7分1R>
ランジェル・ロドリゲス(ブラジル)
白木アマゾン大輔(日本)

<ROMAN柔術 無差別級トーナメント1回戦/7分1R>
柳井夢翔(日本)
森戸新士(日本)

<ROMAN柔術 65.8キロ契約/7分1R>
大脇征吾(日本)
鍵山士門(日本)

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